JP2014126282A - 天井設置型室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の吹出口に折れ曲がり形状の羽根が設けられた天井設置型室内機において、前記羽根が下吹き状態に配置される場合に圧力損失が大きくなるのを抑制する。
【解決手段】天井設置型室内機11は、空気を下方に案内する案内流路12が形成された室内機本体13と、案内流路12によって案内される空気を室内に吹き出す吹出口14が形成された下面パネル15と、吹出口14に設けられ、空気の吹出方向を調節する羽根20と、を備える。羽根20は、屈曲部21において鈍角の屈曲角度Xで折れ曲がる形状を有する。吹出方向が最も下向きとなる下吹き状態において、屈曲部21よりも上流側の羽根20の上流部位22は、案内流路12によって案内される気流が上流部位22に進入する進行方向に沿った方向に向いている。
【選択図】図4

Description

本発明は、天井に設置される空気調和装置の室内機に関する。
従来、天井設置型室内機が知られている。例えば特許文献1の天井設置型室内機は、空気を室内に吹き出す吹出口が形成された下面パネルと、吹出口に設けられ、空気の吹出方向を調節する羽根とを備える。この室内機の羽根は鈍角に折れ曲がる形状を有している。
特開2010−32132号公報
ところで、室内機では、所望の吹出方向に気流を吹き出す際に、機内での圧力損失を小さくすることが求められる。しかしながら、折れ曲がり形状を有する羽根が採用されている室内機では、羽根が下吹き状態(吹出方向が最も下向きとなる状態)に配置される場合、羽根の上流部位に気流がぶつかって機内での圧力損失が大きくなりやすい(例えば特許文献1の図3参照)。
本発明の目的は、空気の吹出口に折れ曲がり形状の羽根が設けられた天井設置型室内機において、前記羽根が下吹き状態に配置される場合に圧力損失が大きくなるのを抑制することである。
本発明の天井設置型室内機は、空気を下方に案内する案内流路(12)が形成された室内機本体(13)と、前記案内流路(12)によって案内される空気を室内に吹き出す吹出口(14)が形成された下面パネル(15)と、前記吹出口(14)に設けられ、空気の吹出方向を調節する羽根(20)と、を備える。前記羽根(20)は、屈曲部(21)において鈍角の屈曲角度(X)で折れ曲がる形状を有する。前記吹出方向が最も下向きとなる下吹き状態において、前記屈曲部(21)よりも上流側の前記羽根(20)の上流部位(22)は、前記案内流路(12)によって案内される気流が前記上流部位(22)に進入する進行方向に沿った方向に向く。
この構成では、下吹き状態において、羽根(20)の上流部位(22)は、案内流路(12)によって案内される気流が上流部位(22)に進入する進行方向に沿った方向に向くので、気流が上流部位(22)の先端部(22E)に当たる面積を小さくすることができるとともに、気流の流路が狭くなるのを抑制できる。これにより、下吹き状態において上流部位(22)に進入する気流が上流部位(22)に沿ってスムーズに流れる。これにより、折れ曲がり形状の羽根(20)が下吹き状態に配置される場合において、室内機内における圧力損失が大きくなるのを抑制することができる。
前記天井設置型室内機において、前記進行方向と水平方向(H)とのなす角度を進入角度(D)とするとき、前記屈曲角度(X)は、(55+D)≦X≦(65+D)の関係を満たしているのが好ましい。
この構成では、下吹き状態において、上述したように圧力損失が大きくなるのを抑制しつつ、下吹き方向に適した角度で空気を吹出口から室内に吹き出すことができる。
前記天井設置型室内機において、前記吹出口(14)及び前記羽根(20)は一方向に長い形状を有し、前記一方向に直交する前記案内流路(12)の断面において、前記案内流路(12)は、第1壁部(16)と第2壁部(17)によって区画されており、前記下吹き状態において、前記上流部位(22)と水平方向(H)とのなす角度(θ)は、前記第1壁部(16)と水平方向(H)とのなす角度(B)と、前記第2壁部(17)と水平方向(H)とのなす角度(C)の間の値であるのが好ましい。
例えばこの構成のように、上流部位(22)と水平方向(H)とのなす角度(θ)を、第1壁部(16)と水平方向(H)とのなす角度(B)と、第2壁部(17)と水平方向(H)とのなす角度(C)の間の値に設定することにより、羽根(20)の上流部位(22)を、気流が上流部位(22)に進入する進行方向に沿った方向に向けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、空気の吹出口に折れ曲がり形状の羽根が設けられた天井設置型室内機において、前記羽根が下吹き状態に配置される場合に圧力損失が大きくなるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る天井設置型室内機を示す斜視図である。 前記天井設置型室内機を示す断面図である。 前記天井設置型室内機の羽根を示す断面図である。 (A)は、前記天井設置型室内機において、下吹き状態のときの羽根の傾き及び空気の流れを示す断面図であり、(B)は、水平吹き状態のときの羽根の傾き及び空気の流れを示す断面図である。 前記天井設置型室内機において、羽根、案内流路及び吹出口の位置関係を説明するための断面図である。 前記天井設置型室内機において、羽根、案内流路及び吹出口の位置関係を説明するための断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る天井設置型室内機11について図面を参照して説明する。
<天井設置型室内機の全体構造>
図1及び図2に示すように、室内機11は、天井に埋め込まれるカセット室内機である。この室内機11は、天井に設けられた開口に埋め込まれる室内機本体13と、室内機本体13の下部に取り付けられた下面パネル15とを備える。室内機本体13は、ターボファンなどの送風機31、熱交換器33、ドレンパン34、ベルマウス37及びこれらを収容するケーシング19を備える。ケーシング19は、天板19aと、側板19bとを有し、下部が開口している。ケーシング19の下部開口は、下面パネル15によって塞がれている。
送風機31は羽根車36とファンモータ32とを備える。ファンモータ32は、室内機本体13の天板の略中央に固定されている。羽根車36は、ハブ39と、シュラウド40と、複数のファンブレード41とを含む。ハブ39は、ファンモータ32のシャフトの下端部に固定されている。シュラウド40は、ハブ39の下方に配置されている。複数のファンブレード41は、ハブ39とシュラウド40との間において羽根車36の回転方向に沿って所定の間隔をあけて配列されている。
熱交換器33は、厚みの小さな扁平な形状を有している。熱交換器33は、その下端部に沿って延設された皿状のドレンパン34から上方に起立した状態で羽根車36の周囲を囲むように配置されている。ドレンパン34は、熱交換器33において生じる水滴を収容する。収容された水は図略の排水経路を通じて排出される。
下面パネル15は、平面視の形状が室内機本体13よりも一回り大きく、天井51の開口を覆った状態で室内に露出している。本実施形態の下面パネル15は、平面視で略矩形状であるが、これに限られない。下面パネル15は、吸込口18と、吹出口14とを有する。
本実施形態では、吸込口18は、例えば矩形状を有し、下面パネル15の中央部に設けられているが、これに限られない。また、本実施形態では、下面パネル15は1つ又は複数の吹出口14を有する。吹出口14の数は、特に限定されないが、本実施形態では、4つの吹出口14が下面パネル15に設けられている。吹出口14には、室内への空気の吹き出し方向を調節する羽根20が設けられている。吸込口18には、図略のグリルが設けられている。
吸込口18とベルマウス37との間には、エアフィルタ35が設けられている。エアフィルタ35は、ベルマウス37の入口を覆う大きさを有し、ベルマウス37と吸込口18との間に吸込口18に沿って設けられている。
ファンモータ32によって羽根車36が回転すると、図2において一点鎖線の矢印で示すように、室内空気が吸込口18から室内機11の内部に吸い込まれる。吸込口18から吸い込まれた室内空気は、ベルマウス37によって羽根車36に案内され、熱交換器33に送られる。熱交換器33を通過する際に冷媒と熱交換した空気は、室内機本体13内をケーシング19の側板19bに沿って下方に流れる。下方に流れる空気は、案内流路12に案内されて吹出口14に至り、羽根20によって吹出方向が調節されて室内に吹き出される。
<案内流路、吹出口及び羽根の構造>
次に、室内機11の案内流路12、吹出口14及び羽根20の構造、並びに案内流路12及び吹出口14における空気の流れについて説明する。
図1に示すように、各吹出口14は、対応する吸込口18の辺に沿って延びる細長い形状を有する。本実施形態では、各吹出口14の長手方向は、対応する吸込口18の辺の方向と略平行である。各吹出口14では、長手方向の開口寸法は、長手方向に直交する幅方向の開口寸法よりも大きい。4つの吹出口14は、吸込口18の周りを囲むように配置されている。
図2に示すように、案内流路12は、熱交換器33を通過した空気を吹出口14に案内する。案内流路12は、吹出口14に向かって下方に延びている。案内流路12は、図2に示す断面において、第1壁部16と第2壁部17によって区画されている。図2は、羽根車36の回転中心を含み、吹出口14の長手方向に直交する平面で室内機11を切断したときの断面図である。
図2の断面図において、第1壁部16は、水平方向の一方のサイド(本実施形態では外側)に位置し、第2壁部17は、水平方向の他方のサイド(本実施形態では内側)に位置している。本実施形態では、第1壁部16は、ケーシング19の側板19bの内面の一部によって構成されているが、これに限られず、他の部材によって形成されていてもよい。また、第2壁部17は、ドレンパン34における側板19b側の外側面と、ドレンパン34の下方に設けられた断熱材38における外側面とによって構成されているが、これに限られず、他の部材によって形成されていてもよい。
本実施形態では、第1壁部16は、1つ又は複数の平面によって構成されているが、これに限られない。本実施形態では、第1壁部16は、複数の平面が組み合わされることによって全体として内側(第2壁部17側)に凸の形状を有する。第1壁部16の上端は、ドレンパン34の外側面の上端に対して水平方向に対向する部位である。なお、第1壁部16は、図例のような形態に限られない。第1壁部16は、例えば平面と湾曲面の組み合わせであってもよく、湾曲面のみによって形成されていてもよい。
本実施形態では、第2壁部17は、1つ又は複数の平面によって構成されているが、これに限られない。本実施形態では、第2壁部17は、複数の平面が組み合わされるこによよって全体として内側(吸込口18側)に凹む形状を有する。なお、第2壁部17は、図例のような形態に限られない。第2壁部17は、例えば平面と湾曲面の組み合わせであってもよく、湾曲面のみによって形成されていてもよく、平面のみによって形成されていてもよい。
図1に示すように、各羽根20は、対応する吹出口14に設けられている。各羽根20は、吹出口14の長手方向の寸法とほぼ同じ大きさ、又は吹出口14の長手方向の寸法よりも少し小さい大きさを有する細長い形状である。各羽根20は、その長手方向が対応する吹出口14の長手方向に平行となるように配置されている。各羽根20は、図略の羽根モータによって、下吹き状態と水平吹き状態との間で角度が調節される。
図3は、羽根20の長手方向に直交する平面で羽根20を切断したときの断面図である。図3に示すように、羽根20は、屈曲部21において鈍角の屈曲角度Xで折れ曲がる形状を有する。羽根20は、屈曲部21よりも上流側の上流部位22と、屈曲部21よりも下流側の下流部位23とを有する。吹出方向が最も下向きとなる下吹き状態において、上流部位22は屈曲部21よりも上方に位置し、下流部位23は屈曲部21よりも下方に位置する。
羽根20は、下吹き状態において第1壁部16側に向く凹面20Aと、下吹き状態において第2壁部17側に向く凸面20Bとを有する。凹面20Aは、上流部位22の外面22Aと下流部位23の外面23Aとを含む。凸面20Bは、上流部位22の内面22Bと、下流部位23の内面23Bとを含む。
屈曲角度Xは、上流部位22と下流部位23とのなす角度である。具体的に、図3の断面図において、上流部位22の延びる方向を示す直線22Lと、下流部位23の延びる方向を示す直線23Lとのなす角度である。直線22Lは、図3の断面図において、屈曲部21の中心21aと、上流部位22の先端部(頂部)22Eとを結ぶ直線であり、直線23Lは、屈曲部21の中心21aと、下流部位23の先端部(頂部)23Eとを結ぶ直線である。屈曲部21の中心21aは、上流部位22の外面22Aと下流部位23の外面23Aとの境界部分21bと、上流部位22の内面22Bと下流部位23の内面23Bとの境界部分21cとを結ぶ線分の中心である。
本実施形態では、図3に示す断面において、上流部位22の長さは、下流部位23の長さよりも小さいが、これに限られず、下流部位23の長さと同じであってもよく、下流部位23の長さよりも大きくてもよい。
図4(A)は、下吹き状態のときの羽根20の傾き及び空気の流れを示す断面図である。図4(A)に示すように、下吹き状態において、羽根20の上流部位22は、案内流路12によって案内される気流Fが上流部位22に進入する進行方向に沿った方向に向く。したがって、下吹き状態において上流部位22に進入する気流が上流部位22の外面22A及び内面22Bに沿ってスムーズに流れる。
図4(A)に示すように、上流部位22に進入する気流Fの進入角度Dは、代表的な進行方向Lfと水平方向Hとのなす角度で表すことができる。下吹き状態において、上流部位22と水平方向Hとのなす角度θ(図5参照)は、進入角度Dに近いほどよい。具体的には、上流部位22の角度θは、進入角度Dに対して±10度の範囲に含まれているのが好ましく、進入角度Dに対して±5度の範囲に含まれているのがより好ましい。
図4(A)では、上流部位22の先端部に進入する気流Fの代表的な進行方向を一点鎖線の直線Lfで示している。上流部位22の方向が進行方向に沿った方向に向いている状態は、上流部位22の方向が代表的な進行方向Lf(直線Lf)に対して厳密に平行な方向を向いている場合だけでなく、上流部位22に進入する気流Fが上流部位22の外面22A及び内面22Bに沿ってスムーズに流れることが可能な範囲で、上流部位22の方向が代表的な進行方向Lf(直線Lf)に対して第1壁部16側又は第2壁部17側に多少傾斜した方向に向いている場合も含む。
また、案内流路12によって案内される気流は、厳密に一定方向に流れるのではなく、ある程度の方向のばらつきを含む。第1壁部16や第2壁部17が例えば図4(A)に示すような形状である場合には、上流部位22に進入する気流Fの代表的な進行方向Lfは、おおよそ次のような方法によって目安をつけることができる。
羽根20の上流部位22における先端部22Eへの気流Fの進入角度Dは、コアンダ効果により、羽根車36から羽根20までの機内気流経路に左右され、特に、案内流路12の外側壁面の角度(第1壁部16の表面の角度)と内側壁面の角度(第2壁部17の表面の角度)に影響されると考えられる。
この方法では、図5に示す断面図に示すように、第1壁部16の代表的な位置P1における接線T1と、第2壁部17の代表的な位置P2における接線T2とを用いて、案内流路12を流れる気流Fが下吹き状態の羽根20の上流部位22に進入するときの代表的な進行方向Lfの目安をつける。
位置P1及び位置P2は、下吹き状態における羽根20の上流部位22の先端部22Eを通る水平線H1と、案内流路12の上端を通る水平線H3とを用いて決められる。本実施形態では、案内流路12の上端は、ドレンパン34の外側面の上端である。水平線H2は、水平線H1と水平線H3の中央を通る直線である。
図5に示す断面図において、位置P1は、水平線H2と、第1壁部16の表面(又は第1壁部16の仮想壁部の表面)との交点であり、位置P2は、水平線H2と、第2壁部17の表面(又は第2壁部17の仮想壁部SCの表面)との交点である。本実施形態では、第1壁部16は、水平線H1と水平線H3との間の領域においては、1つの平面によって構成されているので、位置P1としては、水平線H2と、第1壁部16の表面との交点を用いることができる。一方、第2壁部17は、水平線H1と水平線H3との間の領域においては、複数の平面によって構成された折れ曲がった形状を有しているので、位置P2は、水平線H2と、第2壁部17の仮想壁部SCの表面との交点を用いる。
上述したように、接線T1は、位置P1における接線であり、接線T2は、位置P2における接線である。本実施形態では、接線T1は、第1壁部16の表面に含まれる直線である。すなわち、接線T1の傾きとして、第1壁部16の平面の傾きを用いればよい。接線T2は、第2壁部17の仮想壁部SCにおける位置P2に引いた接線である。
そして、案内流路12を流れる気流Fが下吹き状態の羽根20の上流部位22に進入するときの代表的な進行方向Lfは、接線T1の傾きと接線T2の傾きとの範囲内であるという目安をつけることができる。すなわち、図4(A)に示す気流Fの進入角度Dは、図5に示す接線T1と水平線Hとのなす角度Bと、接線T2と水平線Hとのなす角度Cとの範囲内であるという目安をつけることができる。以上のことから、下吹き状態において、上流部位22と水平方向Hとのなす角度θは、角度Bと角度Cの間の値であるのが好ましい。
第2壁部17の仮想壁部SCは、次のようにして得られる。すなわち、図5において、仮想壁部SCは、第2壁部17上の交点a、交点b及び点cを結ぶ曲線(スプライン曲線)である。交点aは、第2壁部17と水平線H1との交点であり、交点bは、第2壁部17と水平線H3との交点である。点cは、水平線H1と水平線H3の間の領域において、第1壁部16側に向いた第2壁部17の角部の頂点(第1壁部17側に凸の角部の頂点)である。本実施形態では、仮想壁部SCは、第1壁部16側に凸の凸曲面であるが、これに限られない。
なお、水平線H1と水平線H3の間の領域において、第2壁部17上に点cの角部以外に他の角部が存在する場合には、仮想壁部SC2は、前記他の角部の頂点と、交点a、交点b及び点cとを結ぶ曲線となる。また、第1壁部16において、水平線H1と水平線H3との間の領域が本実施形態のように1つの平面によって構成されているのではなく、折れ曲がった形状、凸形状、凹形状などを有する場合には、第2壁部17の仮想壁部SCと同様に、複数の点を結ぶ曲線(スプライン曲線)を用いて仮想壁部を得ればよい。
なお、第2壁部17において、水平線H1と水平線H3の間の領域がほぼ一様な平面である場合(1つの平面で構成される場合)、接線T2の傾きとして、第2壁部17の平面の傾きを用いばよい。そして、上記と同様にして気流Fの代表的な進行方向Lfの目安をつけることができる。
また、第1壁部16における水平線H2との交点及びその付近の領域が、滑らかに湾曲する湾曲面である場合、上述したような仮想壁部を用いる必要はない。この場合、位置P1は、水平線H2と第1壁部16の表面との交点であり、接線T1は、位置P1における接線である。第2壁部17における水平線H2との交点及びその付近の領域が、滑らかに湾曲する湾曲面である場合も同様に、位置P2は、水平線H2と第2壁部17の表面との交点であり、接線T2は、位置P2における接線である。
上述したように圧損を小さくするという観点で、羽根20の屈曲角度Xは、理想的には、上流部位22の先端部22Eへの気流Fの進入角度Dに吹出角度Aを加えた値(X=D+A)である。下吹き状態における室内への気流Fの吹出角度Aは、下流部位23の延びる方向を示す直線23Lと水平方向Hとのなす角度であるとみなすことができる。下吹き状態における吹出角度Aは、特に限定されるものではないが、例えば55度〜65度の範囲に設定することができる。この場合、羽根20の屈曲角度Xは、(55+D)≦X≦(65+D)の関係を満たしているのが好ましい。
また、気流Fの流路のうち、内側の流路(凸面20Bと第2壁部17との間の流路)が狭くなると、この内側の流路の流速が小さくなるので、吸込口18側の空気が内側の流路に逆流しやすくなる。このような逆流が生じると、羽根20の凸面20Bにおいて結露が生じやすくなる。本実施形態では、下吹き状態において、羽根20の上流部位22が進行方向Lfに沿った方向に向くので、気流Fの流路が狭くなるのを抑制でき、その結果、結露が生じるのを抑制できる。
図4(B)は、水平吹き状態のときの羽根20の傾き及び空気の流れを示す断面図である。図4(B)に示すように、水平吹き状態において、羽根20の上流部位22は、気流Fの進行方向Lfに対して第2壁部17側に傾いた方向に向く。この水平吹き状態において、内側の流路が狭くなると、上述したように内側の流路の流速が小さくなるので、吸込口18側の空気が内側の流路に逆流しやすくなる。このような逆流が生じると、羽根20の凸面20Bにおいて結露が生じやすくなる。したがって、水平吹き状態における上流部位22の先端部22Eと、第2壁部17との距離は、内側の流路が狭くなりすぎないように設計される。
また、折り曲がり形状の羽根20の場合、水平吹き状態のように吹出角度を小さくすると、下吹き状態に比べて外側の流路(凹面20Aと第1壁部16との間の流路)が狭くなるので外側の流路において圧力損失が大きくなりやすく、また、内側の流路では上流部位22の先端部22E近傍において気流Fの剥離が生じやすい傾向にある。これらの圧力損失と気流Fの剥離という課題を考慮に入れて、羽根20と第1壁部16との距離、及び羽根20と第2壁部17との距離とが設計される。例えば、上流部位22の先端部22Eの位置は、羽根20の両面(凹面20A、凸面20B)を流れる流量バランスに基づいて決定される。先端部22Eの位置、羽根20の屈曲角度X、上流部位22の向きなどが決まることにより、羽根20全体の位置が決定する。
図6は、羽根20、案内流路12及び吹出口14の位置関係を説明するための断面図である。上流部位22の先端部22Eの位置は、次のような範囲にあるのが好ましい。図6において、距離S1は、先端部22Eを通る鉛直線V3と、第1壁部16の凸部16aの内側端部に引いた線V1(鉛直線V1)との距離であり、距離S2は、鉛直線V3と、第2壁部17の凹部17aの内側端部に引いた線V2(鉛直線V2)との距離である。本実施形態において、下吹き状態における圧力損失と、水平吹き状態における圧力損失を低減する観点から、距離S1と距離S2とは、例えばS2/S1=0.6〜1.0の範囲にあるのが好ましいが、これに限られない。
天井に埋め込まれる室内機では、天井裏のスペースの制約の観点で、室内機の高さを低くする必要があり、送風機から気流が吹き出される領域から羽根までの機内通路の容積を充分に取れないので、機内での圧力損失が大きくなりやすいという課題がある。本実施形態では、上述したように機内の圧力損失を低減できるので、このような課題解決に有効である。また、本実施形態では、天井51の下面と下面パネル15の下面の高さがほぼフラットになるように設計されている。また、羽根20の形状を折り曲げ形状にすることにより、羽根20が閉じた状態のときに、下面パネル15の下面と羽根20の下面とがほぼフラットとなり、外観性が向上する。
以上説明したように、本実施形態では、下吹き状態において、羽根20の上流部位22は、案内流路12によって案内される気流Fが上流部位22に進入する進行方向Lfに沿った方向に向くので、気流Fが上流部位22の先端部22Eに当たる面積を小さくすることができるとともに、気流Fの流路が狭くなるのを抑制できる。これにより、下吹き状態において上流部位22に進入する気流Fが上流部位22に沿ってスムーズに流れる。これにより、折れ曲がり形状の羽根20が下吹き状態に配置される場合において、室内機内における圧力損失が大きくなるのを抑制することができる。
本実施形態では、屈曲角度Xは、(55+D)≦X≦(65+D)の関係を満たしているので、下吹き状態において、上述したように圧力損失が大きくなるのを抑制しつつ、下吹き方向に適した角度で空気を吹出口から室内に吹き出すことができる。
本実施形態では、吹出口14及び羽根20は一方向に長い形状を有し、前記一方向に直交する案内流路12の断面において、案内流路12は、第1壁部16と第2壁部17によって区画されており、下吹き状態において、上流部位22と水平方向H(水平線H)とのなす角度θは、第1壁部16と水平方向Hとのなす角度Bと、第2壁部17と水平方向Hとのなす角度Cの間の値であるのが好ましい。これにより、羽根20の上流部位22を、気流Fが上流部位22に進入する進行方向Lfに沿った方向に向けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、案内流路12の第1壁部16が凸部16aを含み、第2壁部17が凹部17aを含む場合を例示したが、これに限られない。第1壁部16及び第2壁部17において、凸部や凹部は省略可能である。
また、前記実施形態では、第1壁部16が1つの凸部16aを有する場合を例示したが、凸部の個数は2つ以上であってもよい。また、前記実施形態では、第2壁部17が1つの凹部17aを有する場合を例示したが、凹部の個数は2つ以上であってもよい。
また、前記実施形態では、羽根20の屈曲角度Xが(55+D)≦X≦(65+D)の関係を満たす場合を例示したが、これに限られない。
また、前記実施形態では、下吹き状態において、上流部位22と水平方向Hとのなす角度θが、第1壁部16と水平方向Hとのなす角度Bと、第2壁部17と水平方向Hとのなす角度Cの間の値である場合を例示したが、この範囲に限られない。
11 天井設置型室内機
12 案内流路
13 室内機本体
14 吹出口
15 下面パネル
16 第1壁部
17 第2壁部
18 吸込口
20 羽根
21 屈曲部
22 上流部位
23 下流部位
31 送風機
33 熱交換器
34 ドレンパン
A 吹き出し角度
B 第1壁部と水平方向とのなす角度
C 第2壁部と水平方向とのなす角度
D 進入角度
H 水平方向
X 羽根の屈曲角度
θ 上流部位と水平方向とのなす角度

Claims (3)

  1. 空気を下方に案内する案内流路(12)が形成された室内機本体(13)と、
    前記案内流路(12)によって案内される空気を室内に吹き出す吹出口(14)が形成された下面パネル(15)と、
    前記吹出口(14)に設けられ、空気の吹出方向を調節する羽根(20)と、を備え、
    前記羽根(20)は、屈曲部(21)において鈍角の屈曲角度(X)で折れ曲がる形状を有し、
    前記吹出方向が最も下向きとなる下吹き状態において、前記屈曲部(21)よりも上流側の前記羽根(20)の上流部位(22)は、前記案内流路(12)によって案内される気流が前記上流部位(22)に進入する進行方向に沿った方向に向く天井設置型室内機。
  2. 前記進行方向と水平方向(H)とのなす角度を進入角度(D)とするとき、
    前記屈曲角度(X)は、(55+D)≦X≦(65+D)の関係を満たしている、請求項1に記載の天井設置型室内機。
  3. 前記吹出口(14)及び前記羽根(20)は一方向に長い形状を有し、
    前記一方向に直交する前記案内流路(12)の断面において、前記案内流路(12)は、第1壁部(16)と第2壁部(17)によって区画されており、
    前記下吹き状態において、前記上流部位(22)と水平方向(H)とのなす角度(θ)は、前記第1壁部(16)と水平方向(H)とのなす角度(B)と、前記第2壁部(17)と水平方向(H)とのなす角度(C)の間の値である、請求項1又は2に記載の天井設置型室内機。
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