JP2015189216A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物について従来よりも検査精度の高い検査を行うことができる検査装置等を提供する。
【解決手段】高解像度検査部が、検査画像から抽出した一部の検査画像と基準画像とに基づいて、検査対象領域における不良候補を検出するとともに、低解像度検査部が、検査画像を低解像度化して得られる各低解像度検査画像と、基準画像を低解像度化して得られる低解像度基準画像とに基づいて、検査対象領域における不良を検出する。高解像度検査部は、検出した不良候補に関する不良候補情報を低解像度検査部に引き渡し、低解像度検査部は、受け取った不良候補情報に基づいて不良候補について追加検査を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷物の検査を行う検査装置等に関する。
従来、印刷物の品質検査の自動化が進められており、様々な技術が開示されている。例えば、特許文献1には、オフセット輪転印刷機により印刷される印刷物を機上で検査する方法であって、非画線部については基準画像と印刷物をカメラで撮像した撮像画像を比較することにより地汚れの不良を検出し、画線部については基準画像と撮像画像を比較することにより濃度変化の不良を検出する検査方法が開示されている。
特開2007−260909号公報
従来技術では、高速で印刷される印刷物を機上で全数検査するために、基準データと撮像画像の比較処理に費やせる時間に制限があり、基準データと撮像画像の比較検査を低解像度(例えば、1画素当たり1mm四方)で行わなければならなかった。しかしながら、従来の低解像度画像の比較検査では、細部の不良を検出することができないという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、印刷物について従来よりも検査精度の高い検査を行うことができる検査装置等を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被印刷媒体に印刷された絵柄を含む検査対象領域をそれぞれ撮像して得た検査画像を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した検査画像から抽出した一部の検査画像と基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良候補を検出する第1検査手段と、前記取得手段が取得した全ての検査画像を低解像度化して得られる各低解像度検査画像と、前記基準画像を低解像度化して得られる低解像度基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良を検出する第2検査手段と、を備え、前記第1検査手段は、前記不良候補の少なくとも位置情報を含む不良候補情報を前記第2検査手段に引き渡し、前記第2検査手段は、前記第1検査手段から受け取った前記不良候補情報に含まれる前記位置情報により特定される前記不良候補について追加検査を行うことを特徴とする。
当該発明によれば、低解像度画像を用いた全数検査を行うとともに、低解像度画像よりも高解像度の検査画像を用いた間欠検査を行い、間欠検査で不良候補が検出された場合にはその位置のみについて低解像度画像を用いた追加全数検査を行うことから、精度の高い全数検査を行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検査装置であって、前記第1検査手段は、前記第2検査手段が前記追加検査を行う際に前記不良候補が不良か否かを判定するために用いる閾値を示す閾値情報を更に含む前記不良候補情報を前記第2検査手段に引き渡し、前記第2検査手段は、前記追加検査において、前記低解像度検査画像と前記低解像度基準画像から算出される値と、前記不良候補情報に含まれる前記閾値情報の示す閾値とを比較することにより前記不良候補が不良であるか否かを判定することを特徴とする。
当該発明によれば、追加検査では間欠検査で検出された不良候補が不良か否かを判定する際に、通常時の全数検査で用いる閾値に代えて不良候補が不良か否かを判定するために用いるべき閾値を採用することから、通常時の全数検査で検出することのできない、間欠検査でのみ検出可能な不良候補を検出することができる。
更に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の検査装置であって、前記絵柄は輪転印刷機により印刷され、前記取得手段は、前記輪転印刷機において前記絵柄が印刷されてから、前記輪転印刷機の折り機により前記被印刷媒体が折り畳まれる前までに、前記検査対象領域を撮像して得た検査画像を取得することを特徴とする。
一般的な輪転印刷機では絵柄の印刷後に被印刷媒体を折り機で折り畳むため、輪転印刷機から出てきた被印刷媒体に対して刷版・製版データと比較検査を行おうとしても、検査画像に被印刷媒体の折り目が写り込んでしまい、刷版・製版データと検査画像の比較照合がうまくいかずに検査精度が低下する場合がある。本願発明によれば、被印刷媒体を折り機で折り畳む前に検査画像を撮像することから、検査画像に被印刷媒体の折り目が写り込まず検査画像と基準画像の比較照合を安定して行うことができ、検査精度が向上する。また、刷本を抜き取ったり、吸着式の検査台に刷本を広げる必要がなく、オペレータの負荷が軽減される。
また、請求項4に記載の発明は、検査装置が、被印刷媒体に印刷された絵柄を含む検査対象領域をそれぞれ撮像して得た検査画像を取得する取得工程と、前記取得工程において取得した検査画像から抽出した一部の検査画像と基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良候補を検出する第1検査工程と、前記取得工程において取得した全ての検査画像を低解像度化して得られる各低解像度検査画像と、前記基準画像を低解像度化して得られる低解像度基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良を検出する第2検査工程と、を含み、前記第1検査工程では、前記不良候補の少なくとも位置情報を含む不良候補情報を前記第2検査工程に引き渡し、前記第2検査工程では、前記第1検査工程から受け取った前記不良候補情報に含まれる前記位置情報により特定される前記不良候補について追加検査を行うことを特徴とする。
当該発明によれば、低解像度画像を用いた全数検査を行うとともに、低解像度画像よりも高解像度の検査画像を用いた間欠検査を行い、間欠検査で不良候補が検出された場合にはその位置のみについて低解像度画像を用いた追加全数検査を行うことから、精度の高い全数検査を行うことができる。更に、不良の特徴から特定の判定回路を専用の閾値で検査できることから、過検出、誤検出を抑えることが可能である。
本発明によれば、低解像度画像を用いた全数検査を行うとともに、低解像度画像よりも高解像度の検査画像を用いた間欠検査を行い、間欠検査で不良候補が検出された場合にはその位置のみについて低解像度画像を用いた追加全数検査を行うことから、精度の高い全数検査を行うことができる。
本実施形態における印刷機Sの一例を示す図である。 本実施形態における検査装置Tの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態における位置補正処理及び歪補正処理の一例を示す図である。 本実施形態における検査装置Tによる学習処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における検査装置Tによる検査処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における検査装置Tによる基準画像−検査画像比較処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における検査装置Tによる検査画像−基準画像比較処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における検査装置Tによる不良候補情報生成処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における検査装置Tによる追加検査処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、オフセット輪転印刷機上に設置した検査装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.オフセット輪転印刷機及び検査装置の構成]
図1及び図2を用いて本実施形態におけるオフセット輪転印刷機S(以下、「印刷機S」という)及び検査装置Tの構成について説明する。
まず、図1を用いて印刷機Sの構成について説明する。印刷機Sは、多色刷りの印刷機であり、インキ色(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック))毎に、印刷ユニットU1−U4が設けられている。印刷機Sは両面印刷機のため、各印刷ユニットU1−U4は、紙の搬送経路を挟むようにブランケット胴(上胴、下胴)が備えられ、各ブランケット胴に対して版胴(上胴、下胴)及びインキ供給装置(上胴側、下胴側)が設けられている。版胴には一枚分の絵柄の版が形成されており、ブランケット胴には2枚分の絵柄のインキが乗るようになっており、版胴が2回転するとき、ブランケット胴は1回転する。
印刷ユニットU1−U4の下流には乾燥機U5が設けられている。また、乾燥機U5の下流には被印刷媒体であるロール紙に印刷された絵柄(記号、図形、写真、模様等のインキが乗る部分)を含む検査対象領域(絵柄を構成する画線部及び非画線部を含む。例えば、新聞の紙面1ページ)を撮影するために、表面カメラ31A及び表面照明32Aと、裏面カメラ31B及び裏面照明32Bとが設けられている。表面カメラ31A及び裏面カメラ31B(以下、まとめて「カメラ31」という場合がある)は、高解像度(例えば、1画素当たり20μm四方)での撮像が可能なラインセンサカメラであり、絵柄が印刷されたロール紙を撮像して得られた高解像度画像を検査装置Tに送信する。表面照明32A及び裏面照明32B(以下、まとめて「照明32」という場合がある)は、それぞれ、表面カメラ31A及び裏面カメラ31Bが高解像度画像を撮像するために充分な光を照射する。
カメラ31及び照明32が設置されている部分の更に下流には、絵柄が印刷されたロール紙を折り畳むための折り機U6が設けられている。
次に、図2を用いて検査装置Tの構成について説明する。検査装置Tは、高解像度検査部1と低解像度検査部2を含んで構成されている。
高解像度検査部1は、カメラ31から受信した高解像度画像を編集して検査対象領域毎に高解像度検査画像を形成し、高解像度検査画像を用いて複数の検査項目について高解像度検査を行う。具体的には、高解像度検査部1は、高解像度検査画像と、予め用意された高解像度基準画像とに基づいて検査対象領域における不良候補を検出する。但し、高解像度検査部1は全ての高解像度検査画像について検査を行おうとしても印刷機Sの印刷速度に対応しきれないため、順次取得する高解像度検査画像の一部を抜き取り(例えば、9枚に1枚を抜き取る。ブランケット胴には2枚分の絵柄のインキが乗ることから奇数枚に1枚の周期で抜き取ることにより両方の絵柄の検査を行うことができる)、検査する間欠検査を行う。また、高解像度検査部1は、全ての高解像度検査画像を低解像度化することにより低解像度検査画像(例えば、幅方向2倍、流れ方向4倍に低解像度化した画像)を生成して、低解像度検査部2に送信する。
一方、低解像度検査部2は、高解像度検査部1から低解像度検査画像を受信し、低解像度検査画像を用いて、高解像度検査部1と同じ検査項目について低解像度検査を行う。具体的には、低解像度検査部2は、低解像度検査画像と、予め高解像度基準画像を低解像度化して得た低解像度基準画像とに基づいて検査対象領域における不良を検出する。ここで、低解像度検査部2が高解像度検査部1から受信するのは高解像度検査部1が形成した全ての高解像度検査画像に対応する低解像度検査画像である。つまり、全ての高解像度検査画像は低解像度化されて、低解像度検査部2に渡される。これにより、低解像度検査部2は全ての検査画像について低解像度検査(すなわち、全数検査)を行うことができ、高解像度検査部1による間欠検査を補完する。
また、高解像度検査部1は、高解像度検査により不良候補を検出した場合には、その不良候補に関する不良候補情報を低解像度検査部2に送信し、低解像度検査部2が通常の低解像度検査(全数検査)に加えて、不良候補について追加検査を行う。これにより、高解像度検査部1で検出された不良候補について、低解像度検査部2が全ての低解像度画像に対して追加の全数検査を行うことができる。高解像度検査部1が低解像度検査部2に送信する不良候補に関する不良候補情報としては、例えば、追加検査エリアを示す追加検査エリア情報、追加検査エリアの位置補正を行うための追加検査補助情報、不良の内容を示す不良内容情報、追加検査する際に使用する検査用パラメータを示す追加検査パラメータ情報等が含まれる。低解像度検査部2は、追加検査エリア情報の示す追加検査エリアに対して、追加検査パラメータ情報の示す検査用パラメータを用いて追加検査を行う。例えば、高解像度検査部1が検査対象領域におけるAエリアにおいて汚れ不良の不良候補を検出した場合には、低解像度検査部2も、Aエリアに対して汚れ不良に関する追加検査を行う。このとき、低解像度検査部2が通常時に行う汚れ不良に関する検査では、低解像度検査画像と低解像度基準画像から算出される検査値が閾値αを超えたら不良と判定する場合、高解像度検査部1は当該閾値に代えて設定すべき閾値β(β<α)を示す追加検査パラメータ情報を送信する。これにより、通常の低解像度検査(全数検査)では、検査値が閾値αを超えずに汚れ不良と判定されなかった箇所についても、追加検査では汚れ不良と判定される。このように、検査装置Tにおいては、高解像度検査部1が不良候補としたエリアについては、低解像度検査部2において局所的に検査用パラメータを変更して追加検査を行う。これにより、高解像度検査画像で検出された不良を低解像度検査画像においても検出することができるようになる。つまり、高解像度検査部1における高解像度検査画像を用いた精細な高解像度検査と同レベルの検査を、低解像度検査部2において全ての低解像度検査画像について行うことができる。
高解像度検査部1は、PLC(Programmable logic controller)11、PC(Personal computer)12、6個のDSP(digital signal processor)13A−13F(以下、まとめて「DSP13」という場合がある)、分配器14A、14B(以下、まとめて「分配器14」という場合がある)、エンコーダーボード15を含んで構成されている。PC12と各DSP13は、PCIバス16により接続されている。
エンコーダーボード15は、印刷機Pにおいてロール紙を搬送するローラに取り付けられたエンコーダー33から出力されるパルス信号を受信し、PLC11、各DSP13に出力する。
分配器14A及び分配器14Bは、それぞれ、表面カメラ31A及び裏面カメラ31Bから高解像度画像を受信する。分配器14A及び分配器14Bは、それぞれ、受信した全ての高解像度画像を、DSP13A−13C及びDSP13D−13Fに送信する。つまり、表面カメラ31Aにより撮像された撮像画像はDSP13A−13Cに入力され、裏面カメラ31Bにより撮像された撮像画像はDSP13D−13Fに入力される。表面カメラ31Aにより撮像された撮像画像を3個のDSP13A−13Cに入力している理由は、パイプライン処理を行うためである。例えば、DSP13Aが1枚目の撮像画像を取り込んで画像処理を行い、DSP13Aの当該画像処理中に、DSP13Bが2枚目の撮像画像を取り込むといったように、3個のDSP13A−13Cが並列的に取り込み処理及び画像処理を行う。なお、本実施形態では、DSPは表面用と裏面用にそれぞれDSP13を3個ずつ設けることとしたが、間欠検査のため1個ずつでもかまわない。
DSP13は、カメラ31から受信した1列分の高解像度画像をエンコーダーボード15から受信するパルス信号に基づいて編集して、検査対象領域毎に1枚の高解像度検査画像を形成する。そして、DSP13は、形成した高解像度検査画像を全て低解像度化して、全数検査用の低解像度検査画像を作成する。DSP13は、作成した全ての低解像度検査画像を、分配器14を介して低解像度検査部2に送信する。
また、DSP13は、高解像度検査画像の一部(例えば、9枚に1枚)を抜き取り、高解像度検査を行う。DSP13は、高解像度検査により不良候補を検出した場合には、その不良候補に関する不良候補情報を生成し、PLC11に送信する。また、DSP13は、高解像度検査の結果をPC12に出力する。
PC12は、高解像度検査の結果内容をディスプレイに表示させたり、DSP13により形成された全ての高解像度検査画像を記憶部に記憶させたりする。また、PC12は、オペレータの指示内容を受け付け、PLC11と連携して高解像度検査部1及び検査装置Tを制御する。
PLC11は、PC12と連携して高解像度検査部1及び検査装置Tを制御する。また、PLC11は、DSP13から不良候補情報を受信した場合には、当該受信した不良候補情報を低解像度検査部2のPLC21に送信する。
一方、低解像度検査部2は、高解像度検査部1とほぼ同様の構成を有しており、PLC21、PC22、6個のDSP23A−23F(以下、まとめて「DSP23」という場合がある)、分配器24A、24B(以下、まとめて「分配器24」という場合がある)を含んで構成されている。PC22と各DSP23は、PCIバス25により接続されている。
分配器24A及び分配器24Bは、それぞれ、分配器14A及び分配器14Bから低解像度検査画像を受信する。分配器24A及び分配器24Bは、それぞれ、受信した全ての低解像度検査画像を、DSP23A−23C及びDSP23D−23Fに送信する。つまり、表面カメラ31Aにより撮像された画像を低解像度化した低解像度検査画像がDSP23A−23Cに入力され、裏面カメラ31Bにより撮像された画像を低解像度化した低解像度検査画像がDSP23D−23Fに入力される。
DSP23は、高解像度検査部1から受信した全ての低解像度検査画像に対して全数検査を行う。また、DSP23は、PLC21から高解像度検査部1が送信した不良候補情報を受信した場合には、不良候補情報に含まれる追加検査エリア情報の示す追加検査エリアに対して、不良候補情報に含まれるパラメータ情報の示す検査用パラメータを用いて追加検査を行う。DSP23は、低解像度検査の結果をPC22に出力する。
PC22は、低解像度検査の結果内容をディスプレイに表示させたり、検査対象となった全ての低解像度検査画像を記憶部に記憶させたりする。また、PC22は、オペレータの指示内容を受け付け、PLC21と連携して低解像度検査部2及び検査装置Tを制御する。PLC21は、PC22と連携して低解像度検査部2及び検査装置Tを制御する。また、PLC21は、PLC11から不良候補情報を受信した場合には、不良候補情報の少なくとも一部をDSP23に送信するとともに、追加検査を行わせる。
[2.検査の内容]
次に、高解像度検査部1及び低解像度検査部2が行う検査について説明する。なお、高解像度検査部1及び低解像度検査部2が行う検査項目は同一である。但し、高解像度検査部1が高解像度検査画像を用いて検査を行うのに対して、低解像度検査部2が低解像度検査画像を用いて検査を行う点で両者は異なる。
検査装置Tは、検査対象領域を撮像して得た検査画像と、予め用意された基準画像とに基づいて検査を行う。具体的には、検査画像から基準画像を引いた差分画像や、基準画像から検査画像を引いた差分画像を、閾値画像と比較することにより不良(不良候補)を検出する。
検査装置Tは、検査画像と基準画像を用いた検査を行う前に、検査画像について位置補正処理及び歪補正処理を行う。例えば、図3に示すように、基準画像101の一部領域102と、検査画像111の一部領域112を比較検査する場合に、検査画像111では位置ずれ及び歪みが発生しており、精度良く検査を行うためにはこれらを補正する必要がある。そこで、検査装置Tは、検査画像の一部領域112に対して位置補正処理を行うことにより位置補正画像112Aを生成し、次いで、位置補正画像112Aに対して歪補正処理を行うことにより歪補正画像112Bを生成する。そして、検査装置Tは、歪補正画像112Bと、基準画像101の一部領域102とを比較検査する。このように、位置補正処理及び歪補正処理を行うことにより、検査精度を向上させることができる。
検査装置Tが高解像度検査部1及び低解像度検査部2においてそれぞれ検査する不良内容の項目(検査項目)は次の8項目がある。
(1)汚れ不良:インキ、タール、油等の付着による不良。
(2)汚れヒッキー:ブランケット胴に付着したゴミ(例えば、紙粉の堆積物)がインキを吸い込み、その部分が転写されてできる汚れ不良。
(3)抜け不良:製版データ通りに、インキが乗らない欠け不良。
(4)抜けヒッキー:ゴミ(例えば、インキ滓)がブランケット胴に穴を開けてしまったことにより、穴部分にインキが乗らない欠け不良。
(5)用紙不良:ロール紙そのものに付着した汚れ不良。
(6)色調不良:製版データとは異なる濃度変動に関する不良。
(7)薄汚れ1不良:ロール紙に発生した淡い汚れ(例えば、水分調整が失敗して薄くインキが乗ってしまう汚れ)不良。
(8)薄汚れ2不良:ロール紙に発生した淡い汚れ(例えば、水分調整が失敗して薄くインキが乗ってしまう汚れ)不良。
※(7)の薄汚れ1不良については、狭い領域(例えば、1cm角)の色調の変動量の総和に基づいて検査を行い、(8)の薄汚れ2不良については、広い領域(例えば、非画線部の領域を5mm幅の短冊状に分割した領域)の色調の変動量の総和に基づいて検査を行う。色調の変動量の総和を算出することにより薄い色が積算され、薄い汚れを汚れとして検出することができる。
[3.不良候補情報の内容]
次に、高解像度検査部1から低解像度検査部2に送信される不良候補情報の内容について説明する。上述したように、不良候補情報は、追加検査エリア情報、追加検査補助情報、不良内容情報、追加検査パラメータ情報等を含む。
追加検査エリア情報は、低解像度検査部2にて追加検査すべき追加検査エリア(位置及びサイズ)を示す情報であり、1検査画像について、複数(例えば、4つ)の追加検査エリアを示す情報を含ませることができる。本実施形態では追加検査エリアは四角形であり、追加検査エリア対角上の2点(例えば、左上と右下)の座標で特定される。つまり、追加検査エリアは(X11,Y11)、(X12,Y12)といった2点の座標で特定される領域となる。なお、高解像度検査部1は追加検査エリア情報を生成する際に、低解像度検査部2による追加検査時に追加検査エリアから不良候補がはみ出さないように、不良の輪郭サイズより予め大きめ(例えば、XY方向ともに16画素程度大きめ)の範囲を追加検査エリアに設定する。
追加検査補助情報は、追加検査エリア対角上にある、不良候補に影響されない位置補正用図柄の切り出し画像(8画素×8画素)と、当該切り出し画像の中心アドレスを示す情報である。低解像度検査部2は、低解像度検査画像に位置ずれや歪みが生じている場合であっても位置補正用図柄を用いて位置補正処理及び歪補正処理を行うことにより不良候補に対して適切に追加検査を行うことができる。
不良内容情報は、不良候補の不良内容を示す情報であり、(1)汚れ不良、(2)汚れヒッキー、(3)抜け不良、(4)抜けヒッキー、(5)用紙不良、(6)色調不良、(7)薄汚れ1不良、(8)薄汚れ2不良の何れかを示す情報である。低解像度検査部2は、不良内容情報を参照して、不良内容に応じた追加検査のみを行う。例えば、不良内容が(1)汚れ不良である場合には、低解像度検査部2は(1)汚れ不良に対する検査のみを行い、他の(2)−(8)の不良内容に関する検査は行わない。これにより、処理時間を短縮できるとともに、過検出、誤検出を防ぐことができる。なお、不良内容情報は各追加検査エリアに対応して追加検査エリアの数だけ生成される。
追加検査パラメータ情報は、高解像度検査部1が高解像度検査により検出した不良候補を、低解像度検査部2が低解像度検査により確実に不良部分を抽出し、検査するためのパラメータを示す情報を含む。パラメータは、例えば、不良候補を抽出するための判定値(濃度差、サイズ、積算値の閾値)や、差分誤差をマスクするための閾値作成時の倍率とサイズに関するパラメータである。
[4.検査装置の動作]
次に、図4−図9を用いて、検査装置Tの動作について説明する。なお、図4は、学習処理のフローチャートの一例を示す図である。図5は、検査処理のフローチャートの一例を示す図である。図6は、基準画像−検査画像比較処理のフローチャートの一例を示す図である。図7は、検査画像−基準画像比較処理のフローチャートの一例を示す図である。図8は、不良候補情報生成処理のフローチャートの一例を示す図である。図9は、追加検査処理のフローチャートの一例を示す図である。図4−図8のフローチャートに示す処理は、高解像度検査部1により実行される処理である。図9のフローチャートに示す処理は、高解像度検査部1が生成した不良候補情報に基づいて、低解像度検査部2により実行される処理である。
図4を用いて検査装置Tによる学習処理について説明する。学習処理は、基準画像及び検査に用いられる基準画像付随データを作成する処理である。
まず、DSP13は、カメラ31(ラインセンサカメラ)から取得する1列分の撮像画像をエンコーダーボード15から受信したパルス信号に基づいて編集して、1枚の高解像度画像を形成する(ステップS1)。次に、DSP13は、ステップS1で形成した高解像度画像に対して2次元フィルター処理を行う(ステップS2)。2次元フィルター処理の目的は、ラインセンサカメラが撮像した画像を編集することにより形成した高解像度画像の不具合(凸凹等)を滑らかにすることである。
次に、DSP13は、高解像度画像に基づいて、モノクロ画像を生成する(ステップS3)。ステップS1で形成した高解像度画像は、RGB値で表現されるカラー画像であるが、ステップS3の処理では、カラー画像からモノクロ画像を生成する。モノクロ画像は、位置補正処理等に用いられる。
次に、DSP13は、高解像度画像に対してシーディング処理を行う(ステップS4)。DSP13は、カメラ31のレンズによる収差を補正するためにシーディング処理を行う。
次に、DSP13は、高解像度画像に対して色バランス補正処理を行う(ステップS5)。色バランス補正処理の目的は、カラー画像のRGB値のバランスを補正することである。
次に、PLC11は、DSP13によるステップS4及びステップS5等の処理結果を参照し、光源(照明32)の調整が必要であるか否かを判定する(ステップS6)。このとき、PLC11は、光源調整が必要であると判定した場合には(ステップS6:YES)、光源(照明32)の出力を調整し(ステップS7)の処理に移行する。一方、PLC11は、光源調整が必要ではないと判定した場合には(ステップS6:NO)、次いで、DSP13に、予め用意した製版データと高解像度画像の比較処理を行う(ステップS8)。この比較処理では、後述する基準画像と高解像度検査画像に対して行う検査処理と同様の内容の処理を製版データと高解像度画像に対して行う。
次に、DSP13は、比較処理の結果をPLC11及びPC12に送信し、PC12は、比較処理の結果をディスプレイに表示する(ステップS9)。検査装置Tのオペレータは、ディスプレイに表示された不良の可能性があると指摘された箇所について、実際の印刷物を目視で検証する。オペレータは、実際の印刷物を検証した結果、問題無しと判定した場合には、問題無し(オペレータチェックがOK)であることに応じた操作をPC12に対して入力する。一方、オペレータは、問題ありと判定した場合には、問題あり(オペレータチェックがNG)であることに応じた操作をPC12に対して入力する。PC12は、オペレータの入力内容に応じて、「オペレータチェックOK」を示す信号又は「オペレータチェックNG」を示す信号をPLC11に対して送信する。
PLC11は、「オペレータチェックOK」を示す信号又は「オペレータチェックNG」を示す信号を受信するのを待機している。そして、PLC11はPC12から「オペレータチェックNG」を示す信号を受信したと判定した場合には(ステップS10:NO)、学習処理を終了する。一方、PLC11はPC12から「オペレータチェックOK」を示す信号を受信したと判定した場合には(ステップS10:YES)、次いで、DSP13に、高解像度画像に対する用紙サイズ抽出処理(ステップS11)及び検査領域生成処理を行わせる(ステップS12)。具体的には、DSP13は、撮像画像における紙の端(エッジ)部分を検出し、端部分から所定画素だけ内側の領域を検査領域とする。
次に、DSP13は、高解像度画像に対して位置補正/歪補正用特徴絵柄抽出処理を行う(ステップS13)。上述した位置補正処理及び歪補正処理を行う場合には基準が必要となるので、DSP13は予め基準となる特徴的な絵柄を抽出する。具体的には、DSP13は、検査領域を細かいブロックに分割し、ブロック内に特徴となる絵柄があるかをサーチして、その位置情報を記憶しておく。そして、DSP13は検査時に高解像度検査画像の位置補正を行う場合に、同じ特徴部分が一定範囲内ある場合に位置補正を行う。なお、特徴部分がないブロックについては回りの他のブロックの特徴部分を用いて位置補正を行う。DSP13は、特徴的な絵柄がある位置を特定するための情報を基準画像付随データとして保存する。
次に、DSP13は、高解像度画像に対して3次元色空間色調閾値演算処理を行う(ステップS14)。DSP13は、高解像度画像の画素毎に3次元色空間の位置情報を特定し、更に高解像度画像における各色方向への閾値を生成する。例えば、DSP13は、閾値として、赤から青への変化については厳しい閾値を設定したり、赤から黒への変化については緩めに閾値を設定したりするなど、3次元色空間における閾値を画素毎に設定する。DSP13は、設定した閾値を示す情報を基準画像付随データとして保存する。
次に、DSP13は、高解像度画像に対して画線部/非画線部検出処理を行う(ステップS15)。具体的には、DSP13は、画素毎にインキが乗るべき画線部であるか、又は、インキが乗るべきでない非画線部であるかを判別する。画線部か非画線部かによって検査すべき項目が異なるので、DSP13は、画素毎に何れの項目を検査すべきかを決定している。DSP13は、画素毎に画線部又は非画線部を示す情報を基準画像付随データとして保存する。
次に、DSP13は、高解像度画像に基づいてR/G/B絵柄輪郭閾値(A,a)生成処理を行う(ステップS16)。R/G/B絵柄輪郭閾値(A,a)は、不良を検査する際の閾値となる情報であり画像形式の情報である(したがって、閾値画像ということもできる)。例えば、基準画像と高解像度検査画像の差分値(すなわち、差分画像)を算出し、閾値画像とを比較することにより、不良の有無を判定する。AはRGBで生成した閾値であり、aは色差で作成した色値である。なお、画線部には、絵柄やエッジなどの画素値の変化が大きい領域(平坦度が低い領域)と、背景などの画素値の変化が小さい領域(平坦度が高い領域)が混在する場合があるが、画素値の変化が小さい領域では、画素値の変化が大きい領域に比べて、微少な画素値の変化であっても、人の目に認識されやすく、印刷品質に影響を及ぼしてしまう。そこで、同じ画線部であっても、画素値の変化が小さい領域と画素値の変化が大きい領域とでは、異なる閾値を用いる。具体的には、近くにエッジの高い画素が存在する画素について許容量を大きめ(閾値を高め)に設定するなど、閾値をエッジの高い画素までの距離と、エッジの高さに基づいて決定する。また、白地の部分についても微少な画素値の変化が人の目に認識されやすいことから、例えば、許容量を小さめ(閾値を低め)に設定する。
次に、DSP13は、高解像度画像に対して3次元色空間閾値生成処理を行う(ステップS17)。具体的には、CMYKWRGBの8点を頂点とした色空間で画素毎に楕円型球状の閾値(変動してもかまわない許容値)を生成する。この楕円型球状の範囲内での変化は変化とみなされず不良の対象とされない。
次に、DSP13は、高解像度画像を基準画像として、各基準画像付随データと紐付けて保存し(ステップS18)、学習処理を終了する。
本実施形態の学習処理では、製版データと高解像度画像とを比較して得られた不良候補をオペレータが目視で確認してOKと判断した高解像度画像のみを基準画像として採用する。従来では、撮像画像が低解像度であったため高解像度の製版データと比較することができずにオペレータに不良候補として提示することのできなかった不良についても、本実施形態では不良候補として提示することができる。これにより、高品質の基準画像を検査に用いることができる。また、検査装置Tは、こうした高品質の基準画像を用いて高解像度検査及び低解像度検査の双方を組み合わせて実施することにより、より精細な検査を実現する。
次に、図5−図9を用いて検査装置Tによる検査処理について説明する。なお、図5−図8は、高解像度検査部1による高解像度検査の処理例を示すが、低解像度検査部2による低解像度検査もほぼ同様の処理を行う。
印刷機Sによる本番印刷(製品撮り)が開始されると、カメラ31は次々に撮像画像を検査装置Tに送信する。これを受けて検査装置Tは、検査処理を開始する。
まず、DSP13は、カメラ31(ラインセンサカメラ)から取得する1列分の高解像度画像をエンコーダーボード15から受信したパルス信号に基づいて編集して1枚の高解像度検査画像を形成する(ステップS31)。次に、DSP13は、ステップS31で形成した高解像度検査画像に対して2次元フィルター処理を行う(ステップS32)。
次に、DSP13は、高解像度検査画像に基づいて、モノクロ画像を生成する(ステップS33)。
次に、DSP13は、高解像度検査画像に対してシーディング処理を行う(ステップS34)。
次に、DSP13は、高解像度検査画像に対して色バランス補正処理を行う(ステップS35)。
次に、DSP13は、高解像度検査画像に対して位置補正/歪補正処理を行う(ステップS36)。具体的には、DSP13は、図ステップS4のステップS13の処理で抽出した特徴的な絵柄を基準に、検査画像の位置補正及び歪補正を行う。
次に、DSP13は、高解像度検査画像に対してマスク処理を行う(ステップS37)。マスク処理は、検査に不要な領域をマスクするための処理である。
次に、DSP13は、高解像度検査画像に基づいてR/G/B絵柄輪郭閾値(B,b)生成処理を行う(ステップS38)。
次に、DSP13は、濃淡チェック画像(C,c)生成処理を行う(ステップS39)。CはRGBでの濃淡部区分けに用いられ、cは色差での濃淡部区分けに用いられる。
次に、DSP13は、基準画像−検査画像比較処理を行う(ステップS40)。
ここで、図6を用いて基準画像−検査画像比較処理について説明する。
まず、DSP13は、第1差分画像生成処理を行う(ステップS51)。具体的には、DSP13は図4のステップS18の処理で保存した基準画像(高解像度基準画像)から高解像度検査画像を引いて第1差分画像を生成する。
次に、DSP13は、図4のステップS15の処理で検出した画線部と非画線部に基づいて、第1差分画像における画線部と非画線部を分離する(ステップS52)。具体的には、DSP13は、画線部画像と非画線部画像を生成し、第1差分画像の発生場所を分離する。
次に、DSP13は、汚れ不良1差分演算処理を行う(ステップS53)。具体的には、DSP13は、第1差分画像が図4のステップS16の処理で生成した輪郭閾値画像A以上である場合には、第1差分画像に画線部画像を乗算することにより、汚れ不良1差分画像を算出する。
次に、DSP13は、汚れ不良1不良候補抽出処理を行う(ステップS54)。具体的には、DSP13は、汚れ不良1差分画像に濃淡チェック画像Cを乗算した画像に基づいて、汚れ不良1不良候補を抽出する。
次に、DSP13は、抜け不良1差分演算処理を行う(ステップS55)。具体的には、DSP13は、第1差分画像に「−」の符号を付した「−第1差分画像」が輪郭閾値画像A以上である場合には、「−第1差分画像」を抜け不良1差分画像とする。
次に、DSP13は、抜け不良1不良候補抽出処理を行う(ステップS56)。具体的には、DSP13は、抜け不良1差分画像に濃淡チェック画像Cを乗算した画像に基づいて、抜け不良1不良候補を抽出する。
次に、DSP13は、用紙不良判定差分演算処理を行う(ステップS57)。具体的には、DSP13は、第1差分画像が輪郭閾値画像A以上である場合には、第1差分画像に非画線部画像を乗算することにより、用紙不良判定差分画像を算出する。DSP13は、用紙不良判定差分画像に基づいて、用紙不良が発生していないか判定し、色調不良が発生している部分については、不良候補情報を生成する。
次に、DSP13は、汚れヒッキー不良3差分演算処理を行う(ステップS58)。具体的には、DSP13は、第1差分画像におけるRGB値のうち、最低値を各RGB値から減算することにより、第1差分UCR画像を算出する。例えば、ある画素のRGB値が(30,50,70)である場合には、各RGB値から最低値「30」を減算して(0,20,40)とする。この演算を各画素に行うことにより第1差分UCR画像を算出する。そして、第1差分UCR画像が図4のステップS16の処理で生成した輪郭閾値画像a以上である場合には、第1差分UCR画像に画線部画像を乗算することにより、汚れヒッキー不良3差分画像を算出する。なお、ここでは、第1差分画像からK成分を除去している。ヒッキーとは、CMYの何れか一色だけゴミが付いた、正常にインクが乗らなかった不良であり、一色だけの不良であるので、印刷物全体として見たときに目立ちにくい。そこで、RGB値のうち最低値を減算して(K成分)を減算することで2色だけが残り、その2色だけを対象として差分を判定することにより一色だけの変化を強調させることができる。
次に、DSP13は、汚れヒッキー不良3不良候補抽出処理を行う(ステップS59)。具体的には、DSP13は、汚れヒッキー不良3差分画像に濃淡チェック画像cを乗算した画像に基づいて、汚れヒッキー不良3不良候補を抽出する。
次に、DSP13は、抜けヒッキー不良3差分演算処理を行う(ステップS60)。具体的には、DSP13は、第1差分UCR画像に「−」の符号を付した「−第1差分UCR画像」が輪郭閾値画像a以上である場合には、「−第1差分UCR画像」を抜けヒッキー不良3差分画像とする。
次に、DSP13は、抜けヒッキー不良3不良候補抽出処理を行う(ステップS61)。具体的には、DSP13は、抜けヒッキー不良3差分画像に濃淡チェック画像cを乗算した画像に基づいて、抜けヒッキー不良3不良候補を抽出する。
図5に戻り、次いで、DSP13は、検査画像−基準画像比較処理を行う(ステップS41)。なお、検査画像−基準画像比較処理では、図6を用いて基準画像−検査画像比較処理の逆の処理、すなわち、検査画像と基準画像を入れ替えて同様の検査処理(一部、パラメータのプラスマイナスを反転させている)を行っている。つまり、検査画像と基準画像に対して襷掛けで検査処理を行っている。これは、何もない部分に色が付着した付着不良は比較的目立ちやすく検出が容易であるが、逆に、あったもの(例えば、「は」の字のはねの部分)が欠損する欠損不良は欠損部分の近くに急峻なエッジが存在した場合、閾値(許容値)が予め緩めに設定されるため、検出が難しいことに基づく。そこで、検査画像と基準画像を入れ替えて襷掛けで検査を行うことで、検出が困難な欠損不良を、検出が容易な付着不良として扱うことにより、欠損不良の検出精度を向上させている。
ここで、図7を用いて検査画像−基準画像比較処理について説明する。
まず、DSP13は、第2差分画像生成処理を行う(ステップS71)。具体的には、DSP13は検査画像から基準画像を引いて第2差分画像を生成する。
次に、DSP13は、図4のステップS15の処理で検出した画線部と非画線部に基づいて、第2差分画像における画線部と非画線部を分離する(ステップS72)。具体的には、DSP13は、画線部画像と非画線部画像を生成する。
次に、DSP13は、汚れ不良2差分演算処理を行う(ステップS73)。具体的には、DSP13は、第2差分画像が図5のステップS38の処理で生成した輪郭閾値画像B以上である場合には、第2差分画像に画線部画像を乗算することにより、汚れ不良2差分画像を算出する。
次に、DSP13は、汚れ不良2不良候補抽出処理を行う(ステップS74)。具体的には、DSP13は、汚れ不良2差分画像に濃淡チェック画像Cを乗算した画像に基づいて、汚れ不良2不良候補を抽出する。
次に、DSP13は、抜け不良2差分演算処理を行う(ステップS75)。具体的には、DSP13は、第2差分画像に「−」の符号を付した「−第2差分画像」が輪郭閾値画像B以上である場合には、「−第2差分画像」を抜け不良2差分画像とする。
次に、DSP13は、抜け不良2不良候補抽出処理を行う(ステップS76)。具体的には、DSP13は、抜け不良2差分画像に濃淡チェック画像Cを乗算した画像に基づいて、抜け不良2不良候補を抽出する。
次に、DSP13は、汚れヒッキー不良4差分演算処理を行う(ステップS77)。具体的には、DSP13は、第2差分画像におけるRGB値のうち、最低値を各RGB値から減算することにより、第2差分UCR画像を算出する。そして、第2差分UCR画像が輪郭閾値画像b以上である場合には、第2差分UCR画像に画線部画像を乗算することにより、汚れヒッキー不良4差分画像を算出する。
次に、DSP13は、汚れヒッキー不良4不良候補抽出処理を行う(ステップS78)。具体的には、DSP13は、汚れヒッキー不良4差分画像に濃淡チェック画像cを乗算した画像に基づいて、汚れヒッキー不良4不良候補を抽出する。
次に、DSP13は、抜けヒッキー不良4差分演算処理を行う(ステップS79)。具体的には、DSP13は、第2差分UCR画像に「−」の符号を付した「−第2差分UCR画像」が輪郭閾値画像b以上である場合には、「−第2差分UCR画像」を抜けヒッキー不良4差分画像とする。
次に、DSP13は、抜けヒッキー不良4不良候補抽出処理を行う(ステップS80)。具体的には、DSP13は、抜けヒッキー不良4差分画像に濃淡チェック画像cを乗算した画像に基づいて、抜けヒッキー不良4不良候補を抽出する。
なお、検査画像−基準画像比較処理では、基準画像−検査画像比較処理で行った用紙不良判定差分演算処理を行わない。なぜなら、用紙不良判定は用紙に付着する汚れを検出する処理であり、欠損不良が起こらないからである。
図5に戻り、次いで、DSP13は、不良候補情報生成処理を行う(ステップS42)。
ここで、図8を用いて不良候補情報生成処理について説明する。
まず、DSP13は、色調変動ベクトル演算処理を行う(ステップS91)。具体的には、DSP13は、基準画像と高解像度検査画像とから差分ベクトル画像を作成し、図6のステップS52の処理で作成した画線部画像を乗算して、色調変動ベクトル画像を算出する。
次に、DSP13は、色調変動マスク処理を行う(ステップS92)。具体的には、DSP13は、色調変動ベクトル画像が図4のステップS14の処理で算出した3次元色空間色調閾値以上である場合には、色調変動ベクトル画像に図5のステップS39の処理で算出した濃淡チェック画像Cを乗算することにより、色調変動ベクトル画像に対してマスク処理を行う。
次に、DSP13は、色調変動量演算処理を行う(ステップS93)。具体的には、DSP13は、色調変動ベクトル画像を予め設定した単位エリアに分割し、単位エリア毎に色調の変動量の総和を算出し、色調不良が発生していないか判定する。色調不良が発生している単位エリアについては、不良候補情報を生成する。
次に、DSP13は、薄汚れ1・2変動マスク処理を行う(ステップS94)。具体的には、DSP13は、図6のステップS52の処理で作成した非画線部画像と、図6のステップS51の処理で生成した第1差分画像と、図5のステップS39の処理で算出した濃淡チェック画像Cを乗算することにより、第1差分画像に対してマスク処理を行う。
次に、DSP13は、薄汚れ1変動量演算処理を行う(ステップS95)。具体的には、DSP13は、ステップS94の処理でマスク処理した第1差分画像を予め設定した単位エリア(例えば、1cm角)に分割し、単位エリア毎に色調の変動量の総和を算出し、色調不良が発生していないか判定する。DSP13は、色調不良が発生している単位エリアについて不良候補情報を生成する。
次に、DSP13は、薄汚れ2変動量演算処理を行う(ステップS96)。具体的には、DSP13は、ステップS94の処理でマスク処理した第1差分画像を予め設定した単位エリア(例えば、非画線部の領域を5mm幅の短冊状に分割した領域)に分割し、単位エリア毎に色調の変動量の総和を算出し、色調不良が発生していないか判定する。DSP13は、色調不良が発生している単位エリアについて不良候補情報を生成する。
次に、DSP13は、汚れ不良最終候補抽出処理を行う(ステップS97)。具体的には、DSP13は、図6のステップS54の処理で抽出した汚れ不良1不良候補と、図7のステップS76の処理で抽出した抜け不良2不良候補とに基づいて、これらが対応する部分において汚れ不良が発生していないか判定し、汚れ不良が発生している部分について不良候補情報を生成する。
次に、DSP13は、抜け不良最終候補抽出処理を行う(ステップS98)。具体的には、DSP13は、図6のステップS56の処理で抽出した抜け不良1不良候補と、図7のステップS74の処理で抽出した汚れ不良2不良候補とに基づいて、これらが対応する部分において抜け不良が発生していないか判定し、抜け不良が発生している部分について不良候補情報を生成する。
次に、DSP13は、汚れヒッキー不良最終候補抽出処理を行う(ステップS99)。具体的には、DSP13は、図6のステップS59の処理で抽出した汚れヒッキー不良3不良候補と、図7のステップS80の処理で抽出した抜けヒッキー不良4不良候補とに基づいて、これらが対応する部分において汚れヒッキー不良が発生していないか判定し、汚れヒッキー不良が発生している部分について不良候補情報を生成する。
次に、DSP13は、抜けヒッキー不良最終候補抽出処理を行う(ステップS100)。具体的には、DSP13は、図6のステップS61の処理で抽出した抜けヒッキー不良3不良候補と、図7のステップS78の処理で抽出した汚れヒッキー不良4不良候補抽出処理とに基づいて、これらが対応する部分において抜けヒッキー不良が発生していないか判定し、抜けヒッキー不良が発生している部分について不良候補情報を生成する。
図5に戻り、DSP13は、図6のステップS57の処理、図8のステップS93の処理、ステップS95−ステップS100の処理で生成した不良候補情報をPLC11に送信する。PLC11は、DSP13から受信した不良候補情報を低解像度検査部2に送信する。これにより、高解像度検査部1により検出された不良候補に関する不良候補情報が低解像度検査部2に送信されることとなる。高解像度検査部1は、ステップS43の処理が終了すると、当該フローチャートに示す処理を終了する。このように、高解像度検査部1は、図5−図8に示す処理を実行することにより高解像度検査を行う。
以上説明したように、高解像度検査部1は高解像度基準画像及び高解像度検査画像を用いて上述した8項目について検査を行い、不良候補情報を生成するが、低解像度検査部2も同様の手法で低解像度基準画像(高解像度基準画像を低解像度化することにより生成される画像)及び低解像度検査画像を用いて上述した8項目について全数検査を行う。但し、低解像度検査部2は不良候補情報を生成する代わりに、不良箇所と不良内容を示す情報を生成して、検査結果としてPC22のディスプレイに表示させる。
次に、図9を用いて低解像度検査部2による追加検査処理について説明する。追加検査処理は、低解像度検査部2が全数検査を行っている最中に、高解像度検査部1から不良候補情報を受信することにより全数検査に加えて行われる処理である。
PLC21は、高解像度検査部1から不良候補情報を受信すると、不良候補情報に含まれる追加検査エリア情報に基づいて追加検査エリアを特定する(ステップS111)。次に、PLC21は、不良候補情報に含まれる不良内容情報に基づいて不良内容を特定する(ステップS112)。
次に、PLC21は、DSP23に、追加検査エリアに対して不良内容に応じた追加検査を実施させる(ステップS113)。このとき、PLC21は、不良候補情報に含まれる追加検査補助情報、不良内容情報、追加検査パラメータ情報等をDSP23に送信する。DSP23は、通常の全数検査に加えて、追加検査エリアに対して不良内容に応じた追加検査を低解像度基準画像及び低解像度検査画像を用いて行う。このとき、DSP23は、追加検査補助情報に基づいて、追加検査エリアの位置補正処理及び歪補正処理を行った上で、追加検査を行う。追加検査は、通常時に行っている8項目の検査のうち、不良内容に応じた検査のみを、一部のパラメータを追加検査パラメータ情報の示すパラメータに置き換えて行う。これにより、通常の全数検査では検出することのできない不良を不良として検出することができる。
次に、PLC21は、追加検査の結果をPC21のディスプレイに表示させて(ステップS114)、追加検査処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の検査装置T(「検査装置」の一例)は、高解像度検査部1(例えば、DSP13。「取得手段」の一例)が、ロール紙(「被印刷媒体」の一例)に印刷された絵柄を含む検査対象領域をそれぞれ撮像して得た高解像度検査画像(「検査画像」の一例)を取得し、高解像度検査部1(例えば、DSP13。「第1検査手段」の一例)が、当該取得した高解像度検査画像から抽出した一部の高解像度検査画像と高解像度基準画像(「基準画像」の一例)とに基づいて、検査対象領域における不良候補を検出し、低解像度検査部2(例えば、DSP23。「第2検査手段」の一例)が、高解像度検査部1が取得した全ての高解像度検査画像を低解像度化して得られる各低解像度検査画像と、高解像度基準画像を低解像度化して得られる低解像度基準画像とに基づいて、検査対象領域における不良を検出し、高解像度検査部1(例えば、DSP13)は、不良候補の追加検査エリア情報(「位置情報」の一例)を含む不良候補情報を低解像度検査部2(例えば、DSP23)に引き渡し、低解像度検査部2(例えば、DSP23)は、高解像度検査部1(例えば、DSP13)から受け取った不良候補情報に含まれる追加検査エリア情報により特定される不良候補について追加検査を行う。
したがって、検査装置Tによれば、低解像度画像を用いた全数検査を行うとともに、低解像度画像よりも高解像度の高解像度検査画像を用いた間欠検査を行い、間欠検査で不良候補が検出された場合にはその位置のみについて低解像度画像を用いた追加全数検査を行うことから、精度の高い全数検査を行うことができる。
また、検査装置Tの高解像度検査部1(例えば、DSP13)は、低解像度検査部2(例えば、DSP23)が追加検査を行う際に不良候補が不良か否かを判定するために用いる閾値を示す追加検査パラメータ情報(「閾値情報」の一例)を更に含む不良候補情報を低解像度検査部2(例えば、DSP23)に引き渡し、低解像度検査部2(例えば、DSP23)は、追加検査において、低解像度検査画像と低解像度基準画像から算出される値と、不良候補情報に含まれる追加検査パラメータ情報の示す閾値とを比較することにより不良候補が不良であるか否かを判定することを特徴とする。なお、追加検査パラメータ情報は、ステップS57、ステップS93、ステップS95−S100で不良候補となったものについて、不良候補の中心アドレスから画像を切り出し(欠陥矩形からXY軸とも±32画素大きくしたエリアに対応する画像を切り出し、)低解像度化するとともに、当該不良候補を低解像度検査部2が検出可能な条件をサーチすることにより生成される。
したがって、検査装置Tによれば、追加検査では間欠検査で検出された不良候補が不良か否かを判定する際に、通常時の全数検査で用いる閾値に代えて不良候補が不良か否かを判定するために用いるべき閾値を採用することから、通常時の全数検査で検出することのできない、間欠検査でのみ検出可能な不良候補を検出することができる。
更に、本実施形態では、絵柄はオフセット輪転印刷機S(「輪転印刷機」の一例)により印刷され、高解像度検査部1(例えば、DSP13)は、印刷機Sの印刷ユニットU1−U4において絵柄が印刷されてから、折り機U5によりロール紙が折り畳まれる前までに、検査対象領域を撮像して得た高解像度検査画像を取得する。
したがって、検査装置Tによれば、ロール紙を折り機U6で折り畳む前に検査画像を撮像することから、検査画像にロール紙の折り目が写り込まず検査画像と基準画像の比較照合を安定して行うことができ、検査精度が向上する。
[5.変形例]
次に、上記実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する変形例は適宜組み合わせることができる。
[5.1.高解像度検査部1から低解像度検査部2に送信する不良候補の絞り込み]
高解像度検査部1は、低解像度検査部2における通常の全数検査により十分検出可能な不良候補については、追加検査する必要がないことから、当該不良候補に関する不良候補情報を低解像度検査部2に送信しないこととしてもよい。これにより、無駄な追加検査を行わずにすみ、処理時間を短縮することができる。
[5.2.不良の程度の判定]
低解像度検査部2は、全数検査及び追加検査において不良を検出した場合には、その程度を判定することとしてもよい。例えば、低解像度検査部2は、不良内容毎に、不良の程度を16段階で判定したり、軽欠陥、中欠陥、重欠陥の3段階で判定したりしてもよい。
[5.3.不良の周期性・連続性]
低解像度検査部2は、不良を検出した場合に単発不良として処理するほか、単発不良の発生位置や周期性・連続性に基づく二次判定を行うこととしてもよい。例えば、(1)汚れ不良、(2)汚れヒッキー、(3)抜け不良、(4)抜けヒッキー、(5)用紙不良に関する不良は、周期性・連続性を二次判定要素とすることができるので、低解像度検査部2は、所定枚数の連続する検査画像に対して検査を行うことにより周期性・連続性のある不良を検出することとしてもよい。
周期性のある不良とは、検査対象領域における同じXYアドレスに連続して又は一枚おきに発生する不良であり、連続して不良が発生している場合には版胴の不具合が考えられ、一方、一枚おきに不良が発生している場合にはブランケット胴の不具合が考えられる。そこで、低解像度検査部2は、周期性のある不良を検出した場合には版胴に関する警告やブランケット胴に関する警告を出力することとしてもよい。一方、連続性のある不良とは、流れ方向(天地方向)のアドレスは異なるが、一定の幅方向(ロール紙が搬送される際の揺動幅)内に周期的に発生する不良であり、連続性のある不良が発生している場合には版胴又はブランケット胴に傷や紙粉、インキが付着している不具合が考えられる。そこで、低解像度検査部2は、連続性のある不良を検出した場合にも版胴に関する警告やブランケット胴に関する警告を出力することとしてもよい。
また、(6)色調不良、(7)薄汚れ1不良、(8)薄汚れ2不良に関する不良も、薄い色に関する不良のため一定量の枚数を連続して検査して不良の有無を判定することが好ましい。そこで、低解像度検査部2は、(6)色調不良、(7)薄汚れ1不良、(8)薄汚れ2不良に関する追加検査を行う場合には、所定枚数の検査画像に対して検査を行い、不良の有無を判定することとしてもよい。
T 検査装置
1 高解像度検査部
11 PLC
12 PC
13 DSP
14 分配器
15 エンコーダーボード
16 PCIバス
2 低解像度検査部
21 PLC
22 PC
23 DSP
24 分配器
25 PCIバス
31 カメラ
32 照明
S オフセット輪転印刷機
U1−U4 印刷ユニット
U5 乾燥機
U6 折り機

Claims (4)

  1. 被印刷媒体に印刷された絵柄を含む検査対象領域をそれぞれ撮像して得た検査画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した検査画像から抽出した一部の検査画像と基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良候補を検出する第1検査手段と、
    前記取得手段が取得した全ての検査画像を低解像度化して得られる各低解像度検査画像と、前記基準画像を低解像度化して得られる低解像度基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良を検出する第2検査手段と、
    を備え、
    前記第1検査手段は、前記不良候補の少なくとも位置情報を含む不良候補情報を前記第2検査手段に引き渡し、
    前記第2検査手段は、前記第1検査手段から受け取った前記不良候補情報に含まれる前記位置情報により特定される前記不良候補について追加検査を行うことを特徴とする検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置であって、
    前記第1検査手段は、前記第2検査手段が前記追加検査を行う際に前記不良候補が不良か否かを判定するために用いる閾値を示す閾値情報を更に含む前記不良候補情報を前記第2検査手段に引き渡し、
    前記第2検査手段は、前記追加検査において、前記低解像度検査画像と前記低解像度基準画像から算出される値と、前記不良候補情報に含まれる前記閾値情報の示す閾値とを比較することにより前記不良候補が不良であるか否かを判定することを特徴とする検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の検査装置であって、
    前記絵柄は輪転印刷機により印刷され、
    前記取得手段は、前記輪転印刷機において前記絵柄が印刷されてから、前記輪転印刷機の折り機により前記被印刷媒体が折り畳まれる前までに、前記検査対象領域を撮像して得た検査画像を取得することを特徴とする検査装置。
  4. 検査装置が、
    被印刷媒体に印刷された絵柄を含む検査対象領域をそれぞれ撮像して得た検査画像を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得した検査画像から抽出した一部の検査画像と基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良候補を検出する第1検査工程と、
    前記取得工程において取得した全ての検査画像を低解像度化して得られる各低解像度検査画像と、前記基準画像を低解像度化して得られる低解像度基準画像とに基づいて、前記検査対象領域における不良を検出する第2検査工程と、
    を含み、
    前記第1検査工程では、前記不良候補の少なくとも位置情報を含む不良候補情報を前記第2検査工程に引き渡し、
    前記第2検査工程では、前記第1検査工程から受け取った前記不良候補情報に含まれる前記位置情報により特定される前記不良候補について追加検査を行うことを特徴とする検査方法。
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