JP2014067910A - 塗布膜形成装置、塗布膜形成方法、塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体 - Google Patents

塗布膜形成装置、塗布膜形成方法、塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】基板に対して塗布膜を形成するときに装置に異常が発生しても、速やかに再度の塗布膜の形成処理を行うことができる技術を提供すること。
【解決手段】保持部に保持された基板に、前記塗布液を供給する塗布液供給部と、前記保持部に保持された基板に前記塗布液が供給された後、当該基板を前記搬送機構に受け渡すまでの間に、前記塗布膜形成装置に発生する異常を検出する異常検出機構と、前記異常検出機構により異常が検出されたときに、前記保持部に保持された基板に前記塗布膜の溶剤を供給して、基板から塗布膜を除去するための溶剤供給部と、制御部と、を備えるように装置を構成する。前記制御部は、塗布膜が除去された基板に、再度塗布液を供給して塗布膜を形成するために前記制御信号を出力することで速やかに塗布膜の再形成を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置、塗布膜形成方法、前記塗布膜形成装置を含む塗布、現像装置、前記塗布膜形成方法を含む塗布、現像方法及び前記塗布膜形成方法を行うためのプログラムを格納した記憶媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおいては、基板である半導体ウエハ(以下、単にウエハと記載する)に例えばレジスト液などの塗布液を供給して塗布膜を形成する処理が行われる。多数枚のウエハが順番にこのような処理を行う塗布膜形成装置に搬送されて処理される。
このようにウエハの搬送及びウエハの処理が行われているときに、塗布膜形成装置にトラブルが発生し、処理が中断したり、異常な処理が行われたりする場合がある。このような場合、装置が正常な状態に復旧するまで、トラブルが発生した時点で処理中だったウエハは装置内で待機し、その後にウエハが格納されていたキャリアに戻される。
このようなウエハには、所望の塗布膜が形成されていないおそれがあるので、当該ウエハは処理済みのウエハの中から選別され、前記塗布膜形成装置とは異なる処理装置にてリワークと呼ばれる処理を受ける。リワークとはウエハに塗布膜の溶剤を供給し、ウエハに形成された塗布膜を除去する処理である。特許文献1にはこのようなリワークについて記載されている。また、塗布膜形成処理後に検査を行う場合がある。この検査により、前記処理装置にてリワークを行う必要があるウエハを選別する。リワークを受けたウエハは、塗布膜形成装置にて、塗布膜が再び形成される。
しかし、このようにリワークを行うべきウエハを選別することは手間や時間がかかるし、ウエハを塗布膜形成装置からリワーク用の処理装置に搬送して、さらに塗布膜形成装置に戻すことも手間や時間がかかる。結果としてウエハのスループットが低下する要因になるおそれがある。
特許第3455458(請求項6など)
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は基板に対して塗布膜を形成するときに装置に異常が発生しても、速やかに再度の塗布膜の形成処理を行うことができる技術を提供することである。
本発明の塗布膜形成装置は、
基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置において、
搬送機構により外部から受け渡された前記基板を保持する保持部と、
前記保持部に保持された基板に、前記塗布液を供給する塗布液供給部と、
前記保持部に保持された基板に前記塗布液が供給された後、当該基板を前記搬送機構に受け渡すまでの間に前記塗布膜形成装置に発生する異常を検出する異常検出機構と、
前記異常検出機構により異常が検出されたときに、前記保持部に保持された基板に前記塗布膜の溶剤を供給して、前記基板から塗布膜を除去するための溶剤供給部と、
前記塗布液供給部から前記基板への塗布液の供給を制御し、前記塗布膜が除去された基板に、再度塗布液を供給して塗布膜を形成するように制御信号を出力する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の基板にレジスト膜を形成し、前記露光されたレジスト膜に現像液を供給して現像する塗布、現像装置において、
前記レジスト膜、レジスト膜の上側または下側に形成される積層膜のいずれかの互いに同種の塗布膜を各々形成する第1の塗布膜形成モジュール及び第2の塗布膜形成モジュールと、
前記基板を複数格納するためのキャリアを載置する載置台と、
前記キャリアに格納される基板を、前記第1の塗布膜形成モジュール、第2の塗布膜形成モジュールに各々振り分けて搬送する往路側搬送機構と、
前記第1の塗布膜形成モジュール及び第2の塗布膜形成モジュールで処理され、更に露光された基板を、当該基板に前記現像液を供給して現像する現像モジュールを介して前記キャリアに戻すように搬送する復路側搬送機構と、
を備え、
前記第1の塗布膜形成モジュールは、基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置であり、
搬送機構により外部から受け渡された前記基板を保持する保持部と、
前記保持部に保持された基板に、前記塗布液を供給する塗布液供給部と、
前記保持部に保持された基板に前記塗布液が供給された後、当該基板を前記搬送機構に受け渡すまでの間に、前記塗布膜形成装置に発生する異常を検出する異常検出機構と、
前記塗布液供給部から前記基板への塗布液の供給を制御し、前記塗布膜が除去された基板に、再度塗布液を供給して塗布膜を形成するように制御信号を出力する制御部と、
を備え、
前記異常検出機構により当該第1の塗布膜形成モジュールに異常が検出されたときに、前記往路側搬送機構は、当該第1の塗布膜形成モジュールへ搬送されるように予め設定されていた後続の基板を、第2の塗布膜形成モジュールに搬送することを特徴とする。
本発明では、塗布液が供給された後、当該基板が外部に搬送されるまでの間に装置の異常を検出する異常検出機構が設けられ、異常が検出されたときには、基板に塗布膜の溶剤が供給されて、塗布膜が除去された後、再度塗布液が供給されて塗布膜が形成される。その結果として、塗布膜の除去処理が必要な基板を選別して、当該除去処理を行う専用の装置に搬送する手間が省ける。従って、速やかに塗布膜の再形成を行うことができ、スループットの向上を図ることができる。
本発明に係るレジスト膜形成モジュールを含んだ塗布、現像装置の横断平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。 前記塗布、現像装置の縦断側面図である。 前記レジスト膜形成モジュールの縦断側面図である。 前記レジスト膜形成モジュールに設けられるポンプの概略図である。 前記塗布、現像装置に設けられる制御部の構成図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作の概略フローチャートである。 前記レジスト膜形成モジュールの動作の概略フローチャートである。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作を示す説明図である。 前記レジスト膜形成モジュールの動作及びウエハの搬送動作を示すフローチャートである。 レジスト膜形成モジュールの異常発生時のウエハの搬送を示す概略図である。 レジスト膜形成モジュールの異常発生時のウエハの搬送を示す概略図である。 レジスト膜形成モジュールの異常発生時のウエハの搬送を示す概略図である。 レジスト膜形成モジュールの異常発生時のウエハの搬送を示す概略図である。 レジスト膜形成モジュールの異常発生時のウエハの搬送を示す概略図である。 前記レジスト膜形成モジュールに異常発生時のウエハの搬送状況を示す概略図である。 前記レジスト膜形成モジュールに異常発生時のウエハの搬送状況を示す概略図である。 他の塗布、現像装置の横断平面図である。 前記塗布、現像装置の概略縦断側面図である。 前記塗布、現像装置にて保護膜形成モジュールに異常発生時のウエハの搬送状況を示す概略図である。 前記塗布、現像装置にて保護膜形成モジュールに異常発生時のウエハの搬送状況を示す概略図である。
本発明の塗布膜形成装置が組み込まれた塗布、現像装置1について、その平面図、斜視図、概略縦断側面図である図1、図2、図3を夫々参照しながら説明する。塗布、現像装置1は、キャリアブロックD1と、処理ブロックD2と、インターフェイスブロックD3と、を直線状に接続して構成されている。以降の説明ではブロックD1〜D3の配列方向を前後方向とする。インターフェイスブロックD3には、さらに露光装置D4が接続されている。
キャリアブロックD1には、複数枚のウエハWからなるロットを格納したキャリアCが搬送され、キャリアCにはウエハWを各々格納するスロットが上下方向に設けられている。キャリアブロックD1は、前記キャリアCの載置台11と、開閉部12と、開閉部12を介してキャリアCからウエハWを搬送するための移載機構13とを備えている。塗布、現像装置1で処理を受けたウエハWは、このウエハWが格納されていたキャリアCのスロットに戻されるように前記移載機構13の動作が制御される。また前記スロットは、当該ウエハWが元々格納されていたスロットである。
処理ブロックD2は、ウエハWに液処理を行う第1〜第6の単位ブロックE1〜E6が下から順に積層されて構成されている。説明の便宜上ウエハWに下層側の反射防止膜を形成する処理を「BCT」、ウエハWにレジスト膜を形成する処理を「COT」、露光後のウエハWにレジストパターンを形成するための処理を「DEV」と夫々表現する場合がある。
この例では、図2に示すように下からBCT層、COT層、DEV層が2層ずつ積み上げられている。この例では、下からBCT層、COT層、DEV層が2層ずつ積み上げられており、COT層(E3、E4)を代表して図1を参照しながら説明する。キャリアブロックD1からインターフェイスブロックD3へ向かう搬送領域Rの左右の一方側には棚ユニットUが前後方向に配置され、他方側には夫々液処理モジュールである2つのレジスト膜形成モジュールが前後に並べて設けられている。前記レジスト膜形成モジュールは、本発明の塗布膜形成装置に相当し、ウエハWにレジスト液を供給してレジスト膜を形成する。レジスト膜形成モジュールについては後に詳しく説明する。また、以下の説明では、COT層E3、E4のレジスト膜形成モジュールを互いに区別するために、単位ブロックE3のレジスト膜形成モジュールをCOT3A、COT3B、単位ブロックE4のレジスト膜形成モジュールをCOT4A、COT4Bとして夫々示す。
前記搬送領域Rには、ウエハWを搬送する基板搬送機構である搬送アームF3が設けられている。この搬送アームF3は、進退自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在、且つ搬送領域Rの長さ方向に移動自在に構成されており、単位ブロックE3の各モジュール間でウエハWの受け渡しを行うことができる。また、前記6つの棚ユニットUは、搬送領域Rの長さ方向に沿って配列され、5つの棚ユニットUは、ウエハWの加熱処理を行う加熱モジュール21が例えば2段に積層されて構成されている。1つの棚ユニットUは、互いに積層された周縁露光モジュール22により構成される。この周縁露光モジュール22は、レジスト塗布後のウエハWの周縁部を露光する。
他の単位ブロックE1、E2、E5及びE6は、ウエハWに供給する薬液が異なること及び周縁露光モジュール22の代わりに加熱モジュール21が設けられることなどを除き、単位ブロックE3、E4と同様に構成される。単位ブロックE1、E2は、レジスト膜形成モジュールCOT3(3A,3B)、COT4(4A,4B)の代わりに反射防止膜形成モジュールを備え、単位ブロックE5、E6は、現像モジュールを備える。図3では各単位ブロックE1〜E6の搬送アームはF1〜F6として示している。搬送アームF1〜F4は往路側搬送機構に、搬送アームF5、F6は復路側搬送機構に夫々相当する。搬送アームF3、F4はレジスト膜形成モジュールCOTの外部からウエハWを当該レジスト膜形成モジュールCOTに受け渡し、当該ウエハWをレジスト膜形成モジュールCOTへと搬送する搬送機構である。なお、この例ではレジスト膜形成モジュールCOTにウエハWを搬送する搬送機構と、レジスト膜形成モジュールCOTからウエハWを搬出する搬送機構とが共通であるが、個別の搬送機構であってもよい。
処理ブロックD2におけるキャリアブロックD1側には、各単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT1と、タワーT1に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構である受け渡しアーム14とが設けられている。タワーT1は、互いに積層された複数のモジュールにより構成されており、単位ブロックE1〜E6の各高さに設けられるモジュールは、当該単位ブロックE1〜E6の各搬送アームF1〜F6との間でウエハWを受け渡すことができる。
これらのモジュールとしては、実際には各単位ブロックの高さ位置に設けられた受け渡しモジュールTRSと、ウエハWの温度調整を行う温調モジュールCPL、複数枚のウエハWを一時的に保管するバッファモジュールと、ウエハWの表面を疎水化する疎水化処理モジュールなどが設けられている。説明を簡素化するために、前記疎水化処理モジュール及び前記バッファモジュールについての図示は省略している。
インターフェイスブロックD3は単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT2、T3、T4を備えており、タワーT2とタワーT3に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構であるインターフェイスアーム15と、タワーT2とタワーT4に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構であるインターフェイスアーム16と、タワーT2と露光装置D4の間でウエハWの受け渡しを行うためのインターフェイスアーム17が設けられている。タワーT2は、受け渡しモジュールTRS、露光処理前の複数枚のウエハWを格納して滞留させるバッファモジュール23、露光処理後の複数枚のウエハWを格納するバッファモジュール、及びウエハWの温度調整を行う温調モジュールなどが互いに積層されて構成されている。ここでは、前記受け渡しモジュールTRS及びバッファモジュール23以外の図示を省略する。なお、タワーT3、T4にも夫々モジュールが設けられているが、ここでは説明を省略する。
この塗布、現像装置1及び露光装置D4からなるシステムのウエハWの搬送経路について説明する。ウエハWはロットごとにキャリアCから搬出される。つまり、一のロットのウエハWが全て払い出された後に他のロットのウエハWがキャリアCから搬出されるように設定されている。ここでは、レジスト膜形成モジュールCOT3、COT4にトラブルが起きていない通常時のウエハWの搬送を説明する。
ウエハWは、キャリアCから移載機構13により、処理ブロックD2におけるタワーT1の受け渡しモジュールTRS0に搬送される。この受け渡しモジュールTRS0からウエハWは、単位ブロックE1、E2に振り分けられて搬送される。例えばウエハWを単位ブロックE1に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE1に対応する受け渡しモジュールTRS1(搬送アームF1によりウエハWの受け渡しが可能な受け渡しモジュール)に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。またウエハWを単位ブロックE2に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE2に対応する受け渡しモジュールTRS2に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。これらのウエハWの受け渡しは受け渡しアーム14により行われる。
このように振り分けられたウエハWは、TRS1→CPL1(CPL2)→反射防止膜形成モジュール→加熱モジュール21→TRS1(TRS2)の順に搬送され、続いて受け渡しアーム14により単位ブロックE3に対応する受け渡しモジュールTRS3と、単位ブロックE4に対応する受け渡しモジュールTRS4とに振り分けられる。
このようにTRS3、TRS4に振り分けられたウエハWは、TRS3(TRS4)→CPL3(CPL4)→レジスト膜形成モジュールCOT3(COT4)→加熱モジュール21→周縁露光モジュール22→タワーT2のTRS31(TRS41)の順で搬送され、インターフェイスブロックD3をバッファモジュール23→CPL0の順で搬送された後、露光装置D4へ搬入される。露光後のウエハWは、タワーT2の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE5、E6に対応する受け渡しモジュールTRS51、TRS61に夫々搬送され、加熱モジュール21→現像モジュール→加熱モジュール21→タワーT1の受け渡しモジュールTRS5、TRS6に搬送された後、移載機構13を介してキャリアCに戻される。
前記バッファモジュール23では、先発ロットが全て露光装置D4に搬入された後、後発ロットが露光装置D4に搬入されるようにウエハWが滞留される。これは、例えば露光装置D4ではロットに応じたレクチルが用いられるようになっており、このレクチルの交換回数を抑えてスループットの低下を防ぐためである。通常時には同じロット内で、先に搬送されたウエハWと、次に搬送されたウエハWは互いに異なる単位ブロックEに搬送される。また、通常時において、同じロット内のウエハWはキャリアCから搬出された順に、露光装置D4への搬送が行われる。
続いて、塗布膜形成装置を構成するレジスト膜形成モジュールCOT3(3A、3B)、COT4(4A、4B)について説明する。これらのレジスト膜形成モジュールCOT3、COT4は、互いに同様の構成であり、ここでは代表して、レジスト膜形成モジュールCOT3Aについて、図4を参照しながら説明する。レジスト膜形成モジュールCOT3Aは、ウエハWを各々処理するための2つの処理部31と、これら処理部31、31に共用される複数のレジスト液供給ノズル32と、溶剤供給部を構成する溶剤供給ノズル33とを備えている。
処理部31は、ウエハWの裏面を吸着保持する基板保持部であるスピンチャック34と、スピンチャック34の周囲を囲むと共に上側が開口したカップ35とを備えている。図中36はカップ35内を排気する排気管、37はカップ内35の廃液除去用のポートである。38は、スピンチャック33と搬送アームF3との間でウエハWを受け渡すために昇降するピンである。スピンチャック34は、駆動機構39によりウエハWを水平に保持したまま、鉛直軸回りに回転する。この回転で生じる遠心力により、前記ノズル32、33からウエハWの中央部に供給されたレジスト、溶剤が夫々ウエハWの周縁部に広げられる、いわゆるスピンコーティングが行われる。
各レジスト液供給ノズル32は、配管401を介して各々異なるレジスト液供給部41に接続されている。各レジスト液供給部41からは、互いに異なる種類のレジスト液が供給される。レジスト液供給ノズル32とレジスト液供給部41との間には、上流側へ向けてバルブV1、流量計402がこの順に設けられる。流量計402は、配管401中のレジスト液の流量について検出し、この検出データを後述の制御部5に送信する。後述の制御部5は、このレジスト液の流量が許容範囲に収まっているか否かを判定し、モジュールCOT3Aの異常の有無を判定する。
図5は、レジスト液供給部41の構成を極めて概略的に示している。レジスト液供給部41は、下流側にレジスト液を圧送するレジスト液貯留部403、配管401に設けられるポンプ40、ポンプ40と貯留部403との間に介設されるバルブV2を備えている。ポンプ40はハウジング411と、ハウジング411内に設けられる流路形成部材412とを備えている。流路形成部材412はバルブV1またはV2が開いた状態において、ハウジング411の内圧によってその形状が変化する。その変形により流路形成部材412により構成されるレジスト液の流路413の容積が変化する。この容積変化により、ポンプ40は、上流側からのレジスト液の吸引、及び吸引したレジスト液の下流側への圧送を行うことができる。ハウジング411にはガス供給管414、排気管415が接続され、各管に介設されるバルブV3、V4の開閉によりハウジング411へのガス供給及びハウジング411からの排気が制御される。ハウジング411内には、ハウジング411の内圧を検出するための圧力センサ416が設けられている。
レジスト液供給ノズル32からのレジスト液の吐出が終了した吐出終了状態から、バルブV1が閉じ、バルブV2が開いた状態でハウジング411内の排気により流路413が拡張して、流路413にレジスト液が貯留され、バルブV2が閉じる。ハウジング411内の排気が停止し、ハウジング411にガスが供給され、ハウジング411の内圧が所定の値に整定されると、バルブV1が開かれてレジスト液がノズル32から吐出される。後述の制御部5は、このレジスト液吐出中の圧力センサ416による圧力検出値が許容範囲に収まっているか否かを判定することにより、ポンプ40の異常の有無を判定する。圧力センサ416、流量計402及び制御部5は異常検出機構を構成する。
図4に戻って説明する。溶剤供給ノズル33は配管を介して溶剤供給部43に接続されている。この溶剤供給部43は、溶剤の貯留部と、この貯留部の溶剤をノズル33へ圧送するポンプとを備えている。この溶剤は、前記レジスト液により形成されるレジスト膜を溶解することができる液体である。この溶剤供給ノズル33は、レジスト膜が形成されていないウエハWに溶剤を供給して、レジスト液のウエハW表面の濡れ性を高めるいわゆるプリウエットを行う役割と、レジスト膜が形成されたウエハWに溶剤を供給して当該レジスト膜を除去するリワークを行う役割とを有する。
ここで、このレジスト膜形成モジュールCOT3の動作の概略を説明しておくと、レジスト膜を形成するために前記レジスト液供給ノズル32を用いてレジスト液をウエハWに供給する。このレジスト液の供給中、制御部5が、前記流量計402及びポンプ40から送信されるデータに基づいて、レジスト液の流量及びポンプの異常の有無を監視する。そして、前記流量及びポンプのいずれかに異常が検出された場合には、前記溶剤供給ノズル33から前記溶剤がウエハWに供給され、当該レジスト膜が除去される。つまり、前記リワークが行われる。その後、再度のレジスト膜の形成を行うように設定されている場合は、前記ノズル32からレジスト液が再びウエハWに供給され、レジスト膜の再形成が行われる。リワーク及びレジスト膜の再形成は、後述のオペレータの設定と、異常の継続状況とによって繰り返される場合がある。
図4の説明を続けると、各処理部31のカップ35の外側には、上側が開口したカップ状の待機部44が設けられている。ウエハWに処理を行わないときに、待機部44はノズル32、33を格納する。ノズル32、33は支持体45を介して図1に示す駆動部46に接続され、待機部44とスピンチャック34に保持されたウエハW中央部上との間で移動することができる。図中47は、裏面側溶剤供給ノズルであり、ウエハWの裏面に付着したレジストを除去するために当該裏面に溶剤を供給する。図中48は周縁部溶剤供給ノズルであり、ウエハWの表面側周縁部のレジスト膜を除去するために、当該周縁部に溶剤を供給する。
続いて制御部5について、図6の構成図を参照しながら説明する。制御部5はコンピュータにより構成され、プログラム51を備えたプログラム格納部52、各種の演算を実行するCPU53を備えている。図中50はこれらプログラム格納部、CPU53が接続されるバスである。前記プログラム51には、制御部5から塗布膜形成モジュールCOTを含む塗布、現像装置1の各部に制御信号を送り、ウエハWの搬送を制御すると共に各モジュールでウエハWの処理を行うことができるようにステップ群が組まれている。プログラム格納部52は、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)メモリーカードなどの記憶媒体により構成され、プログラム51はこのような記憶媒体に格納された状態で制御部5にインストールされる。
制御部5は、記憶部からなるレシピ格納部54を備えている。レシピ格納部54には前記レジスト膜形成用のレシピ(図中J1、J2、J3・・・として表記)と、リワーク用のレシピ(図中K1、K2、K3・・・として表記)とが記憶されている。レジスト膜形成用のレシピは、装置1のオペレータがウエハWのロットごとに設定することができ、設定されたレシピに基づいて各ロットにレジスト膜の形成が行われる。具体的にはレジスト膜形成用のレシピは、使用するレジスト液の種類や、レジスト膜の形成中の各段階におけるウエハWの回転速度などを規定する。オペレータが設定したレジスト膜形成用のレシピは、ロットのIDに対応付けられて、レジスト膜形成用レシピ記憶部55に記憶される。この記憶部55に記憶されたレシピに基づいて、各ウエハWに最初のレジスト膜の形成処理及び再度のレジスト膜の形成処理が行われる。
また、リワーク用のレシピは、溶剤の吐出時間やウエハWの回転速度を規定する。このリワーク用のレシピは、後述するように各レジスト膜形成モジュールCOT3、COT4について、異常の種別ごとに設定することができる。異常の種別としては、この例では前記流量計402により検出されるレジスト液の流量が上限値より高くなる異常と、同流量が下限値より低くなる異常と、前記ポンプ40の圧力の異常とがある。
また、制御部5はアラーム出力部56を備えている。アラーム出力部56は例えばディスプレイにより構成されており、レジスト膜形成モジュールCOTに上記の各異常が起きた場合に、レジスト膜形成モジュールCOT3A、COT3B、COT4A、COT4Bのうち、どのモジュールで異常が起きたか、及び異常の種別は何かという情報をアラームとして表示する。なお、アラーム出力部56は、前記情報を画面表示する代わりに、音声として出力することによりオペレータに報知させる構成であってもよい。
続いて、設定表示部57について説明する。設定表示部57はディスプレイにより構成されており、オペレータはこの設定表示部57を参照しながら、レジスト膜形成モジュールCOT3、COT4に上記の異常が起きた場合に、これらのモジュールについて、その異常の種別ごとに当該異常に対する対処について設定する。
この異常への対処について説明するために、レジスト膜形成モジュールCOT3、COT4で異常が起きたときの動作について、さらに説明する。制御部5は異常が起きたレジスト膜形成モジュールCOT3、COT4について、通常に処理を行う通常処理モードから、リトライと呼ばれる動作を行うリトライモードに移行させる。このリトライは、異常が起きたモジュールを使用不可にするかしないかの指標とされる動作であり、オペレータは、前記異常に対する対処として、このリトライモードにおけるリトライの回数の上限値を設定することができる。
上記のように異常には、レジスト液の流量が上限値を超えた場合の異常(流量上限異常とする)、前記流量が下限値より低くなった場合の異常(流量下限異常とする)、及びレジスト液吐出時のポンプ40の圧力検出値が許容範囲外となる異常(以降、単にポンプの異常と記す場合がある)がある。これら各異常が起きたときのリトライについて個別に説明する。また、このリトライモードに移行する前のモジュールが正常に動作している状態を、通常処理モードと呼ぶことにして説明する。
先ず、流量異常(流量上限以上及び流量下限異常)が起きたときのリトライについて説明する。流量異常が発生し、通常処理モードからリトライモードに移行する。この流量異常時のリトライモードでは、通常処理モードと同様にウエハWにレジスト液が吐出されて処理が行われ、その流量について前記流量異常が発生したか否かが監視される。そして、流量異常が発生すれば前記レジスト液の吐出動作がリトライを行った回数としてカウントされ、リトライモードが継続される。つまり、リトライモード中は、レジスト液を吐出して流量の異常が検出される度に、リトライを行った回数としてカウントされる。前記リトライ回数が前記上限を超えるとモジュールが使用不可となる。リトライ中に前記流量の異常検出されなければ、リトライモードが解除される。
既述のようにレジスト膜の除去(リワーク)が行われた後、再度ウエハWに通常の処理時と同様にレジスト液が供給される。後述するように、このリワークを行ったウエハWに再度レジスト液を供給してレジスト膜を形成するか否かは、装置のオペレータが設定することができる。ここではレジスト膜の再形成が行われるように設定されたものとして、通常処理モード実行中に流量異常が検出された場合のレジスト膜形成モジュールCOTの動作を図7のフローチャートにまとめている。
前記流量上限異常または流量下限異常が検出されると(ステップX1)、モジュールCOTはリトライモードに移行して、リワークが行われた後(ステップX2)、リトライとしてウエハWに再度のレジスト液供給が行われる(ステップX3)。このリトライ実行中に流量上限異常及び流量下限異常が起きたか否か判定され(ステップX4)、これら流量異常が起きていないと判定されれば、モジュールはリトライモードから通常処理モードに復帰し、リトライ動作は終了される(ステップX5)。
ステップX4で、流量異常が起きたと判定されれば、続いて次にリトライを行うとした場合に、このリトライの回数が設定された上限回数を超えているか否かが判定される(ステップX6)。超えていないと判定した場合は、ステップX2に戻り、以降の各ステップが順次行われる。前記上限回数を超えたと判定された場合は、当該モジュールCOTは使用不可のモジュールとして設定される(ステップX7)。
先ず、ポンプ異常が起きたときのリトライについて説明する。ポンプ異常が発生し、通常処理モードからリトライモードに移行する。例えばレジスト液が吐出されて、図5に示すポンプ40の流路413が収縮し、バルブV2が閉じられた状態から、バルブV1が閉じられる。その後、バルブV4が所定の時間、開かれてハウジング411内の排気が行われた後、バルブV4の閉鎖及びバルブV3の開放によるハウジング411内へのガス供給が行われる。ハウジング411内の圧力が所定値に整定されると、バルブV3が閉じられ、ハウジング411内へのガス供給が停止する。このバルブV4から、バルブV3までの閉鎖までの一連の工程が、当該ポンプ異常が起きた場合のリトライの一例である。このリトライは、実際にウエハWにレジスト液を供給する場合に、ポンプ異常が起こるか否かを推定するための動作である。制御部5は、このリトライにおけるバルブV4の開放からハウジング411内の圧力が所定値に整定されるまでの整定時間を算出し、この整定時間が許容範囲か否かを判定する。それによって、ウエハWに対してリワーク及び再度のレジスト膜形成を行い、さらにモジュールCOTを通常処理モードに復帰させるか、モジュールCOTを使用不可のモジュールとして設定するかを決定する。
図8のフローチャートは、上記のように通常処理モード実行中にポンプ異常が検出された場合のレジスト膜形成モジュールCOTの動作をまとめたものである。流量異常時の説明と同様、レジスト膜の再形成が行われるように設定されているものとする。当該モジュールCOTにおいて、前記ポンプ異常が検出されると(ステップY1)、モジュールCOTはリトライモードに移行して、上記のリトライが行われる(ステップY2)このリトライ中、前記整定時間が許容範囲に収まるか否かが判定され(ステップY3)、許容範囲に収まると判定された場合は、モジュールCOTを通常処理モードに復帰させ(ステップY4)、リワークを行い(ステップY5)、再度のレジスト膜形成処理を行う(ステップY6)。ステップY3で、ポンプ異常が起きたと判定されれば、続いて次にリトライを行うとした場合に、このリトライの回数が設定された上限回数を超えているか否かが判定される(ステップY7)。超えていないと判定した場合は、ステップY2に戻り、以降の各ステップが順次行われる。前記上限回数を超えたと判定された場合は、当該モジュールCOTは使用不可のモジュールとして設定される(ステップY8)。
図6に戻って説明する。リトライの上限回数について補足すると、この上限回数は、レジスト膜形成モジュールCOTに発生する異常の種別ごとに設定することができる。
また、オペレータは前記異常が起きたときの対処として、異常の種別ごとに前記リワーク用のレシピ、及び再度のレジスト膜の形成(再処理)を行うか否かを設定することができる。さらにオペレータは異常の種別ごとに、再処理を行うように設定したウエハWについて、異常なウエハWとして取り扱うか、あるいは正常なウエハWとして取り扱うかを設定することができる。この正常なウエハW及び異常なウエハWについては後述する。
このように設定表示部57で表示される設定の内容は、制御部5に設けられる図示しない記憶部のデータに基づいて行われる。つまり、オペレータはこの記憶部のデータを変更することで、異常発生時の対処についての各設定を行うことができる。これらの異常発生時の対処の設定は、図示しない設定部からオペレータが任意に行うことができる。
図6中58は各ウエハWの状態を記憶する記憶部であり、各ロットのウエハWが正常であるか、異常であるかについて記憶される。また、正常なウエハWについては、レジスト膜形成モジュールCOTで再処理が行われたか否かについての情報も記憶される。このように記憶部58へ記憶される各ウエハWのデータは、前記設定表示部57の設定に対応する。
具体的に説明すると、再処理を行ったウエハWについて、正常なウエハWとして取り扱うように設定したものは、正常なウエハWである旨と再処理を行った旨とが記憶される。再処理を行ったウエハWについて、異常なウエハWとして取り扱うように設定したものは、異常である旨が記憶される。再処理を行わないように設定したウエハWは、異常なウエハWとして記憶される。レジスト膜の形成処理中に、当該処理を行うレジスト膜形成モジュールCOTに異常が発生しなかったウエハWについては、正常なウエハWである旨と再処理が行われなかった旨とが記憶される。この記憶部58のデータに従って、レジスト膜形成モジュールCOT3、COT4以降のウエハWの搬送が行われる。
正常なウエハWとして記憶されているウエハWについては、通常時と同様に露光処理、現像処理が行われてからキャリアCに戻るようにウエハWが搬送される。異常なウエハWとして記憶されているウエハWについては、当該ウエハWは、インターフェイスブロックD3のタワーT2から露光装置D4へ搬入されず、タワーT2の受け渡しモジュールTRS51、TRS61を介して単位ブロックE5、E6に搬送され、加熱モジュールや現像モジュールに搬送されずにタワーT1に搬送されてキャリアCに戻される。つまり、露光処理及び現像処理を受けずにキャリアCに戻される。
また、制御部5には、搬送制御を行うためのデータが記憶される記憶部59が設けられている。この搬送制御用の記憶部59に記憶されるデータに基づいて、レジスト膜形成モジュールCOT3、COT4に異常が発生したときに、同じロット内において、後からキャリアCから払い出されたウエハW(後発ウエハW)が、先にキャリアCから払い出されたウエハW(先発ウエハW)を追い越して、レジスト膜形成モジュールCOTよりも後段のモジュールへと搬送されるようにするか否かが制御される。また、そのような追い越しを行うか否かの設定により、異常が発生したモジュールCOTに搬送するように設定されていたウエハWの搬送経路が変更されるタイミングが変化する。このタイミングの変化については後述する。さらにこの記憶部59には同じロット内において、後発ウエハWが先発ウエハWを追い越して露光装置D4に搬入されるか否かについてのデータも記憶される。
これらの制御部5の各記憶部のデータは、当該制御部5に設けられる図示しない設定部より、装置1のオペレータが自在に更新することができる。
続いてこの塗布、現像装置1において、同じロットのウエハWがレジスト膜形成モジュールCOT3A、COT3Bに振り分けられて搬送されているときに、レジスト膜形成モジュールCOT3Aにポンプ異常が発生した場合の当該モジュールCOT3Aの動作及び各ウエハWの搬送について説明する。図9〜図16は、当該レジスト膜形成モジュールCOT3Aでの動作であり、図17は、モジュールCOT3AでのウエハWの処理及び他のウエハWの搬送を示すフローチャートである。また、ここでは、レジスト膜形成モジュールCOTにおいて同じロット内のウエハWの追い越しができるように設定されているものとし、ウエハWの追い越しの状況を示す図18〜図20も参照しながら説明する。この追い越しの説明のために、ここではレジスト膜形成モジュールCOT3Aに搬送されるように設定された、互いに同じロットのウエハWをウエハW1、W2としている。ウエハW1が、先にキャリアCから払い出された先発ウエハ、ウエハW2が後からキャリアCから払い出された後発ウエハである。
搬送アームF3により、ウエハW1がレジスト膜形成モジュールCOT3Aに搬入され、昇降ピン38を介してスピンチャック34にウエハWが受け渡される(図18)。待機部44で待機していた溶剤供給ノズル33がウエハW1の中心部上に移動し、ウエハW1が回転すると共に溶剤がウエハW1の中心部に供給されてウエハW1への最初のレジスト膜の形成処理が開始される。スピンコーティングにより溶剤がウエハW1の周縁部へと行き渡ると共にレジスト液供給ノズル32がウエハW1の中心部上に移動し、レジスト液61がウエハW1に供給される(図9)。この溶剤供給時及びレジスト液供給時のウエハW1の回転速度は、前記ウエハW1のロットについて予め設定したレジスト膜形成用のレシピに従って行われる。また、使用されるレジスト液についても、前記レシピで指定されたレジスト液が用いられる。
レジスト液供給中、制御部5は、ポンプ40の圧力検出部から送信されるデータ及び流量計402から送信されるデータに基づき、ポンプ40の異常及びレジスト液の流量の異常の有無について監視する。ここでは上記のようにポンプ40異常が発生したものとする。制御部5は、アラーム出力部56によりポンプ40の動作に異常が有った旨のアラームを出力する(図17のフローチャート中のステップS1、図8のフローのステップY1に相当)。レジスト膜形成モジュールCOT3Aは、通常処理モードからリトライモードに移行すると共に、図19に示すように後続のウエハW2以下、レジスト膜形成モジュールCOT3Aに搬入されるように設定されていたウエハWが、異常が発生していないレジスト膜形成モジュールCOT3Bへ搬送されるように設定される。
レジスト液の吐出終了後、ウエハW1の回転が停止し、当該ウエハW1に対する処理が一旦停止して、当該ウエハW1はレジスト膜形成モジュールCOT3Aに置き去り状態となる(ステップS2)。その一方で、図20に示すようにウエハW2は、置き去りとなったウエハW1を追い越してモジュールCOTよりも後段のモジュールへ搬送されて処理される(ステップS3)。このように先発ウエハWを追い越した後発ウエハWの搬送については後に詳しく説明する。
このようにウエハW2の搬送が行われる一方で、レジスト膜形成モジュールCOT3Aでは、ポンプ40のリトライが行われる(ステップS4)。予め設定した回数の上限以下の範囲で、前記リトライが繰り返され、リトライ中に異常が解消されるか否か判定される(ステップS5)。このステップS4、S5は、上記の図8のフローで示したステップY2、Y3、Y7に相当する。ここではリトライ中に異常が解消され、図8のステップY4として示したように、モジュールCOT3Aがリトライモードから通常処理モードに復帰したものとする。制御部5は、アラーム出力部56からのアラーム出力を停止する。そして、ウエハW1、W2が属するロットのウエハのうち、当該レジスト膜形成モジュールCOT3Aに未搬入のウエハについて、レジスト膜形成モジュールCOT3Aに異常が発生する前と同じく、2つのレジスト膜形成モジュールCOT3A、COT3Bに振り分けられて搬送されるように設定される。
そして、レジスト膜形成モジュールCOT3Aにおいて、置き去りになったウエハW1の中心部上へ溶剤供給ノズル33が移動し(図10)、予め設定したリワーク用レシピに従って、ウエハWが回転すると共に当該中心部上に溶剤62が供給され、リワークが開始される(ステップS6、図11)。前記溶剤62はスピンコーティングによりウエハWの周縁部へ広がり、ウエハWに塗布されていたレジスト液61を洗い流し、ウエハW1から除去する(図12)。
制御部5は、レジスト膜形成モジュールCOT3Aで起きた不具合について、リワーク後に再度の塗布膜形成処理を行うように設定されているか判定する(ステップS7)。ここでは再度の塗布膜形成を行うように設定されていると判定されたとして説明すると、溶剤の供給が続けられたまま、前記レジスト膜形成用レシピに従ってウエハWの回転速度が制御される。つまりリワークが停止すると共に再度の塗布膜形成処理が開始される。そして、引き続き前記レジスト膜形成用レシピに従ってウエハW1が回転を続けながら、溶剤の供給の停止、レジスト液供給ノズル32のウエハWの中心部上への移動、ノズル32からのレジスト液61の供給、レジスト液61の供給停止、余剰のレジスト液61の振り切り、ノズル47、48からの溶剤62の供給、前記溶剤62の停止が順次行われ、前記レジスト液61によって、ウエハW1にレジスト膜63が再形成される(図14〜図16、ステップS8)。このステップS6〜S8の動作は、図8のフローのステップY5〜Y6に相当する。
ノズル33、32が待機部44に戻り、ウエハWの回転が停止しレジスト膜の形成処理が終了すると(図14)、昇降ピン38により、ウエハWがスピンチャック34から搬送アームF3に受け渡され、レジスト膜形成モジュールCOT3Aから搬出される。また、予め行った設定により、このようにレジスト膜の再形成が行われたウエハW1が正常なウエハWか否かが記憶部58に記憶される。ここでは正常なウエハWとして記憶されるものとする。
このようにウエハWを払い出したレジスト膜形成モジュールCOT3Aには、後続のウエハWが搬入され、当該後続のウエハWが処理を受ける(ステップS9)。そしてレジスト膜の再形成を行ったウエハW1は、露光処理、現像処理を順次受けてキャリアCに戻される(ステップS10)。そして、このようにレジスト膜の再形成を行ったウエハW1を含めて、払い出された全てのウエハWが前記キャリアCに戻されると、キャリアCは図示しない搬送機構により他の装置へ搬送される。
前記ステップS5において、上限回数までリトライを繰り返してもポンプの異常が解消されない場合、このリトライの繰り返しが停止され、制御部5は継続してアラームの出力を行う(ステップS11)。モジュール内で置き去りになっているウエハW1が、異常なウエハとして記憶部59に記憶される。また、レジスト膜形成モジュールCOT3Aは使用不可のモジュールとして設定され、後続のウエハWの当該モジュールCOT3Aへの搬入が禁止される状態が続く。このステップは図8のフローのステップY8に相当する。このように置き去りになったウエハWは、装置のオペレータが指示すると、回転することにより表面に塗布されているレジスト液が振り切られて除去される。然る後、異常なウエハWとして記憶部59に記憶され、露光処理、現像処理を受けずにキャリアCに戻される。
ところでステップS7において、モジュールCOT3Aで発生したポンプ異常について、再度のレジスト膜形成を行わないように設定していると判定された場合は、ウエハWからレジスト液61が除去され、ウエハWの回転が停止した後、ステップS9と同様に当該ウエハWは搬送アームF3に受け渡される。当該ウエハWは、異常なウエハWとして記憶部59に記憶され、露光処理、現像処理を受けずにキャリアCに戻される。その一方で、後続のウエハWが当該モジュールCOT3Aに搬入され、処理を受ける(ステップS12)。
前記ステップS8で、レジスト膜を再形成するためにレジスト液をウエハWに吐出するときに、再度ポンプ異常が発生した場合は、ステップS1以降の各ステップが順次実行される。つまり、再度リトライが繰り返され、このリトライで異常が確認されなければ、リワーク、再度のレジスト液が行われることになる。
ポンプ異常が起きた場合について説明したが、流量異常が起きた場合についても、ポンプ異常が起きた場合との差異点を中心に簡単に説明しておく。再度のレジスト膜の形成が行われるように設定されているものとして説明すると、上記ステップS1〜S3が実行され、アラームが出力されると共にCOT3Aへの後発のウエハWの搬送が避けられる。そして、COT3Aでは、図7のフローで説明したようにステップX2〜X4、X6が行われる。つまりリワーク、再度のレジスト液供給(ここではリトライに相当)が行われる。リトライ中に異常が検出されない場合は、リトライモードから通常処理モードに復帰するステップS5が行われ、それによって上記のステップS6、S9に相当するアラーム消去、モジュールCOT3AからのウエハW1の搬出、正常なウエハWとしてのウエハW1の記憶、ウエハW1の露光、現像処理、後続のウエハWのモジュールCOT3Aへの搬入が行われる。
リトライ回数が上限を超え、ステップX7によりモジュールCOT3Aが使用不可になると、上記ステップS11のアラームの出力の継続、ウエハW1が異常なウエハWとして記憶されることが行われる。また、このケースで再度のレジスト膜の形成を行わないように設定している場合は、ウエハW1は前記リワーク後、モジュールCOT3Aから搬出され、異常なウエハWとして記憶されてキャリアCに戻される。
上記の各例ではモジュールCOTにて異常が発生した場合、後発のウエハW2が、このモジュールCOTに搬入されている先発のウエハW1を追い越しできるように設定している。その設定により、モジュールCOT3Aに異常が発生し、リトライモードに変更されると共にウエハWの搬送経路が変更されているが、そのようにモジュールCOTについて、同じロット内のウエハWの追い越しができないように設定している場合について説明する。図21、22は当該場合の模式図である。
図21に示すようにリトライモード実行中は、ウエハW2はモジュールCOT3Aより前段側のモジュールで待機する。リトライが成功し、モジュールが使用不可の状態にならなければ、ウエハW1がモジュールCOT3Aから搬出された後に、ウエハW2が予め設定された通りにモジュールCOT3Aに搬送される。これによって、ウエハW2はウエハW1を追い越さずに、後段のモジュールへ搬送される。ただし、図22に示すように、リトライが失敗してモジュールが使用不可の状態になると、ウエハW2はモジュールCOT3Aに代りCOT3Bに搬送されるように搬送経路が変更される。これによって、ウエハW2はウエハW1を追い越してモジュールCOT及びその後段側のモジュールに搬送される。このような差異を除いて、レジスト膜形成モジュールCOTに関してロット内で追い越しをしないように設定した場合も、既述のように当該モジュールCOTに関してロット内で追い越しをするように設定した場合と同様にウエハWの搬送が行われる。
上記の各例では、第3の単位ブロックE3における搬送を説明したが、第4の単位ブロックE4についても、レジスト膜形成モジュール4A、4B及びその前後のモジュールで、単位ブロックE3と同様の搬送が行われる。
続いて、上記のようにレジスト膜形成モジュールCOTに異常が発生した場合における、先発ロット及び後発ロットの搬送について説明する。具体的に、レジスト膜形成モジュールCOT3Aで異常が発生し、ロットAの15枚目のウエハWが前記置き去りウエハWとなって、レジスト膜形成モジュールCOT3Aで上記のリトライ、リワーク及び再度のレジスト膜形成が行われている場合を搬送例1として例に挙げて説明する。図23中、そのように特殊な処理が行われているモジュールとして、レジスト膜形成モジュールCOT3Aに斜線を付している。
ロットAの15枚目のウエハWとは、キャリアCから15番目に払い出されたロットAのウエハWという意味であり、以下、搬送状態を説明するにあたり、各ウエハについてロット種別を示すアルファベットと、この払い出しの順番とを付して示す。例えば前記ロットAの15枚目のウエハWはウエハA15として表す。
この搬送例1及び後述の他の搬送例では、異常が発生しているレジスト膜形成モジュールCOTで処理中のロットの後続のロットは、当該異常が発生しているレジスト膜形成モジュールCOTが設けられる単位ブロックへは搬入されず、他の単位ブロックへ搬入されて処理を受けるように設定されているものとする。また、この搬送例1及び後述の他の搬送例では、レジスト膜形成モジュールCOTについて異常があった場合には、このレジスト膜形成モジュールCOTにて追い越しを行えるように設定されているものとする。つまり、番号の遅いウエハWを、番号の若いウエハWを追い越してレジスト膜形成モジュールCOTの後段のモジュールに搬送することができる。さらに、この搬送例1では同じロットに関して露光装置D4での追い越しが無いように設定されているものとする。つまり、同じロットのウエハWにおいて露光装置D4へは順番通りに搬送が行われるように設定されている。
上記のようにレジスト膜形成モジュールCOT3Aで異常が発生し、ウエハA15がモジュールCOT3Aに滞留すると、ウエハA15の後続のウエハWで単位ブロックE3に搬送されるように設定されたロットAのウエハA17、A19、A21・・・A25は、上記のように搬送経路が変更され、レジスト膜形成モジュールCOT3Bに搬送されて処理され、後段のモジュールへと搬送される。単位ブロックE4ではウエハA18、A20、A22・・・A24が、レジスト膜形成モジュールCOT3A、3Bに振り分けられて搬送され、これらのウエハWが後段のモジュールへと搬送される。そして、ロットAの後続のロットBの各ウエハWは、レジスト膜形成モジュールCOT3Aで異常発生中であるため、単位ブロックE4へ搬送されて処理を受ける。
図23中、先発ロットAのウエハWを無地の円で、後発ロットBのウエハWを多数のドットを付した円で夫々示し、各ウエハWの滞留状況を示している。また、上記のように、同じロット内で露光装置D4における追い越しが無いように設定されているため、レジスト膜形成モジュールCOT3Aに置き去りにされたウエハA15の後続のウエハ、つまりウエハA16以降の番号のウエハWは、バッファモジュール23で待機される。また、露光装置D4へはキャリアCから払い出されたロットの順番でウエハWが搬入されるため、ロットBのウエハWについても単位ブロックE4を出た後はバッファモジュール23に滞留される。
このような図23に示す状態から、ウエハA15に対する再度のレジスト膜形成が終了し、ウエハA15がバッファモジュール23に搬送され、露光装置D4に搬送されると、バッファモジュール23に滞留されていたウエハA16以降のロットAのウエハが順番に露光装置D4に搬送される。ロットAの最終ウエハであるウエハA25が露光装置D4に搬入されると、バッファモジュール23からロットBのウエハが露光装置D4に順番に搬入される。
ところで、この図23に示す搬送例1において、レジスト膜形成モジュールCOT3Aで、発生した異常に対してレジスト膜の再形成を行わないように設定しているとすると、このウエハA15は露光装置D4へは搬入されない。従って、この場合はウエハA14の露光装置D4への搬送後、ウエハA16以降のウエハWが順番に露光装置D4へ搬送される。また、リトライが失敗し、ウエハA15がレジスト膜形成モジュールCOT3Aに滞留し続けることになることが決定された場合も、同様にウエハA14に続いて、ウエハA16以降のウエハWが順番に露光装置D4に搬送される。
続いて、搬送例2を説明する。この搬送例2は、露光装置D4に関して同じロット内でウエハWの追い越しができるように設定されている他は、搬送例1と同じ状況である。レジスト膜形成モジュールCOT3Aでは、発生した異常に対してレジスト膜の再形成が行われるように設定されているものとする。
搬送例1と同様に搬送例2では、前記ウエハA15の後続のウエハA17、A19、A21・・・は、レジスト膜形成モジュールCOT3Bで処理され、後段のモジュールへ搬送された後、バッファモジュール23に滞留される。単位ブロックE4では、ウエハA15の後続のウエハA18、A20、A22・・・に続いて、ロットBのウエハWが順番に処理され、これらのウエハWがバッファモジュール23に滞留される。図24は、このようなウエハWの搬送状況を搬送例1の図23と同様に示したものである。
上記のように露光装置D4に関して同じロットのウエハWの追い越しができるように設定を行っているため、ウエハA15がレジスト膜形成モジュールCOT3Aに置き去り中であっても、ロットAにおいて、ウエハA16以下の後続のウエハWが露光装置D4に搬送される。ロットA、Bの順で露光装置D4へ搬送されるため、図24の状態から時間が経過し、ロットAの最終ウエハであるロットA25が露光装置D4へ搬入されても、ウエハA15が露光装置D4へ搬入されていない場合は、ロットBの各ウエハWは引き続きバッファモジュール23に滞留される。ウエハA15を含めてロットAの全ウエハWが露光装置D4に搬入されると、ロットBのウエハWが、ウエハB1から順番にバッファモジュール23から露光装置D4に搬入される。
この搬送例2においても、レジスト膜形成モジュールCOT3Aで、発生した異常に対して塗布膜の再形成を行わないように設定しているとすると、ウエハA15は露光装置D4へは搬入されない。従ってこの場合は、ウエハA15が露光装置D4に搬送されていなくても、当該ウエハA15を除くロットAのウエハWが全て露光装置D4に搬入されると、ロットBのウエハWの露光装置D4への搬入が開始される。また、リトライが失敗し、ウエハA15がモジュールCOT3Aに滞留し続けることになった場合も、当該ウエハA15を除くロットAのウエハWが全て露光装置D4に搬入されると、ロットBのウエハWの露光装置D4への搬入が開始される。
搬送例2では、同じロット内において、露光装置D4へ搬送する順番を入れ替えることで、ウエハA15のリトライ、リワーク及び再度のレジスト膜の形成中に他のロットAのウエハWに露光処理を行うためスループットの低下を防ぐことができる。搬送例1の同じロット内で順番通りに露光装置D4に搬入する搬送方法と、搬送例2の同じロット内で順番通りに露光装置D4に搬入する搬送方法とを選択できるようになっているのは、前記露光装置D4の仕様に対応するためである。つまり、露光装置D4がキャリアCからのウエハWの払い出し順で、ウエハWを処理するような仕様であり、同じロット内でウエハWの処理する順番を変えられないような仕様である場合は、搬送例1のように露光装置D4での追い越しは無いように選択される。
この塗布、現像装置1のレジスト膜形成モジュールCOTにおいては、レジスト液供給ノズル32からウエハWへのレジスト液の吐出時に、制御部5がポンプ40異常及び流量計402によるレジスト液の流量を監視し、これらのいずれかに異常が検出されると、溶剤供給ノズル33から溶剤をウエハWに供給して、既にウエハW上に供給されているレジスト液を除去する。その後、前記レジスト液供給ノズル32からレジスト液をウエハWに再度供給して、レジスト膜の再形成を行う。従って、レジスト膜形成後にリワークを行うために異常なレジスト膜が形成されたウエハWを選別する必要がなくなるし、リワークを行うための専用の装置と、塗布、現像装置1との間でウエハWを受け渡す必要も無くなる。従って、このレジスト膜形成モジュールCOTによれば、当該モジュールCOTに異常が発生しても、半導体装置の生産性の低下を抑えることができる。
また、リワークを行うための専用の装置も設ける必要がなくなるため半導体装置の製造コストの低下も図ることができる。さらに、このようにリワークを行う装置との間でキャリアCを受け渡す必要が無くなるため、キャリアCの搬送経路の複雑化を防ぎ、キャリアCに含まれるロットの管理が容易になる。
さらに、ポンプ異常の場合、レジスト液をウエハWに吐出せずにポンプの動作を確認するため、ウエハWに無駄にレジスト液を吐出することを防ぐことができる。また、流量異常の場合、モジュールCOTを使用不可にする前にこのリトライを行い、モジュールCOTの動作を確認することで、モジュールを使用不可にする回数を抑え、処理効率が低下することを抑えることができる。
また、異常が起きたレジスト膜形成モジュールCOTでリトライ、リワーク及び再度のレジスト膜形成中に、他のレジスト膜形成モジュールCOTへ後続のウエハWを搬送し、さらに当該ウエハWを露光装置D4へ搬送することにより露光装置D3の生産性が低下することを防ぐことができ、スループットの低下を抑えることができる。
露光装置D4の前段にバッファモジュール23を配置することで、上記のようにリトライ、リワーク及びレジスト膜の再形成を行っても、既述のようにロット間でウエハWの露光の順番を揃えることができる。これによって露光装置D4で、ロットに合わせて部品の交換をする必要が無いのでスループットの低下をより確実に抑えられる。バッファモジュール23により、上記のようにロット内でもウエハWの露光の順番を揃えることができるため、露光装置D4の仕様に対応することができる。
既述の例では、予め再度のレジスト膜形成処理を行うか否かを設定しておき、その設定に従って、レジスト膜形成モジュールCOTに異常が発生したときには制御部5により自動でレジスト膜の再形成が行われる。これを自動処理と呼ぶとすると、このような自動処理を行う代わりに、前記異常が発生したときに、オペレータが再度のレジスト膜形成を行うか否かを手動で設定する手動処理を行うようにしてもよい。自動処理を行うか手動処理を行うかは、制御部5からオペレータが任意に設定することができる。
さらにこの手動処理を説明すると、上記のようにレジスト膜形成モジュールCOTに異常が発生した場合、アラームが出力される。そしてアラームが出力されると、オペレータが、このウエハWに対してリワーク及び再度のレジスト膜形成処理を行うか否かを決定する。前記再度の形成処理を行うように決定した場合は、オペレータはリワーク用レシピ及びレジスト膜形成用レシピを選択する。そのレシピに従ってリワーク、レジスト膜形成が順次行われる。そして、処理が終了すると、オペレータは、当該ウエハWが正常なウエハWか、異常なウエハWかを設定し、その設定が記憶部58に書き込まれる。自動処理の実行時と同様に、正常なウエハWと設定された場合、再処理を行ったウエハWは露光処理、現像処理を受けた後でキャリアCに戻される。異常なウエハWと設定された場合、再処理を受けたウエハWは露光処理及び現像処理を受けずにキャリアCに戻される。また、オペレータが再度のレジスト膜形成処理を行わないように決定した場合も、ウエハWは異常なウエハWとして記憶部58に記憶される。そして、当該ウエハWは、露光処理、現像処理を受けずにキャリアCに戻される。
本発明は塗布膜を形成する装置に適用することができ、塗布膜としてはレジスト膜に限られない。また、塗布、現像装置の構成も上記の装置1には限られない。以下、本発明を適用した保護膜形成モジュールを含み、上記の装置1とはその構成が異なる塗布、現像装置7について説明する。図25、図26は、この塗布、現像装置7の横断平面図、縦断側面図である。塗布、現像装置1との差異点を説明すると、単位ブロックEの数が異なり、また、当該単位ブロックEが2重化されていないことが挙げられる。下方側からDEV、BCT、COT、後述する保護膜の形成(ITC)を各々行う単位ブロックE1、E2、E3、E4がこの順で積層されている。
各単位ブロックの構成は、塗布、現像装置1と略同様であるが、液処理モジュールの数は異なっており、処理部が3つずつ配置されている。この例では1つの処理部が1つの液処理モジュールを構成するものとし、即ち各単位ブロックには3つの液処理モジュールが設けられている。単位ブロックE4には、液処理モジュールとして、レジスト膜の上層に薬液を供給して保護膜を形成する保護膜形成モジュールITCが設けられている。この保護膜は例えば撥水性で、露光装置D4にて液浸露光を行う場合にウエハW表面に供給される液体からレジスト膜を保護する。保護膜形成モジュールITCは、塗布液が異なることを除いてレジスト膜形成モジュールCOTと同様の構成である。また、この例では周縁露光モジュール22は、この保護膜形成モジュールITCが設けられた単位ブロックE4に設けられている。
単位ブロックE2、E3では、タワーT1の温調モジュールCPLに受け渡されたウエハWは、液処理モジュール、加熱モジュール21にて順に処理された後、タワーT1のバッファモジュールBU2、BU3に夫々搬送される。単位ブロックE4では、タワーT1の温調モジュールCPLに受け渡されたウエハWは、液処理モジュール、加熱モジュール21にて順に処理された後、周縁露光モジュール23にて処理されて、タワーT1のバッファモジュールBU4に搬送される。つまり、単位ブロックE2〜E4において、温調モジュールCPLが単位ブロックへの入り口、バッファモジュールBUが単位ブロックの出口となっている。キャリアCからタワーT1の温調モジュールCPLのウエハWの受け渡しは、塗布、現像装置1と同様に移載機構13により行われる。
単位ブロックE2、E1間には、ウエハWの搬送機構72が設けられる。実際にウエハWを搬送するシャトルの他に、図26ではタワーT1のウエハの搬入口、タワーT2のウエハの搬出口もこのシャトルと共に搬送機構72として示している。ウエハWは、バッファモジュールBU4→受け渡しアーム14→タワーT2のバッファモジュール73→受け渡しアーム14→搬送機構72→インターフェイスアーム17→タワーT2の温調モジュールCPL→インターフェイスアーム17→露光装置D4の順で搬送される。露光装置D4で処理済みのウエハWは、インターフェイスアーム17及びタワーT2の受け渡しモジュールTRSを介して、単位ブロックE1に搬入され、単位ブロックE1では上記の単位ブロックE5と同様にウエハWが搬送されて現像処理される。当該ウエハWはタワーT1の温調モジュールCPLから、移載機構13によりキャリアCに戻される。なお、タワーT1、T2のCPL及びTRSは実際には複数だが、実際の数よりも少なく図示している。
この塗布、現像装置7で、3つのうちの1つの保護膜形成モジュールITCに異常が発生し、ウエハA15が置き去りになった場合の搬送例3を説明する。説明の便宜上、異常が発生した保護膜形成モジュールをITC1、他の保護膜形成モジュールをITC2、ITC3とする。また、搬送例3では、同じロット内のウエハWにおいて、後発のウエハWが先発のウエハWを追い越して露光装置D4へ搬入されないように設定されているものとする。
図27は、既述の図23、図24と同様にウエハWの搬送状況をしている。露光装置D4へウエハA15よりも後発のウエハAが搬入されないようにするために、ウエハA16以降の後発のウエハWの搬送が停止する。また、この塗布、現像装置7では、単位ブロックが二重化されていないため、他の単位ブロックのウエハWが先に露光装置D4に向かいうことによってウエハWの順番が変わることが無いので、例えば単位ブロックE4の他のモジュールに搬入されているウエハWの搬送も停止される。つまり単位ブロックE4の加熱モジュール21、周縁露光モジュール22に搬送されているウエハWの搬送も停止する。この例ではウエハA8〜A14がこれらモジュール21、22に搬入されており、これらのウエハWの搬送が停止している。図27では示していないが、ロットBのウエハWはこのように単位ブロックE4での搬送が止まっているため当該単位ブロックE4に搬送されず、その前段の単位ブロックの各モジュールで搬送が停止するか、キャリアCに滞留したままの状態となる。
単位ブロックE4の出口であるバッファモジュールBU4及びその後段のモジュールに搬送されているウエハWは、露光装置D4へと搬送される。つまり、図中に示すウエハA5〜A7及び図示しないウエハA1〜A4は、通常時と同様に後段のモジュールに搬送されて処理される。塗布、現像装置1で説明したように保護膜形成モジュールITC1でリトライが行われ、異常が解消されるとリワークが行われる。このリワークにおいては、溶剤によって保護膜と共にその下層のレジスト膜も除去される。リワーク終了後、タワーT1の空いている温調モジュールCPL(図27では図示していない)を利用して、ウエハA15は受け渡しアーム14により単位ブロックE3の温調モジュールCPLに搬送され、単位ブロックE3にてレジスト膜が形成される。その後、単位ブロックE4に戻され、異常が解消されたモジュールITC1に搬送され、モジュールITC1にて保護膜が形成された後、露光装置D4へ向けて搬送される。このウエハA15の単位ブロックE3、E4間の移動に並行して、単位ブロックE4に滞留されていたウエハW、即ち図中のウエハA8〜A19は、このウエハA15を追い越さないように後段のモジュールへ搬送される。
図28は搬送例4について示しており、搬送例3との差異は同じロット内で後発のウエハWを先発のウエハWよりも先に露光装置D4に搬送できるように設定されていることである。そのように設定を行っているので、モジュールITC1に置き去りにされたウエハA15以外のロットAのウエハWは、通常時と同様に後段のモジュールへ搬送され、露光装置D4で処理される。従って、図28に示すようにウエハA16〜A20のウエハWが露光装置D4に搬入される。その後、さらに後続のウエハA21〜A25のウエハWも露光装置D4に搬入される。
ロットBは、ロットAのウエハWよりも後で露光装置D4に搬入されるため、ロットBは、異常が発生したモジュールITC1の前段の温調モジュールCPLまで搬送可能となる。保護膜形成モジュールITC1の異常が解消されると、搬送例3で説明したようにウエハA15はリワーク後、単位ブロックE3、E4間を搬送されてレジスト膜の形成、保護膜の形成を受け、露光装置D4へ搬送される。このウエハA15に続いて、ロットBのウエハWが順に露光装置D4に搬送される。
このように保護膜及びレジスト膜の再形成を行う場合も、上記のレジスト膜の再形成を行う場合と同様の効果が得られる。上記の塗布、現像装置1についてもこの塗布、現像装置7のように保護膜形成モジュールITCを設け、当該モジュールが異常になったときに、リワーク後、レジスト膜及び保護膜の再形成を行うことができる。
ウエハWなどの基板に形成する膜としては上記のレジスト膜や、保護膜に限られない。例えば前記反射防止膜形成モジュールにも本発明を適用してもよい。ただし、この反射防止膜は加熱モジュール21による加熱処理後では溶剤による除去が困難になるので、上記のレジスト膜の例で示したようにこのような加熱を行う前に溶剤を供給し、当該膜を形成する前記薬液を基板から除去する。さらに薬液を基板に供給して絶縁膜であるSOG(Spin On Glass)膜を形成する装置にも本発明を適用することができる。ただし、このSOG膜は薬液塗布後、基板を回転させて当該薬液を振り切った後では溶剤による除去が困難になるので、上記のレジスト膜の例で示したように、このような振り切りを行う前に溶剤を供給する。それによって前記薬液を基板から除去する。さらに、下層膜を形成する装置にも本発明を適用することができる。この下層膜とは、反射防止膜の下層に形成される膜である。
また、上記の塗布、現像装置1、7において、リワーク後のウエハWに塗布膜の再形成を行うにあたり、当該ウエハWを、搬送アームFにより異常を起こした液処理モジュールが設けられる単位ブロックの温調モジュールに搬送してもよい。そこで温度調整を行ってから、前記搬送アームFによりウエハWに塗布液を供給して再度の塗布膜の形成を行う。このように温度調整を行ってから再度の膜形成を行うことで、同じロットのウエハ間で均一性高く塗布膜を形成することができる。例えば塗布、現像装置1でこのように搬送を行うとすると、レジスト膜形成モジュールCOT3Aに異常が発生した場合、後続のウエハW2は、温調モジュールCPL3よりも前段側で待機する。前記レジスト膜形成モジュールCOT3Aでリワークが終わると、当該リワークを受けたウエハW1は前記温調モジュールCPL3で温調され、レジスト膜モジュールCOT3Aにてレジスト膜の再形成を受ける。ウエハW1が温調モジュールCPL3から搬出された後、ウエハW2が温調モジュールCPL3に搬送される。
説明を容易にするために塗布液の流量異常及びポンプの圧力異常が塗布膜形成モジュールの異常であるものとして説明してきたが、当該異常としてはこのような例に限られない。例えば、上記の溶剤供給ノズル47、48の流量を監視したり、これらのノズル47、48から溶剤を供給するためのポンプの異常を監視してもよい。そして、この流量やポンプの異常が検出された場合には、上記のようにリワーク及びレジスト膜の再形成を行うことができる。また、ポンプの異常の検出は、既述のように圧力の検出に限られない。例えばシリンダの伸縮によりポンプ40の流路413の収縮が起きるように構成し、このシリンダの伸び具合を監視することにより、ポンプ40の異常の有無を検出してもよい。また、異常としては、前記ノズル48の移動時の動作不良や塗布処理後のウエハWを搬送アームFに受け渡す時の昇降ピン38の動作不良であってもよい。
また、このように薬液の流量や圧力に基づいてリワーク及び塗布膜の再形成を行うことには限られない。例えばノズルの支持部45にノズル32、33の先端を撮像するカメラを設ける。レジスト液供給ノズル32によりレジスト液がウエハWに供給された後、レジスト液供給ノズル32がウエハW上を待機部44へと移動する間に、ノズル33からレジスト液の液垂れが起きたら、前記リワーク及び塗布膜の再形成を行うようにしてもよい。
なお、リトライについては上記の例ではレジスト液を吐出せずに行うが、例えばノズル32が待機部44に移動し、待機部44にレジスト液を吐出する。このときに流量異常及びポンプ異常が起きるか否かについて監視してもよい。なお、現像液を露光後のウエハWに供給して、上記異常が起きた場合にリワーク、再処理を行うことも考えられる。この場合のリワークは純水をウエハWに吐出し、既にウエハWに供給された現像液を除去する動作であるが、リワークが開始される前に当該現像液によりウエハWの現像が進んでしまうため、本発明は塗布膜の形成装置に適用することが好ましい。
W ウエハ
1 塗布、現像装置
COT レジスト膜形成モジュール
ITC 保護膜形成モジュール
32 レジスト液供給ノズル
33 溶剤供給ノズル
34 スピンチャック
40 ポンプ
41 レジスト液供給部
5 制御部
51 プログラム

Claims (14)

  1. 基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置において、
    搬送機構により外部から受け渡された前記基板を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された基板に、前記塗布液を供給する塗布液供給部と、
    前記保持部に保持された基板に前記塗布液が供給された後、当該基板を前記搬送機構に受け渡すまでの間に前記塗布膜形成装置に発生する異常を検出する異常検出機構と、
    前記異常検出機構により異常が検出されたときに、前記保持部に保持された基板に前記塗布膜の溶剤を供給して、基板から塗布膜を除去するための溶剤供給部と、
    前記塗布膜が除去された基板に再度塗布液を供給して塗布膜を形成するように制御信号を出力し、前記塗布液供給部から前記基板への塗布液の供給を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする塗布膜形成装置。
  2. 前記制御部は、前記異常検出機構による異常の検出結果に基づいて、溶剤供給部から基板への溶剤の供給を制御するように制御信号を出力することを特徴とする請求項1記載の塗布膜形成装置。
  3. 前記異常検出機構は、前記基板に供給される塗布液の流量の異常及び前記塗布液供給部に設けられるポンプの動作の異常のうち少なくとも一方を検出することを特徴とする請求項1または2記載の塗布膜形成装置。
  4. 前記制御部は、前記ポンプの動作の異常が検出されたときに基板に再度の塗布液の供給を行う前に、当該再度の塗布液の供給時に前記ポンプの異常が再度検出されるか否かを推定するために、当該ポンプが予め設定された確認動作を行うように制御信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の塗布膜形成装置。
  5. 基板にレジスト膜を形成し、前記露光されたレジスト膜に現像液を供給して現像する塗布、現像装置において、
    前記レジスト膜、レジスト膜の上側または下側に形成される積層膜のいずれかの互いに同種の塗布膜を各々形成する第1の塗布膜形成モジュール及び第2の塗布膜形成モジュールと、
    前記基板を複数格納するためのキャリアを載置する載置台と、
    前記キャリアに格納される基板を、前記第1の塗布膜形成モジュール、第2の塗布膜形成モジュールに各々振り分けて搬送する往路側搬送機構と、
    前記第1の塗布膜形成モジュール及び第2の塗布膜形成モジュールで処理され、更に露光された基板を、当該基板に前記現像液を供給して現像する現像モジュールを介して前記キャリアに戻すように搬送する復路側搬送機構と、
    を備え、
    前記第1の塗布膜形成モジュールは、基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置であり、
    搬送機構により外部から受け渡された前記基板を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された基板に、前記塗布液を供給する塗布液供給部と、
    前記保持部に保持された基板に前記塗布液が供給された後、当該基板を前記搬送機構に受け渡すまでの間に前記塗布膜形成装置に発生する異常を検出する異常検出機構と、
    前記異常検出機構により異常が検出されたときに、前記保持部に保持された基板に前記塗布膜の溶剤を供給して、基板から塗布膜を除去するための溶剤供給部と、
    前記塗布膜が除去された基板に再度塗布液を供給して塗布膜を形成するように制御信号を出力し、前記塗布液供給部から前記基板への塗布液の供給を制御する制御部と、
    を備え、
    前記異常検出機構により当該第1の塗布膜形成モジュールに異常が検出されたときに、前記往路側搬送機構は、当該第1の塗布膜形成モジュールへ搬送されるように予め設定されていた後続の基板を、第2の塗布膜形成モジュールに搬送することを特徴とする塗布、現像装置。
  6. 前記第1の塗布膜形成モジュールにて、基板に前記塗布膜の除去及び再度の塗布膜の形成が行われる間に、
    この基板が属する第1のロットの後で露光装置に搬入されるように設定された第2のロットに属し、第2の塗布膜形成モジュールで処理された基板が先に露光装置に搬入されることを防ぐために、
    当該第2のロットに属する基板を複数枚滞留させるバッファモジュールが設けられていることを特徴とする請求項5記載の塗布、現像装置。
  7. 前記バッファモジュールは、前記塗布膜の除去及び再度の塗布膜形成を行った基板を含めた前記第1のロット内の基板について、予め設定された順番で前記露光装置に基板を搬送するために、当該第1のロット内の基板を複数枚滞留させることを特徴とする請求項6記載の塗布、現像装置。
  8. 基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成方法において、
    搬送機構により外部から受け渡された基板を保持部に保持する工程と、
    前記保持部に保持された基板に、塗布液供給部から前記塗布液を供給する工程と、
    前記保持部に保持された基板に前記塗布液が供給された後、前記搬送機構に受け渡すまでの間に異常検出機構により前記塗布膜形成装置に発生する異常を検出する工程と、
    前記異常検出機構により異常が検出されたときに、溶剤供給部により前記保持部に保持された基板に前記塗布膜の溶剤を供給して、基板から塗布膜を除去する工程と、
    前記塗布膜が除去された基板に、再度塗布液を供給して塗布膜を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする塗布膜形成方法。
  9. 塗布膜形成装置に発生する異常を検出する工程は、前記基板に供給される塗布液の流量の異常及び前記塗布液供給部に設けられるポンプの動作の異常のうち少なくとも一方を検出することを特徴とする請求項8記載の塗布膜形成方法。
  10. 前記ポンプの動作の異常が検出されたときに基板に再度の塗布液の供給を行う前に、当該再度の塗布液の供給時に前記ポンプの異常が再度検出されるか否かを推定するために、当該ポンプが予め設定された確認動作を行うことを特徴とする請求項9記載の塗布膜形成方法。
  11. 基板にレジスト膜を形成し、前記露光されたレジスト膜に現像液を供給して現像する塗布、現像方法において、
    第1の塗布膜形成モジュール及び第2の塗布膜形成モジュールにて、前記レジスト膜、レジスト膜の上側または下側に形成される積層膜のいずれかの互いに同種の塗布膜を各々形成する工程を行い、
    前記第1の塗布膜形成モジュールにおいては、
    基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成方法において、
    搬送機構により外部から受け渡された基板を保持部に保持する工程と、
    前記保持部に保持された基板に、塗布液供給部から前記塗布液を供給する工程と、
    前記保持部に保持された基板に前記塗布液が供給された後、当該基板を前記搬送機構に受け渡すまでの間に異常検出機構により前記塗布膜形成装置に発生する異常を検出する工程と、
    前記異常検出機構により異常が検出されたときに、溶剤供給部により前記保持部に保持された基板に前記塗布膜の溶剤を供給して、基板から塗布膜を除去する工程と、
    前記塗布膜が除去された基板に、再度塗布液を供給して塗布膜を形成する工程と、を行い、
    前記塗布、現像方法は、
    前記基板を複数格納するためのキャリアを載置台に載置する工程と、
    前記キャリアに格納される基板を、往路側搬送機構により前記第1の塗布膜形成モジュール、第2の塗布膜形成モジュールに各々振り分けて搬送する工程と、
    前記第1の塗布膜形成モジュール及び第2の塗布膜形成モジュールで処理され、更に露光された基板を、復路側搬送機構により当該基板に前記現像液を供給して現像する現像モジュールを介して前記キャリアに戻すように搬送する工程と、
    を備え、
    前記第1の塗布膜形成モジュールの前記異常検出機構により当該第1の塗布膜形成モジュールに異常が検出されたときに、前記往路側搬送機構は、当該第1の塗布膜形成モジュールへ搬送されるように予め設定されていた後続の基板を、第2の塗布膜形成モジュールに搬送する工程と、
    を備えることを特徴とする塗布、現像方法。
  12. 前記第1の塗布膜形成モジュールにて、基板に前記塗布膜の除去及び再度の塗布膜の形成が行われる間に、この基板が属する第1のロットの後で露光装置に搬入されるように設定された第2のロットに属し、第2の塗布膜形成モジュールで処理された基板が先に露光装置に搬入されることを防ぐために、当該第2のロットに属する基板をバッファモジュールに複数枚滞留させる工程を含むことを特徴とする請求項11記載の塗布、現像方法。
  13. 前記塗布膜の除去及び再度の塗布膜形成を行った基板を含めた前記第1のロット内の基板について、予め設定された順番で前記露光装置に基板を搬送するために、当該第1のロット内の基板を前記バッファモジュールに複数枚滞留させることを特徴とする請求項12記載の塗布、現像方法。
  14. 基板に塗布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成装置に用いられるコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項8ないし10のいずれか一つに記載の塗布膜形成方法を実施するためのものであることを特徴とする記憶媒体。
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