JP2014500906A - 誘導焼入れのための装置 - Google Patents
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Abstract
加工物の磁気誘導焼入れのための装置が、全体的に非磁性材料で形成された本体部分を有する磁性道具を含む。この本体部分は焼入れされる加工物に近接して配置されるように構成された表面を有する。本装置はさらに、本体部分の表面でまたは表面に隣接して本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成された磁石配列を含む。加工物保持具は加工物を磁性道具の前記表面に近接して支持するように構成される。回転軸の周りで磁性道具を加工物保持具に相対して回転させるための駆動配列が設けられ、それにより、加工物の加熱を誘導し、加工物のオーステナイト領域に微細構造の変化を通じた加工物の焼入れに結び付く温度を達成させる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
[0001]本発明は部品の磁気誘導加熱に関し、さらに詳細には、部品の磁気誘導焼入れ(例えば表面焼入れまたは無心焼入れ)において使用するための装置に関する。
[0002]誘導加熱を通じた表面焼入れは、通常、電源からの交流電流で通電される銅製のコイルまたはインダクタを使用して遂行される。インダクタによって達成される焼入れ深さは、電源と変圧器により決定される印加AC周波数の関数である。焼入れされる表面積は電源から適用される電力およびインダクタの幾何学形状の関数である。
[0003]インダクタの幾何学形状は、焼入れされる部材に対して部材の一部の過熱を防止するように慎重に調整されなければならない。インダクタのこの特異的な幾何学形状はまた、特定の周波数範囲の電源と慎重に調和させられなければならない。インダクタと電源との間の精密な設計束縛は、焼入れされる特定の部材によって大部分が指定され、したがってこの部材に特定用途化される誘導システムを産出する。異なる部材については異なる電源を有する異なるインダクタが使用されなければならず、これは柔軟性を欠いた工程につながり、部材に特定用途化された道具立ての高い原価に結び付く。これら従来式の誘導加熱システムのための電力消費もやはり高く、工程の原価をさらに増大させる。
[0004]一実施形態では、本発明は加工物の磁気誘導焼入れための装置を提供する。本装置は全体的に非磁性材料で形成された本体部分を有する磁性道具を含む。本体部分は、焼入れされる加工物に近接して配置されるように構成された表面を有する。本装置はさらに、本体部分の表面上でまたは表面に隣接して本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成された磁石配列を含む。加工物の保持具は磁性道具の表面に近接して加工物を支持するように構成される。回転軸の周りで磁性道具を加工物保持具に相対して回転させるための駆動配列が設けられ、それにより、加工物の加熱を誘導し、加工物のオーステナイト領域に微細構造の変化を通じた加工物の焼入れに結び付く温度を達成させる。
[0005]本発明の一態様では、磁石配列は或る数の磁極(nP)を規定し、駆動配列は道具を加工物保持具に相対して或る速度(RPM)で回転させ、等式Hz=(nP×RPM)/60に従って少なくとも5kHzの周波数が達成される。
[0006]本発明の別の態様では、本装置は加熱された加工物が加工物保持具によって支持されている間にこれを急冷するように動作可能な急冷システムをさらに含む。
[0007]本発明のさらに別の態様では、加工物保持具は回転軸の周りでの加工物の回転を阻止するように、かつ回転軸に沿った加工物保持具内の加工物の移動を阻止するように加工物を支持し、その一方で加工物保持具内の加工物の熱膨張を収容する。
[0008]本発明のさらに別の態様では、磁石配列は表面でまたは表面に隣接して本体部分に連結され、かつ交互の極性の領域を供給するように構成された複数の永久磁石を含む。本体部分は内部に形成され、表面から離間された複数の空腔を含んでもよく、それによって本体の壁部分は表面と複数の空腔の各々との間に規定される。複数の磁石の各々が複数の空腔それぞれ1つに配置される。
[0009]本発明のさらに別の態様では、磁石配列は複数の磁性領域を含むように磁化される部材を含み、これらの磁性領域が交互の極性の領域を規定する。この部材は環形状であってもよく、本体部分に接続されて表面を規定してもよい。
[0010]本発明の他の態様は詳細な説明および添付の図面を考慮することによって明らかになるであろう。
[0043]本発明のいずれかの実施形態が詳細に説明される前に、本発明がその応用において、以下の説明で述べられるかまたは以下の図面に図示される構造の詳細および部品の配列に限定されないことは理解されるべきである。本発明は他の実施形態が可能であり、多様な方式で実践されることおよび実行されることが可能である。
[0044]図1は本発明による磁気誘導焼入れ装置10を図示している。図示された装置は磁性道具14、および誘導焼入れされる加工物22を支持するように構成された加工物保持具18を含む。図示された実施形態では、加工物22はベアリングのための軌道面として使用されるような輪形の環状体であるが、しかし本発明は異なる幾何学形状の焼入れ加工物についても応用可能かつ適合可能である。
[0045]加熱処理および焼入れの当業者によって理解されるように、回転式駆動ユニット26の形の駆動配列が回転軸30の周りで磁性道具14を加工物保持具18(したがって加工物22)に相対して回転させるために供給されることにより、加工物22の加熱を誘導し、微細構造の変化を通じた加工物の焼入れに結び付く加工物22のオーステナイト領域の温度を達成する。駆動ユニット26は回転のために磁性道具14を支持するように動作可能な主軸34を含んで図示されているが、他の実施形態では、駆動ユニット26は磁性道具14が静止状態を保つ一方で加工物保持具18または加工物22自体を回転させるように動作可能であってもよい。さらに別の実施形態では、一方は磁性道具14を回転させるため、他方は加工物保持具18と加工物22を回転させるための2つの駆動ユニット26が供給されてもよい。
[0046]図示された装置10はさらに、加熱された加工物22が加工物保持具18によって支持されている間にこれを急冷するように動作可能な急冷システム38を含む。急冷システム38を誘導焼入れ装置10と一体化させることは誘導焼入れ処理を簡略化し、費用を節約する。図示された急冷システム38はオーステナイトをマルテンサイトへと変化させるために加工物に急冷用媒体(例えば水または他の急冷用流体)を降り注ぐために加工物22を取り囲む急冷用カラー42を含む。本装置は急冷用媒体を収容および捕集するため、および誘導焼入れ処理中に生じる熱から作業者を防護するために筐体(図示せず)内に格納されてもよい。下記でさらに述べられるであろうが、図示された急冷用カラー42は装置10と一体化され得る急冷システム38の考え得るタイプの1つに過ぎない。さらに別の実施形態では、急冷機能は装置10に一体化されなくてもよく、装置10から遠隔にある別個の急冷所で遂行されてもよい。そのような場合、加熱された加工物22は加工物保持具18から取り外されて急冷するために遠隔の急冷所へと移送される。
[0047]図2〜4は一層詳しく磁性道具14を図解している。図示された磁性道具14は駆動軸の形態の取付け部分50、および取付け部分50に連結された本体部分54を含む。取付け部分50は、一緒に回転するように駆動ユニット26に連結される主軸34(図1参照)に着脱可能に固定されてもよい。取付け部分50と本体部分54は各々、全体的に非磁性の材料または低い比透磁率を有すると見なされる材料、例えばアルミニウムやオーステナイト系ステンレス鋼で形成される。本体部分54は加工物22に近接して配置されるように構成される表面58を規定する。図1および2に最も良く図示されるように、図示された本体表面58は半径方向で外方向に面する円周表面であって環状の加工物22の内側表面上にあるテーパーに対応するテーパーをつけられる。図2に示されるように、空隙Gが表面58と(加工物保持具18によって支持される)焼入れされる加工物22の内側表面との間に規定される。図示された実施形態では、空隙Gは約1.778mm(0.07インチ)未満であり、約0.508mm(0.02インチ)と約1.524mm(0.06インチ)との間であってもよく、約0.508mm(0.02インチ)として図示される。当然であるが、異なる幾何学形状の加工物では、表面58の幾何学形状および空隙Gの寸法は所望の焼入れ結果を達成するためにそれに応じて調節されることが可能である。これらの能力は下記でさらに詳しく検討されるであろう。
[0048]磁性道具14は磁石配列を含み、本実施形態では、表面58でまたはこれに隣接して本体部分54に連結された複数の永久磁石62の形をとる。図1〜4に図示された実施形態では、複数の永久磁石62は、本体部分54の薄壁部分70が表面58と複数の空腔66の各々との間に規定されるように、表面58から離間されるようにするために、本体部分54内に規定または形成されたそれぞれの空腔66内に収納される。このようにして、磁石62は表面58に隣接する場所での空腔66内への設置を介して本体部分54に連結される。空腔66を表面58から隔てる壁部分70は磁石62と加熱された加工物22との間に熱障壁を供給し、それにより、磁石62の温度は磁石62のキュリー温度または磁石62がその磁気特性を失う(すなわち常磁性になる)温度に一層到達しにくくなる。壁部分70は1.27mm(0.05インチ)未満の厚さであってもよく、図示された実施形態では約0.508mm(0.02インチ)の厚さである。所望の薄壁部分70を達成するための磁性道具14の本体部分54の製作では、仕上がり表面58を形成するために使用される機械加工または旋削工程の前に空腔66が形成されてもよい。
[0049]磁石62は空腔66の中で事実上あちこちに動かなくなるように緊密な係合で空腔66の中に挿入される。磁石62が空腔66の中で事実上あちこちに動くことが許容されれば、磁性道具14の均衡は悪影響を受けかねない。空腔66と周囲環境との間を連絡するために開口74(図1および2参照)が形成される。磁石62が空腔66の中に挿入されるとき、緊密に係合する磁石62が空腔66の中に滑り込むと空気は開口74を通って逃げることを許される。いったん磁石62が空腔66内に配置されるとその中で磁石62を固定するために蓋78が留め具82で本体部分54に連結される。磁石62が通常の使用で傷付きまたは劣化した場合、磁石62の取替えを容易にするために蓋78は取り外されることができる。
[0050]図示された実施形態では、磁石62ならびに空腔66の断面の形状は実質的に四角形であるが、他の断面形状(例えば円形、台形−図4aなど参照)が置き換えられることは可能である。空腔66、それ故に挿入される磁石62は、表面58に概して平行に延びる長手方向軸86(図2参照)を有する。図3に最も良く表わされるように、磁石62の磁極(例えば北−N極と南−S極)は、空腔66内に配置されるとそのN−S軸が半径方向に延びるように、磁石62の対向する2つの細長い面上にある。言い換えると、N極またはS極のどちらかが半径方向で外方向に表面58に向かって面する。磁石62は、各々の磁石62が本体部分54の円周外周部の周りで隣り合う磁石62と極性が交互になるように空腔66の中に挿入される。このようにして、磁石62は交互の極性の領域を供給するように、またはN−S−N−S−N−Sなどの交互の磁極/極性配列が表面58に隣り合って達成されるように方向付けされて空腔66内に配置される。図示された磁性道具14は32個の磁石62を含むが、しかし下記で検討されるように、磁石62の数は望ましいように変えられることができる。図示される磁石配列のいずれにおいても、磁石62は、焼入れされる加工物22と相互に作用する連続した磁場を供給できるよう互いに十分に密接して配列されるべきである。
[0051]磁石62は1テスラを超える連続的磁束密度を排出することができる希土類永久磁石であることが好ましい。図示された実施形態は約1.2T、約282℃(540°F)のキュリー温度のネオジム−鉄−ホウ素(NdFeB)磁石を使用するが、しかし他の適切な希土類磁石が使用されることもやはり可能である。代案の実施形態では、2つのNdFeB磁石ごとの間にセラミック磁石が交互に配置されてもよい。NdFeB磁石の配向は一定となるであろう。セラミック磁石は電気的に賦活されることでNdFeB磁石と反対の極性の磁場を生じてもよい。図30および31に関連して下記で述べられるようなさらに別の実施形態では、磁石配列は複数の個別永久磁石からなる必要はなく、代わりに交互の極性の領域を供給するように磁化される部材の形をとってもよい。
[0052]図5および6は磁性道具14と共に使用されてもよい代案の磁石配列を図示している。図5では、各々の磁石62の磁極の軸は空腔66内に配置されると円周方向に延び、それによって磁石62は次のように、すなわちS−N|N−S|S−N|N−S|S−N|N−Sなどに配置されて、隣り合う各々の磁石62における交互の極性の領域を供給する。図示されるように磁極を配列中で互いに向き合うように配向させることによって、隣り合って反発する磁極は一層多くの磁場を加工物22に向かって半径方向で外方向に向けると考えられている。図5はそのような配列によって生じる磁束パターンを図示している。
[0053]図6は直列の配列を図示している。各々の磁石62の磁極の軸は空腔66内に配置されるとやはり円周方向に延びるが、磁石62は次のように、すなわちN−S|N−S|N−S|S−N|S−N|S−N|N−S|N−S|N−S|などに配置される。この配列では、隣り合う3つの磁石からなる中央の群は同じ方向のS−N|S−N|S−N|に配向させられるが、その一方で中央の群の両側にある隣り合う3つの磁石からなる群はN−S|N−S|N−S|に配向させられる。この配列でもって、3つの隣り合う磁石62からなる各々の群は、磁石62からなる隣り合う群と交互の極性の領域を規定する。図示された18個の磁石配列で6つの磁極が存在する。図6は結果的に生じる磁束パターンを図示している。
[0054]図4aは磁性道具14’に使用されてもよい磁石用空腔90の代案の実施形態を図示している。複数の磁石62’の各々は、複数の磁石62’の各々の表面が少なくとも部分的に本体部分54’の表面58’を規定するように露出されるようにそれぞれの空腔90内に配置される。磁石62’を表面58’から隔てる薄壁部分はない。図4aに示されるように、空腔90と磁石62’は台形または鳩尾形の構成であり、それによって磁石62’は空腔90の中に軸方向に挿入されることができ、さらに空腔90と磁石62’の幾何学形状に起因して半径方向で空腔90内に維持される。
[0055]磁性道具14(および、それ故に磁石62)が加工物22に相対して回転させられる必要な速さまたは回転速度(RPM)は、磁石62の構成に基づいて形成される磁極の数の関数である。周波数(Hz)、磁極の数(nP)、および回転速度(RPM)を換算する数式はHz=(nP×RPM/60)で記述される。因数60はRPMを回転数/秒(RPS)に変換するためであり、電源からの電流の周波数と同様の周波数を生成する。この周波数は磁極の数および回転速度に直接比例する。したがって、磁性道具14の回転速度が下げられる場合、磁極の数を増やすことによって同じ周波数が達成されることができる。焼入れに結び付く微細構造の変化を成し遂げるために必要なオーステナイトの温度範囲への加工物の加熱を達成するために少なくとも5kHzの周波数が必要であることが見出された。したがって十分な回転速度と一対になった十分な磁極数が選択されることができる。焼入れされる特定の加工物および所望の焼入れ結果に応じて5kHzから21kHzの範囲が誘導焼入れに使用されてもよい。
[0056]磁極数および磁性道具14の回転速度を変えることに加えて、他の変数が加熱、したがって磁性道具14の焼入れ能力に影響することも見込まれる。所望通りに調節されてもよい1つの変数は磁性道具14が所望のRPMを達成するのにかかる時間であって、これは「ランプ時間」と称されてもよい。駆動ユニット26の馬力(トルク)が達成可能な最少ランプ時間を決定する。所望通りに調節されてもよい別の変数は磁性道具14が所望のRPMに留まる時間であって、これは「浸透時間」と称されてもよい。空隙Gは所望通りに調節されてもよいさらに別の変数である。空隙Gの寸法は駆動ユニット26のトルク要件に影響を及ぼすが、これは空隙Gが小さくなるほど磁性道具14と加工物22との間の引力に打ち勝つために一層大きいトルクが必要になるからである。空隙Gの寸法は所望の硬度特性(例えば硬化層深さ)を達成するための加熱時間(すなわちランプ時間と浸透時間)にもやはり影響を及ぼす。所望の焼入れ特性(例えば硬化層深さ)を達成するために、これらの変数すべてが所望に応じて個別および互いに関連させて調節されてもよい。
[0057]磁性道具14の構成および必要な回転速度に応じて、道具類の均衡を保つために動的な均衡システムが組み入れられてもよい。均衡システムが利用されるか否かに関わらず、取付け軸50と磁石62との間の約0.1016mm(0.004インチ)以下の同心度が維持されるべきである。これは磁性道具14の回転中の空隙Gの変動を最小化することによって適切で安定した加工物22の加熱を提供する助けとなり、それによって所望の焼入れ結果を達成することに役立つ。
[0058]図7および8は装置10と共に使用されてもよい別の磁性道具94を図示している。磁性道具14に類似して、道具94は駆動軸の形態の取付け部分98、および取付け部分98に連結された本体部分102を含む。取付け部分98は一緒に回転するように駆動ユニット26(図1参照)に連結される主軸34に取り外し可能に固定されてもよい。取付け部分98と本体部分102は全体的に非磁性の材料、またはアルミニウムやオーステナイト系ステンレス鋼のような低い比透磁率を有すると判断される材料で各々形成される。本体部分102は加工物22に近接して配置されるように構成された表面106を規定する。図7および8に最も良く示されるように、図示された本体表面106は軸方向に面した本体部分102の端面であり、この端面は加工物22の端面に対応するように構成される。当然であるが、異なる幾何学形状の加工物では、表面106の幾何学形状は所望の焼入れ結果を達成するためにそれに応じて調節されてもよい。
[0059]磁性道具94は、本実施形態で、表面106でまたはそれに隣接して本体分102に連結された複数の永久磁石110の形態をとる磁石配列を含む。図7および8に示された実施形態では、複数の永久磁石110は、本体部分102の薄壁部分118が表面106と複数の空腔114の各々との間に規定されるように表面106から離間されて本体部分102内に規定または形成されたそれぞれの空腔114内に収納される。このようにして、磁石110は表面106に隣り合う場所での空腔114内への設置を介して本体部分102に連結される。空腔114を表面106から隔てる壁部分118は磁石110と加熱された加工物22との間に熱障壁を供給し、それにより、磁石110の温度が磁石110のキュリー温度に一層到達しにくくなる。壁部分118は1.27mm(0.05インチ)未満の厚さであってもよく、図示された実施形態では約0.508mm(0.02インチ)の厚さである。
[0060]磁石110は空腔114の中で事実上あちこちに動かなくなるように緊密な係合で空腔114の中に挿入される。磁石110が空腔114の中で事実上あちこちに動くことが許容されれば、磁性道具94の均衡は悪影響を受けかねない。図7および8に示されるように、空腔114は、いったん磁石110が空腔114内に配置されると留め具126で本体部分102に連結されてその一部を形成する蓋122内に規定される。代案の実施形態では、空腔114は蓋122に隣接して本体部分102に部分的または全体的に形成されてもよい。磁石110が通常の使用で傷付きまたは劣化した場合、磁石110の取替えを容易にするために蓋122は取り外されることができる。
[0061]図示された実施形態では、磁石110ならびに空腔114の断面の形状は実質的に四角形であるが、他の断面形状(例えば円形、台形−図4aなど参照)が置き換えられることは可能である。空腔114、それ故に挿入される磁石110は表面106に概して平行に延びる長手方向軸130(図8参照)を有する。図8に最も良く表わされるように、磁石110の磁極(例えば北−N極と南−S極)は空腔114内に配置されるとそのN−S軸が軸方向に延びるように磁石110の対向する2つの細長い面上にある。言い換えると、NまたはS極のどちらかが軸方向で表面106に向かって面する。磁石110は、本体部分102の端部の周りで円周方向に見たときに各々の磁石110が隣り合う磁石110と極性が交互になるように空腔114の中に挿入される。このようにして、磁石110はN−S−N−S−N−Sなどの交互の磁極/極性配列が表面106に隣り合って達成されるように方向付けされて空腔114内に配置される。図示された磁性道具94は50個の磁石110を含むが、しかし磁石110の数は望ましいように変えられることができる。磁石110は、焼入れされる加工物22と相互に作用する連続した磁場を供給できるよう、互いに十分に密接して配列されるべきである。
[0062]磁性道具94は加工物22の端面、言い換えると磁性道具94の回転軸に対して概して垂直な加工物の表面を焼入れするために使用されることができる。使用され得る代案の磁石構成、周波数、磁極、回転速度、ランプ時間、浸透時間もしくは空隙などの変数、および取付け軸と磁石との間の同心度に関する上記の検討は下記で検討される磁性道具94および他の磁性道具の構成にも等しく当てはまる。
[0063]図9および10は装置10と共に使用されてもよい別の磁性道具134を図示している。磁性道具14および94と同様に、道具134は駆動軸の形態の取付け部分138、および取付け部分138に連結された本体部分142を含む。取付け部分138は一緒に回転するように駆動ユニット26(図1参照)に連結される主軸34に取り外し可能に固定されてもよい。取付け部分138と本体部分142は全体的に非磁性の材料、またはアルミニウムやオーステナイト系ステンレス鋼のような低い比透磁率を有すると判断される材料で各々形成される。本体部分142は加工物22に近接して配置されるように構成された表面146を規定する。図9および10に最も良く示されるように、図示された本体表面146は本体部分142の半径方向で内方向に面する円周表面であり、これが環状(または円筒状)の加工物22の半径方向で外方向表面に対応するように構成される。当然であるが、異なる幾何学形状の加工物では、表面146の幾何学形状は所望の焼入れ結果を達成するためにそれに応じて調節されることが可能である。
[0064]磁性道具134は、本実施形態では、表面142でまたはそれに隣接して本体部分142に連結された複数の永久磁石150の形態をとる磁石配列を含む。図9および10に示された実施形態では、複数の永久磁石150は表面146の一部を形成するように本体部分142内に規定または形成されたそれぞれの空腔154に収納され、これによって表面146と複数の空腔154の各々との間に薄壁部分は規定されない。このようにして、磁石150は表面146に隣り合う場所での空腔154内への設置を介して本体部分142に連結される。空腔154は本体部分142の環状部分158、および留め具166で本体部分142に連結されてその一部を形成する蓋162によって部分的に規定される。磁石150が通常の使用で傷付きまたは劣化した場合、磁石150の取替えを容易にするために蓋162は取り外されることができる。別の実施形態では、空腔154は異なる方式で形成されてもよい。例えば、空腔154は上記で述べられた空腔66と同様の様式で形成されてもよい。
[0065]磁石150は空腔154の中で事実上あちこちに動かなくなるように緊密な係合で空腔154の中に挿入される。磁石150が空腔154の中で事実上あちこちに動くことが許容されれば、磁性道具134の均衡は悪影響を受けかねない。
[0066]図示された実施形態では、磁石150ならびに空腔154の断面の形状は実質的に四角形であるが、他の断面形状(例えば円形、台形−図4aなど参照)が置き換えられることは可能である。空腔154、それ故に挿入される磁石150は表面146に概して平行に延びる長手方向軸170(図9参照)を有する。図10に最も良く表わされるように、磁石150の磁極(例えば北−N極と南−S極)は空腔154内に配置されるとそのN−S軸が半径方向に延びるように、磁石150の対向する2つの細長い面上にある。言い換えると、N極またはS極のどちらかが半径方向で表面146に向かって面する。磁石150は、各々の磁石150が本体部分142の表面146の円周の周りで隣り合う磁石150と極性が交互になるように空腔154の中に挿入される。このようにして、磁石150はN−S−N−S−N−Sなどの交互の磁極/極性配列が表面146に隣り合って達成されるように方向付けされて空腔154内に配置される。図示された磁性道具134は40個の磁石150を含むが、しかし磁石150の数は望ましいように変えられることができる。磁石150は、焼入れされる加工物22と相互に作用する連続した磁場を供給できるように互いに十分に密接して配列されるべきである。磁性道具134は環状加工物22の半径方向で外方向に面する表面を焼入れするために使用されることが可能である。
[0067]図11は加工物22が急冷システム38によって急冷されることを可能にするために加工物保持具18に相対して加熱位置から軸方向で離された(すなわち図11に示されるように上方に持ち上げられた)磁性道具14を備えて示された装置10の断面図である。言い換えると、磁性道具14および加工物保持具18は互いに相対して、加工物22を加熱するための第1の位置(図2参照)と加工物22を急冷するための第2の位置(図11参照)との間で回転軸30に平行の方向で移動可能である。加工物22に急冷用媒体174を降り注ぐために急冷用カラー42が図11に示されるように加工物22を取り囲む(図11参照)。図1および図11に示されるように、急冷用カラー42は傾斜した壁182に形成されて急冷用媒体174を供給される部屋186と連絡する複数の開口178を含む(図11参照)。コネクタ190は供給系路(図示せず)に流体接続されており、これにより急冷用媒体174を部屋186に選択的に供給する。
[0068]図11に最も良く示されるように、急冷用媒体174は開口178を通って磁性道具14の表面58に向けて方向付けられ、加工物22上へと下方向に偏向させられ、それにより、加工物22に急冷用媒体174を降り注ぐ。磁性道具14の第2の位置または急冷位置は適切な降り注ぎ効果を達成するために望ましいように調節されてもよい。急冷用カラー42は支持構造194によって加工物保持具18の上に定位置で支持される。異なる急冷用カラーと支持配列が図示されたこれらと置き換えられ得ることは理解されるべきである。
[0069]図12は装置10と共に使用されてもよい代案の急冷システム198を図示している。急冷システム198では、導管202が、加工物22が加工物保持具18’によって支持されるときに導管202の遠端部206が少なくとも部分的に加工物22の中に位置するように、加工物保持具18’に連結されてその中から延びる。図12に示されるように、磁性道具14’’は、加工物22を加熱するための第1の位置に磁性道具14’’があるとき(すなわち表面58’’が加工物22に近接して位置するとき)に、導管202の遠端部206の少なくとも一部を受け入れるように寸法を決められて構成された本体部分54’’内の開口または凹部210を含むように、磁性道具14から僅かに変更されている。図12は加工物22を急冷するための第2の位置の磁性道具14’’を図示している。急冷用媒体174はコネクタ214に連結された供給源から導管202を通って流れ、遠端部206に形成された開口218を通って導管202を出る。開口218は、急冷用媒体174を遠端部206の周囲360度全体および加工物22上に吹き掛けるために、遠端部206の周りで円周方向に延びる。図12に示された配列で、急冷システム198が加工物保持具18’と一体化される。
[0070]図13は磁性道具14’’’と一体化されるさらに別の代案の冷却システム222を図示している。磁性道具14’’’の取付け部分50’’’と本体部分54’’’は共に、急冷用媒体174が中を通って供給されることができる導管226を規定する。急冷用媒体174の供給は主軸(図示せず)を通って提供されてもよい。図13に示されるように、蓋78’’’は、取付け部分50’’’から軸方向に延びてかつ半径方向に配向されて円周方向に位置する導管226と連絡した開口234を有する延長部または突出部230を含むように変更され、それにより、磁性道具14’’’が第2の急冷位置へと上げられると導管226内の急冷用媒体174が加工物22上に吹き掛けられることを可能にする。開口234の数と位置取りが十分であれば、磁性道具14’’’を回転させずに急冷が生じることが可能であるが、しかし他の実施形態では、さらに良好に急冷用媒体174を分散させるために急冷段階の間に磁性道具14’’’ゆっくりと回転させられてもよい。
[0071]図14は磁性道具14’’’’と一体化されてもよいさらに別の代案の急冷システム238を図示している。磁性道具14’’’’の取付け部分50’’’’と本体部分54’’’’は共に、急冷用媒体174が中を通って供給されることができる導管242を規定する。開口246は導管242から本体部分54’’’’を通って半径方向で外方向に表面58’’’’へと延び、隣り合う磁石62’’’’の間に配置される。この構成でもって、磁性道具14’’’’は急冷を達成するために第1の加熱位置から持ち上げられる必要が無くなる。それに代わって、加熱操作が完了すれば、磁性道具14’’’’の回転が低速化または停止されて急冷用媒体174が導管242に供給されてもよく、それによって磁性道具14’’’’を持ち上げることなく加工物22を急冷することができる。
[0072]図15は加工物保持具18を図示しており、明瞭にするために急冷用カラー42と加工物22を除いて示されている。加工物保持具18は、回転軸30に相対した加工物22の回転と移動の両方を阻止するために十分な締め付け力で加工物22を確実に支持するように設計された空気圧式または空気式チャック250を含む。磁性道具14と加工物22との間の磁気的引力のために、回転軸30に相対した回転および移動を阻止するように加工物22が十分に締め付けられることは重要である。空気式チャック250は空気圧を使用して動作し、複数のコレットパッド254との係合を介して加工物22を半径方向に締め付ける。図15に示されるように、6個のコレットパッド254が加工物保持具18上に設けられて加工物22を円周方向で取り囲んで支持する。他の実施形態では、コレットパッド254の数は望ましいように変えられてもよい。
[0073]ここで図15と16の両方を参照すると、パッド254は各々のパッド254に形成された円周のリップ264(図16参照)を受け入れるように構成された円周の溝262(図16参照)を有するパッド支持部材258によって支持される。各々のパッド254をパッド支持部材258にさらに固定するために固定用配列268が設けられる。図16に示されるように、パッド支持部材258は上側支持部材280の嵌合用カム表面276に係合するカム表面272を含む。上側支持部材280は、加工物22を締め付けるためにパッド254を半径方向内向きの締め付けまたは固定方向に圧迫するように空気圧の締め付け力が空気式チャック250に加えられるときであっても、上側支持部材280と下側支持部材284との間のある程度の僅かな相対的垂直移動が可能であるように、留め具288および複数の圧縮バネ292(1つのみが示されている)を介して下側支持部材284に連結される。圧縮バネ292を設けることによって、およびカム表面272と276のおかげで、空気式チャック250は加工物22の熱的膨らみの間に締め付け圧迫に対抗してパッド254が半径方向で外向きに膨らむことを可能にすることで焼入れ処理中の加工物22の熱膨張を補償することを可能にされる。これは焼入れ操作時の加工物22のいかなる反りまたは歪みも最小にすること、または除外することに役立つ。
[0074]図15および16をさらに参照すると、パッド254による半径方向の締め付けは回転軸30の周りでの加工物の回転を事実上阻止する。パッド254は各々、パッド254の概して水平の表面300から上向きに突き出る突起296を含む。加工物22の下側表面が突起296の各々に載ることで点接触または小面積の接触が達成される。パッド254は各々、概して垂直の表面304もまた含み、これに向かって加工物22の半径方向外側の表面または直径が当たる。各々のパッド254によるこの加工物支持構成は図16に最も明確に示される。パッド254はアルミニウムやステンレス鋼などの常磁性材料で作製され、さらに各々のパッド254と加工物22との間の係合がパッド254上の電気的に非伝導性である場所で生じるように構成されてもよい。図15および16に図示された実施形態では、突起296および垂直表面304の各々はテフロン(登録商標)、セラミックスなどの非導電性材料で被覆され、それにより、加工物保持具18は加工物22を接地から電気的に絶縁する。
[0075]図17は加工物保持具18と共に使用されてもよいコレットパッド308の代案の実施形態を図示している。突起296に代わって、各々のパッドは、挿入物312の一部がパッド308によって規定される1つまたは複数の水平表面320の上に垂直に延びるように、パッド308の半径方向内側表面に(例えば、留め具316を介して)連結された非導電性の挿入物または取付け物312を含む。加工物22の底部は水平表面320より上で、挿入物312上に載って、挿入物312によって支持される。図示された挿入物312は実質的にダイヤモンド形状のセラミック部品であるように示されるが、他の非導電性材料および構成が使用されることも可能である。
[0076]付け加えると、パッド308は加工物22の外側表面または直径と係合して支持するように寸法を決められて構成された複数のさらなる非導電性挿入物または取付け物324を含む。図17に示されるように、パッド308は、パッド308の末端の上側表面332で終わる概して垂直の表面328を含む。3個の非導電性挿入物324は概して垂直の表面328を超えて半径方向内方向に延びるように上側表面332に連結される。各々の挿入物324と加工物22の外側表面との間に実質的線接触が生じ、加工物22の外側表面は概して垂直の表面328に接触しないであろう。図17に図示された実施形態では、挿入物324はセラミックの円筒である。異なる実施形態では、他の非導電性材料および構成が使用されてもよい。挿入物312と324は共に、加工物保持具18が加工物22を接地から電気的に絶縁するように加工物22を支持する。
[0077]再度図15および16を参照すると、加工物保持具18は、加工物がパッド254、308によって支持されるときに回転軸30に沿った加工物22の(例えば、上方向の)移動を阻止することに役立つ、加工物を固定するように動作可能な1つまたは複数の締め付け具336をさらに含む。図示された締め付け具336は外側周縁部に沿って空気式チャック250に接続され、パッド245、308の上端の上、および加工物22の上側端面の上を回転軸30に向かって半径方向内方向に延びる締め付け部材340を含む(図16参照)。締め付け部材340は、やはり加工物22を接地から電気的に絶縁するように、非導電性である締め付け部材340上の場所で加工物22と係合する。図示された実施形態では、(締め付け部材340を含む)締め付け具336は非導電性のセラミック材料で作製される。他の実施形態で、常磁性材料が使用されてもよく、非導電性被覆が加工物22と係合する締め付け部材340の端部に塗布されてもよい。図示された締め付け部材340は各々、加工物22と係合する2つの離間された遠端突起346を含み、各々の締め付け部材340の残り部分は加工物と係合せず、磁性道具14と干渉しない。締め付け具336の他の構成もやはり使用され得ることは理解されるべきである。さらに、所望であれば2個より多い締め付け具336が使用されてもよい。
[0078]図示された加工物保持具18は装置10と共に使用されてもよい加工物保持具の一例に過ぎない。例えば、従来式の三顎チャックが加工物22を保持するために使用されてもよい。しかしながら、上記で述べられた加工物保持具18が加工物22の回転および移動を阻止するのに適しており、加熱中のいくつかの加工物22の歪みを阻止するのに役立ち、加工物22を接地から電気的に絶縁する能力に有利であることが見出された。
[0079]上記で述べられたように、加工物保持具18は加工物22の熱膨張または膨らみを収容するように設計されてもよい。焼入れのための加熱中に特定の加工物22が受けるであろう熱膨張の量に応じて、磁性道具14の表面58と加工物22の隣り合った表面との間の空隙Gを調節することで硬化層深さなどの所望の焼入れ特性を達成することもやはり望ましいと見込まれる。図18は加工物22の熱膨張を収容するように設計された1つの見込まれる磁石配列を図示しており、これは上記で検討された磁性道具(図9の磁性道具134に類似した磁性道具で示される)のいずれに使用されてもよい。特に、磁石62は第1のまたは上側磁石62aと第1の磁石62aから半径方向にずれを持つ第2のまたは下側磁石62bを有する磁石の積層セット(例えば対)によって各々形成されてもよい。言い換えると、磁石62の円形配列全体に関して、上側磁石62aの配列が第1の軸方向位置で第1の磁気的直径を規定すると言ってもよく、これは第2の軸方向位置で下側磁石62bの配列によって規定される第2の磁気的直径と異なる(例えばさらに小さい)。隙間Gを事実上一定に保つために、加工物22は磁性道具14に相対して上側の位置(図18に実線で示される)で出発してもよく、それにより、加工物22は上側磁石62aの配列と隣り合う。加工物22の直径が熱膨張のせいで増大すると、磁性道具14は、加工物22が下側磁石62bの配列と隣り合う(図18に破線で示される)ように加工物22に相対して動かされ(例えば持ち上げられ)てもよい。磁石62aと62bの配列の間の半径のずれは予期される加工物22の半径の増大と事実上同じであり、それにより、安定した焼入れが達成されることができる。
[0080]図19は加工物22の熱膨張を収容するための図18に示された磁石配列と原理的に類似した代案の磁石配列を図示している。磁石62は、個別磁石の積層セットを有するのではなく、第2の軸方向位置で磁石62の下側部分により規定される第2の磁気的直径と異なる(例えば、さらに小さい)第1の磁気的直径を第1の軸方向位置で規定する上側部分を有するよう、図示のように造形または形成されてもよい。
[0081]図20は加工物22の熱膨張を収容するように設計された別の代案の磁石配列を概略で図示している。磁石62の各々は、磁石62の配列によって規定される磁気的直径を変えるために半径方向に移動可能となるように取り付けられる。図示された実施形態では、各々の磁石62は曲げられるかまたは造形されて可動性(例えば枢動可能)のアーム350に連結される。アーム350は枢支点352の周りで枢動し、カム表面354(例えば円錐表面)と係合する。カム表面354は、加工物22が膨張するとき望ましい隙間Gを維持または達成するために、磁石62の望ましい半径方向移動を生じさせるようにアーム350に相対して軸30の方向で調節されることができる。
[0082]図21は別の配列の磁性道具358を図示しており、磁性道具358は、磁性道具358の本体の第1の、半径方向内側表面部分を規定する内側の磁石の環状体または配列Mi、および磁性道具358の本体の第2の、半径方向外側表面部分を規定する外側の磁石の環状体または配列Moを含む。内側と外側の磁石の環状体MiとMoは上述したような交互の磁極を有する。内側の磁石の環状体Miは環形状の加工物22の内側表面Wiに近接し、その一方で外側の磁石の環状体Moは加工物22の外側表面Woに近接する。内側と外側の磁石の環状体MiとMoは、各々の磁石の環状体が加工物22の環体の幅の半分を加熱し、加工物22が(図21で加工物22の全面斜線部分により示されるように)無心焼入れされるように加工物22に相対して回転させられる。加工物の外側表面Woが加工物の内側表面Wiよりも長いという事実を補償するために、内側と外側の磁石の環状体MiとMoは異なる速度で回転させられてもよく、異なる数の磁極を有してもよく、異なる速度で望ましいRPMまで勾配を付けて上げられてもよく、かつ/または異なる時間の間望ましいRPMで運転されてもよい。付け加えると、または場合によっては、空隙Gが変えられてもよい。
[0083]図22は非無心焼入れ用途での磁性道具358の使用を概略で示す。加工物22を無心焼入れすることなく内側と外側の加工物表面WiとWoに焼入れ硬化層Cが形成されるように、磁石MiとMoが寸法を決められる(すなわち磁場を有する)か、または磁性道具358が操作される。これは加工物22のさらに展性のある内部といった結果につながるであろう。
[0084]磁性道具の磁石は、加工物22の選択された(場合によっては離れた)領域を焼入れするように、異なる深さの硬化層Cを形成するように、またはさらに複雑な幾何学形状(すなわち全体的に円筒状でない)を有する加工物22に硬化層を形成するように配置されることも可能である。図23aは加工物22の下側部分に隣り合って配置された磁石の下側環状体MLおよび加工物22の上側角に隣り合って配置された磁石の上側環状体MUを有する磁性道具362を概略で表わす。この構成は下側の焼入れ硬化層CLと上側の焼入れ硬化層CUを生じさせ、これらの間の領域は表面焼入れされた硬化層ではない。
[0085]図23bは別の磁性道具366を概略で図示しており、これは加工物22の望ましい表面焼入れを達成するように寸法決めされて構成される上側と下側の磁石環状体MUとMLを有する。下側の表面焼入れ領域CLは上側の表面焼入れ領域CUより長い。これは上側の磁石環状体MUの実効軸長より長い実効軸長を有する下側の磁石環状体MLを使用することによって達成される。これは、一層長い磁石を下側の磁石環状体MLに使用することによって、または一層長い実効長を備えた下側の磁石環状体MLを作り出すように磁石を積層させることによって達成されてもよい。
[0086]図24aは加工物22の軸長より小さい軸長を有する磁石環状体Mを備えた磁性道具370を概略で図示する。図示されるように、磁石環状体Mは加工物22の軸長全体に延びない焼入れ硬化層Cを生じさせ、表面焼入れされる表面領域の上および/または下に焼入れされない表面領域を残すと予期される。
[0087]図24bは図24aと反対の状況を示す。概略で図示された磁性道具374は加工物22の軸長より大きい軸長を備えた磁石環状体Mを有する。図24bに示されるように、この配列は加工物22の軸長全体に延びる焼入れ硬化層Cを生じさせると予期される。
[0088]図25は下側の磁石環状体MLが上側の磁石環状体MUの環体の幅より大きい環体の幅である磁性道具378概略で図示する。磁石環状体の環体の幅を変えることはより広い磁石環状体のためのより広い磁石を使用して、または半径方向に磁石を積層することによって達成されてもよい。図25に示されるように、より広い磁石環状体は、2つの環状体が同じ速度で勾配を付けて上げられて、同じ望ましい速さで回転させられ、かつ同じ浸透時間を設けられる場合、より薄い磁石環状体よりさらに薄い硬化層深さCLを生じさせると予期される。
[0089]図26a〜cは磁性道具内に造形された磁石Mを使用することから予期される結果を示している。図26aでは、磁石Mは概してU字形状であり、互いに軸方向に間隔を置く上側部分MUと下側部分MLを有する。磁石の上側部分MUは下側の磁石部分MLより軸方向で短くかつ半径方向で短い。見受けられるように、この磁石構成は上側の硬化層CUより軸方向で長くかつ半径方向で深い下側の硬化層CLを生じさせると予期される。
[0090]図26bにおいて、磁石Mは所望の形状またはプロファイルを与えられた表面Sを有する。磁石表面Sに面する平坦な表面を備えた加工物22で、表面Sの形状は、硬化層と心体との間の遷移Tが形状またはプロファイルにおいて加工物表面Sの形状に概して対応するであろう硬化層Cを生じさせると予期される。
[0091]図26cに示されるように、造形された磁石Mは、加工物22の造形された表面を表面焼入れするために使用されることもあり得る。この例では、磁石表面Sは焼入れされる表面のプロファイルに対応するプロファイルを有する。これは磁石Mと加工物表面との間の空隙を一定に維持し、加工物表面から実質的に一定の深さの焼入れ硬化層Cを生じさせるはずである。
[0092]誘導焼入れ操作中に磁性道具に使用される磁石は加熱されるであろうことは理解される。磁石はそのキュリー温度を超えればその磁気特性を失い、磁性道具はもはや有効ではなくなるであろう。したがって、いくつかの用途では、磁性道具内の磁石のために冷却システムを供給することが有用であり得る。図27aおよび27bは上記に述べられた磁性道具のいずれかで組み入れられてもよい2つの見込まれる冷却システムを概略で図示する。図27aでは、磁性道具382は焼入れされる加工物22に面する表面Sを有する複数の磁石M(1つだけが示される)を含む。本体部分54と一体であってもよい壁386が環状の部屋390を規定し、かつ本体部分54と熱伝達関係にある磁石Mの環状体と隣接する(すなわち表面Sの反対側表面に隣接する)。環状の部屋390は適切なシステムによって供給されて循環されることが可能な冷却剤394を含む。壁386は熱を伝達し易いアルミニウムなどの材料で作製される。壁386と冷却剤394は磁石Mをキュリー温度より下に保つために磁石Mから熱を吸収して磁石Mから熱を伝導で取り去る。
[0093]図27bは代案の冷却システムを図示する。このシステムでは、磁性道具398は本体部分54と一体であってもよい基部402を含み、これが磁石Mを受け入れる空腔410を規定する複数の間隔体406を含む。基部402は磁石Mの背後を通過する主要部分414a、および間隔体406の中に延びる指状部分414bを有する部屋414を含む。冷却剤418は部屋414の中に収容され、適切なシステムによって供給されて循環させられる。この冷却システムでもって、磁石Mは磁石Mから熱を引き出して取り去る基部402および冷却剤418と熱伝達関係にある3つの表面を有する。
[0094]磁性道具382と398は両方共に冷却剤に基づく冷却システムを有して示されるが、冷却システムは場合によって、または付加的に高い熱伝導係数を有する材料で作られた固体のヒートシンクを含んでもよく、これは磁石から熱を放射で取り去るためのフィンのような他の手段を含む。
[0095]図28は上記で述べられた磁性道具のいずれかに応用されてもよいさらに別の改造例を図示する。特に、1つ以上の磁束集中器422が磁性道具内で磁石Mの近傍に配置されて望ましい磁場強化を達成してもよく、それによって所望の焼入れ効果を達成する。磁束集中器422は様々な合金スチール、粉末金属などから作られてもよい。付け加えると、符号化磁石、すなわち磁石表面を横断して変化する磁場で刷り込みされる磁石が、磁場を所望通りに変えるため、または修正するために使用されてもよい。
[0096]図29は上記に述べられた磁性道具のうちの1つまたは複数と共に使用されてもよい渦電流導管430の使用を図解している。図29に示されるように、磁性道具134は渦電流を表面146から渦電流導管430を通じて加工物438の表面434に導く、または伝導するために渦電流導管430と共に使用されてもよい。表面434によって規定される小径に起因して、焼入れされる小径の開口の中に適合するように磁性道具を構成することは実用的ではない、または可能ではないと見込まれる。小さい空間に配置可能な磁極の数は非常に限定される可能性があるので、必要な周波数を達成するために要求される回転速度は装置10によって達成され得るそれより高い。そのような場合、導管430のような渦電流導管が特定用途のために設計されてもよい。
[0097]図示された渦電流導管430はケイ素鋼の薄板として形成される。回転する道具134によって作り出された渦電流は導管430により受け入れられ、これが次に他方で加工物438の表面434に渦電流を生じさせる。ケイ素鋼の薄板は特定の磁性道具および特定の加工物に適応するように機械加工または形成されてもよい。導管430の表面442は望ましい空隙Gを備えて表面146の外形に合うように形成され、その一方で導管430の表面446は望ましい空隙Gを備えて表面434の外形に合うように形成される。磁石配列の特定の構成について図18、19、および21〜26に関して上述されたのと同じ原理が導管430の表面446の形成に当てはめられてもよい。
[0098]導管430の個々の鋼板の薄板は導管430内で中心に置かれる締め付け用配列450によってまとめて掴まれて保持される。上側と下側の締め付け部材454と458はそれぞれ、1つまたは複数の留め具462によってまとめて保持される。導管430は任意の適切な方式で加工物保持具18に取り付けられてもよい固定用支持体466によって支持される。図示された実施形態では、固定用支持体466、導管430、加工物保持具18、および加工物438は、磁性道具134が回転している間すべて静止している。他の実施形態では、加工物保持具18、固定用支持体466および導管430を回転させることによって磁性道具134と加工物438との間の相対的回転が達成されてもよい。
[0099]必要であれば導管430は冷却システムによって冷却されてもよい。当業者によって理解されるように、薄板から熱を取り去るために冷却剤が個々の薄板の間を循環させられてもよい。
[0100]図30および31は本発明を具現するさらに別の磁性道具470を図示する。磁性道具470は、磁石配列が異なること以外は多くの点で上述の磁性道具134と同様である。さらに特定すると、道具470の磁石配列は複数の個別永久磁石からなるのではなく、代わりに磁化されて交互の極性の領域478を供給する部材474の形をとる。領域478は個別磁石に代わるが、機能は実質的に個別磁石と同様である。すなわち、領域478は加工物22に相対する部材474の回転を介して加工物22の加熱を可能にする交互の極性の領域を供給する。
[0101]図30および31に示されるように、部材474は特定の用途に応じて望ましい形状に形成または機械加工される金属環状体の形をとる。この環状体は最大の形状選択性を可能にするために粉末金属から形成されてもよい。磁石配列の特定の構成について図18、19、および21〜26に関して上述されたのと同じ原理がこの環状体の形成および構成に当てはめられてもよい。付け加えると、図27aと27bに関して上述されたのと同様の冷却システムが部材474と共に使用されてもよい。
[0102]いったん望ましい形状が達成されると、金属環状体は望ましい数の磁極を達成するために領域478の望ましい数と配向を供給するように磁化される。図31に示されるように、部材474は40個の領域を含み、各々が半径方向に配向したN−S軸を有する。隣り合う領域478は磁性道具134に関して述べられた配列と同様の効果を達成するように半径方向内向き方向に面する交互の磁極を有する。上記で詳しく述べられた多様な磁性道具のいずれかの特定の磁石配列と同様の効果を達成するための領域478の他の配向が部材474に適用され得ることは理解されるべきである。本願明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるとき、「磁石配列」という用語は複数の個別永久磁石の使用、ならびに部材474のように磁化された部材、または上記で述べられた個別磁石構成のいずれかと同様に構成されてそれが達成するのと同様の効果を達成する領域を備えた他の磁化された部材の使用の両方を検討するように意図される。
[0103]磁化された後、部材474は1つまたは複数の留め具486を使用して磁性道具470の本体部分482に連結されてもよく、磁性道具470の表面490を規定する。各々が異なる数の磁極、異なる構成などを有する複数の異なる部材474が特定の焼入れ用途に応じた迅速かつ容易な交換のために持ち合わされてもよいことが理解されるべきである。場合によっては、部材474は他の適切な取付け方法を介して本体部分482に固定されてもよい。1つの代案の実施形態では、部材474は、上述された実施形態で個別磁石が中に配置される複数の空腔と同様に機能するように本体部分482内に規定された環状の溝の中に配置されてもよい。すなわち、この環状の溝は部材と表面との間に熱障壁を供給する薄壁部分を設けることができる。上記で述べられた蓋と同様の方式で、蓋が部材474を溝の中に固定することができる。
[0104]本発明の多様な特徴と利点は以下の特許請求の範囲に述べられる。
Claims (69)
- 加工物の磁気誘導焼入れのための装置であって、
磁性道具であって、
全体的に非磁性材料で形成され、焼入れされる前記加工物に近接して配置されるように構成された表面を有する本体部分、および
前記本体部分の前記表面でまたはそれに隣り合って前記本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成された磁石配列
を有する磁性道具と、
前記加工物を前記磁性道具の前記表面に近接して支持するように構成された加工物保持具と、
回転軸の周りで前記磁性道具を前記加工物保持具に相対して回転させることにより、前記加工物のオーステナイト領域に微細構造の変化を通じた前記加工物の焼入れに結び付く温度を達成させるように前記加工物の加熱を引き起こすための駆動配列とを含む装置。 - 請求項1記載の装置において、前記加工物保持具に支持されている間に前記加熱した加工物を急冷するように動作可能な急冷システムをさらに含む装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記磁性道具および前記加工物保持具が前記加工物を加熱するための第1の位置と前記加工物を急冷するための第2の位置との間で回転軸に平行する方向に互いに相対して移動可能である装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記急冷システムが、前記加工物に急冷媒体を降り注ぐために前記加工物を取り囲む急冷用カラーを含む装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記急冷システムが、少なくとも部分的に前記加工物内に配置されるように前記加工物保持具に連結された導管を含む装置。
- 請求項5に記載の装置において、前記本体部分の前記表面が前記加工物に近接して配置されると、前記磁性道具の前記本体部分が前記導管の少なくとも一部を受け入れるように寸法を決められて構成された凹部を含む装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記急冷システムが前記磁性道具と一体化される装置。
- 請求項7に記載の装置において、前記磁性道具の前記本体部分が、急冷用媒体が通って流れる導管を規定する装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が、前記表面でまたはそれに隣り合って前記本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成された複数の永久磁石を含む装置。
- 請求項9に記載の装置において、前記本体部分が、その内部に形成され、前記本体部分の壁部分が前記表面と複数の空腔の各々との間に規定されるように前記表面から離間された前記複数の空腔を含み、前記複数の磁石の各々が前記複数の空腔のそれぞれ1つの中に配置される装置。
- 請求項10に記載の装置において、前記壁部分が1.27mm(0.05インチ)より小さい厚さである装置。
- 請求項11に記載の装置において、前記壁部分が約0.508mm(0.02インチ)の厚さである装置。
- 請求項9に記載の装置において、前記本体部分がその内部に形成された複数の空腔を含み、前記複数の磁石の各々が、前記複数の磁石の各々の表面が露出させられることで前記本体部分の前記表面を少なくとも部分的に規定するように前記複数の空腔のそれぞれ1つの中に配置される装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記本体部分の前記表面が環状の加工物の内側表面を誘導焼入れするために構成された半径方向外向きに面する円周表面である装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記本体部分の前記表面が環状の加工物の外側表面を誘導焼入れするために構成された半径方向内向きに面する円周表面である装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記本体部分の前記表面が環状の加工物の端面を誘導焼入れするために構成された軸方向に面する表面である装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が前記加工物の加熱中の熱膨張を収容するように構成される装置。
- 請求項17に記載の装置において、前記磁石配列が第1の軸方向位置で第1の磁気的直径を規定し、第2の軸方向位置で第2の異なる磁気的直径を規定する装置。
- 請求項17に記載の装置において、前記磁石配列が、前記表面でまたはそれに隣り合って前記本体部分に連結され、交互の極性の前記領域を供給するように構成された複数の永久磁石を含み、前記複数の磁石が前記磁石によって規定される磁気的直径を変えるように半径方向に移動可能である装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁性道具が前記本体部分に連結された取付け部分を含み、前記取付け部分が主軸に受け入れられるように寸法を決められて構成された取付け軸を含み、前記駆動配列が前記主軸を回転させるように動作可能な駆動ユニットを含む装置。
- 請求項20に記載の装置において、前記取付け軸および前記複数の磁石が約0.1016mm(0.004インチ)以下の同心度を有する装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記本体部分が低い透磁率を有する材料で作製される装置。
- 請求項22に記載の装置において、前記本体部分がアルミニウムおよびオーステナイト系ステンレス鋼のうちの一方で作製される装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁性道具が少なくとも1つの磁束集中器をさらに含む装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が、各々がN−S軸を有する複数の領域を含み、前記複数の領域の各々のN−S軸が概して半径方向および概して軸方向のうちの少なくとも一方に延びるように前記磁石配列が配置される装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が、各々がN−S軸を有する複数の領域を含み、前記複数の領域の各々のN−S軸が概して円周方向に延びるように前記磁石配列が配置される装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記本体部分の前記表面が環形状の加工物の内側表面に近接するように構成された第1の半径方向内側表面部分、および前記環形状の加工物の外側表面に近接するように構成された第2の外側表面部分を含む装置。
- 請求項27に記載の装置において、前記加工物が無心焼入れされる装置。
- 請求項27に記載の装置において、焼入れ硬化層が前記環形状の加工物前記内側および外側表面上に形成される装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記加工物保持具が、前記回転軸の周りでの前記加工物の回転を阻止するため、および前記加工物が前記回転軸に沿って移動することを阻止するために十分な締め付け力で前記加工物を支持する装置。
- 請求項30に記載の装置において、前記加工物保持具が、前記回転軸の周りでの前記加工物の回転を阻止するために前記加工物を固定するように動作可能な複数のパッドを含む装置。
- 請求項31に記載の装置において、前記パッドの各々が、前記加工物が載る突起を含む装置。
- 請求項31に記載の装置において、各々のパッドと前記加工物との間の係合が電気的に非伝導性である前記パッド上の場所で生じる装置。
- 請求項33に記載の装置において、前記場所が非導電性材料で被覆される装置。
- 請求項33に記載の装置において、前記場所が前記パッドに連結された非導電性の挿入物によって規定される装置。
- 請求項31に記載の装置において、前記パッドの各々が締め付け方向に圧迫され、前記加工物の熱膨張が前記圧迫と反対方向への移動を可能にされた前記パッドによって収容される装置。
- 請求項30に記載の装置において、前記加工物保持具が前記回転軸に沿った前記加工物の移動を阻止するために前記加工物を固定するように動作可能な締め付け具を含む装置。
- 請求項37に記載の装置において、前記締め付け具と前記加工物との間の係合が前記締め付け具上の電気的に非伝導性である場所で生じる装置。
- 請求項38に記載の装置において、前記場所が非導電性材料で被覆される装置。
- 請求項38に記載の装置において、前記締め付け具が非導電性材料で作製される装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記加工物保持具が前記加工物を接地から電気的に絶縁する装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記加工物保持具が前記加工物の熱膨張を収容する方式で前記加工物を支持する装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記加工物保持具が前記磁性道具の前記表面から離間した距離に前記加工物を支持し、前記距離が約1.778mm(0.07インチ)未満である装置。
- 請求項42に記載の装置において、前記距離が約0.508mm(0.02インチ)から約1.524mm(0.06インチ)である装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が十分な数の磁極(nP)を規定し、かつ前記駆動配列が等式Hz=(nP×RPM)/60に従って少なくとも5kHzの周波数を達成するために十分な速度(RPM)で前記加工物保持具に相対して前記磁性道具を回転させる装置。
- 請求項45に記載の装置において、前記周波数が5kHzと21kHzとの間である装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が前記加工物にとって望ましい表面焼入れプロファイルに対応する望ましい形状の表面プロファイルを規定する装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が前記加工物の表面プロファイルに対応する望ましい形状の表面プロファイルを規定する装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記磁石配列が複数の磁性領域を含むように磁化される部材を含み、前記磁性領域が交互の極性の前記領域を規定する装置。
- 請求項49に記載の装置において、前記磁化される部材が前記本体部分に接続された環状体であり、前記環状体が前記表面を規定する装置。
- 請求項1に記載の装置において、前記表面に隣り合って配置され、前記磁性道具から前記加工物の表面へと渦電流を伝導するように構成された渦電流導管をさらに含む装置。
- 請求項51に記載の装置において、前記渦電流導管がケイ素鋼の薄板を含む装置。
- 加工物の磁気誘導焼入れのための装置であって、
磁性道具であって、
全体的に非磁性材料で形成され、焼入れされる前記加工物に近接して配置されるように構成された表面を有する本体部分、および
前記本体部分の前記表面でまたはそれに隣り合って前記本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成された複数の永久磁石
を有する磁性道具と、
前記加工物を前記磁性道具の前記表面に近接して支持するように構成された加工物保持具と、
回転軸の周りで前記磁性道具を前記加工物保持具に相対して回転させることにより、前記加工物のオーステナイト領域に微細構造の変化を通じた前記加工物の焼入れに結び付く温度を達成させるように前記加工物の加熱を引き起こすための駆動配列とを含み、
前記本体部分が、その内部に形成され、前記本体の壁部分が前記表面と前記複数の空腔の各々との間に規定されるように前記表面から離間された複数の空腔を含み、前記複数の磁石の各々が前記複数の空腔のそれぞれ1つの中に配置される装置。 - 請求項53に記載の装置において、前記壁部分が1.27mm(0.05インチ)未満の厚さである装置。
- 請求項54に記載の装置において、前記壁部分が約0.508mm(0.02インチ)の厚さである装置。
- 加工物の磁気誘導焼入れのための装置であって、
磁性道具であって、
全体的に非磁性材料で形成され、焼入れされる前記加工物に近接して配置されるように構成された表面を有する本体部分、および
前記本体部分の前記表面でまたはそれに隣り合って前記本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成された磁石配列
を有する磁性道具と、
前記加工物を前記磁性道具の前記表面に近接して支持するように構成された加工物保持具と、
回転軸の周りで前記磁性道具を前記加工物保持具に相対して回転させることにより、前記加工物のオーステナイト領域に微細構造の変化を通じた前記加工物の焼入れに結び付く温度を達成させるように前記加工物の加熱を引き起こすための駆動配列とを含み、
前記加工物保持具が、前記回転軸の周りでの前記加工物の回転を阻止するように、かつ前記回転軸に沿った前記加工物の移動を阻止するように前記加工物を支持し、その一方で前記加工物保持具内の前記加工物の熱膨張を収容する装置。 - 請求項56に記載の装置において、前記加工物保持具が前記加工物を電気的に接地から絶縁する装置。
- 請求項56に記載の装置において、前記加工物保持具が、前記回転軸の周りでの前記加工物の回転を阻止するために前記加工物固定するように動作可能な複数のパッドを含む装置。
- 請求項58に記載の装置において、前記パッドの各々が、前記加工物が載る突起を含む装置。
- 請求項58に記載の装置において、各々のパッドと前記加工物との間の係合が電気的に非伝導性である前記パッド上の場所で生じる装置。
- 請求項60に記載の装置において、前記場所が非導電性材料で被覆される装置。
- 請求項60に記載の装置において、前記場所が前記パッドに連結された非導電性の挿入物によって規定される装置。
- 請求項58に記載の装置において、前記パッドの各々が締め付け方向に圧迫され、前記加工物の熱膨張が前記圧迫と反対方向への移動を可能にされた前記パッドによって収容される装置。
- 請求項56に記載の装置において、前記加工物保持具が前記回転軸に沿った前記加工物の移動を阻止するために前記加工物を固定するように動作可能な締め付け具を含む装置。
- 請求項64に記載の装置において、前記締め付け具と前記加工物との間の係合が電気的に非伝導性である前記締め付け具上の場所で生じる装置。
- 請求項65に記載の装置において、前記場所が非導電性材料で被覆される装置。
- 請求項65に記載の装置において、前記締め付け具が非導電性材料で作製される装置。
- 加工物の磁気誘導焼入れのための装置であって、
磁性道具であって、
全体的に非磁性材料で形成され、焼入れされる前記加工物に近接して配置されるように構成された表面を有する本体部分、および
前記本体部分の前記表面でまたはそれに隣り合って前記本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成され、それによっていくつかの磁極(nP)を規定する磁石配列
を有する磁性道具と、
前記加工物を前記磁性道具の前記表面に近接して支持するように構成された加工物保持具と、
回転軸の周りで前記磁性道具を前記加工物保持具に相対して或る速度(RPM)で回転させることにより、前記加工物のオーステナイト領域に微細構造の変化を通じた前記加工物の焼入れに結び付く温度を達成させるように前記加工物の加熱を引き起こすための駆動配列とを含み、
等式Hz=(nP×RPM)/60に従って少なくとも5kHzの周波数が達成される装置。 - 加工物の磁気誘導焼入れのための装置であって、
磁性道具であって、
全体的に非磁性材料で形成され、焼入れされる前記加工物に近接して配置されるように構成された表面を有する本体部分、および
前記本体部分の前記表面でまたはそれに隣り合って前記本体部分に連結され、交互の極性の領域を供給するように構成された複数の永久磁石
を有する磁性道具と、
前記加工物を前記磁性道具の前記表面に近接して支持するように構成された加工物保持具と、
回転軸の周りで前記磁性道具を前記加工物保持具に相対して回転させることにより、前記加工物のオーステナイト領域に微細構造の変化を通じた前記加工物の焼入れに結び付く温度を達成させるように前記加工物の加熱を引き起こすための駆動配列と、
前記加熱された加工物をそれが前記加工物保持具によって支持されている間に急冷するように動作可能な急冷システムとを含む装置。
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