JP2014183252A - コイル巻回治具及びこれを用いたコイル巻回装置 - Google Patents

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伸吾 橋本
Yuki Matsuda
勇希 松田
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Abstract

【課題】精度及び生産性を向上させてコイルを製造することができ、コイルを製造する装置の構造も簡単にすることができるコイル巻回治具及びこれを用いたコイル巻回装置を提供すること。
【解決手段】コイル巻回治具1は、平角線が内外周に位置を変えながら巻回軸線方向Lに並んで巻回された複数層の巻回部分を有する略四角環形状のコイルを製造するものであり、かつ、巻回軸線方向Lに直交する方向に4つに分割された分割治具部2によって構成されている。4つの分割治具部2は、平角線を巻回するための巻回状態において、巻回軸線方向Lの一端L1から他端L2へ1本の平角線を折り曲げながら連続して巻回するための巻回溝21を形成する。巻回溝21は、4つの分割治具部2の外周部において、複数層の巻回部分を配置するための溝部分21A,21Bを所定の順序で並べて形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルを製造するためのコイル巻回治具及びこれを用いたコイル巻回装置に関する。
回転電機のステータに用いるコイルを製造するに当たっては、ステータコアのスロットにおける占積率を向上させるために、1本の平角線を巻回してコイルを形成することが行われている。このコイルは、平角線を、内周側に配置される内周側巻回部分と外周側に配置される外周側巻回部分との2層に巻回して製造されることがある。
例えば、特許文献1のステータの製造方法においては、平角導体を巻回してコイルを製造するに当たり、エッジワイズ曲げ加工を行うことが開示されている。このエッジワイズ曲げ加工においては、第1回転治具及び第1曲げ治具を内周治具の回りに回転移動させて平角導体を折り曲げている。
WO2011/001736号公報
しかしながら、エッジワイズ曲げ加工等によって、平角線の曲げ加工を繰り返してコイルを成形する場合には、平角線の硬さ、滑り性等の違いによる影響を受け、成形するコイルの形状、寸法等の精度が安定しない。また、平角線の曲げ加工速度を速くすると、成形するコイルの精度が悪化するおそれもある。さらに、曲げ加工を繰り返し行うための成形装置も複雑である。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、精度及び生産性を向上させてコイルを製造することができ、コイルを製造する装置の構造も簡単にすることができるコイル巻回治具及びこれを用いたコイル巻回装置を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ステータコアのティースに配置するコイルを製造するためのコイル巻回治具であって、
該コイル巻回治具は、平角線が内外周に位置を変えながら巻回軸線方向に並んで巻回された複数層の巻回部分を有する略四角環形状のコイルを製造するものであり、かつ、上記略四角環形状のコイルにおける4つの角部をそれぞれ形成するよう上記巻回軸線方向に直交する方向に4つに分割された分割治具部によって構成されており、
該4つの分割治具部は、上記平角線を巻回するための巻回状態において、上記巻回軸線方向の一端から他端へ1本の平角線を折り曲げながら連続して巻回するための巻回溝を形成するよう構成されており、
該巻回溝は、上記4つの分割治具部の外周部において、上記複数層の巻回部分を配置するための溝部分を所定の順序で並べて形成されていることを特徴とするコイル巻回治具にある(請求項1)。
本発明の他の態様は、上記コイル巻回治具を用いて構成されたコイル巻回装置であって、
上記4つの分割治具部を保持して、該4つの分割治具部における中心の回りに当該コイル巻回治具を回転させる回転保持部と、
上記平角線が巻回されて保持される保持ロールと、
該保持ロールから上記コイル巻回治具へ送り出される上記平角線をガイドし、上記巻回軸線方向の一端から他端へ連続して上記平角線が巻回されるよう、該平角線の位置を上記巻回軸線方向に変化させるガイド部と、を備えていることを特徴とするコイル巻回装置にある(請求項6)。
上記コイル巻回治具は、平角線が内外周に位置を変えながら巻回軸線方向に並んで巻回された複数層の巻回部分を有する略四角環形状のコイルを製造するための新しいタイプの治具である。
コイル巻回治具は、4つの分割治具部に分割されており、4つの分割治具部は、平角線を巻回するための巻回状態において、巻回軸線方向の一端から他端へ1本の平角線を折り曲げながら連続して巻回するための巻回溝を形成する。そして、この巻回溝は、4つの分割治具部の外周部において、複数層の巻回部分を配置するための溝部分が所定の順序で並んで形成されている。ここで、4つの分割治具部の外周部とは、分割治具部において外側に位置する部分のことをいい、分割治具部同士が互いに向き合う内側の部分は除かれる。
複数層の巻回部分を有するコイルを製造するに当たっては、4つの分割治具部が巻回状態にあるコイル巻回治具に対して、平角線を供給する。そして、コイル巻回治具を回転させるときに、平角線が、各分割治具部の角部によって折り曲げられながら、巻回溝の溝部分に連続して配置される。そして、コイル巻回治具には、略四角環形状に折り曲げられた平角線が、巻回溝の溝部分に、巻回軸線方向に連続して配置される。
その後、4つの分割治具部を互いに接近させ、巻回溝の溝部分に配置された略四角環形状の平角線を取り出す。そして、この略四角環形状の平角線を、巻回軸線方向に縮めて、平角線が内外周に位置を変えながら巻回軸線方向に並んで巻回された複数層の巻回部分を有するコイルとする。
このように、上記コイル巻回治具においては、平角線を巻回溝に配置して巻回するため、製造する略四角環形状のコイルの形状、寸法等の精度を安定させることができる。また、巻回溝に連続して平角線を配置する構造であるため、製造するコイルの精度を悪化させることなく、コイル巻回治具に平角線を巻回する速度を速くすることができる。そして、複数層の巻回部分を有するコイルを、極めて簡単なコイル巻回治具を用いて形成することができ、コイル巻回治具を含めたコイル巻回装置の構造を簡単にすることができる。
それ故、上記コイル巻回治具によれば、精度及び生産性を向上させてコイルを製造することができ、コイルを製造する装置の構造も簡単にすることができる。
また、上記コイル巻回治具を用いたコイル巻回装置においては、回転保持部を回転させることにより、保持ロールから供給される平角線を、4つの分割治具部における巻回溝の溝部分に折り曲げながら巻回することができる。また、この巻回を行う際には、ガイド部によって平角線の位置をガイドすることにより、平角線が、巻回軸線方向の一端から他端へ安定して巻回されるようにすることができる。
上記コイル巻回装置によれば、精度及び生産性を向上させてコイルを製造することができ、当該装置の構造も簡単にすることができる。
実施例1にかかる、コイル巻回治具を示す斜視図。 実施例1にかかる、コイル巻回治具の短尺側面を示す側面図。 実施例1にかかる、コイル巻回治具の長尺側面を示す側面図。 実施例1にかかる、略四角環形状に巻回された平角線を示す斜視図。 実施例1にかかる、略四角環形状に巻回された平角線を示す側面図。 実施例1にかかる、略四角環形状に形成されたコイルを示す斜視図。 実施例1にかかる、略四角環形状に形成されたコイルを示す正面図。 実施例1にかかる、ステータコアのティースに配置されたコイルを示す説明図。 実施例1にかかる、内周側巻回部分と外周側巻回部分とが2層に配置されたコイルの一部を示す説明図。 実施例1にかかる、コイル巻回治具の巻回溝における内周用溝部分及び外周用溝部分の形成状態の一部を示す説明図。 実施例1にかかる、平角線が略四角環形状に巻回されたコイル巻回治具を示す斜視図。 実施例1にかかる、4つの分割治具部の間における空間から回転保持部における芯部材を抜き出した状態を示す斜視図。 実施例1にかかる、4つの分割治具部から略四角環形状に巻回された平角線を取り出した状態を示す斜視図。 実施例1にかかる、コイル巻回装置を示す説明図。 実施例2にかかる、内周側巻回部分と中間巻回部分と外周側巻回部分とが3層に配置されたコイルの一部を示す説明図。 実施例2にかかる、コイル巻回治具の巻回溝における内周用溝部分、中間用溝部分及び外周用溝部分の形成状態の一部を示す説明図。
上述したコイル巻回治具及びこれを用いたコイル巻回装置における好ましい実施の形態につき説明する。
上記コイル巻回治具においては、該コイル巻回治具によって製造するコイルは、内周側に配置される内周側巻回部分と外周側に配置される外周側巻回部分との2層に平角線が配置されたものであり、上記巻回溝は、上記内周側巻回部分を巻回するための内周用溝部分と、該内周用溝部分よりも拡径して上記外周側巻回部分を巻回するための外周用溝部分とが2つずつ交互に並んで形成されていてもよい(請求項2)。
この場合には、コイル巻回治具に対して、内周側巻回部分と外周側巻回部分とが2つずつ交互に並んで、略四角環形状の平角線が形成される。そして、この略四角形状の平角線をコイル巻回治具から取り外して巻回軸線方向に縮めるときには、内周側巻回部分が外周側巻回部分に対する内周側に配置されて、2層の巻回部分を有するコイルが製造される。これにより、2層の巻回部分を有するコイルを、精度及び生産性を向上させて製造することができる。
なお、巻回溝の端部においては、内周用溝部分又は外周用溝部分が1つだけ形成されていてもよい。
上記コイル巻回治具によって製造するコイルは、最も内周側に配置される内周側巻回部分と、最も外周側に配置される外周側巻回部分と、該内周側巻回部分と該外周側巻回部分との間に配置される中間巻回部分との3層に平角線が配置されたものであり、上記巻回溝は、上記内周側巻回部分を巻回するための内周用溝部分と、該内周用溝部分よりも拡径して上記外周側巻回部分を巻回するための外周用溝部分とが2つずつ交互に並ぶとともに、2つの該内周用溝部分と2つの該外周用溝部分との間に、上記中間巻回部分を巻回するための中間用溝部分が配置されて形成されていてもよい(請求項3)。
この場合には、コイル巻回治具に対して、内周側巻回部分と外周側巻回部分とが2つずつ交互に並ぶとともに、2つの内周側巻回部分と2つの外周側巻回部分との間に中間巻回部分が配置された略四角環形状の平角線が形成される。そして、この略四角形状の平角線をコイル巻回治具から取り外して巻回軸線方向に縮めるときには、内周側巻回部分が中間巻回部分に対する内周側に配置されるとともに、中間巻回部分が外周側巻回部分に対する内周側に配置されて、3層の巻回部分を有するコイルが製造される。これにより、3層の巻回部分を有するコイルを、精度及び生産性を向上させて製造することができる。
なお、巻回溝の端部においては、内周用溝部分又は外周用溝部分が1つだけ形成されていてもよい。
また、上記巻回溝は、角部が曲面状に形成された一対のガイド突起の間に上記平角線を配置する形状に形成されていてもよい(請求項4)。
この場合には、一対のガイド突起によって巻回溝を容易に形成することができる。また、一対のガイド突起の角部が曲面状に形成されていることにより、平角線を一対のガイド突起の間に円滑に配置することができる。
また、上記巻回溝は、上記巻回軸線方向の一端から他端に行くに連れて拡径して上記平角線を巻回するよう構成されていてもよい(請求項5)。
この場合には、コイル巻回治具を用いて製造したコイルを、外周側に行くに連れて拡径する状態でステータコアのティースに配置することができる。
以下に、コイル巻回治具及びこれを用いたコイル巻回装置にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本例のコイル巻回治具1は、図1、図8に示すごとく、ステータコア6のティース61に配置するコイル5を製造するために用いる。コイル巻回治具1は、図1、図6に示すごとく、平角線511が内外周に位置を変えながら巻回軸線方向Lに並んで巻回された複数層の巻回部分52A,52Bを有する略四角環形状のコイル5を製造するものであり、かつ、略四角環形状のコイル5における4つの角部53をそれぞれ形成するよう巻回軸線方向Lに直交する方向に4つに分割された分割治具部2によって構成されている。4つの分割治具部2は、平角線511を巻回するための巻回状態において、巻回軸線方向Lの一端L1から他端L2へ1本の平角線511を折り曲げながら連続して巻回するための巻回溝21を形成するよう構成されている。巻回溝21は、4つの分割治具部2の外周部において、複数層の巻回部分52A,52Bを配置するための溝部分21A,21Bを所定の順序で並べて形成されている。
以下に、本例のコイル巻回治具1及びこれを用いたコイル巻回装置3につき、図1〜図14を参照して詳説する。
図6、図7に示すごとく、本例のコイル5は、平角線511を複数回巻回して形成されたコイル本体51から、コイルエンド部521において渡り線を構成する一端部54A及び他端部54Bを引き出して構成された集中巻コイルである。図8に示すごとく、コイル5は、ティース61の周方向両側に位置するスロット62に配置されるように、ティース61の外周に1つずつ単独で装着される。
平角線511は、略矩形状の断面形状を有しており、銅材料等からなる導体層の外周を、樹脂材料等からなる被覆層によって被覆して形成されている。なお、平角線511の断面形状は、互いに平行な一対の平坦面を有する扁平形状とすることもできる。
図6〜図8に示すごとく、本例のコイル巻回治具1によって製造するコイル5のコイル本体51は、内周側に配置される内周側巻回部分52Aと外周側に配置される外周側巻回部分52Bとの2層に平角線511が配置されて形成されている。
図2、図3に示すごとく、コイル巻回治具1において、4つの分割治具部2による巻回溝21は、コイル5の内周側巻回部分52Aを巻回するための内周用溝部分21Aと、内周用溝部分21Aよりも拡径してコイル5の外周側巻回部分52Bを巻回するための外周用溝部分21Bとが2つずつ交互に並んで形成されている。外周用溝部分21Bは、内周用溝部分21Aよりも外方に突出して形成されている。本例の巻回溝21は、巻回軸線方向Lの一端L1から順に、外周用溝部分21Bが1つ形成され、内周用溝部分21Aと外周用溝部分21Bとが2つずつ繰り返し形成され、内周用溝部分21Aが2つ形成され、最後に外周用溝部分21Bが1つ形成されて構成されている。
図4、図5には、コイル巻回治具1に略四角環形状に巻回された平角線511を示す。この略四角環形状の平角線511においては、内周側巻回部分52A及び外周側巻回部分52Bが巻回軸線方向Lに並んでいる。
各分割治具部2の巻回溝21においては、図2に示すごとく、ステータコア6のスロット62に挿入される巻回部分52A,52Bを形成する一対の長尺側面22Aは、内周用溝部分21A及び外周用溝部分21Bの突出高さが、巻回軸線方向Lの一端L1から他端L2に行くに連れて高くなるように形成されている。図3に示すごとく、ステータコア6の外部に配置される巻回部分52A,52B(コイルエンド部521)を形成する一方の短尺側面22Bは、各内周用溝部分21A同士、及び各外周用溝部分21B同士の突出高さが同じになるように形成されている。ステータコア6の外部に配置される巻回部分52A,52B(コイルエンド部521)を形成する他方の短尺側面22Cは、内周用溝部分21Aの突出高さと外周用溝部分21Bの突出高さとが適宜変化して形成されている。
巻回溝21は、一対の長尺側面22Aにおける各溝部分21A,21Bの突出高さの変化により、巻回軸線方向Lの一端L1から他端L2に行くに連れて拡径して平角線511を巻回するよう構成されている。
図2、図3に示すごとく、巻回溝21は、角部が曲面状に形成された一対のガイド突起23の間に平角線511を配置する形状に形成されている。一対のガイド突起23は、各溝部分21A,21Bを巻回軸線方向Lの一端L1から他端L2まで、螺旋状に連続して形成するように設けられている。また、内周用溝部分21Aと外周用溝部分21Bとが隣接する位置においては、外周用溝部分21Bを形成するガイド突起23が内周用溝部分21Aを形成するガイド突起23を兼ねている。
図9には、コイル5において、平角線511によって2層に配置された内周側巻回部分52Aと外周側巻回部分52Bとを示す。コイル5は、平角線511が内周側と外周側とに位置を変えながら巻回軸線方向Lに並んで巻回された内周側巻回部分52A及び外周側巻回部分52Bによって形成されている。内周側巻回部分52Aと外周側巻回部分52Bとは、平角線511が巻回された順に、X1,X2,X3,X4,X5,X6の符号で示す。内周側巻回部分52Aは、X2,X3,X6によって示され、外周側巻回部分52Bは、X1,X4,X5によって示される。
図10には、各分割治具部2の巻回溝21における、内周用溝部分21A及び外周用溝部分21Bの形成状態を示す。同図に示すごとく、巻回溝21においては、1周目の外周用溝部分21B(X1)が外周側に形成され、2周目及び3周目の内周用溝部分21A(X2,X3)が内周側に形成され、4周目及び5周目の外周用溝部分21B(X4,X5)が内周側に形成され、以降同様に、内周用溝部分21A及び外周用溝部分21Bが2つずつ繰り返し形成されている。
図14に示すごとく、本例のコイル巻回治具1は、その全体が回転する際に平角線511を巻回するものであり、コイル巻回装置3に搭載して用いられる。コイル巻回装置3は、コイル巻回治具1における4つの分割治具部2を保持して回転させる回転保持部31と、平角線511が巻回されて保持される保持ロール32と、保持ロール32からコイル巻回治具1へ供給される平角線511の位置を変化させるガイド部33とを備えている。
回転保持部31は、4つの分割治具部2における中心Oの回りに当該コイル巻回治具1を回転させるよう構成されている。4つの分割治具部2は、図11に示すごとく、回転保持部31によって、平角線511の巻回を行うために所定の間隔を空けて配置される巻回位置201と、図13に示すごとく、略四角環形状に形成された平角線511の取り外しを行うために、互いに接近して上記所定の間隔を小さくする取出位置202とを形成するよう構成されている。
コイル巻回治具1における4つの分割治具部2は、図1、図11に示すごとく、4つの分割治具部2の間に形成された空間に、回転保持部31に設けられた芯部材311を配置して、巻回位置201に維持される。そして、4つの分割治具部2は、図13に示すごとく、4つの分割治具部2の間における空間から芯部材311を抜き出したときに、取出位置202に変更される。
図14に示すごとく、回転保持部31は、4つの分割治具部2によるコイル巻回治具1の巻回軸方向を上下方向に向けて、コイル巻回装置3の架台30に配設されている。回転保持部31は、回転駆動源としてのモータ311によって回転駆動されるよう構成されている。また、保持ロール32及びガイド部33も架台30に配設されている。
保持ロール32は、回転保持部31の回転に追従して回転し、保持する平角線511を連続的に送り出すよう構成されている。
ガイド部33は、平角線511をガイドして、保持ロール32からコイル巻回治具1へ送り出される平角線511の位置を、コイル巻回治具1の巻回軸線方向Lに変化させるよう構成されている。ガイド部33は、コイル巻回治具1における巻回軸線方向Lの一端L1から他端L2へ平角線511が巻回される上下方向の位置に合わせて、上下方向に位置を変化させるよう構成されている。ガイド部33は、平角線511の送り出しをガイドするとともに平角線511の送り出しの速度を制限するブレーキ部331と、ブレーキ部331を昇降させる昇降駆動源としてのモータ332とを有している。
次に、本例のコイル巻回装置3を用いてコイル5を製造する方法及び本例の作用効果につき説明する。
2層の巻回部分52A,52Bを有するコイル5を製造するに当たっては、図14に示すごとく、回転保持部31に保持されたコイル巻回治具1に対して、保持ロール32からガイド部33を経由して平角線511を供給する。このとき、図1に示すごとく、回転保持部31は、4つの分割治具部2を所定の間隔を空けて配置して、4つの分割治具部2を巻回位置201に設定しておく。
そして、回転保持部31を回転させて、保持ロール32からガイド部33を経由して送り出される平角線511を、コイル巻回治具1における巻回溝21に巻回する。このとき、平角線511は、各分割治具部2の角部によって折り曲げられながら、内周用溝部分21A及び外周用溝部分21Bに連続して順次配置される。
そして、図11に示すごとく、コイル巻回治具1の巻回溝21において、ガイド部33が平角線511をガイドする上下方向の位置を変化させながら、平角線511が巻回軸線方向Lの一端L1から他端L2に向けて巻回される。こうして、コイル巻回治具1には、略四角環形状に折り曲げられた平角線511が、巻回溝21の内周用溝部分21A及び外周用溝部分21Bに連続して配置される。
その後、図12に示すごとく、4つの分割治具部2の間における空間から、回転保持部31における芯部材311を抜き出す。そして、図13に示すごとく、4つの分割治具部2を取出位置202に変更して、回転保持部31に保持する4つの分割治具部2を互いに接近させ、巻回溝21の内周用溝部分21A及び外周用溝部分21Bに配置された略四角環形状の平角線511を取り出す(図4、図5参照)。
次いで、図6に示すごとく、この略四角環形状の平角線511を、巻回軸線方向Lに縮めて、内周側巻回部分52Aを外周側巻回部分52Bに対する内周側に配置して、平角線511が内外周に位置を変えながら巻回軸線方向Lに並んで巻回された2層の巻回部分52A,52Bを有するコイル5を製造する。
このように、本例のコイル巻回治具1を用いたコイル巻回装置3においては、平角線511を巻回溝21に配置して巻回するため、製造する略四角環形状のコイル5の形状、寸法等の精度を安定させることができる。また、巻回溝21に連続して平角線511を配置する構造であるため、製造するコイル5の精度を悪化させることなく、コイル巻回治具1に平角線511を巻回する速度を速くすることができる。そして、2層の巻回部分52A,52Bを有するコイル5を極めて簡単なコイル巻回治具1を用いて形成することができ、コイル巻回装置3の構造を簡単にすることができる。
それ故、本例のコイル巻回治具1及びコイル巻回装置3によれば、精度及び生産性を向上させて2層の巻回部分52A,52Bを有するコイル5を製造することができ、コイル5を製造する装置の構造も簡単にすることができる。
(実施例2)
本例は、平角線511が3層に配置されたコイル5Aを製造するためのコイル巻回治具1Aについて示す。
本例のコイル巻回治具1によって製造するコイル5Aは、最も内周側に配置される内周側巻回部分52Cと、最も外周側に配置される外周側巻回部分52Eと、内周側巻回部分52Cと外周側巻回部分52Eとの間に配置される中間巻回部分52Dとの3層に平角線511が配置されたものである。
図15には、本例のコイル5Aにおいて、平角線511によって3層に配置された内周側巻回部分52Cと中間巻回部分52Dと外周側巻回部分52Eとを示す。コイル5Aは、平角線511が内周側と外周側とに位置を変えながら巻回軸線方向Lに並んで巻回された内周側巻回部分52C、中間巻回部分52D及び外周側巻回部分52Eによって形成されている。内周側巻回部分52Cと中間巻回部分52Dと外周側巻回部分52Eとは、平角線511が巻回された順に、X1,X2,X3,X4,X5,X6,X7,X8,X9の符号で示す。内周側巻回部分52Cは、X3,X4,X9によって示され、中間巻回部分52Dは、X2,X5,X8によって示され、外周側巻回部分52Eは、X1,X6,X7によって示される。
本例のコイル巻回治具1における巻回溝21は、内周側巻回部分52Cを巻回するための内周用溝部分21Cと、内周用溝部分21Cよりも拡径して外周側巻回部分52Eを巻回するための外周用溝部分21Eとが2つずつ交互に並ぶとともに、2つの内周用溝部分21Cと2つの外周用溝部分21Eとの間に、中間巻回部分52Dを巻回するための中間用溝部分21Dが配置されて形成されている。
図16には、各分割治具部2の巻回溝21における、内周用溝部分21C、中間用溝部分21D及び外周用溝部分21Eの形成状態を示す。同図に示すごとく、巻回溝21においては、1周目の外周用溝部分21E(X1)が外周側に形成され、2周目の中間用溝部分21D(X2)が内外周の中間位置に形成され、3周目及び4周目の内周用溝部分21C(X3,X4)が内周側に形成され、5周目の中間用溝部分21D(X5)が内外周の中間位置に形成され、6周目及び7周目の外周用溝部分21E(X6,X7)が外周側に形成され、以降同様に、中間用溝部分21D、内周用溝部分21C、中間用溝部分21D、外周用溝部分21Eが繰り返し形成されている。
本例においては、3層の巻回部分52C,52D,52Eを有するコイル5Aを、精度及び生産性を向上させて製造することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 コイル巻回治具
2 分割治具部
21 巻回溝
21A 内周用溝部分
21B 外周用溝部分
21C 内周用溝部分
21D 中間用溝部分
21E 外周用溝部分
23 一対のガイド突起
3 コイル巻回装置
31 回転保持部
32 保持ロール
33 ガイド部
5 コイル
511 平角線
52A 内周側巻回部分
52B 外周側巻回部分
52C 内周側巻回部分
52D 中間巻回部分
52E 外周側巻回部分
53 角部
6 ステータコア
61 ティース
L 巻回軸線方向
L1 一端
L2 他端

Claims (6)

  1. ステータコアのティースに配置するコイルを製造するためのコイル巻回治具であって、
    該コイル巻回治具は、平角線が内外周に位置を変えながら巻回軸線方向に並んで巻回された複数層の巻回部分を有する略四角環形状のコイルを製造するものであり、かつ、上記略四角環形状のコイルにおける4つの角部をそれぞれ形成するよう上記巻回軸線方向に直交する方向に4つに分割された分割治具部によって構成されており、
    該4つの分割治具部は、上記平角線を巻回するための巻回状態において、上記巻回軸線方向の一端から他端へ1本の平角線を折り曲げながら連続して巻回するための巻回溝を形成するよう構成されており、
    該巻回溝は、上記4つの分割治具部の外周部において、上記複数層の巻回部分を配置するための溝部分を所定の順序で並べて形成されていることを特徴とするコイル巻回治具。
  2. 請求項1に記載のコイル巻回治具において、該コイル巻回治具によって製造するコイルは、内周側に配置される内周側巻回部分と外周側に配置される外周側巻回部分との2層に平角線が配置されたものであり、
    上記巻回溝は、上記内周側巻回部分を巻回するための内周用溝部分と、該内周用溝部分よりも拡径して上記外周側巻回部分を巻回するための外周用溝部分とが2つずつ交互に並んで形成されていることを特徴とするコイル巻回治具。
  3. 請求項1に記載のコイル巻回治具において、該コイル巻回治具によって製造するコイルは、最も内周側に配置される内周側巻回部分と、最も外周側に配置される外周側巻回部分と、該内周側巻回部分と該外周側巻回部分との間に配置される中間巻回部分との3層に平角線が配置されたものであり、
    上記巻回溝は、上記内周側巻回部分を巻回するための内周用溝部分と、該内周用溝部分よりも拡径して上記外周側巻回部分を巻回するための外周用溝部分とが2つずつ交互に並ぶとともに、2つの該内周用溝部分と2つの該外周用溝部分との間に、上記中間巻回部分を巻回するための中間用溝部分が配置されて形成されていることを特徴とするコイル巻回治具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコイル巻回治具において、上記巻回溝は、角部が曲面状に形成された一対のガイド突起の間に上記平角線を配置する形状に形成されていることを特徴とするコイル巻回治具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のコイル巻回治具において、上記巻回溝は、上記巻回軸線方向の一端から他端に行くに連れて拡径して上記平角線を巻回するよう構成されていることを特徴とするコイル巻回治具。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のコイル巻回治具を用いて構成されたコイル巻回装置であって、
    上記4つの分割治具部を保持して、該4つの分割治具部における中心の回りに当該コイル巻回治具を回転させる回転保持部と、
    上記平角線が巻回されて保持される保持ロールと、
    該保持ロールから上記コイル巻回治具へ送り出される上記平角線をガイドし、上記巻回軸線方向の一端から他端へ連続して上記平角線が巻回されるよう、該平角線の位置を上記巻回軸線方向に変化させるガイド部と、を備えていることを特徴とするコイル巻回装置。
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