JP2014152566A - 耐震金物、及びこれを用いた耐震構造 - Google Patents

耐震金物、及びこれを用いた耐震構造 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、筋交いの耐力を十分に発揮させて耐震強度を向上できる耐震金物及び耐震構造を提供することを目的とする。
【解決手段】水平材12と垂直材13で囲まれる方形の開口部Kの隅角部K1に固定される耐震金物10であって、隅角部K1に直接固定する耐震金物本体11と、筋交いCの端部C1に固定するとともに耐震金物本体11に支持される挟み固定金物60とで構成し、耐震金物本体11を、水平材12に固定される板状の水平片21、垂直片22及び2枚の支持片23とで構成し、挟み固定金物60を、筋交いCの端部C1の主平面Caに対向する挟み部61と支持片23に支持される被装着部62とを有する固定金物本体60aと、端部C1を厚み方向tに貫通するとともに、端部C1を挟むように挟み部61を固定する剪断固定締結具63とで構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、木造建築の新築やリフォームにおいて耐震強度を高めることができるような耐震金物及び耐震構造に関する。
木造建築の新築やリフォームにおいて耐震強度を高めることができるような耐震金物及び耐震構造として、例えば、下記特許文献1に開示されるように、さまざまな構造について提案されている。
遠くない将来に、広範囲に被害をもたらす大規模地震がおこるといわれる昨今では、より簡易に施工でき、耐震効果の高いものが求められているが、下記特許文献1に開示される耐震構造は、例えば、水平材と垂直材とで囲まれる方形の開口部の隅角部に固定され、水平材に固定される水平片と、垂直材に固定される垂直片と、水平片と垂直片を連結する支持片とで3面構成し、支持片で筋交いを支持するものであり、筋交いの耐力を十分に発揮させることができず、構造物の耐震強度を十分に向上することができなかった。
特許第4503337号公報
そこで、この発明は、筋交いの耐力を十分に発揮させて耐震強度を向上できる耐震金物及び耐震構造を提供することを目的とする。
この発明は、水平材と垂直材で囲まれる方形の開口部の隅角部に固定されるとともに、一組の平行な平行面を有する断面形状の筋交いの端部を支持する耐震金物であって、前記隅角部に直接固定する金物本体と、前記筋交いの端部に固定するとともに該金物本体に支持される端部金物とで構成し、前記金物本体を、前記水平材に固定される板状の水平片と、該水平片と直角をなして前記垂直材に固定される板状の垂直片と、前記水平片の面方向と前記垂直片の面方向とに直交する方向である直交面方向に延びて前記水平片と前記垂直片の直角をなす二面間を連結するとともに、前記直交面方向に対して直交する奥行き方向に間隔を隔てて平行に配置して、前記端部金物を支持する2枚の支持片とで構成し、前記端部金物を、前記筋交いの端部において、前記平行面を両側から挟む挟み部材と、該挟み部材を前記筋交いの端部に固定する固定部材とで構成し、前記挟み部材を、前記平行面に対向する面対向部分と、前記金物本体の前記支持片に支持される被支持部分とで構成し、前記固定部材を、前記端部を挟み方向に貫通するとともに、前記端部を挟むように前記面対向部分を固定する構成としたことを特徴とする。
上記水平材は、梁や土台などの水平方向の部材であり、垂直部材は柱などの垂直方向の部材とすることができる。
前記奥行き方向は、前記開口部の主たる面に交差する方向に沿った方向である。
この発明により、筋交いの耐力を十分に発揮させて耐震強度を向上することができる。
詳しくは、前記筋交いの端部に固定するとともに該金物本体に支持される端部金物を、前記筋交いの端部において、前記平行面を両側から挟む挟み部材と、該挟み部材を前記筋交いの端部に固定する固定部材とで構成し、前記挟み部材に、前記平行面に対向する面対向部分を備え、前記固定部材を、前記端部を挟み方向に貫通するとともに、前記端部を挟むように前記面対向部分を固定する構成としたことにより、挟み部材は筋交い端部に対して2面せん断接合を構成することになる。そのため、割裂やせん断破壊による筋交いの降伏耐力が向上し、筋交いの耐力を十分に発揮することができる。したがって、例えば、2面せん断接合を構成しない場合と同じ部材を筋交いに用いても、耐震強度を向上することができ、また、一般的に用いられる無等級のすぎ部材に比べて強度の高いヒノキや、さらに高強度な集成材などの部材を筋交いに用いた場合、2面せん断接合により、接合部自体の耐力が向上するため、筋交いのみならず、金物本体や固定部材の耐力を十分に発揮させ、当該耐震金物を用いた耐震構造では耐震強度を飛躍的に向上することができる。
この発明の態様として、前記面対向部分が、前記奥行き方向に幅広の偏平断面形状で構成した前記筋交いの前記奥行き方向に沿った奥行き方向面に対して対向するとともに、前記被支持部分を前記直交面方向に沿って配置し、前記固定部材が、前記直交面方向に沿って、前記端部を貫通するように配置することができる。
この発明により、2面せん断接合部を構成する接合部の耐力をさらに向上することができる。
詳しくは、奥行き方向に幅広の偏平断面形状の筋交いにおける奥行き方向に広い奥行き方向面に対して、挟み部材の面対向部分が対向するため、外力が作用する筋交いの端部における引張部分の有効面積を大きく確保できるため、筋交いの降伏耐力をさらに向上することができる。したがって、2面せん断接合部を構成する接合部の耐力をさらに向上し、耐震強度をより向上することができる。
またこの発明の態様として、前記挟み部材を、前記奥行き方向の両側に配置するとともに、前記面対向部分を、前記奥行き方向面のそれぞれと対向するとともに、奥行き方向の一方で前記奥行き方向面に直交する側面に対向する断面コ字状に構成することができる。
この発明により、より簡単に2面せん断接合部を構成することができる。したがって、耐震構造を構築する際の施工性が向上する。
またこの発明の態様として、前記挟み部材を、前記奥行き方向の両側に配置するとともに、前記面対向部分を、一方の前記奥行き方向面と、奥行き方向面に直交する側面とに対向する断面L字状に構成することができる。
この発明により、より簡単に2面せん断接合部を構成することができる。したがって、耐震構造を構築する際の施工性が向上する。
またこの発明の態様として、前記水平片に、前記水平材に対して固定するための固定具の挿通を許容する水平片貫通穴を設けるとともに、前記水平片における前記支持片の端の位置より先の部分に、水平に延びる延出部を設け、該延出部に、前記固定具の挿通を許容する延出部貫通穴を設けることができる。
この発明により、水平片と垂直片がそれぞれ水平材と垂直材に固定されて、開口部での隅角部での位置が保持され、容易に、耐震金物と筋交い端部に固定した挟み部材とを接続することで容易に筋交いを取り付けることができる。また、取り付けられた筋交いに引張力が作用したときには、筋交いから支持片に負荷される力を、耐震金物の各部と、各部を水平材や垂直材に固定している固定具が負担する。特に、水平片を固定している固定具が前記筋交いから負荷される力の垂直方向力と水平方向力を支える。
また、前記水平方向力により耐震金物にはモーメントが生じるが、このモーメントに基づく付加的水平方向力により起こりうる前記水平材に対するめり込みは、延出部が阻止する。したがって、確実に耐震強度を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記支持片を、前記水平片の前記奥行き方向の両側縁より内側に入り込んだ位置であり、前記筋交いの奥行き方向の幅に対応する位置に配置することができる。
この発明により、水平材や垂直材のサイズに応じずとも、筋交い自体の強度に応じて適したサイズの筋交いを装着することができる。したがって、無駄なく、施工性の高い耐震構造を実現することができる。
またこの発明は、上述の前記耐震金物における前記金物本体を前記開口部の少なくとも対角上の2つの隅角部に固定するとともに、前記隅角部に固定した2つの前記金物本体の前記支持片に、前記筋交いの前記端部に固定した前記挟み部材を固定した耐震構造であることを特徴とする。
この発明により、上述したように、筋交いの耐力を十分に発揮させて耐震強度を向上することができる。
この発明によれば、筋交いの耐力を十分に発揮させて耐震強度を向上できる耐震金物及び耐震構造を提供することができる。
耐震金物本体の斜視図。 耐震金物の使用状態の斜視図。 耐震金物の使用状態、耐震構造の正面図。 耐震金物にかかる負荷を説明する説明図。 耐震金物の使用状態の平面図。 耐震金物を装着した柱脚部分の一部破断拡大側面図。 固定金物のB−B断面図による説明図。 耐震金物本体の正面図(a)と平面図(b)。 耐震金物の使用状態の正面図。 耐震金物の使用状態の正面図。 耐震金物本体の斜視図。 他の耐震金物の使用例を示す正面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
耐震金物10は、耐震金物本体11と、筋交いCの端部C1において、筋交いCを挟むように固定する挟み固定金物60とで構成している。
耐震金物本体11は、図2,3に示したように、土台や梁材等の水平材12と、通し柱や管柱等の垂直材13で囲まれる方形の開口部Kの隅角部K1に固定されて筋交いCの端部を支持するものである。
耐震金物本体11は、水平材12の上面又は下面にボルト等の固定具16で固定される方形板状の水平片21と、この水平片21と直角をなして垂直材13の側面にボルト等の固定具17で固定される板状の垂直片22を有する。
また耐震金物本体11は、水平片21と垂直片22の面方向と直交する方向に延びて水平片21と垂直片22の直角をなす二面間を連結し、筋交いCの端部C1に取り付けた挟み固定金物60を支持する2枚の支持片23を有する。2枚の支持片23は水平材12の両側縁より内側に入り込んだ位置に、奥行き方向Yに、後述する筋交いCの間隔に応じた隙間Sをあけて平行に配設されている。なお、隙間Sは、後述する筋交いCの奥行き方向Yの幅に応じた間隔で設定している。
これら支持片23は、水平片21と垂直片22に対してそれらの長さ全体にわたって形成される。図1中、一点鎖線Lは水平片21の境界を示す線である。
水平片21における支持片23の端の位置より先の部分は、少なくとも水平材12に接する面が面一で水平に延びる方形状の延出部24である。この延出部24は、水平力を受けて引張力が作用する筋交いCから支持片23に負荷される力Pにおける水平方向力Hによる曲げモーメントMに基づく水平材12を押圧する押圧応力度を、水平材12のめり込み許容応力度以下とする大きさ(面積)となるように、延出長さが設定されている。
具体的には、水平片21と延出部24は一つの板状部材25からなり、この板状部材25は水平材21の幅以下の大きさに形成され、厚みは十分な剛性が得られるように設定している。支持片23間の隙間Sに対応する位置である中央部分には、固定具16の一部としてのアンカーボルト16a(図3参照)やボルト16b(図9参照)などを挿通するための水平片貫通穴21aを有する。
延出部24にも、水平材12に対して固定するためのコーチボルト18a等の固定具18を挿通する延出部貫通穴24aが形成される。延出部貫通穴24aは、支持片23の延長線上の左右2箇所に設けられている。
垂直片22は、水平片21の幅よりも狭く形成され、その両側縁に、支持片23が設けられている。具体的には、垂直片22と支持片23は、1枚の金属板を横断面コ字状に折曲形成した一つの成形部材26で一体に構成している。これらも水平片21の場合と同様に、十分な剛性を有するとともに、折曲形成が可能な範囲で適切な厚みに設定している。垂直片22と支持片23は一体構成しているため強度が高い。
成形部材26は、図1,2に示したように垂直片22と水平片21がL字状となってそれぞれの外側面が垂直材13または水平材12に面接触する形状となるように、水平片21に対して溶接により固定されて一体化している。
垂直片22には、垂直材13に対して固定するためのボルト17a等の固定具17を挿通するための垂直片貫通穴22aが形成されている。垂直片貫通穴22aは複数個備えてもよいが、図6にも示したように、左右方向に一つ形成すれば足りる。
垂直片貫通穴22aの高さがすべての耐震金物本体11において同一であると、直角をなして隣り合う開口部Kにおける隅角部K1への耐震金物本体11の固定に支障を来たすので、垂直片貫通孔22aの高さが異なる2種類の耐震金物本体11を用意すると、必要とする様々な固定箇所に固定できるのでよい。
なお、垂直片22は、水平片21の背面側(垂直材側)の端面に面一となる位置ではなく、延出部24側に板材1枚分移動して、水平片21の端面を垂直材13に当接させたときに垂直材13と垂直片22の間に板1枚分の隙間S2ができる位置に形成されている。これは、垂直片22の背面側に、使用箇所に応じて適宜選択された背板部材41を一部重合した状態で固定可能にするためである。背板部材41は、隙間S2に対応する厚さを有する。
また、垂直片貫通穴22aは、左右方向に2個、同一高さに形成されている。これにより、垂直材13に背割りが施されてあっても固定が可能である。
図11に示したように背板部材41は長方形に形成され、上下方向に複数組の貫通穴42が間隔をあけて形成されている。この貫通穴42の左右方向における形成位置は、垂直片22に形成された垂直片貫通穴22aに対応している。
上下方向に間隔をあけて並ぶ複数組の貫通穴42のうち下の貫通穴42部分は、耐震金物本体11に重合される部分であり、それよりも上側の貫通穴42部分は、耐震金物に重合することなく垂直材13に対して固定される部分である。
支持片23は、筋交いCの端部に固定した挟み固定金物60を固定するための締結具19を挿通する支持片貫通穴23aを有し、筋交いCを外側面または内側面に固定可能としている。支持片貫通穴23aの位置は、図4に示したように水平片21の前後方向における水平片貫通穴21aの位置に対応させているが、ずれていてもよい。
ここで、図4,8とともに、耐震金物本体11の主な部分の寸法について付言する。
図4に白抜き矢印で示したような水平力が作用すると、筋交いCに引張力が作用して筋交いCから支持片23に負荷される力Pにおける水平方向力HによってモーメントMが生じる。このときに延出部24が水平材12にめり込んでしまっては、その部分の圧縮変形により揺れが生じることになる。このため、モーメントMに基づく水平材12を押圧する押圧応力度が水平材12のめり込み許容応力度以下となるように、延出部24の大きさが設定される。
水平材12として、まつ材を用いた場合には、その短期に生ずる力に対するめり込み許容応力度(Fcv×2/3)は5.87N/mmであり、ヒノキ材を用いた場合には4.84N/mmであるので、水平材の材質に合わせて、そのめり込み許容応力度以下となるように、延出部の縦a横bの大きさを設定する。
また、上述したようにモーメントMが生じるので、このモーメントに基づく付加的垂直方向力ΔVが、筋交いCから支持片23に負荷される力における垂直方向力Vに加わる。このため、水平片21と延出部24は、垂直方向力Vと付加的垂直方向力ΔVの合力が支持片23と水平片貫通穴21aとの間の範囲に作用する際の垂直方向応力度と水平材12を押圧する押圧応力度とに抗する剛性を備える必要がある。
具体的には、後述する木製の筋交いCを装着した場合の強度を想定したとき、延出部24が一体の水平片21は十分な剛性を有することに加えて、施工性も考慮すると、一般的な鋼材を用いた場合で、水平片21および延出部24、すなわち板状部材25の厚さt1は、105mm幅の水平材12を用いる場合には、およそ9mm程度に設定するとよい。
また垂直片22と支持片23を有する成形部材26の厚さt2については、厚くすれば剛性が増す一方で、重量が増し、厚くすると成形が困難となり、支持片23間の隙間Sの間隔w1が狭くなって筋交いCを締結する締結具19や固定具16の締め付けが困難となるので、垂直材13が105mm幅のときには、一般的な鋼材を用いた場合で、およそ3.2mm〜6mm程度にするとよい。
続いて、耐震金物本体11とともに耐震金物10を構成する挟み固定金物60について説明する。挟み固定金物60は筋交いCの端部C1に取り付ける固定金物本体60aと、固定金物本体60aを筋交いCの端部C1に固定する剪断固定締結具63とで構成している。
固定金物本体60aは、筋交いCの奥行き方向Y両側、つまり筋交いCの幅方向両側に配置され、それぞれが筋交いCの厚み方向tから挟み込むように装着する挟み部61と、締結具19により耐震金物本体11の支持片23に装着される被装着部62とで構成している。
なお、筋交いCは、図7に示すように、奥行き方向Yに幅広の矩形断面で構成する木製筋交いである。
詳述すると、挟み部61は、図7(a)に示すように、筋交いCの幅方向(奥行き方向Y)両側に配置され、筋交いCの厚み方向tの面である主平面Caに対向する主面対向部61aと、厚み方向に交差する方向の側面Cbに対向する側面対向部61bとで断面コ字状に形成し、筋交いCを厚み方向tに貫通し、主面対向部61aで筋交いCを厚み方向tに挟み込むように固定する剪断固定締結具63で固定している。
被装着部62は、挟み部61の側面対向部61bから延長して構成した、支持片23に平行な向きとなる平板状であり、締結具19の挿通を許容するボルト孔62aを形成している。
以上のように構成した耐震金物10は、以下のように取り付けられる。
挟み固定金物60とともに耐震金物10を構成する耐震金物本体11は、水平材12と垂直材13で構成される開口部Kの対角上の2つの隅角部K1に対してアンカーボルト16a、ボルト16b等によって固定される。
水平材12が土台の場合にはアンカーボルト16aを水平材貫通穴21aに通して、図2,4,5等に示したように支持片23の内側面に座金27を置いて、ナット16cで締め付ける。このときに用いる座金27には、十分な固定強度が得られるような大きさと厚みのものが使用される。リフォームや耐震補強をする場合のアンカーボルトの固定には、ケミカルアンカー(図示せず)を用いるとよい。
水平材12が梁材であり、上の開口部Kに耐震金物10を設ける必要のない場合には、図3,9に示したようにボルト16bを梁材の上下方向に貫通させて、梁材の上面においては座金28を用いて固定する。逆に、梁材の上下両面にそれぞれ耐震金物本体11を固定する場合には、図10に示すように、梁材の上下方向に貫通するボルト16bとナット16cとで固定する。
また、延出部貫通穴24aから水平材21に対してはコーチボルト18aを螺合して、延出部24の固定を行う。
なお、水平片貫通穴21aに挿通する固定具16に土台や梁材を貫通するアンカーボルト16aやボルト16bを用いるのではなく、コーチボルト18aを用いることもできる。
垂直材13に対しては、図3乃至5に示したように垂直材13を水平に貫通するボルト17aとナット17bによって耐震金物本体11を固定する。このとき、図4、図5に示したようにボルト17aの頭部(又はナット17b)が垂直材13の側面から突出するようにしてもよいが、開口部Kにサッシュ等の部材(図示せず)を取り付ける必要がある場合などには、コーチボルト18aを用いて取り付けてもよいし、垂直材13に座彫りをして、ボルト17aの頭部(又はナット17b)を埋没させてもよい(図3参照)。
また、耐震金物本体11とともに耐震金物10を構成する挟み固定金物60は、上述したように、筋交いCの幅方向、つまり開口部Kへの取付状態において奥行き方向Yの両側において、対称な向きとなるように配置された挟み部61のそれぞれを、筋交いCを厚み方向tに貫通する剪断固定締結具63で固定する。
そして、このように筋交いCの端部C1に固定した挟み固定金物60を、開口部Kの隅角部K1に固定した耐震金物本体11の支持片23に固定する。筋交いCに固定した挟み固定金物60の支持片23への固定には、摩擦接合締結手段としての締結具19、例えばハイテンションボルトを用いる。
このように、構成した耐震金物10で開口部Kに取り付けた筋交いCは、上述したように、奥行き方向Yに幅広の矩形断面で構成しているため、引張だけではなく圧縮にも対抗できることになる。また、この場合、片筋交いでも十分に所望の強度を得られる。
なお、図11に示すように、高さの高い背板部材41(41b)を用いてもよい。図11中、右側の背板部材41(41a)は、上下に2組、合計4個の貫通穴42を備えている。図11中、左側の背板部材41(41b)は、上下に3組の貫通穴42を備えた構成で、合計6個の貫通穴42を備えている。貫通穴42の上下方向の間隔は所定の値であり、高さの低い背板部材41aでも高い背板部材41bでも、間隔は同一である。
貫通穴42の個数は所望の引き抜き耐力(引き寄せ力)が得られるように適宜設定され、複数の貫通穴42を有する背板部材41から、必要な個数の貫通穴42を有した背板部材41が選択されて使用される(図6参照)。
このように、耐震金物本体11は、背板部材41の存在によって、ホールダウン(引き寄せ)金物としての機能も果たす。つまり、筋交い固定とホールダウン金物の機能の一体化を図れるので、施工時において従来あったようなホールダウン金物と筋交いが干渉し合うことを回避することができる。
なお、耐震金物本体11をリフォームや耐震補強に使用する場合には、水平片21の水平片貫通穴21a(図11参照)が水平片21における支持片23間の隙間Sに対応する位置である中央部分に形成されていると、基礎の立ち上がり部分の配筋と干渉することがある。このため、配筋(主筋)を避けるべく、水平片貫通穴21aは左右に2個、間隔をあけて形成してもよい。
強度の関係上、固定具16の本数を多くしたい場合には、水平片貫通穴21aを左右1個ずつの配置ではなく、左右方向の片側に2個、反対側に1個と配置するなど、その他の配置にすることもできる。
図6,12に示したように、水平片21の上に重ねられる座金27として、垂直片22と支持片23に囲まれる空間に嵌合対応する大きさに近い大きさの方形状に形成されたものを使用すると、座金27の端面が垂直片22と支持片23の内側面に近接するので剛性を高めることができる。
筋交いCを取り付けない他の対角上の2箇所の隅角部K1には、上部から伝達される引抜力を計算し、必要な耐力を有する接合金物を設置する。筋交いCを取り付けない状態の耐震金物本体11を設置してもよい。
なお、図3において破線で示すように、筋交いCには間柱31を備えてもよい。つづいて、間柱31の取り付け構造について説明する。
間柱31は、筋交いCの長手方向の中間部に設けられた間柱取り付け金具47に固定される。中間部とは、筋交いCの長手方向の両端部を除く部分であり、長手方向の中間点のみを示すものではない。
間柱31は、筋交いCによって上下に分断されるので、筋交いCの上側に位置する間柱上側部材32と、筋交いCの下側に位置する間柱下側部材33を有する。
開口部Kの左右方向の中間位置に間柱31を取り付ける場合には、筋交いCの長手方向の中間位置の近傍における上下両面に対して、端部を筋交いCの角度に合わせた傾斜端面を対向させて取付け、筋交いCに対して直交するボルト47で固定するとともに、間柱上側部材32と間柱下側部材33の水平材12側の端部には、水平材に対して固定する正面視L字形の柱脚固定金具49が固定され、間柱上側部材32と間柱下側部材33は水平材12に対して垂直に固定される。
このように間柱31を筋交いCに固定すると、間柱31が堅固に固定できる。間柱31の固定強度が高いので、筋交いCの座屈止めとしても有効である。
また、堅固な間柱31があるので壁材となる面材(図示せず)の張り付けが強固に行える。
以上のように、耐震金物10を用いて、開口部Kに筋交いCを取り付けて構成する耐震構造は、良好な施工性やコストの低減を図ることができる。
詳述すると、水平材12と垂直材13で囲まれる方形の開口部Kの隅角部K1に固定されるとともに、一組の平行な主平面Caを有する断面形状の筋交いCの端部C1を支持する耐震金物10を、隅角部K1に直接固定する耐震金物本体11と、筋交いCの端部C1に固定するとともに耐震金物本体11に支持される挟み固定金物60とで構成し、耐震金物本体11を、水平材12に固定される板状の水平片21と、水平片21と直角をなして垂直材13に固定される板状の垂直片22と、水平片21の面方向と垂直片22の面方向とに直交する方向である直交面方向に延びて水平片21と垂直片22の直角をなす二面間を連結するとともに、直交面方向に対して直交する奥行き方向Yに間隔Sを隔てて平行に配置して、挟み固定金物60を支持する2枚の支持片23とで構成し、挟み固定金物60を、筋交いCの端部C1において、主平面Caを両側から挟む固定金物本体60aと、固定金物本体60aを筋交いCの端部C1に固定する剪断固定締結具63とで構成し、固定金物本体60aを、主平面Caに対向する挟み部61と、耐震金物本体11の支持片23に支持される被装着部62とで構成し、剪断固定締結具63を、端部C1を厚み方向tに貫通するとともに、端部C1を挟むように挟み部61を固定する構成としたことにより、筋交いCの耐力を十分に発揮させて耐震強度を向上することができる。
詳しくは、筋交いCの端部C1に固定するとともに耐震金物本体11に支持される挟み固定金物60を、筋交いCの端部C1において、主平面Caを厚み方向tの両側から挟む固定金物本体60aと、固定金物本体60aを筋交いCの端部C1に固定する剪断固定締結具63とで構成し、固定金物本体60aに、主平面Caに対向する挟み部61を備え、剪断固定締結具63を、端部C1を厚み方向tに貫通するとともに、端部C1を挟むように挟み部61を固定する構成としたことにより、固定金物本体60aは筋交いC端部C1に対して2面せん断接合を構成することになる。
そのため、割裂やせん断破壊による筋交いCの降伏耐力が向上し、筋交いCの耐力を十分に発揮することができる。したがって、例えば、2面せん断接合を構成しない場合に一般的に用いられる無等級のすぎ部材を筋交いCとして用いた場合であっても耐震強度を向上することができ、もちろん、一般的な無等級のすぎ部材に比べて強度の高いヒノキや、さらに高強度な集成材などの部材を筋交いCとして用いた場合には、2面せん断接合により、接合部自体の耐力が向上するため、筋交いCのみならず、耐震金物本体11や挟み固定金物60の耐力を十分に発揮させ、耐震金物10を用いた耐震構造では耐震強度を飛躍的に向上することができる。
また、挟み部61が、奥行き方向Yに幅広の偏平断面形状で構成した筋交いCの奥行き方向Yに沿った主平面Caに対して対向するとともに、被装着部62を直交面方向に沿って配置し、剪断固定締結具63が、直交面方向に沿って、端部C1を貫通するように配置することにより、2面せん断接合部を構成する接合部の耐力をさらに向上することができる。
詳しくは、奥行き方向Yに幅広の偏平断面形状の筋交いCにおける奥行き方向Yに広い主平面Caに対して、固定金物本体60aの挟み部61が対向するため、外力が作用する筋交いCの端部C1における引張部分の有効面積を大きく確保できるため、筋交いCの降伏耐力をさらに向上することができる。したがって、2面せん断接合部を構成する接合部の耐力をさらに向上し、耐震強度をより向上することができる。
また、固定金物本体60aを、奥行き方向Yの両側に配置するとともに、挟み部61を、主平面Caのそれぞれと対向するとともに、奥行き方向Yの一方で主平面Caに直交する側面Cbに対向する断面コ字状に構成することにより、より簡単に2面せん断接合部を構成することができる。したがって、耐震構造を構築する際の施工性が向上する。
また、水平片21に、水平材12に対して固定するための固定具の挿通を許容する水平片貫通穴21aを設けるとともに、水平片21における支持片23の端の位置より先の部分に、水平に延びる延出部24を設け、延出部24に、固定具の挿通を許容する延出部貫通穴24aを設けたことにより、水平片21と垂直片22がそれぞれ水平材12と垂直材13に固定されて、開口部Kでの隅角部K1での位置が保持され、容易に、耐震金物10と筋交いC端部C1に固定した固定金物本体60aとを接続することで容易に筋交いCを取り付けることができる。
また、取り付けられた筋交いCに引張力が作用したときには、筋交いCから支持片23に負荷される力を、耐震金物10の各部と、各部を水平材12や垂直材13に固定している固定具が負担する。特に、水平片21を固定している固定具が筋交いCから負荷される力の垂直方向力と水平方向力を支える。
また、水平方向力により耐震金物10にはモーメントが生じるが、このモーメントに基づく付加的水平方向力により起こりうる水平材12に対するめり込みは、延出部24が阻止する。したがって、確実に耐震強度を向上することができる。
また、支持片23を、水平片21の奥行き方向Yの両側縁より内側に入り込んだ位置であり、筋交いCの奥行き方向Yの幅に対応する位置に配置することにより、水平材12や垂直材13のサイズに応じずとも、筋交いCの強度に応じて適したサイズの筋交いCを装着することができる。したがって、無駄なく、施工性の高い耐震構造を実現することができる。
このように、上述の耐震金物10における耐震金物本体11を開口部Kの少なくとも対角上の2つの隅角部K1に固定するとともに、隅角部K1に固定した2つの耐震金物本体11の支持片23に、筋交いCの端部C1に固定した固定金物本体60aを固定した耐震構造は、筋交いCの耐力を十分に発揮させて耐震強度を向上することができる。
さらに耐震金物本体11は、成形部材26がそれよりも厚みが厚い方形板状の板状部材25に接合して形成されており、成形部材26の一部である支持片23が板状部材25の両側縁より内側に入り込んだ位置に設けられているので、支持片23にかかる荷重は十分に支持され、強度が高い。
加えて、耐震金物本体11の水平片貫通穴21aが2枚の支持片23間の隙間Sに対応する位置に形成されているので、荷重のかかる支持片23の間を水平材12に対して強固に固定できる。
このような耐震金物本体11と筋交いCを用いて構成された耐力壁に、地震等で図4に示したように水平力(図4の白抜き矢印)が作用したときには、筋交いCに引張力が作用して、この筋交いCから締結具19を介して耐震金物本体11の支持片23に負荷される力Pが生じる。この力Pの垂直方向力Vと水平方向力Hのうち、水平方向力HによってモーメントMが生じ、このモーメントMに基づく付加的垂直方向力ΔVも発生する。
荷重は耐震金物本体11の各部とこれらの各部を固定しているアンカーボルト16a、ボルト16b,17aまたはコーチボルト16d(図10参照),18a,29a(図10参照)で負担される。特に、水平片貫通穴21aに挿通した固定具16によって、垂直方向力Vと付加的垂直方向力ΔVが負担される。水平方向力Hは、主に延出部貫通穴24aに挿通した固定具18によって負担される。
モーメントMに基づく付加的垂直方向力ΔVにより起こりうる水平材に対するめり込みは、前述のように水平材のめり込み許容応力度を考慮して形成された延出部24と、必要な剛性を備えた水平片21と延出部24によって、確実に防止される。
このように荷重を処理する耐震金物本体11は、水平材12や垂直材13を貫通するアンカーボルト16aやボルト16b,17a,18a等によって固定されている部分では特に、開口部Kの隅角部K1から外れることはなく、耐震金物本体11が水平材12にめり込むこともない。したがって、めり込みによって耐震金物本体11が傾き、建物が揺れることを抑制できる。
また、接合部が堅牢なため、木製の筋交いCは弾性変形及び塑性変形して地震エネルギーを吸収するので、耐震金物10を用いた耐震構造では、木造でありながら鉄骨造のような強靭性を備えることができる。
加えて、耐震金物本体11は水平材12と垂直材13の幅方向の中間に固定し、筋交いCの端部C1に取り付けた挟み固定金物60はその耐震金物本体11の幅方向に均等に、あるいは中間に固定されるので、バランスが良く、偏りが発生したりすることを抑制できる。この点からも、耐震強度が高いといえる。
さらに、水平材12や垂直材13が例えば135mm角、150mm角などのような大断面である場合には耐震金物10を大型かつ高強度にすることができ、住宅以外の、例えば木造3階建て校舎等の特に高度の安全性を必要とされる建物に対し、余裕をもった強靭さで対応することができる。
この発明の構成と一形態の構成との対応において、
この発明における平行面及び奥行き方向面は、主平面Caに対応し、
同様に、
金物本体は、耐震金物本体11に対応し、
端部金物は、挟み固定金物60に対応し、
挟む挟み部材は、固定金物本体60aに対応し、
固定部材は、剪断固定締結具63に対応し、
面対向部分は、挟み部61に対応し、
被支持部分は、被装着部62に対応し、
挟み方向は、厚み方向tに対応するも、
この発明はこの構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
例えば、支持片は水平材の幅によっては3枚等であってもよく、垂直片とは別部材で構成してもよい。
また、延出部に設ける延出部貫通穴の個数は、延出部の幅に応じて設定され、1個であっても、3個以上であってもよい。
垂直片と支持片を有する成形部材は、1枚の金属板を折曲して形成するほか、例えばアングル材と平板を溶接で接合して形成することも、角型鋼を切断して形成することもできる。3枚の平板を接合して形成することも可能である。
また、断面コ字状に構成した固定金物本体60aであっても、筋交いCの奥行き方向Y両側に配置した固定金物本体60a同士を奥行き方向Yの板材で連結してもよい。これにより、より確実に筋交いCに対して固定金物本体60aを機能させることができる。
さらには、筋交いCを、奥行き方向Yに交差する方向に幅広の矩形断面部材で構成するとともに、固定金物本体60aを、奥行き方向Yに交差する方向、つまり支持片23に平行な一枚の板材で挟み部61と被装着部62とを構成し、奥行き方向Yの剪断固定締結具63で、筋交いCを貫通させて、一枚の板材で構成する固定金物本体60aで、筋交いCを奥行き方向Yから挟み込んで構成してもよい。
また、固定金物本体60aを、奥行き方向Yの両側に配置するとともに、挟み部61を、一方の主平面Caと、主平面Caに直交する側面Cbとに対向する断面L字状に構成した場合であっても(図7(b)参照)、より簡単に2面せん断接合部を構成することができる。したがって、耐震構造を構築する際の施工性が向上する。
同様に、挟み部61を、一方の主平面Caから両側面Cbを通って他方側の主平面Caまで連続する断面略C型状に構成したC型チャンネル材を用いたり(図7(c)参照)、筋交いCの主平面Ca及び側面Cbの全周を覆う角型鋼管で構成してもよい(図7(d)参照)。さらに、図7(e)に示すように、角型鋼管で構成する挟み部61の主面対向部61aに板厚方向に貫通する開口61cを設けてもよい。このような場合であっても、より簡単に2面せん断接合部を構成することができる。したがって、耐震構造を構築する際の施工性が向上する。
10…耐震金物
11…耐震金物本体
12…水平材
13…垂直材
21…水平片
21a…水平片貫通穴
22…垂直片
23…支持片
24…延出部
24a…延出部貫通穴
60…挟み固定金物
60a…固定金物本体
61…挟み部
62…被装着部
63…剪断固定締結具
C…筋交い
C1…端部
Ca…主平面
K…開口部
K1…隅角部
t…厚み方向
Y…奥行き方向

Claims (7)

  1. 水平材と垂直材で囲まれる方形の開口部の隅角部に固定されるとともに、一組の平行な平行面を有する断面形状の筋交いの端部を支持する耐震金物であって、
    前記隅角部に直接固定する金物本体と、前記筋交いの端部に固定するとともに該金物本体に支持される端部金物とで構成し、
    前記金物本体を、
    前記水平材に固定される板状の水平片と、
    該水平片と直角をなして前記垂直材に固定される板状の垂直片と、
    前記水平片の面方向と前記垂直片の面方向とに直交する方向である直交面方向に延びて前記水平片と前記垂直片の直角をなす二面間を連結するとともに、前記直交面方向に対して直交する奥行き方向に間隔を隔てて平行に配置して、前記端部金物を支持する2枚の支持片とで構成し、
    前記端部金物を、
    前記筋交いの端部において、前記平行面を両側から挟む挟み部材と、該挟み部材を前記筋交いの端部に固定する固定部材とで構成し、
    前記挟み部材を、
    前記平行面に対向する面対向部分と、前記金物本体の前記支持片に支持される被支持部分とで構成し、
    前記固定部材を、
    前記端部を挟み方向に貫通するとともに、前記端部を挟むように前記面対向部分を固定する構成とした
    耐震金物。
  2. 前記面対向部分が、前記奥行き方向に幅広の偏平断面形状で構成した前記筋交いの前記奥行き方向に沿った奥行き方向面に対して対向するとともに、
    前記被支持部分を前記直交面方向に沿って配置し、
    前記固定部材が、前記直交面方向に沿って、前記端部を貫通するように配置した
    請求項1に記載の耐震金物
  3. 前記挟み部材を、
    前記奥行き方向の両側に配置するとともに、
    前記面対向部分を、前記奥行き方向面のそれぞれと対向するとともに、奥行き方向の一方で前記奥行き方向面に直交する側面に対向する断面コ字状に構成した
    請求項2に記載の耐震金物。
  4. 前記挟み部材を、
    前記奥行き方向の両側に配置するとともに、
    前記面対向部分を、一方の前記奥行き方向面と、奥行き方向面に直交する側面とに対向する断面L字状に構成した
    請求項2に記載の耐震金物。
  5. 前記水平片に、前記水平材に対して固定するための固定具の挿通を許容する水平片貫通穴を設けるとともに、
    前記水平片における前記支持片の端の位置より先の部分に、水平に延びる延出部を設け、
    該延出部に、前記固定具の挿通を許容する延出部貫通穴を設けた
    請求項1乃至4のうちいずれかに記載の耐震金物。
  6. 前記支持片を、前記水平片の前記奥行き方向の両側縁より内側に入り込んだ位置であり、前記筋交いの奥行き方向の幅に対応する位置に配置した
    請求項1乃至5のうちいずれかに記載の耐震金物。
  7. 請求項1から請求項6のうちのいずれかに記載の前記耐震金物における前記金物本体を前記開口部の少なくとも対角上の2つの隅角部に固定するとともに、
    前記隅角部に固定した2つの前記金物本体の前記支持片に、前記筋交いの前記端部に固定した前記挟み部材を固定した
    耐震構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016216901A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社竹中工務店 ブレース取付構造
JP2019007288A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 博 入田 筋交い連結装置

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