JP2015130292A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャットダウンの早いセパレータと、収縮し難い又は収縮しないセパレータとの2種類のセパレータを使用した場合に、シャットダウンの早いセパレータが収縮する温度を越えても、短絡を防止することができるとともに、シャットダウンし難いことがない。
【解決手段】二次電池は、正極14及び負極15がセパレータ16を間に介在する状態で積層された電極組立体12を有する。セパレータ16は、第1セパレータ16a及び第2セパレータ16bの間に第1セパレータ16aよりも摩擦係数の小さな耐熱層16cが存在する構成で、かつ第1セパレータ16aが正極14側に配置され、第2セパレータ16bが負極15側に配置されている。第1セパレータ16aは、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高く、耐熱層16cは耐熱性が第1セパレータ16aより高く、第2セパレータ16bは、第1セパレータ16a及び耐熱層16cと別体に構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】二次電池は、正極14及び負極15がセパレータ16を間に介在する状態で積層された電極組立体12を有する。セパレータ16は、第1セパレータ16a及び第2セパレータ16bの間に第1セパレータ16aよりも摩擦係数の小さな耐熱層16cが存在する構成で、かつ第1セパレータ16aが正極14側に配置され、第2セパレータ16bが負極15側に配置されている。第1セパレータ16aは、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高く、耐熱層16cは耐熱性が第1セパレータ16aより高く、第2セパレータ16bは、第1セパレータ16a及び耐熱層16cと別体に構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、蓄電装置に係り、詳しくは正極及び負極の間に介在するセパレータに特徴を有する蓄電装置に関する。
セパレータは、正極と負極との接触に伴う短絡を防止し、電解液を保持することにより電極間(正極活物質層と負極活物質層との間)のイオン伝導経路を形成する役割を担っている。また、リチウムイオン二次電池のセパレータには、短絡防止機能に加えて、電池内が一定の温度域(典型的にはセパレータの融点(又は軟化点))に達した際にイオン伝導経路を遮断して充放電を停止させ、電池の熱暴走を防ぐ機能(シャットダウン機能)が求められる。
リチウムイオン二次電池用のセパレータとして、図7に示すセパレータが提案されている。セパレータ50は、基材60の第1面にセラミックス層70が設けられた構成となっている。基材60は、内部層としての多孔性PE(ポリエチレン)層61が外部層としての多孔性PP(ポリプロピレン)層62,63に挟まれた態様をなす。多孔性PP層62は、セラミックス層70との界面部分に表面改質層62aを有する。セラミックス層70は、少なくとも無機フィラーとバインダとを含む。
リチウムイオン二次電池の使用中、負極は、例えば100〜180℃まで発熱が大きく、正極は、例えば180℃以上で発熱が大きくなる。セパレータがPP単層ではシャットダウンは遅く、収縮は小さい。セパレータがPE単層ではシャットダウンは早く、収縮は大きい。また、PP/PE/PP3層ではシャットダウンは早く、収縮は中となる。しかし、PP/PE/PP3層で各層が熱溶着されて一体になっている場合は、PEが収縮するときの応力でPPも引っ張られて収縮する。
特許文献1のセパレータ50は、一方の多孔性PP層62にセラミックス層70が付与されているため、単純なPP/PE/PP3層構成に比べて収縮は小さいが、負極の発熱が多孔性PE層61に伝わり難く、シャットダウンし難くなるという問題がある。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、シャットダウンの早いセパレータと、収縮し難い又は収縮しないセパレータとの2種類のセパレータを使用した場合に、シャットダウンの早いセパレータが収縮する温度を越えても、短絡を防止することができるとともに、シャットダウンし難いことのない蓄電装置を提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置は、正極及び負極がセパレータを間に介在する状態で積層された電極組立体を有する蓄電装置である。そして、前記セパレータは、第1セパレータ及び第2セパレータの間に前記第1セパレータよりも摩擦係数の小さな耐熱層が存在する構成で、かつ前記第1セパレータが前記正極側に配置され、前記第2セパレータが前記負極側に配置され、前記第1セパレータは、収縮開始温度が前記第2セパレータより高く、前記耐熱層は耐熱性が前記第1セパレータより高く、前記第2セパレータは、前記第1セパレータ及び前記耐熱層と別体に構成されている。ここで、「摩擦係数の小さな」とは、溶融温度に達した第2セパレータの溶着を防止することができることを意味する。また、「収縮開始温度が高い」とは、収縮しない場合も含む。
この構成によれば、蓄電装置の使用状態において、例えば、過充電により正極及び負極が異常発熱した場合、第2セパレータは負極からの熱により第1セパレータが収縮温度に達する前に、溶融してセパレータの微細な空孔が溶融または軟化によって閉塞し、電極間のイオン伝導を遮断することにより充電を停止させる。即ち、シャットダウンを行う。その後、温度上昇に伴って第2セパレータは収縮する。第1セパレータ及び第2セパレータの間に第1セパレータよりも摩擦係数の小さな耐熱層が存在しない場合は、第2セパレータは第1セパレータに溶着した状態で収縮するため、第1セパレータに収縮方向の力が加わる。その結果、第1セパレータは、収縮温度に達する前に第2セパレータの収縮力によって収縮される。
しかし、第1セパレータと第2セパレータとの間に第1セパレータよりも摩擦係数の小さな耐熱層が存在するため、第1セパレータに対する第2セパレータの溶着が防止され、第1セパレータは、その収縮温度に達する前に第2セパレータの収縮力によって収縮されることが防止される。したがって、シャットダウンの早いセパレータと、収縮し難い又は収縮しないセパレータの2種類のセパレータを使用した場合に、シャットダウンの早いセパレータが収縮する温度を越えても、短絡を防止することができるとともに、シャットダウンし難いことがない。
前記耐熱層は、前記第1セパレータと一体に形成されていることが好ましい。耐熱層は、第1セパレータと独立して設けられてもよいが、第1セパレータと一体に形成されている場合、電極組立体の組立工程において第1セパレータと第2セパレータとの間に耐熱層を挟持する作業が不要になり、組立工程における作業が簡単になる。
前記第2セパレータは袋状に形成され、前記耐熱層、前記第1セパレータ、前記正極、前記第1セパレータ、前記耐熱層の順に積層されたものが前記第2セパレータに収容されていることが好ましい。この構成によれば、電極組立体の組立工程において、負極と第2セパレータとを交互に配置することにより、正極、負極、第1セパレータ、第2セパレータ、耐熱層を所定の配置順序で積層することができ、作業がより簡単になる。
本発明によれば、シャットダウンの早いセパレータと、収縮し難い又は収縮しないセパレータとの2種類のセパレータを使用した場合に、シャットダウンの早いセパレータが収縮する温度を越えても、短絡を防止することができるとともに、シャットダウンし難いことがない。
(第1の実施形態)
以下、本発明をリチウムイオン二次電池に具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
以下、本発明をリチウムイオン二次電池に具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、直方体状のケース11内に、積層型の電極組立体12が電解液13と共に収容されている。ケース11は、有底四角筒状の金属製のケース本体11aと、ケース本体11aの開口部を塞ぐ蓋体11bとで構成されている。
図2に示すように、電極組立体12は、金属箔14a上に活物質層14bを有する正極14及び金属箔15a上に活物質層15bを有する負極15が、両者の間にセパレータ16が介在する状態で複数積層された積層型の構成である。活物質層14b,15bは正極14及び負極15を構成する金属箔14a,15aのそれぞれ両面に形成されている。
正極14は、略矩形状に形成された金属箔14aと、その両面に活物質合剤が塗布、乾燥されて形成された活物質層14bと、金属箔14aの一辺から延出された正極タブ14cとを有する。また、正極14は、金属箔14aの正極タブ14cが形成された側の辺に沿って活物質層14bが形成されていない活物質非塗布部14dを有する。
負極15は、略矩形状に形成された金属箔15aと、その両面に活物質合剤が塗布、乾燥されて形成された活物質層15bと、金属箔15aの一辺から延出された負極タブ15cとを有する。負極15の金属箔15aと、正極14の金属箔14aとは同じ大きさに形成され、負極15の活物質層15bの面積は正極14の活物質層14bの面積より大きい。そのため、負極15は、正極14と異なり、金属箔15aの負極タブ15cが形成された側の辺に沿って活物質層15bが形成されていない活物質非塗布部は存在しない。なお、活物質層14b,15bの厚さは、金属箔14a,15aの厚さと同等以上であるが、図3以降の断面図においては、図面が煩雑になることを避けるため、正極14及び負極15における活物質層14b,15bの厚さを無視して図示している。
電極組立体12は、正極タブ14cの積層体が正極用の導電部材17を介して正極端子18に電気的に接続されており、負極タブ15cの積層体が負極用の導電部材19を介して負極端子20に電気的に接続されている。なお、正極端子18及び負極端子20は、ケース11と電気的に絶縁されている。
図2及び図3に示すように、セパレータ16は、第1セパレータ16a及び第2セパレータ16bの間に第1セパレータ16aよりも摩擦係数の小さな耐熱層16cが存在する構成で、かつ第1セパレータ16aが正極14側に配置され、第2セパレータ16bが負極15側に配置されている。耐熱層16cは、第1セパレータ16aと一体に形成されている。例えば、耐熱層16cは第1セパレータ16aに塗布された状態で形成されている。第2セパレータ16bは、第1セパレータ16a及び耐熱層16cと別体に構成されている。
第1セパレータ16aは、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高く、耐熱層16cは耐熱性が第1セパレータ16aより高く形成されている。第1セパレータ16aは多孔性のPP(ポリプロピレン)で形成され、第2セパレータ16bは多孔性のPE(ポリエチレン)で形成されている。耐熱層16cは、セラミック粒子(粉末)を含む多孔質のコート層として形成されている。
次に前記のように構成された二次電池10の作用を説明する。
二次電池10は、複数の二次電池10がケース11の側壁が平坦になるように加圧された状態でモジュール化される。そのため、二次電池10の使用状態においては、図4に示すように、正極14、第1セパレータ16a、耐熱層16c、第2セパレータ16b、負極15に対してそれらを接近させる方向に作用する拘束荷重が掛かった状態となる。
二次電池10は、複数の二次電池10がケース11の側壁が平坦になるように加圧された状態でモジュール化される。そのため、二次電池10の使用状態においては、図4に示すように、正極14、第1セパレータ16a、耐熱層16c、第2セパレータ16b、負極15に対してそれらを接近させる方向に作用する拘束荷重が掛かった状態となる。
第2セパレータ16bを構成するPEは、シャットダウン温度が、例えば130℃程度であり、収縮温度(収縮開始温度)が、例えば145〜160℃程度である。一方、第1セパレータ16aを構成するPPは、シャットダウン温度が、例えば170℃程度であり、収縮温度が、例えば180〜200℃程度である。シャットダウンは、多孔性のPEあるいは多孔性のPPの温度が融点又は軟化点以上になった場合に、孔が閉塞されることにより起こる。また、負極15は、例えば、100〜180℃まで発熱が大きく、正極14は、例えば、180℃以上で発熱が大きくなる。
二次電池10の使用状態において、例えば、過充電あるいは過放電により正極14及び負極15が異常発熱した場合、収縮し難い第1セパレータ16aの収縮温度に達する前に、二次電池10をシャットダウンすれば、短絡が発生することを回避できる。第2セパレータ16bは負極15に接した状態にあるため、負極15の熱が効率良く第2セパレータ16bに伝達される。そして、負極15の発熱により、第2セパレータ16bは第1セパレータ16aが収縮温度に達する前に、溶融してシャットダウンする。
第2セパレータ16bが溶融して収縮する場合、図4に矢印で示す方向に、隣接する耐熱層16cに対して力Fが作用するが、耐熱層16cは摩擦係数が小さいため、耐熱層16cに対する第2セパレータ16bの溶着が防止され、第1セパレータ16aは、その収縮温度に達する前に第2セパレータ16bの収縮力によって収縮されることが防止される。
図5(a)に示すように、正極14と負極15との間に、正極14側から第2セパレータ16b、耐熱層16c、第1セパレータ16aの順に配置した場合は、負極15の発熱が第2セパレータ16bに伝わり難く、第2セパレータ16bがシャットダウンし難くなる。その結果、電流が流れ続けることで温度が上昇し、短絡する虞がある。
また、図5(b)に示すように、第1セパレータ16aを設けずに、第2セパレータ16bに耐熱層16cを一体形成したセパレータを使用した場合は、第2セパレータ16bの収縮開始温度は、耐熱層16cがない構成に比べて5℃程度上昇する。しかし、第1セパレータ16aが存在しないため、収縮開始温度の5℃程度の上昇では、第2セパレータ16bの収縮開始後、第2セパレータ16bの収縮により耐熱層16cが一体に収縮されて短絡する虞がある。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)二次電池10は、正極14及び負極15がセパレータ16を間に介在する状態で積層された電極組立体12を有する蓄電装置である。セパレータ16は、第1セパレータ16a及び第2セパレータ16bの間に第1セパレータ16aよりも摩擦係数の小さな耐熱層16cが存在する構成で、かつ第1セパレータ16aが正極14側に配置され、第2セパレータ16bが負極15側に配置されている。第1セパレータ16aは、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高く、耐熱層16cは耐熱性が第1セパレータ16aより高く、第2セパレータ16bは、第1セパレータ16a及び耐熱層16cと別体に構成されている。したがって、シャットダウンの早いセパレータ(第2セパレータ16b)と、収縮し難いセパレータ(第1セパレータ16a)との2種類のセパレータを使用した場合に、シャットダウンの早いセパレータが収縮する温度を越えても、短絡を防止することができるとともに、シャットダウンし難いことがない。
(1)二次電池10は、正極14及び負極15がセパレータ16を間に介在する状態で積層された電極組立体12を有する蓄電装置である。セパレータ16は、第1セパレータ16a及び第2セパレータ16bの間に第1セパレータ16aよりも摩擦係数の小さな耐熱層16cが存在する構成で、かつ第1セパレータ16aが正極14側に配置され、第2セパレータ16bが負極15側に配置されている。第1セパレータ16aは、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高く、耐熱層16cは耐熱性が第1セパレータ16aより高く、第2セパレータ16bは、第1セパレータ16a及び耐熱層16cと別体に構成されている。したがって、シャットダウンの早いセパレータ(第2セパレータ16b)と、収縮し難いセパレータ(第1セパレータ16a)との2種類のセパレータを使用した場合に、シャットダウンの早いセパレータが収縮する温度を越えても、短絡を防止することができるとともに、シャットダウンし難いことがない。
(2)耐熱層16cは、第1セパレータ16aと一体に形成されている。耐熱層16cは、第1セパレータ16aと独立して設けられてもよいが、第1セパレータ16aと一体に形成されている場合、電極組立体12の組立工程において第1セパレータ16aと第2セパレータ16bとの間に耐熱層16cを挟持する作業が不要になり、組立工程における作業が簡単になる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図6にしたがって説明する。この実施形態では、第2セパレータ16bが袋状に形成され、正極14、第1セパレータ16a及び耐熱層16cが袋状の第2セパレータ16b内に収容されている点が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
次に、第2の実施形態を図6にしたがって説明する。この実施形態では、第2セパレータ16bが袋状に形成され、正極14、第1セパレータ16a及び耐熱層16cが袋状の第2セパレータ16b内に収容されている点が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図6に示すように、袋状の第2セパレータ16b内には、積層方向の中央に正極14が配置され、正極14の両側に第1セパレータ16a及び耐熱層16cが、それぞれ第1セパレータ16aが正極14と、耐熱層16cが第2セパレータ16bと対向する状態で収容されている。
電極組立体12の組立工程においては、負極15と第2セパレータ16bとを交互に所定枚数配置した後、正極タブ14cの積層体が正極用の導電部材17に溶接され、負極タブ15cの積層体が負極用の導電部材19に溶接されて電極組立体12が形成される。
この実施形態においても、電極組立体12を構成する隣り合う正極14と負極15との間には、第1セパレータ16a、第2セパレータ16b及び耐熱層16cが存在する。そして、耐熱層16cは第1セパレータ16a及び第2セパレータ16bの間に配置され、かつ第1セパレータ16aが正極14側に配置され、第2セパレータ16bが負極15側に配置されている。
したがって、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)及び(2)と同様な効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(3)第2セパレータ16bは袋状に形成され、耐熱層16c、第1セパレータ16a、正極14、第1セパレータ16a、耐熱層16cの順に積層されたものが袋状の第2セパレータ16bに収容されている。この構成によれば、電極組立体12の組立工程において、負極15と第2セパレータ16bとを交互に配置することにより、正極14、負極15、第1セパレータ16a、第2セパレータ16b、耐熱層16cを所定の配置順序で積層することができ、作業がより簡単になる。
(3)第2セパレータ16bは袋状に形成され、耐熱層16c、第1セパレータ16a、正極14、第1セパレータ16a、耐熱層16cの順に積層されたものが袋状の第2セパレータ16bに収容されている。この構成によれば、電極組立体12の組立工程において、負極15と第2セパレータ16bとを交互に配置することにより、正極14、負極15、第1セパレータ16a、第2セパレータ16b、耐熱層16cを所定の配置順序で積層することができ、作業がより簡単になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 第1セパレータ16aは多孔性のPPに限らず、電気的絶縁性を有し、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高く、電解液を保持してイオン伝導経路を確保できる構成であればよく、例えば、紙や不織布であってもよい。不織布は、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選択される樹脂製の繊維で構成される。なお、紙はセルロースの不織布とも考えられる。また、紙は高温になっても収縮しないが、実質的に収縮開始温度が第2セパレータ16bより高いことになる。即ち、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高いとは、高温になっても収縮しないことも含む。
○ 第1セパレータ16aは多孔性のPPに限らず、電気的絶縁性を有し、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高く、電解液を保持してイオン伝導経路を確保できる構成であればよく、例えば、紙や不織布であってもよい。不織布は、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド及びポリエチレンテレフタレートから選択される樹脂製の繊維で構成される。なお、紙はセルロースの不織布とも考えられる。また、紙は高温になっても収縮しないが、実質的に収縮開始温度が第2セパレータ16bより高いことになる。即ち、収縮開始温度が第2セパレータ16bより高いとは、高温になっても収縮しないことも含む。
○ 耐熱層16cは、第1セパレータ16aと一体に形成された構成に限らず、第1セパレータ16aと別体に形成された構成であってもよい。
○ 正極14及び負極15は、必ずしも金属箔14a,15aの両面に活物質層14b,15bが形成された構成に限らず、金属箔14a,15aの片面にのみ活物質層14b,15bが形成された構成であってもよい。
○ 正極14及び負極15は、必ずしも金属箔14a,15aの両面に活物質層14b,15bが形成された構成に限らず、金属箔14a,15aの片面にのみ活物質層14b,15bが形成された構成であってもよい。
○ 金属箔14a,15aの両面に活物質層14b,15bが形成された正極14及び負極15を使用する場合も、積層方向の両端に位置する正極14及び負極15に、金属箔14a,15aの片面に活物質層14b,15bが形成された正極14及び負極15を使用してもよい。この場合、不要な活物質層14b,15bが存在しない分、活物質が無駄にならない。
○ 正極タブ14c及び負極タブ15cは、金属箔14a,15aの一部を利用して一体形成されたものに限らず、別に形成されたタブ用金属箔を活物質非塗布部に溶接で接合した構成としてもよい。
○ 電極組立体12は積層型に限らず、巻回型の電極組立体12であってもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池に限らず、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池等の他の二次電池であってもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池に限らず、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池等の他の二次電池であってもよい。
○ 蓄電装置は、二次電池10に限らず、例えば、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のようなキャパシタであってもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)前記第2セパレータは袋状に形成され、前記負極は前記第2セパレータに収容されている請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
10…蓄電装置としての二次電池、12…電極組立体、14…正極、15…負極、16…セパレータ、16a…第1セパレータ、16b…第2セパレータ、16c…耐熱層。
Claims (3)
- 正極及び負極がセパレータを間に介在する状態で積層された電極組立体を有する蓄電装置であって、
前記セパレータは、第1セパレータ及び第2セパレータの間に前記第1セパレータよりも摩擦係数の小さな耐熱層が存在する構成で、かつ前記第1セパレータが前記正極側に配置され、前記第2セパレータが前記負極側に配置され、前記第1セパレータは、収縮開始温度が前記第2セパレータより高く、前記耐熱層は耐熱性が前記第1セパレータより高く、前記第2セパレータは、前記第1セパレータ及び前記耐熱層と別体に構成されていることを特徴とする蓄電装置。 - 前記耐熱層は、前記第1セパレータと一体に形成されている請求項1に記載の蓄電装置。
- 前記第2セパレータは袋状に形成され、前記耐熱層、前記第1セパレータ、前記正極、前記第1セパレータ、前記耐熱層の順に積層されたものが前記第2セパレータに収容されている請求項2に記載の蓄電装置。
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2014
- 2014-01-08 JP JP2014001678A patent/JP2015130292A/ja active Pending
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