JP5810777B2 - 熱転写シート、及び熱転写シートの製造方法 - Google Patents
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Description
基材1は本発明の熱転写シート10における必須の構成であり、後述する染料層3及び背面層5を保持するために設けられる。基材1の材料については特に限定されないが、染料層3を被転写体上に転写する際にサーマルヘッドにより加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2.5〜100μm程度が一般的で、好ましくは1〜10μmである。
図1に示すように基材1の他方の面(図1に示す場合には基材1の下面)には、本発明の熱転写シート10における必須の構成である背面層5が形成されている。
背面層5に含有されるバインダー樹脂は、重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂が架橋剤によって架橋されたバインダー樹脂、すなわち架橋構造を有するバインダー樹脂である。以下、重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂が架橋剤によって架橋されたバインダー樹脂を、架橋構造を有するバインダー樹脂という場合がある。本発明では、背面層5が、架橋構造を有するバインダー樹脂を含有することから背面層5に極めて高い耐熱性が付与される。
背面層5には、サーマルヘッドとの滑り性を向上させるために、固形或いは液状の滑剤が含有されている。滑剤について特に限定はなく、従来公知の滑剤であるポリエチレンワックス、パラフィンワックスなどの各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸金属塩、オレガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカなどの無機化合物の微粒子などを用いることができる。
図1に示すように基材1の一方の面の少なくとも一部(図1に示す場合には基材1の上面の全面)には、染料層3が設けられている
図1に示すように、基材1と背面層5との間には、(A)ポリビニルアルコール樹脂がチタンキレート剤によって架橋された架橋ポリビニルアルコール樹脂、又は(B)アクリル樹脂がカルボジイミドによって架橋された架橋アクリル樹脂を含有する中間層7が設けられていることが好ましい。
架橋ポリビニルアルコール樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂がチタンキレート剤によって架橋された樹脂である。ポリビニルアルコール樹脂とチタンキレート剤との配合比は、架橋構造を有するポリビニルアルコール樹脂を形成することができる範囲内で適宜設定することができる。ポリビニルアルコール樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂とチタンキレート剤との合計量100質量部に対して、40〜70質量部の範囲内であることが好ましい。
架橋アクリル樹脂は、アクリル樹脂がカルボジイミドによって架橋された樹脂である。アクリル樹脂とカルボジイミドとの配合比は、架橋構造を有するアクリル樹脂を形成することができる範囲内で適宜設定することができる。アクリル樹脂は、アクリル樹脂とカルボジイミドとの合計量100質量部に対して、60〜80質量部の範囲内であることが好ましい。
次に、本発明の熱転写シートの製造方法について説明する。本発明の熱転写シートの製造方法は、基材の一方の面に染料層が設けられ、基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートの製造方法であって、基材の一方の面に染料層を形成する工程と、基材の他方の面に背面層を形成する工程と、を有し、背面層を形成する工程が、(1)重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂、(2)架橋剤、(3)滑剤を含有する背面層用塗工液を基材上に塗工・乾燥する工程であることを特徴とする。
背面層を形成する工程において使用される背面層用塗工液中に含まれる(1)重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂、(2)架橋剤、(3)滑剤は、上記本発明の熱転写シートの背面層で説明したものをそのまま使用することができ、ここでの説明は省略する。また、背面層用塗工液中における上記(1)、(2)、(3)の合計質量に対し、(2)架橋剤の含有量が7質量%以上23質量%以下であり、(3)滑剤の含有量が30質量%以上50質量%以下であることが好ましい。
本発明は、上記で説明した工程で背面層を形成する点に特徴を有し、したがって、染料層を形成する工程について特に限定はなく、従来公知の形成方法を適宜選択して染料層を形成することができる。例えば、上記本発明の熱転写シートの染料層で説明した形成方法をそのまま使用することもできる。
また、熱転写シートの耐熱性の更なる向上を目的として、基材と背面層との間に中間層を形成する工程を更に有していてもよい。中間層を形成する方法としては、上記本発明の熱転写シートの中間層で説明した形成方法をそのまま使用することができ、ここでの詳細な説明は省略する。
本発明の塗工液は、重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂、架橋剤、滑剤を含有することを特徴とし、上記本発明の熱転写シートの製造方法で使用した背面層用塗工液をそのまま使用することができ、ここでの詳細な説明は省略する。
基材として厚さ4μmのPETフィルムを用い、該基材の一方の面に、下記組成の背面層用塗工液1をバーコーターを用いて塗工し、100℃で1分間乾燥させ、厚さ1.0μmの背面層を形成した。また、基材の他方の面に、下記組成の染料層(Y,M,C)用塗工液を、イエロー染料層(Y)、マゼンタ染料層(M)、シアン染料層(C)の順に面順次に繰り返してバーコーターを用いて塗工し、厚さ1.0μmの各染料層を形成して実施例1の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 18部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分 45%) 6.7部
(D−750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
<イエロー染料層用塗工液(Y)>
・分散染料 5.5部
(ホロンブリリアントイエローS−6GL)
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックスKS−5 積水化学(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・トルエン 44.9部
・メチルエチルケトン 44.9部
・MS−RED−G 1.5部
(ディスパーレッド60 三井東圧化学(株))
・マクロレックスレッドバイオレットR 2部
(ディスパースバイオレット26 バイエル社)
・ポリビニルアセタール樹脂 4.6部
(エスレックスKS−5 積水化学(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・トルエン 45.8部
・メチルエチルケトン 45.8部
・分散染料 4.5部
(カヤセットブルー714)
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックスKS−5 積水化学(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・トルエン 45.4部
・メチルエチルケトン 45.4部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液2に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 12部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分 45%) 13.3部
(D−750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 12部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 62.7部
基材上に下記組成の中間層用塗工液1を、バーコーターを用いて塗工し、110℃で1分間乾燥させ、厚さ0.2μmの中間層を形成し、その後該中間層上に背面層を形成した以外はすべて実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアルコール樹脂 2.5部
(ゴーセノールGH−23 日本合成化学工業(株))
・チタンキレート剤(固形分60%) 4.2部
(TC−300 マツモトファインケミカル(株))
・水/IPA=1/1混合溶剤 93.3部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液3に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 21部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分 45%) 6.7部
(D−750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 6部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液4に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 12部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分 45%) 6.7部
(D−750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 15部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液5に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 12部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分 45%) 20部
(D−750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 59部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液6に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 19.5部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分 45%) 3.3部
(D−750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 68.2部
中間層用塗工液1を下記組成の中間層用塗工液2に変更した以外はすべて実施例3と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
・アクリル樹脂(固形分20%) 17.5部
(ボンロンB1000 三井化学社(株))
・カルボジイミド(固形分40%) 3.8部
(SV−02 日清紡ケミカル(株))
・水/IPA=1/1混合溶剤 78.7部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液7に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 18部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分50%) 6部
(クロスネートD−70大日精化工業(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 67部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液8に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例10の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;500、Tg;107℃) 18部
(KS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分45%) 6.7部
(D-750 大日本インキ(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 9部
(LBT−1830 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液Aに変更した以外はすべて実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
・ポリビニルアセタール樹脂(重合度;800、Tg;64℃) 18部
(#3000−5 電気化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分45%) 6.7部
(D-750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液Bに変更した以外はすべて実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
・バインダー樹脂(重合度;2000、Tg;110℃) 18部
(KS−3Z 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分45%) 6.7部
(D-750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液Cに変更した以外はすべて実施例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
・バインダー樹脂(重合度;2400、Tg;110℃) 18部
(KS−5Z 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分45%) 6.7部
(D-750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
背面層用塗工液1を下記組成の背面層用塗工液Dに変更した以外はすべて実施例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
・ポリビニルブチラール樹脂(重合度;1700、Tg;90℃) 18部
(BX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分45%) 6.7部
(D-750 大日本インキ(株))
・ステアリン酸亜鉛 9部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン=1/1混合溶剤 66.3部
実施例1〜10、比較例1〜4の熱転写シートを製造するにあたって、上記で調製された各背面層用塗工液を、グラビア輪転機を用いて300m/minの印刷速度で基材上に塗工する時にインキユニットで発生するミスト量を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
○:ミストの発生がほとんどない。
×:ミストが大量に発生し、印刷面にミストの付着が発生。
実施例1〜10および比較例1〜4の熱転写シートにおける背面層にメンディングテープ(CT405AP−18 ニチバン(株))を十分に接着させ、背面層に対して垂直、水平方向に剥がした際に、背面層が基材からはがれ取れるかどうかを評価した。評価結果を表1に併せて示す。
「評価基準」
○:テープを接着させた部分の背面層が、基材から全く剥がれない。
△:テープを密着させた部分の背面層の、一部が剥がれる。
×:テープを密着させた部分の背面層が、全て剥がれてしまう。
白色塩化ビニルカードと、実施例1〜10および比較例1〜4の熱転写シートの染料層とを重ねあわせ、線密度300dpiのサーマルヘッドを搭載した256階調制御が可能な熱転写プリンタを使用して、印画スピード:2ms/Line、印画エネルギー:0.26mJ/dotの条件で、イエロー、マゼンダ、シアンの順に印画を行い、実施例1〜10、比較例1〜4の印画物を形成した。
印画物形成後のサーマルヘッドに付着したヘッドカスの有無を目視で確認し、以下の評価基準に基づいてヘッドカスの評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
「評価基準」
◎・・・ヘッドカスの付着はほとんどない
○・・・ヘッドカスの付着は少なく、拭いたら完全に取れる。
×・・・ヘッドカスの多量の付着が見られ、拭いても完全に取れない。
シワ評価試験は、実施例1〜10、比較例1〜4の印画物に見られるシワの程度目視で観察し以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
「評価基準」
◎:印画シワなし。
○:印画物の端部に細かい印画シワが有る。
△:印画物に数本の印画シワが発生するが、実使用上は問題ないレベルである。
×:印画物に多数の目立った印画シワが有る。
印画の流れ方向に、255階調のBk→150階調のBkとなるパターン(ドラッグラインパターン)を印画すると、150階調部に、ドラッグラインと呼ばれる、流れ模様の影が印画される。本実施例のドラッグラインの評価では、15℃20%環境で、COPAL社製のDPB−6000プリンタを用いて、255階調のBk→150階調のBkとなるパターンを印画し、ドラッグラインの発生を目視で評価し、以下の評価基準に基づいてドラッグライン評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
◎:ドラッグラインが発生しない
○:ドラッグラインは発生するが、目立たない
×:ドラッグラインが目立つレベルで発生する
実施例1〜10、比較例1〜4の熱転写シートを、白色塩化ビニルカードと組み合わせ、以下の条件で印画時の摩擦力を測定し、背面摩擦の評価を行った。なお、印画及び摩擦力の測定には、特開2003−300338号公報で記載されている摩擦力測定機能付熱転写プリンタを使用した。サーマルヘッド:東芝ホクト電子社製サーマルヘッド、ヘッド抵抗値5020Ω 解像度300dpi(dots per inch)ライン速度:2ms/Line、(用紙搬送方向の解像度は、300lpi(line per inch))パルスデューティ:80%、印加電圧:23.0V、印圧:40N、印画画像:幅600ピクセル×長さ945ピクセルのサイズで階調0〜255のグラデーション画像(1ピクセルは、1ドットに相当)を印画し、以下の評価基準により評価した。
「評価基準」
◎:最大応力が12N以下。
○:最大応力が12〜13N。
△:最大応力が13〜14N。
×:最大応力が14N以上。
3…染料層
5…背面層
7…中間層
10…熱転写シート
Claims (5)
- 基材の一方の面の少なくとも一部に染料層が設けられ、基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
前記基材と前記背面層との間に中間層が設けられ、
前記背面層は、重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂が架橋剤によって架橋されたバインダー樹脂と、滑剤とを含有しており、
前記中間層は、アクリル樹脂がカルボジイミドによって架橋された架橋アクリル樹脂を含有していることを特徴とする熱転写シート。 - 前記背面層の固形分総量に対し、前記滑剤が30質量%以上50質量%以下の範囲内で含有されていることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記バインダー樹脂は、前記重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂と前記架橋剤との配合比が質量比で2:1〜6:1の範囲内で配合されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
- 基材の一方の面に染料層が設けられ、基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートの製造方法であって、
基材の一方の面に染料層を形成する工程と、
前記基材の他方の面に中間層を形成する工程と、
前記中間層上に背面層を形成する工程と、を有し、
前記中間層を形成する工程が、アクリル樹脂、カルボジイミドを含有する中間層用塗工液を前記基材上に塗工・乾燥する工程であり、
前記背面層を形成する工程が、(1)重合度が500以下のポリビニルアセタール樹脂、(2)架橋剤、(3)滑剤を含有する背面層用塗工液を前記中間層上に塗工・乾燥する工程であることを特徴とする熱転写シートの製造方法。 - 前記背面層用塗工液中における前記(1)、(2)、(3)の合計質量に対し、
前記(2)架橋剤の含有量が7質量%以上23質量%以下であり、
前記(3)滑剤の含有量が30質量%以上50質量%以下であることを特徴とする請求項4に記載の熱転写シートの製造方法。
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