JP2014202024A - 建設機械 - Google Patents

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Yasunori Kyomasu
泰範 京増
浩紀 菅原
Hironori Sugawara
浩紀 菅原
泰彦 吉野
Yasuhiko Yoshino
泰彦 吉野
智聡 坂井
Tomoaki Sakai
智聡 坂井
敏博 安部
Toshihiro Abe
敏博 安部
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Abstract

【課題】 排気ガス後処理装置をエンジンと同じ振動系とした状態で車体に搭載する。【解決手段】 上部旋回体3の旋回フレーム5に設けられた車体側ブラケット5H,5J,5K,5Lと、エンジン9に設けられたエンジン側ブラケット12との間に防振部材14を設けることにより、旋回フレーム5に対してエンジン9を弾性的に支持する。エンジン側ブラケット12にはねじ座12Dを設け、このねじ座12Dにボルト23を用いて支持台22の各脚部22Aを取付けると共に、支持台22の上面部22Bにボルト24を用いて排気ガス後処理装置17を取付ける。これにより、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを、共通な防振部材14を介して旋回フレーム5上に支持することができ、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを同じ振動系として旋回フレーム5に搭載することができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に関し、特に、エンジンからの排気ガスに対する後処理を行う排気ガス後処理装置を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体の前側には、掘削作業等を行う作業装置が俯仰動可能に設けられている。
上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの前側に設けられ、オペレータが搭乗するキャブと、旋回フレームの後側に搭載されたエンジンと、該エンジンの長さ方向の一側に設けられた油圧ポンプと、エンジンの排気側に排気管を介して接続された排気ガス後処理装置と、これらの機器類を覆って旋回フレーム上に設けられた建屋カバーとにより大略構成されている。
ここで、排気ガス後処理装置としては、排気ガス中に含まれる有害物質を除去する排気ガス浄化装置、排気ガスの騒音を低減する消音装置(排気マフラ)等が知られている。また、排気ガス浄化装置としては、粒子状物質(PM)を除去する粒子状物質除去装置、窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx浄化装置等があり、これらは単独あるいは適宜に組合わせて使用することができる。
近年では、エンジンの大型化に伴って排気ガス後処理装置の大型化も進んでいるため、重量の大きな排気ガス後処理装置を、旋回フレーム等のエンジン以外の構造物に取付ける構成が採用されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2010−121562号公報 特開2010−127094号公報
ところで、油圧ショベルが不整地を走行するとき、あるいは作業装置を用いて掘削作業を行うときには、油圧ショベルの旋回フレームは、地面の凹凸に伴う上下動や作業装置の掘削反力によって振動を発生し、エンジンは、油圧ショベルの動作に関わらず自ら振動を発生する。このため、旋回フレームとエンジンとは、振動の系統(振動系)が異なる。
従って、排気ガス後処理装置を旋回フレームに取付けた場合には、排気ガス後処理装置とエンジンとの間で異なる振動を吸収するため、エンジンと排気ガス後処理装置との間を接続する排気管の途中に、可撓性を有するベローズ等の緩衝用継手を設ける必要がある。
しかし、上述した従来技術のように、振動系が異なるエンジンと排気ガス後処理装置との間を接続する排気管の途中に緩衝用継手を設けた場合には、油圧ショベルの走行時や掘削作業時に車体が大きく振動することにより、緩衝用継手は大きな変形を繰返して生じるようになる。この結果、緩衝用継手の耐久性に影響を与え、早期に破損を招く可能性がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、排気ガス後処理装置をエンジンと同じ振動系とした状態で車体に搭載することができ、排気ガス後処理装置の信頼性、耐久性を高めることができる建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、自走可能な車体と、該車体に搭載されたエンジンと、前記車体と前記エンジンとの間に設けられ前記エンジンを弾性的に支持する防振部材と、前記エンジンに排気管を介して接続され前記エンジンからの排気ガスに対する後処理を行う排気ガス後処理装置とを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記エンジンを上方から覆った状態で前記エンジンと共に前記防振部材によって弾性的に支持される支持部材を設け、前記排気ガス後処理装置は、前記エンジンの上側に位置して前記支持部材に取付けたことにある。
請求項2の発明は、前記支持部材は、下端側が前記防振部材によって支持され上,下方向に延びる複数の脚部と、該各脚部の上端側に配置され前記エンジンを上方から覆う上面部とを有する矢倉状に形成し、前記排気ガス後処理装置は、前記支持部材の上面部に取付ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記防振部材は、前記車体に固定して設けられた車体側ブラケットと前記エンジンに固定して設けられたエンジン側ブラケットとの間に設ける構成とし、前記支持部材は、前記エンジン側ブラケットに取付ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記防振部材は、前記車体に固定して設けられた車体側ブラケットと前記エンジンに固定して設けられたエンジン側ブラケットとの間に設ける構成とし、前記支持部材は、前記エンジン側ブラケットと一緒に前記防振部材に共締めする構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、排気ガス後処理装置が取付けられた支持部材とエンジンとを、共通の防振部材によって弾性的に支持することにより、エンジンと排気ガス後処理装置とを同じ振動系とすることができる。このため、エンジンと排気ガス後処理装置との間を接続する排気管の途中に、両者間に生じる振動を吸収するための緩衝用継手を設ける必要がなくなる。
一方、排気ガス後処理装置は、エンジンとは独立して防振部材に支持された支持部材に取付けられるので、排気ガス後処理装置が大型化して重量が増大したとしても、この排気ガス後処理装置の重量がエンジンに悪影響を及ぼすことがなく、エンジンの寿命を延ばすことができる。
請求項2の発明によれば、矢倉状の支持部材を構成する各脚部の下端側を防振部材によって支持した状態で、支持部材の上面部はエンジンを上方から覆う位置に配置される。このため、支持部材の上面部に排気ガス後処理装置を取付けることにより、排気ガス後処理装置をエンジンの真上で支持部材によって弾性的に支持することができる。この結果、排気ガス後処理装置をエンジンの重心位置の近傍に配置した状態で、これらエンジンと排気ガス後処理装置とを共通な防振部材によって安定して支持することができる。
請求項3の発明によれば、エンジン側ブラケットと車体との間に防振部材を配置し、この防振部材によってエンジンを弾性的に支持した状態で、エンジン側ブラケットに支持部材を取付けることができる。これにより、エンジンと排気ガス後処理装置とを、共通の防振部材で弾性的に支持された同じ振動系とすることができる。しかも、支持部材に取付けられた排気ガス後処理装置の重量がエンジンに作用しないので、排気ガス後処理装置の重量がエンジンに悪影響を及ぼすのを抑え、エンジンの寿命を延ばすことができる。
請求項4の発明によれば、エンジンと支持部材とを一緒に防振部材に共締めし、この支持部材に排気ガス後処理装置を取付けることにより、エンジンと排気ガス後処理装置とを、共通の防振部材で弾性的に支持された同じ振動系とすることができる。この場合、エンジンと支持部材とは、防振部材に同時に取付ける(共締めする)ことができるので、支持部材を取付けるときの作業性を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 油圧ショベルの旋回フレームを単体で示す平面図である。 旋回フレーム、エンジン、防振部材、支持台、排気ガス後処理装置等を示す斜視図である。 旋回フレームにエンジン、支持台、排気ガス後処理装置を取付けた状態を示す平面図である。 旋回フレーム、エンジン、防振部材、支持台、排気ガス後処理装置等を図4中の矢示V−V方向からみた側面図である。 エンジン側ブラケット、防振部材等を示す分解斜視図である。 旋回フレーム、エンジン、防振部材、支持台、排気ガス後処理装置等を図4中の矢示VII−VII方向からみた正面図である。 図7中の旋回フレーム、エンジン、防振部材、支持台、排気ガス後処理装置を分解した状態で示す分解図である。 第2の実施の形態による旋回フレーム、エンジン、防振部材、支持台、排気ガス後処理装置等を示す図7と同様な正面図である。 図9中の旋回フレーム、エンジン、防振部材、支持台、排気ガス後処理装置を分解した状態で示す分解図である。 本発明の変形例を示す図5と同様な側面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は建設機械の代表例としての油圧ショベルを示している。油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより車体が構成されている。上部旋回体3の前側には作業装置4が俯仰動可能に設けられ、この作業装置4によって土砂の掘削作業等を行うものである。
上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取付けられたベースとなる旋回フレーム5と、該旋回フレーム5の後端側に設けられ、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6と、旋回フレーム5の前部左側に設けられオペレータが搭乗するキャブ7と、カウンタウエイト6の前側に設けられ、内部に後述のエンジン9、排気ガス後処理装置17、支持台22等を収容する建屋カバー8とにより大略構成されている。
旋回フレーム5は、図2に示すように、前,後方向に延びて設けられた厚肉な底板5Aと、該底板5A上に立設され左,右方向で対面しつつ前,後方向に延びる左縦板5B、右縦板5Cと、底板5Aおよび左縦板5Bから左側に張出した複数の左張出しビーム5Dと、底板5Aおよび右縦板5Cから右側に張出した複数の右張出しビーム5Eと、各左張出しビーム5Dの先端側に取付けられ前,後方向に延びる左サイドフレーム5Fと、各右張出しビーム5Eの先端側に取付けられ前,後方向に延びる右サイドフレーム5Gとにより大略構成されている。
左,右の縦板5B,5Cの前端側には作業装置4が取付けられ、左,右の縦板5B,5Cの後端側にはカウンタウエイト6が取付けられる構成となっている。また、左,右の縦板5B,5Cの後側には、これら各縦板5B,5C間に位置して後述のエンジン9を取付けるための4個の車体側ブラケット5H、5J、5K、5Lが設けられている。
9は旋回フレーム5の後側に設けられたエンジンを示し、該エンジン9は、ディーゼルエンジンにより構成され、クランク軸(図示せず)が左,右方向に延びる横置き状態で旋回フレーム5に搭載されている。エンジン9の左側には当該エンジン9によって駆動される冷却ファン9Aが設けられ、冷却ファン9Aの回転によって建屋カバー8内に吸込んだ冷却風により、ラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器(いずれも図示せず)を冷却することができる。一方、エンジン9の右側には油圧ポンプ10が設けられ、該油圧ポンプ10は、エンジン9によって駆動されることにより、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧機器に向けて作動用の圧油を吐出するものである。
ここで、エンジン9から排出される排気ガスは、エンジン9の排気側に接続された排気管11を通じて外部に排出されるが、ディーゼルエンジンからなるエンジン9の排気ガスには、窒素酸化物(NOx)等の有害物質が含まれている。このため、エンジン9の排気管11には後述する排気ガス後処理装置17が接続され、この排気ガス後処理装置17によって有害物質を除去する構成となっている。
12はエンジン9に設けられた複数のエンジン側ブラケットを示し、これらエンジン側ブラケット12は、旋回フレーム5に設けられた4個の車体側ブラケット5H,5J,5K,5Lに対応して合計4個設けられている。各エンジン側ブラケット12は、後述する防振部材14を介して旋回フレーム5の車体側ブラケット5H,5J,5K,5Lに取付けられるものである。
ここで、図6に示すように、エンジン側ブラケット12は、上,下方向に延びる長方形状の側板12Aと、該側板12Aの下端側から水平方向に張出す下板12Bとにより略L字状に形成され、側板12Aと下板12Bとの間は、三角形状をなす一対の補強板12Cによって連結されている。エンジン側ブラケット12は、側板12Aが4個のボルト13を用いてエンジン9の外壁面に固定されることにより、エンジン9に一体的に設けられている。
エンジン側ブラケット12の下板12Bの中央部には、1個のボルト挿通孔12B1が、上,下方向に穿設され、該ボルト挿通孔12B1には、後述する防振部材14の上側取付ボルト14Bが挿通される。一方、側板12Aの上,下方向の中間部には、直方体のブロック状をなすねじ座12Dが溶接等の手段を用いて固着され、該ねじ座12Dには、例えば2個の雌ねじ孔12D1が螺設されている。
14は旋回フレーム5に設けられた各車体側ブラケット5H,5J,5K,5Lと、エンジン9に設けられた各エンジン側ブラケット12との間にそれぞれ設けられた4個の防振部材を示し(3個のみ図示)、この防振部材14は、防振マウントとも呼ばれるものである。これら各防振部材14は、エンジン9を旋回フレーム5に対して弾性的に支持するものである。
ここで、防振部材14は、ゴム等の弾性体を用いて円柱状に形成され、荷重を受けて弾性変形することにより振動を緩和する弾性変形部14Aと、弾性変形部14Aの上部に上向きに突設された上側取付ボルト14Bと、弾性変形部14Aの下部に下向きに突設された下側取付ボルト14Cとにより構成されている。
防振部材14の下側取付ボルト14Cは、旋回フレーム5の各車体側ブラケット5H,5J,5K,5Lに挿通され、ナット15を用いて固定される。一方、防振部材14の上側取付ボルト14Bは、エンジン側ブラケット12の下板12Bに設けられたボルト挿通孔12B1に挿通され、このエンジン側ブラケット12にナット16を用いて固定される。
このように、各防振部材14は、旋回フレーム5の各車体側ブラケット5H,5J,5K,5Lとエンジン9の各エンジン側ブラケット12との間に設けられ、油圧ショベル1の走行時、掘削作業時に上部旋回体3からエンジン9に伝わる振動を、弾性変形部14Aを弾性的に変形させることによって緩和するものである。
次に、17は排気管11を介してエンジン9の排気側に接続された排気ガス後処理装置を示している。この排気ガス後処理装置17は、後述する支持台22に取付けられることによりエンジン9の上側に配置され、エンジン9から排出される排気ガスに対する後処理を行うものである。
ここで、排気ガス後処理装置17は、左,右方向に延びる円筒状をなす第1の後処理装置18と、左,右方向に延びる円筒状をなし第1の後処理装置18の後側に並列に配置された第2の後処理装置19と、第1の後処理装置18と第2の後処理装置19との間を接続する接続管20とにより大略構成されている。
第1の後処理装置18は、例えば粒子状物質除去装置からなり、左,右方向に延びる円筒状の筒状ケース18Aと、該筒状ケース18A内に配置された粒子状物質除去フィルタ(図示せず)とにより構成されている。筒状ケース18Aの長さ方向の一側(右側)には、排気管11の流出口が接続され、筒状ケース18Aの長さ方向の他側(左側)には、接続管20の流入口が接続されている。そして、第1の後処理装置18は、排気管11を通じて筒状ケース18A内に流入する排気ガス中の粒子状物質(PM)を、粒子状物質除去フィルタによって捕集して燃焼させることにより除去するものである。
第2の後処理装置19は、例えばNOx浄化装置および消音装置からなり、左,右方向に延びる円筒状の筒状ケース19Aと、該筒状ケース19A内に配置された尿素選択還元触媒、酸化触媒、排気マフラ(いずれも図示せず)とにより構成されている。筒状ケース19Aの長さ方向の一側(右側)には、接続管20の流出口が接続され、第1の後処理装置18によって粒子状物質が除去された排気ガスは、接続管20を通じて第2の後処理装置19の筒状ケース19A内に流入する。また、筒状ケース19Aの長さ方向の他側(左側)には、後処理された排気ガスを大気中に排出する尾管19Bが、上方に向けて突設されている。
第2の後処理装置19の筒状ケース19A内に配置された尿素選択還元触媒は、排気ガスに含まれる窒素酸化物を、尿素水から加水分解されたアンモニアにより選択的に還元反応させて窒素と水に分解することにより、排気ガスから窒素酸化物を除去する。また、酸化触媒は、窒素酸化物と反応しきれずに余ったアンモニアを酸化・分解する。さらに、排気マフラは、窒素酸化物が除去された排気ガスの騒音を抑制した後、尾管19Bへと導出する。
21は排気ガス後処理装置17に設けられた取付基板を示し、該取付基板21は、第1の後処理装置18を構成する筒状ケース18A、第2の後処理装置19を構成する筒状ケース19Aに一体的に設けられている。図5に示すように、取付基板21の下端側は、後述する支持台22のねじ座22Dにボルト締めされ、これにより、支持台22上に排気ガス後処理装置17が取付けられる構成となっている。
次に、排気ガス後処理装置17をエンジン9の上方に配置するために本実施の形態に用いられる支持台について説明する。
22は排気ガス後処理装置17が取付けられる支持部材としての支持台を示している。この支持台22は、エンジン9を上方から覆った状態で当該エンジン9と共に各防振部材14によって弾性的に支持されるものである。ここで、支持台22は、エンジン9の各エンジン側ブラケット12に対応する位置に配置され、上,下方向に延びた4本の平板状の脚部22Aと、これら4本の脚部22Aの上端側に配置されて水平方向に延び、エンジン9を上方から覆う平板状の上面部22Bとにより、全体としてエンジン9を跨ぐ矢倉状に形成されている。
各脚部22Aの下端側には、エンジン側ブラケット12のねじ座12Dに螺設された2個の雌ねじ孔12D1に対応する2個のボルト挿通孔22Cが穿設され、このボルト挿通孔22Cに挿通したボルト23を、エンジン側ブラケット12の雌ねじ孔12D1に螺入することにより、各脚部22Aがエンジン側ブラケット12に固定される。従って、支持台22は、上面部22Bによってエンジン9を上方から覆った状態で、エンジン側ブラケット12を介して防振部材14によって弾性的に支持される構成となっている。
一方、上面部22Bの上面側には、ブロック状をなす複数のねじ座22Dが溶接等の手段を用いて固着されている。従って、排気ガス後処理装置17に設けられた取付基板21の下端側を、ボルト24を用いて各ねじ座22Dに取付けることにより、支持台22の上面部22Bに排気ガス後処理装置17を取付けることができる。
このように、支持台22の各脚部22Aをエンジン側ブラケット12に取付け、支持台22の上面部22Bの上面側に排気ガス後処理装置17を取付けることにより、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを、共通な防振部材14を介して弾性的に支持することができ、両者を同じ振動系として旋回フレーム5上に搭載することができる構成となっている。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータはキャブ7に搭乗してエンジン9を作動させる。そして、オペレータが、キャブ7内に配置された走行用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、油圧ショベル1を走行させることができ、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、作業装置4を用いて土砂の掘削作業を行うことができる。
エンジン9の作動時には、有害物質である粒子状物質(PM)、窒素酸化物(NOx)を含む排気ガスが排出され、この排気ガスは、排気管11を通じて第1の後処理装置18の筒状ケース18A内に流入する。これに対し、筒状ケース18A内に配置された粒子状物質除去フィルタ(図示せず)が、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集し、燃焼して除去する。
第1の後処理装置18によって粒子状物質が除去された排気ガスは、接続管20を通じて第2の後処理装置19へと導かれ、尿素水噴射弁(図示せず)から尿素水が噴射されることにより、尿素水ないし尿素水から加水分解されたアンモニアが混合されたアンモニア混合排気となって筒状ケース19A内に流入する。
第2の後処理装置19の筒状ケース19A内に配置された尿素選択還元触媒(図示せず)は、排気ガスに含まれる窒素酸化物を、尿素水から加水分解されたアンモニアにより選択的に還元反応させて窒素と水に分解することにより、排気ガスから窒素酸化物を除去する。そして、窒素酸化物が除去された排気ガスは、排気マフラによって騒音が抑制された後、尾管19Bを通じて外部に排出される。このように、排気ガス後処理装置17によって、排気ガスに含まれる粒子状物質と窒素酸化物の排出量を低減することができる。
ところで、油圧ショベル1が不整地を走行するとき、あるいは作業装置4を用いて掘削作業を行うときには、上部旋回体3の旋回フレーム5は、地面の凹凸による下部走行体2の上下動や作業装置4の掘削反力によって振動を発生し、エンジン9は、油圧ショベル1の動作に関わらず自ら振動を発生するため、旋回フレーム5とエンジン9とは、振動の系統(振動系)が異なる。
これに対し、本実施の形態では、エンジン9に設けられたエンジン側ブラケット12に、支持台22の各脚部22Aを取付けることにより、旋回フレーム5に対し、エンジン9と支持台22とを防振部材14を介して弾性的に支持し、この支持台22の上面部22Bに排気ガス後処理装置17を取付ける構成としている。
これにより、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを、共通な防振部材14を介して旋回フレーム5上に支持することができ、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを同じ振動系とすることができる。従って、エンジン9と排気ガス後処理装置17との間を接続する排気管11の途中に、エンジン9と排気ガス後処理装置17との間に生じる振動を吸収するための緩衝用継手を設ける必要がなく、当該緩衝用継手の破損による排気ガスの漏れを抑えることができる。この結果、排気ガスに含まれる有害物質を排気ガス後処理装置17によって適正に除去することができ、排気ガス後処理装置17の信頼性を高めることができる。
しかも、排気ガス後処理装置17は、エンジン9とは独立して防振部材14に支持された支持台22に取付けられるので、排気ガス後処理装置17が大型化して重量が増大したとしても、この排気ガス後処理装置17の重量がエンジン9に悪影響を及ぼすことがなく、エンジン9の寿命を延ばすことができる。
また、支持台22を、4個のエンジン側ブラケット12に対応する4本の脚部22Aと、エンジン9を跨いで各脚部22Aの上端側に設けられた上面部22Bとにより矢倉状に形成し、この支持台22の上面部22Bに排気ガス後処理装置17を取付けることにより、排気ガス後処理装置17をエンジン9の真上で弾性的に支持することができる。この結果、排気ガス後処理装置17をエンジン9の重心位置の近傍に配置した状態で、これらエンジン9と排気ガス後処理装置17とを共通な防振部材14によって安定して支持することができる。
さらに、支持台22の各脚部22Aを、エンジン側ブラケット12のねじ座12Dにボルト23を用いて取付ける構成としたので、旋回フレーム5に対し防振部材14を介してエンジン9を取付ける作業と、エンジン側ブラケット12に支持台22を取付ける作業とを別々に行うことができる。
次に、図9および図10は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、排気ガス後処理装置を支持する支持部材を、エンジン側ブラケットと一緒に防振部材に共締めする構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31はエンジン9に設けられた4個のエンジン側ブラケットを示し、これらエンジン側ブラケット31は、第1の実施の形態によるエンジン側ブラケット12に代えて本実施の形態に用いたものである。
ここで、エンジン側ブラケット31は、第1の実施の形態によるものとほぼ同様に、上,下方向に延びる側板31Aと、該側板31Aの下端側から水平方向に張出す下板31Bと、側板31Aと下板31Bとの間を連結する一対の補強板31Cとにより大略構成されている。しかし、エンジン側ブラケット31は、側板31Aにねじ座が設けられていない点で、第1の実施の形態によるエンジン側ブラケット12とは異なるものである。
そして、エンジン側ブラケット31は、側板31Aが4個のボルト13を用いてエンジン9の外壁面に固定されることにより、エンジン9に一体的に設けられている。エンジン側ブラケット31の下板31Bには、防振部材14の上側取付ボルト14Bが挿通されるボルト挿通孔31B1が穿設されている。
32は排気ガス後処理装置17を支持する支持台を示し、該支持台32は、第1の実施の形態による支持台22に代えて本実施の形態に用いたものである。ここで、支持台32は、第1の実施の形態による支持台22とほぼ同様に、4個のエンジン側ブラケット31に対応する位置に配置された4本の脚部32Aと、これら4本の脚部32Aの上端側に配置されエンジン9を上方から覆う平板状の上面部32Bとにより、全体としてエンジン9を跨ぐ矢倉状に形成されている。
各脚部32Aの下端側は、エンジン側ブラケット31の下板31Bと対面するように水平方向に折曲げられた折曲部32Cとなり、該折曲部32Cには、エンジン側ブラケット31の下板31Bに穿設されたボルト挿通孔31B1に対応する1個のボルト挿通孔32Dが穿設されている。
そして、各車体側ブラケット5H,5J,5K,5Lにナット15を用いて取付けた防振部材14の上側取付ボルト14Bを、エンジン側ブラケット31の下板31Bに設けたボルト挿通孔31B1と、支持台32の折曲部32Cに設けたボルト挿通孔32Dとに挿通し、この上側取付ボルト14Bにナット16を螺着することにより、支持台32を、エンジン側ブラケット31と一緒に防振部材14に共締めすることができる。これにより、支持台32は、上面部32Bによってエンジン9を上方から覆った状態で、エンジン側ブラケット31と一緒に共通な防振部材14を介して弾性的に支持される構成となっている。
一方、支持台32の上面部32Bの上面側には、ブロック状をなす複数のねじ座32Eが溶接等の手段を用いて固着されている。従って、排気ガス後処理装置17に設けられた取付基板21の下端側を、ボルト24を用いて各ねじ座32Eに取付けることにより、支持台32の上面部32Bに排気ガス後処理装置17を取付けることができる。
このように、支持台32を構成する各脚部32Aの折曲部32Cを、エンジン側ブラケット31と一緒に防振部材14に取付け、支持台32の上面部32Bの上面側に排気ガス後処理装置17を取付けることにより、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを、共通な防振部材14を介して弾性的に支持することができ、両者を同じ振動系として旋回フレーム5上に搭載することができる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、本実施の形態においても、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを、共通な防振部材14を介して旋回フレーム5上に支持することができ、エンジン9と排気ガス後処理装置17とを同じ振動系とすることができる。従って、エンジン9と排気ガス後処理装置17との間を接続する排気管11の途中に緩衝用継手を設ける必要がなく、当該緩衝用継手の破損による排気ガスの漏れを抑えることができる。この結果、排気ガスに含まれる有害物質を排気ガス後処理装置17によって適正に除去することができ、排気ガス後処理装置17の信頼性を高めることができる。
しかも、本実施の形態によれば、防振部材14の上側取付ボルト14Bに対し、エンジン側ブラケット31のボルト挿通孔31B1と、支持台32のボルト挿通孔32Dとを挿通することにより、支持台32を、エンジン側ブラケット31と一緒に防振部材14に共締めすることができる。この結果、旋回フレーム5に対し、防振部材14を介してエンジン9を取付ける作業と、防振部材14を介して支持台32を取付ける作業とを同時に行うことができ、その作業性を高めることができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、エンジン9を上方から覆う支持台22に、排気ガス後処理装置17のみを取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図11に示す変形例のように、エンジン9の冷却ファン9Aを前側から覆うファンガード33を、ブラケット34を介して支持台22に取付ける構成としてもよい。このことは、第2の実施の形態による支持台32についても同様である。
また、上述した実施の形態では、排気ガス後処理装置17として、筒状ケース18A内に粒子状物質除去フィルタを配置した第1の後処理装置18と、筒状ケース19A内に尿素選択還元触媒、酸化触媒、排気マフラを配置した第2の後処理装置19とを、接続管20を介して接続したものを例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば単一の筒状ケース内に粒子状物質除去フィルタ、尿素選択還元触媒、酸化触媒、排気マフラを配置した排気ガス後処理装置を、支持台22(32)に取付ける構成としてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、建設機械として、クローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベル、ホイールローダ、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
5 旋回フレーム
5H,5J,5K,5L 車体側ブラケット
9 エンジン
11 排気管
12,31 エンジン側ブラケット
14 防振部材
17 排気ガス後処理装置
18 第1の後処理装置
19 第2の後処理装置
22,32 支持台(支持部材)
22A,32A 脚部
22B,32B 上面部

Claims (4)

  1. 自走可能な車体と、該車体に搭載されたエンジンと、前記車体と前記エンジンとの間に設けられ前記エンジンを弾性的に支持する防振部材と、前記エンジンに排気管を介して接続され前記エンジンからの排気ガスに対する後処理を行う排気ガス後処理装置とを備えてなる建設機械において、
    前記エンジンを上方から覆った状態で前記エンジンと共に前記防振部材によって弾性的に支持される支持部材を設け、
    前記排気ガス後処理装置は、前記エンジンの上側に位置して前記支持部材に取付ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記支持部材は、下端側が前記防振部材によって支持され上,下方向に延びる複数の脚部と、該各脚部の上端側に配置され前記エンジンを上方から覆う上面部とを有する矢倉状に形成し、
    前記排気ガス後処理装置は、前記支持部材の上面部に取付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記防振部材は、前記車体に固定して設けられた車体側ブラケットと前記エンジンに固定して設けられたエンジン側ブラケットとの間に設ける構成とし、
    前記支持部材は、前記エンジン側ブラケットに取付ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記防振部材は、前記車体に固定して設けられた車体側ブラケットと前記エンジンに固定して設けられたエンジン側ブラケットとの間に設ける構成とし、
    前記支持部材は、前記エンジン側ブラケットと一緒に前記防振部材に共締めする構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016102358A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 日立建機株式会社 建設機械
JP2016176318A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 住友建機株式会社 小旋回型ショベル
JP2017193428A (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 コベルコ建機株式会社 建設機械のエンジン取付構造
US9856626B2 (en) 2015-05-21 2018-01-02 Komatsu Ltd. Hydraulic excavator

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