JP2002198289A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2002198289A JP2000394885A JP2000394885A JP2002198289A JP 2002198289 A JP2002198289 A JP 2002198289A JP 2000394885 A JP2000394885 A JP 2000394885A JP 2000394885 A JP2000394885 A JP 2000394885A JP 2002198289 A JP2002198289 A JP 2002198289A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路装置の製造工程におけるリソ
グラフィ工程の効率を向上させる。 【解決手段】 個々の半導体ウエハ1毎に、感光性有機
膜を堆積する工程、露光処理を施す工程、現像処理を施
す工程、検査をする工程、前記検査により規格外とされ
た半導体ウエハ1の感光性有機膜を前記感光性有機膜を
堆積する処理部内で除去し再び前記感光性有機膜を堆積
する工程に戻り半導体ウエハ1を再生する。そして、こ
の一貫処理を行う系内においては、半導体ウエハ1の再
生処理の間、複数の半導体ウエハ1群の他の半導体ウエ
ハ1に対して他の処理が自動的に並列して施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造置技術に関し、特に、半導体集積回路装置の製
造工程におけるフォトリソグラフィ(以下、単にリソグ
ラフィという)技術に適用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置(LSI:Large Sc
ale Integrated circuit)の製造においては、微細パタ
ーンを半導体ウエハ(以下、単にウエハという)上に形
成する方法として、リソグラフィ技術が用いられる。
【0003】このリソグラフィ技術については、例えば
特開平10−50788号公報に記載がある。この公報
には、再生判定可能な情報を有する電子システムと、リ
ソグラフィ処理装置とを通信で連結し、検査装置の結果
に基き、不合格判定を自動的に行なって遅滞なく再生処
理を行うシステムが開示されている。このシステムで
は、情報通信が接続されていることが重要で、装置がバ
ラバラであっても、一貫化されても、一体化されても良
いが、一体化が便利であろうとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体集積回
路装置の製造工程におけるリソグラフィ工程において
は、如何にして効率良く短い時間で、しかも高い品質で
半導体集積回路装置を製造するか、という課題がある。
【0005】例えば本発明者は、直径300mm程度の
大口径のウエハに対して処理を行うラインの構想におい
て、超QTAT(Quick Turn Around Time)で生産を行
うのにあたり、各工程の処理時間を工程間で一定化し、
工程間にストックを置かない方式を検討した。このため
には、リソグラフィ工程のラインでの1ロットあたりの
着工時間を一定化しなければならないが、リソグラフィ
ラインでは、他工程と異なり、先行作業、現像検査、再
生作業等のような作業があり、着工時間が不安定となる
ため、物流に脈流をおこしTATが延びる、という問題
がある。なお、先行作業とは、製品用のウエハの製造に
先立って検査用のウエハを製造ラインに流すことによ
り、各種の製造上の情報を得る作業である。
【0006】また、上記先行作業、現像検査および再生
処理はロット分割やまとめが生じるが、上記大口径のウ
エハの製造ラインで標準となるミニエンバイアロメント
対応の密閉容器のカセットを自動の着工制御システムで
管理する方式では、これらの扱いが非常に困難となる、
という問題がある。
【0007】また、現像検査および再生処理は、これら
の処理を行う少数の装置に多くの露光装置からロットが
集中するため、搬送装置が過負荷になり、搬送、移し替
え、他のハンドリングとその待ちによる無駄なTATロ
スが発生する問題が生じる。
【0008】さらに、上記大口径のウエハに対応する露
光装置は非常に高額であるため、稼働率およびスループ
ットを高めることが必須であるが、上記先行作業、再生
処理は、装置の稼働率を大幅に低下させる。一方、上記
大口径のウエハでは、ウエハあたりのチップ取得数が
2.25倍になることから、多品種少量生産と、品質の
確保とが必須である。多品種少量生産では、先行頻度が
増加するため稼働率が低下するとともに、同一品種の検
査データが減少するため品質制御に使えるデータが激減
するか、あるいは品種に依存する誤差が増大するため、
品質の確保がいっそう難しくなり、先行、現像検査およ
び再生に依存する傾向が増加する。製品の要求精度が厳
しくなる中で、このような相反する要求に応えるのは難
しい。
【0009】また、上記公報に開示されたリソグラフィ
システム技術は、これを実現すれば、それなりの効率化
が可能なものの、以下の課題があることを本発明者は見
出した。
【0010】まず、上記リソグラフィシステムでは、ウ
エハの良否判定は設定された抜取り枚数の検査に基づ
き、規定外であれば再生を行うもので、再生はロット内
の全ウエハに対して行う。この場合、品質要求の厳しい
条件下、あるいは多品種少量生産下で、再生頻度がアッ
プした場合、再生処理による装置の稼働率が低下し、T
ATが長くなるという問題がある。
【0011】また、ここでの一貫化は処理フロー(処
理、検査および再生)に基く一方向に並べられたもの
で、再生後の処理や先行などの他の処理との関連が検討
されていないので、効果や応用範囲が充分とは言えな
い。また、ここでのレジスト除去は真空室内でのアッシ
ャ処理を前提にして考えられたものである。このため、
レジスト除去後に即座に、その場で繰り替えしの処理に
ループできないし、後処理との連続化も実現できないも
のとなっている。
【0012】さらに、ロット検査の考えに基づくため、
再生前提の検査工程や再生原因の究明など、自動化で必
要となる機能をインテグレーションすることができな
い。
【0013】また、本発明者は、レジスト膜の除去の観
点で公知例を調査した結果、例えば特開平11−109
654号公報および特開平10−154664号公報に
はレジスト膜をシンナで除去する技術が開示されてい
る。
【0014】本発明の目的は、半導体集積回路装置の製
造工程におけるリソグラフィ工程の効率を向上させるこ
とのできる技術を提供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、半導体集積回路装
置の製造工程におけるリソグラフィ工程の期間を短縮さ
せることのできる技術を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、半導体集積回路装
置の品質を向上させることのできる技術を提供すること
にある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0019】すなわち、本発明は、個々の半導体ウエハ
毎に、感光性有機膜を堆積する工程、露光処理を施す工
程、現像処理を施す工程、検査をする工程、前記検査に
より規格外とされた半導体ウエハの感光性有機膜を除去
し再び前記感光性有機膜を堆積する工程に戻り半導体ウ
エハを再生する一貫処理工程を有し、前記一貫処理を行
う系内においては、前記半導体ウエハの再生処理の間、
複数の半導体ウエハ群の他の半導体ウエハに対して他の
処理が自動的に並列して施されるものである。
【0020】また、本発明は、前記再生する半導体ウエ
ハは、再生後の処理の際、他の半導体ウエハの処理の際
に用いた補正量ではなく、その半導体ウエハを処理した
際に用いた補正量とその結果から計算される補正量を用
いて処理されるものである。
【0021】また、本発明は、再生のための半導体ウエ
ハの発生によって、待機を必要とされた半導体ウエハの
指定および待機するステップは複数指定することが可能
なように制御されるものである。
【0022】また、本発明は、前記検査工程に用いる検
査装置はカセットローダを有し、前記感光性有機膜の塗
布から現像を行う装置であって前記検査装置にインライ
ン接続された塗布現像装置から供給される半導体ウエハ
と、前記カセットローダから供給される半導体ウエハを
ともに処理するものである。
【0023】また、本発明は、前記検査装置のカセット
ローダは、前記塗布現像装置のカセットローダと同じ方
向あるいは面に設置されており、前記塗布現像装置のカ
セットローダと共通の搬送手段とのインターフェースを
有するものである。
【0024】また、本発明は、前記一貫処理を行う系内
に供給される半導体ウエハを装置内で搬送する搬送装置
を介し、複数の検査装置を接続して、これらの検査をパ
イプライン動作により連続的に処理するものである。
【0025】また、本発明は、前記複数の検査をパイプ
ライン動作により連続的に処理する際に、規格外の異常
を検知した場合、その検査を詳細化すること、および前
段の検査に基いて後続の検査を行うよう制御されるもの
である。
【0026】
【発明の実施の形態】本願発明を詳細に説明する前に、
本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
【0027】1.ウエハとは、集積回路の製造に用いる
シリコン単結晶基板(一般にほぼ平面円形状)、サファ
イア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半
導体基板等並びにそれらの複合的基板を言う。また、本
願において半導体集積回路装置というときは、シリコン
ウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上
に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示さ
れた場合を除き、TFT(Thin-Film-Transistor)およ
びSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガ
ラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものと
する。
【0028】2.デバイス面とは、ウエハの主面であっ
て、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に
対応するデバイスパターンが形成される面を言う。
【0029】3.スキャンニング露光:細いスリット状
の露光帯を、ウエハとマスクに対して、スリットの長手
方向と直交する方向に(斜めに移動させてもよい)相対
的に連続移動(走査)させることによって、マスク上の
回路パターンをウエハ上の所望の部分に転写する露光方
法。この露光方法を行う装置をスキャナという。
【0030】4.ステップ・アンド・スキャン露光:上
記スキャンニング露光とステッピング露光を組み合わせ
てウエハ上の露光すべき部分の全体を露光する方法であ
り、上記スキャンニング露光の下位概念に当たる。
【0031】5.ステップ・アンド・リピート露光:マ
スク上の回路パターンの投影像に対してウエハを繰り返
しステップすることで、マスク上の回路パターンをウエ
ハ上の所望の部分に転写する露光方法。この露光方法を
行う装置をステッパという。
【0032】6.化学機械研磨(CMP:Chemical Mec
hanical Polish)とは、一般に被研磨面を相対的に軟ら
かい布様のシート材料などからなる研磨パッドに接触さ
せた状態で、スラリを供給しながら面方向に相対移動さ
せて研磨を行うことをいい、本願においてはその他、被
研磨面を硬質の砥石面に対して相対移動させることによ
って研磨を行うCML(Chemical Mechanical Lappin
g)、その他の固定砥粒を使用するもの、及び砥粒を使用
しない砥粒フリーCMPなども含むものとする。
【0033】7.先行:製品用のウエハの流すのに先立
って、情報取得用のウエハをラインに流し、各種の処理
の情報を取得するための処理を言い、この時、流すウエ
ハを先行ウエハと言う。先行ウエハで得られた情報を、
製品用のウエハを流す際の情報として使用し、各種処理
条件の補正等を行う。
【0034】8.枚葉処理:ウエハに対して各種の処理
を行う場合に、ウエハを1枚ずつ処理する方式を言う。
処理条件をウエハ毎に制御できるので、処理の精度や再
現性に優れ、さらに、装置自体の小型化に有利である。
【0035】9.インライン方式、インライン:ウエハ
処理の設備において、複数のプロセスを結んで、各工程
を自動で搬送し、連続して処理を行えるようにした一連
の装置(処理)を言う。
【0036】10.パイプライン動作:複数枚のウエハ
の流れ処理を並列的に処理する動作を言う。インライン
パイプライン動作は、パイプライン動作が可能なように
各プロセスがハード的およびソフト的に接続されたライ
ン内でのウエハに対する処理動作を言う。
【0037】11.一貫装置(一貫処理):再生ループ
を含み、インラインパイプライン動作を行える装置(処
理)を言う。一貫装置内では、処理の順序は決まってい
るが、再生処理等を行っているウエハに対して、再生処
理と同時期に、他のウエハは他の処理がパラレルに自動
進行している。
【0038】12.QCインテグレーション:一貫装置
内に品質管理のための検査処理をパラレルにかつ自動的
に行えるようにハード的およびソフト的に組み込み集積
したシステムをいう。
【0039】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0040】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0041】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0042】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0043】また、本実施の形態を説明するための全図
において同一機能を有するものは同一の符号を付し、そ
の繰り返しの説明は省略する。
【0044】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0045】(実施の形態1)本発明は、リソグラフィ
ラインにおいて、装置効率の低下やTATの増大を招く
先行処理・現像検査・再生処理の全てを含むシステマチ
ックな課題に対応するものである。中でも、現像検査装
置を塗布現像装置に接続し、現像処理後、枚葉で検査判
定を行い、再生処理が必要な場合、塗布現像装置内で再
生を行う(以下、その場再生技術ともいう)。これによ
り、半導体集積回路装置の生産効率と品質の向上を同時
に実現することが可能となる。
【0046】まず、本発明の一経緯を説明すると、例え
ば次のとおりである。本発明者は、多品種少量生産にお
ける品質制御(QC:Quality Control)に対応するた
め、全数検査をTATロスなく実施すべく、現像検査
(合せ・寸法・外観)を塗布現像装置にインライン接続
し、パイプライン動作で行うQCインテグレーションを
開発することを検討した。しかし、寸法検査を行う測長
SEM(Scanning Electron Microscope)や自動外観検
査装置をインテグレートするのは不可能である。そこ
で、その検査を寸法に関連するフォーカス・露光量QC
によるレベル管理に置き換え、合せ検査装置に組込むこ
ととし、外観は自動マクロ検査装置を合せ検査装置の搬
送系にドッキングしてリソグラフィ工程で発生する突発
的不良要因の検出に限定するようにした。また、再生
は、塗布現像装置で行うこととし、先行、現像、検査お
よび再生を、極力インラインパイプライン動作の中でロ
スを少なく制御するため、フレキシビリティの高い枚葉
フロー制御を実現するインラインコントローラの仕様を
検討した。以上のハードウェアおよびソフトウェアの検
討を通じて、今回の発明である上記その場再生技術を中
心とした新規技術を実現することができた。
【0047】次に、本発明者が検討した技術の一例につ
いて説明する。まず、成膜などのようなリソグラフィ前
工程から供給されたウエハの主面(デバイス面)上にレ
ジスト膜を塗布する。続いて、露光、現像により、パタ
ーンを形成し、検査行った後、ウエハをストッカに保管
する。上記検査の結果、不合格判定の場合、レジスト除
去装置でレジストを剥離し、着工条件を修正の上、ウエ
ハを再度塗布現像装置に搬送し、上記処理を繰り返す。
ここで、再生処理で問題となるのは、例えば下記項目で
ある。
【0048】第1に、ロット単位での搬送が、現像-検
査間、検査-ストッカ間、ストッカ-レジスト除去間、レ
ジスト除去-洗浄間、洗浄-塗布現像装置間等の5個所で
発生するため、枚葉で処理されるウエハをロットに束ね
ることで発生するロスと、次工程の装置が着工可能とな
るまでの待ち時間によるロスとにより、大きなTATロ
スを生じる。ここで、検査−ストッカ間でストッカに収
納するのは、レジスト除去および洗浄処理がリソグラフ
ィ工程から離れたエッチング工程の装置を流用するため
である。
【0049】第2に、ロット単位で投入されるオフライ
ンの検査では全数検査を行うと長時間を要し、TATロ
スと大きな待ち行列が発生するため抜取り検査が行われ
る。抜取り検査でロットの合否判定を行うため、通常、
ロット内の全ウエハの再生を行う。このため、本来は良
品であるウエハの再生処理が含まれるため、処理に要す
るTATロスが発生する。また、塗布現像装置および露
光装置は余分な作業にロット単位の処理時間をさくた
め、実質的な生産効率は低下する。さらに、上記随所に
発生するTATロスは後続するロットの処理を待機させ
るため、TATロスが後続ロットに伝播することにな
る。これはさらに着工スケジューリングを混乱させるこ
とになり、適切なリカバリー処置をとらないと、物流に
脈動を発生させ、他工程を含めてTATおよび生産効率
を低下させる。
【0050】第3に、ここでレジスト除去を行うアッシ
ャは、反射防止膜とレジスト膜との選択性が乏しく、そ
の両方を除去してしまう。また、洗浄も反射防止膜を許
容しない。アッシャの与えるダメージと洗浄による下地
の膜厚変化等により品質上が劣化する場合がある。ま
た、そのため、再生回数が制限される。
【0051】第4に、再生処理の際の処理条件の補正
は、同一の処理装置でのみ有効であるが、ロットの処理
を特定の1装置に限定することはスケジュール上の不利
がある。例えば塗布現像装置は普通3〜4のカセットロ
ーダを有するが全て投入されている場合はこれらの着工
完了を待つことになる。また、露光装置では直前の処理
の履歴からフィードバックがかけられている場合など、
複数のロットを処理した後では、上記再生時の条件補正
精度も低下する。反射防止膜塗布から再度処理すること
によっても再現性が低下する。
【0052】このように本発明者が検討した再生処理
は、そのロットのTATを多重に阻害するだけでなく、
後続ロット、他工程への波及を生じる場合がある。これ
は、特に、QTATの多品種少量生産では許容できない
ものとなる。再生率は製品の要求精度に依存するため、
設計的にマージンを確保することで低く押さえることは
可能であるが、これはシステムLSIの高機能化や、A
rFエキシマレーザ光を用いた露光技術以降の微細化で
は困難となることが考えられる。一方、先行処理により
再生率を押さえることがこれまで行われているが、その
場合でも本発明者が検討した技術では生産効率が低下す
る。
【0053】次に、上記のような課題を解決する本発明
の一本実施の形態を図1〜図4により説明する。図1
は、本実施の形態の半導体集積回路装置の製造工程にお
いて、1枚のウエハ1が処理されるフローを説明したも
のである。また、図2〜図4は、図1の各処理工程にお
けるウエハ1の要部拡大断面図を示している。
【0054】カセットC1には、成膜工程等のようなリ
ソグラフィ前工程の終了した1ロットの複数枚のウエハ
1が収容されている。そのカセットC1内のウエハ1の
要部拡大図を示したのが図2(a)である。ウエハ1を
構成する半導体基板1sは、例えばシリコン単結晶等の
ような半導体からなり、その主面(デバイス面)には、
特に限定されないが、例えば電界効果トランジスタを代
表するMIS・FET(Metal Insulator Semiconducto
r Field Effect Transistor)等のような素子2が形成
されている。このMIS・FETには、nチャネル型お
よびpチャネル型がある。このMIS・FETのゲート
電極2gは、特に限定されないが、例えば低抵抗ポリシ
リコンまたはその上にタングステンシリサイドやコバル
トシリサイド等のようなシリサイド膜が堆積されてな
り、その表面は、例えば酸化シリコン膜等からなる絶縁
膜3で覆われている。さらに、ウエハ1の主面上には、
上記MIS・FETを覆うように、例えば酸化シリコン
膜等からなる層間絶縁膜4が堆積されている。ここで
は、層間絶縁膜4の上面が、例えば化学機械研磨法(C
MP:Chemical Mechanical Polish)等によって平坦化
されている。このようなカセットC1内のウエハ1は、
1枚ずつ取り出され1枚ずつ各処理が実施される。
【0055】まず、図1および図2(b),(c)に示
すように、ウエハ1の主面上に反射防止膜5を塗布した
後、ウエハ1を比較的高温でベークする。こうして形成
された反射防止膜5はシンナなどの溶媒に不溶となる。
この反射防止膜5は、下地からの反射を防止して感光時
にレジスト膜内で発生する定在波を防止する機能の他
に、本実施の形態では、後述のように再生時における下
地の保護膜として機能する。このため、本発明の実施の
形態では、反射防止膜を用いることを望ましいとして説
明するが、解像度、寸法精度が不要であったり、基板表
面の保護が不要である場合は、省略されることもある
が、その場合もその他の処理は同一である。
【0056】次いで、図1および図2(d)に示すよう
に、その反射防止膜の表面に対してHMDS(hexameth
yle disilazane)処理を施すことにより、反射防止膜5
の被処理面の改質を行ってレジスト膜の接着性を向上さ
せる。HMDSは、界面活性剤の一種であり、化学記号
では(CH3)SiNHSi(CH33で表すことがで
きる。半導体集積回路装置の製造工程におけるリソグラ
フィ工程において、HMDSは、ウエハ1とレジスト膜
との接着性を向上させるために使用する接着強化剤であ
り、処理に際してはウエハ1の主面に蒸気状にして塗布
する。これにより、反射防止膜5の表面が改質される。
続いて、図1および図2(e)に示すように、ウエハ1
をベークする。なお、反射防止膜表面はHMDS処理が
必要でない場合があるが、反射防止膜が塗布されない工
程では必須であり、この処理を考慮することで反射防止
膜がない場合にも適用することができる。
【0057】次いで、図1および図2(f),(g)に
示すように、反射防止膜5上にポジ型のレジスト膜(感
光性有機膜)6を塗布した後、ウエハ1に対してプリベ
ーク処理を行う。その後、図1および図3(a)に示す
ように、露光装置EXPにウエハ1を渡し、露光処理に
よるパターン転写を行う。この際の露光方式は、上記ス
テップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リ
ピート方式を例示できる。その後、図1および図3
(b)に示すように、ウエハ1を再び塗布現像装置に戻
してベークを行う。これは化学増幅レジスト膜の増幅作
用、非化学増幅レジスト膜では定在波の平均化などの効
果を与える処理である。
【0058】次いで、ウエハ1に対して、図1および図
3(c),(d)に示すように、現像処理およびポスト
ベークを行ってポジ型のレジスト膜6のパターンを形成
した後、図1に示すように現像検査を行う。この現像検
査では、現像検査処理ユニットにウエハ1を渡し、例え
ば合せ精度(光学測定)、寸法精度および外観検査等を
行う。この現像検査で規格内の判定であれば(図1の工
程100)、カセットC2にウエハ1を収納する。規格
外の判定であれば(図1の工程100)、そのウエハ1
は再生処理に連続的に渡される。その際には、検査で計
測した誤差、あるいは検知された欠陥や不均一性などの
情報を、露光条件など各処理ユニットに与える補正値に
変換して各処理ユニットに与える(図1の工程10
1)。この変換は、合せ検査ではウエハ1上の誤差の分
布を統計モデルなどの手法に基づきパラメータ化し、さ
らに露光装置の有する制御操作量に変換するといった処
理を行う。ここで処理条件修正は、説明の便宜上、検査
結果の判定後の再生前に位置させたが、後述の本発明を
先行処理や異常検知と組み合わせて枚葉でフローを制御
して、リアルタイムで補正を最適化するシステムにおい
ては、各処理自体で検出される着工時履歴のモニタデー
タも含めて種々時点(処理ステップあるいはウエハ順
序)で偏在的に補正を行うことが考えられている。
【0059】次に、本実施の形態の再生処理では、例え
ば次のように処理が進行する。まず、上記現像検査で規
格外と判定されたウエハ1を、図1に示すように、上記
レジスト膜塗布用の処理ユニットに搬送する。この処理
ユニットは、上記レジスト膜を滴下するノズルの他に、
ウエハ1の主面にシンナ(溶剤)を滴下または噴霧する
ノズルを有している。このシンナを、図4(a)に示す
ように、ウエハ1の表面に滴下または噴霧しながらウエ
ハ1をスピナ上でウエハ1の主面内において水平に回転
させる。これにより、シンナはレジスト膜6を溶解しな
がらウエハ1の主面の外周方向に放射状に流れポジ型の
レジスト膜を除去していく。ポジ型のレジスト膜6を除
去し尽くした後もシンナを滴下すことによりウエハ1の
表面を洗浄する。十分な洗浄を行った後、図4(b)に
示すように、シンナ滴下を停止してウエハ1を回転させ
てシンナを除去する。この際、ウエハ1の主面上(すな
わち、反射防止膜5上)のシンナを完全に乾燥させず、
その主面に薄く残存させるようにする。このようにウエ
ハ1の表面にシンナを薄く残しておく。この段階は、図
2(e)の工程後と同じであり、反射防止膜5の表面改
質効果は残存されている。その後、図4(c)に示すよ
うに、再度、レジスト膜6を反射防止膜5上に塗布す
る。この際、反射防止膜5の表面に薄く一定のシンナ成
分を残しておいたことにより、レジスト膜6のぬれ性を
良くすることでレジスト膜6の流れと膜形成とを均一に
することができる。このため、レジスト膜6の滴下量が
少なくても、ウエハ1の主面全面に渡って均一にレジス
ト膜6の塗布することが可能となる。したがって、レジ
スト膜6の滴下量を削減することができるので、コスト
の低減が可能となる(省レジスト技術の適用)。また、
この再生処理では、廃液の管理や処理室内の材料の耐薬
液性を維持できるようにし、洗浄用など別の薬液を単独
であるいはシンナと組み合わせて適用できる。その後、
図1および図4(d)に示すように、ウエハ1に対して
プリベーク処理を施す。この際、反射防止膜5とレジス
ト膜6との間に残存していたシンナの成分も乾燥される
ので、シンナの影響無く、レジスト膜6と反射防止膜5
とを密着性良く接着させることができる。なお、溶剤
は、シンナに限定されるものではなく種々変更可能であ
り、例えばアセトン、トリクロロエチレン、ベンゼンス
ルホン酸、濃い現像液を用いることもできる。
【0060】ここで、上記再生処理に関し、反射防止膜
5の機能を図5および図6により説明する。図5は、再
生処理前の規格外のウエハ1の要部拡大断面図を示して
いる。上記のように層間絶縁膜4の上面は平坦化されて
いる。その層間絶縁膜4の上面には、上記反射防止膜5
が堆積されている。反射防止膜5の上面は、下地の多少
の段差を吸収して平坦化されている。そして、その反射
防止膜5上に、上記ポジ型のレジスト膜6がパターニン
グされている。
【0061】一方、図6(a)〜(c)は、反射防止膜
の無い場合の一例を比較のために示している。図6
(a)は、ウエハ50の主面上に堆積された層間絶縁膜
51の上面が平坦化されておらず、その上面には、ウエ
ハ50の主面のMIS・FET52による段差が反映さ
れている場合が例示されている。また、レジスト膜53
のパターンは、その層間絶縁膜51上に直接接した状態
で形成されている。図6(b)は再生処理により図6
(a)のレジスト膜53を除去した際に生じる問題を例
示している。ここでは、層間絶縁膜51の上面の段差部
に、溶解不充分によりレジスト膜53の除去残り等のよ
うな異物53aが付着する問題やレジスト膜53の除去
により層間絶縁膜51の上面に破線で示すように汚染や
表面状態変化(劣化)等が生じる問題が示されている。
図6(c)では層間絶縁膜51の上面を平坦化している
ものの、その場合でもレジスト膜の除去により層間絶縁
膜51の上面に破線で示すように汚染や表面状態変化等
が生じることを示している。
【0062】これに対して本実施の形態では、図5に示
したように、層間絶縁膜4上に反射防止膜5を堆積した
ことにより、層間絶縁膜4上の段差を低減でき、レジス
ト膜6の下地の平坦性を向上させることができるので、
上記異物54が残るのを防止して洗浄効果を向上させる
ことが可能となっている。
【0063】また、反射防止膜5は、エッチング後に除
去されるので、下地は反射防止膜5の除去で受ける影響
以外からは保護される。すなわち、上記再生処理のため
のシンナによるレジスト膜の除去の際等において、ウエ
ハ1の主面上の反射防止膜5が下地の層間絶縁膜4を保
護するのでその層間絶縁膜4がシンナ等により損傷を受
けたり劣化したりするのを防止できる。したがって、再
生処理による影響を考慮する必要がなくなるので、再生
処理の繰り返しが許容される。これまでは、再生でのロ
スが大きかったことや再生処理による損傷から再生処理
を複数回実施することは考えられなかったが、本実施の
形態によれば、僅かなロスで、しかも小さな損傷で再生
を行うことができるので、今までになかった再生前提の
処理(条件出しなど)及び繰り返し再生を行って同一ウ
エハを使い回す処理(装置点検など)を自動化すること
が可能となる。
【0064】また、上記再生処理のためのシンナの滴下
処理の間、上記反射防止膜5の膜厚変化はほとんどない
ようにできることが本発明者によって確認されている。
すなわち、本実施の形態によれば、ウエハ1の主面に形
成した反射防止膜5が1度めの塗布と同じ状態を保つの
で、再生処理における上記ポジ型のレジスト膜6の塗
布、露光および現像での再現性を高めることができる。
このため、1度目の現像検査に基いて再生処理の条件を
補正すると統計的な予測よりも、高精度にパターン形成
が可能となる。この点に着目し、本実施の形態では、他
のウエハ1が適切な統計的処理を利用したアルゴリズム
で補正をかけるのに対して、再生処理ウエハは、前回の
結果で得られた誤差を補正するという2方式を併用した
処理についても提案している。
【0065】また、上記のように反射防止膜5の状態が
再生処理前後で変わらないことから、本実施の形態で
は、このような再生処理を同一処理室で一連の連続動作
で行うことができる。このように再生処理を同一の処理
室内で連続して行う効果は費用的にもスループット的に
も望ましい。ここで、考慮すべきことは、1度目の処理
でレジスト膜6の塗布前に行われるHMDS処理であ
る。HMDS処理はレジスト膜6の塗布処理とは異なる
処理室で行われる。このため、HMDS処理を実施する
場合、レジスト膜6のレジスト塗布カップ内でのシンナ
除去、HMDS処理およびレジスト塗布カップでのレジ
スト塗布というように、ウエハ1を処理室間で往復搬送
する必要性が生じる。そこで、後続するウエハ1を待機
させることになるが(そのように実施することも不可能
ではないが)、その場合、パイプライン動作で処理を効
率化している装置での実装は困難な場合がある。これ
は、塗布カップを2連有する構成でも通常処理と異なっ
てくる。
【0066】これに対して、本実施の形態では、反射防
止膜のレジストとの接着性が高い場合や上記のようにH
MDS処理で改質された反射防止膜表面は、上記省レジ
スト技術で実績があるように、シンナによってはその効
果が減ずることがないため、1度目の処理を行った後の
再生処理で例外を除き、ある回数の再生処理の間は改質
効果が残る条件がある。この範囲ではシンナ除去から連
続してレジスト膜6の塗布を行いHMDS処理を省略す
ることが可能である。したがって、本実施の形態では、
大幅な遅延や待機が生じることなく効率的なインライン
パイプライン動作が可能となる。また、反射防止膜の接
着性が低下する場合や反射防止膜を用いない場合に、再
生処理でHMDS処理が必要な時についても実施の形態
3の方法で良好に処理することができる。
【0067】なお、このような再生処理後は、上記と同
様に、露光、ベーク、現像処理、ポストベークおよび現
像検査を経た後、規格に入るまで上記再生処理を繰り返
し、規格に入った段階でウエハ1をカセットC2に収容
する。
【0068】このような再生処理が可能な本実施の形態
では、上記のように塗布現像装置にロットが投入され、
処理を行って塗布現像装置からロットが搬出されるまで
の連続した処理の中で、ウエハ1は全数検査される。1
度目の処理で規格に満たなかったウエハ1は再生処理で
高精度に補正された良品のウエハ1となってカセットC
2に収まることになる。また、図1は同一のウエハ1が
処理される順序を表したが、これに限定されるものでは
なく、例えば異なる製品用(または異なるロット)のウ
エハを同一ライン内で処理することもできる。その場
合、第1のウエハのうち、規格外になった第1のウエハ
1のみを、それとは異なる第2のウエハの処理とパイプ
ライン的に並行に処理することにより、発生する遅延を
僅かなものとすることができる。
【0069】また、再生後の処理は同一のロット処理の
シーケンスの中で行われるため、1回めの処理と2回目
の処理との再現性が高く、処理条件の補正は正確に反映
される。このため、例えば図1の中で点線で示すように
再検査は省略も可能である。
【0070】半導体集積回路装置の製造工程では、シン
ナ液によるレジスト膜の除去が簡易的なレジスト除去方
法として使われる場合もあるが、除去性能がアッシャや
専用の剥離液に比べてソフトであるため、例えば上記下
地段差部での除去効果の不十分性などの懸念からテスト
ウエハへの適用や下地との関連で限定的なものである。
また、シンナによるレジスト膜の除去方法は、後述する
ように、その手軽さからレジスト膜の塗布と同一の処理
ユニットの中で連続処理が可能な上、レジスト膜の塗布
工程で生じる廃棄物と同一であり廃棄物の処理が容易な
ので、その場再生技術にとって最適なレジスト除去手段
である。
【0071】また、本発明者が検討した技術のフローで
は、レジスト膜の除去処理をアッシャから塗布現像装置
に置き換えたロット単位での処理であったため、上記問
題点はそのままで、塗布現像装置の効率を落とすだけで
あった。本実施の形態では、ウエハ単位での処理であ
り、全数ウエハ検査および規格外ウエハの再生を行って
もロット単位の待機が生じないので、半導体集積回路装
置の製造効率を向上させることが可能となる。
【0072】また、同様に、反射防止膜も、特に寸法精
度の点で高精度が要求される工程で使われてきた技術で
あるが、本実施の形態では、その場再生技術というコン
セプトの中で、反射防止膜を設けたものである。すなわ
ち、後述するように、レジスト膜の除去との選択性、下
地の保護および再生時の処理条件補正の再現性という優
れた効果に着目し、新規なシステム化において活用した
ものである。しかし、エッチング工程での問題から反射
防止膜を適用できない工程や反射防止膜を使用しないイ
オン打ち込み工程のレジストマスクを形成する工程にも
本発明のその場再生技術を適用する場合がある。その場
合には、反射防止膜が塗布されているものに比べてレジ
スト膜と下地との接着性が低下するので、前記したHM
DS処理を再度行うことが必要で、また、下地との関係
で剥離や洗浄効果が不十分となる問題が発生する場合が
考えらる。このようなケースでは別の剥離液や後洗浄の
必要性が発生することも考えられる。レアケースであれ
ば全数ウエハ検査後、別の処理装置で規格外ウエハのみ
処理しても影響は小さいが、問題になる場合は、スピン
洗浄を塗布現像装置に追加して上記特殊な薬液を使用
し、同様にその場再生を行って、以降の多くの応用を実
現することができる。
【0073】また、上記図1のフローは本発明の原理の
説明に本質的な部分に絞って表記している。図1中にお
いて括弧で挿入している処理は本発明の実施の形態をさ
らに信頼度の高いものとする応用例である。例えばレジ
スト塗布及びプリベーク後にインラインの膜厚検査を行
う例がある。これはパターン形成後では膜厚の測定が困
難になる場合もあるからである。また、現像検査後に再
生したウエハ1の裏面を洗浄する裏面洗浄ユニットを付
加し、洗浄処理を追加することもある。これは塗布−露
光−現像−検査と経てきたウエハ1に裏面の異物が増加
する可能性があり、この異物が再生の感光時にデフォー
カスを引き起こす可能性があるからである。これらの異
物はリソグラフィ前工程から裏面に付着して持込んだ異
物が集積したものであり、本来は最初の処理である反射
防止膜の塗布前に、あるいは影響を受ける感光直前に裏
面洗浄を行うことが長期的にメンテナンスフリー化する
には望ましい処理である。また、露光前または後に周辺
露光が処理され、周辺の不要のポジ型のレジスト膜が現
像時に除去されるようにするための処理で膜厚検査と同
様にウエハ1の方向合せが必要なため露光前の処理とし
てインテグレートして、同時処理化することも可能であ
る。
【0074】ところで、本発明を塗布現像装置に適用す
る場合、ウエハ1の処理を一枚毎に制御する枚葉フロー
制御が必要である。枚葉制御は、LSI(Large Scale
Integrated circuit)生産ラインでの本格的な適用がさ
れないできたが、直径300mm程度のウエハ1の生産
方式として重視され、現在、SEMI(Semiconductor
Equipment and Material Inter-national)で標準化が
検討されている。GEM(Generic Equipment Model)
300と呼ばれるホストから見た制御仕様が提案され、
装置に徐々に適用されてきている。しかし、本発明の実
施の形態に説明されているような、1枚毎に個々の処理
ユニットあるいはロケーションでの待機や最新の補正条
件での処理再開を制御できる装置はまだ存在しない。こ
のようなフレキシブルな制御は技術上のトレンドとして
徐々に実現されると考えられる。ここで、その様々な実
現形態を例示する。これらは再生判定したウエハ1をレ
ジスト膜の塗布カップに戻してレジスト膜を除去する場
合に、後続のウエハ1をどのように待機させるか、ま
た、他のウエハ1との処理順序の管理をどう制御するか
などを検討している。
【0075】図7は、再生処理を後続のウエハ1の処理
に割り込んで実施する様子の一例を示している。まず、
リソグラフィ工程の一連の処理においては、処理の時間
間隔を一定化する必要がある。これは、特に、化学増幅
レジストで顕著であるが、レジスト膜中の諸々の反応が
常温でも、あるいは昇降温の際の履歴に依存して進行す
るためである。また、大気中の微量な化学成分によって
も変化が生じ、線幅バラツキなどに影響するため、処理
の時間間隔を一定化してその変化を一定化することによ
り、露光量などの補正可能な条件で調節できるようにす
るためである。この変化の敏感度は、露光後のベーク後
が最も敏感で、次に露光後、その次がレジスト膜の塗布
後となる。レジスト膜の塗布前および現像後は影響がな
く、レジスト膜の改善により塗布後も比較的安定となっ
ている。従って、再生処理を開始するレジスト塗布カッ
プに再生ウエハを戻すのに際し、レジスト膜の塗布前、
すなわち、これまで説明したフローでHMDS処理まで
の処理ユニットに存在するウエハは再生ウエハのレジス
ト除去からレジスト塗布完了までの間、その位置での処
理が終了した後も待機させておいても品質上の問題は生
じない。従って、次に検査されたウエハで連続して再生
判定された場合も引き続き待っても良い。
【0076】このように再生が発生した場合、レジスト
塗布カップでの後続のウエハ1の処理が終了次第、再生
のウエハ1をレジスト塗布カップに搬送し、シンナ除去
を開始することで、後続のウエハ1との間で無駄な時間
なく、インラインパイプライン処理を行うことができ
る。
【0077】この方法は、処理が継ぎ目無く進み、ま
た、ウエハ待機用のバッファを必要としないので、本発
明の特徴が最も明示的に現れる方法である。しかし、こ
の方法では、カセットC1からウエハ1を取り出した順
序と処理の順序およびカセットC1に格納する順序が再
生により混じって変化する。本発明者が検討する装置で
は、ウエハ1の位置や処理は順序が変化しないものとし
ていたため、塗布現像装置のソフトウェアに大きな変更
を強いる。
【0078】図8は、他の処理方法を示している。この
方法は、再生を必要とするウエハ1は、1度目の処理
が、カセットC1内における同一ロットの全てのウエハ
1の処理が終了するまでバッファ内で待機するものであ
る。
【0079】そのロットの最後のウエハ1がレジスト膜
の塗布処理を終了した後に、バッファからレジスト塗布
カップに搬送される。この方式では、1度目の処理はカ
セットから取り出した順にまとまって行われる。再生処
理は、該当ウエハ1のみ、やはり1度目の処理が行われ
た順に行われるので、あまり管理用のソフトウェアを変
えないで適用できる。この場合は、最後のウエハ1の再
生処理が終了するまで次のカセットC1のウエハ1の処
理を開始できず、ロットのつなぎに処理が連続して行わ
れないというデメリットが生じる。しかし、ロットの先
頭の1枚または複数枚のウエハ1を先行して現像検査ま
での処理を行い、そこで得られた情報を、後続のウエハ
1の処理情報としてフィードバックして補正を行うこと
により、後続のウエハ1において再生が発生する確率を
極めて小さくすることができる。この場合、図8に示す
ように、次に処理するロットは、HMDS処理完で待機
し、先行処理で発生したウエハ1の再生処理が全て終了
した後に待機を解除する。これにより、ロット間の継ぎ
目を最小とすることができる。この場合、後続のウエハ
1および再生用のウエハに追加の再生処理が発生する可
能性があるものの、この場合は、ウエハ1の処理順序の
単純化のためには、いったんカセットC1に戻し、次の
ロットの後に後続して処理することとなる。
【0080】次に、上記の再生のウエハ1がもともとセ
ットされていたカセットC1のスロットをバッファとし
て用いる方法は、前記したGEM300の標準仕様と最
も合っている。GEM300では、コントロールジョブ
およびプロセスジョブのマネージメントに関連した仕様
で、本実施の形態の再生処理や前述した後処理を連続処
理できるようにジョブの待ち行列を変更する機能があ
る。カセット毎およびロット毎の繋ぎ目をどこまで短縮
できるかは、装置に実装される枚葉フロー制御のフレキ
シビリティに依存するため、ここでは詳述しないが、最
も効率的な処理を可能とするのは、前記図7で説明した
第一の方法で、ウエハ1の処理開始時の順序に依存せず
枚葉で処理フローを変更でき、割り込みで循環できる機
能と、そのフローに応じて後続のウエハ1の待機および
待機の解除を制御すること、およびそのようにダイナミ
ックに変化するウエハ1の処理順序を制御しつつ、適切
に処理条件を補正する機能を有することである。このよ
うな枚葉フロー制御は、困難に見えるかもしれないが、
そうではなく、GEM300の標準仕様の、特にSTS
(Substrate Tracking System),OSS(Object System
Service),CJM(Control Job Management),PJM(Pro
cess Job Management)などで、抽象的に要求されたオプ
ション仕様の射程内で現実的な仕様であることが、本発
明者の検討で分かっている。
【0081】このように、本発明を従来の仕様の装置へ
実装していく際の便宜上有効な方式として、カセットの
スロットをバッファとして用いるべくカセットにいった
ん戻す方式を提案しているが、これは本発明の1カセッ
トの処理内で再生を行うという方法からの逸脱ではな
い。その点を明示するため、図9では、カセットC1の
開閉蓋の開閉(OPEN−CLOSE)間で処理が全て
終了するということを示している。これは、例えば再生
処理を行うために、後続のロットと処理の終了が前後す
るのも許容する。また、1度目の処理と、再生処理の間
で開閉(OPEN−CLOSE)することも考えられる
が、本質的には、カセットをローダに搬送してきて処理
を開始し、処理を終了してカセットをリソグラフィ工程
後の工程に搬送するまでに再生処理が終了している機能
をここで提案している。また、この場合にも本提案で一
貫化した検査以外にオフライン検査を行って、必要な場
合、再生を、上記シンナによるレジスト膜の除去で行わ
れるケースも応用として含まれる。本発明によって、こ
のオフライン検査で発生しうる再生処理は非常に頻度の
低いものになるので、このようなオフライン検査も生産
上許容できるものとなっているからである。
【0082】図10は、本実施の形態のインラインパイ
プライン動作を実施する半導体製造装置S1の構成例を
示している(第1の方式)。半導体製造装置S1は、カ
セットローダCLと、塗布現像装置RDと、露光装置E
XPと、検査装置Qとを有している。カセットローダC
Lには、上記カセットC1が搬入されている。P1〜P
11は、上記処理工程を行う処理室を示している。処理
室P1は、上記反射防止膜の塗布室、処理室P2は、上
記反射防止膜塗布後のベーク処理室、処理室P3は、上
記HMDS処理室、処理室P4は、上記HMDS処理後
のベーク処理室、処理室P5は、レジスト膜の塗布およ
びシンナによるレジスト膜の除去のための処理室、処理
室P6は、レジスト膜の塗布後のベーク処理室、処理室
P7は、露光装置EXPの感光処理室、処理室P8は、
露光処理後のベーク処理室、処理室P9は、露光処理後
の現像処理室、処理室P10は、現像処理後のベーク処
理室、処理室P11は、検査装置Q内の検査室をそれぞ
れ示している。処理室P1〜P11は直列に接続されて
いる。ウエハに対する処理は、上記したように処理室P
1〜P11の順に進められる。露光装置EXPの処理室
P7の前後にバッファ領域Bが介在されている。ここで
は検査装置Qの処理室P11が塗布現像装置RD内に配
置されている。この塗布現像装置RDにインテグレイト
された検査装置Qで規格外と判定されたウエハは、処理
室P5に搬送される。そして、上記のように処理室P5
で上記再生フローが実行される。このようにして処理ル
ープが構成されている。
【0083】また、図11は、図10の半導体製造装置
S1よりも有効性の高い改良例を示している(第2の方
式)。図11の半導体製造装置S2は、塗布現像装置R
Dと一個所のインタフェースでウエハを授受するもの
で、検査装置Qの複数の検査用の処理室P11,12
と、塗布現像装置RDとを共通の搬送系で接続するもの
である。この場合は、処理室P10での処理終了後、ウ
エハを搬送系を通じて検査装置Qに搬送する。検査装置
Qには、例えば合わせ検査フォーカス検査、マクロ検査
等のような複数の検査種目が用意されているので、検査
の質の向上を図ることができる。また、検査が増えた場
合は、検査装置Qの前段に備えられたバッファ領域Bに
ウエハを一時的に保管できるようになっているので、処
理の流れを大幅に乱すこともなく、処理をほぼ一定のリ
ズムでスムーズに進行させることが可能となっている。
リソグラフィ工程では、一定の時間的間隔を保ちながら
処理を進行することは重要である。レジスト膜の化学反
応の度合いが処理時間に応じて変動するからである。す
なわち、各ウエハの処理時間が一定の時間であれば、各
ウエハにおけるレジスト膜の変動の度合いも同一にする
ことができるので、同一の品質の製品を製造できるから
である。
【0084】なお、上記合わせ検査およびフォーカス検
査は、ウエハ上の層間のパターン間の合わせの状態と焦
点合わせ状態を検査することでウエハの良否を判定する
検査である。また、マクロ検査は、リニア光源からウエ
ハに光を当てて、その反射光をカメラで撮影し、正反射
像と回折像とを2回のスキャンで検出し、デフォーカ
ス、塗布ムラ等のような各種の欠陥について、ウエハ全
面の画像を検出することでウエハの良否を判定する検査
である。
【0085】ここで説明する2方式は、併用したり、第
二の方式の要素の一部を第一の方式に付加することも可
能である。以下、第一の方式の不十分な点と、第二の方
式の要素および利点とを説明する。
【0086】まず、本発明者が再生原因の調査を行った
ところ、一例であるが、合せ精度に起因するものが1.
5%、塗布現像装置や露光装置の突発的な異常で、現像
の目視検査で検出されるものが0.8%、測長SEMで
検出される寸法異常が0.08%であった。数字は、運
用、製品の要求精度、プロセスの成熟性、装置の安定性
で変化するものであるが、要因の傾向としては、寸法は
装置の安定性が確保されれば比較的安定な傾向があり、
合せ精度が最も不安定で検査として必須であり、突発的
な異常は様々な要因で発生するが、比較的ラフな外観検
査で検出しうるものが多いという傾向があった。それぞ
れ検査装置Qとしては寸法測定機、合せ精度測定機、マ
クロ検査装置が必要である。このように再生要因として
上記した要因を考慮して複数の検査を一貫化するQCイ
ンテグレーションが望ましい。上記の要因の再生発生率
から優先順位をつけうるが、拡張性は望まれる。この拡
張性について、第一の方式では塗布現像装置RDの架台
に搭載するため、拡張性は得るのが難しい。これに対し
て第二の方式では、共通の搬送系を拡張することによ
り、このような複数の検査装置の統合を可能としてい
る。このように複数の検査装置をインテグレートする利
点は、本発明のように再生を自動判定する場合に特に有
効である。
【0087】なぜなら再生判定は再生処理だけでなく、
再生原因の判別も必要としているが、このインテリジェ
ントな要求は、単に合せがはずれたというデータだけで
は、理解がむずかしい。本実施の形態で説明している合
せ精度測定機、マクロ検査装置および光学式寸法測定に
よるフォーカス・露光量の検査機能をインテグレートし
た場合、例えばマクロ検査装置で検出した欠陥を合せ精
度測定機の観察系で欠陥画像を撮影して記録あるいは欠
陥分類を行うこと、マクロ検査で検出した回折光の分布
異常に対し、フォーカス・露光量の評価を行うことで定
量性を得たり、また合せ精度不良を検知した際ウエハ全
面の分布測定を行って、マクロ検査で検出する干渉光の
分布異常と後に照合できるようにしたりするなど、検査
機能を能動的に関連させる制御を行うことで、本発明の
その場再生技術の自動化に適した新規機能を実現でき
る。
【0088】また、塗布現像装置RDとのインターフェ
ースにおいては、機能としてバッファ機能を有すること
で、これらの検査装置のタクトタイムが変化するのを吸
収して、例えばロット内の検査数や項目を動的に変化さ
せることを可能としている。これは例えば先行ウエハの
検査や再生検出時に再生原因を特定するためなど、検査
を特定ウエハに対し強化するという機能を実装するのに
必要である。また、第二の方式では、図11のように、
検査装置Qの搬送系とカセットローダCLは塗布現像装
置RDと同一の面に配している。これはインラインで一
貫処理するだけでなく、カセットから供給されたウエハ
(インライン検査装置を有しない例えばラフ工程の装置
で着工したウエハなど)をオフライン検査することを可
能とする。このようにすることで、検査装置をこのよう
にインライン・オフライン共用とすることで、インライ
ン検査で検査装置台数が増加することを防止することが
できる。本実施の形態では、バッファ領域Bを配置して
インライン検査中に、少数の抜取りによるオフライン検
査を割り込みで行うようスケジューリングすることで、
オフライン検査が待たされることなくTATの面でもい
っそう有効である。また、複数の検査装置の搬送系及び
通信やデータベースなどを共用とすることで、検査装置
の投資を大幅に削減することができる。ここで説明した
投資削減効果は、本発明を実際のラインに適用して効果
をあげる現実性を与えている点で重要である。また、こ
のQCインテグレーション方式は装置サイズを削減し一
貫化を可能とするだけでなく、それぞれオフライン設置
する技術と比較してもスペース効果が高い。また、露光
装置EXPと塗布現像装置RDとのインライン化で発生
するデッドスペースを有効に利用していることも図より
あきらかであろう。
【0089】このような、その場再生技術と枚葉フロー
制御技術を用いると、これまで行われてきた先行処理
も、装置効率およびTATを犠牲にすることなく実施可
能である。先行を行う場合に発生する検査装置への搬
送、ロットの分割とまとめ、および先行で不合格になっ
たウエハを別の装置で再生処理する必要がなくなるから
である。このことを図12および図13により説明す
る。図12は、本発明者が検討した技術により先行及び
再生を行った場合の説明図である。図13が本発明の実
施の形態である。
【0090】図12および図13において、縦方向が時
間軸で、横方向が処理の順序を示し、2次元で示す処理
の進行で、処理がパイプライン的に並行処理されること
が示されている。図13の実施の形態では、先行ウエハ
の再生を本体処理の後づけで行うという、先に説明した
方法を説明している。また、この図13では特にロット
を連続処理する場合のロット間の並行処理の効果も示し
ている。図12および図13を比較することで明らかな
ように、縦方向の処理時間は大幅に削減されている。ま
た、横方向の処理の複雑さも削減するため、自動化ライ
ンにおけるスケジューリングの負荷が減り、ライン全体
の物流の安定に寄与することが分かる。
【0091】また、次にこのようにロスのない先行処理
が可能となったため、これまで行われることの無かっ
た、複数の項目の先行処理が可能となる。この実施の形
態を図14に示す。図14では、まず、塗布性能の先行
処理を行った後、そのウエハも含めて先行2枚の合せ検
査結果を用いて露光装置の先行を行っている。斜め線で
区切られている処理がほぼ同期的に処理されるものであ
る。個々の待機は発生するもののこれまでのように無駄
な待ち時間が発生するのを抑えることができるので、こ
れまでにないマルチな先行を行うことができ、先行を特
に必要とするような実績のない製品の着工も効率的に行
うことができることを示している。これは多品種少量生
産で特に有効と考えられる。
【0092】また、図15は、本発明のその場再生とQ
Cインテグレーションの別の応用例であり、着工中の異
常検出での制御の実施の形態である。ここでは、正常に
着工していたロットの着工途中で異常を検出した場合、
その結果が工程の状態が変化したのか、あるいは例外的
な飛び値であるのかは、後続の数枚の結果を調べないと
判定できない。しかし、リソグラフィ工程をインライン
で着工している場合、判定可能な検査結果がでるまで
に、すでに数枚の着工がなされており、異常が継続する
場合には再生ウエハが増加する可能性がある。これに対
し、本実施の形態では、例えば露光装置の露光結果に異
常が検出された場合、一時的に露光装置の着工を中断さ
せ、すでに着工された数枚の検査結果が出るのまで待機
させる。検査結果から、一時的な飛び値で条件変更の必
要性が不要と判定されれば、そのまま着工を再開させ、
条件変更の補正が求まればフィードバックして再開させ
る。このように異常に対する処置の影響を最小化させ
て、異常判定されたウエハをその場再生することで、生
産効率を高めるものである。
【0093】上記図14および図15で説明した二つの
実施の形態は、再生と判定されるよう規格外となるよう
なケースを想定して説明しているが、このような枚葉品
質制御は一般的な統計的品質制御やRun to Ru
n Controleと呼ばれるフィードバック制御な
どのアルゴリズムと併用できるもので、規格内で再生が
発生しない条件下でも実施できる。最近の微細化したL
SI製造プロセスでは加工マージンが十分に確保されて
いないため、精度が良ければ良いほど歩留りや特性が向
上するという傾向があり、規格内であってもより厳しく
追い込む価値がある場合がある。このような枚葉の制御
は、通常では生産効率に大きく支障がでるというトレー
ドオフにより行わないケースが多い。また、説明した実
施の形態は、一般的にはない、モニタを行いながら、フ
ローを制御し、その結果をモニタしてという能動的な動
作によって品質制御の信頼度を高めるものある。すなわ
ち、通常は再生によるロスを避けるため装置を止めて調
査を行いモニタ結果に高い信頼度が見込めてからでない
と作動できない補正や制御を、その場再生という手段を
ベースに、不確定な状況での処置を行えるようにするこ
とができるようにしたものである。したがって、この技
術は、完全に自動化したラインにおけるNON STO
P化を高めるために重要な方法と考えられる。
【0094】次に、図16〜図19は、これまで説明し
てきた本発明にもとづく応用例であり、自動化ラインの
装置点検に適用したものである。リソグラフィラインで
用いられる装置は、非常に高精度かつ大規模にシステム
化されていて、その品質を維持するには多くの要因につ
いて良好な状態が維持されねばならず、またそれぞれの
要因の装置間のマッチングも影響する。このような装置
の精度管理は装置の有する個別の自己モニタ機能だけで
は精度は保証されず、実際のウエハを処理してその結果
を測定することにより精度を点検することが行われてい
る。この場合、例えば露光装置ではメーカやユーザが作
成した多種のテストパターンを有する性能評価専用レチ
クルを用いて、評価する要因に応じて、動作方法や評価
パターンを選択あるいは設定して処理を行い、計測装置
で収集されるデータを、やはり要因に応じた計算方法で
評価している。
【0095】このように、実際にウエハを処理してその
結果を測定する点検方法が重要なため、リソグラフィラ
インでは多くのテスト用ウエハが必要となる。当該ウエ
ハはテスト後、再生処理されて繰り返し使われる。特
に、下地に精度の基準となるパターンを形成した基準用
のウエハを用いるテスト項目も多い。この場合はウエハ
毎の精度が異なるため、1台毎に再生処理して実施する
必要もある。本発明者が検討した技術では、このような
再生処理は時間がかかり、また生産にとって余分な処理
のため、スケジュールできず、点検は不定期、かつ、ま
ばらな状態となって、装置管理が不十分な状態におかれ
る傾向がある。装置管理が不十分な状態におかれれば、
製品着工時の精度が装置の機差に依存するため、製品精
度が不安定化し、その結果先行の必要性が増したり、再
生頻度が増加して生産効率を大きく悪化させることは言
うまでもない。
【0096】このような装置管理、装置点検に本発明を
適用した例を以下に説明する。図16は、上記した基準
用のウエハ1を、その場再生して繰り返しパターン形成
してテストを行うことを示している。段差を有する基準
用のウエハ1として、主面上に反射防止膜5を塗布した
ウエハ1を用い、その上のレジスト膜6のパターンの除
去と再生(パターン形成)とを繰り返して行うものであ
る。すなわち、図16(a)のレジスト膜6のパターン
を、図16(b)に示すように、シンナにより除去した
後、図16(c)に示すように、基準用のウエハ1の主
面上に再びレジスト膜6を塗布し、露光処理によって図
16(d)に示すように基準用のウエハ1の主面上にレ
ジスト膜6のテストパターンを形成する。
【0097】半導体集積回路装置のテストは多岐にわた
り、例えば主面に鏡面研磨処理を施した段階のミラーウ
エハを用いるもの、段差を露出させて、段差部の影響に
関連した評価を行うテストなど、あるいは反射防止膜5
を用いる必要もなく、レジスト膜6のみ塗布してその場
再生を行えるものもある。本実施の形態は反射防止膜5
を用いるものに限定されるものではないが、反射防止膜
5を用いることで、例えば、その都度再塗布されるレジ
スト膜6の膜厚均一性が下地段差に影響されて再現性が
劣化しないようにできるので、例えば露光装置の合せ精
度に関連したテストで有効な場合がある。
【0098】図17は、このような多岐にわたるウエハ
1を用いた点検あるいはQCの、それぞれが行えるよう
に、各種ウエハ1の集まりを一つのカセットに収納し
て、前記した枚葉フロー制御およびびQCインテグレー
ション(ここでは合せ精度・マクロ・フォーカス・露光
量)を用いて総合的な点検を行う実施の形態を示してお
り、1カセットの処理が終了する時点で点検が終了する
ようにしたものである。ここでは、各ウエハ1毎に単一
の検査を実施しているが、同一ウエハ1上に複数の要因
の検査パターンを挿入して複合化ことや、これまでに説
明した連続処理の制御により、例えば膜厚均一性のQC
を行ったウエハ1で露光装置のステージ精度をQCする
ことも可能である。
【0099】図18は、上記した1カセットC1で複数
のQCを行う方法で、その場再生を行うことにより、再
生処理装置にカセットC1が搬送されることなく、リソ
グラフィ装置を渡って同一カセットC1の同一ウエハ1
に対し、同様の総合的な点検を実施する方法である。こ
の点検動作は製品のカセットC1が連続して着工してい
るなかで、あたかも1製品カセットであるかのように制
御して実行することも可能である。このため、計画的に
製品の投入をストップするなどの処置をする必要はな
く、また点検動作の順序を適切に考慮すれば、前後の製
品用のカセットC1とパイプライン的な並行動作も可能
となる。
【0100】図19は、1台の装置で同一のウエハ1
(1枚の基準用のウエハ)を繰り返しその場再生してテ
ストを行うものでる。すなわち、テスト1でシンナによ
るウエハ主面上のレジスト膜の除去、レジスト膜の再塗
布、露光によるテストパターンの形成、第1の検査の一
連の処理を行った後、テスト2で、再び、シンナによる
ウエハ1主面上のレジスト膜の除去、レジスト膜の再塗
布、露光によるテストパターンの形成、第2の検査の一
連の処理を行うというように、その場再生とテストとを
繰り返し行う。この方法を併用すれば、装置状態により
テスト項目が変化するような場合にウエハ1を準備した
り、カセット内のウエハ1を入れ替える必要性が減るた
め、特に自動化ラインにおけるエンジニアリングのフレ
キシビリティが向上する。また、再生率が高くてもTA
Tを短縮できる。
【0101】自動化ラインではこのようなエンジニアリ
ングが困難となって、稼動状態不全を来たすケースが多
いが、上記したいくつかの実施の形態は、生産ラインの
直接の生産性にかかわるものではないが、ラインに影響
を与えず詳細な点検を行えるので、半導体集積回路装置
の製造において顕著な進歩をもたらものである。
【0102】(実施の形態2)前記実施の形態1では、
シンナによるレジスト膜の除去に際し、反射防止膜との
選択性に着目し、かつQCインテグレーションと枚葉の
インラインフロー制御により、再生によるロスを最低限
とすることが可能なシステマティックな方法を説明し
た。しかし、シンナによるレジスト膜の除去や反射防止
膜の使用に限定されるものではない。上述したようにシ
ンナによるレジスト膜の除去はソフトであるため、ネガ
型のレジスト膜を用いる場合や図20および図21に示
す現像後の後処理による難溶化により、除去できなくな
る。
【0103】図20(a),(b)は、現像処理後にウ
エハ1を加熱してリフローする後処理を例示している。
ここでは、ホールパターン(コンタクトホールやスルー
ホール等のような孔のパターン)の径を縮小する処理を
例示している。また、図21は、現像処理後のウエハ1
に対してDUV光(例えば波長193nm)等のような
紫外光を照射することでレジスト膜を硬化する後処理を
例示している。これは、レジスト膜の耐エッチング特性
を強化する技術である。
【0104】上記ネガ型のレジスト膜がシンナで充分に
除去できないことに対しては、ポジ型のレジスト膜を使
用することで解決できる。ポジ型のレジスト膜の高解像
度化傾向は著しいので、半導体集積回路装置の製造工程
の全てのリソグラフィ工程をポジ型のレジスト膜で統一
することは可能である。
【0105】また、上記後処理によるレジスト膜の難溶
化についてもシンナによるレジスト膜の除去技術によっ
て、例えば次のように解決できる。図22は、本実施の
形態において、レジスト膜を難溶化する後処理を行うプ
ロセスを要する場合の一例である。本実施の形態では、
後処理に関して、図22に示すように、現像直後に検査
を行い、現像後の規格外のウエハは再生処理を行って各
ウエハで品質を確保した後(再生処理終了後)に、品質
確保の上で難溶化する後処理(工程103)を行う。こ
れは、上記レジスト膜の難溶化処理を一貫化する場合、
一般的には後処理後に現像検査を行うことが多いが、搬
送ロスがなければ、本来、現像検査を行って必要な場合
は再生処理により品質を確保してから後処理を行うこと
が望ましいことを、今回提案の技術を検討していて本発
明者が初めて見出したものである。
【0106】ここで、後処理を有するフローのうち、レ
ジスト膜を難溶化する処理において本発明の必然性が高
いため、本実施の形態を難溶化処理との関連で説明した
が、後処理を上記難溶化に制限するのではない。例えば
現像後のレジスト膜のパターンに残存する酸などの成分
を利用して、現像後に別の薬液を塗布して残存する酸と
反応させることによりホールを縮小する技術が知られて
いるが、このような処理においても品質を確保した上で
塗布現像装置上で一貫化して後処理を実行することは、
処理の化学反応は経時的履歴に敏感なため、例えば塗布
装置外で検査する場合に比べて精度を向上させることが
できる。
【0107】(実施の形態3)前記実施の形態1,2で
は、レジスト膜を塗布する処理ユニットにレジスト膜を
除去するシンナ用のノズルを配置した場合について説明
した。しかし、反射防止膜を塗布しない場合の下地表面
はHMDSの効果は消失し易く、また、反射防止膜を塗
布した場合も、レジスト膜の性質および熱処理によっ
て、あるいは本発明の応用例として前記したように、特
定のウエハで再生処理を繰り返して装置点検を行う場合
のように、長期に渡ってレジスト膜付きで放置される場
合、反射防止膜表面のHMDS処理の効果が低減する可
能性がある。
【0108】この場合には、反射防止膜の表面または下
地表面に対して再びHMDS処理を行う必要性がある。
しかし、図1および図22に示したように、HMDS処
理は、レジスト膜の塗布(除去)工程の前の工程である
ことから、再生のためにレジスト膜を除去するのにレジ
スト膜の塗布カップにウエハを渡すとすると、レジスト
膜のシンナによる除去後、ウエハをHMDS処理のため
に前の工程に戻さなければならなくなり、工程に乱れが
生じる場合がある。
【0109】そこで、本実施の形態においては、レジス
ト膜の除去後にHMDS処理を行うため、再生ウエハの
レジスト膜を、反射防止膜の塗布カップにおいてシンナ
により除去する。反射防止膜の塗布工程は、HMDS処
理の前の工程であることから、再生のためのウエハを反
射防止膜の塗布カップに渡し、そこでレジスト膜を除去
するとすれば、続いてウエハをHMDS処理工程にスム
ーズに進行させることができる。すなわち、反射防止膜
をウエハの主面上に塗布するための塗布カップでのレジ
スト膜の除去の後は、1度目の処理と同様にHMDS処
理、レジスト膜の塗布と連続処理することができるの
で、パイプライン動作を大きく乱さずに処理ができる。
このためには、反射防止膜の塗布カップにも、レジスト
膜の塗布カップと同様に、シンナ用のノズルを配置する
必要がある。この反射防止膜の塗布カップにおけるノズ
ルは、余剰なノズルではなく、レジスト膜と同様に反射
防止膜の塗布性を向上させるのに使用できるものであ
る。
【0110】このような本実施の形態3の処理の反射防
止膜を用いる場合の一例を図23に示す。反射防止膜を
用いない場合は、最初の反射防止膜塗布がない他は同じ
である。図23(a),(b)は、前記実施の形態1と
同様のレジスト膜6のシンナ除去工程を示している。こ
こでは、レジスト膜6を反射防止膜の塗布カップでシン
ナにより除去する。この際、ウエハ1の主面上における
反射防止膜5の表面の改質効果が消失したとする。そこ
で、図23(c)に示すように、反射防止膜5の表面に
対してHMDS処理を施し、反射防止膜5の表面を改質
する。続いて、図23(d)に示すようにベーク処理を
施した後、図23(e)に示すように、反射防止膜5上
にレジスト膜6を塗布し、図23(f)に示すように、
プリベーク処理を施す。
【0111】このように、パイプライン動作で行われる
一連の動作のフローのなかで、HMDS処理を行う場合
には再生ウエハを反射防止膜の塗布カップに渡し、HM
DS処理が不要な場合には再生ウエハをレジスト膜の塗
布カップに渡すというように、再生ウエハを引き渡す場
所を切り替えるだけで、処理の流れを乱さずに、処理を
制御することができる。本発明の実施の形態では、それ
ぞれの方法と、ウエハの履歴に応じて方法を切り替える
制御についても提案している。
【0112】(実施の形態4)本実施の形態において
は、レジスト膜の上層に反射防止膜を塗布する場合につ
いて説明するものである。この場合も基本的に前記実施
の形態1〜3と同様のフローで処理でき、パイプライン
での処理に影響を及ぼすものではない。
【0113】その一例を図24〜図26により説明す
る。まず、前記図2の(a)〜(g)と同様の工程を経
た後、図24(a)に示すように、レジスト膜6上に反
射防止膜5をさらに塗布し、図24(b)に示すよう
に、ベーク処理を施す。
【0114】次いで、前記実施の形態1と同様に、図2
5(a)に示すように、ウエハ1に対して露光処理を施
した後、図25(b)に示すように、ベーク処理を施
す。続いて、図25(c)に示すように、現像処理を施
すことで、最上の反射防止膜5および所定のレジスト膜
6部分を除去した後、図25(d)に示すようにポスト
ベーク処理を施すことでレジスト膜6のパターンを形成
する。
【0115】次いで、前記実施の形態1と同様に、現像
後の検査を行い、ウエハ1(レジスト膜6のパターン)
の良否を判定し、規格外と判定されたウエハ1を再生処
理に渡す。再生処理では、前記実施の形態1と同様に、
ウエハ1をレジスト膜の塗布用の処理ユニットに送り、
図26(a),(b)に示すように、シンナによってウ
エハ1上のレジスト膜6を除去する。ここでは下層の反
射防止膜5の表面の改質効果が残存している。そこで、
図26(c)に示すように、ウエハ1の主面上の反射防
止膜5上にレジスト膜6を再び塗布する。この図26
(a)〜(c)は前記実施の形態1と同様に同一の処理
ユニット内で行う。
【0116】次いで、図26(d)に示すように、プリ
ベーク処理を施した後、図26(e)に示すように、レ
ジスト膜6上に反射防止膜5を塗布し、図26(f)に
示すようにウエハ1に対してベーク処理を施す。
【0117】このように、本実施の形態でもインライン
パイプライン動作を乱すことなく、レジスト膜の塗布、
露光、現像、検査および再生の一連の動作を行うことが
できる。
【0118】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0119】例えば前記実施の形態においては、半導体
基板にMIS・FETが形成された場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく種々変更可能であ
り、例えばバイポーラトランジスタ、ダイオード、キャ
パシタおよび抵抗等のような他の素子あるいはこれらの
複数の素子の集合体が形成される場合にも本発明を適用
できる。
【0120】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
集積回路装置の製造方法に適用した場合について説明し
たが、それに限定されるものではなく、例えば液晶基板
の製造方法やマイクロマシンの製造方法等、所定の基板
上に所定のパターンを転写するリソグラフィ工程を必要
とする技術に適用できる。
【0121】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。 (1).本発明によれば、個々の半導体ウエハ毎に、感光性
有機膜を堆積する工程、露光処理を施す工程、現像処理
を施す工程、検査をする工程、前記検査により規格外と
された半導体ウエハの感光性有機膜を除去し再び前記感
光性有機膜を堆積する工程に戻り半導体ウエハを再生す
る一貫処理工程を有し、前記一貫処理を行う系内におい
ては、前記半導体ウエハの再生処理の間、複数の半導体
ウエハ群の他の半導体ウエハに対して他の処理が自動的
に並列して施されることにより、半導体集積回路装置の
製造工程におけるリソグラフィ工程の効率を向上させる
ことが可能となる。 (2).本発明によれば、個々の半導体ウエハ毎に、感光性
有機膜を堆積する工程、露光処理を施す工程、現像処理
を施す工程、検査をする工程、前記検査により規格外と
された半導体ウエハの感光性有機膜を除去し再び前記感
光性有機膜を堆積する工程に戻り半導体ウエハを再生す
る一貫処理工程を有し、前記一貫処理を行う系内におい
ては、前記半導体ウエハの再生処理の間、複数の半導体
ウエハ群の他の半導体ウエハに対して他の処理が自動的
に並列して施されることにより、半導体集積回路装置の
製造工程におけるリソグラフィ工程の期間を短縮させる
ことが可能となる。 (3).本発明によれば、個々の半導体ウエハ毎に、感光性
有機膜を堆積する工程、露光処理を施す工程、現像処理
を施す工程、検査をする工程、前記検査により規格外と
された半導体ウエハの感光性有機膜を除去し再び前記感
光性有機膜を堆積する工程に戻り半導体ウエハを再生す
る一貫処理工程を有し、前記一貫処理を行う系内におい
ては、前記半導体ウエハの再生処理の間、複数の半導体
ウエハ群の他の半導体ウエハに対して他の処理が自動的
に並列して施されることにより、半導体集積回路装置の
品質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程において半導体ウエハが処理されるフロー
の説明図である。
【図2】(a)〜(g)は図1の各処理工程における半
導体ウエハの要部拡大断面図である。
【図3】(a)〜(d)は図1の図2に続く各処理工程
における半導体ウエハの要部拡大断面図である。
【図4】(a)〜(d)は図1の図3に続く各処理工程
における半導体ウエハの要部拡大断面図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の製造工程における
半導体ウエハの主面に形成された反射防止膜の機能を説
明するための半導体ウエハの要部断面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明者が検討した技術にお
ける不具合を説明するための半導体ウエハの要部断面図
である。
【図7】図1のフローにおける再生処理を後続の半導体
ウエハの処理に割り込んで実施する様子の一例の説明図
である。
【図8】図1のフローにおける再生処理を後続の半導体
ウエハの処理に割り込んで実施する他の一例の説明図で
ある。
【図9】図1のフローにおける再生処理を後続の半導体
ウエハの処理に割り込んで実施するさらに他の一例の説
明図である。
【図10】図1のフローの半導体集積回路装置の製造方
法で用いた半導体製造装置の一例の説明図である。
【図11】図1のフローの半導体集積回路装置の製造方
法で用いた半導体製造装置の他の一例の説明図である。
【図12】本発明者が検討した技術により先行及び再生
を行った場合の製造時間等の説明図である。
【図13】図1のフローの半導体集積回路装置の製造方
法で行った場合の製造時間等の説明図である。
【図14】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法における複数の項目の先行処理を行う
場合の説明図である。
【図15】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法におけるその場再生とQCインテグレ
ーションの別の応用例の説明図である。
【図16】(a)〜(d)は、本発明の他の実施の形態
である半導体集積回路装置の製造方法であって、基準用
の半導体ウエハをその場再生することで繰り返しパター
ンを形成してテストを行う処理の説明図である。
【図17】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法であって、複数の半導体ウエハを1つ
のカセットに収容し、総合的な点検を行う処理の説明図
である。
【図18】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法であって、複数の半導体ウエハの総合
的な点検を行う処理の説明図である。
【図19】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法であって、1台の装置で同一の半導体
ウエハ1を繰り返しその場再生してテストを行う処理の
説明図である。
【図20】(a),(b)は、現像処理後に半導体ウエ
ハを加熱してリフローする後処理を例示する説明図であ
る。
【図21】現像処理後の半導体ウエハに対して紫外光を
照射することでレジスト膜を硬化する後処理を例示する
説明図である。
【図22】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造方法であって、レジスト膜を難溶化する後
処理を行うプロセスを要するフローの一例の説明図であ
る。
【図23】(a)〜(f)は本発明の他の実施の形態で
ある半導体集積回路装置の製造工程中における半導体ウ
エハの要部断面図である。
【図24】(a),(b)は本発明のさらに他の実施の
形態である半導体集積回路装置の製造工程中における半
導体ウエハの要部断面図である。
【図25】(a)〜(d)は図24に続く半導体集積回
路装置の製造工程中における半導体ウエハの要部断面図
である。
【図26】(a)〜(f)は図25に続く半導体集積回
路装置の製造工程中における半導体ウエハの要部断面図
である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 1s 半導体基板 2 素子 2g ゲート電極 3 絶縁膜 4 層間絶縁膜 5 反射防止膜 6 レジスト膜 50 半導体ウエハ 51 層間絶縁膜 52 MIS・FET 53 レジスト膜 53a 異物 C1,C2 カセット EXP 露光装置 RD 塗布現像装置 Q 検査装置 P1〜P12 処理室
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 502V 574 Fターム(参考) 2H025 AA04 AB16 AD01 AD03 BJ10 DA34 FA28 FA47 2H096 AA25 BA01 BA09 CA05 CA06 HA30 LA30 4D075 AC64 AE03 BB20Y BB69Y CA47 CB03 DA06 DB13 DB14 DC22 EA45 5F046 AA18 AA28 HA01 PA01

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の半導体ウエハ群の個々の半導体
    ウエハ毎に、(a)前記半導体ウエハの主面上に感光性
    有機膜を堆積する工程、(b)前記半導体ウエハに露光
    処理を施す工程、(c)前記半導体ウエハに現像処理を
    施す工程、(d)前記現像処理後の半導体ウエハを検査
    する工程、(e)前記検査結果により規格外とされた半
    導体ウエハの感光性有機膜を除去する工程、(f)前記
    感光性有機膜を除去する処理を、前記感光性有機膜を堆
    積する処理部内において行うことにより、前記感光性有
    機膜を除去する工程と前記感光性有機膜を堆積する工程
    とを接続し、前記感光性有機膜を堆積する工程以降の工
    程を繰り返して前記半導体ウエハを再生する一貫処理工
    程を有し、 前記一貫処理を行う系内においては、前記規格外とされ
    た半導体ウエハの再生処理の間、前記複数の半導体ウエ
    ハ群の他の半導体ウエハに対して他の処理が自動的に並
    列して施されることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記感光性有機膜を除去する際に、有
    機溶剤を用いることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記有機溶剤がシンナであり、前記再
    生処理に際しては、前記感光性有機膜を除去したシンナ
    を前記半導体ウエハの主面上に残したまま前記半導体ウ
    エハの主面上に前記感光性有機膜を堆積することを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記半導体ウエハにおいて前記感光性
    有機膜の下地は平坦化されていることを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記半導体ウエハの主面上には予め反
    射防止膜が堆積されていることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記半導体ウエハにおいて前記反射防
    止膜の下地は平坦化処理が施されていることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記半導体ウエハが前記検査において
    規格に合致した後、その規格に合致した半導体ウエハに
    形成された感光性有機膜のパターンの難溶化処理を施す
    工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記規格外とされた半導体ウエハをバ
    ッファ領域で待機させ、前記複数枚の半導体ウエハ群の
    最後の半導体ウエハの主面上に前記感光性有機膜を塗布
    した後、その最後の半導体ウエハに続いて、前記バッフ
    ァ領域の規格外とされた半導体ウエハを前記感光性有機
    膜を堆積する処理部に投入し、前記再生処理を行うこと
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記規格外とされた半導体ウエハをカ
    セットに一旦戻し、前記複数枚の半導体ウエハ群の最後
    の半導体ウエハの主面上に前記感光性有機膜を塗布した
    後、その最後の半導体ウエハに続いて、前記カセット内
    の規格外とされた半導体ウエハを前記感光性有機膜を堆
    積する処理部に投入し、前記再生処理を行うことを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記検査工程で得られた情報を、そ
    れに続く半導体ウエハの処理条件として提供することを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記検査工程で情報が得られるま
    で、それに続く半導体ウエハを一旦待機させ、前記情報
    が得られた時点で、その情報に基づいて処理条件を補正
    した後、前記待機させておいた半導体ウエハの処理を再
    開することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 複数枚の半導体ウエハ群の個々の半導
    体ウエハ毎に、(a)前記半導体ウエハの主面上に反射
    防止膜を堆積する工程、(b)前記反射防止膜の表面を
    改質する処理を施す工程、(c)前記反射防止膜上に感
    光性有機膜を堆積する工程、(d)前記半導体ウエハに
    露光処理を施す工程、(e)前記半導体ウエハに現像処
    理を施す工程、(f)前記現像処理後の半導体ウエハを
    検査する工程、(g)前記検査結果により規格外とされ
    た半導体ウエハの感光性有機膜を除去する工程、(h)
    前記感光性有機膜を除去する処理を、前記感光性有機膜
    を堆積する処理部内において行うことにより、前記感光
    性有機膜を除去する工程と前記感光性有機膜を堆積する
    工程とを接続し、前記感光性有機膜を堆積する工程以降
    の工程を繰り返して前記半導体ウエハを再生する一貫処
    理工程を有し、 前記一貫処理を行う系内においては、前記規格外とされ
    た半導体ウエハの再生処理の間、前記複数の半導体ウエ
    ハ群の他の半導体ウエハに対して他の処理が自動的に並
    列して施されることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記感光性有機膜を除去する際に
    有機溶剤を用いることにより、前記感光性有機膜を選択
    的に除去することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記有機溶剤がシンナであり、前
    記再生処理に際しては、前記感光性有機膜を除去したシ
    ンナを前記反射防止膜上に残したままその反射防止膜上
    に前記感光性有機膜を堆積することを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体ウエハにおいて前記反
    射防止膜の下地は平坦化処理が施されていることを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体ウエハにおいて前記反
    射防止膜の上面は平坦化されていることを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体ウエハにおいて前記反
    射防止膜の下地は平坦化処理が施されていることを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記再生処理に際して、前記反射
    防止膜の表面改質処理を再度行う必要があると判断され
    る場合には、前記反射防止膜を堆積する処理部内におい
    て、前記感光性有機膜を除去した後、前記反射防止膜の
    表面を改質する処理を施し、それ以降の工程を繰り返し
    て前記半導体ウエハを再生する一貫処理工程を選択する
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記規格外とされた半導体ウエハ
    をバッファ領域で待機させ、前記複数枚の半導体ウエハ
    群の最後の半導体ウエハの主面上に前記感光性有機膜を
    塗布した後、その最後の半導体ウエハに続いて、前記バ
    ッファ領域の規格外とされた半導体ウエハを前記感光性
    有機膜を堆積する処理部に投入し、前記再生処理を行う
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記規格外とされた半導体ウエハ
    をカセットに一旦戻し、前記複数枚の半導体ウエハ群の
    最後の半導体ウエハの主面上に前記感光性有機膜を塗布
    した後、その最後の半導体ウエハに続いて、前記カセッ
    ト内の規格外とされた半導体ウエハを前記感光性有機膜
    を堆積する処理部に投入し、前記再生処理を行うことを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記検査工程で得られた情報を、
    それに続く半導体ウエハの処理条件として提供すること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記検査工程で情報が得られるま
    で、それに続く半導体ウエハを一旦待機させ、前記情報
    が得られた時点で、その情報に基づいて処理条件を補正
    した後、前記半導体ウエハの処理を再開することを特徴
    とする半導体集積回路装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 複数枚の半導体ウエハ群の個々の半導
    体ウエハ毎に、(a)前記半導体ウエハの主面上に反射
    防止膜を堆積する工程、(b)前記反射防止膜の表面を
    改質する処理を施す工程、(c)前記反射防止膜上に感
    光性有機膜を堆積する工程、(d)前記半導体ウエハに
    露光処理を施す工程、(e)前記半導体ウエハに現像処
    理を施す工程、(f)前記現像処理後の半導体ウエハを
    検査する工程、(g)前記検査結果により規格外とされ
    た半導体ウエハの感光性有機膜を除去する工程、(h)
    前記感光性有機膜を除去する処理を、前記反射防止膜を
    堆積する処理部内において行うことにより、前記感光性
    有機膜を除去した後、前記反射防止膜の表面を改質する
    処理を施し、それ以降を繰り返して前記半導体ウエハを
    再生する一貫処理工程を有し、 前記一貫処理を行う系内においては、前記規格外とされ
    た半導体ウエハの再生処理の間、前記複数の半導体ウエ
    ハ群の他の半導体ウエハに対して他の処理が自動的に並
    列して施されることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  24. 【請求項24】 露光装置と塗布現像装置とが接続して
    一貫処理をパイプライン動作で行う装置システムにおい
    て、 前記塗布現像装置に検査装置を接続して、現像処理後に
    同様のパイプライン動作で連続して、半導体ウエハ単位
    で検査を行い、その半導体ウエハの検査結果が規格外で
    あれば、半導体ウエハに形成された感光性有機膜を前記
    塗布現像装置内で除去し、さらに感光性有機膜の塗布、
    露光および現像処理を検査結果に基づいて行うことを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体ウエハの感光性有機膜
    の現像後に検査及び必要な場合に再生処理を行い規格内
    に追い込まれた後に、前記感光性有機膜のパターンを難
    溶化する処理を行うことを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記感光性有機膜の除去は、前記
    塗布現像装置内で有機溶剤を用いて行うことを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記半導体ウエハは下地の上に反
    射防止膜の塗布を行った後に前記感光性有機膜を塗布す
    るものであり、前記反射防止膜は前記有機溶剤に溶解せ
    ず、あるいは溶解度が感光性有機膜よりも小として、前
    記感光性有機膜の除去処理に際して感光性有機膜を選択
    的に除去することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  28. 【請求項28】 請求項26記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記感光性有機膜の除去は、前記
    感光性有機膜を塗布する処理部内において前記半導体ウ
    エハを回転させながら行うことを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、再生を行う半導体ウエハは、バッ
    ファ領域で待機し、カセットの最後の半導体ウエハの感
    光性有機膜の塗布が終了した後連続して、前記再生を行
    う半導体ウエハの感光性有機膜を除去することで、前記
    半導体ウエハの処理順序を維持することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、バッファ領域を特設せずに、着工
    中のカセットに一時的にもどすことで、バッファ領域の
    機能とすることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  31. 【請求項31】 請求項28記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、再生を行う半導体ウエハは、再生
    発生時に感光性有機膜の塗布中の半導体ウエハの処理が
    終了後、後続の半導体ウエハを待機させて、割り込んで
    感光性有機膜を除去し、連続して感光性有機膜の塗布以
    降の処理を行い、待機していた半導体ウエハは、再生ウ
    ェハの処理終了後に、処理を再開するように制御され、
    バッファ領域およびバッファ収納を不要とすることを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、再生する半導体ウエハは、再生後
    の処理の際、他の半導体ウエハの処理の際に用いた補正
    量ではなく、その半導体ウエハを処理した際に用いた補
    正量とその結果から計算される補正量を用いて処理され
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、先行する半導体ウエハの検査結果
    を用いて補正を行うため、連続する処理のフローの中
    で、予め指定された半導体ウエハは、予め指定されたス
    テップで先行する半導体ウエハの検査結果を待機し、検
    査結果が出た後、結果に基き補正を行って処理を再開す
    るように制御されることを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、待機する半導体ウエハの指定およ
    び待機するステップは複数指定することが可能なように
    制御されることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  35. 【請求項35】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、連続的に半導体ウエハを検査して
    いる際に規格外の異常を検知した際に、該当する処理の
    ステップでの処理にとりかかるのを一時待機とし、すで
    に処理を行った半導体ウエハの検査結果を待機し、前記
    検査結果が出た後、結果に基き補正を行って処理を再開
    するように制御されることを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記検査装置はカセットローダを
    有し、インライン接続された塗布現像装置から供給され
    る半導体ウエハと、前記カセットローダから供給される
    半導体ウエハをともに処理することを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 請求項36記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記検査装置のカセットローダ
    は、前記塗布現像装置のカセットローダと同じ方向ある
    いは面に設置されており、前記塗布現像装置のカセット
    ローダと共通の搬送手段とのインターフェースを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 請求項36記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記検査装置はカセットローダを
    有し、インライン接続された塗布現像装置との間にバッ
    ファ領域を有し、インラインで連続的に供給される半導
    体ウエハに割り込んでカセットローダから供給される半
    導体ウエハを処理できるよう制御されることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 請求項24記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、供給される半導体ウエハを装置内
    で搬送する搬送装置を介し、複数の検査装置を接続し
    て、これらの検査をパイプライン動作により連続的に処
    理することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  40. 【請求項40】 請求項39記載の半導体集積回路装置
    の製造方法において、前記複数の検査をパイプライン動
    作により連続的に処理する際に、規格外の異常を検知し
    た場合、その検査を詳細化すること、および前段の検査
    に基いて後続の検査を行うよう制御されることを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
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