JP5636780B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、例えば電源投入時などの画像形成の開始前に、各画像形成部によってイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のマークを転写ベルト上に順次形成し、各色のマークの位置をセンサで読み取るとともに、センサによる読み取り結果から各色の位置ずれ量を算出し、各色の画像の形成タイミングをフィードバック制御する技術が記載されている。
本発明は、カラー画像を形成する画像形成装置において、各色画像の位置ずれ補正に要する時間を短縮することを目的とする。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであって、画像データに基づいてカラー画像を形成する画像形成プロセス部20と、画像形成プロセス部20の動作を制御する主制御部60とを備えている。
画像形成ユニット30は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される感光体ドラム31と、感光体ドラム31の表面を帯電する帯電ロール32と、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を現像する現像器33と、一次転写後の感光体ドラム31表面を清掃するドラムクリーナ34とを備えている。各画像形成ユニット30に配置された現像器33は、トナー容器35Y,35M,35C,35Kから供給されるY,M,C,Kの各色トナーにより、感光体ドラム31上の静電潜像を現像する。
加えて、二次転写部Tr2(二次転写ロール40)からみて中間転写ベルト41の移動方向上流側であって、黒の画像形成ユニット30Kよりも下流側には、第1の検出手段の一例としての第1の位置検出センサ部80と第2の検出手段の一例としての第2の位置検出センサ部90とが配置されている。この第1の位置検出センサ部80および第2の位置検出センサ部90は、それぞれ中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向の両端部側に配置されている(後段の図2参照)。そして、中間転写ベルト41の両端部側それぞれの領域に形成された位置合わせを行うための第1の画質調整用パターンおよび第2の画質調整用パターン(画質調整用トナー像)を読み取り、後段で説明する各色画質調整用トナー像の位置ずれ制御を行う際に各画質調整用トナー像の位置を検出する。
一次転写ロール42は、一次転写電源(不図示)から一次転写バイアス電圧の供給を受け、中間転写ベルト41上に各色トナー像を一次転写する。また、二次転写ロール40は二次転写電源(不図示)から二次転写バイアス電圧の供給を受け、用紙P上に各色トナー像を二次転写する。
定着装置25は、内部に加熱源を備える定着ロールと加圧ロールとの間に未定着トナー像を保持した用紙Pを通過させて、用紙Pにトナー像を定着する。
また、本実施の形態の画像形成装置1では、露光手段の一例としてレーザ露光装置26を用いたが、露光手段の一例としてLED(Light Emitting Diode)アレイを用いたもの、有機EL(Electro-Luminescence)を用いたものなどを用いてもよい。
画像形成装置1では、パーソナルコンピュータ(PC)や画像読取装置(スキャナ)などから画像データを取得し、取得した画像データに対して予め定められた画像処理を施して、各色毎に分解された画像データ(各色画像データ)を生成する。そして、生成した各色画像データを画像形成プロセス部20のレーザ露光装置26に供給する。
その間、感光体ドラム31は帯電ロール32により帯電される。そして、レーザ露光装置26は、各画像形成ユニット30にて帯電された感光体ドラム31を、供給された各色画像データや各種制御信号に基づき点灯制御されたレーザ光で走査露光する。それにより、感光体ドラム31各々には各色の静電潜像が形成される。形成された静電潜像は各現像器33により現像され、各感光体ドラム31上には各色トナー像が形成される。
一方、画像形成装置1には複数の例えば用紙保持部71A,71Bが配置されている。そして、例えば操作入力パネル(不図示)からのユーザによる指示入力に基づき、例えば用紙保持部71Aに保持された用紙P1が取り出される。取り出された用紙P1は、搬送経路R1に沿って1枚ずつ搬送され、中間転写ベルト41上を重畳トナー像が二次転写部Tr2に搬送されるタイミングに合わせて二次転写部Tr2に搬送される。そして、二次転写部Tr2に形成された転写電界の作用により、重畳トナー像は用紙P1上に一括して二次転写される。
なお、二次転写部Tr2への用紙Pの搬送は、用紙保持部71A,71Bに保持された用紙P1,P2が搬送される搬送経路R1の他に、用紙Pへの両面印刷時に使用される両面搬送路R2や用紙Pを手差しする際に使用される手差し用紙保持部75からの搬送経路R3からも行われる。
このようにして、画像形成装置1での画像形成は、指定された枚数分だけ繰り返して実行される。
次に、各画像形成ユニット30で形成される各色トナー像に関する中間転写ベルト41上での位置ずれ制御(色ずれ制御、所謂「レジストレーションコントロール」)について説明する。
画像形成ユニット30各々に配置された感光体ドラム31は、通常、製造時の組み立て誤差や画像形成装置1内に設定される際のばらつきなどによって、それぞれにおける中間転写ベルト41との相対的な位置にばらつきが生じている。また、レーザ露光装置26に配置される走査光学系においても、製造時の組み立て誤差があり、さらには、環境温度の変動や機内昇温などによって走査光学系を構成するミラーなどに相対的な位置関係のずれが生じることもある。製造時の組み立て誤差や画像形成装置1内での設定ばらつきに関しては、画像形成装置1それぞれが固有に有するものであり、通常は、工場出荷前に各色トナー像の位置ずれが許容レベルの範囲内に収まるように調整される。しかし、環境温度の変動や機内昇温などに対応させるのは製造工程では困難であることから、本実施の形態の画像形成装置1では、上記のような各色トナー像に関する位置ずれ制御を行っている。
すなわち、本実施の形態の画像形成装置1においては、機内温度が予め定められた温度を超えて変動した場合や、画像形成動作が予め定められた枚数分のサイクルを超えた場合などに、各色トナー像に関する中間転写ベルト41上での位置ずれを許容レベル内に調整し、画像における色ずれの発生を抑制するための制御(位置ずれ制御、色ずれ制御、レジストレーションコントロール)を行っている。
次の図2は、位置ずれ制御を実行するための構成を説明する図である。図2に示したように、本実施の形態の画像形成装置1では、二次転写部Tr2(二次転写ロール40)からみて中間転写ベルト41の移動方向上流側であって、黒の画像形成ユニット30Kに配置された感光体ドラム31よりも下流側に、第1の検出手段の一例としての第1の位置検出センサ部80と第2の検出手段の一例としての第2の位置検出センサ部90とを配置している。この第1の位置検出センサ部80および第2の位置検出センサ部90それぞれは、中間転写ベルト41の移動方向に直交する方向の両端部側に配置されている。例えば、レーザ露光装置26によって感光体ドラム31上において走査露光が開始される領域と対向する中間転写ベルト41上の端部領域に第1の位置検出センサ部80が配置され、走査露光が終了する領域と対向する中間転写ベルト41上の端部領域に第2の位置検出センサ部90が配置されている。
主制御部60は、第1の位置検出センサ部80および第2の位置検出センサ部90からの検出信号に基づいて各画像形成ユニット30に対する主走査方向および副走査方向の露光タイミングを補正するための制御信号を生成する。そして、レーザ露光装置26のレーザドライバ29に対し、この制御信号を送信する。
次に、第1の位置検出センサ部80における第1の画質調整用パターンT1を読み取る読取機能部の構成について説明する。
図3は、第1の位置検出センサ部80における第1の画質調整用パターンT1を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図3に示したように、第1の位置検出センサ部80は、中間転写ベルト41のトナー像保持面を照射する第1のLED(Light Emitting Device)81および第2のLED82を備えている。また、第1の位置検出センサ部80は、これら第1のLED81および第2のLED82にて照射された中間転写ベルト41および中間転写ベルト81上に形成された第1の画質調整用パターンT1からの反射光を受光し、受光量に応じた強度の電流値を出力するPD(Photo Diode)83を備えている。
次に、第2の位置検出センサ部90における第2の画質調整用パターンT2を読み取る読取機能部の構成について説明する。
図4は、第2の位置検出センサ部90における第2の画質調整用パターンT2を読み取る読取機能部の構成を説明する図である。図4に示したように、第2の位置検出センサ部90は、中間転写ベルト41のトナー像保持面を照射するLED91と、LED91にて照射された中間転写ベルト41および中間転写ベルト81上に形成された第2の画質調整用パターンT2からの反射光を受光し、受光量に応じた強度の電流値を出力するPD93とを備えている。
続いて、位置ずれ制御を実行する主制御部60、第1の位置検出センサ部80、および第2の位置検出センサ部90の機能について説明する。
図5は、主制御部60、第1の位置検出センサ部80、および第2の位置検出センサ部90の機能を説明するブロック図である。なお、図5においては、主制御部60が実行する複数の制御のうち、上述した位置ずれ制御に関連するブロックのみを示している。
主制御部60は、画像形成装置1による画像形成動作、位置ずれ制御などを制御する際の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)61と、CPU61が実行する画像形成動作および位置ずれ制御などを制御するためのソフトウェアプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)63と、各種カウンタ値やプログラム実行中に発生する一時的なデータを格納するRAM(Random Access Memory)62とを備えている。なお、本実施の形態では、CPU61が補正手段として機能している。
さらに、主制御部60は、第1の位置検出センサ部80に設けられた第1のLED81および第2のLED82の点灯を制御する第1光源駆動回路66と、第2の位置検出センサ部90に設けられたLED91の点灯を制御する第2光源駆動回路67とを備えている。
次の図6は、主制御部60の画像出力回路64によって画質調整用パターンデータ記憶部65から読み出され、各画像形成ユニット30によって中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1の一例を示す図である。図6に示したように、第1の画質調整用パターンT1は、各色毎の制御用マークM1Y,M1M,M1C,M1K(以下、「制御用マークM1」とも総称する)が、中間転写ベルト41の移動方向に、基準となるシアン(C)の制御用マークM1Cを挟むように交互に並ぶように形成されている。また、各制御用マークM1は、中間転写ベルト41の移動方向(副走査方向:プロセス方向)およびこれと直交する方向(主走査方向:ラテラル方向)の双方に対して斜めに交わることで略「く」の字を形成する第1の辺Maおよび第2の辺Mbで構成されている。そして、これら第1の辺Maおよび第2の辺Mbは、プロセス方向およびラテラル方向に対してそれぞれ45°の傾斜角度を有しており、第1の辺Maおよび第2の辺Mbは角度90°で交差している。このような構成により、第1の画質調整用パターンT1は、後段の図10を用いて説明するように、主走査方向(ラテラル方向)および副走査方向(プロセス方向)双方の位置ずれ量を検出する構成を持った第1の位置ずれ補正用指標(マーク)として機能する。
また、本実施の形態における黒(K)の制御用マークM1Kを構成する色である「黒」としては、濃いダークグレイやマットブラック、濃い墨色などといった「黒に準ずる無彩色」をも含むものである。
また、後段で説明する第2の画質調整用パターンT2についても同様である。
続いて、第1の画質調整用パターンT1を読み取る第1の位置検出センサ部80の動作について説明する。
図7は、第1の位置検出センサ部80が生成する信号を説明するタイミングチャートである。図7(a)は、第1の位置検出センサ部80のPD83が受光する第1の画質調整用パターンT1からの正反射光成分の反射光強度、(b)は、第1の位置検出センサ部80のPD83が受光する第1の画質調整用パターンT1からの拡散反射光成分の反射光強度、(c)は、(a)の正反射光成分と(b)の拡散反射光成分とが合成されることで生成されるパターン検出信号、(d)は、第1の位置検出センサ部80がパターン検出信号の最小値(ピーク)を検知することで出力するピーク検知信号をそれぞれ示している。
図7に示したように、各画像形成ユニット30によって中間転写ベルト41上に形成された第1の画質調整用パターンT1を構成する各制御用マークM1は、中間転写ベルト41の循環移動に伴って第1の位置検出センサ部80との対向位置を通過し、第1の位置検出センサ部80に配置されたPD83(図3参照)の視野領域R1を横切ることになる。その際に、視野領域R1内には、まず、制御用マークM1の第1の辺Maが進入してくることになる。視野領域R1内に制御用マークM1の第1の辺Maが進入すると、第1の位置検出センサ部80のPD83には、制御用マークM1(第1の辺Ma)からの反射光が入射される。この場合に、制御用マークM1からの反射光の正反射光成分の反射光強度は、図7(a)に示したプロファイルで変動する。
このように、各制御用マークM1からの正反射光成分は、制御用マークM1による光の吸収により、視野領域R1との重複面積が増加するに従って小さくなり、重複面積が減少するに従って大きくなるプロファイル(反射光強度の時間経過)を有する。
このように、制御用マークM1からの拡散反射光成分は、視野領域R1との重複面積が増加するに従って大きくなり、重複面積が減少するに従って小さくなるプロファイルを有する。
なお、Kの制御用マークM1Kに関しては、黒のトナーによる光の吸収が大きいため、拡散反射光成分の反射光強度は極めて小さい。そのため、次に述べるKの制御用マークM1Kに関するパターン検出信号は、正反射光成分とほぼ同様のプロファイルを形成する。
それにより、第1の位置検出センサ部80の検出回路89(図5参照)は、図7(d)に示したように、パターン検出信号における瞬間的な最小値(ピーク)を検出し、この最小値が生じる瞬間に同期させてローレベル(「L」)からハイレベル(「H」)に立ち上がるピーク検知信号を生成する。これにより、ピーク検知信号の立ち上がりエッジ部分が制御用マークM1の第1の辺Maまたは第2の辺Mbのほぼ中心位置を示していることになり、第1の位置検出センサ部80は、かかる第1の辺Maおよび第2の辺Mbの位置を検出する。そして、第1の位置検出センサ部80は、生成したピーク検知信号を主制御部60に出力する。
次の図8は、主制御部60の画像出力回路64によって画質調整用パターンデータ記憶部65から読み出され、各画像形成ユニット30によって中間転写ベルト41上に形成された第2の画質調整用パターンT2の一例を示す図である。図8に示したように、第2の画質調整用パターンT2は、各色毎の制御用マークM2Y,M2M,M2C,M2K(以下、「制御用マークM2」とも総称する)が、中間転写ベルト41の移動方向に、基準となるシアン(C)の制御用マークM2Cを挟むように交互に並ぶように形成されている。また、各制御用マークM2は、中間転写ベルト41の移動方向(副走査方向:プロセス方向)と直交する方向(主走査方向:ラテラル方向)に沿って形成された「一」の字形状で構成されている。それにより、第2の画質調整用パターンT2は、後段において説明するように、副走査方向(プロセス方向)の位置ずれ量を検出する構成を持った第2の位置ずれ補正用指標(マーク)として機能する。
続いて、第2の画質調整用パターンT2からの正反射光を読み取る第2の位置検出センサ部90の動作について説明する。
図9は、第2の位置検出センサ部90が生成する信号を説明するタイミングチャートである。図9(a)は、第2の位置検出センサ部90が第2の画質調整用パターンT2からの正反射光を読み取ることで生成するパターン検出信号、(b)は、第2の位置検出センサ部90がパターン検出信号の最小値(ピーク)を検知することで出力するピーク検知信号をそれぞれ示している。
図9(a)に示したように、各画像形成ユニット30によって中間転写ベルト41上に形成された第2の画質調整用パターンT2を構成する各制御用マークM2は、中間転写ベルト41の回転駆動に伴って第2の位置検出センサ部90との対向位置を通過し、第2の位置検出センサ部90に配置されたPD93(図4参照)の視野領域R2を横切ることになる。その際に、視野領域R2内に制御用マークM2が進入してくることになるため、第2の位置検出センサ部90の検出回路99(図5参照)がPD93からの出力信号に基づいて生成するパターン検出信号(図9(a))は変化を開始する。さらに制御用マークM2が移動すると、視野領域R2に含まれる制御用マークM2の面積すなわち視野領域R2と制御用マークM2との重複面積が拡大していくので、パターン検出信号は徐々に減少する。そして、視野領域R2が制御用マークM2によって略覆われる位置において、パターン検出信号は最小値(ピーク)となる。
次に、第1の位置検出センサ部80による位置ずれ量の検出について説明する。
図10は、第1の画質調整用パターンT1を用いた位置ずれ量の検出方法を説明する図である。
上記図6を用いて説明したように、第1の画質調整用パターンT1は、主走査方向(ラテラル方向)および副走査方向(プロセス方向)双方のずれ量を検出するための第1の辺Maおよび第2の辺Mbを備えた構成を有している。そして、上記図7を用いて説明したように、第1の位置検出センサ部80は、第1の画質調整用パターンT1を構成する各制御用マークM1の第1の辺Maおよび第2の辺Mbの位置を検出する。ここで図10では、実線で示した制御用マークM1を今回の検出対象とし、破線で示した制御用マークM1′を理想状態の位置に形成されたもの(以下、「理想状態の制御用マークM1′」)とする。
図10に示したように、中間転写ベルト41上に予め設定されている基準位置から第1の辺Maの検出位置Aまでの距離をDA、基準位置から第2の辺Mbの検出位置Bまでの距離をDBとすると、制御用マークM1の主走査方向(ラテラル方向)のずれ量(以下、「主走査ずれ量」)Lerrは、第1の辺Maと第2の辺Mbとが対称に形成されていることから、DAとDBとの差に対応する。すなわち、理想状態の制御用マークM1′(図10の破線)では第1の辺Maが検出位置A′で検出され、第2の辺Mbが検出位置B′で検出されるとして、この場合のDAとDBとの差をDWとすると、主走査ずれ量Lerr(1)は、以下の(1)式によって求められる。
Lerr(1)=((DB−DA−DW)×0.5 )× tanθ……(1)
ここで、θは、第1の辺Maおよび第2の辺Mbが副走査方向となす角度であり、本実施の形態では45°である。また、DWは、理想状態の制御用マークM1′の主走査方向中間位置に第1の位置検出センサ部80のPD83の視野領域R1が設置されているとして、第1の辺Maまたは第2の辺Mbの長さにcosθを乗じることで算出される。
Perr(1)=0.5×(DA+DB)−DP……(2)
なお、理想状態の制御用マークM1′における基準位置から第1の辺Maの検出位置A′までの距離をDA′、基準位置から第2の辺Mbの検出位置B′までの距離をDB′とすると、DP=(DA′+DB′)/2である。
そのため、主制御部60は、基準位置を基準とした検出位置Aおよび検出位置Bでのピーク検知信号の受信タイミングTA,TBを用いて、主走査ずれ量Lerr(1)を次の(3)式、副走査ずれ量Perr(1)を(4)式によって求めることとなる。
Lerr(1)=(TB−TA−TW)×V×0.5……(3)
Perr(1)=(0.5×(TA+TB)−TP)×V……(4)
ここでの時間TPは、基準位置から上記の中間位置C′までの距離DPを中間転写ベルト41が移動するのに要する時間であり、TP=(DA′+DB′)/2Vである。
次に、第2の位置検出センサ部90による位置ずれ量の検出について説明する。
上記図7を用いて説明したように、第2の画質調整用パターンT2は、副走査方向(プロセス方向)のずれ量を検出するための構成を備えた制御用マークM2を有している。そして、上記図9を用いて説明したように、第2の位置検出センサ部90は、第2の画質調整用パターンT2を構成する各制御用マークM2の位置を検出し、各制御用マークM2でのピーク検知信号を主制御部60に出力する。主制御部60は、各制御用マークM2に関するピーク検知信号の受信タイミングを用いて、例えば、制御用マークM2Y,M2M,M2Kについて、基準となるシアン(C)の制御用マークM2Cとの相対的な副走査ずれ量Perr(2)′を求める。
すなわち、例えば各制御用マークM2Y,M2M,M2Kと制御用マークM2Cとの間におけるピーク検知信号の受信タイミングの時間間隔がT(=TY,TM,TK:図9参照)であった場合に、主制御部60は、各制御用マークM2(M2Y,M2M,M2K)における理想状態の時間間隔をT0として、制御用マークM2に関する相対的な副走査ずれ量Perr(2)′を次の(5)式によって算出する。
Perr(2)′=(T−T0)×V……(5)
主制御部60は、第1の位置検出センサ部80によって検出した主走査方向および副走査方向の双方の位置ずれ量、さらには必要に応じて第2の位置検出センサ部90によって検出した副走査方向の位置ずれ量を用いることで、これらのずれ量を是正するように、主走査方向および副走査方向における露光タイミングを補正するための制御信号を生成し、レーザ露光装置26のレーザドライバ29に対して送信する。
本実施の形態の画像形成装置1においては、例えば、画像形成装置1の主電源(不図示)がオンされた場合や画像形成装置1のフロントカバー(前扉)が開けられた場合などのように、画像形成装置1が実行した前回の画像形成動作から長い時間が経過し、画像形成装置1内の温度環境が変動していると想定される状況にある場合には、各色画像に位置ずれ(色ずれ)が発生している可能性があることから、精度の高い位置ずれ制御(以下、「第1の位置ずれ制御モード」:第1の位置ずれ補正形式)を実行する。すなわち、このような状況にある場合には、第1の位置検出センサ部80および第2の位置検出センサ部90の双方を用いた位置ずれ量の検出を行い、第1の位置検出センサ部80および第2の位置検出センサ部90双方によって検出した位置ずれ量に基づく位置ずれ制御を行う。そしてその際には、第1の画質調整用パターンT1および第2の画質調整用パターンT2を形成する感光体ドラム31の周方向(副走査方向)の範囲(以下、「検出範囲」)を、例えば感光体ドラム31の4回転分以上の範囲にするといったように広い領域の検出範囲(第1の長さ領域)を設定する。なお、この感光体ドラム31の周方向の検出範囲は、中間転写ベルト41上での中間転写ベルト41の移動方向に沿った長さ領域に対応するものである。
このような精度の高い第1の位置ずれ制御モードは、画像形成装置1の操作パネル(不図示)や画像形成装置1にLAN(Local Area Network)などの通信手段を介して接続されたパーソナルコンピュータ(PC)などからの指示があった場合など、ユーザが位置ずれ制御の実行を要求した場合も同様に実行する。
このように、第2の位置ずれ制御モードにおいては、主走査方向および副走査方向の双方またはその一方に関する位置ずれ量を許容範囲内に収める補正を行うとともに、画像形成に関する生産性の低下やトナー消費量の増加を抑制している。
上記図4に示したように、第2の位置検出センサ部90は、PD93には中間転写ベルト41および第2の画質調整用パターンT2で正反射した反射光が入射するように構成されている。それにより、トナー像の色によっては第2の画質調整用パターンT2に関する検出精度は第1の位置検出センサ部80よりも低下し、特にPD93の視野領域R2に対して角度を持って進入する斜め線に対する検出精度が低下する。その一方で、光源が1個であることなどから、第2の位置検出センサ部90は安価に入手可能である。そこで、本実施の形態の第2の位置検出センサ部90では、PD93の視野領域R2に対して略平行に進入する制御用マークM2からなる第2の画質調整用パターンT2を読み取るように設定して、副走査ずれ量Perr(2)′だけを検出するようにしている。
Claims (1)
- 各色の画像を形成する複数の画像形成部と、
前記複数の画像形成部各々にて形成された前記各色の画像が順に直接転写されるか、または当該画像が順に転写される記録材を搬送する転写体と、
前記複数の画像形成部により前記転写体上の第1の位置に第1の位置ずれ補正用指標を順次形成し、当該転写体上の第2の位置に当該第1の位置ずれ補正用指標とは異なる第2の位置ずれ補正用指標を順次形成する指標形成手段と、
前記転写体上の前記第1の位置に対向して配置され、前記第1の位置ずれ補正用指標を検出する第1の検出手段と、
前記転写体上の前記第2の位置に対向して配置され、前記第2の位置ずれ補正用指標を検出する第2の検出手段と、
前記複数の画像形成部により前記転写体の移動方向に沿った第1の長さ領域に前記第1の位置ずれ補正用指標および前記第2の位置ずれ補正用指標を形成し、前記第1の検出手段による当該第1の位置ずれ補正用指標についての検出結果と前記第2の検出手段による当該第2の位置ずれ補正用指標についての検出結果との双方に基づき位置ずれ補正を行う第1の位置ずれ補正形式と、当該第1の長さ領域よりも短い第2の長さ領域にて当該第1の位置ずれ補正用指標を形成し、当該第1の検出手段による当該第1の位置ずれ補正用指標についての検出結果に基づき位置ずれ補正を行う第2の位置ずれ補正形式との何れかにより、前記複数の画像形成部にて形成される前記各色の画像の位置ずれを補正する補正手段と
を備え、
前記指標形成手段は、前記複数の画像形成部にて形成される前記各色の画像の主走査方向および副走査方向の双方についての位置ずれ量を検出するための前記第1の位置ずれ補正用指標を形成し、当該各色の画像の主走査方向および副走査方向の何れか一方についての位置ずれ量を検出するための前記第2の位置ずれ補正用指標を形成し、
前記補正手段は、前記第1の位置ずれ補正形式を実行することにより前記複数の画像形成部にて形成される前記各色の画像での前記主走査方向および前記副走査方向の双方または何れか一方についての位置ずれと、当該副走査方向における傾きおよび当該主走査方向における倍率の何れか一方とを補正し、前記第2の位置ずれ補正形式を実行することにより当該各色の画像での当該主走査方向および当該副走査方向の双方または何れか一方についての位置ずれを補正することを特徴とする画像形成装置。
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