JP2015112820A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリの記憶容量の有効利用を図る。【解決手段】印字ラベル作成装置は、インクリメント可能な印字用識別子を含む印字オブジェクトの入力操作を受け付け、印字用識別子のインクリメント実行回数の設定操作を受け付け、受け付けたインクリメント実行回数に応じて、上記入力操作を受け付けた印字オブジェクトの印字用識別子がインクリメントされた、複数の印刷物イメージを生成し、所定の記憶容量を固定的に備え、生成された複数の印刷物イメージを記憶するRAM216を設け、RAM216に記憶された複数の印刷物イメージを表示し、表示された複数の印刷物イメージに対応した複数の印字ラベルLを生成し、RAM216の記憶容量の値に応じて定まる、生成される複数の印刷物イメージの個数の最大値を、上記入力操作を受け付けた印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素の態様に応じて可変に設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷に係わり、特に、インクリメント印刷を可能とした印刷装置に関する。
従来から、ラベル印刷装置等の印刷装置には、類似する印字を自動的にインクリメントして印刷を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このインクリメントとは、数字やアルファベットを連続的に変数の値を1増やす演算を行いつつ多量のラベルを連続印刷するナンバリング印刷としても知られている。
例えば、帳簿等のファイリング作業において、その背表紙等に用いるラベル印刷において、「連絡票ファイル 1990年」,「連絡票ファイル 1991年」・・・「連絡票ファイル 2013年」といったように、年度の末尾の数字を1つ繰り上げて印刷するような場合に適用されている。
ここで、インクリメントを指定する場合には、例えば、ラベル印刷装置の操作入力画面で、ラベルに印字する内容を「連絡票ファイル 1990年」というように入力した後、インクリメントする部分、例えば、「1990」を指定する。
そして、次に、何回インクリメントするか、すなわち、何枚のラベルを作成するかを上記操作入力画面上で指定する。
上述した場合、現在年度(2013年)までであれば、23回のインクリメントを指定する。
これら2つの指定操作が終了すると、これに対応してラベル印刷装置の操作入力画面上等には、上記23枚のラベルイメージ画像、すなわち、「連絡票ファイル 1990年」,「連絡票ファイル 1991年」・・・「連絡票ファイル 2013年」の全てが表示される。
この際、操作入力画面の表示スペースがラベルイメージ画像の枚数に対して小さい場合、操作者は所定のスクロール操作を行うことでラベルイメージ画像の確認をすることができる。
したがって、上記ラベルイメージを表示(確認)した操作者は、適宜の操作入力(例えば、「印刷」ボタンの押下)により、上記23枚のイメージ通りのラベルを実際に印刷することができる。
特開2012−176516号公報
しかしながら、ラベル印刷装置の印刷実行のためのデータを一時的に格納するRAM216等の領域は限られている。
したがって、上述した23枚程度であれば指定した回数分のラベルイメージ画像を作成するとともに一時的にRAM216等に格納し、操作入力画面にスクロール表示することができるものの、その回数には制限があるのが一般的である。
この際、上述したラベルのように、「連絡票ファイル」や「年」といった文字が英数字以外に含まれていることが一般的であり、その分だけメモリの記憶容量を使用することを考慮する必要もあることから、インクリメントを許容する回数は50回程度に設定されているのが普通であった。
このため、例え、1枚分のラベルの文字数が少ない場合であっても、インクリメントを許容する回数は50回であれば50回で固定されてしまい、ナンバリング印刷におけるメモリの記憶容量の有効利用を図ることができなかった。
本発明の目的は、メモリの記憶容量の有効利用を図ることができる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字テープを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字テープに対し、所望の印字オブジェクトの印字を行う印字手段と、を有し、前記印字オブジェクトがそれぞれ前記被印字テープに形成された少なくとも1つの印刷物を、前記搬送手段の搬送方向に沿って作成する印刷装置であって、1つの前記印刷物に関しテープ長さ方向に少なくとも1個設定可能なブロックに配置されると共に、所定の規則性に沿ってインクリメント可能な印字用識別子を含む、前記印字オブジェクトの入力操作を受け付ける、印字オブジェクト受付手段と、前記印字用識別子をインクリメントするときのインクリメント実行回数の設定操作を受け付ける、インクリメント回数受付手段と、前記インクリメント回数受付手段で受け付けた前記インクリメント実行回数に応じて、前記印字オブジェクト受付手段で入力操作を受け付けた前記印字オブジェクトの前記印字用識別子がインクリメントされた、複数の印刷物イメージを生成するイメージ生成手段と、所定の記憶容量を固定的に備え、前記イメージ生成手段により生成された前記複数の印刷物イメージを記憶するイメージメモリと、前記イメージメモリに記憶された前記複数の印刷物イメージを表示する表示手段と、前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、前記表示手段に表示された前記複数の印刷物イメージに対応した複数の前記印刷物を生成する、印刷制御手段と、前記イメージメモリの前記記憶容量の値に応じて定まる、前記イメージ生成手段により生成される前記複数の印刷物イメージの個数の最大値を、前記印字オブジェクト受付手段で入力操作を受け付けた前記印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素の態様に応じて可変に設定するイメージ最大値設定手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の印刷装置においては、搬送手段により搬送される被印字テープに対し、印字手段により印字オブジェクトの印字形成が行われることで、それぞれに印字オブジェクト(文字列やバーコード等)が備えられた少なくとも1つの印刷物が作成される。
このとき、各印刷物に備えられる上記印字オブジェクトを配置するために、本願発明では、各印刷物において少なくとも1個のブロックが設定され、各ブロックに印字オブジェクトが配列される。また、本願発明では、印字オブジェクトは、上記のように印刷物が作成されるときに所定の規則性に沿ってインクリメント可能な、印字用識別子(例えば、数字やアルファベット等)を含んでいる。操作者が上記印字用識別子を含む印字オブジェクトの入力操作を行うと、その入力操作が印字オブジェクト受付手段により受け付けられる。
一方、本願発明では、操作者は、上記印字用識別子のインクリメント実行回数の設定を行うことができる。すなわち、操作者が、印刷物イメージに含まれる印字オブジェクトの印字用識別子がインクリメントされるときのインクリメント実行回数(例えば、3段階インクリメントする、等)の設定操作を行うと、インクリメント回数受付手段によりその設定操作が受け付けられる。そして、その受け付け結果に基づき、イメージ生成手段により、上記受け付けたインクリメント実行回数に応じて印字用識別子がインクリメントされた、複数の印刷物イメージが生成される。それら生成された複数の印刷物イメージは、イメージメモリに記憶された後に読み出され、表示手段により表示される。その後、印刷制御手段の制御に基づき、搬送手段及び印字手段の協働により、上記表示された複数の印刷物イメージに対応した複数のの印刷物が生成される。
ここで、上記のようにして生成された複数の印刷物イメージを記憶するイメージメモリは、固定的な記憶容量を備えている。すなわち、上記のようにして複数の印刷物イメージを記憶するときに使用できる記憶容量は有限である。したがって、インクリメント回数の設定を無限に可能としたのでは印刷物イメージ全数を記憶できなくなることから、通常、上記のようにして操作者が設定可能なインクリメント実行回数の最大値には、一律に制限が設けられている。
しかしながら、1つの印刷物イメージを記憶するときに消費する記憶容量は、当該印刷物イメージに含まれる印字オブジェクトのドット数に依存し、例えば、当該印字オブジェクトの文字数が多いか少ないか等によって異なる。したがって、例えば、1つの印字オブジェクトの文字数が比較的少ないときには、上記最大値のインクリメント実行回数が設定されたときであっても、実際にはイメージメモリの記憶容量を十分には使い切っておらず余らせた状態になっている可能性が高い。
そこで、本願発明においては、イメージ最大値設定手段が設けられる。このイメージ最大値設定手段は、上記イメージ生成手段が生成する印刷物イメージの個数の最大値を、印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素の態様(上記のように、印字オブジェクトの文字数が多いか少ないか等)に応じて可変に設定する。これにより、例えば、印字オブジェクトの文字数が多い等、1つの印字オブジェクトのドット数が多い場合には、比較的少ない個数の印刷物イメージのみ生成可能とし、逆に、例えば、印字オブジェクトの文字数が少ない等、1つの印字オブジェクトのドット数が少ない場合には、比較的多い個数の印刷物イメージを生成可能とする。これにより、上記2つのいずれの場合であっても、イメージメモリの記憶容量を余らせることなく十分には使い切る形で、無駄なく効率的に可能な限りの数の印刷物を作成することができ、メモリの記憶容量の有効利用を図ることができる。
本発明によれば、メモリの記憶容量の有効利用を図ることができる。
本発明の一実施形態の印字ラベル作成装置の外観を示す斜視図である。 カートリッジの内部構造を模式的に表す拡大平面図である。 印字ラベル作成装置の制御系を表す概念図である。 作成される印字ラベルの外観例を表す平面図である。 インクリメントに係わる各種設定を受け付けるときの表示例を表す説明図である。 インクリメントに係わる各種設定を受け付けるときの表示例を表す説明図である。 インクリメントの実行回数の最大値を制御回路で算出する際の印字ドット消費要素の一例の説明図である。 制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。 ステップS80の詳細手順を表すフローチャートである。 変形例2におけるインクリメントに係わる各種設定を受け付けるときの表示例を表す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<印字ラベル作成装置の外観構成>
図1に示すように、本実施形態の印字ラベル作成装置1(印刷装置に相当)は、外郭を構成する筐体1Aを備えている。筺体1Aは、装置下面及び装置側面を構成する樹脂製の下カバー15と、装置上面を構成する樹脂製の上カバー17とからなる。上カバー17は、後部側にカートリッジホルダ9(後述の図2参照)を覆うカートリッジカバー17aを備え、カートリッジカバー17aは、後端部を支点として開閉可能である。上カバー17の前部側には、カートリッジカバー17aに隣接した例えば矩形開口状の開口部6と、この開口部6を塞ぐように装着された透明パネル7とが設けられ、開口部6の内側には、入力した文字や記号等を表示するための、例えば液晶ディスプレイからなる表示部5が配置されている。開口部6の周囲には操作部2が設けられている。操作部2には、上カバー17の前方向から後方向に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3と、電源スイッチや印刷キー等の印字ラベル作成装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4とが配置されている。
筺体1Aの内部には、例えば表示部5の下側に、後述の制御回路210(後述の図3参照)等を構成する電子素子(ICチップ等)を実装した図示しないメイン基板と、メイン基板の上記制御回路210にコネクタを介して接続された図示しないキー基板とが設けられている。キー基板は、上記キーボード3及び機能キー群4を構成する各キーに対応する位置に設けられた複数のキー用接点を有し、このキー用接点は、操作者がキーボード3及び機能キー群4の各キーを操作した際に閉成され、これにより各キーに割り当てられた機能が実行される。
<カートリッジホルダ及び周囲構成>
筺体1Aのカートリッジカバー17aの内側には、図2に示すように、印字済ラベル用テープ109を供給するためのカートリッジ8が着脱可能な上記カートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、上記カートリッジカバー17aによって常時閉塞されており、カートリッジカバー17aを開放するとカートリッジホルダ9が露出される。カートリッジホルダ9には、カートリッジ8内の使用済みのインクリボン105を巻き取るためのリボン巻取りローラ駆動軸107と、カートリッジ8内のカバーフィルム103(被印字テープに相当)を搬送するための送りローラ駆動軸108(搬送手段に相当)とが設けられている。
またカートリッジホルダ9には、カバーフィルム103に所望の印刷を行うサーマルヘッド23(印字手段に相当)が、カートリッジ8の装着時にその開口部に位置するように設けられている。サーマルヘッド23は、カバーフィルム103の搬送方向と直交する方向に配列された複数の発熱素子23a(後述の図3参照)を備えており、印刷駆動回路211(後述の図3参照)の制御に基づき、カバーフィルム103を搬送方向に印字解像度に分割してなる各印字ライン上に少なくとも各ドットを形成する。これにより、カバーフィルム103に対し、所望の印字オブジェクト(例えば文字列等)の印字を行う。
カートリッジ8は、筐体8Aと、この筐体8A内に配置され、帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)が巻回されたリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ8のテープ排出部の近傍に回転可能に支持された送りローラ27と、を有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101は、この例では、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、貼り合わせ用の粘着剤層、ベースフィルム、貼り付け用の粘着剤層、剥離紙の順序で積層され構成されている。第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。
送りローラ27は、上記基材テープ101と印字形成後の上記カバーフィルム103とを押圧して搬送しつつ接着させて上記印字済みラベル用テープ109とし、得られる印字済みラベル用テープ109を図2中矢印Aで示す方向に搬送する。なお、リボン巻取りローラ106及び送りローラ27は、ローラ駆動用モータ213(後述の図3参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸107及び送りローラ駆動軸108に伝達されることによって、連動して回転駆動される。なお、この回転駆動の際、サーマルヘッド23に対向配置されるプラテンローラ26や、送りローラ27に対向配置される圧着ローラ28も同様に回転する。
また、印字済ラベル用テープ109の搬送経路に沿って送りローラ27及び圧着ローラ28の下流側には、印字済ラベル用テープ109を厚さ方向に切断する(以下適宜、「全切断」又は「フルカット」と称する)ための、カッタ40が設けられている。
<印字ラベル作成装置の制御系>
図3を用いて、印字ラベル作成装置1の制御系を説明する。図3において、印字ラベル作成装置1には、印刷駆動回路211と、ローラ駆動回路212と、カッタ40を全切断動作させるカッタソレノイド214への通電を制御するカッタソレノイド駆動回路215と、印刷駆動回路211、ローラ駆動回路212、カッタソレノイド駆動回路215等を介し、印字ラベル作成装置1全体の動作を制御するための制御回路210と、が設けられている。
ローラ駆動回路212は、上記送りローラ駆動軸108(図2参照)及びリボン巻取りローラ駆動軸107(図2参照)を駆動するローラ駆動用モータ213を制御する。すなわち、ローラ駆動回路212は、ローラ駆動用モータ213の回転速度を制御することにより、印字済みラベル用テープ109の搬送速度(言い換えればカバーフィルム103の搬送速度。以下同様)の制御を行う。
印刷駆動回路211は、上記サーマルヘッド23の発熱素子23aへの通電を行う。すなわち、印刷駆動回路211は、上記ローラ駆動用モータ213の駆動力による印字済みラベル用テープ109の搬送の開始後、(制御回路210から取得された印字データを1つの印字ライン単位に分割した)ライン印字データごとに通電態様を切り替えつつ、上記データに対応した複数の発熱素子23aの通電制御を行う。
操作部2は、上記キー基板に設けられキーボード3及び機能キー群4の操作に対応して閉成されるキー用接点からの操作信号が入力される。制御回路210は、それらキーボード3及び機能キー群4の操作に応じて、制御回路210を通じて印刷駆動回路211、ローラ駆動回路212、ローラ駆動用モータ213、カッタソレノイド駆動回路215等を制御する。また、操作部2における操作結果に応じて、制御回路210から表示制御信号が出力され、対応する表示が表示部5において行われる。
また制御回路210は、いわゆるマイクロコンピュータであり、図示を省略する中央演算処理装置であるCPUやROMの他、所定の記憶容量を固定的に備えて複数の印刷物イメージを記憶するイメージメモリとしてのRAM216等から構成される。そして制御回路210は、RAM216の一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラム(後述の図7及び図8に示す印字ラベル作成フローを実行する印字ラベル作成プログラムを含む)に従って所定の処理を行う。なお、制御回路210は、電源回路により給電されるとともに、通信回路を介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能となっている。
<印字ラベル作成装置の基本動作>
上記構成の印字ラベル作成装置1において、カートリッジ8が上記カートリッジホルダ9に装着されると、カバーフィルム103及びインクリボン105がサーマルヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が送りローラ27と圧着ローラ28との間に狭持される。そして、送りローラ駆動軸108の駆動に伴い、リボン巻取りローラ106及び送りローラ27が図2中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。送りローラ27の回転により圧着ローラ28が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されて送りローラ27へ供給され、リボン巻取りローラ106の回転によりリボン供給ローラ111からインクリボン105が繰り出される。また、インクリボン105の繰り出しによりプラテンローラ26が回転し、送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンローラ26の回転により第2ロール14からカバーフィルム103が繰り出されて送りローラ27へ供給される。一方、印刷駆動回路211によりサーマルヘッド23の複数の発熱素子23aが通電され、第2ロール104から繰り出されたカバーフィルム103の裏面に所望の印字オブジェクトR(この例では「AB・・」の文字列)が形成される。
そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されることにより印字済みラベル用テープ109として形成され、テープ排出部よりカートリッジ8外へと搬出される。カバーフィルム103に印字オブジェクトRの形成が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
その後、カッタ40が動作して、印字済ラベル用テープ109が所定の長さに全切断され、印字ラベルL(印刷物に相当。後述の図4参照)が形成される。
<印字ラベルの例>
ここで、印字ラベル作成装置1は、図4に示すように、印字ラベルLに、複数の印字ラベルL1,L2…L66を、上記印字済みラベル用テープ109の搬送方向に沿った所定の順序で連続的に作成可能となっている。
図示の例では、印字ラベルL1には、文字「A」と文字「001」とがそれぞれ配置されている。印字ラベルL2には、文字「A」と文字「002」とがそれぞれ配置され、以下、順次印字ラベルL66の文字「A」と文字「066」に至るまで、数字順に配置される。
また、図4に示すように、本実施形態では、上記のように複数の印字ラベル(この例では66個の印字ラベルL1,L2…L66)が連続的に作成されるときに所定の規則性に沿ってインクリメント可能な、印字用識別子を含んでいる。すなわちこの例では、数字「001」「002」…「066」が印字用識別子であり、文字「A」を含む全体(例えば、「A001」「A002」)が印字オブジェクトである。なお、上記アルファベット「A」においても大文字のアルファベット順とする印字用識別子として指定することも可能であるが、以下の説明においては数字のみに特化して説明する。
印字ラベルL1,L2…L66における上記数字「001」「002」…「066」は、印字ラベルL1→印字ラベルL2…→印字ラベルL66の作成順に沿って「001」→「002」…→「066」と1文字ずつインクリメントされている。
<実施形態の特徴>
そして、本実施形態では、上記のような印字ラベルL1,L2…L66を作成するにあたり、上記文字列のインクリメントに関する操作者による各種設定を受け付ける。以下、その詳細を順を追って説明する。
<印字オブジェクトの受付>
まず、液晶表示部2に適宜の編集用初期設定画面(図示せず)が表示された状態で、操作者が、キーボード部3を介し、印字ラベルLにおける文字入力や文字編集等の印字用識別子を含む印字オブジェクトの入力操作を行うと、その入力操作が受け付けられる。本実施形態では、上記受け付け結果に基づき、図5に示すように、1つの印字ラベルLに係わる設定イメージが生成され、液晶表示部2に表示される。
例えば、図5(a)に示す例では、1つの印字ラベルLにおける印字オブジェクトとして文字「A」が入力されるとともに、印字オブジェクトとして文字「001」が入力されている。これにより、上記文字「A」「001」を含む1つの印字ラベルLの設定イメージM1が、液晶表示部2に表示されている。
そして、本実施形態では、操作者による上記インクリメントに係わる設定は、インクリメントの対象とする印字用識別子(この例では数字部分)は、2カ所が範囲指定できるようになっている。言い換えれば、インクリメントの対象とする印字用識別子を、少なくとも1つ選ぶことができる。なお、液晶表示部2における設定イメージM1の上方の設定指示メッセージ欄SM1には、「インクリメントの各種設定を行ってください。」等の操作ガイドメッセージが表示される。
この例では、図5(b)に示すように、インクリメントの対象とする印字用識別子として、文字列「001」が範囲指定され、対象範囲を認識可能とするように、網掛けや白黒反転表示をする。
<インクリメント態様の受付>
上記のような範囲指定が行われると、次に、この例では、図6(a)に示すように、上記設定イメージM1の下方左側に、インクリメント対象に係わるインクリメント態様指定欄SM2が表示される。インクリメント態様指定欄SM2は、1回のインクリメントの程度を表すインクリメント間隔の設定を入力可能な「インクリメント間隔」ボックスSM21と、インクリメントの実行回数の設定を入力可能な「インクリメント回数」ボックスSM22とが表示される。
図6(a)に示す例では、インクリメント態様指定欄SM2において、「インクリメント間隔」ボックスSM21によりインクリメント間隔が1に設定されている。また、「インクリメント回数」ボックスSM22によりインクリメントの実行回数が66に設定されている。
以上のようにして設定イメージM1の文字「001」のインクリメントの間隔及びインクリメントの実行回数の設定がすべて完了すると、図6(b)に示すように、上記印字ラベルL1,L2…L66が作成され、スクロール等により確認を行えるようになっている。また、作成した印字ラベルL1,L2…L66の印字データがRAM216に記憶される。
そして、例えば、印刷実行ボタンの操作により、サーマルヘッド23による印字形成とカッタ40による全切断が実行され、対応する枚数の印字ラベルL1,L2…L66が作成される。例えば、図4に示した、印字オブジェクトである文字列「A001」が配置された印字ラベルL1、文字列「A002」が配置された印字ラベルL2、以下、文字列「A066」が配置された印字ラベルL66を作成することができる。
このように本実施の形態にかかる印字ラベル作成装置1においては、送りローラ駆動軸107により搬送される被印字テープに対し、サーマルヘッド23により印字オブジェクトの印字形成が行われることで、それぞれに印字オブジェクト(文字列やバーコード等)が備えられた少なくとも1つの印字ラベルが作成される。
このとき、各印刷物に備えられる上記印字オブジェクトを配置するために、各印刷物において少なくとも1個のブロック(印字ラベルに相当)が設定され、各ブロックに印字オブジェクトが配列される。また、印字オブジェクトは、上記のように印刷物が作成されるときに所定の規則性に沿ってインクリメント可能な、印字用識別子(例えば数字やアルファベット等)を含んでいる。操作者が上記印字用識別子を含む印字オブジェクトの入力操作を行うと、その入力操作が受け付けられる。
一方、操作者は、印字用識別子のインクリメント実行回数の設定を行うことができる。すなわち、操作者が、印刷物イメージに含まれる印字オブジェクトの印字用識別子がインクリメントされるときのインクリメント実行回数(例えば、3段階インクリメントする等)の設定操作を行うと、その設定操作が受け付けられる。そして、その受け付け結果に基づき、受け付けたインクリメント実行回数に応じて印字用識別子がインクリメントされた複数の印刷物イメージが生成される。それら生成された複数の印刷物イメージは、RAM216に記憶された後に読み出され、表示部5により表示される。その後、印刷制御手段の制御に基づき、送りローラ駆動軸107及びサーマルヘッド23の協働により、上記表示された複数の印刷物イメージに対応した複数の印刷物が生成される。
ここで、上記のように、インクリメントの実行回数として指定された全枚数のイメージ(文字列)を、実際の印刷前に予め生成して表示部5に表示する。その際、イメージ生成のためには当然のことながら印字ラベル作成装置1のRAM216の容量を消費する。
RAM216の容量は有限(機種ごとに定まるある固定値)であるため、例えば、インクリメントの実行回数を「999」回と指定したとしても、制限機能により印字ラベル作成装置1側では受け入れず、RAM216の容量に応じた「50枚」のみがイメージ作成されて表示部5に表示される。
従来においては、この「50枚」の制限値は、印字オブジェクトとしての文字列が4文字の「A001」であろうが3文字の「001」であろうが、一律に固定値となっていた。
そこで、本実施の形態においては、文字列「A001」の場合であれば、文字数は4文字なので50枚の制限によりイメージ作成をすることができなかったとしても、「001」というように文字数を3文字に減らせば、印字ラベル1枚あたりに消費するRAM216の容量は当然少なくなるので、印字ラベル作成装置1側で制限値を上げることができれば、多くのイメージを生成することができるようになる。
そこで、インクリメントの実行回数を「999」回と指定した場合、印字オブジェクトとしての文字列が4文字の「A001」の場合には50回、文字の「001」の場合には66回というように、RAM216の容量に応じて定まる複数の印刷物イメージ(印字ラベルL1,L2…LN)の個数の最大値Nを、印字オブジェクトの入力操作を受け付けた際の印字ドット消費要素に基づいて可変に設定するよう構成した。
すなわち、図7(a)に示す文字列「A001」と図7(b)に示す文字列「001」とでは、当然に文字列「A001」の方が使用するドット数は多くなり、RAM216の使用領域も多くなる。
1つの印刷物イメージを記憶するときに消費する記憶容量は、当該印刷物イメージに含まれる印字オブジェクトのドット数に依存し、例えば、印字オブジェクトの文字数が多いか少ないか等によって異なる。
したがって、例えば1つの印字オブジェクトの文字数が比較的少ないときには、上記最大値のインクリメント実行回数が設定されたときであっても、実際にはRAM216の記憶容量を十分には使い切っておらず余らせた状態になっている可能性が高い。
そこで、本実施の形態においては、イメージ最大値の設定を可能とする。このイメージ最大値の設定は、イメージを生成する際の印刷物イメージの個数の最大値を、印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素の態様(上記のように、印字オブジェクトの文字数が多いか少ないか等)に応じて可変に設定する。
これにより、例えば、印字オブジェクトの文字数が多い等、1つの印字オブジェクトのドット数が多い場合には、比較的少ない個数の印刷物イメージのみ生成可能とし、逆に、例えば、印字オブジェクトの文字数が少ない等、1つの印字オブジェクトのドット数が少ない場合には、比較的多い個数の印刷物イメージを生成可能とする。
これにより、上記2つのいずれの場合であっても、RAM216の記憶容量を余らせることなく十分に使い切る形で、無駄なく効率的に可能な限りの数の印刷物を作成することができる。
上記手法を実現するために、ラベル作成装置1のCPU44が実行する制御手順を、図8及び図9のフローチャートにより説明する。
<制御手順>
図8において、このフローに示す処理は、例えば印字ラベル作成装置1の電源がオンされることにより開始される。
まず、ステップS10で、制御回路210は、操作部2を介し、1つの印刷物に関しテープ長さ方向に少なくとも1個設定可能なブロックに配置されると共に、所定の規則性に沿ってインクリメント可能なアルファベットや数字等の印字用識別子を含む文字列等の印字オブジェクトの入力操作を受け付ける。このステップS10を実行する制御回路210が各請求項記載の印字オブジェクト受付手段として機能する。
その後、ステップS20に移り、制御回路210は、上記ステップS10で受け付けられた印字オブジェクトをそれぞれ備えた、上記ステップS5で受け付けられた数量のブロックがテープ長さ方向に配列された、1つの設定イメージM1を生成する。
そして、ステップS30で、制御回路210は、表示部5に制御信号を出力し、上記ステップS20で生成された設定イメージM1を、表示部5に表示させる(図5(a)参照)。
その後、ステップS40に移り、制御回路210は、操作部2を介した、操作者によるインクリメント態様に関する各種の設定操作を受け付ける。なお、このステップS40で受け付けられる印字ラベルのインクリメントに関する設定操作としては、上記したように、例えば、インクリメントの対象とする印字用識別子の設定(範囲設定。図5(b)参照)、インクリメント間隔の設定(図6(a)参照)、印字用識別子をインクリメントするときのインクリメント実行回数の設定(図6(a)参照)等の操作がある。このステップS40を実行する制御回路210が、各請求項記載のインクリメント回数受付手段として機能する。
その後、ステップS50に移り、制御回路210は、RAM216の記憶容量の値に応じて定まる印字ラベルL1,L2…LNのインクリメントの実行回数の最大値Nを、ステップS10で入力操作を受け付けた印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素(例えば、文字数が多い等)の態様に応じて可変に設定する。このステップS50を実行する制御回路210が、各請求項記載のイメージ最大値設定手段として機能する。
これにより、1つの印字オブジェクトのドット数が多い場合には、操作者の設定によるインクリメント実行回数が大きくてもそれより小さいインクリメント実行回数によって複数の印刷物イメージを生成し、逆に1つの印字オブジェクトのドット数が少ない場合には、操作者の設定によるインクリメント実行回数どおりに複数の印刷物イメージを生成することができる。この結果、上記2つのいずれの場合であっても、無駄なく効率的に印刷物を作成することができる。
また、制御回路210は、ステップS60に移り、ステップS40で受け付けたインクリメント実行回数に応じて、ステップS10で入力操作を受け付けた印字オブジェクトの印字用識別子がインクリメントされた、複数の印刷物イメージ(印字ラベルL1,L2…L50又はL66)を生成する。
具体的には、印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素の態様に応じてステップS40で受け付けたインクリメントの実行回数と等しい(例えば、66枚分)か、或いはそれよりも少ない回数(例えば、50枚分)で印字用識別子がインクリメントされた複数の印刷物イメージ(印字ラベルL1,L2…L50又はL66)を生成する。このステップS60を実行する制御回路210が、各請求項記載のイメージ生成手段及びイメージ生成制限手段として機能する。
そして、ステップS70で、制御回路210は、操作部2を介し所定のラベル作成指示が入力されたか否かを判定する。ラベル作成指示が入力されるまでは、ステップS70の判定は満たされず(S70:NO)、ループ待機する。ラベル作成指示が入力されたら、ステップS70の判定が満たされて(S70:YES)、ステップS80に移る。
ステップS80では、制御回路210は、上記ステップS40及びステップS40で受け付けたインクリメント態様及び切断態様に対応した印字ラベルLを生成するラベル作成処理を実行する。このステップS80を実行する制御回路210が各請求項記載の印刷制御手段として機能する。その後、このフローに示す処理を終了する。
上記ステップS80のラベル作成処理の詳細手順を図9により説明する。
図9において、まずステップS81で、制御回路210は、印字ラベルLの作成枚数に係わる変数Nの値を1に設定する。またこれと共に、上記ステップS40で受け付けたインクリメント態様の選択(インクリメント間隔、インクリメント回数等)に対応して、上記変数Nの最大値Nmaxを設定する。
その後、ステップS82で、制御回路210は、ローラ駆動回路212に制御信号を出力し、ローラ駆動用モータ213の駆動を開始する。これにより、プラテンローラ26等の回転が開始され、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が開始される。
その後、ステップS83に移り、制御回路210は、カバーフィルム103の搬送方向位置が所定の印字開始位置に達したか否かを公知の手法で判定する。印字開始位置に達するまでは、ステップS83の判定が満たされず(S83:NO)、上記ステップS82に戻り同様の手順を繰り返す。印字開始位置に達したら、ステップS83の判定が満たされて(S83:YES)、ステップS84に移る。
ステップS84では、制御回路210は、印刷駆動回路211に対し、上記ステップS40で設定したインクリメント態様に基づいて印字用識別子を順次インクリメントしたときの、この時点での変数Nの値に対応する順番のラベルに対応した制御信号(印字データ)を出力する。これにより、上記印字データに対応してサーマルヘッド23が駆動され、カバーフィルム103に対し、当該印字データに対応した印字オブジェクトの形成が開始される。
そして、ステップS85で、制御回路210は、カバーフィルム103の搬送方向位置が所定の印字終了位置に達したか否かを公知の手法で判定する。印字終了位置に達するまでは、ステップS85の判定は満たされず(S85:NO)、ループ待機する。印字終了位置に達したら、ステップS85の判定が満たされて(S85:YES)、ステップS86に移る。
ステップS86では、制御回路210は、印刷駆動回路211に対し制御信号を出力し、サーマルヘッド23の駆動を停止して、印字を終了させる。
その後、ステップS87に移り、制御回路210は、印字済みラベル用テープ109の搬送方向位置がテープ切断位置に達したか否かを公知の手法で判定する。テープ切断位置に達するまでは、ステップS87の判定は満たされず(S87:NO)、ループ待機する。テープ切断位置に到達したら、ステップS87の判定が満たされて(S87:YES)、ステップS88に移る。
ステップS88では、制御回路210は、ローラ駆動回路212に制御信号を出力し、モータ213の駆動を停止する。これにより、プラテンローラ26等の回転が停止し、カバーフィルム103、基材テープ101、及び印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。
ステップS89では、制御回路210は、変数Nの値が最大数Nmaxに達したか否かを判定する。変数Nの値が最大数Nmaxに達するまでは、ステップS89の判定は満たされず(S89:NO)、ステップS90に移る。ステップS90では、制御回路210は、変数Nの値に1を加えた後、上記ステップS82に戻り同様の手順を繰り返す。一方、ステップS89において、変数Nの値が最大数Nmaxに達したら、ステップS89の判定が満たされて(S89:YES)、このルーチンを終了する。以上により、上記Nmax枚の全印字ラベルLが生成される。
以上説明したように、本実施形態においては、設定されたインクリメント態様に応じた印字済みラベル用テープ109の切断設定を可能とする。すなわち、操作者が、上記インクリメント態様に対応した、隣接する2つの印字ラベルLの境界における、カッタ40による全切断態様の設定操作を行うことで、当該設定操作が受け付けられる(上記ステップS60参照)。そして、上記設定されたインクリメントの態様に応じて印字用識別子がインクリメントされた印字オブジェクトがそれぞれ形成され、かつ、上記のように受け付けた切断態様で切断された、複数の印字ラベルL(上記の例では5枚の印字ラベルL1,L2…L66)が生成される(上記ステップS80参照)。
以上の結果、各印字ラベルLにおける複数のブロックそれぞれの印字オブジェクトに含まれる複数の印字用識別子(上記の例では文字「A」及び文字「001」)のうちどれをインクリメント対象とするか、を操作者が所望に設定することができる。また、そのときのインクリメント実行回数を何回にするか、についても文字列の態様に応じて設定することができる。この結果、確実に利便性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下に、その変形例について説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)インクリメントの回数の入力制限
上記実施の形態では、インクリメントの実行回数を「999」回と指定した場合、印字オブジェクトとしての文字列が4文字の「A001」の場合には50回、文字の「001」の場合には66回というように、RAM216の容量に応じて定まる複数の印刷物イメージ(印字ラベルL1,L2…LN)の個数の最大値N(変数N)を、印字オブジェクトの入力操作を受け付けた際の印字ドット消費要素に基づいて可変に設定するものとした。
これに対して、「999」回という入力自体をできないようにし、最大で「50」回(あるいは「66」回)しか選べないよう画面上の数字入力ボックスが広がらないように受付回数制限手段を設けてもよい。
すなわち、上記ステップS50のイメージ最大値設定ステップにおいて、制御回路210は、印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素の態様に応じて、ステップS40のインクリメント回数受付手段で受け付けるインクリメントの実行回数の最大値Nを制限してもよい。
これにより、1つの印字オブジェクトのドット数が多い場合には、操作者に対し、比較的少ない回数のインクリメントの実行回数のみを設定可能とし、逆に1つの印字オブジェクトのドット数が少ない場合には、比較的多い回数のインクリメントの実行回数の設定を可能とすることができる。この結果、上記2つのいずれの場合であっても、無駄なく効率的に印刷物を作成することができる。
(2)最大値Nを超えた場合の連続処理例1
上記実施の形態では、インクリメントの実行回数を「999」回と指定した場合であっても、印字オブジェクトの入力操作を受け付けた際の印字ドット消費要素に基づいて50回又は66回というように可変に設定し、それ以上の印刷は行わないように制限するものであった。
これに対し、インクリメントの実行回数の「999」回はそのまま受け付け、例えば、Nmax=66であった場合には、66枚の印刷が終了した場合、或いは、図10に示すように、印刷イメージ生成画面において、印刷続行の確認メッセージSM3を表示し、「はい」の場合には、続きの67〜132枚目(あるいは51〜100枚目)が自動的に印刷され、以降、入力した実行回数分を処理を行うようにしてもよい。なお、この「はい」のボタンが特許請求の範囲の続行指示受付手段を構成する。
この場合、図10(a)に示すように、インクリメントの実行回数を「999」と入力した際に、制御回路210による印字ドット消費要素の算出結果による最大値Nよりも入力した実行回数が多い場合には、設定指示メッセージ欄SM1に上限が超えている旨のメッセージを表示することができる。
また、この場合に、算出した最大値Nの枚数を表示部5に表示するか、「インクリメント回数」ボックスSM22の数値を最大値Nに下げて表示することも可能である。
さらに、図10(b)に示すように、最大値N分の印刷イメージを表示部5に表示するようにしてもよい。この際、上述した続行指示の場合には、制御回路210は、新たな印刷イメージ(印字ラベルL67〜L132等)を新たに生成し、表示部6に表示してもよい。
上述したように、RAM216において複数の印刷物イメージを記憶するときに使用できる記憶容量は有限である。したがって、1回の複数の印刷物イメージ生成及びこれに基づく印刷動作だけでは、本来操作者が最終的に必要な個数の印刷物すべてを生成できない場合があり得る。あるいは、印刷動作の途中で何らかの原因で生じたエラーにより印刷物の生成が停止する場合もあり得る。このような場合における残りの印刷物の生成の便宜を図るために、本願発明においては、続行指示受付手段が設けられている。
上記のようにして1回の印刷動作が行われて停止した後に、操作者により所定のインクリメント続行指示がなされると、続行指示受付手段によって当該指示が受け付けられる。そして、イメージ生成手段が、既に生成された上記印刷物の印字オブジェクトの印字用識別子に引き続く態様で(上記受け付けられたインクリメント実行回数分の)印字用識別子のインクリメントを行った、複数の印刷物イメージを新たに生成する。そして、当該新たに生成された複数の印刷物イメージがRAM216に記憶され、印刷制御手段の制御によってその新たな複数の印刷物イメージに対応した新たな印刷物が生成される。
これにより、上記のようにして印刷動作が行われて停止した後であっても、再度のインクリメント実行回数の設定等を行うことなく、印刷済みの印刷物に備えられた印字オブジェクトの印字用識別子に引き続く態様でインクリメントを続行しつつ、残り分の印刷物を容易に作成することができる。
(3)最大値Nを超えた場合の連続処理例2
また、上記変形例では、入力したインクリメントの実行回数が最大値Nを超えていた場合、その最大値N分の印刷が終了した場合に、次の印刷イメージを作成して表示部5に表示し、続行確認のうえで引き続き印刷を行うようにしたが、このような問いかけを省略し、自動的に続きの67〜132枚目(又は51〜100枚目)を自動的に印刷してもよい。なお、この自動継続を実行する制御回路210が各請求項記載の受付回数継続手段として機能する。
このように、本発明においては、インクリメントの実行回数を「999」回と指定した場合、印字オブジェクトとしての文字列が4文字の「A001」の場合には50回、文字の「001」の場合には66回というように、RAM216の容量に応じて定まる複数の印刷物イメージ(印字ラベルL1,L2…LN)の個数の最大値N(変数N)を、印字オブジェクトの入力操作を受け付けた際の印字ドット消費要素に基づいて可変に設定することにより、RAM216の記憶容量の有効利用を図ることができる。
なお、上記各例において、制御回路210は、インクリメントの実行回数に対する最大値Nを算出する際には、その空き容量の全てを対象とはせず、他の処理を実行するための容量を考慮して(予め作業領域を確保したうえで)最大値Nを算出する。
また、図8及び図9に示すフローチャートは、本発明を図示する手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態等による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置(印刷装置)
5 表示部(表示手段)
23 サーマルヘッド(印字手段)
103 カバーフィルム(被印字テープ)
107 リボン巻取りローラ駆動軸
108 送りローラ駆動軸(搬送手段)
210 制御回路
216 RAM(イメージメモリ)

Claims (5)

  1. 被印字テープを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印字テープに対し、所望の印字オブジェクトの印字を行う印字手段と、
    を有し、
    前記印字オブジェクトがそれぞれ前記被印字テープに形成された少なくとも1つの印刷物を、前記搬送手段の搬送方向に沿って作成する印刷装置であって、
    1つの前記印刷物に関しテープ長さ方向に少なくとも1個設定可能なブロックに配置されると共に、所定の規則性に沿ってインクリメント可能な印字用識別子を含む、前記印字オブジェクトの入力操作を受け付ける、印字オブジェクト受付手段と、
    前記印字用識別子をインクリメントするときのインクリメント実行回数の設定操作を受け付ける、インクリメント回数受付手段と、
    前記インクリメント回数受付手段で受け付けた前記インクリメント実行回数に応じて、前記印字オブジェクト受付手段で入力操作を受け付けた前記印字オブジェクトの前記印字用識別子がインクリメントされた、複数の印刷物イメージを生成するイメージ生成手段と、
    所定の記憶容量を固定的に備え、前記イメージ生成手段により生成された前記複数の印刷物イメージを記憶するイメージメモリと、
    前記イメージメモリに記憶された前記複数の印刷物イメージを表示する表示手段と、
    前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、前記表示手段に表示された前記複数の印刷物イメージに対応した複数の前記印刷物を生成する、印刷制御手段と、
    前記イメージメモリの前記記憶容量の値に応じて定まる、前記イメージ生成手段により生成される前記複数の印刷物イメージの個数の最大値を、前記印字オブジェクト受付手段で入力操作を受け付けた前記印字オブジェクトにおける印字ドット消費要素の態様に応じて可変に設定するイメージ最大値設定手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記イメージ最大値設定手段は、
    前記印字オブジェクトにおける前記印字ドット消費要素の態様に応じて、前記インクリメント回数受付手段で受け付ける前記インクリメント実行回数の最大値を制限する、受付回数制限手段である
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記イメージ最大値設定手段は、
    前記印字オブジェクトにおける前記印字ドット消費要素の態様に応じてイメージ生成手段を制御し、前記インクリメント回数受付手段で受け付けたインクリメント実行回数と等しいかあるいはそれよりも少ない回数で前記印字用識別子がインクリメントされた複数の印刷物イメージを生成する、イメージ生成制限手段である
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載の印刷装置において、
    前記印刷制御手段の制御により、前記表示手段に表示された前記複数の印刷物イメージに対応した前記複数の印刷物が生成された後、所定のインクリメント続行指示を受け付ける続行指示受付手段を有し、
    前記続行指示受付手段により前記インクリメント続行指示が受け付けられた場合には、
    前記イメージ生成手段は、
    前記生成された前記複数の印刷物に備えられた前記印字オブジェクトの前記印字用識別子に引き続き、前記インクリメント回数受付手段で受け付けた前記インクリメント実行回数だけ前記印字用識別子がインクリメントされた、複数の印刷物イメージを新たに生成し、
    前記表示手段は、
    前記イメージメモリに記憶された前記新たな複数の印刷物イメージを表示し、
    前記印刷制御手段は、
    前記搬送手段及び前記印字手段を制御し、前記表示手段に表示された前記新たな複数の印刷物イメージに対応した新たな複数の前記印刷物を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1記載の印刷装置において、
    前記イメージ最大値設定手段は、
    前記印字オブジェクトにおける前記印字ドット消費要素の態様に応じて、前記インクリメント回数受付手段で受け付けた回数が前記インクリメント実行回数の最大値を超えていた場合には、算出した最大値分の処理が終了した後に自動で次に最大値以下の処理を継続して実行する受付回数継続手段である
    ことを特徴とする印刷装置。
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