JP2014237452A - 紙製液体容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲み口部から剥がしたあと、また再封することのできるタブ材、また更には、持ちやすく開封性の良いタブ材を、設けた紙製液体容器を提供する。【解決手段】紙層を有する積層材料からなる容器本体と、容器本体に設けられた飲み口部となる開口部を覆って密封するタブ材200とを具備する紙製液体容器であって、タブ材が積層材料からなり、外層の基材層6と最内層のヒートシール性樹脂層2aを有し、ヒートシール性樹脂層の基材層寄りに剥離層7を介して粘着剤層8を具備している。また更には、タブ材は、開口部を覆って密封する密封部と、開封するときに指でつまむためのつまみ部を有し、つまみ部には、その先端から密封部に向かって、切り込みが設けられている。【選択図】図9

Description

本発明は、紙製液体容器に関するものである。特に、飲料などの内容物を収納する紙層を主体とした積層材料からなり、容器本体に設けられた開口部からなる飲み口部がタブ材で覆われて密封されている紙製液体容器に関するものである。
近年、飲み口部を、易開封性を有するタブ材で覆った紙製液体容器が、従来の缶容器の代替品として使用後の廃棄処理のし易さなどから液体食品分野で使用されている。この紙製液体容器の形状としては円筒状や角筒状のものなどがある。
これら紙製液体容器は、天板に設けられた飲み口部となる開口部から、殺菌された果汁や液体飲料をアセプティック充填し、その後開口部をタブ材で密封することにより、内容物が充填された紙製液体容器が得られる。
このような、紙製液体容器の飲み口部を密封するタブ材には、例えば、折り適性を有する合成樹脂製合成紙とバリア性を有する合成樹脂フィルムとが積層されているものがあり、このタブ材は、天板中央部に一端がシールされ、飲み口部をシール密封し、他端が天板と側壁板との共締め部分に掛かるように長く設けられているタブ材がある(特許文献1)。
このタブ材は、天板から引き剥がすと飲み口部を再封することができず、液体の内容物が残った状態で保管すると、保管する最中に転倒して内容物がこぼれてしまうといった問題があった。また、開口部が大きいとつまみ部が短くくなり、持ちにくく易開封性に劣るという問題もあった。
公知文献を以下に示す。
特開平10−324361号公報
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、飲み口部から剥がしたあと、また再封することのできるタブ材を設けた紙製液体容器を提供することを課題としている。また更には、持ちやすく開封性の良いタブ材を設けた紙製液体容器を提供することを課題としている。
本発明の請求項1に係る発明は、紙層を有する積層材料からなる容器本体と、前記容器本体に設けられた飲み口部となる開口部を覆って密封するタブ材とを具備する紙製液体容器であって、前記タブ材が積層材料からなり、外層の基材層と最内層のヒートシール性樹脂層を有し、該ヒートシール性樹脂層の前記基材層寄りに剥離層を介して粘着剤層を具備していることを特徴とする紙製液体容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記タブ材は、前記開口部を覆って密封する密封部と、開封するときに指でつまむためのつまみ部を有し、該つまみ部には、その先端から前記密封部に向かって、切り込みが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙製液体容器である。
本発明の紙製液体容器は、タブ材を飲み口部から剥がしたあと、また再封することができる。また更には、タブ材が持ちやすく開封性が良い。
本発明の紙製液体容器の一例を模式的に斜視で示した説明図である。 図1のX−X断面図である。 本発明の紙製液体容器の一例のタブ材を模式的に平面で示した説明図である。 本発明の紙製液体容器の一例を模式的に平面で示した説明図である。 本発明の紙製液体容器の一例の切り込みで分断されたタブ材のつまみ部の先端を重ね合わせて持ち上げた状態を模式的に平面で示した説明図である。 本発明の紙製液体容器の一例の側壁板に用いる積層材料の模式的な断面図である。 本発明の紙製液体容器の一例の天板に用いる積層材料の模式的な断面図である。 本発明の紙製液体容器の一例の底板に用いる積層材料の模式的な断面図である。 本発明の紙製液体容器の一例のタブ材に用いる積層材料の模式的な断面図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の紙製液体容器の一例を模式的に斜視で示した説明図、図2は、図1のX−X断面図、図3は、本発明の紙製液体容器の一例のタブ材を模式的に平面で示した説明図、図4は、本発明の紙製液体容器の一例を模式的に平面で示した説明図、5は、本発明の紙製液体容器の一例で切り込みで分断されたタブ材のつまみ部の先端を重ね合わせて持ち上げた状態を模式的に平面で示した説明図である。
本例の紙製液体容器は、図1のように、容器本体100とタブ材200からなっている。容器本体100は、図2の断面図のように、側壁板10と、その上端部に天板20と、下端部に底板30が設けられている。
側壁板10には、両端部を重ね合わせてシールされた重ね部11が設けれ、筒状に巻かれている。天板20は、周縁部が上方に折り曲げられた上方折曲部21を有し、側壁板10の上端部に挿入され、側壁板10の上端を内側に折り返して、上端折返し部12を設け、天板20の上方折曲部21を覆ってシールされている。
底板30は、周縁部が下方に折り曲げられた下方折曲部31を有し、側壁板10の下端部に挿入され、側壁板10の下端を内側に折り返して、下端折返し部13を設け、底板30の下方折曲部31を覆ってシールされている。
天板20の中央部分には、飲み口部となる開口部22が設けられている。そして、この開口部22を覆うようにタブ材200が剥離可能にシールされていて、開口部22を密閉している。
タブ材200は、図3のように、容器本体100の開口部22を覆って密封する密封部201と、開封するときに指でつまむためのつまみ部202からなり、つまみ部202には、その先端から密封部201に向けて、切り込み203が設けられている。
そして、図4のように、容器本体100の天板20に設けられた飲み口となる開口部22を、このタブ材200の密封部201で覆うように密着させ、開口部22の周囲にシール部204を設けて容器本体100を密封している。
図5は、本発明の紙製液体容器の一例で、切り込みで分断されたタブ材のつまみ部の先端を重ね合わせて持ち上げた状態を模式的に平面で示した説明図である。
この紙製液体容器を開封するには、タブ材200のつまみ部202を爪で持ち上げるようにする。このようにすると、切り込み203がつまみ部に設けられているので、切り込みで分断されたつまみ部の先端が、図5のように重なり合って、持ち上がりやすくなり、指を差し込んでつまむことができる。そのため、密封部201を剥離して、容器本体100から開口部22を開封することが容易にできる。
図6は、本発明の紙製液体容器の一例の側壁板に用いる積層材料の模式的な断面図、図7は、本発明の紙製液体容器の一例の天板に用いる積層材料の模式的な断面図、図8は、本発明の紙製液体容器の一例の底板に用いる積層材料の模式的な断面図である。
容器本体100を構成する側壁板10、天板20および底板30はそれぞれ、紙層1を主体とし、その表裏にヒートシール性樹脂層2が設けられた積層材料からなっている。必要に応じて、紙層1と表裏のヒートシール性樹脂層2の間にバリア層3を設けることが出来る。
本例では、側壁板10は、図6のように、紙層1の外側にヒートシール性樹脂層2が設けられ、紙層1の内側にバリア層3と基材フィルム層4とヒートシール性樹脂層2が設けられている。
また、天板20は、図7のように、紙層1の外側に接着樹脂層5を介して、バリア層3とヒートシール性樹脂層2が設けられ、紙層1の内側には、接着樹脂層5を介して、基材フィルム層4とバリア層3とヒートシール性樹脂層2が設けられている。天板20では、内側のバリア層3は、蒸着フィルム層3aと高分子バリア層3bからなっている。
底板30は、図8のように、紙層1の外側にヒートシール性樹脂層2が設けられ、紙層1の内側に、接着樹脂層5を介して、基材フィルム層4とバリア層3とヒートシール性樹脂層2が設けられている。バリア層3は、蒸着フィルム層3aと高分子バリア層3bからなっている。
紙層1には、板紙が用いられる。特に好ましくはミルクカートン原紙が用いられる。また坪量としては、140から400g/mのものが用いられる。
表裏のヒートシール性樹脂層2には、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンの未延伸フィルムや、あるいは、ポリプロピレンの未延伸フィルムを使用することが出来る。
バリア層3としては、無機化合物や金属の蒸着フィルムからなる蒸着フィルム層3aや、ガスバリア性の高い樹脂フィルムからなる高分子バリア層3bが用いられる。これらを多層で、あるいは、蒸着フィルム層3aと高分子バリア層3bを積層して用いることが出来る。
蒸着フィルム層3aの蒸着フィルムの蒸着基材フィルムの樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエーテルスルフォン、ポリメチルメタクリレートなどを使用することができる。
その中でも耐熱性、強度、蒸着適性等の点からポリエステルフィルム、ポリアミドフィルムが好ましい。また、これらのフィルムの厚さは、特に限定されないが、6〜25μmの厚さが好ましい。
蒸着する無機化合物には、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化錫、酸化マグネシウム、あるいはそれらの混合物などが使用できる。また、蒸着する金属としては、アルミニウムや錫などが使用できる。
蒸着フィルムの蒸着基材フィルムには、蒸着する無機化合物や金属との密着性向上のため、蒸着アンカーコート剤を塗布して蒸着アンカー層を設けても良い。また、蒸着した蒸着層の外表面に保護層を設けても良い。保護層として水溶性高分子と、金属アルコキシドあるいはその加水分解物との混合液を塗布して設けても良い。
高分子バリア層3bのガスバリア性の高い樹脂フィルムとしては、MXD−ナイロン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などの樹脂の2軸延伸フィルムなどが使用できる。
基材フィルム層4としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン−6、ナイロン−66、MXDナイロンなどポリアミドなどの延伸あるいは未延伸のフィルムが好ましく使用できる。
接着樹脂層5は、層と層の間を接着させるサンドイッチラミネーション法による押出し樹脂の層であり、押出し樹脂としては、熱可塑性樹脂であれば良いが、本例では一般に用いられている低密度ポリエチレンを用いている。
図9は、本発明の紙製液体容器の一例のタブ材に用いる積層材料の模式的な断面図である。
タブ材200を構成する積層材料は、最外層の基材層6と最内層のヒートシール性樹脂層2aを有し、ヒートシール性樹脂層2aの前記基材層6寄りに剥離層7を介して粘着剤層8が設けられている。
最外層の基材層6には、紙層1aや基材フィルム層4を用いることができる。また、これらの積層フィルムを基材層6としても良い。
タブ材200のヒートシール性樹脂層2aは、天板20の表側のヒートシール性樹脂層2と剥離可能にヒートシールすることの出来るイージーピール樹脂層とすることが望ましい。また、必要に応じてバリア層3を設けることが出来る。
本例では、図9のように、基材層6として、基材フィルム層4と紙層1aを積層して用い、紙層1aの内側に粘着剤層8、剥離層7、バリア層3、ヒートシール性樹脂層2aの構成になっている。
基材層6に用いる基材フィルム層4には、容器本体100に用いた基材フィルム層4と同じものが使用できる。紙層1aには、板紙ではなく、40から100g/m程度の紙を使用する。バリア層3には、側壁板10、天板20および底板30に用いるバリア層3と同じ、蒸着フィルム層3aや、高分子バリア層3bを用いることができる。
ヒートシール性樹脂層2aに用いるイージーピール樹脂層には、天板20の表側のヒートシール性樹脂層2と剥離可能にヒートシールすることの出来る樹脂が用いられる。押出しラミネーション法で溶融樹脂にして押し出して設けても良いし、あらかじめ製膜したフィルムをドライラミネーション法でポリエスエル系の2液硬化型接着剤などを用いて積層して設けても良い。
イージーピール樹脂層に用いる樹脂は、天板20の表側のヒートシール性樹脂層2の樹脂と同じ種類の樹脂を1成分とする混合樹脂、例えば、ヒートシール性樹脂層2の樹脂がポリエチレンであれば、ポリエチレンを1成分として、他のポリオレフィンとの混合樹脂を用いることが出来る。
あるいは、ヒートシール性樹脂層2の樹脂のモノマーと同じモノマーを1成分とする共重合体、例えば、ヒートシール性樹脂層2の樹脂がポリエチレンであれば、エチレンとプロピレンの共重合体などを使用することができる。
粘着剤層8は、高粘度で一旦貼って剥がした後で再度貼ることの出来る粘着剤からなっている。粘着剤としては、合成ゴム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、ポリビニルエーテル樹脂系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤などが挙げられる。これらの粘着剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
粘着剤層8の積層手法としては、特に制限なく種々の方法を用いることができる。例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンコーター、ダイコーター、コンマコーター、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キスコーターなどが挙げられる。粘着剤層8の厚みは、通常10〜100μm程度の範囲、より好ましくは15〜50μmにあればよい。
剥離層7は、紙やフィルムに剥離剤を塗布したものが用いられる。剥離剤としてシリコーン樹脂を塗布したシリコーンペーパーを使用することができる。
このように、タブ材200が、最外層の基材層6と最内層のヒートシール性樹脂層2aを有し、ヒートシール性樹脂層2aの前記基材層6寄りに剥離層7を介して粘着剤層8が設けられているので、タブ材200を容器本体100の開口部22から剥がした後、剥離層7と粘着剤層8の間で剥がして、基材層6と粘着剤層8になったタブ材で、再度、開口部22を覆うように粘着剤層8面で貼ることができ、再封することができる。
以下、本発明の紙製液体容器の製造方法について説明する。
紙製液体容器を製造するには、まず、あらかじめ端面保護加工を施した側壁板10を筒状に巻いて両端部を重ね合わせ、熱風により加熱して、各ヒートシール性樹脂層2を溶融させて、圧着しヒートシールして、重ね部11を設け、筒状にする。
従来からある紙カップの底部を形成するのと同様に、天板20の周縁部を上方に折り曲げて上方折曲部21を設ける。天板20を側壁板10の上端部に挿入し、天板20の上方折曲部21と、側壁板10の上端部を熱風により加熱し、各ヒートシール性樹脂層2を溶融させて、側壁板10の上端を内側に折り返して、上端折返し部12を設け、天板20の
上方折曲部21を覆い、圧着させてヒートシールする。
同様に、底板30の周縁部を下方に折り曲げて下方折曲部31を設ける。底板30を側壁板10の下端部に挿入し、底板30の下方折曲部31と、側壁板10の下端部を熱風により加熱し、各ヒートシール性樹脂層2を溶融させて、側壁板10の下端を内側に折り返して、下端折返し部13を設けて、底板30の下方折曲部31を覆い、圧着させてヒートシールする。
そして、図3に示した形状に打ち抜いたタブ材200で天板20の開口部22を塞ぐようにヒートシールにより取り付ける。これにより、本例の紙製液体容器が製造される。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
先ず、本発明の紙製液体容器を構成する側壁板、天板、底板、タブ材に用いる積層材料を作成した。
<側壁板用積層材料>
バリア層3として酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmを用意し、その蒸着面に、基材フィルム層4のポリエチレンテレフタレートフィルム12μmをドライラミネーション法に積層した。ドライラミネーション法の接着剤には、ポリエステル樹脂系の二液反応型接着剤を用いた(以下、ドライラミネーション法には全て、この接着剤を用いる)。
この積層体の基材フィルム層4の面にポリエステル樹脂系の二液反応型アンカー剤を塗布して(以下、アンカー剤を用いる場合は、全てこの接着剤を用いる)、裏面のヒートシール性樹脂層2をエクストルーダーで押出して、60μmのポリエチレン樹脂層を設け、内装側フィルムを積層した。
別途、紙層1の坪量320g/mの板紙を用意し、その片面にエクストルーダーから低密度ポリエチレンを押出し、表側のヒートシール性樹脂層2を20μmの厚さで設け外装側フィルムを作成した。この外装側フィルムの紙層1の面と、内装側フィルムのバリア層3の面をドライラミネーション法にて積層し、側壁板用積層材料を作成した。
<天板用積層材料>
バリア層3aとして酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmを用意し、その蒸着面に、高分子バリア層3bのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム15μmをドライラミネーション法により積層し、更に高分子バリア層3bの面に、基材フィルム層4のポリエチレンテレフタレートフィルム9μmをドライラミネーション法に積層した。
この積層体のバリア層3aの面にアンカー剤を塗布し、内面側のヒートシール性樹脂層2の低密度ポリエチレン60μmをエクストルーダーで押出して設け、内装側フィルムを作成した。
別途、紙層1の坪量200g/mの板紙と、バリア層3として酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmを用意し、紙層1とバリア層3をサンドイッチラミネーション法により、低密度ポリエチレンを厚さ50μmで押し出して、接着樹脂層5を設けて積層し、更に、バリア層3の面にアンカー剤を塗布し、外面のヒートシール性樹脂層2をエクストルーダーで押出して、35μmのポリエチレン樹脂層を設け、外装側フ
ィルムを積層した。
内装側フィルムの基材フィルム層4の面にアンカーコート剤を塗布し、外装側フィルムの紙層1の面をサンドイッチラミネーション法により、低密度ポリエチレンを厚さ45μmで押し出して、接着樹脂層5を設けて積層し、天板用積層材料を作成した。
<底板用積層材料>
バリア層3aとして酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmを用意し、その蒸着面に、高分子バリア層3bのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム15μmをドライラミネーション法により積層し、更に高分子バリア層3bの面に、基材フィルム層4のポリエチレンテレフタレートフィルム12μmをドライラミネーション法に積層した。
この積層体のバリア層3aの面にアンカー剤を塗布し、内面側のヒートシール性樹脂層2の低密度ポリエチレン60μmをエクストルーダーで押出して設け、内装側フィルムを作成した。
別途、紙層1の坪量160g/mの板紙を用意し、内装側フィルムの基材フィルム層4の面にアンカー剤を塗布し、紙層1とサンドイッチラミネーション法により、低密度ポリエチレンを厚さ35μmで押し出して、接着樹脂層5を設けて積層し、続いて、紙層1の面に外面のヒートシール性樹脂層2をエクストルーダーで押出して、20μmのポリエチレン樹脂層を設け、底板用積層材料を作成した。
<タブ材用積層材料>
基材フィルム層4のポリエチレンテレフタレートフィルム12μmと、紙層1aの坪量81.4g/mの紙をドライラミネーション法にて積層し、基材フィルム層4に微細孔加工を施して外装側フィルムを作成した。
剥離層7の坪量が41g/mのシリコーンペーパーと、バリア層3の酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmをドライラミネーション法にて積層し、更に、バリア層3の面に、ヒートシール性樹脂層2aの混合樹脂フィルム35μmをドライラミネーション法にて積層し、内装側フィルムを作成した。混合樹脂は、低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンを混合したものを用いた。
この内装側フィルムの剥離層7の面と、外装側フィルムの紙層1aの面とを、粘着剤層8の粘着剤を塗布して貼り合わせ、タブ材用積層材料を作成した。
<紙製液体容器の作成>
側壁板、天板、底板用積層材料をそれぞれ、スリット、断裁、打ち抜き加工などにより、それぞれのブランク形状に成形した。また、タブ材用積層材料は、スリット、断裁、打ち抜き加工などにより、図3に示す形状のタブ材にした。
これらのブランクならびにタブ材を用いて、紙容器製造機および液体充填シール機により、前述の<紙製液体容器の製造方法>に基づいて作成し、内容量195gの直径53mmの筒状の実施例1の紙製液体容器を作成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
タブ材用積層材料を下記の構成に変更し、剥離層7と粘着剤層8を設けなかった以外は、
実施例1と同様にして比較礼1の紙製液体容器を作成した。
基材フィルム層4の微細孔加工を施したポリエチレンテレフタレートフィルム12μmと、紙層1aの坪量81.4g/mの紙をドライラミネーション法にて積層し、外装側フィルムを作成した。
この外装側フィルムの紙層1aの面に、バリア層3の酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmと、更に、ヒートシール性樹脂層2aの混合樹脂フィルム35μmを順次ドライラミネーション法にて積層し、比較礼1に用いるタブ材用積層材料を作成した。
以下に、実施例と比較例との比較結果について説明する。
<比較結果>
実施例1の紙製液体容器にて開封性を評価したところ、比較例1と比較しつまみ部が立体になることによりつまみ部がわかりやすく、持ちやすくなり容易に開封できるようになった。
また、実施例1の紙製液体容器では、剥がしたタブ材を剥離層7と粘着剤層8の間で剥離して、基材フィルム層4と紙層1aと粘着剤層8のタブ材にして、粘着剤層8で開口部22を覆うように粘着させ、再封することができた。一方、比較例1は粘着層がないので、再封することはできなかった。
100・・・容器本体
10・・・側壁板
11・・・重ね部
12・・・上端折返し部
13・・・下端折返し部
20・・・天板
21・・・上方折曲部
22・・・開口部
30・・・底板
31・・・下方折曲部
200・・・タブ材
201・・・密封部
202・・・つまみ部
203・・・切り込み
204・・・シール部
1、1a・・・紙層
2、2a・・・ヒートシール性樹脂層
3・・・バリア層
3a・・・蒸着フィルム層
3b・・・高分子バリア層
4・・・基材フィルム層
5・・・接着樹脂層
6・・・基材層
7・・・剥離層
8・・・粘着剤層

Claims (2)

  1. 紙層を有する積層材料からなる容器本体と、前記容器本体に設けられた飲み口部となる開口部を覆って密封するタブ材とを具備する紙製液体容器であって、前記タブ材が積層材料からなり、外層の基材層と最内層のヒートシール性樹脂層を有し、該ヒートシール性樹脂層の前記基材層寄りに剥離層を介して粘着剤層を具備していることを特徴とする紙製液体容器。
  2. 前記タブ材は、前記開口部を覆って密封する密封部と、開封するときに指でつまむためのつまみ部を有し、該つまみ部には、その先端から前記密封部に向かって、切り込みが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙製液体容器。
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