JP2015000540A - 熱転写シート、熱転写シートの製造方法 - Google Patents

熱転写シート、熱転写シートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成時における印画シワの発生や、及び加熱デバイスに背面層のカスが付着することを防止できる熱転写シートを提供すること、及び熱転写シートの製造方法を提供する。【解決手段】基材1の一方の面に染料層3が設けられ、基材1の他方の面に背面層5が設けられた熱転写シート10において、背面層5は、数平均分子量が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂Aと、数平均分子量が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂Bと、滑剤成分を含有しており、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対する、ポリビニルアセタール樹脂Aの質量が5質量%以上50質量%未満であり、背面層5の固形分総量に対する、滑剤成分の質量が13質量%以上17質量%以下であり、ポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bが、イソシアネート系硬化剤によって硬化されている。【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写シート、及び熱転写シートの製造方法に関する。
プリンタで用いられる一般的な熱転写シートとして、基材の一方の面上に染料層が設けられ、基材の他方の面上に背面層が設けられた熱転写シートが知られている。この熱転写シートによれば、熱転写受像シート等の被転写体と、熱転写シートの染料層とが対向するように重ねた後に、サーマルヘッド等の加熱デバイス(以下、サーマルヘッド等の加熱デバイスを単にサーマルヘッドという。)を、熱転写シートの背面層と接触させ、該サーマルヘッドに画像情報に応じたエネルギーを印加しながら背面層上を擦るように移動させることで被転写体上に画像が形成される。
上記背面層を備える熱転写シートにおいて、背面層の滑性が低い場合には、画像形成時に熱転写シートの染料層にシワが生じ、これに起因して形成される画像に印画シワが生ずることとなる。したがって、形成される画像に印画シワを生じさせないためには、十分な滑性を有する背面層を備えた熱転写シートを用いることが必要である。背面層の滑性に着目した熱転写シートについては種々の提案がなされており、例えば、特許文献1には、滑剤成分として、リン酸エステル化合物、及び反応性変性シリコーンオイルを含有する背面層を備えた熱転写シートが提案されている。また、特許文献2には、背面層に滑剤成分として金属石鹸を含む熱転写シートが提案されている。
また、画像形成時において、背面層の耐久性が低い場合には、サーマルヘッドに背面層のカスが付着し、サーマルヘッドの走行性の低下や、サーマルヘッドに付着したカスによって背面層に印加される熱エネルギーにばらつきが生じる等、印画品質に影響を及ぼす様々な問題が生じ得る。この点に関しては、背面層に含有されているバインダー樹脂を所定の硬化剤によって硬化せしめることが有効な対策であると考えられている。しかしながら、バインダー樹脂の成分、硬化剤の成分、或いは硬化の度合によっては、背面層に十分な耐久性を付与することができない場合がある。また、バインダー樹脂の硬化の度合によって滑剤成分の働きが阻害され、背面層の滑性を低下させてしまう場合もある。つまり、背面層の耐久性を向上させることと、背面層の滑性を向上させることはトレードオフの関係にあり、双方の要求を同時に満足させることは現状困難な状況にある。
また、基材上に背面層を形成する簡便な方法として、グラビア版を用いた輪転印刷法が知られている。ところで、バインダー樹脂、硬化剤、滑剤成分を含む塗工液は、バインダー樹脂の特性上、ある一定の粘性を有しており、グラビア版が高速回転したときに、ミスト状に塗工液が飛散することが多い。背面層形成時におけるミスト状の飛散は、背面層の平滑性の低下や、人体に悪影響を及ぼす場合もあることから、背面層に含有されるバインダー樹脂には、ミストの発生を生じさせにくいものを用いることが好ましい。しかしながら、ミストの発生の防止にのみ着目したバインダー樹脂、例えば、粘性の低いバインダー樹脂などを用いた場合には、当該粘性の低いバインダー樹脂を含有する背面層の耐久性が低下するなどの弊害を引き起こす。
特開2008−188902号公報 特開2004−90594号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像形成時における印画シワの発生や、及びサーマルヘッド等の加熱デバイスに背面層のカスが付着することを防止できる熱転写シートを提供すること、及びこの効果を奏する熱転写シートを製造することができる熱転写シートの製造方法を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、基材の一方の面に染料層が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、前記背面層は、数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂Aと、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂Bと、滑剤成分を含有しており、前記ポリビニルアセタール樹脂Aと前記ポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対する、前記ポリビニルアセタール樹脂Aの質量が5質量%以上50質量%未満であり、前記背面層の固形分総量に対する、前記滑剤成分の質量が13質量%以上17質量%以下であり、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、前記ポリビニルアセタール樹脂A、及び前記ポリビニルアセタール樹脂Bが有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が0.01以上0.4以下となる範囲内で、前記ポリビニルアセタール樹脂A、及び前記ポリビニルアセタール樹脂Bが、イソシアネート系硬化剤によって硬化されていることを特徴とする。
また、前記背面層は、さらにフィラーを含有しており、前記背面層の表面からは、前記フィラーの表面の一部が突出していてもよい。
また、上記課題を解決するための本発明は、熱転写シートの製造方法であって、基材の一方の面上に染料層を形成する工程と、前記基材の他方の面上に背面層を形成する工程を、含み、前記背面層を形成する工程では、数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂A、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂B、滑剤成分、及びイソシアネート系硬化剤を含む背面層用塗工液が用いられ、前記背面層用塗工液中には、前記背面層用塗工液中に含まれる固形分総量に対し、前記滑剤成分が13質量%以上17質量%以下の範囲内で含まれており、前記ポリビニルアセタール樹脂Aと前記ポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対し、前記ポリビニルアセタール樹脂Aが5質量%以上50質量%未満の範囲内で含まれており、前記イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、前記ポリビニルアセタール樹脂A、及び前記ポリビニルアセタール樹脂Bが有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が0.01以上0.4以下となる範囲内で、前記イソシアネート系硬化剤が含まれていることを特徴とする。
本発明の熱転写シートによれば、画像形成時における印画シワの発生や、及びサーマルヘッド等の加熱デバイスに背面層のカスが付着することを防止できる。また、本発明の熱転写シートの製造方法によれば、上記特徴を有する熱転写シートを製造することができ、かつ、塗工適性よく熱転写シートの背面層を形成することができる。
本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
<<熱転写シート>>
以下、本発明の熱転写シートについて図面を用いて具体的に説明する。なお、図1〜図3は、本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
図1に示すように、本発明の熱転写シート10は、基材1、染料層3、背面層5を有し、基材1の一方の面に染料層3が設けられ、基材1の他方の面に背面層5が設けられている。基材1、染料層3、及び背面層5は、本発明の熱転写シートにおける必須の構成である。なお、本発明は、図1に示す形態に限定されるものではなく、任意の層を含むものであってもよい。例えば、図2に示すように基材1と染料層3との間に染料プライマー層8が設けられていてもよく、基材1と染料層3との間に図示しない離型層が設けられていてもよい。また、基材1と背面層5との間に図示しない背面プライマー層が設けられていてもよい。また、図3に示すように染料層3が、色相の異なる複数の染料層(3Y、3M、3C)が面順次に設けられた構成をとっていてもよい。なお、染料プライマー層8、離型層、背面プライマー層は、本発明の熱転写シート10における任意の構成である。以下、熱転写シート10の各構成について具体的に説明する。
<基材>
基材1は、本発明の転写シート10における必須の構成であり、後述する染料層3及び背面層5、或いは基材1と染料層3や、基材1と背面層5との間に任意に設けられる層を保持するために設けられる。基材1の材料については特に限定されないが、染料層3を被転写体上に転写する際にサーマルヘッドにより加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2〜100μm程度が一般的で、好ましくは1〜10μmである。
また、基材1は、染料層3が形成される側の面に接着処理が施されていても良い。接着処理を施すことで、基材1と染料層3、或いは基材1と染料層3との間に設けられる任意の層との密着性を向上させることができる。
接着処理としては、例えば、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することができる。また、それらの処理を二種以上併用することもできる。
<背面層>
図示するように基材1の他方の面(図1〜図3に示す場合には基材1の下面)には、本発明の熱転写シート10における必須の構成である背面層5が形成されている。背面層5は、必須の成分として、バインダー樹脂と、滑剤成分とを含有している。以下、各成分について具体的に説明する。
(バインダー樹脂)
本発明では、背面層5に、バインダー樹脂として、数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂と、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂が含有されている。以下、数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂を「ポリビニルアセタール樹脂A」といい、また、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂を「ポリビニルアセタール樹脂B」という場合がある。以下、ポリビニルアセタール樹脂Aと、ポリビニルアセタール樹脂Bを含有する背面層5の優位性について説明する。なお、本願明細書で言う数平均分子量(Mn)とは、GPCにより測定したポリスチレン換算による平均分子量を意味する。
数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂Aは、耐熱性や、耐久性に優れ、かつ後述する滑剤成分を背面層5中に十分に保持できる利点を有する。したがって、ポリビニルアセタール樹脂Aを含有する背面層5によれば、背面層5に十分な耐熱性や、耐久性を付与することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂Aを含有する背面層は、ポリビニルアセタール樹脂Aを含む背面層用塗工液を、基材上に塗工・乾燥することで形成される。ここで、バインダー樹脂としてポリビニルアセタール樹脂Aのみを含む背面層用塗工液を用いて背面層を形成した場合には、背面層の形成時に、背面層用塗工液がミスト状に飛散し、塗工適性よく背面層を形成することが困難となる。換言すれば、バインダー樹脂としてポリビニルアセタール樹脂Aのみを含有する背面層とした場合には、背面層の平滑性は低いものとなる。本発明では、後述するように、ポリビニルアセタール樹脂Aを所定の割合でイソシアネート系硬化剤によって硬化せしめることで、背面層5のカスがサーマルヘッドに付着することを防止し、また、背面層5に滑剤成分を含有せしめることで、滑性の向上を図っているが、背面層5の平滑性が低い場合には、これらの効果を十分に発揮させることができない。また、サーマルヘッドの走行安定性が低下していく等の問題が生ずる場合もある。つまり、背面層5に十分な滑性を付与し、かつ背面層5のカスがサーマルヘッドに付着することを防止するためには、背面層5の平滑性を向上させることが必要である。
そこで、本発明では、背面層5に、上記ポリビニルアセタール樹脂Aとともに、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂Bが含有されていることを必須の条件としている。ポリビニルアセタール樹脂Bは、背面層の形成時におけるミストの発生を抑制する役割として機能し得る。したがって、背面層5に、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bを併用して含有せしめることにより、ミストの発生がなく形成された背面層、換言すれば、平滑性の高い背面層5とすることができる。なお、ポリビニルアセタール樹脂Bは、背面層5の平滑性の向上のほかに、背面層5の耐熱性や、耐久性を補助的に向上させる役割も果たしている。
ところで、上記ポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bを含有する背面層5において、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対する、ポリビニルアセタール樹脂Aの質量が50質量%以上である場合には、ポリビニルアセタール樹脂Bによるミスト発生の抑制効果が低下し、背面層の平滑性を向上させることができない。一方で、ポリビニルアセタール樹脂Aの質量が5質量%未満である場合には、背面層5の耐熱性や、耐久性が低下していく傾向にある。したがって、この点を考慮した本発明では、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対する、ポリビニルアセタール樹脂Aの質量が5質量%以上50質量%未満の範囲内に規定されている。この条件を満たす本発明の熱転写シートによれば、ポリビニルアセタール樹脂Aによる耐熱性や、耐久性の向上効果を保ちつつも、平滑性のよい背面層5とすることができる。なお、平滑性のさらなる向上を目的とする場合には、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対する、ポリビニルアセタール樹脂Aの質量は5質量%以上35質量%以下であることが好ましい。
背面層5の固形分総量に対する、上記ポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量について特に限定はないが、60質量%以上であることが好ましい。上限値について特に限定はなく、後述する滑剤成分や、他の任意の成分に応じて適宜設定することができる。
上記では、背面層5に含有されているバインダー樹脂として、必須のバインダー樹脂であるポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bのみを含有する場合を中心に説明したが、本発明の趣旨を妨げない範囲で、任意のバインダー樹脂を含有していてもよい。任意のバインダー樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、アクリルポリオール樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、酢酸セルロース樹脂等を挙げることができる。
また、本発明では、上記ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bは、後述する所定のモル当量比でイソシアネート系硬化剤によって硬化された状態で背面層5中に含有されている。この構成によれば、滑剤成分を背面層5の表面にブリードさせることができ、滑剤成分の働きを活性化させることができる。これにより、背面層5の滑性の向上が図られる。
また、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bを、イソシアネート系硬化剤によって硬化せしめることで、背面層の耐熱性のさらなる向上を図ることができる。これにより、背面層とサーマルヘッドとの熱融着を防止することができる。また、背面層5に含有される滑剤成分の脱落を防止することができる。
さらに、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bを、イソシアネート系硬化剤によって硬化せしめることで、背面層5の耐久性のさらなる向上を図ることができる。これにより、画像形成時において、サーマルヘッドに背面層5のカスが付着することを防止することができる。なお、サーマルヘッドに背面層5のカスが付着した場合には、背面層5に印加される熱エネルギーにばらつきが生じ、濃度ムラ等の問題が発生する。
上記のように、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bを、イソシアネート系硬化剤によって硬化せしめることで、「滑剤成分の働きの活性化」、「サーマルヘッドと背面層の熱融着の防止」、「サーマルヘッドへの背面層のカス付着防止」等の優れた効果を奏することができる。しかしながら、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bの硬化の度合が低い場合には、背面層5中に未反応のイソシアネートが多く残存し、当該未反応のイソシアネート系硬化剤が、サーマルヘッドと熱融着する問題が生ずる場合がある。一方、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bの硬化の度合が高すぎる場合には、架橋密度が高くなりすぎてしまい、滑剤成分を背面層の表面に十分にブリードさせることができず、背面層5の滑性が低下していく。
そこで、本発明では、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基(−NCO)と、ポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bが有する水酸基(−OH)とのモル当量比(−NCO/−OH)が0.01以上0.4以下の範囲内となるように、イソシアネート系硬化剤によって硬化されたポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bが、背面層5に含有されている。硬化の度合いをこの範囲内とすることで、サーマルヘッドとの熱融着を防止できるまで、背面層5中に残存するイソシアネート基を減らすことができ、また、滑剤成分のブリードを妨げることなく、背面層5の耐久性や、耐熱性を向上させることができる。
ここでいうモル当量比とは、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bとを混合してなる混合樹脂が有する水酸基とのモル当量比を意味する。
ポリビニルアセタール樹脂と、イソシアネート系硬化剤とが上記モル当量比で硬化されたものであるか否かは、例えば、赤外線吸収(FT−IR)分析により特定することができる。具体的には、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bを、本発明の範囲内となる配合比でブレンドした混合ポリビニルアセタール樹脂を準備し、未反応の混合ポリビニルアセタール樹脂と、当該混合ポリビニルアセタール樹脂を100%硬化させたもののスペクトル強度を比較してピーク強度が最も変化する領域を確認する。次いで、背面層中に含まれているポリビニルアセタール樹脂のピークを測定し、上記ピーク強度が最も変化する領域におけるピーク強度を比較することで、背面層中に含有されているポリビニルアセタール樹脂の硬化度を求めることができる。そして、この硬化度に基づいて、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、ポリビニルアセタール樹脂が有する水酸基とのモル当量比(−NCO/−OH)を算出することができる。
また、背面層にポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bが含有されているか否かは、対象となる熱転写シートの背面層に含有されているバインダー樹脂のピークを赤外分光(IR)測定したときに検出されるピークと、予めポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bのピークを赤外分光(IR)測定によって測定されたピークを比較することで特定することができる。
(イソシアネート系硬化剤)
イソシアネート系硬化剤は、上記したポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bを、その水酸基を利用して架橋させ、背面層の耐久性や耐熱性を向上させ、かつ滑剤成分の働きを活性化させるものである。イソシアネート系硬化剤としてはポリイソシアネート樹脂を好ましく使用することができる。ポリイソシアネート樹脂としては、従来種々のものが知られているが、そのうち芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン、1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。
(滑剤成分)
背面層5には、背面層5の滑性を向上させるための滑剤成分が含有されている。本発明では、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bは、それぞれイソシアネート系硬化剤によって硬化されており、また、所定のモル当量比で硬化されたものであることから、滑剤成分を背面層5の表面にブリードさせることができる。換言すれば、滑剤成分は、背面層の滑性を十分に発揮し得る状態で、背面層5に含有されている。
なお、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bを、イソシアネート系硬化剤によって硬化せしめ、滑剤成分を表面にブリードさせた本発明において、背面層5の固形分総量に対する、滑剤成分の含有量が、13質量%未満である場合には、背面層5の滑性を十分に向上させることができず、画像形成時における印画シワの発生を防止することができない。また、背面層5の滑性が低下し印画カスが発生しやすくなる。
また、形成される画像に印画部と非印画部が存在する場合において、印画部と非印画部との摩擦係数の差が大きい場合にも印画シワが発生する傾向にあり、印画部と非印画部との摩擦係数の差は、背面層5の滑性に比例して大きくなる。したがって、単純に、背面層5の滑性を向上させていった場合には、印画部と非印画部との摩擦係数の差に起因する印画シワが発生する。具体的には、背面層5の固形分総量に対する、滑剤成分の含有量が17質量%を超えた場合には、印画部と非印画部との摩擦係数の差に起因する印画シワが発生する。また、滑剤成分の含有量が多くなるにつれ、背面層5から滑剤成分の一部が脱落しやすくなる。また、背面層用塗工液中の固形分比率が高くなり、ミストが発生しやすくなる傾向にある。
したがって、本発明では、背面層5の固形分総量に対し、滑剤成分が13質量%以上17質量%以下の範囲内で含有されていることを必須の条件としている。この条件を満たす本発明によれば、背面層5の滑性が低いことに起因する印画シワのみならず、印画部と非印画部との摩擦係数の差に起因して生じ得る印画シワも防止することができる。以下、滑剤成分の具体的な例について説明する。なお、本発明は、以下で説明する滑剤成分に限定されるものではなく、従来公知の滑剤成分を適宜選択して用いることができる。
滑剤成分としては、金属石鹸、リン酸エステル、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル等を挙げることができる。
金属石鹸としては、例えば、アルキルリン酸エステルの多価金属塩、アルキルカルボン酸の金属塩等が挙げられる。上記アルキルリン酸エステルの多価金属塩としては、プラスチック用添加剤として公知のものを使用することができる。上記アルキルリン酸エステルの多価金属塩は、一般に、アルキルリン酸エステルのアルカリ金属塩を多価金属で置換することによって得られ、種々のグレードのものが入手可能である。
リン酸エステルとしては、例えば、(1)炭素数6〜20の飽和又は不飽和高級アルコールのリン酸モノエステル又はジエステル、(2)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテルのリン酸モノエステル又はジエステル、(3)上記飽和又は不飽和高級アルコールのアルキレンオキシド付加物(平均付加モル数1〜8)のリン酸モノエステル又はジエステル、(4)炭素数8〜12のアルキル基を有するアルキルフェノール又はアルキルナフトールのリン酸モノエステル又はジエステル等が挙げられる。上記(1)及び(3)における飽和又は不飽和高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。上記(3)におけるアルキルフェノールとしては、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジフェニルフェノール等が挙げられる。
特には、背面層5に、ポリエチレンワックス、ステアリルリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、エトキシ化アルコールの群から選択される1種、又は2種以上が含有されていることが好ましい。なお、2種以上の滑剤成分を背面層5に含有せしめる場合における、上記滑剤成分の含有量は、全ての滑剤成分の合計質量を基準とする。
「ポリエチレンワックス」
ポリエチレンワックスとしては、密度が0.94〜0.97のポリエチレンワックス粒子、例えば、ポリエチレンワックスを微粉末化したものを好適に使用できる。ポリエチレンワックスとしては、高密度または低密度ポリエチレンワックスがあり、低密度ポリエチレンは構造上、エチレン重合体で分岐が存在しているものが多く含まれ、これに対し、高密度ポリエチレンは比較的、ポリエチレンの直鎖状構造を主体に構成されているものである。ポリエチレンワックスの融点は、110〜140℃であることが好ましい。
ポリエチレンワックスは、その粒子径が、1μm以上15μm以下のものを好適に用いることができる。当該範囲のポリエチレンワックスを含有せしめることで、ポリエチレンワックスの表面の一部分を背面層5の表面から突出させることができ、背面層5の滑性を向上させることができる。本発明では、背面層5に、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂Bを、イソシアネート系硬化剤によって硬化せしめた状態で含有させることにより、背面層5の耐久性を向上させ、背面層5のカスがサーマルヘッドに付着することを防止しているが、少量のカスがサーマルヘッドに付着する場合も生じ得る。
ここで、ポリエチレンワックスは、滑性の向上のほかに、サーマルヘッドに付着したカスを掻き取る役割としても機能し得ることから、背面層5の耐久性の向上と相俟って、サーマルヘッドへの背面層5のカスの付着をより万全に防止することができる。
「ステアリルリン酸亜鉛」
ステアリルリン酸亜鉛は、従来公知のものを適宜選択して用いることができるが、中でも融点が170〜250℃のものを好ましく用いることができる。また、ステアリルリンサン亜鉛は市販品をそのまま用いることができ、例えば、堺化学工業(株)製のLBT1830精製(融点230℃)等を好ましく使用することができる。
「ステアリン酸亜鉛」
ステアリン酸亜鉛は、従来公知のものを適宜選択して用いることができるが、中でも融点が100〜140℃のものを好ましく用いることができる。また、ステアリン酸亜鉛は市販品をそのまま用いることができ、例えば、堺化学工業(株)製のSZシリーズ等を好ましく使用することができる。
「エトキシ化アルコール」
エトキシ化アルコールとしては、例えば、下記一般式(A)で示される化合物を挙げることができる。
R−O−(Cm2mO)n−H・・・(一般式A)
(式中、Rは、炭素数10から100のアルキル基であり、好ましくは20から50のアルキル基である。nは2から100であり、好ましくは10から50、特に好ましくは10から20である。mは2〜3であり、好ましくは2である。上記アルキル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよいが、直鎖状アルキル基が好ましい。)
上記で例示した滑剤成分において、ステアリン酸亜鉛や、エトキシ化アルコールは、低階調領域から中階調領域の画像形成時における滑性に優れる利点を有する。また、ステアリルリン酸亜鉛は、中階調領域から高階調領域の画像形成時における滑性に優れる利点を有する。また、ポリエチレンワックスは、高階調領域の画像形成時における滑性に優れる利点を有する。背面層5には、低階調領域から高階調領域に至るあらゆる階調領域の画像形成時においても良好な滑性を有することが好ましい。したがって、滑剤成分としては、低階調領域から高階調領域のあらゆる階調領域において、良好な滑性が発揮されるように、上記4種の滑剤成分を適宜組合せることが好ましい。例えば、ステアリン酸亜鉛と、ステアリルリン酸亜鉛を組合せることで、低階調領域から高階調領域の画像形成時における滑性を向上させることができる。また、上記4種を全て組合せることによっても低階調領域から高階調領域の画像形成時における滑性を向上させることができる。
<フィラー>
背面層5には、フィラーが含有されていてもよい。フィラーを含有する背面層5によれば、サーマルヘッドに付着したカスを当該フィラーによって掻き取ることができ、サーマルヘッドに背面層5のカスが付着することを、より効果的に防止することができる。また、背面層5の表面からフィラーの表面の一部を突出させることで、染料層の染料が、背面層に移行することを防止することができる。
フィラーについて特に限定はなく、無機フィラーであってもよく、有機フィラーであってもよい。無機フィラーとしては、無機フィラーとしては、例えば、タルク、カオリン等の粘土鉱物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物、硫酸カルシウム等の硫酸塩、シリカ等の酸化物、グラファイト、硝石、窒化ホウ素等の無機フィラーが挙げられる。有機フィラーとしては、アクリル樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。また、有機フィラーを架橋剤と架橋せしめた架橋樹脂フィラーや、有機フィラーを表面処理したもの等も使用可能である。
これらのフィラーは、背面層5の表面からその表面の一部が突出するように含有されていることが好ましい。
背面層5の厚みについても特に限定はないが、背面層5の厚みが0.05μm未満である場合には、背面層の耐熱性を十分に満足させることができない場合があり、一方、背面層5の厚みが5μmを超える場合には、染料層へのサーマルヘッドからの熱伝達性が低くなり、本発明の熱転写シートを用いて形成される画像の印画濃度が低くなる傾向にある。この点を考慮すると、背面層5の厚みは、0.05μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上1μm以下であることがより好ましい。
背面層5の形成方法について特に限定はなく、上記で説明した必須の成分であるポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂B、滑剤成分、イソシアネート系硬化剤、必要に応じて添加される他の成分等を、適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、基材1の染料層3の反対側の面上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。
(背面プライマー層)
また、基材1と背面層5との間に、基材1と背面層5との密着性を向上させるための図示しない背面プライマー層を設けてもよい。背面プライマー層の材料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等接着性を示すものが挙げられる。
(染料層)
図示するように基材1の一方の面(図1〜図3に示す場合には基材1の上面)には、本発明の熱転写シート10における必須の構成である染料層3が設けられている。本発明の熱転写シートは、背面層5に特徴を有するものであり、したがって、染料層3についてはいかなる限定もされることはない。
染料層3は、染料バインダーと、染料とを含有する。染料層3は、所望の画像がモノカラーである場合には、適宜選択した1色の層のみ形成してもよいし、所望の画像がフルカラー画像である場合には、図3に示すように、イエロー染料、マゼンタ染料、シアン染料、必要に応じてブラック染料等の色相の異なる染料を含む複数の染料層3Y,3M,3Cを、同一基材の同一面に面順次に、繰り返し形成してもよい。
染料層3には、本発明の熱転写シート10が、昇華型熱転写シートである場合には、昇華性の染料が含まれ、熱溶融型の熱転写シートである場合には、熱溶融性インキ等が含まれる。
昇華性の染料としては、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましく、例えば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化成社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等の黄色染料、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料が挙げられる。
上記染料を担持するための染料バインダーとしては、一般に、耐熱性を有し、染料と適度の親和性があるものを使用することができる。染料バインダーとしては、例えば、ニトロセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;等が挙げられる。
昇華性染料は、染料層3の染料バインダーの固形分総量に対し、50質量%以上350質量%、好ましくは80質量%以上300質量%であることが好ましい。昇華性染料の含有量が、上記範囲未満であると印字濃度が低くなることがあり、上記範囲を超えると保存性等が低下することがある。
また、昇華型の熱転写シート10の染料層3には、所望により、離型剤、無機微粒子、有機微粒子等の添加剤が含まれていてもよい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル等が挙げられ、無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
熱溶融型の熱転写シート10の染料層3に含まれる熱溶融性インキとしては、公知の有機または無機の顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退色しないものが好ましい。熱溶融性インキの色としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着色剤を使用することができる。
熱溶融型の熱転写シート10の染料層3に含まれる染料バインダーとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等が挙げられる。
また、熱溶融型の染料層3には、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等のワックス成分が含まれていてもよい。
染料層3の形成方法について特に限定はなく、上記で説明した染料、染料バインダー、必要に応じて添加される任意の成分を、適当な溶媒に分散或いは溶解させた塗工液を、グラビア印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等の従来公知の塗工手段により、基材1の背面層5の反対側の面上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。
染料層3の厚みについて特に限定はないが、乾燥時の厚みで0.3μm〜1.5μm程度であることが好ましい。
(染料プライマー層)
本発明の熱転写シートが昇華型の熱転写シートである場合には、図2に示すように基材1と染料層3との間に染料プライマー層8が設けられていることが好ましい。染料プライマー層を設けることで基材1と染料層3との密着性を向上させ、画像形成時に染料層3が異常転写されることを防止することができる。
染料プライマー層を構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、染料プライマー層をコロイド状無機顔料超微粒子から構成することもできる。これにより熱転写時の熱転写受像シートへ染料層3の異常転写を防止できるだけでなく、画像形成時の染料層3から染料プライマー層への染料の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
コロイド状無機顔料超微粒子として、従来公知の化合物が使用できる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、一次平均粒径で100nm以下、好ましくは50nm以下で用いることが好ましい。
染料プライマー層は、上記で例示した樹脂や、コロイド状無機顔料超微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散した染料プライマー層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗布・乾燥して形成することができる。染料プライマー層用塗工液の塗工量は、0.02〜1.0g/m2程度であることが好ましい。
一方、本発明の熱転写シートが熱溶融型の熱転写シートである場合には、基材1と染料層3との間に離型層(図示しない)が設けられていることが好ましい。離型層を形成する樹脂としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等が挙げられる。また、離型層は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。また離型層は、離型性樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成することとしてもよい。離型層の厚みは0.5〜5μm程度が一般的である。離型層の形成方法としては、上記樹脂を適当な溶剤により、溶解または分散させて離型層用塗工液を調製し、これを基材1上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の従来公知の手段により塗布、乾燥して形成することができる。
以上、本発明の熱転写シート10について具体的に説明を行ったが、本発明の趣旨を妨げない範囲で各種の変形態様をとることができる。例えば、図1〜図3に示す構成において、基材1の同一面上に染料層3と、図示しない転写性保護層を面順次に設けた一体型の熱転写シートとしてもよい。また、基材1と転写性保護層との間に、離型層を設けることもできる。
<<熱転写シートの製造方法>>
次に、本発明の熱転写シートの製造方法について説明する。本発明の熱転写シートの製造方法は、基材の一方の面上に染料層を形成する工程と、基材の他方の面上に背面層を形成する工程を含み、背面層を形成する工程では、数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂A、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂B、滑剤成分、及びイソシアネート系硬化剤を含む背面層用塗工液が用いられ、背面層用塗工液中には、背面層用塗工液中に含まれる固形分総量に対し、滑剤成分が13質量%以上17質量%以下の範囲内で含まれており、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対し、ポリビニルアセタール樹脂Aが5質量%以上50質量%未満の範囲内で含まれており、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、ポリビニルアセタール樹脂A、及びポリビニルアセタール樹脂Bが有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が0.01以上0.4以下となる範囲内で、イソシアネート系硬化剤が含まれていることを特徴とする。
(染料層を形成する工程)
本発明の製造方法は、背面層を形成する工程に特徴を有するものであり、したがって染料層を形成する工程についてはいかなる限定もされることはなく、従来公知の方法を適宜選択して形成することができる。例えば、上記本発明の熱転写シートの染料層で説明した形成方法を適宜選択することができる。
(背面層を形成する工程)
背面層を形成する工程では、上記特徴を有する背面層用塗工液が用いられる。背面層用塗工液中に含まれる、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂B、滑剤成分、イソシアネート系硬化剤については、上記本発明の熱転写シートで説明したものをそのまま用いることができ、ここでの詳細な説明は省略する。
本発明の熱転写シートの製造方法によれば、背面層用塗工液中には、上記ポリビニルアセタール樹脂Aが、ポリビニルアセタール樹脂Aとポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対し5質量%以上50質量%未満の割合で含有されていることから、当該背面層用塗工液を用いた背面層形成時におけるミストの発生を防止でき、塗工適性よく背面層を形成することができる。
また、背面層用塗工液中には、上記本発明の熱転写シートの背面層5となるように、所定の範囲で、ポリビニルアセタール樹脂A、ポリビニルアセタール樹脂B、滑剤成分、及びイソシアネート系硬化剤が含まれている。したがって、本発明の製造方法によれば、上記本発明の熱転写シートの効果を有する熱転写シートを製造することができる。
背面層用塗工液の調製に用いられる溶媒についても特に限定はなく、例えば、トルエン、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール等の有機溶剤等を挙げることができる。
次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。また、特に断りがない限り、「部」及び「%」は固形分の値を示している。また、Mnは数平均分子量を意味する。
(実施例1)
基材として厚さ4.5μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、該基材の一方の面に下記組成の背面プライマー層用塗工液、背面層用塗工液1を、乾燥時塗工量が0.3g/m2、0.8g/m2となるようにグラビアコーティングを用いて塗工し、背面プライマー層、背面層を形成した。また、基材の他方の面(易接着処理面)に、下記組成の染料層用塗工液を、乾燥時塗工量が0.6g/m2となるようにグラビアコーティングを用いて塗工し染料層を形成することで実施例1の熱転写シートを得た。なお、実施例1、及び以下の実施例2〜8の熱転写シートでは、背面層の表面から、タルクが突出していることが確認できた。
<背面プライマー層塗工液>
・ポリビニルアルコール(固形分100%) 2.67部
(クラレポバールPVA−117、クラレ社製、固形分100%、重合度:1700)
・チタンキレート剤(固形分42質量%) 5.55部
(オルガチックスTC−300、マツモトファインケミカル社製)
・水 45.89部
・変性エタノール 45.89部
<背面層用塗工液1>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 7.5部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 67.3部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
<イエロー染料層用塗工液>
・下記一般式(1)に示される染料 4.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
Figure 2015000540
<マゼンタ染料層用塗工液>
・分散染料(ディスパースレッド60) 1.5部
・分散染料(ディスパースバイオレット26) 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<シアン染料層用塗工液>
・分散染料(ソルベントブルー63) 4.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
(実施例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液2を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液2>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 15.0部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 59.8部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例3)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液3を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液3>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 22.4部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 52.4部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例4)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液4を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液4>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 15.0部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 59.8部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 4.9部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=15.2質量%) 0.3部
(クロスネートD70 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例5)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液5を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液5>
モル当量比(−NCO/−OH):0.3
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 13.1部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 52.6部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 9.1部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=15.2質量%) 5.2部
(クロスネートD70 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例6)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液6を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液6>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 7.5部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 67.3部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 4.3部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 4.3部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.1部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例7)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液7を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液7>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 7.5部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 67.3部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5.6部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5.6部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.9部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.9部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例8)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液8を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液8>
モル当量比(−NCO/−OH):0.05
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 15.5部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 61.9部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 2.7部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例9)
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のタルク(ミクロエースP−3)5部を、タルク(ナノエースD−600 平均粒径:0.6μm、日本タルク工業(株)製)5部に変更した背面層用塗工液9を使用した以外は、すべて実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。なお、実施例9の熱転写シートでは、背面層の表面から、タルクの突出が確認されなかった。
(比較例1)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Aを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液A>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 74.8部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(比較例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Bを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液B>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 37.4部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 37.4部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(比較例3)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Cを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液C>
モル当量比(−NCO/−OH):1.0
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 9.4部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 37.7部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 31.0部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(比較例4)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Dを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液D>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 15.9部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 63.6部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.5部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 3.3部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 3.3部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.1部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 2.3部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(比較例5)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Eを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例5の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液E>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 14.0部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 56.1部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 4.9部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 6.6部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 6.6部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 2.2部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 4.6部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(比較例6)
背面層用塗工液1にかえて下記の背面層用塗工液Fを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例6の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液F>
モル当量比(−NCO/−OH):0.1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 2.2部
(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%) 73.6部
(エスレックKS−10 Mn:17000 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 5.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 5部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 1.5部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 3.5部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・タルク 5部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(比較例7)
背面層用塗工液1にかえて、背面層用塗工液1のポリビニルアセタール樹脂(水酸基価:12質量%)(エスレックKS−1 Mn:27000 積水化学工業(株))7.5部を、ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−3 Mn:108000 積水化学工業(株))7.5部に変更した背面層用塗工液Gを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例7の熱転写シートを得た。
(印画シワの評価)
昇華型熱転写プリンタ(キヤノン(株)製) 型式;CP710)と、メディアセット純正の熱転写受像シートを25℃、70%環境下に3時間放置した後に、各実施例、及び比較例の熱転写シートを用いて、熱転写受像シートに、(画像1)黒ベタ画像、(画像2)中黒画像(上下左右白)を各5枚(計20枚)印画し、画像1、及び画像2について下記の評価基準に基づいて印画シワの評価を行った。なお、黒画像は(255/255階調)、白画像は(0/255階)で形成した画像である。評価結果を表1に示す。
◎・・・印画シワなし。
○・・・印画物の端部に細かいシワが発生。
×・・・印画物端部の細かいシワに加え、大きく目立ったシワが発生。
(印画カスの評価)
各実施例、及び比較例熱転写シートを、昇華型熱転写プリンタ(キャノン(株)製) 型式;CP710)の熱転写受像シートと組み合わせ、(1)黒ベタ画像、を各200枚印画した。このときのサーマルヘッドに付着する印画カスの状態を目視にて確認し、以下の評価基準に基づいて印画カスの評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
◎・・・発熱体周辺部にカスが溜まらない。
○・・・発熱体周辺部にわずかにカスが溜まっているが、印画物に濃淡ムラがない。
△・・・発熱体周辺部にカスが溜まっているが、印画物に濃淡ムラがない。
×・・・発熱体周辺部にカスが溜まっており、印画物に濃淡ムラが発生している。
(ミスト評価)
実施例1〜9、比較例1〜7の熱転写シートを製造するにあたって、上記で調製された各背面層用塗工液を、グラビア輪転機を用いて300m/minの印刷速度で基材上に塗工する時にインキユニットで発生するミスト量を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
○:ミストの発生がほとんどない。
△:ミストが若干発生しているが、使用上問題ないレベルである。
×:ミストが大量に発生し、印刷面にミストの付着が発生。
Figure 2015000540
1・・・基材
3・・・染料層
5・・・背面層
8・・・染料プライマー層
10・・・熱転写シート

Claims (3)

  1. 基材の一方の面に染料層が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
    前記背面層は、数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂Aと、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂Bと、滑剤成分を含有しており、
    前記ポリビニルアセタール樹脂Aと前記ポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対する、前記ポリビニルアセタール樹脂Aの質量が5質量%以上50質量%未満であり、
    前記背面層の固形分総量に対する、前記滑剤成分の質量が13質量%以上17質量%以下であり、
    イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、前記ポリビニルアセタール樹脂A、及び前記ポリビニルアセタール樹脂Bが有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が0.01以上0.4以下となる範囲内で、前記ポリビニルアセタール樹脂A、及び前記ポリビニルアセタール樹脂Bが、イソシアネート系硬化剤によって硬化されていることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記背面層は、さらにフィラーを含有しており、
    前記背面層の表面からは、前記フィラーの表面の一部が突出していることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 熱転写シートの製造方法であって、
    基材の一方の面上に染料層を形成する工程と、
    前記基材の他方の面上に背面層を形成する工程を、含み、
    前記背面層を形成する工程では、数平均分子量(Mn)が22000以上32000以下のポリビニルアセタール樹脂A、数平均分子量(Mn)が12000以上22000未満のポリビニルアセタール樹脂B、滑剤成分、及びイソシアネート系硬化剤を含む背面層用塗工液が用いられ、
    前記背面層用塗工液中には、
    前記背面層用塗工液中に含まれる固形分総量に対し、前記滑剤成分が13質量%以上17質量%以下の範囲内で含まれており、
    前記ポリビニルアセタール樹脂Aと前記ポリビニルアセタール樹脂Bの合計質量に対し、前記ポリビニルアセタール樹脂Aが5質量%以上50質量%未満の範囲内で含まれており、
    前記イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基と、前記ポリビニルアセタール樹脂A、及び前記ポリビニルアセタール樹脂Bが有する水酸基とのモル当量比(―NCO/−OH)が0.01以上0.4以下となる範囲内で、前記イソシアネート系硬化剤が含まれていることを特徴とする熱転写シートの製造方法。
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