JP2014230410A - 電力用半導体素子のゲート制御装置 - Google Patents

電力用半導体素子のゲート制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】運転条件に依らずにターンオン時のIEGTと相対するダイオード双方の総合損失を低減し、且つピーク電流を抑制可能なIEGTのゲート制御装置を提供する。
【解決手段】PWM制御手段40とゲート駆動手段10Nとで構成する。PWM制御手段40はPWM信号とインバータの出力電流値に応じた遅延時間をゲート駆動手段10Nに与える。ゲート駆動手段10Nは、PWM信号を入力とする第1の駆動手段と、IEGTのコレクタ電流を検出する電流検出手段15と、この電流がしきい値となったときトリガ信号を出力する比較手段16と、PWM信号がターンオン信号であるとき、トリガ信号を遅延時間分遅らせる遅延手段17と、遅延手段17の出力によって、IEGTにゲート電圧を供給する第2の駆動手段と、複数の抵抗、または複数の抵抗及びダイオードから成り、第1の駆動手段の出力と第2の駆動手段の出力を結合する結合手段14とで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁ゲートを有する電力用半導体素子のゲート制御装置に関する。
高電圧絶縁ゲート型半導体素子として、IGBTやIEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)が広く用いられている。IGBTおよびIEGTは絶縁ゲートを有する大電力の制御が可能な電力用半導体素子であり、電気自動車やハイブリッド自動車、産業用機器、電鉄用モータドライブなどに広く用いられている。
これら電力用半導体素子の一般的なゲート制御装置の場合、例えばPチャンネルのMOSFETおよびNチャンネルMOSFETの組合せによりゲートの電圧を上下させる構成が採用されており、各MOSFETのゲート端子への信号は、光ファイバーなどを介して与えられる1つのゲート制御信号を受信し、レベルシフタなどを介して得るのが普通である。この様な従来のゲート制御装置においては、ターンオンおよびターンオフするIGBT/IEGTと同一スイッチングレグの反対極性のIGBT/IEGTに逆並列に接続された還流ダイオード(以下、単に「相対するダイオード」と呼称する)のリバースリカバリの間、ゲート電流は固定された抵抗値をもつゲート抵抗により制御されていた。このため、ゲート電極の電荷量はその間、木目細かい制御が出来ない。すなわち過渡的に変化するゲート電圧VGEは、正ゲート電源電圧VGGあるいは負ゲート電源電圧−VGGとの間の電位差とゲート抵抗によってオームの法則によって定まる電流値以外の電流をゲート電極に流入、排出することが出来ないため、特に電力用半導体の過渡的動作を木目細かく制御することは出来なかった。
この様な問題に対して、従来からいくつかの提案が為されている。例えば、ゲート駆動回路を2対持ち、一方の駆動タイミングを所定の遅延時間だけ遅らせることにより、誤動作の防止と、スイッチング時の高dV/dt、高dI/dtの問題の両方の解決を図ろうとする提案がある(例えば特許文献1参照)。
また、ゲート駆動用の補助回路を持ち、スイッチング時のコレクタ電圧やゲート電圧の特徴点を捉えて、補助回路を動作させることによってゲート抵抗の値を等価的に小さくする提案も為されている(例えば特許文献2参照)。
特開2006−340579号公報(第9−12頁、図1) 特開2009−54639号公報(第3−4頁、図3)
上記先行技術を考慮しても、次のような理由から課題が残る。一般に、ターンオン時のコレクタ電流のピーク(すなわち相対するダイオードのリバースリカバリ電流のピーク)を抑えるためにはゲート電流を少なくする必要があるが、逆にコレクタ電圧のテールを短くして損失を低減するためには、ゲート電流を多くする必要がある。しかしながらその両者の要求が両立しない。このため従来の提案では、IGBT/IEGTと相対するダイオード双方の総合損失を低減させるような効果は必ずしも無く、また補助回路などの駆動タイミングによっては相対するダイオードに過剰な電流が流れ、ダイオードの破壊を招く恐れがある。例えば、特許文献1に示された手法では、遅延時間が固定であるため、運転条件によってはIGBTに相対するダイオードのリバースリカバリ時のピーク電流の増加によってダイオードの破壊を招く恐れがある。また、特許文献2に示された手法では、上記特徴点以外では補助回路を駆動することが出来ない。従って運転条件によってはIGBT/IEGTのターンオン損失と相対するダイオードのリバースリカバリ損失を合わせた総合損失が大きくなり、最適なゲート駆動を実現することが困難となる。
本発明は上記事情に鑑みて為されたもので、運転条件に依らずにターンオン時のIGBT/IEGTと相対するダイオード双方の総合損失を低減し、且つピーク電流を抑制可能な電力用半導体素子のゲート制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電力用半導体素子のゲート制御装置は、インバータを構成する複数の電力用半導体素子用のPWM信号を発生するPWM制御手段と、前記電力用半導体素子の各々のゲートを駆動する複数のゲート駆動手段とから成るゲート制御装置であって、前記PWM制御手段は、前記PWM信号と、前記インバータの出力電流値または出力電流指令値に応じた遅延時間信号を前記ゲート駆動手段に供給し、前記各々のゲート駆動手段は、前記PWM信号を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第1の駆動手段と、前記電力用半導体素子のコレクタ電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段で検出された瞬時電流が所定の電流しきい値となったときトリガ信号を出力する比較手段と、前記PWM信号がターンオン信号であるとき、前記トリガ信号から前記遅延時間分遅らせて連続信号を出力する遅延手段と、前記遅延手段の出力を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第2の駆動手段と、複数の抵抗、または複数の抵抗及びダイオードから成り、前記第1の駆動手段の出力と前記第2の駆動手段の出力を結合する結合手段とを具備したことを特徴としている。
この発明によれば、運転条件に依らずにターンオン時のIGBT/IEGTと相対するダイオード双方の総合損失を低減し、且つピーク電流を抑制可能な電力用半導体素子のゲート制御装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の回路構成図。 本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の動作タイミングチャート。 図1における遅延手段の一例を示す内部構成図。 本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の駆動対象例を示す回路構成図。 本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の動作説明図(コレックタ電圧とコレクタ電流と遅延時間)。 本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の動作説明図(インバータ電流指令値と遅延時間)。 本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の動作説明図(コレクタ電圧と遅延時間)。 本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の遅延時間とスイッチング損失のシミュレーション結果。 本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の遅延時間とピーク電流のシミュレーション結果。 遅延時間に対するコレクタ電流ピーク値とターンオン損失の実験結果の例。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート制御装置の回路構成図である。図1の信号系の図示においては、レベルシフタや接地側の配線等を省略している。図1に示すゲート制御装置は、PWM制御回路40とゲート駆動装置10Nとから構成され、電力用半導体素子1Nのゲートをオンオフ駆動する。PWM制御回路40は、その詳細を後述するように、インバータをPWM制御するためのPWM信号1を発生してゲート駆動装置10Nに供給する共に、インバータの出力電流値に応じた遅延時間tdelay設定信号を発生させ、ゲート駆動装置10Nに供給する。ここで、PWM制御回路40は、インバータ全体の制御を行う主制御部の一部または全部を含んでいると考えて良い。また、上記インバータ出力電流値は、実際に検出される電流であっても電流の指令値であっても良い。
ゲート駆動装置10Nでは、PWM信号1を、オンオフ判別手段11を介してMOSFETドライバ12A及び12Bに与える。そしてMOSFETドライバ12A、12Bの各々の出力は夫々PチャンネルMOSFET13A、NチャンネルMOSFET13Bのゲートに接続され各々の電力用半導体素子をドライブする。PチャンネルMOSFET13AとNチャンネルMOSFET13Bは直列接続され、PチャンネルMOSFET13Aのコレクタは正ゲート電源に、NチャンネルMOSFET13Bのエミッタは負ゲート電源に夫々接続されている。そしてPチャンネルMOSFET13AとNチャンネルMOSFET13Bの接続点から、結合回路14内のゲート抵抗Rg1を介して駆動対象電力用半導体素子であるIEGT1Nのゲートを駆動する。
IEGT1Nのコレクタ電流は電流検出手段15によって検出され、その出力は比較手段16に与えられる。本実施例では、電流の検出はロゴスキーコイルや電流トランスを用い、場合によってはノイズフィルタを介して比較手段16に信号を送る。尚、図1ではエミッタ側の電流を検出しているが、エミッタ電流とコレクタ電流は基本的に同一であるので両者を含めてコレクタ電流と総称する。比較手段16はオペレーショナルアンプを用いた回路で構成しており、ここで検出された瞬時電流が所定のしきい値以上かどうかを判定し、所定のしきい値以上であれば遅延手段17にトリガ信号を与える。遅延手段17は、このトリガ信号と前述したオンオフ判定手段11からのオンオフ判定信号および、遅延時間tdelay設定信号を受け、PWM信号1がオンゲート信号(ターンオン信号)であるときにはトリガ信号から所定のtdelay1時間遅らしたタイミングでMOSFETドライバ18に連続信号を与える。MOSFETドライバ18の出力はPチャンネルMOSFET19のゲートに接続されているので、この出力でPチャンネルMOSFET19をドライブする。PチャンネルMOSFET19のコレクタは正ゲート電源に、エミッタは結合回路14内のゲート抵抗Rg2を介して駆動対象素子であるIEGT1Nのゲートに接続されている。
以下に、図2に示すゲート制御装置の動作タイミングチャート及び図3に示す遅延手段の一例を示す内部構成図を参照して上記動作の詳細を説明する。図2において、図2(a)はPWM制御回路40における各信号のタイミングチャート、図2(b)はゲート駆動装置10Nにおける各信号のタイミングチャート、そして図2(c)はIEGT1Nのコレクタ電圧とコレクタ電流の波形を示す。また、図2のタイミングチャートの前半部分は、時刻t=t01においてIEGT1Nのコレクタ電流の指令値が所定のIc0の場合、後半部分は時刻t=t02においてIEGT1Nのコレクタ電流の指令値が所定のIc0よりΔIc増加した場合のタイミングチャートを示している。前半部分と後半部分の動作は基本的に同一であるので、以下前半部分についての動作を説明する。
図2(a)におけるPWM信号0は基準となるPWM信号であり、t=t01で立上り、図1のIEGT1Nをw1のパルス幅だけオンさせる指令信号である。そしてPWM信号0に対し、wait時間だけ遅らせたPWM信号1をゲート駆動装置10Nに送信する。また、後述する演算によってPWM制御回路40で設定された遅延時間tdelay設定信号を、図示するようにt=t01のタイミングでゲート駆動装置10Nに送信する。ここで、wait時間は上記の遅れ時間tdelay1に若干の余裕時間を加算することによってPWM制御回路40で設定する。
PWM制御回路40から送信されたPWM信号1は伝送遅れ時間flt1だけ遅れてゲート駆動装置10Nに到達し、図2(b)に示すようにMOSFET13Aの駆動信号となる。また、同様に遅延時間tdelay設定信号も伝送遅れ時間flt1だけ遅れてゲート駆動装置10Nに到達し遅延時間tdelayの設定信号として図3の遅延手段17の積分器171に与えられる。そして積分器171はtdelay設定信号の立上りと同時に積分を開始し、tdelay1時間積分を行ったあと積分停止しホールドする。ホールドされた電圧値は比較器173の−側端子にref1として与えられる。また、図1における比較手段16の出力であるトリガ信号は、遅延手段17の積分器172にIEGTオン検知信号として与えられ、積分器172はIEGT1Nのオン指令期間中、すなわちMOSFET13Aのオン期間中積分を行う。積分器172の出力は積分器172が飽和するまで積分を行う。そして積分器172の出力は比較器173の+側端子に入力され、この値がref1電圧に到達すると、比較器172はHiレベルを出力し、これをAND回路174の一方の入力端子に与える。積分器171と積分器172が同一の積分特性であれば、トリガ信号が与えられてから積分器172の出力がref1電圧に到達するまでの時間はtdelay1時間となる。AND回路174の他方の入力端子にはオンオフ判別手段11の判別信号が与えられているので、AND回路174の出力は、図2のMOSFET19の駆動信号のようになる。すなわちIEGT1Nのオンを検知して、遅延時間tdelay1遅れて立上り、1段目のMOSFET13Aの駆動信号がオフするのと同時にオフする2段目の駆動信号を得ることができる。尚、図2(b)の最下段にIEGT1Nのゲート電圧の推移を示す。
図4は駆動対象となるIEGTが適用される変換回路の一例を示したものである。この例では直流電源5と並列に2組のスイッチングレグ31、32を接続することによって単相インバータを構成している。スイッチングレグ31はIEGT1PとIEGT1Nを直列接続した構成となっている。IEGT1PとIEGT1Nには夫々還流のためのダイオード3P、3Nが逆並列に接続されている。同様にスイッチングレグ32はIEGT2PとIEGT2Nを直列接続した構成となっており、IEGT2PとIEGT2Nには夫々還流のためのダイオード4P、4Nが逆並列に接続されている。そして両スイッチングレグの中点間に負荷6が接続されている。
IEGT1P、1N、2P、2Nは夫々ゲート駆動装置10P、10N、20P、20Nによって駆動されている。これらのゲート駆動装置はGDMと略記してあり、PWM制御装置40の図示は省略している。ここで図1はゲート駆動装置10Nを示したものであるので、駆動対象はIEGT1N、そして相対するダイオードはダイオード3Pとなる。
図5は本発明の一実施例に係る電力用半導体素子のゲート駆動装置の動作説明図であり、ターンオン時のコレクタ電圧とコレクタ電流の波形を示したものである。ここでVc0は直流電源5の電圧、Ic0はインバータ出力電流の指令値の大きさを示す。なお、VcはIEGT1Nのコレクタ−エミッタ間電圧であり、IEGT1Nがスイッチングしていない期間(スイッチングの過渡期間を除く)はVc=Vc0と考えてよい。また、同様にIcはインバータの出力電流であるが、IEGT1Nがスイッチングしていない期間(スイッチングの過渡期間を除く)はIc=Ic0になるように制御されていると考えてよい。図1に示すゲート駆動装置10Nにターンオンの信号(すなわちPWM信号1のオン信号)が入力されると、MOSFETドライバ12Aを介してPチャンネルMOSFET13Aがオン状態になりゲート抵抗Rg1を介してIEGT1NのMOSゲートの充電を開始する。そして時間Δt0後にゲート電圧がゲートしきい値電圧に達すると、IEGT1Nの導通が始まる。その後、コレクタ電流はほぼ一定のdIc/dtで立ち上がる。すなわち、IEGT1N、相対するダイオード3P、及び直流電源5で構成される回路の寄生インダクタンスLと、コレクタ電圧(Vc0=L・dIc/dt)からIEGTに掛かっている電圧を差し引いた値から定まるdi/dtにより、一定のdIc/dtでコレクタ電流が上昇する。この時のdIc/dtはコレクタ電圧にほぼ比例している。
この一定のdi/dtでのコレクタ電流の上昇は、電流指令値Ic0を超えてピークまで続く。これは、ダイオード3Pの内部に蓄積された電荷を排出するために、ダイオード3Pの導通方向とは逆向きのリカバリ電流が一時的に流れる必要があるからである。このとき、電流指令値Ic0に対するコレクタ電流のピーク値の比率をαであらわすと、シリコンのPN接合ダイオードでは1.5ないし2.5であり、シリコンカーバイト(SiC)の場合は1.0ないし1.2となる。SiCがシリコンダイオードよりαの値が小さくなるのは、SiCは材料の特性上、PN接合ではなくショットキーバリアを使用することになるためである。すなわち、ショットキーバリアダイオードはユニポーラ素子であり、主接合容量の放電による電荷が逆方向に流れるが、ショットキーバリアダイオードにはバイポーラ素子であるシリコンPN接合ダイオードにおける蓄積キャリアが原理的に存在しないためである。
図5においてコレクタ電流の立ち上がりからピーク値までの時間をΔt1とすると、
Δt1=Ic0・α/(dIc/dt)・・・(1)
となる。今、比較手段16における電流検出のしきい値をIcthとすると、(1)式から、電流立ち上がり検出(検出遅延やノイズ除去の時間を除く)からピーク電流となるまでの時間は、
tdelay=(Ic0・α−Icth)/(dIc/dt)・・・(2)
となる。後述するように、2段目のゲート駆動手段であるPチャンネルMOSFET19をターンオンさせるタイミングは、1段目のゲート駆動手段によるコレクタ電流がピークに到達するタイミング近傍が好ましい。従って本実施例では、コレクタ電流の立上り検出からトリガ出力までの時間遅れを無視すると、PチャンネルMOSFET19をターンオンさせるまでの遅延時間tdelayは基本的に上記の(2)式で与えられる。ただし回路上に無視できない時間遅れがある場合は、その時間遅れを差し引いて遅延時間を決定する必要がある。
以上の説明により、刻々と変わる電流指令値に対し式(2)の演算を行うことよりPWM制御回路40はゲート駆動装置10Nに対し遅延時間tdelay1を与えることが可能となることがわかる。
次にコレクタ電圧Vcが一定(つまり図2の直流電源5の電圧Vc0が一定)のとき、電流指令値Ic0を変化させたときのターンオン時のコレクタ電圧とコレクタ電流の波形を図6に示す。図示するように、電流指令値Ic0が増大するとコレクタ電流Icがピークに到達する時刻はT1、T2、T3と次第に遅くなることが分かる。ここで、(2)式における電流指令値Ic0はIEGT1Nが属するスイッチングレグ31の出力電流すなわち負荷6に流れる電流であるため、電流指令値Ic0を用いる代わりに出力電流の検出値すなわちインバータ出力電流Icを用いることができることは前述した通りである。尚、ここで用いるインバータ出力電流Icは瞬時値ではなく電流の大きさである。
図7には電流指令値Ic0が一定のときコレクタ電圧Vc0を変化させたときのターンオン時のコレクタ電圧とコレクタ電流の波形を示す。図示するように、コレクタ電圧Vcが低くなると(つまり図4の直流電源5の電圧Vc0が低下すると)コレクタ電流Icがピークに到達する時刻はやはりT1、T2、T3と次第に遅くなることは、Vc0=L・dIc/dtであることから分かる。従って、コレクタ電圧を変化させるような運転条件がある場合にはこれを考慮する必要がある。通常電圧型インバータ装置は直流電圧を制御側にフィードバックし、一定に制御するようにしているので直流フィードバック値を利用することで演算が可能となる。
図8は以上の動作をシミュレーションで検討したものである。シミュレーション条件は、直流電圧Vc0=2250V、チップあたりのコレクタ電流Ic=30A、ゲート抵抗Rg1=100Ω、Rg2=2Ωである。図8(a)は、PチャンネルMOSFET19をターンオンさせる遅延時間を、コレクタ電流の波形の模式図(遅延時間が図の第2ゲートなしの場合の波形)上で示したもの、図8(b)は遅延時間に対するIEGT1Nと相対するダイオード3Pの各々の損失、およびこれらの損失の和をターンオン損失としてグラフに示したものである。図8(a)にプロットした番号が図8(b)に示す番号に対応している。
図8(b)より、2段目のゲート駆動手段であるPチャンネルMOSFET19にオン信号を入れるタイミングが早いほどIEGTのターンオン損失が減り、ダイオードのリバースリカバリ損失が増えることが分かる。また、損失の和は、タイミングが早いほど減少するが、遅延時間が1.75us程度になるとほぼ横ばいとなっていることが分かる。
図9は、遅延時間が1.85us、1.90us更に1.95usの場合のコレクタ電流波形を示している。PチャンネルMOSFET19をターンオンさせるタイミングが、コレクタ電流のピークより前の場合(1.85us)はコレクタ電流のピークが増加し、同時にダイオードのリバースリカバリの電流が増加するので、破壊や電流集中などの不都合な現象を招く恐れがある。このため、コレクタ電流のピークより後にPチャンネルMOSFET19をターンオンさせることが望ましい。
尚、ゲート抵抗Rg1に対してゲート抵抗Rg2は同じかRg1より小さくすることによって、コレクタ電圧の低下を早めることが出来、結果としてIEGTの損失をより低減することが可能となる。
図10は、PチャンネルMOSFET19をターンオンさせるタイミング(遅延時間)に対するIEGTのターンオン損失、コレクタ電流のピーク値との関係を示した実験結果である。この場合の条件は、直流電圧Vc0=1000V、チップあたりのコレクタ電流Ic0=30A、ゲート抵抗Rg1=100Ω、Rg2=30Ωである。この結果によれば、2段目のゲート駆動手段のタイミングを後ろにずらすとコレクタ電流のピーク値が急激に低下するが、その直後がタイミングの最適点であることが分かる。この時点より前ではIEGTの損失はさらに低下するが、コレクタ電流のピークが増加しており、破壊などの恐れがあり、また更に後ろにずらすとコレクタ電流のピーク値は減少するがターンオン損失が増加してしまうので、PチャンネルMOSFET19をターンオンさせるタイミングとしては望ましくない。
以上本発明の実施例を説明したが、この実施例は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、図1において遅延時間tdelay設定信号はPWM制御回路40側で設定し、ゲート駆動装置10Nに送信すると説明したが、これをゲート駆動装置10N側で設定するようにしても良い。この場合、各々のゲート駆動装置にインバータの出力電流値または出力電流指令値を与える必要がある。また、tdelay設定信号をゲート駆動装置10N側で設定する場合には、インバータの出力電流値または出力電流指令値に代えて、IEGTのターンオンと同時に生じる、相対するダイオードのリバースリカバリの直前の当該ダイオードの電流を検出しても同一の効果を得ることができる。
また、図4における駆動対象となるIEGTが適用される回路構成を単相インバータで示したが、これは3相以上の多相であっても良く、また2レベル以上の多レベルインバータであっても良い。多レベルインバータの場合の相対するダイオードは、IEGTのターンオン時にリバースリカバリ電流が流れるダイオードとすれば良い。
更に、図1における結合回路は抵抗のみで示したが、例えばターンオン時のゲート抵抗とターンオフ時のゲート抵抗を変えるような用途においては、複数の抵抗とダイオードを組合せる構成としても良い。
1P、1N、2P、2N IEGT
3P、3N、4P、4N ダイオード
5 直流電源
10P、10N、20P、20N ゲート駆動装置
11 オンオフ判別手段
12A、12B MOSFETドライバ
13A PチャンネルMOSFET
13B NチャンネルMOSFET
14 結合回路
15 電流検出手段
16 比較手段
17 遅延手段
18 MOSFETドライバ
19 PチャンネルMOSFET
31、32 スイッチングレグ
40 PWM制御回路
171、172 積分器
173 比較器
174 AND回路

Claims (8)

  1. インバータを構成する複数の電力用半導体素子用のPWM信号を発生するPWM制御手段と、前記電力用半導体素子の各々のゲートを駆動する複数のゲート駆動手段とから成るゲート制御装置であって、
    前記PWM制御手段は、
    前記PWM信号と、前記インバータの出力電流値または出力電流指令値に応じた遅延時間信号を前記ゲート駆動手段に供給し、
    前記各々のゲート駆動手段は、
    前記PWM信号を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第1の駆動手段と、
    前記電力用半導体素子のコレクタ電流を検出する電流検出手段と、
    この電流検出手段で検出された瞬時電流が所定の電流しきい値となったときトリガ信号を出力する比較手段と、
    前記PWM信号がターンオン信号であるとき、前記トリガ信号から前記遅延時間分遅らせて連続信号を出力する遅延手段と、
    前記遅延手段の出力を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第2の駆動手段と、
    複数の抵抗、または複数の抵抗及びダイオードから成り、前記第1の駆動手段の出力と前記第2の駆動手段の出力を結合する結合手段と
    を具備したことを特徴とする電力用半導体素子のゲート駆動装置。
  2. インバータを構成する複数の電力用半導体素子用のPWM信号を発生するPWM制御手段と、前記電力用半導体素子の各々のゲートを駆動する複数のゲート駆動手段とから成るゲート制御装置であって、
    前記各々のゲート駆動手段は、
    前記PWM信号を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第1の駆動手段と、
    前記電力用半導体素子のコレクタ電流を検出する電流検出手段と、
    この電流検出手段で検出された瞬時電流が所定の電流しきい値となったときトリガ信号を出力する比較手段と、
    前記PWM信号がターンオン信号であるとき、前記トリガ信号を前記インバータの出力電流値または出力電流指令値に応じた遅延時間分遅らせて連続信号を出力する遅延手段と、
    前記遅延手段の出力を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第2の駆動手段と、
    複数の抵抗、または複数の抵抗及びダイオードから成り、前記第1の駆動手段の出力と前記第2の駆動手段の出力を結合する結合手段と
    を具備したことを特徴とする電力用半導体素子のゲート駆動装置。
  3. インバータを構成する複数の電力用半導体素子用のPWM信号を発生するPWM制御手段と、前記電力用半導体素子の各々のゲートを駆動する複数のゲート駆動手段とから成るゲート制御装置であって、
    前記各々のゲート駆動手段は、
    前記PWM信号を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第1の駆動手段と、
    前記電力用半導体素子のコレクタ電流を検出する電流検出手段と、
    この電流検出手段で検出された瞬時電流が所定の電流しきい値となったときトリガ信号を出力する比較手段と、
    前記PWM信号がターンオン信号であるとき、前記トリガ信号を、前記電力用半導体素子がターンオンする直前の前記電力用半導体素子と相対するダイオードの電流値に応じた遅延時間分遅らせて連続信号を出力する遅延手段と、
    前記遅延手段の出力を入力とし、前記電力用半導体素子にゲート電圧を供給する第2の駆動手段と、
    複数の抵抗、または複数の抵抗及びダイオードから成り、前記第1の駆動手段の出力と前記第2の駆動手段の出力を結合する結合手段と
    を具備したことを特徴とする電力用半導体素子のゲート駆動装置。
  4. 前記遅延時間は、前記電力用半導体素子のコレクタ電圧の変化に応じて変化させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力用半導体素子のゲート駆動装置。
  5. 前記遅延時間は、前記インバータの出力電流値または出力電流指令値に定数αを掛けた値から、所定の電流しきい値を減算した値を、前記インバータの直流電圧に比例する値で除算することによって求めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力用半導体素子のゲート駆動装置。
  6. 前記遅延時間は、前記インバータの、前記電力用半導体素子がターンオンする直前の前記電力用半導体素子と相対するダイオードの電流値に定数αを掛けた値から、所定の電流しきい値を減算した値を、前記インバータの直流電圧に比例する値で除算することによって求めることを特徴とする請求項3に記載の電力用半導体素子のゲート駆動装置。
  7. 前記電力用半導体素子と相対するダイオードがシリコンダイオードであるとき、前記定数αは1.5から2.5の範囲であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電力用半導体素子のゲート駆動装置。
  8. 前記電力用半導体素子と相対するダイオードがSiCダイオードであるとき、前記定数αは1.0から1.2の範囲であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電力用半導体素子のゲート駆動装置。
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