JP6025691B2 - 差圧式高圧水電解装置 - Google Patents

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Description

本発明は、セルユニット全体を積層方向に押圧する押圧機構が設けられるとともに、水を電気分解して酸素と前記酸素よりも高圧な水素とを製造する差圧式高圧水電解装置に関する。
例えば、燃料電池を発電させるための燃料ガスとして、水素ガスが使用されている。一般的に、水素を製造するために、水電解装置が採用されている。この水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜(イオン交換膜)を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、給電体を配設して単位セルが構成されている。
そこで、複数の単位セルが積層されたセルユニットに対して、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、アノード側の給電体に水が供給される。このため、電解質膜・電極構造体のアノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が製造される。一方、アノード側では、水素と共に生成された酸素が、余剰の水を伴ってセルユニットから排出される。
この設備では、セルユニットに対して、積層方向に一定の締め付け圧力を付与することにより、安定した電解性能を維持する必要がある。このため、例えば、特許文献1では、図5に示すように、陽極主電極1、複数の単位セル2及び陰極主電極3の積層体を、積層方向に締め付けるための締め付け装置4が備えられている。締め付け装置4は、圧縮用流体の導入ノズル5a及び排出ノズル5bを有するシリンダ6と、前記シリンダ6のシリンダ室6a内にOリング7を介装して摺動自在に配設されるピストン8とを備えている。
この締め付け装置4は、水電解槽の運転中に生成されている水素圧力よりも、常に一定の締め付け圧力だけ高めの圧力を、ピストン8により付与している。すなわち、圧縮用流体の導入ノズル5a及び排出ノズル5bに連結された調整弁(図示せず)を調整することにより、常に一定の締め付け圧力が確保される、としている。
特開2003−160891号公報
ところで、上記の締め付け装置4では、セルユニットに所望の締め付け圧力を付与するために、各単位セル2で製造された水素を、シリンダ室6aに供給する場合がある。その際、シリンダ室6aには、製造された水素及び固体高分子電解質膜を透過した水が導入され易い。このため、シリンダ6及びピストン8は、鉄系の高強度な鋼材で構成されていると、錆や腐食が発生するおそれがある。
従って、シリンダ6及びピストン8は、耐食性部材、例えば、ステンレス材やチタン(Ti)系の材料を使用する必要がある。しかしながら、これらの耐食性部材は、鋼材に比べて強度が低いため、シリンダ室6aを形成するシリンダ6の厚さを相当に肉厚に設定しなければならない。これにより、締め付け装置4を組み込む水電解装置全体が大型化するとともに、製造コストが増大するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、耐食性部材の使用量を良好に削減するとともに、軽量且つ経済的な構成で、所望の耐食機能及び耐圧機能を保持することが可能な差圧式高圧水電解装置を提供することを目的とする。
本発明に係る差圧式高圧水電解装置は、電解質膜の一方の面にアノード給電体が、前記電解質膜の他方の面にカソード給電体が、それぞれ設けられた電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される単位セルを備えている。複数の単位セルが積層されたセルユニットの積層方向両端には、端板が配設されるとともに、一方の端板と前記セルユニットとの間には、該セルユニット全体を積層方向に押圧する押圧機構が設けられている。この差圧式高圧水電解装置は、水を電気分解してアノード側に酸素を、カソード側に前記酸素よりも高圧な水素を、それぞれ製造している。
押圧機構は、一方の端板に固定される第1耐食性部材と、前記第1耐食性部材に対向して積層方向に進退可能に配置されるピストン機能を有する第2耐食性部材とを備えている。第1耐食性部材又は第2耐食性部材には、前記第1耐食性部材の外周部及び前記第2耐食性部材の外周部を一体に覆ってカソード側に連通する流体導入室を形成する第3耐食性部材が固定されている。そして、第3耐食性部材の外周部には、流体導入室内の圧力を保持する耐圧部材が設けられている。
また、この差圧式高圧水電解装置では、第1耐食性部材は、一方の端板と流体導入室とを連通する開口部を有することが好ましい。その際、第1耐食性部材は、開口部が設けられる領域の厚さが、他の領域の厚さよりも大きく構成されることが好ましい。
本発明によれば、第1耐食性部材、第2耐食性部材及び第3耐食性部材により流体導入室が形成されるとともに、前記第3耐食性部材の外周部には、耐圧部材が設けられている。このため、耐食性が必要な部分と耐圧が必要な部分とで、部材を分割することにより、高コストな耐食性部材の使用量が最小限に削減される。従って、構造が簡素化されるとともに、軽量且つ経済的な構成で、所望の耐食機能及び耐圧機能を保持することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る差圧式高圧水電解装置の斜視説明図である。 前記差圧式高圧水電解装置の要部断面説明図である。 前記差圧式高圧水電解装置を構成する押圧機構の要部分解斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る差圧式高圧水電解装置の要部断面説明図である。 特許文献1に開示されている水電解槽の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る差圧式高圧水電解装置10は、複数の単位セル12が鉛直方向(矢印A方向)又は水平方向(矢印B方向)に積層されたセルユニット14を備える。
セルユニット14の積層方向一端には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが、順次、配設される。セルユニット14の積層方向他端には、同様にターミナルプレート16b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが、順次、配設される。
差圧式高圧水電解装置10は、例えば、矢印A方向に延在する複数本のタイロッド22を介して、円盤形状のエンドプレート20a、20b間が一体的に締め付け保持される。なお、差圧式高圧水電解装置10は、エンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持される構成を採用してもよい。また、差圧式高圧水電解装置10は、全体として略円柱体形状を有しているが、立方体形状等の種々の形状に設定可能である。
ターミナルプレート16a、16bの側部には、端子部24a、24bが外方に突出して設けられる。端子部24a、24bは、配線26a、26bを介して電解電源28に電気的に接続される。
図2に示すように、単位セル12は、円盤状の電解質膜・電極構造体32と、この電解質膜・電極構造体32を挟持するアノードセパレータ34及びカソードセパレータ36とを備える。単位セル12は、図1に示すように、略円盤状を有するとともに、外周縁部には、セパレータ面方向外方に向かって互いに反対方向に突出する第1突出部37a及び第2突出部37bが形成される。
図2に示すように、第1突出部37aには、積層方向(矢印A方向)に互いに連通して、水(純水)を積層方向上方に供給するための水供給連通孔38aが設けられる。第2突出部37bには、積層方向に互いに連通して、反応により生成された酸素及び未反応の水(混合流体)を積層方向下方に排出するための水排出連通孔38bが設けられる。
単位セル12の中央部には、電解領域の略中央を貫通して積層方向に互いに連通して、反応により生成された高圧(例えば、1MPa〜70MPa)な水素を排出するための水素排出連通孔38cが設けられる。
アノードセパレータ34及びカソードセパレータ36は、略円盤状を有するとともに、例えば、カーボン部材等で構成される。アノードセパレータ34及びカソードセパレータ36は、鋼板、ステンレス鋼板、チタン板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板をプレス成形してもよい。アノードセパレータ34及びカソードセパレータ36は、あるいは切削加工した後に防食用の表面処理を施して構成してもよい。
電解質膜・電極構造体32は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜40を備える。固体高分子電解質膜40の両面には、リング形状を有するアノード電極触媒層42a及びカソード電極触媒層44aが形成される。アノード電極触媒層42aは、例えば、Ru(ルテニウム)系触媒を使用する一方、カソード電極触媒層44aは、例えば、白金触媒を使用する。
固体高分子電解質膜40の両側には、それぞれリング形状を有するアノード給電体42及びカソード給電体44が配設される。アノード給電体42及びカソード給電体44は、例えば、球状アトマイズチタン粉末の焼結体(多孔質導電体)により構成される。アノード給電体42及びカソード給電体44は、例えば、研削加工後にエッチング処理される平滑表面部を設けるとともに、空隙率が10%〜46%、より好ましくは、20%〜40%の範囲内に設定される。
アノードセパレータ34には、水供給連通孔38aに連通する供給通路46aと、水排出連通孔38bに連通する排出通路46bとが設けられる。アノードセパレータ34の電解質膜・電極構造体32に向かう面34aには、供給通路46a及び排出通路46bに連通する水流路48が形成される。アノードセパレータ34の面34aには、水素排出連通孔38cを周回してシール溝部50が設けられる。シール溝部50には、シール部材52が収容される。
カソードセパレータ36の電解質膜・電極構造体32に向かう面36aには、水素排出通路46cが形成される。カソード給電体44は、水素排出通路46cを介して水素排出連通孔38cに連通する。カソードセパレータ36の面36aには、カソード給電体44の外方を周回してシール溝部54が形成される。このシール溝部54には、シール部材56が配設される。
シール部材52、56には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
絶縁プレート18aとエンドプレート(一方の端板)20aとの間には、セルユニット14全体を積層方向(矢印A方向)に押圧する押圧機構60が設けられる。図2及び図3に示すように、押圧機構60は、エンドプレート20aに固定(例えば、溶接)される第1耐食性部材62を備える。第1耐食性部材62は、例えば、ステンレス材やチタン(Ti)系材料で構成される。なお、以下に説明する第2耐食性部材68及び第3耐食性部材80は、第1耐食性部材62と同様の材料で構成される。
第1耐食性部材62は、円盤形状を有し、中央部には、高圧水素を排出するための水素排出孔部(開口部)64が形成される。水素排出孔部64は、エンドプレート20aの中央に形成された水素孔部66に連通する(図2参照)。
押圧機構60は、第1耐食性部材62に対向して積層方向に進退可能に配置されるピストン機能を有する第2耐食性部材68を備える。第2耐食性部材68は、略円盤形状を有し、中央部には、セルユニット14の水素排出連通孔38cに連通する水素導入孔部70が形成される。第2耐食性部材68の第1耐食性部材62に対向する面には、外周縁部に亘ってリング状の凹部72が形成される。
第2耐食性部材68の外周部には、周回溝部74が形成され、前記周回溝部74には、Oリング76が配設される。第2耐食性部材68の凹部72には、弾性体、例えば、皿ばね78が配設される。皿ばね78は、第2耐食性部材68と第1耐食性部材62との間に所定の弾性力を付与して介装される。
押圧機構60は、第1耐食性部材62の外周部(又は第2耐食性部材68の外周部)に固定される第3耐食性部材80を備える。第3耐食性部材80は、薄肉の円筒形状を有する。第3耐食性部材80は、軸方向一端側が第1耐食性部材62の外周部に固定される一方、軸方向他端側に第2耐食性部材68の外周部がOリング76を介装して摺動可能に嵌合する。
なお、第3耐食性部材80が第2耐食性部材68の外周部に固定される際には、第1耐食性部材62の外周部にOリング76が設けられ、前記第3耐食性部材80は、前記第1耐食性部材62に対して摺動自在となる。また、第3耐食性部材80は、第1耐食性部材62の外周部及び第2耐食性部材68の外周部に、それぞれOリング76を介装して摺動可能に嵌合してもよい。
第3耐食性部材80は、第1耐食性部材62の外周部及び第2耐食性部材68の外周部を一体に覆うことにより、これらの内部にカソード側に連通する流体導入室82を形成する。流体導入室82の一端側は、凹部72及び水素導入孔部70を介してセルユニット14の水素排出連通孔38cに連通する。流体導入室82の他端側は、水素排出孔部64を介してエンドプレート20aの水素孔部66に連通する。
第3耐食性部材80の外周部には、流体導入室82内の圧力を保持する耐圧部材84が設けられる。耐圧部材84は、円筒形状を有し、例えば、鉄系の高強度を有する鋼材で形成される。第3耐食性部材80は、例えば、耐圧部材84の内周面に圧入により固定される。
図1に示すように、エンドプレート20bには、水供給連通孔38a及び水排出連通孔38bに連通する配管86a及び86bが接続される。エンドプレート20aには、水素排出連通孔38cに連通する配管86cが接続される。配管86cには、図示しないが、背圧弁(又は電磁弁)が設けられており、水素排出連通孔38cに生成される水素の圧力を高圧に維持することができる。
このように構成される差圧式高圧水電解装置10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、配管86aから差圧式高圧水電解装置10の水供給連通孔38aに水が供給されるとともに、ターミナルプレート16a、16bの端子部24a、24bに電気的に接続されている電解電源28を介して電圧が付与される。このため、図2に示すように、各単位セル12では、水供給連通孔38aからアノードセパレータ34の水流路48に水が供給され、この水がアノード給電体42内に沿って移動する。
従って、水は、アノード電極触媒層42aで電気により分解され、水素イオン、電子及び酸素が生成される。この陽極反応により生成された水素イオンは、固体高分子電解質膜40を透過してカソード電極触媒層44a側に移動し、電子と結合して水素が得られる。
このため、カソード給電体44の内部の水素流路に沿って水素が流動する。水素は、水供給連通孔38aよりも高圧に維持された状態で、水素排出連通孔38cを流れて押圧機構60の流体導入室82に導入される。
押圧機構60では、流体導入室82に導入された水素の圧力と皿ばね78の弾性力とを介して、第2耐食性部材68によるセルユニット14への締め付け圧力が調整される。なお、水素は、図示しない背圧弁の設定圧力に昇圧されることにより、差圧式高圧水電解装置10の外部に取り出し可能となる。一方、反応により生成した酸素と未反応の水とは、水排出連通孔38bに沿って差圧式高圧水電解装置10の外部に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図2に示すように、押圧機構60は、第1耐食性部材62、第2耐食性部材68及び第3耐食性部材80を備えている。そして、第3耐食性部材80は、第1耐食性部材62の外周部及び第2耐食性部材68の外周部を一体に覆うことにより、これらの内部に流体導入室82を形成している。さらに、第3耐食性部材80の外周部には、耐圧部材84が設けられている。
このように、耐食性が必要な部分(第1耐食性部材62、第2耐食性部材68及び第3耐食性部材80)と耐圧が必要な部分(耐圧部材84)とで、部材を分割している。このため、全ての部材である第1耐食性部材62、第2耐食性部材68、第3耐食性部材80及び耐圧部材84は、円盤形状又は円筒形状を有しており、加工コストが低減されるとともに、組み立て作業性が良好に向上する。
しかも、第3耐食性部材80は、耐圧部材84の内周面に圧入により固定されるため、耐食層としてのみ機能すればよく、可及的に薄肉化することができる。従って、高コストな耐食性部材の使用量が最小限に削減される。これにより、構造が簡素化されるとともに、軽量且つ経済的な構成で、所望の耐食機能及び耐圧機能を保持することが可能になるという効果が得られる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る差圧式高圧水電解装置100の要部断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る差圧式高圧水電解装置10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
差圧式高圧水電解装置100は、押圧機構60に代えて押圧機構102を用いる。押圧機構102は、第1耐食性部材104を備える。第1耐食性部材104は、略円盤形状を有し、中央部には、水素排出孔部(開口部)106が形成される。
第1耐食性部材104は、水素排出孔部106が設けられる領域の厚さが、他の領域の厚さよりも大きく構成される。具体的には、第1耐食性部材104の中央部に厚さ方向に膨出する肉厚部104aが形成され、他の部分には、前記肉厚部104aよりも薄肉な肉薄部104bが設けられる。肉厚部104aには、水素排出孔部106が形成されている。
このように構成される第2の実施形態では、第1耐食性部材104は、耐圧構造が必要な水素排出孔部106の周囲にのみ肉厚部104aが設けられている。このため、第1耐食性部材104は、他の部分には、肉薄部104bを設けることができ、耐食性材料の使用量が一層削減されるという効果が得られる。
10、100…差圧式高圧水電解装置 12…単位セル
14…セルユニット 16a、16b…ターミナルプレート
18a、18b…絶縁プレート 20a、20b…エンドプレート
24a、24b…端子部 28…電解電源
32…電解質膜・電極構造体 34…アノードセパレータ
36…カソードセパレータ 40…固体高分子電解質膜
42…アノード給電体 44…カソード給電体
60、102…押圧機構 62、68、80、104…耐食性部材
64、106…水素排出孔部 66…水素孔部
70…水素導入孔部 76…Oリング
78…皿ばね 82…流体導入室
84…耐圧部材 104a…肉厚部
104b…肉薄部

Claims (2)

  1. 電解質膜の一方の面にアノード給電体が、前記電解質膜の他方の面にカソード給電体が、それぞれ設けられた電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層されたセルユニットの積層方向両端には、端板が配設されるとともに、一方の端板と前記セルユニットとの間には、該セルユニット全体を積層方向に押圧する押圧機構が設けられており、水を電気分解してアノード側に酸素を、カソード側に前記酸素よりも高圧な水素を、それぞれ製造する差圧式高圧水電解装置であって、
    前記押圧機構は、前記一方の端板に固定される第1耐食性部材と、
    前記第1耐食性部材に対向して前記積層方向に進退可能に配置されるピストン機能を有する第2耐食性部材と、
    前記第1耐食性部材又は前記第2耐食性部材に固定され、前記第1耐食性部材の外周部及び前記第2耐食性部材の外周部を一体に覆って前記カソード側に連通する流体導入室を形成する第3耐食性部材と、
    前記第3耐食性部材の外周部に設けられ、前記流体導入室内の圧力を保持する耐圧部材と、
    を備えることを特徴とする差圧式高圧水電解装置。
  2. 請求項1記載の差圧式高圧水電解装置において、前記第1耐食性部材は、一方の端板と前記流体導入室とを連通する開口部を有するとともに、
    前記第1耐食性部材は、前記開口部が設けられる領域の厚さが、他の領域の厚さよりも大きく構成されることを特徴とする差圧式高圧水電解装置。
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