JP3930921B2 - ファスナー体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリートやブロック、ALC(発泡コンクリート)等に器材をボルト等で取り付けるため、予めドリル等で穿孔した穴に挿入し、又はALCに直接打込んで拡張固定し、ボルト等のねじ込み部分を形成するためのファスナー体に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートやALC等に器材をボルトで取り付けるためには、コンクリートやALCに直接ボルトを螺合することができないため、コンクリートに穿孔した穴又はALCに直接ファスナー体を打込んで拡張固定し、このファスナー体にボルトをねじ込んで器材を固定することが行われている。
【0003】
従来のALC用ファスナー体(アンカー)として、半円筒体の一端側外周面に鍔部と他端側に半円筒状の延長部を設け、半円筒部の内周面に雄ねじ螺合部を形成した一対のファスナー単体からなり、両単体を長さ方向に位置をずらした状態で集束したものが提案されている。
【0004】
このファスナー体は、鍔部側から打撃してALC内に打込み、一方ファスナー単体の鍔部がALCに当接して位置した状態で更に他方ファスナー単体を打込むと、両ファスナー単体の延長部に相対応するよう設けた傾斜面で両延長部が相反する外側に拡開し、この拡開部分により耐引抜強度を得ると共に、両者の半円筒部の螺合部に螺入したボルトで被固定物を固定化するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなファスナー体の耐引抜強度は、両延長部の断面積の内、外側に拡開された部分が固定力となるが、上記従来のように、半円筒状の延長部を相反する外側二方向に拡開させる構造では、拡開部分のALCとの接触量が少なく、耐引抜強度の確保に限界があるという問題がある。
【0006】
そこで、この発明の課題は、三方向に拡開が発生し、ALC等との接触面積を大幅に拡大し、耐引抜強度の向上が図れるファスナー体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、半円筒部の一端側外周面に鍔部と他端側に延長部を設け、半円筒部の内周面に雄ねじ螺合部を形成した第1のファスナー単体と第2のファスナー単体の組合せからなり、第1のファスナー単体の延長部に、半円筒部の開放面に向く面に設けられ、先端側に向けて細くなる略半円錐形の凹部と、この延長部を複数に分割する長さ方向のスリットを設け、第2のファスナー単体の延長部に、第1のファスナー単体に設けた前記略半円錐形の凹部内に納まり、この凹部内を先端側に進むことで、第1のファスナー単体のスリットにより分割された延長部をスリットの開き方向に拡開させるための楔体を設け、前記第1のファスナー単体と第2のファスナー単体を、それぞれの半円筒部の開放面側が互いに向き合うように重なり、第1のファスナー単体の一端側から第2のファスナー単体の一端側が突き出した状態で集束した構成を採用したものである。
【0008】
同請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、第1のファスナー単体は、延長部の長さ方向が半円筒部に対して該半円筒部の開放面側に傾斜し、この延長部が長さ方向の全長にわたって設けたスリットで二つ割りとなり、半円筒部の開放面に向く面に半円筒部内と連なって先端側に細くなる略半円錐形の凹部が設けられ、第2のファスナー単体は延長部が半円筒部に対して略直線状に連成され、この延長部の先端で第1のファスナー単体への重なり面に楔体が設けられ、該楔体が第1のファスナー単体の半円筒部内から半円錐形凹部内に納まる状態で、両ファスナー単体を環状物で集束した構成を採用したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0010】
図示のように、ファスナー体Aは、各種金属や硬質合成樹脂を用いた第1のファスナー単体1と第2のファスナー単体2との組合せからなり、第1のファスナー単体1は、ボルトの螺合に必要な長さを有する半円筒部3の一端側外周面に鍔部4と他端側に延長部5を連成し、半円筒部3の内周面にボルトの螺合部となる雌ねじ6を設けて形成されている。
【0011】
また、第2のファスナー単体2も、第1のファスナー単体1の半円筒部3と等しい長さ及び内外径を有する半円筒部7の一端側外周面に鍔部8と他端側に延長部9を連成し、半円筒部7の内周面に雌ねじ10を設けて形成されている。
【0012】
第1のファスナー単体1において、延長部5は、平面から見た形状が、図2(B)のように、半円筒部3の先端に連なる根元部分から先端に向けて細くなる半割の錐形となり、かつ、側面から見た場合は、図1の如く根元部分から先端部分に向けて略等しい高さを有し、この延長部5には半円筒部3の開放面に向く平坦面に該半円筒部3の内部と連なって先端側に細くなる略半円錐形の凹部11が設けられている。
【0013】
この延長部5は長さ方向の全長にわたって設けたスリット12で両側に対称となる二つ割りとなり、かつ、該延長部5は長さ方向が半円筒部3の開放面側に適当な角度で傾斜し、半円筒部3に連なる根元部分の上面両側の位置に屈曲用のヌスミ部分13が設けられ、更に、ヌスミ部分13よりも少し先端側の位置に第2のファスナー単体2を結合するための小突起14が突設されている。
【0014】
上記延長部5の外周面には、長さ方向に所定の間隔で耐引抜強度を向上させるための複数の円形フランジ15が周設されている。このフランジ15は、半円筒部3の軸心と同軸心状となり、半円筒部3の外径と等しいかそれよりも少し小径の直径になっている。
【0015】
次に、第2のファスナー体2は、半円筒部7の先端に連成した延長部9が半円筒部7の外形に等しい半円形の外形で直線状に連成され、この延長部9の根元部分と半円筒部7の先端の境界部分の両側に屈曲用のヌスミ部分16が設けられている。
【0016】
この第2のファスナー単体2の全長と先に述べた第1のファスナー単体1の全長は図2の如く略等しい長さを有し、両単体1と2は鍔部4、8が同一面となるよう開放面側を互に重ね合わせたとき、半円筒部3、7が円筒状となり、その内周に形成した雌ねじ6、10が連続した螺旋になる。
【0017】
上記第2のファスナー単体2において、延長部9の先端外形は先端小径の円錐テーパ面となり、この延長部9の先端で第1のファスナー単体1と重なり合う面には、第1のファスナー単体1の延長部5を拡開させるための先鋭状の楔体17が突出状に設けられている。
【0018】
また、第2のファスナー単体2の延長部9には先端部分の両側位置に第1のファスナー単体1の小突起14が嵌合する小孔18が設けられている。
【0019】
第1のファスナー単体1と第2のファスナー単体2は、図1に示すように、第1のファスナー単体1の小突起14に第2のファスナー単体2の小孔18が嵌合するように重ね合わせ、これにより、第1のファスナー単体1の鍔部4から第2のファスナー単体2の半円筒部7が突出し、楔体17が半円筒部3内に納まるようになり、この状態で両ファスナー単体1と2は、第1のファスナー単体1の半円筒部3で鍔部4に接近した位置と、第2のファスナー単体2の延長部9にわたって外嵌挿したリング体19によって集束されたセット状態になっている。
【0020】
この発明のファスナー体Aは上記のような構成であり、図5(A)の如く、例えばALC(a)に半円筒部3、7の外径に見合う直径で第1のファスナー単体1が納まる長さを有する下穴bを穿設し、図1と図4(A)、(B)のようにセットしたファスナー体Aを第1のファスナー単体1の延長部5から下穴bに挿入し、鍔部4をALC(a)の外面に当接させることにより、第2のファスナー単体2の延長部9が下穴内に進入する。
【0021】
この状態で第2のファスナー単体2を鍔部8の打撃によって下穴b内に打込むと、鍔部4がALC(a)の外面に当接して停止する第1のファスナー単体1に対して第2のファスナー単体2は小突起14を破壊して下穴b内に進入する。
【0022】
第2のファスナー単体2が下穴内に進入すると、その延長部9の先端に設けた楔体17が、第1のファスナー単体1の略半円錐の凹部11内を先端側に向けて進み、スリット12によって二分割にされた延長部5を両側に拡開させる。
【0023】
これと同時に、第1のファスナー単体1の延長部5は、第2のファスナー単体2の重なり面側に傾斜しているため、半円筒部7と略ストレートとなる第2のファスナー単体2の延長部9が進入してくると、第1のファスナー単体1の延長部5はヌスミ部分13を基点にして外側に屈曲する。
【0024】
また、第2のファスナー単体2の延長部9は、第1のファスナー単体1の延長部5を屈曲させるときの反力により自身もヌスミ部分16を基点にして外方に屈曲する。
【0025】
第2のファスナー単体2を図5(B)の如く、鍔部8がALC(a)の外面に当接するまで完全に打込むと、図4(C)、(D)に示すように、第1のファスナー単体1の延長部5は両側と外方への複合した拡開を行い、第2のファスナー単体2の延長部9は外方へ屈曲し、これにより実質的に三方への開脚となり、この開脚により、ALCとの圧接面積を大幅に拡大させることができ、これにより耐引抜強度を向上させることができる。
【0026】
また、両ファスナー単体1、2の半円筒部3、7は同軸心状の円筒状となり、図5(C)の如く、これにボルト21を螺締すれば、ALC(a)の外面に対して被固定物cを固定化することができる。
【0027】
なお、ファスナー体Aの使用は、ALCの場合を説明したが、コンクリートやブロック等にも同様に使用することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、第1のファスナー単体の延長部をスリットで複数に分割すると共に屈曲させ、第2のファスナー単体の延長部に第1のファスナー単体の延長部を拡開させるための楔体を設けたので、打込み時に両ファスナー単体の延長部を三方に開脚させることができ、これにより、被打込物に対する開脚部分の接触面積を大幅に拡大することができ、耐引抜強度の向上により被取付物の強固な固定化が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はファスナー体のセット状態を示す正面図、(B)は同上の縦断正面図
【図2】(A)は第2のファスナー単体の底面図、(B)は第1のファスナー単体の平面図
【図3】(A)は図2(A)の矢印a−aに沿う拡大側面図、(B)は同図の矢印b−bに沿う拡大側面図、(C)は同図の矢印c−cに沿う断面図、(D)は図2(B)の矢印a−aに沿う拡大側面図、(E)は同図の矢印b−bに沿う拡大側面図、(F)は同図の矢印c−cに沿う断面図
【図4】(A)はファスナー体の平面図、(B)は同上の左側面図、(C)はファスナー体の打込み完了後の開脚状態を示す平面図、(D)は同上の左側面図
【図5】ファスナー体の使用状態を示し、(A)は下穴に挿入した断面図、(B)は打込み完了の断面図、(C)は被取付物をボルト締結した断面図
【符号の説明】
A ファスナー体
1 第1のファスナー単体
2 第2のファスナー単体
3、7 半円筒部
4、8 鍔部
5、9 延長部
6、10 雌ねじ
12 スリット
14 小突起
15 フランジ
17 楔体
18 小孔

Claims (2)

  1. 半円筒部の一端側外周面に鍔部と他端側に延長部を設け、半円筒部の内周面に雄ねじ螺合部を形成した第1のファスナー単体と第2のファスナー単体の組合せからなり、第1のファスナー単体の延長部に、半円筒部の開放面に向く面に設けられ、先端側に向けて細くなる略半円錐形の凹部と、この延長部を複数に分割する長さ方向のスリットを設け、第2のファスナー単体の延長部に、第1のファスナー単体に設けた前記略半円錐形の凹部内に納まり、この凹部内を先端側に進むことで、第1のファスナー単体のスリットにより分割された延長部をスリットの開き方向に拡開させるための楔体を設け、前記第1のファスナー単体と第2のファスナー単体を、それぞれの半円筒部の開放面側が互いに向き合うように重なり、第1のファスナー単体の一端側から第2のファスナー単体の一端側が突き出した状態で集束したファスナー体。
  2. 第1のファスナー単体は、延長部の長さ方向が半円筒部に対して該半円筒部の開放面側に傾斜し、この延長部が長さ方向の全長にわたって設けたスリットで二つ割りとなり、半円筒部の開放面に向く面に半円筒部内と連なって先端側に細くなる略半円錐形の凹部が設けられ、第2のファスナー単体は延長部が半円筒部に対して略直線状に連成され、この延長部の先端で第1のファスナー単体への重なり面に楔体が設けられ、該楔体が第1のファスナー単体の半円筒部内から半円錐形凹部内に納まる状態で、両ファスナー単体を環状物で集束した請求項1記載のファスナー体。
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