本発明は、印刷処理とスキャン処理とを実行可能なデバイスと通信可能な情報処理サーバ等に関する。
印刷処理とスキャン処理とを実行可能な画像形成装置と、ウェブサーバとを備えた通信システムにおいて、画像形成装置が、ウェブサーバから表示情報を受信し、その表示情報に基づいてウェブページを表示し、表示されたウェブページから任意の印刷画像コンテンツを選択する技術が、下記特許文献に記載されている。
上記特許文献に記載の技術によれば、種々の表示情報をウェブサーバから受信し、種々の印刷画像コンテンツを画像形成装置のユーザが選択することが可能となる。しかしながら、印刷画像コンテンツの数が多くなると、ユーザによる印刷画像コンテンツの選択の負担が大きくなる。本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザによる画像の選択の負担を小さくするための技術を提供する。
上記課題を解決するために、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバは、印刷処理とスキャン処理とを実行可能なデバイスと通信可能な通信部と、プロセッサと、を備えた情報処理サーバであって、前記プロセッサは、前記デバイスによってスキャンされた、配送物の宛名面に印刷予定の宛名が記載された原稿のスキャン情報を、前記通信部を介して、前記デバイスから受信するスキャン情報受信手段と、通信面印刷用画像情報に基づいて配送物の通信面に印刷される複数の通信面画像それぞれに対応するサンプル画像を表示するための表示情報を複数含むコンテンツ情報を、前記通信部を介して、前記デバイスに送信するコンテンツ情報送信手段と、前記コンテンツ情報送信手段によって送信された前記コンテンツ情報に含まれる複数の表示情報を用いて表示された複数のサンプル画像のうち、前記デバイスで選択されたサンプル画像を特定するための特定情報を、前記通信部を介して、前記デバイスから受信する特定情報受信手段と、配送物の宛名面に宛名を印刷するための宛名印刷用画像情報を、前記スキャン情報受信手段が受信した前記スキャン情報に基づいて作成する画像情報作成手段と、前記特定情報受信手段が受信した前記特定情報によって特定される前記サンプル画像が対応する前記通信面印刷用画像情報を取得する通信面情報取得手段と、前記画像情報作成手段によって作成された前記宛名印刷用画像情報と、前記通信面情報取得手段によって取得された前記通信面印刷用画像情報とを、前記通信部を介して、前記デバイスに送信する画像情報送信手段と、前記画像情報作成手段で前記宛名印刷用画像情報が作成される際に用いられた前記スキャン情報に含まれる宛名に関する宛名情報と、前記通信面情報取得手段が取得した前記通信面印刷用画像情報に基づく前記通信面画像の特徴を示す特徴情報とを関連付けて、メモリに出力する出力手段と、前記スキャン情報受信手段が新たに前記スキャン情報を受信した場合に、前記メモリから、関連付けられた前記宛名情報と前記特徴情報とを読み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出された前記宛名情報と、前記スキャン情報受信手段が新たに受信した前記スキャン情報に含まれる宛名に関する前記宛名情報とが同じである場合に、前記読出手段によって読み出された前記宛名情報に関連付けられた前記特徴情報によって示される特徴を有する前記通信面画像に対応する前記サンプル画像を表示するための前記表示情報を抽出する抽出部と、して機能することが可能であることを特徴とする。
本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバ、通信システム、及び制御プログラムでは、複数の画像データを表示するための複数の表示情報が、情報処理サーバからデバイスに送信される。デバイスでは、複数の表示情報を用いて表示された複数の画像から、任意の画像が選択され、その選択された画像を特定するための特定情報が、情報処理サーバに送信される。情報処理サーバは、送信された特定情報に基づいて、画像を特定し、その特定された画像を、ハガキの通信面に印刷するための通信面印刷用画像データを取得する。また、情報処理サーバは、デバイスからスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに基づいて、ハガキの宛名面への宛名印刷用画像データを作成する。そして、情報処理サーバは、通信面印刷用画像データと宛名印刷用画像データとをデバイスに送信し、デバイスは、ハガキの宛名面に住所等の宛名情報を印刷し、ハガキの通信面に画像を印刷する。また、宛名印刷用画像データが作成される際に用いられたスキャンデータに含まれる宛名情報と、通信面印刷用画像データに基づく画像の特徴を示す特徴情報とが、関連付けられて記憶される。そして、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と、記憶されている宛名情報とが同じである場合に、その宛名情報と関連付けられている特徴情報によって示される特徴を有する画像が、抽出される。つまり、例えば、所定の特徴を有する画像が印刷されたハガキが、昨年、宛先人Aに送付されている場合に、今年、宛先人Aへのハガキを作成する際に、昨年のハガキに印刷された画像と同じ特徴を有する画像から、ユーザが任意の画像を選択することが可能となる。これにより、ユーザによる画像の選択の負担を小さくすることが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、所定の規則に従って複数のカテゴリーに分類された複数の通信面画像のなかから任意の複数の通信面画像を含むコンテンツ情報を、デバイスに送信することが可能であり、複数の通信面画像を、上記所定の規則に従って分類する際に用いられる、複数の通信面画像の特徴を示す情報を、特徴情報とすることが可能である。これにより、スキャンデータに含まれる宛名情報に関連するカテゴリーに分類される画像を抽出することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と、記憶されている宛名情報とが同じである場合に、その宛名情報と関連付けられている特徴情報によって示される特徴を有する画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を複数含むコンテンツ情報を、複数のコンテンツ情報のなかから抽出することが可能である。これにより、多くの画像を纏めて抽出することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、複数の通信面画像を、上記所定の規則と異なる規則に従って分類する際に用いられる、複数の通信面画像の特徴を示す第2特徴情報と、宛名情報と、特徴情報とを関連付けて記憶することが可能である。そして、特徴情報に基づいて抽出された複数の表示情報から、第2特徴情報によって示される特徴を有する通信面画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を抽出することが可能である。つまり、例えば、過去のハガキに印刷された画像が写真画像であり、メインの配色がピンク色である場合には、まず、写真画像が抽出され、さらに、抽出された写真画像から、メインの配色がピンク色の画像が抽出される。これにより、過去のハガキに印刷された画像に近い特徴を有する画像を抽出することが可能となり、ユーザによる画像の選択の負担を更に小さくすることが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と同じ宛名情報が複数、記憶されている場合に、それら複数の宛名情報に関連付けられた複数の特徴情報のうちの、最近に記憶された特徴情報によって示される特徴を有する通信面画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を抽出することが可能である。これにより、ユーザは、最近選択された画像と同じ特徴を有する画像から、任意の画像を選択することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と同じ宛名情報が複数、記憶されている場合に、それら複数の宛名情報に関連付けられた複数の特徴情報が同じである場合に、その特徴情報によって示される特徴を有する通信面画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を抽出することが可能である。これにより、ユーザは、過去に連続して選択した画像と同じ特徴を有する画像から任意の画像を選択することが可能となる。また、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と同じ宛名情報が複数、記憶されている場合に、それら複数の宛名情報に関連付けられた複数の特徴情報が同じでない場合に、表示情報の抽出を行わないことが可能である。これにより、ユーザは、過去に選択した画像に同一のパターンがない場合に、多くの種類の画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、抽出された表示情報のみをデバイスに送信することが可能である。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有する画像のみを閲覧し、その画像から任意の画像を選択することが可能となり、無駄な画像のチェックを省くことが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、抽出された表示情報だけでなく、他の表示情報もデバイスに送信することが可能である。ただし、抽出された表示画像を用いて表示されるサンプル画像が、抽出されていない他の表示情報を用いて表示されるサンプル画像より優先してデバイスの表示部に表示されるように、表示情報は送信される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有する画像を優先して閲覧するとともに、過去に選択されていない画像と異なる特徴を有する画像も閲覧することが可能となる。
通信システム1のブロック図である。
通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
宛先記載用の原稿70を示す図である。
差出人記載用の原稿71を示す図である。
タグ情報毎に分類した状態の通信面画像を示す図である。
制御サーバ10の動作フローチャートを示す図である。
制御サーバ10の動作フローチャートを示す図である。
変形例の制御サーバ10の動作フローチャートを示す図である。
<実施形態>
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、制御サーバ10、MFP(Multifunction Peripheralの略)30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64、ネットワーク66を備える。記憶サーバ60は、各種データを記憶しており、ネットワーク66を介して、各種データを提供する装置である。コンテンツサーバ62は、画像データを記憶しており、ネットワーク66を介して、画像データを提供する装置である。画像処理サーバ64は、画像データを処理するための装置であり、ネットワーク66に接続されている。
制御サーバ10は、CPU(Central Processing Unitの略)12、記憶部14、ネットワークI/F16を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート18を介して互いに通信可能とされている。
CPU12は、記憶部14内のプログラム22に従って処理を実行する。以降、制御プログラム22aやオペレーティングシステム22bなど、プログラムを実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム22aが」という記載は、「制御プログラム22aを実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。なお、記憶部14は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリー、HDD(ハードディスクの略)、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
記憶部14は、プログラム22を記憶する。プログラム22は、制御プログラム22a、オペレーティングシステム22b(OS22bと略して記載する場合もある)を含む。制御プログラム22aは、MFP30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64とデータの送受信を行うためのプログラムである。記憶部14は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種である。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、ROM、RAM、フラッシュメモリー、ハードディスクなどである。ROM、RAM、フラッシュメモリー、ハードディスクなどは、non-transitoryな媒体である。ROM、RAM、フラッシュメモリー、ハードディスクなどは、tangibleな媒体である。インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種である、コンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体ではない。
オペレーティングシステム22bは、制御プログラム22aに利用される基本的な機能を提供するプログラムである。OS22bは、記憶部14などを制御するプログラムなどを含む。
また、記憶部14は、データ記憶領域20を備える。データ記憶領域20は各種データ等を記憶する領域である。制御プログラム22aは、OS22bを介して、各種データ等をデータ記憶領域20に記憶させるためのデータを出力することで、各種データをデータ記憶領域20に記憶させる。若しくは、制御プログラム22aは、OS22bを介して、データ記憶領域20が記憶している各種データ等を取得する。
ネットワークI/F16は、ネットワーク66を介して外部装置と通信するものであり、ネットワーク66を介して、MFP30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64に接続される。これにより、制御サーバ10は、MFP30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64と各種データの送受信を行うことが可能である。
また、MFP30は、CPU32、記憶部34、パネル36、ボタン入力部38、プリンタ40、スキャナ42、ネットワークI/F44を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート50を介して互いに通信可能とされている。
CPU32は、記憶部34内のプログラム48に従って処理を実行する。記憶部34は、プログラム48を記憶する。プログラム48は、印刷プログラム48a、オペレーティングシステム48b(OS48bと略して記載する場合もある)を含む。印刷プログラム48aは、通信システム1を用いて年賀状の印刷を行うためのプログラムである。
オペレーティングシステム48bは、印刷プログラム48aに利用される基本的な機能を提供するプログラムである。OS48bは、記憶部34,パネル36,ボタン入力部38などを制御するプログラムなどを含む。また、記憶部34は、データ記憶領域46を備える。
ネットワークI/F44は、ネットワーク66を介して外部装置と通信するものであり、ネットワーク66を介して、制御サーバ10、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64に接続される。これにより、MFP30は、制御サーバ10、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64と各種データの送受信を行うことが可能である。
パネル36は、MFP30の各種機能を表示する表示面を備える。ボタン入力部38は、タッチセンサを有し、パネル36と一体的に構成されており、入力媒体のパネル36への接近・接触を検出し、ユーザによるボタン操作を受け付ける。プリンタ40は、印刷を実行する部位である。スキャナ42は、原稿台(図示省略)若しくは、フラットベッド(図示省略)にセットされた原稿等をスキャンする部位である。
ここで、「データ」および「情報」の文言の定義を説明する。本明細書では、「データ」と「情報」では「情報」を「データ」の上位概念として用いている。そのため、「Aデータ」を「A情報」と言い換えてもよい。また、「情報」は、「データ」としての形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)が異なっていても、同一の意味内容と認識される限り、同一の情報として取り扱われる。例えば、印刷部数が2部であることを示す情報として装置が扱う限り、"COPY=2"というテキスト形式のデータと、"10"というバイナリ形式のデータとは、同じ情報である。但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。
<通信システムの動作>
通信システム1の動作の一例について説明する。通信システム1では、コンテンツサーバ62に記憶されている画像データを利用して、年賀状の作成が行われる。以下に、通信システム1における年賀状印刷の手法について、図2ないし図4に示すシーケンス図を用いて、説明する。
なお、各装置の間で送受信される情報を、各シーケンス図では矢印で表している。また、各シーケンス図、およびその説明では、「情報」を省略した記載とする場合がある。例えば、「コンテンツデータ要求情報」を省略し「コンテンツデータ要求」と記載する場合がある。
通信システム1における年賀状印刷では、宛先に関する情報、および差出人に関する情報が記載された原稿が、MFP30のスキャナ42によってスキャンされ、そのスキャンにより生成されたスキャンデータに基づいて、ハガキの宛名面に、宛先に関する情報、および差出人に関する情報が印刷される。このため、通信システム1における年賀状印刷が行われる前に、ユーザは、所定の原稿に、宛先に関する情報、および差出人に関する情報を記載しておく必要がある。
詳しくは、図5に示す宛先記載用の原稿70と、図6に示す差出人記載用の原稿71とが用意されている。宛先記載用の原稿70には、図5に示すように、3名分の宛先に関する情報を記載するための3つの宛先情報記載欄72が記されている。各宛先情報記載欄72は、郵便番号記載欄74と住所記載欄76と氏名記載欄78と不使用チェックボックス80と画像特徴チェックボックス82とによって構成されている。
郵便番号記載欄74は、宛先人の郵便番号を記載するための欄であり、住所記載欄76は、宛先人の住所を記載する欄であり、氏名記載欄78は、宛先人の氏名を記載する欄である。不使用チェックボックス80は、ハガキに宛先に関する情報を印刷したくない場合に、チェックする欄である。つまり、例えば、3つの宛先情報記載欄72に住所等の情報を記載した場合に、何らかの理由で、宛先2の宛先情報記載欄72に記載した箇所への年賀状の送付を行わないときには、宛先2の不使用チェックボックス80にチェックを記す。これにより、宛先1および宛先3の宛先情報記載欄72に記載された情報は、ハガキに印刷され、宛先2の宛先情報記載欄72に記載された情報は、ハガキに印刷されない。
また、画像特徴チェックボックス82は、ハガキの通信面に印刷される画像(以下、「通信面画像」と記載する場合がある)と同じ特徴を有する画像を選択するためのチェックボックスであり、チェックされたボックスに応じた特徴を有する画像から、任意の画像を選択することが可能である。詳しくは、通信面画像には、印刷用の画像データとサムネイル形式の画像データ(以下、「サムネイルデータ」と記載する場合がある)とが用意されており、通信面画像毎の印刷用画像データとサムネイルデータとが、コンテンツサーバ62に記憶されている。そして、MFP30は、複数のサムネイルデータをコンテンツサーバ62から取得して、それら複数のサムネイルデータに基づく複数の画像(以下、「サムネイル画像」と記載する場合がある)をパネル36に表示するが、それら複数のサムネイルデータには、サムネイル画像と同じ特徴を有する画像を特定するためのタグ情報が付されている。
具体的に、例えば、通信面画像として羊の画像が選択される場合について、説明する。コンテンツサーバ62には、複数の羊の画像のサムネイルデータが記憶されており、各サムネイルデータには、3種類のタグ情報のうちの何れか1つのタグ情報が付されている。3種類のタグ情報のうちの第1タグ情報は、複数の羊の画像のうちのリアルなイラスト画像を示すタグ情報であり、図7に示すように、第1羊画像86aと第2羊画像86bとの各々のサムネイルデータに付されている。また、3種類のタグ情報のうちの第2タグ情報は、複数の羊の画像のうちの写真画像を示すタグ情報であり、図7に示すように、第3羊画像86cと第4羊画像86dとの各々のサムネイルデータに付されている。さらに、3種類のタグ情報のうちの第3タグ情報は、複数の羊の画像のうちのポップなイラスト画像を示すタグ情報であり、図7に示すように、第5羊画像86eと第6羊画像86fとの各々のサムネイルデータに付されている。
そして、画像特徴チェックボックス82は、図5に示すように、3つのチェックボックス82a〜82cによって構成されている。チェックボックス82aは、通信面画像として、リアルなイラスト画像を選択するためのものであり、このチェックボックス82aが選択された場合には、複数の画像がパネル36に表示される際に、図7の第1羊画像86aと第2羊画像86bとに応じたサムネイル画像が表示される。また、チェックボックス82bは、通信面画像として写真画像を選択するためのものであり、このチェックボックス82bが選択された場合には、複数の画像がパネル36に表示される際に、図7の第3羊画像86cと第4羊画像86dとに応じたサムネイル画像が表示される。さらに、チェックボックス82cは、通信面画像として、ポップなイラスト画像を選択するためのものであり、このチェックボックス82cが選択された場合には、複数の画像がパネル36に表示される際に、図7の第5羊画像86eと第6羊画像86fとに応じたサムネイル画像が表示される。
また、差出人記載用の原稿71には、図6に示すように、1名分の差出人に関する情報を記載するための差出人情報記載欄90が記されている。差出人情報記載欄90は、郵便番号記載欄92と住所記載欄96と氏名記載欄98とによって構成されている。郵便番号記載欄92は、差出人の郵便番号を記載するための欄であり、住所記載欄96は、差出人の住所を記載する欄であり、氏名記載欄98は、差出人の氏名を記載する欄である。
ユーザは、上記構成の原稿70,71に必要事項を記載し、その原稿70,71を、MFP30の原稿台若しくは、フラットベッドに載置する。そして、MFP30において、年賀状作成ボタンが、ユーザにより操作されると(図2参照:M100)、年賀状作成ボタンが操作された旨の通知が、MFP30から制御サーバ10に送信される(M102)。制御サーバ10は、年賀状作成ボタンが操作された旨の通知を受信すると、スキャン指令をMFP30に送信する(M104)。
なお、M100に先立って、以下の処理が行われている。MFP30がパネル36に表示させたサーバ利用ボタンをユーザがタッチすると、サーバ利用ボタンのタッチを示す情報が制御サーバ10へ送信される。この情報に対する返信を制御サーバ10から受信すると、MFP30は、原稿の載置を示唆する画像と、年賀状作成ボタンと、を含む画面をパネル36に表示させている。なお、スキャン開始指令をユーザから受け付けるためのハードウェアボタンであるスキャンボタンが、年賀状作成ボタンを兼ねていてもよい。
MFP30は、スキャン指令を受信すると、スキャンを実行し、原稿台若しくは、フラットベッドに載置された原稿70,71をスキャンする(M106)。次に、MFP30は、スキャンにより生成されたスキャンデータを制御サーバ10に送信する(M108)。スキャンデータを受信すると、制御サーバ10は、コンテンツデータの送信要求を、コンテンツサーバ62に送信する(M110)。コンテンツサーバ62には、上述したように、複数のサムネイルデータが記憶されており、それら複数のサムネイルデータをダウンロードするためのサムネイルデータ用ダウンロードURL(Uniform Resource Locatorの略)および、ダウンロード時に用いられる識別IDとによって、コンテンツデータは構成されている。
なお、サムネイルデータ用ダウンロードURLには、そのURLを利用してダウンロードされるサムネイルデータのサムネイル画像に応じたタグ情報が付されている。つまり、例えば、図7の第1羊画像86aのサムネイル画像のサムネイルデータを取得するためのサムネイルデータ用ダウンロードURLには、第1タグ情報が付されている。また、サムネイルデータ用ダウンロードURLには、そのURLを利用してダウンロードされるサムネイルデータのサムネイル画像に応じた配色情報が付されている。詳しくは、コンテンツサーバ62に記憶されている複数のサムネイルデータには、サムネイル画像の配色を特定するための配色情報が付されている。つまり、例えば、図7の第1羊画像86aのサムネイル画像が、メインの配色がピンク色の画像である場合には、第1羊画像86aのサムネイル画像のサムネイルデータには、画像のメインの配色がピンク色であることを示す配色情報(以下、「ピンク配色情報」と記載する場合がある)が付されている。このため、図7の第1羊画像86aのサムネイル画像のサムネイルデータを取得するためのサムネイルデータ用ダウンロードURLには、第1タグ情報だけでなく、ピンク配色情報も付されている。
コンテンツサーバ62は、制御サーバ10からコンテンツデータの送信要求を受信すると、タグ情報と配色情報とが付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、ダウンロード時に用いられるIDとによって構成されたコンテンツデータを、制御サーバ10に送信する(M112)。コンテンツデータを受信すると、制御サーバ10は、MFP30から受信したスキャンデータを、画像処理サーバ64に送信する(M114)。そして、画像処理サーバ64は、スキャンデータの解析を行う(M116)。
画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析では、OCR(Optical Character Recognitionの略)が行われ、原稿70のスキャンデータから、郵便番号記載欄74,住所記載欄76,氏名記載欄78に記載された宛先人に関する情報(以下、「宛先人情報」と記載する場合がある)のテキストデータが形成される。また、画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析では、不使用チェックボックス80へのチェックの有無が解析される。さらに、画像特徴チェックボックス82へのチェックの有無が解析され、画像特徴チェックボックス82にチェックがある場合には、3つのチェックボックス82a〜82cの何れのチェックボックスにチェックがあるかが解析される。
画像処理サーバ64でのスキャンデータの解析が完了すると、画像処理サーバ64は、スキャンデータの解析結果を制御サーバ10に送信する(M118)。解析結果には、テキストデータと、どのチェックボックスにチェックがあるかを示す情報とが含まれる。解析結果を受信すると、制御サーバ10は、関連情報の送信要求を、記憶サーバ60に送信する(M120)。この関連情報は、宛先人情報のテキストデータと、タグ情報と、配色情報とが関連付けられた情報であり、制御サーバ10で作成され、記憶サーバ60で記憶されている。
具体的には、制御サーバ10では、過去に作成した年賀状の通信面画像のタグ情報と配色情報とを、その年賀状の宛先人情報のテキストデータに関連付けて、関連情報を作成している。つまり、例えば、宛先人をAとした年賀状を作成した際に、その年賀状の通信面に図7の第1羊画像86aが印刷された場合には、宛先人Aの宛先人情報のテキストデータと、第1タグ情報と、ピンク配色情報とを関連付けて、関連情報を作成する。そして、制御サーバ10は、作成した関連情報を、記憶サーバ60に送信し、記憶サーバ60は、関連情報を記憶する。このように、年賀状が作成される毎に、関連情報が、制御サーバ10で作成され、記憶サーバ60において記憶される。
記憶サーバ60は、関連情報の送信要求を制御サーバ10から受信すると、関連情報を制御サーバ10に送信する(M122)。そして、制御サーバ10は、関連情報とスキャンデータの解析結果とに基づいて、コンテンツリストを生成する。制御サーバ10でのコンテンツリストの生成は、制御プログラム22aが制御サーバ10のCPU12によって実行されることで行われる。以下に、図8及び図9を用いて、制御プログラム22aが制御サーバ10のCPU12によって実行される際のフローを説明する。
制御サーバ10が記憶サーバ60から関連情報を受信すると、図8及び図9に示すフローの処理が開始される。S100において、CPU12は、画像処理サーバ64から受信した解析結果に基づいて、原稿70の画像特徴チェックボックス82にチェックが記されているか否かを判断する。そして、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されている場合には、S102に進む。
S102において、CPU12は、画像処理サーバ64から受信した解析結果に基づいて、3つのチェックボックス82a〜82cの何れのチェックボックスにチェックが記されているかを判断し、チェックされているチェックボックス82a〜82cに対応するタグ情報に基づいて、コンテンツリストを生成する。具体的には、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されているタグ情報を参照し、チェックされているチェックボックス82a〜82cに対応するタグ情報と同じタグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを抽出する。つまり、制御サーバ10は、チェックされているチェックボックスが、どのタグ情報に対応するのかを判断することができる。例えば、チェックボックス82aにチェックされている場合には、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLから、第1タグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLが抽出される。そして、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、そのURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストが生成される。そして、制御プログラム22aの処理が終了する。
また、S100で画像特徴チェックボックス82にチェックが記されていない場合には、S104に進む。S104において、CPU12は、記憶サーバ60から取得した関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、画像処理サーバ64から取得した宛先人情報と同じ宛先人を示すテキストデータ(以下、「該当テキストデータ」と記載する場合がある)が存在するか否かを判断する。該当テキストデータであるか否かの判断は、テキストデータが完全に一致するか否かで判断してもよいし、大部分が一致するか否かで判断してもよい。関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが存在する場合には、S106に進む。
S106において、CPU12は、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在するか否かを判断する。そして、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在する場合には、S108に進む。具体的には、例えば、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されている場合には、宛先人Aに関する昨年の関連情報と一昨年の関連情報が、記憶サーバ60に記憶されている。そして、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、宛先人Aの該当テキストデータが複数存在する。
次に、S108において、CPU12は、複数の該当テキストデータそれぞれに対応するタグ情報を取得し、それら複数のタグ情報が同じであるか否かを判断する。そして、複数のタグ情報が同じである場合に、S110に進む。具体的には、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されている場合には、宛先人Aに関する昨年の関連情報からタグ情報を取得し、宛先人Aに関する一昨年の関連情報からタグ情報を取得する。この際、例えば、宛先人Aに関する昨年の関連情報のタグ情報が、第1タグ情報であり、宛先人Aに関する一昨年の関連情報のタグ情報が、第1タグ情報である場合に、複数のタグ情報が同じであると判断される。
なお、S106で関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在しない場合にも、S110に進む。S110において、CPU12は、図9に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンを実行する。タグ情報依拠リスト生成サブルーチンでは、S200において、CPU12は、コンテンツリストを生成する際に用いられるタグ情報を決定する。
具体的には、例えば、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが1つだけ存在する場合には、その1つの関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応するタグ情報を取得し、そのタグ情報をコンテンツリストの生成に用いる。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、宛先人Aの該当テキストデータが1つだけ存在し、その宛先人Aの該当テキストデータに対応するタグ情報が第1タグ情報である場合に、第1タグ情報をコンテンツリストの生成に用いる。
また、例えば、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在する場合には、それら複数の関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する複数のタグ情報を取得する。それら複数のタグ情報は、上記判断(S108)で同じと判断されているため、それら複数の共通のタグ情報を、コンテンツリストの生成に用いる。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、宛先人Aの該当テキストデータが2つ存在し、それら2つの宛先人Aの該当テキストデータに対応するタグ情報が第1タグ情報である場合に、第1タグ情報をコンテンツリストの生成に用いる。
コンテンツリストの生成に用いるタグ情報が決定すると、S202において、CPU12は、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されているタグ情報を参照し、先の処理で決定されたタグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを抽出する。つまり、例えば、S108の処理でコンテンツリストの生成に用いるタグ情報として、第1タグ情報が決定されている場合には、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLから、第1タグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLが抽出される。
サムネイルデータ用ダウンロードURLが抽出されると、S204において、CPU12は、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されている配色情報を取得する。そして、S206に進む。次に、S206において、CPU12は、該当テキストデータと同じ、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報を取得する。そして、S208に進む。
S208において、CPU12は、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を、先の2つの処理で取得した配色情報に基づいて、調整する。具体的には、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報と同じ配色情報が付されたものを抽出する。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報がピンク配色情報である場合には、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、ピンク配色情報が付されたものを抽出する。そして、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。
サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順が調整されると、S210において、CPU12は、調整された順番で並べられたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、それらURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストを生成する。そして、タグ情報依拠リスト生成サブルーチンの処理が終了し、制御プログラム22aの処理が終了する。
また、メインルーチンのS104で関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが存在しない場合には、S112に進む。具体的には、過去に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されていない場合には、宛先人Aに関する関連情報は存在しない。このため、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、画像処理サーバ64から取得した宛先人Aのテキストデータが存在しないため、S112に進む。
また、メインルーチンのS108で該当テキストデータと同じ、複数の関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応するタグ情報を取得し、それら複数のタグ情報が異なる場合にも、S112に進む。具体的には、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、宛先人Aに関する昨年の関連情報からタグ情報を取得し、宛先人Aに関する一昨年の関連情報からタグ情報を取得する。この際、例えば、宛先人Aに関する昨年の関連情報のタグ情報が、第1タグ情報であり、宛先人Aに関する一昨年の関連情報のタグ情報が、第2タグ情報である場合に、S112に進む。
S112において、CPU12は、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLと、それらURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストを生成する。そして、制御プログラム22aの処理が終了する。
制御プログラム22aの処理が終了すると、図3に示すように、制御サーバ10は、生成したコンテンツリストをMFP30に送信する(M126)。MFP30は、受信したコンテンツリストのサムネイルデータ用ダウンロードURLおよび、識別IDを利用して、サムネイルデータの送信要求を、コンテンツサーバ62に送信する(M128)。コンテンツサーバ62は、サムネイルデータの送信要求に対する返信として、複数のサムネイルデータをMFP30に送信する(M130)。
MFP30は、受信した複数のサムネイルデータに基づいて、複数のサムネイル画像をパネル36に表示する。このため、例えば、ユーザが原稿70の画像特徴チェックボックス82にチェックを記している場合には、チェックが記されたチェックボックス82a〜82cに応じたサムネイル画像のみが、パネル36に表示される。つまり、例えば、画像特徴チェックボックス82aにチェックが記された場合には、第1タグ情報が付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得されるサムネイルデータに基づくサムネイル画像、つまり、リアルなイラスト画像のみがパネル36に表示される。これにより、ユーザは、自身の好みのサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を用いて年賀状が作成されている場合には、その過去の年賀状の宛先人への年賀状の印刷画像を選択する際に、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像のみが、パネル36に表示される。つまり、例えば、過去に宛先人Aへの年賀状に写真画像が印刷されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、第2タグ情報が付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得されるサムネイルデータに基づくサムネイル画像、つまり、写真画像のみがパネル36に表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有するサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となり、無駄な画像のチェックを省くことが可能となる。
また、例えば、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を用いて、同一の宛先人に複数回、年賀状が作成されている場合には、その同一の宛先人への年賀状の印刷画像が同じ特徴を有する画像であることを条件として、その同一の宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像のみが、パネル36に表示される。つまり、例えば、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されており、一昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されていることを条件として、第3タグ情報が付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得されるサムネイルデータに基づくサムネイル画像、つまり、ポップなイラスト画像のみがパネル36に表示される。これにより、ユーザは、過去に連続して選択した画像と同じ特徴を有するサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
なお、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像がパネル36に表示される際に、MFP30は、コンテンツリストのサムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順に従って、複数のサムネイル画像を表示する。詳しくは、例えば、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べられたコンテンツリストを制御サーバ10からMFP30が受信している場合には、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得したサムネイルデータに基づくサムネイル画像が上位に表示され、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得したサムネイルデータに基づくサムネイル画像が下位に表示される。つまり、メインの配色がピンク色のサムネイル画像が上位に表示され、メインの配色がピンク色以外の色のサムネイル画像が下位に表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した配色の画像と同じ配色のサムネイル画像を優先して閲覧することが可能となり、ユーザの好みに応じた順番でサムネイル画像を閲覧することが可能となる。
また、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を利用して年賀状を作成したことがない宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。つまり、例えば、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされ、記憶サーバ60から取得した関連情報に宛先人Aのテキストデータがない場合には、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。これにより、ユーザは、新たな宛先人に年賀状を作成する際に、多くの種類のサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、例えば、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を用いて、同一の宛先人に複数回、年賀状が作成されている場合には、その同一の宛先人への年賀状の印刷画像が同じ特徴を有する画像でなければ、その同一の宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。つまり、例えば、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合に、昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されており、一昨年の宛先人Aの年賀状にリアルなイラスト画像が印刷されていれば、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像に同一のパターンがない場合に、多くの種類のサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
上述したように、パネル36に複数のサムネイル画像が表示されると、ユーザは、複数のサムネイル画像から任意のサムネイル画像を選択する(M134)。そして、MFP30は、選択されたサムネイル画像を特定するための情報(以下、「画像特定情報」と記載する場合がある)を制御サーバ10に送信する(M136)。制御サーバ10は、特定情報を受信すると、その特定情報とともに、通信面の画像作成指示を画像処理サーバ64に送信する(M138)。
画像処理サーバ64は、特定情報によって特定されるサムネイル画像に対応する通信面画像の印刷用画像データの送信要求を、コンテンツサーバ62に送信する(M140)。コンテンツサーバ62は、印刷用画像データの送信要求の返信として、印刷用画像データをコンテンツサーバ62に送信する(M142)。画像処理サーバ64は、取得した印刷用画像データに基づいて、年賀状の通信面に印刷される画像データ(以下、「通信面印刷用画像データ」と記載する場合がある)を作成する(M144)。そして、画像処理サーバ64は、通信面印刷用画像データをダウンロードするためのURL(以下、「通信面印刷画像データ用ダウンロードURL」と記載する場合がある)と、そのURLの識別IDとによって構成されるダウンロード情報を、制御サーバ10に送信する(M146)。
ダウンロード情報を受信すると、制御サーバ10は、スキャンデータとともに、宛名面の画像作成指示を画像処理サーバ64に送信する(M148)。画像処理サーバ64は、取得したスキャンデータに基づいて、年賀状の宛名面に印刷される画像データ(以下、「宛名面印刷用画像データ」と記載する場合がある)を作成する(M150)。そして、画像処理サーバ64は、宛名面印刷用画像データをダウンロードするためのURL(以下、「宛名面印刷画像データ用ダウンロードURL」と記載する場合がある)と、そのURLの識別IDとによって構成されるダウンロード情報を、制御サーバ10に送信する(M152)。
ダウンロード情報を受信すると、制御サーバ10は、宛名面印刷用画像データ作成時に用いられたスキャンデータに含まれる宛先人情報のテキストデータ、つまり、該当テキストデータと、通信面印刷用画像データ作成時に用いられた印刷用画像データに対応するサムネイル画像のサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されているタグ情報および配色情報とが関連付けられた情報を、関連情報として、記憶サーバ60に送信する(M154)。そして、記憶サーバ60は、取得した関連情報を記憶し(M156)、記憶完了の通知を制御サーバ10に送信する(M158)。
記憶完了の通知を受信すると、制御サーバ10は、通信面のダウンロード情報と宛名面のダウンロード情報とに基づいて、年賀状の両面の印刷データを生成し(M160)、年賀状の両面の印刷データをMFP30に送信する(M162)。そして、MFP30は、通信面印刷画像データ用ダウンロードURLと、その識別IDとを利用して、通信面印刷用画像データの送信要求を、記憶サーバ60に送信する(M164)。記憶サーバ60は、通信面印刷用画像データの送信要求に対する返信として、通信面印刷用画像データをMFP30に送信する(M166)。
通信面印刷用画像データを受信すると、MFP30は、宛名面印刷画像データ用ダウンロードURLと、その識別IDとを利用して、宛名面印刷用画像データの送信要求を、記憶サーバ60に送信する(M168)。記憶サーバ60は、宛名面印刷用画像データの送信要求に対する返信として、宛名面印刷用画像データをMFP30に送信する(M170)。そして、MFP30は、宛名面印刷用画像データに基づく画像を、年賀状の宛名面に印刷し、通信面印刷用画像データに基づく画像を、年賀状の通信面に印刷する(M172)。最後に、MFP30は、印刷完了の通知を制御サーバ10に送信する(M174)。
<変形例>
本実施形態では、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像がパネル36に表示される際に、過去の年賀状に印刷された画像のタグ情報と同じタグ情報のサムネイル画像のみが、パネル36に表示されるが、全てのサムネイル画像のうちの、過去の年賀状に印刷された画像のタグ情報と同じタグ情報のサムネイル画像を優先して、パネル36に表示してもよい。具体的に、図10に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンを用いて説明する。
図10に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンは、図9に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンの代わりに実行することが可能である。図10に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンでは、S300において、CPU12は、S200と同様に、コンテンツリストを生成する際に用いられるタグ情報を決定する。そして、S302に進む。S302において、CPU12は、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されている配色情報を取得する。そして、S304に進む。次に、S304において、CPU12は、関連情報の宛先人情報のテキストデータのうち、該当テキストデータに対応する配色情報を取得する。そして、S306に進む。S306において、CPU12は、全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を、タグ情報と配色情報とに基づいて、調整する。
詳しくは、全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLから、先の処理で決定したタグ情報が付されたものを抽出する。そして、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、抽出されていないサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。さらに、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報と同じ配色情報が付されたものを抽出する。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報がピンク配色情報である場合には、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、ピンク配色情報が付されたものを抽出する。そして、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。つまり、タグ情報に基づいて抽出され、かつ、配色情報に基づいて抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを最上位に並べ、その次に、タグ情報に基づいて抽出され、かつ、配色情報に基づいて抽出されてないサムネイルデータ用ダウンロードURLを並べ、その次に、タグ情報に基づいて抽出されていないサムネイルデータ用ダウンロードURLを並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。
そして、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順が調整されると、S308において、CPU12は、調整された順番で並べられたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、それらURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストを生成する。そして、タグ情報依拠リスト生成サブルーチンの処理が終了する。このように、コンテンツリストを生成することで、パネル36に、全てのサムネイル画像が表示されるが、過去に選択された通信面画像と同様の特徴を有する画像に対応するサムネイル画像が、他の画像より上位で表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有するサムネイル画像を優先して閲覧することが可能となる。また、過去に選択されていない画像と異なる特徴を有する画像も閲覧することが可能となり、多くの画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、上記実施形態では、サムネイルデータ用ダウンロードURLが、制御サーバ10からMFP30に送信され、MFP30が、サムネイルデータ用ダウンロードURLを利用して、コンテンツサーバ62からサムネイルデータを取得しているが、制御サーバ10がサムネイルデータをMFP30に送信してもよい。
また、上記実施形態では、画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析で、OCRが行われ、原稿70のスキャンデータから宛先人情報のテキストデータが形成されるが、OCRを用いることなく、宛先人情報の画像データを形成してもよい。宛先人情報の画像データが形成された際には、関連情報の宛先人情報の画像データと、スキャンデータから得られる宛先人情報の画像データとで、画像のマッチングが行われ、各々の宛先人情報の比較を行うことが可能である。つまり、テンプレートマッチングの技術を利用して、関連情報の宛先人情報の画像データと、スキャンデータから得られる宛先人情報の画像データとの比較を行うことが可能である。記憶サーバ60から取得した関連情報の宛先人情報の画像データのなかに、画像処理サーバ64から取得した宛先人情報と同じ宛先人を示す画像データ(以下、「該当画像データ」と記載する場合がある)が存在した場合、該当画像データに関連する関連情報を、上記実施形態での該当テキストデータに関連する関連情報と同等に処理してもよい。
また、上記実施形態では、画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析で、OCRが行われ、原稿70のスキャンデータから宛先人情報のテキストデータが形成されるが、OCRを用いる代わりに、画像データから文字情報を抽出するクラウドサービスにスキャンデータを送信し、クラウドサービスから返信される文字情報を、宛先人情報のテキストデータとして用いてもよい。
また、上記実施形態では、過去に通信システム1を用いて、同一の宛先人に複数回、年賀状が作成されている場合には、その同一の宛先人への年賀状の印刷画像が同じ特徴を有する画像でなければ、その同一の宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示されるが、タグ情報に基づいて抽出されるサムネイル画像のみを、パネルに表示することが可能である。具体的には、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合に、昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されており、一昨年の宛先人Aの年賀状にリアルなイラスト画像が印刷されていても、昨年の宛先人Aの年賀状に印刷されたポップなイラスト画像のみをパネル36に表示することが可能である。
また、上記実施形態では、関連情報が制御サーバ10から記憶サーバ60に送信され、記憶サーバ60で記憶されているが、関連情報を制御サーバ10で記憶することが可能である。つまり、制御サーバ10における処理と、記憶サーバ60における処理を1つの装置で行うことが可能である。
本実施形態の制御サーバ10では、制御プログラム22aに基づいて実行するCPU12が、各種の処理を行う場合を説明した。しかし、この形態に限られない。制御プログラム22aに基づいて実行するCPU12が、OS22b、他のシステム、ハード構成に対して、各種の処理を行わせる指示を出す形態であってもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
通信システム1は、通信システムの一例である。制御サーバ10は情報処理サーバの一例である。CPU12はプロセッサおよびコンピュータの一例である。ネットワークI/F16は通信部の一例である。制御プログラム22aは制御プログラムの一例である。MFP30は、デバイスの一例である。記憶サーバ60はメモリの一例である。スキャンデータはスキャン情報の一例である。サムネイル画像はサンプル画像の一例である。サムネイルデータ用ダウンロードURLは表示情報の一例である。コンテンツリストはコンテンツ情報の一例である。通信面印刷用画像データは通信面印刷用画像情報の一例である。宛名面印刷用画像データは宛名印刷用画像情報の一例である。宛先人情報は宛名情報の一例である。タグ情報は特徴情報の一例である。配色情報は第2特徴情報の一例である。
M108を実行するCPU12は、スキャン情報受信手段の一例である。M126を実行するCPU12は、コンテンツ情報送信手段、及び、表示情報送信手段の一例である。M136を実行するCPU12は、特定情報受信手段の一例である。M152を実行するCPU12は、画像情報作成手段の一例である。M146を実行するCPU12は、通信面情報取得手段の一例である。M162を実行するCPU12は、画像情報送信手段の一例である。M154を実行するCPU12は、出力手段の一例である。M122を実行するCPU12は、読出手段の一例である。S202及びS306を実行するCPU12は、抽出手段の一例である。S208及びS306を実行するCPU12は、第2抽出手段の一例である。
なお、各プログラムは一つのプログラムモジュールから構成されるものであってもよいし、複数のプログラムモジュールから構成されるものであってもよい。また、各一例は置換可能な他の構成であってもよく、本発明の範疇である。プログラム(制御プログラム22aなど)に基づく処理を実行するコンピュータ(CPU12)であってもよいし、オペレーティングシステムや他のアプリケーション、プログラムなど、印刷プログラム以外のプログラムに基づく処理を実行するコンピュータであってもよいし、コンピュータの指示に従って動作するハード構成であってもよいし、コンピュータとハード構成とが連動した構成であってもよい。もちろん、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータであってもよいし、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータの指示に従って動作するハード構成であってもよい。
さらに、本発明の範疇であるプログラムは、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを介して制御サーバ10に接続可能なサーバ装置に搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバ装置の記憶部に記憶されたプログラムは、コンピュータが読み取り可能な信号媒体によって、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されてもよい。
1:通信システム、10:制御サーバ、12:CPU、16:ネットワークI/F、22a:制御プログラム、30:MFP、60:記憶サーバ
本発明は、印刷処理とスキャン処理とを実行可能なデバイスと通信可能な情報処理サーバ等に関する。
印刷処理とスキャン処理とを実行可能な画像形成装置と、ウェブサーバとを備えた通信システムにおいて、画像形成装置が、ウェブサーバから表示情報を受信し、その表示情報に基づいてウェブページを表示し、表示されたウェブページから任意の印刷画像コンテンツを選択する技術が、下記特許文献に記載されている。
上記特許文献に記載の技術によれば、種々の表示情報をウェブサーバから受信し、種々の印刷画像コンテンツを画像形成装置のユーザが選択することが可能となる。しかしながら、印刷画像コンテンツの数が多くなると、ユーザによる印刷画像コンテンツの選択の負担が大きくなる。本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザによる画像の選択の負担を小さくするための技術を提供する。
上記課題を解決するために、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバは、印刷処理とスキャン処理とを実行可能なデバイスと通信可能な通信部と、プロセッサと、を備えた情報処理サーバであって、前記プロセッサは、前記デバイスによってスキャンされた、配送物の宛名面に印刷予定の宛名が記載された原稿のスキャン情報を、前記通信部を介して、前記デバイスから受信するスキャン情報受信手段と、通信面印刷用画像情報に基づいて配送物の通信面に印刷される複数の通信面画像それぞれに対応するサンプル画像を表示するための表示情報を複数含むコンテンツ情報を、前記通信部を介して、前記デバイスに送信するコンテンツ情報送信手段と、前記コンテンツ情報送信手段によって送信された前記コンテンツ情報に含まれる複数の表示情報を用いて表示された複数のサンプル画像のうち、前記デバイスで選択されたサンプル画像を特定するための特定情報を、前記通信部を介して、前記デバイスから受信する特定情報受信手段と、配送物の宛名面に宛名を印刷するための宛名印刷用画像情報を、前記スキャン情報受信手段が受信した前記スキャン情報に基づいて作成する画像情報作成手段と、前記特定情報受信手段が受信した前記特定情報によって特定される前記サンプル画像が対応する前記通信面印刷用画像情報を取得する通信面情報取得手段と、前記画像情報作成手段によって作成された前記宛名印刷用画像情報と、前記通信面情報取得手段によって取得された前記通信面印刷用画像情報とを、前記通信部を介して、前記デバイスに送信する画像情報送信手段と、前記画像情報作成手段で前記宛名印刷用画像情報が作成される際に用いられた前記スキャン情報に含まれる宛名に関する宛名情報と、前記通信面情報取得手段が取得した前記通信面印刷用画像情報に基づく前記通信面画像の特徴を示す特徴情報とを関連付けて、メモリに出力する出力手段と、前記スキャン情報受信手段が新たに前記スキャン情報を受信した場合に、前記メモリから、関連付けられた前記宛名情報と前記特徴情報とを読み出す読出手段と、前記読出手段によって読み出された前記宛名情報と、前記スキャン情報受信手段が新たに受信した前記スキャン情報に含まれる宛名に関する前記宛名情報とが同じである場合に、前記読出手段によって読み出された前記宛名情報に関連付けられた前記特徴情報によって示される特徴を有する前記通信面画像に対応する前記サンプル画像を表示するための前記表示情報を抽出する抽出部と、して機能することが可能であることを特徴とする。
本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバ、通信システム、及び制御プログラムでは、複数の画像データを表示するための複数の表示情報が、情報処理サーバからデバイスに送信される。デバイスでは、複数の表示情報を用いて表示された複数の画像から、任意の画像が選択され、その選択された画像を特定するための特定情報が、情報処理サーバに送信される。情報処理サーバは、送信された特定情報に基づいて、画像を特定し、その特定された画像を、ハガキの通信面に印刷するための通信面印刷用画像データを取得する。また、情報処理サーバは、デバイスからスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに基づいて、ハガキの宛名面への宛名印刷用画像データを作成する。そして、情報処理サーバは、通信面印刷用画像データと宛名印刷用画像データとをデバイスに送信し、デバイスは、ハガキの宛名面に住所等の宛名情報を印刷し、ハガキの通信面に画像を印刷する。また、宛名印刷用画像データが作成される際に用いられたスキャンデータに含まれる宛名情報と、通信面印刷用画像データに基づく画像の特徴を示す特徴情報とが、関連付けられて記憶される。そして、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と、記憶されている宛名情報とが同じである場合に、その宛名情報と関連付けられている特徴情報によって示される特徴を有する画像が、抽出される。つまり、例えば、所定の特徴を有する画像が印刷されたハガキが、昨年、宛先人Aに送付されている場合に、今年、宛先人Aへのハガキを作成する際に、昨年のハガキに印刷された画像と同じ特徴を有する画像から、ユーザが任意の画像を選択することが可能となる。これにより、ユーザによる画像の選択の負担を小さくすることが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、所定の規則に従って複数のカテゴリーに分類された複数の通信面画像のなかから任意の複数の通信面画像を含むコンテンツ情報を、デバイスに送信することが可能であり、複数の通信面画像を、上記所定の規則に従って分類する際に用いられる、複数の通信面画像の特徴を示す情報を、特徴情報とすることが可能である。これにより、スキャンデータに含まれる宛名情報に関連するカテゴリーに分類される画像を抽出することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と、記憶されている宛名情報とが同じである場合に、その宛名情報と関連付けられている特徴情報によって示される特徴を有する画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を複数含むコンテンツ情報を、複数のコンテンツ情報のなかから抽出することが可能である。これにより、多くの画像を纏めて抽出することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、複数の通信面画像を、上記所定の規則と異なる規則に従って分類する際に用いられる、複数の通信面画像の特徴を示す第2特徴情報と、宛名情報と、特徴情報とを関連付けて記憶することが可能である。そして、特徴情報に基づいて抽出された複数の表示情報から、第2特徴情報によって示される特徴を有する通信面画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を抽出することが可能である。つまり、例えば、過去のハガキに印刷された画像が写真画像であり、メインの配色がピンク色である場合には、まず、写真画像が抽出され、さらに、抽出された写真画像から、メインの配色がピンク色の画像が抽出される。これにより、過去のハガキに印刷された画像に近い特徴を有する画像を抽出することが可能となり、ユーザによる画像の選択の負担を更に小さくすることが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と同じ宛名情報が複数、記憶されている場合に、それら複数の宛名情報に関連付けられた複数の特徴情報のうちの、最近に記憶された特徴情報によって示される特徴を有する通信面画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を抽出することが可能である。これにより、ユーザは、最近選択された画像と同じ特徴を有する画像から、任意の画像を選択することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と同じ宛名情報が複数、記憶されている場合に、それら複数の宛名情報に関連付けられた複数の特徴情報が同じである場合に、その特徴情報によって示される特徴を有する通信面画像に対応するサンプル画像を表示するための表示情報を抽出することが可能である。これにより、ユーザは、過去に連続して選択した画像と同じ特徴を有する画像から任意の画像を選択することが可能となる。また、情報処理サーバが新たにスキャンデータを受信し、そのスキャンデータに含まれる宛名情報と同じ宛名情報が複数、記憶されている場合に、それら複数の宛名情報に関連付けられた複数の特徴情報が同じでない場合に、表示情報の抽出を行わないことが可能である。これにより、ユーザは、過去に選択した画像に同一のパターンがない場合に、多くの種類の画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、抽出された表示情報のみをデバイスに送信することが可能である。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有する画像のみを閲覧し、その画像から任意の画像を選択することが可能となり、無駄な画像のチェックを省くことが可能となる。
また、本明細書の実施形態として記載の情報処理サーバでは、抽出された表示情報だけでなく、他の表示情報もデバイスに送信することが可能である。ただし、抽出された表示画像を用いて表示されるサンプル画像が、抽出されていない他の表示情報を用いて表示されるサンプル画像より優先してデバイスの表示部に表示されるように、表示情報は送信される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有する画像を優先して閲覧するとともに、過去に選択されていない画像と異なる特徴を有する画像も閲覧することが可能となる。
通信システム1のブロック図である。
通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
通信システム1の動作を示すシーケンス図である。
宛先記載用の原稿70を示す図である。
差出人記載用の原稿71を示す図である。
タグ情報毎に分類した状態の通信面画像を示す図である。
制御サーバ10の動作フローチャートを示す図である。
制御サーバ10の動作フローチャートを示す図である。
変形例の制御サーバ10の動作フローチャートを示す図である。
<実施形態>
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、制御サーバ10、MFP(Multifunction Peripheralの略)30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64、ネットワーク66を備える。記憶サーバ60は、各種データを記憶しており、ネットワーク66を介して、各種データを提供する装置である。コンテンツサーバ62は、画像データを記憶しており、ネットワーク66を介して、画像データを提供する装置である。画像処理サーバ64は、画像データを処理するための装置であり、ネットワーク66に接続されている。
制御サーバ10は、CPU(Central Processing Unitの略)12、記憶部14、ネットワークI/F16を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート18を介して互いに通信可能とされている。
CPU12は、記憶部14内のプログラム22に従って処理を実行する。以降、制御プログラム22aやオペレーティングシステム22bなど、プログラムを実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム22aが」という記載は、「制御プログラム22aを実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。なお、記憶部14は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリー、HDD(ハードディスクの略)、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
記憶部14は、プログラム22を記憶する。プログラム22は、制御プログラム22a、オペレーティングシステム22b(OS22bと略して記載する場合もある)を含む。制御プログラム22aは、MFP30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64とデータの送受信を行うためのプログラムである。記憶部14は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種である。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、ROM、RAM、フラッシュメモリー、ハードディスクなどである。ROM、RAM、フラッシュメモリー、ハードディスクなどは、non-transitoryな媒体である。ROM、RAM、フラッシュメモリー、ハードディスクなどは、tangibleな媒体である。インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種である、コンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体ではない。
オペレーティングシステム22bは、制御プログラム22aに利用される基本的な機能を提供するプログラムである。OS22bは、記憶部14などを制御するプログラムなどを含む。
また、記憶部14は、データ記憶領域20を備える。データ記憶領域20は各種データ等を記憶する領域である。制御プログラム22aは、OS22bを介して、各種データ等をデータ記憶領域20に記憶させるためのデータを出力することで、各種データをデータ記憶領域20に記憶させる。若しくは、制御プログラム22aは、OS22bを介して、データ記憶領域20が記憶している各種データ等を取得する。
ネットワークI/F16は、ネットワーク66を介して外部装置と通信するものであり、ネットワーク66を介して、MFP30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64に接続される。これにより、制御サーバ10は、MFP30、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64と各種データの送受信を行うことが可能である。
また、MFP30は、CPU32、記憶部34、パネル36、ボタン入力部38、プリンタ40、スキャナ42、ネットワークI/F44を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート50を介して互いに通信可能とされている。
CPU32は、記憶部34内のプログラム48に従って処理を実行する。記憶部34は、プログラム48を記憶する。プログラム48は、印刷プログラム48a、オペレーティングシステム48b(OS48bと略して記載する場合もある)を含む。印刷プログラム48aは、通信システム1を用いて年賀状の印刷を行うためのプログラムである。
オペレーティングシステム48bは、印刷プログラム48aに利用される基本的な機能を提供するプログラムである。OS48bは、記憶部34,パネル36,ボタン入力部38などを制御するプログラムなどを含む。また、記憶部34は、データ記憶領域46を備える。
ネットワークI/F44は、ネットワーク66を介して外部装置と通信するものであり、ネットワーク66を介して、制御サーバ10、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64に接続される。これにより、MFP30は、制御サーバ10、記憶サーバ60、コンテンツサーバ62、画像処理サーバ64と各種データの送受信を行うことが可能である。
パネル36は、MFP30の各種機能を表示する表示面を備える。ボタン入力部38は、タッチセンサを有し、パネル36と一体的に構成されており、入力媒体のパネル36への接近・接触を検出し、ユーザによるボタン操作を受け付ける。プリンタ40は、印刷を実行する部位である。スキャナ42は、原稿台(図示省略)若しくは、フラットベッド(図示省略)にセットされた原稿等をスキャンする部位である。
ここで、「データ」および「情報」の文言の定義を説明する。本明細書では、「データ」と「情報」では「情報」を「データ」の上位概念として用いている。そのため、「Aデータ」を「A情報」と言い換えてもよい。また、「情報」は、「データ」としての形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)が異なっていても、同一の意味内容と認識される限り、同一の情報として取り扱われる。例えば、印刷部数が2部であることを示す情報として装置が扱う限り、"COPY=2"というテキスト形式のデータと、"10"というバイナリ形式のデータとは、同じ情報である。但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。
<通信システムの動作>
通信システム1の動作の一例について説明する。通信システム1では、コンテンツサーバ62に記憶されている画像データを利用して、年賀状の作成が行われる。以下に、通信システム1における年賀状印刷の手法について、図2ないし図4に示すシーケンス図を用いて、説明する。
なお、各装置の間で送受信される情報を、各シーケンス図では矢印で表している。また、各シーケンス図、およびその説明では、「情報」を省略した記載とする場合がある。例えば、「コンテンツデータ要求情報」を省略し「コンテンツデータ要求」と記載する場合がある。
通信システム1における年賀状印刷では、宛先に関する情報、および差出人に関する情報が記載された原稿が、MFP30のスキャナ42によってスキャンされ、そのスキャンにより生成されたスキャンデータに基づいて、ハガキの宛名面に、宛先に関する情報、および差出人に関する情報が印刷される。このため、通信システム1における年賀状印刷が行われる前に、ユーザは、所定の原稿に、宛先に関する情報、および差出人に関する情報を記載しておく必要がある。
詳しくは、図5に示す宛先記載用の原稿70と、図6に示す差出人記載用の原稿71とが用意されている。宛先記載用の原稿70には、図5に示すように、3名分の宛先に関する情報を記載するための3つの宛先情報記載欄72が記されている。各宛先情報記載欄72は、郵便番号記載欄74と住所記載欄76と氏名記載欄78と不使用チェックボックス80と画像特徴チェックボックス82とによって構成されている。
郵便番号記載欄74は、宛先人の郵便番号を記載するための欄であり、住所記載欄76は、宛先人の住所を記載する欄であり、氏名記載欄78は、宛先人の氏名を記載する欄である。不使用チェックボックス80は、ハガキに宛先に関する情報を印刷したくない場合に、チェックする欄である。つまり、例えば、3つの宛先情報記載欄72に住所等の情報を記載した場合に、何らかの理由で、宛先2の宛先情報記載欄72に記載した箇所への年賀状の送付を行わないときには、宛先2の不使用チェックボックス80にチェックを記す。これにより、宛先1および宛先3の宛先情報記載欄72に記載された情報は、ハガキに印刷され、宛先2の宛先情報記載欄72に記載された情報は、ハガキに印刷されない。
また、画像特徴チェックボックス82は、ハガキの通信面に印刷される画像(以下、「通信面画像」と記載する場合がある)と同じ特徴を有する画像を選択するためのチェックボックスであり、チェックされたボックスに応じた特徴を有する画像から、任意の画像を選択することが可能である。詳しくは、通信面画像には、印刷用の画像データとサムネイル形式の画像データ(以下、「サムネイルデータ」と記載する場合がある)とが用意されており、通信面画像毎の印刷用画像データとサムネイルデータとが、コンテンツサーバ62に記憶されている。そして、MFP30は、複数のサムネイルデータをコンテンツサーバ62から取得して、それら複数のサムネイルデータに基づく複数の画像(以下、「サムネイル画像」と記載する場合がある)をパネル36に表示するが、それら複数のサムネイルデータには、サムネイル画像と同じ特徴を有する画像を特定するためのタグ情報が付されている。
具体的に、例えば、通信面画像として羊の画像が選択される場合について、説明する。コンテンツサーバ62には、複数の羊の画像のサムネイルデータが記憶されており、各サムネイルデータには、3種類のタグ情報のうちの何れか1つのタグ情報が付されている。3種類のタグ情報のうちの第1タグ情報は、複数の羊の画像のうちのリアルなイラスト画像を示すタグ情報であり、図7に示すように、第1羊画像86aと第2羊画像86bとの各々のサムネイルデータに付されている。また、3種類のタグ情報のうちの第2タグ情報は、複数の羊の画像のうちの写真画像を示すタグ情報であり、図7に示すように、第3羊画像86cと第4羊画像86dとの各々のサムネイルデータに付されている。さらに、3種類のタグ情報のうちの第3タグ情報は、複数の羊の画像のうちのポップなイラスト画像を示すタグ情報であり、図7に示すように、第5羊画像86eと第6羊画像86fとの各々のサムネイルデータに付されている。
そして、画像特徴チェックボックス82は、図5に示すように、3つのチェックボックス82a〜82cによって構成されている。チェックボックス82aは、通信面画像として、リアルなイラスト画像を選択するためのものであり、このチェックボックス82aが選択された場合には、複数の画像がパネル36に表示される際に、図7の第1羊画像86aと第2羊画像86bとに応じたサムネイル画像が表示される。また、チェックボックス82bは、通信面画像として写真画像を選択するためのものであり、このチェックボックス82bが選択された場合には、複数の画像がパネル36に表示される際に、図7の第3羊画像86cと第4羊画像86dとに応じたサムネイル画像が表示される。さらに、チェックボックス82cは、通信面画像として、ポップなイラスト画像を選択するためのものであり、このチェックボックス82cが選択された場合には、複数の画像がパネル36に表示される際に、図7の第5羊画像86eと第6羊画像86fとに応じたサムネイル画像が表示される。
また、差出人記載用の原稿71には、図6に示すように、1名分の差出人に関する情報を記載するための差出人情報記載欄90が記されている。差出人情報記載欄90は、郵便番号記載欄92と住所記載欄96と氏名記載欄98とによって構成されている。郵便番号記載欄92は、差出人の郵便番号を記載するための欄であり、住所記載欄96は、差出人の住所を記載する欄であり、氏名記載欄98は、差出人の氏名を記載する欄である。
ユーザは、上記構成の原稿70,71に必要事項を記載し、その原稿70,71を、MFP30の原稿台若しくは、フラットベッドに載置する。そして、MFP30において、年賀状作成ボタンが、ユーザにより操作されると(図2参照:M100)、年賀状作成ボタンが操作された旨の通知が、MFP30から制御サーバ10に送信される(M102)。制御サーバ10は、年賀状作成ボタンが操作された旨の通知を受信すると、スキャン指令をMFP30に送信する(M104)。
なお、M100に先立って、以下の処理が行われている。MFP30がパネル36に表示させたサーバ利用ボタンをユーザがタッチすると、サーバ利用ボタンのタッチを示す情報が制御サーバ10へ送信される。この情報に対する返信を制御サーバ10から受信すると、MFP30は、原稿の載置を示唆する画像と、年賀状作成ボタンと、を含む画面をパネル36に表示させている。なお、スキャン開始指令をユーザから受け付けるためのハードウェアボタンであるスキャンボタンが、年賀状作成ボタンを兼ねていてもよい。
MFP30は、スキャン指令を受信すると、スキャンを実行し、原稿台若しくは、フラットベッドに載置された原稿70,71をスキャンする(M106)。次に、MFP30は、スキャンにより生成されたスキャンデータを制御サーバ10に送信する(M108)。スキャンデータを受信すると、制御サーバ10は、コンテンツデータの送信要求を、コンテンツサーバ62に送信する(M110)。コンテンツサーバ62には、上述したように、複数のサムネイルデータが記憶されており、それら複数のサムネイルデータをダウンロードするためのサムネイルデータ用ダウンロードURL(Uniform Resource Locatorの略)および、ダウンロード時に用いられる識別IDとによって、コンテンツデータは構成されている。
なお、サムネイルデータ用ダウンロードURLには、そのURLを利用してダウンロードされるサムネイルデータのサムネイル画像に応じたタグ情報が付されている。つまり、例えば、図7の第1羊画像86aのサムネイル画像のサムネイルデータを取得するためのサムネイルデータ用ダウンロードURLには、第1タグ情報が付されている。また、サムネイルデータ用ダウンロードURLには、そのURLを利用してダウンロードされるサムネイルデータのサムネイル画像に応じた配色情報が付されている。詳しくは、コンテンツサーバ62に記憶されている複数のサムネイルデータには、サムネイル画像の配色を特定するための配色情報が付されている。つまり、例えば、図7の第1羊画像86aのサムネイル画像が、メインの配色がピンク色の画像である場合には、第1羊画像86aのサムネイル画像のサムネイルデータには、画像のメインの配色がピンク色であることを示す配色情報(以下、「ピンク配色情報」と記載する場合がある)が付されている。このため、図7の第1羊画像86aのサムネイル画像のサムネイルデータを取得するためのサムネイルデータ用ダウンロードURLには、第1タグ情報だけでなく、ピンク配色情報も付されている。
コンテンツサーバ62は、制御サーバ10からコンテンツデータの送信要求を受信すると、タグ情報と配色情報とが付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、ダウンロード時に用いられるIDとによって構成されたコンテンツデータを、制御サーバ10に送信する(M112)。コンテンツデータを受信すると、制御サーバ10は、MFP30から受信したスキャンデータを、画像処理サーバ64に送信する(M114)。そして、画像処理サーバ64は、スキャンデータの解析を行う(M116)。
画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析では、OCR(Optical Character Recognitionの略)が行われ、原稿70のスキャンデータから、郵便番号記載欄74,住所記載欄76,氏名記載欄78に記載された宛先人に関する情報(以下、「宛先人情報」と記載する場合がある)のテキストデータが形成される。また、画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析では、不使用チェックボックス80へのチェックの有無が解析される。さらに、画像特徴チェックボックス82へのチェックの有無が解析され、画像特徴チェックボックス82にチェックがある場合には、3つのチェックボックス82a〜82cの何れのチェックボックスにチェックがあるかが解析される。
画像処理サーバ64でのスキャンデータの解析が完了すると、画像処理サーバ64は、スキャンデータの解析結果を制御サーバ10に送信する(M118)。解析結果には、テキストデータと、どのチェックボックスにチェックがあるかを示す情報とが含まれる。解析結果を受信すると、制御サーバ10は、関連情報の送信要求を、記憶サーバ60に送信する(M120)。この関連情報は、宛先人情報のテキストデータと、タグ情報と、配色情報とが関連付けられた情報であり、制御サーバ10で作成され、記憶サーバ60で記憶されている。
具体的には、制御サーバ10では、過去に作成した年賀状の通信面画像のタグ情報と配色情報とを、その年賀状の宛先人情報のテキストデータに関連付けて、関連情報を作成している。つまり、例えば、宛先人をAとした年賀状を作成した際に、その年賀状の通信面に図7の第1羊画像86aが印刷された場合には、宛先人Aの宛先人情報のテキストデータと、第1タグ情報と、ピンク配色情報とを関連付けて、関連情報を作成する。そして、制御サーバ10は、作成した関連情報を、記憶サーバ60に送信し、記憶サーバ60は、関連情報を記憶する。このように、年賀状が作成される毎に、関連情報が、制御サーバ10で作成され、記憶サーバ60において記憶される。
記憶サーバ60は、関連情報の送信要求を制御サーバ10から受信すると、関連情報を制御サーバ10に送信する(M122)。そして、制御サーバ10は、関連情報とスキャンデータの解析結果とに基づいて、コンテンツリストを生成する。制御サーバ10でのコンテンツリストの生成は、制御プログラム22aが制御サーバ10のCPU12によって実行されることで行われる。以下に、図8及び図9を用いて、制御プログラム22aが制御サーバ10のCPU12によって実行される際のフローを説明する。
制御サーバ10が記憶サーバ60から関連情報を受信すると、図8及び図9に示すフローの処理が開始される。S100において、CPU12は、画像処理サーバ64から受信した解析結果に基づいて、原稿70の画像特徴チェックボックス82にチェックが記されているか否かを判断する。そして、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されている場合には、S102に進む。
S102において、CPU12は、画像処理サーバ64から受信した解析結果に基づいて、3つのチェックボックス82a〜82cの何れのチェックボックスにチェックが記されているかを判断し、チェックされているチェックボックス82a〜82cに対応するタグ情報に基づいて、コンテンツリストを生成する。具体的には、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されているタグ情報を参照し、チェックされているチェックボックス82a〜82cに対応するタグ情報と同じタグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを抽出する。つまり、制御サーバ10は、チェックされているチェックボックスが、どのタグ情報に対応するのかを判断することができる。例えば、チェックボックス82aにチェックされている場合には、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLから、第1タグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLが抽出される。そして、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、そのURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストが生成される。そして、制御プログラム22aの処理が終了する。
また、S100で画像特徴チェックボックス82にチェックが記されていない場合には、S104に進む。S104において、CPU12は、記憶サーバ60から取得した関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、画像処理サーバ64から取得した宛先人情報と同じ宛先人を示すテキストデータ(以下、「該当テキストデータ」と記載する場合がある)が存在するか否かを判断する。該当テキストデータであるか否かの判断は、テキストデータが完全に一致するか否かで判断してもよいし、大部分が一致するか否かで判断してもよい。関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが存在する場合には、S106に進む。
S106において、CPU12は、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在するか否かを判断する。そして、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在する場合には、S108に進む。具体的には、例えば、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されている場合には、宛先人Aに関する昨年の関連情報と一昨年の関連情報が、記憶サーバ60に記憶されている。そして、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、宛先人Aの該当テキストデータが複数存在する。
次に、S108において、CPU12は、複数の該当テキストデータそれぞれに対応するタグ情報を取得し、それら複数のタグ情報が同じであるか否かを判断する。そして、複数のタグ情報が同じである場合に、S110に進む。具体的には、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されている場合には、宛先人Aに関する昨年の関連情報からタグ情報を取得し、宛先人Aに関する一昨年の関連情報からタグ情報を取得する。この際、例えば、宛先人Aに関する昨年の関連情報のタグ情報が、第1タグ情報であり、宛先人Aに関する一昨年の関連情報のタグ情報が、第1タグ情報である場合に、複数のタグ情報が同じであると判断される。
なお、S106で関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在しない場合にも、S110に進む。S110において、CPU12は、図9に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンを実行する。タグ情報依拠リスト生成サブルーチンでは、S200において、CPU12は、コンテンツリストを生成する際に用いられるタグ情報を決定する。
具体的には、例えば、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが1つだけ存在する場合には、その1つの関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応するタグ情報を取得し、そのタグ情報をコンテンツリストの生成に用いる。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、宛先人Aの該当テキストデータが1つだけ存在し、その宛先人Aの該当テキストデータに対応するタグ情報が第1タグ情報である場合に、第1タグ情報をコンテンツリストの生成に用いる。
また、例えば、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが複数存在する場合には、それら複数の関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する複数のタグ情報を取得する。それら複数のタグ情報は、上記判断(S108)で同じと判断されているため、それら複数の共通のタグ情報を、コンテンツリストの生成に用いる。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、宛先人Aの該当テキストデータが2つ存在し、それら2つの宛先人Aの該当テキストデータに対応するタグ情報が第1タグ情報である場合に、第1タグ情報をコンテンツリストの生成に用いる。
コンテンツリストの生成に用いるタグ情報が決定すると、S202において、CPU12は、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されているタグ情報を参照し、先の処理で決定されたタグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを抽出する。つまり、例えば、S108の処理でコンテンツリストの生成に用いるタグ情報として、第1タグ情報が決定されている場合には、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLから、第1タグ情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLが抽出される。
サムネイルデータ用ダウンロードURLが抽出されると、S204において、CPU12は、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されている配色情報を取得する。そして、S206に進む。次に、S206において、CPU12は、該当テキストデータと同じ、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報を取得する。そして、S208に進む。
S208において、CPU12は、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を、先の2つの処理で取得した配色情報に基づいて、調整する。具体的には、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報と同じ配色情報が付されたものを抽出する。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報がピンク配色情報である場合には、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、ピンク配色情報が付されたものを抽出する。そして、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。
サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順が調整されると、S210において、CPU12は、調整された順番で並べられたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、それらURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストを生成する。そして、タグ情報依拠リスト生成サブルーチンの処理が終了し、制御プログラム22aの処理が終了する。
また、メインルーチンのS104で関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、該当テキストデータが存在しない場合には、S112に進む。具体的には、過去に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されていない場合には、宛先人Aに関する関連情報は存在しない。このため、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、関連情報の宛先人情報のテキストデータのなかに、画像処理サーバ64から取得した宛先人Aのテキストデータが存在しないため、S112に進む。
また、メインルーチンのS108で該当テキストデータと同じ、複数の関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応するタグ情報を取得し、それら複数のタグ情報が異なる場合にも、S112に進む。具体的には、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、宛先人Aに関する昨年の関連情報からタグ情報を取得し、宛先人Aに関する一昨年の関連情報からタグ情報を取得する。この際、例えば、宛先人Aに関する昨年の関連情報のタグ情報が、第1タグ情報であり、宛先人Aに関する一昨年の関連情報のタグ情報が、第2タグ情報である場合に、S112に進む。
S112において、CPU12は、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLと、それらURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストを生成する。そして、制御プログラム22aの処理が終了する。
制御プログラム22aの処理が終了すると、図3に示すように、制御サーバ10は、生成したコンテンツリストをMFP30に送信する(M126)。MFP30は、受信したコンテンツリストのサムネイルデータ用ダウンロードURLおよび、識別IDを利用して、サムネイルデータの送信要求を、コンテンツサーバ62に送信する(M128)。コンテンツサーバ62は、サムネイルデータの送信要求に対する返信として、複数のサムネイルデータをMFP30に送信する(M130)。
MFP30は、受信した複数のサムネイルデータに基づいて、複数のサムネイル画像をパネル36に表示する。このため、例えば、ユーザが原稿70の画像特徴チェックボックス82にチェックを記している場合には、チェックが記されたチェックボックス82a〜82cに応じたサムネイル画像のみが、パネル36に表示される。つまり、例えば、画像特徴チェックボックス82aにチェックが記された場合には、第1タグ情報が付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得されるサムネイルデータに基づくサムネイル画像、つまり、リアルなイラスト画像のみがパネル36に表示される。これにより、ユーザは、自身の好みのサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を用いて年賀状が作成されている場合には、その過去の年賀状の宛先人への年賀状の印刷画像を選択する際に、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像のみが、パネル36に表示される。つまり、例えば、過去に宛先人Aへの年賀状に写真画像が印刷されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、第2タグ情報が付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得されるサムネイルデータに基づくサムネイル画像、つまり、写真画像のみがパネル36に表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有するサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となり、無駄な画像のチェックを省くことが可能となる。
また、例えば、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を用いて、同一の宛先人に複数回、年賀状が作成されている場合には、その同一の宛先人への年賀状の印刷画像が同じ特徴を有する画像であることを条件として、その同一の宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像のみが、パネル36に表示される。つまり、例えば、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合には、昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されており、一昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されていることを条件として、第3タグ情報が付されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得されるサムネイルデータに基づくサムネイル画像、つまり、ポップなイラスト画像のみがパネル36に表示される。これにより、ユーザは、過去に連続して選択した画像と同じ特徴を有するサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
なお、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像がパネル36に表示される際に、MFP30は、コンテンツリストのサムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順に従って、複数のサムネイル画像を表示する。詳しくは、例えば、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べられたコンテンツリストを制御サーバ10からMFP30が受信している場合には、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得したサムネイルデータに基づくサムネイル画像が上位に表示され、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを用いて取得したサムネイルデータに基づくサムネイル画像が下位に表示される。つまり、メインの配色がピンク色のサムネイル画像が上位に表示され、メインの配色がピンク色以外の色のサムネイル画像が下位に表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した配色の画像と同じ配色のサムネイル画像を優先して閲覧することが可能となり、ユーザの好みに応じた順番でサムネイル画像を閲覧することが可能となる。
また、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を利用して年賀状を作成したことがない宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。つまり、例えば、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされ、記憶サーバ60から取得した関連情報に宛先人Aのテキストデータがない場合には、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。これにより、ユーザは、新たな宛先人に年賀状を作成する際に、多くの種類のサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、例えば、画像特徴チェックボックス82にチェックが記されておらず、過去に通信システム1を用いて、同一の宛先人に複数回、年賀状が作成されている場合には、その同一の宛先人への年賀状の印刷画像が同じ特徴を有する画像でなければ、その同一の宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。つまり、例えば、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合に、昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されており、一昨年の宛先人Aの年賀状にリアルなイラスト画像が印刷されていれば、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像に同一のパターンがない場合に、多くの種類のサムネイル画像から任意の画像を選択することが可能となる。
上述したように、パネル36に複数のサムネイル画像が表示されると、ユーザは、複数のサムネイル画像から任意のサムネイル画像を選択する(M134)。そして、MFP30は、選択されたサムネイル画像を特定するための情報(以下、「画像特定情報」と記載する場合がある)を制御サーバ10に送信する(M136)。制御サーバ10は、特定情報を受信すると、その特定情報とともに、通信面の画像作成指示を画像処理サーバ64に送信する(M138)。
画像処理サーバ64は、特定情報によって特定されるサムネイル画像に対応する通信面画像の印刷用画像データの送信要求を、コンテンツサーバ62に送信する(M140)。コンテンツサーバ62は、印刷用画像データの送信要求の返信として、印刷用画像データを画像処理サーバ64に送信する(M142)。画像処理サーバ64は、取得した印刷用画像データに基づいて、年賀状の通信面に印刷される画像データ(以下、「通信面印刷用画像データ」と記載する場合がある)を作成する(M144)。画像処理サーバ64は、作成した通信面印刷用画像データを記憶サーバ60に送信する(M145)。そして、画像処理サーバ64は、通信面印刷用画像データをダウンロードするためのURL(以下、「通信面印刷画像データ用ダウンロードURL」と記載する場合がある)と、そのURLの識別IDとによって構成されるダウンロード情報を、制御サーバ10に送信する(M146)。
ダウンロード情報を受信すると、制御サーバ10は、スキャンデータとともに、宛名面の画像作成指示を画像処理サーバ64に送信する(M148)。画像処理サーバ64は、取得したスキャンデータに基づいて、年賀状の宛名面に印刷される画像データ(以下、「宛名面印刷用画像データ」と記載する場合がある)を作成する(M150)。画像処理サーバ64は、作成した宛名面印刷用画像データを記憶サーバ60に送信する(M151)。そして、画像処理サーバ64は、宛名面印刷用画像データをダウンロードするためのURL(以下、「宛名面印刷画像データ用ダウンロードURL」と記載する場合がある)と、そのURLの識別IDとによって構成されるダウンロード情報を、制御サーバ10に送信する(M152)。
ダウンロード情報を受信すると、制御サーバ10は、宛名面印刷用画像データ作成時に用いられたスキャンデータに含まれる宛先人情報のテキストデータ、つまり、該当テキストデータと、通信面印刷用画像データ作成時に用いられた印刷用画像データに対応するサムネイル画像のサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されているタグ情報および配色情報とが関連付けられた情報を、関連情報として、記憶サーバ60に送信する(M154)。そして、記憶サーバ60は、取得した通信面印刷用画像データ、宛名面印刷用画像データ、及び関連情報を記憶し(M156)、記憶完了の通知を制御サーバ10に送信する(M158)。
記憶完了の通知を受信すると、制御サーバ10は、通信面のダウンロード情報と宛名面のダウンロード情報とに基づいて、年賀状の両面のダウンロード情報を生成し(M160)、年賀状の両面のダウンロード情報をMFP30に送信する(M162)。そして、MFP30は、両面のダウンロード情報に含まれる通信面印刷画像データ用ダウンロードURLと、その識別IDとを利用して、通信面印刷用画像データの送信要求を、記憶サーバ60に送信する(M164)。記憶サーバ60は、通信面印刷用画像データの送信要求に対する返信として、通信面印刷用画像データをMFP30に送信する(M166)。
通信面印刷用画像データを受信すると、MFP30は、両面のダウンロード情報に含まれる宛名面印刷画像データ用ダウンロードURLと、その識別IDとを利用して、宛名面印刷用画像データの送信要求を、記憶サーバ60に送信する(M168)。記憶サーバ60は、宛名面印刷用画像データの送信要求に対する返信として、宛名面印刷用画像データをMFP30に送信する(M170)。そして、MFP30は、宛名面印刷用画像データに基づく画像を、年賀状の宛名面に印刷し、通信面印刷用画像データに基づく画像を、年賀状の通信面に印刷する(M172)。最後に、MFP30は、印刷完了の通知を制御サーバ10に送信する(M174)。
<変形例>
本実施形態では、過去の年賀状に印刷された画像と同じ特徴を有するサムネイル画像がパネル36に表示される際に、過去の年賀状に印刷された画像のタグ情報と同じタグ情報のサムネイル画像のみが、パネル36に表示されるが、全てのサムネイル画像のうちの、過去の年賀状に印刷された画像のタグ情報と同じタグ情報のサムネイル画像を優先して、パネル36に表示してもよい。具体的に、図10に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンを用いて説明する。
図10に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンは、図9に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンの代わりに実行することが可能である。図10に示すタグ情報依拠リスト生成サブルーチンでは、S300において、CPU12は、S200と同様に、コンテンツリストを生成する際に用いられるタグ情報を決定する。そして、S302に進む。S302において、CPU12は、コンテンツサーバ62から取得した全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLに付されている配色情報を取得する。そして、S304に進む。次に、S304において、CPU12は、関連情報の宛先人情報のテキストデータのうち、該当テキストデータに対応する配色情報を取得する。そして、S306に進む。S306において、CPU12は、全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を、タグ情報と配色情報とに基づいて、調整する。
詳しくは、全てのサムネイルデータ用ダウンロードURLから、先の処理で決定したタグ情報が付されたものを抽出する。そして、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、抽出されていないサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。さらに、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報と同じ配色情報が付されたものを抽出する。つまり、関連情報の宛先人情報のテキストデータに対応する配色情報がピンク配色情報である場合には、抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLから、ピンク配色情報が付されたものを抽出する。そして、ピンク配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを上位に並べ、ピンク配色情報以外の配色情報が付されているサムネイルデータ用ダウンロードURLを下位に並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。つまり、タグ情報に基づいて抽出され、かつ、配色情報に基づいて抽出されたサムネイルデータ用ダウンロードURLを最上位に並べ、その次に、タグ情報に基づいて抽出され、かつ、配色情報に基づいて抽出されてないサムネイルデータ用ダウンロードURLを並べ、その次に、タグ情報に基づいて抽出されていないサムネイルデータ用ダウンロードURLを並べるように、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順を調整する。
そして、サムネイルデータ用ダウンロードURLの並び順が調整されると、S308において、CPU12は、調整された順番で並べられたサムネイルデータ用ダウンロードURLと、それらURLに対応する識別IDとによって、コンテンツリストを生成する。そして、タグ情報依拠リスト生成サブルーチンの処理が終了する。このように、コンテンツリストを生成することで、パネル36に、全てのサムネイル画像が表示されるが、過去に選択された通信面画像と同様の特徴を有する画像に対応するサムネイル画像が、他の画像より上位で表示される。これにより、ユーザは、過去に選択した画像と同じ特徴を有するサムネイル画像を優先して閲覧することが可能となる。また、過去に選択されていない画像と異なる特徴を有する画像も閲覧することが可能となり、多くの画像から任意の画像を選択することが可能となる。
また、上記実施形態では、サムネイルデータ用ダウンロードURLが、制御サーバ10からMFP30に送信され、MFP30が、サムネイルデータ用ダウンロードURLを利用して、コンテンツサーバ62からサムネイルデータを取得しているが、制御サーバ10がサムネイルデータをMFP30に送信してもよい。
また、上記実施形態では、画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析で、OCRが行われ、原稿70のスキャンデータから宛先人情報のテキストデータが形成されるが、OCRを用いることなく、宛先人情報の画像データを形成してもよい。宛先人情報の画像データが形成された際には、関連情報の宛先人情報の画像データと、スキャンデータから得られる宛先人情報の画像データとで、画像のマッチングが行われ、各々の宛先人情報の比較を行うことが可能である。つまり、テンプレートマッチングの技術を利用して、関連情報の宛先人情報の画像データと、スキャンデータから得られる宛先人情報の画像データとの比較を行うことが可能である。記憶サーバ60から取得した関連情報の宛先人情報の画像データのなかに、画像処理サーバ64から取得した宛先人情報と同じ宛先人を示す画像データ(以下、「該当画像データ」と記載する場合がある)が存在した場合、該当画像データに関連する関連情報を、上記実施形態での該当テキストデータに関連する関連情報と同等に処理してもよい。
また、上記実施形態では、画像処理サーバ64におけるスキャンデータの解析で、OCRが行われ、原稿70のスキャンデータから宛先人情報のテキストデータが形成されるが、OCRを用いる代わりに、画像データから文字情報を抽出するクラウドサービスにスキャンデータを送信し、クラウドサービスから返信される文字情報を、宛先人情報のテキストデータとして用いてもよい。
また、上記実施形態では、過去に通信システム1を用いて、同一の宛先人に複数回、年賀状が作成されている場合には、その同一の宛先人への年賀状の印刷画像が同じ特徴を有する画像でなければ、その同一の宛先人の年賀状への印刷画像を選択する際に、コンテンツサーバ62に記憶されている全てのサムネイル画像が、パネル36に表示されるが、タグ情報に基づいて抽出されるサムネイル画像のみを、パネルに表示することが可能である。具体的には、昨年および、一昨年に、通信システム1を利用して宛先人Aに年賀状が作成されており、今年、宛先人Aの宛先人情報が記載された原稿70がスキャンされた場合に、昨年の宛先人Aの年賀状にポップなイラスト画像が印刷されており、一昨年の宛先人Aの年賀状にリアルなイラスト画像が印刷されていても、昨年の宛先人Aの年賀状に印刷されたポップなイラスト画像のみをパネル36に表示することが可能である。
また、上記実施形態では、関連情報が制御サーバ10から記憶サーバ60に送信され、記憶サーバ60で記憶されているが、関連情報を制御サーバ10で記憶することが可能である。つまり、制御サーバ10における処理と、記憶サーバ60における処理を1つの装置で行うことが可能である。
本実施形態の制御サーバ10では、制御プログラム22aに基づいて実行するCPU12が、各種の処理を行う場合を説明した。しかし、この形態に限られない。制御プログラム22aに基づいて実行するCPU12が、OS22b、他のシステム、ハード構成に対して、各種の処理を行わせる指示を出す形態であってもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
通信システム1は、通信システムの一例である。制御サーバ10は情報処理サーバの一例である。CPU12はプロセッサおよびコンピュータの一例である。ネットワークI/F16は通信部の一例である。制御プログラム22aは制御プログラムの一例である。MFP30は、デバイスの一例である。記憶サーバ60はメモリの一例である。スキャンデータはスキャン情報の一例である。サムネイル画像はサンプル画像の一例である。サムネイルデータ用ダウンロードURLは表示情報の一例である。コンテンツリストはコンテンツ情報の一例である。通信面印刷用画像データは通信面印刷用画像情報の一例である。宛名面印刷用画像データは宛名印刷用画像情報の一例である。宛先人情報は宛名情報の一例である。タグ情報は特徴情報の一例である。配色情報は第2特徴情報の一例である。
M108を実行するCPU12は、スキャン情報受信手段の一例である。M126を実行するCPU12は、コンテンツ情報送信手段、及び、表示情報送信手段の一例である。M136を実行するCPU12は、特定情報受信手段の一例である。M152を実行するCPU12は、画像情報作成手段の一例である。M146を実行するCPU12は、通信面情報取得手段の一例である。M162を実行するCPU12は、画像情報送信手段の一例である。M154を実行するCPU12は、出力手段の一例である。M122を実行するCPU12は、読出手段の一例である。S202及びS306を実行するCPU12は、抽出手段の一例である。S208及びS306を実行するCPU12は、第2抽出手段の一例である。
なお、各プログラムは一つのプログラムモジュールから構成されるものであってもよいし、複数のプログラムモジュールから構成されるものであってもよい。また、各一例は置換可能な他の構成であってもよく、本発明の範疇である。プログラム(制御プログラム22aなど)に基づく処理を実行するコンピュータ(CPU12)であってもよいし、オペレーティングシステムや他のアプリケーション、プログラムなど、印刷プログラム以外のプログラムに基づく処理を実行するコンピュータであってもよいし、コンピュータの指示に従って動作するハード構成であってもよいし、コンピュータとハード構成とが連動した構成であってもよい。もちろん、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータであってもよいし、複数のプログラムに基づく処理を連動させて処理を実行するコンピュータの指示に従って動作するハード構成であってもよい。
さらに、本発明の範疇であるプログラムは、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを介して制御サーバ10に接続可能なサーバ装置に搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバ装置の記憶部に記憶されたプログラムは、コンピュータが読み取り可能な信号媒体によって、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されてもよい。
1:通信システム、10:制御サーバ、12:CPU、16:ネットワークI/F、22a:制御プログラム、30:MFP、60:記憶サーバ