JP2015142653A - 縫製対象物供給装置、縫製対象物供給方法及び縫製対象物供給プログラム - Google Patents

縫製対象物供給装置、縫製対象物供給方法及び縫製対象物供給プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現工程の縫製作業中に次工程の縫製作業に対する指示の入力を受け付けることで、作業効率を向上することができる縫製対象物供給装置、縫製対象物供給方法及び縫製対象物供給プログラムを提供する。
【解決手段】パレット供給装置のCPUは、ミシンが現工程において縫製中であっても(S33:NO)、作業者が作業机の所定位置に縫製前の生地を保持するパレットを配置し(S28:YES)、投入スイッチを操作した時(S27:YES)、投入ランプを点灯する(S30)。CPUは、取消スイッチの操作があれば(S31:YES)、投入ランプを消灯する(S32)。CPUは、ミシンの縫製完了後(S33:YES)、投入ランプが点灯し(S35:YES)、パレットが所定位置にあれば(S36:YES)、ミシンとの間で縫製完了後のパレットを回収し、縫製前のパレットを供給する受け渡し処理を行う(S7〜S25)。
【選択図】図8

Description

本発明は、予め縫製対象物を保持した保持体をミシンに供給することができる縫製対象物供給装置、縫製対象物供給方法及び縫製対象物供給プログラムに関する。
従来、ミシンは針棒の下方に送り台を配置する。送り台は縫製時に針棒に対して水平方向に移動し、縫製対象物を移送する。送り台は予め縫製対象物を保持した保持体を固定する。ミシンは針棒を上下動しながら針棒に対して送り台を相対的に移動することで保持体が保持する縫製対象物を縫製する。
ミシンに保持体を供給することができる縫製対象物供給装置が知られている。例えば特許文献1に記載のミシンの加工物ホルダ着脱装置は、作業者が治具に生地をセットした後、生地セットスイッチの操作によって生地セット信号を入力する。生地セット信号の入力に伴い、加工物ホルダ着脱装置は、搬送ロボットを作動制御し、生地と共に治具をミシンへ搬送する。
特開平2−55081号公報
しかしながら、特許文献1において、加工物ホルダ着脱装置は、ミシンから縫製終了信号が入力されないと生地セット信号の入力の有無を判断しない。ミシンが現工程において生地に縫製を行っている間に、作業者は次工程において縫製する生地を治具にセットする作業を行う場合がある。該場合、作業者は生地セットスイッチを操作するためには現工程における縫製作業の完了を待たなければならないという問題があった。作業者が、現工程における縫製作業の完了待ちの間に他の作業を行った場合、作業者は、必ずしも現工程における縫製作業の完了後、直ちに生地セットスイッチを操作できるとは限らない。このため、加工物ホルダ着脱装置は、現工程から次工程に移行する時に遅れを生ずる場合があり、作業効率の低下を招く可能性があった。
本発明の目的は、現工程の縫製作業中に次工程の縫製作業に対する指示の入力を受け付けることで、作業効率を向上することができる縫製対象物供給装置、縫製対象物供給方法及び縫製対象物供給プログラムを提供することである。
本発明の第一態様によれば、予め縫製対象物を保持した保持体を複数装着し、前記縫製対象物を縫製する複数のミシンに対し、前記保持体を供給する縫製対象物供給装置であって、水平方向に平行な上面を有するテーブルと、前記保持体を保持し、且つ前記テーブルの前記上面に前記複数のミシンの夫々に対応して設け、前記テーブルの外側及び内側に水平移動することで、対応する前記ミシンとの間で前記保持体を受け渡し可能な複数の受渡機構と、前記テーブルの周囲で前記受渡機構に前記保持体を取り付ける作業、及び前記受渡機構から前記保持体を取り外す作業を行う作業領域に設け、前記ミシンに前記保持体を供給する指示を入力する指示スイッチと、前記ミシンによる前記縫製対象物の縫製中に、前記指示スイッチの状態が、オン状態であるか否か判断する第一判断手段と、前記複数のミシンが前記縫製対象物に対する縫製を完了した場合に出力する縫製完了信号を受信したか否か判断する第二判断手段と、前記第一判断手段が、前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断手段が前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記受渡機構を制御して、前記ミシンから縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ、前記ミシンに縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給する授受手段と、前記授受手段が前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給後、前記ミシンに対し、前記縫製対象物に対する縫製を開始する縫製指示信号を出力する信号出力手段とを備えた縫製対象物供給装置が提供される。
第一態様の授受手段は、指示スイッチがオン状態であり、且つミシンから縫製完了信号を受信した場合に、縫製前の縫製対象物を保持する保持体をミシンに供給することができる。指示スイッチの入力は、ミシンが縫製対象物の縫製中においても受け付け可能である。このため、縫製対象物供給装置は、ミシンが現工程における縫製対象物への縫製を完了したら、直ちに、縫製前の縫製対象物を保持した保持体をミシンに供給し、次工程の縫製を開始できる。よって、縫製対象物供給装置は、現工程から次工程に移行する時に縫製作業の遅れが発生することを抑制し、作業効率の向上を図ることができる。
第一態様は、前記受渡機構に設け、前記受渡機構が前記ミシンに対して前記保持体を供給可能な位置に前記保持体があることを検知する検知手段と、前記第一判断手段が、前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断手段が前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記検知手段によって前記保持体が供給可能な位置にあるか否か判断する第三判断手段とを更に備えてもよい。前記授受手段は、前記保持体が受け渡し可能な位置にあると前記第三判断手段が判断した場合に、前記受渡機構を制御して、前記ミシンから前記縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給してもよい。縫製対象物供給装置は、指示スイッチがオン状態であり、且つ、全てのミシンから縫製完了信号を受信しても、保持体が受け渡し可能な位置にセットされていなければ、授受手段が保持体をミシンに供給しないので、指示スイッチの誤操作による誤作動を未然に防止できる。
第一態様は、前記指示スイッチの状態を記憶する記憶手段を更に備えてもよい。前記第一判断手段は、前記記憶手段が記憶する前記指示スイッチの状態に基づいて、前記指示スイッチがオン状態であるか否か判断してもよい。第一判断手段は、記憶手段の記憶内容に基づいて指示スイッチの状態を判断できるので、構成が簡単であり、且つ指示スイッチの状態の判断を素早く行うことができる。
第一態様は、前記第一判断手段が、前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断した場合、前記検知手段によって前記保持体が供給可能な位置にあるか否か判断する第四判断手段と、前記保持体が供給可能な位置にあると前記第四判断手段が判断した場合、前記指示スイッチの状態を記憶する記憶手段とを更に備えてもよい。縫製対象物供給装置は、第四判断手段によって、指示スイッチの状態がオン状態であり、保持体が受け渡し可能な位置にセットされている時のみ記憶手段に記憶できる。
第一態様は、前記指示スイッチがオン状態であることを報知する報知手段を更に備えてもよい。縫製対象物供給装置は、報知手段によって指示スイッチがオン状態であることを報知できるので、指示スイッチの操作し忘れを防止できる。
第一態様は、前記指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力する取消手段を更に備えてもよい。縫製対象物供給装置は、取消手段によって指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力できるので、指示スイッチの誤操作があった場合に、誤操作の状態を解消することができる。
第一態様は、前記指示スイッチがオン状態であることを報知する報知手段と、前記指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力する取消手段とを更に備えてもよい。前記報知手段は、前記取消手段が前記指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力した場合に報知を停止してもよい。縫製対象物供給装置は、報知手段によって前記指示スイッチがオン状態であることを報知できるので、指示スイッチの操作し忘れを防止できる。また、縫製対象物供給装置は、取消手段によって指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力できるので、指示スイッチの誤操作があった場合に、誤操作の状態を解消することができる。そして、縫製対象物供給装置は、指示スイッチのオン状態を取り消した場合に報知を停止できるので、指示スイッチのオン状態を取り消す指示の入力を報知できる。
本発明の第二態様によれば、水平方向に平行な上面を有するテーブルと、予め縫製対象物を保持した保持体を複数装着し、且つ前記縫製対象物を縫製する複数のミシンの夫々に対応して前記テーブルの前記上面に設け、前記テーブルの外側及び内側に水平移動することで、対応する前記ミシンとの間で前記保持体を受け渡し可能な複数の受渡機構とを備え、前記受渡機構を制御して前記ミシンに前記保持体を供給する縫製対象物供給装置の縫製対象物供給方法であって、前記ミシンによる前記縫製対象物の縫製中に、前記ミシンに前記保持体を供給する指示を入力する指示スイッチの状態が、オン状態であるか否か判断する第一判断工程と、前記複数のミシンが前記縫製対象物に対する縫製を完了した場合に出力する縫製完了信号を受信したか否か判断する第二判断工程と、前記第一判断工程で前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断工程で前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記受渡機構の制御によって、前記ミシンから縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ、前記ミシンに縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給する授受工程と、前記授受工程で前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給後、前記ミシンに対し、前記縫製対象物に対する縫製を開始する縫製指示信号を出力する信号出力工程とを含むことを特徴とする縫製対象物供給方法が提供される。縫製対象物供給装置は、第二態様に係る縫製対象物供給方法に従って、ミシンに縫製対象物を保持した保持体を供給することで、第一態様と同様の効果を得ることができる。
本発明の第三態様によれば、水平方向に平行な上面を有するテーブルと、予め縫製対象物を保持した保持体を複数装着し、且つ前記縫製対象物を縫製する複数のミシンの夫々に対応して前記テーブルの前記上面に設け、前記テーブルの外側及び内側に水平移動することで、対応する前記ミシンとの間で前記保持体を受け渡し可能な複数の受渡機構とを備え、前記受渡機構を制御して前記ミシンに前記保持体を供給する縫製対象物供給装置のコンピュータが実行可能な縫製対象物供給プログラムであって、前記縫製対象物供給装置のコンピュータに、前記ミシンによる前記縫製対象物の縫製中に、前記ミシンに前記保持体を供給する指示を入力する指示スイッチの状態が、オン状態であるか否か判断する第一判断ステップと、前記複数のミシンが前記縫製対象物に対する縫製を完了した場合に出力する縫製完了信号を受信したか否か判断する第二判断ステップと、前記第一判断ステップで前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断ステップで前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記受渡機構の制御によって、前記ミシンから縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ、前記ミシンに縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給する授受ステップと、前記授受ステップで前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給後、前記ミシンに対し、前記縫製対象物に対する縫製を開始する縫製指示信号を出力する信号出力ステップとを実行させることを特徴とする縫製対象物供給プログラムが提供される。縫製対象物供給装置のコンピュータは、第三態様に係るプログラムの実行に従ってミシンに縫製対象物を保持した保持体を供給することで、第一態様と同様の効果を得ることができる。
縫製システム300の斜視図である。 ミシン1とパレット供給機構230の斜視図である。 パレット供給機構230のパレット保持部235の平面図である。 パレット80の平面図である。 ミシン1のパレット保持部70がパレット供給機構230のパレット保持部235からパレット80を受け取った状態を示す図である。 パレット供給装置200の電気的構成を示すブロック図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 パレット供給装置200のCPU211が実行する供給制御処理のフローチャートである。
図面を参照し、本発明の一実施形態を説明する。図1を参照し、本発明に係る縫製対象物供給装置の一例であるパレット供給装置200を含む縫製システム300の概略的構成を説明する。図1の左斜め下側、右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側は、縫製システム300が含む3台のミシン1のうち中央に配置する1台のミシン1の前側、後側、左側、右側である。
図1に示すように、縫製システム300は、パレット供給装置200を中心に、複数台(本実施形態では3台)のミシン1と2つの作業机251、252を平面視放射状に配置する。複数台のうち1台のミシン1は、後述するパレット80の貫通穴826(図4参照)内に生地を供給するパーツ供給装置91を側部に配置する。縫製システム300は、パレット供給装置200が供給するパレット80に保持した特定形状を有する生地(縫製対象物)の縫製動作を3つの工程に分け、各工程を3台のミシン1が夫々縫製するシステムである。
パレット供給装置200は、土台部201と回転テーブル202を備える。土台部201は金属製の棒材を立方体状に組んだ枠体である。土台部201は下端部に車輪(図示略)を備え、移動可能である。土台部201は上部に平面視円形状の回転テーブル202を配置し、回転可能に支持する。回転テーブル202上面の高さは、ミシン1の作業台5上面と略同一高さである。回転テーブル202上面の高さは、ミシン1の作業台5上面よりわずかに低くてもよい。土台部201は内部にテーブル回転モータ221(図6参照)を備える。テーブル回転モータ221は、回転テーブル202の回転軸(図示略)に接続する。テーブル回転モータ221の駆動に伴い、回転テーブル202の回転軸は回転する。回転テーブル202の回転軸の回転に伴い、回転テーブル202は水平面内で回転する。
パレット供給装置200は、回転テーブル202の上面に、複数(本実施形態では5つ)のパレット供給機構230を備える。本実施形態では、パレット供給機構230の数は、ミシン1の数と二つの作業机251、252とを合わせた数と同数である。回転テーブル202は、各パレット供給機構230を回転テーブル202の回転軸を中心に平面視放射状に配置する。パレット供給機構230は回転テーブル202上面の周方向に等間隔に並ぶ。
図3に示すように、パレット供給機構230は、夫々エアシリンダ231とパレット保持部235を備える。図3は、1つのパレット供給機構230を図示し、他の4つのパレット供給機構230の図示を省略する。エアシリンダ231は、回転テーブル202上面に固定する。パレット供給機構230は、コンプレッサ(図示略)が供給するエアでエアシリンダ231(図3参照)を駆動し、パレット保持部235を回転テーブル202の径方向に移動する。パレット保持部235は、供給位置と待避位置の間で移動する。供給位置は、パレット保持部235がミシン1又は作業机251、252側に移動した位置である。供給位置では、パレット保持部235がパレット80を保持した状態で、パレット80の第一ピン841(図4参照)を、ミシン1のパレット保持部70に設けた支持溝72(図5参照)内に配置可能である。該位置で、パレット保持部235とパレット保持部70はパレット80を受け渡すことができる。待避位置は、パレット保持部235がパレット供給装置200側に移動した位置である。待避位置では、パレット保持部235がパレット80を保持した状態で回転テーブル202が回転してもパレット80がミシン1に干渉しない。パレット80は、ミシン1が縫製する縫製対象物(例えば生地)を上板82と下板81(図4参照)の間に上下から挟んで保持する。パレット供給機構230及びパレット80の構成の説明は後述する。
図1に示すように、パレット供給装置200は、土台部201に、制御装置210(図6参照)を格納する制御箱(図示略)を備える。制御装置210はCPU211(図6参照)を備え、回転テーブル202の回転とパレット供給機構230の駆動を制御する。本実施形態では、パレット供給装置200は、回転テーブル202を例えば平面視反時計回りに72度ずつ回転し、パレット供給機構230を夫々対応するミシン1と作業机251、252に配置する。三台のパレット供給機構230は、各ミシン1に夫々設けたパレット保持部70に対向する。パレット供給装置200は、全てのパレット供給機構230を駆動して、各ミシン1と作業机251、252に対しパレット80の供給と回収を行う。
作業机251は、パレット供給機構230がパレット80を保持する位置に、縫製前のパレット80を作業者が配置する作業を行う机である。作業机252は、全てのミシン1が縫製を終え、パレット供給機構230が保持を解除したパレット80を、作業者が回収する作業を行う机である。作業机251、252の上面の高さは、夫々回転テーブル202上面と略同一高さである。作業机251、252の上面の高さは、夫々回転テーブル202上面よりわずかに高くてもよい。
パレット供給機構230は、投入スイッチ240、取消スイッチ241、投入ランプ245を備える。投入スイッチ240は、作業者がパレット供給機構230に対してパレット80をミシン1に供給する指示を入力するためのスイッチである。取消スイッチ241は、作業者がパレット供給機構230に対してパレット80をミシン1に供給する指示を取り消すためのスイッチである。投入ランプ245は、作業者がパレット供給機構230に対してパレット80をミシン1に供給する指示を入力した状態であることを報知するためのランプである。投入スイッチ240、取消スイッチ241、投入ランプ245は、作業机251上面に配置する。
パーツ供給装置91は、3台のうち1台のミシン1のテーブル95に設ける。パーツ供給装置91は、ミシン1の側方に位置する。パーツ供給装置91は、ミシン1がパレット80を保持する状態で、パレット80の貫通穴826(図4参照)内に特定形状の生地を配置する装置である。パーツ供給装置91は、収納箱(図示略)に収納した特定形状の生地をノズル部(図示略)で吸引して保持し、生地の配置位置(貫通穴826上)に移動可能な機構を備える。ミシン1は、パレット80が予め上板82と下板81(図4参照)の間に挟んで保持する生地に、パーツ供給装置91が貫通穴826内に配置した特定形状の生地を縫製する。尚、パーツ供給装置91は、縫製動作の内容に応じて、3台のうち複数のミシン1にも取り付けることができる。パーツ供給装置91は、縫製動作の内容に応じて省略してもよい。パーツ供給装置91の詳細な説明は省略する。
ミシン1の構成を説明する。3台のミシン1の構成は略同じである。故に、以下では3台のうち1台のミシン1の構成の説明を、他のミシン1の構成の説明に準用する。
図2に示すように、ミシン1は、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4を備える。ベッド部2はテーブル95上に配置する。テーブル95は支持台96(図1参照)上に固定し、作業台5上面の高さを回転テーブル202上面に揃える。ベッド部2は前後方向に延び、内部に垂直釜(図示略)等を備える。脚柱部3はベッド部2後側から上方に延びる。脚柱部3は内部にミシンモータ112(図7参照)等を備える。アーム部4は脚柱部3上端からベッド部2上面に対向して前方に延び、前端に前端部7を備える。アーム部4は内部に主軸、針棒駆動機構(図示略)等を備える。主軸は前後方向に延び、前端が針棒駆動機構と接続する。主軸はミシンモータ112の駆動で回転する。主軸の回転に伴い、針棒駆動機構は針棒10を上下動する。針棒10は前端部7の下端から下方へ延び、下端に縫針11を装着する。
ミシン1はベッド部2上方に作業台5と送り機構6を備える。作業台5は針棒10よりも下方に位置し、水平方向に延びる上面を有する。作業台5は針板(図示略)を備える。針板上面と作業台5上面は略同一高さである。針板は、針棒10に装着した縫針11直下の位置に、縫針11が挿通可能な針穴13を有する。
送り機構6は、パレット保持部70、枠支持部65、腕部64、昇降部62、押え枠63、エアシリンダ(図示略)、X軸移動機構(図示略)、Y軸移動機構(図示略)等を備える。パレット保持部70は左右方向に延び、パレット80(後述)を着脱可能な構成を有する。枠支持部65は作業台5の後方に位置する。枠支持部65は、前方に延びる腕部64を備え、腕部64の下方にパレット保持部70を固定する。腕部64は先端に昇降部62を昇降可能に支持する。エアシリンダは腕部64に設け、昇降部62に接続する。送り機構6はコンプレッサ(図示略)が供給するエアでエアシリンダを駆動し、昇降部62を昇降する。昇降部62は下端に押え枠63を連結する。押え枠63は矩形枠状の板部材である。昇降部62が下方に移動すると、押え枠63は下降する。押え枠63は縫製時にパレット保持部70が保持するパレット80を作業台5との間に上方から押さえ、パレット80の浮き上がりを防止する。送り機構6は枠支持部65が支持する押え枠63とパレット保持部70をX軸方向(左右方向)とY軸方向(前後方向)に移動する。X軸移動機構とY軸移動機構は、ベッド部2内部に設ける。X軸移動機構は、X軸モータ114(図7参照)を駆動源とし、枠支持部65とパレット保持部70をX軸方向へ移動する。Y軸移動機構は、Y軸モータ116(図7参照)を駆動源とし、枠支持部65とパレット保持部70をY軸方向へ移動する。
ミシン1はテーブル95下方に制御箱(図示略)を備える。制御箱はCPU101を搭載する制御装置100(図7参照)を格納する。CPU101は、縫製時にミシンモータ112(図7参照)を駆動して主軸を回転し、針棒10の上下動と垂直釜の駆動を制御する。CPU101は、ミシンモータ112の駆動と同時に縫製データに基づいて送り機構6を駆動制御し、パレット80をX軸方向及びY軸方向に移動して、パレット80が保持する生地を縫製する。
パレット供給装置200のパレット供給機構230の構成を説明する。尚、ミシン1の送り機構6が備えるパレット保持部70は、パレット保持部235と略同様の構成を有する。故に、パレット保持部70の構成の詳細な説明は、パレット保持部235の構成の説明を準用する。
図3に示すように、パレット供給機構230は、エアシリンダ231及びパレット保持部235を備える。前述の如く、エアシリンダ231は、回転テーブル202(図1参照)上面に固定する。エアシリンダ231のピストンロッド232は、回転テーブル202の径方向外側先端(前後方向の後端)に、パレット80を着脱可能なパレット保持部235を備える。エアシリンダ231はコンプレッサ(図示略)が供給するエアでピストンロッド232を進退し、パレット保持部235を回転テーブル202の径方向(前後方向)に移動する。
パレット保持部235は、本体部236、エアシリンダ237、左右一対の連結部238、左右一対の把持部239を備える。本体部236は左右方向に延びる。本体部236の左右両端部は、夫々後端から前方へ向けて平面視U字状に形成した支持溝234を有する。支持溝234は、後端側の左右方向の溝幅を前端側よりも大きく形成する。支持溝234は、パレット80の第二ピン842(図4参照)が嵌まる溝である。エアシリンダ237は、本体部236上面の左右方向中央部に設ける。連結部238は、エアシリンダ237の左右両端から夫々左右に延びる。右側の連結部238は、エアシリンダ237に固定する。左側の連結部238は、エアシリンダ237のピストンロッド233に固定する。
把持部239の一端部は、連結部238の先端部に回動可能に連結する。把持部239の他端部は鉤状を呈する。把持部239は、本体部236の左右両端部の下方に夫々配置する。把持部239は中央部で本体部236に回動可能に固定する。エアシリンダ237が駆動しピストンロッド233が進出すると、左側の連結部238は左方に移動し、右側の連結部238は右方に移動する。一対の連結部238が夫々左右に移動すると、一対の把持部239は本体部236の固定位置を中心に夫々回動する。左側の把持部239と右側の把持部239は互いに平面視反対方向に回動する。把持部239は、支持溝234が本体部236後方に開放した状態となる開放位置と、支持溝234後端を塞ぐ把持位置に回動する。把持部239と支持溝234は、把持部239が把持位置にある時、パレット80の第二ピン842を協働して把持する。
図5に示すように、パレット保持部70は、上述のパレット保持部235と同様に、本体部71、エアシリンダ73、一対の連結部74、一対の把持部75を備える。本体部71は、左右方向に延びる。支持溝72は、本体部71の左右両端部に設け、後述のパレット80の第一ピン841が嵌まる溝である。支持溝72は、本体部71の左右両端部を、夫々前端から後方へ向けて平面視U字状に形成する。パレット保持部70は、二つのパレットセンサ76(図7参照)を備える。二つのパレットセンサ76は夫々本体部71左右両端部よりも中央側に設ける。パレットセンサ76は周知の近接センサであり、所定の検出範囲内でパレット80を検出するとオン状態となる。
パレット80の構成を説明する。以下説明において、パレット80の向きは、ミシン1のパレット保持部70がパレット80を保持した状態(図1参照)におけるミシン1の向きに倣うものとする。即ち、図4の左側、右側、上側、下側、表面側、裏面側は、夫々パレット80の左側、右側、後側、前側、上側、下側である。
図4に示すように、パレット80は矩形板状の下板81と上板82を備える。本実施形態の下板81、上板82は合成樹脂製である。尚、下板81、上板82は、例えば金属製であってもよい。上板82の大きさは下板81の大きさよりも小さい。上板82は下板81の上方に配置する。下板81の後端部811は上板82の後端よりも後方に突出し、上面に、左右方向に延びる板状の金属プレート831を備える。下板81の前端部812は上板82の前端よりも前方に突出し、上面に、左右方向に延びる板状の金属プレート832を備える。金属プレート832の左右方向の長さは、金属プレート831の左右方向の長さと略同一である。上板82は、後端の二箇所を蝶番824で下板81の金属プレート831に固定する。蝶番824は、可撓性を有する板材である。上板82は、蝶番824を支点に前端が上下方向に揺動可能である。パレット80に生地を保持する時、作業者は、上板82の下面と下板81の上面を離間して下板81上に生地を配置し、上板82の下面と下板81の上面を近づけて上板82と下板81の間に生地を挟む。
パレット80は、後端部811に一対の第一ピン841を有する。一対の第一ピン841は、夫々左右方向に離間する。本実施形態では、一対の第一ピン841は、金属プレート831の左右両端部近傍に設け、金属プレート831の上面から上方へ突出する。パレット80は、前端部812に一対の第二ピン842を有する。一対の第二ピン842は、夫々左右方向に離間する。本実施形態では、一対の第二ピン842は、金属プレート832の左右両端部近傍に設け、金属プレート832の上面から上方へ突出する。尚、本実施形態では、パレット保持部235がパレット80を保持した状態で、ミシン1側の第一ピン841が作業台5の上方に位置し、パレット供給装置200側の第二ピン842が回転テーブル202の上方に位置する。故に、パレット保持部235がパレット80を保持した状態では、パレット80は常に作業台5と回転テーブル202との間を跨いだ状態となる。
下板81は、中央部に、下板81を上下方向に貫通する貫通穴(図示略)と、上面から下面へ向けて窪んだ部分である窪み部(図示略)を有する。貫通穴は窪み部内に形成する。パレット80は特定形状を有する生地を縫製する時に使用する部材である。窪み部は生地の特定形状に対応する形状を有する。作業者は窪み部に生地を嵌め込み、縫製中の生地の位置ずれを防ぐ。貫通穴は、縫製時に縫針11(図2参照)が通過する穴である。
上板82は、中央部に、縫製時に縫針11が通過する経路828、829に対応する貫通穴825、826を有する。貫通穴825、826は、上板82の下面と下板81の上面が近接する時、下板81の貫通穴と重なる位置にある。3台のミシン1のうち1台のミシン1は、送り機構6でパレット保持部70をX軸方向及びY軸方向に移動し、縫針11をパレット80に対して相対的に移動して、経路828に沿って縫製する。他の1台のミシン1は、貫通穴826内に配置した特定形状の生地に経路829に沿って模様を縫製する。残り1台のミシン1は、他の特定形状の生地に特定の模様を縫製する。
図6を参照し、パレット供給装置200の電気的構成を説明する。パレット供給装置200の制御装置210は、CPU211、ROM212、RAM213、バス215、入出力インターフェース(I/F)216、駆動回路217、通信I/F218を備える。CPU211、ROM212、RAM213はバス215を介して入出力I/F216と電気的に接続する。CPU211はパレット供給装置200の制御を司り、ROM212が記憶する各種プログラムに従って処理を実行する。ROM212は各種プログラム、各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM213はCPU211の演算結果、各種データ等と投入フラグを一時的に記憶する。投入フラグは、CPU211が全てのミシン1から縫製完了信号を受信するまでの間に、投入スイッチ240がオン状態であり、且つ投入センサ229がオン状態である場合にオンにするフラグである。駆動回路217は入出力I/F216と電気的に接続する。駆動回路217はテーブル回転モータ221と電気的に接続する。テーブル回転モータ221はステッピングモータである。CPU211は駆動回路217を制御し、テーブル回転モータ221を駆動する。テーブル回転モータ221は回転軸(図示略)を介して回転テーブル202を回転する。通信I/F218は、入出力I/F216と電気的に接続する。通信I/F218は、例えばシリアル通信用のインターフェースである。通信I/F218は複数のミシン1夫々の通信I/F127(図7参照)に接続する。
入出力I/F216は、テーブルエンコーダ222、テーブル原点センサ223、保持部移動電磁弁224、把持部開閉電磁弁225、テーブル固定電磁弁226、テーブル固定センサ227、パレットセンサ228、投入センサ229、投入スイッチ240、取消スイッチ241、投入ランプ245、パーツ供給装置91と電気的に接続する。テーブルエンコーダ222は、テーブル回転モータ221の回転軸の回転角度を検出するセンサである。CPU211はテーブルエンコーダ222が出力する回転角度に基づいて回転テーブル202の現在の回転位置を求め、RAM213に記憶する。テーブル原点センサ223は、回転テーブル202の回転位置が原点位置にあるか否か検出するセンサである。CPU211はテーブル原点センサ223が検出した原点位置を基準に、テーブルエンコーダ222が検出した現在の回転位置に基づいてテーブル回転モータ221を駆動し、回転テーブル202を所定の回転位置に回転する。
保持部移動電磁弁224は、コンプレッサ(図示略)がパレット供給機構230のエアシリンダ231へ供給するエアの供給経路に設けた電磁弁である。CPU211は保持部移動電磁弁224を開閉し、エアシリンダ231のピストンロッド232の駆動を制御して、パレット保持部235を移動する。把持部開閉電磁弁225は、コンプレッサがパレット保持部235のエアシリンダ237へ供給するエアの供給経路に設けた電磁弁である。CPU211は把持部開閉電磁弁225を開閉し、エアシリンダ237に接続する左右一対の連結部238の駆動を制御して、把持部239を開放位置と把持位置の間で回動する。
テーブル固定電磁弁226は、回転テーブル202を所定の回転位置に位置決めする固定ピン(図示略)を動作するエアシリンダ(図示略)へ供給するエアの供給経路に設けた電磁弁である。CPU211はテーブル固定電磁弁226を開閉し、エアシリンダに接続する固定ピン(図示略)の動作を制御して、回転テーブル202を所定の回転位置に位置決め又は位置決め解除する。テーブル固定センサ227は、固定ピンが回転テーブル202を所定の回転位置に正しく位置決めしたか否か検出するセンサである。CPU211は、テーブル固定センサ227の検出結果に基づいて、回転テーブル202が所定の回転位置にあるか否か判断する。
パレットセンサ228はパレット供給装置200の土台部201上端側に設け、パレット保持部235が待避位置に移動し、且つパレット80がパレット保持部235に保持した状態にある時、オン状態となる周知のセンサである。投入センサ229は、作業机251に設け、パレット80が作業机251の所定位置にある時、オン状態となる周知のセンサである。作業机251の所定位置は、パレット供給機構230がパレット保持部235を供給位置に移動した時、パレット保持部235がパレット80を保持可能な位置である。CPU211は、投入センサ229がオン状態にある時、作業者がパレット80を所定位置に配置したと判断する。
投入スイッチ240、取消スイッチ241、投入ランプ245は、作業机251の机上に設ける。投入スイッチ240は、作業者がボタンを押下すると接点が閉じてオン状態となり、ボタンの押下を止めると接点が開いてオフ状態となる周知の押しボタン型のスイッチである。CPU211は、後述する供給制御処理の実行において、投入フラグがオフの時、投入スイッチ240がオン状態になると、投入フラグをオンにする。取消スイッチ241は、作業者がボタンを押下すると接点が閉じてオン状態となり、ボタンの押下を止めると接点が開いてオフ状態となる周知の押しボタン型のスイッチである。CPU211は、後述する供給制御処理の実行において、投入フラグがオンの時、取消スイッチ241がオン状態になると、投入フラグをオフにする。投入ランプ245は、通電によって発光するLED等の光源を内蔵し、点灯又は点滅する周知のランプである。CPU211は、後述する供給制御処理の実行において、投入フラグがオンの時、投入ランプ245に通電する。
図7を参照し、ミシン1の制御装置100の電気的構成を説明する。制御装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、不揮発性メモリ104、バス105、入出力I/F106、駆動回路113、115、117、通信I/F127を備える。CPU101、ROM102、RAM103、不揮発性メモリ104はバス105を介して入出力I/F106と電気的に接続する。CPU101はミシン1の制御を行い、ROM102が記憶する各種プログラムに従い、縫製に関わる各種演算と処理を実行する。ROM102は各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM103はCPU101の演算結果、ポインタ、カウンタ等を一時的に記憶する。不揮発性メモリ104は、複数の模様(縫目線、縫目模様、刺繍模様等)の縫製データ、作業者が入力した各種設定情報等を記憶する。
縫製データは、模様を縫製する為の複数の針落ち点が順に縫針11の直下に位置するように、枠支持部65とパレット保持部70を移動する為のデータである。針落ち点は、針棒10と共に縫針11が下方に移動した時に縫針11が刺さる生地(縫製対象物)上の予定位置である。縫製データは、枠支持部65とパレット保持部70を縫製開始位置から順に針落ち点に対応する位置へ移動する為、針落ち点の座標を順に並べたデータである。針落ち点の座標は、枠支持部65とパレット保持部70の原点位置を基準位置とした座標である。本実施形態では、枠支持部65とパレット保持部70の原点位置は、パレット80を装着した時、パレット80の中心点が縫針11の直下にある位置である。枠支持部65とパレット保持部70が原点位置にある時、パレット80も原点位置にある。枠支持部65とパレット保持部70の原点位置は、本実施形態の例に限らず、パレット80の他の位置が針穴13の真上にある位置、枠支持部65とパレット保持部70が可動範囲のうち左右方向の中心且つ最も後方にある位置等、その他の位置に定めてもよい。X軸正方向はミシン1の右へ向かう方向である。Y軸正方向はミシン1の後ろへ向かう方向である。
駆動回路113、115、117は入出力I/F106と電気的に接続する。駆動回路113はミシンモータ112と電気的に接続する。CPU101は駆動回路113を制御し、ミシンモータ112を駆動する。ミシンモータ112は主軸を回転する。駆動回路115はX軸モータ114と電気的に接続する。駆動回路117はY軸モータ116と電気的に接続する。CPU101は駆動回路115、117を制御し、X軸モータ114とY軸モータ116を夫々駆動する。X軸モータ114、Y軸モータ116は夫々ステッピングモータである。X軸モータ114、Y軸モータ116は夫々X軸移動機構、Y軸移動機構を駆動し、枠支持部65とパレット保持部70をX軸方向、Y軸方向に移動する。
X軸モータ114、Y軸モータ116は、出力軸に夫々X軸エンコーダ114A、Y軸エンコーダ116Aを備える。X軸エンコーダ114A、Y軸エンコーダ116Aは、夫々入出力I/F106に接続する。X軸エンコーダ114A、Y軸エンコーダ116Aは、夫々X軸モータ114、Y軸モータ116の出力軸の回転角度に対応するカウント値を検出し、CPU101に出力する。CPU101は、X軸エンコーダ114A、Y軸エンコーダ116Aが出力するカウント値に基づいて枠支持部65とパレット保持部70の現在位置の座標を演算し、RAM103に記憶する。
CPU101は縫製時にミシンモータ112を駆動して主軸を回転し、針棒10の上下動と垂直釜の駆動を制御する。CPU101は、ミシンモータ112の駆動と同時に縫製データに基づきX軸モータ114、Y軸モータ116を駆動し、送り機構6を駆動制御し、パレット80が保持する生地を縫製する。通信I/F127は、入出力I/F106と電気的に接続する。通信I/F127は、例えばシリアル通信用のインターフェースである。通信I/F127はパレット供給装置200の通信I/F218に接続する。
入出力I/F106は、把持部開閉電磁弁77、X方向原点センサ118、Y方向原点センサ119、枠昇降電磁弁122、パレットセンサ76と夫々電気的に接続する。把持部開閉電磁弁77は、コンプレッサ(図示略)がパレット保持部70のエアシリンダ73へ供給するエアの供給経路に設けた電磁弁である。CPU101は把持部開閉電磁弁77を開閉し、エアシリンダ73に接続する左右一対の連結部74の駆動を制御して、把持部75を開放位置と把持位置の間で回動する。X方向原点センサ118は枠支持部65とパレット保持部70の原点設定に用いる周知の構成のセンサであり、X軸移動機構(図示略)に設ける。Y方向原点センサ119は枠支持部65とパレット保持部70の原点設定に用いる周知の構成のセンサであり、Y軸移動機構(図示略)に設ける。CPU101は、X方向原点センサ118、Y方向原点センサ119の検出結果に基づきX軸モータ114、Y軸モータ116の駆動制御を行い、縫製開始前に枠支持部65とパレット保持部70を原点位置へ移動する。
枠昇降電磁弁122は、コンプレッサ(図示略)が送り機構6の腕部64に設けたエアシリンダ(図示略)へ供給するエアの供給経路に設けた電磁弁である。CPU101は枠昇降電磁弁122を開閉してエアシリンダを駆動し、昇降部62に連結する押え枠63を昇降する。パレットセンサ76はパレット保持部70に設けた周知の近接センサであり、所定の検出範囲内で物体を検出するとオン状態となる。CPU101は、二つのパレットセンサ76が何れもオン状態にある場合、パレット80がパレット保持部70に保持した状態にあると判断する。
図8を参照し、パレット供給装置200のCPU211が実行する供給制御処理を説明する。供給制御処理は、パレット供給装置200が、ミシン1から縫製動作の一工程を終えたパレット80を回収し、回収したパレット80を、そのパレット80に対する縫製動作の他の工程を行う他のミシン1に対し、回転テーブル202を回転して供給する一連の処理である。作業者がパレット供給装置200の電源をオンにすると、CPU211はROM212から供給制御処理のプログラムを読み出し、プログラムが含む指示に従って処理を実行する。尚、作業者は、縫製システム300の作業を終える時、ミシン1のパレット保持部70がパレット80を保持した状態で、パレット供給装置200、ミシン1の電源をオフにするものとする。故に、パレット供給装置200の電源がオンになった時、パレット供給装置200はパレット80をミシン1に供給した状態であるので、パレット保持部235の把持部239は開放位置にある。
ミシン1のCPU101は、作業者がミシン1の電源をオンにすると送り機構6を駆動して枠支持部65とパレット保持部70を原点位置に移動する処理を行う。該処理を完了すると、CPU101はパレット供給装置200に対して原点検出完了信号を送信する。パレット供給装置200のCPU211は、全てのミシン1から原点検出完了信号を受信したか否か判断し(S1)、未受信であれば処理を待機する(S1:NO)。CPU211は、全てのミシン1から原点検出完了信号を受信すると(S1:YES)、回転テーブル202の原点を検出する処理を行う(S2)。CPU211はテーブル回転モータ221を駆動し、テーブル原点センサ223の検出結果に基づき、回転テーブル202の原点位置を検出する。CPU211はRAM213に記憶する回転テーブル202の現在の回転位置をリセットし、検出した原点位置を基準に現在の回転位置を補正する。CPU211は、テーブル回転モータ221を駆動し、テーブルエンコーダ222の検出結果に基づき、回転テーブル202の回転位置を電源オフした時の位置に戻す。
CPU211は、投入スイッチ240の接点が閉じ、オン状態であるか否か判断し(S3)、接点が開いたオフ状態であれば、処理を待機する(S3:NO)。作業者は、作業机251の所定位置に、縫製前の生地を保持するパレット80を配置する。パレット80を所定位置に配置後、ミシン1にパレット80を供給可能な状態において、作業者は投入スイッチ240を操作する。作業者が投入スイッチ240を押下して接点が閉じ、オン状態になった時(S3:YES)、CPU211は処理をS5に進める。CPU211は、作業机251の投入センサ229がオン状態であるか否か判断する(S5)。投入センサ229は、作業者が作業机251の所定位置に、縫製前の生地を保持するパレット80を配置するとオン状態になる。投入センサ229がオフ状態であれば(S5:NO)、CPU211は処理をS3に戻してS3、S5の判断処理を繰り返す。投入センサ229がオン状態になると(S5:YES)、CPU211は投入フラグをオフにし、投入ランプ245への通電を停止して消灯する(S6)。尚、パレット供給装置200の電源投入後、供給制御処理の初回実行時、投入フラグはオフであり、投入ランプ245は消灯している。CPU211は、以下のS7〜S25の処理を行い、パレット供給装置200とミシン1及び作業机251、252との間でパレット80を受け渡す処理を行う。
CPU211は保持部移動電磁弁224を作動してパレット供給機構230のパレット保持部235を待避位置から供給位置に移動する(S7)。尚、パレット供給装置200の電源がオンになった時、パレット供給装置200はパレット80をミシン1に供給した状態である。故に、パレット保持部235の把持部239が開放位置にある。CPU211は各ミシン1に回収準備完了信号を送信し(S8)、全てのミシン1から回収要求信号を受信するまで処理を待機する(S10:NO)。
ミシン1のCPU101は、回収準備完了信号の受信を契機に送り機構6を駆動して枠支持部65とパレット保持部70を移動し、パレット保持部70が保持するパレット80の第二ピン842をパレット保持部235の支持溝234内に配置する。CPU101は、パレット保持部70の把持部75を開放位置に回動し、パレット供給装置200に回収要求信号を送信する。パレット供給装置200のCPU211は、全てのミシン1から回収要求信号を受信すると(S10:YES)、把持部開閉電磁弁225を作動し、把持部239を把持位置に回動する(S11)。パレット保持部235はパレット80を保持する(図5参照)。CPU211は保持部移動電磁弁224を作動してパレット保持部235を待避位置に移動する(S12)。パレット供給機構230は、パレット80をパレット供給装置200側に回収し、パレット80の少なくとも1/3以上を回転テーブル202上に載せる。前述の如く、パレット供給機構230がパレット80をパレット供給装置200側に回収した時、パレット80は作業台5と回転テーブル202との間を跨いた状態になる。ミシン1側の第一ピン841は常に作業台5の上方に位置し、パレット供給装置200側の第二ピン842は常に回転テーブル202の上方に位置する。
CPU211は、パレットセンサ228がオン状態であるか否か判断する(S13)。パレット供給機構230がパレット80を正しく回収し、パレットセンサ228がオン状態であれば(S13:YES)、CPU211はミシン1からパレット80を回収する処理を完了し、処理をS16に進める。パレット供給機構230がパレット80を正しく回収できず、パレットセンサ228がオフ状態であれば(S13:NO)、CPU211はエラー処理を行う(S15)。CPU211は、例えば図示しない警告灯を点灯し、作業者に回収エラーの発生を報知してエラーの対処を促す。CPU211は、処理をS13に戻し、作業者がエラーの対処を行ってパレットセンサ228がオン状態になれば(S13:YES)、処理をS16に進める。
CPU211は、回転テーブル202を回転する処理を行う(S16)。CPU211は、テーブルエンコーダ222の検出結果に基づいてテーブル回転モータ221を駆動し、回転テーブル202を所定角度(本実施形態では72度)回転する。CPU211は、テーブル固定電磁弁226を作動して回転テーブル202を固定ピンで位置決めする。CPU211は、テーブル固定センサ227の検出結果に基づいて回転テーブル202を正しい位置に位置決めしたと判断した時、回転テーブル202の回転処理を終了する。
CPU211は、ラベル搭載処理を行う(S17)。ラベル搭載処理は、詳細な説明は省略するが、パーツ供給装置91が特定形状の生地を供給可能な状態に準備する処理である。パーツ供給装置91が生地の供給準備を終えると、CPU211は、ラベル搭載処理を終了する。
CPU211は、各ミシン1に、受け取り開始信号を送信する(S18)。ミシン1のCPU101は、受け取り開始信号の受信を契機に、送り機構6を駆動してパレット保持部70を移動する。パレット保持部70はパレット供給装置200が供給するパレット80を受け取り可能な状態になる。パレット供給装置200のCPU211は、保持部移動電磁弁224を作動してパレット保持部235を供給位置に移動する(S20)。CPU211は、把持部開閉電磁弁225を作動して把持部239を開放位置に回動し、第二ピン842の把持を解除することでパレット保持部235のパレット80保持を解除する(S21)。
CPU211は各ミシン1に受け取り要求信号を送信する(S22)。ミシン1のCPU101は、受け取り要求信号の受信を契機に、パレット保持部70でパレット80を保持する処理を行う。CPU101は把持部75を把持位置に回動し、支持溝72と把持部75でパレット80の第一ピン841を把持する。パレット保持部70がパレット80を保持したら、CPU101はパレット供給装置200に受け取り完了信号を送信する。パレット供給装置200のCPU211は、全てのミシン1から受け取り完了信号を受信したか否か判断し(S23)、未受信であれば受信するまで処理を待機する(S23:NO)。CPU211は、全てのミシン1から受け取り完了信号を受信すると(S23:YES)、保持部移動電磁弁224を作動してパレット保持部235を待避位置に移動する(S25)。CPU211はミシン1へのパレット80の供給を完了する。
CPU211は、各ミシン1に、縫製指示信号を送信する(S26)。詳細な説明は省略するが、各ミシン1のCPU101は、縫製指示信号の受信を契機に縫製動作を開始する。縫製動作は、パレット供給装置200から受け取ったパレット80が保持する生地に対し、予めプログラムされた縫製動作の一工程を行う処理である。CPU101は縫製動作を終了すると、パレット供給装置200に縫製完了信号を送信する。パレット供給装置200のCPU211は、縫製指示信号の送信後、全てのミシン1から縫製完了信号を受信するまでの間、S27〜S33の処理を繰り返して待機する(S33:NO)。
CPU211は、投入スイッチ240の接点が閉じ、オン状態であるか否か判断する(S27)。投入スイッチ240の接点が開いたオフ状態であれば、CPU211は投入スイッチ240に対する操作の入力がないと判断し(S27:NO)、処理をS31に進める。
作業者が投入スイッチ240を押下して接点が閉じた時(S27:YES)、CPU211は作業机251の投入センサ229がオン状態であるか否か判断する(S28)。作業者が作業机251の所定位置にまだ縫製前のパレット80を配置しておらず、投入センサ229がオフ状態であれば(S28:NO)、CPU211は処理をS31に進める。投入スイッチ240がオン状態であり、且つ投入センサ229がオン状態であれば(S28:YES)、CPU211はRAM213に記憶する投入フラグをオンにし、投入ランプ245に通電して点灯する(S30)。パレット供給装置200は、現工程においてミシン1が縫製中であり、且つ次工程に用いる縫製前のパレット80をミシン1に供給する準備が整った状態になる。投入ランプ245は点灯することで、作業者がパレット供給機構230に対してパレット80をミシン1に供給する指示を入力した状態であることを報知する。CPU211は、処理をS31に進める。
CPU211は、取消スイッチ241の接点が閉じ、オン状態になったか否か判断する(S31)。CPU211は、作業者が取消スイッチ241を押下して接点が閉じ、オン状態になった時(S31:YES)、投入フラグをオフにし、投入ランプ245への通電を停止して消灯する(S32)。パレット供給装置200は、縫製前のパレット80を次工程においてミシン1に供給できる準備が整っていない状態になる。CPU211は、処理をS33に進める。取消スイッチ241の接点が開いたオフ状態であれば、CPU211は取消スイッチ241に対する操作の入力がないと判断し(S31:NO)、処理をS33に進める。
CPU211は、全てのミシン1から縫製完了信号を受信したか否か判断する(S33)。全てのミシン1から縫製完了信号を受信していなければ(S33:NO)、CPU211は処理をS27に戻し、S27〜S33の処理を繰り返して待機する。全てのミシン1から縫製完了信号を受信すると(S33:YES)、CPU211は投入ランプ245への通電中であるか否か、投入フラグに基づいて判断する(S35)。投入フラグがオフであり(S35:NO)、投入ランプ245が消灯中ならば、CPU211は処理をS27に戻す。作業者が作業机251の所定位置に縫製前のパレット80を配置し、投入スイッチ240を操作して、投入フラグがオンになるまで、CPU211はS27〜S35の処理を繰り返して待機する。
投入フラグがオンであり(S35:YES)、投入ランプ245が点灯中ならば、CPU211は作業机251の投入センサ229がオン状態であるか否か判断する(S36)。投入センサ229がオフ状態である場合(S36:NO)、CPU211は投入フラグをオフにし、投入ランプ245への通電を停止して消灯して(S37)、処理をS27に戻す。作業者が作業机251の所定位置にパレット80を配置し、投入スイッチ240を操作して、投入フラグがオンになるまで、CPU211はS27〜S35の処理を繰り返して待機する。
投入フラグがオン状態であり(S35:YES)、投入センサ229がオン状態であれば(S36:YES)、CPU211は処理をS6に戻して投入フラグをオフにし、投入ランプ245を消灯する(S6)。CPU211は、S7〜S25の処理を行い、パレット供給装置200とミシン1及び作業机251、252との間で次工程に用いるパレット80を受け渡す処理を行う。供給制御処理は、パレット供給装置200の電源がオフになると終了する。
以上説明したように、本発明に係るパレット供給装置200のCPU211は、投入スイッチ240がオン状態であり(S35:YES)、且つ全てのミシン1から縫製完了信号を受信した場合に(S33:YES)、S7〜S25の受け渡し処理を行う。パレット供給装置200は、縫製前の生地を保持するパレット80をミシン1に供給することができる。投入スイッチ240の入力は、ミシン1が生地の縫製中においても受け付け可能である。このため、パレット供給装置200は、ミシン1が現工程における生地への縫製を完了したら、直ちに、縫製前の生地を保持したパレット80をミシン1に供給し、次工程の縫製を開始できる。よって、パレット供給装置200は、現工程から次工程に移行する時に縫製作業の遅れが発生することを抑制し、作業効率の向上を図ることができる。
CPU211は、投入スイッチ240がオン状態であり(S35:YES)、且つ全てのミシン1から縫製完了信号を受信しても(S33:YES)、パレット80が作業机251の所定位置にセットされていなければ(S36:NO)、パレット80をミシン1に供給しない。故にパレット供給装置200は、投入スイッチ240の誤操作による誤作動を未然に防止できる。
CPU211は、RAM213に投入フラグを記憶し、投入フラグに基づいて投入スイッチ240がオン状態であるか否か判断できる。故に、パレット供給装置200は、構成が簡単であり、且つ投入スイッチ240の状態の判断を素早く行うことができる。CPU211は、投入スイッチ240の状態がオン状態であり(S27:YES)、パレット80が作業机251の所定位置にセットされている時のみ(S28:YES)、RAM213の投入フラグをオンにできる。CPU211は、投入ランプ245の点灯によって投入フラグがオンであることを報知できるので、投入スイッチ240の操作し忘れを防止できる。パレット供給装置200は、取消スイッチ241によって投入フラグのオンを取り消す指示を入力できる。故に、パレット供給装置200は、投入スイッチ240の誤操作があった場合に、誤操作の状態を解消することができる。パレット供給装置200は、投入フラグのオンを取り消した場合に投入ランプ245を消灯するので、取消スイッチ241の操作があったことを報知できる。
尚、本発明は、上記実施形態の他に種々の変更が可能である。縫製システム300はミシン1を3台備えるが、2台備えてもよいし、4台以上備えてもよい。縫製システム300がミシン1を複数台備える場合、必ずしも全てのミシン1が縫製動作の各工程を行う必要はなく、一部のミシン1の電源をオフにしてもよい。縫製システム300は、パレット保持部70、235をエアで駆動したが、モータ、アクチュエータ等を用いて電動で駆動してもよい。パレット供給装置200はテーブル固定電磁弁226、テーブル固定センサ227、固定ピンを備えず、回転テーブル202の位置決めをテーブル回転モータ221のトルクで行ってもよい。
取消スイッチ241は設けなくてもよい。この場合、CPU211は、S31の処理で、投入フラグがオンであり、且つ作業者が投入スイッチ240を押下した時、S32の処理で、投入フラグをオフにして投入ランプ245を消灯すればよい。CPU211は、S31、S32の処理を省略してもよい。もっとも、作業者が誤操作で投入スイッチ240を二度連続して押下すると、投入フラグが再びオンになる可能性があるので、パレット供給装置200は取消スイッチ241を備えることが好ましい。
CPU211は、S28の処理を省略してもよい。この場合、CPU211はS36の処理でのみ、パレット80が作業机251の所定位置にセットされているか否か判断すればよい。
投入フラグは設けなくてもよい。この場合、CPU211は、S35の処理で、投入ランプ245に対する通電の有無で、投入ランプ245が点灯中であるか否か判断すればよい。パレット供給装置200は、光による報知を行う投入ランプ245を備えたが、音による報知を行うブザー、振動による報知を行うバイブレータ等を備えてもよいし、これらを組み合わせて報知してもよい。投入スイッチ240、取消スイッチ241は、押しボタンスイッチでなくともよく、例えば、フットスイッチ、スナップスイッチ、光量、静電容量等の検知による可動部のないスイッチ等であってもよい。
パレット供給装置200は、投入ランプ245を備えず、報知を行わなくてもよい。投入スイッチ240、取消スイッチ241、投入ランプ245は、作業机251上面以外の位置に設けてもよい。該場合、投入スイッチ240、取消スイッチ241、投入ランプ245は、パレット供給装置200の土台部201のうち、作業机251、252の間の位置に設ければよい。
本実施形態においては、パレット80が、本発明の「保持体」に相当する。パレット供給装置200が「縫製対象物供給装置」に相当する。回転テーブル202が「テーブル」に相当する。パレット保持部235が「受渡機構」に相当する。作業机251、252が「作業領域」に相当する。投入スイッチ240が「指示スイッチ」に相当する。S27の処理を行って投入フラグがオンであるか否か判断するCPU211が「第一判断手段」に相当する。S33の処理を行って全てのミシン1から縫製完了信号を受信したか否か判断するCPU211が「第二判断手段」に相当する。S7〜S25の処理を行ってミシン1との間でパレット80を受け渡すCPU211が「授受手段」に相当する。S26の処理を行って全てのミシン1に対して縫製指示信号を送信するCPU211が「信号出力手段」に相当する。投入センサ229が「検知手段」に相当する。S36の処理を行って投入センサ229がオン状態であるか否か判断するCPU211が「第三判断手段」に相当する。投入フラグを記憶するRAM213が「記憶手段」に相当する。S28の処理を行って投入センサ229がオン状態であるか否か判断するCPU211が「第四判断手段」に相当する。投入ランプ245が「報知手段」に相当する。取消スイッチ241が「取消手段」に相当する。
1 ミシン
80 パレット
200 パレット供給装置
202 回転テーブル
211 CPU
213 RAM
229 投入センサ
230 パレット供給機構
235 パレット保持部
240 投入スイッチ
241 取消スイッチ
245 投入ランプ
251、252 作業机

Claims (9)

  1. 予め縫製対象物を保持した保持体を複数装着し、前記縫製対象物を縫製する複数のミシンに対し、前記保持体を供給する縫製対象物供給装置であって、
    水平方向に平行な上面を有するテーブルと、
    前記保持体を保持し、且つ前記テーブルの前記上面に前記複数のミシンの夫々に対応して設け、前記テーブルの外側及び内側に水平移動することで、対応する前記ミシンとの間で前記保持体を受け渡し可能な複数の受渡機構と、
    前記テーブルの周囲で前記受渡機構に前記保持体を取り付ける作業、及び前記受渡機構から前記保持体を取り外す作業を行う作業領域に設け、前記ミシンに前記保持体を供給する指示を入力する指示スイッチと、
    前記ミシンによる前記縫製対象物の縫製中に、前記指示スイッチの状態が、オン状態であるか否か判断する第一判断手段と、
    前記複数のミシンが前記縫製対象物に対する縫製を完了した場合に出力する縫製完了信号を受信したか否か判断する第二判断手段と、
    前記第一判断手段が、前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断手段が前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記受渡機構を制御して、前記ミシンから縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ、前記ミシンに縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給する授受手段と、
    前記授受手段が前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給後、前記ミシンに対し、前記縫製対象物に対する縫製を開始する縫製指示信号を出力する信号出力手段と
    を備えたことを特徴とする縫製対象物供給装置。
  2. 前記受渡機構に設け、前記受渡機構が前記ミシンに対して前記保持体を供給可能な位置に前記保持体があることを検知する検知手段と、
    前記第一判断手段が、前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断手段が前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記検知手段によって前記保持体が供給可能な位置にあるか否か判断する第三判断手段と
    を更に備え、
    前記授受手段は、前記保持体が受け渡し可能な位置にあると前記第三判断手段が判断した場合に、前記受渡機構を制御して、前記ミシンから前記縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給することを特徴とする請求項1に記載の縫製対象物供給装置。
  3. 前記指示スイッチの状態を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記第一判断手段は、前記記憶手段が記憶する前記指示スイッチの状態に基づいて、前記指示スイッチがオン状態であるか否か判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の縫製対象物供給装置。
  4. 前記第一判断手段が、前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断した場合、前記検知手段によって前記保持体が供給可能な位置にあるか否か判断する第四判断手段と、
    前記保持体が供給可能な位置にあると前記第四判断手段が判断した場合、前記指示スイッチの状態を記憶する記憶手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の縫製対象物供給装置。
  5. 前記指示スイッチがオン状態であることを報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の縫製対象物供給装置。
  6. 前記指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力する取消手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の縫製対象物供給装置。
  7. 前記指示スイッチがオン状態であることを報知する報知手段と、
    前記指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力する取消手段と
    を更に備え、
    前記報知手段は、前記取消手段が前記指示スイッチのオン状態を取り消す指示を入力した場合に報知を停止することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の縫製対象物供給装置。
  8. 水平方向に平行な上面を有するテーブルと、予め縫製対象物を保持した保持体を複数装着し、且つ前記縫製対象物を縫製する複数のミシンの夫々に対応して前記テーブルの前記上面に設け、前記テーブルの外側及び内側に水平移動することで、対応する前記ミシンとの間で前記保持体を受け渡し可能な複数の受渡機構とを備え、前記受渡機構を制御して前記ミシンに前記保持体を供給する縫製対象物供給装置の縫製対象物供給方法であって、
    前記ミシンによる前記縫製対象物の縫製中に、前記ミシンに前記保持体を供給する指示を入力する指示スイッチの状態が、オン状態であるか否か判断する第一判断工程と、
    前記複数のミシンが前記縫製対象物に対する縫製を完了した場合に出力する縫製完了信号を受信したか否か判断する第二判断工程と、
    前記第一判断工程で前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断工程で前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記受渡機構の制御によって、前記ミシンから縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ、前記ミシンに縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給する授受工程と、
    前記授受工程で前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給後、前記ミシンに対し、前記縫製対象物に対する縫製を開始する縫製指示信号を出力する信号出力工程と
    を含むことを特徴とする縫製対象物供給方法。
  9. 水平方向に平行な上面を有するテーブルと、予め縫製対象物を保持した保持体を複数装着し、且つ前記縫製対象物を縫製する複数のミシンの夫々に対応して前記テーブルの前記上面に設け、前記テーブルの外側及び内側に水平移動することで、対応する前記ミシンとの間で前記保持体を受け渡し可能な複数の受渡機構とを備え、前記受渡機構を制御して前記ミシンに前記保持体を供給する縫製対象物供給装置のコンピュータが実行可能な縫製対象物供給プログラムであって、
    前記縫製対象物供給装置のコンピュータに、
    前記ミシンによる前記縫製対象物の縫製中に、前記ミシンに前記保持体を供給する指示を入力する指示スイッチの状態が、オン状態であるか否か判断する第一判断ステップと、
    前記複数のミシンが前記縫製対象物に対する縫製を完了した場合に出力する縫製完了信号を受信したか否か判断する第二判断ステップと、
    前記第一判断ステップで前記指示スイッチの状態がオン状態であると判断し、且つ、前記第二判断ステップで前記縫製完了信号を受信したと判断した場合に、前記受渡機構の制御によって、前記ミシンから縫製完了後の縫製対象物を保持する前記保持体を回収し、且つ、前記ミシンに縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給する授受ステップと、
    前記授受ステップで前記ミシンに前記縫製前の縫製対象物を保持する前記保持体を供給後、前記ミシンに対し、前記縫製対象物に対する縫製を開始する縫製指示信号を出力する信号出力ステップと
    を実行させることを特徴とする縫製対象物供給プログラム。
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