JP2015152214A - 加湿装置 - Google Patents

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悟 下條
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文夫 齋藤
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Abstract

【課題】カビや雑菌の繁殖を抑制するとともに、水道水に含まれるスケール成分が加湿エレメントに析出することを抑制する加湿装置を得る。
【解決手段】吸込口1a及び吹出口1bが設けられ内部に風路3が形成された本体1と、本体1の風路3上に設けられる加湿エレメント2と、給水弁23を有し、加湿エレメント2に給水する給水手段21と、加湿エレメント2に空気を導く送風手段と、給水弁及び送風手段を制御する制御手段80と、を備え、制御手段80は、給水弁23を開放し送風手段5を回転させる加湿モードを行い、加湿モードの終了後に、給水弁23を開放し送風手段5を停止させる洗浄モードを行い、洗浄モードの終了後に、給水弁23を閉塞し送風手段5を回転させる乾燥モードを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、加湿装置に関する。
従来より、加湿運転の終了後に加湿エレメントを乾燥させる乾燥運転を行う加湿装置が提案されている。
例えば従来、加湿運転を停止した後に給気用送風機を所定時間運転し、加湿板や気化式の加湿装置の周辺を早急に乾燥させる乾燥運転を行うことで、高湿度の場所におけるカビ等の発生の抑制を図る空気調和装置があった(例えば、特許文献1)。
また従来、加湿運転を停止する予定の停止時刻から所定時間前まで、加湿装置への給水を停止させる一方で加湿装置を乾燥するように送風機を回転させる乾燥運転を行い、空気中に浮遊しているカビの胞子や細菌の加湿装置への付着の抑制を図り、カビの胞子や細菌の繁殖を抑制することで、加湿装置の清掃やそのメンテナンスの負担の軽減を図った空気調和機があった(例えば、特許文献2)。
特許文献2に記載の空気調和装置は、加湿運転を停止している期間(夜間や休日等)を利用して加湿装置に強制的に給水すると同時に、送風機を作動させることで該加湿装置からの水分の気化作用を積極的に促して加湿エレメントを自動洗浄し、その後、加湿装置への給水を停止させて送風機だけを継続的に作動させることで該加湿装置を乾燥させ、これによって加湿装置の清掃やそのメンテナンスの負担を軽減している。
特開平4−3845号公報([特許請求の範囲]、第1図) 特許第3948600号公報([0009]、[0011])
特許文献1に記載の空気調和装置は、加湿運転の終了直後において、加湿エレメントに、加湿時に水分のみ蒸発することで供給されていた水道水中に含まれるCa、Si、Mgなどのスケール成分が高濃度の状態で残っている。このため、加湿運転の終了後に乾燥運転を行うと、多くのスケールが加湿エレメントに析出してしまうという課題があった。特に、加湿エレメントへの供給水が、加湿時に蒸発する水分より少ない場合に、上記課題が顕著となる。また、蒸発に用いられなかった水は、そのまま捨てられてしまうため、単純に供給量を多くすることは望ましくない。
そして、特許文献1に記載の空気調和装置は、加湿エレメントに析出したスケールが、加湿エレメントの微細な凹凸や隙間を埋めてしまうため、加湿エレメントの表面積が減少して加湿性能の劣化に繋がり、析出したスケールの一部が加湿エレメントから離れ、給気風に乗って室内へ飛散してしまうという課題があった。
また、特許文献2に記載の空気調和装置は、加湿運転終了後であっても設定時刻を経過するまで洗浄運転に移行しないため、加湿エレメントに供給された水が、設定時刻が経過する前に、周囲の温湿度によっては自然蒸発で乾燥し、加湿終了後の高濃度のスケール成分が析出してしまうという課題があった。
また、特許文献2に記載の空気調和装置は、洗浄運転において、給水して加湿エレメントを洗浄するときも送風機を運転して通風している。このため、加湿エレメントを洗浄するために給水しても、多くの水が蒸発してしまうため、洗い流すためには供給する水量を多く必要とするという課題を有すると共に、通風しながらの洗浄モードでは、かえって加湿エレメント上のスケール成分が高濃度化するという課題があった。
本発明は、上述のような課題を背景としてなされたものであり、カビや雑菌の繁殖を抑制するとともに、水道水に含まれるスケール成分が加湿エレメントに析出することを抑制することを目的とする。
本発明の加湿装置は、吸込口及び吹出口が設けられ内部に風路が形成された本体と、前記本体の前記風路上に設けられる加湿エレメントと、給水弁を有し、前記加湿エレメントに給水する給水手段と、前記加湿エレメントに空気を導く送風手段と、前記給水弁及び前記送風手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記給水弁を開放し前記送風手段を回転させる加湿モードを行い、前記加湿モードの終了後に、前記給水弁を開放し前記送風手段を停止させる洗浄モードを行い、前記洗浄モードの終了後に、前記給水弁を閉塞し前記送風手段を回転させる乾燥モードを行うものである。
本発明に係る加湿装置は、制御手段が、給水弁を開放し送風手段を回転させる加湿モードを開始し、加湿モードの終了後に、給水弁を開放し送風手段を停止させる洗浄モードを行い、洗浄モードの終了後に、給水弁を閉塞し送風手段を回転させる乾燥モードを行う。このため、本発明に係る加湿装置は、カビや雑菌の繁殖を抑制するとともに、水道水に含まれるスケール成分が加湿エレメントに析出することを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿運転シーケンス)である。 本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿運転シーケンス)である。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。 本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の制御手段80が洗浄時間を設定する際に用いられる表の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。 本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の制御手段80が乾燥時間及び自動洗浄待ち時間を設定する際に用いられる表の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿運転シーケンス)である。 本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。 本発明の実施の形態5に係る加湿装置100の断面図である。
以下、本発明の加湿装置100の一実施例を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の断面図である。図1に示されるように、加湿装置100は、本体1と、加湿エレメント2と、給水手段21と、給水槽31と、排水槽41と、排水手段51と、操作手段70と、制御手段80と、を備える。なお、加湿装置100が、排水手段51及び操作手段70を備える例について説明したが、排水手段51及び操作手段70は必須の構成ではない。
本体1は、加湿装置100の外郭を形成する部材である。本体1には、吸込口1a、吹出口1b、給水接続口1c、及び排水接続口1dが設けられている。吸込口1a及び吹出口1bが設けられることで、ダクト搬送できるように風路3が形成される。加湿エレメント2及び送風手段5は、本体1の内部であって風路3上に位置している。加湿エレメント2は、送風手段5よりも風路3の上流側に位置している。送風手段5は、例えばシロッコファンで構成される。
給水手段21は、給水槽31に給水するためのものであり、給水配管22と、給水弁23と、を備え、本体1の内部に設けられている。給水配管22は、一端が本体1に設けられた給水接続口1cに位置し、他端(給水口22a)が給水槽31の上方に位置している。給水弁23は、給水接続口1cから給水配管22に供給された水を給水口22a側に導くように開放又は閉塞するものである。
給水槽31は、給水手段21から供給された水を溜める部材である。給水槽31は、加湿供給水32を溜めることができるように、底面の周囲から上方に立ち上がった周壁を有する部材である。給水槽31の底面には例えば複数の孔(図示省略)が形成されており、給水手段21により供給された加湿供給水32を加湿エレメント2に分散させている。なお、給水槽31より加湿エレメント2へ加湿供給水32を分散させる手段は他のどのようなものでもよい。
排水槽41は、加湿エレメント2の下方に設けられ、加湿エレメント2で気化されなかった加湿供給水32の残水42を溜める部材である。排水槽41は、残水42を溜めることができるように、底面の周囲から上方に立ち上がった周壁を有する部材である。排水槽41は、排水槽41に溜まった水を排水手段51によって、排出できるような手段(例えば、底面が傾斜した構造を有する等)を持つことが望ましい。
排水手段51は、排水槽41に溜まった残水42を本体1の外部に排出するためのものであり、排水配管52を備え、本体1の内部に設けられている。排水配管52は、一端が排水接続口1dに位置し、他端(排水口52a)が排水槽41の下方に位置している。排水口52aは、排水槽41の底面の最も低い位置に形成されている。
操作手段70は、例えば、加湿装置100の運転開始を要求するボタン及び加湿装置100の運転停止を要求するボタンを有するリモートコントローラである。なお、操作手段70は、図示したようなリモートコントローラでなく、本体1に設けられていてもよい。また、加湿装置100の運転開始を要求するボタン及び加湿装置100の運転停止を要求するボタンは、1つのボタンで共用されてもよい。
制御手段80は、操作手段70で操作された情報に基づいて、送風手段5及び給水弁23を制御する。制御手段80は、例えば、この機能を実現する回路デバイスなどのハードウェア、又はマイコン若しくはCPUなどの演算装置上で実行されるソフトウェアで構成される。また、制御手段80は、例えばタイマーなどの計時手段が計時した情報に基づいて各種運転状態を変更する。
なお、送風手段5は、加湿エレメント2の上流側でなく下流側に位置されていてもよい。また、送風手段5は、本体1の機外に設けられ、ダクト接続で本体1の上流側又は下流側に設けられていてもよい。
ここで、制御手段80が給水弁23を開放した場合における水の流れについて説明する。給水接続口1cから給水配管22に供給された水は、給水配管22の内部を流れ、給水口22aを通って給水槽31に供給される。給水槽31に供給された加湿供給水32は、給水槽31の底面に形成された孔を通って、加湿エレメント2に供給される。加湿エレメント2に供給された加湿供給水32のうち蒸発しなかった水は、残水42となって排水槽41に排出される。排水槽41に供給された残水42は、排水口52aを通って排水配管52の内部を流れ、排水接続口1dを通って、本体1の外部に排出される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿運転シーケンス)である。図2を用いて、加湿装置100の運転を開始する要求があった後に行われるステップS21〜ステップS25の処理について説明する。なお、加湿装置100の運転は、操作手段70に設けられた加湿装置100の運転開始を要求するボタン(図示省略)又は操作手段70に設けられたスケジュール機能(図示省略)を選択することで実行される。
ステップS21において、制御手段80は、送風手段5を停止させ給水弁23を開放し、ステップS22に移行する。なお、ステップS21の処理が行われることで、水道水は給水配管22の内部を通り給水口22aを通って給水槽31に供給される。そして、給水槽31内に供給された加湿供給水32は、給水槽31の底面の孔を通って加湿エレメント2に供給される。
ステップS22において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS22において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされた場合には(ステップS22でYES)、加湿運転シーケンスを終了し、後述する加湿停止シーケンスに基づく処理を行う。一方、ステップS22において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされなかった場合には(ステップS22でNO)、ステップS23に進む。
ステップS23において、制御手段80は、給水弁23を開放してから一定時間経過したか否かを判定する。ステップS23において、制御手段80は、給水弁23を開放してから一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS23でYES)、ステップS24に進む。一方、ステップS23において、制御手段80は、給水弁23を開放してから一定時間が経過していなかったと判定した場合には(ステップS23でNO)、ステップS22に戻る。
ステップS23における一定時間は例えば10分であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、加湿エレメント2全体を水で湿潤させるのに十分な時間を適宜決定することができる。なお、この時間は、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に適切な時間を算出しておくことが望ましい。
ステップS24において、制御手段80は、送風手段5を回転させ給水弁23を開放し、ステップS25に移行する。ステップS24の処理が行われることで、空気は、吸込口1aから本体1の内部に導入され、加湿エレメント2を通過し、吹出口1bを通過して本体1の外部に排出される。これにより、室内への送風が開始される。空気が加湿エレメント2を通過することで、加湿エレメント2上の水は気化蒸発し、高湿度に加湿された空気を供給することができる。
ステップS25において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS25において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされた場合には(ステップS25でYES)、加湿運転シーケンスを終了し、後述する加湿停止シーケンスに基づく処理を行う。一方、ステップS25において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされなかった場合には(ステップS25でNO)、ステップS25の処理を再度行い、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされたか否かの監視を継続する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。図3を用いて、加湿装置100を停止する要求があった後に行われるステップS31〜S39の処理について説明する。なお、加湿装置100の停止は、操作手段70に設けられた加湿装置100の運転停止を要求するボタン(図示省略)あるいは操作手段70に設けられたスケジュール機能を選択することで実行される。
ステップS31において、制御手段80は、送風手段5を停止させ給水弁23を開放し、ステップS32に移行する。これにより、加湿エレメント2を洗浄する洗浄モードが開始される。なお、洗浄モードとは、制御手段80が、送風手段5を停止させ給水弁23を開放する制御を指す。
ステップS32において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS32において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされた場合には(ステップS32でYES)、加湿停止シーケンスを終了し、上述した加湿運転シーケンスに基づく動作を行う。一方、ステップS32において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合には(ステップS32でNO)、ステップS33に進む。
ステップS33において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間経過したか否かを判定する。ステップS33において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間経過したと判定した場合には(ステップS33でYES)、ステップS34に進む。一方、ステップS33において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間経過してないと判定した場合には(ステップS33でNO)、ステップS32に戻る。
なお、ステップS33における一定時間は例えば10分であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、加湿エレメント2の最大保水量分の水を入れ替えるのに十分な時間を適宜決定することができる。なお、この時間は、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に適切な時間を算出しておくことが望ましい。
ステップS34において、制御手段80は、送風手段5を回転させ給水弁23を閉塞させ、ステップS35に移行する。これにより、洗浄モードを終了して乾燥モードが開始される。なお、乾燥モードとは、制御手段80が、送風手段5を回転させ給水弁23を閉塞させる制御を指す。
ステップS35において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS35において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされた場合には(ステップS35でYES)、加湿停止シーケンスを終了し、上述した加湿運転シーケンスに基づき動作する。一方、ステップS35において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合には(ステップS35でNO)、ステップS36に進む。
ステップS36において、制御手段80は、乾燥モードを開始してから一定時間経過したか否かを判定する。ステップS36において、制御手段80は、乾燥モードを開始してから一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS36でYES)、ステップS37に移行し、送風手段5を停止させることで、乾燥モードを終了する。一方、ステップS36において、制御手段80は、乾燥モードを開始してから一定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS36でNO)、ステップS35に戻る。
なお、ステップS36における一定時間は例えば3時間であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、加湿エレメント2の乾燥を終了するために十分な時間を適宜決定することができる。
ステップS38において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされたか否かを判定する。ステップS38において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされた場合には(ステップS38でYES)、加湿停止シーケンスを終了し、上述した加湿運転シーケンスに基づき動作する。一方、ステップS38において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合には(ステップS38でNO)、ステップS39に移行する。
ステップS39において、制御手段80は、乾燥モードを終了(ステップS36でYES)してから一定時間経過したか否かを判定する。ステップS39において、制御手段80は、一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS39でYES)、ステップS31に戻る。一方、ステップS39において、制御手段80は、一定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS39でNO)、ステップS38に戻る。
なお、ステップS39における一定時間は例えば100時間であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、洗浄モードを行うのに十分な時間を適宜決定することができる。
以上のように、本実施の形態1に係る加湿装置100は、給水弁23を開放し送風手段5を回転させる加湿モードを行い、加湿モードの終了後に、給水弁23を開放し送風手段5を停止させる洗浄モードを行い、洗浄モードの終了後に、給水弁23を閉塞し送風手段5を回転させる乾燥モードを行う。
このため、加湿モード中に加湿エレメント2上のカルキ成分が高濃度になっていた場合でも、洗浄モードにより加湿エレメント2上のカルキ成分を洗い流し、カルキ成分濃度を予め低くした上で、乾燥モードを実施しているので、カルキ成分(いわゆる白粉)の析出を抑制できる。
また、使用者が予め設定した時刻よりも前に加湿装置100の運転が停止された場合でも、乾燥モードを実行することができる。したがって、使用者が操作手段70を操作するタイミング等によらず、カビや雑菌の繁殖を抑制するとともに、水道水に含まれるスケール成分が加湿エレメント2に析出することを抑制することができる。
また、制御手段80は、乾燥モードの終了後に所定時間経過することで洗浄モードを行うようにしている。このため、加湿装置100が長期不使用の状態であっても定期的に加湿エレメント2の洗浄モードと乾燥モードとを繰り返せるようにした。なお、洗浄モードと乾燥モードは少なくとも1回実施していれば、カルキ成分(いわゆる白粉)の析出を抑制できる効果があるため、洗浄モードと乾燥モードを定期的に実施しなくともよい。
また、制御手段80は、送風手段5を停止させた状態で加湿エレメント2全体を湿潤させ、その後、送風手段5を回転させる加湿モードを開始する。このため、加湿効果の低い、加湿エレメント2全体が湿潤する前においては送風手段5を停止させているため、消費電力を抑制できる。
また、加湿モード時及び洗浄モード時には、新鮮な水が加湿エレメント2に常に供給されるようにしたため、カビや菌が加湿エレメント2上で発生することを抑制できる。
また、加湿エレメント2で気化されなかった残水42が、加湿エレメント2に循環しないようにしている。このため、残水42を機内に留めないことで、カビや菌の繁殖を抑制できる。また、残水42を再利用しないことで、加湿供給水32のカルキ成分が濃縮されることを抑制できる。
なお、給水手段21の給水能力は、加湿モードを実行時の蒸発水量の3倍程度の水量を給水し得るものとする。また、給水槽31の容積、給水槽31の底面に形成される孔の密度等は、加湿供給水32がオーバーフローしないよう設計されているものとする。
また仮に、例えば、給水槽31の底面が目詰まりする等の不具合が生じて、加湿供給水32が給水槽31の内部でオーバーフローした場合には、排水槽41でオーバーフローした加湿供給水32を受容する構造とすればよい。このように構成すれば、加湿装置100の外部への漏水を抑制することができる。
また、制御手段80は、加湿装置100を停止している期間(夜間や休日等)を利用した自動洗浄においても、洗浄モードにより加湿エレメント2上のカルキ成分を洗い流し、カルキ成分の濃度を予め低くした後に、乾燥モードを実施しているので、カルキ成分(いわゆる白粉)が析出する問題を防止できる。
また、特許文献1に記載の空気調和装置は、使用者が加湿装置を停止した際、即乾燥モードを実施していたため、停止指令を与えたにも拘わらず送風機の運転が継続し、使用者に加湿装置が故障しているような違和感を与えるという課題もあったが、本実施の形態1に係る制御手段80は、送風手段5を回転させる加湿モードを停止させた後に、送風手段5を回転させない洗浄モードを開始させる。このため、使用者は、送風手段5の音の変化を聞くことで、送風手段5が一旦停止されたことを認識でき、操作手段70による加湿装置100を停止する操作が加湿装置100に反映されたことを認識することができる。したがって、使用者が違和感を感じることがなくなる。
また、特許文献2に記載の空気調和装置は、加湿エレメントにおいてカビや細菌が繁殖しなくなるまで乾燥させるには、非常に多くの時間を要する(数十分〜数時間程度)ため、使用者が設定した時刻よりもかなり前に室内の湿度が低下し始め、加湿装置の運転期間中に加湿不足の状態に陥り、加湿装置本来の機能が満たされず、使用者に不快感を与えているという課題もあったが、本実施の形態1に係る制御手段80は、加湿装置100の停止後に乾燥モードを開始させる。このため、加湿装置100の運転中に加湿不足となり使用者に不快感を与えることもなくなる。
実施の形態2.
本実施の形態2は、実施の形態1とは異なり、制御手段80が、加湿モード時間を計測するための加湿運転タイマー(図示省略)を有し、加湿運転タイマーのカウント値に基づいて、洗浄モードの実施時間を変更する。なお、以降の説明において、洗浄モードの実施時間を洗浄時間と称することがある。
なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態2において、実施の形態1と同一の機能や構成についての説明は省略する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿運転シーケンス)である。図4を用いて、加湿装置100の運転を開始する要求があった後に行われるステップS41の処理について説明する。なお、本実施の形態2において、実施の形態1で説明した処理と同一の処理については適宜説明を省略するものとする。
ステップS21〜ステップS23は、実施の形態1のステップS21〜ステップS23と同一の処理であるため、説明を省略する。ステップS23でYESの場合にステップS41に移行する。ステップS41において、制御手段80は、加湿運転タイマーのカウントを開始し、ステップS24に移行する。ステップS24,ステップS25は、実施の形態1のステップS24,ステップS25と同一の処理であるため、説明を省略する。ステップS25でYESの場合に加湿運転シーケンスを終了して、加湿停止シーケンスに移行する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。図5を用いて、加湿装置100の運転を開始する要求があった後に行われるステップS51〜ステップS54の処理について説明する。なお、本実施の形態2において、実施の形態1で説明した処理と同一の処理については適宜説明を省略するものとする。
ステップS51において、制御手段80は、加湿モードの時間を計測するための加湿運転タイマーを停止し、ステップS31に移行する。ステップS31における処理は、実施の形態1のステップS31と同一の処理であるため、説明を省略する。ステップS31の処理の後、ステップS52に移行する。
ステップS52において、制御手段80は、加湿運転タイマーのカウント値に基づいて洗浄時間を決定し、ステップS32に移行する。具体的には、ステップS52において、制御手段80は、図6の表に基づいて洗浄時間を決定する。図6の表の詳細については後述する。ステップS32における処理は、実施の形態1のステップS32と同一の処理であるため、説明を省略する。制御手段80は、ステップS32でNOである場合には、ステップS53に移行する。
ステップS53において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから洗浄時間が経過したか否かを判定する。ステップS53において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから洗浄時間が経過したと判定した場合には(ステップS53でYES)、ステップS54に進む。一方、ステップS53において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから洗浄時間が経過していないと判定した場合には(ステップS53でNO)、ステップS32に戻る。
ステップS54において、制御手段80は、加湿運転タイマーのカウント値を0に設定し、ステップS34に移行する。ステップS34〜ステップS39は、実施の形態1のステップS34〜ステップS39と同一の処理であるため、説明を省略する。
図6は本発明の実施の形態2に係る加湿装置100の制御手段80が洗浄時間を設定する際に用いられる表の一例を示す図である。図6の表には、加湿運転タイマーのカウント値と、洗浄時間との関係が示されている。
具体的には、図6の表には、以下の(1)〜(3)のように、加湿運転タイマーのカウント値が1時間増加するたびに、洗浄時間を5分ずつ増やすことが示されている。
(1)加湿運転タイマー値が1時間以下の場合には、洗浄時間を5分とする。
(2)加湿運転タイマー値が1時間超から2時間以下の場合には、洗浄時間を10分とする。
(3)加湿運転タイマー値が2時間超から3時間以下の場合には、洗浄時間を15分とする。
本実施の形態2においては、加湿エレメント2の最大保水量分の水を入れ替えるために、加湿運転タイマーのカウント値が1時間以下の場合に洗浄モードを5分行うようにしている。そして、加湿モードの時間が長い程、洗浄モードを行う時間を長くし、水の入れ替え回数を増やしている。
制御手段80は、加湿運転タイマーのカウント値に基づいて、上述の加湿停止時の洗浄モードの実施時間を決定する。なお、自動洗浄による次回の洗浄モード時は、加湿運転タイマーのカウント値は0となっているため、洗浄時間は図6の表に従い5分となる。
以上のように、本実施の形態2に係る加湿装置100は、制御手段80が、加湿運転タイマーのカウント値に基づいて、例えば加湿モードの時間が長い程洗浄モードを行う時間を長くする。
このため、加湿装置100の停止時に加湿エレメント2上のカルキ成分濃度が高くなっているような場合でも、加湿エレメント2上のカルキ成分を洗い流すことができる。したがって、カルキ成分濃度を予め低くした状態で乾燥モードを行うことができ、カルキ成分(いわゆる白粉)の析出を抑制できる。
また、加湿モードの時間が短い場合には、加湿モードの時間が長い場合に比べて加湿洗浄の時間を必要最小限に抑えることができるため、節水に寄与することとなる。
実施の形態3.
本実施の形態3は、実施の形態1及び実施の形態2と異なり、風路3上で且つ加湿エレメント2の上流側に湿度センサ71を設けている。また、本実施の形態3は、実施の形態1および実施の形態2と異なり、制御手段80が、湿度センサ71の検知値に基づいて、乾燥モードの実施時間、及び乾燥モードの終了後に繰り返す洗浄モードまでの待ち時間を決定する。なお、以降の説明において、乾燥モードの実施時間を乾燥時間と称することがある。また、以降の説明において、洗浄モードまでの待ち時間を自動洗浄待ち時間と称することがある。
なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1及び実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態3において、実施の形態1及び実施の形態2と同一の機能や構成についての説明は省略する。
図7は本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の断面図である。図7に示されるように、風路3上であって加湿エレメント2の上流側に湿度センサ71を設けている。
湿度センサ71は、風路3上の湿度を検知するものであり、本体1の内部であって風路3上に設けられている。湿度センサ71の検知値は制御手段80に入力される。制御手段80は、湿度センサ71の検知値に基づいて、送風手段5及び給水弁23を各々制御する。なお、湿度センサ71は、本体1の内部ではなく本体1の外部に設けられ、ダクト接続により上流側に位置していてもよい。
図8は本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。図8を用いて、ステップS81〜ステップS85の処理について説明する。
なお、ステップS31,ステップS32における処理は、実施の形態1のステップS31,ステップS32と同一の処理であるため、説明を省略する。また、ステップS33〜ステップS35における処理は、実施の形態1のステップS33〜ステップS35と同一の処理であるため、説明を省略する。また、ステップS37,ステップS38における処理は、実施の形態1のステップS37,ステップS38と同一の処理であるため、説明を省略する。また、ステップS51〜ステップS54における処理は、実施の形態2のステップS51〜ステップS54と同一の処理であるため、説明を省略する。
ステップS35において、制御手段80が、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合には(ステップS35でNO)、ステップS81に移行する。
ステップS81において、制御手段80は、乾燥モードを開始してから一定時間経過したか否かを判定する。ステップS81において、制御手段80は、乾燥モードを開始してから一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS81でYES)、ステップS82に移行する。一方、ステップS81において、制御手段80は、乾燥モードを開始してから一定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS81でNO)、ステップS35に戻る。
ステップS82において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値に基づいて乾燥時間を決定し、ステップS83に移行する。具体的には制御手段80は、図9に示される表に基づいて、乾燥時間を決定する。図9の表の詳細については後述する。
ステップS83において、制御手段80は、乾燥モードを開始してからステップS82で設定した乾燥時間が経過したか否かを判定する。ステップS83において、制御手段80は、乾燥モードを開始してからステップS82で設定した乾燥時間が経過したと判定した場合には(ステップS83でYES)、ステップS84に移行する。一方、ステップS83において、制御手段80は、乾燥モードを開始してからステップS82で設定した乾燥時間が経過していないと判定した場合には(ステップS83でNO)、ステップS35に戻る。
ステップS84において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値に基づいて、自動洗浄待ち時間を決定する。具体的には、制御手段80は、図9に示される表を参照して自動洗浄待ち時間を決定する。
図9は本発明の実施の形態3に係る加湿装置100の制御手段80が乾燥時間及び自動洗浄待ち時間を設定する際に用いられる表の一例を示す図である。図9に示されるように、湿度センサ71の検知値、乾燥時間、及び自動洗浄待ち時間の対応関係を示している。
まず、湿度センサ71の検知値と乾燥時間との対応関係は、例えば、以下の(1)〜(5)に示されるようになっている。
(1)湿度センサ71の検知値が20%以下の場合は、乾燥時間は1.0時間とする。
(2)湿度センサ71の検知値が20%超から40%以下の場合は、乾燥時間を1.5時間とする。
(3)湿度センサ71の検知値が40%超から60%以下の場合は、乾燥時間を2.0時間とする。
(4)湿度センサ71の検知値が60%超から80%以下の場合は、乾燥時間を3.0時間とする。
(5)湿度センサ71の検知値が80%超の場合は、乾燥時間を4.0時間とする。
ステップS82において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が小さい場合には、乾燥効果が高いため乾燥時間を短くする。一方、ステップS82において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が大きい場合には、乾燥効果が低いため乾燥時間を長くする。
なお、ステップS82においては、加湿停止シーケンスにおいて、制御手段80が、既に乾燥時間を設定済みであれば、ステップS82を行わないでステップS83に移行してもよい。また、制御手段80は、例えば30分単位で、乾燥時間を再設定するようにしてもよい。
次に、湿度センサ71の検知値と自動洗浄待ち時間との対応関係は、例えば、以下の(1)〜(5)に示されるようになっている。
(1)湿度センサ71の検知値が20%以下の場合には、自動洗浄待ち時間を300時間とする。
(2)湿度センサ71の検知値が20%超から40%以下の場合には、自動洗浄待ち時間を200時間とする。
(3)湿度センサ71の検知値が40%超から60%以下の場合には、自動洗浄待ち時間を100時間とする。
(4)湿度センサ71の検知値が60%超から80%以下の場合には、自動洗浄待ち時間を50時間とする。
(5)湿度センサ71の検知値が80%超の場合には、自動洗浄待ち時間を25時間とする。
ステップS84において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が小さい場合には、カビや雑菌等が繁殖する環境にないため、次回の自動洗浄までの待ち時間をより長くする。また、ステップS84において、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が大きい場合には、カビや雑菌等が繁殖する環境となるため、制御手段80は、次回の自動洗浄までの待ち時間をより短くする。
なお、ステップS84においては、加湿停止シーケンスで既に自動洗浄待ち時間が設定済みであれば、ステップS84を行わないでステップS37に移行してもよい。また、制御手段80は、例えば30分単位で、自動洗浄待ち時間を再設定するようにしてもよい。
ステップS85において、制御手段80は、乾燥モードを終了(ステップS83でYES)してからステップS84で設定した自動洗浄待ち時間が経過したか否かを判定する。ステップS85において、制御手段80は、自動洗浄待ち時間が経過したと判定した場合には(ステップS85においてYES)、ステップS31の洗浄動作に戻る。一方、ステップS85において、制御手段80は、自動洗浄待ち時間が経過していないと判定した場合は(ステップS85においてNO)、ステップS38に戻る。これにより、加湿モードを長期使用しない場合であっても、定期的に加湿エレメント2の洗浄モードと乾燥モードを繰り返することができる。
以上のように、本実施の形態3に係る加湿装置100は、風路3の加湿エレメント2よりも上流側に湿度センサ71を設け、制御手段80は、湿度センサ71の検知値に基づいて乾燥時間および自動洗浄待ち時間を決定する。
このため、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が小さい場合には、乾燥モードにおいて乾燥効果が高くなること、またカビや雑菌が繁殖しにくい環境になることを考慮し、乾燥時間をより短くし自動洗浄待ち時間をより長く設定する。したがって、加湿エレメント2が十分に乾燥され、カビや雑菌の増殖を抑制できる。また、乾燥モードを実施する時間を極力抑えられ、消費電力を削減することができる。
また、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が大きい場合には、乾燥モードにおいて乾燥効果が低くなること、またカビや雑菌が繁殖しやすい環境になることを考慮し、乾燥時間をより長く設定する。したがって、カビや雑菌の増殖を抑制できる。
なお、ステップS82は、ステップS81において、制御手段80が乾燥モードを所定時間以上行った場合に行われるようにしている。このため、制御手段80は、湿度センサ71の検知値が安定した状態で、ステップS82の処理を行うことができる。
すなわち、乾燥モードを実行して直ちにステップS82の処理を行った場合に比べて、より適した状態でステップS83の処理が行われることとなる。ただし、ステップS81において用いられる所定時間は、加湿装置100の設置環境等に依存して調整されていてもよい。
また、仮に乾燥モードにおいて乾燥が不十分である場合であっても、自動洗浄待ち時間をより短く設定しているため、カビや雑菌が繁殖する前に、次回の自動洗浄運転および乾燥モードを実施することが可能となる。したがって、カビや雑菌が加湿エレメント2上で繁殖することを抑制できる。
また、本実施の形態3に係る加湿装置100は、制御手段80が、湿度センサ71の検知値に基づいて、乾燥時間及び自動洗浄待ち時間を決定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御手段80が、湿度センサ71の検知値に基づいて、乾燥時間及び自動洗浄待ち時間の何れか一方を決定してもよい。このようにしても、消費電力を削減し、カビや雑菌の繁殖を抑制することができる。
なお、本実施の形態3で示したような、加湿エレメント2よりも上流側の空気が高湿となる場合としては、吸込口1aに接続されるダクトが室外へ連通している場合、すなわち、換気装置の給気風路に加湿装置100を組み込んだ場合に、本実施の形態3で示した制御は好適である。
実施の形態4.
本実施の形態4は、実施の形態1〜実施の形態3とは異なり、給水弁23を給水流量調整弁101に置換し、制御手段80が加湿装置100の運転状態に応じて給水量を変更するようにしている。
なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態4においては、実施の形態1〜実施の形態3と同一の機能や構成についての説明は省略する。
図10は本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の断面図である。図10に示されるように、給水手段21は給水流量調整弁101を有する。制御手段80は、加湿装置100の運転状態に基づいて、送風手段5及び給水流量調整弁101を各々制御する。
図11は、本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の運転時の制御例を説明するフローチャート(加湿運転シーケンス)である。図11を用いて、ステップS111〜ステップS113の処理について説明する。
ステップS111において、制御手段80は、送風手段5を停止し給水流量調整弁101を全開にし、ステップS22に移行する。制御手段80が、送風手段5を停止し給水流量調整弁101を全開にすることで、水道水は給水口22aから給水槽31に給水される。
なお、ステップS22における処理は、実施の形態1のステップS22と同一の処理であるため、説明を省略する。ステップS22において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の停止を要求する操作がされなかった場合には(ステップS22でNO)、ステップS112に移行する。
ステップS112において、制御手段80は、給水流量調整弁101を全開にしてから一定時間経過したかを判定する。ステップS112において、制御手段80は、給水流量調整弁101を全開にしてから一定時間が経過したと判定した場合には(ステップS112でYES)、ステップS113に移行する。一方、ステップS112において、制御手段80は、給水流量調整弁101を全開にしてから一定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS112でNO)、ステップS22に戻る。
なお、ステップS112における一定時間は例えば1分であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、加湿エレメント2全体を水で湿潤させるのに十分な時間を適宜決定することができる。なお、この時間は、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に適切な時間を算出しておくことが望ましい。
ステップS113において、制御手段80は、給水量が蒸発量の3倍程度になるように給水流量調整弁101を絞り、送風手段5を回転させ、ステップS25に移行する。これにより、空気が吸込口1aから吸い込まれ風路3内にある加湿エレメント2を通過し吹出口1bへ流れ、室内へ送風を開始する。
なお、ステップS111において、給水流量調整弁101を全開にしてから、ステップS113において送風手段5を回転させるまでの一定時間は、加湿エレメント2全体を水で湿潤させるのに必要な時間である。なお、この時間は、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に適切な時間を算出しておくことが望ましい。
図12は、本発明の実施の形態4に係る加湿装置100の停止時の制御例を説明するフローチャート(加湿停止シーケンス)である。図12を用いて、ステップS121及びステップS122の処理について説明する。
ステップS121において、制御手段80は、給水量が加湿モード時の蒸発量の半分程度になるように給水流量調整弁101を調整し送風手段5を停止することで、ステップS32に移行する。なお、ステップS32における処理は、実施の形態1のステップS32と同一の処理であるため、説明を省略する。ステップS32において、制御手段80は、操作手段70により加湿装置100の運転開始を要求する操作がされなかった場合には(ステップS32でNO)、ステップS122に移行する。
ステップS122において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間経過したかを判定する。ステップS122において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間経過したと判定した場合には(ステップS122でYES)、ステップS34に移行する。一方、ステップS122において、制御手段80は、洗浄モードを開始してから一定時間経過していないと判定した場合は(ステップS122でNO)、ステップS32に戻る。
なお、ステップS122における一定時間は例えば30分であるが、具体的な時間はこれに限定されるものではなく、加湿エレメント2の最大保水量分の水を入れ替えるのに十分な時間を適宜決定することができる。なお、この時間は、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に適切な時間を算出しておくことが望ましい。本実施の形態4においては、蒸発量の半分程度の給水量で、加湿エレメント2の最大保水量分の水を入れ替えるのに必要な時間は、制御手段80が加湿装置100の運転を開始する前に適切な時間を算出しておくことが望ましい。
ステップS34〜ステップS39における処理は、実施の形態1のステップS34〜ステップS39と同一の処理であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態4に係る加湿装置100は、洗浄モード時に、給水流量調整弁101を給水量が加湿モード時の蒸発量の半分程度になるよう絞ったため、加湿エレメント2の最大保水量分の水を入れ替えるまでの時間をより長くすることができる。
すなわち、使用者が、加湿装置100を停止するように操作手段70を操作してから、乾燥モードにより送風手段5が作動するまでの時間を長時間確保することができる。
このため、使用者は送風手段5の停止期間中(つまり洗浄モード期間中)に、十分居室から退室可能となり、加湿装置100の停止時に乾燥モードにより送風手段5が回転することへの違和感を覚えずにすむ。
また、ステップS111において、制御手段80が、給水流量調整弁101を全開にしている。このため、加湿エレメント2が湿潤するまでの時間は、給水流量調整弁101を全開にしない場合に比べて早くなる。したがって、使用者が加湿装置100の運転を行うように操作手段70を操作してから迅速に加湿空気を供給することができる。
また、ステップS113において、制御手段80が、給水流量調整弁101を全開から絞る。このため、無駄に水の消費を抑制できる。
なお、ステップS113における、蒸発量の3倍程度の給水量は固定値を想定しているが、制御手段80は、給水流量調整弁101を制御することで、給水量を調整できるため、送風手段5による風量や加湿エレメント上流における空気の温湿度等に応じて、「蒸発量の3倍程度の給水量」を給水流量調整弁101によって変更するようにしてもよい。
実施の形態5.
本実施の形態5は、給水手段21が供給する加湿供給水32が、実施の形態1〜実施の形態4のように、本体1の外側から給水接続口1cを通して供給されるのではなく、本体1の内側に設置される着脱可能な給水タンク131から供給されるようにしている。
また、本実施の形態5では、排水手段51が排出する残水42が、実施の形態1〜実施の形態4のように、本体1の外側へ排水接続口1dを通して排出されるのではなく、本体1の内側に設置される着脱可能な排水タンク132に排出されるようにしている。
なお、本実施の形態5において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態4と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態5において、実施の形態1〜実施の形態4と同一の機能や構成についての説明は省略する。
図13は本発明の実施の形態5に係る加湿装置100の断面図である。図13に示されるように、加湿装置100は、給水タンク131及び排水タンク132を有する。給水タンク131は、本体1内に設けられ、給水手段21を構成するタンクである。排水タンク132は、本体1内に設けられ、排水手段51を構成するタンクである。
給水配管22は、一端が給水タンク131に接続され、他端(給水口22a)が給水槽31の上方に位置している。給水弁23は、給水タンク131から給水配管22に供給された水を給水口22a側に導き、あるいは閉塞するものである。排水配管52は、一端が排水タンク132に接続され、他端(排水口52a)が排水槽41の下方に位置している。
本実施の形態5に係る加湿装置100は、給水タンク131及び排水タンク132を有し、給水手段21が供給する加湿供給水32が、本体1の内側に設置される着脱可能な給水タンク131から供給され、さらに排水手段51が排出する残水42が、本体1の内側に設置される着脱可能な排水タンク132に排出される。このため、本実施の形態5のような可搬形の加湿装置100についても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は居室内を加湿する加湿装置に有用である。
1 本体、1a 吸込口、1b 吹出口、1c 給水接続口、1d 排水接続口、2 加湿エレメント、3 風路、5 送風手段、21 給水手段、22 給水配管、22a 給水口、23 給水弁、31 給水槽、32 加湿供給水、41 排水槽、42 残水、51 排水手段、52 排水配管、52a 排水口、70 操作手段、71 湿度センサ、80 制御手段、100 加湿装置、101 給水流量調整弁、131 給水タンク、132 排水タンク。

Claims (5)

  1. 吸込口及び吹出口が設けられ内部に風路が形成された本体と、
    前記本体の前記風路上に設けられる加湿エレメントと、
    給水弁を有し、前記加湿エレメントに給水する給水手段と、
    前記加湿エレメントに空気を導く送風手段と、
    前記給水弁及び前記送風手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記給水弁を開放し前記送風手段を回転させる加湿モードを行い、前記加湿モードの終了後に、前記給水弁を開放し前記送風手段を停止させる洗浄モードを行い、前記洗浄モードの終了後に、前記給水弁を閉塞し前記送風手段を回転させる乾燥モードを行う
    ことを特徴とする加湿装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記加湿モードの運転時間が長い程、前記洗浄モードを行う時間を長くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記風路上であって前記加湿エレメントの上流側に湿度センサを設け、
    前記制御手段は、
    前記湿度センサの検知値が大きい程、前記乾燥モードを行う時間を長くする
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加湿装置。
  4. 前記給水弁は、
    前記加湿エレメントに給水する流量を調整可能な給水流量調整弁で構成され、
    前記制御手段は、
    前記洗浄モード時の給水量を前記加湿モード時の給水量よりも少なくするように前記給水流量調整弁を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の加湿装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記加湿モードの終了後に前記洗浄モード及び前記乾燥モードを終了してから基準時間経過後に、前記洗浄モードを行う
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の加湿装置。
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