JP2015089949A - 差圧式高圧水電解装置 - Google Patents

差圧式高圧水電解装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水流配性及び耐圧性を良好に確保するとともに、加工を簡便に行うことを可能にする。
【解決手段】差圧式高圧水電解装置10では、アノード給電体42は、支持用シート部材48と水流配用シート部材50とを備える。支持用シート部材48は、保護シート部材46の貫通孔46aよりも大きな開口面積を有する貫通孔を形成し、前記保護シート部材46を支持する。水流配用シート部材50は、支持用シート部材48の貫通孔よりも大きな開口面積を有する貫通孔を形成し、電解用の水を流配する。
【選択図】図3

Description

本発明は、水を電気分解し、酸素と前記酸素よりも高圧な水素とを発生させる差圧式高圧水電解装置に関する。
例えば、燃料電池を発電させるための燃料ガスとして、水素ガスが使用されている。一般的に、水素ガスを製造する際に、水電解装置が採用されている。この水電解装置は、水を電気分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、それぞれ給電体を配設してユニットが構成されている。
そこで、複数のユニットが積層された状態で、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、アノード給電体に水が供給される。このため、電解質膜・電極構造体のアノード側では、水が電気分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、カソード給電体で電子と結合して水素が製造される。一方、アノード側では、水素と共に生成された酸素が、余剰の水を伴ってユニットから排出される。
この場合、特にアノード給電体は、固体高分子電解質膜との良好な接触状態を維持するとともに、所望量の水を通流させる機能が求められている。そこで、例えば、特許文献1に開示されている給電体の製造方法が知られている。
この特許文献1は、粉状物を焼結して焼結体を作製し、前記焼結体を具備した給電体を得る製造方法に関するものである。この製造方法では、焼結前に粉状物にバインダーを添加して成形体を作製し、前記成形体を焼結することによって焼結体を得ることを特徴としている。
特開2001−279481号公報
ところで、水電解装置では、水の電気分解により酸素と該酸素よりも高圧な水素を製造する差圧式高圧水電解装置が採用されている。その際、上記の焼結体からなる給電体では、電解用の水の流配性を保持しながら、耐圧性を向上させるために緻密性を確保しなければならない。このため、焼結体の加工が相当に困難であるという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、水流配性及び耐圧性を良好に確保するとともに、加工を簡便に行うことが可能な給電体を備える差圧式高圧水電解装置を提供することを目的とする。
本発明に係る差圧式高圧水電解装置は、一方の面にアノード触媒層が設けられ、他方の面にカソード触媒層が設けられる電解質膜を有している。アノード触媒層には、アノード給電体が積層される一方、カソード触媒層には、カソード給電体が積層されている。そして、アノード給電体には、アノードセパレータが積層されるとともに、カソード給電体には、カソードセパレータが積層されている。電解質膜とアノード給電体との間には、複数個の第1貫通孔が形成される保護シート部材が介装されている。
差圧式高圧水電解装置では、アノード給電体は、支持用シート部材と水流配用シート部材とを備えている。支持用シート部材は、保護シート部材の第1貫通孔よりも大きな開口面積を有する第2貫通孔が形成され、前記保護シート部材を支持する。水流配用シート部材は、支持用シート部材の第2貫通孔よりも大きな開口面積を有する第3貫通孔が形成され、電解用の水を流配している。
また、この差圧式高圧水電解装置では、水流配用シート部材は、第3貫通孔として複数本の長孔を設けるとともに、前記長孔と交差する方向に延在し、各長孔を分割させるブリッジ部を有することが好ましい。
さらに、この差圧式高圧水電解装置では、水流配用シート部材の外周には、外方に突出して突起部が形成され、前記突起部には、電解用の水が導入されるとともに、第3貫通孔に連通する水導入用開口部が形成されることが好ましい。
さらにまた、この差圧式高圧水電解装置では、支持用シート部材は、第2貫通孔である第1長孔が形成される第1層と、前記第1長孔よりも開口面積の大きな前記第2貫通孔である第2長孔が形成される第2層と、を有することが好ましい。その際、互いに隣接する第1層の第1長孔と第2層の第2長孔とは、それぞれの長手方向が互いに直交するように配置されることが好ましい。
本発明によれば、アノード給電体は、保護シート部材を支持する耐圧機能を有する支持用シート部材と、電解用の水の流配を保持する水流配機能を有する水流配用シート部材とを積層している。このように、アノード給電体は、耐圧機能と水流配機能とに分けた積層構造とすることにより、水流配性及び耐圧性を良好に確保するとともに、加工作業を簡便に行うことが可能になる。
本発明の実施形態に係る差圧式高圧水電解装置の斜視説明図である。 前記差圧式高圧水電解装置を構成する単位セルの分解斜視説明図である。 前記単位セルの、図2中、III−III線断面図である。 前記単位セルを構成するアノード給電体の支持用第1シート部材の正面説明図である。 前記単位セルを構成するアノード給電体の支持用第2シート部材の正面説明図である。 前記単位セルを構成するアノード給電体の水流配用シート部材の正面説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る差圧式高圧水電解装置10は、複数の単位セル12が鉛直方向(矢印A方向)又は水平方向(矢印B方向)に積層された積層体14を備える。
積層体14の積層方向一端(上端)には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが上方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端(下端)には、同様にターミナルプレート16b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが下方に向かって、順次、配設される。
差圧式高圧水電解装置10は、例えば、矢印A方向に延在する4本のタイロッド22を介して円盤形状のエンドプレート20a、20b間を一体的に締め付け保持する。なお、差圧式高圧水電解装置10は、エンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持される構成を採用してもよい。また、差圧式高圧水電解装置10は、全体として略円柱体形状を有しているが、立方体形状等の種々の形状に設定可能である。
ターミナルプレート16a、16bの側部には、端子部24a、24bが外方に突出して設けられる。端子部24a、24bは、配線26a、26bを介して電解電源28に電気的に接続される。
図2及び図3に示すように、単位セル12は、略円盤状の電解質膜・電極構造体32と、前記電解質膜・電極構造体32を挟持するアノードセパレータ34及びカソードセパレータ36とを備える。
図2に示すように、単位セル12の外周縁部には、セパレータ面方向外方に向かって互いに反対方向に突出する第1突出部37a及び第2突出部37bが形成される。第1突出部37aには、積層方向(矢印A方向)に互いに連通して、水(純水)を供給するための水供給連通孔38aが設けられる。第2突出部37bには、積層方向に互いに連通して、反応により生成された酸素及び未反応の水(混合流体)を排出するための水排出連通孔38bが設けられる。
単位セル12の中央部には、電解領域の略中央を貫通して積層方向に互いに連通して、反応により生成された高圧(例えば、1MPa〜70MPa)の水素を排出するための水素排出連通孔38cが設けられる(図2及び図3参照)。なお、水素排出連通孔38cは、単位セル12の中央部に限定されるものではなく、端部位置に設けてもよい。
アノードセパレータ34及びカソードセパレータ36は、略円盤状を有するとともに、例えば、カーボン部材等で構成される。アノードセパレータ34及びカソードセパレータ36は、その他、鋼板、ステンレス鋼板、チタン板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板をプレス成形して、あるいは切削加工した後に防食用の表面処理を施して構成してもよい。
電解質膜・電極構造体32は、略リング形状を有する固体高分子電解質膜(電解質膜)40を備える。固体高分子電解質膜40は、リング形状を有する電解用のアノード給電体42及びカソード給電体44に挟持される。固体高分子電解質膜40とアノード給電体42との間には、リング形状を有する保護シート部材46が介装される。固体高分子電解質膜40は、例えば、炭化水素(HC)系の膜又はフッ素系の膜により構成される。
固体高分子電解質膜40は、略中央部に水素排出連通孔38cが形成される。固体高分子電解質膜40の一方の面には、リング形状を有するアノード電極触媒層(アノード触媒層)42aが設けられる。固体高分子電解質膜40の他方の面には、リング形状を有するカソード電極触媒層(カソード触媒層)44aが形成される。アノード電極触媒層42aは、例えば、Ru(ルテニウム)系触媒を使用するとともに、カソード電極触媒層44aは、例えば、白金触媒を使用する。
保護シート部材46の内径寸法は、アノード給電体42及びカソード給電体44の内径寸法と同等(又は同等未満)に設定される。保護シート部材46の外径寸法は、アノード給電体42及びカソード給電体44の外径寸法と同等(又は同等以上)に設定される。保護シート部材46は、例えば、チタンシートで構成され、前記保護シート部材46には、複数の貫通孔(第1貫通孔)46aが機械加工により形成される。
アノード給電体42は、支持用シート部材48と水流配用シート部材50とを備える。支持用シート部材48は、少なくとも1層で構成され、本実施形態では、支持用第1シート部材(第1層)48aと支持用第2シート部材(第2層)48bとの2層で構成される。
支持用第1シート部材48a及び支持用第2シート部材48bは、略リング形状を有する。支持用第1シート部材48aは、保護シート部材46に当接する一方、支持用第2シート部材48bは、水流配用シート部材50に当接する。
図4に示すように、支持用第1シート部材48aには、発電領域(アノード電極触媒層42aの塗布範囲)に亘って複数の第1長孔(第2貫通孔)52aが機械加工により形成される。第1長孔52aは、保護シート部材46の貫通孔46aよりも大きな開口面積を有し、面方向に沿って、例えば、矢印B方向に長手方向が延在する。各第1長孔52aは、矢印B方向に交差する矢印C方向に沿って千鳥状に配列される。
支持用第2シート部材48bには、図5に示すように、発電領域に亘って複数の第2長孔(第2貫通孔)52bが機械加工により形成される。各第2長孔52bは、各第1長孔52aよりも開口面積が大きく設定されるとともに、面方向に沿って、例えば、矢印C方向に長手方向が延在する。第1長孔52aの長手方向と第2長孔52bの長手方向とは、互いに交差(直交)するように配置される。なお、第1長孔52a及び第2長孔52bの開口断面積や開口形状は、耐圧機能及び水流配機能を考慮して設定される。
図6に示すように、水流配用シート部材50には、支持用第2シート部材48bの第2長孔52bよりも大きな開口面積を有する複数の長孔(第3貫通孔)54が機械加工により形成され、電解用の水を流配する。長孔54は、面方向に沿って、例えば、矢印B方向に長手方向が延在することにより、第2長孔52bの長手方向と交差する方向に延在する。
各長孔54は、互いに平行して水流配用シート部材50の直径方向及び該直径方向に平行する方向に延在し、両端部が円弧状の入口開口部56a及び出口開口部56bに連通する。水流配用シート部材50の外周部には、入口開口部56a及び出口開口部56bの中間部に対応して外方に突出する突起部50a、50bが形成される。突起部50aには、電解用の水が導入される水導入用開口部58aが形成され、突起部50bには、未反応の前記水及び生成された酸素が排出される水導出用開口部58bが形成される。水導入用開口部58aは、入口開口部56aに連通する一方、水導出用開口部58bは、出口開口部56bに連通する。突起部50a、50bは、それぞれ複数個ずつ設けることが好ましい。
水流配用シート部材50には、長孔54と交差する方向に延在し、各長孔54を分割させる直線状のブリッジ部60aが設けられる。ブリッジ部60aの両側には、各長孔54を分割させる円弧状の一対のブリッジ部60bが設けられる。
図3に示すように、カソード給電体44は、例えば、球状アトマイズチタン粉末の焼結体(多孔質導電体)により構成される。カソード給電体44は、研削加工後にエッチング処理される平滑表面部を設けるとともに、空隙率が10%〜50%、より好ましくは、20%〜40%の範囲内に設定される。
図2及び図3に示すように、アノードセパレータ34には、水供給連通孔38aに連通する供給通路62aと、水排出連通孔38bに連通する排出通路62bとが設けられる。アノードセパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、アノード給電体42が配置されるリング状のアノード室64が設けられる。アノード室64は、供給通路62a及び排出通路62bに連通する。
アノードセパレータ34の第1突出部37aには、水供給連通孔38aを周回して第1シール溝66aが形成される。アノードセパレータ34の第2突出部37bには、水排出連通孔38bを周回して第2シール溝66bが形成される。第1シール溝66aには、第1シール部材68aが配置される一方、第2シール溝66bには、第2シール部材68bが配置される。面34aには、アノード室64の内側を周回して第3シール溝66cが形成され、前記第3シール溝66cには、第3シール部材68cが配置される。
カソードセパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、カソード給電体44が配置されるリング状のカソード室70が形成される。カソード室70は、水素排出通路62cを介して水素排出連通孔38cに連通する。
カソードセパレータ36の第1突出部37aには、水供給連通孔38aを周回して第4シール溝66dが形成される。カソードセパレータ36の第2突出部37bには、水排出連通孔38bを周回して第5シール溝66eが形成される。第4シール溝66dには、第4シール部材68dが配置される一方、第5シール溝66eには、第5シール部材68eが配置される。
カソードセパレータ36の面36aには、カソード室70を囲繞して第6シール溝66f形成される。この第6シール溝66fには、第6シール部材68fが配設される。
第1シール部材68a〜第6シール部材68fには、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図1に示すように、エンドプレート20aには、水供給連通孔38a、水排出連通孔38b及び水素排出連通孔38cに連通する配管72a、72b及び72cが接続される。配管72cには、図示しないが、背圧弁(又は電磁弁)が設けられており、水素排出連通孔38cに生成される水素の圧力を高圧に維持することができる。
このように構成される差圧式高圧水電解装置10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、配管72aから差圧式高圧水電解装置10の水供給連通孔38aに水が供給される。一方、ターミナルプレート16a、16bの端子部24a、24bには、電気的に接続されている電解電源28を介して電圧が付与される。
このため、図2、図3及び図6に示すように、各単位セル12では、水供給連通孔38aからアノード給電体42を構成する水流配用シート部材50の水導入用開口部58aを通って入口開口部56aに導入される。さらに、水は、複数本の長孔54に沿って矢印B方向に流通するとともに、ブリッジ部60b、60aを介して支持用第2シート部材48bの第2長孔52bに供給される。第2長孔52bは、第1長孔52aに連通しており、水は、前記第1長孔52aから保護シート部材46の貫通孔46aを通ってアノード電極触媒層42aに供給される。
従って、水は、アノード電極触媒層42aで電気により分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜40を透過してカソード電極触媒層44a側に移動し、電子と結合して水素が得られる。
このため、カソード給電体44の内部の水素流路に沿って水素が流動し、前記水素は、水供給連通孔38aよりも高圧に維持された状態で、水素排出連通孔38cを流れて差圧式高圧水電解装置10の外部に取り出し可能となる。一方、反応により生成した酸素と未反応の水とは、水排出連通孔38bに沿って差圧式高圧水電解装置10の外部に排出される。
この場合、本実施形態では、アノード給電体42は、支持用シート部材48と水流配用シート部材50とを備えている。支持用シート部材48は、少なくとも1層、本実施形態では、支持用第1シート部材48aと支持用第2シート部材48bとの2層で構成されている。
すなわち、アノード給電体42は、保護シート部材46を支持する耐圧機能を有する支持用第1シート部材48a及び支持用第2シート部材48bと、水流配を保持する水流配機能を有する水流配用シート部材50とを積層している。このように、アノード給電体42は、耐圧機能と水流配機能とに分けた積層構造とすることにより、水流配性及び耐圧性を良好に確保するとともに、加工作業を簡便に行うことが可能になるという効果が得られる。
さらに、支持用第1シート部材48aには、複数の第1長孔52aが設けられる一方、支持用第2シート部材48bには、各第1長孔52aよりも開口面積が大きく設定される複数の第2長孔52bが設けられている。そして、第1長孔52aの長手方向と第2長孔52bの長手方向とは、互いに交差する方向に延在している。
従って、支持用第1シート部材48aと支持用第2シート部材48bとは、互いに積層されることにより、第1長孔52aと第2長孔52bとが交差している。これにより、固体高分子電解質膜40から保護シート部材46に作用する水素圧力を確実に保持することができる。
さらにまた、図6に示すように、水流配用シート部材50は、支持用第2シート部材48bの第2長孔52bよりも大きな開口面積を有する複数の長孔54を有している。このため、長孔54に沿って電解用の水を所望の水量で確実に流通させることが可能になる。
しかも、各長孔54を分割させてブリッジ部60a、60bが設けられている。従って、図3に示すように、長孔54を流通する水は、ブリッジ部60a、60bに衝突して支持用第2シート部材48bの第2長孔52bに円滑に供給されている。これにより、水は、長孔54から第2長孔52b及び第1長孔52aを通って保護シート部材46に供給され、アノード電極触媒層42aで確実且つ良好に電気分解されるという利点がある。
10…差圧式高圧水電解装置 12…単位セル
14…積層体 16a、16b…ターミナルプレート
18a、18a…絶縁プレート 20a、20b…エンドプレート
24a、24b…端子部 28…電解電源
32…電解質膜・電極構造体 34…アノードセパレータ
36…カソードセパレータ 37a、37b…突出部
38a…水供給連通孔 38b…水排出連通孔
38c…水素排出連通孔 40…固体高分子電解質膜
42…アノード給電体 42a…アノード電極触媒層
44…カソード給電体 44a…カソード電極触媒層
46…保護シート部材 48…支持用シート部材
48a…支持用第1シート部材 48b…支持用第2シート部材
50…水流配用シート部材 50a、50b…突起部
52a、52b、54…長孔 58a…水導入用開口部
58b…水導出用開口部 60a、60b…ブリッジ部
64…アノード室 70…カソード室

Claims (4)

  1. 一方の面にアノード触媒層が設けられ、他方の面にカソード触媒層が設けられる電解質膜と、
    前記アノード触媒層に積層されるアノード給電体及び前記カソード触媒層に積層されるカソード給電体と、
    前記アノード給電体に積層されるアノードセパレータ及び前記カソード給電体に積層されるカソードセパレータと、
    前記電解質膜と前記アノード給電体との間に介装され、複数個の第1貫通孔が形成される保護シート部材と、
    を備え、水の電気分解によりアノード側に酸素、及びカソード側に該酸素よりも高圧な水素が生成される差圧式高圧水電解装置であって、
    前記アノード給電体は、前記保護シート部材の前記第1貫通孔よりも大きな開口面積を有する第2貫通孔が形成され、前記保護シート部材を支持する支持用シート部材と、
    前記支持用シート部材の前記第2貫通孔よりも大きな開口面積を有する第3貫通孔が形成され、電解用の前記水を流配する水流配用シート部材と、
    を備えることを特徴とする差圧式高圧水電解装置。
  2. 請求項1記載の差圧式高圧水電解装置において、前記水流配用シート部材は、前記第3貫通孔として複数本の長孔を設けるとともに、
    前記長孔と交差する方向に延在し、各長孔を分割させるブリッジ部を有することを特徴とする差圧式高圧水電解装置。
  3. 請求項1又は2記載の差圧式高圧水電解装置において、前記水流配用シート部材の外周には、外方に突出して突起部が形成され、
    前記突起部には、電解用の前記水が導入されるとともに、前記第3貫通孔に連通する水導入用開口部が形成されることを特徴とする差圧式高圧水電解装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の差圧式高圧水電解装置において、前記支持用シート部材は、前記第2貫通孔である第1長孔が形成される第1層と、
    前記第1長孔よりも開口面積の大きな前記第2貫通孔である第2長孔が形成される第2層と、
    を有し、互いに隣接する前記第1層の前記第1長孔と前記第2層の前記第2長孔とは、それぞれの長手方向が互いに直交するように配置されることを特徴とする差圧式高圧水電解装置。
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