JP2013145693A - セパレータ及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャットダウン特性が良好なセパレータ、及び、このセパレータを用いた安全性の高いリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】セパレータ30は、ポリプロピレンからなる第1多孔質層31とポリエチレンからなる第2多孔質層32とを有する。さらに、セパレータ30は、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に、CaとNaとAlとSiとを含有する複合酸化物粒子36を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、セパレータ、及び、これを用いたリチウムイオン二次電池に関する。
近年、ハイブリッド自動車やノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源として、リチウムイオン二次電池が利用されている。特許文献1には、リチウムイオン二次電池のセパレータとして、多孔性ポリエチレン層と多孔性ポリプロピレン層とが積層された多孔性樹脂基材(樹脂多孔質層)を有するセパレータが開示されている。
特開2011−71009号公報
特許文献1には、上述のセパレータは、電池内が一定の温度域(典型的には、セパレータを構成する樹脂の融点)に達した際に、イオン導電パスを遮断して、電池反応を停止させ、電池の熱暴走を防ぐ機能(シャットダウン機能)を発揮することが記載されている。
例えば、電池内の温度がセパレータを構成するポリエチレン(多孔質層)の融点に達すると、ポリエチレンからなる多孔質層が溶融することによって、当該多孔質層の微細な空孔(イオン導電パス)が閉塞(消滅)する。これによって、セパレータ(樹脂多孔質層)を通じた正負極間のイオン伝導を遮断して、電池反応を停止させる。その結果、電池の熱暴走を防ぎ、電池の安全性を確保する。
ところで、ポリエチレンからなる多孔質層が溶融するとき、当該多孔質層の微細な空孔が閉塞(消滅)することにより、当該多孔質層の厚みが減少する。このとき、当該多孔質層の厚みが不均一に減少し、極端に厚みが薄くなる箇所が生じることがあった。このため、良好なシャットダウン特性が得られないことがあった。例えば、過充電により電池温度がシャットダウン温度(例えば、ポリエチレンの融点+αの温度)に達したときに、適切に、正負極間のイオン伝導を遮断(電流遮断)することができないことがあった。その理由は、溶融により極端に厚みが薄くなった箇所において、イオンの移動が可能となっているためと考えている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、シャットダウン特性が良好なセパレータ、及び、このセパレータを用いた安全性の高いリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ポリプロピレンからなる第1多孔質層とポリエチレンからなる第2多孔質層とを有するセパレータであって、上記第1多孔質層と上記第2多孔質層との層間に、CaとNaとAlとSiとを含有する複合酸化物粒子を備えるセパレータである。
上述のセパレータは、ポリプロピレンからなる第1多孔質層とポリエチレンからなる第2多孔質層との層間に、CaとNaとAlとSiとを含有する複合酸化物粒子を備えている。第1多孔質層と第2多孔質層との層間に上記複合酸化物粒子を配置することで、セパレータのシャットダウン特性を良好とすることができる。
具体的には、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に上記複合酸化物粒子を配置しておくことにより、第2多孔質層の溶融によって第2多孔質層の微細な空孔(この空孔がイオン導電パス)が閉塞(消滅)することにより当該多孔質層の厚みが減少するとき、第2多孔質層の厚みを均一に減少させることができる。
これにより、第2多孔質層において極端に厚みが薄くなる箇所が生じる不具合を防止でき、セパレータのシャットダウン抵抗(第2多孔質層の溶融により第2多孔質層の空孔が閉塞されてシャットダウン機能が発揮されたときの抵抗)を高めることができる。シャットダウン抵抗が大きいほど、イオンの移動を防止する能力(電流を遮断する能力)が高まるので、上述のセパレータは、シャットダウン特性が良好なセパレータとなる。
なお、上述のセパレータは、ポリプロピレンからなる第1多孔質層、及び、ポリエチレンからなる第2多孔質層に加えて、さらに、ポリプロピレンからなる第3多孔質層を有していても良い。この場合、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に加えて、第2多孔質層と第3多孔質層との層間にも、上記複合酸化物粒子を配置すると良い。
また、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に上記複合酸化物粒子を配置する形態としては、例えば、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に上記複合酸化物粒子のみを配置する形態が挙げられる。また、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に、上記複合酸化物粒子を含有する多孔質層(ポリエチレンまたはポリプロピレンからなる多孔質層)を介在させるようにしても良い。
さらに、上記のセパレータであって、ポリエチレンまたはポリプロピレンからなる多孔質層であって前記複合酸化物粒子を層内に含有する多孔質層を、前記第1多孔質層と前記第2多孔質層との層間に介在させることによって、上記第1多孔質層と上記第2多孔質層との層間に上記複合酸化物粒子を配置してなるセパレータとすると良い。
上述のセパレータは、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂からなる多孔質層であって前記複合酸化物粒子を層内に含有する多孔質層を、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に介在させている。このような形態で、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に上記複合酸化物粒子を配置することで、上記複合酸化物粒子を、第1多孔質層と第2多孔質層との層間の全面にわたってに均一に分散させた状態で配置することができる。このため、上述のセパレータでは、第2多孔質層の溶融によって第2多孔質層の微細な空孔が消滅(閉塞)しつつ当該多孔質層の厚みが減少するとき、第2多孔質層の厚みをより均一に減少させることができる。従って、シャットダウン特性が良好なセパレータとなる。
なお、複合酸化物粒子を層内に含有する多孔質層は、例えば、次のようにして製造する。まず、ポリエチレン樹脂を溶融し、このポリエチレン溶液中に上記複合酸化物粒子を分散させて、ペーストを作製する。このペーストをシート状に成形(硬化)することで、複合酸化物粒子が均一に分散したポリエチレン樹脂層を得る。その後、このポリエチレン樹脂層に対し、延伸等の加工(多孔質とするための加工)を行うことで、複合酸化物粒子が均一に分散した多孔質層を得ることができる。従って、この多孔質層を第1多孔質層と第2多孔質層との層間に介在させることで、上記複合酸化物粒子を、第1多孔質層と第2多孔質層との層間の全面にわたってに均一に分散させた状態で配置することができる。
さらに、上記いずれかのセパレータであって、前記複合酸化物粒子の存在数は、前記第1多孔質層と前記第2多孔質層との層間において、1×104 μm2 の単位面積当たり、5〜50個の範囲内の値であるセパレータとすると良い。
換言すれば、上記いずれかのセパレータであって、前記複合酸化物粒子を、前記第1多孔質層と前記第2多孔質層との層間において、1×104 μm2 の単位面積当たり(すなわち、100μm四方の単位面積当たり)、5個以上50個以下の範囲内の個数配置してなるセパレータとすると良い。
上述のような割合で前記複合酸化物粒子を配置することで、セパレータのシャットダウン抵抗(第2多孔質層の溶融によりシャットダウン機能が発揮されたときの抵抗)をより一層高めることができる。従って、上述のセパレータは、シャットダウン特性に優れたセパレータとなる。
さらに、上記いずれかのセパレータであって、前記複合酸化物粒子の平均粒径は、1〜4μmの範囲内の値であるセパレータとすると良い。
複合酸化物粒子の平均粒径を1〜4μmの範囲内の値とすることで、セパレータのシャットダウン抵抗をより一層高めることができる。従って、上述のセパレータは、シャットダウン特性に優れたセパレータとなる。
さらに、上記いずれかのセパレータであって、前記第1多孔質層または前記第2多孔質層の表面に積層された耐熱多孔質層、を有するセパレータとすると良い。
第1多孔質層または第2多孔質層の表面に耐熱多孔質層を設けることで、異物等がセパレータを貫通することにより正負極間に微短絡が発生した場合でも、その後の短絡拡大を防止することができる。
具体的には、例えば、樹脂多孔質層(第1多孔質層及び第2多孔質層)のみからなるセパレータ(すなわち、耐熱多孔質層を有しないセパレータ)の場合、異物等がセパレータを貫通することによりセパレータの電気的絶縁が局所的に破壊され、正負極間に微短絡が発生したとき、その部分における発熱により、樹脂多孔質層の貫通孔が拡大する虞がある。その結果、正負極間の短絡が拡大してしまう虞がある。
これに対し、第1多孔質層または第2多孔質層の表面に耐熱多孔質層を設けることで、異物等による正負極間の短絡の拡大を防止することができる。耐熱多孔質層(詳細には、耐熱多孔質層を構成する耐熱性微粒子)は、樹脂多孔質層に比べて、遙かに融点が高いので、上述のような局所的短絡が発生した場合でも、その部分における発熱により、耐熱多孔質層の貫通孔が拡大することがない。これにより、耐熱多孔質層によって、異物等による正負極間の短絡の拡大を防止することができる。
また、第1多孔質層または第2多孔質層の表面に耐熱多孔質層を設けることで、セパレータの温度がシャットダウン温度(第2多孔質層の融点+αの温度、例えば150℃)に達した場合でも、樹脂多孔質層(第1多孔質層及び第2多孔質層)について、面方向(積層方向に直交する方向)への熱収縮を抑制することができる。耐熱多孔質層(詳細には、耐熱多孔質層を構成する耐熱性微粒子)は、樹脂多孔質層に比べて、遙かに融点が高いので、セパレータの温度がシャットダウン温度に達した場合でも、ほとんど熱収縮しないからである。
この耐熱多孔質層により、面方向への樹脂多孔質層(第1多孔質層及び第2多孔質層)の熱収縮が抑制されることで、セパレータによる正負極間の電気的絶縁を維持することができる。これにより、セパレータのシャットダウン機能の信頼性を向上させることができ、その結果、シャットダウン特性を良好にすることができる。
なお、シャットダウン温度とは、セパレータのシャットダウン機能が確実に発揮される温度である。具体的には、ポリエチレンからなる第2多孔質層の溶融により、第2多孔質層の空孔がほぼ完全に閉塞したと判断される温度であり、第2多孔質層の融点(ポリエチレンの融点)+αの温度となる。本願では、シャットダウン温度を150℃としている。
また、耐熱多孔質層は、耐熱性微粒子及びバインダを有する多孔質層である。耐熱性微粒子としては、例えば、アルミナ、ベーマイト、水酸化マグネシウムなどの無機フィラーを挙げることができる。
本発明の他の態様は、正極と負極との間に介在するセパレータ、を有するリチウムイオン二次電池であって、上記セパレータは、前記いずれかのセパレータであるリチウムイオン二次電池である。
上述のリチウムイオン二次電池は、正極と負極との間に介在するセパレータとして、前述のいずれかのセパレータを備えている。このため、電池内の温度(セパレータの温度)がシャットダウン温度に達した場合に、適切に、正負極間のイオン伝導を遮断(電流遮断)することができ、その結果、電池の熱暴走を防ぐことができる。
従って、上述のリチウムイオン二次電池は、安全性の高いリチウムイオン二次電池となる。
実施例1〜3にかかるリチウムイオン二次電池の縦断面図である。 図1のW部拡大図であり、電極体の拡大断面図に相当する。 実施例1にかかるセパレータの拡大断面図である。 実施例2にかかるセパレータの拡大断面図である。 実施例3にかかるセパレータの拡大断面図である。 比較例にかかるセパレータの拡大断面図である。 セパレータのシャットダウン抵抗を測定する装置の概略図である。 同測定装置により測定するサンプルの断面図である。 複合酸化物粒子の存在数とSD抵抗値との相関図である。 複合酸化物粒子の粒径とSD抵抗値との相関図である。
次に、本発明の実施例1について説明する。
本実施例1のリチウムイオン二次電池1は、図1に示すように、円筒型のリチウムイオン二次電池である。このリチウムイオン二次電池1は、電極体40と、この電極体40を収容する電池ケース60とを有する。
電池ケース60は、円筒型の電池ケースであり、金属板に絞り加工を行って有底筒状に成形した金属製の電池缶61と、円盤状をなす金属製の電池蓋62とを有する(図1参照)。電池蓋62は、電気絶縁性樹脂からなる円環状のガスケット69を電池缶61との間に介在させた状態で、電池缶61の開口部61bでかしめられて、電池缶61を封口している。これにより、電池缶61と電池蓋62との間をガスケット69により電気的に絶縁しつつ、電極体40を収容した電池缶61と電池蓋62とが一体とされて、電池ケース60をなしている。
電極体40は、正極10、負極20、及び、正極10と負極20との間に介在するセパレータ30を有している。詳細には、正極10と負極20とセパレータ30とが、捲回軸45の周りに捲回された円筒形状の捲回電極体である。
正極10は、正極集電箔11と、その表面(両面)に塗工された正極合材層13とを有している(図2参照)。詳細には、正極合材層13として、正極集電箔11の第1面11bに塗工されている第1正極合材層13bと、正極集電箔11の第2面11cに塗工されている第2正極合材層13cを有している。
本実施例1では、正極集電箔として、厚みが15μmのアルミニウム箔を用いている。また、正極合材層13は、正極活物質、導電材、バインダにより構成されている。本実施例1では、正極活物質として、LiNi1/3Co1/3Mn1/32を用いている。また、導電材として、アセチレンブラックを用いている。また、バインダとして、PVdFを用いている。
負極20は、負極集電箔21と、その表面(両面)に塗工された負極合材層23とを有している。詳細には、負極合材層23として、負極集電箔21の第1面21bに塗工されている第1負極合材層23bと、負極集電箔21の第2面21cに塗工されている第2負極合材層23cを有している。
本実施例1では、負極集電箔21として、厚みが10μmの銅箔を用いている。また、負極合材層23は、負極活物質、バインダ、増粘剤により構成されている。本実施例1では、負極活物質として、アモルファスコートグラファイトを用いてる。また、バインダとして、SBR(スチレンブタジエンゴム)を用いている。また、増粘剤として、CMC(カルボキシメチルセルロース)を用いている。
セパレータ30は、図3に示すように、ポリプロピレンからなる第1多孔質層31と、ポリエチレンからなる第2多孔質層32と、ポリプロピレンからなる第3多孔質層33とを有している。なお、第1多孔質層31、第2多孔質層32、及び、第3多孔質層33には、いずれも、層内の全体にわたって連通する微細な空孔が存在しているが、図3では空孔の図示を省略している。
このセパレータ30では、第1多孔質層31及び第3多孔質層33を構成するポリプロピレンよりも、第2多孔質層32を構成するポリエチレンのほうが融点が低いので、第2多孔質層32の溶融によって第2多孔質層32の微細な空孔が消滅(閉塞)することで、シャットダウン機能が発揮される。すなわち、第2多孔質層32の微細な空孔(イオン導電パス)が消滅(閉塞)することで、セパレータ30を通じた正負極間のイオン伝導を遮断(電流遮断)して、電池反応を停止させる。その結果、リチウムイオン二次電池1の熱暴走を防ぐことができる。
ところで、ポリエチレンからなる多孔質層が溶融するとき、当該多孔質層の微細な空孔が閉塞(消滅)することにより、当該多孔質層の厚みが減少する。このとき、従来のセパレータを備える電池では、当該多孔質層の厚みが不均一に減少し、極端に厚みが薄くなる箇所が生じることがあった。このため、良好なシャットダウン特性が得られないことがあった。例えば、過充電により電池温度がシャットダウン温度(例えば、ポリエチレンの融点+αの温度)に達したときに、適切に、正負極間のイオン伝導を遮断(電流遮断)することができないことがあった。その理由は、溶融により極端に厚みが薄くなった箇所において、抵抗が極めて小さくなり、Liイオンの移動が可能となっているためと考えている。
これに対し、本実施例1のセパレータ30は、図3に示すように、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に、CaとNaとAlとSiとを含有する複数の複合酸化物粒子36を備えている。さらに、第2多孔質層32と第3多孔質層33との層間にも、複数の複合酸化物粒子36を備えている。
このように、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に複合酸化物粒子36を配置することで、セパレータ30のシャットダウン特性を良好とすることができる。さらに、第2多孔質層32と第3多孔質層33との層間にも複合酸化物粒子36を配置することで、セパレータ30のシャットダウン特性をより一層良好とすることができる。
具体的には、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に複合酸化物粒子36を配置しておくことにより、第2多孔質層32の溶融によって第2多孔質層32の微細な空孔が消滅(閉塞)しつつ当該多孔質層の厚みが減少するとき、第2多孔質層32の厚みを均一に減少させることができる。
これにより、第2多孔質層32において極端に厚みが薄くなる箇所が生じる不具合を防止でき、セパレータ30のシャットダウン抵抗(第2多孔質層32の溶融によりシャットダウン機能が発揮されたときのセパレータの電気抵抗値)を高めることができる。シャットダウン抵抗が大きいほど、Liイオンの移動を防止する能力(電流を遮断する能力)が高まるので、本実施例1のセパレータ30は、シャットダウン特性が良好なセパレータとなる。
しかも、本実施例1のセパレータ30では、図3に示すように、ポリエチレンからなる多孔質層であって複合酸化物粒子36を層内に含有する粒子含有多孔質層34を、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に介在させることで、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に複合酸化物粒子36を配置している。
このような形態で、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に複合酸化物粒子36を配置することで、複合酸化物粒子36を、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間の全面にわたってに均一に分散させた状態で配置することができる。このため、第2多孔質層32の溶融によって第2多孔質層32の微細な空孔が消滅(閉塞)しつつ当該多孔質層の厚みが減少するとき、第2多孔質層32の厚みをより均一に減少させることができる。従って、セパレータ30のシャットダウン特性が良好となる。
さらに、本実施例1のセパレータ30では、ポリエチレンからなる多孔質層であって複合酸化物粒子36を層内に含有する粒子含有多孔質層35を、第2多孔質層32と第2多孔質層33との層間に介在させることで、第2多孔質層32と第3多孔質層33との層間に複合酸化物粒子36を配置している(図3参照)。このため、セパレータ30のシャットダウン特性が、より一層良好となる。
なお、本実施例1のセパレータ30では、複合酸化物粒子36の存在数を、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間において、1×104 μm2 の単位面積当たり(すなわち、100μm四方の単位面積当たり)、5〜50個の範囲内の値とするのが好ましい。換言すれば、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間において、複合酸化物粒子36を、1×104 μm2 の単位面積当たり(すなわち、100μm四方の単位面積当たり)、5個以上50個以下の範囲内の個数だけ配置するのが好ましい。具体的には、粒子含有多孔質層34において、1×104 μm2 の単位面積当たりの複合酸化物粒子36の存在数を、5〜50個の範囲内の値とするのが好ましい。
上述のような割合で、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に複合酸化物粒子36を配置することで、セパレータ30のシャットダウン抵抗(第2多孔質層32の溶融によりシャットダウン機能が発揮されたときの抵抗)をより一層高めることができるからである。
さらに、第2多孔質層32と第3多孔質層33との層間においても、複合酸化物粒子36の存在数を、1×104 μm2 の単位面積当たり(すなわち、100μm四方の単位面積当たり)、5〜50個の範囲内の値とするのが好ましい。これにより、セパレータ30のシャットダウン抵抗をより一層高めることができるからである。
さらに、本実施例1のセパレータ30では、複合酸化物粒子36の平均粒径を1〜4μmの範囲内の値とするのが好ましい。これにより、セパレータ30のシャットダウン抵抗をより一層高めることができるからである。
以上より、本実施例1のリチウムイオン二次電池1は、電池内の温度(セパレータ30の温度)がシャットダウン温度に達した場合に、適切に、正負極間のイオン伝導を遮断(電流遮断)することができ、その結果、電池1の熱暴走を防ぐことができる。従って、本実施例1のリチウムイオン二次電池1は、安全性の高いリチウムイオン二次電池となる。
なお、複合酸化物粒子36の平均粒径の値は、レーザー回折・散乱式粒径粒度分布測定法によるD50の値を採用している。測定装置として、日機装株式会社製のマイクロトラックを用いている。
さらに、本実施例1のセパレータ30では、図3に示すように、第1多孔質層31の表面に耐熱多孔質層38を設けている。耐熱多孔質層38は、耐熱性微粒子(無機フィラー)とバインダと増粘剤とにより構成されている。耐熱性微粒子としては、アルミナまたはベーマイトを用いることができる。また、バインダとしては、アクリル系バインダ、SBR、ポリオレフィンバインダ、またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を用いることができる。また、増粘剤としては、CMC、MC(メチルセルロース)、またはNMP(N-メチル-2-ピロリドン)を用いることができる。
耐熱多孔質層38を設けることで、異物等がセパレータを貫通することにより正負極間に微短絡が発生した場合でも、その後の短絡拡大を防止することができる。
具体的には、例えば、耐熱多孔質層を有しないセパレータの場合、金属異物等がセパレータを貫通することによりセパレータの電気的絶縁が局所的に破壊され、正負極間に微短絡が発生したとき、その部分における発熱により、樹脂からなる多孔質層の貫通孔が拡大する虞がある。その結果、正負極間の短絡が拡大してしまう虞がある。
これに対し、第1多孔質層31の表面に耐熱多孔質層38を設けることで、金属異物等による正負極間の短絡の拡大を防止することができる。耐熱多孔質層38(詳細には、耐熱多孔質層を構成する耐熱性微粒子)は、樹脂多孔質層(第1多孔質層31、第2多孔質層32、第3多孔質層33)に比べて、遙かに融点が高いので、上述のような局所的短絡が発生した場合でも、その部分における発熱により、耐熱多孔質層38の貫通孔が拡大することがない。これにより、耐熱多孔質層38によって、金属異物等による正負極間の短絡の拡大を防止することができる。微短絡発生後の発熱により異物が溶融すれば、再び、正負極間の電気的絶縁が回復することになる。
また、第1多孔質層31の表面に耐熱多孔質層38を設けることで、セパレータ30の温度がシャットダウン温度(第2多孔質層の融点+αの温度、例えば150℃)に達した場合でも、樹脂からなる多孔質層(第1多孔質層31及び第2多孔質層32)について、面方向(積層方向に直交する方向、図3において左右方向)への熱収縮を抑制することができる。耐熱多孔質層38(詳細には、耐熱多孔質層38を構成する耐熱性微粒子)は、樹脂からなる多孔質層に比べて、遙かに融点が高いので、セパレータ30の温度がシャットダウン温度に達した場合でも、ほとんど熱収縮しないからである。
この耐熱多孔質層38により、樹脂からなる多孔質層(第1多孔質層31及び第2多孔質層32)の面方向への熱収縮が抑制されることで、セパレータ30による正負極間の電気的絶縁を維持することができる。これにより、セパレータ30のシャットダウン機能の信頼性を向上させることができ、その結果、シャットダウン特性を良好にすることができる。
また、本実施例1では、電解液として、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とジメチルカーボネート(DMC)とを、体積比で3:4:3に調整した混合有機溶媒に、溶質としてLiPF6を添加した非水電解液を用いている。なお、電解液中のLiPF6の濃度は、1.1mol/Lとしている。
また、電極体40の正極合材層未塗工部(正極10のうち正極合材層13が塗工されていない部位)は、その端面において、略十字形状の金属板からなる正極集電部材71に溶接されている(図1参照)。さらに、正極集電部材71は、帯状の金属薄板からなる接続部材53を通じて、電池蓋62に電気的に接続されている。これにより、本実施例1の電池1では、電池蓋62が正極外部端子となる。なお、電池蓋62と正極集電部材71との間には、電気絶縁性の樹脂板16を介在させている。
また、電極体40の負極合材層未塗工部(負極20のうち負極合材層23が塗工されていない部位)は、その端面において、円板状の金属板からなる負極集電部材72に溶接されている。さらに、負極集電部材72は、電池缶61の底部61kに溶接されている。これにより、本実施例1の電池1では、電池缶61の底部61kが負極外部端子となる。
次に、実施例1にかかる電池1の製造方法について説明する。
まず、正極10を作製した。具体的には、正極活物質(LiNi1/3Co1/3Mn1/32)と導電材(アセチレンブラック)とバインダ(PVdF)と溶媒(N−メチル−2−ピロリドン)とを混合して、スラリー状の正極合材を得た。次いで、この正極合材スラリーを、厚み15μmの正極集電箔11(アルミニウム箔)の両面(第1面11bと第2面11c)に塗布し、乾燥させて、正極合材層13(第1正極合材層13bと第2正極合材層13c)とした。その後、ロールプレスで圧延して、正極10を得た。
また、負極20を作製した。具体的には、負極活物質(アモルファスコートグラファイト)とバインダ(SBR)と増粘剤(CMC)と溶媒(N−メチル−2−ピロリドン)とを混合して、スラリー状の負極合材を得た。次いで、この負極合材スラリーを、厚み10μmの負極集電箔21(銅箔)の両面(第1面21bと第2面21c)に塗布し、乾燥させて、負極合材層23(第1負極合材層23bと第2負極合材層23c)とした。その後、ロールプレスで圧延して、負極20を得た。
また、セパレータ30を作製した。まず、ポリエチレンからなる樹脂シートを1枚と、ポリプロピレンからなる樹脂シートを2枚と、ポリエチレンからなるシートであって複合酸化物粒子36を内部に含有する粒子含有シートを2枚、用意する。
なお、粒子含有シートは、以下のようにして作製する。まず、ポリエチレン樹脂を溶融し、このポリエチレン溶液中に複数の複合酸化物粒子36を均一に分散させて、ペーストを作製する。このペーストをシート状に成形(硬化)することで、複合酸化物粒子36が均一に分散した粒子含有シートを得ることができる。
次に、ポリプロピレンからなる樹脂シート、粒子含有シート、ポリエチレンからなる樹脂シート、粒子含有シート、及び、ポリプロピレンからなる樹脂シートを、この順に積層した後、加熱することで、これらを一体化する(シート積層体とする)。
その後、一体化したシート積層体に対し、延伸等の加工(多孔質とするための加工)を行う。これにより、シート積層体を構成するそれぞれのシートを、多孔質層に変質する。具体的には、ポリプロピレンからなる樹脂シートが、第1多孔質層31と第3多孔質層33とになり、ポリエチレンからなる樹脂シートが第2多孔質層32となり、粒子含有シートが粒子含有多孔質層34,35となる(図3参照)。
なお、本実施例1では、第1多孔質層31の厚みを3μm、粒子含有多孔質層34,35の厚みをそれぞれ3.5μm、第2多孔質層32の厚みを7μm、第3多孔質層33の厚みを3μmとしている。
次いで、第1多孔質層31の表面に、耐熱多孔質層38を形成する。
具体的には、まず、耐熱多孔質層38を形成するためのペーストを作製する。詳細には、耐熱性微粒子として、ベーマイトを用意する。また、バインダとして、アクリル系バインダ(日本ゼオン社製)を用意する。また、増粘剤として、CMC(第1工業製薬社製、BSH6)を用意する。
次いで、混練機を用いて、上述のベーマイトとバインダと増粘剤を、溶媒である水と混合して、ペーストとした。なお、本実施例1では、混練機として、超音波分散機(Mテクニック社製、クレアミックス)を用いている。また、混練条件は、15000rpmの回転数で5分間の予備分散と、20000rpmの回転数で15分間の本分散とを行っている。
次に、公知のグラビア塗工機を用いて、第1多孔質層31の表面に、上述のペーストを塗工した。その後、ペーストを乾燥させることで、厚みが4μmの耐熱多孔質層38を、第1多孔質層31の表面に形成することができた。このようにして、本実施例1のセパレータ30を得た。
次に、円筒状の捲回軸45の周りに、セパレータ30、負極20、セパレータ30、及び、正極10を、この順で捲回する。なお、本実施例1では、セパレータ30の耐熱多孔質層38が正極合材層13と対向する向きで、正極10、負極20、及びセパレータ30を配置して捲回している。このようにして、略円筒形状の電極体40を形成する。その後、電極体40の外周を、電気絶縁性の樹脂フィルム68で被覆する。
その後、電極体40の正極合材層未塗工部(正極10のうち正極合材層13が塗工されていない部位)の端面に、略十字形状の金属板からなる正極集電部材71を溶接する(図1参照)。さらに、電極体40の負極合材層未塗工部(負極20のうち負極合材層23が塗工されていない部位)の端面に、円板状の金属板からなる負極集電部材72を溶接する。さらに、正極集電部材71に、接続部材53を溶接する。
次に、正極集電部材71及び負極集電部材72を溶接した電極体40を、電池缶61の開口部61bを通じて、電池缶61の内部に収容(挿入)する。その後、負極集電部材72を電池缶61の底部61kに溶接する。これにより、電池缶61の底部61kが負極外部端子となる。次いで、電池缶61の全周にわたってビード61gを形成した後、電池缶61の内部に電解液を注入する。
次いで、電池缶61の開口部61bに、ガスケット69を介して電池蓋62を組み付ける。なお、電池缶61の開口部61b内に電池蓋62を組み付ける際、電池蓋62に接続部材53を溶接する。これにより、正極集電部材71と電池蓋62とが接続部材53を通じて電気的に接続されるので、電池蓋62が正極外部端子となる。
その後、電池缶61の開口部61bに対しカシメ加工を行って、電池蓋62により電池缶61を封口する。このとき、電池缶61と電池蓋62との間をガスケット69により電気的に絶縁しつつ、電池缶61と電池蓋62とを一体とした電池ケース60が形成される。その後、上記のようにして組み立てた電池について、充放電、エージングなどの処理を行って、本実施例1の電池1が完成する。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
本実施例2のリチウムイオン二次電池100は、実施例1のリチウムイオン二次電池1と比較して、セパレータのみが異なり、その他については同様である(図1参照)。従って、ここでは、セパレータについて、実施例1と異なる点を中心に説明し、同様な点については説明を省略または簡略化する。
本実施例2のセパレータ130は、図4に示すように、ポリプロピレンからなる第1多孔質層131と、ポリエチレンからなる第2多孔質層132とを有している。実施例1とは異なり、ポリプロピレンからなる第3多孔質層は有してない。なお、第1多孔質層131及び第2多孔質層132には、いずれも、層内の全体にわたって連通する微細な空孔が存在しているが、図4では空孔の図示を省略している。
さらに、本実施例2のセパレータ130は、第1多孔質層131と第2多孔質層132との層間に、複数の複合酸化物粒子36を備えている。このように、第1多孔質層131と第2多孔質層132との層間に複合酸化物粒子36を配置することで、セパレータ130のシャットダウン特性を良好とすることができる。
具体的には、第1多孔質層131と第2多孔質層132との層間に複合酸化物粒子36を配置しておくことにより、第2多孔質層132の溶融によって第2多孔質層132の微細な空孔が消滅(閉塞)しつつ当該多孔質層の厚みが減少するとき、第2多孔質層132の厚みを均一に減少させることができる。
これにより、第2多孔質層132において極端に厚みが薄くなる箇所が生じる不具合を防止でき、セパレータ130のシャットダウン抵抗(第2多孔質層132の溶融によりシャットダウン機能が発揮されたときのセパレータの電気抵抗)を高めることができる。シャットダウン抵抗が大きいほど、Liイオンの移動を防止する能力(電流を遮断する能力)が高まるので、本実施例2のセパレータ130は、シャットダウン特性が良好なセパレータとなる。
しかも、本実施例2のセパレータ130では、ポリエチレンからなる多孔質層であって複合酸化物粒子36を層内に含有する粒子含有多孔質層134を、第1多孔質層131と第2多孔質層132との層間に介在させることで、第1多孔質層131と第2多孔質層132との層間に複合酸化物粒子36を配置している(図4参照)。
このような形態で、第1多孔質層131と第2多孔質層132との層間に複合酸化物粒子36を配置することで、複合酸化物粒子36を、第1多孔質層131と第2多孔質層132との層間の全面にわたってに均一に分散させた状態で配置することができる。このため、第2多孔質層132の溶融によって第2多孔質層132の微細な空孔が閉塞(消滅)することにより当該多孔質層の厚みが減少するとき、第2多孔質層132の厚みをより均一に減少させることができる。従って、セパレータ130のシャットダウン特性が良好となる。
さらに、本実施例2のセパレータ130では、図4に示すように、第2多孔質層132の表面に耐熱多孔質層38を設けている。耐熱多孔質層38を設けることで、実施例1のセパレータ30と同様に、異物等がセパレータを貫通することにより正負極間に微短絡が発生した場合でも、その後の短絡拡大を防止することができる。さらには、樹脂からなる多孔質層(第1多孔質層131及び第2多孔質層132)の面方向への熱収縮が抑制されることで、セパレータ130による正負極間の電気的絶縁を維持することができる。これにより、セパレータ130のシャットダウン機能の信頼性を向上させることができ、その結果、シャットダウン特性を良好にすることができる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。
本実施例3のリチウムイオン二次電池200は、実施例1のリチウムイオン二次電池1と比較して、セパレータのみが異なり、その他については同様である(図1参照)。従って、ここでは、セパレータについて、実施例1,2と異なる点を中心に説明し、同様な点については説明を省略または簡略化する。
本実施例3のセパレータ230は、図5に示すように、ポリプロピレンからなる第1多孔質層231と、ポリエチレンからなる第2多孔質層232とを有している。実施例1とは異なり、ポリプロピレンからなる第3多孔質層は有してない。なお、第1多孔質層231及び第2多孔質層232には、いずれも、層内の全体にわたって連通する微細な空孔が存在しているが、図5では空孔の図示を省略している。
さらに、本実施例3のセパレータ230は、第1多孔質層231と第2多孔質層232との層間に、複数の複合酸化物粒子36を備えている。このように、第1多孔質層231と第2多孔質層232との層間に複合酸化物粒子36を配置することで、セパレータ230のシャットダウン特性を良好とすることができる。
なお、本実施例3では、実施例1,2と異なり、第1多孔質層231と第2多孔質層232との層間に複合酸化物粒子36のみを配置している(図5参照)。すなわち、第1多孔質層231と第2多孔質層232との層間に、複合酸化物粒子36を含有する粒子含有多孔質層を介在させるのではなく、複合酸化物粒子36のみを配置している。
さらに、本実施例3のセパレータ230では、実施例2と同様に、第2多孔質層232の表面に耐熱多孔質層38を設けている。耐熱多孔質層38を設けることによる効果は、前述の実施例1,2と同様である。
(シャットダウン抵抗の測定)
まず、実施例1のセパレータ30について、シャットダウン抵抗を測定した。シャットダウン抵抗は、第2多孔質層32の溶融によりシャットダウン機能が発揮されたときのセパレータ30の電気抵抗である。換言すれば、セパレータ30(第2多孔質層32)の温度がシャットダウン温度に達したときのセパレータ30の電気抵抗値である。
なお、シャットダウン温度は、セパレータ30のシャットダウン機能が確実に発揮される温度である。具体的には、ポリエチレンからなる第2多孔質層32の溶融により、第2多孔質層32の空孔がほぼ完全に閉塞したと判断される温度である。予め行った実験により、セパレータ30のシャットダウン温度は、150℃程度であることが判明している。従って、本願では、セパレータ30のシャットダウン温度を150℃と定めている。実施例2,3のセパレータ130,230についても同様である。
また、セパレータ30のシャットダウン抵抗値は、図7に示す測定装置を用いて、公知の交流インピーダンス測定によって求めた。
具体的には、まず、15mm四方(15mm×15mm)に切断したセパレータ30をを用意し、このセパレータ30に100μlの電解液を含浸させた。なお、電解液として、GBL(ガンマブチロラクトン)にEC(エチレンカーボネート)とEMC(エチルメチルカーボネート)とDMC(ジメチルカーボネート)を混合した有機溶媒に、溶質としてLiPF6を添加した非水電解液を用いている。なお、電解液中のLiPF6の濃度は、0.5mol/Lとしている。
さらに、図8に示すように、電解液を含浸させたセパレータ30を、アルミニウム箔9cと耐熱性を有する電気絶縁テープ2b,2cを両面に接着したアルミニウム箔9bとで挟み、さらに、これらをガラス板8bとガラス板8cとで挟んで固定した。なお、電気絶縁テープ2cは、中央に15mm四方(15mm×15mm)の貫通孔を有する矩形環状をなしており、セパレータ30は、電気絶縁テープ2cの貫通孔内に配置されている。これにより、アルミニウム箔9cとアルミニウム箔9bとが接触することなく、セパレータ30が、アルミニウム箔9cとアルミニウム箔9bとに接触する。また、セパレータ30の温度を検知するため、ガラス板8cに熱電対7を固着している。
さらに、図8に示す測定サンプルを、熱風乾燥機6内に配置する。また、熱電対7をデータロガー3に接続し、熱電対7で検知したセパレータ30の温度を読みとりできるようにする。また、アルミニウム箔9cとアルミニウム箔9bとをポテンショ/ガルバノスタット4に電気的に接続することで、セパレータ30の抵抗を測定できるようにする。なお、FRA5(周波数応答アナライザ5)としてソーラトロン社製の1255B型を用い、ポテンショ/ガルバノスタット4としてソーラトロン社製の1287A型を用いている。
そして、熱風乾燥機6内の温度を徐々に昇温(5℃/分の昇温速度)させてゆき、セパレータ30の温度(熱電対7による測定温度)がシャットダウン温度(150℃)に達したときの抵抗値を、シャットダウン抵抗値として算出した。なお、FRA5(周波数応答アナライザ5)の測定レンジは、300kHzに設定している。
本測定では、実施例1のセパレータ30として、複合酸化物粒子36の存在数を異ならせたサンプルセパレータ(サンプルA〜Gとする)を用意し、それぞれのサンプルについてシャットダウン抵抗を測定している(表1参照)。
具体的には、サンプルAでは、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間における1×104 μm2 の単位面積当たりの複合酸化物粒子36の存在数Xを、2個としている。すなわち、粒子含有多孔質層34において、1×104 μm2 の単位面積当たりの複合酸化物粒子36の存在数Xを、2個としている。サンプルBでは、複合酸化物粒子36の存在数X(個/1×104 μm2 )=5としている。サンプルCではX=10、サンプルDではX=20、サンプルEではX=30、サンプルFではX=50、サンプルGではX=100としている。第2多孔質層32と第3多孔質層33との層間における1×104 μm2 の単位面積当たりの複合酸化物粒子36の存在数Xについても、同様である。
なお、サンプルA〜Gでは、いずれも、複合酸化物粒子36の平均粒径を3μmとしている(表1参照)。
また、比較例として、セパレータ30と比較して複合酸化物粒子36を有しない点のみが異なるセパレータ430(サンプルHとする)を用意した(図6参照)。すなわち、比較例として、粒子含有多孔質層34,35を有することなく、ポリプロピレンからなる第1多孔質層431とポリエチレンからなる第2多孔質層432とポリプロピレンからなる第3多孔質層433と第1多孔質層431の表面に積層された耐熱多孔質層38とからなるセパレータ430(サンプルH)を用意した(図6参照)。なお、セパレータ全体の厚みは、実施例1と同一としている。
サンプルA〜Hの測定結果を表1に示す。また、表1の結果に基づいて、第1多孔質層と第2多孔質層との層間における単位面積当たりの複合酸化物粒子36の存在数X(個/1×104 μm2 )とシャットダウン抵抗値(Ω)との相関図を作成した。この相関図を図9に示す。なお、図9では、シャットダウン抵抗をSD抵抗と表記している。
表1に示すように、比較例のサンプルHでは、シャットダウン抵抗値が400Ωとなった。これに対し、実施例1にかかるサンプルA〜Gでは、いずれも、シャットダウン抵抗値が比較例のサンプルHよりも大きくなった。シャットダウン抵抗が大きいほど、Liイオンの移動を防止する能力(電流を遮断する能力)が高まるので、実施例1のセパレータ30は、比較例のセパレータ430に比べて、シャットダウン特性が良好なセパレータといえる。この結果より、第1多孔質層31と第2多孔質層32との層間に複合酸化物粒子36を配置することで、セパレータ30のシャットダウン特性を良好とすることができるといえる。
特に、実施例1にかかるサンプルA〜Gでは、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に複合酸化物粒子を含有する多孔質層を配置することにより、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に複合酸化物粒子を配置しているので、セパレータのシャットダウン特性がより一層良好となっている。
さらに、図9に示すように、第1多孔質層と第2多孔質層との層間における単位面積当たりの複合酸化物粒子36の存在数X(個/1×104 μm2 )を、5〜50の範囲内の値とすることで、セパレータのシャットダウン抵抗を極めて大きくすることができる。この結果より、複合酸化物粒子の存在数は、第1多孔質層と第2多孔質層との層間において、1×104 μm2 の単位面積当たり、5〜50個の範囲内の値とするのが好ましいといえる。このような割合で複合酸化物粒子を配置することで、セパレータのシャットダウン抵抗をより一層高めることができ、シャットダウン特性に優れたセパレータになるといえる。
次に、実施例2のセパレータ130について、シャットダウン抵抗を測定した。シャットダウン抵抗は、第2多孔質層132の溶融によりシャットダウン機能が発揮されたときのセパレータ130の抵抗値である。具体的には、実施例1のセパレータ30と同様に、セパレータ130の温度が150℃(シャットダウン温度)に達したときのセパレータ130の抵抗値である。
なお、測定方法は、実施例1のセパレータ30(サンプルA〜G)と同様である。
本測定では、実施例2のセパレータ130として、複合酸化物粒子36の平均粒径(D50の値)を異ならせたサンプルセパレータ(サンプルI〜Lとする)を用意し、それぞれのサンプルについてシャットダウン抵抗を測定している(表2参照)。
具体的には、サンプルIでは、複合酸化物粒子36の平均粒径を0.5μmとしている。サンプルJでは、複合酸化物粒子36の平均粒径を1μmとしている。サンプルKでは、複合酸化物粒子36の平均粒径を2μmとしている。サンプルLでは、複合酸化物粒子36の平均粒径を4μmとしている。サンプルMでは、複合酸化物粒子36の平均粒径を5μmとしている。
なお、サンプルI〜Mでは、いずれも、複合酸化物粒子36の存在数Xを40(個/1×104 μm2 )としている。
また、比較例として、セパレータ130と比較して複合酸化物粒子36を有しない点のみが異なるサンプルセパレータ(サンプルNとする)を用意した。すなわち、比較例として、粒子含有多孔質層134を有することなく、ポリプロピレンからなる第1多孔質層とポリエチレンからなる第2多孔質層と第1多孔質層の表面に積層された耐熱多孔質層とからなるサンプルセパレータ(サンプルN)を用意した。なお、セパレータ全体の厚みは、実施例2と同一としている。
サンプルI〜Nの測定結果を表2に示す。また、表2の結果に基づいて、複合酸化物粒子36の平均粒径(μm)とシャットダウン抵抗値(Ω)との相関図を作成した。この相関図を図10に示す。なお、図10では、シャットダウン抵抗をSD抵抗と記載している。
表2に示すように、比較例のサンプルNでは、シャットダウン抵抗値が600Ωとなった。これに対し、実施例2にかかるサンプルI〜Mでは、いずれも、シャットダウン抵抗値が比較例のサンプルNよりも大きくなった。シャットダウン抵抗が大きいほど、Liイオンの移動を防止する能力(電流を遮断する能力)が高まるので、実施例2のセパレータ30は、比較例のセパレータに比べて、シャットダウン特性が良好なセパレータといえる。この結果より、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に複合酸化物粒子を配置することで、セパレータのシャットダウン特性を良好とすることができるといえる。
特に、実施例2にかかるサンプルI〜Mでは、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に複合酸化物粒子を含有する多孔質層を配置することにより、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に複合酸化物粒子を配置しているので、セパレータのシャットダウン特性がより一層良好となっている。
さらに、図10に示すように、複合酸化物粒子36の平均粒径を、1〜4μmの範囲内の値とすることで、セパレータのシャットダウン抵抗を極めて大きくすることができる。この結果より、複合酸化物粒子の平均粒径は、1〜4μmの範囲内の値とするのが好ましいといえる。複合酸化物粒子の平均粒径を1〜4μmの範囲内の値とすることで、セパレータのシャットダウン抵抗をより一層高めることができ、シャットダウン特性に優れたセパレータになるといえる。
次に、実施例3のセパレータ230について、シャットダウン抵抗を測定した。シャットダウン抵抗は、第2多孔質層232の溶融によりシャットダウン機能が発揮されたときのセパレータ230の抵抗値である。具体的には、実施例1のセパレータ30と同様に、セパレータ230の温度が150℃(シャットダウン温度)に達したときのセパレータ230の抵抗値である。
なお、測定方法は、実施例1のセパレータ30(サンプルA〜G)と同様である。
本測定では、実施例3のセパレータ230として、複合酸化物粒子36の存在数を異ならせたサンプルセパレータ(サンプルO,Pとする)を用意し、それぞれのサンプルについてシャットダウン抵抗を測定している(表3参照)。
具体的には、サンプルOでは、第1多孔質層231と第2多孔質層232との層間における1×104 μm2 の単位面積当たりの複合酸化物粒子36の存在数X(個/1×104 μm2 )を、45としている。サンプルPでは、複合酸化物粒子36の存在数X(個/1×104 μm2 )=5としている。
なお、サンプルO,Pでは、いずれも、複合酸化物粒子36の平均粒径を4μmとしている(表3参照)。
サンプルO,Pの測定結果を表3に示す。なお、表3には、比較例として、前述のサンプルNの結果を記載している。比較例のサンプルNは、サンプルO,P(セパレータ230)と比較して、複合酸化物粒子36を有しない点のみが異なる。
表3に示すように、比較例のサンプルNでは、シャットダウン抵抗値が600Ωであった。これに対し、実施例3にかかるサンプルO,Pでは、いずれも、シャットダウン抵抗値が比較例のサンプルNよりも大きくなった。シャットダウン抵抗が大きいほど、Liイオンの移動を防止する能力(電流を遮断する能力)が高まるので、実施例3のセパレータ30は、比較例のセパレータに比べて、シャットダウン特性が良好なセパレータといえる。この結果より、第1多孔質層と第2多孔質層との層間に複合酸化物粒子を配置することで、セパレータのシャットダウン特性を良好とすることができるといえる。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
1,100,200 リチウムイオン二次電池
10 正極
20 負極
30,130,230 セパレータ
31,131,231 第1多孔質層
32,132,232 第2多孔質層
33 第3多孔質層
34,35,134 粒子含有多孔質層(複合酸化物粒子を層内に含有する多孔質層)
36 複合酸化物粒子
38 耐熱多孔質層

Claims (6)

  1. ポリプロピレンからなる第1多孔質層とポリエチレンからなる第2多孔質層とを有する
    セパレータであって、
    上記第1多孔質層と上記第2多孔質層との層間に、CaとNaとAlとSiとを含有する複合酸化物粒子を備える
    セパレータ。
  2. 請求項1に記載のセパレータであって、
    ポリエチレンまたはポリプロピレンからなる多孔質層であって前記複合酸化物粒子を層内に含有する多孔質層を、前記第1多孔質層と前記第2多孔質層との層間に介在させることによって、上記第1多孔質層と上記第2多孔質層との層間に上記複合酸化物粒子を配置してなる
    セパレータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセパレータであって、
    前記複合酸化物粒子の存在数は、前記第1多孔質層と前記第2多孔質層との層間において、1×104 μm2 の単位面積当たり、5〜50個の範囲内の値である
    セパレータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のセパレータであって、
    前記複合酸化物粒子の平均粒径は、1〜4μmの範囲内の値である
    セパレータ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のセパレータであって、
    前記第1多孔質層または前記第2多孔質層の表面に積層された耐熱多孔質層、を有する
    セパレータ。
  6. 正極と負極との間に介在するセパレータ、を有する
    リチウムイオン二次電池であって、
    上記セパレータは、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のセパレータである
    リチウムイオン二次電池。
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