JP2015028575A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2015028575A JP2013158485A JP2013158485A JP2015028575A JP 2015028575 A JP2015028575 A JP 2015028575A JP 2013158485 A JP2013158485 A JP 2013158485A JP 2013158485 A JP2013158485 A JP 2013158485A JP 2015028575 A JP2015028575 A JP 2015028575A
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Abstract

【課題】搬送路上のシートの位置を高精度に推定する技術を提供すること。
【解決手段】プリンタ100は,搬送路11に搬送されるシートを検知する第1シートセンサ75と第2シートセンサ76とを有している。また,プリンタ100の露光部6は,レーザ光を発光するレーザダイオード63と,レーザ光を走査するポリゴンミラー64と,レーザ光を受光するBDセンサ65とを有している。プリンタ100の制御回路80は,BDセンサ65にてレーザ光を受光する度に出力されるBD信号を受信し,第2シートセンサ76にてシートの先端が検出されてからのBD信号の数をカウントし,カウントされたカウント値に基づいてシートの位置を推定する。
【選択図】図6

Description

本発明は,電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には,搬送路上のシートの有無を検知するセンサの出力に基づいて,搬送路上のシートの位置を推定する技術に関するものである。
従来から,電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置は,シートの搬送路上の画像の転写位置よりも上流側に,シートの有無に応じて出力が変化するセンサを有し,装置の構成要素を制御するCPUがポーリングすることによってそのセンサの状態を取得する。そして,画像形成装置は,センサの状態が無から有に変化したタイミングに基づいて,シートの先端の位置を取得し,センサの状態が有から無に変化したタイミングに基づいて,シートの後端の位置を取得する。
シートの位置を取得する技術としては,例えば特許文献1がある。特許文献1には,シートの先端を検出して先端検知信号を出力する用紙端検出部を備えた画像形成装置であって,制御部(CPU)が,用紙端検出部から出力される先端検知信号に基づいて,露光開始時刻を算出する技術が開示されている。
特開2009−75608号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,シートの位置の精度に改善の余地がある。例えば,シートがアクチュエータを付勢することで出力が変化するセンサを利用する場合,そのセンサを搬送路のカーブ付近に配置すると,シートがアクチュエータから離れるタイミングが搬送速度やシートのこし(厚みや硬さ)によってばらつくため,シートの後端の位置の精度が低い。
この問題に対して,シートの先端の検知を起点として,シート長分に相当するCPUのポーリング回数をカウントすることによって,シートの位置を推定することが考えられる。しかし,CPUによるポーリング周期は,CPUの処理負荷によって変動することがあり,高精度にシートの位置を求めることが難しい。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,搬送路上のシートの位置を高精度に推定する技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,シートを搬送する搬送路と,前記搬送路に搬送されるシートを検知する検知部と,レーザ光を発光する発光部と,前記発光部から発光されたレーザ光を走査することによって画像を形成する画像形成部と,前記画像形成部によって走査されたレーザ光を受光する受光部と,制御回路とを備え,前記制御回路は,前記受光部にてレーザ光を受光する度に出力される受光信号を受信する受光受信処理と,前記検知部にてシートの先端を検知する度に出力される先端検知信号を受信する先端受信処理と,前記先端受信処理にて先端検知信号を受信したことを起点として,前記受光受信処理にて受信した受光信号をカウントするカウント処理と,前記カウント処理によってカウントされた回数である受光回数に基づいて,前記搬送路上のシートの位置を推定する推定処理とを実行することを特徴とする。
本明細書に開示される画像形成装置は,搬送路に搬送されるシートの先端を検知部にて検知したことを起点として,受光部から出力される受光信号をカウントする。受光部は,発光部から発光され画像形成部によって走査されたレーザ光を受光する度に,受光信号を出力する。そして,画像形成装置の制御回路は,カウントされた受光回数に基づいて,シートの位置を推定する。
すなわち,本明細書に開示される画像形成装置では,シートの先端の検知タイミングからの受光部の受光回数をカウントする制御回路を設けている。そして,そのカウント値である受光回数に基づいてシートの位置を推定する。このことから,CPUの処理負荷に関わらず,高精度にシートの位置を推定できる。
また,前記制御回路は,周波数変調機能付きクロック発生回路を利用しないクロック信号で動作するとよい。周波数変調機能付きクロック発生回路(SSCG:spread spectrum clock generator)を利用すると周期が安定しないため,制御回路にはSSCGを利用しない方が好ましい。
また,前記制御回路は,前記推定処理では,前記カウント処理にてカウントされる受光回数が,シート長に相当する回数であるシート長数とシートの余白に相当する受光回数との差分に達した場合,画像の後端が形成される位置にシートが有ることを推定するとよい。シートの余白分を考慮することで,画像の後端が形成される位置にシートが有ることを高精度に推定できる。画像の後端の位置を推定すれば,例えば,印刷画像の形成動作に伴う発光の終了タイミングを計ることができる。シート長は,例えば,給紙トレイ等に設定されたシートサイズの設定値を利用してもよいし,シートが検知部に到達するまでに他のセンサによって測定された測定値を利用してもよい。また,1つのシートサイズにしか対応していない装置であれば固定値でよい。
また,前記検知部は,前記画像形成部によって形成された画像がシートに転写される転写位置よりも,前記搬送路の搬送方向の上流側に位置する上流検知部と,前記搬送路上の前記上流検知部と前記転写位置との間に位置する下流検知部とを備え,前記制御回路は,前記先端受信処理では,前記上流検知部から出力される先端検知信号である上流先端検知信号を受信し,前記カウント処理では,前記上流先端検知信号を受信したことを起点とする受光回数である上流受光回数をカウントし,前記検知部にてシートの有から無への変化を検知する度に出力される後端検知信号であって,前記上流検知部から出力される後端検知信号である上流後端検知信号を受信する上流後端受信処理と,前記先端受信処理にて前記上流先端検知信号を受信してから前記上流後端受信処理にて上流後端検知信号を受信するまでに前記カウント処理にてカウントした前記上流受光回数を保持する上流保持処理と,を実行し,前記推定処理では,前記シート長数を前記上流保持処理にて保持された前記上流受光回数とするとよい。シートの有無を検知する検知部をシート搬送方向の異なる場所に2つ配置し,上流側の上流検知部でシート長を測り,下流側の下流検知部でそのシート長の実測値を利用してシートの位置を推定することで,ユーザ入力等の設定値に基づくシート長を利用する場合と比較して,シートの位置をより高精度に推定できる。
また,本明細書に開示される画像形成装置は,シートの傾きを調整するレジストローラを備え,前記上流検知部は,前記レジストローラよりも,前記搬送路の搬送方向の上流側に位置し,前記下流検知部は,前記レジストローラよりも,前記搬送路の搬送方向の下流側に位置し,前記制御回路は,前記先端受信処理では,前記下流検知部から出力される先端検知信号である下流先端検知信号をも受信し,前記カウント処理では,前記下流先端検知信号を受信したことを起点とする受光回数である下流受光回数をもカウントし,前記下流検知部から出力される後端検知信号である下流後端検知信号を受信する下流後端受信処理と,あるシートについての,前記下流先端検知信号を受信してから前記下流後端検知信号を受信するまでに前記カウント処理にてカウントした前記下流受光回数を保持する下流保持処理と,を実行し,前記推定処理では,前記あるシートについては,前記シート長数を前記上流保持処理にて保持された上流受光回数とし,前記あるシートに後続する他のシートについては,前記シート長数を前記下流保持処理にて保持された前記あるシートに基づく下流受光回数とするとよい。上記構成によれば,上流検知部で求められたシート長は,レジストローラによるシートの傾きを補正する前の状態に基づくものであり,下流検知部で求めたシート長の方が,上流検知部で求めたシート長よりもシートの搬送状態による影響を受け難い。そのため,他のシート(例えば,2枚目以降のシート)のシートの位置の推定では,あるシート(例えば,1枚目のシート)についての下流検知部での測定に基づくシート長を利用することで,シートの位置をより高精度に推定できる。
また,前記制御回路は,前記推定処理にて推定したシートの位置に基づいて,前記発光部の前記画像形成部での印刷画像の形成に伴う発光を停止させる停止処理を実行するとよい。高精度に求められたシートの位置に基づいて発光部の印刷画像の形成に伴う発光を停止させることで,高精度に画像形成を停止させることができる。発光の停止は,CPUを介して,印刷画像の形成動作に伴う発光を停止させる命令を発光部の駆動回路に入力してもよいし,CPUを介さずに,当該命令を発光部の駆動回路に直接入力してもよい。
また,本明細書に開示される画像形成装置は,前記制御回路と電気的に接続し,周波数変調機能付きクロック発生回路を利用して装置内の構成要素を制御するCPUを備え,前記制御回路は,前記停止処理では,前記CPUを介さずに前記発光部の動作を停止させるとよい。CPUを介さずに発光部の動作を停止させることで,CPUを介する場合と比較して,少ない遅延で停止させることができる。
また,前記画像形成部は,前記発光部から発光されたレーザ光を受光する感光体と,前記感光体上に形成された画像をシートに転写する転写部とを備え,前記感光体が前記発光部からのレーザ光を受光する受光位置から前記転写部が画像を転写する転写位置までの前記感光体の移動時間が,前記検知部がシートの無から有への変化を検知する先端検知位置から前記転写位置までのシートの移動時間よりも短く,前記検知部がシートの有から無への変化を検知する後端検知位置から前記転写位置までのシートの移動時間よりも長いとよい。上記の構成では,シートの後端を検知してから印刷画像の形成に伴う発光を停止させることができない。そのため,本発明が好適である。
本発明によれば,搬送路上のシートの位置を高精度に推定する画像形成装置が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの概略構成を示す断面図である。 露光部の概略構成を示す説明図である。 搬送部の概略構成を示す説明図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 制御回路の電気的構成を示すブロック図である。 後端制御処理を示すタイミングチャートである。 制御回路の電気的構成を示すブロック図である。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,カラー画像の形成が可能なレーザプリンタに本発明を適用したものである。
[プリンタの全体構成]
本形態のプリンタ100は,図1にその概略を示すように,いわゆるタンデム方式のカラーレーザプリンタである。プリンタ100は,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の色ごとのプロセス部10Y,10M,10C,10Kを有している。そして,プロセス部10Kは,感光体2と,帯電部3と,現像部4と,転写部5とを有している。なお,他色のプロセス部10Y,10M,10Cも同様の構成を有している。また,プリンタ100は,各色のプロセス部の上部に,各色に共通の露光部6を有している。さらに,プリンタ100は,搬送ベルト7と,定着部8と,給紙トレイ91と,排紙トレイ92とを有している。
まず,プリンタ100による画像形成動作の例について簡単に説明する。以下では,プロセス部10Kによる動作について説明する。画像形成時に,プリンタ100は,感光体2に対し,帯電部3によって帯電した後,露光部6によって露光する。それにより,感光体2の表面に,画像データに基づく静電潜像を形成する。さらに,静電潜像を現像部4によって現像して,トナー像を形成する。
一方,プリンタ100は,給紙トレイ91に収納されているシートを1枚ずつ引き出し,搬送ベルト7へ搬送する。そして,シートが感光体2と転写部5との間を通過する際に,転写部5によって,感光体2上のトナー像をシートへ転写する。さらに,プリンタ100は,定着部8によって,シート上のトナー像をシートに定着させる。これによって画像が形成されたシートは,排紙トレイ92に排出される。プリンタ100には,図1中に二点鎖線で示すように,給紙トレイ91から各色のプロセス部を経て排紙トレイ92へと至るシートの搬送路11が形成されている。
なお,カラー印刷を実行する場合には,プリンタ100は,他色のプロセス部10Y,10M,10Cにてそれぞれの色のトナー像を形成し,順次シートに転写する。これにより,シート上で各色のトナー像を重ね合わせる。そして,重ね合わされたトナー像を,まとめてシートに定着させることにより,カラー画像が形成される。
[露光部の構成]
続いて,露光部6の構成について,図2を参照して説明する。露光部6は,レーザ光を発光するレーザダイオード63と,発光されたレーザ光を感光体2上に走査するためのポリゴンミラー64と,走査されたレーザ光を露光範囲外で受光するBD(Beam Detect)センサ65とを有している。露光範囲は,感光体2のうち,画像形成のために露光される範囲である。なお,図2では,レーザ光の光路中に配置される各種の光学部材を省略し,光路を伸ばして仮想的に示している。
露光部6のポリゴンミラー64は,略六角柱形状のミラーであり,画像形成時には軸周りに一定速度で高速回転される。そして,レーザダイオード63から発光されたレーザ光は,ポリゴンミラー64によって反射され,ポリゴンミラー64の回転によって感光体2を軸方向に走査する。そして,ポリゴンミラー64の1つの面で反射されたレーザ光によって,感光体2の1ライン分が露光され,1ライン分の静電潜像が形成される。レーザダイオード63は,発光部の一例であり,ポリゴンミラー64を含むレーザ光を走査する構成は,画像形成部の一例である。
さらに,図2に示すように,ポリゴンミラー64による走査可能な範囲のうち,露光範囲より外側にBDセンサ65が設けられている。BDセンサ65は,レーザ光の受光の有無に応じて出力値が変化する信号を出力するセンサである。ポリゴンミラー64が定速回転するように制御されていることにより,レーザ光は定期的に走査され,BDセンサ65は,レーザ光の1走査に付き1回,定期的にレーザ光を受光する。BDセンサ65は受光部の一例である。
BDセンサ65の出力信号であるBD信号は,レーザ光を受光している間はオンとなり,受光していない間はオフとなる。つまり,BDセンサ65は,レーザ光の走査により定期的にオンパルスを発信する。そこで,プリンタ100は,BDセンサ65からオンパルスが発信される回数,すなわち,BD信号がオンとなる回数を数えることにより,レーザ光の走査回数を取得できる。つまり,プリンタ100は,BD信号がオンとなる回数に基づいて,時間の経過を測定することができる。BD信号のオン信号は受光信号の一例である。
なお,プリンタ100のBDセンサ65は,感光体2の露光範囲よりポリゴンミラー64の走査方向の上流側であって,走査されるレーザ光を受光可能な位置に設けられている。そのため,レーザ光は,ポリゴンミラー64の回転に伴って,まずBDセンサ65に入力され,その後,感光体2を走査する。なお,BDセンサ65の配置はこれに限らず,例えば,露光範囲より下流側にあってもよい。
[搬送部の構成]
続いて,シートを搬送路11に搬送する構成について説明する。図1に示したように,プリンタ100は,シートを給紙トレイ91から搬送路11に給紙するための給紙ローラ72と,搬送路11上のシートをプロセス部に搬送するレジストローラ対73とを有している。レジストローラ対73は,回転停止可能なローラ対である。そして,プリンタ100は,給紙ローラ72によって搬送路11中に引き出されたシートを停止させているレジストローラ対73に突き当てることにより,シートの斜行を補正する。
プリンタ100は,図1に示したように,搬送路11上にてシートの有無に応じて出力値が変化する2つのセンサを有している。具体的には,シート搬送方向について,レジストローラ対73より上流側の第1シートセンサ75と,下流側の第2シートセンサ76とを有している。第1シートセンサ75と第2シートセンサ76とは,それぞれの位置において,搬送路11に搬送されるシートの有無を検知するために利用される。
第1シートセンサ75と第2シートセンサ76とは,いずれも,プロセス部10Kの転写位置よりも,シート搬送方向について上流側に配置されている。転写位置とは,感光体2と転写部5とによって画像がシートに転写される位置である。第1シートセンサ75は,レジストローラ対73より上流側で給紙ローラ72より下流側の位置に,第2シートセンサ76は,レジストローラ対73より下流側で転写位置より上流側の位置に,それぞれ配置されている。つまり,第2シートセンサ76は,シートの搬送方向について上流側の第1シートセンサ75と,転写位置との間の位置に配置されている。第1シートセンサ75は上流検知部の一例であり,第2シートセンサ76は下流検知部の一例である。
第1シートセンサ75と第2シートセンサ76とは,いずれも,可動片付きの光透過センサである。つまり,検知位置にシートが無い状態では,可動片はセンサ光を遮断する遮断位置にあって,センサの出力はオフである。シートによって可動片が押されると,可動片はセンサ光を遮断しない位置へ移動されるため,センサの出力はオフからオンへ変化する。シートが可動片の位置を通り過ぎると,可動片は自重または付勢力によって遮断位置に戻り,センサの出力はオンからオフへ変化する。
第1シートセンサ75と第2シートセンサ76とが前述の構成を有していることから,これらのセンサの出力がオフからオンに変化した時のシートの先端部の位置と,オンからオフに変化したときのシートの後端部の位置とは,正確には一致しない。具体的には,オフからオン時のシートの先端部の位置の方が,オンからオフ時のシートの後端部の位置より,搬送方向について上流側である。
図3に模式的に示すように,第1シートセンサ75の出力がオフからオンに変化する時のシートの先端部の位置t1は,第1シートセンサ75の出力がオンからオフに変化する時のシートの後端部の位置t2より,搬送方向について上流側である。第2シートセンサ76についても同様に,オフからオンに変化する時のシートの先端部の位置t4は,オンからオフに変化する時のシートの後端部の位置t5よりも,上流側である。レジストローラ対73のニップ位置t3は,位置t2より下流側で位置t4より上流側である。また,転写位置t6は,t5より下流側である。
[露光開始および終了のタイミング]
続いて,プリンタ100において印刷を実行した場合の,露光の開始および終了のタイミングについて説明する。なお,本明細書では,各色のうち最も上流側に配置されているプロセス部10Kの露光タイミングについて説明する。
プリンタ100では,図3に示したように,感光体2は,露光位置t7において,露光部6によるレーザ光によって露光される。そして,その露光された箇所は,感光体2の回転によって転写位置t6まで移動する。プリンタ100では,t7−t6間の距離は,t4−t6間の距離より短く,t5−t6間の距離より長い。感光体2の周速とシートの搬送速度とが略同一であるため,感光体2上の一点がt7からt6まで移動するのに掛かる時間は,第2シートセンサ76の出力がオフからオンに変化してからシートの先端がt6に到達する時間より短く,第2シートセンサ76の出力がオンからオフに変化してからシートの後端がt6に到達する時間より長い。
その一方で,感光体2の露光された箇所が転写位置t6に到達したときには,転写位置t6にシートがあることが望まれる。つまり,シートの印刷可能な範囲を超える位置に像が形成されることがないように,露光の開始と終了のタイミングを決定する必要がある。しかしながら,上記の関係となっているので,露光の開始タイミングは第2シートセンサ76の出力がオフからオンに変化した時刻より後であるのに対し,露光の終了タイミングは第2シートセンサ76の出力がオンからオフに変化する時刻より前である。なお,印刷可能な範囲とは,シートのうちの余白部分を除いた範囲である。
プリンタ100におけるシートの検出と露光の開始および終了のタイミングは,以下の(A)〜(I)の順序となる。なお,ここでは,シートの搬送方向の長さが,プリンタ100の第1シートセンサ75から転写位置までの距離より長い場合の例を説明する。
(A)給紙ローラ72にて,シートの給紙開始
(B)シート先端を第1シートセンサ75にて検出(t1)
(C)シート先端を第2シートセンサ76にて検出(t4)
(D)露光開始(t7)
(E)転写開始(t6)
(F)シート後端を第1シートセンサ75にて検出(t2)
(G)露光終了(t7)
(H)シート後端を第2シートセンサ76にて検出(t5)
(I)転写終了(t6)
つまり,プリンタ100では,(G)が(H)より先に到来する。そこで,(G)より先に到来する(B),(C),(F)に基づいて,(G)を決定する。具体的には,(B)から(F)までの時間に基づいてシート長を推定し,(C)からの経過時間と推定したシート長とから,(G)を決定する。従って,高精度な制御を行うためには,(B)から(F)までの時間,および,(C)からの経過時間を,高精度に測定できることが望ましい。
[プリンタの電気的構成]
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図4に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35とを含むシステム制御回路30を備えている。また,プリンタ100は,各色のプロセス部10Y,10M,10C,10Kを含む画像形成部10と,第1シートセンサ75と,第2シートセンサ76と,BDセンサ65と,制御回路80と,操作パネル40と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38とを備え,これらがシステム制御回路30に電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。なお,図4中のシステム制御回路30は,CPU31等,プリンタ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にプリンタ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ネットワークインターフェース37は,LANケーブル等を介してネットワークと通信を行うためのハードウェアである。USBインターフェース38は,USBケーブルを介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。操作パネル40は,液晶ディスプレイおよびスタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群を備え,ユーザによる指示入力を受け付ける。
第1シートセンサ75と第2シートセンサ76とは,搬送路11に搬送されるシートの有無に応じて出力値が変化する検知信号を出力する。BDセンサ65は,ポリゴンミラー64によって走査されるレーザ光を受光し,レーザ光の受光の有無に応じて出力値が変化するBD信号を出力する。制御回路80は,第1シートセンサ75と第2シートセンサ76とBDセンサ65とから出力される信号を受信し,システム制御回路30に信号を出力する。
なお,システム制御回路30のCPU31は,プリンタ100の全般を制御するハードウェアであり,システムクロック信号を利用する。また,CPU31のシステムクロック信号は,電磁波放射を低減させるためにSSCGを利用する。一方,制御回路80は,後述するようにシートの位置を推定するためのハードウェアである。そして,制御回路80は,駆動用クロック信号として,ポリゴンミラー64の回転制御やレーザダイオード63のレーザ光の出力制御に用いられるビデオクロック信号を利用する。ビデオクロック信号は,CPU31の駆動用クロック信号であるシステムクロック信号とは異なり,画質を優先して,SSCGを利用しない。
[制御回路]
続いて,制御回路80について,図5を参照して説明する。制御回路80は,図5に破線で囲んで示すように,エッジ検出回路81,82と,第1カウンタ83と,カウント値バッファ84と,減算器85と,第2カウンタ86と,停止信号生成回路87とを有している。そして,制御回路80は,第1シートセンサ75と,第2シートセンサ76と,BDセンサ65と,CPU31と,発光制御回路631とに接続される。なお,発光制御回路631は,レーザダイオード63によるレーザ光の点灯及び消灯を制御する回路である。
図5に示すように,エッジ検出回路81は,第1シートセンサ75から出力される信号を受信し,受信した信号の変化を検出して,オンパルス信号またはオフパルス信号を第1カウンタ83に出力する。つまり,エッジ検出回路81は,第1シートセンサ75の出力がオフからオンに変化したとき,オンパルス信号を出力する。また,第1シートセンサ75の出力がオンからオフに変化したとき,オフパルス信号を出力する。
エッジ検出回路82は,第2シートセンサ76から出力される信号を受信し,受信した信号の変化を検出して,オンパルス信号またはオフパルス信号を第2カウンタ86に出力する。つまり,エッジ検出回路82は,第2シートセンサ76の出力がオフからオンに変化したとき,オンパルス信号を出力する。また,第2シートセンサ76の出力がオンからオフに変化したとき,オフパルス信号を出力する。
第1カウンタ83は,エッジ検出回路81と,BDセンサ65と,CPU31と,カウント値バッファ84とに接続されている。第1カウンタ83は,エッジ検出回路81のオンパルス信号及びオフパルス信号と,BDセンサ65のBD信号と,CPU31のリセット信号とを受信し,カウント値バッファ84にカウント値を出力する。
第1カウンタ83は,エッジ検出回路81のオンパルス信号を受信すると,BD信号がオンとなる回数のカウントをスタートする。なお,以下では,BD信号がオンとなる回数を数えることを,BD信号のカウントとする。第1カウンタ83は,エッジ検出回路81のオフパルス信号を受信すると,そのときのカウント値をラッチして,カウント値バッファ84に保持させる。これにより,第1シートセンサ75の出力がオフからオンへ変化した時から,オンからオフへ変化した時までのBD信号のカウント値が,カウント値バッファ84に保持される。なお,このカウント値は,第1シートセンサ75にて検出されるシート長に対応する。CPU31のリセット信号を受信すると,第1カウンタ83のカウント値はリセットされる。
減算器85は,カウント値バッファ84と,第2カウンタ86とに接続されている。また,減算器85には,減算値がセットされる。減算値は,例えば,シート後端から露光終端までの余白量に相当するBD信号のカウント数である。減算器85は,カウント値バッファ84にて保持されているカウント値を受信し,受信した値から減算値を減算し,その結果を第2カウンタ86に出力する。なお,減算器85にセットされる減算値は,設定される余白量に応じて調整されるとよい。例えば,印刷設定にて設定された余白量に基づいて算出された値としてもよい。あるいは,装置の構成上の限界値として予め設定されていてもよい。
第2カウンタ86は,エッジ検出回路82と,BDセンサ65と,減算器85と,CPU31と,停止信号生成回路87と,カウント値バッファ84とに接続されている。第2カウンタ86は,エッジ検出回路82のオンパルス信号及びオフパルス信号と,BDセンサ65のBD信号と,減算器85の減算結果と,CPU31のリセット信号とを受信する。さらに,第2カウンタ86は,停止信号生成回路87に停止命令信号を出力し,カウント値バッファ84にリセット信号を出力する。
第2カウンタ86は,エッジ検出回路82のオンパルス信号を受信すると,BD信号のカウントをスタートする。そして,そのカウント値と比較対象値とを比較する。第2カウンタ86においてカウント値と比較される比較対象値は,減算器85から受信した減算結果である。つまり,比較対象値は,シートの搬送方向について,シート先端から余白先端までの長さに対応するBD信号のカウント数である。
第2カウンタ86は,カウント値が比較対象値と一致したら,停止信号生成回路87に停止命令信号を出力する。さらに,第2カウンタ86は,カウント値が比較対象値と一致したら,カウント値バッファ84にリセット信号を出力し,カウント値バッファ84をリセットする。なお,CPU31のリセット信号を受信すると,第2カウンタ86のカウント値はリセットされる。
停止信号生成回路87は,第2カウンタ86と,発光制御回路631とに接続されている。停止信号生成回路87は,第2カウンタ86の停止命令信号を受信し,第2カウンタ86から停止命令信号を受信すると,発光制御回路631に停止信号を出力する。発光制御回路631は,停止信号生成回路87から停止信号を受信したら,レーザダイオード63にレーザ光の発光を停止させる。つまり,停止信号生成回路87は,CPUを介さずに,レーザ光の発光を停止させる。制御回路80から発光制御回路631に直接,停止信号を入力するので,少ない遅延で停止させることができる。
なお,図5に一点鎖線で示すように,停止信号生成回路87は,CPU31へも接続されていてもよい。そして,停止信号生成回路87は,発光制御回路631に停止信号を出力する代わりに,CPU31に割り込みとして停止信号を出力してもよい。CPU31は,発光制御回路631に接続されているので,CPU31から発光制御回路631に停止信号を出力させることもできる。つまり,レーザダイオード63の発光停止制御は,CPU31によって行われてもよい。
[後端制御処理]
続いて,前述した制御回路80にて実行される後端制御処理について,図6のタイムチャートを参照して説明する。後端制御処理では,受光受信処理と,先端受信処理と,カウント処理とを実行する。BD信号は,ポリゴンミラー64が定速回転し,BDセンサ65が定期的にレーザ光を受光することにより,図6に示すように,一定間隔で繰り返しオンとなる。つまり,本処理は,ポリゴンミラー64の回転が定常状態であって,BDセンサ65から一定間隔でBD信号が出力されている状況下で実行される。そして,制御回路80は,BDセンサ65から出力されるBD信号を受信する受光受信処理を実行する。
シートの搬送が開始され,シートの先端が第1シートセンサ75にて検出されると,第1シートセンサ75の出力がオフからオンへと変化する。これにより,エッジ検出回路81からオンパルス信号が出力される。エッジ検出回路81のオンパルス信号は,シートの無から有への変化を検出する度に出力される先端検知信号の一例である。また,エッジ検出回路81のオンパルス信号は上流先端検知信号の一例である。そして,制御回路80は,エッジ検出回路81のオンパルス信号を受信する先端受信処理を実行する。
第1カウンタ83は,エッジ検出回路81のオンパルス信号を受けてBD信号のカウントを開始する。つまり,制御回路80は,エッジ検出回路81のオンパルス信号を受信したことを起点として,BD信号をカウントするカウント処理を実行する。第1カウンタ83のカウント値は,受光回数の一例であり,上流受光回数の一例である。
シートがさらに搬送され,シートの先端が第2シートセンサ76にて検出されると,第2シートセンサ76の出力がオフからオンへと変化する。これにより,エッジ検出回路82からオンパルス信号が出力される。エッジ検出回路82のオンパルス信号は,シートの無から有への変化を検出する度に出力される先端検知信号の一例である。また,エッジ検出回路82のオンパルス信号は下流先端検知信号の一例である。そして,制御回路80は,エッジ検出回路82のオンパルス信号を受信する先端受信処理を実行する。
第2カウンタ86は,エッジ検出回路82のオンパルス信号を受けてBD信号のカウントを開始する。つまり,制御回路80は,エッジ検出回路82のオンパルス信号を受信したことを起点として,BD信号をカウントするカウント処理を実行する。第2カウンタ86のカウント値は,受光回数の一例であり,下流受光回数の一例である。なお,第1カウンタ83は,BD信号のカウントを継続している。
シートの搬送により,シートの後端が第1シートセンサ75にて検出されると,第1シートセンサ75の出力がオンからオフへと変化する。これにより,エッジ検出回路81からオフパルス信号が出力される。制御回路80は,エッジ検出回路81のオフパルス信号を受信する上流後端受信処理を実行する。エッジ検出回路81のオフパルス信号は,後端検知信号の一例であり,上流後端検知信号の一例である。
さらに,制御回路80は,第1カウンタ83にてカウントされたカウント値を,カウント値バッファ84に保持する上流保持処理を実行する。つまり,エッジ検出回路81のオフパルス信号を受信したときの第1カウンタ83のカウント値Nをラッチして,カウント値バッファ84に保持する。保持されたカウント値Nは,シート長に対応するシート長数の一例である。
制御回路80は,カウント値バッファ84に保持したカウント値Nから減算器85にて減算値Aを減算することにより,比較対象値(N−A)を取得する。減算値Aは,シートの余白に相当する受光回数である。比較対象値(N−A)は,シート長に相当するBD信号の数Nと,シートの余白の長さに相当するBD信号の数Aとの差分である。
そして,制御回路80は,比較対象値(N−A)と,第2カウンタ86のカウント値とを比較する。そして,制御回路80は,第2カウンタ86のカウント値が,比較対象値(N−A)と一致したら,停止信号生成回路87の停止信号をオフからオンへと変化させる。また,制御回路80は,第2カウンタ86のカウント値と比較対象値(N−A)との一致を検出したら,カウント値バッファ84のカウント値をリセットする。なお,プリンタ100では,第2カウンタ86のカウント値が比較対象値(N−A)に達するタイミングは,シートの後端が第2シートセンサ76にて検出されるよりも前である。
つまり,制御回路80は,第2カウンタ86のカウント値に基づいて,シートの位置を推定する推定処理を実行する。より具体的には,制御回路80は,第2カウンタ86のカウント値と比較対象値(N−A)とを比較し,これらが一致することにより,所定の余白を設けた状態で,転写位置において画像の後端がシート上に形成されることが予想される搬送路上の位置にシートが有ることを推定する。そして,当該推定されるタイミングで露光を終了させることにより,所定の余白を設けた状態で,画像の後端がシート上に形成されることになる。つまり,画像の後端が形成される位置にシートが有るとは,転写位置において画像の後端がシート上に形成されることの予想される搬送路上の位置にシートが有ることを意味する。そこで,制御回路80は,停止信号生成回路87の停止信号を出力することにより,レーザダイオード63のレーザ光の発光を停止させる停止処理を実行する。そして,プロセス部10Kに対する露光処理を停止させる。
これにより,高精度に推定されたシートの位置に基づいて,高精度に露光を停止させることができる。特に,シートの余白分を考慮することで,画像の後端が形成される位置にシートがあることを高精度に推定できる。
[連続印刷処理]
続いて,2枚以上の連続印刷を実行するジョブの場合に実行される連続印刷処理について,説明する。図7に,この連続印刷処理を実行するための制御回路90のブロック図を示す。本処理では,プリンタ100は,連続印刷の1枚目のシートのシート長を第2シートセンサ76の出力に基づいて取得しておき,2枚目以降のシートのシート長として利用する。
図7に示すように,制御回路90は,制御回路80に比較して,第2カウント値バッファ88と,選択回路89とをさらに有している。第2カウント値バッファ88は,第2カウンタ86のカウント値に基づく比較対象値を保持する。すなわち,第2シートセンサ76の出力に基づいて取得したシート長から,余白に相当する減算値を減算した結果を保持する。また,選択回路89は,CPU31から選択信号を受信し,選択信号に基づいて,第2カウンタ86で使用する比較対象値を選択する。選択回路89は,第2カウンタ86で使用する比較対象値として,シートが1枚目の場合は減算器85の減算結果を,シートが2枚目以降の場合は第2カウント値バッファ88の値を,それぞれ選択する。
プリンタ100は,2枚以上のシートに連続して印刷するジョブを受け付けた場合には,連続印刷処理を実行する。連続印刷処理では,制御回路90は,図6中の右端部に示したように,停止信号生成回路87から停止信号を出力した後も,エッジ検出回路82のオフパルス信号を受信するまで,第2カウンタ86におけるBD信号のカウントを継続する。そして,第2シートセンサ76の出力がオンからオフに変化し,エッジ検出回路82のオフパルス信号を受信したときの第2カウンタ86のカウント値Mを取得する。カウント値Mは,レジストローラ対73より下流側で測定したシート長に相当し,第1シートセンサ75によるカウント値Nより高精度なシート長である。そして,カウント値Mから減算値Aを減算した値(M−A)を第2カウント値バッファ88に保持する。
つまり,制御回路90は,エッジ検出回路82のオフパルス信号を受信する下流後端受信処理を実行する。エッジ検出回路82のオフパルス信号は下流後端検知信号の一例である。さらに,制御回路90は,エッジ検出回路82のオンパルス信号からオフパルス信号までのBD信号の数をカウントする。エッジ検出回路82のオンパルス信号からオフパルス信号までの間にカウントされたBD信号の数であるカウント値Mは,下流受光回数の一例であり,シート長に相当するBD信号の数の一例である。さらに,制御回路90は,取得したカウント値Mに基づく値を保持する下流保持処理を実行する。
そして,プリンタ100は,印刷実行時に,2枚目以降のシートであるか否かを判断し,選択回路89に選択信号を出力する。例えば,1枚目のシートであれば選択信号として「0」を出力し,2枚目以降のシートであれば選択信号として「1」を出力する。選択回路89は,選択信号「0」を受信した場合には,減算器85の減算結果(N−A)を比較対象値とする。一方,選択信号「1」を受信した場合には,第2カウント値バッファ88に保持されている値(M−A)を比較対象値とする。これにより,制御回路90は,1枚目の印刷時に,第2シートセンサ76に基づいてシート長を取得し,取得したシート長を2枚目以降の露光停止制御に使用する。
連続印刷処理によれば,プリンタ100は,下流側の第2シートセンサ76の検出信号に基づいて取得された1枚目のシートのシート長を利用して,2枚目以降のシートのシート位置を推定する。第2シートセンサ76は,レジストローラ対73にてシートの傾きを補正した後のシートを検知するので,第2シートセンサ76の出力に基づいて取得したシート長は,第1シートセンサ75の出力に基づいて取得したシート長に比較して,高精度である可能性が高い。つまり,他のシート(2枚目以降のシート)のシートの位置の推定に,あるシート(1枚目のシート)について第2シートセンサ76の出力に基づいて取得したシート長を用いることにより,シートの位置を高精度に推定できる。
以上,詳細に説明したように,本形態のプリンタ100は,第1シートセンサ75または第2シートセンサ76の出力を起点として,BD信号の数をカウントする制御回路80を有している。そして,プリンタ100は,制御回路80にてカウントされたBD信号の数に基づいて,シートの位置を推定する。従って,CPU31のポーリング制御のようなソフトウェア制御によって推定するものと比較して,搬送路上のシートの位置を高精度に推定することができる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複写機,スキャナ,FAX等,画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。
また,例えば,BD信号は,オンオフが逆のものでもよい。つまり,レーザ光を受光している間はオフとなり,受光していない間はオンとなるものでもよい。その場合には,BD信号のオン信号に代えて,BD信号のオフ信号が受光信号の一例となる。
また,例えば,シートの後端まで印刷可能であれば,露光停止タイミングとして余白分を考慮しなくてもよい。その場合には,比較対象値として,余白分を減算した値(N−A)に代えて,カウント値Nを利用すればよい。カウント値Nを比較対象値とすれば,シートの後端が露光終了位置となり,露光位置に対するシート後端の位置を推定できる。
また,例えば,エッジ検出回路81,82は,制御回路80,90に含まれないとしてもよい。また,図5に示した制御回路80では,エッジ検出回路82のオフパルス信号も第2カウンタ86に入力するようにしているが,この入力はなくてもよい。
また,例えば,上述した連続印刷処理では,1枚目のシート長を2枚目以降のシートのシート長として利用するとしたが,1枚目に限るものではない。例えば,3枚以上の連続印刷では,3枚目のシートに2枚目のシート長を利用してもよい。
また,第1シートセンサ75または第2シートセンサ76に限らず,シート長の取得に使用できる他のセンサを備えていれば,その出力に基づいてシート長を取得してもよい。例えば,手差しセンサなどが利用可能である。また,シート長に相当する受光回数をセンサの出力に基づいて取得するものに限らず,予め設定されているシートサイズの設定を使用してもよい。例えば,給紙トレイにシートサイズが設定されていれば,その設定値を使用してもよい。また,例えば,1つのシートサイズにしか対応していないプリンタであれば,固定値としてもよい。ただし,センサの出力に基づいてシート長を取得すれば,ユーザ設定や固定値とする場合に比較して,シートの変更等に対応でき,高精度にシート長を取得できる。
また,CPU31のシステムクロック信号はSSCGを利用し,ビデオクロック信号はSSCGを利用しないとしたが,これに限るものではない。ただし,制御回路80,90のクロック信号として,SSCGを利用しないクロック信号を利用すれば,SSCGを利用するクロック信号とするより,高精度な測定が期待できる。なお,SSCGを利用したCPU31のポーリング周期は,CPU31の処理負荷の程度によるばらつきに加えて,SSCGによってさらに変動する可能性がある。
また,本形態で例示したプリンタ100では,前述の(G)が(H)より先に到来するが,この構成に限らない。本発明は,(G)が(H)より後となる構成の装置にも適用可能である。
また,前述した形態では,シートの先端を検知した後のBD信号の数をシート長と比較して,シートの後端の位置を推定する例について説明した。しかし,シート長と比較するものに限らず,シートの先端を検知した後のBD信号の数に基づいて,シートの先端や中央など,シートの後端以外の位置を推定することもできる。
11 搬送路
31 CPU
63 レーザダイオード
64 ポリゴンミラー
65 BDセンサ
75 第1シートセンサ
76 第2シートセンサ
80,90 制御回路
100 プリンタ

Claims (8)

  1. シートを搬送する搬送路と,
    前記搬送路に搬送されるシートを検知する検知部と,
    レーザ光を発光する発光部と,
    前記発光部から発光されたレーザ光を走査することによって画像を形成する画像形成部と,
    前記画像形成部によって走査されたレーザ光を受光する受光部と,
    制御回路と,
    を備え,
    前記制御回路は,
    前記受光部にてレーザ光を受光する度に出力される受光信号を受信する受光受信処理と,
    前記検知部にてシートの先端を検知する度に出力される先端検知信号を受信する先端受信処理と,
    前記先端受信処理にて先端検知信号を受信したことを起点として,前記受光受信処理にて受信した受光信号をカウントするカウント処理と,
    前記カウント処理によってカウントされた回数である受光回数に基づいて,前記搬送路上のシートの位置を推定する推定処理と,
    を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記制御回路は,
    周波数変調機能付きクロック発生回路を利用しないクロック信号で動作することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記制御回路は,
    前記推定処理では,前記カウント処理にてカウントされる受光回数が,シート長に相当する回数であるシート長数とシートの余白に相当する受光回数との差分に達した場合,画像の後端が形成される位置にシートが有ることを推定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載する画像形成装置において,
    前記検知部は,
    前記画像形成部によって形成された画像がシートに転写される転写位置よりも,前記搬送路の搬送方向の上流側に位置する上流検知部と,
    前記搬送路上の前記上流検知部と前記転写位置との間に位置する下流検知部と,
    を備え,
    前記制御回路は,
    前記先端受信処理では,前記上流検知部から出力される先端検知信号である上流先端検知信号を受信し,
    前記カウント処理では,前記上流先端検知信号を受信したことを起点とする受光回数である上流受光回数をカウントし,
    前記検知部にてシートの有から無への変化を検知する度に出力される後端検知信号であって,前記上流検知部から出力される後端検知信号である上流後端検知信号を受信する上流後端受信処理と,
    前記先端受信処理にて前記上流先端検知信号を受信してから前記上流後端受信処理にて上流後端検知信号を受信するまでに前記カウント処理にてカウントした前記上流受光回数を保持する上流保持処理と,
    を実行し,
    前記推定処理では,前記シート長数を前記上流保持処理にて保持された前記上流受光回数とすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載する画像形成装置において,
    シートの傾きを調整するレジストローラを備え,
    前記上流検知部は,前記レジストローラよりも,前記搬送路の搬送方向の上流側に位置し,
    前記下流検知部は,前記レジストローラよりも,前記搬送路の搬送方向の下流側に位置し,
    前記制御回路は,
    前記先端受信処理では,前記下流検知部から出力される先端検知信号である下流先端検知信号をも受信し,
    前記カウント処理では,前記下流先端検知信号を受信したことを起点とする受光回数である下流受光回数をもカウントし,
    前記下流検知部から出力される後端検知信号である下流後端検知信号を受信する下流後端受信処理と,
    あるシートについての,前記下流先端検知信号を受信してから前記下流後端検知信号を受信するまでに前記カウント処理にてカウントした前記下流受光回数を保持する下流保持処理と,
    を実行し,
    前記推定処理では,前記あるシートについては,前記シート長数を前記上流保持処理にて保持された上流受光回数とし,前記あるシートに後続する他のシートについては,前記シート長数を前記下流保持処理にて保持された前記あるシートに基づく下流受光回数とすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記制御回路は,
    前記推定処理にて推定したシートの位置に基づいて,前記発光部の前記画像形成部での印刷画像の形成に伴う発光を停止させる停止処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載する画像形成装置において,
    前記制御回路と電気的に接続し,周波数変調機能付きクロック発生回路を利用して装置内の構成要素を制御するCPUを備え,
    前記制御回路は,
    前記停止処理では,前記CPUを介さずに前記発光部の動作を停止させることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載する画像形成装置において,
    前記画像形成部は,
    前記発光部から発光されたレーザ光を受光する感光体と,
    前記感光体上に形成された画像をシートに転写する転写部と,
    を備え,
    前記感光体が前記発光部からのレーザ光を受光する受光位置から前記転写部が画像を転写する転写位置までの前記感光体の移動時間が,前記検知部がシートの無から有への変化を検知する先端検知位置から前記転写位置までのシートの移動時間よりも短く,前記検知部がシートの有から無への変化を検知する後端検知位置から前記転写位置までのシートの移動時間よりも長いことを特徴とする画像形成装置。
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