JP2015080131A - 弾性波フィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を進めることができ、かつIDT電極における発熱をより効果的に放散させ得る弾性波フィルタ装置を提供する。【解決手段】圧電基板2上に複数のIDT電極3,4が形成されており、複数のIDT電極3,4によりフィルタ回路が構成されており、複数のIDT電極3,4を囲むように支持部材5が設けられており、支持部材5の上面にカバー部材6が設けられており、圧電基板2上に設けられている複数の電極ランド31のうち、動作時に発熱するIDT電極3,4の熱を受けるように電極ランド31が設けられており、該電極ランド31にビアホール電極24が接続されており、ビアホール電極24がカバー部材6上に設けられた配線電極10により外部との接続のための外部接続端子8に電気的に接続されている、弾性波フィルタ装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば帯域フィルタなどに用いられる弾性波フィルタ装置に関し、より詳細には圧電基板上に複数のIDT電極が設けられている弾性波フィルタ装置に関する。
従来、携帯電話機などの小型化に伴って、表面実装可能な電子部品のより一層の小型化が求められている。下記の特許文献1には、小型化を進め得る弾性波装置が開示されている。
特許文献1に記載の弾性波装置では、圧電基板上に複数のIDT電極が設けられている。複数のIDT電極が設けられている部分を封止するための中空部が構成されている。該中空部を構成するために、圧電基板上に、IDT電極が設けられている領域を囲むように支持層が形成されている。この支持層上にカバー部材が設けられている。
上記支持層及びカバー部材を貫通する柱状の外部接続用電極が設けられている。IDT電極に電気的に接続されるように、圧電基板上に電極パッドが設けられている。この電極パッドの上面に上記外部接続用電極の下端が接合されている。外部接続用電極の上端に、金属バンプからなる外部接続端子が接合されている。
特許文献1に記載の弾性波装置では、金属バンプからなる外部接続端子側から表面実装することができる。従って、小型化を図ることができる。また、柱状の外部接続用電極の放熱性を利用して、熱放散性を高めることができると記載されている。
WO2009/057699
しかしながら、特許文献1に記載の弾性波装置において、熱放散性をさらに高めるには、柱状の外部接続用電極を、放熱用の電極パッドとともに発熱部分近傍に配置し、さらに該外部接続用電極の上端に接合される金属バンプなどからなる外部接続端子を接合しなければならなかった。従って、柱状の外部接続用電極及び外部接続端子を新たに設けるスペースが必要となり、小型化を進めることが困難となる。
本発明の目的は、小型化を進めることができ、かつIDT電極における発熱をより効果的に放散させ得る、弾性波フィルタ装置を提供することにある。
本発明に係る弾性波フィルタ装置は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成されており、フィルタ回路を構成するように電気的に接続されている複数のIDT電極と、前記圧電基板上において、前記複数のIDT電極を囲むように設けられた支持部材と、前記支持部材の上面に設けられており、IDT電極が臨む中空部を構成しているカバー部材と、前記圧電基板上において、前記複数のIDT電極に電気的に接続されている複数の電極ランドと、前記複数の電極ランドのうち、動作時に発熱する発熱部を構成しているIDT電極の熱を受けるように、該発熱部を構成しているIDT電極に電気的に接続されている前記電極ランドに電気的に接続されるように、かつ前記支持材及びカバー部材を貫通するように設けられたビアホール電極と、前記カバー部材上に設けられており、外部と電気的に接続されている複数の外部接続端子と、前記カバー部材上に設けられており、かつ前記ビアホール電極と前記少なくとも1つの前記外部接続端子とに電気的に接続されている配線電極とを備える。
本発明に係る弾性波フィルタ装置のある特定の局面では、前記発熱部を構成しているIDT電極に電気的に接続されている電極パッドは、グランド電極である。
本発明に係る弾性波フィルタ装置のある他の特定の局面では、前記複数のIDT電極が複数の共振子を構成しており、該複数の共振子が、直列腕共振子と並列腕共振子とを有し、前記直列腕共振子及び前記並列腕共振子によりラダー型フィルタが構成されている。
本発明に係る弾性波フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記発熱部を構成しているIDT電極が、前記並列腕共振子を構成しているIDT電極であり、前記配線電極が前記ビアホール電極を介して該並列腕共振子のグラウンド電位に電気的に接続されている電極ランドに接続されている。
本発明に係る弾性波フィルタ装置の別の特定の局面では、前記配線電極に電気的に接続される外部接続端子が、残りの外部接続端子よりも大きな平面形状を有する。
本発明に係る弾性波フィルタ装置のさらに別の特定の局面では、前記配線電極及び前記配線電極に縦続される外部接続端子が、前記ビアホール電極に接続されている導電膜により兼ねられている。
本発明に係る弾性波装置によれば、上記ビアホール電極と、複数の外部接続端子のうちの少なくとも一つの外部接続端子とがカバー部材上に設けられている配線電極により電気的に接続されているため、該配線電極を利用して熱を外部接続端子に放散させることができる。従って、放熱性を高めるために新たに外部接続端子及び放熱用電極パッドを設ける必要がないため、小型化を進めつつ、IDT電極において生じた熱を効果的に放散させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の断面図であり、図2のA−A線に沿う部分に相当する断面図である。 本発明の第1の実施形態の弾性波装置の外部接続端子を除いた模式的平面図である。 本発明の第1の実施形態の弾性波装置における圧電基板上の電極形成位置を示す略図的平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る弾性波装置の模式的平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る弾性波装置の圧電基板上の電極構造を示す模式的平面図である。 第3の実施形態に係る弾性波装置の外部接続端子を除いた模式的平面図である。 比較例の弾性波装置において、25℃における減衰量周波数特性、55℃における減衰量周波数特性及び55℃において800mWの電力を投入した場合の減衰量周波数特性を示す図である。 実施形態の弾性波装置において、25℃における減衰量周波数特性、55℃における減衰量周波数特性及び55℃において800mWの電力を投入した場合の減衰量周波数特性を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の断面図であり、図2のA−A線に沿う部分に相当する断面図である。図2は、本実施形態の弾性波装置の外部接続端子を除いた模式的平面図であり、図3は、圧電基板上の電極形成位置を示す略図的平面図である。
図1に示すように、弾性波装置1は、圧電基板2を有する。圧電基板2は、本実施形態では、LiTaOや、LiNbOなどの圧電単結晶からなる。圧電単結晶に代えて圧電セラミックスを用いてもよい。
圧電基板2上には、複数のIDT電極3,4が形成されている。図1では、IDT電極3,4の複数の電極指の横断面形状が示されている。もっとも、圧電基板2上には、より多くのIDT電極が形成されている。
図3は、圧電基板2上の電極形成位置を略図的に示す平面図である。本実施形態の弾性波装置1は、携帯電話機のデュプレクサを構成している。圧電基板2上には、デュプレクサを構成するための送信回路及び受信回路が構成されている。より具体的には、圧電基板2上には、受信回路を構成する、弾性波共振子部11と、第1,第2の縦結合共振子型弾性波フィルタ部12,13とが設けられている。図3では、これらの部分が構成されている部分を略図的に示すこととする。
同様に、送信フィルタを構成するために、直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P4が構成されている。直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P4によりラダー型フィルタが構成されている。直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P4についても、これらが設けられている各部分を×を矩形等の形状で囲んだ図形で略図的に示すこととする。直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P4は、IDT電極と、IDT電極の表面波伝搬方向の両側に配置された反射器とを有する。
また、圧電基板2上には、図示しない複数の電極ランドが設けられており、各電極ランドの上面に、後述するビアホール電極が接続されている。図3では、このビアホール電極の位置を模式的にビアホール電極の平面形状を円形の記号で示すこととする。図3において並列腕共振子P1の近傍には、アンテナ端子を構成しているビアホール電極21が配置されている。また、直列腕共振子S4の近くには、送信端子を構成するためのビアホール電極22が配置されている。さらに、並列腕共振子P4の近くのコーナー部には、グラウンド電位に接続されるビアホール電極23が設けられている。また、並列腕共振子P1,P2の近傍にもビアホール電極24が設けられている。このビアホール電極24は、後述するようにグラウンド電位に接続される。
図1に戻り、圧電基板2上に設けられているIDT電極3,4は、Al、Cu、Au、Pt、Wなどの適宜の金属あるいは、Ag−Pdなどの適宜の合金からなる。また、IDT電極3,4は複数の金属層を積層してなる積層金属膜により形成されていてもよい。上記IDT電極3,4は、図示しない接続配線により電気的に接続されている。圧電基板2上の他のIDT電極と同様に電気的に接続されている。それによって、前述した送信回路及び受信回路が構成されている。
弾性波装置1では、IDT電極が形成されている部分を封止するために、図1に示す中空部A,Bが形成されている。中空部A,BはIDT電極3,4が臨む部分である。中空部A,Bを形成するために、IDT電極3,4が設けられている領域を囲むように支持材としての支持層5が設けられている。支持層5は、適宜の絶縁性材料からなる。このような、絶縁性材料としては、合成樹脂や絶縁性セラミックスなどを用いることができる。
支持層5の上方に開いた開口を閉成するように、カバー部材6が設けられている。カバー部材6は、合成樹脂や絶縁性セラミックスにより形成することができる。上記支持層5及びカバー部材6を設けることにより、上記中空部A,Bが形成されている。
弾性波装置1では、上記カバー部材6を覆うように保護材7が形成されている。保護材7は、適宜の絶縁性材料からなる。保護材7は合成樹脂や適宜の絶縁性セラミックスを用いて形成することができる。保護材7は、カバー部材6と同じ材料で形成されていてもよい。上記カバー部材6及び保護材7と、圧電基板2とにより、中空部A,Bを有するパッケージが構成されている。
上記カバー部材6上に外部接続端子8,9が設けられている。外部接続端子8,9は半田バンプやAuバンプなどのような金属バンプからなる。従って、弾性波装置1は、上記外部接続端子8,9が設けられている面側から回路基板に表面実装することができる。また、弾性波装置1の平面形状は圧電基板2の平面形状と同じであるため、小型化を図ることが可能とされている。加えて、弾性波装置1では、上記ビアホール電極24を用いて放熱性を高めることが可能されている。これをより具体的に説明する。
図1に示すように、圧電基板2上には、電極ランド31が形成されている。図3では、圧電基板2上に設けられている電極ランドの図示は省略している。実際には、圧電基板2上には、電極ランド31を含む多数の電極ランドが設けられている。そして、電極ランドに、図3に示したビアホール電極21〜28等の下端がそれぞれ接合されている。
図1に示すように、電極ランド31には、ビアホール電極24の下端が接合されている。電極ランド31は、図3に示すように、並列腕共振子P1,P2の近くに設けられている。本実施形態の弾性波装置1では、接合時において、送信フィルタを構成している並列腕共振子P1が最も多くの熱量を発する。ビアホール電極21は、他のIDT電極に比べ、この並列腕共振子P1のIDT電極の近くに配置されている。電極ランド31は、並列腕共振子P1のグラウンド電位に接続される側の端部に電気的に接続されている。よって、並列腕共振子P1で生じた熱が、電極ランド31に伝えられる。
他方、ビアホール電極24は、支持層5を貫通しており、カバー部材6をも貫通し、カバー部材6の上面に至っている。ビアホール電極24が、配線電極10に電気的に接続されている。配線電極10はカバー部材6の上面において帯状に延びている。配線電極10が外部接続端子8に電気的に接続されている。上記ビアホール電極24及び配線電極10は、前述したIDT電極3,4と同様に適宜の金属もしくは合金により形成することができる。
前述したように、ビアホール電極24に並列腕共振子P1において生じた熱が伝えられ、該熱が、配線電極10を介して外部接続端子8に伝えられる。従って、最も高温になったIDT電極において生じた熱が外部接続端子8から外部に速やかに放散される。よって、本実施形態の弾性波装置1では、放熱性を高めることができる。
前述したように、特許文献1に記載の弾性波装置では、柱状の外部接続用電極、すなわちビアホール電極により放熱性を高めることが記載されていた。しかしながら、特許文献1では、この柱状の外部接続用電極上に外部接続端子が直接接合されていた。従って、放熱性を高めるために、柱状の外部接続用電極を設ける場合、放熱用の該外部接続端子を新たに設けねばならなかった。そのため、小型化が困難であった。
これに対して、本実施形態の弾性波装置1では、上記配線電極10がカバー部材6の上面において、ビアホール電極24と外部接続端子8とを電気的に接続するように設けられている。
他方、電極ランド31及び外部接続端子8は、従来からIDT電極をグラウンド電位に接続するために必須の構成として用いられたいたものである。但し、放熱性を高めるために、本実施形態では、上記配線電極10により両者が接合されている。そのため、新たな外部接続端子および電極ランドを増やすことなく、放熱性を高めることが可能とされている。それによって、放熱性を高め得るだけでなく、小型化をも進めることが可能となる。
放熱性を高めるには、動作時に発熱する発熱部を構成しているIDT電極のうちでも、最も高温となるすなわち最も強く発熱するIDT電極の近傍に上記ビアホール電極24が配置されていることが好ましい。本実施形態では、デュプレクサにおいて、受信フィルタよりも動作時に高温になる送信フィルタにおいて、しかも該送信フィルタの中でも、最も発熱する量が多い並列腕共振子P1に近づけてビアホール電極24が配置されている。より具体的には、最も高温となる並列腕共振子P1のIDT電極に、他のIDT電極よりも近いように、ビアホール電極24が配置されている。そのため、本実施形態では、放熱性をより一層高めることが可能とされている。
上記のように、動作時に最も高温となるIDT電極に他のIDT電極よりも近くなるように、上記配線電極に接続されるビアホール電極を配置することが好ましい。
本発明では、上記のように、ビアホール電極の上端と接続する配線電極を適宜設けることにより、放熱性を高めることができる。すなわち図2に示す配線電極41〜44は、前述した配線電極10と同様に、IDT電極に接続されているビアホール電極と外部接続端子と電気的に接続するように設けられている。このように、カバー部材6よりも上方にビアホール電極と外部接続端子とを電気的に接続する配線電極41〜44を設けることにより、外部接続端子の数を増やすことなく、放熱性を高めることができる。すなわち、従来から外部との接続のために必須の構成としての外部接続端子と、ビアホール電極とを配線電極41〜44を用いて電気的に接続することにより、小型化を妨げることなく放熱性を効果的に高めることができる。
なお、第1の実施形態では、図1に示した金属バンプからなる外部接続端子8,9が用いられていたが、放熱性を高めるためには、金属バンプよりも平面積の大きな外部接続端子が用いることが望ましい。
図4に示す第2の実施形態では、放熱性を高めるために、金属バンプに代えて導電膜からなる外部接続端子51〜60が設けられている。
表面実装に用いられる外部接続端子51〜60を金属バンプよりも平面積の大きな導電膜により形成することにより放熱性をより一層高めることができる。
また、第2の実施形態では、外部接続端子60は、図示のように細長いスリップ状の形状を有している。この外部接続端子60は下方に位置しているビアホール電極に電気的に接続されているだけでなく、外部との電気的接続部分を構成する配線電極をも兼ねている。すわなち、外部接続端子60は第1の実施形態における外部接続端子8と配線電極10の双方を兼ねている。この場合には、製造工程を同化させることなく、本発明の配線電極及び外部接続端子を形成することができる。
しかも、外部接続端子60は大きな平面積を有するため、放熱性をより一層高めることができる。よって、好ましくは、導電膜により、上記外部接続端子と配線電極とを兼ねることが望ましい。
図5及び図6は第3の実施形態における圧電基板上に設けられているIDT電極が形成されている位置及びビアホール電極21〜28が設けられる位置を示す各模式的平面図であり、図6は、第1の実施形態について示した図2に相当する図であり、図6においては、配線電極を一点鎖線で示す。
第3の実施形態では、発熱量の大きい送信フィルタを構成する並列共振子の近傍に、グラウンド電位に接続される電極ランドを設けるのではなく、隣接する発熱共振子に接続される信号配線上に電極パッドを設けて、この上にビアホール電極24を形成し、カバー部材上の配線電極に接続する構成とされている。このような構成とすることによっても、弾性波装置において発生した熱を効率的に放散することができる。
上記実施形態により放熱性は高められることを具体的な実験例に基づき説明する。
上記実施形態と同様にして、ただし、配線電極10及びビアホール電極24が設けられていないこと、並びにビアホール電極24の下端に接続されている電極ランドが他のグラウンド電位に接続される電極ランドの圧電基板上において電気的に接続されていることを除いては、上記第1の実施形態と同様の構成を有する比較例を用意した。
比較例の弾性波装置における減衰量周波数特性を図7に示す。図7の一点鎖線は25℃とした場合の比較例の弾性波装置の送信フィルタの減衰量周波数特性を示す。破線は比較例の弾性波装置において、温度を55℃で電力を投入していない場合の送信フィルタの減衰量周波数特性を示す。実線は、送信フィルタにおいて800mWの電力を投入した場合の55℃における減衰量周波数特性を示す。
他方、図8は、上記実施形態における、減衰量周波数特性を示す。すなわち、図8における一点鎖線は、送信フィルタの25℃における電力を投入していない状態の減衰量周波数特性を示す。破線は、55℃で、送信電力を投入していない状態における減衰量周波数特性を示す。実線は55℃において、800mWの電力を送信端子から投入した場合の送信フィルタの減衰量周波数特性を示す。図7及び図8における一点鎖線と破線の周波数変化は、電力を投入していない場合の30℃の温度上昇による変化である。これに対して、破線から実線への減衰量周波数特性の変化は、800mWの電力投入による変化である。
図7において、通過帯域内の電力投入周波数における周波数変化量は、一点鎖線から破線に周波数特性が変化すると、−1.1MHzであり、破線から実線に周波数特性が変化すると−1.5MHzであった。従って、破線と実線とを比較すると電力投入によって、40.9℃の温度上昇が生じている場合に相当する周波数変化が現れている。
これに対して、図8に示す実施形態では、一点鎖線から破線への周波数特性の変化では、上記周波数変化量−1.1MHzであり、破線から実線へのフィルタ特性への変化における周波数変化量も、−1.1MHz程度であった。従って、電力投入時の周波数変化量は、30℃の温度が上昇した場合の周波数の変化量に相当する。よって、図7と図8とを比較すれば、比較例に比べて実施形態によれば、約10℃程度温度が高くなった場合でも、同等のフィルタ特性が得られることがわかる。すなわち、熱による周波数変動を効果的に抑制し得ることがわかる。
なお、本発明においては、複数のIDT電極がフィルタ回路を接続するように構成されている限り、フィルタ回路の構成は特に限定されない。すわなち、ラダー型フィルタに限らず、様々な弾性波フィルタ装置に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、並列腕共振子P1に近い電極ランドは、ビアホール電極21に電気的に接続されていたが、他のIDT電極に近い電極ランドは、ビアホール電極だけでなく、例えば図1に示した接続電極24Aのようにビアホール電極以外の層間接続電極により電気的に接続されていてもよい。接続電極24Aは、前述した支持層5及びカバー部材6の側面を通り、圧電基板2上の電極ランド31Aと外部接続端子9とを電気的に接続している。
1…弾性波装置
2…圧電基板
3,4…IDT電極
5…支持層
6…カバー部材
7…保護材
8,9…外部接続端子
10…配線電極
11…弾性波共振子部
12,13…第1,第2の縦結合共振子型弾性波フィルタ部
21〜28…ビアホール電極
24A…接続電極
31,31A…電極ランド
41〜43…配線電極
51〜60…外部接続端子
P1〜P4…並列腕共振子
S1〜S4…直列腕共振子

Claims (6)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成されており、フィルタ回路を構成するように電気的に接続されている複数のIDT電極と、
    前記圧電基板上において、前記複数のIDT電極を囲むように設けられた支持部材と、
    前記支持部材の上面に設けられており、IDT電極が臨む中空部を構成しているカバー部材と、
    前記圧電基板上において、前記複数のIDT電極に電気的に接続されている複数の電極ランドと、
    前記複数の電極ランドのうち、動作時に発熱する発熱部を構成しているIDT電極の熱を受けるように、該発熱部を構成しているIDT電極に電気的に接続されている前記電極ランドに、電気的に接続されるように、かつ前記支持材及びカバー部材を貫通するように設けられたビアホール電極と、
    前記カバー部材上に設けられており、外部と電気的に接続されている複数の外部接続端子と、
    前記カバー部材上に設けられており、かつ前記ビアホール電極と、前記少なくとも1つの前記外部接続端子とに電気的に接続されている配線電極とを備える、弾性波フィルタ装置。
  2. 前記発熱部を構成しているIDT電極に電気的に接続されている電極パッドは、グランド電極である、請求項1に記載の弾性波フィルタ装置。
  3. 前記複数のIDT電極が複数の共振子を構成しており、該複数の共振子が、直列腕共振子と並列腕共振子とを有し、前記直列腕共振子及び前記並列腕共振子によりラダー型フィルタが構成されている、請求項1または2に記載の弾性波フィルタ装置。
  4. 前記発熱部を構成しているIDT電極が、前記並列腕共振子を構成しているIDT電極であり、前記配線電極が前記ビアホール電極を介して該並列腕共振子のグラウンド電位に電気的に接続されている電極ランドに接続されている、請求項3に記載の弾性波フィルタ装置。
  5. 前記配線電極に電気的に接続される外部接続端子が、残りの外部接続端子よりも大きな平面形状を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の弾性波フィルタ装置。
  6. 前記配線電極及び前記配線電極に縦続される外部接続端子が、前記ビアホール電極に接続されている導電膜により兼ねられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の弾性波フィルタ装置。
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