JP2014197651A - 基板検査装置及び基板受け渡し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板をしっかりと保持しながら基板の受け渡しができる基板検査装置及び基板受け渡し方法を提供する。
【解決手段】
基板検査装置1は、ウエハWを吸着させるための複数の真空吸着パッド61を有する載置台4aと、裏面アーム10とを有する。裏面アーム10は、開口部42a2から真空吸引してウエハWを吸着させるし複数の真空吸着パッド71と、一対の噴射口41aから所定の気体を吹き出すことによりウエハWとの間に負圧を発生させてウエハWを吸着させる複数の吸着パッド72とを有する。
【選択図】図12

Description

本発明は、基板検査装置及び基板受け渡し方法に関し、特に、半導体ウエハなどの基板を検査する基板検査装置及び基板受け渡し方法に関する。
従来より、半導体製造工程では、製造装置において基板に対して、各種加工処理が施され、基板の検査が行われる。近年は、ウエハなどの基板の大型化及び薄型化が進んでおり、製造工程において、反りや撓みが生じる基板を、確実に搬送するための工夫もいろいろ提案されている。
例えば、特開2010−135381号公報に開示のように、ウエハをアームの載置面に吸着させて保持するようにした基板検査装置がある。その基板検査装置では、ウエハカセットからウエハが取り出されて、目視によるマクロ検査と、顕微鏡によるミクロ検査が行われる。ウエハは、搬送手段としてのアームに載置されて、ウエハカセットから検査用の載置台へ、載置台から別の載置台へ、さらに載置台からウエハカセットへ搬送される。
また、ウエハは、表面だけでなく、裏面についても検査が行われる場合がある。その場合、ウエハの裏面が上方を向くようにウエハは反転されて、検査が行われる。
特開2002−123345号公報
しかし、ウエハ検査装置においてウエハの受け渡しが行われるとき、ウエハに反りや撓みがあると、ウエハの受け渡しを確実に行うことができない。例えば、ウエハの裏面を検査するためにウエハを反転するときに、ウエハ保持部材によりウエハをしっかりと保持していないと、ウエハが落下したり、破損したりしてしまう虞がある。
そこで、本発明は、基板をしっかりと保持しながら基板の受け渡しができる基板検査装置及び基板受け渡し方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板を吸着させるための第1の吸引部を有する載置台と、第1の開口部から真空吸引して前記基板を吸着させる第2の吸引部と、第2の開口部から所定の気体を吹き出すことにより前記基板との間に負圧を発生させて前記基板を吸着させる第3の吸引部とを有する検査用保持部材と、を有する基板検査装置を提供することができる。
さらに、本発明の一態様によれば、基板を吸着させるための第1の吸引部を有する載置台と、第1の開口部から真空吸引して前記基板を吸着させる第2の吸引部、及び第2の開口部から所定の気体を吹き出すことにより前記基板との間に負圧を発生させて前記基板を吸着させる第3の吸引部を有する検査用保持部材と、前記基板の前記載置台から前記検査用保持部材への受け渡しを行うときに、前記検査用保持部材の前記第3の吸引部の吸着動作をオンにして前記第2の開口部から前記所定の気体を吹き出すように制御する制御部と、を有し、前記検査用保持部材の前記基板が吸着する前記第2の吸引部の上面は、前記基板が吸着する第3の吸引部の上面よりも高い、前記載置台から検査用保持部材への前記基板の受け渡しを行う方法であって、前記検査用保持部材を、退避位置から、前記第2の吸引部の上面が前記基板の下面と同じ高さになって、前記基板の受け渡しを行う受渡位置まで、移動し、前記第2の吸引部と前記第3の吸引部による吸着動作をオンにして、前記検査用保持部材に前記基板を保持し、前記検査用保持部材への前記基板の吸着が確認された後に、前記第1の吸引部による吸着動作をオフにして、前記載置台から前記検査用保持部材への前記基板の受け渡しを行う、基板受け渡し方法を提供することができる。
さらに、本発明の一態様によれば、基板を吸着させるための第1の吸引部を有する載置台と、第1の開口部から真空吸引して前記基板を吸着させる第2の吸引部、及び第2の開口部から所定の気体を吹き出すことにより前記基板との間に負圧を発生させて前記基板を吸着させる第3の吸引部)を有する検査用保持部材と、前記第2の吸引部の吸着動作がオンされて前記基板を吸着して保持している前記検査用保持部材から前記載置台への前記基板の受け渡しを行うときに、前記載置台の前記第1の吸引部と前記検査用保持部材の前記第3の吸引部の吸着動作をオンにして前記第2の開口部から前記所定の気体を吹き出すように制御する制御部と、を有し、前記検査用保持部材の前記基板が吸着する前記第2の吸引部の上面は、前記基板が吸着する第3の吸引部の上面よりも高い、検査用保持部材から前記載置台への前記基板の受け渡しを行う方法であって、前記検査用保持部材を、前記基板の裏面検査位置から、前記第2の吸引部の上面が前記第1の吸引部の上面と同じ高さになって前記基板の受け渡しを行う受渡位置まで、移動し、前記載置台への前記基板の吸着が確認された後に、前記第2吸引部及び前記第3の吸引部による吸着動作をオフにし、前記第1の吸引部による吸着動作をオンにして、前記検査用保持部材から前記載置台への前記基板の受け渡しを行う、基板受け渡し方法を提供することができる。
本発明によれば、基板をしっかりと保持しながら基板の受け渡しができる基板検査装置及び基板受け渡し方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係わるウエハ検査装置の構成を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態に係わる、アーム支持部9に接続されたアーム8a、8bの斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるアーム8の斜め下方向からの斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる、アームの保持面上に設けられた吸着パッド41、摩擦部材42及び真空吸着パッド42aの斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる、アーム8の側面図である。 本発明の実施の形態に係わる、裏面アーム10が待避位置BP2にあるときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係わる、アーム8が待避位置BP1にあり、裏面アーム10が受渡位置CPにあるときのウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係わる、裏面アーム10が待避位置BP2にあり、アーム8も待避位置BP1にあるが2本のアーム8a、8b同士が近づいていないときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる、裏面アーム10が受渡位置CPにあり、アーム8が待避位置BP1にあってかつ2本のアーム8a、8b同士が近づいているときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10との配置を説明するための他の斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる、アーム8が待避位置BP1にあってかつ2本のアーム8a、8b同士が近づいているときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係わる、アーム8と裏面アーム10がそれぞれの待避位置BP1とBP2にあって、かつ2本のアーム8a、8b同士が近づいているときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる裏面アーム10の斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる、アーム8と裏面アーム10がそれぞれ待避位置BP1とBP2に位置するときのウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係わる、裏面アーム10上の各真空吸着パッド71の上面と、各吸着パッド72の上面の位置関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係わる、裏面検査時の動作の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は、本実施の形態に係わるウエハ検査装置の構成を説明するための平面図である。ウエハ検査装置1は、ウエハ搬送装置2と、ウエハカセット3と、ウエハ搬送装置2により搬送される検査対象であるウエハW(二点鎖線で示す)のマクロ検査を行うマクロ検査部4と、ウエハWのミクロ検査を行うミクロ検査部5と、操作部6と、裏面アーム10とを含む基板検査装置である。
基板搬送装置であるウエハ搬送装置2は、アーム駆動部7と、2本のアーム8a,8b(以下、2本のアームの全て若しくは1つを指すときは、アーム8という)と、2本のアーム8を支持するアーム支持部9とを有している。2本のアーム8a,8bは、アーム支持部9の一側面から延出するようにアーム支持部9に設けられている。
操作部6は、キーボード等の入力装置6aと、液晶表示装置等の表示装置6bを有している。検査者は、表示装置6bに表示される画面を見ながら、入力装置6aから各種指示コマンドを入力することにより、ウエハ搬送装置2、マクロ検査部4及びミクロ検査部5の各種動作を指示することができる。
アーム駆動部7は、2本のアーム8a,8bが所定の回動軸(Z軸方向の軸)を中心に回動可能に、かつ上下方向(Z軸方向)に移動可能に、アーム支持部9を上方から支持している。
すなわち、アーム駆動部7は、アーム支持部9を、回動軸回りに回動させ、かつ上下方向(Z軸方向)に移動するように、駆動する。アーム支持部9の回動により、2本のアーム8も、矢印A1で示す方向に回動し、ウエハWをミクロ検査部5へ搬送する。さらに、アーム支持部9の上下方向の移動により、2本のアーム8を上下移動させることによって、マクロ検査部4及びミクロ検査部5へのウエハWの載置あるいは取り出しが行われる。アーム駆動部7は、アーム8の位置を検出する機能を有し、後述する制御部25がアーム8の位置情報を得ることができるようになっている。後述するように、制御部25は、CPU及びメモリを有し、ウエハ検査装置1の各部の動作を制御する。
また、アーム支持部9は、2本のアーム8a,8bが、それぞれのアームの伸びる軸方向(Y軸方向)に対して直交し、かつ2本のアーム8a,8b間の距離が短くなったり長くなったりする方向に移動可能に、構成されている。アーム支持部9の構成については、後述する。
ウエハカセット3内には、検査対象である複数のウエハWが高さ方向に積層されている。基板である各ウエハWは、ウエハWの周縁部が、ウエハカセット3内の周縁支持部により支持されている。
ウエハカセット3内から、各ウエハWがウエハ搬送装置2により取り出され、マクロ検査部4とミクロ検査部5において、所定の検査が行われ、検査が終了したウエハWは、ウエハカセット3内にウエハ搬送装置2により収容される。そのため、アーム駆動部7は、図示しないレールに沿って矢印A2方向(X軸方向)に、移動可能となっている。
さらに、ウエハ検査装置1には、ウエハWの裏面検査をするための検査用保持部材としての裏面アーム10が設けられている。裏面アーム10は、載置台4aから裏面アーム10へのウエハWの受け渡しを行い、ウエハWの裏面検査をするための部材である。
さらに、基板検査装置1には、送気ポンプ21と吸引ポンプ22が設けられている。本実施の形態では、送気ポンプ21は、基板検査装置1のコネクタを介して、内部の管路23a〜23c内へ圧縮空気を送気し、吸引ポンプ22は、基板検査装置1のコネクタを介して、基板検査装置1内に配設された管路24a〜24d内の空気を吸引する。管路24a〜24dのそれぞれには、真空センサが設けられており、各管路内の真空状態が検出可能となっている。
なお、送気ポンプ21の送気機能と吸引ポンプ22の吸引機能は、1つのポンプを利用して実現するようにしてもよい。
基板検査装置1は、基板であるウエハWの搬送を制御する制御部25を有し、制御部25は、中央処理装置(CPU)と、ROM,RAM等の記憶装置を有する。制御部25は、ウエハ搬送装置2、マクロ検査部4、ミクロ検査部5に接続されており、制御部25は、操作部6に入力された検査指示に応じて、所定のプログラムを実行させることにより、ウエハ搬送装置2、マクロ検査部4、ミクロ検査部5、及び裏面アーム10の制御を実行する。さらに、制御部25には、各真空センサの出力も接続されている。制御部25は、後述するように、ウエハWの搬送及び検査時に、ウエハ搬送装置2、送気ポンプ21、吸引ポンプ22、及び裏面アーム10の動作制御を行いながら、ウエハWが矯正された状態で、アーム8上、載置台4b、5c上に載置されているか否かを検出する。特に、制御部25は、各管路を介する送気、及び各管路を介する吸引を、互いに独立に制御することができる。
(搬送アーム)
図2から図5は、ウエハ搬送装置2のアーム8の構成を説明するための図である。図2は、アーム支持部9に接続されたアーム8a、8bの斜視図である。図3は、アーム8の斜め下方向からの斜視図である。図4は、アームの保持面上に設けられた吸着パッド41、摩擦部材42及び真空吸着パッド42aの斜視図である。図5は、アーム8の側面図である。
基板搬送用アームであるアーム8は、先端部の幅が狭い板形状を有している。図5に示すように、アーム8は、2枚の板部材31と32を貼り合わせて構成されている。板部材31は、幅が狭いアーム先端部31aと、アーム先端部31aの幅よりも広い幅を有するアーム基端部31bを有している。板部材32は、アーム基端部31bと略同じ形状の矩形形状を有している。各アーム8は、後述する2つの流路(43a、44a)を有し、基板であるウエハWを、ウエハWの下面で保持するアームである。
また、図2では、2本のアーム8aと8bが、矢印A1aで示す方向に移動可能であることが示されている。
図2に示すように、アーム基端部31bの先端部側には、負圧発生部としての吸着パッド41と、複数の摩擦部材42とを有している。複数の摩擦部材42の1つは、吸引機能を有する真空吸着パッド42aである。
図4に示すように、吸着パッド41は、円形の凹部に設けられた開口部である一対の噴射口41aを有し、一対の噴射口41aは、アーム8内の流路43aと連通している。吸着パッド41は、流路43aを介して供給される圧縮空気をその一対の噴射口41aから所定の方向に噴射させ、その噴射による発生する旋回流により、吸着パッド41の表面に負圧を発生させることにより、ウエハWを吸着させる。
すなわち、吸着パッド41は、アーム8におけるウエハWを保持する保持面である上面8sに設けられ、かつ開口部である一対の噴射口41aを有し、流路43aを介する所定の気体の送気を行って、一対の噴射口41aから所定の気体を吹き出すことにより、ウエハWを上面に吸着させるように、アーム8の上面8sとウエハWの間に負圧を発生させる負圧発生部を構成する。このような負圧発生部としての吸着パッド41の構成は、例えば特許第4299104号公報に開示されており、公知である。
摩擦部材42は、円柱形状を有する部材であり、ゴム部材である。すなわち、摩擦部材42は、アーム8の保持面である上面8sに設けられ、ウエハWと接触したときの摩擦により、上面8sに吸着されたウエハWを上面8sの平行な方向に横滑りしないようにする摩擦部材である。
真空吸着パッド42aは、図4に示すように、円筒形状を有し、先端すなわち上面部には、円環状の摩擦部材42a1が設けられている。真空吸着パッド42aの中央部に形成された開口部42a2は、アーム8内に形成された流路44aと連通している。
すなわち、真空吸着パッド42aは、アーム8の保持面である上面8sに設けられ、かつ開口部42a2を有し、流路44a内を真空にすることにより開口部42a2からの吸引を行ってウエハWの下面を開口部42a2に吸着させて、ウエハWが開口部42a2に吸着しているかを検知するための吸着パッドである。
また、真空吸着パッド42a上の摩擦部材42a1と2つの摩擦部材42は、吸着パッド41の周囲に配置されているので、吸着パッド41によりウエハWが吸着されたときに、ウエハWを3点で支持することができる。すなわち、摩擦部材は、アーム8の上面8s上に、複数設けられ、かつ、負圧発生部である吸着パッド41の周囲に設けられている。
流路43aと44aは、2枚の板部材31と32の密着面の少なくとも一方に形成された溝により、形成される。流路43aの一端は、開口部である一対の噴射口41aに連通し、流路43aの他端は、アーム8の基端側の下部に設けられた開口部45に連通している。図2及び図3に示すように、流路43aと流路44aは、アーム8内に並走するように配設されている。
流路44aの一端は、開口部42a2に連通し、流路44aの他端は、アーム8の基端側の下部に設けられた開口部46に連通している。そして、流路43aは、開口部45を介して、送気ポンプ21に接続された管路23aと接続されている。流路44aは、開口部46を介して、吸引ポンプ22に接続された管路24aと接続されている。また、管路24aには真空センサ(図示せず)が設けられ、流路44a内の真空状態を検知する。
なお、図3に示すように、アーム8の基端部には、アーム支持部9にネジ止めにより、固定するためのネジ孔47が複数設けられている。
また、図5に示すように、吸着パッド41のアーム8の表面8sからの高さd1は、摩擦部材42と真空吸着パッド42aの高さd2よりも低い。これは、吸着パッド41によりウエハWが吸引されたときに、摩擦部材42,42a1がウエハWにしっかりと接触して、摩擦力によりウエハWが動かないようにウエハWを支持するためである。
なお、本実施の形態では、真空吸着パッド42a上に摩擦部材42a1が設けられているが、真空吸着パッド42a上に摩擦部材42a1を設けなくてもよい。その場合、真空吸着パッド42aの保持面8sからの高さは、吸着パッド41の高さd1よりも高い。
アーム8の上面8sにウエハWが密着すると、真空センサにより管路24a内の真空状態が検知されて、ウエハWがアーム8に吸引保持されていることが検知される。
上述した吸着パッド41と真空吸着パッド42aを有するアーム8を用いて、制御部25が送気ポンプ21と吸引ポンプ22を制御して、ウエハWを吸着して保持しながら、ウエハWのウエハカセット3内からの取り出し、ウエハ載置台4aへの搬送、ウエハWのウエハ載置台4aからの取り出し、ミクロ検査部5への搬送等が行われる。
以上のように、アーム8は、開口部である一対の噴射口41aのから所定の気体としての圧縮空気を吹き出すことにより、ウエハWを吸着させるように、ウエハWとの間に負圧を発生させる負圧発生部としての2つの吸着パッド41を有し、ウエハWを搬送する搬送用補助部材である。
(ミクロ検査部)
図1に戻り、ミクロ検査部5は、ウエハWを拡大観察するための顕微鏡5aと、2軸方向に移動可能なXYステージ5bと、XYステージ5b上に設置され、ウエハWをXYZの各軸方向に移動させると共に回動させ、更にウエハWの受け渡しに用いられるウエハ載置台5cと、を有する。
ウエハ載置台5cの上面側には、図1に示すように、複数の吸着パッド51と、複数の真空吸着パッド52が設けられている。各吸着パッド51は、上述した吸着パッド41と同じ構成であり、各真空吸着パッド52は、真空吸着パッド42aと同じ構成である。
吸着パッド51は、ウエハ載置台5c内、及び送気ポンプ21に接続された管路23bと接続され、真空吸着パッド52は、ウエハ載置台5c内、及び吸引ポンプ22に接続された管路24bと接続されている。また、管路24bには真空センサ(図示せず)が設けられ、管路24b内の真空状態を検知する。
ウエハ載置台5cの上面にウエハWが密着すると、真空センサにより管路24b内の真空状態が検知されて、ウエハWがウエハ載置台5cの上面に吸引保持されていることが検知される。
ミクロ検査時、ウエハWは、ウエハ載置台5c上に載置され、複数の吸着パッド51と複数の真空吸着パッド52により、ウエハ載置台5c上に吸引されて保持されて、ミクロ検査部5の顕微鏡5aによりミクロ検査が行われる。
(マクロ検査部)
マクロ検査部4は、ウエハWの受け渡しとマクロ検査のための円板状のウエハ載置台4aを有する。マクロ検査部4は、ウエハ載置台4aをZ方向に上昇させてウエハWを揺動させる揺動機構と、ウエハWの平面に直交する軸周りにウエハWを回動する回動機構とを有する。
上述したアーム8によりウエハWがウエハカセット3内から取り出されてウエハ載置台4a上に搭載されると、ウエハWは、ウエハ載置台4aに吸着固定される。
ウエハ検査装置1の装置本体には、ウエハWのオリフラ(ノッチ)の位置を検出するセンサ(図示せず)が設けられており、ウエハWを回動機構により回動させて、オリフラの位置合わせが行われる。
制御部25は、マクロ検査(すなわち検査者によるウエハWの目視検査)を行うときは、ウエハ載置台4aをZ方向に所定量だけ上昇させて、所定の検査位置にウエハWを上方へ移動し、所定の揺動ができるようにする。例えば、検査者は、ウエハ載置台4a上のウエハWを所定の角度(例えば30度)だけ傾けて、ジョイスティックなどを用いて、検査者がウエハ載置台4aを回動させてマクロ検査を行う。
よって、ウエハ載置台4aは、オリフラ位置検出機能付きで、かつウエハ載置面4a1を傾斜させ回動させることにより、ウエハWを揺動可能な回動テーブルである。
ウエハ検査装置1の装置本体の上部には、ウエハWに照明光を照射するための照明装置(図示せず)が設けられており、検査者は、ウエハWからの反射光をみて、マクロ検査を行う。
さらに、ウエハWの表面だけでなく、裏面のマクロ検査も行われる。
ウエハWの裏面を検査する場合、裏面アーム10にウエハWが吸着されて保持される。裏面アーム10が所定の距離だけ上方に移動して、ウエハWを保持した状態で、裏面アーム10を、所定の軸(後述する軸J2)周りに180度以上回動することによって、ウエハWの裏面を上方に向けて、検査者により、ウエハWの裏面のマクロ検査が行われる。ウエハ検査装置1の制御部25は、ウエハWの表面と裏面のマクロ検査ができるように、各部の動作を制御する。
図6から図11は、マクロ検査部4における、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の構成を説明するための図である。図6は、裏面アーム10が待避位置BP2にあるときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す平面図である。
図7は、アーム8が待避位置BP1にあり、裏面アーム10が受渡位置CPにあるときのウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す側面図である。
図7は、裏面アーム10が待避位置BP2にああって、裏面アーム10からウエハ載置台4aへのウエハWの受け渡しを行うとき、あるいはウエハ載置台4aから裏面アーム10へのウエハWの受け渡しを行うときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す。裏面アーム10が受渡位置CPにあるとき、各真空吸着パッド71の上面は、ウエハWの下面と同じ高さにある。
図8は、裏面アーム10が待避位置BP2にあり、アーム8も待避位置BP1にあるが2本のアーム8a、8b同士が近づいていないときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を説明するための斜視図である。
図9は、裏面アーム10が受渡位置CPにあり、アーム8が待避位置BP1にあってかつ2本のアーム8a、8b同士が近づいているときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10との配置を説明するための他の斜視図である。
図10は、アーム8が待避位置BP1にあってかつ2本のアーム8a、8b同士が近づいているときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す平面図である。
図11は、アーム8と裏面アーム10がそれぞれの待避位置BP1とBP2にあって、かつ2本のアーム8a、8b同士が近づいているときの、ウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を説明するための斜視図である。
図12は、裏面アーム10の斜視図である。
まず、アーム8を支持するアーム支持部9の構成について説明する。図8に示すように、アーム支持部9は、支持プレート9aと、回動支持部9bと、2つの可動部9cとを有する。支持プレート9aの上面には、レール溝9a1が形成されており、2つの可動部9cは、レール溝9a1に係止され、かつレール溝9a1に沿って、すなわちY方向に沿って、移動可能となっている。各可動部9cに、アーム8が接続されて固定されている。
回動支持部9bは、アーム駆動部7の回動駆動機構(図示せず)に接続され、回動支持部9bの軸回りにアーム8を回動可能に支持している。
すなわち、回動支持部9bがアーム駆動部7の回動駆動機構(図示せず)により回動すると、回動支持部9bに固定された支持プレート9aも回動する。その結果、アーム8は、XY平面内において、回動支持部9bの軸回りに回動する。さらに、各可動部9cは、支持プレート9a上のレール溝9a1に沿って移動可能であり、2つの可動部9cが互いに離れるように移動すると、2つのアーム8a、8b間の距離が長くなり、2つの可動部9cが互いに接近するように移動すると、2つのアーム8a、8b間の距離が短くなる。後述するように、アーム8が待避位置BP1にあるとき、2つのアーム8a、8b間の距離が短くなるように、アーム8は駆動される。
アーム8の軸周りの回動は、アーム駆動部7内のステッピングモータ等(図示せず)により行われ、具体的には、制御部25の制御の下、エンコーダ(図示せず)でアーム8の回動位置を検出しながら、ステッピングモータ等(図示せず)を駆動することによって行われる。
2つのアーム8a、8b間の距離の変更も、2つの可動部9c内に設けられたステッピングモータ等(図示せず)により行われ、具体的には、制御部25の制御の下、エンコーダ(図示せず)で2つの可動部9cの位置を検出しながら、ステッピングモータ等(図示せず)を駆動することによって行われる。
図13は、アーム8と裏面アーム10がそれぞれ待避位置BP1とBP2に位置するときのウエハ載置台4aと、アーム8と、裏面アーム10の配置を示す側面図である。図12に示す状態で、アーム8はXY平面内で移動して、2つのアーム8a、8b間の距離が変更される。図12に示す状態において、アーム8が2本のアーム8a、8bが互いに近づくように移動することによって、裏面アーム10は、待避位置BP2の状態(図11の状態)から、受渡位置CPの状態(図9の状態)になるように、上方へ移動することができる。すなわち、図10に示すように、裏面アーム10が上方へ移動するときには、アーム8は、Z方向において待避位置BP1にあるとき、裏面アーム10の上昇を邪魔しないように、2本のアーム8a、8bが互いに近づいて、いわゆる逃げをつくる。
(ウエハ載置台4a)
ウエハ載置台4aは、円板状の形状を有し、上面に複数の真空吸着パッド61が設けられている。ウエハ載置台4aの一部には、複数の孔62が形成されている。吸引部としての複数の真空吸着パッド61のそれぞれの構成は、上述した真空吸着パッド42aと同じ構成である。すなわち、ウエハ載置台4aは、基板であるウエハWを吸着させるための吸引部を有する載置台である。
上述したように、ウエハ載置台4aは、円板の中心を通る軸J1(図8)の軸周りに回動可能となっている。さらに、ウエハ載置台4aは、ウエハ載置台4aの上面が、軸J1に直交する平面に対して、所定の角度だけ傾斜可能に構成されている。
真空吸着パッド61は、ウエハ載置台4a内、及び吸引ポンプ22に接続された管路24cと接続されている。また、管路24cには真空センサ26aが設けられ、管路24c内の真空状態を検知する。
ウエハ載置台4aの上面にウエハWが吸着すると、真空センサ26aの出力により管路24c内の真空状態が検知されて、制御部25において、ウエハWがウエハ載置台4aの上面に吸着して保持されていることが検知される。
なお、ウエハ載置台4aの上下方向(Z方向)の移動及び回動などの動作は、制御部25の制御の下、エンコーダ(図示せず)でウエハ載置台4aの高さ及び回動位置を検出しながら、ステッピングモータ等(図示せず)を駆動することによって行われる。ウエハ載置台4aの駆動機構としてのステッピングモータ等は、ウエハ検査装置1の装置本体内のウエハ載置台支持部B0内に取り付けられている。ステッピングモータ等は、例えば、ウエハ載置台支持部B0の最上部に設けられる。
(裏面アーム)
裏面アーム10は、図6及び図10に示すように、平面視したときに、略90度の範囲が切り欠かかれた、C字型の形状を有する円弧部10aと、円弧部10aの内側に延出する複数(ここでは4つ)の延出部10bを有する。円弧部10aの外周側には、突出部10cが設けられている。図1及び図6に示すように、円弧部10aは、円弧の中心に対して180度以上の範囲に亘る長さを有する。すなわち、裏面アーム10は、基板であるウエハWを吸着させるための吸引部を有する検査用保持部材である。
裏面アーム10の延出部10bの先端部の上面には、複数(ここでは4つ)の真空吸着パッド71と複数(ここでは4つ)の吸着パッド72が設けられている。吸引部としての複数の真空吸着パッド71は、ウエハWを裏面アーム10上で吸着できる位置に設けられる。各真空吸着パッド71の構成は、上述した真空吸着パッド42aと同じ構成である。
また、吸引部としての複数の吸着パッド72は、ウエハWを裏面アーム10上で吸着できる位置に設けられる。各真空吸着パッド72の構成は、上述した吸着パッド41と同じ構成である。
各吸着パッド72は、各吸着パッド72の裏面アーム10の円弧のなす円の中心からの距離が各真空吸着パッド71の裏面アーム10のその中心からの距離よりも短い位置に、設けられる。言い換えれば、各吸着パッド72は、各真空吸着パッド71よりも、ウエハWの中心寄りの位置でウエハWを吸着する。
そして、各吸着パッド72は、裏面アーム10上において、各真空吸着パッド71の近傍に設けられている。
すなわち、裏面アーム10は、開口部42a2から真空吸引して基板としてのウエハWを吸着させる吸引部である複数の真空吸着パッド71と、開口部である一対の噴射口41aから所定の気体を吹き出すことによりウエハWとの間に負圧を発生させてウエハWを吸着させる吸引部72と、を有する検査用保持部材を構成する。
図14は、裏面アーム10上の各真空吸着パッド71の上面と、各吸着パッド72の上面の位置関係を説明するための図である。
図14は、真空吸着パッド71と吸着パッド72を横方向から見たときの状態を示す。図14に示すように、裏面アーム10の吸着パッド72の上面は、真空吸着パッド61の上面よりも所定量dd1だけZ方向において下方の位置にある。言い換えれば、基板であるウエハWが吸着する吸引部である真空吸着パッド71の上面は、ウエハWが吸着するもう一つの吸引部である各吸着パッド72の上面よりも高い。
真空吸着パッド71は、裏面アーム10内の流路73、及び吸引ポンプ22に接続された管路24dと接続されている。また、管路24dには真空センサ26bが設けられ、管路24d内の真空状態を検知する。
裏面アーム10の上面にウエハWが密着すると、真空センサ26bにより管路24d内の真空状態が検知されて、制御部25において、ウエハWが裏面アーム10の上面に吸着されて保持されていることが検知される。
各吸着パッド72の構成は、上述した吸着パッド41と同じ構成である。吸着パッド72は、裏面アーム10内の流路74、及び送気ポンプ21に接続された管路23cと接続されている。
裏面アーム10は、複数の板部材を貼り合わせて構成されている。裏面アーム10は、複数の板部材の内、隣合う貼り合わされた2枚の密着面の少なくとも一方に形成された溝により形成された2つの流路73と74を、内部に有する。
図12において、一点鎖線で示す流路73は、4つの真空吸着パッド71の開口部42a2に連通しており、流路73は、突出部10c内の口金81を通り、管路24dに接続されている。さらに、図12において、二点鎖線で示す流路74は、4つの吸着パッド72の一対の噴射口41aに連通しており、流路74は、裏面アーム10の一端に設けられた圧空供給口75と、圧空供給口部材75に接続された圧空供給口金76内の口金82とを介して、管路23cに接続されている。
圧空供給口金76は、図示しない支持部材により支持されているが、支持部材により支持されていなくてもよい。
また、裏面アーム10の上下方向(Z方向)の移動は、制御部25の制御の下、エンコーダ(図示せず)で裏面アーム10の位置を検出しながら、ステッピングモータ等(図示せず)を駆動することによって行われる。裏面アーム10の駆動機構としてのステッピングモータ等は、ウエハ検査装置1の装置本体内の裏面アーム支持部B1内に取り付けられている。ステッピングモータ等は、例えば、裏面アーム支持部B1の最上部に設けられる。さらに、裏面アーム10を、所定の軸(軸J2)周りに180度回動するための駆動機構も、ステッピングモータ等により行われる。裏面アーム10の回動のためのステッピングモータ等は、裏面アーム10の突出部10cに接続された軸部材に、ギヤ機構などを介して接続されている。
裏面アーム10が、図12において矢印A3で示すように、所定の軸(軸J2)回りに回動可能なように、口金81の中心軸と口金82の中心軸は、共に回転中心(軸J2軸中心)と一致する。すなわち、検査用保持部材である裏面アーム10は、各真空吸着パッド71の真空吸引を行うための吸引管路である管路24dへの接続口金81と、各吸着パッド72からの所定の吹き出しを行うための送気管路である管路23cへの接続口金82とを有し、接続口金81の中心軸と接続口金82の中心軸は、同軸かつ回転軸J2中心軸と一致する。
後述するように、ウエハ載置台4a上に載置されたウエハWを、裏面アーム10に載置するとき、裏面アーム10は、待避位置BP2から受渡位置CPに移動した後、複数(ここでは4つ)の真空吸着パッド71の吸着動作と、複数(ここでは4つ)の吸着パッド72の吸着動作をオンにして、各真空吸着パッド71の開口部42a2からの吸引を行うと共に、各吸着パッド72の一対の噴射口41aから圧縮空気を所定の方向に噴射させ、その噴射による発生する旋回流により、吸着パッド72の表面に負圧を発生させることにより、裏面アーム10の上面にウエハWを吸着させる。
4つの吸着パッド72は、4つの真空吸着パッド71よりも、略円形のウエハWの中心寄りの位置で、ウエハWを吸着するので、裏面アーム10が受渡位置CPにあるとき、ウエハWの反りや撓みが矯正される。
よって、裏面アーム10が受渡位置CPにあるとき、ウエハWの反り撓みが矯正されて、ウエハWは裏面アーム10に吸着するので、ウエハ載置台4aから裏面アーム10へのウエハWの受け渡しを確実に行うことができる。
(動作)
次に、検査対象のウエハWの検査の流れについて説明する。はじめに、検査対象のウエハWはアーム8によりウエハ載置台4aに載置される。検査者は、ウエハWがウエハ載置台4aに載置された状態で、ウエハWの表面のマクロ検査を行う。次に、検査者は、ウエハWの裏面のマクロ検査を行い、マクロ検査部4におけるマクロ検査が終了すると、検査対象のウエハWはアーム8によりウエハ載置台5cに載置され、ミクロ検査部5におけるミクロ検査が行われる。
ここでは、マクロ検査時の動作、特に、ウエハWの裏面を検査するときの、ウエハ検査装置1の動作について説明する。
(ウエハの表面検査)
検査者によるウエハWの目視検査(すなわちマクロ検査)を行うときは、検査者による指示に応じて、制御部25は、ウエハ載置台4a上に搭載されたウエハWを、載置台4a表面に設けられた複数の真空吸着パッド61により吸着させた状態で、軸回りに回動させてオリフラの位置を検出する。
オリフラの位置が検出されると、制御部25は、ウエハWの表面が水平となる所定の初期位置でウエハWを保持する。制御部25は、ウエハWが搭載されたウエハ載置台4aをZ方向に所定量だけ上昇させ、かつウエハWを所定の角度だけ傾ける。その状態で、検査者は、ジョイスティックなどを用いて、検査者がウエハ載置台4aを回動させてマクロ検査を行う。
マクロ検査は、ウエハWの表面だけでなく、裏面のマクロ検査についても行われる。次に、ウエハWの裏面検査時のウエハ検査装置1の動作について説明する。
(ウエハの裏面検査)
ウエハWの裏面検査は、裏面アーム10にウエハWを吸着させて保持した状態で、ウエハWの裏面が上方を向くように、ウエハWを反転した状態で行われる。
裏面検査の開始時、図11に示すように、アーム8及び裏面アーム10は、それぞれの待避位置BP1とBP2に位置している。そのため、制御部25は、アーム8を、Z方向において待避位置BP1において、図11に示すように、2本のアーム8a、8bが互いに近づくように内側に逃げた状態に位置させるように、移動させる。
まず、検査者が操作部6を操作して、裏面検査の指示を入力すると、制御部25は、次の処理を実行する。なお、裏面検査の指示は、検査者により入力された指示によらずに、制御部25が、表面検査の後に続いて自動的に実行するようにしてもよい。
図15は、裏面検査時の動作の流れを示すフローチャートである。
図15の処理は、制御部25により実行され、制御部25は、基板であるウエハWの載置台4aから検査用保持部材である裏面アーム10への受け渡しを行うときに、裏面アーム10の各吸着パッド72の吸着動作をオンにして一対の噴射口42a2から所定の気体を吹き出すように制御する。
さらに、制御部25は、各真空吸着パッド71の吸着動作がオンされて基板であるウエハWを吸着して保持している裏面アーム10から載置台4aへのウエハWの受け渡しを行うときに、載置台4aの各真空吸着パッド61と裏面アーム10の各吸着パッド72の吸着動作をオンにして一対の噴出口41aから所定の気体を吹き出すように制御する。
具体的には、はじめ、上述したように、アーム8は、Z方向において待避位置BP1あって、かつ図11に示すように、2本のアーム8a、8bが互いに近づくように内側に逃げた状態にする。
そして、制御部25は、裏面アーム10の受渡位置CPへの移動を行う(S1)。すなわち、制御部25は、検査用保持部材である裏面アーム10を、退避位置BP2から、各吸着パッド72の上面がウエハWの下面と同じ高さになって、ウエハWの受け渡しを行う受渡位置CPまで、移動する。
S1の処理前、ウエハWはウエハ載置台4a上に吸着されて固定されている。アーム8及び裏面アーム10は、それぞれの待避位置BP1とBP2に位置しており、裏面アーム10は、真空吸着パッド71及び吸着パッド72の吸着動作はオフ状態である。そのような状態で、制御部25は、裏面アーム10を待避位置BP2から受渡位置CPへ移動させる。よって、裏面アーム10は、図11において点線で示すように上方へ移動し、図9及び図10に示す位置に移動する。
この移動により、裏面アーム10の各真空吸着パッド71の上面は、ウエハ載置台4aの各真空吸着パッド61の上面と略同じ高さに位置する。
制御部25は、各真空吸着パッド71及び各吸着パッド72の吸着動作をオンにして、裏面アーム10によるウエハWの吸着保持を行う(S2)。すなわち、制御部25は、複数の真空吸着パッド71と複数の吸着パッド72による吸着動作をオンにして、裏面アーム10にウエハWを保持させる。
そして、各真空吸着パッド71及び各吸着パッド72の吸着動作をオンした結果、裏面アーム10が受渡位置CPにあるとき、ウエハWの反り撓みが矯正されて、ウエハWは裏面アーム10に吸着固定される。そして、制御部25は、真空センサ26bの出力に基づいて、ウエハWの裏面アーム10への真空吸着を確認する。
すなわち、裏面アーム10の複数の真空吸着パッド71と複数の吸着パッド72による吸着動作をオンされることにより、ウエハWの反り撓みを矯正しながら、裏面アーム10にウエハWが保持される。吸着状態が確認できなければ、制御部25は、各真空吸着パッド71及び各吸着パッド72による吸着を停止し、裏面アーム10を下方に下げて、再度S1から実行する。
以上のように、ウエハWの反りや撓みを矯正しながら、裏面アーム10へのウエハWの真空吸着が行われる。
さらに、S2では、裏面アーム10への真空吸着状態の確認後、制御部25は、ウエハ載置台4aの真空吸着パッド61の吸着動作と、吸着パッド72の吸着動作を、オフにする。すなわち、裏面アーム10へのウエハWの吸着が確認された後に、ウエハ載置台4aの真空吸着パッド61による吸着動作をオフにして、ウエハWをウエハ載置台4aから裏面アーム10への受け渡しが行われる。
その結果、ウエハWは、裏面アーム10のみにより吸着保持された状態となる。
S2の後、制御部25は、裏面アーム10を所定の高さ位置まで上方移動させる(S3)。すなわち、ウエハWのウエハ載置台4aから裏面アーム10への受け渡しを行った後に、ウエハWの裏面検査のために、ウエハWを裏面アーム10により移動する。
制御部25は、裏面アーム10を180度回動させて、ウエハWの裏面が上方を向くように、裏面アーム10を反転させる(S4)。
ウエハWは所定の高さ位置にあり、ウエハWの裏面が上方に向いているので、検査者は、ウエハWの裏面のマクロ検査を行うことができる(S5)。
S5が終了し、検査者が検査終了の指示を入力すると、制御部25は、裏面アーム10をS4の回動方向とは逆方向に、180度回動させて、ウエハWの表面が上方を向くように、裏面アーム10を反転させる(S6)。
次に、制御部25は、裏面アーム10を元の位置まで下方移動させる(S7)。
S7により、裏面アーム10は、裏面アーム10の各真空吸着パッド71の上面が、Z方向においてウエハ載置台4aの各真空吸着パッド61の上面と同じ位置になるまで移動する。すなわち、制御部25は、検査用保持部材である裏面アーム10を、ウエハWの裏面検査位置から、各真空吸着パッド71の上面が、各真空吸着パッド61の上面と同じ高さになってウエハWの受け渡しを行う受渡位置CPまで、移動させる。
そして、制御部25は、ウエハWをウエハ載置台4a上に載置する(S8)。
S8の処理は、さらに次のステップを含む。
(S8−1:真空吸着パッド61などによる吸着)
制御部25は、ウエハ載置台4aの2つの真空吸着パッド61の吸着動作及び裏面アーム10の4つの吸着パッド72の吸着動作をオンにする。すなわち、真空吸着パッド71の吸着動作がオンされてウエハWを吸着して保持している裏面アーム10からウエハ載置台4aへのウエハWの受け渡しを行う場合、制御部25は、裏面アーム10の各真空吸着パッド71の上面が受渡位置CPにあるときに、ウエハ載置台4aの複数の真空吸着パッド61、及び裏面アーム10の4つの吸着パッド72の各吸着動作をオンにして、ウエハ載置台4aにウエハWを吸着させる。
(S8−2:真空吸着パッド61による吸着の確認)
制御部25は、真空センサ26aの出力に基づいて、真空吸着パッド61により、ウエハWがウエハ載置台4aに吸着されたか否かを確認する。真空吸着状態が確認できなければ、制御部25は、各真空吸着パッド61の吸着動作、各吸着パッド72の吸着動作をオフし、再度S8−1を実行する。
真空吸着状態の確認後、制御部25は、裏面アーム10の複数の真空吸着パッド71及び複数の吸着パッド72の吸着動作をオフする。すなわち、ウエハ載置台4aへのウエハWの吸着が確認された後に、裏面アーム10の複数の真空吸着パッド71及び複数の吸着パッド72による吸着動作をオフにして、各真空吸着パッド61による吸着動作をオンにして、裏面アーム10からウエハ載置台4aへのウエハWの受け渡しが行われる。
(S8−3:裏面アーム10の下方への移動)
S8−2の後、制御部25は、裏面アーム10を、待避位置BP2まで、下方へ移動させる。
S8の後、ウエハ載置台4aを軸J1回りに所定角度だけ回動させる(S9)。
裏面検査が行われているとき、裏面アーム10の4つの延出部10bにより、ウエハWの裏面の一部が覆われて、検査者に見えない部分が存在する。よって、その見えなかった部分が、延出部10bに覆われないように、ウエハWを回動して、再度S1から上述した処理を行う。すなわち、検査者がウエハWの裏面を完全にマクロ検査できるようにするために、S9の処理が実行され、S9の処理の後、S1の処理に戻り、S1からS8までの処理が実行されることによって、前の裏面検査では見えなかった部分も検査者に見えるようになって、検車者はウエハWの裏面を完全にマクロ検査できる。
2回目のS8の処理が実行されて、裏面検査が終了すると、制御部25は、アーム8により、ウエハ載置台4a上のウエハWをミクロ検査部5へ搬送する。なお、裏面検査が終了して、マクロ検査部5へウエハWを搬送するとき、ウエハWをウエハ載置台4a上に載置しないで、裏面アーム10から搬送用のアーム8へ、ウエハWを直接渡すようにしてもよい。
以上のように、上述した基板検査装置によれば、基板をしっかりと保持しながら基板の受け渡しができる基板検査装置及び基板受け渡し方法を実現することができる。
なお、上述したS2において、裏面アーム10は、各真空吸着パッド71の上面が、Z方向においてウエハWの下面の高さの受渡位置CP(ウエハ載置台4aの各真空吸着パッド61の上面と同じ(又は略同じ)位置)に移動した後に、各真空吸着パッド71の真空吸着動作と各吸着パッド72の吸着動作をオンにしているが、裏面アーム10が受渡位置CPへ移動しているとき、各真空吸着パッド71の真空吸着動作と各吸着パッド72の吸着動作をオンにしてもよい。
すなわち、制御部25は、各真空吸着パッド71の上面を、受渡位置CPに移動した後に、各真空吸着パッド71及び各吸着パッド72による吸着動作をオンにするのではなく、各真空吸着パッド71の上面が移動して受渡位置CPに達する前に、すなわち各真空吸着パッド71の上面が受渡位置CPへ移動しているときに、各真空吸着パッド71及び各吸着パッド72の吸着動作をオンにしてもよい。
例えば、裏面アーム10を上方へ移動させているとき、制御部25は、各真空吸着パッド71の上面が各真空吸着パッド61の上面よりも、所定量dd3だけ低い位置(例えば真空吸着パッド61の上面より1mmだけ低い位置)に達したときに、裏面アーム10の移動速度を、それまでの速度よりも低い速度で上方への移動を継続する。
制御部25は、裏面アーム10の移動速度が低速になったときに、裏面アーム10の各真空吸着パッド71及び各吸着パッド72の吸着動作をオンにし、真空センサ26bの出力を監視する。
このようにして裏面アーム10の移動を行い、各真空吸着パッド71の上面が、各真空吸着パッド61の上面の高さ位置を通過するときに、制御部25は、真空センサ26bの出力により真空が検知されると、各真空吸着パッド61、各吸着パッド72の吸着動作をオフにする。
なお、各真空吸着パッド71の上面が、各真空吸着パッド61の上面の高さ位置を通過するときに、真空センサ26bの出力により真空が検知されなかったときは、制御部25は、裏面アーム10の移動を停止し、真空センサ26bの出力が真空を検知するまで裏面アーム10を微小量だけZ方向に沿って上下させる。これによっても、真空が検知されないときは、制御部25は、S1から再度実行する。
真空が検知されて、裏面アーム10にのみウエハWが吸着された状態になると、制御部25は、S3では、元の速度(低速にする前の速度)で、裏面アーム10を上方へ移動する。
同様に、(8−1)と(8−2)においても、S7により裏面アーム10が下方に移動して、各真空吸着パッド71の上面が、Z方向においてウエハ載置台4aの各真空吸着パッド61の上面と同じ高さの受渡位置CPに移動した後に、ウエハ載置台4aの各真空吸着パッド61の真空吸着動作と裏面アーム10の各吸着パッド72の吸着動作をオンにしているが、裏面アーム10を受渡位置CPへ移動しているときに、ウエハ載置台4aの真空吸着動作と裏面アーム10の各吸着パッド72の吸着動作をオンにしてもよい。
例えば、裏面アーム10を下方へ移動させているとき、制御部25は、各真空吸着パッド71の上面が各真空吸着パッド61の上面よりも、所定量dd4だけ高い位置(例えば真空吸着パッド61の上面より1mmだけ高い位置)に達したときに、裏面アーム10の移動速度を、それまでの速度よりも低い速度で下方への移動を継続する。
制御部25は、裏面アーム10の移動速度が低速になったときに、ウエハ載置台4aの各真空吸着パッド61の真空吸着動作と裏面アーム10の各吸着パッド72の吸着動作をオンにし、真空センサ26aの出力を監視する。
このようにして裏面アーム10の移動を行い、各真空吸着パッド71の上面が、各真空吸着パッド61の上面の高さ位置を通過するときに、制御部25は、真空センサ26aの出力により真空が検知されると、裏面アーム10の真空吸着動作をオフにして、S8−3の処理へ移行する。なお、各真空吸着パッド71の上面が、各真空吸着パッド61の上面の高さ位置を通過するときに、真空センサ26aの出力により真空が検知されなかったときは、制御部25は、裏面アーム10の移動を停止し、真空センサ26aの出力が真空を検知するまで裏面アーム10を微小量だけZ方向に沿って上下させる。これによっても、真空が検知されないときは、制御部25は、裏面アーム10を一旦上昇させた後、S7から再度実行する。
真空が検知されて、ウエハ載置台4aにのみウエハWが吸着された状態になると、制御部25は、S8−3では、元の速度(低速にする前の速度)で、裏面アーム10を待避位置BP2まで移動する。
以上のように、吸着動作のタイミングを変更してもよい。
以上説明したように、上述した基板検査システムによれば、基板をしっかりと保持しながら基板の受け渡しができる基板検査装置及び基板受け渡し方法を提供することができる。
特に、裏面検査ようの検査用保持部材である裏面アーム10に、真空吸着パッドの吸引部と共に負圧発生部の吸引部を設けて、負圧発生部の吸引部により基板の矯正をするので、基板の矯正用の部材を別途も受けることなく、簡単な構成で、かつ簡単な動作制御で、基板をしっかりと保持しながら基板の受け渡しができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 ウエハ検査装置、2 ウエハ搬送装置、3 ウエハカセット、4 マクロ検査部、4a ウエハ載置台、5 ミクロ検査部、5a 顕微鏡、5b XYステージ5b、5c ウエハ載置台、6 操作部、6a 入力装置、6b 表示装置、7 アーム駆動部、8(8a,8b) アーム、8s アームの上面、9 アーム支持部、9a 支持プレート、9a1レール溝、9b 回動支持部、9c 可動部、10 裏面アーム、10a 円弧部、10b 延出部、10c 突出部、21 送気ポンプ、22 吸引ポンプ、23a〜23c、24a〜24d 管路、25 制御部、26a、26b 真空センサ、31 板部材、31a アーム先端部、31b アーム基端部、32 板部材、41 吸着パッド、41a 噴射口、42 摩擦部材、42a 真空吸着パッド、42a1 摩擦部材、42a2 開口部、43a、44a 流路、45 、46 開口部、47 ネジ孔、51 吸着パッド、52 真空吸着パッド、61 真空吸着パッド、62 孔、71 真空吸着パッド、72 吸着パッド。

Claims (12)

  1. 基板を吸着させるための第1の吸引部を有する載置台と、
    第1の開口部から真空吸引して前記基板を吸着させる第2の吸引部と、第2の開口部から所定の気体を吹き出すことにより前記基板との間に負圧を発生させて前記基板を吸着させる第3の吸引部とを有する検査用保持部材と、
    を有することを特徴とする基板検査装置。
  2. 前記基板が吸着する前記第2の吸引部の上面は、前記基板が吸着する第3の吸引部の上面よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 前記第3の吸引部は、前記検査用保持部材上において前記第2の吸引部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板検査装置。
  4. 前記検査用保持部材は、前記第2の吸引部の前記真空吸引を行うための吸引管路への第1の接続口金と、前記第3の吸引部からの前記所定の吹き出しを行うための送気管路への第2の接続口金とを有し、
    前記第1の接続口金の中心軸と、前記第2の接続口金の中心軸は、同軸であり、かつ回転中心が一致することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の基板検査装置。
  5. 前記基板の前記載置台から前記検査用保持部材への受け渡しを行うときに、前記検査用保持部材の前記第3の吸引部の吸着動作をオンにして前記第2の開口部から前記所定の気体を吹き出すように制御する制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の基板検査装置。
  6. 基板を吸着させるための第1の吸引部を有する載置台と、
    第1の開口部から真空吸引して前記基板を吸着させる第2の吸引部、及び第2の開口部から所定の気体を吹き出すことにより前記基板との間に負圧を発生させて前記基板を吸着させる第3の吸引部を有する検査用保持部材と、
    前記基板の前記載置台から前記検査用保持部材への受け渡しを行うときに、前記検査用保持部材の前記第3の吸引部の吸着動作をオンにして前記第2の開口部から前記所定の気体を吹き出すように制御する制御部と、
    を有し、
    前記検査用保持部材の前記基板が吸着する前記第2の吸引部の上面は、前記基板が吸着する第3の吸引部の上面よりも高い、
    前記載置台から検査用保持部材への前記基板の受け渡しを行う方法であって、
    前記検査用保持部材を、退避位置から、前記第2の吸引部の上面が前記基板の下面と同じ高さになって、前記基板の受け渡しを行う受渡位置まで、移動し、
    前記第2の吸引部と前記第3の吸引部による吸着動作をオンにして、前記検査用保持部材に前記基板を保持し、
    前記検査用保持部材への前記基板の吸着が確認された後に、前記第1の吸引部による吸着動作をオフにして、前記載置台から前記検査用保持部材への前記基板の受け渡しを行う、
    基板受け渡し方法。
  7. 前記検査用保持部材は、前記載置台から前記検査用保持部材への前記基板の受け渡しを行い、前記基板の裏面検査をするための部材であることを特徴とする請求項6に記載の基板受け渡し方法。
  8. 前記制御部は、前記検査用保持部材が、前記受渡位置に移動した後に、あるいは前記受渡位置へ移動しているときに、前記第3の吸引部による吸着動作をオンにすることを特徴とする請求項7に記載の基板受け渡し方法。
  9. 前記第1の吸引部による吸着動作をオフにして、前記載置台から前記検査用保持部材への前記基板の受け渡しを行った後に、前記基板の裏面検査のために、前記基板を前記検査用保持部材により移動することを特徴とする請求項6かた8のいずれか1つに記載の基板受け渡し方法。
  10. 基板を吸着させるための第1の吸引部を有する載置台と、
    第1の開口部から真空吸引して前記基板を吸着させる第2の吸引部、及び第2の開口部から所定の気体を吹き出すことにより前記基板との間に負圧を発生させて前記基板を吸着させる第3の吸引部を有する検査用保持部材と、
    前記第2の吸引部の吸着動作がオンされて前記基板を吸着して保持している前記検査用保持部材から前記載置台への前記基板の受け渡しを行うときに、前記載置台の前記第1の吸引部と前記検査用保持部材の前記第3の吸引部の吸着動作をオンにして前記第2の開口部から前記所定の気体を吹き出すように制御する制御部と、
    を有し、
    前記検査用保持部材の前記基板が吸着する前記第2の吸引部の上面は、前記基板が吸着する第3の吸引部の上面よりも高い、
    検査用保持部材から前記載置台への前記基板の受け渡しを行う方法であって、
    前記検査用保持部材を、前記基板の裏面検査位置から、前記第2の吸引部の上面が前記第1の吸引部の上面と同じ高さになって前記基板の受け渡しを行う受渡位置まで、移動し、
    前記載置台への前記基板の吸着が確認された後に、前記第2吸引部及び前記第3の吸引部による吸着動作をオフにし、前記第1の吸引部による吸着動作をオンにして、前記検査用保持部材から前記載置台への前記基板の受け渡しを行う、
    ことを基板受け渡し方法。
  11. 前記検査用保持部材は、前記載置台から前記検査用保持部材への前記基板の受け渡しを行い、前記基板の裏面検査をするための部材であることを特徴とする請求項10に記載の基板受け渡し方法。
  12. 前記制御部は、前記検査用保持部材が、前記受渡位置に移動した後に、あるいは前記受渡位置へ移動しているときに、前記第3の吸引部による吸着動作をオンにすることを特徴とする請求項10又は11に記載の基板受け渡し方法。
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