JP2014084691A - ロックボルト - Google Patents
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Abstract
【課題】拡張型のロックボルトにおいて、打設面に対して角度を付けて打設する場合であっても、十分な締め付け効果を発揮することができるロックボルトを提供する。
【解決手段】 本発明に係るロックボルトは、内部空間を有するとともに断面形状において少なくとも一箇所に凹部を備え、前記内部空間に加圧流体を注入することで前記凹部が塑性変形して膨張する異形鋼管からなり、一端部が閉鎖されているボルト本体と、前記ボルト本体の他端部に固定され、当該ボルト本体の内部空間と連通する前記加圧流体の注入孔を有する固定スリーブと、前記ボルト本体の打設面に当接する当接部、及び前記ボルト本体が挿通される貫通孔を有し、前記貫通孔が前記打設面から軸方向に離間している、座金と、前記固定スリーブに固定され、前記座金の貫通孔に対して傾斜した状態で、前記打設面とは反対側の面から接触可能な接触面を有する座受け部と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明に係るロックボルトは、内部空間を有するとともに断面形状において少なくとも一箇所に凹部を備え、前記内部空間に加圧流体を注入することで前記凹部が塑性変形して膨張する異形鋼管からなり、一端部が閉鎖されているボルト本体と、前記ボルト本体の他端部に固定され、当該ボルト本体の内部空間と連通する前記加圧流体の注入孔を有する固定スリーブと、前記ボルト本体の打設面に当接する当接部、及び前記ボルト本体が挿通される貫通孔を有し、前記貫通孔が前記打設面から軸方向に離間している、座金と、前記固定スリーブに固定され、前記座金の貫通孔に対して傾斜した状態で、前記打設面とは反対側の面から接触可能な接触面を有する座受け部と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロックボルトに関する。
従来より、地山やトンネルを補強するため、種々のロックボルトが提案されている。例えば、特許文献1には、加圧流体により拡張するボルト本体を備えた拡張型ロックボルトが提案されている。より詳細に説明すると、このロックボルトのボルト本体は、内部空間を有する円筒状の鋼管を押しつぶした後、断面形状において軸方向に延びる凹部を形成するように変形した異形管で構成されている。また、このボルト本体の先端部及び後端部には、スリーブが取り付けられており、ボルト本体の先端部及び後端部を封止している。そして、施工する際には、まず、座金の貫通孔にボルト本体を挿通し、地山に形成した削孔に、座金が打設面に当接するまで、ボルト本体を挿入する。こうして、ボルト本体の挿入が完了すると、地山から突出している後端側のスリーブに加圧流体を注入する。この加圧流体はボルト本体の内部空間に注入され、これによって、表面の凹部が塑性変形して拡径する。こうして、拡径に伴うボルト本体と削孔の内壁面との摩擦力によって地山を補強している。
しかしながら、特許文献1のロックボルトには次のような問題があった。図12に示すように、打設面Xに対し、ロックボルトの軸が直角でない場合、座金50も傾いた状態で打設面Xに取り付けられる。すなわち、座金50全体が打設面Xに当接せず、一部が打設面Xから離れてしまうおそれがある。このようになると、座金50が打設面Xを十分に締め付けないため、拡張したボルト本体による応力が地山に十分に伝達されないという問題がある。
これに対して、例えば、特許文献2,3には、座金の貫通孔に対して、角度を変更可能に当接するワッシャを有するロックボルトが提案されている。これらロックボルトでは、ドーム型のワッシャを座金の貫通孔の周縁に当接させ、これをナットで締め付けている。これにより、座金に対するワッシャの角度を変更できるため、ロックボルトを座金に対して90度以外の角度に固定することができる。
しかしながら、特許文献2,3のロックボルトは、ボルト本体を打設後、ワッシャを座金に締め付けて削孔に固定するタイプであり、特許文献1のロックボルトとはタイプが全く相違している。すなわち、特許文献1のロックボルトは、拡張型のロックボルトであり、スリーブがボルト本体に予め固定されている。したがって、ボルト本体が拡張することにより、スリーブが座金に押しつけられる。そのため、ボルト本体の打設後にワッシャを締め付ける特許文献2,3のロックボルトの態様を、特許文献1のロックボルトに適用することはできない。
このほか、特許文献1のロックボルトは、次のような問題もある。すなわち、特許文献1のような鋼管を拡張させるタイプのロックボルトは、図12に示すように、後端側のスリーブ60が膨張しない為、このスリーブ60において削孔Zに挿入されている部分は、削孔Zに密着しない。したがって、削孔Zの開口付近では、ロックボルトと削孔Zとの間に非定着領域が生じるという問題がある。
このように、特許文献1の拡張型のロックボルトでは、ボルト本体を打設面に対して角度を付けて打設する際には、締付け力を十分に発揮させることが難しく、さらに、削孔の開口付近に非定着領域が生じるため、打設したロックボルトの効果を満遍なく十分に活用しているとは言い難かった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、打設面に対して角度を付けて打設する場合であっても、十分な締め付け効果を発揮することができる拡張型のロックボルトを提供することを提供することを目的とする。
本発明に係るロックボルトは、内部空間を有するとともに断面形状において少なくとも一箇所に凹部を備え、前記内部空間に加圧流体を注入することで前記凹部が塑性変形して膨張する異形鋼管からなり、一端部が閉鎖されているボルト本体と、前記ボルト本体の他端部に固定され、当該ボルト本体の内部空間と連通する前記加圧流体の注入孔を有するスリーブと、前記ボルト本体の打設面に当接する当接部、及び前記ボルト本体が挿通される貫通孔を有し、前記貫通孔が前記打設面から軸方向に離間している、座金と、前記スリーブに固定され、前記座金の貫通孔に対して傾斜した状態で、前記打設面とは反対側の面から接触可能な接触面を有する座受け部と、を備えている。
この構成によれば、座金の貫通孔に対して、打設面とは反対側の面から傾斜可能に接触する接触面を有する座受け部を備えており、この座受け部が固定スリーブに固定されている。そのため、ロックボルトを打設面に対して傾斜した状態で打設しても、固定スリーブに固定された座受け部が座金を均一に押圧するため、座金の接触部全体が打設面を確実に押圧することができる。その結果、ボルト本体による応力を地山に対して十分に伝達することができる。
また、座金において、ボルト本体が挿通される貫通孔が打設面から軸方向に離間しているため、打設面と貫通孔との間に空間が形成される。したがって、この空間に固定スリーブを配置することができるため、ボルト本体の全体を削孔内に配置することができる。その結果、ボルト本体全体を削孔に定着させることができるため、従来例のような非定着領域が生じるのを防止することができる。
上記ロックボルトにおいては、座金は種々の形態にすることができる。例えば、打設面との間に空間を形成するドーム状の中央部を有し、この中央部に前記貫通孔が形成されるとともに、前記中央部の周縁に前記当接部が形成される携帯とすることができる。
上記ロックボルトにおいて、座受け部の接触面は種々の形態にすることができるが、例えば、球状又はテーパ状の曲面で形成することができる。このようにすると、座受け部を貫通孔に対して容易に傾けることができるため、打設面の状況に応じて、施工時に座受け部の角度を調整することができる。
上記ロックボルトにおいては、前記固定スリーブと座受け部とは、別体で形成することができるが、一体的に形成することもできる。
本発明によれば、拡張型のロックボルトにおいて、打設面に対して角度を付けて打設する場合であっても、十分な締め付け効果を発揮することができる。
以下、本発明に係るロックボルトの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係るロックボルトの側面図である。なお、以下では、説明の便宜のため、ロックボルトが挿入される削孔の奥端部側を「先端側」、その反対側を「後端側」と称することがある。
<1.ロックボルトの構造>
図1に示すように、このロックボルトは、鋼管によって形成されたボルト本体1と、打設面を押圧する座金2とを備えており、座金2はこのボルト本体1が挿通される貫通孔21を有している。また、ボルト本体1の先端には先端スリーブ3が取り付けられる一方、ボルト本体1の後端には固定スリーブ4が取り付けられている。さらに、固定スリーブ4の先端側には環状の座受け部材5(座受け部)が取り付けられており、この座受け部材5は座金2に接触している。以下、各部材について詳細に説明する。
図1に示すように、このロックボルトは、鋼管によって形成されたボルト本体1と、打設面を押圧する座金2とを備えており、座金2はこのボルト本体1が挿通される貫通孔21を有している。また、ボルト本体1の先端には先端スリーブ3が取り付けられる一方、ボルト本体1の後端には固定スリーブ4が取り付けられている。さらに、固定スリーブ4の先端側には環状の座受け部材5(座受け部)が取り付けられており、この座受け部材5は座金2に接触している。以下、各部材について詳細に説明する。
まず、ボルト本体1について、図2を参照しつつ説明する。図2はボルト本体の作製を説明する斜視図である。まず、図2(a)に示すように、内部空間101を有する中空の鋼管10を準備し、これを押圧して板状にした後、図2(b)に示すように、長手方向を軸方向として筒状に曲げ、軸方向に延びる凹部102を有するように断面C字状の管を形成する。これがボルト本体1の基礎となる。なお、鋼管10は、後述するように内部空間101に供給される水の圧力によって変形するように、肉厚が2〜3mm程度のものを用いる。また、ボルト本体1を構成する鋼管10の内部空間101に流体が流入できるように、鋼管10を完全に押しつぶさない程度に板状にする必要がある。
こうして形成されたボルト本体1の先端には、上述した先端スリーブ3が取り付けられる。先端スリーブ3は、円筒状に形成されており、ボルト本体1の先端が挿入され、溶接などによって固定される。そして、ボルト本体1の先端は、溶接などによって内部空間101に通じる部分が閉じられる。あるいは、先端が閉じられた先端スリーブを用いることもでき、これによって、内部空間101に通じるボルト本体1の先端部を閉じることもできる。その他、先端スリーブを設けずに、ボルト本体の先端を溶接などによって、内部空間101に通じるボルト本体1の先端部を閉じることもできる。
一方、ボルト本体1の後端側には、図3及び図4に詳細に示すように、固定スリーブが取り付けられる。図3はボルト本体の後端側の拡大断面図、図4は座金の平面図である。図3に示すように、固定スリーブ4は、円筒状に形成されており、ボルト本体1の後端部が挿入されている。固定スリーブ4の軸方向の中間部には、環状の溝41が形成されており、この溝41の一部に注水孔42が形成されている。注水孔42は、固定スリーブ4の内部に配置されたボルト本体1の内部空間101に通じている。すなわち、ボルト本体1の表面には、図示を省略する貫通孔が形成されており、内部空間101に通じている。この貫通孔と固定スリーブ4の注水孔42とが位置合わせされた状態で、ボルト本体1と固定スリーブ4とが溶接などによって固定されている。また、ボルト本体1の後端部は、内部空間101に通じる部分が溶接などによって閉じられている。このようにボルト本体1の内部空間101は、先端側及び後端側が閉じられた閉空間となっており、上述した貫通孔を介して外部と連通している。
図3に示すように、座受け部材5は、ボルト本体1の外径とほぼ同じ内径を有する円筒状に形成されている。そして、ボルト本体1が挿通されるとともに、固定スリーブ4の先端側に配置されている。より詳細に説明すると、座受け部材5の外周面51(接触面)は、先端にいくにしたがって、径が小さくなるテーパ状に形成されており、先端部が座金2の貫通孔21の縁部に接触している。また、座受け部材5の後端面は、平坦に形成されており、この後端面が固定スリーブ4の先端面に当接している。
図3及び図4に示すように、座金2は、円形のドーム状の中央部22と、この中央部22の周縁から延びる平面視矩形状のフランジ部(当接部)23とで構成されている。中央部22には、貫通孔21が形成されており、この貫通孔21にボルト本体1が挿通される。貫通孔21の径は、ボルト本体1の径よりもやや大きく、座受け部材5の外径よりはやや小さい。このため、ボルト本体1の外周面と貫通孔21の内周面との隙間に、座受け部材5の先端部が挿入される。また、座金2のフランジ部23は平坦に形成されており、このフランジ部23がロックボルトの打設面に接触する。このとき、中央部22がドーム状に形成されることにより、打設面Xと座金2との間には空間Sが形成される。
<2.ロックボルトの施工方法>
次に上記のように構成されたロックボルトの施工方法について、図5及び図6も参照しつつ説明する。図5及び図6は、このロックボルトの施工方法を示す断面図である。まず、打設面Xに削孔Zを形成する。削孔Zはボルト本体1の外径よりもやや大きい内径を有する。次に、図5に示すように、先端スリーブ3及び固定スリーブ4が取り付けられたボルト本体1に、先端側から座受け部材5及び座金2をこの順で挿通する。そして、図6(a)及び図6(b)に示すように、ボルト本体1を、座金2が打設面に当接するまで削孔Zに挿入する。このとき、固定スリーブ4や座受け部材5は、座金2の中央部22がドーム状に形成されていることから、打設面Xからは離間した位置に配置される。そのため、ボルト本体1だけが削孔Z内に配置される。
次に上記のように構成されたロックボルトの施工方法について、図5及び図6も参照しつつ説明する。図5及び図6は、このロックボルトの施工方法を示す断面図である。まず、打設面Xに削孔Zを形成する。削孔Zはボルト本体1の外径よりもやや大きい内径を有する。次に、図5に示すように、先端スリーブ3及び固定スリーブ4が取り付けられたボルト本体1に、先端側から座受け部材5及び座金2をこの順で挿通する。そして、図6(a)及び図6(b)に示すように、ボルト本体1を、座金2が打設面に当接するまで削孔Zに挿入する。このとき、固定スリーブ4や座受け部材5は、座金2の中央部22がドーム状に形成されていることから、打設面Xからは離間した位置に配置される。そのため、ボルト本体1だけが削孔Z内に配置される。
続いて、固定スリーブ4に注水用アダプタ(図示省略)を取り付ける。そして、この注水用アダプタに接続された注水ホース(図示省略)から加圧水を注水孔42を介してボルト本体1の内部空間101に供給する。これにより、ボルト本体1は、図6(a)及び図6(b)の状態から図6(c)及び図6(d)の状態へと膨張する。すなわち、ボルト本体1の内部空間101に加圧水が注入されることで、凹部102が小さくなるようにボルト本体1が径方向に膨張し、削孔Zの内壁面に密着する。このとき、ボルト本体1の表面が削孔Zに密着する限りは、凹部102の一部が残存していてもよい。
また、図6(b)及び図6(d)を比較して分かるように、ボルト本体1は、径方向の膨張により、軸方向にやや縮む。このとき、ボルト本体1の後端部側が固定スリーブ4、座受け部材5、及び座金2を介して、打設面Xに固定されているため、ボルト本体1は、打設面X側に引っ張られるように軸方向に縮む。したがって、ボルト本体1の表面と削孔内壁面との間には、軸方向の摩擦力も作用する。こうして、ボルト本体1は、径方向の膨張により削孔内壁面を径方向に押圧し、さらに軸方向の摩擦力を作用させることで、削孔Zに対して締め付け力を作用させる。
こうして、ボルト本体1と削孔Zとが密着すると、注水用アダプタを固定スリーブ4から取り外し、ボルト本体1から固定スリーブを介して加圧水を外部に排出する。ボルト本体1は、地山の補強のために種々の適用方法があるが、例えば、図7に示すように、複数のロックボルトを、トンネルの内壁面Yに沿って打設することができる。同図に示すように、複数のロックボルトは、トンネルの内壁面Yと垂直に所定間隔をおいて打設される。これにより、周方向に隣接するロックボルトの間には、ボルト本体1の拡径に伴い、トンネルの内壁面Yに沿うような周方向の締め付け力F1が作用する。また、ボルト本体1が軸方向に縮むことにより、トンネルの内壁面Yと垂直な径方向の締め付け力F2が作用する。こうして、トンネルの内壁を構成する地山は強固に補強される。
ところで、本実施形態においては、座受け部材5の外周面がテーパ状に形成されているため、座金2の貫通孔21に対しては真っ直ぐに挿入するほか、傾けて挿入することもできる。このため、打設面Xに対して傾斜した削孔Zに対しても、ボルト本体1を打設することができる。例えば、図8に示す例では、座金2のフランジ部23全体が打設面Xに当接した状態で、ボルト本体1は座金2に対して傾斜し、削孔Zに沿って挿入されている。これは、座受け部材5が座金2に対して傾斜して接触できるからである。
<3.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、座金2の貫通孔21に対して、後端側から傾斜可能に接触するテーパ状の外周面51を有する座受け部材5を備えており、この座受け部材5が固定スリーブ4に固定されている。そのため、ロックボルトを打設面Xに対して傾斜した状態で打設しても、固定スリーブ4に固定された座受け部材5が座金2を均一に押圧するため、座金2のフランジ部23全体が打設面Xを確実に押圧することができる。その結果、ボルト本体1による応力を地山に対して十分に伝達することができる。
以上のように、本実施形態によれば、座金2の貫通孔21に対して、後端側から傾斜可能に接触するテーパ状の外周面51を有する座受け部材5を備えており、この座受け部材5が固定スリーブ4に固定されている。そのため、ロックボルトを打設面Xに対して傾斜した状態で打設しても、固定スリーブ4に固定された座受け部材5が座金2を均一に押圧するため、座金2のフランジ部23全体が打設面Xを確実に押圧することができる。その結果、ボルト本体1による応力を地山に対して十分に伝達することができる。
また、座金2において、ボルト本体1が挿通される貫通孔21が打設面Xから軸方向に離間しているため、打設面Xと貫通孔21との間に空間Sが形成される。したがって、この空間Sに固定スリーブ4を配置することができるため、削孔Zにはボルト本体1のみを配置することができる。その結果、先端側を除いて削孔Z全体がボルト本体1と定着するため、従来例のような非定着領域が生じるのを防止することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、座金2の形状は、貫通孔21が打設面Xから離間している限り特には限定されないため、図9のように、中央部22がテーパ状のなだらかに傾斜面を形成してもよい。このようにしても、図9(b)に示すような打設面Xに対して傾斜した削孔Zにも対応することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、座金2の形状は、貫通孔21が打設面Xから離間している限り特には限定されないため、図9のように、中央部22がテーパ状のなだらかに傾斜面を形成してもよい。このようにしても、図9(b)に示すような打設面Xに対して傾斜した削孔Zにも対応することができる。
座受け部材5の形状は、座金2の貫通孔21に対して角度を変更できるように接触できる限り、特には限定されず、上述したように外周面をテーパ状に形成するほか、球状の曲面となるようにすることもできる。
また、図10に示すように、固定スリーブと座受け部材とを一体化した部材7に形成することもできる。このようにしても、上述した効果を得ることかできる。さらに、図11に示すように、固定スリーブよりも径方向に突出する座受け部材を、固定スリーブと一体化した部材8とすることもできる。このとき、突出する部分のうち、座金を向く面にテーパ状または球状の曲面を形成して、座金2の貫通孔21と接触するようにしておけば、図11(b)に示すように、削孔が傾斜しても対応することができる。
1 ボルト本体
2 座金
21 貫通孔
4 固定スリーブ
5 座受け部材
2 座金
21 貫通孔
4 固定スリーブ
5 座受け部材
Claims (4)
- 内部空間を有するとともに断面形状において少なくとも一箇所に凹部を備え、前記内部空間に加圧流体を注入することで前記凹部が塑性変形して膨張する異形鋼管からなり、一端部が閉鎖されているボルト本体と、
前記ボルト本体の他端部に固定され、当該ボルト本体の内部空間と連通する前記加圧流体の注入孔を有する固定スリーブと、
前記ボルト本体の打設面に当接する当接部、及び前記ボルト本体が挿通される貫通孔を有し、前記貫通孔が打設面から軸方向に離間している、座金と、
前記固定スリーブに固定され、前記座金の貫通孔に対して、前記打設面とは反対側の面から傾斜可能に接触する接触面を有する座受け部と、
を備えている、ロックボルト。 - 前記座金は、前記打設面との間に空間を形成するドーム状の中央部を有し、当該中央部に前記貫通孔が形成されるとともに、前記中央部の周縁に前記当接部が形成されている、請求項1に記載のロックボルト。
- 前記座受け部の接触面が、球状又はテーパ状の曲面で形成されている、請求項1または2に記載のロックボルト。
- 前記固定スリーブと座受け部とが一体的に形成されている、請求項1から3のいずれかに記載のロックボルト。
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