JP2014077456A - トラクションドライブ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊星ローラ機構を用いたトラクションドライブ機構において、軸線方向長さの増加を招くことなく、回転むらの発生を防止する。
【解決手段】リングローラ22の外周側でリングローラ22と連結された締結用リング部材47が複数のボルト92−1により周方向位置のそれぞれ異なる箇所でケーシング20に固定され、締結用リング部材47の各固定箇所の径方向内側に、リングローラ22の外周側への変形を許容するための空隙49が形成されている。リングローラ62の外周側でリングローラ62と連結された締結用リング部材87が複数のボルト92−1,92−2により周方向位置のそれぞれ異なる箇所でケーシング20に固定され、締結用リング部材87の各固定箇所の径方向内側に、リングローラ62の外周側への変形を許容するための空隙89が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊星ローラ機構を用いたトラクションドライブ機構に関する。
遊星ローラ機構を用いたトラクションドライブ機構の関連技術が下記特許文献1に開示されている。特許文献1のトラクションドライブ機構は、ハウジングの円筒内部に隙間嵌めされたリングローラと、リングローラと同心配置されたサンローラと、サンローラとリングローラとの間に圧接介装された複数の遊星ローラと、遊星ローラの公転により回転するキャリアとを備え、リングローラの遊星ローラ転送面の軸線方向両側に薄肉部を設け、この薄肉部より外側の部分をハウジングに回り止めしている。この薄肉部によって、遊星ローラ転送面部分が外側部分で拘束されずに径方向に変形可能となり、遊星ローラによるリングローラの変形個所が遊星ローラの公転に伴って円滑に移動するようにして、回転むらが生じないようにしている。
特開平6−174027号公報 特開2009−209959号公報
遊星ローラ機構においてトルク伝達を行う際には、サンローラとピニオンローラ(遊星ローラ)との接触部、及びピニオンローラとリングローラとの接触部に過大滑り(グロススリップ)が生じないように、トルク伝達に必要な押付力(法線方向の力)をこれらの接触部に作用させる必要がある。各接触部に押付力を作用させる際には、リングローラは、ピニオンローラからの反力を受けることで径方向外側へ弾性変形しようとする。リングローラを径方向外側へ変形させようとする力の大きさは、ピニオンローラとの接触部の周方向位置で最大となり、ピニオンローラとの接触部から離れるほど小さくなる。リングローラに対してピニオンローラが相対的に公転すると、ピニオンローラとリングローラとの接触部の周方向位置が周期的に変化するため、リングローラを径方向外側へ変形させようとする力が最大となる周方向位置が周期的に変化することで、リングローラに径方向へ変形させようとする力が繰り返し発生する。その際に、リングローラが径方向へ円滑に変形できないと、ピニオンローラの公転速度が変動して回転むらの原因となる。
特許文献1では、リングローラの遊星ローラ転送面の軸線方向両側に薄肉部を設けることで、遊星ローラによるリングローラの変形個所が遊星ローラの公転に伴って円滑に移動するようにして、回転むらが生じないようにしている。しかし、リングローラの遊星ローラ転送面の軸線方向両側に薄肉部を設け、この薄肉部より軸線方向両側の部分をハウジングに回り止めするため、機構全体の軸線方向長さが増加する。
本発明は、遊星ローラ機構を用いたトラクションドライブ機構において、軸線方向長さの増加を招くことなく、回転むらの発生を防止することを目的とする。
本発明に係るトラクションドライブ機構は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係るトラクションドライブ機構は、サンローラとリングローラとの間に遊星ローラが挟持された遊星ローラ機構を備えるトラクションドライブ機構であって、リングローラの外周側に、リングローラと連結された締結用リング部材が設けられ、締結用リング部材が周方向位置のそれぞれ異なる複数箇所で固定され、締結用リング部材の各固定箇所の径方向内側に、リングローラの外周側への変形を許容するための変形許容部がそれぞれ設けられていることを要旨とする。
本発明の一態様では、前記変形許容部として空隙が形成されていることが好適である。
本発明の一態様では、前記変形許容部が円弧状であることが好適である。
本発明の一態様では、前記変形許容部の円弧が、リングローラの外周と同じ向きの円弧であり、締結用リング部材の固定箇所の径方向内側に、前記変形許容部の円弧の中央部が位置することが好適である。
本発明の一態様では、締結用リング部材が複数のボルトにより周方向位置のそれぞれ異なる箇所で固定されており、複数のボルトが周方向に等間隔で配置されていることが好適である。
本発明によれば、遊星ローラ機構を用いたトラクションドライブ機構において、締結用リング部材の各固定箇所の径方向内側に設けられた変形許容部によりリングローラの外周側への変形が許容されることで、軸線方向長さの増加を招くことなく、回転むらの発生を防止することができる。
本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構の他の概略構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1〜3は本発明の実施形態に係るトラクションドライブ機構10の概略構成を示す図であり、図1は遊星ローラ機構12,52の中心軸方向(軸線方向)と直交する方向から見た断面図を示し、図2は図1のA−A断面図を示し、図3は図1のB−B断面図を示す。本実施形態に係るトラクションドライブ機構10は、互いに直列接続された2つの遊星ローラ機構12,52を備える。
遊星ローラ機構(第1遊星ローラ機構)12は、リングローラ(第1リングローラ)22と、リングローラ22の内周面32の内側(径方向内側)に配置されたサンローラ(第1サンローラ)21と、リングローラ22の周方向に沿って互いに間隔をおいて並べられ、各々がサンローラ21の外周面31とリングローラ22の内周面32との間にこれらと接触して挟持(挟圧保持)された複数のピニオンローラ(第1遊星ローラ)23と、各ピニオンローラ23を回転自在に支持するキャリア(第1キャリア)24と、を有する。複数のピニオンローラ23は、リングローラ22の周方向に関して互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)配置されている。サンローラ21、リングローラ22、及びキャリア24の中心軸(軸線)は互いに一致している。そして、ピニオンローラ23が自転するときの回転中心軸(軸線)はリングローラ22の中心軸と平行である。
遊星ローラ機構(第2遊星ローラ機構)52は、リングローラ22と軸線方向に近接して対向配置されたリングローラ(第2リングローラ)62と、リングローラ62の内周面72の内側(径方向内側)に配置されたサンローラ(第2サンローラ)61と、リングローラ62の周方向に沿って互いに間隔をおいて並べられ、各々がサンローラ61の外周面71とリングローラ62の内周面72との間にこれらと接触して挟持(挟圧保持)された複数のピニオンローラ(第2遊星ローラ)63と、各ピニオンローラ63を回転自在に支持するキャリア(第2キャリア)64と、を有する。複数のピニオンローラ63は、リングローラ62の周方向に関して互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)配置されている。サンローラ61、リングローラ62、及びキャリア64の中心軸(軸線)は互いに一致しており、さらに、サンローラ21、リングローラ22、及びキャリア24の中心軸(軸線)と一致している。そして、ピニオンローラ63が自転するときの回転中心軸(軸線)はリングローラ62の中心軸と平行である。図1〜3に示す例では、遊星ローラ機構52のサンローラ61が遊星ローラ機構12のキャリア24に機械的に連結されていることで、遊星ローラ機構12と遊星ローラ機構52とが機械的に直列接続されている。そして、リングローラ22,62同士がケーシング20(回転の固定された固定部材)に固定された状態で機械的に連結されている。
リングローラ22,62同士を機械的に連結するために、リングローラ22の外周側(径方向外側)には、締結用リング部材(第1締結用リング部材)47が設けられている。リングローラ22の外周面には、径方向外側へ(締結用リング部材47へ向けて)突出した複数(図2に示す例では6個)の連結部48がリングローラ22の周方向に沿って互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)配列されており、各連結部48の先端が締結用リング部材47に機械的に連結されていることで、リングローラ22と締結用リング部材47が周方向位置のそれぞれ異なる複数箇所(図2に示す例では6箇所)で機械的に連結されている。図1,2に示す例では、締結用リング部材47及び複数の連結部48が軸線方向に関するリングローラ22の一端部に設けられている。周方向に関して隣接する連結部48の間には空隙(第1空隙)49が形成されており、複数(図2に示す例では6個)の空隙49が周方向に沿って互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)配列されている。各空隙49は、隣接する連結部48の一方から他方に渡って周方向に沿って円弧状に形成され、リングローラ22の外周と同じ向きの円弧であり、径方向に関してはリングローラ22の外周面と締結用リング部材47との間に形成されている。締結用リング部材47には、複数(図2に示す例では6個)のボルト通し穴45が周方向に沿って互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)形成され、さらに、複数(図2に示す例では6個)の切り欠き46が周方向に沿って互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)形成され、周方向においてボルト通し穴45と切り欠き46が交互に互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)配置されている。各ボルト通し穴45は、連結部48に対して周方向位置をずらして配置されており、各ボルト通し穴45の径方向内側に空隙49が位置する。一方、各切り欠き46の周方向位置は連結部48と一致しており、各切り欠き46の径方向内側に連結部48が位置する。
同様に、リングローラ62の外周側(径方向外側)には、締結用リング部材(第2締結用リング部材)87が設けられており、締結用リング部材47と締結用リング部材87が軸線方向に関して対向配置されている。リングローラ62の外周面には、径方向外側へ(締結用リング部材87へ向けて)突出した複数(図3に示す例では12個)の連結部88がリングローラ62の周方向に沿って互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)配列されており、各連結部88の先端が締結用リング部材87に機械的に連結されていることで、リングローラ62と締結用リング部材87が周方向位置のそれぞれ異なる複数箇所(図3に示す例では12箇所)で機械的に連結されている。図1,3に示す例では、締結用リング部材87及び複数の連結部88が軸線方向に関するリングローラ62の他端部に設けられている。周方向に関して隣接する連結部88の間には空隙(第2空隙)89が形成されており、複数(図3に示す例では12個)の空隙89が周方向に沿って互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)配列されている。各空隙89は、隣接する連結部88の一方から他方に渡って周方向に沿って円弧状に形成され、リングローラ62の外周と同じ向きの円弧であり、径方向に関してはリングローラ62の外周面と締結用リング部材87との間に形成されている。締結用リング部材87には、複数(図3に示す例では12個)のボルト通し穴85−1,85−2が周方向に沿って互いに等間隔で(あるいはほぼ等間隔で)形成されている。各ボルト通し穴85−1,85−2は、連結部88に対して周方向位置をずらして配置されており、各ボルト通し穴85−1,85−2の径方向内側に空隙89が位置する。ボルト通し穴85−1は、軸線方向に関してボルト通し穴45と対向配置され、ボルト通し穴85−2は、軸線方向に関して切り欠き46と対向配置されている。ボルト通し穴45の総数はボルト通し穴85−1,85−2の総数よりも少なく、連結部48の総数は連結部88の総数よりも少なく、空隙49の総数は空隙89の総数よりも少ない。
締結用リング部材47と締結用リング部材87が合わされた状態で、締結部材としての複数(図1〜3に示す例では6個)のボルト92−1の各々がボルト通し穴45,85−1を通ってケーシング20に固定されることで、締結用リング部材47と締結用リング部材87が締結され、リングローラ22,62同士が機械的に連結された状態でケーシング20に固定される。さらに、複数(図1〜3に示す例では6個)のボルト92−2の各々が切り欠き46及びボルト通し穴85−2を通ってケーシング20に固定されることによっても、リングローラ62がケーシング20に固定される。これによって、締結用リング部材47が複数(図1〜3に示す例では6個)のボルト92−1により周方向位置のそれぞれ異なる箇所(図1〜3に示す例では6箇所)でケーシング20に固定され、締結用リング部材87が複数(図1〜3に示す例では12個)のボルト92−1,92−2により周方向位置のそれぞれ異なる箇所(図1〜3に示す例では12箇所)でケーシング20に固定される。締結用リング部材47のケーシング20への固定箇所(ボルト92−1)は周方向に等間隔で配置され、締結用リング部材87のケーシング20への固定箇所(ボルト92−1,92−2)は周方向に等間隔で配置される。空隙49は各ボルト92−1の径方向内側に位置し、空隙89は各ボルト92−1,92−2の径方向内側に位置する。各空隙49の周方向長さ(円弧長さ)L1は各ボルト92−1径よりも長く、締結用リング部材47の固定箇所(ボルト92−1)の径方向内側に、空隙49(円弧)の周方向に関する中央部分が位置する。各空隙89の周方向長さ(円弧長さ)L2は各ボルト92−1,92−2径よりも長く、締結用リング部材87の固定箇所(ボルト92−1,92−2)の径方向内側に、空隙89(円弧)の周方向に関する中央部分が位置する。そして、各空隙49の周方向長さ(円弧長さ)L1は、各空隙89の周方向長さ(円弧長さ)L2よりも長い。
遊星ローラ機構12,52(トラクションドライブ機構10)においては、ローラ同士の油膜を介した接触部に押付力(法線方向の力)が作用することで生じる油膜のせん断力(接線方向のトラクション力)によってトルク伝達を行うことが可能であるが、トルク伝達を行う際には、各接触部において過大滑り(グロススリップ)が生じないように、トルク伝達に必要な押付力(法線力)を各接触部に作用させる必要がある。遊星ローラ機構12において、サンローラ21の外周面31と各ピニオンローラ23の外周面33との接触部27、及び各ピニオンローラ23の外周面33とリングローラ22の内周面32との接触部28に押付力(法線力)を作用させるためには、例えば焼き嵌めや締まり嵌め等によってサンローラ21及び各ピニオンローラ23をリングローラ22の内側に嵌め込み、遊星ローラ機構12に締め代を生じさせる。この締め代によってリングローラ22が径方向外側へ弾性変形することで径方向内側(ピニオンローラ23側)への弾性力(復元力)が生じ、リングローラ22は、この弾性力によって各ピニオンローラ23をサンローラ21側へ押圧することで、接触部27,28に法線力を作用させることができる。同様に、遊星ローラ機構52においても、例えば焼き嵌めや締まり嵌め等によってサンローラ61及び各ピニオンローラ63をリングローラ62の内側に嵌め込み、遊星ローラ機構52に締め代を生じさせることで、サンローラ61の外周面71と各ピニオンローラ63の外周面73との接触部67、及び各ピニオンローラ63の外周面73とリングローラ62の内周面72との接触部68に押付力を作用させることができる。また、各接触部27,28,67,68に押付力を付加する既知の押付力付加機構を設けることもできる。このように、各接触部27,28,67,68に法線方向の力を作用させることで、各接触部27,28,67,68に接線方向のトラクション力を発生させることができ、サンローラ21と各ピニオンローラ23との間、各ピニオンローラ23とリングローラ22との間、サンローラ61と各ピニオンローラ63との間、及び各ピニオンローラ63とリングローラ62との間でトルク伝達をそれぞれ行うことができる。
本実施形態に係るトラクションドライブ機構10については、変速機構として用いることが可能である。図1〜3に示す例では、リングローラ22,62がケーシング20に固定され、リングローラ22,62の回転が拘束されているため、遊星ローラ機構12のサンローラ21と遊星ローラ機構52のキャリア64との間で動力を変速して伝達することができる。サンローラ21からキャリア64へ動力を伝達する場合は、トラクションドライブ機構10は、遊星ローラ機構12のサンローラ21に入力された動力を減速して遊星ローラ機構52のキャリア64から出力する減速機構として機能する。その際には、遊星ローラ機構12では、サンローラ21からキャリア24へ動力が減速して伝達され、遊星ローラ機構52では、キャリア24に連結されたサンローラ61からキャリア64へ動力が減速して伝達される。ただし、トラクションドライブ機構10を、遊星ローラ機構52のキャリア64に入力された動力を増速して遊星ローラ機構12のサンローラ21から出力する増速機構として機能させることも可能である。
遊星ローラ機構12において、接触部27,28に押付力を作用させる際には、リングローラ22は、各ピニオンローラ23からの反力を受けることで外周側(径方向外側)へ弾性変形しようとする。リングローラ22を径方向外側へ変形させようとする力の大きさは、周方向位置に応じて異なり、ピニオンローラ23との接触部28の周方向位置で最大となり、ピニオンローラ23との接触部28から離れるほど小さくなる。リングローラ22とキャリア24との間に相対回転が発生する(リングローラ22に対してピニオンローラ23が相対的に公転する)と、接触部28の周方向位置が周期的に変化するため、リングローラ22を径方向外側へ変形させようとする力が最大となる周方向位置が周期的に変化することで、リングローラ22に径方向へ変形させようとする力が繰り返し発生する。同様に、遊星ローラ機構52においても、接触部67,68に押付力を作用させる際には、リングローラ62に径方向へ変形させようとする力が繰り返し発生する。リングローラ22,62を径方向へ変形させようとする力に対して、リングローラ22,62が径方向へ円滑に変形できないと、ピニオンローラ23,63の公転速度が変動して回転むらの原因となったり、接触部27,28,67,68に作用する押付力が変動する原因となる。また、リングローラ22,62の径方向への変形がボルト92−1,92−2へ伝達されると、ボルト92−1,92−2の座面で摩擦が生じてボルト92−1,92−2が緩む原因となる。さらに、リングローラ22,62の径方向への変形がケーシング20に伝達されると、振動・騒音の原因となる。
これに対して本実施形態では、遊星ローラ機構12において、リングローラ22の外周における連結部48間の位置に空隙49が形成されていることで、リングローラ22の外周側(空隙49)への変形が許容される。これによって、ピニオンローラ23が空隙49の径方向内側の周方向位置にある状態でリングローラ22を径方向外側へ押圧するときは、リングローラ22(空隙49の径方向内側にある部分)が外周側(空隙49)へ円滑に変形する。さらに、ボルト92−1(締結箇所)は空隙49の径方向外側に配置され、連結部48に対して周方向位置をずらして配置されているため、ピニオンローラ23が連結部48の径方向内側の周方向位置にある状態でリングローラ22を径方向外側へ押圧するときも、リングローラ22(連結部48の径方向内側にある部分)が外周側へ円滑に変形する。したがって、ピニオンローラ23の公転速度の変動を抑制することができ、回転むらを防止することができるとともに、接触部27,28に作用する押付力の変動を抑制することができる。そして、リングローラ22の径方向への変形がボルト92−1へ伝達されるのを抑制することができ、ボルト92−1の緩みを防止することができる。さらに、リングローラ22の径方向への変形がケーシング20に伝達されるのを抑制することができ、振動・騒音を低減することができる。
同様に、遊星ローラ機構52においても、リングローラ62の外周における連結部88間の位置に空隙89が形成されていることで、リングローラ62の外周側(空隙89)への変形が許容される。これによって、ピニオンローラ63が空隙89の径方向内側の周方向位置にある状態でリングローラ62を径方向外側へ押圧するときは、リングローラ62(空隙89の径方向内側にある部分)が外周側(空隙89)へ円滑に変形する。さらに、ボルト92−1,92−2(締結箇所)は空隙89の径方向外側に配置され、連結部88に対して周方向位置をずらして配置されているため、ピニオンローラ63が連結部88の径方向内側の周方向位置にある状態でリングローラ62を径方向外側へ押圧するときも、リングローラ62(連結部88の径方向内側にある部分)が外周側へ円滑に変形する。したがって、回転むらを防止することができるとともに、接触部67,68に作用する押付力の変動を抑制することができる。そして、リングローラ62の径方向への変形がボルト92−1,92−2及びケーシング20へ伝達されるのを抑制することができ、ボルト92−1,92−2の緩みを防止することができるとともに、振動・騒音を低減することができる。
さらに、本実施形態では、ピニオンローラ23がリングローラ22を押圧する力に対してリングローラ22を外周側へ円滑に変形させるための空隙49をリングローラ22の外周側に設けることで、遊星ローラ機構12の軸線方向長さを短縮することができる。締結用リング部材47及び空隙49をリングローラ22の外周側に設ける場合は、締結用リング部材47とリングローラ22を連結部48により連結するため、空隙49をリングローラ22の全周に渡って設けることは困難であるが、空隙49をボルト92−1の径方向内側に設けることで、空隙49をリングローラ22の全周に渡って設けなくても、回転むらの発生及びボルト92−1の緩みを防止することができる。同様に、ピニオンローラ63がリングローラ62を押圧する力に対してリングローラ62を外周側へ円滑に変形させるための空隙89をリングローラ62の外周側に設けることで、遊星ローラ機構52の軸線方向長さを短縮することができる。締結用リング部材87及び空隙89をリングローラ62の外周側に設ける場合は、締結用リング部材87とリングローラ62を連結部88により連結するため、空隙89をリングローラ62の全周に渡って設けることは困難であるが、空隙89をボルト92−1,92−2の径方向内側に設けることで、空隙89をリングローラ62の全周に渡って設けなくても、回転むらの発生及びボルト92−1,92−2の緩みを防止することができる。したがって、本実施形態によれば、トラクションドライブ機構10全体の軸線方向長さを短縮することができる。さらに、空隙49,89を形成するための加工は容易であるため、加工容易な構成でピニオンローラ23,63がリングローラ22,62を押圧する力に対してリングローラ22,62を外周側へ円滑に変形させることができる。
さらに、本実施形態では、遊星ローラ機構12において、ボルト92−1(締結用リング部材47の固定箇所)の径方向内側に、ボルト92−1位置を中央としてボルト92−1径よりも長い円弧状の空隙49を周方向に沿って形成することで、ボルト92−1固定部周辺で発生するリングローラ22の変形応力を、応力拡散方向と逆向きの円弧状の空隙49でほとんどの応力拡散を包み込み、ボルト92−1固定部へ伝わりにくくすることができる。これによって、ボルト92−1の緩みを抑制しつつ、ボルト92−1固定部を中心にリングローラ22とボルト92−1固定部周辺の締結用リング部材47との接触を阻む状態に保つことができる。そのため、ボルト92−1固定部周辺のどこでリングローラ22が変形しても常に(リングローラ22とボルト92−1固定部周辺の締結用リング部材47との)離間状態を保ち、ボルト92−1固定部はリングローラ22の変形受けを行わなくて済むので、高剛性とはならず回転むらは発生しない。同様に、遊星ローラ機構52において、ボルト92−1,92−2(締結用リング部材87の固定箇所)の径方向内側に、ボルト92−1,92−2位置を中央としてボルト92−1,92−2径よりも長い円弧状の空隙89を周方向に沿って形成することで、ボルト92−1,92−2固定部周辺で発生するリングローラ62の変形応力を、応力拡散方向と逆向きの円弧状の空隙89でほとんどの応力拡散を包み込み、ボルト92−1,92−2固定部へ伝わりにくくすることができる。これによって、ボルト92−1,92−2の緩みを抑制しつつ、ボルト92−1,92−2固定部を中心にリングローラ62とボルト92−1,92−2固定部周辺の締結用リング部材87との接触を阻む状態に保つことができる。そのため、ボルト92−1,92−2固定部周辺のどこでリングローラ62が変形しても常に離間状態を保ち、ボルト92−1,92−2固定部はリングローラ62の変形受けを行わなくて済むので、高剛性とはならず回転むらは発生しない。
さらに、本実施形態では、遊星ローラ機構12において、複数のボルト92−1(締結用リング部材47の固定箇所)を周方向に等間隔で配置することで、どのボルト92−1でも、空隙49の変形許容部を最大に取ることができ、他のボルトから発せられる変形応力を最も伝わり難くすることができる。同時にどのボルト92−1でも同じような変形応力の伝わり方にもなるので、特定のボルトだけが早く緩くなるようなこともなく、(そのボルト数の中では)最大限の耐久性が得られ、さらに、回転むらも最大限に抑えることができる。同様に、遊星ローラ機構52において、複数のボルト92−1,92−2(締結用リング部材87の固定箇所)を周方向に等間隔で配置することで、どのボルト92−1,92−2でも、空隙89の変形許容部を最大に取ることができ、他のボルトから発せられる変形応力を最も伝わり難くすることができる。同時にどのボルト92−1,92−2でも同じような変形応力の伝わり方にもなるので、特定のボルトだけが早く緩くなるようなこともなく、最大限の耐久性が得られ、さらに、回転むらも最大限に抑えることができる。
また、本実施形態では、締結用リング部材47及び複数の連結部48を軸線方向に関するリングローラ22の一端部に設け、締結用リング部材87及び複数の連結部88を軸線方向に関するリングローラ62の他端部に設けることで、締結用リング部材47と締結用リング部材87を合わせて締結することができるので、シンプルな構成でリングローラ22,62同士を連結することができる。ただし、本実施形態では、締結用リング部材47及び複数の連結部48を軸線方向に関するリングローラ22の一端部以外に設けることも可能であり、締結用リング部材87及び複数の連結部88を軸線方向に関するリングローラ62の他端部以外に設けることも可能である。図4は、その一例として、締結用リング部材87及び複数の連結部88を軸線方向に関するリングローラ62の中央部に設けた例を示している。
なお、本実施形態では、遊星ローラ機構12に入力された動力が減速されて遊星ローラ機構52から出力されるため、高速段である遊星ローラ機構12のリングローラ22は、低速段である遊星ローラ機構52のリングローラ62と比較して、径方向への繰り返し変形が多くなり、振動・騒音の要因となりやすい。高速段の遊星ローラ機構12は低速段の遊星ローラ機構52よりも低トルクとなるため、高速段のリングローラ22の締結箇所の数を低速段のリングローラ62の締結箇所の数よりも減らして、高速段のリングローラ22の外周側に形成する空隙49の周方向長さ(円弧長さ)L1を低速段のリングローラ62の外周側に形成する空隙89の周方向長さ(円弧長さ)L2よりも長くすることが好ましい。これによって、高速段のリングローラ22が低速段のリングローラ62よりも外周側へ円滑に変形しやすくなり、高速段のリングローラ22の径方向への繰り返し変形による振動・騒音を低減することができる。
本実施形態では、空隙49の形状は、リングローラ22の外周面と曲率が等しい周方向に沿った円弧状でなくてもよい。例えば図5に示すように、空隙49の曲率をリングローラ22の外周面より大きくしてもよいし、図6に示すように、空隙49の曲率をリングローラ22の外周面より小さくしてもよい。また、例えば図7に示すように、空隙49の形状を、複数の直線をつなげた折れ線状にすることも可能であるし、図8に示すように、空隙49を複数に分割して形成することも可能である。同様に、空隙89の形状についても、リングローラ62の外周面と曲率が等しい周方向に沿った円弧状でなくてもよく、曲率をリングローラ22の外周面より大きくしてもよいし、曲率をリングローラ22の外周面より小さくしてもよいし、複数の直線をつなげた折れ線状にすることも可能であるし、複数に分割して形成することも可能である。
本実施形態では、リングローラ22,62の回転を許容し、サンローラ21,61をケーシング20に固定して回転を拘束することで、キャリア24とキャリア64との間で動力を変速して伝達することも可能である。その場合は、リングローラ22の内径とサンローラ21の外径との比を、リングローラ62の内径とサンローラ61の外径との比と異ならせる。
また、本実施形態では、遊星ローラ機構12,52のうち、遊星ローラ機構52を省略して遊星ローラ機構12だけの構成とすることも可能であるし、遊星ローラ機構12を省略して遊星ローラ機構52だけの構成とすることも可能である。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 トラクションドライブ機構、12,52 遊星ローラ機構、20 ケーシング、21,61 サンローラ、22,62 リングローラ、23,63 ピニオンローラ、24,64 キャリア、27,28,67,68 接触部、45,85−1,85−2 ボルト通し穴、46 切り欠き、47,87 締結用リング部材、48,88 連結部、49,89 空隙、92−1,92−2 ボルト。

Claims (5)

  1. サンローラとリングローラとの間に遊星ローラが挟持された遊星ローラ機構を備えるトラクションドライブ機構であって、
    リングローラの外周側に、リングローラと連結された締結用リング部材が設けられ、締結用リング部材が周方向位置のそれぞれ異なる複数箇所で固定され、
    締結用リング部材の各固定箇所の径方向内側に、リングローラの外周側への変形を許容するための変形許容部がそれぞれ設けられている、トラクションドライブ機構。
  2. 請求項1に記載のトラクションドライブ機構であって、
    前記変形許容部として空隙が形成されている、トラクションドライブ機構。
  3. 請求項1または2に記載のトラクションドライブ機構であって、
    前記変形許容部が円弧状である、トラクションドライブ機構。
  4. 請求項3に記載のトラクションドライブ機構であって、
    前記変形許容部の円弧が、リングローラの外周と同じ向きの円弧であり、
    締結用リング部材の固定箇所の径方向内側に、前記変形許容部の円弧の中央部が位置する、トラクションドライブ機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のトラクションドライブ機構であって、
    締結用リング部材が複数のボルトにより周方向位置のそれぞれ異なる箇所で固定されており、
    複数のボルトが周方向に等間隔で配置されている、トラクションドライブ機構。
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