JP2014081164A - サイレンサ及びこれを備える空調システム - Google Patents

サイレンサ及びこれを備える空調システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014081164A
JP2014081164A JP2012230259A JP2012230259A JP2014081164A JP 2014081164 A JP2014081164 A JP 2014081164A JP 2012230259 A JP2012230259 A JP 2012230259A JP 2012230259 A JP2012230259 A JP 2012230259A JP 2014081164 A JP2014081164 A JP 2014081164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
air
silencer
sound absorbing
absorbing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012230259A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Morimoto
紘之 森本
Toshifumi Kudo
敏文 工藤
Toyoaki Kanda
豊彰 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012230259A priority Critical patent/JP2014081164A/ja
Publication of JP2014081164A publication Critical patent/JP2014081164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pipe Accessories (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】ダクト内の空気の流通の抵抗を低減しつつ、効率よく吸音することができるサイレンサ及びこれを備える空調システムを提供する。
【解決手段】サイレンサ21であって、空気を流通させ、断面のアスペクト比が1より大きい矩形形状のダクト22と、ダクト22の設置される少なくとも1つの吸音材50、52と、を有し、吸音材50、52は、いずれもダクト22の断面において、ダクト22の長辺側の2辺に両端が接し、長辺方向の一部に配置されている。
【選択図】図2A

Description

本発明は、ダクトに設置するサイレンサ及びこれを備える空調システムに関するものである。
空気を流通させるダクト(配管)は、室内と装置や、室内と室内、室内と室外を繋げている。そのため、室内にダクトの接続先からの音が伝達されてしまう場合がある。このため、ダクトが音を伝達することを抑制するため、ダクトにサイレンサを設置することが知られている。
特許文献1には、ダクト式空調システムにおける送気及び還気装置が記載されている。この送気及び還気装置は、還気側には、吸込口サイレンサと還気側フレキシブル接続管を備え、送気側には、送気側フレキシブル接続管と、接続ジョイントと、送風ダクトと、ウォールコーナーと、吹出口サイレンサと、を備える。
特許文献2には、骨組構造をしたフレームに連続気孔を有する複数のセラミック板などの吸音性材料で構成した板または当該板をパイプ状にしたものを伝播方向に抜取可能に挿入して拘束することで多面の内面を有する複数のセル構造を形成し、特定のセルに蓋部材を設けて内部に空気層を有する吸音構造にしてなるサイレンサが記載されている。
特開2011−140949号公報 特許第3540697号公報
ここで、ダクトの形状に自由度があれば、特許文献2に記載のような形状とすることができるが、形状に制約がある場合もある。また、特許文献1に記載の装置のように、連結している部分のみのサイレンサを設置しても、騒音等の吸収が十分でない場合がある。また、ダクトの全面にサイレンサを配置すると、十分に吸音することができるが、流路抵抗が大きくなりダクトとしての機能が低下する。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ダクト内の空気の流通の抵抗を低減しつつ、効率よく吸音することができるサイレンサ及びこれを備える空調システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、サイレンサであって、空気を流通させ、断面のアスペクト比が1より大きい矩形形状のダクトと、前記ダクトの設置される少なくとも1つの吸音材と、を有し、前記吸音材は、いずれも前記ダクトの断面において、前記ダクトの長辺側の2辺に両端が接し、前記長辺方向の一部に配置されていることを特徴する。
サイレンサは、上記構成とすることで、ダクト内の空気の流通の抵抗を低減しつつ、効率よく吸音することができる。特に、吸音材の厚みを厚くできるため、低周波の音を好適に抑制することができる。
ここで、前記吸音材の少なくとも2つは、前記ダクトの断面において、前記ダクトの短い側の両方の壁面に接していることが好ましい。これにより、吸音材を確実に保持することができる。
また、前記吸音材の少なくとも1つは、前記ダクトの前記空気の流通方向の全域に配置されることが好ましい。これにより、より多くの音を吸収することができ、音を小さくすることができる。
また、前記ダクトの内部に前記空気の流れ方向に延在して配置され、前記ダクトの断面において、前記ダクトの短辺に沿って配置されかつ、両端が前記ダクトの長辺と連結したスプリッタを有し、前記吸音材の少なくとも1つは、前記ダクトの断面において、前記スプリッタに接していることが好ましい。これにより、吸音材を確実に保持しつつ、配置領域を大きくすることができる。
上記の目的を達成するため、本発明は、室内の空気を調和させる空調システムであって、前記室内から空気を吸引する吸引ダクトと、前記吸引ダクトが吸引した空気を調整する空調機と、前記空調機から排出された空気を前記室内に排出する排気ダクトと、前記吸引ダクト及び前記排気ダクトの少なくとも一方の空気の流路の一部に配置された上記のいずれかに記載のサイレンサと、を有することを特徴とする。
空調システムは、上記構成とすることで、ダクト内の空気の流通の抵抗を低減しつつ、効率よく吸音することができる。また、空調システムは、ダクトの配置面積が小さい場合であっても効率よく低周波の音を低減することができる。
本発明によれば、ダクト内の空気の流通の抵抗を低減しつつ、効率よく吸音することができる効果を奏することができる。
図1は、実施形態1に係るサイレンサを有する空調システムの概略構成を示す模式図である。 図2Aは、実施形態1のサイレンサの上面図である。 図2Bは、実施形態1のサイレンサを給気口側から見た図である。 図3Aは、実施形態2のサイレンサの上面図である。 図3Bは、実施形態2のサイレンサを給気口側から見た図である。 図4Aは、実施形態3のサイレンサの上面図である。 図4Bは、実施形態3のサイレンサを給気口側から見た図である。 図5Aは、実施形態4のサイレンサの上面図である。 図5Bは、実施形態4のサイレンサを給気口側から見た図である。 図5Cは、実施形態4のサイレンサのA−A線断面図である。 図6は、解析例1のサイレンサの概略構成を示す斜視図である。 図7は、解析例2のサイレンサの概略構成を示す斜視図である。 図8は、垂直入射吸音率と厚さ及び流れ抵抗の関係を示すグラフである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含まれる。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るサイレンサを有する空調システムの概略構成を示す模式図である。図1に示す空調システム10は、部屋12、14の室内の空気を調和するシステムである。ここで、本実施形態の空調システム10は、例えば客船の客室の空気を調和するシステムとして用いることができる。この場合、例えば、部屋12が居室となり、部屋14が浴室となる。
空調システム10は、空調機16と、配管18と、サイレンサ21と、通風口26と、を有する。空調機16は、部屋12、14の空気を調和する機器である。具体的には、空調機16は、部屋12、14の空気を吸引し、吸引した空気を部屋12に排気することで循環させる。空調機16は、循環する際に空気に対して加熱、冷却、除湿、加湿、ホコリ除去、殺菌等を行うことで、部屋12、14の空気を調和し、室内環境を調整する。なお、空調機16は、送風機、熱交換器、フィルタ、コンプレッサ等を備える。
配管18は、空調機16の給気側の配管である。配管18は、一方の端部がサイレンサ21に接続され、他方の端部が空調機16に接続されている。サイレンサ21は、部屋14の床下に配置されている。したがって、空調システム10が配置されている部屋12と部屋14は、サイレンサ21が配置されている分、部屋14の方が部屋12よりも床が高くなっている。サイレンサ21は、吸音機能を有するダクトであり、部屋12と配管18とに接続されている。サイレンサ21は、部屋12と繋がっている開口が給気口30となり、給気口30とは離れた位置の開口が排気口32となる。排気口32は、配管18と接続されている。サイレンサ21は給気口30から吸気した部屋12の空気を排気口32から配管18に供給する。排気管18に供給された空気は、空調機16に供給される。サイレンサ21については、後述する。
ダクト24は、空調機16の排気側に接続された配管であり、空調機16から排出された空気を通風口26まで案内する。通風口26は、部屋12の天井に配置されている。通風口26は、部屋12とダクト24の両方に繋がっている。通風口26は、ダクト24から供給される空気を部屋12に排出させる。
空調システム10は、以上のような構成であり、サイレンサ21から吸引された部屋12の空気が配管18、空調機16、ダクト24、通風口26の順に通過して、部屋12に排出される。空調システム10は、このようにして部屋12の空気を循環させる。また、空調システム10は、空気の循環時に空調機16で空気に対して加熱、冷却、除湿、加湿、ホコリ除去、殺菌等を行うことで、部屋12の空気を調和させる。なお、部屋12と部屋14は、繋がっているため、部屋12の空気を調和させることで、部屋14の空気も調和される。
次に、図2A及び図2Bを用いて、サイレンサ21について説明する。図2Aは、実施形態1のサイレンサの上面図である。図2Bは、実施形態1のサイレンサを給気口側から見た図である。サイレンサ21は、吸音機能(消音機能)を備えるダクトである。サイレンサ21は、上述したように空調機16に空気を供給する配管(ダクト)の一部となる。サイレンサ21は、ダクト22と、吸音材50と、吸音材52と、を有する。
ダクト22は、中空の箱型の部材であり、給気口30と排気口32以外が閉じられた空間となる。給気口30は、部屋12と繋がっている。排気口32は、配管18と繋がっている。ダクト22は、給気口30から吸引した空気が内部の空間を通って、排気口32に到達し、排気口32から配管18に排出される。ダクト22は、上面34と、底面36と、側面38、40、42、44と、内部の空間が囲われている。上面34と底面36とは、対面している面であり、最も面積が大きい面となる。側面38と側面40とは、給気口30と繋がっている面であり、一方向に伸び細長い板状の部材である。側面42と側面44とは、排気口32と繋がっている面であり、一方向に伸び細長い板状の部材である。ダクト22は、側面38の給気口30と接していない面と側面44の排気口32と接していない面とが接している。ダクト22は、側面40の給気口30と接していない面と側面42の排気口32と接していない面とが接している。また、ダクト22は、上面34から見た形状において、側面38及び側面40と、側面42及び側面44とが直行している。したがって、ダクト22は、給気口30と排気口32とは、向きが90度異なっている。これにより、ダクト22を流れる空気の流路は、上面34から見た場合L字形状となる。なお、ダクト22は、側面38、40の延在方向が長く、側面42、44の延在方向が短くなる。また、ダクト22は、側面38側に排出口32が設けられている。これにより、上面34から見た面において、側面44が最も短い面となり、側面38よりも側面40が長い面となる。
また、ダクト22は、図2Bに示すように空気の流れに直交する面において、アスペクト比が1より大きい矩形形状、つまり長方形形状となる。具体的には、空気の流れ方向に直交する面(単に断面ともいう)において、側面38、40の長さよりも上面34及び底面36の長さの方が長くなる。本実施形態のダクト22は、断面における上面34と側面38との長さが大きく異なり、細長い形状である。
また、ダクト22は、上面34に側面38、40の延在方向に伸びた支持部材46が配置されている。支持部材46は、側面38と側面40との略中央に配置されている。支持部材46は、幅広の面の上面34を支持し、上面34の撓みを抑制する防撓材である。
吸音材50は、側面38の全面に接している。また吸音材50は、断面において、一方の端面が上面34に接し、他方の端面が底面36に接している。また、吸音材50は、断面において、給気口30の長手方向の一部、つまり、上面34、底面36の一部に配置されている。吸音材52は、側面40の全面に接している。また吸音材52は、断面において、一方の端面が上面34に接し、他方の端面が底面36に接している。また、吸音材52は、断面において、給気口30の長手方向の一部、つまり、上面34、底面36の一部に配置されている。吸音材50、52としては、グラスウールを用いることができる。
本実施形態のサイレンサ21及び空調システム10は、以上のようにサイレンサ21のダクト22の形状を断面のアスペクト比が1より大きい矩形形状とし、吸音材50、52を、ダクト22の長辺側の2辺に両端が接し、長辺方向の一部に配置されている配置とすることで、つまり短辺に沿った吸音材50、52のみを配置することで、吸音材の厚み(設置している面に直交する方向の厚み)を厚くできる。設置している面とは、吸音材50、52の両端が接している面をつなげた面である。サイレンサ21は、吸音材の厚みを厚くできることで、低周波の音を効率よく低減することができる。サイレンサ21は、短辺に沿った吸音材50、52のみを配置することで、本実施形態のようにダクト22が細長い形状等で、全周に吸音材50、52を配置できない、長辺方向に沿って配置できない場合も、好適に所望の低周波の音を低減することができる。また、サイレンサ21は、短辺に沿った吸音材50、52のみを配置することで、効率強く低周波の音を低減できるため、ダクト22の空気を流通させる機能の低下を抑えつつ、減音させることができる。
また、サイレンサ21は、吸音材50、52が、ダクト22の断面において、ダクト22の側面38、40(短い側の両方の壁面)に接していることで、吸音材50、52を好適に支持することができる。ここで、吸音材50、52は、音を吸収する形状であるため多孔質で変形しやすい部材となる。このため、吸音材50、52を壁面に配置して、3面で固定することで、変形を抑制することができ、吸音の効果をより大きくすることができる。
ここで、吸音効果は、下記式で算出することができる。ここで、Ld,Dd、Hdは、それぞれダクトの長さ[m]、幅[m]、高さ[m]である。つまりLdは、給気口30から排気口32までの距離となる。この場合ダクトの長さは、空気の流れに沿って測定する。ダクトの幅は、例えば、側面40から側面38までの距離である。ダクトの幅は、例えば、側面34から側面36までの距離である。αy、αzは、ダクト22に配置した幅方向、高さ方向の吸音材厚さに基づいた吸音率である。なお、厚さと吸音率との関係は、例えば、後述するグラフから算出することができる。Attsは、単位長さ当たりの減音率である。Attsyは、幅依存の単位長さ当たりの減音率である。Attszは、高さ依存の単位長さ当たりの減音率である。また、0.7は安全率である。
Attsy=4.3/Dd×(1−(1−αy)0.5)/(1+(1−αy)0.5
Attsz=4.3/Hd×(1−(1−αz)0.5)/(1+(1−αz)0.5
Atts=0.7×(Attsy+Attsz)
Att=Atts×Ld
上記式に示すように、吸音材は、厚みによって吸音率が変化する。なお、吸音材は、基本的に厚みを厚くするほど、吸音率が高くなる。また、吸音材は、吸音したい周波数に対応した厚み、具体的には、波長の1/4の厚みとすることで、対象の周波数の音を低減することができる。以上より、本実施形態のサイレンサは、厚みを厚くすることができるため、ダクトの形状に制約がある場合でも適切に所望の周波数の音を低減することができる。特に本実施形態のようにアスペクト比が大きく、断面の長さの差が大きい場合でも、サイレンサに適切な空間(吸音材が配置されていない領域)を確保しつつ、対象の周波数を好適に吸音させることができる。
また、本実施形態のように、支持部材46が配置された形状であっても、支持部材46が配置された位置とは異なる位置に防音材を配置することができる。また、撓みにくい位置に防音材を配置することができるため、防音材が変形して、吸音効果が低減することや、防音材が空気の通路を塞いでしまうことを抑制することができる。
(実施形態2)
図3Aは、実施形態2のサイレンサの上面図である。図3Bは、実施形態2のサイレンサを給気口側から見た図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。サイレンサ61は、吸音材60、60a、62、64、64aを有する。吸音材60は、吸音材50と同様の位置に配置されている。吸音材60aは、吸音材60の端部よりも側面44との接続部側に配置されている。吸音材60aは、上面35から見た場合、吸音材60の端部から側面44に向かうにしたがって幅が狭くなる三角形状となる。吸音材62は、吸音材52と同様の位置に配置されている。吸音材64は、断面において、一方の端面が上面34に接し、他方の端面が底面36に接している。また、吸音材52は、側面42に接している。吸音材64aは、吸音材64の端部よりも排気口32側に配置されている。吸音材64aは、上面34から見た場合、吸音材60の端部から排気口32に向かうにしたがって幅が狭くなる三角形状となる。サイレンサ61は、吸音材60a、64aを排気口32に向かうに従って、面積が徐々に減少する形状とすることで、吸音材60a、64aによって最小流路断面積が小さくならないように配置している。
このように、サイレンサ61は、吸音材60a、64、64aを配置することで、吸音材の配置体積、配置長さを大きくすることができ、吸音効果をより高くすることができる。また、吸音材60a、64、64aは、ダクト22内の空気の流れに沿って、吸音材60、62と同様の位置に配置しているため、空気の流れに対して圧力損失が増加することを抑制できる。具体的には、サイレンサ61は、最小流路断面積が低減しない位置に吸音材を配置することで、圧力損失が増加することを抑制できる。これにより、空気の流れやすさを維持しつつ、吸音効果を向上させることができる。
(実施形態3)
図4Aは、実施形態3のサイレンサの上面図である。図4Bは、実施形態3のサイレンサを給気口側から見た図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。サイレンサ71は、吸音材60、60a、72、74を有する。吸音材60、吸音材60aは、サイレンサ61と同様の構成である。吸音材72は、空気の流れ方向において側面40の一部に配置されている。また、吸音材72は、断面において、一方の端面が上面34に接し、他方の端面が底面36に接している。また、吸音材72は、断面において、給気口30の長手方向の一部、つまり、上面34、底面36の一部に配置されている。次に、吸音材74は、側面40の吸音材72が配置されている端部と、側面42の所定の位置と、を結んだ直線上に配置されている。吸音材74の空気が流れる側の端面は、空気が流れる流線αよりも外側の位置となる。また、吸音材74は、断面において、一方の端面が上面34に接し、他方の端面が底面36に接している。また、吸音材74は、断面において、給気口30の長手方向の一部、つまり、上面34、底面36の一部に配置されている。サイレンサ71は、吸音材74を流線αよりも外側に流線αに沿って配置することで流線αを変化させないようにしている。
このように、サイレンサ71は、吸音材72、74を配置することで、吸音材の配置体積、配置長さを大きくすることができ、吸音効果をより高くすることができる。また、吸音材72、74は、ダクト22内の空気の流線αに沿って配置しているため、空気の流れに対して圧力損失が増加することを抑制できる。これにより、空気の流れやすさを維持しつつ、吸音効果を向上させることができる。
(実施形態4)
図5Aは、実施形態4のサイレンサの上面図である。図5Bは、実施形態4のサイレンサを給気口側から見た図である。図5Cは、実施形態4のサイレンサのA−A線断面図である。以下の説明においては、上述した実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。サイレンサ81は、ダクト22の空間に上面34と底面36とを連結させるスプリッタ80が配置されている。スプリッタ80は、空気の流れ方向が長手方向となる向きで配置されている。
サイレンサ81は、吸音材60、60a、62、64、64a、82を有する。吸音材60、60a、62、64、64aは、サイレンサ61の各部と同様の構成である。吸音材82は、断面において、一方の端面が上面34に接し、他方の端面が底面36に接している。また、吸音材82は、スプリッタ80に接している。吸音材82は、スプリッタ80、上面34、底面36で3面が支持されている。
このように、サイレンサ81は、スプリッタ80を設けることで、ダクト22の撓み等の変形を抑制することができる。これにより、ダクト22が変形して、吸音材の形状が変形することを抑制できる。また、スプリッタ80に接して吸音材82を設けることで、変形しにくい位置に吸音材を配置することができる。また、スプリッタ80の周囲に設けることで空気の流れに対する影響が少ない位置に吸音材を配置することができる。これにより圧力損失の増加を少なくしつつ、吸音効果を向上させることができる。
なお、スプリッタは、本実施形態のように、ダクトの内部に空気の流れ方向(流線β)に延在して配置され、ダクトの断面において、ダクトの短辺に沿って配置されかつ、両端が前記ダクトの長辺と連結した形状とすることが好ましい。これにより、圧力損失の増加を抑制しつつ、変形を効果的に抑制することができる。
また、サイレンサは、吸音材の少なくとも1つが、ダクトの空気の流通方向の全域に配置されることが好ましい。これにより流通方向(流線の方向)の長さを長くすることができ、吸音効果をより高くすることができる。
また、上記実施形態では、サイレンサを、部屋14の床下のダクトに設けたが配置位置は限定されない。サイレンサの配置の向きは特に限定されない。例えば、サイレンサは、部屋14の側面に鉛直方向に延在する向きで配置してもよい。また、サイレンサは、天井側のダクトに配置してもよい。
また、上述した各実施形態に係るサイレンサを室内の空気を調和する空調機のダクトに適用して説明したが、サイレンサの配置位置はこれに限定されない。サイレンサは、空気を流通させるダクトであれば、いずれの設備でも適用することが可能である。例えば、外気を室内に取り入れるためのダクトに本実施形態のサイレンサを設けてもよい。なお、本実施形態のサイレンサは、ダクトの形状や、配置スペースに制限がある箇所に設ける場合により有効に利用できる。したがって、上記実施形態のように船の室内に接続されるダクトに設ける場合により顕著な効果を得ることができる。
(解析例)
図6は、解析例1のサイレンサの概略構成を示す斜視図である。図7は、解析例2のサイレンサの概略構成を示す斜視図である。図8は、垂直入射吸音率と厚さ及び流れ抵抗の関係を示すグラフである。以下、図6から図8を用いて、解析例を説明することで、本発明のサイレンサ及び空調システムについてより詳細に説明する。
図6に示す解析例1のサイレンサ100は、本実施形態の要件を満足しており、ダクト102の、断面において、吸音材104、106が短辺となる側面に沿って配置されている。つまり、吸音材104、106は、断面において、両端が長辺となる面と接している。サイレンサ100は、空気の流れる方向が矢印108となる。
図7に示す解析例2のサイレンサ110は、本実施形態の要件を満足しておらず、ダクト102の、断面において、吸音材112、114が長辺となる側面に沿って配置されている。つまり、吸音材112、114は、断面において、両端が短辺となる面と接している。サイレンサ110も、空気の流れる方向が矢印108となる。
このような解析例1、2の2つのサイレンサ100、110について、減音量ATTNについて検討した。なお、サイレンサ100、110は、ダクト102の形状と吸音材の体積は、同じとした。また、吸音材は、グラスウール24K(かさ密度24kg/m)とし、対象の周波数を250Hzとした。また、排気温度T=15℃、サイレンサ長さ(空気の流れ方向の長さ)L=0.7mとした。また、吸音材の断面積S=0.04mとした。
ここで、解析例1のサイレンサ100は、ダクト幅Ly+2b=0.5m、吸音材の厚みb=0.05m、開口部幅ly=0.4m、サイレンサ高さ0.1mとなる。これに対して、解析例2のサイレンサ110は、ダクト幅Ly+2b=0.1m、吸音材の厚みb=0.01m、開口部幅ly=0.08m、サイレンサ高さ0.5mとなる。
以上の関係を用いて、減音量ATTNは、下記式を用いて算出した。なお、Pは、ダクトの壁面と吸音材の表面で囲われる内周面の長さmである。解析例1は、P=1となり、解析例2では、P=1.16となる。また、垂直入射吸音率αは、図8に示すグラフから算出した。解析例1は、α=0.15となり、解析例2では、α=0.05となる。
Figure 2014081164
Figure 2014081164
Figure 2014081164
演算の結果、解析例1は、ATTNが1.3dBとなり、解析例2は、ATTNが0.3となった。以上より、吸音材を本実施形態の配置とすることで、効率よく吸音を行うことができることがわかる。
10 空調システム
12、14 部屋
16 空調機
18 配管
21、61、71、81、100、110 サイレンサ
22、24、102 ダクト
26 通風口
30 給気口
32 排気口
34 上面
36 底面
38、40、42、44側面
46 支持部材
50、52、60、60a、62、64、64a、72、74、82、104、106、112、114 吸音材
80 スプリッタ
108 流れ方向

Claims (5)

  1. 空気を流通させ、断面のアスペクト比が1より大きい矩形形状のダクトと、
    前記ダクトの設置される少なくとも1つの吸音材と、を有し、
    前記吸音材は、いずれも前記ダクトの断面において、前記ダクトの長辺側の2辺に両端が接し、前記長辺方向の一部に配置されていることを特徴するサイレンサ。
  2. 前記吸音材の少なくとも2つは、前記ダクトの断面において、前記ダクトの短い側の両方の壁面に接していることを特徴とする請求項1に記載のサイレンサ。
  3. 前記吸音材の少なくとも1つは、前記ダクトの前記空気の流通方向の全域に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のサイレンサ。
  4. 前記ダクトの内部に前記空気の流れ方向に延在して配置され、前記ダクトの断面において、前記ダクトの短辺に沿って配置されかつ、両端が前記ダクトの長辺と連結したスプリッタを有し、
    前記吸音材の少なくとも1つは、前記ダクトの断面において、前記スプリッタに接していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のサイレンサ。
  5. 室内の空気を調和させる空調システムであって、
    前記室内から空気を吸引する吸引ダクトと、
    前記吸引ダクトが吸引した空気を調整する空調機と、
    前記空調機から排出された空気を前記室内に排出する排気ダクトと、
    前記吸引ダクト及び前記排気ダクトの少なくとも一方の空気の流路の一部に配置された請求項1から4のいずれか一項に記載のサイレンサと、を有することを特徴とする空調システム。
JP2012230259A 2012-10-17 2012-10-17 サイレンサ及びこれを備える空調システム Pending JP2014081164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230259A JP2014081164A (ja) 2012-10-17 2012-10-17 サイレンサ及びこれを備える空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230259A JP2014081164A (ja) 2012-10-17 2012-10-17 サイレンサ及びこれを備える空調システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014081164A true JP2014081164A (ja) 2014-05-08

Family

ID=50785501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012230259A Pending JP2014081164A (ja) 2012-10-17 2012-10-17 サイレンサ及びこれを備える空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014081164A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201271A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 ヤンマー株式会社 船舶用空調装置
JP2020148355A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 三菱電機株式会社 換気口用部材

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63107499U (ja) * 1986-12-26 1988-07-11
JPH05164360A (ja) * 1991-12-19 1993-06-29 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JPH0791727A (ja) * 1993-09-17 1995-04-04 Hitachi Air Conditioning & Refrig Co Ltd 消音チャンバー
JPH07217980A (ja) * 1994-02-04 1995-08-18 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 給排気ダクト
JPH08145274A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Fujikura Ltd 送気ダクト

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63107499U (ja) * 1986-12-26 1988-07-11
JPH05164360A (ja) * 1991-12-19 1993-06-29 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JPH0791727A (ja) * 1993-09-17 1995-04-04 Hitachi Air Conditioning & Refrig Co Ltd 消音チャンバー
JPH07217980A (ja) * 1994-02-04 1995-08-18 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 給排気ダクト
JPH08145274A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Fujikura Ltd 送気ダクト

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201271A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 ヤンマー株式会社 船舶用空調装置
JP2020148355A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 三菱電機株式会社 換気口用部材
JP7095631B2 (ja) 2019-03-11 2022-07-05 三菱電機株式会社 換気口用部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8770340B2 (en) Sound-absorptive panel for an air handling system
EP3340236B1 (en) Soundproof structure, louver, and soundproof wall
CN108458467B (zh) 分离器以及包括该分离器的***
JP5643660B2 (ja) 鉄道車両
JP5022051B2 (ja) 機械の低騒音パッケージ
JP4410698B2 (ja) 電子機器収容箱
JP2005066309A (ja) 電気掃除機消音装置
KR20110102146A (ko) 필터 뱅크에 감음을 통합하기 위한 방법 및 시스템
KR20100134276A (ko) 음파의 흡음과 팽창에 의하여 감음이 일어나는 공조용 흡음팽창형 덕트소음기
JP5147508B2 (ja) 換気送風機
RU2275476C1 (ru) Шумозащитная конструкция
JP2014081164A (ja) サイレンサ及びこれを備える空調システム
JP6068848B2 (ja) 遮音パネル及びこれを備えた防音構造並びに防音室
JP2015113642A (ja) 遮音室
JP2008171078A (ja) ラックキャビネット及び冷却方法
KR101901174B1 (ko) 고성능 흡음형 소음기
JP5521648B2 (ja) 消音ボックス付送風機
CN203489449U (zh) 空调器的消音结构及空调器
CA2946129C (en) Discharge plenum for packaged hvac unit
JP3178228B2 (ja) 酸素濃縮装置
JP4864470B2 (ja) ダクト部品
TW201346205A (zh) 箱室裝置及隔熱板
JP2008281299A (ja) 吸音式クリーンルーム装置
JP4994018B2 (ja) 建物
JP2020101344A (ja) 空調システム収容構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160329