JP2015170697A - レーザーダイシング装置及びレーザーダイシング方法 - Google Patents

レーザーダイシング装置及びレーザーダイシング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処理時間の増大を招くことなく、レーザー光の照射によるウエーハの改質領域の形成状態(改質領域の不良箇所の有無、不良箇所の位置等)をウエーハの裏面の観察により検査できるようにしたレーザーダイシング装置及びレーザーダイシング方法を提供する。
【解決手段】ウエーハWは、透明のチャックテーブル12に吸着保持され、レーザーヘッド50からのレーザー光が加工ラインに沿って照射される。これによって、加工ラインでウエーハWを分断するための改質領域がウエーハWに形成される。一方、チャックテーブル12の裏面側には、顕微鏡80が配置されており、加工ラインに沿った位置のウエーハWの裏面が顕微鏡80により撮影される。これによって得られた画像に基づいてウエーハWの裏面に改質領域から延びる亀裂が現れているか否か等を判断して、改質領域の形成状態を判断する。
【選択図】図6

Description

本発明は、レーザーダイシング装置及びレーザーダイシング方法に関し、特に、半導体ウエーハ等のウエーハ内部に切断の起点となる改質領域を形成するレーザーダイシング装置及びレーザーダイシング方法に関する。
レーザーダイシング装置は、半導体ウエーハ等のウエーハ内部に切断の起点となる改質領域(改質層)を形成する装置として知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のレーザーダイシング装置は、半導体ウエーハ等のウエーハ内部に集光点を合わせてレーザー光を加工ライン(ウエーハ上の個々のチップに区画する切削ライン)に沿って照射し、加工ラインに沿ってウエーハ内部に切断の起点となる改質領域を形成する。改質領域が形成されたウエーハは、その後、エキスパンドやブレーキングといった割断プロセスによって加工ラインで割断されて個々のチップに分断される。
このレーザーダイシング装置によれば、ウエーハ内部に改質領域が形成され、その改質領域を起点として改質領域に沿ってウエーハが分断されるので、ブレードを用いてウエーハを切削して分断する一般的なダイシング装置と比べ、発塵量が低く、ダイシング傷、チッピングあるいは材料表面でのクラック等が発生する可能性が低くなる等の利点がある。
特許第3408805号公報
従来、特許文献1のようなレーザーダイシング装置を用いて加工ラインに沿ってウエーハ内部に改質領域を形成するレーザーダイシングプロセス(ステルスダイシングプロセス)の後、改質領域が形成された加工ラインに沿って割断を行う割断プロセスを実施する加工プロセスにおいて、割断プロセス後に、チップへの分断が適正に行われない状況が発生して初めて改質領域が適正に形成されていない不良箇所があることを知ることができ、レーザーダイシング装置における加工条件を修正する必要性などを把握していた。そのため、レーザーダイシングプロセスにおける改質領域の形成が適正でないと、チップや時間の損失が生じるという問題があった。
従って、このような改質領域の形成不良によるチップや時間の損失を低減することが、レーザーダイシングプロセスを用いた加工プロセスの現状での1つの課題である。
ところで、レーザーダイシングプロセスによりウエーハに改質領域を形成すると、その改質領域から上下方向(厚さ方向)に延びる亀裂(クラック)が発生する。その亀裂がウエーハにおけるレーザー入射面(表面)と反対側の裏面まで到達していれば、割断プロセスでの割断の失敗は略生じないと言える。その理由は、ウエーハの裏面側に到達する亀裂は、ウエーハを分断する際の起点となるため、ウエーハの裏面への亀裂の到達がウエーハの分断率を左右することによる。また、厚いウエーハの深い位置(表面よりも裏面に近い位置)に改質領域を形成する場合があり、その場合には、亀裂が裏面にのみ到達して表面に到達しないため、表面に亀裂が到達したか否かでは必ずしも改質領域が適正に形成されたか否かを適切に判断できない場合があることによる。
従って、レーザーダイシングプロセス後、割断プロセス前において、ウエーハの裏面の状態を確認することによって、改質領域が適正に形成されたか否か、即ち、改質領域の形成が不十分な不良箇所の有無、不良箇所の位置等を検出することができ、ウエーハにおける改質領域の形成状態を知ることができる。そして、不良箇所があれば、その部分だけ、再度、レーザー照射を行って改質領域を再形成(再加工)することや、割断プロセスにおける割断方法を変えるなどの対応が可能となる。これによって、その後の割断プロセスにおけるチップの損失を無くすことができる。また、不良箇所の発生状況などを参考にしてレーザーダイシングプロセスにおける加工条件を修正することもでき、その後に加工するウエーハでの改質領域の不良箇所の発生を低減させることができる。不良箇所の改質領域を再加工する場合には、不良箇所が低減することによって、再加工に要する時間の損失も低減することができる。
しかしながら、レーザーダイシングプロセスの終了後に、ウエーハの裏面の状態を確認する場合、そのための検査工程を、レーザーダイシングプロセスと割断プロセスとの間に新たに設ける必要がある。そのため、その検査工程のための時間が必要となり、改質領域の形成不良による割断プロセスでのチップの損失を低減できたとしてもレーザーダイシングプロセスから割断プロセスまでの加工プロセス全体の処理時間(タクトタイム)が長くなるという問題がある。
また、ウエーハをチャックテーブルから外してウエーハの裏面を観察する必要があるため、検査工程で検出した改質領域の不良箇所を再加工する場合には、ウエーハのチャックテーブルへの再搬送、アライメント等のレーザーダイシングプロセスにおける作業工程を1からやり直す必要がある。従って、再加工を行う場合の加工時間の短縮は図れない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、処理時間の増大を招くことなく、レーザー光の照射によるウエーハの改質領域の形成状態(改質領域の不良箇所の有無、不良箇所の位置等)をウエーハの裏面の観察により検査できるようにしたレーザーダイシング装置及びレーザーダイシング方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の一の態様に係るレーザーダイシング装置は、ウエーハを保持する保持面を有するテーブルであって、光学的に透明な部材で形成されたテーブルと、前記テーブルに保持された前記ウエーハの内部に集光点を合わせてレーザー光を前記ウエーハに照射し、前記ウエーハの内部に改質領域を形成するレーザー光照射手段と、前記レーザー光照射手段に対して前記テーブルを相対的に移動させて前記レーザー光照射手段から照射されたレーザー光の集光点を加工ラインに沿って移動させるテーブル移動機構と、前記テーブルの保持面に対して反対側となる非保持面側に配置され、前記レーザー光照射手段により照射されたレーザー光が入射する前記ウエーハの表面に対して反対側となる前記ウエーハの裏面の画像を前記テーブルを介して撮影する撮影手段であって、前記改質領域の形成状態を検出するための画像を取得する撮影手段と、を備えている。
本発明によれば、ウエーハの改質領域の形成状態(改質領域の不良箇所の有無、不良箇所の位置等)をウエーハの裏面の観察により検出することができる。また、改質領域の形成加工を行ったテーブルからウエーハを外すことなく、ウエーハの裏面を観察することができるため、改質領域の形成状態を検査するための検査工程に移行する時間が不要となる。更に、改質領域の不良箇所を再加工する場合には、ウエーハのテーブルへの搬送やアライメント等のレーザーダイシングプロセスにおける工程を1からやり直す必要がないため、再加工に要する時間も短縮できる。
また、加工と同時にウエーハの裏面を観察することができるため、加工プロセス全体の処理時間の増加を招くことなく検査工程を追加することができる。
本発明の他の態様に係るレーザーダイシング装置において、前記撮影手段を支持し、かつ、移動させて前記撮影手段の撮影位置を前記ウエーハの加工ラインに沿って移動させる撮影手段移動機構を備えた態様とすることができる。
本態様によれば、撮影手段として顕微鏡(顕微鏡撮影を行うカメラ)のようなウエーハの一部領域を拡大して撮影する撮影手段を用いた場合においても、撮影手段移動機構によって撮影手段を移動させることで加工ラインに沿った位置のウエーハの裏面の画像を撮影することができる。
本発明の更に他の態様に係るレーザーダイシング装置において、前記テーブルを支持する第1キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記加工ラインを沿わせる方向となる第1方向に移動する第1キャリッジと、前記第1キャリッジを支持する第2キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記第1方向と直交する第2方向に移動する第2キャリッジと、を備え、前記撮影手段は、前記撮影手段移動機構を介して前記第1キャリッジに設置された態様とすることができる。
本態様は、テーブル移動機構に撮影手段移動機構を組み込む場合の一形態であり、テーブル移動機構によるウエーハの位置に関係なく、撮影手段移動機構によって撮影装置の撮影位置を移動させてウエーハの裏面を撮影することができる。
より具体的な態様として、前記撮影手段移動機構は、前記撮影手段を前記第1方向及び第2方向に移動させる移動機構である態様とすることができる。
本発明の更に他の態様に係るレーザーダイシング装置において、前記テーブル移動機構は、前記テーブルを支持する第1キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記加工ラインを沿わせる方向となる第1方向に移動する第1キャリッジと、前記第1キャリッジを支持する第2キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記第1方向と直交する第2方向に移動する第2キャリッジと、前記撮影手段は、前記撮影手段を前記第2方向に移動させる撮影手段移動機構を介して前記第2キャリッジに設置された態様とすることができる。
本態様は、テーブル移動機構に撮影手段移動機構を組み込む場合の一形態であり、テーブル移動機構によるウエーハの第1方向への移動を利用して、撮影手段を第1方向に移動させることを不要にする。これによって、撮影手段が第1方向に移動することによって不安定な状態になり画像がぶれる等の不具合を未然に防止することができる。
前記目的を達成するために本発明の一の態様に係るレーザーダイシング方法は、ウエーハ内部に集光点を合わせてレーザー光を加工ラインに沿って照射し、当該加工ラインに沿って前記ウエーハ内部に切断の起点となる改質領域を形成するレーザーダイシング装置であって、前記ウエーハを保持する保持面を有するテーブルであって、光学的に透明な部材で形成されたテーブルと、前記テーブルの保持面に対して反対側となる非保持面側に配置され、前記レーザー光が照射される前記ウエーハの表面に対して反対側となる前記ウエーハの裏面の画像を前記テーブルを介して撮影する撮影手段であって、前記改質領域の形成状態を検出するための画像を取得する撮影手段と、を備えたレーザーダイシング装置におけるレーザーダイシング方法であって、前記レーザー光が照射された後の前記加工ラインに沿って前記ウエーハの裏面の画像を前記撮影手段により順次撮影する。
本態様によれば、レーザー光により改質領域を形成した後、ウエーハをテーブルから外すことなく、ウエーハの裏面を撮影して改質領域の形成状態を検査することができる。
本発明の他の態様に係るレーザーダイシング方法において、前記ウエーハは、平行する複数の加工ラインを有し、前記レーザー光を照射する加工ラインを、一方の端の加工ラインから他方の端の加工ラインまで順に切り替えるとともに、前記撮影手段により撮影する加工ラインを、前記レーザー光を照射している加工ラインに対して所定ライン分前に照射された加工ラインを前記撮影手段により撮影する態様とすることができる。
本態様によれば、レーザー光による改質領域の形成加工中において、既に加工が終了した他の加工ラインにおける改質領域の形成状態を検査することができ、検査工程に要する処理時間を短縮することができる。
本発明によれば、処理時間の増大を招くことなく、レーザー光の照射によるウエーハの改質領域の形成状態(改質領域の不良箇所の有無、不良箇所の位置等)をウエーハの裏面の観察により検査することができる。
本実施形態のレーザーダイシング装置の内部構成を表わす斜視図 ウエーハの斜視図 レーザーヘッドの構成を説明する側面図 ウエーハ内部の集光点近傍に形成される改質領域を説明する概念図 ウエーハ内部に集光点を合わせてレーザー光が加工ラインに沿って照射されたときの改質領域の様子を示す図 第1の実施の形態におけるテーブル移動機構及び顕微鏡移動機構の構成を簡素化して部分的に内部構造を示した正面図 ウエーハの加工ライン(ライン群)を例示した図 第2の実施の形態におけるテーブル移動機構及び顕微鏡移動機構の構成を簡素化して部分的に内部構造を示した側面図 図8のテーブル移動機構及び顕微鏡移動機構を上側から示した平面図 第2の実施の形態における作用の説明に使用したウエーハの加工ラインの図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態のレーザーダイシング装置10の内部構成を表わす斜視図である。
レーザーダイシング装置10は、被加工物であるウエーハW(不図示)を吸着保持するチャックテーブル(吸着テーブル)12と、そのウエーハW内部に集光点を合わせてレーザー光を加工ラインに沿って照射し、当該加工ラインに沿ってウエーハW内部に切断の起点となる改質領域(改質層とも称される)を形成するレーザー光照射手段としてのレーザーヘッド50を備える。
チャックテーブル12は、詳細を後述するテーブル移動機構14の最上部に支持されており、テーブル移動機構14によりX、Y、Z、及びθ方向に移動する。
従って、チャックテーブル12の上面に吸着保持されたウエーハWは、テーブル移動機構14によって、チャックテーブル12と共にX、Y、Z、及びθ方向に移動してアライメントが行われ、また、X方向(第1方向)への加工送り、Y方向(第2方向)へのインデックス送りなどが行われる。
なお、レーザーダイシング装置10が設置される空間に固定した直交座標系の座標軸をX軸、Y軸、Z軸とし、設置面に対して水平な方向をX軸とY軸とで表し、設置面に対して直交する鉛直方向をZ軸で表す。また、チャックテーブル12のZ軸に平行な回転軸をθ軸とし、θ方向の移動とは、そのθ軸周りの回転移動を示す。
図2は、被加工物とするウエーハWの斜視図である。
ウエーハWは、例えば、多数の集積回路が形成された半導体ウエーハで、図2に示すように、リング状のフレームFに取り付けられたダイシングテープU上に裏面が貼り付けられた状態でマウントされる。ウエーハWには、複数のチップTが形成され、それらを区画する加工ラインSが格子状に存在する。加工ラインSとは、割断(切断)が予定されているラインのことで、ウエーハWに形成されたチップ(集積回路)を区画するストリート(又はスクライブラインとも称される)のことである。このようにフレームFにマウントされたウエーハWが裏面を下にしてチャックテーブル12の上面に吸着保持され、加工ラインSに沿ってレーザー光が照射され、改質領域が形成される。
レーザーヘッド50の移動機構(レーザー移動機構11)について説明すると、図1に示すようにチャックテーブル12の上方にはZガイドベース56が支持される。Zガイドベース56には、Zガイドレール58、58に案内されて図示しない駆動機構によってZ方向に移動するZキャリッジ60が支持される。
Zキャリッジ60には、ホルダ62を介してレーザーヘッド50が取り付けられる。
これによって、レーザーヘッド50は、Zキャリッジ60のZ方向の移動によってZ方向に移動する。
図3はレーザーヘッド50の構成を説明する側面図である。レーザーヘッド50は、チャックテーブル12に載置されたウエーハWにパルスレーザー光L(以下、レーザー光Lという)を照射するよう、ウエーハWの上方に位置付けられる。
レーザーヘッド50は、ウエーハW内部に集光点を合わせてレーザー光Lを加工ラインSに沿って照射し、当該加工ラインSに沿ってウエーハW内部に切断の起点となる改質領域Pを図4のように形成する。
図3に示すように、レーザーヘッド50は、レーザー発振器50A、コリメートレンズ50B、ミラー50C、コンデンスレンズ(集光レンズ)50D等を備えている。
レーザー発振器50Aは、例えば、パルス幅が1μs以下であって、集光点におけるピークパワー密度が1×10^8(W/cm)以上となるパルスレーザー光(例えば波長1064nm)をレーザー光Lとして発振するレーザー発振器である。なお、レーザー発振器50Aは、多光子吸収による改質領域Pを形成できる限り、パルスレーザー光以外の、連続波レーザー光をレーザー光Lとして発振するレーザー発振器であってもよい。
レーザー発振器50Aから発振されたレーザー光Lは、コリメートレンズ50Bで水平方向に平行光線とされ、ミラー50Cで垂直方向に反射され、コンデンスレンズ50Dによって集光される。なお、レーザー発振器50Aから発振されたレーザー光Lを集光させる光学系(レーザー光学系)は、コリメートレンズ50B、ミラー50C、及び、コンデンスレンズ50Dで構成される本実施の形態の場合に限らず、どのような構成であってもよい。
レーザー光Lの集光点を、チャックテーブル12に載置されたウエーハWの厚さ方向(Z方向)内部に設定すると、ウエーハWの表面を透過したレーザー光Lは集光点でエネルギーが集中され、図4のように、ウエーハW内部の集光点近傍に多光子吸収によるクラック領域、溶融領域、屈折率変化領域等の改質領域Pを形成する。
また、レーザーヘッド50は、図示しない傾斜機構を有しており、パルスレーザー光LをウエーハWの表面(レーザー光の入射面)に対して任意の角度に傾斜させて照射させることができるようになっている。
図5は、ウエーハW内部に集光点を合わせてレーザー光Lを加工ラインSに沿って照射した際に、加工ラインSに沿ってウエーハW内部に形成される改質領域Pを示している。
同図に示すように、ウエーハW内部に集光点を合わせてパルスレーザー光を加工ラインSに沿って照射すると、加工ラインSに沿ってウエーハW内部に改質領域Pが略連続的に形成され、改質領域Pを起点として厚さ方向(上下方向)に亀裂Cが発生する。同図は、ウエーハWの表面wfよりも裏面wbに近い位置に改質領域Pを形成した場合を示しており、亀裂Cは、表面wfには到達していないが、裏面wbには到達した状態を示している。
このように亀裂Cが裏面wbに到達している場合には、改質領域Pが適正に形成された状態であり、本レーザーダイシング装置10によるレーザーダイシングプロセス後における割断プロセスでの割断が略失敗なく行われる。
一方、亀裂Cが裏面wbにも到達していない場合には、その箇所での改質領域Pが適正に形成されておらず、割断プロセスでの割断が失敗する可能性があるため、改質領域Pの不良箇所となる。
そこで、本実施の形態のレーザーダイシング装置10は、ウエーハWの裏面wb(裏面wbに現れる改質領域Pからの亀裂Cの状態)を観察する顕微鏡(撮影手段)をテーブル移動機構14の内部に備える。そして、その顕微鏡により観察したウエーハWの裏面wbの状態に基づいてウエーハWの状態(改質領域の形成状態)を検出することによって、ウエーハWに対して改質領域Pが適正に形成されたか否か、即ち、改質領域Pの不良箇所の有無、不良箇所の位置等を検出できるようにしている。
図1のチャックテーブル12を移動させるテーブル移動機構14及びテーブル移動機構14に組み込まれる顕微鏡の移動機構(顕微鏡移動機構16)について以下説明する。
図6は、テーブル移動機構14及び顕微鏡移動機構16の構成を簡素化して部分的に内部構造を示した正面図である。
まず、テーブル移動機構14について説明すると、同図に示すようにテーブル移動機構14は、不図示の本体ベース上に固定されたYベース20と、Yベース20上に配置されたYキャリッジ24(第2キャリッジ)と、Yキャリッジ24上に配置されたXキャリッジ30(第1キャリッジ)と、Xキャリッジ30上に配置されたZキャリッジ38と、Zキャリッジ38上に配置されたθ回転台40と、θ回転台40の上部に固定された上述のチャックテーブル12等から構成される。
不図示の本体ベース上に固定されたYベース20は、板状に形成され、XY平面に沿って配置される。そのYベース20の上面にはY方向に沿って長手状の2つのYガイドレール22、22(一方のみ図示)が設けられる。
Yベース20上に配置されるYキャリッジ24は、板状に形成され、XY平面に沿って配置される。そのYキャリッジ24の下面には、4つのガイドブロック26(2つのみ図示)が固設される。4つのガイドブロック26のうち、2つのガイドブロック26は一方のYガイドレール22に係合し、残りの2つのガイドブロック26は他方のYガイドレール22に係合し、各々、Yガイドレール22、22に案内されてY方向に移動可能に支持される。
これによって、Yキャリッジ24は、Yベース20に対してY方向に移動可能にYベース20により支持される。また、Yキャリッジ24は、不図示のY駆動機構からの動力によりY方向に移動する。
Yキャリッジ24の上面にはX方向に沿って長手状の2つのXガイドレール28、28が設けられる。
Yキャリッジ24上に配置されるXキャリッジ30は、板状に形成され、XY平面に沿って配置される。そのXキャリッジ30の下面には、4つのガイドブロック32(2つのみ図示)が設けられる。4つのガイドブロック32のうち、2つのガイドブロック32は、一方のXガイドレール28に係合し、残りの2つのガイドブロック32は他方のXガイドレール28に係合し、各々、Xガイドレール28、28に案内されてX方向に移動可能に支持される。
これによって、Xキャリッジ30は、Yベース20に対してX方向に移動可能にYキャリッジ24により支持される。
また、Xキャリッジ30の下面には、ナット部33が設けられ、そのナット部33にX方向に沿って延在するボールネジ34が螺合する。ボールネジ34は、Yキャリッジ24に固定された不図示のモータによって回転する。これにより、モータの動力によりボールネジ34が回転してナット部33がボールネジ34の軸心に沿ったX方向に移動する。
従って、Xキャリッジ30は、これらのナット部33、ボールネジ34、及びモータを備えたX駆動機構からの動力によりX方向に移動する。なお、上述のY駆動機構についてもX駆動機構と同様に構成される。
Xキャリッジ30の上面にはZ方向の軸心を有する円筒状のZガイド36が設けられる。
Xキャリッジ30上に配置されるZキャリッジ38は、円筒状に形成され、その軸心がZ方向に沿って配置される。そのZキャリッジ38は、Yベース20に対してZ方向に移動可能(昇降移動可能)にZガイド36により支持される。また、Zキャリッジ38は、不図示のZ駆動機構からの動力によりZ方向に移動する。
Zキャリッジ38上に配置されるθ回転台40は、円筒状に形成され、その軸心がZ方向に沿って配置される。そのθ回転台40は、Yベース20に対してθ方向に移動可能にZキャリッジ38により支持される。また、θ回転台40は、不図示のθ駆動機構からの動力によりθ方向に移動する。
チャックテーブル12は、板状に形成され、θ回転台40の上部に固定される。また、詳細な構成は省略するが、チャックテーブル12は、吸引孔、吸引管路等のウエーハWを上面(保持面)に吸着保持するための構造を有する。
さらに、チャックテーブル12は、ガラス等の光学的に透明な透明部材により形成されており、次に説明する顕微鏡移動機構16(撮影手段移動機構)に支持された顕微鏡80によってチャックテーブル12に保持されたウエーハWの裏面wbをチャックテーブル12の下面(非保持面)側から透視して観察することができるようになっている。
以上、テーブル移動機構14によれば、チャックテーブル12及びチャックテーブル12に吸着保持されたウエーハWは、Yキャリッジ24のY方向への移動によりYベース20に対してY方向に移動し、Xキャリッジ30のX方向への移動によりYベース20に対してX方向に移動し、Zキャリッジ38のZ方向への移動によりYベース20に対してZ方向に移動し、θ回転台40のθ方向への移動によりYベース20に対してθ方向に移動する。即ち、レーザーヘッド50の位置(レーザー光Lの集光点の位置)に対してチャックテーブル12が相対的に移動して、チャックテーブル12に保持されたウエーハWがX、Y、Z、及びθ方向に移動する。
なお、本実施の形態では、レーザーヘッド50と、チャックテーブル12の両方がZ方向に移動可能な構成としたが、いずれか一方のみのZ方向への移動が可能な構成であればよい。
続いて、顕微鏡移動機構16について説明する。図6に示すようにテーブル移動機構14のXキャリッジ30よりも上側に配置される上側構成部42(チャックテーブル12を除く)は、Zガイド36、Zキャリッジ38、及びθ回転台40からなり、それらが円筒状に形成されることによって、上側構成部42の内部に空間部44が形成される。その空間部44に、顕微鏡80と顕微鏡80を空間部44内部で移動させる顕微鏡移動機構16が配置される。なお、空間部44内の空間に固定した直交座標系をX軸に平行なx軸、Y軸に平行なy軸、Z軸に平行なz軸で表す。
顕微鏡移動機構16は、空間部44内において、Xキャリッジ30上に固定されたxベース70と、xベース70上に配置されたxキャリッジ74と、xキャリッジ74上に配置されたzガイド78と、zガイド78に支持された顕微鏡80等から構成される。
Xキャリッジ30上に固定されたxベース70は、板状に形成され、xy平面に沿って配置される。そのxベース70の上面にはx方向に沿って長手状の2つのxガイドレール72、72が設けられる。
xベース70上に配置されるxキャリッジ74は、板状に形成され、xy平面に沿って配置される。そのxキャリッジ74の下面には、4つのガイドブロック76(2つのみ図示)が固設される。4つのガイドブロック76のうち、2つのガイドブロック76は一方のxガイドレール72に係合し、残りの2つのガイドブロック76は他方のxガイドレール72に係合し、各々、xガイドレール72、72に案内されてx方向に移動可能に支持される。
これによって、xキャリッジ74は、xベース70に対してx方向に移動可能にxベース70により支持される。また、xキャリッジ74は、不図示のx駆動機構からの動力によりx方向に移動する。
xキャリッジ74上に配置されたzガイド78は、xベース70に対してy方向に移動可能にxキャリッジ74により支持される。また、zガイド78は、不図示のy駆動機構からの動力によりy方向に移動する。
zガイド78に支持された顕微鏡80は、xベース70に対してz方向に移動可能(昇降移動可能)にzガイド78により支持される。また、顕微鏡80は、不図示のz駆動機構からの動力によりz方向に移動(昇降)する。
撮影手段(カメラ)である顕微鏡80は、被写体像を拡大して結像する光学系と、光学系により結像された被写体像を電気信号に変換して画像信号を生成する撮像手段と、撮像手段により生成された画像信号に所定の処理を加えて外部に出力する処理手段等を有する。これによって、顕微鏡80は、チャックテーブル12の上面に吸着保持されているウエーハWの裏面wbを透明なチャックテーブル12の下側から透視して撮影し、外部に撮影した画像の画像信号を出力する。
ここで、顕微鏡80によってウエーハWの各加工ラインSに沿った全ての位置の裏面を撮影できるようにするため、XY平面における(X方向及びY方向に関する)空間部44の大きさは以下のような条件を満たすことが望ましい。
本レーザーダイシング装置10により加工可能なウエーハWの最大の直径をRmax(例えば300mm)とした場合に、チャックテーブル12は、XY平面において、少なくとも直径Rmaxの円を包含する大きさを有する。チャックテーブル12の形状は円形でなくても、例えば四角形等の多角形であってもよい。
このとき、顕微鏡80も、XY平面において、直径Rmaxの円を包含する大きさの範囲を移動できるようにすることが必要であり、また、顕微鏡80自体が、X方向及びY方向に長さD(例えば50mm)の四角形の大きさを有するものとすると、その分の大きさも考慮する必要がある。
従って、空間部44は、XY平面において直径“Rmax+D”の円を包含する大きさの空間であることが望ましい。
また、後述のように、顕微鏡80の移動は、Y方向よりもX方向に対して速い速度で行われるため、その移動の加速及び減速に必要な長さも考慮することが更に望ましい。そこで、その加速及び減速に必要な長さをY方向に関して長さA(例えば50mm)、X方向に関して2×A(例えば100mm)とすると、空間部44は、X方向に関して長さ“Rmax+D+2×A”(400mm)で、かつ、Y方向に関して長さ“Rmax+D+A”(350mm)の四角形を包含する大きさの空間とすることが望ましい。
空間部44のXY平面における形状は円形であってもよいし、四角形などの多角形であってもよく、Z方向の位置によって異なる形状が混在していてもよい。
以上の顕微鏡移動機構16によれば、顕微鏡80は、xキャリッジ74のx方向への移動によりxベース70(空間部44)に対してx方向に移動し、zガイド78のy方への移動によりxベース70に対してy方向に移動し、zガイド78によりxベース70に対してz方向に移動する。即ち、チャックテーブル12に保持されたウエーハWの位置に対して顕微鏡80がx、y、及びz方向(X、Y、及びZ方向)に移動する。
次に、上記テーブル移動機構14及び顕微鏡移動機構16の作用(制御)について説明する。
上記レーザーダイシング装置10全体の制御、即ち、上述のレーザー移動機構の制御、レーザーヘッド50の制御、テーブル移動機構14の制御、顕微鏡移動機構16の制御等は、レーザーダイシング装置10が備える制御部100(図6参照)によって行われるようになっている。また、上記顕微鏡80により撮影された画像(画像信号)は、レーザーダイシング装置10が備える検査部102が取得するようになっている。ただし、検査部102は、レーザーダイシング装置10とは別体のパーソナルコンピュータ等において構成されるものであってもよい。
制御部100は、テーブル移動機構14の制御に関しては、上述のX駆動機構、Y駆動機構、Z駆動機構、及びθ駆動機構の各々が備えるモータを制御することによって、チャックテーブル12及びチャックテーブル12に保持されたウエーハWのX、Y、Z、及びθ方向の位置や移動を制御する。また、顕微鏡移動機構16の制御に関しては、上述のx駆動機構、y駆動機構、及びz駆動機構の各々が備えるモータを制御することによって、顕微鏡80のx、y、及びz方向の位置や移動を制御する。
図2に示したように、格子状の加工ラインSに沿って分断するウエーハWに対して、加工ラインSに沿ってレーザーヘッド50からのレーザー光Lを照射して改質領域Pを形成する場合、その加工開始前において、制御部100は、レーザーヘッド50を加工時において固定する所定位置に設定する。
また、制御部100は、テーブル移動機構14のθ駆動機構及びZ駆動機構等を制御して、ウエーハWの直交する2方向の加工ラインSのうち、図7に示すように同一方向の加工ラインSからなるライン群(加工ラインS(1)〜S(N):Nはライン数であって、n番目のラインをS(n)と表す)がX方向に平行となるように、かつ、レーザーヘッド50から出射されるレーザー光Lの集光点の高さ(Z方向の位置)がウエーハWの厚さ方向の事前に決められた所定位置となるようにウエーハWのθ方向及びZ方向の位置を調整しておく。
更に、制御部100は、顕微鏡移動機構16のz駆動機構を制御して、顕微鏡80の高さ(z方向の位置)が、チャックテーブル12に保持されたウエーハWの裏面wbに撮影に適した高さとなるように設定する。
そして、制御部100は、テーブル移動機構14のX駆動機構及びY駆動機構を制御してウエーハWにおけるX方向と平行なライン群S(1)〜S(N)のうちの一方の端に位置する加工ラインS(1)の一方の端点である開始点Ss(1)の位置(図7参照)がレーザー光Lの集光点の位置に一致するようにウエーハWをX方向及びY方向に移動させ、レーザーヘッド50からレーザー光Lを出射させて改質領域Pの形成加工を開始する。
加工を開始すると、制御部100は、X駆動機構を制御してウエーハWをX方向に移動させる(加工送り)。これによって、加工ラインS(1)の開始点Ss(1)から他方の端点である終了点Se(1)までの位置を連続的にレーザー光Lの集光点の位置に通過させ、加工ラインS(1)に沿ってウエーハWの内部に改質領域Pを形成させる。
終了点Se(1)がレーザー光Lの集光点の位置を通過すると、Y駆動機構を制御してウエーハWをY方向に移動させ、隣の加工ラインS(2)の位置まで移動させる(インデックス送り)。そして、X駆動機構を制御して前回とはX方向の反対向きにウエーハWに移動させる(加工送り)。これによって、加工ラインS(2)の開始点Ss(2)から終了点Se(2)までの位置を連続的にレーザー光Lの集光点の位置に通過させ、加工ラインS(2)に沿ってウエーハWの内部に改質領域Pを形成させる。
このような手順で、全ての加工ラインS(n)に対して改質領域Pを形成すると、ウエーハWをθ方向に90度回転させ、2方向のライン群のうち、他方のライン群の加工ラインSについても同様にして改質領域Pを形成して加工を終了する。
一方、加工開始後において制御部100は、顕微鏡移動機構16のx駆動機構及びy駆動機構を制御して顕微鏡80を移動させ、上記のように改質領域Pの形成加工と同様にして加工ラインS(1)から加工ラインS(N)まで順に各加工ラインS(n)に沿って顕微鏡80の撮影位置を移動させる。これによって、加工が終了した位置のウエーハWの裏面wbの画像(亀裂Cの画像)を撮影する。
このとき、加工が行われている加工ラインS(n)のレーザー光Lが照射された直後の位置が撮影位置となるように顕微鏡80を移動させることもできるし、加工が行われている加工ラインS(n)に対してmライン(mは整数であって例えば1)分前に加工した加工ラインS(n−m)の位置が撮影位置となるように顕微鏡80を移動させることもできる。さらに、ライン群S(1)〜S(N)に直交するライン群も含めてウエーハWの全ての加工ラインSの加工が終了した後に、任意の順序で各々の加工ラインSに沿って顕微鏡80の撮影位置を移動させて加工ラインSに沿った位置のウエーハWの裏面wbの画像(亀裂Cの画像)を撮影することもできる。
検査部102は、このようにして顕微鏡80により撮影された画像を順次取り込み、取り込んだ画像に基づいて改質領域Pの形成状態を検査する。たとえば、加工ラインSに沿って亀裂Cが適切に形成されているか否かを検出することによって、改質領域Pの不良箇所の有無、不良箇所の位置等を検出する。そして、その結果をモニタなどの不図示の出力装置に出力する。また、不良箇所が検出された場合には、その不良箇所の位置情報を制御部100に与え、制御部100により、テーブル移動機構14を制御してウエーハWの位置を制御し、検出された不良箇所にのみレーザー光Lを再度照射して改質領域Pを再形成(再加工)することもできる。
以上のテーブル移動機構14及び顕微鏡移動機構16の作用(制御)によれば、ウエーハWの改質領域Pの形成が十分でない不良箇所がある場合には、改質領域Pの再形成(再加工)等の所定の対応を図ることで、分断プロセスでの分断の失敗によるチップの損失を未然に防止する。
また、顕微鏡80及び顕微鏡移動機構16によるウエーハWの裏面wbの撮影は、ウエーハWの加工ラインSに沿った位置への改質領域Pの形成加工中、又は、形成加工後において、ウエーハWをチャックテーブル12に吸着保持した状態を維持して行うことができる。そのため、ウエーハWの改質領域Pの形成状態を検査するための検査工程に移行するための時間を要しない。また、改質領域Pの不良箇所が検出された場合に、その不良箇所を再加工するときには、検査後に再度のアライメントを行う必要がなく、検査工程後に再加工(レーザーダイシング工程)に移行するための時間も要しない。
さらに、ウエーハWへの改質領域Pの形成加工中に検査(ウエーハWの裏面wbの撮影等)を行うことによって、検査工程の追加により増加する処理時間を大幅に短縮することができる。
また、レーザーヘッド50からのレーザー光Lの照射位置の直下を顕微鏡80によりリアルタイムに観察し、漏れ光の量に基づいて加工が正常に実施されているか否かを確認することもできる。
また、顕微鏡80がウエーハWの裏面wbに合焦する位置に基づいて、裏面wbの座標を取得し、レーザーヘッド50側からの測長光によりウエーハ表面wfの座標を取得する。これにより、任意の位置のウエーハWの厚みを測定することもできる。このデータを用いることで、ウエーハWの厚みがばらついている場合でもウエーハWの裏面wbを基準にしてレーザー光Lの入射高さをフィードバック制御できる。通常はウエーハWの表面wfを基準にしてレーザー光Lを入射するため、ウエーハWの厚みのばらつきが裏面wbからみた改質領域Pの位置のずれに直結する。
また、ウエーハWがチャックテーブル12に保持されていない状態において、顕微鏡80によりレーザーヘッド50からのレーザー光Lを直接観察し、レーザー光Lの焦点位置と顕微鏡80の焦点位置とを合わせるビームプロファイラ(ビームの空間強度分布測定)としての機能を実現することができる。
次に、上記テーブル移動機構14及び顕微鏡移動機構16の他の実施の形態(第2の実施の形態)について説明する。上記実施の形態における構成要素と同一又は類似の作用の構成要素には形状等が相違していても同一符号を付し、一部説明を省略する。
図8は、第2に実施の形態におけるテーブル移動機構14及び顕微鏡移動機構16の構成を簡素化して部分的に内部構造を示した側面図であり、図9は、その構成を上側から示した平面図である。なお、図8及び図9では、紙面の横方向がX方向であり、図6と相違する。
まず、図6に示した実施の形態(第1の実施の形態)との主たる相違する点について説明する。
第1の実施の形態では、顕微鏡移動機構16がXキャリッジ30上に設置されており、テーブル移動機構14によるチャックテーブル12(ウエーハW)のX方向及びY方向の移動と共に、顕微鏡80もX方向及びY方向に移動する構造となっている。
一方、第2の実施の形態では、顕微鏡移動機構16は、Yキャリッジ24上に設置され、テーブル移動機構14によるチャックテーブル12のY方向の移動に対してのみ、顕微鏡80もY方向に移動し、チャックテーブル12のX方向の移動に対しては、顕微鏡80がX方向に移動しない構造となっている。
すなわち、顕微鏡80(顕微鏡80の撮影位置)とウエーハWとのX方向の相対的な位置の移動は、第1の実施の形態のように顕微鏡80をX方向(x方向)に移動させることによるのではなく、ウエーハWをX方向に移動させることにより行われる構造となっている。これによって、ウエーハWの加工ラインSに沿った方向への顕微鏡80のウエーハWに対する相対的な移動によって撮影した画像がぶれる等の顕微鏡80が不安定な状態になることを防止することができる。
まず、テーブル移動機構14について説明すると、図8、図9に示すようにテーブル移動機構14は、不図示の本体ベース上に固定されたYベース20と、Yベース20上に配置されたYキャリッジ24と、Yキャリッジ24上に配置されたXキャリッジ30と、Xキャリッジ30上に配置された昇降ブロック150と、昇降ブロック150上に配置されたZキャリッジ38と、Zキャリッジ38上に配置されたθ回転台40と、θ回転台40の上部に固定されたチャックテーブル12等から構成される。
第1の実施の形態と同様に、Yキャリッジ24は、Y駆動機構によりYベース20に対してY方向に移動し、Xキャリッジ30は、X駆動機構によりYキャリッジ24(Yベース20)に対してX方向に移動する。
なお、図8、図9には、第1の実施の形態において省略したY駆動機構のボールネジ25、及びモータ27が示されている。ボールネジ25は、Y方向に沿って延在し、モータ27により回転する。また、ボールネジ25は、Yキャリッジ24の下面に固設された不図示のナット部に螺合している。従って、モータ27によるボールネジ25の回転によって、ナット部を介してYキャリッジ24がY方向に移動する。
また、Xキャリッジ30は、XY平面における外形が四角形となる形状を有し、第1の実施の形態において示したX駆動機構のナット部33とボールネジ34は、図9に示すようにXキャリッジ30の中央位置を避けて両側部に設けられている(ナット部33は不図示)。従って、2つのボールネジ34を回転させる2つのモータ35、35が存在し、それらのモータ35、35は同期して駆動され、2つのボールネジ34が同期して回転する。
Xキャリッジ30上に配置されるZキャリッジ38は、XY平面における外形が四角形となる板状体(矩形状の孔を有する枠体)であり、そのZキャリッジ38の下面側には、4隅の各々の位置に昇降ブロック150が設置される。昇降ブロック150は、Xキャリッジ30の上面に固定されており、昇降ブロック150を介してZキャリッジ38がXキャリッジ30に支持される。
また、各昇降ブロック150は、不図示のZ駆動機構からの動力により同期してZ方向に伸縮動作し、Zキャリッジ38がZ方向に移動(昇降移動)する。なお、第1の実施の形態と同様にレーザーヘッド50と、チャックテーブル12のいずれか一方のZ方向への移動のみが可能な構成であればよく、レーザーヘッド50のZ方向のへ移動が可能な構成である場合には、昇降ブロック150等のチャックテーブル12をZ方向に移動可能にする構成は必ずしも必要でない。
Zキャリッジ38上に配置されるθ回転台40は、第1の実施の形態と同様に円筒状に形成され、不図示のθ駆動機構からの動力によりθ方向に移動する。
チャックテーブル12は、θ回転台40は上部に固定される。
続いて、顕微鏡移動機構16について説明する。図8、図9に示すようにテーブル移動機構14のXキャリッジ30よりも上側に配置される上側構成部42(チャックテーブル12を除く)は、昇降ブロック150、Zキャリッジ38、及びθ回転台40からなり、上側構成部42の内部にチャックテーブル12からXキャリッジ30まで連通する空間部44が形成される。
また、Xキャリッジ30にも矩形状の孔30Aが形成され、空間部44がその孔30Aを挿通してYキャリッジ24の上面まで連通して設けられる。
その空間部44に、顕微鏡80と顕微鏡80を空間部44内部で移動させる顕微鏡移動機構16が配置される。なお、第1の実施の形態と同様に空間部44内の空間に固定した直交座標系をX軸に平行なx軸、Y軸に平行なy軸、Z軸に平行なz軸で表す。
顕微鏡移動機構16は、空間部44内において、Yキャリッジ24上に配置されたzガイド78と、zガイド78に支持された顕微鏡80等から構成される。
空間部44において、Yキャリッジ24の上面にはy方向に沿って長手状のガイドレール160が設けられる。
Yキャリッジ24上に配置されるzガイド78の下面には、ガイドブロック162が固設され、そのガイドブロック162がガイドレール160に係合し、ガイドレール160に案内されてy方向に移動可能に支持される。
これによって、zガイド78は、Yキャリッジ24に対してy方向に移動可能に支持される。また、zガイド78は、不図示のy駆動機構からの動力によりy方向に移動する。
zガイド78に支持された顕微鏡80は、第1の実施の形態と同様に、不図示のz駆動機構からの動力によりz方向に移動する。
ここで、顕微鏡80によってウエーハWの各加工ラインSの全ての位置に裏面を撮影できるようにするため、XY平面における(X方向及びY方向に関する)空間部44の大きさは第1の実施の形態と同様の条件を満たすことが望ましい。
即ち、第2の実施の形態において、空間部44は、XY平面において直径“Rmax+D”の円を包含する大きさの空間であることが望ましい。Rmaxは加工可能なウエーハWの最大の直径を示し、Dは顕微鏡80のX方向及びY方向に長さを示す。また、X方向へのチャックテーブル12の加速及び減速とY方向(y方向)への顕微鏡80の加速及び減速に必要な長さをY方向に関して長さA(例えば50mm)、X方向に関して2×A(例えば100mm)として、空間部44は、X方向に関して長さ“Rmax+D+2×A”(400mm)で、かつ、Y方向に関して長さ“Rmax+D+A”(350mm)の四角形を包含する大きさの空間とすることがより望ましい。空間部44のXY平面における形状は円形であってもよいし、四角形などの多角形であってもよく、Z方向の位置によって異なる形状が混在していてもよい。
空間部44をYキャリッジ24の上面まで拡張するためにXキャリッジ30に形成された孔30Aは、空間部44が上記の条件を満たす大きさを有する。
次に、第2の実施の形態における上記テーブル移動機構14及び顕微鏡移動機構16の作用(制御)について説明する。
レーザーダイシング装置10全体を制御する制御部100は、テーブル移動機構14の制御に関しては、第1の実施の形態と同様にX駆動機構、Y駆動機構、Z駆動機構、θ駆動機構の各々が備えるモータを制御することによって、チャックテーブル12及びチャックテーブル12に保持されたウエーハWのX、Y、Z、及びθ方向の位置や移動を制御する。また、顕微鏡移動機構16の制御に関しては、y駆動機構、及びz駆動機構の各々が備えるモータを制御することによって、顕微鏡80のy、及びz方向の位置や移動を制御する。
また、第2の実施の形態では、顕微鏡80を空間部44内においてx方向に移動させる機構は有しておらず、その代わりにテーブル移動機構14のX駆動機構のモータを制御してウエーハW(チャックテーブル12)をX方向に移動させることによって、ウエーハWに対して顕微鏡80をX方向に相対的に移動させることができるようになっている。
これによって、ウエーハWに対して顕微鏡80をX方向に高速で移動させる場合でも顕微鏡80自体はX方向に移動しないため、顕微鏡80が不安定な状態となって顕微鏡80で撮影する画像がぶれる等の不具合が未然に防止されている。
図2、図7に示したように、格子状の加工ラインSに沿って分断するウエーハWに対して、加工ラインSに沿ってレーザーヘッド50からのレーザー光Lを照射して改質領域Pを形成する場合、その加工開始前及び加工開始後におけるテーブル移動機構14の制御や、レーザーヘッド50及びレーザー移動機構の制御については、制御部100は、第1の実施の形態と同様に実施して、ウエーハWの加工ラインSに沿って改質領域Pを形成する。
一方、加工開始前において制御部100は、顕微鏡移動機構16のz駆動機構を制御して、顕微鏡80の高さ(z方向の位置)が、チャックテーブル12に保持されたウエーハWの裏面wbの撮影に適した高さとなるように設定する。
また、顕微鏡移動機構16のy駆動機構を制御して、レーザーヘッド50から出射されたレーザー光の集光点の位置に対して、加工ラインSの間隔dの距離分だけy方向に離間させた位置が撮影位置となるように顕微鏡80のy方向(Y方向)の位置を設定する。
なお、顕微鏡80のX方向の位置に関して固定されているため、レーザー光の集光点のX方向の位置と一定の位置関係に維持される。
これによって、加工開始後において、図10に示すように、レーザー光が照射されている加工ラインS(n)に対して、1ライン分前に加工された加工ラインS(n−1)の位置が顕微鏡80の撮影位置となる。そして、加工ラインS(n)に沿ってレーザー光の集光点の位置を移動させるためにウエーハWをX方向に移動させると、顕微鏡80の撮影位置も1ライン分前に加工された加工ラインS(n−1)に沿ってX方向に移動する。
従って、ウエーハWの加工ラインS(1)から加工ラインS(N)まで順に各加工ラインS(n)に沿ってレーザー光の集光点が移動するようにウエーハWを移動させると、1ライン分遅れて加工ラインS(1)から加工ラインS(N)まで順に各加工ラインS(n)に沿って顕微鏡80の撮影位置が移動し、各加工ラインS(n)に沿ってウエーハWの裏面wbの画像(亀裂Cの画像)が撮影される。なお、最後の加工ラインS(N)については、ウエーハWを1ライン分余計にX方向に移動させることで、加工ラインS(N)に沿った位置の裏面wbの画像を撮影することができる。
なお、レーザーヘッド50から出射されたレーザー光の集光点の位置に対して、y方向に加工ラインSの間隔dのm倍(mは任意の整数)の距離m×dだけ離間させた位置が撮影位置となるように顕微鏡80のy方向(Y方向)の位置を設定することもできる。即ち、レーザー光が照射されている加工ラインS(n)に対して所望ライン分前に加工された加工ラインS(n−m)の位置が撮影位置となるように設定することができる。
また、ライン群S(1)〜S(N)に直交するライン群も含めてウエーハWの全ての加工ラインSの加工が終了した後に、テーブル移動機構14のX駆動機構及び顕微鏡移動機構16のy駆動機構を制御して、任意の順序で各々の加工ラインSに沿って顕微鏡80の撮影位置を移動させて加工ラインSに沿った位置のウエーハWの裏面wbの画像(亀裂Cの画像)を撮影することもできる。
なお、顕微鏡80により撮影された画像に基づいて改質領域Pの形成状態を検出する検査部102の処理については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
以上、上記実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
10…レーザーダイシング装置、12…チャックテーブル、14…テーブル移動機構、16…顕微鏡移動機構、20…Yベース、24…Yキャリッジ、30…Xキャリッジ、38…Zキャリッジ、40…θ回転台、44…空間部、50…レーザーヘッド、52…Yガイドベース、56…Yキャリッジ、60…Zキャリッジ、70…xベース、74…xキャリッジ、76…ガイドブロック、78…zガイド、80…顕微鏡、W…ウエーハ、wf…表面、wb…裏面、P…改質領域、C…亀裂、S…加工ライン、L…パルスレーザー光(レーザー光)

Claims (7)

  1. ウエーハを保持する保持面を有するテーブルであって、光学的に透明な部材で形成されたテーブルと、
    前記テーブルに保持された前記ウエーハの内部に集光点を合わせてレーザー光を前記ウエーハに照射し、前記ウエーハの内部に改質領域を形成するレーザー光照射手段と、
    前記レーザー光照射手段に対して前記テーブルを相対的に移動させて前記レーザー光照射手段から照射されたレーザー光の集光点を加工ラインに沿って移動させるテーブル移動機構と、
    前記テーブルの保持面に対して反対側となる非保持面側に配置され、前記レーザー光照射手段により照射されたレーザー光が入射する前記ウエーハの表面に対して反対側となる前記ウエーハの裏面の画像を前記テーブルを介して撮影する撮影手段であって、前記改質領域の形成状態を検出するための画像を取得する撮影手段と、
    を備えたレーザーダイシング装置。
  2. 前記撮影手段を支持し、かつ、移動させて前記撮影手段の撮影位置を前記ウエーハの加工ラインに沿って移動させる撮影手段移動機構を備えた請求項1に記載のレーザーダイシング装置。
  3. 前記テーブル移動機構は、
    前記テーブルを支持する第1キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記加工ラインを沿わせる方向となる第1方向に移動する第1キャリッジと、
    前記第1キャリッジを支持する第2キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記第1方向と直交する第2方向に移動する第2キャリッジと、
    を備え、
    前記撮影手段は、前記撮影手段移動機構を介して前記第1キャリッジに設置された請求項2に記載のレーザーダイシング装置。
  4. 前記撮影手段移動機構は、前記撮影手段を前記第1方向及び第2方向に移動させる移動機構である請求項3に記載のレーザーダイシング装置。
  5. 前記テーブル移動機構は、
    前記テーブルを支持する第1キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記加工ラインを沿わせる方向となる第1方向に移動する第1キャリッジと、
    前記第1キャリッジを支持する第2キャリッジであって、前記テーブルの保持面と平行し、かつ、前記第1方向と直交する第2方向に移動する第2キャリッジと、
    前記撮影手段は、前記撮影手段を前記第2方向に移動させる撮影手段移動機構を介して前記第2キャリッジに設置された請求項1に記載のレーザーダイシング装置。
  6. ウエーハ内部に集光点を合わせてレーザー光を加工ラインに沿って照射し、当該加工ラインに沿って前記ウエーハ内部に切断の起点となる改質領域を形成するレーザーダイシング装置であって、前記ウエーハを保持する保持面を有するテーブルであって、光学的に透明な部材で形成されたテーブルと、前記テーブルの保持面に対して反対側となる非保持面側に配置され、前記レーザー光が照射される前記ウエーハの表面に対して反対側となる前記ウエーハの裏面の画像を前記テーブルを介して撮影する撮影手段であって、前記改質領域の形成状態を検出するための画像を取得する撮影手段と、を備えたレーザーダイシング装置におけるレーザーダイシング方法であって、
    前記レーザー光が照射された後の前記加工ラインに沿って前記ウエーハの裏面の画像を前記撮影手段により順次撮影するレーザーダイシング方法。
  7. 前記ウエーハは、平行する複数の加工ラインを有し、
    前記レーザー光を照射する加工ラインを、一方の端の加工ラインから他方の端の加工ラインまで順に切り替えるとともに、前記撮影手段により撮影する加工ラインを、前記レーザー光を照射している加工ラインに対して所定ライン分前に照射された加工ラインを前記撮影手段により撮影する請求項6に記載のレーザーダイシング方法。
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