JP2014069981A - 基板加工装置及び基板加工方法 - Google Patents

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博隆 小山
Akira Hara
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Abstract

【課題】加工歩留りの低下を抑止しつつ、加工時間を短縮することができる基板加工装置及び基板加工方法を提供する。
【解決手段】基板加工装置1は、基板の第1の表面に第1の保護膜を形成する膜形成部2と、第1の表面上の第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を第1の表面に形成するように第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する膜除去部3と、それらの基板露出部が形成された基板をエッチング液により処理し、隣接する二本の線状の凹部を第1の表面に形成する予備エッチング部4と、それらの凹部の間であって第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、基板の内部にクラック部又は変質部を形成する内部加工部5と、クラック部又は変質部が内部に形成された基板をエッチング液により処理して切断する本エッチング部6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、基板加工装置及び基板加工方法に関する。
基板加工装置は、脆性材料の基板(例えば、ガラス基板やシリコン基板、セラミック基板など)を所望の形状に切断する加工を行う装置である。この基板加工装置は、半導体装置や液晶表示装置などの電子部品の製造工程において広く用いられている。なお、ガラス基板の一例としては、強化ガラス基板(例えば、化学強化ガラス基板など)が挙げられる。化学強化ガラス基板とは、化学処理によってガラス基板の表面から深さ数十μmに応力発生層(強化層)を形成したガラス基板である。
通常、強化ガラス基板を切断する方法としては、そのガラス基板に耐エッチング液性を有するレジスト材(保護膜)を塗布し、露光及び現像工程を経て所望の形状のガラス基板露出部を形成し、その後、エッチング液によりガラス基板をエッチングして切断する方法が提案されている。また、露光及び現像工程を経ずに直接レジスト材をレーザ光により部分的に除去し、所望の形状のガラス基板露出部を形成する方法も提案されている。さらに、エッチング前に、レジスト材を用いずにレーザ光の照射によりガラス基板内部にマイクロクラックあるいは変質部を形成する方法も提案されている。
特開2005−219960号公報
本発明が解決しようとする課題は、加工歩留りの低下を抑止しつつ、加工時間を短縮することができる基板加工装置及び基板加工方法を提供することである。
実施形態に係る基板加工装置は、基板の第1の表面にレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する膜形成部と、第1の表面に形成された第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を第1の表面に形成するように第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する膜除去部と、第1の保護膜の部分除去により第1の表面に二本の線状の基板露出部が形成された基板をエッチング液により処理し、隣接する少なくとも二本の線状の凹部を第1の表面に形成する予備エッチング部と、第1の表面上の二本の線状の凹部の間であって第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、基板の内部にクラック部又は変質部を形成する内部加工部と、クラック部又は変質部が内部に形成された基板をエッチング液により処理して切断する本エッチング部とを備える。
実施形態に係る基板加工装置は、基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を第1の表面に形成するように第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する膜除去部と、第1の保護膜の部分除去により第1の表面に二本の線状の基板露出部が形成された基板がエッチング液により処理され、第1の表面に形成された隣接する少なくとも二本の線状の凹部の間であって第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、基板の内部にクラック部又は変質部を形成する内部加工部とを備える。
実施形態に係る基板加工方法は、基板の第1の表面にレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する工程と、第1の表面に形成された第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を第1の表面に形成するように第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する工程と、第1の保護膜の部分除去により第1の表面に二本の線状の基板露出部が形成された基板をエッチング液により処理し、隣接する少なくとも二本の線状の凹部を第1の表面に形成する工程と、第1の表面上の二本の線状の凹部の間であって第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、基板の内部にクラック部又は変質部を形成する工程と、クラック部又は変質部が内部に形成された基板をエッチング液により処理して切断する工程とを有する。
実施形態に係る基板加工方法は、基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を第1の表面に形成するように第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する工程と、第1の保護膜の部分除去により第1の表面に二本の線状の基板露出部が形成された基板がエッチング液により処理され、第1の表面に形成された隣接する少なくとも二本の線状の凹部の間であって第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、基板の内部にクラック部又は変質部を形成する工程とを有する。
本発明によれば、加工歩留りの低下を抑止しつつ、加工時間を短縮することができる。
実施形態に係る基板加工装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態に係る基板加工工程の流れを説明するための第1の工程断面図である。 実施形態に係る基板加工工程の流れを説明するための第2の工程断面図である。 実施形態に係る基板加工工程の流れを説明するための第3の工程断面図である。 実施形態に係る基板加工工程の流れを説明するための第4の工程断面図である。 実施形態に係る基板加工工程の流れを説明するための第5の工程断面図である。 実施形態に係る他の基板加工工程の流れの一部を説明するための工程断面図である。 実施形態に係る他の基板加工工程の流れの一部を説明するための工程断面図である。
実施の一形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、実施形態に係る基板加工装置1は、膜形成部2、膜除去部3、予備エッチング部4、内部加工部5及び本エッチング部6を備えている。これらの各部2〜6の間の搬送はロボットハンドリングやベルトコンベアなどの搬送部(図示せず)により行われる。以下、各部2〜6について図2乃至図6を参照しながら説明する(なお、加工対象物の一例として、ガラス基板を用いて説明する)。
膜形成部2は、図2に示すように、ガラス基板11の第1の表面M1に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜12をスピンコートやインクジェット塗布などの膜形成方法により形成し、さらに、第1の表面M1の反対面である第2の表面M2にも、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜13をスピンコートやインクジェット塗布などの膜形成方法により形成する(膜形成工程)。前述のようにガラス基板11は、互いに向かい合う第1の表面M1及び第2の表面M2を有している。このガラス基板11としては、例えば、強化層(応力発生層)を両面に有する強化ガラス基板(一例として、化学強化ガラス基板)などを用いることが可能である。また、第1の保護膜12や第2の保護膜13としては、例えば、レジスト材などを用いることが可能である。なお、高価なレジスト材を用いる必要はなく、耐エッチング液性の保護塗料にレーザ吸収剤を含有させたレジスト材を用いても良い。
膜除去部3は、図3に示すように、レーザ照射部3aを用いて、ガラス基板11の第1の表面M1上に形成された第1の保護膜12にレーザ光を照射し、ガラス基板11の第1の表面M1上の第1の保護膜12を所望の形状に部分的に除去する(膜除去工程)。このとき、膜除去部3は、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部M1a及びM1bを第1の表面M1に形成するように(すなわち、それらの基板露出部M1a及びM1bが第1の表面M1に生じるように)ガラス基板11の第1の表面M1上の第1の保護膜12を部分除去する。この工程では、除去対象となるものは第1の保護膜12であり、ガラス基板11は加工されない。このため、使用するレーザ光としては、第1の保護膜12により吸収され、ガラスに吸収されにくい波長のレーザ光を用いることが望ましい。
この膜除去工程により、第1の保護膜12は、少なくとも二本のスクライブ線(二本の線状の基板露出部M1a及びM1b)を所望の位置に有する形状にレーザスクライブされる。各スクライブ線は互いに沿って形成されており、それらのスクライブ線の間には保護膜が残留する。すなわち、ガラス基板11の第1の表面M1上の第1の保護膜12には二本の掘り込み部(溝)12a及び12bが形成され、これによって第1の表面M1が露出する二本の基板露出部M1a及びM1bが形成されることになる。このとき、二本の掘り込み部12a及び12bの間に残留保護膜12cが存在することになる。なお、前述の各スクライブ線は互いに平行であることが望ましいが、これに限るものではない。一本のスクライブ線の幅は例えば1mmより細く、二本のスクライブ線と残った保護膜の部分を合わせた幅は例えば10mmよりも細い。
予備エッチング部4は、第1の保護膜12が所望の形状に加工されたガラス基板11にエッチング液(ガラスを腐食するための液体)を供給し、ガラス基板11の第1の表面M1上の各基板露出部M1a及びM1bに対してガラス基板11の基板厚みよりも浅いエッチング処理を施し、図4に示すように、ガラス基板11の第1の表面M1上に二本の線状の凹部11a及び11bを形成する(予備エッチング工程)。なお、エッチング液の供給としては、ガラス基板11をエッチング液に浸しても、ガラス基板11にエッチング液をかけるようにしても良く、また、バッチ処理でも枚葉処理でもどちらの処理を用いても良い。ガラス基板11にエッチング液をかけて供給する場合には、ガラス基板11を回転させながらエッチング液を供給したり、あるいは、ガラス基板11をローラ搬送しながらエッチング液を供給したりするが、その供給方法は特に限定されるものではない。
この予備エッチング工程では、予備エッチングが等方性エッチングであるため、ガラス基板11の第1の表面M1上の第1の保護膜12の下に回り込む(あるいは広がる)ようにエッチングが進み、各凹部11a及び11bは断面半円形状となる。このとき、第1の表面M1上の残留保護膜12cもエッチングされて除去される。このようにして、ガラス基板11の第1の表面M1上の切断予定箇所には、隣接する二本の線状の凹部11a及び11bが形成される。
ここで、隣り合う二本のスクライブ線は近接しており、また、耐エッチング液性を有する第1の保護膜12は完全なエッチング耐性を有しているわけではないため、残留保護膜12cの幅を適切に設定すれば、前述の予備エッチング工程により残留保護膜12cは完全に除去される。ただし、残留保護膜12cが消失しない場合には、その残留保護膜12cに対しレーザ光を照射してレーザスクライブを行う除去工程を追加しても良く、あるいは、次の内部加工工程でのレーザ照射により残留保護膜12cを除去するようにしても良い。
内部加工部5は、図5に示すように、レーザ照射部5a及び集光レンズ5bを用いて、二本の線状の凹部11a及び11bの間であって第1の表面M1から所定の深さ(例えば、数十μm)に位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、ガラス基板11の内部にクラック部A1を形成する(内部加工工程)。このため、使用するレーザ光としては、ガラスに吸収されやすい波長のレーザ光を用いることが望ましい。なお、クラック部A1以外にも、エッチング液が浸透あるいは侵入するような変質部を形成するようにしても良い。
ここで、ガラス基板11の内部のみにクラック部A1を生じさせる場合には、ガラス基板11の厚さが薄くなると、レーザの集光部を極めて狭い焦点深度で極微小スポットに集光する必要がある。すなわち、集光角度が強い鈍角であることが必要となる(大きなNA:開口数を持つ必要がある)。ところが、ガラス基板11の内部に焦点を置く場合、集光角が鈍角であると、ガラス基板11の表面での反射率が上がり、レーザ光が内部に到達する率が下がることで加工が不可となる。すなわち、ガラス基板11の内部に狭い焦点深度で光軸方向のクラックを生じさせることは原理的に限界があり(入射角が臨界角を超えると全反射する)、加工が可能であってもガラス基板11の表面反射により相当のパワーロスが生じ、加工効率が極めて悪くなる。
しかしながら、前述のように並行する二本の線状の凹部11a及び11bの間に向けてレーザ光が照射されると、それぞれの凹部11a及び11bに対するレーザ光の入射角は相対的に垂直入射に近くなり(図5参照)、表面反射によるパワーロスを大幅に減らすことが可能となり、これは加工時間の短縮につながる。また、光学的にも二本の線状の凹部11a及び11bの間の部分にレーザ光が選択的に集光されることになる。これにより、レーザ加工は二本の線状の凹部11a及び11bの間が積極的に加工されることとなり、内部クラック(クラック部A1)もこの部分に選択的かつ効率的に形成される。
なお、ガラス基板11を水の中に漬けて、レーザ加工することも可能である。これは、水中の方が、空気中よりも反射率が少ないからパワーロスが少ないので、効率よくレーザ光がガラス基板11に照射されるためである。これにより、内部クラックを深堀することができることから、エッチング液が積極的に浸入し、エッチング効率が向上して切断時間が短時間になる。
本エッチング部6は、二本の線状の凹部11a及び11bが形成されたガラス基板11にエッチング液(ガラスを腐食するための液体)を供給し、ガラス基板11の第1の表面M1上の二本の線状の凹部11a及び11bに対してエッチング処理を施し、図6に示すように、第1の表面M1に一本の線状の凹部11cを形成しつつ、さらに、エッチングを進めてガラス基板11を切断する(本エッチング工程)。なお、エッチング液の供給としては、ガラス基板11をエッチング液に浸しても、ガラス基板11にエッチング液をかけるようにしても良く、また、バッチ処理でも枚葉処理でもどちらの処理を用いても良い。ガラス基板11にエッチング液をかけて供給する場合には、前述と同様に、ガラス基板11を回転させながらエッチング液を供給したり、あるいは、ガラス基板11をローラ搬送しながらエッチング液を供給したりするが、その供給方法は特に限定されるものではない。このエッチング工程後には、第1の保護膜12及び第2の保護膜13はガラス基板11から除去される。
この本エッチング工程では、エッチングがガラス基板11の内部のクラック部A1に到達すると、エッチング液がクラック部A1に侵入していき、このクラック部A1のエッチング速度が他の非クラック部分に比べ早くなる。さらに、エッチングはクラック部A1の深さ方向に進行していく。このようにエッチングの進行に伴い、ガラス基板11の内部のクラック部A1が選択的にエッチングされることになる。なお、クラック部A1自体はエッチングにより消失するため、クラック部A1の残留により品質が低下することはない。
このような基板加工工程によれば、ガラス基板11の内部のクラック部A1により、エッチング時間を短縮することが可能となり、加えて、内部クラック無しでエッチングを行ったときに生じるエッジ細りを回避することが可能となる。このため、分離時にエッジ細り部分から生じやすいチッピング(小さな欠け)、クラックによる基板強度低下及び整形研磨工程などを回避することが可能となるので、加工時間の短縮と同時に製品の品質や歩留りを改善することができる。また、通常では不可能であった集光状態を実現することによってガラス基板11の内部加工を行うことが可能となり、同時に、内部クラックが生じる方向及び部位を予備エッチングで形成した二本の線状の凹部11a及び11bの間に限定する制御を行うことができる。これらの凹部11a及び11bの間の部位は、最終的にエッチングにより除去される部分であるため、最終製品の品質や歩留りの向上につながるとともに、エッチング時間の短縮や工程の省略が可能となる。
以上説明したように、実施形態によれば、第1の保護膜12の部分除去により二本の線状の基板露出部M1a及びM1bが形成されたガラス基板11をエッチング液により処理し、隣接する少なくとも二本の線状の凹部11a及び11bをガラス基板11の第1の表面M1に形成し、その後、第1の表面M1上の二本の線状の凹部11a及び11bの間であって第1の表面M1から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、ガラス基板11の内部にクラック部(あるいは変質部)A1を形成する。これにより、ガラス基板11の内部でクラックが生じる方向及び部位が二本の線状の凹部11a及び11bの間に限定されるので、加工中のガラス基板11の破損(クラックや破砕など)を防止することができる。さらに、エッチングがガラス基板11の内部のクラック部A1に到達すると、エッチング液がクラック部A1に侵入していき、このクラック部A1のエッチング速度が他の非クラック部分に比べ早くなるので、エッチング時間を短縮することが可能となる。このようにして、加工歩留りの低下を抑止しつつ、エッチング時間、すなわち加工時間を短縮することができる。
なお、前述の実施形態においては、膜除去工程でガラス基板11の片面、すなわち第1の保護膜12に対してのみ二本のスクライブ線(二本の線状の基板露出部M1a及びM1b)を形成しているが、これに限るものではなく、例えば、第1の保護膜12及び第2の保護膜13の両方に二本のスクライブ線を形成するようにしても良い。なお、この場合、強化ガラスの応力不均衡を是正する意味では、両面を同時に同様の形状で加工することが望ましい。
ここで、このガラス基板11の両面に対する膜除去工程後には、前述と同様の処理がガラス基板11の両面に対して実行され、図7に示すように、ガラス基板11の第1の表面M1及び第2の表面M2に凹部11cが本エッチングにより形成され、それらがつながってガラス基板11が切断される。このようにガラス基板11の表裏面の両方からエッチング処理が行われるので、ガラス基板11を切断する切断時間を短縮することができる。なお、切断したガラス基板11の外周側面の凹凸が問題となる場合には、切断したガラス基板11の外周側面である切断面をエッチング液によりさらに処理し、図8に示すように、ガラス基板11の切断面を平坦に加工する。これにより、ガラス基板11の品質を向上させることができる。
また、前述の実施形態においては、並行する二本のスクライブ線を形成する説明を行っているが、これに限るものではなく、加工要求によってはさらに複数本のスクライブ線を形成しても良く、スクライブ線の本数は特に限定されるものではない。また、全ての部位で同じスクライブ線、同じ本数とする必要はなく、例えば、各スクライブ線の幅は適宜選択しても良いし、各スクライブ線の間隔も適宜選択しても良い。
また、前述の実施形態においては、脆性材料の基板である加工対象物として、ガラス基板11を用いて説明を行っているが、これに限るものではなく、例えば、シリコン基板やセラミック基板を用いる場合にも前述と同様の加工を行うことが可能である。なお、シリコン基板の切断時の破損の可能性は強化ガラス基板に比べると小さいが、最近のシリコン基板などでは、極めて薄厚の基板を切断する用途もあり、前述のような加工を適用することが可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 基板加工装置
2 膜形成部
3 膜除去部
4 予備エッチング部
5 内部加工部
6 本エッチング部
11 ガラス基板
11a 凹部
11b 凹部
12 第1の保護膜
13 第2の保護膜
A1 クラック部(あるいは変質部)
M1 第1の表面
M1a 基板露出部
M1b 基板露出部
M2 第2の表面

Claims (12)

  1. 基板の第1の表面にレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する膜形成部と、
    前記第1の表面に形成された第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を前記第1の表面に形成するように前記第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する膜除去部と、
    前記第1の保護膜の部分除去により前記第1の表面に前記二本の線状の基板露出部が形成された前記基板をエッチング液により処理し、隣接する少なくとも二本の線状の凹部を前記第1の表面に形成する予備エッチング部と、
    前記第1の表面上の前記二本の線状の凹部の間であって前記第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成する内部加工部と、
    前記クラック部又は前記変質部が内部に形成された前記基板をエッチング液により処理して切断する本エッチング部と、
    を備えることを特徴とする基板加工装置。
  2. 前記膜形成部は、前記第1の表面に前記第1の保護膜を形成することに加え、前記第1の表面の反対面である第2の表面にレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜を形成し、
    前記膜除去部は、前記第1の表面上の第1の保護膜を部分除去することに加え、前記第2の表面に形成された第2の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を前記第2の表面に形成するように前記第2の表面上の第2の保護膜を部分除去し、
    前記予備エッチング部は、前記第1の保護膜の部分除去及び前記第2の保護膜の部分除去により前記第1の表面及び前記第2の表面の両方にそれぞれ前記二本の線状の基板露出部が形成された前記基板をエッチング液により処理し、隣接する少なくとも二本の凹部を前記第1の表面及び前記第2の表面にそれぞれ形成し、
    前記内部加工部は、前記第1の表面上の前記二本の線状の凹部の間であって前記第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射することに加え、前記第2の表面上の前記二本の線状の凹部の間であって前記第2の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成することを特徴とする請求項1に記載の基板加工装置。
  3. 前記予備エッチング部は、前記エッチング液により、前記二本の線状の基板露出部の間に存在する残留保護膜を除去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板加工装置。
  4. 前記内部加工部は、前記レーザ光の照射により、前記二本の線状の基板露出部の間に存在する残留保護膜を除去することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板加工装置。
  5. 前記本エッチング部は、切断した前記基板の外周側面である切断面をエッチング液によりさらに処理することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の基板加工装置。
  6. 基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を前記第1の表面に形成するように前記第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する膜除去部と、
    前記第1の保護膜の部分除去により前記第1の表面に前記二本の線状の基板露出部が形成された前記基板がエッチング液により処理され、前記第1の表面に形成された隣接する少なくとも二本の線状の凹部の間であって前記第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成する内部加工部と、
    を備えることを特徴とする基板加工装置。
  7. 基板の第1の表面にレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する工程と、
    前記第1の表面に形成された第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を前記第1の表面に形成するように前記第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する工程と、
    前記第1の保護膜の部分除去により前記第1の表面に前記二本の線状の基板露出部が形成された前記基板をエッチング液により処理し、隣接する少なくとも二本の線状の凹部を前記第1の表面に形成する工程と、
    前記第1の表面上の前記二本の線状の凹部の間であって前記第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成する工程と、
    前記クラック部又は前記変質部が内部に形成された前記基板をエッチング液により処理して切断する工程と、
    を有することを特徴とする基板加工方法。
  8. 前記第1の保護膜を形成する工程では、前記第1の表面に前記第1の保護膜を形成することに加え、前記第1の表面の反対面である第2の表面にレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜を形成し、
    前記第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する工程では、前記第1の表面上の第1の保護膜を部分除去することに加え、前記第2の表面に形成された第2の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を前記第2の表面に形成するように前記第2の表面上の第2の保護膜を部分除去し、
    前記二本の線状の凹部を前記第1の表面に形成する工程では、前記第1の保護膜の部分除去及び前記第2の保護膜の部分除去により前記第1の表面及び前記第2の表面の両方にそれぞれ前記二本の線状の基板露出部が形成された前記基板をエッチング液により処理し、隣接する少なくとも二本の凹部を前記第1の表面及び前記第2の表面にそれぞれ形成し、
    前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成する工程では、前記第1の表面上の前記二本の線状の凹部の間であって前記第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射することに加え、前記第2の表面上の前記二本の線状の凹部の間であって前記第2の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成することを特徴とする請求項7に記載の基板加工方法。
  9. 前記二本の線状の凹部を前記第1の表面に形成する工程では、前記エッチング液により、前記二本の線状の基板露出部の間に存在する残留保護膜を除去することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の基板加工方法。
  10. 前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成する工程では、前記レーザ光の照射により、前記二本の線状の基板露出部の間に存在する残留保護膜を除去することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の基板加工方法。
  11. 切断した前記基板の外周側面である切断面をエッチング液により処理する工程をさらに有することを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか一項に記載の基板加工方法。
  12. 基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜にレーザ光を照射し、隣接する少なくとも二本の線状の基板露出部を前記第1の表面に形成するように前記第1の表面上の第1の保護膜を部分除去する工程と、
    前記第1の保護膜の部分除去により前記第1の表面に前記二本の線状の基板露出部が形成された前記基板がエッチング液により処理され、前記第1の表面に形成された隣接する少なくとも二本の線状の凹部の間であって前記第1の表面から所定の深さに位置する基板内部箇所にレーザ光を集光して照射し、前記基板の内部にクラック部又は変質部を形成する工程と、
    を有することを特徴とする基板加工方法。
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