JP2015160066A - 個装吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型吸収性物品であっても、個包装から取り出した段階で吸収性物品の排血口対応部が肌側に***し、吸収性物品の表面が肌に密着するとともに、体液の漏れが防止できるようにする。【解決手段】生理用ナプキン1は、包装シート12に囲繞された状態で、少なくとも排血口対応部H及びそれより後側部分がナプキン幅方向中央部で長手方向に沿って前記透液性表面シート3側に山折りとなるように、前記包装シート12とともに不透液性裏面シート2側に折り畳む。個装生理用ナプキン20から生理用ナプキン1を取り出した段階で、折り癖によって、生理用ナプキン1の幅方向中央部が長手方向に沿って肌側に***した山折り部分13が形成される。この山折り部分13を排血口部に密着させるようにして装着することにより、生理用ナプキン1の表面が肌面に密着し、体液の漏れが防止できる。【選択図】図6

Description

本発明は、包装シートによって個装された吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品としては、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シートと、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シートとの間に綿状パルプなどからなる吸収体を介在させたものが知られている。
この種の吸収性物品としては、装着状態でのズレをなくすために、例えばナプキン本体の非肌当接面側(不透液性裏面シートの外面)に1または複数条の粘着剤層を形成し、かつナプキン本体の長手方向両側縁部から外方に延在するウイング状フラップを一体的に形成するとともに、このウイング状フラップの不透液性裏面シート側の面(外面)に粘着剤層を設けるようにしたものが存在する。
前記吸収性物品を個装するに際しては、前記粘着剤層を紙又はフィルムからなる剥離シートによって被覆するとともに、吸収性物品の外面側に包装シートを配置し、吸収性物品、剥離シート及び包装シートを共に長手方向に三つ折り又は四つ折りとし、側縁部分をヒートシールするとともに、開封部をタグテープ等により止着するようにしていた。
また、下記特許文献1においては、吸収性物品が取り出しやすい吸収性物品包装体として、外面側が被覆シートで覆われた状態で、長手方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに幅方向に延びる第2折り目で折り返された吸収性物品包装体が開示されている。
他方で、吸収性物品の表面を排血口部に密着させ、体液の漏れを防止する技術も種々開発されている。例えば、下記特許文献2においては、***間パッドの身体側面に吸収層シートを折り曲げて形成した長凸状領域を設けて***間内に嵌装させることができるようにするとともに、***間パッドの反身体側面に吸収層シートの折り曲げ部分の広がりを規制する規制ミニシート片を取り付けて規制ミニシートと裏面側シートとの間に形成される空間に指を差し込めるようにした***間パッドが開示されている。
更に、下記特許文献3においては、吸収体は、着用者の***口に対向して配置される***口当接領域の中心を含み、かつ圧搾部が形成された第1領域と、前記第1領域よりも吸収性物品の後方に配置され、圧搾部が形成されていない第2領域とを備えており、前記圧搾部は、前記第2領域の外周に沿って配置された囲み圧搾部と、前記第2領域の幅方向両側方に配置され、かつ前記第2領域の幅方向外側から前記第1領域まで延びる一対の長手方向圧搾部とを備えており、前記第2領域は、前記第1領域に対して幅方向外側から幅方向内側に向かう力が加えられた際に、前記長手方向圧搾部及び前記囲み圧搾部を介して幅方向内側に押圧され、着用者の肌当接面側に***可能に構成されている吸収性物品が開示されている。
特開2013−236683号公報 国際公開第WO2002/94145号パンフレット 特開2013−13435号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品包装体では、長手方向に延びる第1折り目で吸収性物品を折り返す際に、吸収性物品の肌当接面を内側に折り畳んであるため、使用時に吸収性物品を個装袋から取り出して展開した状態では、吸収性物品の肌当接面は、折り癖によって幅方向中央部が長手方向に沿って非肌面側に窪んだ状態となる。この状態で吸収性物品を装着した場合、吸収性物品の肌当接面が排血口部に密着しにくく、肌当接面と排血口部との間に隙間が生じて体液が漏れやすかった。
一方、上記特許文献2、3では、吸収性物品の肌当接面を排血口部に密着させる技術が開示されているが、上記特許文献2記載の***間パッドでは、規制ミニシートと裏面側シートとの間に形成される空間に指を差し込めるようにして***間に挟み込むようにして装着しなければならないため、装着に際して手間がかかるとともに、衛生面を考慮すると使用者が敬遠しかねなかった。また、上記特許文献3記載の吸収性物品では、第1領域に対して幅方向外側から幅方向内側に向かう力が加えられたときに第2領域が***するような構造であるため、排血口部が常に肌側に***しているものではなく、排血口との密着性が低下する場合があった。その場合には体液漏れが懸念される。
ところで、従来より、比較的嵩のある吸収性物品の場合には、持ち運びに不便である、または収納性が悪いなどの問題があるとともに、物流の効率化や省資源化などの要請から、吸収体の厚みを薄くした薄型吸収性物品が好まれる傾向にある。かかる薄型吸収性物品は、身体のラインに響かず、個装状態がコンパクトで持ち運びにも便利であるなどの理由から、働く女性などに特に人気がある。しかし、その一方で、薄型ゆえに通常の吸収性物品より吸収体が平坦になりやすく、身体の表面にフィットしにくく、隙間ができやすく、体液漏れが発生しやすいなどの問題があった。身体の凹凸に密着させる技術として、吸収体を厚くして中高部を形成する構造も知られているが、個装した際に嵩張るため、薄型吸収性物品に採用することはできなかった。
そこで本発明の主たる課題は、薄型吸収性物品であっても、個装から取り出した段階で吸収性物品の排血口対応部が肌側に***し、吸収性物品の表面が肌に密着するとともに、体液の漏れが防止できるようにした個装吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品と、この吸収性物品を個装する包装シートとからなる個装吸収性物品において、
前記吸収性物品は、前記包装シートに囲繞された状態で、少なくとも排血口対応部及びそれより後側部分が吸収性物品の幅方向中央部で長手方向に沿って前記透液性表面シート側に山折りとなるように、前記包装シートとともに長手方向折り線にて前記裏面シート側に折り畳まれていることを特徴とする個装吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、吸収性物品が包装シートによって囲繞された状態で、少なくとも排血口対応部及びそれより後側部分が吸収性物品の幅方向中央部で長手方向に沿って前記透液性表面シート側に山折りとなるように、前記包装シートとともに長手方向折り線にて前記裏面シート側に折り畳まれているため、個装吸収性物品から吸収性物品を取り出した段階で、折り癖によって吸収性物品の幅方向中央部が長手方向に沿って肌側に***した状態となっている。このため、この***した部分を排血口部に密着させるように装着することにより、吸収性物品の表面が肌面に密着でき、体液の漏れが防止できるようになる。また、排血口対応部より後側部分の幅方向中央部が長手方向に沿って肌側に***するので、後側部分が臀裂部の割れ目に沿って装着でき、臀裂部に沿った体液の伝い漏れが防止できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記吸収性物品は、前記排血口対応部より前側部分が幅方向折り線にて前記裏面シート側に折り畳まれた状態で、前記包装シートに囲繞されている請求項1記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記排血口対応部より前側部分を幅方向折り線にて前記裏面シート側に折り畳んだ状態で、前記包装シートに囲繞することにより、個装吸収性物品をコンパクトにすることができ、携帯性に優れるようになる。また、前記前側部分を裏面シート側に折り畳んだ状態で、吸収性物品を長手方向折り線にて裏面シート側に折り畳むと、前記前側部分は、幅方向中央部で長手方向に沿って前記透液性表面シート側に谷折りとなる。このときの折り癖によって、個装吸収性物品から吸収性物品を取り出した段階で、前側部分は、幅方向中央部が長手方向に沿って非肌面側に***した状態となる。このため、この前側部分が下腹部の膨らみに適度にフィットするようになり、装着時の違和感が生じないとともに、体液の漏れが防止できるようになる。
請求項3に係る本発明として、少なくとも前記吸収体に対し、前記透液性表面シート側に山折りとなる部分の両側にそれぞれ、吸収性物品の略長手方向に沿う1又は複数のエンボスが設けられている請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、少なくとも前記吸収体に対し、前記透液性表面シート側に山折りとなる部分の両側にそれぞれ、吸収性物品の略長手方向に沿う1又は複数のエンボスを設けてあるため、山折りとなる部分の両側において吸収体の剛性が高まり、吸収性物品の幅方向外側から内側に向けて脚圧を受けた際に、脚圧によって吸収性物品の中央部が肌側に***しやすくなる。なお、前記エンボスは、吸収体又は被包シートで囲繞した吸収体の表面側から付与してもよいし、透液性表面シートの表面側から付与してもよい。
請求項4に係る本発明として、前記包装シートは、前記吸収性物品とともに長手方向折り線にて折り畳まれた状態で、対面する該包装シート同士が仮止めされている請求項1〜3いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記包装シートを吸収性物品とともに長手方向折り線にて折り畳んだ状態で、対面する該包装シート同士を仮止めすることにより、吸収性物品の山折り状態が確実に維持できるようになる。また、個装吸収性物品がコンパクトになり、持ち運びに便利になる。
請求項5に係る本発明として、前記吸収性物品とともに長手方向折り線にて折り畳まれた前記包装シートの内側となる面に、前記吸収性物品の取出口が設けられている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、長手方向折り線にて折り畳む包装シートの内側となる面に吸収性物品の取出口を設けることにより、前記取出口を通じて包装シートの内部に塵埃などの異物が入り込むのが防止できるとともに、搬送中に取出口が意図せず開封されるのが防止できるようになる。
請求項6に係る本発明として、前記透液性表面シート側に山折りとなる部分の前記裏面シート側の面には、下着に対する固定のためのズレ止め粘着剤層が形成されていない請求項1〜5いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前記山折り部分の前記裏面シート側の面には、ズレ止め粘着剤層を設けないことにより、吸収性物品を取り出した段階で山折り部分が折り癖によって肌側に***しても、裏面シート側のズレ止め粘着剤層同士が貼り付くのが防止でき、下着に対してしっかりと固定できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、薄型吸収性物品であっても、個装から取り出した段階で吸収性物品の排血口対応部が肌側に***し、吸収性物品の表面が肌に密着するとともに、体液の漏れが防止できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 そのII−II線矢視図である。 生理用ナプキン1の個装要領図(その1)である。 生理用ナプキン1の個装要領図(その2)である。 生理用ナプキン1の個装要領図(その3)である。 生理用ナプキン1の個装要領図(その4)である。 個装から取り出した状態の生理用ナプキン1の展開図である。 図7のVIII−VIII線矢視図である。 図7のIX−IX線矢視図である。 他の形態例に係る生理用ナプキン1の展開図である。 エンボス15の平面図である。 他の形態例に係る生理用ナプキン1の展開図である。 個装生理用ナプキン20の展開図である。 個装生理用ナプキン20の展開図である。 個装生理用ナプキン20の展開図である。 生理用ナプキン1の裏面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。先ずはじめに、生理用ナプキン1の基本構成について説明すると、本発明に係る生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って配設されたサイド不織布7,7とから構成されている。また、前記吸収体4の周囲において、そのナプキン長手方向の前後端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4の端縁よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、外周に吸収体4の存在しない外周フラップ部が形成されている。なお、前記吸収体4の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体4をクレープ紙や不織布などの被包シート(図示せず)によって囲繞することができる。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記吸収体4は、図示のように、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。また、前記吸収体4として、嵩を小さくできるエアレイド吸収体を用いてもよい。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は吸収体重量の10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによってウイング状フラップW、Wが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
図1及び図2に示されるように、前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の非肌当接面には、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の、図示例では2条の本体ズレ止め粘着剤層8、8が形成されているとともに、これら本体ズレ止め粘着剤層8、8が本体用剥離材9によって覆われている(図3参照)。また、前記ウイング状フラップW、Wの不透液性裏面シート2側の面には、ウイングズレ止め粘着剤層10、10が形成されるとともに、これらウイングズレ止め粘着剤層10、10が幅方向に横断する1枚のウイング用剥離材11によって覆われている。また、前記本体用剥離材9とウイング用剥離材11とは、互いに重なる領域にてホットメルト接着剤等により堅固に固着され、一体化されている。
前記剥離材9、11としては、ズレ止め粘着剤層8、10に対する当接面に対し、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布し離型処理した紙またはプラスチックシートを用いることができる。この場合、少なくともウイング用剥離材11については、個装状態から開封し個装材を剥離した際に、円滑にウイング状フラップW、Wを展開できるように可撓性に富む粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。
次に、前述した生理用ナプキン1の個装要領について説明すると、生理用ナプキン1を個装するには、図3に示されるように、前記ズレ止め粘着剤層8、10を剥離材9、11で覆った状態で、両側のウイング状フラップW、Wを基端部の折り線RLにてウイング用剥離材11とともに不透液性裏面シート2側に折り畳んだ後、生理用ナプキン1の所定の前側部分をナプキン幅方向折り線Sにて本体用剥離材9とともに不透液性裏面シート2側に折り畳む。
このように折り畳まれた生理用ナプキン1は、図4に示されるように、包装シート12の上に載置され、さらにその上面に包装シート12を載置するか、図示例のようにナプキンの幅方向に連続する包装シート12を折り返すことによって、包装シート12で囲繞される。
図5に示されるように、包装シート12の開口する周縁部をヒートシールやホットメルト接着剤等の接合手段によって接合することにより、包装シート12内部に生理用ナプキン1が封入される。
しかる後、図5及び図6に示されるように、前記生理用ナプキン1の少なくとも排血口対応部H及びそれより後側部分が幅方向中央部で長手方向に沿って透液性表面シート3側に山折りとなるように、包装シート12とともに長手方向折り線Sにて不透液性裏面シート2側に折り畳む。以上により、個装生理用ナプキン20が完成する。なお、図6に示される折り畳み状態を維持するため、内側の対面する包装シート12、12同士を仮止めすることが好ましい。
上述した個装生理用ナプキン20から生理用ナプキン1を取り出すと、図7〜図9に示されるように、折り癖によって、生理用ナプキン1は山折り部分13及び谷折り部分14が形成されている。即ち、排血口対応部H及びこれより後側部分においては、個装時にナプキン幅方向中央部で長手方向に沿って透液性表面シート3側に山折りとなるように長手方向折り線Sにて不透液性裏面シート2側に折り畳まれるため、図8に示されるように、折り癖によって、生理用ナプキン1の幅方向中央部が長手方向に沿って肌側に***した山折り部分13が形成される。一方、排血口対応部Hより前側部分においては、幅方向折り線Sにて折り畳まれた上で長手方向折り線Sにて不透液性裏面シート2側に折り畳まれるため、図9に示されるように、折り癖により、生理用ナプキン1の幅方向中央部が長手方向に沿って非肌側に***した谷折り部14が形成される。つまり、図7に示されるように、幅方向折り線Sより後側の幅方向中央部は、長手方向に沿って山折りに折り畳まれた折り癖によって、図8に示されるように肌側に***するのに対して、幅方向折り線Sより前側の幅方向中央部は、長手方向に沿って谷折りに折り畳まれた折り癖によって、図9に示されるように非肌側に***する。
このような折り癖がついた生理用ナプキン1を装着すると、排血口部から臀部溝にかけては、肌側に***した山折り部分13が肌面の身体の溝、すなわち体液排出部の溝や臀裂部の割れ目の溝にフィットして体液の漏れが防止できる。一方、排血口部より前側においては、肌側が窪んだ谷折り部分14が下腹部の膨らみに適度にフィットして、装着時の違和感が生じないとともに、体液の漏れが防止できる。
上述の個装生理用ナプキン20は、種々の形態で形成することが可能である。図10に示される生理用ナプキン1は、透液性表面シート3側の山折りとなる部分の両側にそれぞれ、少なくとも吸収体4に対し、ナプキン略長手方向に沿う1又は複数のエンボス15が設けられている。図示例では、山折り部分13の両側にそれぞれ幅方向に離間する2本のエンボス15、15が配設されている。前記エンボス15は、吸収体4又は被包シートで囲繞した吸収体4の表面側から付与してもよいし、吸収体4に透液性表面シート3を積層した状態で前記透液性表面シート3の表面側から付与してもよい。なお、前記エンボス15は、個装生理用ナプキン20から生理用ナプキン1を取り出したとき、山折り部分13の折り癖が保持できる程度に吸収体4などのナプキン構成部材がある程度の剛性を有する場合は、必ずしも設ける必要はない。
山折り部分13の両側にエンボス15、15を設けることによって、山折り部分13の両側の吸収体4の剛性が高まり、幅方向外側から内側に向かう脚圧によって吸収体4の中央部が肌側に***する変形が生じやすくなる。更に、エンボス15に沿って体液が長手方向に拡散しやすくなり、体液の横漏れが防止できるようになる。
前記エンボス15は、幅方向折り線Sの後側から吸収体4の後側端縁に亘って形成することが好ましい。生理用ナプキン1の前側部分を折り返さずに個装する場合には、吸収体4の前側端縁から後側端縁に亘って形成することが好ましい。つまり、吸収体4の長さに対するエンボス15のナプキン長手方向長さの比を、吸収体4の長さ:エンボス13の長さ=1:1〜0.3とするのが好ましい。
前記エンボス15の平面パターンは、連続線又はエンボス部と非エンボス部とが交互に配置された間欠線のいずれでもよい。前記間欠線とする場合、前記エンボス部の平面形状は、図11に示されるように、(A)エンボス方向に沿って長い楕円や円、(B)エンボス方向に沿って長い長方形や正方形或いは角丸の方形状、(C)後側又は前側に向けて漸次溝幅が狭くなる三角形状、(D)エンボス方向に沿って長い菱形、など、体液がエンボス方向に沿って拡散しやすい形状とすることが望ましい。
また、前記エンボス15は、図10に示されるように、ナプキン長手方向に対しほぼ平行な直線とすることが可能であるが、ナプキン長手方向に略平行な線で形成してあればよい。例えば、図12に示されるように、山折り部分13の両側に配置されるエンボス15、15同士の離隔幅がナプキン後側に向けて漸次幅広となる直線又は曲線によって形成することができる。図12に示される例では、エンボス15、15の離隔幅がナプキン後側に向けて漸次幅広となる、幅方向外側に曲率中心を有する円弧状の曲線によって形成している。これにより、ナプキン後側の幅方向中央部が肌側により高く***できるようになり、臀部溝にフィットしやすくなる。
生理用ナプキン1を包装シート12で囲繞するに際しては、ナプキン全長の寸法に応じて、前記生理用ナプキン1を長手方向に折り畳んでも良いし、折り畳まなくても良い。例えば、ナプキン全長の寸法が20cm〜28cmの場合、携帯性や身体前側とのフィット性の向上を考慮して、図3に示されるように、所定の幅方向折り線Sにて前側部分を不透液性裏面シート2側に1回折り畳むことが好ましく、ナプキン全長が15cm以下の場合には、長手方向に対して折り畳まないのが好ましい。また、ナプキン全長が15cmを超え20cm未満の場合、ナプキン長手方向に任意に折り畳むことができる。なお、本発明にかかる生理用ナプキン1の全長は、携帯性を考慮して持ち運びしやすい長さで形成することが好ましく、長手方向に折り畳む場合も持ち運びしやすい長さに折り畳むのが好ましい。
本個装生理用ナプキン20では、排血口対応部H及びこれより後側部分に山折り部分13を形成し、身体の表面との密着性を図ろうとしているので、生理用ナプキン1の後側部分を幅方向折り線にて長手方向に折り畳むことにより、後側部分に谷折り部分を形成するのは好ましくない。したがって、生理用ナプキン1を長手方向に折り畳む際には、前側部分のみを折り畳むようにする。
前記生理用ナプキン1の前側部分を長手方向に折り畳む際の幅方向折り線Sは、排血口対応部H及びこれより後側部分に山折り部分13が形成されるように、ナプキン全長に対しナプキン前端から0〜1/2の位置、好ましくは0〜1/3の位置とするのがよい。
前記ウイング状フラップW、Wは、図3及び図4に示される例では、不透液性裏面シート2側に折り返しているが、透液性表面シート3側に折り返しても構わない。好ましくは、剥離材11を剥がしたときに折り癖によってウイングズレ止め粘着剤層10が本体側にくっつくのを防止するため、透液性表面シート3側に折り返すのがよい。
一方、前記生理用ナプキン1を長手方向折り線Sにて幅方向に折り畳みやすくするため、吸収体4の非肌面側(不透液性裏面シート2側)の幅方向中央部に、長手方向に沿って直線状のエンボスを付与することが好ましい。これによって、前記エンボスを可撓軸として、吸収体4を幅方向に折り畳みやすくすることができる。前記エンボスは、連続線又は間欠線によって形成することができる。前記エンボスの長さは、吸収体4の全長に対する比(吸収体の長さ:エンボスの長さ)が、1:0.3〜1とするのがよい。エンボスの長さを吸収体4の長さより短くする場合は、吸収体4の排血口対応部Hから後側、幅方向折り線Sにてナプキン前側部分を折り返す場合は前記幅方向折り線Sより後側に延びるように配置するのがよい。前記エンボスの溝幅は、0.5mm〜5mmとするのがよい。
前記包装シート12は、内部に収容される所定の折り畳み状態の生理用ナプキン1より長手方向及び幅方向に若干大きな寸法で形成した略矩形状のシートとされる。前記包装シート12は、生理用ナプキン1を囲繞した状態で、生理用ナプキン1より外側に延在した開口部分にヒートシールやホットメルトなどの接合代が確保されている。素材的には、紙、不織布、プラスチックフィルムなどを使用することができるが、好ましくは薄くかつ柔軟性の高いプラスチックフィルムとするのがよい。また、図6に示される個装生理用ナプキン20では、収容される生理用ナプキン1は、透液性表面シート3が外面側に向いているため、包装シート12を透かして内部の透液性表面シート3が見えないように、少なくとも外面側の包装シート12は、隠蔽性の高い素材を使用するのが好ましい。
前記包装シート12により生理用ナプキン1を囲繞するには、公知の方法を用いることができる。具体的には、連続する1枚の包装シート12によって生理用ナプキン1を巻き込むようにして囲繞してもよいし、2枚の包装シート12を生理用ナプキン1の上下面に重ね合わせてもよい。連続する1枚の包装シート12によって囲繞する場合、前述の図4及び図5に示されるように、生理用ナプキン1の一方の側縁を巻き込むようにして囲繞したならば、包装シート12の開口する3辺の周縁を封止するようにしてもよいし、図13(C)に示されるように、生理用ナプキン1の長手方向の両端より外側に延在させた包装シート12を、生理用ナプキン1の長手方向の両端をそれぞれ巻き込むようにして囲繞したならば、生理用ナプキン1の上面で包装シート12の端縁同士を重ね合わせ、包装シート12の開口する両側縁部分を封止し、かつ重ね合わせた開口側端縁をパウチテープ17の止着若しくは接着剤の塗布又はこれらの組み合わせにより封止するようにしてもよい。
前記包装シート12には、生理用ナプキン1の取出口16が設けられている。前記取出口16は、生理用ナプキン1を包装シート12とともに幅方向に折り畳む際に包装シート12、12同士が対面する内側となる面に設けてある。これにより、外部から塵埃などの異物が内部に混入しにくくなるとともに、搬送中やバッグに入れて持ち運ぶときなどに取出口16から包装シート12が意図せず破けるのが防止できる。
前記取出口16は、図13(A)、(B)に示されるように、ミシン目によって構成しても良いし、同図13(C)に示されるように、包装シート12の開口端縁をパウチテープ17などによって止着した構造としても良い。前者のミシン目構造の場合は、後者の開口端縁構造に比べて取出口16の隙間から異物が入り込みにくく、製造コストも比較的安価なため、好ましい。
取出口16をミシン目構造とした場合、収容される生理用ナプキン1が取り出しやすい大きさで開口が形成されるようなミシン目を設けるのが望ましい。例えば、図13(A)では、一方の短手側縁の近傍において生理用ナプキン1の幅寸法とほぼ同等かこれより大きな両側位置を基点として中央側に向けてポケット形状のミシン目を形成している。また、図13(B)では、一方の短手側縁に平行して延びるとともに、生理用ナプキン1の幅寸法とほぼ同等かこれより長く形成された幅方向ミシン目と、この幅方向ミシン目の中央部から垂直に延びる長手方向ミシン目とからなるT字状のミシン目を形成している。図13(A)のポケット状ミシン目を開封するには、中央側のミシン目端部を摘んで両側の短手側縁に向けて包装シート12を引き裂くようにする。一方、図13(B)のT字状ミシン目を開封するには、幅方向ミシン目と長手方向ミシン目との交点付近から幅方向両側にそれぞれ包装シート12を引き裂くようにする。
収容する生理用ナプキン1の前側部分を長手方向に折り畳む場合、前記取出口16は、生理用ナプキン1の前側寄りに設けるのが好ましい。これにより、折り畳んだ前側部分を摘んで生理用ナプキン1を包装シート12から取り出すことができるようになる。生理用ナプキン1を長手方向に折り畳まずに包装シート12で囲繞する場合、取出口16は生理用ナプキン1の前側又は後側のいずれに設けてもよいが、取り出した後の下着への装着性を考慮すると生理用ナプキン1の前側に設けるのが好ましい。
収容する生理用ナプキン1の前側部分を長手方向に折り畳む場合であって、前記取出口16がポケット状ミシン目からなる場合(図13(A))、前記ミシン目は生理用ナプキン1の前側外形線に沿うように形成するのが好ましい。これによって、ミシン目から包装シート12を引き裂く際に、包装シート12とともに生理用ナプキン1の前端部を摘みながら引き裂くことができ、これにより包装シート12がミシン目に沿って引き裂かれやすくなる。また、前記取出口16がT字状ミシン目からなる場合(図13(B))、前記長手方向ミシン目は、折り畳んだ生理用ナプキン1の前側部分の端縁より長手方向に長く延在する位置まで形成するのが好ましい。これによりミシン目から包装シート12を引き裂いた後、生理用ナプキン1の前側端部を摘んで取り出しやすくなり、ナプキンの取出し性及び下着への装着性が向上できる。
一方、包装シート12の開口端縁をパウチテープ17で止着するタイプの場合、生理用ナプキン1の長手方向に巻回した包装シート12の端縁同士を重ね合わせる際、生理用ナプキン1の前側から延在する包装シート12の端縁が上側になるように重ね合わせ、パウチテープ17で止着するのが好ましい。これにより、個装生理用ナプキン20の開封時に、パウチテープ17を外して上側の包装シート12を展開したとき、生理用ナプキン1の前側部分が先に露出するため、生理用ナプキン1の取出し性に優れるようになる。
前記包装シート12は、生理用ナプキン1とともに長手方向折り線Sにて幅方向に折り畳まれた状態で、対面する該包装シート12、12同士がホットメルト、ヒートシール、超音波シールの内のいずれかの接合手段による仮止め部18において仮止めされている。前記仮止め部18は、図14に示されるように、包装シート12を幅方向に折り畳む前の幅方向両端部には設けないことが好ましい(仮止め部配設不可領域19)。仮に、この仮止め部配設不可領域19に仮止め部18を設けた場合には、包装シート12、12の端縁同士がくっついて、使用者が仮止めを解除しにくく、開封操作が面倒になる。前記仮止め部配設不可領域19は、包装シート12の幅方向両端部から内側に0〜5mmの範囲とするのがよい。更に、前記仮止め部18は、取出口16がT字状ミシン目からなる場合、開封時にナプキン取出口が広範囲に破れるおそれがあるため、長手方向ミシン目の幅方向ミシン目と反対側の端部から包装シート12の幅方向ミシン目と反対側の長手方向端部にかけての領域には設けないことが好ましい(仮止め部配設不可領域19)。
前記仮止め部18は、種々の形態で設けることができる。例えば、取出口16がT字状ミシン目からなる場合、図15(A)〜(C)に示されるパターンで配置することが可能である。図15(A)では、幅方向の一方側に長手方向に沿って帯状の仮止め部18を設けてある。図15(B)では、長手方向の前側であって幅方向の一方側に長手方向に長い長方形状の仮止め部18を設けるとともに、長手方向の後側であって幅方向の他方側に長手方向に長い長方形状の仮止め部18を設けてある。図15(C)では、幅方向の一方側及び他方側に、長手方向に沿って複数の楕円形、円形又は矩形の仮止め部18、18を千鳥状に配置してある。また、取出口16がポケット状ミシン目からなる場合、図15(D)に示されるように、ミシン目の外側(後側)に仮止め部18を設けるのが好ましい。図示例では長手方向に長い長方形状の仮止め部18を設けてある。更に、取出口16が開口側縁をパウチテープ17で止着するものの場合、図15(E)に示されるように、長手方向の前側から延在する包装シート12と長手方向の後側から延在する包装シート12にそれぞれ長手方向に長い長方形状の仮止め部18を設けることができる。
前記仮止め部18の面積は、長手方向折り線SLにて幅方向に折り畳む際の一方側の包装シート12の面積に対して、包装シート12の幅方向一方側の面積:仮止め部18の面積=1:0.01〜0.3の範囲とするのがよい。
前記生理用ナプキン1の不透液性裏面シート2の外面側に形成される本体ズレ止め粘着剤層8及びウイングズレ止め粘着剤層10は、少なくとも山折り部分13には設けないのが望ましい。好ましくは、生理用ナプキン1の全長に亘って、幅方向中央部には前記ズレ止め粘着剤層8、10を設けないのがよい。これにより、山折り部分13及び谷折り部分14のズレ止め粘着剤層同士が貼り付くのが防止できるとともに、この部分が下着に密着して肌側に***した状態や窪んだ状態が解除するのが防止できる。
前記本体ズレ止め粘着剤層8及びウイングズレ止め粘着剤層10は、図16に示されるように、(A)ナプキン長手方向、(B)ナプキン幅方向、(C)ナプキン長手方向とナプキン幅方向との組み合わせなど、種々のパターンで配置可能であるが、下着との固定強度が高いナプキン幅方向に沿って配置するのが望ましい。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、本体部分の両側部にウイング状フラップW、Wが形成された生理用ナプキン1について説明したが、前記ウイング状フラップW、Wが形成されない生理用ナプキンについても同様に適用できる。
(2)前記本体用剥離材9及びウイング用剥離材11を包装シート12に接着することにより、包装シート12から生理用ナプキン1を取り出した際、本体用剥離材9及びウイング用剥離材11が本体ズレ止め粘着剤層8及びウイングズレ止め粘着剤層10から剥離されるように構成してもよい。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、7…サイド不織布、8…本体ズレ止め粘着剤層、9…本体用剥離材、10…ウイングズレ止め粘着剤層、11…ウイング用剥離材、12…包装シート、13…山折り部分、14…谷折り部分、15…エンボス、16…取出口

Claims (6)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品と、この吸収性物品を個装する包装シートとからなる個装吸収性物品において、
    前記吸収性物品は、前記包装シートに囲繞された状態で、少なくとも排血口対応部及びそれより後側部分が吸収性物品の幅方向中央部で長手方向に沿って前記透液性表面シート側に山折りとなるように、前記包装シートとともに長手方向折り線にて前記裏面シート側に折り畳まれていることを特徴とする個装吸収性物品。
  2. 前記吸収性物品は、前記排血口対応部より前側部分が幅方向折り線にて前記裏面シート側に折り畳まれた状態で、前記包装シートに囲繞されている請求項1記載の個装吸収性物品。
  3. 少なくとも前記吸収体に対し、前記透液性表面シート側に山折りとなる部分の両側にそれぞれ、吸収性物品の略長手方向に沿う1又は複数のエンボスが設けられている請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品。
  4. 前記包装シートは、前記吸収性物品とともに長手方向折り線にて折り畳まれた状態で、対面する該包装シート同士が仮止めされている請求項1〜3いずれかに記載の個装吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品とともに長手方向折り線にて折り畳まれた前記包装シートの内側となる面に、前記吸収性物品の取出口が設けられている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品。
  6. 前記透液性表面シート側に山折りとなる部分の前記裏面シート側の面には、下着に対する固定のためのズレ止め粘着剤層が形成されていない請求項1〜5いずれかに記載の個装吸収性物品。
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