JP2015151672A - シールドトンネルの拡幅部形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シールドトンネルの拡幅部を形成する際、その断面の大きさが変化しても、ルーフシールド間の間隔の変動を抑制する。【解決手段】本発明に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法は、拡幅予定領域3の横断面積が最大となる断面位置を基準断面位置とし、該基準断面位置では、小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18が拡幅予定領域3の横断面輪郭線11に沿って全て配置されるように、基準断面位置よりも横断面積が小さな断面位置では、それらの小径シールドトンネルのうち、基準断面位置での配置間隔とほぼ同等になるために必要な本数だけ横断面輪郭線11に沿って配置され、残りがその背後に配置されるように上述の小径シールドトンネルを構築してある。【選択図】 図1

Description

本発明は、シールドトンネルの断面を地中で拡幅する際に適用されるシールドトンネルの拡幅部形成方法に関する。
シールド工法でトンネル掘削を行うにあたっては、トンネルの分岐合流部、典型的には本線トンネルとランプトンネルとの接合箇所における分岐合流部でトンネル断面を拡幅する必要がある。
トンネルの分岐合流部は、道路トンネルであれば、幅が20mを上回る大断面となることも多く、直径が15mを超えるシールドマシンも製作されるようになってきたとはいえ、分岐合流部という限られた区間をシールドマシンで全断面掘削することは現実的ではない。
このような状況下、シールドトンネルの断面を拡幅可能な技術として、ルーフシールドと呼ばれる小径のシールドトンネルを、本体のシールドトンネルにおける分岐合流部を取り囲むようにそのトンネル軸線方向に沿って複数本配置し、それらを周方向に相互連結する形で拡幅部の外殻を構築した後、該外殻の内側領域を掘削する構築工法が開発されている。
ここで、上述した外殻は、各ルーフシールド内ではそれらを貫通するように、ルーフシールド間ではそれらの隙間に延設されるように連続的に構築されるが、ルーフシールド間に外殻を構築する際には、それらの隙間に拡がる地盤を凍結や薬液注入で地盤改良することにより、周辺地盤からの土圧及び水圧を仮受けする必要がある。
特開2007−217911号公報
しかしながら、特許文献1記載の工法では、どの断面位置でも同じ本数のルーフシールドで取り囲む構成となっているため、断面の大きさが変化すると、それに伴ってルーフシールド間の間隔も変動し、横断面積が大きい断面位置では、ルーフシールドの配置間隔が粗くなり、ルーフシールド間にはおのずと大きな隙間が発生する。
そのため、ルーフシールドの配置間隔が粗い断面位置では、土圧及び水圧を仮受けするための地盤改良工事が大がかりになるという問題を生じていた。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、シールドトンネルの拡幅部を形成する際、その断面の大きさが変化しても、ルーフシールド間の間隔の変動を抑制することが可能なシールドトンネルの拡幅部形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法は請求項1に記載したように、シールドトンネルに拡幅部を形成する際、その拡幅予定領域を取り囲むように前記シールドトンネルのトンネル軸線方向に沿って複数本からなる小径シールドトンネルを延設し、該複数本の小径シールドトンネルを先受け構造体として拡幅部の外殻を構築した後、該外殻で囲まれた内側領域を掘削するシールドトンネルの拡幅部形成方法において、
前記拡幅予定領域の横断面積が最大となる断面位置を基準断面位置とし、該基準断面位置では、前記複数本からなる小径シールドトンネルが前記拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿ってすべて配置され、前記基準断面位置よりも横断面積が小さな断面位置では、前記複数本からなる小径シールドトンネルのうち、前記基準断面位置での配置間隔とほぼ同等になるために必要な本数だけが前記横断面輪郭線に沿って配置され、残りがその背後に配置されるように該複数本からなる小径シールドトンネルを延設することで前記先受け構造体を構築するとともに、前記拡幅予定領域の横断面積が単調増加する区間においては、前記横断面輪郭線から離間した状態の小径シールドトンネルを、前記横断面輪郭線に沿って配置された小径シールドトンネルの間に形成されたスペースに進入させて前記横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更したものである。
また、本発明に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法は、前記シールドトンネルの外側近傍であってそのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように複数の発進エリアをそれぞれ設け、該複数の発進エリアから前記小径シールドトンネルを構築するための小径シールドマシンを分散発進させるものである。
また、本発明に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法は、前記複数本からなる小径シールドトンネルを、すべての断面位置で前記横断面輪郭線に沿った配置となる第1のトンネル群と、前記区間において前記横断面輪郭線から離間した状態から前記横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更される第2のトンネル群とに分け、前記第1のトンネル群に属する小径シールドトンネル同士をすべての断面位置で互いに近接させるとともに、前記第2のトンネル群に属する各小径シールドトンネル又はそれらが細分化されてなる各トンネル群を、前記横断面輪郭線に沿った状態への各配置変更が互いに異なる断面位置で行われるように延設したものである。
また、本発明に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法は、前記シールドトンネルの外側近傍であってそのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように複数の発進エリアをそれぞれ設け、該複数の発進エリアのうち、前記拡幅予定領域に最も近い発進エリアから発進する小径シールドマシンで前記第1のトンネル群に属する小径シールドトンネルを構築し、それ以外の発進エリアから発進する小径シールドマシンで前記第2のトンネル群に属する小径シールドトンネルを構築するものである。
本発明に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法においては、シールドトンネルに拡幅部を形成するにあたり、従来と同様、その拡幅予定領域を取り囲むようにシールドトンネルのトンネル軸線方向に沿って複数本からなる小径シールドトンネルを構築し、これを先受け構造体として拡幅部の外殻を構築した後、該外殻で囲まれた内側領域を掘削するが、本発明では、拡幅予定領域の横断面積が最大となる断面位置を基準断面位置とし、該基準断面位置では、複数本からなる小径シールドトンネルが上述した拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿って全て配置されるように、基準断面位置よりも横断面積が小さな断面位置では、複数本からなる小径シールドトンネルのうち、基準断面位置での配置間隔とほぼ同等になるために必要な本数だけ上述の横断面輪郭線に沿って配置され、残りがその背後に配置されるように、該複数本からなる小径シールドトンネルを延設することで上述の先受け構造体を構築するとともに、拡幅予定領域の横断面積が単調増加する区間においては、横断面輪郭線から離間した状態の小径シールドトンネルを、横断面輪郭線に沿って配置された小径シールドトンネルの間に形成されたスペースに進入させて横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更して構成する。
かかる構成においては、小径シールドトンネルの本数は、どの断面位置でも同一であるが、拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿った本数は、どの断面位置でも配置間隔がほぼ同等になるように増減される、換言すれば、拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿った小径シールドトンネルの配置密度は、どの断面位置でもほぼ同等になる。
そのため、横断面輪郭線から離間した状態からそれに沿った状態、又はその逆の状態に移ろうとする移行区間を除けば、小径シールドトンネルはわずかな隙間で互いに近接され、土圧を支持する機能は十分に発揮されるとともに、止水性確保についても、地盤改良が必要な範囲を最小限にとどめることが可能となり、かくして従来のように、断面位置によってルーフシールドの配置密度にばらつきが生じ、粗く配置された断面位置では、ルーフシールド間の隙間が大きくなって土圧及び水圧を支持するための地盤改良工事が大がかりになり、凍結や薬液注入が不可欠になるといった事態は未然に回避される。
本発明の拡幅部は、シールドトンネルの分岐合流部、特に本線トンネルとランプトンネルとの接合箇所における分岐合流部として形成される場合が典型例となるが、緊急避難ゾーン、非常駐車帯その他任意の目的で構築される拡幅部が包摂される。
また、拡幅部は、シールドトンネルの外側近傍に位置決めされた小径シールドマシンの発進エリアを基端側とし、該基端側から横断面積が単調増加しつつ横断面積が最大となる断面位置(基準断面位置)で終端となるようにシールドトンネルのトンネル軸線方向に沿って延びる円錐状拡幅部が典型例となるが、例えば横断面積が単調増加してから単調減少する形状であって基端側と終端側で横断面積が小さくなりそれらの中間近傍で基準断面位置となる形状でもかまわない。
この場合、拡幅予定領域の横断面積が単調減少する区間においては、横断面輪郭線に沿った状態の小径シールドトンネルのうち、任意の小径シールドトンネルを、それに隣接する小径シールドトンネルから抜け出すようにして横断面輪郭線から離間した状態へと配置変更すればよい。
小径シールドトンネルは、シールドトンネルの任意断面位置であってその外側近傍に設けられた発進エリアから小径シールドマシンを適宜発進させることで構築が可能であり、例えばシールドトンネルの外側近接位置から径方向に延びる鍔状又は扇状の発進エリアを設け、該発進エリア内でシールドトンネルに最も近い列を最前列とし、その背後の列を第2列、さらにその背後の列を第3列というふうにシールドマシンをそれぞれ発進させることは可能であるが、シールドトンネルの外側近傍であってそのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように複数の発進エリアをそれぞれ設け、該複数の発進エリアから前記小径シールドトンネルを構築するための小径シールドマシンを分散発進させるようにしたならば、発進エリアのスペース確保のためにシールドトンネルを径方向に深く拡張する必要がなくなり、小径シールドマシン発進のためのコストを低減することが可能となる。
発進エリアの数は、複数本からなる小径シールドトンネルの本数とシールドトンネルの外側近傍に配置可能な小径シールドトンネルの本数との兼ね合いで適宜設定すればよく、例えば、小径シールドトンネルの本数が36本、シールドトンネルの外側近傍に配置可能な小径シールドトンネルの本数が18本であれば、発進エリアの数を2とし、シールドトンネルの外側近傍に配置可能な小径シールドトンネルの本数が12本であれば、発進エリアの数を3とすればよい。
なお、発進エリアでは、必ずしもすべての角度位置から全方位で小径シールドマシンを発進させる必要はなく、例えば特定の角度範囲に地中障害物がある場合、上述の考え方で設置された別の発進エリアで補うようにすればよい。
複数本からなる小径シールドトンネルは、それぞれの断面位置における拡幅予定領域の横断面輪郭線との配置関係が上述した内容である限り、どの小径シールドトンネルをどの断面位置で横断面輪郭線から離間した状態から拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更し、逆にどの断面位置で拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿った状態から横断面輪郭線から離間した状態へと配置変更し、さらにはどの小径シールドトンネルを終始一貫して拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿った配置とするのかは任意である。
ここで、複数本からなる小径シールドトンネルを、すべての断面位置で横断面輪郭線に沿った配置となる第1のトンネル群と、上述した単調増加区間において横断面輪郭線から離間した状態から横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更される第2のトンネル群とに分け、第1のトンネル群に属する小径シールドトンネル同士をすべての断面位置で互いに近接させるとともに、第2のトンネル群に属する各小径シールドトンネル又はそれらが細分化されてなる各トンネル群を、横断面輪郭線に沿った状態への各配置変更が互いに異なる断面位置で行われるように延設した構成を採用することができる。
このようにすれば、第2のトンネル群に属する各小径シールドトンネルの移行区間が短くなるため、凍結や薬液注入等の地盤改良工事を低減することができる。
ちなみに、横断面輪郭線に沿った状態への各配置変更が互いに異なる断面位置で行われるように第2のトンネル群に属する小径シールドトンネルを延設した場合、各小径シールドトンネル又はそれらが細分化されてなる各トンネル群の進入位置は、結果として基端側から基準断面位置にかけて順次シフトする。
横断面輪郭線に沿った状態への配置変更は、第2のトンネル群に属する小径シールドトンネルがさらに細分化されてなるトンネル群ごと、例えば2本ごとに互いに異なる断面位置とすることができるが、これを第2のトンネル群に属する小径シールドトンネルごとに互いに異なる断面位置とした場合、第2のトンネル群に属する各小径シールドトンネルの移行区間がほぼ最短となり、凍結や薬液注入等の地盤改良工事を最小限にとどめることができる。
複数本からなる小径シールドトンネルを第1のトンネル群と第2のトンネル群に分ける上記構成において、シールドトンネルの外側近傍であってそのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように複数の発進エリアをそれぞれ設け、該複数の発進エリアのうち、拡幅予定領域に最も近い発進エリアから発進する小径シールドマシンで第1のトンネル群に属する小径シールドトンネルを構築し、それ以外の発進エリアから発進する小径シールドマシンで第2のトンネル群に属する小径シールドトンネルを構築する構成を採用することができる。
かかる構成によれば、上述したと同様、発進エリアのスペース確保のためにシールドトンネルを径方向に深く拡張する必要がなくなり、小径シールドマシン発進のためのコストを低減することができるほか、すべての断面位置で横断面輪郭線に沿った配置となる第1のトンネル群が、拡幅予定領域に最も近い発進エリアから構築されるため、小径シールドトンネルの曲折が少なくなり、小径シールドトンネル間の近接状態の実現が確実になるとともに、小径シールドトンネルの配置計画も容易になる。
この場合においても、発進エリアの数は、複数本からなる小径シールドトンネルの本数とシールドトンネルの外側近傍に配置可能な小径シールドトンネルの本数との兼ね合いで適宜設定すればよく、例えば、小径シールドトンネルの本数が36本、シールドトンネルの外側近傍に配置可能な小径シールドトンネルの本数が18本であれば、発進エリアの数を2とし、シールドトンネルの外側近傍に配置可能な小径シールドトンネルの本数が12本であれば、発進エリアの数を3とすればよい。
なお、発進エリアでは、必ずしもすべての角度位置から全方位で小径シールドマシンを発進させる必要はなく、例えば特定の角度範囲に地中障害物がある場合、上述の考え方で設置された別の発進エリアで補うようにすればよい。
本発明の先受け構造体を仮設構造体として利用するか本設構造体として利用するかは任意であるとともに、一部を仮設構造体、それ以外を本設構造体として利用する形態も可能であり、例えば小径シールドトンネルのセグメントを本設構造体の一部として利用するようにしてもかまわない。
本実施形態に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法において、複数本の小径シールドトンネルからなる先受け構造体をそれらの中間部分を省略して描いた斜視図であって、(a)は全体斜視図、(b)は基端側に設けられた発進エリア6a,6bのうち、発進エリア6bだけを示した部分斜視図。 小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18の配置状況を示した図であり、(a)は断面位置を示した平面図、(b)はA1−A1、(c)はA2−A2、(d)はA3−A3、(e)はA4−A4の各断面線に沿う横断面図。 同じく上述した小径シールドトンネルの配置状況を示した図であり、(a)はA5−A5、(b)はA6−A6、(c)はA7−A7、(d)はA8−A8、(e)はA9−A9、(f)はA10−A10の各断面線に沿う横断面図。 小径シールドトンネル4−1〜4−18の配置状況を示した全体斜視図。 小径シールドトンネル4−1〜4−18が配置されないスペース31に小径シールドトンネル5−1〜5−18を進入させる様子を示した全体斜視図。 第1のトンネル群である小径シールドトンネル4−1〜4−18によって形成されたスペース31に対し、第2のトンネル群である小径シールドトンネル5−1〜5−18をどのように進入させるのかを示した模式図。 複数本からなる小径シールドトンネルを先受け構造体として外殻71を構築する様子を示した断面図。 発進エリアの数を3とした場合の小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18の配置状況を示した模式図。 第1のトンネル群である小径シールドトンネル4−1〜4−18によって形成されたスペース31に対し、第2のトンネル群である小径シールドトンネル5−1〜5−18をどのように進入させるのかを示した変形例に係る模式図。 発進エリアを一箇所から集中発進させる場合の変形例を示した横断面図。
以下、本発明に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法の概略図であって、複数本の小径シールドトンネルからなる先受け構造体をそれらの中間部分を省略し基端側と終端側だけを示した全体斜視図である。同図に示すように、本実施形態に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法は、シールドトンネルとしての本線トンネル1をランプトンネル2と接合するための分岐合流部を設けるべく、該本線トンネルに拡幅部を形成する際に適用されるものであり、まず、掘削後に拡幅部となる拡幅予定領域3を取り囲むように本線トンネル1のトンネル軸線方向に沿って計36本からなる小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18を先行構築する。
これら36本の小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18は、拡幅予定領域3の掘削前に必要となる外殻(後述)を構築する際の先受け構造体となる。
本線トンネル1の外側近傍には、そのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように2つの発進エリア6a,6bをそれぞれ設けてあり、小径シールドトンネル4−1〜4−18は発進エリア6aから、小径シールドトンネル5−1〜5−18は発進エリア6bからそれぞれ発進する小径シールドマシンによって構築される。
発進エリア6a,6bはそれぞれ、本線トンネル1の覆工セグメント(図示せず)を内側から一部切り開いて円周トンネル掘削機を挿入設置し、該円周トンネル掘削機で本線トンネル1の外側に拡がる周辺地盤を矩形断面の環状空間が形成されるように掘削形成した後、残りの覆工セグメントを切り開いて環状のトレンチとして露出させて構成することが可能であり、該環状のトレンチから小径シールドマシンを発進させることができる。
拡幅予定領域3を掘削除去することで形成される拡幅部は、本実施形態では、発進エリア6a,6bが設けられた基端側からランプトンネル2が接合される終端側に向けて横断面積が単調増加する円錐状拡幅部となっており、終端となる断面位置では、横断面積が最大となる。以下、この断面位置を基準断面位置と呼ぶ。
ここで、図1では、図面の便宜上、上述したように中間部分を省略して描いてあるが、発進エリア6aから延びる計18本の小径シールドトンネル4−1〜4−18は、終端ではランプトンネル2の側、図1では左半分に到達し、発進エリア6bから延びる計18本の小径シールドトンネル5−1〜5−18は、本線トンネル1の側、図1では右半分に到達する。
小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18は図2及び図3の断面図で示すように、基準断面位置(図3(f))では、拡幅予定領域3の横断面輪郭線11に沿って全て配置され、基準断面位置よりも横断面積が小さな断面位置(図2(b)〜図3(e))では、基準断面位置での配置間隔とほぼ同等になるために必要な本数だけ横断面輪郭線11に沿って配置され、残りがその背後に配置してある。
具体的に説明すると、小径シールドトンネル4−1〜4−18は、図2及び図3に第1のトンネル群としてハッチングを施したことからもわかる通り、すべての断面位置で横断面輪郭線11に沿った配置となるように、互いに隣接されながら基端側である発進エリア6aから基準断面位置に向けて延設される一方、基準断面位置が近づくにつれて横断面輪郭線11の周長が徐々に長くなる分、本線トンネル1の側には図4に示すように、小径シールドトンネル4−1〜4−18が配置されないスペース31が形成される。
一方、小径シールドトンネル5−1〜5−18は、図2及び図3に第2のトンネル群として白抜きで描いたことからもわかる通り、横断面輪郭線11から離間した状態から該横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更されるように、横断面輪郭線11に沿った小径シールドトンネルに次々に進入させる形で上述のスペース31に向けて延設される。
図5(a)は、小径シールドトンネル5−1〜5−3の3本が、同図(b)はさらに小径シールドトンネル5−4〜5−5が、同図(c)はさらに小径シールドトンネル5−6〜5−8がそれぞれ発進エリア6bからスペース31に向けて延設される様子を示したものであり、上述した図4にも、18本の小径シールドトンネル4−1〜4−18に加えて、小径シールドトンネル5−1がスペース31に向けて延設される様子を併せて描いてある。
図6は、第1のトンネル群である小径シールドトンネル4−1〜4−18によって形成されたスペース31に対し、第2のトンネル群である小径シールドトンネル5−1〜5−18がどのように延設されるのかを、スペース31への進入位置とともに示した模式図であり、図2及び図3において、それらの右方向を0゜、反時計回りを正としたとき、±180゜となる側で切り開いてこれを0゜側から見た外周展開図として描いていある。
ここで、同図(a)は小径シールドトンネル4−1〜4−18だけを、同図(b)は小径シールドトンネル5−1〜5−18だけを描いてあり、同図(b)においては、横断面輪郭線11から離間した配置状態を実線で、横断面輪郭線11に沿った配置状態を破線でそれぞれ示してあるとともに、スペース31への進入位置を黒丸で示してある。
同図(a)でわかるように、小径シールドトンネル4−1〜4−9は、角度位置が0゜から180゜の範囲で発進エリア6aから延設され、角度位置が90゜から180゜の範囲で基準断面位置に到達し、小径シールドトンネル4−18〜4−10は、角度位置が0゜から−180゜の範囲で発進エリア6aから延設され、角度位置が−90゜から−180゜の範囲で基準断面位置に到達するが、これらによって形成されたスペース31に対し、小径シールドトンネル5−1は同図(b)に示すように角度位置0゜で発進エリア6bから延設され、断面位置A1を過ぎたところでスペース31に進入する、すなわち、横断面輪郭線11から離間した状態から横断面輪郭線11に沿った状態へと配置変更され、その後、小径シールドトンネル4−1に寄り添うように基準断面位置まで延設される。
また、小径シールドトンネル5−2は、発進エリア6bから小径シールドトンネル5−1とその上方で交差するように延設され、断面位置A2を過ぎたところでスペース31に進入し、その後、小径シールドトンネル5−1に寄り添うように基準断面位置まで延設され、小径シールドトンネル5−3は、小径シールドトンネル5−1,5−2とその上方で交差するように延設された後、断面位置A3を過ぎたところでスペース31に進入し、その後、小径シールドトンネル5−2に寄り添うように基準断面位置まで延設され、以下、同様にして、進入位置が基端側から基準断面位置にかけて順次シフトされつつ、該基準断面位置まで延設される。
小径シールドトンネル5−18〜5−10は、0゜方向から見たときに小径シールドトンネル5−1〜5−9と上下が対称となる点を除き、該小径シールドトンネルと概ね同様に配置されるので、ここではその説明を省略するが、これらと合わせると、小径シールドトンネル5−1〜5−18は、5−1と5−18、5−2と5−17、5−3と5−16という具合に2本ごとに細分化されてなるトンネル群ごとに、互いに異なる断面位置で横断面輪郭線11に沿った状態への配置変更が行われる。
なお、小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18は、第1のトンネル群と第2のトンネル群との間であれ、各群に属するもの同士であれ、基本的には任意の順序で構築することが可能であり、例えば小径シールドトンネル4−1〜4−18を先行して延設した後、小径シールドトンネル5−1〜5−18を、それらのスペース31への進入位置が基端側に近いものから順次、上述の実施形態であれば、5−1,18から開始して5−9,10まで順次延設するようにしてもかまわないし、逆に終端側に近いものから順次、上述の実施形態であれば、5−9,10から開始して5−1,18まで順次延設するようにしてもかまわない。
前者の場合、小径シールドトンネル5−1〜5−18は、横断面輪郭線11に沿って先行配置された分を乗り越えながら、それらの間に割り込む形でスペース31に進入し、後者の場合においては、横断面輪郭線11に沿って先行配置された分をくぐり抜けるようにしながら、該先行配置分に寄り添わせるようにしてスペース31に進入することになる。
このように計36本からなる小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18を拡幅予定領域3を取り囲むように本線トンネル1のトンネル軸線方向に沿って構築したならば、次に、これらを先受け構造体として図7に示すように外殻71を構築する。
図7は、同図(a)に示すように横断面輪郭線11から離間した状態(断面位置A9)の2本の小径シールドトンネル5−9,5−10が、同図(b)に示した移行区間を経て、同図(b)に示すように小径シールドトンネル5−8,5−11の間に割り込むように進入して横断面輪郭線11に沿った状態へと配置変更されるとともに、それらの箇所で外殻71が構築される様子を示したものである。
外殻71は、小径シールドトンネルのセグメントを適宜切り開いて該小径シールドトンネルの内部空間を互いに連通させながら、鉄筋コンクリート躯体として適宜構築することが可能であり、特に本実施形態では、同図(b)に示した移行区間を除き、小径シールドトンネル同士が近接配置されるため、止水性確保が必要になる地盤改良の範囲を最小限にとどめることが可能となる。
一方、同図(b)に示した移行区間だけは、小径シールドトンネル5−9,5−10と、小径シールドトンネル5−8,5−11との間に隙間が生じるが、この場合には、凍結や薬液注入といった地盤改良工事を適宜行えばよい。
外殻71が構築されたならば、該外殻で囲まれた内側領域である拡幅予定領域3を掘削して拡幅部を形成し、次いで、該拡幅部に本線トンネル1とランプトンネル2の分岐合流部を構築する。
以上説明したように、本実施形態に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法によれば、拡幅予定領域3の横断面積が最大となる断面位置を基準断面位置とし、該基準断面位置では、小径シールドトンネル4−1〜4−18及び小径シールドトンネル5−1〜5−18が拡幅予定領域3の横断面輪郭線11に沿って全て配置されるように、基準断面位置よりも横断面積が小さな断面位置では、それらの小径シールドトンネルのうち、基準断面位置での配置間隔とほぼ同等になるために必要な本数だけ横断面輪郭線11に沿って配置され、残りがその背後に配置されるように上述の小径シールドトンネルを延設することで先受け構造体を構築するとともに、横断面輪郭線11から離間した状態の小径シールドトンネル5−1〜5−18を、該横断面輪郭線に沿って配置された小径シールドトンネル4−1〜4−18の間に形成されたスペース31に進入させて横断面輪郭線11に沿った状態へと配置変更するようにしたので、拡幅予定領域3の横断面輪郭線11に沿った本数は、どの断面位置でも配置間隔がほぼ同等になるように増減される、換言すれば、拡幅予定領域3の横断面輪郭線11に沿った小径シールドトンネルの配置密度は、どの断面位置でもほぼ同等になる。
そのため、横断面輪郭線11から離間した状態からそれに沿った状態に移ろうとする移行区間を除けば、小径シールドトンネルはわずかな隙間で互いに近接され、土圧や水圧を支持する機能は十分に発揮されるとともに、止水性確保についても、地盤改良が必要な範囲を最小限にとどめることが可能となり、かくして、従来のように、断面位置によってルーフシールドの配置密度にばらつきが生じ、粗く配置された断面位置では、ルーフシールド間の隙間が大きくなって土圧及び水圧を支持するための地盤改良工事が大がかりになり、凍結や薬液注入が不可欠になるといった事態は未然に回避される。
また、本実施形態に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法によれば、本線トンネル1の外側近傍であってそのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように発進エリア6a,6bをそれぞれ設け、該発進エリアから小径シールドマシンを分散発進させるようにしたので、発進エリアのスペース確保のために本線トンネル1を径方向に深く拡張する必要がなくなり、小径シールドマシン発進のためのコストを低減することが可能となる。
また、本実施形態に係るシールドトンネルの拡幅部形成方法によれば、複数本からなる小径シールドトンネルを、すべての断面位置で横断面輪郭線11に沿った配置となる第1のトンネル群と、横断面輪郭線11から離間した状態から横断面輪郭線11に沿った状態へと配置変更される第2のトンネル群とに分け、第1のトンネル群に属する小径シールドトンネル4−1〜4−18同士をすべての断面位置で互いに近接させるとともに、第2のトンネル群に属する小径シールドトンネル5−1〜5−18を、横断面輪郭線11に沿った状態への各配置変更が2本ごとに細分化されたトンネル群ごとに互いに異なる断面位置で行なわれるように延設したので、第2のトンネル群に属する各小径シールドトンネルの移行区間が最短に近い状態となるため、該移行区間における地盤改良工事を必要最小限にとどめることができる。
特に、本実施形態では、発進エリア6aから発進させた小径シールドマシンで第1のトンネル群に属する小径シールドトンネル4−1〜4−18を、発進エリア6bから発進させた小径シールドマシンで第2のトンネル群に属する小径シールドトンネル5−1〜5−18をそれぞれ延設するようにしたので、すべての断面位置で横断面輪郭線11に沿った配置となる第1のトンネル群が、拡幅予定領域3に最も近い発進エリア6aから構築されることとなり、かくして小径シールドトンネルの曲折が少なくなり、小径シールドトンネル間の近接状態の実現が確実になるとともに、小径シールドトンネルの配置計画も容易になる。
本実施形態では特に言及しなかったが、発進エリア6a,6bを構築する時に本線トンネル1が少なくともその地点まで掘進されている必要がある以外は、本線トンネル1及びランプトンネル2の進捗状況とは無関係に各小径シールドトンネルの構築工事を進めることが可能であり、先行構築された本線トンネル1を取り囲むように各小径シールドトンネルを構築してもよいし、各小径シールドトンネルを構築した後、それらに囲まれた拡幅予定領域3に本線トンネル1が入り込むようにしてもかまわない。
また、本実施形態では、発進エリアを発進エリア6a,6bの2つとし、それらから小径シールドトンネル4−1〜4−18と小径シールドトンネル5−1〜5−18をそれぞれ発進させるようにしたが、発進エリアの数は、複数本からなる小径シールドトンネルの本数とシールドトンネルの外側近傍に配置可能な小径シールドトンネルの本数との兼ね合いで適宜設定すればよく、例えば、発進エリア6bからは地中構造物が近傍に存在するその他の事情により、9本の小径シールドトンネルしか延設できない場合には、図8に示すように、発進エリア6a,6bと同様の発進エリア6cを発進エリア6bの後方に構築して計3つの発進エリアとし、発進エリア6aからは上述の実施形態と同様に小径シールドトンネル4−1〜4−18を延設する一方、発進エリア6bからは小径シールドトンネル5−1〜5−9を、発進エリア6cからは小径シールドトンネル5−18〜5−10を延設するようにしてもかまわない。
また、本実施形態では、小径シールドトンネル5−18〜5−10を、0゜方向から見たときに小径シールドトンネル5−1〜5−9と上下が対称となるように配置したが、小径シールドトンネル5−1〜5−18をスペース31にどのように進入させるかは任意であって、必ずしも上下に対称となるよう進入させる必要はなく、例えば図9に示すように、小径シールドトンネル5−1〜5−18を、本線トンネル1のトンネル軸線回りに右ネジ方向に捩りながら発進エリア6bから延設し、小径シールドトンネル4−18を乗り越えた箇所でスペース31に進入させる形でもかまわない。
なお、本変形例における小径シールドトンネル5−1〜5−18は、横断面輪郭線11に沿った状態への各配置変更が、上述した実施形態のように2本ごとに細分化されたトンネル群ごとに互いに異なる断面位置で行われるのではなく、一本ごとに互いに異なる断面位置で行われる。
そのため、第2のトンネル群に属する各小径シールドトンネル5−1〜5−18の移行区間がほぼ最短となり、凍結や薬液注入等の地盤改良工事を最小限にとどめることができる。
また、本変形例においてスペース31への進入位置は、上述した実施形態のように、角度位置が0゜で一定ではなく、角度位置が0゜から徐々にずれていき、基準断面位置では、−90゜の角度位置でスペース31に進入する配置となる。
また、本実施形態では、発進エリアを発進エリア6a,6bの2つに分けるようにしたが、本発明の小径シールドトンネルは、シールドトンネルの任意断面位置であってその外側近傍に設けられた発進エリアから適宜発進させることが可能であって、発進エリアを必ずしも分ける必要はなく、例えばシールドトンネルの外側近接位置から径方向に延びる鍔状又は扇状の発進エリアを設け、該発進エリア内でシールドトンネルに最も近い列を最前列とし、その背後の列を第2列、さらにその背後の列を第3列というふうにすることで、シールドマシンを一箇所から集中発進させるようにしてもかまわない。
図10は、シールドトンネル1の外側近接位置から径方向に延びる鍔状の発進エリア101を設け、該発進エリア内でシールドトンネル1に最も近い列を最前列102、その背後の列を第2列103として、図中丸印で示したシールドマシンをそれぞれ発進させる例を示したものである。
1 本線トンネル(シールドトンネル)
2 ランプトンネル
3 拡幅予定領域
4−1〜4−18 小径シールドトンネル(第1のトンネル群)
5−1〜5−18 小径シールドトンネル(第2のトンネル群)
6a,6b,6c 発進エリア
11 横断面輪郭線
71 外殻

Claims (4)

  1. シールドトンネルに拡幅部を形成する際、その拡幅予定領域を取り囲むように前記シールドトンネルのトンネル軸線方向に沿って複数本からなる小径シールドトンネルを延設し、該複数本の小径シールドトンネルを先受け構造体として拡幅部の外殻を構築した後、該外殻で囲まれた内側領域を掘削するシールドトンネルの拡幅部形成方法において、
    前記拡幅予定領域の横断面積が最大となる断面位置を基準断面位置とし、該基準断面位置では、前記複数本からなる小径シールドトンネルが前記拡幅予定領域の横断面輪郭線に沿ってすべて配置され、前記基準断面位置よりも横断面積が小さな断面位置では、前記複数本からなる小径シールドトンネルのうち、前記基準断面位置での配置間隔とほぼ同等になるために必要な本数だけが前記横断面輪郭線に沿って配置され、残りがその背後に配置されるように該複数本からなる小径シールドトンネルを延設することで前記先受け構造体を構築するとともに、前記拡幅予定領域の横断面積が単調増加する区間においては、前記横断面輪郭線から離間した状態の小径シールドトンネルを、前記横断面輪郭線に沿って配置された小径シールドトンネルの間に形成されたスペースに進入させて前記横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更したことを特徴とするシールドトンネルの拡幅部形成方法。
  2. 前記シールドトンネルの外側近傍であってそのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように複数の発進エリアをそれぞれ設け、該複数の発進エリアから前記小径シールドトンネルを構築するための小径シールドマシンを分散発進させる請求項1記載のシールドトンネルの拡幅部形成方法。
  3. 前記複数本からなる小径シールドトンネルを、すべての断面位置で前記横断面輪郭線に沿った配置となる第1のトンネル群と、前記区間において前記横断面輪郭線から離間した状態から前記横断面輪郭線に沿った状態へと配置変更される第2のトンネル群とに分け、前記第1のトンネル群に属する小径シールドトンネル同士をすべての断面位置で互いに近接させるとともに、前記第2のトンネル群に属する各小径シールドトンネル又はそれらが細分化されてなる各トンネル群を、前記横断面輪郭線に沿った状態への各配置変更が互いに異なる断面位置で行われるように延設した請求項1記載のシールドトンネルの拡幅部形成方法。
  4. 前記シールドトンネルの外側近傍であってそのトンネル軸線方向に沿って互いに離間するように複数の発進エリアをそれぞれ設け、該複数の発進エリアのうち、前記拡幅予定領域に最も近い発進エリアから発進する小径シールドマシンで前記第1のトンネル群に属する小径シールドトンネルを構築し、それ以外の発進エリアから発進する小径シールドマシンで前記第2のトンネル群に属する小径シールドトンネルを構築する請求項3記載のシールドトンネルの拡幅部形成方法。
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