JP2014152418A - エアジェット織機における表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緯入れ安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを可能にしたサブノズル圧力の選択のための表示装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、サブノズル群の変更した圧力毎に、設定されている緯入れ終了角度が得られるメインノズルの圧力を記憶するプログラムを備えている。また、サブノズル圧力に対応するメインノズルの圧力変位線図63が作成され、圧力変位線図63を表示装置61の表示画面62に表示するプログラムが制御装置に備えられている。作業者又は管理者は、圧力変位線図63を見ることにより、設定された緯入れ終了角度に安定させながら、緯入れ安定性を保ち、サブノズル群の消費流量を最も抑制するために、変化点Xに一致するサブノズル圧力Pの選択が最適であると判断できる。従って、本実施形態における表示装置では、緯入れ安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを共に可能なサブノズル圧力の選択をすることができる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、エアジェット織機の表示装置に関する。
エアジェット織機では、緯糸種類や経糸種類等の織物条件が定められた織物を製織する場合、織物条件に対応する経験的、実験的に蓄積された製織条件が存在し、この製織条件がエアジェット織機に設定され、製織運転が行われる。例えば、メインノズル及びサブノズル等の緯入れ機構に関して、最も安定した緯入れを行うことができる圧力やタイミング等が製織条件として設定されている。近年では、エアジェット織機の省エネのために、メインノズルやサブノズルによる圧縮エアの消費の抑制が検討されている。
例えば、特許文献1には、緯糸測長貯留装置に緯糸解除センサーを設け、緯糸の解除タイミングを計測するとともに、メインノズルと反対側の織物端部側に緯糸到達センサーを設け、到達タイミングを計測する技術が開示されている。特許文献1では、緯糸解除センサー及び緯糸到達センサーが、サブノズルの噴射圧力を順次変化させた時の到達タイミングと解除タイミングを計測し、両者の時間差から適切なサブノズルの噴射圧力が設定されている。具体的には、サブノズルの噴射圧力と時間差の関係から、時間差の変化の始まる直前のサブノズルの噴射圧力が適切な噴射圧力であるとして選出され、設定される。
特開平5−51842号公報(図15及び明細書6、7頁)
一般的に、エアジェット織機におけるエネルギー消費の最も大きな要因は、メインノズル及びサブノズルからの圧縮エアの噴射による消費流量である。また、消費流量の中では、サブノズルからの圧縮エアの噴射流量が大半を占めている。従って、特許文献1に開示されたような、サブノズルの噴射圧力と時間差の関係からサブノズルの噴射圧力を選出する方法は、緯入れの安定性を維持しながら、圧縮エアの消費流量を抑制する上で効果的な技術である。
しかし、特許文献1に開示された技術では、時間差の変化の始まりが織物条件や製織条件の種類によって明確に顕在化しない場合がある。この原因は、例えば、緯糸測長貯留装置に付設した緯糸解除センサーの取付け位置の問題が考えられる。緯糸解除センサーの取付け位置によっては、解除タイミングを実測値でなく、計算による推測値とする場合があるため、解除タイミングにばらつきが生じ易く、時間差の変化に曖昧さが生じると考えられる。時間差の変化が曖昧になると、サブノズルの適正な圧力の選出が困難になり、圧縮エアの消費流量の抑制効果を得られないばかりか、サブノズルの圧力の選択値によっては、緯入れの安定性を損なう恐れも生じる。
本願発明は、緯入れ安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを可能にしたサブノズル圧力の選択のための表示装置を提供する。
請求項1は、緯糸測長貯留装置から解除される緯糸をメインノズル及び緯入れ方向に配設された複数のサブノズルから噴射される圧縮エアにより緯入れする緯入れ機構と、メインノズルの圧力又は流量及びサブノズルの圧力の設定手段及び検出手段と、検出された前記メインノズルの圧力又は流量を記憶する制御装置とを備えたエアジェット織機における表示装置において、前記サブノズルの圧力を変更して製織運転をした時に設定された緯入れ終了角度が得られる前記メインノズルの圧力又は流量の変位線図を前記サブノズルの圧力に対応させて前記表示装置に表示することを特徴とする。
請求項1によれば、メインノズルの圧力又は流量の変位線図を表示することにより、圧力又は流量の変化点に基づきサブノズルの最適な圧力を選択することができ、緯入れの安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを図ることができる。
請求項2は、前記制御装置は、前記サブノズルの圧力を変更して製織運転した時に設定された緯入れ終了角度が得られる前記メインノズルの圧力又は流量を記憶するプログラムと、記憶された前記メインノズルの圧力又は流量の変位線図を前記サブノズルの圧力に対応させて前記表示装置に表示するプログラムとを備えることを特徴とする。請求項2によれば、簡単な構成でメインノズルの圧力又は流量変位線図を表示し、サブノズルの最適な圧力を選択することができるので、請求項1と同様な作用効果を得ることができる。
請求項3は、前記表示装置には、前記緯入れ終了角度と前記緯糸測長貯留装置からの緯糸解除終了角度との角度差変位線図を並列表示することを特徴とする。請求項3によれば、角度差変位線図を並列表示することにより、メインノズルの圧力又は流量の変位線図に曖昧さが生じている場合、角度差変位線図の変化点を参考にしてサブノズルの最適な圧力を選択することができる。逆に、角度差変位線図に曖昧さが生じている場合、メインノズルの圧力又は流量の変位線図を参考にしてサブノズルの最適な圧力を選択することができる。従って、メインノズルの圧力又は流量の変位線図及び角度差変位線図の並列表示は、相補的な機能を発揮させることができる。
請求項4は、前記表示装置には、緯入れ終了角度線図を並列表示することを特徴とする。請求項4によれば、緯入れ終了角度が設定された角度に安定していることを確認しながら、サブノズルの最適圧力を選択することができる。
本願発明は、緯入れ安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを可能にしたサブノズル圧力の選択のための表示装置を得ることができる。
エアジェット織機の緯入れ機構を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるサブノズル圧力に対応させたメインノズル圧力の変位線図である。 第2の実施形態におけるサブノズル圧力に対応させて並列表示させたメインノズル圧力の変位線図及び緯入れ終了角度の変位線図である。 第3の実施形態におけるサブノズル圧力に対応させて並列表示させたメインノズル圧力の変位線図、角度差の変位線図及び緯入れ終了角度の変位線図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。なお、本願明細書では、緯糸を経糸開口内に搬送する緯入れ方向に対し、緯入れ方向と反対側を上流、緯入れ方向を下流として説明する。また、圧縮エアの流れる方向に対し、源流側を上流、源流と反対側を下流として説明する。
図1はエアジェット織機1に設けられた緯入れ機構2、緯入れ機構2の下流側に複数の筬羽3から構成される筬4に沿って配設された複数のサブノズル群5及び1群のサブエンドノズル群6に対する圧縮エアの供給経路の概要をブロック図で示したものである。緯入れ機構2は、緯糸挿入部の構成として、メインノズル7、メインノズル7の上流側に配設したタンデムノズル8を備えている。メインノズル7、サブノズル群5、サブエンドノズル群6及び筬4は、スレイ(図示せず)上に配設され、エアジェット織機1の前後方向に往復揺動される。
タンデムノズル8は、エアジェット織機1のフレーム(図示せず)又は、床面(図示せず)に取り付けられたブラケット(図示せず)等に固定されている。また、タンデムノズル8の上流側には、給糸部9から引き出される緯糸Yを一定量貯留するとともに緯糸係止ピン10の作動により織幅に相当する長さの緯糸Yを測長する緯糸測長貯留装置11が配設されている。緯糸測長貯留装置11には、緯糸Yを解除する際に生じるバルーンを検出し、緯糸Yの解除回数と緯糸解除終了角度を検出する緯糸解除検出器12が配設されている。
また、サブエンドノズル群6より下流側には、緯糸検出器13が配設されている。緯糸検出器13は、反緯入れ側であるメインノズル7の反対側に到達した緯糸Yを検出し、緯入れ不良を検出するとともに緯入れ終了角度を検出する。検出された緯糸解除終了角度及び緯入れ終了角度は、エンコーダ14の信号に基づき検出されるエアジェット織機1の回転角度で認識される。
なお、本実施形態では、緯入れ機構2、給糸部9及び緯糸測長貯留装置11の組合せが1組のみ示されているが、2組以上配設された多色緯入れ装置として構成しても良い。また、多色緯入れ装置の概念には、同色の緯糸を複数組設置した場合も含まれる。また、サブノズル群5及びサブエンドノズル群6は、2組以上の緯入れ機構2に対して共通に使用される。
メインノズル7には、圧縮エアの供給、停止を行うメインバルブ15が配管16によって接続され、タンデムノズル8には、圧縮エアの供給、停止を行うタンデムバルブ17が配管18により接続されている。メインバルブ15は、配管19によりメインエアタンク20に接続されている。また、タンデムバルブ17は、絞弁21を介して配管22によりメインバルブ15と共通のメインエアタンク20に接続されている。メインエアタンク20は、メイン圧力計23、メインレギュレータ24、元圧力計25及びフィルタ26を介して、織布工場に設置された共通のエアコンプレッサー(図示せず)に接続される。
なお、元圧力計25はエアコンプレッサーからエアジェット織機1に供給された圧縮エアの元圧力を検出する。メインエアタンク20には、エアコンプレッサーから供給され、メインレギュレータ24により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。メイン圧力計23は、メインエアタンク20に供給される圧縮エアの圧力を検出する。
メインノズル7には、微風回路27がメインバルブ15を迂回する形態で配管16に接続されている。微風回路27は絞弁28及び微風用レギュレータ29を備え、メインエアタンク20の上流側に設置されたメインレギュレータ24と元圧力計25とを接続する配管30に直接接続されている。従って、エアコンプレッサーから供給される圧縮エアの元圧力が微風回路27の微風用レギュレータ29によって調整される。絞弁28によって微調整された低圧、低流量の微風は、微風回路27から配管16を介してメインノズル7へ常時供給されている。メインノズル7から噴射される微風は、緯入れ終了後にメインノズル7内に残存する緯糸Yの姿勢が乱れないように緯糸Yを保持する機能を有する。
サブノズル群5は1例として3群に分けられ、各サブノズル群5はそれぞれ、エアジェット織機1のフレーム(図示せず)に固定された3個のサブバルブ31に配管32により接続されている。なお、サブノズル群5は3群に限らず、織幅に応じて複数群設置し、サブバルブ31は各サブノズル群5に対応して複数個設けるように構成することができる。各サブバルブ31は配管33により共通のサブエアタンク34に接続されている。
サブエアタンク34は配管35によりサブ圧力計36を介してサブレギュレータ37に接続され、サブレギュレータ37は配管38によりメインレギュレータ24と元圧力計25とを接続する配管30に接続される。サブエアタンク34では、エアコンプレッサーから供給され、サブレギュレータ37により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。また、サブエアタンク34に供給される圧縮エアは、サブ圧力計36により圧力を常時検出されている。
サブエンドノズル群6は反緯入れ側の織端付近に配置された複数のサブノズルで構成され、配管39によりサブエンドバルブ40に接続され、配管41によりサブエンドエアタンク42に接続されている。サブエンドエアタンク42は配管43によりサブエンド圧力計44を介してサブエンドレギュレータ45に接続され、サブエンドレギュレータ45は配管46により配管38を介して配管30に接続されている。
サブエンドエアタンク42には、エアコンプレッサーから供給され、サブエンドレギュレータ45により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。サブエンドレギュレータ45は、サブエンドエアタンク42に供給される圧縮エアを、サブレギュレータ37により調整された圧縮エアよりも一定圧だけ低い圧力となるように調整している。また、サブエンド圧力計44は、サブエンドエアタンク42に供給される圧縮エアの圧力を検出している。従って、サブエンドノズル群6はサブノズル群5よりも低い圧力に調整された圧縮エアを噴射し、緯入れの最終段階にある緯糸Yの飛走速度を制御するとともに圧縮エアの消費流量を低減している。
メインバルブ15、タンデムバルブ17、サブバルブ31、サブエンドバルブ40、元圧力計25、メイン圧力計23、サブ圧力計36及びサブエンド圧力計44は、それぞれエアジェット織機1の制御装置47と配線48、49、50、51、52、53、54、55、56により電気的に接続されている。また、緯糸測長貯留装置11の緯糸係止ピン10、緯糸解除検出器12、緯糸検出器13及びエンコーダ14は、それぞれ配線57、58、59、60により制御装置47と電気的に接続されている。制御装置47には、表示機能及び入力機能を有する表示装置61が付属されている。表示装置61は、表示画面62(図2参照)に種々の表示項目及びデータを表示するとともに表示された表示項目のデータについて表示画面62上で新規入力や書換えが可能である。
元圧力計25はエアコンプレッサーから供給される圧縮エアの元圧力を検出し、制御装置47に発信する。また、メイン圧力計23はメインレギュレータ24により調整された圧縮エアの圧力を検出し、サブ圧力計36はサブレギュレータ37により調整された圧縮エアの圧力を検出し、サブエンド圧力計44はサブエンドレギュレータ45により調整された圧縮エアの圧力を検出してそれぞれ制御装置47に発信する。
制御装置47には、緯糸測長貯留装置11の緯糸係止ピン10、メインバルブ15、タンデムバルブ17、サブバルブ31及びサブエンドバルブ40を作動するタイミング及び作動時間が予め設定されている。従って、制御装置47は、緯入れ開始時に緯糸係止ピン10、メインバルブ15及びタンデムバルブ17に作動信号を発信し、緯入れ中にサブバルブ31、サブエンドバルブ40に対し、リレー方式で作動信号を発信し、緯糸Yの緯入れを行わせる。
また、制御装置47は、緯糸解除検出器12から送信される緯糸Yのバルーンの検出信号をカウントし、バルーン回数が予め設定された回数に達すると、緯糸係止ピン10に作動信号を送り、緯糸Yの係止動作を行わせる。バルーン回数が予め設定された回数に達した時期は緯入れ終了時期となるため、バルーン回数の検出信号と、エンコーダ14の信号に基づくエアジェット織機1の回転角度とにより緯糸解除終了角度が検出され、制御装置47に記憶される。制御装置47は、緯糸検出器13による緯糸Yの検出信号の送信により緯入れ不良の有無を判断する。また、緯糸Yの検出時期は緯入れ終了時期となるため、緯糸Yの検出信号と、エンコーダ14の信号に基づき検出されたエアジェット織機1の回転角度とにより緯入れ終了角度が検出され、制御装置47に記憶される。
本実施形態では、エアジェット織機1において、圧縮エアの消費流量が大きいサブノズルの圧力を最も適切に選択できるように、図2に示したメインノズル7の圧力変位線図63を表示画面62に表示できるように構成している。圧力変位線図63は、サブノズル群5の圧力をある一定の圧力に設定した状態で、メインノズル7の圧力を種々変更して製織運転し、緯入れ終了角度が設定された角度に安定した時のメインノズル7の圧力を基に作成されている。
エアジェット織機1はある織物条件及び製織条件で織物を製織する時、製織運転中に、メインノズル7及びサブノズル群5の圧力をメイン圧力計23及びサブ圧力計36により計測し、制御装置47に記憶している。そこで、サブノズル群5の圧力を高圧から低圧までの種々の異なる圧力に変更しながら製織運転し、また、変更した圧力毎にメインノズル7の圧力を種々変更して製織運転する。
制御装置47は、製織運転において、サブノズル群5の変更した圧力毎に、予め設定されている緯入れ終了角度が得られたメインノズル7の圧力を記憶するプログラムを備えている。また、サブノズル群5のサブノズル圧力に対応するメインノズル7の圧力変位線図63が作成され、圧力変位線図63を表示装置61の表示画面62に表示するプログラムが制御装置47に備えられている。
作業者又は管理者は、表示装置61において、最適サブノズル圧力の調整用画面を呼び出すことにより、図2のように、サブノズル群5のサブノズル圧力に対応させたメインノズル7の圧力変位線図63を表示画面62に表示することができる。図2は、サブノズル群5から噴射される圧縮エアの圧力であるサブノズル圧力を横軸にとり、メインノズル7から噴射される圧縮エアのメインノズル圧力を縦軸にとった線グラフを表示している。なお、メインノズル7の圧力及びサブノズル圧力は、高圧にすると圧縮エアの消費流量を増大してエネルギー消費が高まり、低圧にすると消費流量を減少して省エネに効果がある。
圧力変位線図63は、変化点Xを境にして、サブノズル圧力の高圧側の領域Aでは、メインノズル7の圧力が低圧で変化の少ないほぼ一定の状態を示しているが、低圧側の領域Bでは、メインノズル7の圧力が高くなる方向に大きく変化している。領域Aでは、サブノズル圧力が高いために緯糸Yの推進力が高く、メインノズル7の圧力を下げても設定された緯入れ終了角度が得られることを示している。領域Bでは、サブノズル圧力が低いために緯糸Yの推進力が弱くなり、緯入れ終了角度が設定された角度より遅くなるため、サブノズル群5による緯糸Yの推進力低下を補えるように、メインノズル7の圧力を高くする必要があることを示している。
従って、領域Aでは、消費流量を低減するためにサブノズル圧力を可能な限り下げても、メインノズル7の圧力を高めることなく設定された緯入れ終了角度を得ることができる。しかし、領域Bのように、メインノズル7の圧力を高めると、サブノズル群5による緯糸Yの推進力に対し、メインノズル7による緯糸Yの推進力が増大するため、飛走中の緯糸Yは大きな蛇行を生じ易くなり、緯入れ安定性を阻害する恐れが高まる。
作業者又は管理者は、圧力変位線図63を見ることにより、製織運転時に、設定された緯入れ終了角度に安定させながら、緯入れ安定性を保ち、サブノズル群5の消費流量を最も抑制するために、変化点Xに一致するサブノズル圧力Pの選択が最適であると判断できる。また、安全を見込めば、サブノズル圧力はPよりも高い圧力を選択することが適切であると判断できる。従って、本実施形態における表示装置では、緯入れ安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを共に可能なサブノズル圧力の選択をすることができる。
(第2の実施形態)
図3は第2の実施形態を示したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第2の実施形態では、制御装置47は、サブノズル群5の変更した圧力毎に、予め設定されている緯入れ終了角度が得られたメインノズル7の圧力とその圧力の時の緯入れ終了角度を記憶するプログラムを備えている。また、制御装置47には、サブノズル圧力に対応するメインノズル7の圧力変位線図63及び緯入れ終了角度線図65を作成し、表示装置61の表示画面64に表示するプログラムが備えられている。
作業者又は管理者は、表示装置61において、最適サブノズル圧力の調整用画面を呼び出すことにより、図3に示した表示画面64を表示させることができる。図3は、サブノズル群5から噴射される圧縮エアの圧力であるサブノズル圧力を横軸にとり、左縦軸に緯入れ終了角度をとり、右縦軸にメインノズル7から噴射される圧縮エアのメインノズル圧力をとった線グラフを表示している。
表示画面64には、サブノズル群5のサブノズル圧力に対応させて、メインノズル7の圧力変位線図63及び緯入れ終了角度線図65が並列表示される。本実施形態における表示装置では、圧力変位線図63を参照し、変化点Xに対応するサブノズル圧力Pあるいは領域Aにおけるサブノズル圧力を選択する際に、緯入れ終了角度線図65を参照することができる。従って、緯入れ終了角度線図65により、緯入れ終了角度が設定された角度Eで安定していることを確認しながら、最適なサブノズル圧力を選択することができ、緯入れ安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを共に可能にすることができる。
(第3の実施形態)
図4は第3の実施形態を示したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第3の実施形態では、制御装置47は、サブノズル群5の変更した圧力毎に、設定された緯入れ終了角度が得られるメインノズル7の圧力と、その圧力の時の緯入れ終了角度及び緯入れ終了角度と緯糸解除終了角度との差を示す角度差とを記憶するプログラムを備えている。また、制御装置47には、サブノズル圧力に対応させたメインノズル7の圧力変位線図63、角度差変位線図66及び緯入れ終了角度線図65を作成し、表示装置61の表示画面67に表示するプログラムが備えられている。
作業者又は管理者は、表示装置61において、最適サブノズル圧力の調整用画面を呼び出すことにより、図4に示した表示画面67を表示させることができる。図4は、サブノズル群5から噴射される圧縮エアの圧力であるサブノズル圧力を横軸にとり、左縦軸に緯入れ終了角度をとり、右縦軸にメインノズル7から噴射される圧縮エアのメインノズル圧力及び緯入れ終了角度と緯入れ解除終了角度との差を示す角度差をとった線グラフを表示している。表示画面67には、サブノズル群5のサブノズル圧力に対応させて、メインノズル7の圧力変位線図63、角度差変位線図66及び緯入れ終了角度線図65が並列表示される。
角度差変位線図66は、変化点X1における圧力Pよりもサブノズル圧力が高い領域では、角度差がほぼ一定で推移し、変化点X1における圧力Pよりもサブノズル圧力が低くなる領域では、角度差が増大する。角度差が増大する要因としては、サブノズル圧力が低くなると、緯糸Yの搬送力が低下するため、緯入れ終了角度が遅くなる等のばらつきが生じる。緯入れ終了角度のばらつきは、緯入れ安定性を欠くため、メインノズル7あるいはタンデムノズル8から噴射される圧縮エアの圧力を高めて緯入れ速度を上げ、緯入れ終了角度が設定された角度Eに安定するように調整される。
従って、メインノズル7あるいはタンデムノズル8から噴射される圧縮エアの圧力が高まると、緯入れ解除終了角度が早まるため、安定した緯入れ終了角度と緯入れ解除終了角度との角度差が大きくなる。しかし、メインノズル7あるいはタンデムノズル8による緯入れ速度の過度の上昇は、緯糸Yの飛走姿勢を乱し、緯入れ安定性を阻害する恐れがある。
図4に示したメインノズル7の圧力変位線図63では、圧力の変化点Xが明確に現れ、また、角度差変位線図66においても角度差の変化点X1が明確に現れており、変化点X、X1に対応するサブノズル圧力は共にPを示している。従って、サブノズル群5に供給する圧縮エアの圧力は、サブノズル圧力Pが最適であると判断することができる。
仮に、メインノズル7の圧力変位線図63が曖昧であり、変化点Xが明確に顕在化されていないようなケースが生じた場合、角度差変位線図66の変化点X1を参考にし、最適なサブノズル圧力Pを選択することができる。逆に、角度差変位線図66が曖昧であり、変化点X1が明確でないようなケースでは、圧力変位線図63の変化点Xを基に最適なサブノズル圧力Pを選択することができる。従って、本実施形態における表示装置では、圧力変位線図63及び角度差変位線図66を並列表示することにより、最適なサブノズル圧力を選択するための相補的な機能を発揮することができ、緯入れ安定性と圧縮エアの消費流量の抑制とを共に可能なサブノズル圧力の選択をすることができる。
また、本実施形態における表示装置では、圧力変位線図63及び角度差変位線図66を参照し、変化点Xあるいは変化点X1に対応するサブノズル圧力Pあるいは領域Aにおけるサブノズル圧力を選択する際に、緯入れ終了角度線図65を参照することができる。従って、緯入れ終了角度線図65により、緯入れ終了角度が設定された角度Eで安定していることを確認しながら、最適なサブノズル圧力を選択することができる。
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)第1〜第3の実施形態では、メインノズル7の圧力変位線図63を用いてサブノズル圧力を選択するように構成したが、圧力の代わりに、流量を用いた変位線図によりサブノズル圧力を選択するように構成しても良い。例えば、図1に示したタンデムノズル8の配管22に設けた絞弁21を種々調整して流量を調整し、制御装置47は絞弁21の絞量をデータとして記憶するとともに絞量に基づいて流量変位線図を作成し、表示装置61に表示するように構成する。
(2)第1の実施形態は、サブノズル群5とサブエンドノズル群6とを区別し、それぞれにサブエアタンク34とサブエンドエアタンク42とを接続した構成を示したが、サブノズル群5及びサブエアタンク34のみにより構成しても良い。
(3)第1の実施形態における緯入れ機構2は、メインノズル7及びタンデムノズル8の組合せにより構成しているが、メインノズル7のみで構成しても良い。
1 エアジェット織機
2 緯入れ装置
5 サブノズル群
7 メインノズル
8 タンデムノズル
11 緯糸測長貯留装置
12 緯糸解除検出器
13 緯糸検出器
14 エンコーダ
21 絞弁
23 メイン圧力計
36 サブ圧力計
47 制御装置
61 表示装置
62、64、67 表示画面
63 圧力変位線図
65 緯入れ終了角度線図
66 角度差変位線図
A、B 領域
X、X1 変化点

Claims (4)

  1. 緯糸測長貯留装置から解除される緯糸をメインノズル及び緯入れ方向に配設された複数のサブノズルから噴射される圧縮エアにより緯入れする緯入れ機構と、メインノズルの圧力又は流量及びサブノズルの圧力の設定手段及び検出手段と、検出された前記メインノズルの圧力又は流量を記憶する制御装置とを備えたエアジェット織機における表示装置において、
    前記サブノズルの圧力を変更して製織運転をした時に設定された緯入れ終了角度が得られる前記メインノズルの圧力又は流量の変位線図を前記サブノズルの圧力に対応させて前記表示装置に表示することを特徴とするエアジェット織機における表示装置。
  2. 前記制御装置は、前記サブノズルの圧力を変更して製織運転した時に設定された緯入れ終了角度が得られる前記メインノズルの圧力又は流量を記憶するプログラムと、記憶された前記メインノズルの圧力又は流量の変位線図を前記サブノズルの圧力に対応させて前記表示装置に表示するプログラムとを備えることを特徴とする請求項1に記載のエアジェット織機における表示装置。
  3. 前記表示装置には、前記緯入れ終了角度と前記緯糸測長貯留装置からの緯糸解除終了角度との角度差変位線図を並列表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアジェット織機における表示装置。
  4. 前記表示装置には、緯入れ終了角度線図を並列表示することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のエアジェット織機における表示装置。
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