JP2014036285A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 10GPON対応の受信装置において、その入力回路をGPONのバーストデータ信号が通過できるようにする。
【解決手段】10GPONとGPONに対応した10GPON対応受信装置であって、バースト信号をそのままGPON対応受信装置に通過させる経路を備えるとともに、ACカップリング用の時定数を10GPON用とGPON用に適宜設定できる入力回路220を備える。その入力回路220は、10GPONのバーストに対しては10GPON用の短い時定数を設定し、GPONのバーストに対してはGPONのバーストが崩れない長い時定数を設定してそのままGPON対応受信装置に送る。入力回路220がGPON用の時定数を設定するか否かは、バーストに含まれている“1”と“0”の存在割合をモニタしてDCバランスが所定の範囲内に収まっているか否かで決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの異なる規格に沿ってそれぞれ生成された、プリアンブル部およびペイロード部を有する第1および第2のバーストデータ信号を受信する受信装置に関する。
PON(Passive Optical Network)では、局側のOLT(Optical Line Terminal)機器に対して加入者側の複数のONU(Optical Network Unit)機器からデータ信号が送信されるので、OLT機器はバーストデータ信号を受信可能でなければならない。また、データ信号を送信してくるONU機器をOLT機器が識別可能にするために、事前に、各ONU機器をOLT機器に登録することが行われる。この処理は発見処理とよばれ、発見期間ウインドウ中にONU機器の登録が行われる。ONU機器からのメッセージは、バイナリー列を構成するデータ信号として送信される。バイナリー列は、プリアンブル部と、区切り部と、ペイロード部と、バースト終了部とを順次含む。プリアンブル部は、OLT機器がバーストデータ信号に位相同期できる個数のバイナリービット(通常は0101の繰り返し)を含む。
このようなPONのOLT機器として使用されるデータ送受信装置について、特許文献1に記載がある。このデータ送受信装置300Aは、図7に示すように、送信装置100と受信装置200Aとで構成されている。
送信装置100は、送信モジュール110と出力バッファ120を備える。入力された送信データ信号は、送信モジュール110のシリアライザ111によってパラレル信号からシリアル信号に変換されて出力バッファ120に送られ、この出力バッファ120の後段の電光変換部(図示せず)で光信号に変換されて、光ファイバ(図示せず)に送出される。なお、送信モジュール110は、送信データ信号のクロック信号に基づいて基準データ信号を生成する基準信号生成回路112を有する。
受信装置200Aにおいて、光電変換部210は、光ファイバから入力した光信号を電気信号に変換する。入力回路220Aは、後記するバースト状態時に、デカップリング容量ユニット224によって、光電変換部210から出力する電気信号に対して、DCカット(ACカップリング)を行うとともに所定の時定数で立上り促進を行ってから、入力バッファ222を経由して入力データ信号として後段に出力する。CDR(Clock Data Recovery)回路230は、基準信号生成回路112で生成された基準データ信号と入力回路220Aから出力する入力データ信号のどちらか一方をSETIDLE信号に応じて選択するセレクタ231と、位相比較ブロック232、ループ制御回路233および発振器234で構成されるPLLループとを備える。ループ制御回路233は後記するBMEN信号によってPLLループのループゲイン、フィルタゲイン等の動作パラメータが設定される。デシリアライザ240は、CDR回路230で再生されたシリアルの再生データ信号をパラレルの再生データ信号に変換する。パターン検出回路250は、入力したバーストデータ信号のプリアンブル部の特定のビットパターンを基準パターンと比較するパターンマッチングを行い、パターンマッチングが成功したときはSD信号を“1”に設定する。制御回路260Aは、自動発見ステートマシン262を備え、AUTO_DCVRY=“1”になることによって、まずアイドル状態(SETIDLE=“1”)を設定し、続けてバースト状態(BMEN=“1”)を設定し、続けてパターンマッチング状態を設定し、パターンマッチング状態においてパターンマッチングが成功してSD=“1”になると、データ再生状態を設定する。アイドル状態→バースト状態→パターンマッチング状態は、SD=“1”になるまで繰り返される。
図8に図7のデータ送受信装置300Aのバーストデータ信号再生処理の一例のフローチャートを示す。制御回路260Aの自動発見ステートマシン262によって発見ウインドウが開始すると、アイドル状態となり、SETIDLE=“1”に設定され、基準データ信号がセレクタ231で選択されてCDR回路230のPLLループに供給される。これにより、CDR回路230の発振器234の発振クロック信号が基準データ信号に位相ロックする(S11)。
次に、バースト状態となり、SETIDLE=“0”に設定され、入力回路220Aから出力する入力データ信号がセレクタ231で選択されてCDR回路230のPLLループに供給される。このとき同時に、BMEN=“1”に設定され、ループ制御回路233でPLLループのループゲイン等が調整される。これにより、CDR回路230の発振器234の発振クロック信号が入力データ信号に位相ロックする(S12)。発振器234の発振クロック信号が入力データ信号に位相ロックしたとき、そのクロック信号に基づいて入力データ信号からデータ信号を再生することできる。
次に、パターンマッチング状態となり、パターン検出回路250により、入力データ信号から再生した再生データ信号中のプリアンブル部を検出することを試みる(S13)。プリアンブル部が発見されると、SD=“1”となり、データ信号再生が継続される(S14)。プリアンブル部が発見されない場合は、ステップS16に進む。ステップS16では、発見ウインドウが終了したか否かを判断する。終了していないときには、ステップS11に戻り、アイドル状態→バースト状態→パターンマッチング状態が繰り返される。
制御回路260AはBMEN信号を上記した入力回路220Aのデカップリング容量ユニット224にも送る。このデカップリング容量ユニット224は、図9に示すように、光電変換部210の光電変換ブロック211の後段の出力バッファ212の電源電圧3.3Vと入力回路220Aの入力バッファ222の電源電圧1.2Vとの相違を考慮して、その間をDCカットする容量Cdを有する。また、時定数を決める抵抗R1,R2,R3と、バースト状態(BMEN=“1”)になったとき切り替わるスイッチSW1,SW2と、バイアス電源Vbを有する。抵抗R1,R2,R3の値は、R1<R2<R3の関係に設定されている。抵抗R1は容量Cdとで時定数TC1を設定し、抵抗R2は容量Cdとで時定数TC2を設定し、抵抗R3は容量Cdとで時定数TC3を設定する。
光電変換部210の出力バッファ212が、入力したバーストデータ信号に対応する電気信号の出力を開始するとき、その出力バッファ212の出力端子の平均電圧(DCレベル)が変化する。これにより、入力回路220Aの入力バッファ222の入力端子のDCレベルも変化する。例えば、入力回路220Aの入力バッファ222が、正相入力端子の電位と逆相入力端子の電位との比較によって入力したバーストデータの論理値を決定する差動入力バッファである場合、正相入力端子に受信される正相受信信号のDCレベルと、逆相入力端子に受信される逆相入力信号のDCレベルとの間にDCオフセットが発生する。DCオフセットが大きい間は、バーストデータの論理値を正しく判断することができない。従って、入力バッファ222が受信する受信信号のDCレベルの調整が十分に行われるまで、すなわち、デカップリング容量ユニット224の充電が十分に行われて、DCオフセットが解消されるまで、入力バッファ222は正しく動作できない。
この、DCオフセットの解消に要する時間が長くなると、プリアンブル部の検出に要する時間が長くなる。すなわち、プリアンブル部の期間を長くしないと、バーストデータを検出し、受信することができない。そこで、前記した時定数TC1,TC2,TC3の適宜切り替えにより、入力バッファ222が受信する受信信号のDCレベルを調整するために要する時間を短くする処理が行われる。このとき、時定数TC1は、DCオフセットを高速で補償できるような最小の値に設定される。時定数TC2は、プリアンブル部の受信が可能で、かつ残余のDCオフセットをキャンセルできるような中程度の値に設定される。時定数TC3は、プリアンブル部およびペイロード部の受信が可能な最大の値に設定される。
そして、図10に示すように、アイドル状態(BMEN=“0”)ではスイッチSW1、SW2をOFFさせ、抵抗R3により大きな時定数TC3に設定しておく。次に、ステーマシンがアイドル状態からバースト状態(BMEN=“1”)に変化すると、所定の期間だけ、スイッチSW1のみをONさせ抵抗R1により最小の時定数TC1に設定する。これにより、デカップリング容量Cdを大きな電流で充電(プリチャージ)し、入力回路220Aを短時間で安定化させる。そして、BMEN=“1”である期間は、その後も、スイッチSW1をOFFしスイッチSW2をONして抵抗R2により中程度の時定数TC2に設定し、残余のDCオフセットを解消する。次に、パターンマッチング状態(BMEN=“0”)になったら、プリアンブル部、およびそれに続くペイロード部を受信するためにスイッチSW2をOFFする。この期間にも、抵抗R3により最大の時定数TC3(最小の電流)で充電を続け、受信信号のDCレベルを維持する。
なお、入力回路220Aでは、DCカット(ACカップリング)を行った前記した構成とは異なって、DCカップリングを行った構成も可能である。この構成において、無信号状態からバースト信号が入力されたときに、正相と逆相のDCレベルを同じ電圧に素早く近付けるために、ローパスフィルタの時定数を切り替える処理行うことが可能である。この場合には、例えば、正相側入力に逆相側出力の平均レベルを、逆相側入力に正相側出力の平均レベルを、ローパスフィルタを介してフィードバックするレベル調整部を備える(非特許文献1)。
ところで、低速PONと高速PONで上がり波長を共通化し、低速ONU機器と高速ONU機器からのバーストデータ信号の光信号をOLT機器の共通の光電変換部で受ける場合がある。この場合に、電気信号に変換されたバーストデータ信号を増幅した後に2分岐し、低速のONU機器からのバーストデータ信号を第1のCDR回路で処理し、高速のONU機器からのバーストデータ信号を第2のCDR回路で処理する技術として、特許文献2に記載がある。
この特許文献2では、図11に示すように、GPON用(GはデータレートがGbpsクラスを示す)の第1のONU機器410−1から到来する波長λのバーストデータ信号の光信号を、光ケーブル421および光スプリッタ422を経由して、OLT機器500のGPON用のアップグレード機能付き基本OLTパッケージ510に入力する。そして、光電変換部511から出力した電流信号をトランスインピーダンスアンプ512で電圧信号に変換・増幅し、第1のCDR回路513に入力してクロック信号とデータ信号を抽出する構成が記載されている。この構成に対して、10GPON(10Gはデータレートが10Gbpsクラスを示す)の受信装置520を追加し、10GPON用の第2のONU機器410−2から到来する前記波長λと同じ波長の光信号を、同じパッケージ510に入力する。そして、光電変換部511から出力した電流信号をトランスインピーダンスアンプ512で電圧信号に変換・増幅した後、電気分岐部514から、追加した受信装置520の第2のCDR回路521に入力する。そこでクロック信号とデータ信号を抽出する。
異なる通信速度のGE-PONと10G-EPONの共存技術について、下り信号については光の波長を異ならせるものの、上り信号については同一波長の光を使用することが非特許文献1に記載されている。GE-PONと10G-EPONはIEEEの規格であり、実際のデータ信号レートは、1.25Gbpsおよび10.3125Gbpsである。類似のデータ信号レートを持つ規格として、ITU−Tの規格であるGPON(データ信号レートが2.48832Gbps又は1.24416Gbps)、XGPON(下りデータ信号レートが9.95328Gbps、上りデータ信号レートが2.48832Gbps)がある。現状では、XGPON/GPONの10G/1Gの共存の規格は制定されていないが、将来的には行われる可能性がある。
特開2011−015398号公報 特開2009−077323号公報
河野正史、他4名、「10Gbit/sバーストモード受信IC技術」、NTTジャーナル、2011年1月、31頁〜35頁。
GPONと10GPONのように、異なる2つの通信速度の上りバーストデータ信号の処理が可能なOLT機器を構築することを考える。GPON対応の機器が安価に入手可能な現状を考慮すると、図11で説明したように、既存のGPON対応のパッケージ510に、10GPON対応の第2のCDR回路521を備えたデータ受信装置520を追加する、もしくは逆に、10GPON対応のために新たに構成した機器に、既存のGPON対応CDR回路を追加することが、コスト的に有利であると考えられる。
図11のトランスインピーダンスアンプ512(もしくは、その後段に設けられるアンプ)は、GPONのバーストデータ信号と10GPONのバーストデータ信号の両方に対して求められる性能を満たす必要がある。しかし、その実現は容易ではない。現実には、図11の構成では、GPONのバーストデータ信号を前提として設計されたトランスインピーダンスアンプ512で10GPONのバーストデータ信号を処理することは不可能である。従って、第1のCDR回路513を備えたアップグレード機能付き基本OLTパッケージ510は、10GPONのバーストデータ信号の処理を前提として設計されたものである必要があり、GPON対応の安価な機器をそのまま利用することはできない。
これに対して、図12に示すように、図7で説明した受信装置200Aの光電変換部210、入力回路220AおよびCDR回路230により10GPON対応の受信装置を構成し、これに対して、入力回路220BおよびCDR回路230Bを有する安価なGPON対応の受信装置200Bを追加する構成を実現できるかもしれない。
しかしながら、図7、図8で説明したように、入力回路220Aでは、短時間で10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部の受信を検出するために、バースト状態(BMEN=“1”)になったときに、入力回路220Aの時定数を3段階(TC1→TC2→TC3)に切り替える操作が行われる。GPONのバーストデータ信号を受信したときには、10GPONのプリアンブル部が検出されることはない。このため、図7のバーストデータ信号受信回路200Aは、入力回路220Aの時定数を、周期的にTC1→TC2→TC3→TC1→・・・と切り替える動作を継続する。この切り替え動作のため、GPONのバーストデータ信号をGPONのデータ信号受信装置の受信装置200Bに転送することはできない。
ここで、図7のデータ送受信装置300Aの受信装置200Aを10G-EPON対応の受信装置とする。この場合、64B/66Bコード化された、バーストデータ信号のペイロード部の連続同一ビットCID(Consecutive Identical Digits)は最大、66ビットである。これを受信するために、時定数TC3は6.6nsよりも十分大きな値に設定される。また、時定数TC2は、最大CIDが6ビットであるプリアンブル部を受信するため時間0.6nsよりも十分大きな、例えば16nsに設定される。時定数TC1は、TC2,TC3よりも短い、例えば1nsに設定される。
しかし、これら時定数TC1,TC2は、GPONのバーストデータ信号のペイロード部を受信するためには短すぎ、そのペイロード部の信号波形に崩れを生じさせる。このため、図12において、10GPONの受信装置200Aの入力回路220Aに、前記した値の時定数TC1,TC2をそのまま利用したのでは、GPONのペイロード部の信号波形を維持した受信信号を受信することができない。従って、入力回路220Aは、GPONのペイロード部のデータを含む受信データ信号を生成することができない。すなわち、受信装置200Aは、GPONのバーストデータ受信信号のペイロード部を通過させて、GPON用の受信装置200Bの入力回路220BおよびCDR回路230Bに入力することができない。
本発明の目的は、10GPON等の高速のバーストデータ信号に対応した受信装置の入力回路が、高速のバーストデータ信号の他に、GPON等の低速のバーストデータ信号を通過させることができるようにして、図12に記載したようなシステムを構築可能にすることである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、2つの異なる規格に沿ってそれぞれ生成された、プリアンブル部およびペイロード部を有する第1および第2のバーストデータ信号を受信する受信装置であって、前記第1および第2のバーストデータ信号を時分割で含む受信信号のDCレベルを所定の時定数で調整し、該DCレベルを調整した受信信号から受信データ信号を生成する入力回路と、前記受信データ信号を前記第2のバーストデータ信号を処理する処理回路に出力する出力端子と、前記受信データ信号から再生データ信号を生成するデータ再生回路と、前記再生データ信号から、前記第1のバーストデータ信号のプリアンブル部の特定ビットパターンを検出するパターン検出回路と、前記再生データ信号のDCバランスを検出するDCバランス検出回路と、制御回路とを備え、該制御回路が、(0)前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にして、(1)前記受信データ信号を前記データ再生回路に入力し、前記再生データ信号を生成する第1のステップを行い、(2−1)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記受信装置が前記第2のバーストデータ信号を受信したときに予想される第1の範囲外であることを検出したときに、前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にしたまま前記第1のステップを再度行い、(2−2)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第1の範囲内であることを検出したときに、前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を無効にしてから前記第1のステップを再度行う、制御を行い、前記入力回路が、(A)前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理が無効にされたときには、前記第1のステップの期間の全体にわたって、前記所定の時定数を、最短でも、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のプリアンブル部およびペイロード部の波形を維持できる第1の時定数に設定し、前記生成した受信データ信号を前記出力端子に出力し、(B)前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理が有効にされたときには、前記第1のステップの期間の少なくとも一部において、前記所定の時定数を、前記第1の時定数より短い、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のペイロード部の波形を維持できない時定数に設定することを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記入力回路が、(B)前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理が有効にされたときに、(B1)前記第1のステップの開始直後に、前記所定の時定数を、前記第1の時定数より短い第2の時定数に設定し、その後、前記第1の時定数よりは短いが前記第2の時定数よりも長い、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号および第2のバーストデータ信号のプリアンブル部の波形を維持できるが、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のペイロード部の波形を維持できない第3の時定数に設定するか、(B2)前記第1のステップの開始直後に、前記所定の時定数を、前記第1の時定数より短い第2の時定数に設定し、その後、該第2の時定数よりも長い、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号および第2のバーストデータ信号のプリアンブル部およびペイロード部の波形を維持できる第4の時定数に設定するか、(B3)前記第1のステップの開始直後から、前記前記第1の時定数より短く、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号および第2のバーストデータ信号のプリアンブル部の波形を維持ができるが、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のペイロード部の波形を維持できない第5の時定数に設定するか、のいずれかを行うことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1または2にかかる発明において、前記第1の時定数が、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号のプリアンブル部の波形を維持できる時定数であることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1ないし3のいずれかにかかる発明において、前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にした後に、最初に、前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第1の範囲内であることを検出したときには、前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にしたまま前記第1のステップを再度行い、次に、(3−1)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲外であることを検出したときには、前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にしたまま前記第1のステップを再度行い、(3−2)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第2の範囲内であることを検出したときには、前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を無効にしてから前記第1のステップを再度行うことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1ないし4のいずれかにかかる発明において、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号に含まれる”1”のビットの頻度と”0”のビットの頻度との差に基づいて前記DCバランスを検出することを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1ないし5のいずれかにかかる発明において、前記入力回路は、前記受信信号が受信される受信端子と増幅回路の入力端子との間を容量素子を介して接続した交流カップリング型入力回路であり、前記所定の時定数が、前記容量素子の容量値と、前記入力端子を所定の電圧に充電する抵抗素子の抵抗値とによって決まることを特徴とする。
本発明によれば、入力回路の時定数が、第1のバーストデータ信号のプリアンブル部のビットパターンの検出結果と再生データのDCバランス値の検出結果との組み合わせに応じて切り替えられる。これにより、第2のバーストデータ信号が入力したときは、入力回路が第2のバーストデータ信号のプリアンブル部およびペイロード部の信号波形を維持して出力端子から出力させることができる。よって、例えば、10GPONのバーストデータ信号とGPONのバーストデータ信号を受信する受信装置を図12に示したように構成して、GPONのバーストデータ信号の受信装置に従来の安価な装置をそのまま使用することが可能となる。
本発明の実施例のデータ送受信装置のブロック図である。 図1のデータ送受信装置の光電変換部210と入力回路220の具体的な回路図である。 図2の入力回路220の動作のタイミングチャートである。 図1のデータ送受信装置のDCバランス検出回路270のブロック図とタイミングチャートである。 図1のデータ送受信装置の制御回路260の動作のフローチャートである。 図1のデータ送受信装置の動作のタイミングチャートである。 特許文献1のデータ送受信装置のブロック図である。 図7のデータ送受信装置の制御回路260Aの動作のフローチャートである。 図7のデータ送受信装置の光電変換部210と入力回路220Aの具体的な回路図である。 図9の入力回路220Aの動作のタイミングチャートである。 特許文献2のONU機器とOLT機器の構成図である。 10GPONの受信装置の一部をGPONの受信装置に兼用する構成を示す図である。
本発明では、図7で説明したデータ送受信装置を10GPONのバーストデータ信号が受信できるよう設定したとき、さらに、10GPONとGPONの両方のバーストデータ信号を受信することを可能とする。このために、GPONのバーストデータ信号を受信したときにそのペイロード部の信号波形が崩れることがないように、10GPONの入力回路の時定数を切替制御できるようにする。具体的には、10GPONの入力回路が、バースト状態における時定数をTC1とTC2の2段に切り替える構成である場合には、GPONのバーストデータ信号を受信するときには、時定数TC1を設定しない。また、時定数TC2については、GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部とペイロード部の波形のいずれもが崩れない新しい時定数TC2A(TC2<TC2A<TC3)に置き換える。
さらに、発見期間ウインドウ中のように、ONU機器からのバーストデータ信号が受信されるタイミングが予測できない場合にも、10GPONとGPONの両方のバーストデータ信号を受信することを可能とするために、10GPONのCDR回路の後段にGPONのバーストデータ信号の受信を検出する機能を追加し、その検出結果を利用して入力回路の時定数を制御する。具体的には、顕著な回路規模の増大をまねくことなくGPONのバーストデータ信号の受信を検出するため、10GPONのCDR回路で再生された再生データ信号のDCバランスの検出結果に応じて時定数を制御する。
DCバランスの検出は、アナログ回路を利用すること無く、デジタル的に行うことが好ましい。具体的には、パラレル変換後のデータ信号の“0”の個数と“1”の個数との比率に基づいてバランスを検出できる。“0”と“1”の繰り返しパターンを有するGPONバーストデータ信号のプリアンブル部を受信しているときには、この比率は1:1になる。8B/10Bでコード化されたGPONバーストデータ信号のペイロード部を受信しているときも、適切な期間にわたる平均値を算出すれば、0と1との比率は1:1に近くなる。
具体的には、入力回路の時定数をアイドル状態→バースト状態→パターンマッチング状態と切り替えて、パターンマッチング結果に応じて、アイドル状態に戻るか、もしくは、再生状態に移行する制御を行う。このとき、パターンマッチング結果に応じた制御に、DCバランス検出結果に応じた制御を追加する。
この制御を可能にするため、受信装置に、DCバランス検出回路を追加し、その検出結果を、制御回路による制御に利用する。また、制御回路による入力回路のデカップリング容量ユニットの時定数制御を追加し、バースト状態(BMEN=“1”)において、時定数TC1でプリチャージを行うか否か、時定数TC2をそのままとするか、より大きな時定数TC2Aにするかの制御を、DCバランスの検出結果に応じて行う。以下詳しく説明する。
図1に本発明の実施例のデータ送受信装置を示す。本実施例のデータ送受信装置は、10GPON対応であり、送信装置100と受信装置200を備える。送信装置100は図7で説明したものと同じである。受信装置200は、光電変換部210、入力回路220、CDR回路230、デシリアライザ240、パターン検出回路250、制御回路260、およびDCバランス検出回路270を備える。光電変換部210、CDR回路230、デシリアライザ240、パターン検出回路250は図7で説明したものと同じであるので詳しい説明は省略する。
入力回路220は、デカップリング容量ユニット221が、図2に示すように、デカップリング容量Cd、抵抗R1,R2,R2A,R3、スイッチSW1,SW2,SW2A、およびバイアス電源Vbから構成されている。そして、スイッチSW1がONしたときは容量Cdと抵抗R1による時定数TC1(=Cd・R1)に、スイッチSW2がONしたときは容量Cdと抵抗R2による時定数TC2(=Cd・R2)に、スイッチSW2AがONしたときは容量Cdと抵抗R2Aによる時定数TC2A(=Cd・R2A)に、スイッチSW1,SW2,SW2AがすべてOFFのときは容量Cdと抵抗R3による時定数TC3(=Cd・R3)に、それぞれ設定される。各時定数は、TC1<TC2<TC2A<TC3の関係にある。223は、GPON対応のデータ送受信装置にバーストデータ信号を出力するための出力端子である。
時定数TC1は、10GPONのバーストデータ信号の受信開始時に、入力回路220が光電変換部210から受信する受信信号のDCレベルを高速に調整し、DCオフセットを補償するために、最も小さい値、例えば、1nsに設定されている。この時定数TC1では、10GPONおよびGPONのいずれのバーストデータ信号でも波形が崩れてしまう。時定数TC2は、残余のDCオフセットを補償するために、例えば、16nsに設定されている。これは、最大CIDが6ビットである、64B/66Bコード化された10G−EPONのプリアンブル部の信号波形が崩れない時定数である。時定数TC3は、例えば、600nsに設定されている。最大CIDが66ビットである10G−EPONのバーストデータのペイロード部の信号波形が崩れない時定数である。
ところで、GE-PONのバーストデータ信号のプリアンブル部は、1010・・・のパターンを有する。その最大CIDは1ビットであり、その期間は(1/1.25Gbps)×1bit=0.8nsである。その信号波形を崩さないためには、最低でもこの期間の10倍の8nsの時定数が必要になる。前記した時定数TC2(=16ns),TC3(=600ns)は8ns以上であり、GE−PONのプリアンブル部を、入力回路220を通過させて、出力端子223からGPONのデータ送受信装置に転送することに支障は生じない。
しかし、8B/10Bコード化されたGE−PONのペイロード部の最大CIDは5ビットであり、その期間は(1/1.25Gbps)×5bit=4nsである。その信号波形を崩さないためには、この期間の30倍の120ns程度以上の時定数に設定することが好ましい。ところが、前記した時定数TC2(=16ns)は120ns以下である。このため、GE−PONのバーストデータ信号を、入力回路220を通過させて、出力端子223からGPONのデータ送受信装置に転送するとき、ペイロード部の信号波形が崩れてしまう。
そこで本実施例では、GPONのバーストデータ信号を受信したとき、それを出力端子223からGPONのデータ送受信装置に支障なく転送できるようにするために、定数TC2に代えて時定数TC2Aを新たに設定できるようにしている。この時定数TC2Aは前記したように、120nsに設定している。
以上のことから、本実施例の入力回路220の時定数は、10GPONのバーストデータ信号を受信する際には、図3(a)に示すように、制御回路260から出力するPCHEN信号をPCHEN=“1”(有効)にセットして、時定数TC1,TC2,TC3が使用されるようにする。また、GPONのバーストデータ信号を通過させる際には、図3(b)に示すように、PCHEN=“0”(無効)にセットして、時定数TC2A,TC3が使用されるようにする。
DCバランス検出回路270は、図4(a)に示すように、デシリアライザ240から出力する複数ビットのパラレルデータの内の“1”のデータを加算器271で加算し、さらに、1個のパラレルデータの“1”の加算値をn個のパラレルデータ分だけ累算器272で累算する。その累算値を比較器273の第1閾値(中央値±A)、第2閾値(中央値±B)と比較して、その比較結果を出力する。B<Aである。その比較結果は、中央値±Aの範囲外、中央値±Aの範囲内で且つ中央値±Bの範囲外、中央値±Bの範囲内の3種に分かれる。パラレルデータの“0”と“1”の数が1:1のときは、中央値±Bの範囲内を示す比較結果が得られる。これらの比較結果はDCバランスを示す値としてレジスタ274に格納される。なお、累算器273とレジスタ274は、タイマ275によってnサイクル毎にアップデート(更新)される。図4(b)に動作タイミングを示した。DCバランスの値としてC0,Cn等が得られている。受信装置200AのCDR回路230は、10GPONのバーストデータ信号からクロック信号およびデータ信号を再生するように設計されたものである。従って、GPONのバーストデータ信号が受信されたときには、正確にクロック信号およびデータ信号を再生することができない可能性もある。この場合でも、DCバランス検出回路270によるDCバランスの検出は可能である。すなわち、適切な期間にわたる平均値を算出すれば、GPONバーストデータ受信時には、1:1に近いDCバランス値を得ることができる。
制御回路260は、図5に示すように、発見処理が開始されると、まず、PCHEN信号が“1”(有効)になる(S1)。そして、所定時間だけアイドル状態(SETIDLE=“1”)となる(S2)。その期間中は基準データ信号がCDR回路230に入力してPLLループが基準データ信号に同期する。その後、バースト状態(BMEN=“1”)になる(S3)。このバースト状態では、前記のようにPCHEN=“1”であるので、入力回路220では、まず時定数がTC1にセットされて受信信号のDCレベルの調整が高速化される。続けて時定数がTC2にセットされて残余のDCオフセットが補償され、最後にパターンマッチング状態(SETIDLE=“0”、BMEN=“0”)となって時定数がTC3にセットされる(図3(a))。これにより、DCレベルが十分に調整された受信信号にもとづいて入力回路220が生成した受信データ信号がCDR回路230に入力する。CDR回路230で再生されたシリアルデータは、デシリアライザ240でパラレルデータに変換され、パターン検出回路250とDCバランス検出回路270に入力する。パターン検出回路250では、10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部の検出がパターンマッチングで試みられる(S4)。これにより10GPONのプリアンブル部が検出されたとき(S4−YES)は、10GPONのペイロード部のデータ再生が行われる(S5)。10GPONのバーストデータ信号の受信終了後に発見ウインドウを終了する。図8に示されたように、1つのONU機器からのバーストデータの受信を完了した後も、発見ウインドウが終了していない場合には、ステップS1に戻って次のバーストデータの受信を待つことも可能である。
10GPONのプリアンブル部が検出されないとき(S4−NO)はステップS7に移る。ここでは、DCバランス検出回路270によるDCバランスが検出結果がチェックされる。検出されたDCバランス値が中央値±Aの範囲外のとき(S7−NO)は、再度、ステップS1に戻る。DCバランス値が中央値±Aの範囲内にあるとき(S7−YES)は、ステップS8,S9,S10によりステップS2,S3,S4と同じ処理(アイドル状態→バースト状態→パターンマッチング状態)が行われる。ステップS10で10GPONのプリアンブル部が検出されれば(S10−YES)、前記したステップS5に移る。
10GPONのプリアンブル部が検出されないとき(S10−YES)は、再度、DCバランス値が中央値±Bの範囲内にあるか否かが確認される(S11)。範囲外のときは、再度ステップS1に戻る(S11−NO)。
一方、DCバランス値が中央値±Bの範囲内にあるとき(S11−YES)は、PCHEN=“0”(無効)にされる(S12)。その後、ステップS8,S9に戻り、前記したように、アイドル状態→バースト状態が行われる。しかし、今回のステップS9、つまりバースト状態(BMEN=“1”)では、PCHEN=“0”になっているので、図3(b)に示したように、時定数TC1はセットされず、TC2A→TC3の順序で時定数が切り替わる。TC2Aは、GPONのバーストデータ信号が入力したときに、その信号波形が崩れることなく、出力端子223からGPON用のデータ送受信装置に転送できる時定数である。
この後、次のステップS10で10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部が検出されず、ステップS11でDCバランス値が中央値±Bの範囲内にあることが判定されれている間は、PCHEN=“0”が続き、入力回路220は図3(b)で示した時定数に設定された状態が継続する。この間、出力端子223から出力されたGPONのバーストデータ信号が、GPON用受信装置によって受信される。その後、GPONのバーストデータ信号が終了すると、DCバランス値が中央値±Bの範囲から外れ(S11−NO)、ステップS1に戻る。10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部が検出されたとき(S10−YES)は、ステップS5に移り、10GPONのバーストデータ再生を行う。
図6に以上説明した動作のタイムチャートを示した。DCバランス値はステップS11の判定結果を示している。“1”が図5のS11−YES、“0”がS11−NOのときである。PCHEN=“1”になって、10GPONのバーストデータ信号が入力したときは、アイドル状態(SETIDLE=“1”)→バースト状態(BMEN=“1”)→パターンマッチング状態(SETIDLE=“0”、BMEN=“0”)が繰り返される。そして、パターンマッチング状態で10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部が検出(SD=“1”)されると、ペイロード部のデータの再生が行われている。
GPONのバーストデータ信号が入力したときは、アイドル状態→バースト状態→パターンマッチング状態の繰り返しにおいて、10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部は検出されない。しかし、DCバランス値が“1”を示したときに、PCHEN=“0”になる。これ以降は、バースト状態(BMEN=“1”)のときに、入力回路220が時定数が一時的にTC2Aに設定され、それ以外はTC3に設定される。このため、入力しているGPONのバーストデータ信号は出力端子223からそのまま出力され、GPON用の受信装置200Bで処理される。なお、前述のように、バーストデータ信号を含む受信信号の入力回路220Aへの入力が開始されたときには、入力バッファ222の入力端子のDCレベルが大きく変化する。このため、最短の時定数TC1に設定し、続いてTC2に設定して、受信信号のDCレベルを短時間で調整することが望ましい。バーストデータ信号がGPONの信号であった場合でも同様である。しかし、DCバランス値が“1”になった時には、既に、受信信号のDCレベルの調整は完了している。従って、その後、GPONのバーストデータ信号の入力が継続される間は、時定数をTC1もしくはTC2に設定する必要は無い。
前記実施例では、入力回路220の時定数を、PCHEN=“1”になったとき、バースト状態(BMEN=“1”)において、TC2A(請求項の第1の時定数)より短いTC1(請求項の第2の時定数)に設定し、その後、TC2Aよりは短いがTC1よりは長いTC2(請求項の第3の時定数)に設定するようにした。この時定数TC2は、第1および第2のバーストデータ信号である10GPONおよびGPONのバーストデータ信号のプリアンブル部の信号波形を維持できるが、GPONバーストデータ信号のペイロード部の信号波形を維持できない値であった。
例えば、時定数TC2は、10GPONおよびGPONのバーストデータ信号のプリアンブル部およびペイロード部の信号波形を維持できる時定数(請求項の第4の時定数)であってもよい。この場合には、PCHEN=”0”になったときにも、TC2をより長い時定数に置き換える必要は無い。すなわち、請求項の第4の時定数は、第1の時定数と同一であってもよい。また、BMEN=“1”になった直後から、時定数TC2を設定(時定数TC1は設定せず)し、その時定数TC2を、10GPONおよびGPONのバーストデータ信号のプリアンブル部の信号波形を維持できるが、第2のバーストデータ信号のペイロード部の信号波形を維持できない時定数(請求項の第5の時定数)にしてもよい。この場合には、PCHEN=“0”になったときに、TC2をTC2Aに置き換える必要がある。しかし、PCHENの状態に応じてTC1への設定を許可/禁止する制御は不要である。
また、PCHEN=“0”になったときに設定される時定数TC2Aは、10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部の信号波形を維持できる値であってもよい。これにより、パターンマッチング状態における10GPONのバーストデータ信号のプリアンブル部の検出(S10−YES)が、PCHEN=“0”にした後でも、可能となる。
100:送信装置、110:送信モジュール、111:シリアライザ、112:基準信号生成回路、120:送信バッファ
200,200A,200B:受信装置、210:光電変換部、211:光電変換ブロック、212:出力バッファ、220,220A、220B:入力回路、221,224:デカップリング容量ユニット、222:入力バッファ、223:出力端子、230,230B:CDR回路、240:デシリアライザ、250:パターン検出回路、260,260A:制御回路、261,262:自動発見ステートマシン、270:DCバランス検出回路
410−1,410−2:ONU機器、500:OLT機器、510:アップグレード機能付き基本OLTパッケージ、511:光電変換部、512:トランスインピーダンスアンプ、513:CDR回路、520:受信装置、521:CDR回路

Claims (6)

  1. 2つの異なる規格に沿ってそれぞれ生成された、プリアンブル部およびペイロード部を有する第1および第2のバーストデータ信号を受信する受信装置であって、
    前記第1および第2のバーストデータ信号を時分割で含む受信信号のDCレベルを所定の時定数で調整し、該DCレベルを調整した受信信号から受信データ信号を生成する入力回路と、
    前記受信データ信号を前記第2のバーストデータ信号を処理する処理回路に出力する出力端子と、
    前記受信データ信号から再生データ信号を生成するデータ再生回路と、 前記再生データ信号から、前記第1のバーストデータ信号のプリアンブル部の特定ビットパターンを検出するパターン検出回路と、 前記再生データ信号のDCバランスを検出するDCバランス検出回路と、
    制御回路とを備え、該制御回路が、
    (0)前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にして、
    (1)前記受信データ信号を前記データ再生回路に入力し、前記再生データ信号を生成する第1のステップを行い、
    (2−1)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記受信装置が前記第2のバーストデータ信号を受信したときに予想される第1の範囲外であることを検出したときに、前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にしたまま前記第1のステップを再度行い、
    (2−2)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第1の範囲内であることを検出したときに、前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を無効にしてから前記第1のステップを再度行う、
    制御を行い、
    前記入力回路が、
    (A)前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理が無効にされたときには、前記第1のステップの期間の全体にわたって、前記所定の時定数を、最短でも、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のプリアンブル部およびペイロード部の波形を維持できる第1の時定数に設定し、前記生成した受信データ信号を前記出力端子に出力し、
    (B)前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理が有効にされたときには、前記第1のステップの期間の少なくとも一部において、前記所定の時定数を、前記第1の時定数より短い、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のペイロード部の波形を維持できない時定数に設定する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記入力回路が、(B)前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理が有効にされたときに、 (B1)前記第1のステップの開始直後に、前記所定の時定数を、前記第1の時定数より短い第2の時定数に設定し、その後、前記第1の時定数よりは短いが前記第2の時定数よりも長い、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号および第2のバーストデータ信号のプリアンブル部の波形を維持できるが、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のペイロード部の波形を維持できない第3の時定数に設定するか、
    (B2)前記第1のステップの開始直後に、前記所定の時定数を、前記第1の時定数より短い第2の時定数に設定し、その後、該第2の時定数よりも長い、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号および第2のバーストデータ信号のプリアンブル部およびペイロード部の波形を維持できる第4の時定数に設定するか、
    (B3)前記第1のステップの開始直後から、前記前記第1の時定数より短く、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号および第2のバーストデータ信号のプリアンブル部の波形を維持ができるが、前記受信信号に含まれる前記第2のバーストデータ信号のペイロード部の波形を維持できない第5の時定数に設定するか、
    のいずれかを行うことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記第1の時定数が、前記受信信号に含まれる前記第1のバーストデータ信号のプリアンブル部の波形を維持できる時定数であることを特徴とする請求項1または2記載の受信回路。
  4. 前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にした後に、最初に、前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第1の範囲内であることを検出したときには、前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にしたまま前記第1のステップを再度行い、次に、
    (3−1)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲外であることを検出したときには、前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を有効にしたまま前記第1のステップを再度行い、
    (3−2)前記パターン検出回路が前記特定ビットパターンを検出せず、かつ、前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号のDCバランスが前記第2の範囲内であることを検出したときには、前記入力回路が前記DCレベルの調整に要する時間を短縮する処理を無効にしてから前記第1のステップを再度行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の受信装置。
  5. 前記DCバランス検出回路が、前記再生データ信号に含まれる”1”のビットの頻度と”0”のビットの頻度との差に基づいて前記DCバランスを検出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の受信装置。
  6. 前記入力回路は、前記受信信号が受信される受信端子と増幅回路の入力端子との間を容量素子を介して接続した交流カップリング型入力回路であり、前記所定の時定数が、前記容量素子の容量値と、前記入力端子を所定の電圧に充電する抵抗素子の抵抗値とによって決まることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の受信装置。
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