JP2015050195A - 積層基板の製造方法 - Google Patents

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菅田 隆
Takashi Sugata
隆 菅田
俊二 馬場
Shunji Baba
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Abstract

【課題】本願は、配線基板表面の配線がビアの形成に与える影響を抑制する積層基板の製造方法を提供することを課題とする。【解決手段】積層基板の製造方法であって、発泡材を含有する接着シートに、前記接着シートが接着する配線基板同士を電気接続するビアを配置するための孔を形成する工程と、前記接着シートを第1の配線基板に貼り付ける工程と、前記発泡材を発泡させる工程と、前記孔に導電性のペーストを充填する工程と、前記接着シートに第2の配線基板を押圧しながら、前記第1の配線基板と前記第2の配線基板との間に挟まれる前記接着シートを硬化させる工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本願は、積層基板の製造方法に関する。
近年、電子機器は高性能化の一途を辿っている。電子機器の高性能化に伴い、各種の電子部品を搭載する配線基板として、配線を複数層に渡って形成したものも開発されている(例えば、特許文献1−2を参照)。
特開2011−198995号公報 特開2005−303133号公報
接着シートで接着する配線基板同士を電気接続するビアは、導電性の粒子を含有させたペーストを使って形成することができる。配線基板同士を接着シートで接着する場合、配線基板同士を電気接続するビアは、接着シート中に配置されることになる。よって、例えば、導電性の粒子を含有させたペーストを、ビアを配置する部分に形成した接着シートの孔に充填すれば、ペーストをビア状に形成することができる。
ところで、配線基板同士の接着状態は、配線基板表面の配線密度の分布如何で変化する。例えば、配線密度の比較的低い領域においては、配線基板表面に押し広がる接着剤に干渉する構造物が少ないため、接着剤が配線基板表面に押し広がりやすい。また、例えば、配線密度の比較的高い領域においては、配線基板表面に押し広がる接着剤に干渉する構造物が多いため、接着剤が配線基板表面に押し広がりにくい。よって、配線密度の比較的低い領域においては接着剤を含有する接着シートの厚さが比較的薄くなりやすく、また、配線密度の比較的高い領域においては接着シートの厚さが比較的厚くなりやすい。接着シートの孔にペーストが充填されていた場合に、接着シートの厚さが予定より薄いと、孔から流出するペースト量の増大で配線が短絡する可能性(ショートリスク)が高まる。また、接着シートの孔にペーストが充填されていた場合に接着シートの厚さが予定より厚いと、孔に充填されていたペーストの押圧量不足により電気抵抗が増大する可能性(オープンリスク)が高まる。
そこで、本願は、配線基板表面の配線がビアの形成に与える影響を抑制する積層基板の製造方法を提供することを課題とする。
本願は、次のような積層基板の製造方法を開示する。
発泡材を含有する接着シートに、前記接着シートが接着する配線基板同士を電気接続するビアを配置するための孔を形成する工程と、
前記接着シートを第1の配線基板に貼り付ける工程と、
前記発泡材を発泡させる工程と、
前記孔に導電性のペーストを充填する工程と、
前記接着シートに第2の配線基板を押圧しながら、前記第1の配線基板と前記第2の配線基板との間に挟まれる前記接着シートを硬化させる工程と、を備える、
積層基板の製造方法。
上記積層基板の製造方法であれば、配線基板表面の配線がビアの形成に与える影響を抑制可能である。
図1は、実施形態に係る積層基板の製造方法を示したフロー図の一例である。 図2は、本製造方法において用いられる接着シートの構造図の一例である。 図3は、孔加工が施された接着シートを示した図の一例である。 図4は、接着シートが第1の配線基板に仮付けされた状態を示した図の一例である。 図5は、接着シートに発泡処理が施された状態を示した図の一例である。 図6は、孔に導電性のペーストが充填される状態を示した図の一例である。 図7は、保護フィルムが除去された状態を示した図の一例である。 図8は、接着シートに第2の配線基板が位置決めされた状態を示した図の一例である。 図9は、第2の配線基板が第1の配線基板に接着された状態を示した図の一例である。 図10は、接着層の状態遷移を示した図の一例である。 図11は、導電性のペーストの状態遷移を示した図の一例である。 図12は、上記製造方法によって製造された積層基板を示した図の一例である。 図13は、本比較例に係る製造方法において用いられる接着シートの構造図の一例である。 図14は、孔加工が施された接着シートを示した図の一例である。 図15は、接着シートが第1の配線基板に仮付けされた状態を示した図の一例である。 図16は、孔に導電性のペーストが充填される状態を示した図の一例である。 図17は、保護フィルムが除去された状態を示した図の一例である。 図18は、接着シートに第2の配線基板が位置決めされた状態を示した図の一例である。 図19は、第2の配線基板が第1の配線基板に接着された状態を示した図の一例である。 図20は、上記比較例に係る製造方法を配線密度の低い配線基板に適用した場合の状態変化を示した図の一例である。 図21は、上記比較例に係る製造方法を配線密度の高い配線基板に適用した場合の状態変化を示した図の一例である。 図22は、高さの低いビアを示した図の一例である。 図23は、高さの高いビアを示した図の一例である。 図24は、上記実施形態に係る積層基板の製造方法の効果を検証するにあたって用意したシミュレーションモデルの一例である。 図25は、シミュレーション結果のグラフの一例である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、実施形態に係る積層基板の製造方法を示したフロー図の一例である。以下、図
1のフロー図を参照しながら、実施形態に係る積層基板の製造方法について説明する。
図2は、本製造方法において用いられる接着シートの構造図の一例である。本製造方法においては、図2に示すような構造の接着シート1を用意する。接着シート1は、シート状の基層2、基層2の両面に形成された接着層3U,3B、接着層3U,3Bを保護する保護フィルム4U,4Bを備える。基層2は、接着シート1をシート状にするものであり、例えば、ガラスエポキシ樹脂やポリイミド樹脂といった各種の樹脂を適用可能である。また、基層2は、ソリッド状の樹脂であればよく、例えば、硬化済の樹脂であってもよいし未硬化の樹脂であってもよい。接着層3U,3Bは、接着剤に発泡剤を練り込んだもので形成されている。接着層3U,3Bの接着剤は、熱硬化性の材料であり、例えば、エポキシ系やフェノール系のものを適用可能である。接着層3U,3Bは、配線基板の表面に形成されている配線パターンの隙間を埋め込み可能な程度の流動性を硬化前に有していることが望ましい。発泡剤は、加熱されて所定温度に達すると気化する材料であり、接着層3U,3Bを形成している接着剤の硬化温度よりも低い所定温度で発泡する材料である。発泡剤の発泡倍率は、製造する積層基板の仕様等に応じて選定されるものであり、例えば、1.1〜10倍といった範囲内で適宜選定可能である。
図3は、孔加工が施された接着シート1を示した図の一例である。接着シート1が用意された後は、接着シート1が接着する配線基板同士を電気接続するビアを配置するための孔5が接着シート1に形成される(S101)。
図4は、接着シート1が第1の配線基板に仮付けされた状態を示した図の一例である。接着シート1に孔5が形成された後は、保護フィルム4Bを除去された接着シート1が第1の配線基板10に仮付けされる(S102)。接着シート1の仮付けの際は、第1の配線基板10の表面に形成されている配線のランド11に孔5の位置を合わせる。
図5は、接着シート1に発泡処理が施された状態を示した図の一例である。接着シート1が第1の配線基板10に仮付けされた後は、接着シート1が所定温度に達するまで加熱される(S103)。接着シート1が所定温度に達すると、接着層3U,3Bに含まれている発泡剤が発泡する。接着層3U,3Bに含まれている発泡剤が発泡すると、接着層3U,3Bが膨張し、接着シート1の厚みが増加する。
図6は、孔5に導電性のペーストが充填される状態を示した図の一例である。接着層3U,3Bに含まれている発泡剤が発泡した後は、孔5に導電性のペースト6が充填される(S104)。ペースト6は、導電性の粒子と樹脂材料とを混合した導電材料であり、例えば、圧接型や溶融型の導電材料を適用可能である。
図7は、保護フィルム4Uが除去された状態を示した図の一例である。孔5にペースト6が充填された後は、保護フィルム4Uが除去される(S105)。保護フィルム4Uが除去されると、接着層3Uが露出した状態になる。また、保護フィルム4Uが除去されると、ペースト6が接着層3Uの表面から突き出た状態になる。
図8は、接着シート1に第2の配線基板が位置決めされた状態を示した図の一例である。保護フィルム4Uが除去された後は、接着シート1に第2の配線基板20が位置決めされた状態で載せられる(S106)。第2の配線基板20の位置決めの際は、ペースト6が充填されている位置に第2の配線基板20の表面に形成されている配線のランド21の位置を合わせる。
図9は、第2の配線基板20が第1の配線基板10に接着された状態を示した図の一例である。接着シート1に第2の配線基板20が位置決めされた後は、第2の配線基板20
が下方向へ向かって加圧(押圧)されながら加熱される(S107)。
図10は、接着層3U,3Bの状態遷移を示した図の一例である。発泡剤が発泡した後の接着層3U,3B(図10(B)を参照)は、発泡剤が発泡する前の接着層3U,3B(図10(A)を参照)よりも厚みが増加し、多数の気泡を擁することで柔らかくなっている。よって、第2の配線基板20が下方向へ向かって加圧される際、接着層3U,3Bは接着シート1と各配線基板との間の空間に速やかに押し広げられ、各配線基板の表面に形成されている配線パターンの凹凸等を埋め尽くす。そして、第2の配線基板20が下方向へ向かって加圧されることにより、接着層3U,3Bに含まれている気泡中のガスが接着層3U,3Bから出て気泡が潰れ、接着層3U,3Bの厚みは薄くなる(図10(C)を参照)。なお、第2の配線基板20への加圧が真空雰囲気中或いは低圧雰囲気中で実行されれば、接着層3U,3Bに含まれている気泡中のガスが接着層3U,3Bから速やかに排出されて気泡が潰れやすい。
また、本ステップ(S107)における加熱により、接着層3U,3Bやペースト6はやがて硬化する。図11は、導電性のペーストの状態遷移を示した図の一例である。導電性のペーストには、導電性の粒子が多数含まれている(図11(A))。ペーストが、例えば、圧接型の導電材料の場合、粒子同士が加圧された状態で樹脂が加熱硬化されることで、粒子同士が接触となり、導電性が発揮されることになる(図11(B)を参照)。また、ペーストが、例えば、溶融型の導電材料の場合、加圧した状態で加熱して粒子同士を溶融させ、合金化されることで導電性が発揮されることになる(図11(C)を参照)。
図12は、上記製造方法によって製造された積層基板を示した図の一例である。配線基板の表面に形成される配線パターンには、配線密度にばらつきがある場合がある。例えば、図12に示す積層基板8の場合、ビア7Lの周りの配線密度は低いのに対し、ビア7Rの周りの配線密度は高い。しかし、本実施形態に係る製造方法であれば、接着層3U,3Bが気泡を含んでいるため、接着シート1と各配線基板との間の空間に速やかに押し広がりやすい。よって、配線密度の比較的低い領域においても接着シート1の厚さが薄くなり過ぎず、また、配線密度の比較的高い領域においても接着シート1の厚さが厚くなり過ぎることがない。従って、第1の配線基板10や第2の配線基板20の配線密度にばらつきがあっても、孔5から流出するペースト量の増大による短絡や、ペースト6の押圧量の減少による電気抵抗の増大の可能性が低下する。
なお、上記実施形態に係る積層基板の製造方法は、例えば、以下のように変形することも可能である。上記実施形態に係る積層基板の製造方法は、例えば、接着層3U,3Bに含まれている発泡剤を発泡させた後に孔5を形成してもよい。また、上記実施形態に係る積層基板の製造方法は、例えば、3つ以上の配線基板同士を接着した多層構造の積層基板を形成してもよい。
以下、比較例に係る積層基板の製造方法の一例について説明する。
図13は、本比較例に係る製造方法において用いられる接着シートの構造図の一例である。本比較例に係る製造方法においては、図13に示すような構造の接着シート101を用意する。接着シート101は、接着層103、接着層103を保護する保護フィルム104U,104Bを備える。すなわち、接着シート101には、上記実施形態に係る製造方法において用いられる接着シート1に含まれていた発泡剤に相当するものが含有されていない。
図14は、孔加工が施された接着シート101を示した図の一例である。接着シート101が用意された後は、接着シート101が接着する配線基板同士を電気接続するビアを
配置するための孔105が接着シート101に形成される。
図15は、接着シート101が第1の配線基板に仮付けされた状態を示した図の一例である。接着シート101に孔105が形成された後は、保護フィルム104Bを除去された接着シート101が第1の配線基板110に仮付けされる。接着シート101の仮付けの際は、第1の配線基板110の表面に形成されている配線のランド111に孔105の位置が合わせられる。
図16は、孔105に導電性のペーストが充填される状態を示した図の一例である。接着シート101が第1の配線基板110に仮付けされた後は、孔105に導電性のペースト106が充填される。ペースト106は、導電性の粒子と樹脂材料とを混合した導電材料であり、例えば、圧接型や溶融型の導電材料を適用可能である。
図17は、保護フィルム104Uが除去された状態を示した図の一例である。孔105にペースト106が充填された後は、保護フィルム104Uが除去される。保護フィルム104Uが除去されると、接着層103が露出した状態になる。また、保護フィルム104Uが除去されると、ペースト106が接着層103の表面から突き出た状態になる。
図18は、接着シート101に第2の配線基板が位置決めされた状態を示した図の一例である。保護フィルム104Uが除去された後は、接着シート101に第2の配線基板120が位置決めされた状態で載せられる。第2の配線基板120の位置決めの際は、ペースト106が充填されている位置に第2の配線基板120の表面に形成されている配線のランド121の位置を合わせる。
図19は、第2の配線基板120が第1の配線基板110に接着された状態を示した図の一例である。接着シート101に第2の配線基板120が位置決めされた後は、第2の配線基板120が下方向へ向かって加圧されながら加熱される。
図20は、上記比較例に係る製造方法を配線密度の低い配線基板に適用した場合の状態変化を示した図の一例である。また、図21は、上記比較例に係る製造方法を配線密度の高い配線基板に適用した場合の状態変化を示した図の一例である。配線密度の高い配線基板の場合、配線密度の低い配線基板の場合と比較すると、接着シート101と各配線基板との間の空間が相対的に小さい。接着シート101と各配線基板との間の空間が小さいと、接着シート101の厚みが厚くなりやすい。よって、上記比較例に係る製造方法を配線密度の高い配線基板に適用すると、配線密度の低い配線基板に適用した場合に比べて、ビア107の高さが高くなる(H2>H1)。
図22は、高さの低いビアを示した図の一例である。上記比較例に係る製造方法を配線密度の低い配線基板に適用した場合、接着シート101の厚みが薄くなりやすいため、高さの低いビア107が形成されやすい。ビア107の高さが低く形成される場合、ペースト106が横方向へ押し広げられるため、ビア107同士の接触や、ビア107とビア107周辺の配線との接触等が生じやすくなり、ショートリスクが増える。
図23は、高さの高いビアを示した図の一例である。上記比較例に係る製造方法を配線密度の高い配線基板に適用した場合、接着シート101の厚みが厚くなりやすいため、高さの高いビア107が形成されやすい。ビア107の高さが高く形成される場合、ペースト106が横方向へ押し広げられにくい。また、ペースト106に含まれる導電性の粒子同士が十分に接触しない。よって、ビア107とランド111,121との間の接触不良や、ビア107自身の電気抵抗の増加等が生じやすくなり、オープンリスクが増える。例えば、ペースト106に含有されている導電性の粒子の比率が約50〜60Vol%であ
る場合、ペースト106が半分程度の高さになるまで圧縮しないと、導電性の粒子同士の接触が不十分で電気抵抗が増加する。
図24は、上記実施形態に係る積層基板の製造方法の効果を検証するにあたって用意したシミュレーションモデルの一例である。シミュレーションに用いる変数は以下のように定義した。
Vp:樹脂体積(ビアの部分を含む接着シート全体)
Vp1:接着シートの樹脂体積
Vp2:ペースト内の樹脂体積
Vm:ペースト内の金属体積
Vc:ペースト体積
Vv:加熱・加圧後のビア体積
Vpp:加熱・加圧後の樹脂体積
変数を上記のように定義すると、以下の関係式が成立することになる。
Vp=Vp1+Vp2
Vc=Vp2+Vm
ビアが適切に接合されていることの条件としては、樹脂が隙間なく埋まっていること(すなわち、Vp=Vppであること)、及び、ビア内が金属で埋まっていること(すなわち、Vm=Vvであること)の2つの条件を満たすことが求められる。ここで、Vppは配線基板表面の残銅率(配線基板の表面に占める配線の割合)で変化する。また、残銅率の変化に応じて、加熱・加圧後のビアの高さhも変化する。
図25は、シミュレーション結果のグラフの一例である。残銅率と仕上がるビアの高さとの関係を上記各関係式から計算すると、図25のグラフが示すような結果が算出される。図25のグラフにおいて「実施例」として示す線は接着層3U,3Bの発泡倍率を1.5倍にした上記実施形態に係る接着シート1を用いた場合のケースである。また、「比較例1」として示す線は、上記比較例に係る接着シート101を厚さ50μmのマスクで配線を形成した配線基板に用いた場合のケースである。また、「比較例2」として示す線は、上記比較例に係る接着シート101を厚さ38μmのマスクで配線を形成した配線基板に用いた場合のケースである。ペーストに含まれる導電性の粒子の割合は、実施例および比較例1−2の何れについても50%とした。また、「比較例3」として示す線は、上記比較例に係る接着シート101を厚さ38μmのマスクで配線を形成した配線基板に用いた場合のケースであるが、ペーストに含まれる導電性の粒子の割合は50%よりも高い。
図24に示したように、加熱・加圧前のビア(ペースト)の径をDh1、加熱・加圧後のビアの径をDh2、ランドの径をDLとする。積層基板は加熱・加圧によって形成されるため、加熱・加圧後のビアの径Dh2が加熱・加圧前のビア(ペースト)の径Dh1より細くなることはない。よって、Dh1がDh2よりも大きい場合(Dh1>Dh2)、オープンリスクが高いことを意味する。また、加熱・加圧後のビアの径Dh2がランドの径より大きいと、ペースト中の粒子がランドの周囲へ広がっていることになる。よって、Dh2がDLよりも大きい場合(Dh2>DL)、ショートリスクが高いことを意味する。そこで、本シミュレーションにおいては、図25のグラフに示すように、Dh1がDh2より大となる領域についてはオープンリスクによる制限領域として規定し、また、Dh2がDLより大となる領域についてはショートリスクによる制限領域として規定した。
図25のグラフから明らかなように、実施例は、比較例1−3の何れと比較しても、より幅広い残銅率に対応可能であることが判る。また、実施例は、発泡による接着シートの厚みの調整でビアとなる金属の量を調整することができるので、比較例1−3の何れと比
較しても様々なビアの高さに幅広く対応可能である。このことから、上記実施形態に係る積層基板の製造方法であれば、配線基板表面の配線がビアの形成に与える影響を抑制できることが判る。よって、実施例であれば、例えば、配線基板表面の配線密度のばらつきを抑えるために、配線密度の低い箇所にダミーの配線パターンを配置する必要が無く、設計上の自由度が制限されない。
また、実施例は、発泡による接着シートの厚みの調整でビアとなる金属の量を調整することができる。よって、ペースト中の導電性の粒子の含有比率の変更や配線を形成する際のマスクの厚さの変更といった工数の多い変更作業を行わずに、様々な配線密度の配線基板同士を積層してもオープンリスクやショートリスクが低い。よって、設計上の自由度が高い。
例えば、オープンリスクを抑制する方策としては、ペースト量の増大といった方策も考えられる。しかし、このような方策は、ペーストが予期せぬ箇所へ残留したり流出したりする可能性が高まるので、生産性を低下させる虞がある。この点、実施例であれば、発泡による接着シートの厚みの調整でビアとなる金属の量を調整しているので、発泡によって膨らんだ接着層がペーストの予期せぬ箇所への流出を防ぐことができる。
また、例えば、オープンリスクを抑制する方策としては、ペースト中の導電性粒子の含有率を上げるといった方策も考えられる。しかし、このような方策は、ペースト中の樹脂の割合を減少させるのでペーストの粘度が上昇する。ペーストの粘度が上昇すると、接着シートの孔への充填等が困難になる。また、接着シートの孔から導電性の粒子が流出しやすくなるのでショートリスクが増大する。この点、実施例であれば、発泡による接着シートの厚みの調整でビアとなる金属の量を増やすことができるので、ペーストの粘度が上昇したり接着シートの孔から導電性の粒子が流出したりすることがない。
また、実施例であれば接着層が気泡で一時的に厚くなっているだけなので、スポンジ状の素材と異なり、配線基板を加圧すると気泡が潰れて接着層を容易に初期の厚さへ戻すことができる。このため、配線基板等を損傷させる可能性も低い。
1,101・・接着シート;2・・基層;3U,3B,103・・接着層;4U,4B,104U,104B・・保護フィルム;5,105・・孔;6,106・・ペースト;7L,7R,107・・ビア;8・・積層基板;10,110・・第1の配線基板;20,120・・第2の配線基板;11,21,111,121・・ランド

Claims (4)

  1. 発泡材を含有する接着シートに、前記接着シートが接着する配線基板同士を電気接続するビアを配置するための孔を形成する工程と、
    前記接着シートを第1の配線基板に貼り付ける工程と、
    前記発泡材を発泡させる工程と、
    前記孔に導電性のペーストを充填する工程と、
    前記接着シートに第2の配線基板を押圧しながら、前記第1の配線基板と前記第2の配線基板との間に挟まれる前記接着シートを硬化させる工程と、を備える、
    積層基板の製造方法。
  2. 前記ペーストを充填する工程は、前記発泡剤を発泡させる工程の後に実行される、
    請求項1に記載の積層基板の製造方法。
  3. 前記発泡剤を発泡させる工程では、前記接着シートに含有されている接着剤の硬化温度よりも低い所定温度で発泡する前記発泡剤を含有した前記接着シートを前記所定温度に加熱し、前記発泡剤を発泡させる、
    請求項1または2に記載の積層基板の製造方法。
  4. 前記孔を形成する工程は、前記発泡剤を含有する接着層を基層の両面に形成した前記接着シートに、前記基層および前記接着層を貫通する前記孔を形成する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の積層基板の製造方法。
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