JP2015011505A - 電圧検出器、電子機器、および、電圧検出器の制御方法 - Google Patents

電圧検出器、電子機器、および、電圧検出器の制御方法 Download PDF

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佐智雄 曙
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潔志 牧川
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文在 鄭
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Abstract

【課題】電源電圧が一定電圧より高いか否かを正確に検出する【解決手段】電圧検出器は、基準電圧生成部および検出部を具備する。この電圧検出器において、基準電圧生成部は、電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する。また、この電圧検出器において、検出部は、その閾値電圧より所定電位高い電圧を電源電圧が超える場合には、その基準電圧に基づいて電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する。【選択図】図3

Description

本技術は、電圧検出器、電子機器、および、電圧検出器の制御方法に関する。詳しくは、規定電圧以下の電源電圧を検出する電圧検出器、電子機器、および、電圧検出器の制御方法に関する。
近年、電子機器の小型化や省電力化の進展が著しく、電子機器内の各デバイスは、低電圧での正確な動作が要求されることが多い。低電圧での動作を保障するために、電子機器では、一定の規定電圧より電源電圧VDDが高いか否かを検出する電圧検出器が用いられる。例えば、一定の基準電圧Vrefを生成する基準電圧生成回路とコンパレータとを備える電圧検出器が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。このコンパレータは、基準電圧Vrefおよび規定電圧の比に応じて電源電圧VDDを分圧し、その分圧した電圧と基準電圧Vrefとを比較することにより、電源電圧VDDが規定電圧より高いか否かを検出する。
この検出結果に基づいて、電源の切り替え処理やバックアップ処理などを電子機器が行うことにより、規定電圧以下の低電圧における電子機器の正確な動作が保証される。
"S−808xxCシリーズ"、p2−p24、[online]、セイコーインスツル株式会社、[平成25年4月26日検索]、インターネット<URL: http://datasheet.sii-ic.com/jp/voltage_detector/S808xxC_J.pdf>
しかしながら、上述の従来技術では、一定の規定電圧より電源電圧VDDが高いか否かを正確に検出することができないおそれがある。上述の基準電圧生成回路は、レギュレータなどの素子やバンドギャップリファレンス回路により実現されるが、その素子や回路が正常に動作する最小の電圧Vthより電源電圧VDDが低いと、一定の基準電圧Vrefを生成することができない。一定の基準電圧Vrefが生成されないと、コンパレータは、電源電圧が規定電圧より高いか否かを正確に検出することができないおそれがある。電源電圧VDDが規定電圧より高いか否かが正確に検出されないと、電子機器が誤動作してしまうことがある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、電源電圧が一定電圧より高いか否かを正確に検出することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、上記閾値電圧より所定電位高い電圧を上記電源電圧が超える場合には上記基準電圧に基づいて上記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出部とを具備する電圧検出器、および、その制御方法である。これにより、電源電圧が閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧が生成され、閾値電圧より所定電位高い電圧を電源電圧が超える場合には基準電圧に基づいて電源電圧が規定の電圧より高いか否かが検出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記検出部の検出動作を有効にする制御信号を前記検出部に供給する検出制御部をさらに具備し、上記検出部は、上記制御信号により上記検出動作が有効とされた場合には上記基準電圧に基づいて上記電源電圧が上記規定の電圧より高いか否かを検出して上記検出結果を出力してもよい。これにより、閾値電圧より所定電位高い電圧を電源電圧が超える場合には制御信号により検出部の検出動作が有効になるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記検出部は、上記基準電圧と上記規定の電圧との比に応じて上記電源電圧を分圧する分圧部と、上記制御信号により上記検出動作が有効とされた場合には上記分圧した電源電圧と上記基準電圧とを比較して当該比較した結果を上記検出結果として出力する比較部とを備えてもよい。これにより、基準電圧と規定の電圧との比に応じて分圧された電源電圧と基準電圧とが比較されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記検出制御部は、電圧降下前の上記電源電圧と電圧降下後の上記電源電圧との間の電位差が上記閾値電圧となるまで上記電源電圧を降下させる電圧降下部と、上記降下した上記電源電圧が上記所定電位よりも高い場合には上記検出動作を有効にする上記制御信号を生成する制御信号生成部とを備えてもよい。これにより、電源電圧が降下し、降下した電源電圧が所定電位よりも高い場合には検出部が有効になるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電圧降下部は、上記電源電圧に直列に接続されたダイオードおよびインピーダンスにより上記電源電圧を降下させてもよい。これにより、ダイオードおよびインピーダンスにより電源電圧が降下するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電圧降下部は、上記電源電圧に直列に接続されたトランジスタおよびインピーダンスにより上記電源電圧を降下させてもよい。これにより、トランジスタおよびインピーダンスにより電源電圧が降下するという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、上記閾値電圧より所定電位高い電圧を上記電源電圧が超える場合には上記基準電圧に基づいて上記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出部と、上記検出結果に基づいて所定の処理を実行する処理部とを具備する電子機器である。これにより、電源電圧が閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧が生成され、閾値電圧より所定電位高い電圧を電源電圧が超える場合には基準電圧に基づいて電源電圧が規定の電圧より高いか否かが検出されるという作用をもたらす。
本技術によれば、電源電圧が一定電圧より高いか否かを正確に検出することができるという優れた効果を奏し得る。
第1の実施の形態における電子機器の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における制御部の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における電圧検出器の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における基準電圧生成部の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態におけるダイオードのV−I特性と電源電圧および基準電圧の関係とを示すグラフである。 第1の実施の形態における検出制御部の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態における入力電圧、制御信号および電源電圧の関係の一例を示すグラフである。 第1の実施の形態における比較部の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態におけるバッファの一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態における比較部の動作の一例を示す図である。 第1の実施の形態における検出結果と電源電圧との関係の一例を示すグラフである。 第1の実施の形態における電子機器の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における検出制御部の一構成例を示す回路図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(ダイオードで降下させた電源電圧が所定電位よりも高い場合に検出動作を有効にする例)
2.第2の実施の形態(トランジスタで降下させた電源電圧が所定電位よりも高い場合に検出動作を有効にする例)
<1.第1の実施の形態>
[電子機器の構成例]
図1は、実施の形態における第1の実施の形態における電子機器100の一構成例を示すブロック図である。この電子機器100は、主電源供給部110、予備電源供給部120および制御部200を備える。
主電源供給部110は、主電源を供給するものである。主電源供給部110は、例えば、交流の外部電源を受電し、その外部電源を直流に変換し、その直流の電源を主電源として制御部200へ信号線119を介して供給する。
予備電源供給部120は、予備電源を供給するものである。ここで、予備電源は、主電源の電源電圧VDDが規定電圧Vdef以下になった場合に主電源の代わりに供給される電源である。ここで、規定電圧Vdefは、例えば、電子機器100が正確に動作することが保障される最低動作電圧である。予備電源供給部120は、例えば、二次電池を備え、その二次電池に蓄積された電力を予備電源として制御部200へ信号線129を介して供給する。
制御部200は、電子機器100全体を制御するものである。この制御部200は、主電源の電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高いか否かを検出する。電源電圧VDDが規定電圧Vdef以下になった場合には、制御部200は、電源の供給元の切り替え処理や、特定のデータのバックアップ処理などの所定の処理を実行する。
[制御部の構成例]
図2は、第1の実施の形態における制御部200の一構成例を示すブロック図である。この制御部200は、電源切替スイッチ210、電圧検出器300、主電源側低損失レギュレータ220、CPU(Central Processing Unit)230およびメインメモリ240を備える。また、制御部200は、予備電源側低損失レギュレータ250、リアルタイムクロック260、電源管理ユニット270、電源切替スイッチ280およびバックアップメモリ290を備える。
電源切替スイッチ210は、電源の供給元を切り替えるものである。この電源切替スイッチ210は、2つの入力端子と1つの出力端子とを備える。2つの入力端子の一方は、信号線119を介して主電源供給部110に接続され、他方は信号線129を介して予備電源供給部120に接続される。また、電源切替スイッチ210の出力端子は、予備電源側低損失レギュレータ250に接続される。電源切替スイッチ210は、電圧検出器300からの検出結果OUTに従って予備電源側低損失レギュレータ250への電源の供給元を切り替える。
ここで、検出結果OUTは、電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高いか否かを検出した結果を示す信号である。この検出結果OUTには、例えば、電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高い場合にハイレベルが設定され、そうでない場合にローレベルが設定される。電源切替スイッチ210は、検出結果OUTがハイレベルである場合に電源の供給元を主電源に切り替え、ローレベルである場合に予備電源に切り替える。
電圧検出器300は、電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高いか否かを検出するものである。この電圧検出器300は、検出した結果を検出結果OUTとして電源切替スイッチ210、CPU230および電源管理ユニット270に信号線309を介して供給する。
主電源側低損失レギュレータ220は、主電源に基づいて、出力電圧を一定に制御するものである。この主電源側低損失レギュレータ220は、主電源から一定の出力電圧を生成してCPU230、メインメモリ240および電源切替スイッチ280に供給する。
CPU230は、制御部200全体を制御するものである。このCPU230は、電圧検出器300から検出結果OUTを受け取る。電源電圧VDDが規定電圧Vdef以下である場合には、CPU230は、データのバックアップ処理やリセット処理などの所定の処理を実行する。バックアップ処理においてCPU230は、バックアップ対象のデータをバックアップメモリ290に記憶させる。なお、電源切替スイッチ210およびCPU230を備える回路は、特許請求の範囲に記載の処理部の一例である。
メインメモリ240は、CPU230において実行されるプログラムや、処理に必要になるデータを一時的に記憶するための作業領域として用いられる。プログラムを記憶する領域をフラッシュROM(Read Only memory)により構成し、処理に必要になるデータを一次記憶する領域をRAM(Random Access Memory)により構成してもよい。
予備電源側低損失レギュレータ250は、主電源または予備電源に基づいて、出力電圧を一定に制御するものである。この予備電源側低損失レギュレータ250は、予備電源から一定の出力電圧を生成してリアルタイムクロック260、電源管理ユニット270および電源切替スイッチ280に供給する。
リアルタイムクロック260は、主電源または予備電源が供給されると駆動して、現在時刻を示す現在時刻データを生成するものである。
電源管理ユニット270は、制御部200内のデバイスへの供給電圧を制御するものである。この電源管理ユニット270は、電圧検出器300から検出結果OUTを受け取る。電源電圧VDDが規定電圧Vdef以下である場合に電源管理ユニット270は、電源切替スイッチ280を制御してバックアップメモリ290への電源の供給元を主電源から予備電源へ切り替えさせる。
電源切替スイッチ280は、電源の供給元を切り替えるものである。この電源切替スイッチ280は、2つの入力端子と1つの出力端子とを備える。2つの入力端子の一方は、主電源側低損失レギュレータ220に接続され、他方は予備電源側低損失レギュレータ250に接続される。また、電源切替スイッチ280の出力端子は、バックアップメモリ290に接続される。電源切替スイッチ210は、電源管理ユニット270の制御に従ってバックアップメモリ290への電源の供給元を切り替える。
バックアップメモリ290は、バックアップ対象のデータを記憶するものである。
[電圧検出器の構成例]
図3は、第1の実施の形態における電圧検出器300の一構成例を示すブロック図である。この電圧検出器300は、電源端子301、接地端子302、出力端子303、検出制御部310、基準電圧生成部320および検出部330を備える。検出部330は、抵抗340、抵抗341および比較部350を備える。
電源端子301は、主電源供給部110に接続され、電源電圧VDDが印加される端子である。接地端子302は、接地電圧VSSが印加される端子である。この接地電圧VSSの電位は、例えば、規定電圧Vdefより低いものとする。出力端子303は、電源切替スイッチ210に接続される端子である。
基準電圧生成部320は、電源電圧VDDが閾値電圧Vthより高い場合には一定の基準電圧Vrefを生成するものである。基準電圧生成部320は、基準電圧Vrefを検出部330に信号線329を介して供給する。
検出制御部310は、検出部330を制御するものである。この検出制御部310は、閾値電圧Vthより所定電位Vdiff高い電圧を電源電圧VDDが超える場合には、検出部330の検出動作を有効(イネーブル)にする制御信号ENを生成する。電源電圧VDDがVth+Vdiff以下である場合には、検出制御部310は、検出動作を無効(ディセーブル)にする制御信号ENを生成する。検出制御部310は、その制御信号ENを検出部330に信号線319を介して供給する。例えば、制御信号ENには、イネーブルにする場合にローレベルが設定され、ディセーブルにする場合にハイレベルが設定される。
検出部330は、電源電圧VDDがVth+Vdiffより高い場合には、基準電圧Vrefに基づいて電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高いか否かを検出するものである。この検出部330は、抵抗340および341と、比較部350とを備える。
抵抗340および341は、電源端子301と接地端子302との間において直列に接続されている。また、抵抗340および341の接続点は、信号線349を介して比較部350の入力端子に接続される。この接続点の電圧である検出対象電圧Vdetは、抵抗340の抵抗値Ruと341の抵抗値Rdとの比により電源電圧VDDを分圧したものである。具体的には、検出対象電圧Vdetは、次式により求められる。
Vdet=Ru×VDD/(Ru+Rd) ・・・式1
上式において、電源電圧VDDおよび検出対象電圧Vdetの単位は、例えばボルト(V)であり、抵抗値RuおよびRdの単位は、例えばオーム(Ω)である。
ここで、抵抗値RuおよびRdの各々は、次式を満たす値に設定されるものとする。
Vref=Ru×Vdef/(Ru+Rd) ・・・式2
上式において、規定電圧Vdefおよび基準電圧Vrefの単位は、例えばボルト(V)である。
なお、抵抗340および341を備える回路は、特許請求の範囲に記載の分圧部の一例である。
比較部350は、電源電圧VDDを分圧した電圧(Vdet)と基準電圧Vrefとを比較するものである。式1および式2より、検出対象電圧Vdetと基準電圧Vrefとを比較した比較結果は、電源電圧VDDと規定電圧Vdefとを比較した結果に相当する。比較部350は、検出対象電圧Vdetと基準電圧Vrefとの比較結果を検出結果OUTとして電源切替スイッチ210に出力する。
このように、電源電圧VDDを分圧して基準電圧Vrefと比較することにより、基準電圧Vrefを変えなくとも、分圧比を変更するだけで、容易に規定電圧Vdefを変えることができる。
[基準電圧生成部の構成例]
図4は、第1の実施の形態における基準電圧生成部320の一構成例を示すブロック図である。この基準電圧生成部320は、抵抗321、322、324および327と、ダイオード323および325と、オペアンプ326とを備える。
抵抗321、抵抗322およびダイオード323は、電源端子301と接地端子302との間において直列に接続される。抵抗324およびダイオード325は、電源電圧VDDと接地電圧VSSとの間において直列に接続される。
ここで、ダイオード323および325は順方向接続される。言い換えれば、ダイオード323および325のアノードは、電源端子301側に接続され、カソードは接地端子302に接続される。また、これらのダイオードの順方向電圧とV−I特性とは同一であるものとする。
そして、抵抗321、抵抗322およびダイオード323からなる回路と、抵抗324およびダイオード325からなる回路とは、電源端子301と接地端子302との間において並列に接続される。また、抵抗327の一端はオペアンプ327の出力端子に接続され、他端は抵抗321および324の電源側の端子に接続される。
また、抵抗321と抵抗322との接続点はオペアンプ326の反転入力端子(−)に接続され、抵抗324とダイオード325との接続点は、オペアンプ326の非反転入力端子(+)に接続される。
オペアンプ326は、反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)との電位差を増幅するものである。このオペアンプ326の出力端子は、抵抗327と、比較部350とに接続される。この接続により、オペアンプ326の出力電流は、抵抗327を介して抵抗321および324に帰還する。
電源電圧VDDがダイオード323および325の順方向電圧よりも高いと、これらのダイオードに順方向の電流が流れる。そして、その電流が多くなるほど、反転入力端子(−)の電圧Vと非反転入力端子(+)の電圧Vとが高くなる。ただし、電流の増加に対して電圧Vの変化量は比較的少ない。一方、電圧Vの変化量は、抵抗322があるために比較的多い。
オペアンプ326は、出力電流を帰還させているため、電源電圧VDDが所定の閾値電圧Vthより高い場合において、反転入力端子(−)の電圧Vと非反転入力端子(+)の電圧Vとが同一になる。反転入力端子(−)の電圧Vと非反転入力端子(+)の電圧Vとが同一になると、オペアンプ326の出力端子の電圧は、次の式1により表される基準電圧Vrefとなる。
Vref=Vf+K×V ・・・式3
上式においてKは次の式4により表される定数である。Vは次の式5により表される熱電圧であり、単位は例えばボルト(V)である。
K=R/R×ln(R/R) ・・・式4
=k×T/q ・・・式5
ここで、式4においてRは、抵抗324の抵抗値であり、Rは抵抗321の抵抗値であり、Rは、抵抗322の抵抗値である。これらR、RおよびRの単位は例えばオーム(Ω)である。
また、式5においてkはボルツマン定数であり、約1.38×10-23ジュール毎ケルビン(J/K)である。Tは絶対温度であり、単位は例えば、ケルビン(K)である。qは、電気素量であり、約1.60×10-19クーロン(C)である。
式3は、基準電圧Vrefが、ダイオード323の特性と抵抗の値とにより決定される一定の電圧であることを示す。この基準電圧Vrefは、半導体のバンドギャップ電圧に依存した値となる。このように、バンドギャップ電圧に依存した一定の基準電圧を生成する回路は、バンドギャップリファレンス回路と呼ばれる。
なお、基準電圧生成部320は、バンドギャップリファレンス回路を備える構成としているが、一定の基準電圧Vrefを生成することができるのであれば、この構成に限定されない。例えば、基準電圧生成部320は、閾値電圧Vthより高い電源電圧VDDにおいて基準電圧Vrefを生成するレギュレータを備える構成であってもよい。
図5は、第1の実施の形態におけるダイオード323のV−I特性と電源電圧および基準電圧の関係とを示すグラフである。図5におけるaは、ダイオード323のV−I特性を示すグラフである。同図のaにおいて縦軸はダイオード323に流れる電流Iであり、横軸はダイオード323に印加される電圧Vである。正の電圧Vは順方向バイアスを示し、負の電圧Vは逆方向バイアスを示す。同図のaに示すように、電圧Vが順方向電圧(例えば、0.80V)より高くなると、ダイオード323において、順方向の電流Iが流れる。ダイオード325のV−I特性は、ダイオード323と同様である。
図5におけるbは、電源電圧VDDと、基準電圧Vrefとの関係の一例を示すグラフである。同図のbにおいて縦軸は基準電圧Vrefであり、横軸は電源電圧VDDである。同図のbに示すように、電源電圧VDDを徐々に上げていくと、電源電圧VDDが、ダイオード323の順方向電圧より高くなったときに基準電圧Vrefは上昇を開始する。そして、その順方向電圧より高い閾値電圧Vth(例えば、1.00V)を電源電圧VDDが超える場合には、電源電圧VDDに関わらず、基準電圧Vrefは、一定の電圧(例えば、1.20V)となる。
[検出制御部の構成例]
図6は、第1の実施の形態における検出制御部310の一構成例を示す回路図である。この検出制御部310は、ダイオード311と、抵抗312および313と、インバータ314とを備える。
ダイオード311のアノードは電源端子301に接続され、カソードは抵抗312に接続される。抵抗312および313は、ダイオード311に直列に接続され、抵抗312および313の接続点は、インバータ314の入力端子に接続される。
ダイオード311の順方向電圧は、基準電圧生成部320内のダイオード323と同一であることが望ましい。ダイオード311の順方向電圧が、基準電圧生成部320内のダイオード323と同一でない場合であっても、その順方向電圧は、閾値電圧Vth以下であるものとする。抵抗312および313の各々の抵抗値は、その接続点の電圧降下量が、閾値電圧Vthになるように調整される。
インバータ314は、入力信号を反転するものである。このインバータ314は、抵抗312および313の接続点の入力電圧Vdropが所定電位Vdiffよりも高い場合にはローレベル(イネーブル)の制御信号ENを比較部350に供給する。一方、入力電圧Vdropが所定電位Vdiff以下の場合には、インバータ314は、ハイレベル(ディセーブル)制御信号ENを比較部350に供給する。なお、インバータ314は、特許請求の範囲に記載の制御信号生成部の一例である。
入力電圧Vdropは電源電圧VDDを閾値電圧Vthだけ降下させたものであるから、この入力電圧Vdropが所定電位Vdiffよりも高い場合、すなわち電源電圧VDDがVth+Vdiffより高い場合にイネーブルの制御信号ENが生成される。
この検出制御部310は、主電源からの枝電流一本の追加で実現することができるため、実装が容易である。また、検出制御部310は、簡易な構成であるため検出制御部310の消費電流は少ない。また、検出制御部310は、二次電池などの予備電源からの電流を必要としないため、予備電源の電力消費を抑えることができる。
図7は、第1の実施の形態における入力電圧Vdrop、制御信号ENおよび電源電圧VDDの関係の一例を示すグラフである。同図におけるaは、入力電圧Vdropと電源電圧VDDとの関係の一例を示すグラフである。同図のaにおいて縦軸は、入力電圧Vdropであり、横軸は電源電圧VDDである。同図のaに示すように、電源電圧VDDが、ダイオードの順方向電圧(例えば、0.80V)以下の場合には、入力電圧Vdropはローレベルとなる。また、電源電圧VDDが、ダイオードの順方向電圧より高いと、電源電圧VDDの上昇に伴って入力電圧Vdropが高くなる。そして、電源電圧VDDがVth+Vdiffであるときに、入力電圧Vdropは、反転閾値電圧Vinvになる。入力電圧Vdropが反転閾値電圧Vinvより高いと、インバータ314は、ローレベル(イネーブル)の制御信号ENを供給し、そうでない場合には電源電圧VDDに応じたレベルの制御信号ENを比較部350に供給する。
図7におけるbは、制御信号ENおよび電源電圧VDDの関係の一例を示すグラフである。同図のbにおいて縦軸は、制御信号ENであり、横軸は電源電圧VDDである。電源電圧VDDがVth+Vdiffより高い場合には、入力電圧Vdropが反転閾値電圧Vinvより高いために、インバータ314は、ローレベル(イネーブル)の制御信号ENを生成する。一方、電源電圧VDDがVth+Vdiffより高い場合には、インバータ314は、電源電圧VDDに応じたレベルの制御信号ENを生成する。
ここで、電源電圧VDDが電圧Vより高い場合には、後段の比較部350において制御信号ENはハイレベル(ディセーブル)の信号として扱われる。一方、電源電圧VDDが電圧V以下である場合には、制御信号ENはローレベル(イネーブル)の信号として扱われる。ただし、電源電圧VDDが電圧V以下である場合には、制御信号ENがローレベルであっても例外的に比較部350の検出機能が無効とされる。電源電圧VDDが電圧V以下の場合に無効にする構成については、図9において後述する。
[比較部の構成例]
図8は、第1の実施の形態における比較部350の一構成例を示す回路図である。この比較部350は、コンパレータ351、制御スイッチ352およびバッファ360を備える。
コンパレータ351は、検出対象電圧Vdetと基準電圧Vrefとを比較するものである。コンパレータ351の非反転入力端子(+)には検出対象電圧Vdetが入力され、反転入力端子(−)には基準電圧Vrefが入力される。また、コンパレータ351の出力端子は、制御スイッチ352およびバッファ360の入力端子に接続される。
コンパレータ351は、次の式6に基づいて比較結果COMPを出力する。
COMP=VDD×sgn(V−V) ・・・式6
上式において、Vは、非反転入力端子(+)の電圧、すなわち検出対象電圧Vdetである。Vは、反転入力端子(−)の電圧、すなわち基準電圧Vrefである。また、sgn(A−B)は、A>Bの場合に「1」を返し、そうでない場合に「0」を返す関数である。
式6より、検出対象電圧Vdetが基準電圧Vrefより高い場合には、電源電圧VDD(すなわち、ハイレベル)の検出結果OUTが出力され、そうでない場合にはローレベルの比較結果COMPが出力される。
制御スイッチ352は、制御信号ENに従って、線路を開閉するものである。この制御スイッチ352は2つの端子を有し、その一方はコンパレータ351およびバッファ360に接続され、他方は接地端子302に接続される。制御スイッチ352は、制御信号ENがハイレベル(ディセーブル)である場合に閉状態に移行し、ローレベル(イネーブル)である場合に開状態に移行する。
バッファ360は、制御スイッチ352の制御に従って検出結果OUTを出力するものである。バッファ360は、電源端子301および接地端子302に接続される。また、バッファ360の入力端子はコンパレータ351および制御スイッチ352に接続され、出力端子は出力端子303に接続される。
制御信号ENがイネーブル、すなわち制御スイッチ352が開状態である場合には、バッファ360は、比較結果COMPをそのまま検出結果OUTとして出力端子から出力する。一方、制御信号ENがディセーブル、すなわち制御スイッチ352が閉状態である場合には、バッファ360の入力端子の電位が接地電圧VSSと同一となる。このため、バッファ360は、コンパレータ351における比較結果COMPに関わらず、ローレベルの信号を検出結果OUTとして出力する。
[バッファの構成例]
図9は、第1の実施の形態におけるバッファ360の一構成例を示す回路図である。このバッファ360は、抵抗361および364と、トランジスタ362、363、365および366とを備える。トランジスタ362および365として、例えば、p型MOS(metal-oxide-semiconductor)トランジスタが用いられる。また、トランジスタ363および366として、例えば、n型MOSトランジスタが用いられる。
抵抗361の一端は、電源端子301に接続され、他端はトランジスタ362のソースに接続される。トランジスタ362および363は、抵抗361と接地端子302との間において直列に接続され、それらのゲートに比較結果COMPが入力される。また、トランジスタ362および363の接続点は、抵抗364と、トランジスタ365および366のゲートとに接続される。
抵抗364の一端は、電源端子301に接続され、他端はトランジスタ362および363の接続点とトランジスタ365および366のゲートとに接続される。トランジスタ365および366は、電源端子301と接地端子302との間において直列に接続される。また、トランジスタ365および366の接続点は、出力端子302に接続される。
この構成により、トランジスタ362および363は、比較結果COMPを反転し、トランジスタ365および366は、反転された比較結果COMPをさらに反転して、検出結果OUTとして出力する。ただし、電源電圧VDDが電圧V以下である場合には、抵抗364により、トランジスタ365および366の接続点の電圧(検出結果OUT)が非常に小さな値となる。このため、バッファ360は、比較結果COMPの値に関わらず、ローレベルの検出結果OUTを出力する。
図10は、第1の実施の形態における比較部350の動作の一例を示す図である。電源電圧VDDが閾値電圧Vth以下である場合には、検出制御部310は、ディセーブルの制御信号ENを生成する。この場合、比較部350は、制御信号ENに従って検出動作を無効にし、電源電圧VDDが規定電圧Vdef以下であることを示すローレベルの検出結果OUTを出力する。
また、電源電圧VDDが閾値電圧Vthより高く、Vth+Vdiff以下である場合には、検出制御部310は、ディセーブルの制御信号ENを生成し、基準電圧生成部320は一定の基準電圧Vrefを生成する。この場合も、比較部350は、制御信号ENに従ってローレベルの検出結果OUTを出力する。
また、電源電圧VDDがVth+Vdiffより高く、規定電圧Vdef以下である場合には、検出制御部310は、イネーブルの制御信号ENを生成し、基準電圧生成部320は一定の基準電圧Vrefを生成する。この場合、比較部350は、制御信号ENに従って検出動作を有効にし、電源電圧VDDが規定電圧Vdef以下であることを示すローレベルの検出結果OUTを出力する。
また、電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高い場合には、検出制御部310は、イネーブルの制御信号ENを生成し、基準電圧生成部320は一定の基準電圧Vrefを生成する。この場合、比較部350は、制御信号ENに従って検出動作を有効にし、電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高いことを示すハイレベルの検出結果OUTを出力する。
このように、基準電圧生成部320は、電源電圧VDDが閾値電圧Vthより高い場合に一定の基準電圧Vrefを生成する。一方、検出制御部310は、電源電圧VDDがVth+Vdiffより高い場合にイネーブルの制御信号ENを生成する。このため、検出部330の検出動作が有効にされる電源電圧VDD(Vth+Vdiff)において、必ず、一定の基準電圧Vrefが生成される。逆に、一定の基準電圧Vrefが生成されていない電源電圧VDD(≦Vth)においては、検出部330の検出動作が無効に設定される。このため、電源電圧VDDが閾値電圧Vth以下の場合であっても正確な検出結果OUTが出力される。
図11は、第1の実施の形態における検出結果OUTと電源電圧VDDとの関係の一例を示すグラフである。同図における縦軸は検出結果OUTであり、横軸は電源電圧VDDである。電源電圧VDDがVth+Vdiff以下である場合には、ディセーブルの制御信号ENが検出部330に入力される。この場合、検出部330は、ローレベルの検出結果OUTを出力する。
一方、電源電圧VDDがVth+Vdiffより高い場合には、イネーブルの制御信号ENと一定の基準電圧Vrefとが検出部330に入力される。この場合、検出部330は、基準電圧Vrefに基づいて電源電圧VDDと規定電圧Vdefとを比較する。電源電圧VDDが規定電圧Vdef以下であれば、検出部330はローレベルの検出結果OUTを出力する。電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高ければ、検出部330はハイレベルの検出結果OUTを出力する。
[電子機器の動作例]
図12は、第1の実施の形態における電子機器100の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、電子機器100に主電源が投入されたときに開始する。電子機器100は、主電源の電源電圧VDDが閾値電圧Vthより高いか否かを判断する(ステップS901)。電源電圧VDDが閾値電圧Vthより高い場合には(ステップS901:Yes)、電子機器100内の基準電圧生成部320は、一定の基準電圧Vrefを生成する(ステップS902)。
ステップS902の後、電子機器100内の検出制御部310は、電源電圧VDDがVth+Vdiffより高いか否かを判断する(ステップS903)。電源電圧VDDがVth+Vdiffより高い場合には(ステップS903:Yes)、検出制御部310は、イネーブルの制御信号ENを出力する。このイネーブルの制御信号ENにより電子機器100内の検出部330の検出動作は有効になり、検出部330は、検出対象電圧Vdetが基準電圧Vrefより高いか否か、すなわち電源電圧VDDが規定電圧Vdefより高いか否かを判断する(ステップS904)。検出対象電圧Vdetが基準電圧Vrefより高い場合には(ステップS904:Yes)、電子機器100はステップS901に戻る。
電源電圧VDDがVth+Vdiff以下の場合(ステップS903:No)、または、電源電圧VDDが閾値電圧Vth以下の場合(ステップS901:No)、検出制御部310は、ディセーブルの制御信号ENを出力する。このディセーブルの制御信号ENにより電子機器100内の検出部330の検出動作は無効になり、検出結果はローレベルになる。また、検出対象電圧Vdetが基準電圧Vref以下の場合も(ステップS904:No)、検出結果はローレベルとなる。このローレベルの検出結果に基づいて電源切替スイッチ210は、電源の供給元を主電源から予備電源に切り替える(ステップS905)。また、電子機器100は、所定のバックアップ処理を実行する(ステップS906)。ステップS906の後、電子機器100は動作を終了する。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、電子機器は、閾値電圧より所定電位高い電圧を電源電圧が超える場合には基準電圧に基づいて電源電圧が規定電圧より高いか否かを検出するため、規定電圧より高い電源電圧を正確に検出することができる。これにより、規定電圧以下の低電圧において機器が誤動作することを防止することができる。
<2.第2の実施の形態>
[検出制御部の構成例]
第1の実施の形態では、検出制御部310は、ダイオードにより電源電圧VDDを電圧降下していたが、ダイオードの代わりにトランジスタを用いて電源電圧を降下させてもよい。第2の実施の形態の検出制御部310は、ダイオードの代わりにトランジスタを用いて電源電圧を降下させる点において第1の実施の形態と異なる。
図13は、第2の実施の形態における検出制御部310の一構成例を示す回路図である。第2の実施の形態の検出制御部310は、ダイオード311の代わりにトランジスタ315を備える点において第1の実施の形態と異なる。トランジスタ315として、例えば、NPN型のバイポーラトランジスタが用いられる。
トランジスタ315のベースおよびコレクタは、電源端子301に接続され、エミッタは、抵抗312に接続される。言い換えれば、トランジスタ315は、ダイオード接続されている。トランジスタ315のエミッターベース間の端子間の電圧降下量は、基準電圧生成部320内のダイオード323の順方向電圧と同一であることが望ましい。なお、検出制御部310は、ダイオードやトランジスタ以外の素子を用いて、電源電圧VDDを降下させてもよい。
このように、第2の実施の形態によれば、電子機器100は、ダイオードの代わりにトランジスタを用いて電源電圧を降下させることができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出部と
を具備する電圧検出器。
(2)前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記検出部の検出動作を有効にする制御信号を前記検出部に供給する検出制御部をさらに具備し、
前記検出部は、前記制御信号により前記検出動作が有効とされた場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が前記規定の電圧より高いか否かを検出して前記検出結果を出力する前記(1)記載の電圧検出器。
(3)前記検出部は、
前記基準電圧と前記規定の電圧との比に応じて前記電源電圧を分圧する分圧部と、
前記制御信号により前記検出動作が有効とされた場合には前記分圧した電源電圧と前記基準電圧とを比較して当該比較した結果を前記検出結果として出力する比較部とを備える前記(2)記載の電圧検出器。
(4)前記検出制御部は、
電圧降下前の前記電源電圧と電圧降下後の前記電源電圧との間の電位差が前記閾値電圧となるまで前記電源電圧を降下させる電圧降下部と、
前記降下した前記電源電圧が前記所定電位よりも高い場合には前記検出動作を有効にする前記制御信号を生成する制御信号生成部とを備える前記(2)または(3)記載の電圧検出器。
(5)前記電圧降下部は、前記電源電圧に直列に接続されたダイオードおよびインピーダンスにより前記電源電圧を降下させる前記(4)記載の電圧検出器。
(6)前記電圧降下部は、前記電源電圧に直列に接続されたトランジスタおよびインピーダンスにより前記電源電圧を降下させる前記(4)または(5)記載の電圧検出器。
(7)電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出部と、
前記検出結果に基づいて所定の処理を実行する処理部と
を具備する電子機器。
(8)基準電圧生成部が、電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成手順と、
検出部が、前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出手順と
を具備する電圧検出器の制御方法。
100 電子機器
110 主電源供給部
120 予備電源供給部
200 制御部
210、280 電源切替スイッチ
220 主電源側低損失レギュレータ
230 CPU
240 メインメモリ
250 予備電源側低損失レギュレータ
260 リアルタイムクロック
270 電源管理ユニット
290 バックアップメモリ
300 電圧検出器
301 電源端子
302 接地端子
303 出力端子
310 検出制御部
311、323、325 ダイオード
312、313、321、322、324、327、340、341、361、364 抵抗
314 インバータ
315、362、363、365、366 トランジスタ
320 基準電圧生成部
326 オペアンプ
330 検出部
350 比較部
351 コンパレータ
352 制御スイッチ
360 バッファ

Claims (8)

  1. 電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
    前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出部と
    を具備する電圧検出器。
  2. 前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記検出部の検出動作を有効にする制御信号を前記検出部に供給する検出制御部をさらに具備し、
    前記検出部は、前記制御信号により前記検出動作が有効とされた場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が前記規定の電圧より高いか否かを検出して前記検出結果を出力する請求項1記載の電圧検出器。
  3. 前記検出部は、
    前記基準電圧と前記規定の電圧との比に応じて前記電源電圧を分圧する分圧部と、
    前記制御信号により前記検出動作が有効とされた場合には前記分圧した電源電圧と前記基準電圧とを比較して当該比較した結果を前記検出結果として出力する比較部とを備える請求項2記載の電圧検出器。
  4. 前記検出制御部は、
    電圧降下前の前記電源電圧と電圧降下後の前記電源電圧との間の電位差が前記閾値電圧となるまで前記電源電圧を降下させる電圧降下部と、
    前記降下した前記電源電圧が前記所定電位よりも高い場合には前記検出動作を有効にする前記制御信号を出力する制御信号生成部とを備える請求項2記載の電圧検出器。
  5. 前記電圧降下部は、前記電源電圧に直列に接続されたダイオードおよびインピーダンスにより前記電源電圧を降下させる請求項4記載の電圧検出器。
  6. 前記電圧降下部は、前記電源電圧に直列に接続されたトランジスタおよびインピーダンスにより前記電源電圧を降下させる請求項4記載の電圧検出器。
  7. 電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成部と、
    前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出部と、
    前記検出結果に基づいて所定の処理を実行する処理部と
    を具備する電子機器。
  8. 基準電圧生成部が、電源電圧が所定の閾値電圧より高い場合には一定の基準電圧を生成する基準電圧生成手順と、
    検出部が、前記閾値電圧より所定電位高い電圧を前記電源電圧が超える場合には前記基準電圧に基づいて前記電源電圧が規定の電圧より高いか否かを検出して検出結果を出力する検出手順と
    を具備する電圧検出器の制御方法。
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