JP2014134954A - 動作モード管理装置及び動作モード管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業内容に応じた動作モードの切り替えを、作業量を増やすことなく行うことができる、動作モード管理装置を実現する。
【解決手段】入力されたデータが、特定の動作モードにおいて行われる作業に関連する特定モード移行データであるかどうかを判定し、前記特定モード移行データであると判定された場合に、前記特定の動作モードへの移行を行う。また、前記特定モード移行データは、前記特定の動作モードにおいて使用するデータである。
【選択図】図4

Description

本発明は、製造時や保守点検時の調整作業などにおける動作モードを管理する、動作モード管理装置及び動作モード管理方法に関する。
複写機などの画像形成装置の製造時や保守点検時に行われる印字や表示の調整は、ユーザが通常使用する動作モードとは異なる、調整用の動作モードにした上で行われることが多い。
調整用のモードにおいては、例えば、調整印字を行う際に課金のカウンタが働かないようにしたり、調整用のテストパターンなど特殊な印字が行えるようにしたり、複写機本体のカバーを開けたままの印字を行えるようにしたりといった、通常の動作モードとは異なる動作を行うことができる。
このような、調整用などの特定の動作モードに移行する方法の一つとして、操作マニュアルなどに記載されていない特殊な切り替え手順を行うものがある。しかし、この方法では、第三者が何らかの手段によって切り替え手順を知ってしまうと、特定のモードに切り替えることで、課金のカウンタを働かせずに通常の印刷を行うことができるといった問題が発生する。
また、別の方法として、パスワード入力によって特定の動作モードに移行するものもあるが、オフィスなどにおいて保守点検を行う際に、パスワードを盗み見されてしまう可能性がある。
この問題に対し、特許文献1のメンテナンスモード認証装置においては、メンテナンスモードを使用可能とするためのユーザ認証を、複写すると原画通りに複写できない認証パターンが印刷された認証用紙を用いて行う。この認証用紙の認証パターンを複合機でスキャンして読み込むことで、メンテナンスモード認証装置がその読み込んだ認証パターンに基づいて認証を行い、認証が成功した場合にメンテナンスモードに入る。
これにより、第三者がパスワードを盗み見ることを防ぐことができ、さらには通常のスキャナ装置では複写したときに原画通りに複写できないパターンであるため、原画をサービスマン等が持ち帰ってしまえば、第三者は認証できなくなる。
また、特許文献2の画像形成装置の保守方法においては、ICカードから送信された識別データを画像形成装置が受信すると、識別データと登録データとの照合を行い、ICカードが登録者のものであると認証された場合、各機能の設定操作を禁止するためのロック手段を解除する。
これにより、ICカードを携帯した作業者のみに画像形成装置の保守を許可することができる。
特開2006−41906号公報 特開2004−226843号公報
しかしながら、特許文献1のメンテナンスモード認証装置においては、認証を行うための余分な作業を行う必要があるため、作業量が増えてしまうという課題があった。一方、特許文献2の画像形成装置の保守方法においては、ICカードが登録された作業者のものであるかどうかの認証しか行っていないため、保守の作業内容に応じた動作モードの切り替えを行うことができなかった。
そこで本発明は、作業内容に応じた動作モードの切り替えを、作業量を増やすことなく行うことができる、動作モード管理装置を実現することを目的とする。
本発明の動作モード管理装置は、入力されたデータが、特定の動作モードを示す特定モード移行データであるかどうかを判定する移行データ判定手段と、移行データ判定手段により、入力されたデータが特定モード移行データであると判定された場合に、特定の動作モードへの移行を指示するモード移行手段と、を備える。
本発明によれば、作業内容に応じた動作モードの切り替えを、作業量を増やすことなく行うことができる、動作モード管理装置を実現することができる。
本発明の画像形成装置の断面図である。 本発明の画像形成装置の機能ブロック図である。 本発明における表示部と操作部を示した図である。 本発明における特定の動作モードへの移行の流れを示したフロー図である。 本発明を生産ラインに適用した例を示す図である。 本発明における暗号化の流れを示したフロー図である。 本発明における復号の流れを示したフロー図である。
(画像形成装置の構成)
まず、図1〜3を用いて、画像形成装置の構成について説明する。図1は、本発明の動作モード管理装置の一例である画像形成装置1の断面図、図2は画像形成装置の機能ブロック図、図3は本発明における表示部と操作部を示した図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、原稿読取部10、給紙部20、印刷部30、排紙部40に大別される。原稿読取部10は印刷部30の上方に配設され、排紙部40は原稿読取部10と給紙部20の間に配設されているが、これに限るものではない。
そして、給紙部20、印刷部30、排紙部40が画像形成部50を構成する。
画像形成装置1の外壁面には、開閉可能な前面カバー25と、前面カバー25の開閉を検知する開閉センサ(図示せず)が存在する。
画像形成装置1は、複写機能、プリンタ機能、FAX機能を有している。
まず、画像形成装置1が有する機能のうち、複写機能について、図1を用いて説明を行う。
ユーザは、給紙部20の給紙カセット21または画像形成装置1の側面に設けられたオプション給紙トレイ24への転写用紙の装着を行い、原稿読取部10のプラテンガラス12上へ原稿を置く。そして、図3に示した操作部71の入力キーによって、印刷枚数や印刷倍率などの印刷設定を入力し、スタートキーを押下する。
スタートキーが押下されると、メイン駆動モータ(図示せず)が始動し、給紙ローラ22または22aが回転して転写用紙が装置内へ送られ、レジストローラ31へ到達する。このレジストローラ31により、転写用紙は感光体ドラム32上に形成される画像の先端部と同期をとるために一時停止され、転写用紙の先端部が均一にレジストローラ31に押しつけられて、転写用紙の先端位置の補正が行われる。
一方、原稿読取部10においては、光源であるコピーランプ13aが点灯し、コピーランプユニット13が所定の方向へ移動することで露光が開始される。コピーランプ13aにより原稿に照射された照射光は、原稿の画像情報を含む反射光となり、この反射光は、コピーランプユニット13に設けられた第1ミラー14a、第2ミラー14b、第3ミラー14c、光学レンズ15を通り、CCD16へ入力されることによって読み取りが行われる。
このようにして読み取られた画像情報は、図2に示した制御部60が備えるCCD回路(図示せず)で電気的信号に変換され、その画像情報信号は、画像処理部63により所定の条件で画像処理が行われ、LSU(Laser Scanning Unit)33へ画像データとして送信される。
他方、感光体ドラム32は、帯電ユニット34により、全体が所定帯電電位に帯電される。LSU33からのレーザ光は、ポリゴンミラー(図示せず)や各種のレンズ(図示せず)を通して、感光体ドラム32へ照射されて、感光体ドラム32上に静電潜像が形成される。その後、現像槽35中の現像ローラ36上のトナーが、感光体ドラム32の表面上に引き寄せられ、静電潜像はトナーによって感光体ドラム32上の電位ギャップに応じて顕像化される。
転写用紙は、レジストローラ31により、感光体ドラム32の方向へ搬送され、コロナチャージャなどの転写ユニット37により、感光体ドラム32上のトナーが転写用紙に転写される。感光体ドラム32上の残留したトナーはドラムユニットのクリーニングブレード38aによってかきとられ、クリーナユニット38bにより回収される。
他方、トナーの転写が終了した転写用紙は、定着部90の上ヒートローラ91aと下ヒートローラ91bを通過して、熱と圧力が加えられ、転写用紙上の未定着トナーが転写用紙に溶融・固着され、排紙部40を構成する排紙ローラ41により排紙トレイ42に排出される。
また、原稿読取部10が備えるADF(Auto Document Feeder)11の原稿トレイ23に原稿が載置されていることが所定のセンサにより検出されている場合には、ADF11により原稿が自動供給されてコピーが実行される。
即ち、スタートキー操作がなされたときにADF11の原稿給送ローラ17が回転し、原稿トレイ23上に載置された原稿が原稿読取部10内へ送出されて所定の搬送路を搬送される一方で、コピーランプユニット13が所定の停止位置で停止したまま搬送中の原稿を露光する。この露光により得られた原稿からの反射光により原稿画像を読み取る処理は、前述したものと同様である。
このようにして画像が読み取られた原稿は、原稿排出部18へ排出される。
一方、プリンタ機能の動作時には、複写機能の動作時とは異なり、原稿読取部10から画像データが送られてくるのではなく、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)に接続されたネットワーク処理部64から、装置の制御情報とプリンタデータが送られてくる。プリンタデータとしては、画像データとなっていてもよいし、プリント言語のようなもので表現されていてもよい。プリント言語の場合は制御部60にて画像データに変換される。印刷すべき画像データが制御部60で用意された後は、複写機能動作時と同様の手順で原稿が印刷される。
FAX機能の動作時には、プリンタデータを公衆回線網からの通信によって受信する点以外は、プリンタ機能の動作時と同様である。
図2は画像形成装置1のブロック構成図である。図2に示されるように、制御部60は、ユーザの操作内容に基づいて、制御コマンドをやり取りし、原稿読取部10や画像形成部50を動作させるなど、画像形成装置1のシステム全体の中枢的な役割を担う。
その制御動作としては、例えば、制御部60のCPU(Central Processing Unit)61が前面カバーの開閉センサからの情報を検知し、その内容が開であった場合は、定着部90の電源を切り、画像形成部50を動作させないようにする、といったものも含まれる。
制御部60は、CPU61を中心に、メモリ62や画像処理部63を備えた構成となっている。CPU61は自身につながるメモリ62に展開される制御プログラムにより動作している。メモリ62は原稿読取部10にて読み取った画像を蓄積し、画像処理部63は蓄積された画像を画像形成部50での形成用の画像に変換する。また、CPU61からの命令に基づき、メモリ62上に画像形成部50での形成用の画像を蓄積してもよい。そのようにメモリに保存された画像データは、表示部72に表示するプレビュー画像へと編集されるようにしてもよい。
CPU61は、受信したデータを判定するための移行データ判定部66と、モードの移行を行うためのモード移行部67を有している。
制御部60はさらに、ネットワーク処理部64を備える。ネットワーク処理部64は短距離無線装置65a、有線装置65b、モデム装置65cなどを有し、これらを使って、他の機器などとの通信が行えるようになっている。
短距離無線装置65aでは、無線LANや、Bluetooth(登録商標)といった短距離無線通信を行うことができる。
有線装置65bはイーサネットと呼ばれる通信を有線で行うもので、必要に応じ外部の装置を経由し、LANやWANにつながり、そこにつながる携帯情報端末とデータのやりとりができるようになっている。ここではイーサネットを挙げたが、USB(Universal Serial Bus)などの通信システムを用いて携帯情報端末などと通信できる構成であってもよい。
モデム装置65cは、電話回線のような公衆回線装置と接続できるものであり、これらを通じて携帯情報端末と通信する。アナログ公衆回線を経由し画像の送受信を行うファクシミリ装置がよく知られている。
図3は、画像形成装置の操作パネル70を示す。該操作パネル70は、操作部71及び表示部72を有する。制御部60は、操作部71からの操作入力や、外部接続されたネットワークから受信した印刷ジョブに応じて、機能を選択する。また、操作部71の横には表示部72が設けられ、画像形成装置1の状態などをユーザが確認することができる。なお、操作部71と表示部72は、画像形成装置1の外装前面部などに配置される。また、操作部71と表示部72は、タッチパネルとして一体化していてもよい。

(第1の実施形態)
画像形成装置1は、動作モードとして、通常モードと調整モードを有する。通常モードは一般のユーザが通常使用する際のモードであり、調整モードは製造時や保守点検時に作業員が作業を行うためのモードである。調整モードにおいては、印刷時の課金処理が行われず、調整用の印字が行え、前面カバー25を開けたままの印刷が行える、などの通常モードでは出来ないことを可能にする。また、調整モードにおいては、表示部72に、調整に必要な画像形成装置1の状態データの表示や、作業手順を示した説明文の表示を行うこともできる。
なお、以降の説明においては製造時と保守点検時の動作モードをともに調整モードとして説明を行うが、製造時と保守点検時で別個の動作モードを用意するようにしてもよい。
CPU61内の移行データ判定部66は、入力されたデータが特定モード移行データかどうかを判定する。特定モード移行データは、調整モードにおいて利用されるデータである。入力されたデータが特定モード移行データであった場合は、モード移行部67は、画像形成装置1を通常モードから調整モードへと移行させる。
ここで、図4のフロー図を用いて、画像形成装置1を調整モードなどの特定の動作モードへと移行させる流れについて詳細に説明する。なお、ここでは特定モード移行データが、製造や保守点検を行う作業員が保有する携帯情報端末2によって送信されるものとするが、これに限るものではなく、原稿読取部10で読み取られた画像データのようなものであってもよい。
ステップS100において、画像形成装置1が携帯情報端末2と通信を確立すると、ステップS101において、画像形成装置1は携帯情報端末2からのデータの受信待ちを行う。そして、ステップS102において、受信したデータが移行データ判定部66により特定モード移行データであると判定されれば、ステップS103において、モード移行部67は画像形成装置1を特定モードである調整モードへと移行させる。
そして、ステップS104において、特定モード移行データが、すぐに処理を実行する必要のあるものであった場合には、ステップ105においてその処理を実行する。処理が実行された場合や、すぐに処理を実行する必要がない場合は、ステップS106において、携帯情報端末2に処理結果を送信する。そして、ステップS107において、携帯情報端末2から更なるデータの受信可能性がある場合は、ステップS101に戻る。更なるデータの受信可能性がない場合は、処理を終了する。
ここで、より具体的に、特定モード移行データが、製造や保守点検時の調整作業において必要な調整用画像のデータである場合について説明を行う。
このデータは、データを直接画像形成装置1に送って出力できるような画像データそのものであってもよいし、CPU61や画像処理部63にて解釈・生成することではじめて形成可能な画像となるようなプリント言語で書かれているようなものであってもよい。
調整用画像には、印刷部30の調整を行うための印刷調整用画像や、表示部72の調整を行うための表示調整用画像などがある。このほか、調整用画像は、原稿読取部10によるスキャン機能の調整を行うための読取調整用画像であってもよい。
これらの調整用画像は、色濃度を確認するための一様に塗りつぶされた長方形のパッチが並んだデータ、線に歪みがないかを確認するための格子パターン、色確認のためのカラーバーなどのテストパターンが用いられる。
移行データ判定部66は、受信したデータが、他の機器等から送られたデジタルデータである場合は、例えばデータのヘッダに埋め込まれた情報によって、そのデータが特定モード移行データであるかどうかを判定する。一方、受信したデータが、原稿読取部10による紙などのスキャンによって得られたものである場合は、得られた画像データを画像解析によって処理し、それが特定モード移行データであるかどうかを判定する。
図4で説明したように、ステップS101において受信されたデータが、ステップS102において、特定モード移行データである印刷調整用画像と判定された場合は、ステップS103において、印刷調整用画像の印刷が行われる。同様に、ステップS102において、表示調整用画像と判定された場合は、ステップS103において、表示部72に表示調整用画像を表示する。
これらの調整用画像の入力を行う作業は、パスワードや特殊な認証パターンの入力といったものとは異なり、製造・保守点検時に行う作業そのものであるため、作業量を増やすことはない。また、調整用画像による作業を行う際は必ず調整モードになっているため、モードの移行を行わないまま誤って作業が行われることがない。
したがって、本発明は、作業内容に応じた動作モードの切り替えを、作業量を増やすことなく行うことができる。また、特定の動作モードへの移行忘れを防ぐことができる。
なお、画像形成装置1は、入力された特定モード移行データに応じて、異なった動作モードに移行するようになっていてもよい。
例えば、画像形成装置1は、印刷部30の調整を行うための印刷調整モード及び表示部72の調整を行うための表示調整モードを有している場合であれば、受信した画像が印刷調整に適したテストパターンを用いた印刷調整用画像であると判定された場合は印刷調整モードに、表示調整に適したテストパターンを用いた表示調整用画像であると判定された場合は表示調整モードに移行する。
これによって、行う作業に必要な特定モード移行データを送信するだけで、その特定モード移行データに合わせた動作モードへと画像形成装置1を移行させることができるため、特定の作業を、その作業に関連する特定モード移行データを持つ者だけに制限することができる。

(第2の実施形態)
第2の実施形態においては、特定モード移行データが、画像形成装置1の操作手順を規定した調整プログラムである場合について説明を行う。
この調整プログラムは、スクリプトそのものや、CPU61が直接理解できるようにスクリプトを翻訳した機械語などで表現される。この調整プログラムに、例えば「スタートキーを押す」という記述を行うと、調整プログラムの実行により、スタートキーが押されたものとして画像形成装置1が動作するようにしておく。これにより、外部の装置などから、操作手順を記した調整プログラムを画像形成装置1に送信すれば、画像形成装置1に対して所定の操作を行うことが可能となる。
調整プログラムに記述される操作手順としては、例えば、調整印字の印刷が挙げられる。調整プログラムには、「調整印字メニューを起動する」「調整印字を行うためのパラメータを指定する」「調整印字を実行する」といった記述がされている。したがって、調整プログラムが実行されると、制御部60にて作成された調整印字の画像データが、画像形成部50から出力される。
これらの調整プログラムの入力によって行われる作業は、パスワードや特殊な認証パターンの入力といったものとは異なり、製造・保守点検時に元々行っていたものであるため、作業量を増やすことはない。また、調整プログラムによる作業を行う際は必ず調整モードになっているため、モードの移行を行わないまま誤って作業が行われることがない。
したがって、作業内容に応じた動作モードの切り替えを、作業量を増やすことなく行うことができる。また、特定の動作モードへの移行忘れを防ぐことができる。さらには、従来手作業で行っていた調整作業をプログラムによって行うこととしたため、作業時間の短縮や作業ミスの抑制が可能となる。
なお、特定モード移行データ6としては、上記説明したもの以外に、保守点検時に初期化を行う初期化データや、プログラムのバージョンアップデータであってもよい。

(第3の実施形態)
第3の実施形態においては、特定モード移行データが、製造工程に設けられるライン設置端末から送信される場合について説明を行う。なお、第1や第2の実施形態と共通する部分については説明を省く。
図5は、第1および第2の実施形態で説明した携帯情報端末2に相当するものとして、ライン設置端末7(7A、7B)が製造ラインに設置されていることを示すものである。製造ラインA、製造ラインBと示した各々の製造ラインには、複数のライン設置端末7が配置されている。各製造ラインのライン設置端末7は、ラインに乗って順次流れてくる画像形成装置1に対し、製造工程に応じた特定モード移行データ6(6A、6B)を送信する。すなわち、例えば、画像形成装置1の印刷や表示の調整を行う製造ラインAでは、始めのライン設置端末7Aは印刷調整用画像を画像形成装置1に送信し、続くライン設置端末7Aは表示調整用画像を送信する。一方で、製造ラインBでは、始めのライン設置端末7Bは調整印字の印刷を行わせる調整プログラムを画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、調整用画像や調整プログラムを受信すると、調整モードへと移行する。これにより、例えば、前面カバー25を開いたまま、調整印字の印刷における内部の動作を視認できるようにする。
このように、調整用画像や調整プログラムなどの入力を行う作業は、画像形成装置1が製造工程の所定の位置に達したときに自動的になされるものであるため、作業員が手動でこれらの作業を行うことに比べてさらに作業量を減らすことができる。また、調整用画像や調整プログラムによる作業を行う際は必ず調整モードになっているため、モードの移行を行わないまま誤って作業を行うことを防止することができる。
したがって、本発明は、作業内容に応じた動作モードの切り替えを、作業量を増やすことなく行うことができる。さらには特定の動作モードへの移行忘れを防ぐことができる。
なお、このライン設置端末7は、製造ラインに固定されているものでなくてよく、例えば製造ラインに配置された作業員が持つ携帯情報端末2であってもよい。また、特定モード移行データは、ライン設置端末7から送られるものでなくてもよく、例えば製造ラインに配置された紙媒体の調整用画像を用いて、作業員が原稿読取部10から読み取りを行わせるようなものであってもよい。また、携帯情報端末2がそれぞれの画像形成装置1とともにラインを流れ、ラインに配置された作業員が持つICタグを携帯情報端末2が読み込んだときなどに特定モード移行データ6を画像形成装置1に送信するようになっていてもよく、またその携帯情報端末2が果たす役割が画像形成装置1に内蔵されているようなものであってもよい。
続いて、特定モード移行データ6の暗号化について説明を行う。ここでは、作業員が携帯する携帯情報端末2がライン設置端末7としての役割を果たすものとして説明する。
図6は、特定モード移行データ6の暗号化及び復号化の流れを示した概念図である。図中の管理サーバ3は、セキュリティや処理能力のために画像形成装置1や携帯情報端末2とは異なった端末を想定しているが、画像形成装置1や携帯情報端末2が兼ねてもよい。
ステップS201では、特定モード移行データ6を管理サーバ3に入力する。特定モード移行データ6A、特定モード移行データ6Bは、調整用画像と調整プログラムを合わせたデータ群であり、それぞれ製造ラインA、製造ラインBにて用いられるものである。
ステップS202では、携帯情報端末2の固有データを管理サーバ3に入力する。この固有データは、携帯情報端末2の製造シリアル番号などが用いられる。
ここで、ステップS201で得た特定モード移行データ6のデータ群を、ステップS202で得た情報を用いて暗号化し、ステップS203で出力する。暗号化の方法としては、例えば特定モード移行データ6を対称鍵方式にて暗号化するものなどが挙げられる。ただし、携帯情報端末2があれば復号化できるような暗号方式であればこれに限るものではない。
ステップS203で出力された暗号化済データは、ステップS204で携帯情報端末2に記憶させる。
このようにすることで、仮に暗号化済データが広く流出しても復号化できるのは固有情報を記録した携帯情報端末2だけであるからセキュリティ的に問題はない。したがって、携帯情報端末2を持たない者による調整モードへの移行を防ぐことができる。
さらに、ステップS202で行った携帯情報端末2での暗号化に加え、ステップS202’に示したように、特定モード移行データ6A、6Bのデータ群ごとに、ICタグ4A、4Bのデータを基に生成した鍵で暗号化を行うようにしてもよい。
これにより、それぞれの製造ラインに対応するICタグ4を用意し、ICタグ4を携帯情報端末2などによって読み取り、それをもとに特定モード移行データ6の復号を行う。対応したICタグ4がないと各データ群の復号化ができないので、ICタグ4Aがあるところでは、特定モード移行データ6Aのデータ群のみを、ICタグ4Bがあるところでは、特定モード移行データ6Bのデータ群のみを、調整用画像や調整プログラムとして作用させることができる。したがって、別の製造工程を担当する作業員が特定モード移行データを利用して調整モードに移行するような誤りを防ぐことができる。
図7は、携帯情報端末2が暗号化済みの特定モード移行データ6を受信した場合の処理の流れを示したフロー図である。なお、特定モード移行データ6が適切な調整プログラム実施権限を有していない場合は、画像形成装置1に対して調整プログラムを実行することはできない。
調整プログラムを含む特定モード移行データ6を受信すると、ステップS300において、ユーザ入力が必要なデータであるかどうかを判定する。ユーザ入力が必要である場合は、ステップS301において、例えば印字内容や印字枚数などのユーザからの指示内容入力を待つ。
ステップS300においてユーザ入力が必要でない場合や、ステップS301においてユーザ入力が行われた場合は、ステップS302において、暗号化済みの特定モード移行データ6を、携帯情報端末2の情報により復号する。そして、ステップS303において、さらなる復号化のためにICタグからデータを受信することが必要かどうかを判定する。必要であると判定された場合、ステップS304において、ICタグ4からのデータ受信を待つ。そして、ステップS305において、登録されたICタグ4のデータが得られた場合、ステップS306において、ICタグ4のデータを用いて特定モード移行データ6のさらなる復号を行う。
ステップS307において、調整プログラム実施権限が適切であった場合、ステップS308において、画像形成装置1に対して通信要求を行う。そして、ステップS309において、画像形成装置1と通信が確立すると、ステップS310において、調整用データを準備し、それを画像形成装置1に送信する。また、携帯情報端末2の表示画面に表示すべきデータがあれば表示するようにしてもよい。
そして、ステップS311において、画像形成装置1から処理実行結果が送信されるのを待つ。なお、送信された結果を携帯情報端末2の表示装置に表示するようにしてもよい。
ステップS312において、画像形成装置1から受信した処理実行結果が正常であれば正常終了し、異常であれば異常終了し、タイムアウトによる結果未受信であればエラーとして終了する。
なお、ステップS303において、ICタグ4からのデータ受信が必要でないと判定された場合は、ICタグ4からのデータ待ちをすることなく、ステップS308に移る。
また、ステップS305において、登録以外のICタグ4のデータまたはタイムアウトであった場合、ステップS313において再入力確認を行い、ステップS314で、再入力実施指示が得られた場合は、ステップS304に戻り、ICタグ4からのデータ待ちを行う。
また、ステップS309において通信が確立せず、ステップS315において、通信確立要求のリトライ限度や、通信中断指示があった場合は、通信エラーとして終了する。
また、ステップS305においてデータ読み取り中止指示が得られた場合、ステップS307において調整プログラム実施権限が適切でなかった場合、およびステップS314において再入力不要指示またはタイムアウトであった場合は、実施権限エラーとして終了する。
以上説明したように、本実施形態においては、製造時の所定の工程において特定モード移行データを送信することで、作業内容に応じた動作モードの切り替えを、作業量を増やすことなく行うことができる。また、特定の動作モードへの移行忘れを防ぐことができる。さらには、特定モード移行データを暗号化することで、復号に必要な情報を持たない者による特定のモードへの移行を防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、特定モード移行データが製造ラインごとに暗号化されているものとしたが、作業内容の難易度ごとに暗号化されていてもよい。
例えば、特定モード移行データのうち、単純で安全な作業内容を行う動作モードに移行するものについてはICタグ4Aを用いて暗号化を行う。同様に、特定モード移行データのうち、複雑で危険な作業内容を行う動作モードに移行するものについてはICタグ4Bを用いて暗号化を行う。そして、経験の浅い作業員にはICタグ4Aを割り当て、熟練した作業員にはICタグ4Bを割り当てる。ICタグ4Aで暗号化した特定モード移行データはICタグ4Aによってのみ復号可能であり、ICタグ4Bで暗号化した特定モード移行データはICタグ4Bによってのみ復号可能となっている。
これによって、ICタグ4Bを持つ熟練した作業員のみが、複雑で危険な作業内容を行う動作モードへと移行できるようになるため、経験の浅い作業員が、誤って難易度の高い作業を行うための動作モードに移行するといった作業ミスを防ぐことができる。
この他、上記と同様の手順によって、作業内容の機密性ごとに暗号化を行い、特定のICタグを持つ作業員のみが機密性の高い作業内容を行う動作モードに移行できるようにしてもよい。これにより、情報の漏洩を防ぐことができる。
1 画像形成装置
2 携帯情報端末
3 管理サーバ
4(4A、4B) ICタグ
6(6A、6B) 特定モード移行データ
7(7A、7B) ライン設置端末
10 原稿読取部
11 ADF、 12 プラテンガラス
13 コピーランプユニット、 13a コピーランプ
14a 第1ミラー、 14b 第2ミラー、 14c 第3ミラー
15 光学レンズ、 16 CCD
17 原稿給送ローラ、 18 原稿排出部
20 給紙部、 21 給紙カセット、 22 給紙ローラ
23 原稿トレイ、 24 オプション給紙トレイ
25 前面カバー
30 印刷部
31 レジストローラ、 32 感光体ドラム、 33 LSU
34 帯電ユニット、 35 現像槽、 36 現像ローラ、 37 転写ユニット
38a クリーニングブレード、 38b クリーナユニット
40 排紙部、 41 排紙ローラ、 42 排紙トレイ
50 画像形成部
60 制御部
61 CPU、 62 メモリ、 63 画像処理部、 64 ネットワーク処理部
65a 短距離無線装置、 65b 有線装置、 65c モデム装置
66 移行データ判定部、 67 モード移行部
70 操作パネル
71 操作部、 72 表示部
90 定着部
91a 上ヒートローラ、 91b 下ヒートローラ

Claims (5)

  1. 入力されたデータが、特定の動作モードを示す特定モード移行データであるかどうかを判定する移行データ判定手段と、
    前記移行データ判定手段により、入力されたデータが前記特定モード移行データであると判定された場合に、前記特定の動作モードへの移行を指示するモード移行手段と、
    を備える動作モード管理装置。
  2. 前記特定モード移行データは、前記特定の動作モードにおいて使用するデータであることを特徴とする、請求項1に記載の動作モード管理装置。
  3. 前記特定モード移行データは、製造ラインごとに暗号化され、該製造ラインに固有の復号鍵によってのみ復号可能なものであり、該製造ラインの所定の位置において入力されることを特徴とする、請求項1または2に記載の動作モード管理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の動作モード管理装置を備えた画像形成装置。
  5. 入力されたデータが、特定の動作モードを示す特定モード移行データであるかどうかを判定する移行データ判定ステップと、
    前記移行データ判定ステップにより、入力されたデータが前記特定モード移行データであると判定された場合に、前記特定の動作モードへの移行を指示するモード移行ステップと、
    を含む動作モード管理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018005582A (ja) * 2016-07-01 2018-01-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 保守システムおよび保守プログラム
JP2018022959A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 キヤノン株式会社 画像形成装置とその制御方法、情報処理装置、及びプログラム

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