JP2013258822A - ステータの製造方法およびステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、巻線供給ノズルの旋回および揺動できるスペースを確保した上で巻線の占積率を高めるステータの製造方法およびステータを提供することを目的とする。
【解決手段】ステータ10は、ステータコア12と巻線14を備える。ステータコア12は、環状のヨーク18、ヨーク18の内周から突出した複数のティース20、および隣り合うティース20の間に形成されたスロット22a、22bを備える。ティース20の間隔が異なることによって、スロット22a、22bの大きさも変化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、集中巻型回転電機用のステータの製造方法およびステータに関するものである。
従来、円柱状のロータの周囲に環状のステータを備えた回転電機が種々開発されている。図8に示すように、回転電機50が圧縮機52に適用された場合、円筒状のパイプ54の中にステータ56が配置され、その中にロータ58が配置される。圧縮機52には、冷媒を供給する管60、冷媒を吐出する管62、巻線に接続される端子64、および圧縮機構(図示せず)が設けられる。
ステータ56は、ステータコア66と巻線14を備える(図9、図10)。ステータコア66は、環状のヨーク18、ヨーク18の内周から径方向に突出したティース20、およびティース20間に形成されたスロット22を備える。集中巻型の回転電機50の場合、1つのティース20ごとに巻線14が巻き回され、スロット22に配置される。図9では巻線14を省略している。
ティース20に巻線14を巻き回すために、巻線14が送り出される巻線供給ノズル28をステータコア66の内方に挿入する。ティース20を周回するように巻線供給ノズル28の先端を旋回および揺動させ、先端から巻線14を送り出すことによって、ティース20に巻線14を巻き回す。
巻線14を巻き回す際、巻線供給ノズル28のスペースが必要であり、巻線供給ノズル28が旋回および揺動する部分には巻線14を巻き回せない。極数が増えるとスロット22が小さくなり、スロット22に占める巻線供給ノズル28の移動スペースの割合が大きくなる。そのため、下記の各特許文献は、スロット22の奥から手前に向かって巻き回している。巻線供給ノズル28のスペースまで巻線14を巻き回すことができ、占積率を高めることができる。
しかし、1つのティース20に巻線14を巻き回した後、隣のティース20に巻線14を巻き回すとき、巻線供給ノズル28のスペースに巻線14があるため、隣のティース20に巻線を巻き回せない。全てのティース20に対して同時に巻線14を巻き回す必要がある。ティース20の数が増えると巻線供給ノズル28をティース20よりもの内方に収納することができず、特許文献のように巻線14を巻き回せなくなる。
特開2003−143819号公報 特開2003−324878号公報 特開2004−274878号公報
本発明は、巻線供給ノズルの旋回および揺動できるスペースを確保した上で巻線の占積率を高めるステータの製造方法およびステータを提供することを目的とする。
本発明のステータの製造方法は、環状のヨーク、該ヨークの内周から突出する複数のティース、および周方向に隣接するティース間に形成されたスロットを有する円筒状のステータコアを形成する工程と、前記ステータコアの中心軸を中心として径方向に伸縮自在に延出する複数の巻線供給ノズルを、周方向に隣接する複数の前記スロットに一つずつ配し、前記各巻線供給ノズルを前記ステータコアに対して中心軸方向に相対的に往復移動させるとともに、周方向に相対的に所定角度で揺動させることにより、前記巻線供給ノズルと同数の前記ティースに巻線を同時に巻回し、前記ティースに対して最外周に巻回される前記巻線は、前記巻線供給ノズルを前記スロットの奥側から手前に移動させながら巻き回す工程とを備える。
前記巻線供給ノズルの数(Nn(Nnは自然数))が、前記スロット数(Ns(Nsは自然数))の約数(但し、1及びNsを含まず)で、且つ、前記回転電機の相数(Np(Npは自然数))の倍数(但し、Npを含む)である。前記スロットが、第1スロット、および該第1スロットよりも周方向の長さが小さい第2スロットを備え、該第1スロットが巻線供給ノズルの数ごとに配置される。
本発明は、前記巻き回す工程において、第1スロット同士の間にあるティースに同時に巻線を巻き回すことを特徴とする。
前記ステータコアを形成する工程において、前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸の方向を向き、前記第1スロットを形成するツバ部が、第2スロットを形成するためのツバ部よりも長くする。
前記ステータコアを形成する工程において、前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸よりも第1スロット側の方向を向いても良い。
また本発明は、環状のヨーク、該ヨークの内周から突出する複数のティース、および周方向に隣接するティース間に形成されたスロットを有する円筒状のステータコアを備えた集中巻型回転電機用のステータの製造方法である。前記ステータコアの中心軸を中心として径方向に伸縮自在に延出する複数の巻線供給ノズルを、周方向に隣接する複数の前記スロットに一つずつ配し、前記各巻線供給ノズルを前記ステータコアに対して中心軸方向に相対的に往復移動させるとともに、周方向に相対的に所定角度で揺動させることにより、前記巻線供給ノズルと同数の前記ティースに巻線を同時に巻回し、前記ティースに対して最外周に巻回される前記巻線は、前記巻線供給ノズルを前記スロットの奥側から手前に移動させながら巻き回す工程を備える。
前記巻線供給ノズルの数(Nn(Nnは自然数))が、前記スロット数(Ns(Nsは自然数))の約数(但し、1及びNsを含まず)で、且つ、前記回転電機の相数(Np(Npは自然数))の倍数(但し、Npを含む)であり、前記ステータコアが巻線供給ノズルの数と同数のティースを有する分割ステータコアから成る。
前記巻き回す工程において、分割ステータコアの全てのティースに対して同時に巻線を巻き回した後、分割ステータコア同士を接合する。
また本発明は、周方向両端に位置する前記巻線供給ノズルと周方向に隣接する他の前記巻線供給ノズルのなす角度が、前記ステータの中心軸に対するスロット同士の角度よりも小さくしても良い。
本発明のステータは、環状のヨーク、該ヨークの内周から突出する複数のティース、および周方向に隣接するティース間に形成されたスロットを有する円筒状のステータコアと、前記ステータコアの前記各ティースに集中巻きで巻回された巻線と、を備えた集中巻型回転電機用のステータであって、前記スロットが、第1スロットと、該第1スロットよりもステータコアにおける周方向の長さが小さい第2スロットとを備える。
前記第1スロットは、一の第1スロットを基準として、該一の第1スロットから周方向に、前記スロット数(Ns(Nsは自然数))の約数(但し、1及びNsを含まず)で、且つ、前記回転電機の相数(Np(Npは自然数))の倍数(但し、Npを含む)に相当する数(N(Nは自然数))毎の位置に配設されていることを特徴とする。
前記ステータコアにおいて、前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸の方向を向いており、前記第1スロットを形成するツバ部が、第2スロットを形成するためのツバ部よりも長い。
前記ステータコアにおいて、前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸よりも第1スロット側の方向を向いている。
本発明は、大きさの大きい第1スロット同士の間にあるティースに同時に巻線を巻き回すことによって、巻線供給ノズルの移動する位置を確保することができる。第2スロットでの巻線の占積率を高くすることができる。
本発明のステータのステータコアを示す図である。 ステータコアに巻線を巻き回す様子を示す図である。 巻線とノズルの関係を示す図であり、(a)は第2スロットの巻線とノズルの関係を示し、(b)は第1スロットの巻線とノズルの関係を示す。 本発明のステータのステータコアを示す図である。 分割ステータコアからなるステータコアを示す図である。 分割ステータコアに巻線を巻き回す様子を示す図である。 ノズルの角度を変えた図である。 回転電機が適用された圧縮機を示す図である。 従来の回転電機のステータコアとロータを示す図である。 巻線とノズルの関係を示す図である。
本発明のステータとその製造方法ついて図面を用いて説明する。ステータは集中巻型の回転電機に用いられるものである。回転電機は、従来と同様に、圧縮機などに適用できる。
本発明のステータ10は、ステータコア12と巻線14を備える(図1、図3)。ステータコア12は円筒状になっており、ステータ10を回転電機に適用すると、ステータコア12の内部空間に円柱状のロータ16が配置される。図1では巻線14を省略している。
ステータコア12は、環状のヨーク18、ヨーク18の内周から突出した複数のティース20、および隣り合うティース20の間に形成されたスロット22a、22bを備える。ステータコア12は軟磁性体で構成される。ヨーク18は環状であり、ヨーク18の内周から内部空間にティース20が設けられる。スロット22a、22bは隣り合うティース20同士の間の空間である。ティース20の先端は、周方向に伸びたツバ部24となっている。ツバ部24同士の隙間をスロット開口部26とする。ティース20よりも内方にロータ16が配置される。
巻線14は集中巻きであり、ティース20ごとに巻き付けられ、その一部がスロット22a、22bに配置される。少なくとも最外周の巻線14は、スロット22a、22bのヨーク18側からスロット開口部26側に向けて順番に巻かれている。ステータコア12と巻線14との絶縁を確保するために、ヨーク18とティース20の表面にスロットセル(図示せず)を設ける。スロットセルは、絶縁性のフィルムであり、PET(polyethylene terephthalate)フィルムなどが挙げられる。以上が本発明の基本的な構成であり、以下、異なる部分を実施例ごとに説明する。
ティース20はステータコア12の中心軸Oの方向を向いて突出している。この中心軸Oは、ロータ16の回転軸と一致する。ティース20は所定数ごとに間隔を変えて配置される。所定数としては、巻線14を巻くための巻線供給ノズル28の数である。巻線供給ノズル28の数については後述する。
ティース20の配置される間隔が異なることによって、スロット22a、22bの大きさも所定数ごとに変化する。大きさの大きいスロットを第1スロット22a、第1スロット22aよりも小さいスロットを第2スロット22bとする。第1スロット22aと第2スロット22bは、各スロット22a、22bにおけるヨーク18とツバ部24の周方向の長さL1、L2、L3、L4が異なる。第1スロット22aのヨーク18とツバ部24の長さL1、L3が第2スロット22bのヨーク18とツバ部24の長さL2、L4よりも長くなっている(L1>L2、L3>L4)。周方向に第1スロット22aが所定数ごとに配置され、その間に第2スロット22bが配置される。図1の場合、第1スロット22aが3つのスロット22a、22bごとに1つであり、第2スロット22bが第1スロット22a同士の間に2つ配置される。
次に、ステータ10の製造方法について説明する。(1)上述したステータコア12を形成する。軟磁性体の電磁鋼板を打ち抜き加工し、積層することによってステータコア12を形成する。積層はティース20が重なるようにしておこなう。積層する前に、層間に絶縁層を形成し、渦電流損を生じにくくする。
(2)巻線供給ノズル28をステータコア12の内方に配置し、巻線供給ノズル28の先端をティース20の周りで周回させる(図2)。具体的には、巻線供給ノズル28が、ティース20よりも内方からスロット開口部26を介してスロット22a,22bの内方に伸びている。巻線供給ノズル28の先端がティース20を周回するために、ティース20に対して中心軸Oの方向に巻線供給ノズル28を相対移動させ、周方向に所定角度で揺動させる。1つのティース20に対して1本の巻線供給ノズル28が旋回および揺動される。また、巻線供給ノズル28がステータコア12の径方向に伸縮されることにより、巻線14の径方向の位置を変えることができる。巻線供給ノズル28が移動する際、巻線供給ノズル28の内部を通った巻線14が、巻線供給ノズル28の先端から送り出され、ティース20に巻き回される。
複数本の巻線供給ノズル28が同時にステータコア12の内方に配置され、同時に巻線14を巻き回す。各巻線供給ノズル28の動きは同じである。巻線供給ノズル28の本数Nn(Nnは自然数)は、スロット数Ns(Nsは自然数)の約数(但し、1及びNsを含まず)で、かつ、回転電機の相数Np(Npは自然数)の倍数(但し、Npを含む)である。図2の場合、スロット22a、22bの数Nsは6であり、相数Npは3であるため、巻線供給ノズル28の本数Nnを3にしている。
巻線供給ノズル28間の角度は一定である。この角度は、360°をスロット22a、22bの数Nsで割り算した値である。図2のステータコア12のスロット22a、22bの数Nsが6であるため、巻線供給ノズル28間の角度は60°である。スロット開口部26の中心も60°間隔になり、巻線供給ノズル28がスロット開口部26を通過する。
ステータコア12の周方向における一の第1スロット22aから次の第1スロット22aまでの間に配置されたティース20に同時に巻線14が巻き回される。2つの第1スロット22aおよびそれらの第1スロット22a間に配置された第2スロット22bを巻線供給ノズル28が移動する。
最外周の巻線14を巻き回すとき、スロット22a、22bのヨーク18側からスロット開口部26の方へと順番に巻線14が巻き回されるように巻線供給ノズル28を移動させる。巻線供給ノズル28の移動する位置に巻線14を巻き回すことができ、第2スロット22bにおける巻線14の占積率を高めることができる(図3(a))。
(3)ある第1スロット22a間のティース20に対して上記(2)をおこなった後、他の第1スロット22a間にあるティース20に対して上記(2)をおこなう。上記(2)を全てのティース20に対して繰り返し、全てのティース20に巻線14を巻き回す。第1スロット22aが第2スロット22bに比べて大きくなっているため、上記(2)を繰り返したとき、第1スロット22aにおける巻線供給ノズル28のスペースが確保される(図3(b))。
巻線14の中性点や端子を第1スロット22aに配置する。第2スロット22bに比べて第1スロット22aの大きさが大きいため、中性点や端子を配置しやすい。
以上のように、本発明は大きさの大きい第1スロット22aを設け、第1スロット22a同士の間にあるティース20に同時に巻線14を巻き回すことによって、巻線供給ノズル28の移動する位置を確保することができる。第2スロット22bでの巻線14の占積率を高くすることができる。なお、全てのスロット22a、22bに占める第2スロット22bの割合は巻線供給ノズル28の数で決まり、(Nn−1)/Nnである。
実施例2のステータ30は、実施例1のステータ10と同様に、ステータコア32に大きさの大きい第1スロット22aおよび第1スロット22aよりも小さい第2スロット22bを備える(図4)。第1スロット22aは所定数ごとに設けられ、第1スロット22a同士の間に第2スロット22bが配置される。
第1スロット22aのヨーク部分の長さL1は、第2スロット22bのヨーク部分の長さL2に比べて大きくなるようにする。全てのツバ部24の周方向の長さL3,L4は同じであり、スロット開口部26も同じにする。したがって、第1スロット22aを形成するためのティース20'は、ステータコア32の中心軸Oの方向を向かず、中心軸Oよりもスロット開口部26側にずれた位置O'を向いている。他のティース20はステータコア32の中心軸Oの方向を向いている。
ステータ30の製造方法は、実施例1と同様であるが、電磁鋼板を打ち抜くとき、図4の形状に合わせて打ち抜き加工をおこなう。また、巻線14を巻き回すときも実施例1と同様に、第1スロット22a同士の間にあるティース20、20'に巻線14を同時に巻き回す。
実施例2においても、大きさを大きくした第1スロット20aを設けたことによって、巻線供給ノズル28の位置を確保でき、第2スロット22bでの巻線14の占積率を高めることができる。
ステータコア36が複数の分割ステータコア36'からなるステータ34であっても良い(図5)。全てのティース20とツバ部24は同一形状であり、ティース20の間隔も同じである。したがって、全てのスロット22の大きさが同じになる。
ステータコア36が分割ステータコア36'に分割される位置38は、巻線供給ノズル数28と同数のスロット22ごとに、そのスロット22の中央である。スロット22は空間であるため、実際はスロット22の中央部分に対応するヨーク18の部分に分割部38を設ける。各分割ステータコア36'に含まれるティース20の数が巻線供給ノズル28の数と同数である。
巻線供給ノズル28の数は実施例1と同数であり、ステータコア36のスロット数Ns(Nsは自然数)の約数(但し、1及びNsを含まず)で、かつ、回転電機の相数Np(Npは自然数)の倍数(但し、Npを含む)である。巻線供給ノズル28の数と分割ステータコア36'のティース20の数は同じである。
分割ステータコア36'に設けられた全てのティース20に対して同時に巻線14が巻き回される(図6)。分割ステータコア36'のティース20に巻線14を巻き回した後、分割ステータコア36'を溶接などで一体にして、ステータコア36を形成する。
分割ステータコア36'の両端のティース20に巻線14を巻き回す際、分割ステータコア36'の外側に空間があるため、巻線供給ノズル28の移動するスペースが確保される。分割ステータコア28の両端のスロット22が上記実施例の第1スロット22aと同様に巻線供給ノズル28の移動スペースを有している。
ステータコア36が複数の分割ステータコア36'に分割されているため、全てのスロット22に巻線供給ノズル28を配置することができる。分割ステータコア36'の全てのティース20に同時に巻線14を巻き回すことができる。ステータコア36を形成したとき、全てのスロット22の巻線14の占積率が高くなっている。
なお、全てのスロット22の大きさが同じではなく、実施例1や2のように第1スロット22aと第2スロット22bを設け、第1スロット22aの中央で分割する構成であっても良い。
図7のステータ40のステータコア42は、全てのティース20とツバ部24は同一形状であり、ティース20の間隔も同じである。全てのスロット22は同じ形状である。
上記実施例では、巻線14を巻き回す際の巻線供給ノズル28間の角度は360°をスロット22の数Nsで割り算した値(360/Ns)になっていたが、両側に配置される巻線供給ノズル28'は内側に配置される巻線供給ノズル28に向かって角度θだけ傾けても良い(図7)。両側の巻線供給ノズル28'に対する内側の巻線供給ノズル28の角度ψは、360/Ns−θとなり、角度ψは360°をスロット22の数で割り算した値よりも小さくなる。なお、角度θは、巻線供給ノズル28がツバ部24にぶつからない角度である。
巻線供給ノズル28の数は実施例1と同様に、スロット数Ns(Nsは自然数)の約数(但し、1及びNsを含まず)で、かつ、回転電機の相数Np(Npは自然数)の倍数(但し、Npを含む)である。実施例1と同様に巻線供給ノズル28、28'の数Nsが3になれば、両側の巻線供給ノズル28'が内側の1本の巻線供給ノズル28に向かって角度θだけ傾く。上記実施例では、巻線供給ノズル28間の角度は60°であるが、本実施例では巻線供給ノズル28'の角度ψは60−θ°になる。
上記(2)の工程において、本実施例の巻線供給ノズル28,28'を使用して、複数のティース20に同時に巻線を巻き回す。両側の巻線供給ノズル28'が内側の巻線供給ノズル28に向かって傾いているため、両側のティース20に巻線14を巻き回す際に、巻線供給ノズル28'の位置が確保される。最後まで巻線14を巻き回すことができ、巻線14の占積率を高めることができる。
上記の実施例は三相交流の回転電機に使用され、6つのティース20を備えたステータ10,30、34、40について説明したが、回転電機が使用される電気回路の態様に合わせて適宜ティース20の数などは変更しても良い。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
10、30、34、40:ステータ
12、32、36、42:ステータコア
14:巻線
16:ロータ
18:ヨーク
20:ティース
22、22a、22b:スロット
24:ツバ部
26:スロット開口部
28、28':巻線供給ノズル
36':分割ステータコア
38:分割部

Claims (8)

  1. 集中巻型回転電機用のステータの製造方法であって、
    環状のヨーク、該ヨークの内周から突出する複数のティース、および周方向に隣接するティース間に形成されたスロットを有する円筒状のステータコアを形成する工程と、
    前記ステータコアの中心軸を中心として径方向に伸縮自在に延出する複数の巻線供給ノズルを、周方向に隣接する複数の前記スロットに一つずつ配し、前記各巻線供給ノズルを前記ステータコアに対して中心軸方向に相対的に往復移動させるとともに、周方向に相対的に所定角度で揺動させることにより、前記巻線供給ノズルと同数の前記ティースに巻線を同時に巻回し、前記ティースに対して最外周に巻回される前記巻線は、前記巻線供給ノズルを前記スロットの奥側から手前に移動させながら巻き回す工程と、
    を備え、
    前記巻線供給ノズルの数(Nn(Nnは自然数))が、前記スロット数(Ns(Nsは自然数))の約数(但し、1及びNsを含まず)で、且つ、前記回転電機の相数(Np(Npは自然数))の倍数(但し、Npを含む)であり、
    前記スロットが、第1スロット、および該第1スロットよりも周方向の長さが小さい第2スロットを備え、該第1スロットが巻線供給ノズルの数ごとに配置され、
    前記巻き回す工程において、第1スロット同士の間にあるティースに同時に巻線を巻き回すことを特徴とする、ステータの製造方法。
  2. 前記ステータコアを形成する工程において、
    前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、
    前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸の方向を向き、
    前記第1スロットを形成するツバ部が、第2スロットを形成するためのツバ部よりも長くする
    請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 前記ステータコアを形成する工程において、
    前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、
    前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸よりも第1スロット側の方向を向く
    請求項1に記載のステータの製造方法。
  4. 環状のヨーク、該ヨークの内周から突出する複数のティース、および周方向に隣接するティース間に形成されたスロットを有する円筒状のステータコアを備えた集中巻型回転電機用のステータの製造方法であって、
    前記ステータコアの中心軸を中心として径方向に伸縮自在に延出する複数の巻線供給ノズルを、周方向に隣接する複数の前記スロットに一つずつ配し、前記各巻線供給ノズルを前記ステータコアに対して中心軸方向に相対的に往復移動させるとともに、周方向に相対的に所定角度で揺動させることにより、前記巻線供給ノズルと同数の前記ティースに巻線を同時に巻回し、前記ティースに対して最外周に巻回される前記巻線は、前記巻線供給ノズルを前記スロットの奥側から手前に移動させながら巻き回す工程と、
    を備え、
    前記巻線供給ノズルの数(Nn(Nnは自然数))が、前記スロット数(Ns(Nsは自然数))の約数(但し、1及びNsを含まず)で、且つ、前記回転電機の相数(Np(Npは自然数))の倍数(但し、Npを含む)であり、
    前記ステータコアが巻線供給ノズルの数と同数のティースを有する分割ステータコアから成り、
    前記巻き回す工程において、分割ステータコアの全てのティースに対して同時に巻線を巻き回した後、分割ステータコア同士を接合するステータの製造方法。
  5. 集中巻型回転電機用のステータの製造方法であって、
    環状のヨーク、該ヨークの内周から突出する複数のティース、および周方向に隣接するティース間に形成されたスロットを有する円筒状のステータコアを形成する工程と、
    前記ステータコアの中心軸を中心として径方向に伸縮自在に延出する複数の巻線供給ノズルを、周方向に隣接する複数の前記スロットに一つずつ配し、前記各巻線供給ノズルを前記ステータコアに対して中心軸方向に相対的に往復移動させるとともに、周方向に相対的に所定角度で揺動させることにより、前記巻線供給ノズルと同数の前記ティースに巻線を同時に巻回し、前記ティースに対して最外周に巻回される前記巻線は、前記巻線供給ノズルを前記スロットの奥側から手前に移動させながら巻き回す工程と、
    を備え、
    前記巻線供給ノズルの数(Nn(Nnは自然数))が、前記スロット数(Ns(Nsは自然数))の約数(但し、1及びNsを含まず)で、且つ、前記回転電機の相数(Np(Npは自然数))の倍数(但し、Npを含む)であり、
    周方向両端に位置する前記巻線供給ノズルと周方向に隣接する他の前記巻線供給ノズルのなす角度が、前記ステータの中心軸に対するスロット同士の角度よりも小さい、ステータの製造方法。
  6. 環状のヨーク、該ヨークの内周から突出する複数のティース、および周方向に隣接するティース間に形成されたスロットを有する円筒状のステータコアと、
    前記ステータコアの前記各ティースに集中巻きで巻回された巻線と、
    を備えた集中巻型回転電機用のステータであって、
    前記スロットが、第1スロットと、該第1スロットよりもステータコアにおける周方向の長さが小さい第2スロットと、を備え、
    前記第1スロットが、一の第1スロットを基準として、該一の第1スロットから周方向に、前記スロット数(Ns(Nsは自然数))の約数(但し、1及びNsを含まず)で、且つ、前記回転電機の相数(Np(Npは自然数))の倍数(但し、Npを含む)に相当する数(N(Nは自然数))毎の位置に配設されていることを特徴とする、ステータ。
  7. 前記ステータコアにおいて、
    前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、
    前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸の方向を向いており、
    前記第1スロットを形成するツバ部が、第2スロットを形成するためのツバ部よりも長い
    請求項6に記載のステータ。
  8. 前記ステータコアにおいて、
    前記ティースの先端において周方向に伸びたツバ部、および該ツバ部同士の間に形成されたスロット開口部を備え、該スロット開口部がステータコアの周方向に等ピッチで且つ同一幅で形成されており、
    前記第1スロットを形成するためのティースが、ステータコアの中心軸よりも第1スロット側の方向を向いている
    請求項6に記載のステータ。
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