JP6725328B2 - ゲート駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ゲート駆動回路に関する。
電力用スイッチング素子を応用した電力変換装置は、スイッチング素子の大容量化、高速化に伴い、その応用分野を広げている。近年、応用分野が広がっている電力用スイッチング素子は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)などのトランジスタである。
IGBTやMOSFETは、ノンラッチ型のスイッチング素子である。ノンラッチ型のスイッチング素子は、サイリスタ等のラッチ型スイッチング素子に比べて、ゲート駆動による高い制御性が利点である。ノンラッチ型のスイッチング素子は、ターンオン時およびターンオフ時のスイッチング過渡期において、ゲート電圧を制御することによりサージ電圧やサージ電流を抑制したり、スイッチング過渡期の電流や電圧の傾きを制御したりすることができる。
従来、スイッチング素子を低速にターンオフさせてサージ電圧を抑制する方法が提案されている。しかしながら、スイッチング素子がターンオフを開始するタイミングから低速に動作させるとターンオフ時のエネルギー損失が増加し、電力変換効率が低下する原因となる。
特開2015−56979号公報
本発明の実施形態は上記事情を鑑みて成されたものであって、スイッチング素子の保護を図るとともに、スイッチング素子のターンオフ損失を抑制するゲート駆動回路を提供することを目的とする。
実施形態によるゲート駆動回路は、エミッタにて接地されたスイッチング素子のゲートと接続したゲート出力端子と、前記スイッチング素子のゲート電圧を制御するパルスを出力するパルス発生装置と、前記パルス発生装置の出力端子と前記ゲート出力端子との間に接続した第1抵抗器と、前記パルス発生装置の出力端子と前記ゲート出力端子との間において、前記第1抵抗器と並列に接続した第2抵抗器と、前記第1抵抗器と前記第2抵抗器との一方を前記パルス発生装置の出力端子と接続する切替スイッチと、入力端子に供給された信号と参照電圧とを比較して前記切替スイッチを切替える信号を出力するコンパレータと、一端が前記スイッチング素子の前記エミッタと接続し、他端がダイオードと分圧抵抗器とを介して前記コンパレータの入力端子と接続したインダクタンスと、を備え、前記ダイオードは、前記インダクタンスの前記他端と接続されたアノードと、前記分圧抵抗器を介して前記コンパレータの入力端子と接続したカソードと、を備える
図1は、第1実施形態のゲート駆動回路の一構成例を概略的に示す図である。 図2は、第1実施形態のゲート駆動回路がターンオフするときの動作の一例を説明するための図である。 図3は、第2実施形態のゲート駆動回路の一構成例を概略的に示す図である。 図4は、第2実施形態のゲート駆動回路がターンオフするときの動作の一例を説明するための図である。 図5は、第3実施形態のゲート駆動回路の一構成例を概略的に示す図である。 図6は、第3実施形態のゲート駆動回路がターンオフするときの動作の一例を説明するための図である。
以下、第1実施形態のゲート駆動回路について、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態のゲート駆動回路の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態のゲート駆動回路1Aは、電力用スイッチング素子としてのIGBT3のエミッタ電位を基準電位とした電源4から出力される電源電圧を用いて、IGBT3のゲート電圧を制御する回路である。
IGBT3は還流ダイオード2と並列に接続している。還流ダイオード2は、IGBT3のエミッタからコレクタに向かう方向を順方向として接続している。IGBT3が電力変換装置に搭載される場合には、一対のIGBT3が直列に接続されて各相アームを構成する。
ゲート駆動回路1Aは、ゲート出力端子GTと、ゲート電源4と、パルス発生装置5と、第1抵抗器6と、第2抵抗器7と、インダクタンス8と、ダイオード9と、第3抵抗器10と、第4抵抗器11と、コンパレータ12と、参照電圧入力電源13と、切替スイッチ14と、を備えている。
ゲート電源4は、IGBT3のエミッタ電位を基準電位とした電源である。
パルス発生装置5は、ゲート電源4から供給される電源電圧を用いて、パルスを生成して切替スイッチ14へ出力する。パルス発生装置5がパルスを生成するタイミングは、例えば図示しない上位制御装置により制御される。
第1抵抗器6と第2抵抗器7とは、IGBT3のゲートとパルス発生装置の出力端子との間に並列に接続している。第1抵抗器6の抵抗値は第2抵抗器7の抵抗値よりも小さい。
インダクタンス8とIGBT3とは直列に接続している。インダクタンス8の一端はIGBT3のエミッタに接続し、IGBT3に電流が流れると、電流の時間変化とインダクタンス8の大きさLに応じた電圧がインダクタンス8の両端に生じる。
ダイオード9は、アノード端子がインダクタンス8の他端に接続し、カソード端子が第3抵抗器10を介してコンパレータ12の入力端子と接続している。すなわち、ダイオード9は、IGBT3のエミッタ側からコンパレータ12へ向かう方向に電流を流すように接続し、コンパレータ12を保護している。
第3抵抗器10とコンパレータ12の負側の入力端子との間は、第4抵抗器11を介して接地されている。したがって、ダイオード9のカソード端子における電圧は、第3抵抗器10の抵抗値と第4抵抗器11の抵抗値との比により分圧されて、コンパレータ12の負側の入力端子へ印加される。第3抵抗器10と第4抵抗器11とは、インダクタンス8から印加される電圧を分圧する分圧抵抗器である。
コンパレータ12の正側の入力端子には、参照電圧入力電源13から参照電圧Vrefが印加される。コンパレータ12は、負側の入力端子に印加されたインダクタンス8の電圧に基づく値と、参照電圧Vrefの値とを比較し、インダクタンス8の電圧に基づく値が参照電圧Vrefの値以上となったときにハイレベルの値を出力する。
切替スイッチ14は、コンパレータ12から出力される信号の値により、パルス発生装置5から出力されるパルスがIGBT3のゲートに印加される経路を切替える。切替スイッチ14は、第1抵抗器6と第2抵抗器7との一方をパルス発生装置5の出力端子と接続する。例えば、切替スイッチ14は、コンパレータ12から出力された信号の値がローレベルのときに、第1抵抗器6を介してパルス発生装置5の出力端子とゲート出力端子GTとを接続し、コンパレータ12から出力された信号の値がハイレベルのときに、第2抵抗器7を介してパルス発生装置5の出力端子とゲート出力端子GTとを接続する。ゲート出力端子GTは、IGBT3のゲートと電気的に接続している。
図2は、第1実施形態のゲート駆動回路がターンオフするときの動作の一例を説明するための図である。
図2において、IGBT3のゲート‐エミッタ間電圧をVge、IGBT3のコレクタ‐エミッタ間電圧をVce、IGBT3のコレクタ電流をIc、コレクタ電流Icの時間変化率をdIc/dt、IGBT3のゲート抵抗に流れる電流をIgとする。また、IGBT3をオフする際のエネルギー損失(ターンオフ損失)の瞬時値は、コレクタ電流Icとコレクタ‐エミッタ間電圧Vceとの積(=Ic*Vce)となる。なお、電流Igは、IGBT3へ流れる方向を正とし、第1抵抗器6に流れる電流と第2抵抗器7に流れる電流との和である。
IGBT3がオンしている状態では、IGBT3のゲート‐エミッタ間電圧Vgeはハイレベルであって、コレクタ電流Icの時間変化率dIc/dtは略ゼロである。したがって、コンパレータ12に入力される電圧は参照電圧Vrefよりも低く、コンパレータ12の出力はローレベルである。このとき、切替スイッチ14は、第1抵抗器6を介してパルス発生装置5の出力端子とIGBT3のゲートとを接続している。したがって、IGBT3のゲート抵抗は小さくなっている。
パルス生成装置5から出力される信号が立下りIGBT3がオンからオフとなる動作が開始すると、第1抵抗器6を介してIGBT3のゲートに流れる電流Igが小さくなり、IGBT3のゲート-エミッタ間電圧Vgeが低下し始める。
ゲート-エミッタ間電圧Vgeが所定の閾値未満となると、IGBT3のコレクタ-エミッタ間電圧Vceが上昇し始め、コレクタ-エミッタ間電圧Vceが大きくなるに従って、コレクタ電流Icが徐々に小さくなる。
コレクタ電流Icの時間変化率dIc/dtが生じると、インダクタンス8の両端に時間変化率dIc/dtに比例する大きさの電圧が生じ、インダクタンス8の両端に生じた電圧が分圧されてコンパレータ12に入力される。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref以上となると、コンパレータ12の出力がハイレベルとなる。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref以上となった時を時刻t1とする。
コンパレータ12の出力がハイレベルとなると、切替スイッチ14が切り替わり、第2抵抗器7を介して、パルス発生装置5の出力端子とIGBT3のゲートとが接続する。したがって、IGBT3のゲート抵抗が大きくなり、IGBT3のスイッチング速度が遅くなり、コレクタ‐エミッタ間電圧Vceのサージ電圧を抑制することができる。
第2抵抗器7を介してIGBT2のゲートに流れる電流Igが上昇し始めると、IGBT3のコレクタ‐エミッタ間電圧Vceが小さくなり、コレクタ電流Icの時間変化dIc/dtが小さくなる。
コレクタ電流Icの時間変化dIc/dtがゼロに近付くと、インダクタンス8の両端に生じた電圧が小さくなり、コンパレータ12に入力が小さくなる。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref未満となると、コンパレータ12の出力がローレベルとなる。
コンパレータ12の出力がローレベルとなると、切替スイッチ14が切り替わり、第1抵抗器6を介して、パルス発生装置5の出力端子とIGBT3のゲートとが接続する。したがって、IGBT3のゲート抵抗が小さくなり、IGBT3のスイッチング速度が速くなる。
図2には比較例のゲート駆動回路の動作の一例も記載している。比較例のゲート駆動回路は、ゲート抵抗を切替えないでIGBT3をオフする回路である。
本実施形態のゲート駆動回路では、時刻t1まではIGBT3のゲート抵抗が小さいため、比較例よりもIGBT3のコレクタ‐エミッタ間電圧Vceの立ち上がりが急峻になる。本実施形態のゲート駆動回路では、時刻t1で、IGBT3のゲート抵抗を大きいものに切り替えることにより、スイッチング速度を遅くしてサージ電圧が生じることを抑制している。
更に、本実施形態のゲート駆動回路では、時刻t2でIGBT3のゲート抵抗を小さくしてIGBT3のスイッチング速度を速くしている。これにより、IGBT3のターンオフ損失(Ic*Vce)を、比較例のゲート駆動回路よりも低減することができる。
上記のように、本実施形態のゲート駆動回路では、IGBT3のコレクタ電流Icの変化率(dIc/dt)を検出し、IGBT3のゲート抵抗を切り替えることによってサージ電圧を抑制するとともに、ターンオフ損失を低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、スイッチング素子の保護を図るとともに、スイッチング素子のターンオフ損失を抑制するゲート駆動回路を提供することができる。
次に、第2実施形態のゲート駆動回路について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、上述の第1実施形態のゲート駆動回路と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図3は、第2実施形態のゲート駆動回路の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態のゲート駆動回路1Bは、第5抵抗器21と、第2ダイオード22と、を更に備えている。上記の構成以外は、上述の第1実施形態のゲート駆動回路1Aと同様の構成である。
第2ダイオード22は、アノード端子がインダクタンス8の他端とダイオード9のアノード端子との間に接続し、カソード端子が第5抵抗器21を介してIGBT5のゲートと接続している。第2ダイオード22は、IGBT3側からコンパレータ12へ向かう方向に流れる電流を遮断し、コンパレータ12を保護している。
図4は、第2実施形態のゲート駆動回路がターンオフするときの動作の一例を説明するための図である。なお、図4において、第5抵抗器21を介してIGBT3のゲートに印加される電圧をVRdとし、電圧VRdはIGBT3のゲートへ電流を流す方向を正とする。また、電流IgはIGBT3のゲートに流れる電流であり、第1抵抗器6を介して流れる電流と、第2抵抗器7を介して流れる電流と、第5抵抗器21を介して流れる電流との和である。
本実施形態のゲート駆動回路1Bでは、IGBT3がオンからオフとなる動作が開始すると、第1抵抗器6を介してIGBT3のゲートに流れる電流Igが小さくなり、IGBT3のゲート-エミッタ間電圧Vgeが低下し始める。ゲート-エミッタ間電圧Vgeが所定の閾値未満となると、IGBT3のコレクタ-エミッタ間電圧Vceが上昇し始め、コレクタ-エミッタ間電圧Vceが大きくなるに従って、コレクタ電流Icが徐々に小さくなる。
コレクタ電流Icの時間変化率dIc/dtが生じると、インダクタンス8の両端に時間変化率dIc/dtに比例する大きさの電圧が生じる。インダクタンス8の両端に生じた電圧は、第3抵抗器10および第4抵抗器11により分圧されてコンパレータ12に入力されるとともに、第2ダイオード22および第5抵抗器21を介してIGBT3のゲートに電圧VRdとして印加される。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref以上となると、コンパレータ12の出力がハイレベルとなる。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref以上となったときを時刻t1とする。
第5抵抗器21を介してIGBT3のゲートに電圧が印加されると、IGBT3のゲート‐エミッタ間電圧Vgeが上昇する。すなわち、IGBT3をオンする方向に電圧が印加されることとなり、IGBT3のターンオフのスイッチング速度を低下して、サージ電圧が抑制される。
また、上述の第1実施形態と同様に、コンパレータ12の出力がハイレベルとなると、切替スイッチ14が切り替わり、第2抵抗器7を介して、パルス発生装置5の出力端子とIGBT3のゲートとが接続する。したがって、IGBT3のゲート抵抗が大きくなり、IGBT3のスイッチング速度が遅くなり、コレクタ‐エミッタ間電圧Vceのサージ電圧を抑制することができる。
第2抵抗器7を介してIGBT2のゲートに流れる電流Igが上昇し始めると、IGBT3のコレクタ‐エミッタ間電圧Vceが小さくなり、コレクタ電流Icの時間変化dIc/dtが小さくなる。
コレクタ電流Icの時間変化dIc/dtがゼロに近付くと、インダクタンス8の両端に生じた電圧が小さくなり、コンパレータ12に入力が小さくなる。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref未満となると、コンパレータ12の出力がローレベルとなる。
コンパレータ12の出力がローレベルとなると、切替スイッチ14が切り替わり、第1抵抗器6を介して、パルス発生装置5の出力端子とIGBT3のゲートとが接続する。したがって、IGBT3のゲート抵抗が小さくなり、IGBT3のスイッチング速度が速くなる。
また、コレクタ電流Icの時間変化dIc/dtがゼロに近付くと、第5抵抗器21を介してIGBT3のゲートに印加される電圧VRdも小さくなる。したがって、IGBT3をオンする方向に印加される電圧が小さくなり、IGBT3をターンオフするスイッチング速度が速くなる。
上記のように、本実施形態のゲート駆動回路によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができ、更に、IGBT3のコレクタ電流Icの変化率(dIc/dt)に比例する電圧をIGBT3のゲートに印加することによりIGBT3がターンオフする際のスイッチング速度を遅くしてサージ電圧を抑制し、かつ、ターンオフ損失を低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、スイッチング素子の保護を図るとともに、スイッチング素子のターンオフ損失を抑制するゲート駆動回路を提供することができる。
次に、第3実施形態のゲート駆動回路について図面を参照して詳細に説明する。
図5は、第3実施形態のゲート駆動回路の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態のゲート駆動回路1Cは、定電圧ダイオード31と、第6抵抗器32と、を更に備えている。上記の構成以外は、上述の第1実施形態のゲート駆動回路1Aと同様の構成である。
定電圧ダイオード31は、IGBT3のゲートとコレクタとの間に接続している。定電圧ダイオード31は、IGBT3のゲートからコレクタに向かう方向を順方向とする方向に接続し、定電圧ダイオード31のアノードは、第6抵抗器32を介してIGBT3のゲートと接続している。
定電圧ダイオード31は、カソードにブレークダウン電圧を超える電圧が印加されるときにアバランシェを開始し電流を流す。つまり、IGBT3のコレクタ−エミッタ間電圧がブレークダウン電圧を超えると、IGBT3のコレクタからゲートに向かう方向(カソードからアノードに向かう方向)にアバランシェ電流を流す。なお、第6抵抗器32は、定電圧ダイオード31を介してIGBT3のゲートへ流れる電流を抑制するために設けられている。
図6は、第3実施形態のゲート駆動回路がターンオフするときの動作の一例を説明するための図である。
なお、図6において、定電圧ダイオード31および第6抵抗器32を介してIGBT3のゲートに印加される電圧をVRzdとし、電圧VRzdは、IGBT3のゲートへ電流を流す方向を正とする。また、電流IgはIGBT3のゲートに流れる電流であり、第1抵抗器6を介して流れる電流と、第2抵抗器7を介して流れる電流と、定電圧ダイオード31および第6抵抗器32を介して流れるアバランシェ電流との和である。
本実施形態のゲート駆動回路1Cでは、IGBT3がオンからオフとなる動作が開始すると、第1抵抗器6を介してIGBT3のゲートに流れる電流Igが小さくなり、IGBT3のゲート-エミッタ間電圧Vgeが低下し始める。ゲート-エミッタ間電圧Vgeが所定の閾値未満となると、IGBT3のコレクタ-エミッタ間電圧Vceが上昇し始め、コレクタ-エミッタ間電圧Vceが大きくなるに従って、コレクタ電流Icが徐々に小さくなる。
コレクタ電流Icの時間変化率dIc/dtが生じると、インダクタンス8の両端に時間変化率dIc/dtに比例する大きさの電圧が生じる。インダクタンス8の両端に生じた電圧は、第3抵抗器10および第4抵抗器11により分圧されてコンパレータ12に入力される。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref以上となると、コンパレータ12の出力がハイレベルとなる。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref以上となったときを時刻t1とする。
上述の第1実施形態と同様に、コンパレータ12の出力がハイレベルとなると、切替スイッチ14が切り替わり、第2抵抗器7を介して、パルス発生装置5の出力端子とIGBT3のゲートとが接続する。したがって、IGBT3のゲート抵抗が大きくなり、IGBT3のスイッチング速度が遅くなり、コレクタ‐エミッタ間電圧Vceのサージ電圧を抑制することができる。
また、時刻t2にIGBT3のコレクタ‐エミッタ間電圧Vceが定電圧ダイオード31のブレークダウン電圧に達すると、定電圧ダイオード31がアバランシェし、アバランシェ電流がIGBT3のゲートへ流れる。第1抵抗器6を介してIGBT3のゲートへ流れる電流と、第2抵抗器7を介してIGBT3のゲートへ流れる電流とは、IGBT3のゲートから電荷が排出される方向である。一方、定電圧ダイオード31を介してIGBT3へ流れる電流は、IGBT3へ電荷を注入する方向である。したがって、定電圧ダイオード31を介してIGBT3のゲートへ電流が注入されることにより、下降していたゲート‐エミッタ間電圧Vgeが上昇する。つまり、ゲート‐エミッタ間電圧Vgeがターンオンする方向に上昇することによって、IGBT3がターンオフするスイッチング速度が低下し、サージ電圧が抑えられる。
時刻t3にサージ電圧のピークを過ぎ、コレクタ‐エミッタ電圧Vceが定電圧ダイオード31のブレークダウン電圧よりも下回ったとき、アバランシェ電流はゼロとなる。
第2抵抗器7を介してIGBT2のゲートに流れる電流Igが上昇し始めると、IGBT3のコレクタ‐エミッタ間電圧Vceが小さくなり、コレクタ電流Icの時間変化dIc/dtが小さくなる。コレクタ電流Icの時間変化dIc/dtがゼロに近付くと、インダクタンス8の両端に生じた電圧が小さくなり、コンパレータ12に入力が小さくなる。コンパレータ12の入力が参照電圧Vref未満となると、コンパレータ12の出力がローレベルとなる(時刻t4)。
コンパレータ12の出力がローレベルとなると、切替スイッチ14が切り替わり、第1抵抗器6を介して、パルス発生装置5の出力端子とIGBT3のゲートとが接続する。したがって、IGBT3のゲート抵抗が小さくなり、IGBT3のスイッチング速度が速くなる。
上記のように、本実施形態のゲート駆動回路1Cによれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができ、更に、IGBT3のコレクタ‐エミッタ間電圧Vceの過電圧判別を行い、IGBT3のゲートに電流を注入することによってサージ電圧を抑制し、かつ、ターンオフ損失を低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、スイッチング素子の保護を図るとともに、スイッチング素子のターンオフ損失を抑制するゲート駆動回路を提供することができる。
定電圧ダイオード31では、IGBT3のコレクタ−エミッタ間電圧Vceが所定の閾値を超えたか否かにより過電圧の判別を行っている。例えば、IGBT3が接続する主回路の直流電圧が低いときはサージ電圧も低いため、定電圧ダイオード31からIGBT3のゲートへ電流を注入せず、時間変化率dIc/dtに応じてゲート抵抗を切り替えることのみによって過剰なサージ電圧保護によるターンオフ損失の増加を防ぐことができる。IGBT3が接続する主回路の直流電圧が高いときはサージ電圧も高いため、定電圧ダイオード31からIGBT3のゲートへ電流を注入し、かつ、時間変化率dIc/dtに応じてゲート抵抗を切り替えることによって、サージ電圧の抑制とターンオフ損失の低減を両立することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A〜1C…ゲート駆動回路、2…還流ダイオード、3…IGBT(スイッチング素子)、4…ゲート電源、5…パルス発生装置、6…第1抵抗器、7…第2抵抗器、8…インダクタンス、9…ダイオード、10…第3抵抗器、11…第4抵抗器、12…コンパレータ、13…参照電圧入力電源、14…切替スイッチ、21…第5抵抗器、22…第2ダイオード、31…定電圧ダイオード、32…第6抵抗器。

Claims (3)

  1. エミッタにて接地されたスイッチング素子のゲートと接続したゲート出力端子と、
    前記スイッチング素子のゲート電圧を制御するパルスを出力するパルス発生装置と、
    前記パルス発生装置の出力端子と前記ゲート出力端子との間に接続した第1抵抗器と、
    前記パルス発生装置の出力端子と前記ゲート出力端子との間において、前記第1抵抗器と並列に接続した第2抵抗器と、
    前記第1抵抗器と前記第2抵抗器との一方を前記パルス発生装置の出力端子と接続する切替スイッチと、
    入力端子に供給された信号と参照電圧とを比較して前記切替スイッチを切替える信号を出力するコンパレータと、
    一端が前記スイッチング素子の前記エミッタと接続し、他端がダイオードと分圧抵抗器とを介して前記コンパレータの入力端子と接続したインダクタンスと、を備え
    前記ダイオードは、前記インダクタンスの前記他端と接続されたアノードと、前記分圧抵抗器を介して前記コンパレータの入力端子と接続したカソードと、を備えるゲート駆動回路。
  2. 前記インダクタンスの前記他端と前記ゲート出力端子との間に接続した第2ダイオードと、
    前記ダイオードのカソードと前記ゲート出力端子との間において、前記ダイオードと直列に接続した第5抵抗器と、
    を更に備えた請求項1記載のゲート駆動回路。
  3. 前記ゲート出力端子と前記スイッチング素子のコレクタとの間に接続し、前記スイッチング素子のコレクタ‐エミッタ間電圧が所定の閾値を超えたときに、カソードからアノードへ向かう方向に電流を流す定電圧ダイオードと、
    前記定電圧ダイオードのアノードと前記ゲート出力端子との間において、前記定電圧ダイオードと直列に接続した第6抵抗器と、を更に備えた請求項1記載のゲート駆動回路。
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