JP2009118650A - 電力変換装置 - Google Patents

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Hiroshi Nakatake
浩 中武
Takeshi Oi
健史 大井
Shinichi Kinouchi
伸一 木ノ内
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Abstract

【課題】半導体スイッチング素子のターンオン時、ターンオフ時に発生するEMIノイズを、スイッチング速度を不要に遅くすることなく確実に低減し、EMIノイズとスイッチング損失との双方が低減可能な電力変換装置を得る。
【解決手段】スイッチ素子1aのターンオン時、ターンオフ時のそれぞれについて、ノイズモード判定回路4を備えて、コモンモード、ディファレンシャルモードの各ノイズの低減要否を負荷電流に応じて判定させる。またスイッチング時間調整回路5を備えて、コモンモードノイズを低減するために、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間の電圧変化率を小さくし、ディファレンシャルモードノイズを低減するため、スイッチ素子1aの電流変化率を小さくするように、ゲート電極の充放電速度を遅くする。
【選択図】図4

Description

この発明は、放射EMI(Electromagnetic Interference)ノイズの低減とスイッチング損失の低減を兼ね備えた電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換器は、EMIノイズを低減するためにアクティブEMIフィルタを備えて、入力に関してコモンモードノイズとディファレンシャルモードノイズとを低減すると共に、ノイズレベルを検出する。そして、電力スイッチのゲートに印加される電圧を制御するゲート電圧制御回路を備え、コモンモードノイズ低減のために、ターンオンとターンオフの両方の間、電圧変化率を緩やかにし、ディファレンシャルモードノイズ低減のためにターンオンの間、電圧変化率を緩やかにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特表2005−534271号公報
このような電力変換器では、コモンモードノイズ低減のために、ターンオンとターンオフの両方の間、ゲート電圧の電圧変化率を緩やかにし、ディファレンシャルモードノイズ低減のためにターンオンの間、ゲート電圧の電圧変化率を緩やかにしていたが、ノイズに支配的な要素に着目して制御するものではないため的確に所望の効果を得ることは困難で、必要以上にスイッチング速度を遅くしてしまうという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、半導体スイッチング素子のターンオン時、ターンオフ時に発生するEMIノイズを、スイッチング速度を不要に遅くすることなく確実に低減し、EMIノイズとスイッチング損失との双方が低減可能な電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、ゲート電極により駆動制御される半導体スイッチング素子を備えて誘導性の負荷に電力供給する。負荷電流を検出する電流センサと、上記半導体スイッチング素子のターンオン、ターンオフのそれぞれについて、差動モードと共通モードとを有する放射ノイズの内、低減すべきノイズモードを、上記電流センサの出力に基づいて決定するノイズモード判定回路と、ゲート指令切り換えによる上記ゲート電極の充放電の速度を変化させて上記半導体スイッチング素子のスイッチング時間を調整するスイッチング時間調整回路とを備える。そして、上記スイッチング時間調整回路は、上記ノイズモード判定回路にて決定されるノイズモードに応じて上記半導体スイッチング素子の両端子間の電流変化率、電圧変化率を選択的に小さくするものである。
この発明によると、ターンオン、ターンオフのそれぞれについて低減すべきノイズモードを判定し、該ノイズモードに応じて半導体スイッチング素子の両端子間の電流変化率、電圧変化率を選択的に小さくするため、スイッチング速度を不要に遅くすることなくEMIノイズを確実に低減でき、EMIノイズの低減とスイッチング損失の低減とが両立できる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による電力変換装置の一部を示す概略構成図である。
図1に示すように、ダイオード2aが逆並列接続されたIGBTから成る半導体スイッチング素子(以下、スイッチ素子と称す)1aと、ダイオード2bが逆並列接続されたIGBTから成るスイッチ素子1bとが直列に接続され、その接続点と誘導性負荷との間に負荷電流を検出する電流センサ6が接続される。
スイッチ素子1aへのスイッチング指令であるゲート指令が外部から入力されると、アンプ3にてスイッチ素子1aを駆動できる程度まで増幅された後、スイッチング時間調整回路4にて、スイッチ素子1aのスイッチング時間が調整されて、ゲート電極に入力される。また、ターンオン時におけるコモンモード(共通モード)のノイズ低減の要否を判定するターンオンコモンモード判定回路30、ターンオン時におけるディファレンシャルモード(差動モード)のノイズ低減の要否を判定するターンオンディファレンシャルモード判定回路31、ターンオフ時におけるコモンモードのノイズ低減の要否を判定するターンオフコモンモード判定回路32を有するノイズモード判定回路5を備え、電流センサ6にて検出された負荷電流に応じてノイズモード判定回路5は、ターンオン、ターンオフのそれぞれについて低減すべきノイズモードを判定する。ノイズモード判定回路5からの出力は、スイッチング時間調整回路4に入力され、スイッチング時間調整回路4はターンオン、ターンオフのそれぞれについて低減すべきノイズモードのノイズを低減するように、ゲート電極の充放電速度を変化させてスイッチング時間を調整する。
なお、この場合、スイッチ素子1aのスイッチングの制御について示したが、スイッチ素子1bについても同様の構成を備えて同様にスイッチング時間を調整する。
図1で示したような、ダイオード2a、2bが逆並列接続された2つのスイッチ素子1a、1bを直列接続して構成されるハーフブリッジインバータは、例えば、図2に示すようなモータ駆動システム41を構成する電力変換装置の一部である。図2に示すように、電力変換装置は、交流電源45からの3相交流電力を直流電力に変換するコンバータ部42とコンバータ部42の出力を平滑する平滑コンデンサ43と平滑コンデンサ43からの直流電力を3相交流電力に変換するインバータ部44とを備える。インバータ部44の各相は、ダイオード2a、2bが逆並列接続された2つのスイッチ素子1a、1bを直列接続して構成され、誘導性負荷であるモータ40に電力供給する。
図2で示すモータ駆動システム41において、放射されるEMIノイズについて説明する。EMIノイズには、コモンモードとディファレンシャルモードとの2種のループがあり、これらのループからノイズは放射される。ディファレンシャルモードループは、平滑コンデンサ43の正極からインバータ部44を通り平滑コンデンサ43の負極に流れるループである。またコモンモードループは、インバータ部44の出力端子からモータ40を通り、モータ40とグランド間の寄生容量を通りグランドを通ってインバータ部40に戻るループである。
これらのループから放射されるノイズの原因は、インバータ部44を構成するスイッチ素子1a、1bがスイッチング動作をするときに生じる急峻な電流変化と電圧変化である。ディファレンシャルモード、コモンモード共に、放射されるノイズは、そのループに流れる電流の電流変化率に比例する。ディファレンシャルモードループの電流変化率は、スイッチ素子1a、1bの両端子間、即ちコレクタ・エミッタ間に流れる電流の電流変化率そのものである。コモンモードループの電流変化率は、スイッチ素子1a、1bの両端子間、即ちコレクタ・エミッタ間の電圧がコモンモードループに印加されたときにコモンモードループに流れる電流の電流変化率であり、コレクタ・エミッタ間の電圧変化率に比例する。
モータ40などの誘導性負荷に電力供給する電力変換装置では、スイッチ素子1a、1bのスイッチング時に両端子間の電流が変化する期間と電圧が変化する期間とは異なる。この実施の形態では、上述したように、スイッチング時間調整回路4によりスイッチング時間を調整するが、ディファレンシャルモードノイズを低減させるときは、スイッチ素子1a、1bの両端子間の電流が変化する期間の電流変化率を小さくするような調整を行い、コモンモードノイズを低減させるときは、スイッチ素子1a、1bの両端子間の電圧が変化する期間の電圧変化率を小さくするような調整を行う。このスイッチング時間の調整についての詳細は後述する。
次に、コモンモード、ディファレンシャルモードの各ノイズの大きさと、負荷電流との関係を図3(a)に示す。図3(a)に示すように、ノイズモードとターンオン時、ターンオフ時の違いによって、それぞれ特性が異なる。
まず、ディファレンシャルモードのノイズについて説明する。通常、IGBTから成るスイッチ素子の逆並列ダイオードは、PiNダイオードで構成され、スイッチ素子のターンオン時、即ちダイオードのオフ時に、ダイオードに大きなリカバリ電流が流れる。スイッチ素子のターンオフ時には、このような現象が生じないので、ディファレンシャルモードのノイズは、スイッチ素子のターンオン時のほうがターンオフ時よりも大きく、ターンオフ時のノイズは通常考慮する必要がない。また、負荷電流が大きいほどディファレンシャルモードのノイズは大きくなる。
次に、コモンモードのノイズについて説明する。上述したように、コモンモードのノイズは、スイッチ素子の両端子間の電圧変化率に比例する、即ち、電圧が変化する期間にノイズが発生する。スイッチ素子の両端子間の電圧が変化するのは、ターンオン時とターンオフ時とで、それぞれ負荷電流による電圧変化率の傾向が異なる。ターンオン時の電圧変化率は、負荷電流が小さいほど高くなり、ターンオフ時の電圧変化率は、ターンオンとは逆に負荷電流が大きいほど高くなる。このため、負荷電流が小さいほどターンオン時のコモンモードのノイズは大きくなり、負荷電流が大きいほどターンオフ時のコモンモードのノイズは大きくなる。
この実施の形態では、ターンオン時のコモンモード、ターンオフ時のコモンモード、そしてターンオン時のディファレンシャルモードの各ノイズの大きさを、例えばリアルタイムスペクトラムアナライザなど時間領域での測定機器を用いることにより、予め取得する。そして、スイッチ素子のターンオン時のコモンモードノイズが、ターンオン時のディファレンシャルモード放射ノイズと一致するときの負荷電流値を第1の判定値I、ターンオフ時のコモンモードノイズと一致するときの負荷電流値を第2の判定値Iとし、図3(b)に示すように、実線で示す領域のノイズモードのノイズを低減させるように制御する。即ち、負荷電流がIより小さいとき、ターンオン時のコモンモードのノイズを低減させ、負荷電流がIより大きくIより小さいとき、ターンオン時のコモンモード、ディファレンシャルモードの各ノイズを低減させ、負荷電流がIより大きいとき、ターンオン時のディファレンシャルモード、ターンオフ時のコモンモードの各ノイズを低減させるように制御する。
図1で示した電力変換装置の回路構成の詳細を図4に示す。
ノイズモード判定回路5内のターンオンコモンモード判定回路30、ターンオンディファレンシャルモード判定回路31、ターンオフコモンモード判定回路32は、それぞれコンパレータ24、26、28と基準電圧源25、27、29とで構成される。ターンオンコモンモード判定回路30では、コンパレータ24の基準電圧源25は、第2の判定値Iに相当する電圧が設定され、電流センサ6から入力される負荷電流の大きさがIより小さいとき、コモンモードをターンオン時に低減すべきノイズモードと判定する信号を出力する。ターンオンディファレンシャルモード判定回路31では、コンパレータ26の基準電圧源27は、第1の判定値Iに相当する電圧が設定され、電流センサ6から入力される負荷電流の大きさがIより大きい時、ディファレンシャルモードをターンオン時に低減すべきノイズモードと判定する信号を出力する。ターンオフコモンモード判定回路32では、コンパレータ28の基準電圧源29は、第2の判定値Iに相当する電圧が設定され、電流センサ6から入力される負荷電流の大きさがIより大きい時、コモンモードをターンオフ時に低減すべきノイズモードと判定する信号を出力する。
ゲート指令が入力されるアンプ3は、プリアンプ7と2つのMOSFET8、9とを備え、ゲート指令はプリアンプ7で増幅され、スイッチ素子1aにオン指令を与える場合は、MOSFET8をオンさせ、スイッチ素子1aにオフ指令を与える場合は、MOSFET9をオンさせる。
スイッチング時間調整回路4は、可変ゲート抵抗回路4aと可変ゲート抵抗回路4aのゲート抵抗を制御する制御信号生成回路4bとを備える。可変ゲート抵抗回路4a内には、スイッチ素子1aをオンさせるときのゲート抵抗13と並列に、抵抗12とP型MOSFET10との直列体が接続され、スイッチ素子1aをオフさせるときのゲート抵抗15と並列に、抵抗14とN型MOSFET11との直列体が接続される。制御信号生成回路4bからは、ターンオン時の制御信号であるオン時制御信号21aと、ターンオフ時の制御信号であるオフ時制御信号23aとが出力され、オン時制御信号21aはP型MOSFET10のゲート電極に入力されてP型MOSFET10を駆動し、オフ時制御信号23aはN型MOSFET11のゲート電極に入力されてN型MOSFET11を駆動する。
ターンオン時に、P型MOSFET10をオフさせると、ゲート抵抗はゲート抵抗13のみで高いものとなり、ゲート電極への充電速度は遅くなる。反対にP型MOSFET10がオンのとき、ゲート抵抗はゲート抵抗13と抵抗12との並列抵抗で低いものとなり、ゲート抵抗13と抵抗12とを流れるゲート電流によりゲート電極は高速に充電され、スイッチングに要する時間は短い。
同様に、ターンオフ時に、N型MOSFET11をオフさせると、ゲート抵抗はゲート抵抗15のみで高いものとなり、ゲート電極からの放電速度は遅くなる。反対にN型MOSFET11がオン状態のとき、ゲート抵抗はゲート抵抗15と抵抗14との並列抵抗で低いものとなり、ゲート抵抗13と抵抗12とを流れる電流によりゲート電極は高速に放電され、スイッチングに要する時間は短い。
制御信号生成回路4bは、ゲート指令を所定時間遅らせるディレイ回路16、22と、NOT回路18を介したゲート指令を所定時間遅らせるディレイ回路19と、AND回路17、20、OR回路21、NAND回路23とを備え、OR回路21からP型MOSFET10を駆動するオン時制御信号21aが出力され、NAND回路23からN型MOSFET11を駆動するオフ時制御信号23aが出力される。各ディレイ回路16、19、22には、ゲート指令と電流センサ6からの出力とが入力され、負荷電流に応じて設定されたディレイ時間が用いられる。
次に、ターンオン時、ターンオフ時のそれぞれについての動作について説明する。
まず、負荷電流が第1の判定値Iより小さいときの、ターンオン時の動作について、図5のタイミングチャートに基づいて説明する。なお、第1の判定値I<第2の判定値Iとする。
図5(a)のようなゲート指令(ターンオン指令)が与えられると、ゲート指令はプリアンプ7で増幅されてMOSFET8をオンさせ、スイッチ素子1aのゲート電極が充電される。図示しないゲート電圧がしきい値電圧を超えたときから、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間に流れるコレクタ電流が上昇し始め、図5(b)に示すような波形になる。コレクタ電流がピークに達すると、図5(c)に示すようにコレクタ・エミッタ間電圧が下降する。
ディレイ回路16はゲート指令を所定時間遅れさせ、ディレイ回路19はゲート指令の反転指令を所定時間遅れさせる。このディレイ回路16、19のディレイ時間(所定時間)は、ゲート指令のオンオフ切換時からコレクタ電流がピークに達するまでの時間に設定される。コレクタ電流がピークに達するまでの時間は、負荷電流に比例して上昇するため、ディレイ回路16、19では、電流センサ6から入力される負荷電流の大きさに応じてディレイ時間が設定され、このディレイ時間の設定値は図6に示すようになる。
ターンオンディファレンシャルモード判定回路31のコンパレータ26の基準電圧はIに相当する電圧であり、負荷電流がIより小さいため、コンパレータ26の出力はLOWのままであり、AND回路20の出力もLOWのままである。
ターンオンコモンモード判定回路30のコンパレータ24の基準電圧はIに相当する電圧であり、負荷電流がI(<I)より小さいため、コンパレータ24の出力はHIGHである。ディレイ回路16の出力は、コレクタ電流がピークに達するときにLOWからHIGHになるため、AND回路17の出力も、コレクタ電流がピークに達するまでLOWで、ピークに達したときにLOWからHIGHになる。なお、このAND回路17の出力は、ターンオン時のコレクタ・エミッタ間電圧の電圧変化率を制御する信号となる。2つのAND回路17、20の出力を入力とするOR回路21の出力であるオン時制御信号21aは、AND回路17の出力と同様に、コレクタ電流がピークに達するまでLOWで、ピークに達するときにLOWからHIGHになる。
ゲート指令(ターンオン指令)により、コレクタ電流は上昇し、コレクタ電流がピークに達すると、コレクタ・エミッタ間電圧が下降する。このため、P型MOSFET10を駆動するオン時制御信号21aを、コレクタ電流がピークに達するまでLOWにすることにより、コレクタ電流が変化する期間でP型MOSFET10はオン状態を継続し、ゲート電極への充電速度を遅くせず、スイッチ素子1aのスイッチングを不要に遅くしない。そしてコレクタ電流がピークに達するときにオン時制御信号21aがLOWからHIGHになるため、その後のコレクタ・エミッタ間電圧が変化する期間でP型MOSFET10をオフ状態とする。これにより、ゲート電流はゲート抵抗13のみを流れて、その間ゲート電極への充電速度が遅くなり、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間電圧は緩やかに下降する。
以上のように、負荷電流が第1の判定値Iより小さいときのスイッチ素子1aのターンオン動作では、コレクタ・エミッタ間電圧の電圧変化率を小さくするようにスイッチング時間が調整され、コモンモードノイズが低減される。
次に、負荷電流が第2の判定値Iより大きいときの、ターンオン時の動作について、図7のタイミングチャートに基づいて説明する。
図7(a)のようなゲート指令(ターンオン指令)が与えられると、ゲート指令はプリアンプ7で増幅されてMOSFET8をオンさせ、スイッチ素子1aのゲート電極が充電される。図示しないゲート電圧がしきい値電圧を超えたときから、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間に流れるコレクタ電流が上昇し始め、図7(b)に示すような波形になる。コレクタ電流がピークに達すると、図7(c)に示すようにコレクタ・エミッタ間電圧が下降する。
ディレイ回路16、19では、電流センサ6から入力される負荷電流の大きさに応じて、ゲート指令のオンオフ切換時からコレクタ電流がピークに達するまでの時間をディレイ時間として設定する。ディレイ回路16はゲート指令を遅れさせ、ディレイ回路19はゲート指令の反転指令を遅れさせる。
ターンオンコモンモード判定回路30のコンパレータ24の基準電圧はIに相当する電圧であり、負荷電流がIより大きいため、コンパレータ24の出力はLOWのままであり、AND回路17の出力もLOWのままである。
ターンオンディファレンシャルモード判定回路31のコンパレータ26の基準電圧はIに相当する電圧であり、負荷電流がI(>I)より大きいため、コンパレータ26の出力はHIGHである。ディレイ回路19の出力は、コレクタ電流がピークに達するときにHIGHからLOWになるため、AND回路20の出力も、コレクタ電流がピークに達するまでHIGHで、ピークに達したときにHIGHからLOWになる。なお、このAND回路20の出力は、ターンオン時のコレクタ・エミッタ間の電流変化率を制御する信号となる。2つのAND回路17、20の出力を入力とするOR回路21の出力であるオン時制御信号21aは、AND回路20の出力と同様に、コレクタ電流がピークに達するまでHIGHで、ピークに達したときにHIGHからLOWになる。
ゲート指令(ターンオン指令)により、コレクタ電流は上昇し、コレクタ電流がピークに達すると、コレクタ・エミッタ間電圧が下降する。このため、P型MOSFET10を駆動するオン時制御信号21aを、コレクタ電流がピークに達するまでHIGHにすることにより、コレクタ電流が変化する期間でP型MOSFET10をオフ状態とする。これにより、ゲート電流はゲート抵抗13のみを流れて、その間ゲート電極への充電速度が遅くなり、スイッチ素子1aのコレクタ電流は緩やかに上昇する。そしてコレクタ電流がピークに達したときにオン時制御信号21aがHIGHからLOWになるため、その後のコレクタ・エミッタ間電圧が変化する期間でP型MOSFET10をオン状態にして、ゲート電極への充電速度を遅くせず、スイッチ素子1aのスイッチングを不要に遅くしない。
以上のように、負荷電流が第2の判定値Iより大きいときのスイッチ素子1aのターンオン動作では、コレクタ電流の電流変化率を小さくするようにスイッチング時間が調整され、ディファレンシャルモードノイズが低減される。
次に、負荷電流の大きさが第1の判定値Iと第2の判定値Iとの間である時の、ターンオン時の動作について、図8のタイミングチャートに基づいて説明する。
図8(a)のようなゲート指令(ターンオン指令)が与えられると、ゲート指令はプリアンプ7で増幅されてMOSFET8をオンさせ、スイッチ素子1aのゲート電極が充電される。図示しないゲート電圧がしきい値電圧を超えたときから、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間に流れるコレクタ電流が上昇し始め、図8(b)に示すような波形になる。コレクタ電流がピークに達すると、図8(c)に示すようにコレクタ・エミッタ間電圧が下降する。
ディレイ回路16、19では、電流センサ6から入力される負荷電流の大きさに応じて、ゲート指令のオンオフ切換時からコレクタ電流がピークに達するまでの時間をディレイ時間として設定する。ディレイ回路16はゲート指令を遅れさせ、ディレイ回路19はゲート指令の反転指令を遅れさせる。
ターンオンコモンモード判定回路30のコンパレータ24の基準電圧はIに相当する電圧であり、負荷電流がIより小さいため、コンパレータ24の出力はHIGHで、AND回路17の出力は、ディレイ回路16の出力と同様に、コレクタ電流がピークに達するまでLOWで、ピークに達したときにLOWからHIGHになる。また、ターンオンディファレンシャルモード判定回路31のコンパレータ26の基準電圧はIに相当する電圧であり、負荷電流がIより大きいため、コンパレータ26の出力はHIGHで、AND回路20の出力は、ディレイ回路19の出力と同様に、コレクタ電流がピークに達するまでHIGHで、ピークに達したときにHIGHからLOWになる。
2つのAND回路17、20の出力を入力とするOR回路21の出力であるオン時制御信号21aは、HIGH状態を継続する。このため、コレクタ電流が上昇する電流変化の期間でも、その後のコレクタ・エミッタ間電圧が下降する電圧変化の期間でも、P型MOSFET10をオフ状態とする。これにより、ゲート電流はゲート抵抗13のみを流れてゲート電極への充電速度が遅くなり、コレクタ電流は緩やかに上昇し、その後コレクタ・エミッタ間電圧が穏やかに下降する。
以上のように、負荷電流の大きさが第1の判定値Iと第2の判定値Iとの間であるときのスイッチ素子1aのターンオン動作では、コレクタ電流の電流変化率を小さくすると共に、コレクタ・エミッタ間電圧の電圧変化率を小さくするようにスイッチング時間が調整され、コモンモードノイズとディファレンシャルモードノイズとの双方が低減される。
次に、負荷電流が第2の判定値Iより小さいときの、ターンオフ時の動作について、図9のタイミングチャートに基づいて説明する。
図9(a)のようなゲート指令(ターンオフ指令)が与えられると、ゲート指令はプリアンプ7で増幅されてMOSFET9をオンさせ、スイッチ素子1aのゲート電極が放電される。図示しないゲート電圧がしきい値電圧以下となると、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間電圧が上昇し始め、その後コレクタ電流が下降する(図9(b)、図9(c))。
ターンオフコモンモード判定回路32のコンパレータ28の基準電圧はIに相当する電圧である。負荷電流がIより小さいため、コンパレータ28の出力はLOWのままであり、NAND回路23の出力であるオフ時制御信号23aは、HIGH状態を継続する。このためN型MOSFET11はオン状態で、ゲート電極への充電速度を遅くすることはない。
次に、負荷電流が第2の判定値Iより大きいときの、ターンオフ時の動作について、図10のタイミングチャートに基づいて説明する。
図10(a)のようなゲート指令(ターンオフ指令)が与えられると、ゲート指令はプリアンプ7で増幅されてMOSFET9をオンさせ、スイッチ素子1aのゲート電極が放電される。図示しないゲート電圧がしきい値電圧以下となると、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間電圧が上昇し始め、その後コレクタ電流が下降する(図10(b)、図10(c))。
ディレイ回路22はゲート指令を所定時間遅れさせ、このディレイ回路22のディレイ時間は、ゲート指令のオンオフ切換時からコレクタ電流が下がり始めるタイミングまでの時間に設定される。コレクタ電流が下がり始めるまでの時間は、負荷電流の大きさに反比例するため、ディレイ回路22では、電流センサ6から入力される負荷電流の大きさに応じてディレイ時間が設定され、このディレイ時間の設定値は図11に示すようになる。
ターンオフコモンモード判定回路32のコンパレータ28の基準電圧はIに相当する電圧である。負荷電流がIより大きいため、コンパレータ28の出力はHIGHで、NAND回路23の出力であるオフ時制御信号23aは、ディレイ回路22の出力を反転した信号となる。即ち、コレクタ電流が下がり始めるタイミングまでLOWで、そのタイミングでLOWからHIGHになる。
ゲート指令(ターンオフ指令)により、まずコレクタ・エミッタ間電圧が上昇し始め、その後コレクタ電流が下降する。このため、N型MOSFET11を駆動するオフ時制御信号23aを、コレクタ電流が下がり始めるタイミングまでLOWにすると、コレクタ・エミッタ間電圧が変化する期間でN型MOSFET11がオフ状態となる。この間、ゲート電極から放電される電流はゲート抵抗15のみを流れて、ゲート電極の放電速度が遅くなり、スイッチ素子1aのコレクタ・エミッタ間電圧は緩やかに上昇する。そして、コレクタ電流が下がり始めるタイミングで、オフ時制御信号23aがLOWからHIGHになるため、コレクタ電流が変化する期間でN型MOSFET11はオン状態になり、ゲート電極からの放電速度を遅くせず、スイッチ素子1aのスイッチングを不要に遅くしない。
以上のように、負荷電流が第2の判定値Iより大きいときのスイッチ素子1aのターンオフ動作では、コレクタ・エミッタ間電圧の電圧変化率を小さくするようにスイッチング制御され、コモンモードノイズが低減される。
以上のように、この実施の形態では、スイッチ素子のスイッチング時に、コモンモード、ディファレンシャルモードの各ノイズが負荷電流に応じて変化する特性を利用して、ターンオン、ターンオフのそれぞれについて、低減すべきノイズモードをノイズモード判定回路5にて判定する。このため、スイッチング時に発生するEMIノイズの内、問題となるノイズモードを的確に判定することができる。そして、スイッチング時間調整回路4は、ノイズモード判定回路5にて判定されたモードのノイズを低減するため、低減すべきノイズを確実に低減し、不要にスイッチング速度を遅くしない。
また、コモンモードノイズを低減するためには、スイッチ素子のコレクタ・エミッタ間の電圧変化率を小さくし、ディファレンシャルモードノイズを低減するためには、コレクタ電流の電流変化率を小さくした。このため、ノイズ生成に大きな影響のある要因のみを的確に制御することができ、スイッチング速度を不要に遅くすることなくEMIノイズを確実に低減でき、EMIノイズの低減とスイッチング損失の低減とが両立できる。
また、スイッチ素子のコレクタ・エミッタ間の電圧変化率、電流変化率を選択的に制御するのに、電圧あるいは電流が変化する期間を選択して、その間のゲート電極の充放電速度を遅くするように制御したため、複雑な回路構成を必要とせず、容易で確実に上記効果が達成できる。
また、負荷電流に応じてディレイ時間が設定されるディレイ回路を用いて、ゲート指令切換時から所定のディレイ時間経過時点までの期間とそれ以降とのいずれかの期間を、電圧あるいは電流が変化する期間として選択したため、上記各期間の選択が容易となる。
なお、上記実施の形態では、ゲート指令切換時から所定のディレイ時間経過時点までの期間とそれ以降とのいずれかの期間を、電圧あるいは電流が変化する期間として選択させたが、コレクタ電流の変化傾向が切り替わるポイントを検出して、それ以前と以降との期間を選択させても良い。即ち、ターンオン時では、コレクタ電流のピーク点を検出し、ターンオフ時では、コレクタ電流が下がり始めるポイントを検出する。これにより、より正確に電圧変化期間と電流変化期間とを特定でき、スイッチング速度を不要に遅くすることなくEMIノイズを確実に低減できる効果がさらに高まる。
また、上記実施の形態では、3相インバータ内のスイッチ素子1aの制御を示したが、誘導性負荷に電力供給するために高速でオンオフされる半導体スイッチング素子を有する電力変換装置に広く適用でき、同様の効果を有する。
上記実施の形態は、電力変換装置であるインバータの定格出力が一定の場合である。インバータの電圧クラスが一定で、定格出力が変わると、図3に示したノイズの特性曲線が変化する。例えば定格出力が大きくなると、ノイズの特性曲線は図12に示すように変化するため、ノイズモード判定回路4で判定に用いる第1、第2の判定値I、Iも、変更する。
また、図3、図12では、ターンオン時のディファレンシャルモードノイズがターンオフ時のコモンモードノイズより大きい場合を示したが、これに限るものではなく、図13のようにターンオフ時のコモンモードノイズがターンオン時のディファレンシャルモードノイズよりも大きくなる場合もある。この場合は、第2の判定値I<第1の判定値Iとなる。
さらにまた、上記実施の形態では、第2の判定値Iをコモンモードノイズを低減するための判定値として、ターンオン時のコモンモードノイズも負荷電流が第2の判定値Iより小さいときに低減するように制御したが、第1の判定値Iをターンオン時のノイズを低減するための判定値として、ターンオン時のコモンモードノイズを、負荷電流が第1の判定値Iより小さいときに低減するように制御しても良い。
また、ターンオン時のコモンモード、ターンオン時のディファレンシャルモード、ターンオフ時のコモンモードの各ノイズを、所定のノイズ規制レベルを超える時に低減させるように制御しても良い。図14に示すように、所定のノイズ規制レベルを設定し、ターンオン時のコモンモード、ターンオン時のディファレンシャルモード、ターンオフ時のコモンモードの各ノイズがノイズ規制レベルと一致するときの負荷電流値を、それぞれ第1、第2、第3の判定値I、I、Iとする。そして、ノイズモード判定回路5内のターンオンコモンモード判定回路30、ターンオンディファレンシャルモード判定回路31、ターンオフコモンモード判定回路32は、それぞれ判定値としてI、I、Iを用いて低減すべきノイズモードを判定する。これにより、ターンオン時のコモンモードノイズは負荷電流の大きさがIより小さい時に低減され、ターンオン時のディファレンシャルモードノイズは負荷電流の大きさがIより大きい時に低減され、ターンオフ時のコモンモードノイズは負荷電流の大きさがIより大きい時に低減される。これにより、所望のノイズ規制レベルを超えるノイズを確実に低減できる。
また、上記実施の形態では、半導体スイッチング素子として、ダイオード2a、2bが逆並列接続されたIGBT1a、1bを用い、ダイオード2a、2bにはPiNダイオードを用いた。半導体スイッチング素子はMOSFETでも良く、MOSFETでは、両端子間であるソース・ドレイン間の電流変化と電圧変化を独立に制御しやすく、上記実施の形態1によるスイッチングの制御を効果的に適用できる。IGBTのターンオフ時の電流変化はゲート電極でほとんど制御できず、電圧と電流と主回路条件が決まると、ほぼ一定である。それに対して、MOSFETの場合は、例えば、ゲート抵抗を変えるとターンオフ時の電流変化を変えることが可能である。ターンオフ時のディファレンシャルモードノイズは、他のモードのノイズに比較してレベルが低いため、上記実施の形態では制御対象としないものであったが、MOSFETの場合は、ターンオフ時のディファレンシャルモードノイズを制御対象として、ノイズを各段と低いレベルに低減することも可能である。
また、MOSFETに逆並列接続するダイオードをショットキーバリアダイオードとすると、ダイオードのオフ時に大きなリカバリ電流が流れることがなく、サージ電流の影響がない。このため、電流変化率を変えても電圧変化率が影響を受けず、電流変化と電圧変化をさらに精度良く独立に制御できる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の一部を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態1によるモータ駆動システムの構成図である。 この発明の実施の形態1による放射ノイズの特性曲線を示す図である。 図1の詳細回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のターンオン時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による負荷電流と設定されるディレイ時間との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のターンオン時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のターンオン時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のターンオフ時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のターンオフ時の動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による負荷電流と設定されるディレイ時間との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1の別例による放射ノイズの特性曲線を示す図である。 この発明の実施の形態1の別例による放射ノイズの特性曲線を示す図である。 この発明の実施の形態1の別例による、放射ノイズ低減の判定値を説明する図である。
符号の説明
1a,1b 半導体スイッチング素子、2a,2b ダイオード、
4 スイッチング時間調整回路、4a 可変ゲート抵抗回路、4b 制御信号生成回路、
5 ノイズモード判定回路、6 電流センサ、21a オン時制御信号、
23a オフ時制御信号、30 ターンオンコモンモード判定回路、
31 ターンオンディファレンシャルモード判定回路、
32 ターンオフコモンモード判定回路、40 負荷(モータ)、
,I 第1,第2の判定値、I,I,I 第1,第2,第3の判定値。

Claims (10)

  1. ゲート電極により駆動制御される半導体スイッチング素子を備えて誘導性の負荷に電力供給する電力変換装置において、
    負荷電流を検出する電流センサと、
    上記半導体スイッチング素子のターンオン、ターンオフのそれぞれについて、差動モードと共通モードとを有する放射ノイズの内、低減すべきノイズモードを、上記電流センサの出力に基づいて決定するノイズモード判定回路と、
    ゲート指令切り換えによる上記ゲート電極の充放電の速度を変化させて上記半導体スイッチング素子のスイッチング時間を調整するスイッチング時間調整回路とを備え、
    上記スイッチング時間調整回路は、上記ノイズモード判定回路にて決定されるノイズモードに応じて上記半導体スイッチング素子の両端子間の電流変化率、電圧変化率を選択的に小さくすることを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記ノイズモード判定回路にて決定されるノイズモードが差動モードを有するとき、上記スイッチング時間調整回路は、上記半導体スイッチング素子の両端子間の電流変化率を小さくし、
    上記ノイズモード判定回路にて決定されるノイズモードが共通モードを有するとき、上記スイッチング時間調整回路は、上記半導体スイッチング素子の両端子間の電圧変化率を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記スイッチング時間調整回路は、
    上記半導体スイッチング素子のターンオン時、ターンオフ時に電流が変化する期間を選択し、該期間において上記ゲート電極の充放電速度を遅く変化させることで上記半導体スイッチング素子の両端子間の電流変化率を小さくし、
    上記半導体スイッチング素子のターンオン時、ターンオフ時に電圧が変化する期間を選択し、該期間において上記ゲート電極の充放電速度を遅く変化させることで上記半導体スイッチング素子の両端子間の電圧変化率を小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 上記電流あるいは電圧が変化する期間の選択は、上記ゲート指令の切換時から所定時間経過時点までの期間とそれ以降の期間とのいずれかを選択するものであり、上記所定時間は上記電流センサにて検出される上記負荷電流に応じて設定されることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 上記ゲート指令の切換時から上記電流変化の傾向が切り替わるポイントを検出する手段を備え、上記電流あるいは電圧が変化する期間の選択は、上記ゲート指令の切換時から上記ポイント検出までの期間とそれ以降の期間とのいずれかを選択するものであることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  6. 上記ゲート電極のゲート抵抗を変化させることで該ゲート電極の充放電速度を変化させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 上記ノイズモード判定回路は、
    上記半導体スイッチング素子のターンオン時の共通モード放射ノイズが、ターンオン時の差動モード放射ノイズと一致するときの負荷電流値を第1の判定値、ターンオフ時の共通モード放射ノイズと一致するときの負荷電流値を第2の判定値とし、
    上記電流センサにて検出される上記負荷電流の大きさが上記第1あるいは第2の判定値より小さい時、共通モードをターンオン時に低減すべきノイズノードと決定し、
    上記電流センサにて検出される上記負荷電流の大きさが上記第1の判定値より大きい時、差動モードをターンオン時に低減すべきノイズノードと決定し、
    上記電流センサにて検出される上記負荷電流の大きさが上記第2の判定値より大きい時、共通モードをターンオフ時に低減すべきノイズノードと決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 上記ノイズモード判定回路は、
    上記半導体スイッチング素子のターンオン時の共通モード放射ノイズ、ターンオン時の差動モード放射ノイズ、ターンオフ時の共通モード放射ノイズのそれぞれが所定のノイズレベルと一致するときの負荷電流値を第1〜第3の判定値とし、
    上記電流センサにて検出される上記負荷電流の大きさが上記第1の判定値より小さい時、共通モードをターンオン時に低減すべきノイズノードと決定し、
    上記電流センサにて検出される上記負荷電流の大きさが上記第2の判定値より大きい時、差動モードをターンオン時に低減すべきノイズノードと決定し、
    上記電流センサにて検出される上記負荷電流の大きさが上記第3の判定値より大きい時、共通モードをターンオフ時に低減すべきノイズノードと決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 上記半導体スイッチング素子にダイオードを逆並列接続した組み合わせを2個直列に接続し、該接続点が上記負荷に接続されると共に、該接続点と該負荷との間に上記電流センサを配したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 上記半導体スイッチング素子にMOSFETを用い、上記ダイオードにショットキーバリアダイオードを用いたことを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
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