JP6038573B2 - ガラス基板加工装置及びガラス基板加工方法 - Google Patents

ガラス基板加工装置及びガラス基板加工方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、ガラス基板加工装置及びガラス基板加工方法に関する。
ガラス基板加工装置は、強化ガラス基板(例えば、化学強化ガラス基板など)を所望の形状に切断する加工を行う装置である。このガラス基板加工装置は、半導体装置や液晶表示装置などの電子部品の製造工程において広く用いられている。なお、化学強化ガラス基板とは、化学処理によってガラス基板の表面から深さ数十μmに応力発生層(強化層)を形成したガラス基板である。
通常、化学強化ガラスを切断する方法としては、強化したガラス基板に耐エッチング液性を有するレジスト材(保護膜)を塗布し、露光及び現像工程を経て所望の形状のガラス基板露出部を形成し、その後、エッチング液によりガラス基板をエッチングして切断する方法が提案されている。また、露光及び現像工程を経ずに直接レジスト材(保護膜)をレーザ光により部分的に除去し、所望の形状のガラス基板露出部を形成し、その後、エッチング液によりガラス基板をエッチングして切断する方法も提案されている。
特開2009−292699号公報
本発明が解決しようとする課題は、加工歩留りを改善することができるガラス基板加工装置及びガラス基板加工方法を提供することである。
実施形態に係るガラス基板加工装置は、互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する第1の膜形成部と、ガラス基板の第1の表面に形成された第1の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、ガラス基板の第1の表面に形成された第1の保護膜を部分除去する第1の膜除去部と、第1の保護膜が第1の表面から部分除去されたガラス基板の第2の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜を形成する第2の膜形成部と、ガラス基板の第2の表面に形成された第2の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面であってガラス基板の第1の表面における第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、ガラス基板の第2の表面に形成された第2の保護膜を部分除去する第2の膜除去部と、第2の保護膜が第2の表面から部分除去されたガラス基板をエッチング液により処理するエッチング部とを備える。
実施形態に係るガラス基板加工装置は、互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、ガラス基板の第1の表面に形成された第1の保護膜を部分除去する第1の膜除去部と、ガラス基板の第2の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面であってガラス基板の第1の表面における第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、ガラス基板の第2の表面に形成された第2の保護膜を部分除去する第2の膜除去部とを備える。
実施形態に係るガラス基板加工方法は、互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する工程と、ガラス基板の第1の表面に形成された第1の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、ガラス基板の第1の表面に形成された第1の保護膜を部分除去する工程と、第1の保護膜が第1の表面から部分除去されたガラス基板の第2の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜を形成する工程と、ガラス基板の第2の表面に形成された第2の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面であってガラス基板の第1の表面における第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、ガラス基板の第2の表面に形成された第2の保護膜を部分除去する工程と、第2の保護膜が第2の表面から部分除去されたガラス基板をエッチング液により処理する工程とを有する。
実施形態に係るガラス基板加工方法は、互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、ガラス基板の第1の表面に形成された第1の保護膜を部分除去する工程と、ガラス基板の第2の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜におけるガラス基板側と反対側の面であってガラス基板の第1の表面における第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、ガラス基板の第2の表面に形成された第2の保護膜を部分除去する工程とを有する。
本発明によれば、加工歩留りを改善することができる。
第1の実施形態に係るガラス基板加工装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るガラス基板加工工程の流れを説明するための第1の工程断面図である。 第1の実施形態に係るガラス基板加工工程の流れを説明するための第2の工程断面図である。 第1の実施形態に係るガラス基板加工工程の流れを説明するための第3の工程断面図である。 図4に対する比較例を示す断面図である。 第1の実施形態に係るガラス基板加工工程の流れを説明するための第4の工程断面図である。 第1の実施形態に係るガラス基板加工工程の流れを説明するための第5の工程断面図である。 第1の実施形態に係るガラス基板加工工程の流れを説明するための第6の工程断面図である。 第2の実施形態に係るガラス基板加工装置の概略構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1乃至図8を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係るガラス基板加工装置1は、第1の膜形成部2、第1の膜除去部3、第2の膜形成部4、第2の膜除去部5及びエッチング部6を備えている。これらの各部2〜6の間の搬送はロボットハンドリングやベルトコンベアなどの搬送部(図示せず)により行われる。以下、各部2〜6について図2乃至図8を参照しながら説明する。
第1の膜形成部2は、図2に示すように、ガラス基板11の第1の表面M1に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜12をスピンコートやインクジェット塗布などの膜形成方法により形成する(第1の膜形成工程)。ガラス基板11は、互いに向かい合う第1の表面M1及び第2の表面M2を有している。このガラス基板11としては、例えば、強化層(応力発生層)を両面に有する強化ガラス基板(一例として、化学強化ガラス基板)などを用いることが可能であり、また、第1の保護膜12としては、例えば、レジスト材などを用いることが可能である。なお、高価なレジスト材を用いる必要はなく、耐エッチング液性の保護塗料にレーザ吸収剤を含有させたレジスト材を用いても良い。
第1の膜除去部3は、図3に示すように、レーザ照射部3aを用いて、ガラス基板11の第1の表面M1上に形成された第1の保護膜12におけるガラス基板11側と反対側の面(露出面)にレーザ光を照射し、ガラス基板11の第1の表面M1上の第1の保護膜12を所望の形状に部分的に除去する(第1の膜除去工程)。
この第1の膜除去工程により、第1の保護膜12は、後の工程であるエッチング工程においてガラス基板11、例えば強化層を選択的にエッチングするように所望の位置及び形状にレーザスクライブされる。これにより、図4に示すように、ガラス基板11の第1の表面M1上の第1の保護膜12に掘り込み部(溝)12aが形成され、第1の表面M1の露出部(ガラス基板露出部)M1aが形成される。なお、第1の保護膜12は、使用するレーザ光の波長を吸収する性質を持っている。また、その使用するレーザ光はガラスに吸収されにくい波長のレーザ光であることが望ましい。
ここで、第1の膜除去工程では、ガラス基板11の第1の表面M1上の第1の保護膜12は、図3に示すように、レーザ光の照射により照射側表面より徐々に加工されていく。このとき、レーザ光は第1の保護膜12の加工に消費されるため、ガラス基板11への影響はほとんど無い。その後、レーザ照射による加工が進み、図4に示すように、第1の保護膜12がほとんど無くなった時点でレーザ光がガラス基板11に届き、そのガラス基板11を加熱することになる。ただし、使用するレーザ光として、ガラスに吸収されにくい波長を有するレーザ光を選択すれば、加熱は小さくなる。
このとき、図5に示すように、裏側の第2の表面M2に保護膜21が形成されていると(比較例)、ガラス基板11を透過したレーザ光は第2の表面M2上の保護膜21も加工することになる。このとき、レーザ光はガラス基板11から保護膜21に入射し、その保護膜21におけるガラス基板11に直接接触している部分を加工するため、この加工で生じる熱は表側(レーザ照射側)の第1の保護膜12の加工時と異なって高温となる。このため、ガラス基板11への熱影響は極めて大きなものとなり、基板強度の低下やクラック22が発生してしまう(最悪の場合には破砕が発生してしまう)。これを避けるため、前述のレーザスクライブでは、図3及び図4に示すように、ガラス基板11の表側の第1の表面M1のみに第1の保護膜12が形成され、裏側の第2の表面M2には保護膜が無く、レーザ光は表側の第1の表面M1から照射されることになる。
第2の膜形成部4は、図6に示すように、第1の保護膜12が部分除去されたガラス基板11の第2の表面M2上に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜13をスピンコートやインクジェット塗布などの膜形成方法により形成する(第2の膜形成工程)。第2の保護膜13としては、前述の第1の保護膜12と同様に、例えば、レジスト材などを用いることが可能である。
第2の膜除去部5は、図7に示すように、レーザ照射部5aを用いて、ガラス基板11の第2の表面M2上に形成された第2の保護膜13におけるガラス基板11側と反対側の面(露出面)であってガラス基板11の第1の表面M1上における第1の保護膜12が除去された箇所(露出部M1a)に対向する箇所にレーザ光を照射し、ガラス基板11の第2の表面M2上の第2の保護膜13を所望の形状に部分的に除去する(第2の膜除去工程)。
このとき、第2の膜除去部5は、位置合わせ部5bを用いて、レーザ照射部5aにより出射されたレーザ光がガラス基板11の第1の表面M1における第1の保護膜12が除去された箇所に対向する箇所に入射するようにレーザ照射位置を調整する。位置合わせ部5bは、カメラなどの撮像部により第1の保護膜12の加工箇所を確認し、その加工箇所の位置を基準にしてレーザ照射位置を調整する。なお、第1の保護膜12の加工箇所を確認する以外にも、位置決めを可能とする基準となる目印をガラス基板11上に形成する機構及び工程を設け、その目印を撮像部により確認して基準とするようにしても良い。
この第2の膜除去工程により、第2の保護膜13は、後の工程であるエッチング工程においてガラス基板11、例えば強化層を選択的にエッチングするように所望の位置及び形状にレーザスクライブされる。これにより、図8に示すように、ガラス基板11の第2の表面M2上の第2の保護膜13に掘り込み部(溝)13aが形成され、第2の表面M2の露出部(ガラス基板露出部)M2aが形成される。なお、第2の保護膜13は、第1の保護膜12と同様、使用するレーザ光の波長を吸収する性質を持っている。また、その使用するレーザ光はガラスに吸収されにくい波長のレーザ光であることが望ましい。
ここで、第2の膜除去工程では、ガラス基板11の第2の表面M2上の第2の保護膜13は、図7に示すように、レーザ光の照射により照射側表面より徐々に加工されていく。このとき、レーザ光は第2の保護膜13の加工に消費されるため、ガラス基板11への影響はほとんど無い。その後、レーザ照射による加工が進み、図8に示すように、第2の保護膜13がほとんど無くなった時点でレーザ光がガラス基板11に届き、そのガラス基板11を加熱することになる。ただし、使用するレーザ光として、ガラスに吸収されにくい波長を有するレーザ光を選択すれば、加熱は小さくなる。
このとき、表側の第1の表面M1の露出部M1aに保護膜が存在していると、ガラス基板11を透過したレーザ光は第1の表面M1上の保護膜を加工することなる。このとき、レーザ光はガラス基板11から保護膜に入射し、その保護膜におけるガラス基板11に直接接触している部分を加工するため、この加工で生じる熱は裏側(レーザ照射側)の第2の保護膜13と異なって高温となる。このため、ガラス基板11への熱影響は極めて大きなものとなり、基板強度の低下やクラックが発生してしまう(最悪の場合には破砕が発生してしまう)。これを避けるため、前述のレーザスクライブでは、図6及び図7に示すように、ガラス基板11の裏側の第2の表面M2に第2の保護膜13が形成され、レーザ光はガラス基板11の第1の表面M1上における第1の保護膜12が除去された箇所(露出部M1a)に対向する箇所に照射されることになる。
すなわち、第2の膜除去工程時に、第1の膜除去工程により第1の保護膜12が除去されていない部分を裏面側からレーザスクライブすると、レーザの照射部分のみを見れば、両面に保護膜が形成されている状態となり、ガラス基板11への熱影響が避けられない。したがって、第2の膜除去工程を実施する際には、第1の膜除去工程により第1の保護膜12が除去された部分に加工部を一致させて行う必要がある。このため、レーザ照射位置は、位置合わせ部5bにより、レーザ照射部5aからのレーザ光がガラス基板11の第1の表面M1における第1の保護膜12が除去された箇所にガラス基板11を間にして対向する箇所に入射するように調整される。
エッチング部6は、第1の保護膜12及び第2の保護膜13が所望の形状に加工されたガラス基板11にエッチング液(ガラスを腐食するための液体)を供給して、ガラス基板11の両面の強化層(所定深さの強化層)をエッチング処理し、ガラス基板11の両面の強化層を部分的に除去する(エッチング工程)。これにより、第1の保護膜12及び第2の保護膜13により保護されていない強化層(強化層露出部分)が除去され、ガラス基板11のガラス材(通常の切断可能なガラス材)が部分的に露出する。その後、ガラス基板11はガラス材露出部分からカッターやブレードなどを用いた切断部によって切断される。これにより、ガラス基板11は所望の形状に切断されることになる。なお、カッターやブレードなどの切断部を用いず、エッチングを継続してガラス基板11を切断することも可能である。このようなエッチング工程後には、第1の保護膜12及び第2の保護膜13はガラス基板11から除去される。
ここで、前述のエッチング液の供給としては、ガラス基板11をエッチング液に浸しても、ガラス基板11にエッチング液をかけるようにしても良く、また、バッチ処理でも枚葉処理でもどちらの処理を用いても良い。ガラス基板11にエッチング液をかけて供給する場合には、ガラス基板11を回転させながらエッチング液を供給したり、あるいは、ガラス基板11をローラ搬送しながらエッチング液を供給したりするが、その供給方法は特に限定されるものではない。
このようなガラス基板加工工程において、レーザ照射の際、保護膜(第1の保護膜12又は第2の保護膜13)はガラス基板11の両面(第1の表面M1及び第2の表面M2)の両方に存在しておらず、どちらか一方の片面のみに存在することになる。また、レーザ照射方向は保護膜の露出面側から内部へ向かう方向である。第1の膜除去工程では、ガラス基板11の第1の表面M1のみに第1の保護膜12を形成し、その反対側の第2の表面M2には保護膜が無く、第1の表面M1側からレーザ光を照射する。第2の膜除去工程では、第2の表面M2の全面に第2の保護膜13を形成し、第2の表面M2側からレーザ光を照射する。このとき、所望の加工箇所の反対側すなわち第1の表面M1側は、第1の膜除去工程によって第1の保護膜12が除去済みであるので、レーザ光の照射箇所に限定して見ると、裏側には第2の保護膜13が形成されているが、表側には保護膜が無いことになる。このように、表側の第1の膜除去工程と裏側の第2の膜除去工程を分けることによって、片面ごとに膜除去工程(レーザスクライブ)が行われるので、ガラス基板11への熱影響を減らすことが可能となり、レーザスクライブによって生じるクラックなどの発生が激減するので、クラックなどの発生を防止しながらの膜除去を行うことができ、結果として、加工歩留りを改善することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ガラス基板11の第1の表面M1に第1の保護膜12を形成し、その第1の表面M1上の第1の保護膜12におけるガラス基板11側と反対側の面にレーザ光を照射して第1の保護膜12を部分除去し、その後、第1の保護膜12を部分除去したガラス基板11の第2の表面M2に第2の保護膜13を形成し、その第2の表面M2上の第2の保護膜13におけるガラス基板11側と反対側の面であってガラス基板11の第1の表面M1における第1の保護膜12が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射して第2の保護膜12を部分除去し、最後に、第2の保護膜12を部分除去したガラス基板11をエッチング液により処理する。したがって、レーザ光によりガラス基板11上の第1の保護膜12又は第2の保護膜13を除去する場合、レーザ光は第1の保護膜12又は第2の保護膜13を除去してガラス基板11に入射するが、そのガラス基板11におけるレーザ入射側と反対側の面には保護膜が存在していないため、そのままガラス基板11を透過することになる。このため、反対面の保護膜の存在に起因してレーザ光により熱が発生することが無くなり、そのガラス基板11への熱影響が軽減されるので、基板強度の低下やクラックの発生などを防止することが可能となり、ガラス基板11の加工歩留りを改善することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図9を参照して説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態で説明した部分と同一部分は同一符号で示し、その説明も省略する。
図9に示すように、第2の実施形態に係るガラス基板加工装置1は、第1の膜形成部2、第1の膜除去部3、第2の膜形成部4、第2の膜除去部5及びエッチング部6に加え、第1の洗浄部7及び第2の洗浄部8を備えている。これらの各部2〜8の間の搬送はロボットハンドリングやベルトコンベアなどの搬送部(図示せず)により行われる。なお、第1の洗浄部7及び第2の洗浄部8は両方ではなく片方だけ設けられても良い。
第1の洗浄部7は、第1の保護膜12が第1の表面M1上に形成されたガラス基板11の第2の表面M2を洗浄する。これにより、第1の表面M1上の第1の保護膜12を部分除去する工程の前に、第1の保護膜12が第1の表面M1上に形成されたガラス基板11の第2の表面M2を洗浄する工程が存在することになる。この洗浄工程後に第1の保護膜12が第1の表面M1から部分除去される。
第2の洗浄部8は、第1の保護膜12が第1の表面M1から部分除去されたガラス基板11の第1の表面M1を洗浄する。これにより、第2の表面M2上の第2の保護膜13を部分除去する工程の前に、第1の保護膜12が第1の表面M1から部分除去されたガラス基板11の第1の表面M1を洗浄する工程が存在することになる。この洗浄工程後に第2の保護膜13が第2の表面M2から部分除去される。
ここで、第1の表面M1上の第1の保護膜12を除去する場合、その裏面の第2の表面M2上に保護膜が存在しない状態であっても、加工飛散物や残留物などの付着物が存在していると、やはり第2の表面M2上に保護膜がある状態と同じとなり、レーザ光による熱がガラス基板11に直接接触している付着物の部分で発生するため、ガラス基板11への熱影響は極めて大きなものとなる。これは、ガラス基板11へのダメージの原因となるため、ガラス基板11におけるレーザ照射側と反対側の面、すなわち第2の表面M2をきれいに保つことが望ましい。また、第2の表面M2上の第2の保護膜13を除去する際も同様の理由からガラス基板11におけるレーザ照射側と反対側の面、すなわち第1の表面M1(特に、露出部M1a)をきれいに保つことが望ましい。
したがって、第1の表面M1上の第1の保護膜12を除去する前に、前述の第1の洗浄部7により、その裏面の第2の表面M2を洗浄することによって、ガラス基板11におけるレーザ照射側と反対側の面、すなわち第2の表面M2をきれいに保つことが可能となる。同じように、第2の表面M2上の第2の保護膜13を除去する前に、前述の第2の洗浄部8により、その反対面の第1の表面M1を洗浄することによって、ガラス基板11におけるレーザ照射側と反対側の面、すなわち第1の表面M1(特に、露出部M1a)をきれいに保つことが可能となる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第1の洗浄部7及び第2の洗浄部8を設けることによって、ガラス基板11におけるレーザ照射側と反対側の面がきれいに維持されるので、反対面の付着物の存在に起因してレーザ光により熱が発生することが無くなり、そのガラス基板11への熱影響が軽減されることになる。これにより、基板強度の低下やクラックの発生などを確実に防止することが可能となり、ガラス基板11の加工歩留りをより確実に改善することができる。
ここで、前述の第2の膜形成工程において、第2の保護膜13を裏側の第2の表面M2に形成する際に、回り込みなどにより表側の第1の表面M1(特に、露出部M1a)に保護膜が形成されると、前述と同様の理由によってガラス基板11へのダメージの原因となるため、避けなければならない。このため、第2の膜形成工程では、第2の保護膜13がガラス基板11の第2の表面M2から第1の表面M1に回り込むことを抑え、特に第1の表面M1上の第1の保護膜12に存在する掘り込み部12aに入り込むことを防いで第2の表面M2に第2の保護膜13を形成する。なお、第2の保護膜13がガラス基板11の第2の表面M2から第1の表面M1に回り込んでしまった場合には、その回り込んだ部分の第2の保護膜13を除去する。ここで、第2の保護膜13がガラス基板11の第2の表面M2から第1の表面M1に回り込むことを抑えるための具体例としては、スピンコータに回り込み防止カバーをつけて、そのスピンコータにより第2の表面M2に第2の保護膜13を形成する。
なお、前述の第1又は第2の実施形態においては、第1の膜形成部2及び第2の膜形成部4を設け、また、第1の膜除去部3及び第2の膜除去部5を設けているが、これに限るものではなく、例えば、第1の膜形成部2及び第2の膜形成部4として一台の膜形成部を共用するようにしても良く、また、第1の膜除去部3及び第2の膜除去部5として一台の膜除去部を共用するようにしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 ガラス基板加工装置
2 第1の膜形成部
3 第1の膜除去部
4 第2の膜形成部
5 第2の膜除去部
5b 位置合わせ部
6 エッチング部
7 第1の洗浄部
8 第1の洗浄部
11 ガラス基板
12 第1の保護膜
13 第2の保護膜
M1 第1の表面
M2 第2の表面

Claims (12)

  1. 互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する第1の膜形成部と、
    前記ガラス基板の第1の表面に形成された前記第1の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第1の表面に形成された前記第1の保護膜を部分除去する第1の膜除去部と、
    前記第1の保護膜が前記第1の表面から部分除去された前記ガラス基板の第2の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜を形成する第2の膜形成部と、
    前記ガラス基板の第2の表面に形成された前記第2の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面であって前記ガラス基板の第1の表面における前記第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第2の表面に形成された前記第2の保護膜を部分除去する第2の膜除去部と、
    前記第2の保護膜が前記第2の表面から部分除去された前記ガラス基板をエッチング液により処理するエッチング部と、
    を備えることを特徴とするガラス基板加工装置。
  2. 前記第1の保護膜が前記第1の表面に形成された前記ガラス基板の第2の表面を洗浄する洗浄部をさらに備え、
    前記第1の膜除去部は、前記第2の表面が洗浄された前記ガラス基板に対してレーザ光を照射することを特徴とする請求項1に記載のガラス基板加工装置。
  3. 前記第1の保護膜が前記第1の表面から部分除去された前記ガラス基板の第1の表面を
    洗浄する洗浄部をさらに備え、
    前記第2の膜除去部は、前記第1の表面が洗浄された前記ガラス基板に対してレーザ光を照射することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラス基板加工装置。
  4. 前記第2の膜形成部は、前記第2の保護膜が前記第2の表面から前記第1の表面に回り込むことを抑えて前記第2の表面に前記第2の保護膜を形成することを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか一項に記載のガラス基板加工装置。
  5. 前記第2の膜除去部は、前記ガラス基板の第1の表面における前記第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光の照射位置を合わせる位置合わせ部を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のガラス基板加工装置。
  6. 互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第1の表面に形成された前記第1の保護膜を部分除去する第1の膜除去部と、
    前記ガラス基板の第2の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面であって前記ガラス基板の第1の表面における前記第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第2の表面に形成された前記第2の保護膜を部分除去する第2の膜除去部と、
    を備えることを特徴とするガラス基板加工装置。
  7. 互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜を形成する工程と、
    前記ガラス基板の第1の表面に形成された前記第1の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第1の表面に形成された前記第1の保護膜を部分除去する工程と、
    前記第1の保護膜が前記第1の表面から部分除去された前記ガラス基板の第2の表面に、レーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜を形成する工程と、
    前記ガラス基板の第2の表面に形成された前記第2の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面であって前記ガラス基板の第1の表面における前記第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第2の表面に形成された前記第2の保護膜を部分除去する工程と、
    前記第2の保護膜が前記第2の表面から部分除去された前記ガラス基板をエッチング液により処理する工程と、
    を有することを特徴とするガラス基板加工方法。
  8. 前記第1の保護膜を部分除去する工程の前に、前記第1の保護膜が前記第1の表面に形成された前記ガラス基板の第2の表面を洗浄する工程をさらに有することを特徴とする請求項に記載のガラス基板加工方法。
  9. 前記第2の保護膜を部分除去する工程の前に、前記第1の保護膜が前記第1の表面から部分除去された前記ガラス基板の第1の表面を洗浄する工程をさらに有することを特徴とする請求項又は請求項に記載のガラス基板加工方法。
  10. 前記第2の保護膜を形成する工程では、前記第2の保護膜が前記第2の表面から前記第1の表面に回り込むことを抑えて前記第2の表面に前記第2の保護膜を形成することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一項に記載のガラス基板加工方法。
  11. 前記第2の保護膜を部分除去する工程では、前記ガラス基板の第1の表面における前記第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光の照射位置を合わせることを特徴とする請求項乃至請求項10のいずれか一項に記載のガラス基板加工方法。
  12. 互いに向かい合う第1の表面及び第2の表面を有するガラス基板の第1の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第1の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第1の表面に形成された前記第1の保護膜を部分除去する工程と、
    前記ガラス基板の第2の表面に形成されたレーザ光吸収性及び耐エッチング性を有する第2の保護膜における前記ガラス基板側と反対側の面であって前記ガラス基板の第1の表面における前記第1の保護膜が除去された箇所に対向する箇所にレーザ光を照射し、前記ガラス基板の第2の表面に形成された前記第2の保護膜を部分除去する工程と、
    を有することを特徴とするガラス基板加工方法。
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