JP2014129286A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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【課題】塗布時のリッチ感、すすぎ時及び乾燥後の毛髪の柔らかさに加え、すすぎ時の及び乾燥後の毛髪化粧料のコート感と、乾燥後の毛髪のべたつきのなさのバランスに優れた毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】本発明の毛髪化粧料は、成分(a)一般式(I)で表されるアミドアミン、成分(b)炭素数14〜22の不飽和脂肪酸、及び成分(c)炭素数12〜28の脂肪族アルコールを含有し、成分(a)に対する成分(b)の含有量が、5.1%以上30%以下である。
【化1】

[式中、RCOは全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が75質量%以上、炭素数20の脂肪酸残基の割合が3質量%以上、炭素数22の脂肪酸残基の割合が70〜95質量%である脂肪酸残基を示す。]
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
コンディショナーやトリートメント剤のような毛髪化粧料は、洗髪後の毛髪の感触を向上させるために用いられる。これら洗い流して使用される毛髪化粧料には、乾燥後の滑らかさ、柔軟性等に加えて、すすぎ時の滑らかさ、指通りの良さ等が求められている。そこで、アミドアミン化合物と脂肪族アルコールを配合した毛髪化粧料として、例えば特許文献1〜3記載のものがある。
特許文献1には、毛髪に対し、塗布時からすすぎ時に亘って滑らか感及びしっとり感を付与し、乾燥後の滑らかさと櫛通りの良さを付与するため、特定のアミドアミンを選択し、脂肪族アルコールを特定比率で含み増粘性(ゲル形成性)に優れる毛髪化粧料が記載されている。また、特許文献2には、毛髪の良好な感触を得るために、特定のアミンとその製造に用いられる飽和又は不飽和高級脂肪酸との比率を特定のアミンに対して0.5〜5質量%とし、油剤等の乳化安定性が良好な毛髪化粧料が記載されている。特許文献3には、毛髪に滑らか感、柔軟性を付与するため、特定のアミドアミン、及び高級アルコール又は高級脂肪酸に、特定の化学構造をもつアミノ変性またはアンモニウム変性高分子シリコーンを配合する毛髪化粧料が記載されている。
特開2005−298447号公報 特開2002−114648号公報 特開平9−71517号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3記載の毛髪化粧料では、すすぎ時のコート感や乾燥後のコート感と、乾燥後のべたつきのなさのバランスにおいて、改善の余地があった。
本発明者は、特定のアミドアミンと不飽和脂肪酸との関係に着目し、特定のアミドアミンに、特定割合の不飽和脂肪酸及び特定の脂肪族アルコールを組み合わせることで、塗布時のリッチ感、すすぎ時及び乾燥後の毛髪の柔らかさに加え、すすぎ時の及び乾燥後の毛髪化粧料のコート感と、乾燥後の毛髪のべたつきのなさのバランスに優れた毛髪化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c)を含有し、成分(a)に対する成分(b)の含有量が5.1%以上30%以下である、毛髪化粧料を提供する。
(a)一般式(I)で表されるアミドアミン
[式中、RCOは全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が75質量%以上、炭素数20の脂肪酸残基の割合が3質量%以上、炭素数22の脂肪酸残基の割合が70〜95質量%である脂肪酸残基を示す。]
(b)炭素数14〜22の不飽和脂肪酸
(c)炭素数12〜28の脂肪族アルコール
本発明によれば、塗布時のリッチ感、すすぎ時及び乾燥後の毛髪の柔らかさに加え、すすぎ時の及び乾燥後の毛髪化粧料のコート感と、乾燥後の毛髪のべたつきのなさのバランスに優れた毛髪化粧料が提供される。
マイカ基板のAFM像に示した写真図である。(a)は実施例1の毛髪化粧料が付着した状態であり、(b)は比較例1の毛髪化粧料の付着状態である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明で用いる成分(a)は、一般式(I)で表されるアミドアミンである。
[式中、RCOは全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が75質量%以上、炭素数20の脂肪酸残基の割合が3質量%以上、炭素数22の脂肪酸残基の割合が70〜95質量%である脂肪酸残基を示す。]
本発明で使用する成分(a)において、一般式(I)中のRCOで示される脂肪酸残基の組成は、全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が好ましくは90質量%以上である。また、炭素数20の脂肪酸残基の割合が好ましくは4質量%以上、更に好ましくは5質量%以上である。さらに、炭素数22の脂肪酸残基の割合が好ましくは80〜95質量%である。なお、本発明において、脂肪酸残基はRCOの部位を意味する。Rは、直鎖又は分岐鎖のいずれの炭化水素基であってもよいし、飽和又は不飽和のいずれの炭化水素基であってもよいが、直鎖のアルキル基が好ましい。
一般式(I)で表されるアミドアミンにおいて、炭素数20以上の脂肪酸残基を有するアミドアミンとしては、アラキン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。このうち、炭素数20の脂肪酸残基を有するアミドアミンとしては、アラキン酸ジメチルアミノプロピルアミドが挙げられ、炭素数22の脂肪酸残基を有するアミドアミンとしては、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミドが挙げられる。
一般式(I)で表されるアミドアミンは、少なくとも炭素数20と炭素数22の脂肪酸残基を含むものであるが、それ以外の脂肪酸残基、例えば、炭素数20未満の脂肪酸残基を有するアミドアミンを含んでも良い。具体的には、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。
また、一般式(I)のアミドアミンとして、AMIDET APA−22(花王株式会社)等の市販品を用いることができる。
さらに、成分(a)のアミドアミンと後述する成分(d)の有機酸により、アミドアミンの塩をあらかじめ形成させてから、毛髪化粧料に含有させても良い。
成分(a)の含有量は、すすぎ時の毛髪の柔らかさを得る観点から、毛髪化粧料全体に対し、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましい。そして、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。また、0.1質量%以上15質量%以下が好ましく、0.5質量%以上10質量%以下がより好ましく、0.5質量%以上5質量%以下がさらに好ましい。この範囲内であれば、毛髪に良好な感触を付与することができる。
本発明で用いる成分(b)は、炭素数14〜22の不飽和脂肪酸であり、炭素数18〜22の不飽和脂肪酸がより好ましい。成分(b)としては、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、リノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、ステアロール酸等が挙げられる。これらの脂肪酸は1種又は2種以上を用いることができる。
成分(b)の含有量は、塗布時の毛髪化粧料のリッチ感、すすぎ時及び乾燥後の毛髪化粧料のコート感を得る観点から、毛髪化粧料全体に対し、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.2質量%以上含が更に好ましく、また、2.5質量%以下が好ましく、1.5質量%以下がより好ましく、1質量%以下が更に好ましい。
成分(a)に対する成分(b)の質量比率(b/a)は、塗布時のリッチ感、すすぎ時及び乾燥後の毛髪の柔らかさ、すすぎ時のコート感、乾燥後のべたつきのなさと均一なコート感のバランスの観点から、5.1%以上30%以下の範囲であるが、特に、乾燥後のべたつきのなさ、すすぎ時及び乾燥後の毛髪の柔らかさを得る観点から6%以上が好ましく、27%以下がより好ましい。そして、6%以上27%以下の範囲が好ましい。
さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、飽和脂肪酸を含んでもよい。飽和脂肪酸の含有量は、成分(a)アミドアミン、成分(b)不飽和脂肪酸、及び後述の成分(c)脂肪族アルコールとのバランスによるが、濯ぎ時のコート感及び乾燥時の均一なコート感の観点から、成分(a)アミドアミン対する質量比率(成分(a)/飽和脂肪酸)として、20%以下であることが好ましく、10%以下がより好ましく、実質的には脂肪酸として配合しないことが好ましい。
本発明で用いる成分(c)は、炭素数12〜28の脂肪族アルコールであり、好ましくは12〜26の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪族アルコールが好ましい。特に、炭素数16〜22の直鎖脂肪族アルコールが好ましい。具体的には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベへニルアルコール等が挙げられる。これらから選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい。
成分(c)の含有量は、毛髪に柔らかさを付与する観点から、毛髪化粧料全体に対し、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、乾燥後の毛髪のベタつきを低減できる観点から、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。また、コート感及び柔らかさの付与と、べたつきのなさのバランスの点から、0.5質量%以上15質量%以下が好ましく、1質量%以上10質量%以下がより好ましい。
本発明で用いる成分(c)の平均炭素数と成分(b)の平均炭素数との差は、製品安定性の観点から、10以下が好ましく、7以下がより好ましく、4以下がさらに好ましい。
本発明において、成分(a)、成分(b)及び成分(c)を組み合わせて使用することで、製品安定性を良好にしつつ、すすぎ時のコート感、乾燥後の柔軟性が得られ、毛髪に良好な感触を付与できる。さらに、塗布時のリッチ感、すすぎ時の指通りの良さ、乾燥後の毛髪に均一なコート感のある滑らかさを与えることができる。
本発明で用いる成分(d)は、有機酸である。成分(d)としては、炭素数10以下の有機酸が好ましく、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の炭素数10以下の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;ヒドロキシ酸;ジカルボン酸等が挙げられる。ヒドロキシ酸としては、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸等のヒドロキシモノカルボン酸;リンゴ酸、酒石酸等のヒドロキシジカルボン酸;クエン酸等のヒドロキシトリカルボン酸が挙げられる。ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸等が挙げられる。これらのうち、毛髪に対する柔らかさを付与する効果をもたらすという点から酸性アミノ酸、ヒドロキシ酸、ピログルタミン酸が好ましい。特に、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸から選ばれるヒドロキシ酸、ピログルタミン酸、L−グルタミン酸がより好ましい。これらから選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい。
成分(d)の含有量は、すすぎ時の柔らかさを付与し、乾燥後のベタつきを低減する観点から、毛髪化粧料全体に対し、0.1質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%さらに好ましい。また、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。
水の含有量は、本発明の毛髪化粧料中、50質量%以上98質量%以下が好ましく、60質量%以上95質量%以下がより好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、水で20重量倍に希釈した際の25℃でのpHが2〜6、特にpH2.5〜5に調整するのが好ましい。この範囲であると、乾燥後の毛髪の良好な感触や毛髪化粧料の吸着性が向上する。pHの調整には、上記有機酸のほか、無機酸等の酸性物質や水酸化ナトリウム等の塩基性物質など、通常pH調整剤として使用することができる。
本発明の毛髪化粧料には、毛髪化粧料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。成分(a)以外の陽イオン界面活性剤や陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤;シリコーン類、炭化水素油、ラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類等の油脂類;グリセリン等の保湿剤;カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、ヒドロキシ化セルロース、高重合ポリエチレンオキサイド等の高分子化合物;その他、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、液晶形成基剤、芳香族スルホン酸類、色素、香料、キレート剤、防腐剤、抗フケ剤、酸化防止剤等を本発明の目的を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
本発明の毛髪化粧料は、水溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、固形、エアゾール等の所望の剤型にすることができる。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪をシャンプーした後、毛髪に塗布し、水で洗い流して使用するタイプの剤型、例えば、へアリンス、へアコンディショナー、へアトリートメント、へアパック、へアクリーム、コンディショニングムース等に用いることができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の組成物、製造方法、或いは用途を開示する。
以下の実施例及び比較例において、特記しない限り、「%」は「質量%」を意味する。
(実施例1及び比較例1〜6)
表1に示す処方により毛髪化粧料(ヘアコンディショナー)を、以下の方法で製造し、評価した。その結果を合わせて表1に示す。pHは各組成物を水で20重量倍希釈し、25℃で測定した値である。
(製造法)
成分(a)〜成分(c)およびその他の油性成分を混合・溶解して油相を調製し、必要により成分(d)を含み加熱・混合して得られた水相に添加し毛髪化粧料を得た。
(評価方法)
ストレートパーマ1回、ブリーチ2回処理を施した日本人女性の毛髪20g(長さ30cm、平均直径80μm)の毛髪束を用い、パネラー5名が次の方法で官能評価を行った。
表2の標準シャンプー2gを用いて洗浄した毛髪束に、表1に示す毛髪化粧料2gを塗布し、毛髪全体に十分に馴染ませた後、およそ30秒間約40℃の流水下で濯いだ。ついで、タオルドライを行い、ドライヤーで十分に乾燥させた後に乾燥後の評価を行った。評価は5人で行い、その積算値を求めた。
*1は、25%水溶液を示す。
(評価基準)
(1)塗布後のリッチ感
5:非常にリッチ
4:リッチ
3:ややリッチ
2:あまりリッチではない
1:リッチではない
(2)すすぎ時の毛髪化粧料のコート感
5:非常にコート感がある
4:コート感がある
3:ややコート感がある
2:あまりコート感ない
1:コート感がない
(3)すすぎ時の毛髪の柔らかさ
5:非常に柔らかい
4:柔らかい
3:やや柔らかい
2:あまり柔らかくない
1:柔らかくない
(4)乾燥後の毛髪のべたつきのなさ
5:まったくべたつかない
4:べたつかない
3:あまりべたつかない
2:ややべたつく
1:べたつく
(5)乾燥後の毛髪化粧料の均一なコート感
5:非常に均一なコート感がある
4:均一なコート感がある
3:やや均一なコート感がある
2:やや不均一なコート感がある
1:不均一なコート感がある
(6)乾燥後の毛髪の柔軟性
5:非常に柔軟性がある
4:柔軟性がある
3:やや柔軟性がある
2:あまり柔軟性がない
1:柔軟性がない
表1の結果より、本発明の毛髪化粧料は良好な結果であることがわかった。成分(b)不飽和脂肪酸を含まない比較例1及び2はいずれの効果も劣るものであった。飽和脂肪酸を用いた比較例3は、特に、すすぎ時及び乾燥後の柔らかさ、乾燥後のコート感に劣るものであった。アミドアミンに対する不飽和脂肪酸の量が少ない比較例4はすすぎ時と乾燥後の柔らかさ、乾燥後のべたつきの点で効果は低く、反対に不飽和脂肪酸の量が多い比較例5は、塗布時のリッチ感と、乾燥後のべたつきのなさやコート感で劣るものであった。アミドアミンでC20以上の脂肪酸残基の量が少ない比較例6は、いずれの効果も若干劣るものであった。
(付着状態の評価)
1.5cm×1.5cmのマイカ基板(株式会社日本マイカ製作所 生マイカ)を水に10秒浸漬させた後、引き上げた。
次に、上記処方の標準シャンプーを20重量倍希釈した希釈液に1分間浸漬させた後、引き上げ、20mlの水で洗浄した。
その後、実施例1及び比較例1の毛髪化粧料の10重量倍希釈液にそれぞれ1分間浸漬させた後、引き上げ、20mlの水で洗浄した。
洗浄後のマイカ基板を(株式会社アサイラムテクノロジー社製MFP−3DTM)原子力間顕微鏡(AFM)で観察した。観察結果を図1に示す。
図1(a)は実施例1の毛髪化粧料、図1(b)は比較例1の毛髪化粧料を塗布したマイカ基板のAFM像である。
図1(a)より、実施例1の毛髪化粧料が基板上に均一に付着しているのに対し、図1(b)より、比較例1の毛髪化粧料では、基板の上に複数の空隙部分が散在していることがわかった。これは、比較例1の毛髪化粧料では、αゲルがアミドアミン同士、脂肪族アルコール同士の相互作用による会合体が形成し、均一な吸着膜を形成していないと考えられる。
(実施例2〜9)
表3に示す処方により毛髪化粧料(ヘアコンディショナー)を、表1と同じ方法で調製し、評価した。結果を合わせて表3に示す。pHは各組成物を水で20重量倍希釈し、25℃で測定した値である。
表3の結果より、本発明の毛髪化粧料は良好な結果であることがわかった。

Claims (6)

  1. 次の成分(a)〜(c):
    (a)一般式(I)で表されるアミドアミン
    [式中、RCOは全脂肪酸残基中、炭素数20以上の脂肪酸残基の割合が75質量%以上、炭素数20の脂肪酸残基の割合が3質量%以上、炭素数22の脂肪酸残基の割合が70〜95質量%である脂肪酸残基を示す。]
    (b)炭素数14〜22の不飽和脂肪酸
    (c)炭素数12〜28の脂肪族アルコール
    を含有し、成分(a)に対する成分(b)の含有量が、5.1%以上30%以下である、毛髪化粧料。
  2. さらに、成分(d)有機酸を含有する、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 成分(a)の含有量が、前記毛髪化粧料全体に対し、0.1質量%以上15質量%以下である、請求項1または2に記載の毛髪化粧料。
  4. 成分(c)の含有量が、前記毛髪化粧料全体に対し、0.5質量%以上15質量%以下である、請求項1乃至3いずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  5. 水を、前記毛髪化粧料全体に対し、50質量%以上98質量%以下含有する、請求項1乃至4いずれか一項に記載の毛髪化粧料。
  6. 飽和脂肪酸を、成分(a)に対して20%以下含有する、請求項1乃至5いずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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