JP2015146759A - バター様風味を有する油脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】香気成分混合物を含有することにより、バター特有の風味を有する油脂組成物を提供する。
【解決手段】δ-ドデカラクトンが1.88〜752ppm、アセトアルデヒドが13.47〜5,386ppm、メチルブタノエート0.1〜39ppm、ヘプタナール0.04〜16ppmのそれぞれの香気成分が所定の濃度範囲となるように構成される香気成分混合物を油脂組成物中に含有させることにより、良好なバター様の風味を油脂組成物中に付与することができ、バター特有の風味を有する油脂組成物を得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、バター様の風味を有する油脂組成物およびその製造方法に関する。
従来から、製菓・製パン・調理用油脂として、バターは広く用いられている。マーガリンに比べ、バターは“美味しさ”という風味上の利点があるが、一方でマーガリンに比べ高価であるという価格上の問題、低温でのスプレッド性不良等の物性上の問題がある。そこでバターに代えて可塑性に優れるマーガリンが使用されることが多くなっている。但し、マーガリンはバターに比べて風味が劣るため、バターとマーガリンの欠点を相互に補うためにバターコンパウンドマーガリン(以下、コンパウンドマーガリンと略す)が存在する。しかし、コンパウンドマーガリンであってもバターに比べると風味上の満足感には乏しいのが現実である。バターの香気成分を解析した事例は多数存在するが、こうした解析は、香気成分を分析する手法によって結果が大きく異なっているため、人口的にバターの組成を再現することは困難であった。
バター風味を有する油脂組成物の製造方法として、水相のpHを調整し醗酵バターを添加する方法が知られている(特許文献1)。また、スターター醗酵菌留出物や醗酵バター用培養濃縮物などを含有することによりマーガリンの風味の改善を狙ったものが知られている(特許文献2)。このほか、乳脂肪分を含有する油中水型乳化油脂が提案されている(特許文献3)。
特許第3916317号 特開2002−345403号公報 特開2006−34102号公報
特許文献1または特許文献2に開示された方法によってマーガリンの風味は改善されるものの、風味は酸味の方向に移行する。日本では非発酵型のスイートバターが主流であり、酸味のある風味はバター風味としての認知が浅いこともあり、バター様の風味としては十分ではない。また、特許文献3に開示された乳脂肪分を含有する方法は、乳脂肪分を高含有することで風味を得ており、乳脂肪を減らしていくとその分風味が弱くなってしまうという欠点があるため、バターの代替としての効果、すなわち安価な油脂組成物で代用するという目的からすると十分な効果があるとはいえないものであった。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決し、バター様の風味を有する油脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題の解決を目指し鋭意研究を進めたところ、特定の香気成分を油脂組成物中に含有させることで、良好なバター様の風味を付与できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、以下の態様を含むものである。
(1)δ-ドデカラクトンを1.88ppm〜752ppm、アセトアルデヒドを13.47ppm〜5,386ppm、メチルブタノエートを0.1ppm〜39ppm、ヘプタナールを0.04ppm〜16ppm含有する香気成分混合油脂組成物。
(2)上記の(1)に加えて、さらに、デカノイックアシッドが6.37ppm〜2,546ppm、δ-デカラクトンを1.09ppm〜437ppm、δ-オクタラクトンを0.10ppm〜38.4ppm、ノナナールを0.05ppm〜20.6ppm、4-ノナノンを0.01ppm〜3ppm、エチルアセテートを5.46ppm〜2,183ppm含有する香気成分混合油脂組成物。
(3)上記の(2)に加えて、さらに、エチルデカノエートを0.02ppm〜9.4ppm、γ-オクタラクトンを0.02ppm〜6.4ppm、メチル 2-メチルブチレートを0.03ppm〜10.6ppm、4-エチルアセトフェノンを0.01ppm〜3.6ppm、メチルデカノエートを0.03ppm〜12.6ppm、オクタナールを0.01ppm〜3.2ppm、γ-ドデカラクトンを0.30ppm〜118ppm、γ-ウンデカラクトンを0.10ppm〜38ppm、γ-デカラクトンを0.08ppm〜32.2ppm、δ-テトラデカラクトンを0.38ppm〜152ppm、δ-ウンデカラクトンを0.1ppm〜38ppm、エチルブチレートを0.01ppm〜2.8ppm、2-ヘキサノールを0.04ppm〜15.6ppm含有する香気成分混合油脂組成物。
本発明によれば、バター様の風味を有する油脂組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の油脂組成物が有するバターらしさに決定的に重要な香気成分は、以下のように特定された。
まず、バターを原料として、有機溶剤抽出とカラムクロマトを用いて、香気成分のみからなる精油を抽出した。そして、ガスクロマトグラフィーにより、精油中に含まれる香気成分の定量を行うことで、バター中の香気成分の成分比率を分析し、64成分の含有量を特定した。
得られた香気成分に対して、LodおよびQDA法(定量的記述分析法)により、バターらしさに関与する香気成分の選抜を行なった。Lodとは、式1に示すように、食品香気の嗅覚認知の最適濃度時の各成分濃度を、各化合物の検知閾値で除したもので、食品香気の最適濃度時における匂い寄与度を数値化するものである。式1の結果、Lod≧1になると、食品の認知閾値時において、ある成分が食品中に検知閾値以上存在することを意味するため、Lod≧1の成分が最適濃度時で匂いを感じられる成分となり、特徴的香気成分の選抜・推定を行なうことができる。本発明では、尺度評価法を用いて官能評価的にバターの最適濃度を決定した後、定量的記述分析による香気特性の解析を行い、さらにLodによる特徴的香気成分の選抜・推定を行なうことで、バター中の香気成分である64成分の中から、特に寄与率の高い成分を特定した。
(式1)
Lod=Cr/Tcd
Cr: 食品香気の嗅覚認知の最適濃度時の各成分の濃度(ppm)
= 各化合物のピーク面積比(%)×嗅覚認知の最適濃度(ppm)×10-2
Tcd: 各成分の検知閾値(ppm)
尺度評価法では、まずパネルにバターそのものの香りをかいでもらい、その後バター精油を様々な濃度に希釈したバター精油水溶液を提示し、バター香気への類似性を線尺度上に示してもらった。結果は2元配置法で統計解析した。バター香気の最適濃度は1,000ppmとなり、バター香気の最適濃度と有意差のない最低濃度は100ppmとなった。したがって、50ppm〜20,000ppmとの間には統計的に有意差がなく、同様の香気特性を示すことが示唆された。したがって、上記範囲に共通する香気特性はバターの香りを示すために必要不可欠な特性であると推測することができる。
ここでは、1,000ppmと100ppmに調製したバター精油水溶液の各香気特性をQDA法にて比較・解析を行った。QDA法の流れは、まず6人のパネルに各サンプルの匂いを嗅いでもらい、匂いの質やイメージを自由に記述してもらった。出された30個の言葉を話し合いにより7個の表現用語に集約し、各表現用語に対する匂い強度を評価尺度法にて、パネル20人に評価してもらった。結果は二元配置法にて統計解析した。
QDA法の結果は、両サンプルでは「バター様、ミルク感、甘み(ミルク様の甘さ)、まろやかさ(クリーミー)」の4種の特性用語に対する匂い質の強さに有意差はなく、共通の匂い特性を持つことが判った。また、これらの4種の特性は100ppmよりも10倍濃度が濃くなった1,000ppmと比較しても、多少違いはあるものの匂い質の強さはほぼ同じであるため、濃度に比例して増加する特性ではないと考えられる。したがって、「バター様、ミルク感、甘み(ミルク様の甘さ)、まろやかさ(クリーミー)」の4種の匂い特性を示すためには、Lod上位1〜23成分が100ppm〜1,000ppmの濃度で存在することが非常に重要な要素であると示唆された。そこで、1,000ppmと統計的に有意性がなく類似した香気特性を示すと示唆された100ppmにおけるLod値を算出し、バター香気を示す必要最適限度の特徴的香気成分を選抜することにした。100ppmにおけるLod値(Lod 100)を算出した結果、Lod 100≧1となった成分は64成分のうち23成分であり、これらの化合物がバター香気に寄与している成分であることが判った。表1に、23成分のLod値(Lod 100)を示す。なお、有意差はなかったが、100ppm〜3,000ppmの水準は10,000ppmよりも香気がバターに似ていることを確認した。
Figure 2015146759

複数の香気成分が混ざり合うと相互作用が起こり、混合抑制や相乗効果などを引き起こすことが最近の研究で報告されている。そこで、複合香中で実際に寄与している成分を特定するために、多成分系における各成分の特徴をCumulative test により計測することとした。Cumulative test は、多成分系での化合物の閾値を測定する手法であり、各香気成分よりも上位Lodの成分をバター精油中の含有比率で調合し、100ppmに希釈したものをその香気成分の閾値を測定する際の希釈液として用いた。すなわち、表1において最上位であるδ-ドデカラクトン(δ-dodecalactone)以外の各香気成分について、閾値を測定した。
表2に示すように、多成分系における閾値を用いてLod 100を算出しなおし、複合香中での各化合物のバター香気への寄与率を求めた。アセトアルデヒド(acetaldehyde)、メチルブタノン(methyl butanoate)、ヘプタナール(heptanal)のLod値が多成分系においてLod 100≧1となったことから、これらの3成分は複合香中でも特に他の成分の匂いに紛らわされず独自の香気特性を発揮できる成分であることが示唆された。バターの香りはLodにおいて1番目のδ-ドデカラクトンのクリーミーでオイリーなモモ様の香りと、アセトアルデヒドの草様でフルーティーな甘さが混ざり合うことで基本臭を形成し、メチルブタノンとヘプタナールの果実様の甘さと発酵臭、オイリーさ、などの香気特性が合わさることでバター香気を特徴づけている。また、最適濃度である1,000ppmにおける多成分系におけるLod値(Lod 1,000)も算出した結果、1,000ppm時では、Lod値が1以上となる成分の数が100ppmの時に比べて6成分増加した。表2に併記したLod値(Lod 1,000)より、アセトアルデヒド、メチルブタノエート、ヘプタナールは、かなり寄与率が高いことが判る。香気成分の濃度が1,000ppmから、デカノイックアシッド(decanoic acid)、δ-デカラクトン(δ-decalactone)、δ-オクタラクトン(δ-octalactone)、ノナナール(nonanal)、4-ノナノン(4-nonanone)、エチルアセテート(ethyl acetate)が寄与することで、よりバター様の香りを強化できる。
ここで、バター風味の基本骨格を形成するδ-ドデカラクトン、および香気成分の濃度が100ppmのときにLod 100≧1となる3成分をあわせた4成分をA群(δ-ドデカラクトン、アセトアルデヒド、メチルブタノエート、ヘプタナール)とする。また、1,000ppmときにおいて、Lod 1,000≧1となる成分からA群を除いた6成分をB群(デカノイックアシッド、δ-デカラクトン、δ-オクタラクトン、ノナナール、4-ノナノン、エチルアセテート)とする。そして、表1に示した水溶液においてLod≧1を示した23成分の中でA群およびB群に属さない13成分をC群(エチルデカノエート(ethyl decanoate)、γ-オクタラクトン(γ-octalactone)、メチル 2-メチルブチレート(methyl 2-methyl butyrate)、4-エチルアセトフェノン(4-ethlacetophenone)、メチルデカノエート(methyl decanoate)、オクタナール(octanal)、γ-ドデカラクトン(γ-dodecalactone)、γ-ウンデカラクトン(γ-undecalactone)、γ-デカラクトン(γ-decalactone)、δ-テトララクトン(δ-tetradecalactone)、δ-ウンデカラクトン(δ-undecalactone)、エチルブチレート(ethyl butyrate)、2-ヘキサノール(2-hexanol))とする。
以上のように分類した23成分のA、B、C群を比較すると、A群>B群>C群の順にバター風味における寄与がより高くなる。
Figure 2015146759

本発明で使用する油脂としては、通常食用として用いられているものであれば植物油脂、動物油脂のいずれでもよく、例えば乳脂、牛脂、豚脂、大豆油、綿実油、米油、コーン油、ヤシ油、パーム油、カカオ脂等が挙げられ、これらを単独或いは混合、硬化、分別、エステル交換したものを単独或いは2種以上を混合して用いることが出来る。本発明においては、乳脂を配合することも可能ではあるが、乳脂は必須ではなく、油脂中80重量%以下の使用でも問題なくバター様の風味を持たせることが可能である。
本実施形態の油脂組成物を得るためには、前述の油脂を油相として使用し、一方の水相は、全脂粉乳や脱脂粉乳、バターミルク粉、ホエーパウダー、食塩などを水に溶解することで調整する。食塩の添加量は、最終的な塩分含量が2%以下となるようにすることが望ましい。
油層と水相を混合した後、混合物に含流化合物を添加するが、油脂組成中のδ-ドデカラクトンが1.88ppm〜752ppm、アセトアルデヒドが13.47ppm〜5,386ppm、メチルブタノエートが0.10ppm〜39ppm、ヘプタナールが0.04ppm〜16ppmとなるように添加する。より好ましくは、油脂組成中のδ-ドデカラクトンが1.88ppm〜188ppm、アセトアルデヒドが13.47ppm〜1,347ppm、メチルブタノエートが0.10ppm〜9.8ppm、ヘプタナールが0.04ppm〜4ppmとなるように添加する。なお、一般に油脂組成物の香気成分は、油脂結晶の成長とともになじみ、2週間程度で安定する。上記4種類の香気成分のいずれか1種類でも下限値以下もしくは上限値以上となる場合、バターらしさを感じにくくなることが判っている。
本実施形態の油脂組成物では、通常油脂組成物に使用されるフレーバー類を用いることも可能である。例えば、生乳、脱脂乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、乳清、生クリーム、チーズ類、ヨーグルト類、バター、バターミルク又はこれらを濃縮加工したものを脂質分解酵素、蛋白質分解酵素、糖分解酵素を用いたものの1種又は2種以上を組合せたフレーバーを挙げることが出来る。これらの配合割合は、油脂100重量%に対して0.01〜10重量%、さらに望ましくは0.05〜5重量%の範囲である。配合割合が0.01重量%未満では十分な風味が得られず、10重量%を越えて配合しても効果は頭打ちとなる。
以下に本発明の実施例を示して詳細に説明すると共に、比較例を示し、本発明の効果をより明瞭にする。ただし、実施例は本発明の態様の1つであり、本発明は実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
大豆硬化油(融点32℃)650kgを配合して油相を調製した。これに、全脂粉乳20kgと食塩10kgを水350kgに溶解した水相を徐々に添加し混合物とした後、80℃で10分間加熱した。これに、δ-ドデカラクトンが10ppm、アセトアルデヒドが100ppm、メチルブタノエートが10ppm、ヘプタナールが1ppmとなるように添加した後、かきとり式冷却機にて急冷可塑化し油脂組成物(実施例品1)を得た。
[実施例2]
大豆硬化油(融点32℃)850kgを配合して油相を調製した。これに、全脂粉乳20kgと食塩10kgを水130kgに溶解した水相を徐々に添加し混合物とした後、80℃で10分間加熱した。δ-ドデカラクトンが10ppm、アセトアルデヒドが100ppm、メチルブタノエートが10ppm、ヘプタナールが1ppm、デカノイックアシッドが100ppm、δ-デカラクトンが10ppm、δ-オクタラクトンが10ppm、ノナナールが5ppm、4-ノナノンが1ppm、エチルアセテートが100ppmとなるように添加された後、かきとり式冷却機にて急冷可塑化し油脂組成物(実施例品2)を得た。
[実施例3]
大豆硬化油(融点32℃)650kgを配合して油相を調製した。これに、全脂粉乳20kgと食塩15kgを水350kgに溶解した水相を徐々に添加し混合物とした後、80℃で10分間加熱した。これにδ-ドデカラクトンが10ppm、アセトアルデヒドが100ppm、メチルブタノエートが10ppm、ヘプタナールが1ppm、デカノイックアシッドが100ppm、δ-デカラクトンが10ppm、δ-オクタラクトンが10ppm、ノナナールが5ppm、4-ノナノンが1ppm、エチルアセテートが100ppm、エチルデカノエートが1ppm、γ-オクタラクトンが2ppm、メチル 2-メチルブチレートが3ppm、4-エチルアセトフェノンが0.5ppm、メチルデカノエートが1ppm、オクタナールが1ppm、γ-ドデカラクトンが1ppm、γ-ウンデカラクトンが1ppm、γ-デカラクトンが5ppm、デルタ-テトラデカラクトンが5ppm、δ-ウンデカラクトンが1ppm、エチルブチレートが0.1ppm、2-ヘキサノールが0.5ppmから構成される香気成分混合物を添加した後、かきとり式冷却機にて急冷可塑化し油脂組成物(実施例品3)を得た。
[比較例1]
大豆硬化油(融点32℃)850kgを配合して油相を調製した。これに、全脂粉乳20kgと食塩10kgを水130kgに溶解した水相を徐々に添加し混合物とした後、80℃で10分間加熱した。これにδ-ドデカラクトンが0.5ppm(under)、アセトアルデヒドが100ppm、メチルブタノエートが10ppm、ヘプタナールが1ppmとなるように添加した後、かきとり式冷却機にて急冷可塑化し油脂組成物(比較例品1)を得た。
[比較例2]
大豆硬化油(融点32℃)850kgを配合して油相を調製した。これに、全脂粉乳20kgと食塩10kgを水130kgに溶解した水相を徐々に添加し混合物とした後、80℃で10分間加熱した。これにδ-ドデカラクトンが10ppm、アセトアルデヒドが100ppm、メチルブタノエートが10ppm、ヘプタナールが30ppm(over)となるように添加した後、かきとり式冷却機にて急冷可塑化し油脂組成物(比較例品2)を得た。
[比較例3]
大豆硬化油(融点32℃)850kgを配合して油相を調製した。これに、全脂粉乳20kgと食塩10kgを水130kgに溶解した水相を徐々に添加し混合物とした後、80℃で10分間加熱した。δ-ドデカラクトンが10ppm、アセトアルデヒドが100ppm、メチルブタノエートが10ppm、ヘプタナールが1ppm、デカノイックアシッドが100ppm、δ-デカラクトンが10ppm、δ-オクタラクトンが10ppm、ノナナールが5ppm、4-ノナノンが1ppm、エチルアセテートが3ppm(under)となるように添加された後、かきとり式冷却機にて急冷可塑化し油脂組成物(比較例品3)を得た。
[比較例4]
大豆硬化油(融点32℃)650kgを配合して油相を調製した。これに、全脂粉乳20kgと食塩15kgを水350kgに溶解した水相を徐々に添加し混合物とした後、80℃で10分間加熱した。これにδ-ドデカラクトンが10ppm、アセトアルデヒドが100ppm、メチルブタノエートが10ppm、ヘプタナールが1ppm、デカノイックアシッドが100ppm、δ-デカラクトンが10ppm、δ-オクタラクトンが10ppm、ノナナールが5ppm、4-ノナノンが1ppm、エチルアセテートが100ppm、エチルデカノエートが1ppm、γ-オクタラクトンが2ppm、メチル 2-メチルブチレートが3ppm、4-エチルアセトフェノンが0.5ppm、メチルデカノエートが1ppm、オクタナールが1ppm、γ-ドデカラクトンが1ppm、γ-ウンデカラクトンが100ppm(over)、γ-デカラクトンが5ppm、デルタ-テトラデカラクトンが5ppm、δ-ウンデカラクトンが1ppm、エチルブチレートが0.1ppm、2-ヘキサノールが0.5ppmから構成される香気成分混合物を添加した後、かきとり式冷却機にて急冷可塑化し油脂組成物(比較例品4)を得た。
[試験例1]
実施例品1〜3および比較例品1〜4用いて、官能評価を行った。60名のパネルに、実施例品1〜3および比較例品1〜4をそれぞれトーストに塗布し、食した時の「バターらしさ」、「バター風味の好ましさ」について、1点から5点までの5段階の絶対評価方式で評価を行った。官能評価結果の平均点を表3に示す。
Figure 2015146759

バターらしさの点数は実施例1, 2, 3の順に上昇し、それに伴い、バター風味の好ましさも上昇することが確認できた。比較例1,2のようにA群に含まれる成分の一部の成分含有量が本発明の範囲内に存在しない系では、バターらしさは極端に低下したことより、A群に含まれる香気成分の含有量が所定の範囲内にあることはバター風味の骨格を形成することが確認できた。A群に加えてB群の香気成分を含有する比較例3では、A群のみを含有する実施例1よりもバターらしさは向上するが、A群とB群の香気成分の全ての濃度が本発明の範囲内にある実施例2よりはバターらしさが低かった。比較例4はA群、B群、C群の香気成分を含むが、一部の成分の濃度が本発明の範囲から外れているため、バターらしさの値は、C群を含まない実施例2と同値であった。このように、Lodより推定した香気成分の各群の寄与度は官能評価においても確認することができた。すなわち、バターらしさを示す風味を形成する主要成分はA群(δ-ドデカラクトン、アセトアルデヒド、メチルブタノエート、ヘプタナール)、B群(デカノイックアシッド、δ-デカラクトン、δ-オクタラクトン、ノナナール、4-ノナノン、エチルアセテート)、C群(エチルデカノエートが、γ-オクタラクトン、メチル 2-メチルブチレート、4-エチルアセトフェノン、メチルデカノエート、オクタナール、γ-ドデカラクトン、γ-ウンデカラクトン、γ-デカラクトン、デルタ-テトララクトン、δ-ウンデカラクトン、エチルブチレート、2-ヘキサノール)に分けられ、A群が基本風味を構成し、B群、C群の順にバターらしさを補強することが官能評価からも確認できた。
[試験例2]
実施例の油脂組成物を製パンに用いた場合の風味挙動について評価を行なった。食パンを調製した。強力粉250g、砂糖17g、塩5g、スキムミルク6g、水180ml、ドライイースト2.8g、油脂組成物15gを添加した。調製は手ごね法により行なった。一次発酵は28℃、70分にて行なった。丸め、ベンチタイム15分、成形後、二次発酵38℃、45分にて行なった。焼成は200℃、25分実施した。得られたパンをミキサーにて粉砕後、ジエチルエーテルを用いて抽出後、SAFE装置および減圧濃縮装置を組み合わせることで、香気成分を抽出後、GC−FIDにより、香気成分の定量を行なった。官能評価は試験例1と同様の方法で実施した。油脂組成物として実施例1を用いたパンと比較例1を用いたパンをそれぞれ実施例4、比較例5とした。官能評価結果の平均点を表4に示す。
Figure 2015146759

得られたパンの油分を測定したところ、実施例4は3.2%、比較例5は3.1%であった。実施例4では、油分含量中の香気成分量が(0018)段落で示した範囲に入るが、比較例5では、範囲に入らない。官能評価の結果から所定の香気成分を満たさない場合はバターらしさとバター風味の好ましさの両方が低下することが分かった。
[試験例3〕
実施例の油脂組成物を用いてクッキーを作製した場合の評価を行なった。薄力粉を150g、グラニュー糖を60g、卵黄を20g、バニラエッセンスを2滴、油脂組成物を100g添加した。全ての原材料を通常のクッキーの製法の順序に従い、十分に混合した後、ラップにくるんで冷蔵庫で2時間保持する。その後、5cm×5cm×0.5cmに切断し、オーブンで170℃にて15分焼成した。油脂組成物として実施例1を用いたクッキーと比較例1を用いたクッキーをそれぞれ実施例5、比較例6とした。官能評価結果の平均点を表5に示す。
Figure 2015146759

得られたクッキーの油分を測定したところ、実施例5は51.2%、比較例6は50.9%であった。実施例5では、油分含量中の香気成分量が(0018)段落で示した範囲に入るが、比較例6では、範囲に入らない。クッキーにおいても官能評価の結果から、所定の香気成分を満たさない場合はバターらしさとバター風味の好ましさの両方が低下することが分かった。

Claims (4)

  1. δ-ドデカラクトンを1.88ppm〜752ppm、アセトアルデヒドを13.47ppm〜5,386ppm、メチルブタノエートを0.1ppm〜39ppm、ヘプタナールを0.04ppm〜16ppm含有する香気成分混合油脂組成物。
  2. さらに、デカノイックアシッドを6.37ppm〜2,546ppm、δ-デカラクトンを1.09ppm〜437ppm、δ-オクタラクトンを0.10ppm〜38.4ppm、ノナナールを0.05ppm〜20.6ppm、4-ノナノンを0.01ppm〜3ppm、エチルアセテートを5.46ppm〜2,183ppm含有する、ことを特徴とする請求項1に記載の香気成分混合油脂組成物。
  3. さらに、エチルデカノエートを0.02ppm〜9.4ppm、γ-オクタラクトンを0.02ppm〜6.4ppm、メチル 2-メチルブチレートを0.03ppm〜10.6ppm、4-エチルアセトフェノンを0.01ppm〜3.6ppm、メチルデカノエートを0.03ppm〜12.6ppm、オクタナールを0.01ppm〜3.2ppm、γ-ドデカラクトンを0.30ppm〜118ppm、γ-ウンデカラクトンを0.10ppm〜38ppm、γ-デカラクトンを0.08ppm〜32.2ppm、δ-テトラデカラクトンを0.38ppm〜152ppm、δ-ウンデカラクトンを0.1ppm〜38ppm、エチルブチレートを0.01ppm〜2.8ppm、2-ヘキサノールを0.04ppm〜15.6ppm含有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の香気成分混合油脂組成物。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかの香気成分混合油脂組成物を含有するパン。
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