JP5588814B2 - バースト受信機,バースト受信制御方法、およびシステム - Google Patents
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Description
近年、インターネットの普及に伴い、ネットワークへの高速化への要求が高まり、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、そしてB−PON(Broadband PON)、E−PON(Ethernet PON)、G−PON(Gigabit Capable PON)の普及が進んでいる。特に、PON方式は、局に置かれる収容局(OLT:Optical Line Terminal)と各ユーザ宅に置かれるネットワークユニット(ONU:Optical Network Unit)の間を接続する際に、OLTから1本のファイバを出し、光スプリッタを用いて分岐して各ユーザが接続される。このため、ファイバの敷設コストが安く、かつ光伝送を用いるため高速に通信を行うことが可能であるため、世界各国で普及が進んでいる状況にある。
PON方式の中でも、OLTからONUへの下り伝送用とONUからOLTへの下り伝送用で別々の波長の光を用い、ONU毎の信号を時分割するTDM−PON方式が広く利用されている。このTDM−PON方式は、B−PON、E−PON,G−PON,10G−EPONにおいて採用されている。
TDM−PON方式においては、上り伝送においては、光信号の強弱が大きく変動するバースト信号となる。光信号の強弱が大きく変動するのは、OLTとONU間の距離がONU毎に異なり、その結果、光ファイバで生じる光損失量がONU毎に異なるためである。また、バースト信号になるのは、上り伝送においては時分割で各ONUからの光信号を多重しており、いずれかのONUが送信している時間といずれのONUも送信していない時間が生じるためである。OLTは、このバースト信号を受信するバースト受信機を備えることが必要となる。
バースト受信機の性能を計る指標として、ダイナミックレンジと同期時間がある。
ダイナミックレンジは、受信可能な強信号と弱信号の強度の範囲を表しており、この範囲が大きいほど望ましい。また、同期時間は、バースト信号に対して、受信機の利得調整や閾値調整、クロックデータリカバリなどにかかる時間であり、通信の帯域利用効率が高くするためには、この同期時間の値が少ないほど望ましい。
[上りバースト信号の構成の例]
上りバースト信号の構成を10G−EPONを例として説明する(非特許文献1 Clause76を参照)。上りバースト信号は、Ton領域、SyncPattern領域、BurstDelimiter領域、Data領域、EndOfBurstDelimiter領域、Toff領域から構成される。 Ton領域は、レーザーがOFFの状態からONの状態に変化する領域である。SyncPattern領域は、あらかじめ決められたビットパターンが繰り返される領域である。SyncPattern領域は、バーストプリアンブル領域とも呼ばれる。このSyncPatttern領域の信号を受信中に、受信機の利得調整や閾値調整、クロックデータリカバリが実施される。BurstDelimiter領域は、あらかじめ決められたビットパターンが入る領域である。このBurstDelimiterを検出することで、OLTの受信部はデータ領域の開始位置を検出するのに利用される。Data領域は、MACフレームの繰り返しがFEC(Forward Error Correction)で符号化されたビットパターンが入る領域である。EndBurstDelimiter領域は、あらかじめ決められたビットパターンが入る領域である。このEndBurstDelimiterを検出することで、OLTの受信部はデータ領域の終了位置を検出することができる。Toff領域は、レーザーがONの状態からOFFの状態へ変化する領域である。
また、バースト信号を送信するONUのレーザーの立ち上がり時間をTonと呼ぶ。10G−EPONの標準規格においては最大値512nsと規定されている(非特許文献1 Clause75を参照)。実際のONUにおいては、ベンダや製品毎に採用している送信機の部品が異なるため、Tonもベンダや製品毎に異なる可能性がある。そのため、OLTは0nsから512nsまでのTonのONUが混在した状況下においても、上りバースト信号を受信できることが望ましい。
広いダイナミックレンジおよび同期時間短縮を実現する技術として、利得選択型トランスインピーダンスアンプが知られている(例えば、特許文献1を参照。)この利得選択型トランスインピーダンスアンプは、受信した信号の強度と閾値の比較結果に応じて、利得切替を実施することで、広いダイナミックレンジと同期時間短縮を実現する。
この利得選択型トランスインピーダンスアンプにおいては、雑音によってデータ部で利得切替が発生し、ビット誤り率(BER:Bit Error Ratio)が低下してしまう問題がある。これは、入力信号の強度が利得切替の閾値近傍にある場合に、データ部受信中に発生した雑音により、利得が切り替わり、その結果、切替直後のトランスインピーダンスの出力波形が歪み、BERが低下してしまう。
この雑音によるデータ部での利得切替の問題を解決する技術として、利得切替を許容する期間をバーストプリアンブル受信中に制限する技術が開示されている(例えば、特許文献2、特許文献3)
[従来のバースト受信機の説明]
図4に特許文献2に記載の、従来のバースト受信機の構成を示す。従来のバースト受信機はフォトダイオード20,増幅回路321、322、利得切替回路311、312、バッファ回路371、372、データ検出部35、遅延回路36、利得切替コンパレータ38から構成される。フォトダイオード20に入力した光信号は、フォトダイオード20にて電流信号Iinに変換される。トランスインピーダンスアンプ300に入力した電流信号Iinは増幅回路321にて電圧信号に変換・増幅され、バッファ回路371、372にて増幅された後に出力される。また、バッファ回路371の出力はデータ検出部35および利得切替コンパレータ38に入力される。データ検出部35は、入力された電圧が設定された閾値Vth2を上回った場合にデータ検出信号DETを出力する。データ検出信号DETは遅延回路に入力され、設定された時間Tdだけ遅延した信号が利得固定信号HOLDとして出力される。利得切替コンパレータ38は、入力された電圧と閾値Vth1を比較して利得切替信号SELを出力する。なお、利得固定信号HOLDが無効である場合には利得切替を実施し、HOLDが有効である場合に利得を固定し、利得切替は実施しない。
[条件1]
Vth2がVth1に比べて小さく、かつ、Tdが最大のTonより短い条件(条件1)の動作を図5、図6を用いて説明する。
破線はトランスインピーダンスアンプ300の利得が大きい値ZT_Hであるときの電流信号の強度に対するBERの曲線を示す。また、点線はトランスインピーダンスアンプ300の利得が小さい値ZT_Lであるときの電流信号の強度に対するBERの曲線を示す。Ith1はZTがZT_HからZT_Lに切り替わるときの電流値である。実線は、入力電流に応じてZTが切り替わる場合の、電流信号の強度に対するBERの曲線をあらわす。実際にバースト信号を入力した場合のBER曲線は実線で示したBER曲線となる。
Vth2がVth1に比べて小さく、かつ、Tdが最大のTonより長い条件(条件2)の動作を図7、図10を用いて説明する。
Vth2がVth1に近く、かつ、Tdが最大のTonより短い条件(条件3)の動作を図8、図10を用いて説明する。
そのため、この場合のBER曲線は条件2と同様に、図10に示すBER曲線となる。
Vth2がVth1に近く、かつ、Tdが最大のTonより長い条件(条件4)の動作を図9、図10を用いて説明する。
2番目のバースト信号受信時には、時刻t6でVcがVth2を上回り利得切替許容期間を開始し、時刻t7で利得が切り替わり、時刻t8で利得切替許容期間が終了する。そのため、2番目のバースト信号受信時には、適切な利得が選択され、BERは劣化しない。
そのため、この場合のBER曲線は条件2、条件3と同様に、図10に示すBER曲線となる。
[PONシステムの構成]
図1にPONを利用した光アクセス網の構成例を示す。光アクセス網は、OLT1、光スプリッタ3、及び複数のONU2(2−1〜2−n)を備える。OLT1は幹線の光ファイバ4−0を介して光スプリッタ3と接続される。ONU2(2−1〜2−n)は、各々、支線の光ファイバ4(4−1〜4−n)を介して光スプリッタ3に接続される。ONU2(2−1〜2−n)からOLT1への上り伝送に関して説明する。ONU2が送出した光信号は光スプリッタ3にて合波される。合波された光信号はOLT1に入力する。ONU2とOLT1間の距離は、ONU毎に異なる。また,距離が増大するにつれて光信号が減衰するため、OLT1に入力される光信号は強度が変動するバースト信号となる。
図2にOLT1装置の構成例を示す。OLT1は、WDM10、フォトダイオード20、トランスインピーダンスアンプ30、リミットアンプ40、レーザーダイオード50,ドライバ回路60、SerDes70、論理回路80、SNI90から構成される。
図3にONU登録のシーケンスを示す。10G−EPONではディスカバリプロセスと呼ばれており、新しくONUを接続する場合などに適用される。このディスカバリプロセスでは、ONU−OLT間のラウンドトリップタイムの測定,接続したONUに関する情報収集が行われる。
図11に本発明の第1の実施形態におけるバースト受信機の構成を示す。
また、利得切替自体は、ZTSEL_DETECTに基づいておこなう。ZTSEL_DETECT=HighのときはZTSEL=Highとし利得をZt_Hにする。ZTSEL_DETECT=LowのときはZTSEL=Lowとし、利得をZt_Lとする。
図13に本発明の第1の実施形態における論理回路の構成を示す。
本発明の第1の実施形態における論理回路81は、上りフレーム受信部801、下りフレーム送信部802、MPCP制御部803、バースト受信機制御部810から構成される。
論理回路81は、ONUの識別子であるONUIDとONUのTon時間の対応を保持する。さらに、利得切替許容時間は関数F1により、Tsel_n = F1(Ton_n)の対応を管理する。なお、OLTにて未登録のONUに対してはONU−ID=0とする。
Tsel算出部813は、Tonを変数とする関数F1を用いて利得切替許容時間を算出する。例えば、関数F1(Ton)=Ton+α−βを用いる。
OLTは、ONUに送信するGATEメッセージを用いて上り通信を制御している。GATEメッセージには、上り送信を開始する時刻GrantStartTimeと上り送信許可時間GrantLengthの情報を含み、ONUはこの情報に基づいて上りの送信を実施する。そのため、OLTは各ONUから受信するタイミングStartTimeをあらかじめ知ることができる。
図15に本発明の第1の実施形態における論理回路の動作を表すフローチャートを示す。
S201において、Discovery処理を開始し、S202に移る。
S202において、DiscoveryGATEを全ONUに送信し、S203に移る。
S203において、DiscoceryGATEに応答するONUからのバースト信号受信に備えて、論理回路は未登録ONU用Tselを設定し、S204に移る。
S204において、一定時間の間にREGISTER_REQを受信したか否かを判定する。
S205において、REGISTERを全ONUに送信し、S206に移る。
S206において、REGISTER_REQを送信したONUに対して、GATEを送信する。GATE送信終了後に、S207に移る。
S207において、REGISTER_ACKを受信し、メッセージ内容からACKかNACKを判定する。ACKである場合はS208に、それ以外の場合はS209に移る。
S208において、S204でREGISTER_REQに含まれるTon時間とREGISTER_ACKに含まれるONU−IDの対応を取得し、ONU−ID、Ton対応記憶部に対応を保持する。
S301において、通常転送処理を開始し、S302に移る。
S302において、登録済みのONUに対してGATEを送信し、S303に移る。
S303において、GATEによって割り当てたStartTimeおよびLengthから各ONUからバースト信号を受信する予定期間、ONU−IDの対応を決定し、受信機制御回路に入力する。
S304において、受信機制御回路により、ONU−ID毎に設定されたTselに基づいてバースト制御信号を生成し、受信機にてdataまたはReportを受信する。
S305において、通常転送処理を終了し、S101に戻る。
本発明の第1の実施形態における、OLTとONUの動作を表すシーケンス図を図16に示す。なお、開始時点においては、ONU#1は未登録、ONU#2は登録済みであるとする。
ONU#1は、REGISTER_ACK(SIG05)をOLTに送信する。
OLTは、REGISTER_ACKを受信したONUに関して、ONU−IDとTon時間の対応を記憶する。そして、Discovery処理を終了する。
本発明の第1の実施形態における動作を表すタイミングチャートを図17に示す。Iin、BURST_RESET、Vc,Vout、ZTSEL_ENABLE,ZTSELの動作例を示す。また、ONU#1,ONU#2、ONU#3から順にバースト信号が入力されるとする。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との差分を中心に説明する。第2の実施形態においては,データ検出をトランスインピーダンスアンプではなく、データ検出と同等の機能を備えたリミットアンプ41にて実施する。
第2の実施形態におけるバースト受信機の構成を図18を用いて説明する。
第2の実施形態におけるバースト受信機の動作は、第1の実施形態とほとんど同じである。第1の実施形態においては、VcがVth2を上回り、DATA_DETECT=Highになると、ZTSEL_ENABLE=Highにする。第2の実施形態においては、LAがDATA_DETECT_LA=Highになると、ZTSEL_ENABLE=Highにする。また、利得切替許容の開始は、第1の実施形態においては、DATA_DETECTで実施していたが、第2の実施形態においては、ZTSEL_ENABLEの立ち上がりで実施する。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様にONU毎にTon時間が異なる場合においても、BERの劣化を防止することが可能である。また、トランスインピーダンスアンプの制御信号を第1の実施形態に比べて減らし、トランスインピーダンスアンプにデータ検出部が不要となる。そのため、トランスインピーダンスアンプの回路を単純にすることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態との差分を中心に説明する。
第3の実施形態におけるバースト受信機の構成を図19を用いて説明する。
第1の実施形態との差分は、トランスインピーダンスアンプ303においては、データ検出部がない点、論理回路が、DATA_DETECT用の制御入力を持たない点である。
第3の実施形態においては、利得切替許容期間の開始は、BURST_RESETと同時に立ち上がるZTSEL_ENABLEの立ち上がり検出時に行う。また、利得切替許容期間の終了は、ZTSEL_ENABLEの立ち下がり検出時に行う。第3の実施形態と第1の実施形態においては、利得切替許容期間の開始のタイミングが異なるため、Tsel算出関数は、第1の実施形態と異なって構わない。
本発明の第3の実施形態における動作を表すタイミングチャートを図20に示す。Iin、BURST_RESET、Vc,Vout、ZTSEL_ENABLE,ZTSELの動作例を示す。また、ONU#1,ONU#2、ONU#3から順にバースト信号が入力されるとする。
以上により、第3の実施形態においても、ONU毎にTon時間が異なる場合においても、BERの劣化を防止することが可能である。トランスインピーダンスアンプの制御信号を第1の実施形態に比べて減らし、トランスインピーダンスアンプにデータ検出部が不要となる。また、論理回路にDATA_DETECT用の入力が不要になるため、論理回路を単純にすることができる。従って、トランスインピーダンスアンプおよび論理回路をより単純にすることが可能である。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第1の実施形態との差分を中心に説明する。
第4の実施形態におけるバースト受信機の構成を図21を用いて説明する。
第1の実施形態との差分は、論理回路からトランスインピーダンスアンプへの制御信号が1つである点である。
第4の実施形態においては、利得切替許容期間の開始は、DATA_DETECTの立ち上がり時に実施し、共通信号の立下り時に利得切替許容期間を終了する。また、共通信号の立ち上がり時にトランスインピーダンスアンプをリセットする。
本発明の第4の実施形態における動作を表すタイミングチャートを図22に示す。Iin、BURST_RESET、Vc,Vout、ZTSEL_ENABLE,ZTSELの動作例を示す。また、ONU#1,ONU#2、ONU#3から順にバースト信号が入力されるとする。
第4の実施形態においては,BURST_RESET信号とZTSEL_ENABLE信号の機能を共通の信号線で実現できるため、トランスインピーダンスアンプと論理回路間の制御線の数を減らすことができ、回路を単純化することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第1の実施形態との差分を中心に説明する。第5の実施形態においては,利得切替許容期間の終了を特定のパターン検出でおこなう。
第5の実施形態におけるバースト受信機の構成を図23を用いて説明する。
第1の実施形態との差分は、論理回路は、ONU識別子とTon時間および利得切替許容期間の対応を保持せず、利得切替許容期間の終了を特定のパターン検出でおこなう。
図24に本発明の第5の実施形態における論理回路84の構成を示す。
本発明の第5の実施形態における論理回路84は、上りフレーム受信部801、下りフレーム送信部802、MPCP制御部804、バースト受信機制御部840から構成される。
本発明の第5の実施形態における動作を表すタイミングチャートを図25に示す。Iin、BURST_RESET、Vc,Vout、ZTSEL_ENABLE,ZTSELの動作例を示す。また、ONU#1,ONU#2、ONU#3から順にバースト信号が入力されるとする。
第5の実施形態においては、ONU毎にTon時間の保持や、利得切替許容期間を算出する必要がなく、利得許容期間を設定することが可能である。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。第1の実施形態との差分を中心に説明する。第6の実施形態においては,利得切替許容期間の長さをONUのTonおよびSyncTime(バーストプリアンブル長)に基づいて算出する。第6の実施形態における、ONU識別子と利得許容期間の管理テーブルを図26に示す。管理テーブルにおいては、各利得許容期間GainSelectTimeを関数F2(Ton,Tsync)により算出する。例えば、F2(Ton,Tsync)= Ton+Tsync−γとする。γはクロックリカバリに要する時間とし、ONUによらず一定の値とする。
バースト受信機の構成は、第1、2、3、4の実施形態と同じで構わない。
ONU−ID、Ton対応記憶部において、ONU−IDとTonおよびSyncTimeの対応を保持する用に変更する。
受信機の動作は、Tselが異なる以外は、第1、2、3、4の実施形態と同じである。
ONU毎にSyncTimeが異なるシステムにおいても、最適な利得切替許容期間を設定することができる。
本説明においては、10GE−PON(IEEE802.3av)でのフレーム形式を用いて説明したが、E−PON(IEEE802.3ah)やG−PON(ITU−T G.984)でのフレーム形式でも同様に適用が可能である。
また、本発明においては、選択可能な利得が2種類であるとして説明したが、2種類より大きい場合においても同様に適用可能である。
2−1〜2−n 光ネットワーク装置(ONU)
3 光スプリッタ
4−0〜4−n 光ファイバ
10 合波・分波器(WDM)
20 フォトダイオード(Photo Diode、PD)
30、300、301、302、303、304、305、306、307 トランスインピーダンスアンプ(TransImpedance Amplifier、TIA)
40、41 リミットアンプ(Limiting Amplifier、LA)
50 レーザーダイオード(Laser Diode、LD)
60 ドライバ回路(Driver)
70 SerDes(Serializer/Deserializer)
80、81、82、83、84 論理回路
90 SNI(Service Node Interface)
31、311、312 利得切替回路
32、321、322 増幅回路
33 利得切替レベル検出部
340 利得切替判断回路
341、342、343、344、345、346、347 利得切替制御部
35 データ検出部
36 遅延回路
371、372 バッファ回路
38 利得切替コンパレータ
801 上りフレーム受信部
802 下りフレーム送信部
803、804 MPCP制御部
810、840 バースト受信機制御部
811、841 制御信号生成部
812 ONU−ID、Ton対応記憶部
813 Tsel算出部
842 パターン検出部
Claims (15)
- 利得切替が可能なトランスインピーダンスアンプと、
前記トランスインピーダンスアンプの出力レベルと第1の閾値とを比較して前記トランスインピーダンスアンプの利得切替をするレベルを検出する利得切替レベル検出部と、
前記トランスインピーダンスアンプが受信するバースト信号毎に利得切替を許容する期間を制御する、バースト受信制御部と、
前記バースト受信制御部からの制御信号に基づいて、利得切替を許容するか否かを決定し、利得切替を許容された期間、前記利得切替レベル検出部の出力に基づいてトランスインピーダンスアンプの利得切替を実行する利得切替制御部と、を備えることを特徴とする制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置(OLT)であって、
前記バースト受信制御部は、
受信するバースト信号毎に、利得切替を許容する開始時刻と利得切替を許容する期間の長さとを決定し、
前記決定した利得切替を許容する開始時刻と利得切替を許容する期間の長さとに基づいて、前記利得切替制御部を制御することを特徴とする制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置(OLT)であって、
前記バースト受信制御部は、
受信するバースト信号毎に、利得切替を許容する開始時刻と利得切替を許容する終了時刻とを決定し、
前記決定した利得切替を許容する開始時刻と利得切替を許容する終了時刻とに基づいて、前記利得切替制御部を制御することを特徴とする制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載の制御装置(OLT)であって、
前記トランスインピーダンスアンプの出力レベルと第2の閾値とを比較してバースト受信開始を検出するデータ検出部を備え、
前記バースト受信制御部は、前記データ検出部がバースト受信開始を検出した時刻を前記利得切替を許容する開始時刻とすることを特徴とする制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載の制御装置(OLT)であって、
前記トランスインピーダンスアンプの信号を増幅するリミットアンプを備え、
前記リミットアンプは、入力レベルまたは増幅した後のレベルと第3の閾値を比較してバースト受信開始を検出するデータ検出部を備え、
前記バースト受信制御部は、前記データ検出部がバースト受信開始を検出した時刻を前記利得切替を許容する開始時刻とすることを特徴とする制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載の制御装置(OLT)であって、
ONUが前記バースト信号を送信する時刻を指定し、前記指定したONU送信時刻に基づいて、バースト信号を受信開始する時刻を予測し、前記バースト信号を受信開始する時刻をバースト受信制御部に入力するMPCP制御部を備え、
前記バースト受信制御部は、前記MPCP制御部から入力された前記バースト信号を受信開始する時刻に基づいて前記利得切替を許容する開始時刻を決定することを特徴とする制御装置。 - 請求項2に記載の制御装置(OLT)であって、
ONUから通知された各ONUのレーザ立ち上がり時間とONU識別子とを管理するMPCP制御部と、
各ONUのレーザ立ち上がり時間とONU識別子とを記憶する記憶部と、ONUから通知された前記各ONUのレーザ立ち上がり時間とONU識別子とをし、前記記憶部に書き込むMPCP制御部と、
前記記憶部から読み出した前記ONUのレーザ立ち上がり時間から、前記利得切替を許容する期間を算出し、前記算出した前記利得切替を許容する期間を前記バースト受信制御部に入力する、算出部と、を備え、
前記バースト受信制御部は、前記算出部から入力された利得切替を許容する期間を前記利得切替を許容する期間の長さとすることを特徴とする制御装置。 - 請求項2に記載の制御装置(OLT)であって、
各ONUのレーザ立ち上がり時間とSyncTimeとONU識別子と、を記憶する記憶部と、
各ONUから通知されたONUのレーザ立ち上がり時間と、ONU識別子、ONUが送信するバーストプリアンブル長を管理し、ONUのレーザ立ち上がり時間とバーストプリアンブル長とONU識別子を前記記憶部に書き込むMPCP制御部と、
ONUのレーザ立ち上がり時間とバーストプリアンブル長とから利得切替を許容する期間を算出し、前記算出した利得切替を許容する期間を前記バースト受信制御部に入力する、算出部と、を備え、
前記バースト受信制御部は、前記算出部から入力された利得切替を許容する期間を前記利得切替を許容する期間の長さとすることを特徴とする制御装置。 - 請求項3に記載の制御装置(OLT)であって、
前記トランスインピーダンスアンプの出力信号を増幅するリミットアンプと、
前記リミットアンプの出力信号からクロック抽出およびリタイミングを実施し、デジタル信号を出力するクロックデータリカバリ回路と、
前記クロックデータリカバリ回路のデジタル信号と、Nビットからなる特定のビットパターン列を比較し、不一致のビット数が一定数以下である場合にパターンを検出したと判定し、前記バースト受信制御部にパターン検出結果を入力する、パターン検出回路と、を備え、
前記バースト受信制御部は、前記パターン検出回路から入力されたパターン検出結果に基づいて、前記利得切替を許容する終了時刻を決定することを特徴とする制御装置。 - 請求項2に記載の制御装置(OLT)であって、
各ONUのレーザ立ち上がり時間とONU識別子とを記憶する記憶部を備え、
前記バースト受信制御部は、ONUのレータ立ち上がり時間が前記記憶部に記憶されていないONUが送信したバースト信号に対しては、あらかじめ設定された利得切替許容期間の長さを用いて利得の切替制御をすることを特徴とする制御装置。 - 請求項7に記載の制御装置(OLT)であって、
前記記憶部は、未登録用のONU識別子とONUレーザ立ち上がり時間を保持し、
前記算出部は、前記記憶部にONUレーザ立ち上がり時間が保持されていないONUが送信したバースト信号に対しては、未登録用ONUのONUレーザ立ち上がり時間を用いて算出した利得切替許容期間をバースト受信制御部に入力し、
前記バースト受信制御部は、入力された利得切替許容期間をを用いて利得の切替制御をすることを特徴とする制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置(OLT)であって、
前記利得切替制御部は、リセット入力をもち、
前記バースト受信制御部は、前記利得切替制御部をリセットするためのリセット信号を出力し、バースト信号を受信する毎にリセットを出力することを特徴とする制御装置。 - 請求項12に記載の制御装置(OLT)であって、
前記利得切替制御部は、
前記バースト受信制御部からのリセット信号を検出すると、前記トランスインピーダンスアンプの利得を第1の利得に設定する信号を出力し、
前記利得切替レベル検出部から前記利得切替許容期間に利得切替信号を受信すると、前記トランスインピーダンスアンプの利得を第1の利得よりも低い第2の利得に設定する信号を前記トランスインピーダンスアンプ出力し、
前記トランスインピーダンスアンプの利得を第2の利得に設定する信号を一旦出力すると、前記バースト受信制御部からのリセット信号を検出するまで、前記トランスインピーダンスアンプの利得を第2の利得に設定する信号を前記トランスインピーダンスアンプに出力する制御装置。 - 制御装置(OLT)および端末装置(ONU)を含むネットワークシステムであって、
ONUは、ONU登録時にOLTへ送信機の立ち上がり時間を通知し、
前記制御装置(OLT)は、
利得切替が可能なトランスインピーダンスアンプと、
前記トランスインピーダンスアンプの利得切替を制御する利得切替制御部と、
前記トランスインピーダンスアンプの出力レベルと第1の閾値とを比較して利得切替をするレベルを検出する利得切替レベル検出部と、
前記利得切替制御部において利得切替を許容する期間を制御するバースト受信制御部と、
ONUの送信を制御するMPCP制御部と、備え、
ONU識別子と、前記ONUから通知された送信機の立ち上がり時間に基づいて決定した利得切替許容期間の長さとの対応を保持する記憶部と、
前記MPCP制御部から通知される次に受信するONU識別子に基づいて、利得切替許容期間の長さを決定する算出部と、を備え、
前記バースト受信制御部は、前記算出部で決定された利得切替許容期間の長さに基づいて、前記トランスインピーダンスの利得切替許容期間を制御することを特徴とするシステム。 - 制御装置(OLT)および端末装置(ONU)から構成されるシステムであって、
ONUはONU登録時にOLTへ送信機の立ち上がり時間を通知し、
前記制御装置(OLT)は、
利得切替が可能なトランスインピーダンスアンプと、
前記トランスインピーダンスアンプの利得切替を制御する利得切替制御部と、
前記トランスインピーダンスアンプの出力レベルと第1の閾値とを比較して利得切替をするレベルを検出する利得切替レベル検出部と、
前記利得切替制御部において利得切替を許容する期間を制御するバースト受信制御部とONUの送信を制御するMPCP制御部と、
ONU識別子と、ONU送信時のバーストプリアンブル長と、前記ONUから通知される送信機の立ち上がり時間と前記バーストプリアンブル長と、に基づいて決定した利得切替許容期間の長さとの対応を保持する記憶部と、
前記MPCP制御部から通知される次に受信するONU識別子に基づいて利得切替許容期間の長さを決定する算出部と、を備え、
前記バースト受信制御部は、前記算出部で決定された利得切替許容期間の長さに基づいて、前記トランスインピーダンスの利得切替許容期間を制御することを特徴とするシステム。
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