JP2014032978A - インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及び配線板 - Google Patents

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吉川  和弘
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Abstract

【課題】インダクタ部品において、所望の電気特性を確保しつつ、上下のインダクタパタ
ーン同士を接続するビア導体の接続信頼性を確保する。
【解決手段】第1インダクタパターン212a上には、第1部分を覆う磁性体層213aと、第1インダクタパターン212aの第1部分と第2部分の双方を覆う樹脂層214が形成されている。ビア導体218a,221aは、樹脂層214に設けられたビアホールの内部に形成されている。ビア導体218aは第1出力パッド223aの上に形成され、ビア導体221aは第1入力パッド222aの上に形成されている。樹脂層214の上には、第2インダクタパターン212bが形成され、積層パッド220aが形成されている。積層パッド220aは、ビア導体221aによって、第1入力パッド222aと電気的に接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及び配線板に関する。
半導体素子の小型化、高集積化に伴い、半導体素子の電極端子は狭ピッチ化、多端子化
の傾向にある。それに伴って、半導体素子が実装される配線板は薄型化、多端子化が要求
されている。配線板の厚さを薄くするためには、コア材の厚さを薄くすることが考えられ
る。コア材の厚さを薄くした場合には、コア材の内部に収容されるインダクタ部品の厚さ
も、薄くすることが好ましい。特許文献1には、インダクタ部品がコア材内に収容されて
なるプリント配線板が開示されている。
特開2002−158450号公報
しかしながら、インダクタ部品の厚さを薄くすると、インダクタ部品の巻き数(インダ
クタパターンの層の数)が減少する。その結果、所望の電気特性(特にインダクタンス)
が得られなくなる可能性がある。
これに対して、インダクタパターンの層間に磁性体層を設けて、インダクタ部品のイン
ダクタンスを向上させることが考えられる。磁性体層を形成する方法としては、磁性体粒
子と樹脂を含有する磁性体ペーストをインダクタパターンの上に塗布した後、磁性体ペー
ストを硬化させる方法等がある。しかし、インダクタパターンの全面を磁性体層で覆うと
、上下に配置されたインダクタパターン同士を接続するビア導体を形成するために、磁性
体層にビア導体用の貫通孔を形成しなければならない。この場合、ビア導体を形成するめ
っきと、磁性体粒子との密着性を確保することが困難で、磁性体層に対するビア導体の密
着性が低下する可能性がある。
本発明は、上述の事情の下になされたものであって、インダクタ部品において、所望の
電気特性を確保しつつ、上下のインダクタパターン同士を接続するビア導体の接続信頼性
を確保することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るインダクタ部品は、
第1絶縁層と、
該第1絶縁層上に設けられ、第1インダクタパターンと該第1インダクタパターンの一
端部に設けられている第1パッドとを有する第1導体層と、
前記第1絶縁層上及び前記第1導体層上に設けられている第2絶縁層と、
該第2絶縁層上に設けられ、第2インダクタパターンと該第2インダクタパターンの端
部に設けられている第2パッドとを有する第2導体層と、
を有するインダクタ部品であって、
前記第2絶縁層は、前記第1インダクタパターンの少なくとも一部を被覆する磁性体層と、前記第1パッドを被覆する樹脂層とを含み、
該樹脂層は、前記第1パッドの少なくとも一部を露出するビア導体用の開口を有し、
該開口の内部に設けられるビア導体により、前記第1導体層と前記第2導体層とが接続
されている。
前記磁性体層は、樹脂と磁性体粒子とを含有することが好ましい。
前記樹脂層は、磁性体粒子を含んでいないことが好ましい。
前記第1インダクタパターンは平面視略環状に形成され、該第1インダクタパターンで
形成される内部空間には前記磁性体層が設けられていることが好ましい。
前記第1導体層は、前記第1インダクタパターンの他端部に設けられている第3パッド
を有し、該第3パッドは前記第1パッドと同じ側に設けられていることが好ましい。
前記第1導体層は、複数の第1インダクタパターンを有しており、前記磁性体層は、各
第1インダクタパターンを被覆することが好ましい。
前記磁性体層はベタ状に設けられることが好ましい。
前記磁性体層は、前記樹脂層に被覆されていることが好ましい。
前記磁性体層の厚みは、該磁性体層を覆う樹脂層の厚みよりも大きいことが好ましい。
前記第1インダクタパターン及び第2インダクタパターンは、金属箔と、該金属箔上の
めっき膜とから形成されていることが好ましい。
前記樹脂層は、粗化溶液に対して溶けやすい樹脂成分と、溶けにくい樹脂成分とを含ん
でなることが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るインダクタ部品の製造方法は、
第1絶縁層を準備することと、
該第1絶縁層上に、第1インダクタパターンと該第1インダクタパターンの一端部に設
けられている第1パッドとを有する第1導体層を形成することと、
前記第1絶縁層上及び前記第1導体層上に第2絶縁層を形成することと、
該第2絶縁層上に、第2インダクタパターンと該第2インダクタパターンの端部に設け
られている第2パッドとを有する第2導体層を形成することと、
前記第1導体層と前記第2導体層とを接続するビア導体を形成することと、
を含むインダクタ部品の製造方法であって、
前記第2絶縁層は、前記第1インダクタパターンの少なくとも一部を被覆する磁性体層と、前記第1パッドを被覆する樹脂層とを含み、
該樹脂層は、前記第1パッドの少なくとも一部を露出する前記ビア導体用の開口を有し

該開口の内部に前記ビア導体が形成される。
前記第1インダクタパターン及び前記第2インダクタパターンは、セミアディティブ法
により形成されることが好ましい。
前記磁性体層は、印刷法により形成されることが好ましい。
前記樹脂層の表面は、粗化溶液により粗化されることが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係る配線板は、
開口部を有するコア基板と、前記開口部の内部に収容されるインダクタ部品と、を有す
る配線板であって、
前記インダクタ部品は、
第1絶縁層と、
該第1絶縁層上に設けられ、第1インダクタパターンと該第1インダクタパターンの一
端部に設けられている第1パッドとを有する第1導体層と、
前記第1絶縁層上及び前記第1導体層上に設けられている第2絶縁層と、
該第2絶縁層上に設けられ、第2インダクタパターンと該第2インダクタパターンの端
部に設けられている第2パッドとを有する第2導体層と、
を有し、
前記第2絶縁層は、前記第1インダクタパターンの少なくとも一部を被覆する磁性体層と、前記第1パッドを被覆する樹脂層とを含み、
該樹脂層は、前記第1パッドの少なくとも一部を露出するビア導体用の開口を有し、
該開口の内部に設けられるビア導体により、前記第1導体層と第2導体層とが接続され
ている。
本発明によれば、インダクタ部品において、磁性体層に対するビア導体の密着性を確保
することができる。
本発明の実施形態1に係る配線板を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るインダクタ部品を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るインダクタ部品の第1層を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係るインダクタ部品の第2層を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係るインダクタ部品の第3層を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係るインダクタ部品の製造方法を示すフローチャートである。 図4に示す製造方法において、インダクタ部品の製造の土台となる支持体を示す断面図である。 図4に示す製造方法において、支持体の上に支持層及び導体層を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、第1インダクタパターンを形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、第1インダクタパターンの上に磁性体層を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、支持層、第1インダクタパターン、磁性体層の上に樹脂層を積層する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、支持層、第1インダクタパターン、磁性体層の上に樹脂層が積層された状態を示す図である。 図4に示す製造方法において、樹脂層に孔(ビアホール)を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、ビア導体及び導体層を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、第2インダクタパターンを形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、第2インダクタパターンの上に磁性体層を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、樹脂層、第2インダクタパターン、磁性体層の上に樹脂層を積層する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、樹脂層、第2インダクタパターン、磁性体層の上に樹脂層が積層された状態を示す図である。 図4に示す製造方法において、樹脂層に孔(ビアホール)を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、ビア導体及び導体層を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、第3インダクタパターンを形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、第3インダクタパターンの上に磁性体層を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、樹脂層、第3インダクタパターン、磁性体層の上に樹脂層を積層する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、樹脂層、第3インダクタパターン、磁性体層の上に樹脂層が積層された状態を示す図である。 図4に示す製造方法において、樹脂層に孔(ビアホール)を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、ビア導体及び導体層を形成する工程を説明するための図である。 図4に示す製造方法において、入力端子及び出力端子を形成する工程を説明するための図である。 本発明の実施形態1に係る配線板の製造方法を示すフローチャートである。 図26に示す製造方法において、基板にスルーホールを設ける工程を説明するための図である。 図26に示す製造方法において、スルーホール導体と導体パターンを形成する工程を説明するための図である。 図26に示す製造方法において、コア基板に貫通孔(キャビティ)を形成する工程を説明するための図である。 図26に示す製造方法において、キャビティ内にインダクタ部品を配置する工程を説明するための図である。 図26に示す製造方法において、キャビティとインダクタ部品との隙間に樹脂を充填する工程を説明するための図である。 図26に示す製造方法において、基板の両面に層間絶縁層を形成する工程を説明するための図である。 本発明の実施形態1の変形例に係るインダクタ部品を示す断面図である。 本発明の実施形態1の変形例に係るインダクタ部品の第1層を示す平面図である。 本発明の実施形態1の変形例に係るインダクタ部品の第2層を示す平面図である。 本発明の実施形態1の変形例に係るインダクタ部品の第3層を示す平面図である。 本発明の実施形態2に係るインダクタ部品を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係るインダクタ部品の第1層を示す平面図である。 本発明の実施形態2に係るインダクタ部品の第2層を示す平面図である。 本発明の実施形態2に係るインダクタ部品の第3層を示す平面図である。 本発明の実施形態3に係るインダクタ部品を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係るインダクタ部品の第1層を示す平面図である。 本発明の実施形態3に係るインダクタ部品の第2層を示す平面図である。 本発明の実施形態3に係るインダクタ部品の第3層を示す平面図である。 本発明の実施形態3の第1変形例に係るインダクタ部品の第1層を示す平面図である。 本発明の実施形態3の第2変形例に係るインダクタ部品の第1層を示す平面図である。 本発明の実施形態3の第3変形例に係るインダクタ部品の第1層を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、理解を容易にする
ため、XYZ座標を設定し、適宜参照する。図中、矢印Zは、インダクタ部品及び配線板
の主面(表裏面)の法線方向に相当するインダクタ部品及び配線板の積層方向(またはイ
ンダクタ部品及び配線板の厚み方向)を指す。一方、矢印X及びYは、それぞれ積層方向
に直交する方向(または各層の側方)を指す。インダクタ部品及び配線板の主面は、X−
Y平面となる。また、インダクタ部品及び配線板の側面は、X−Z平面またはY−Z平面
となる。積層方向において、支持層及び基板に近い側を下層(または内層側)、支持層(
及び基板)から遠い側を上層(または外層側)という。
孔は貫通孔に限られず、非貫通の孔も含めて、孔という。孔には、ビアホール及びスル
ーホールが含まれる。以下、ビアホール内(壁面または底面)に形成される導体をビア導
体といい、スルーホール内(壁面)に形成される導体をスルーホール導体という。孔の「
径」または「内径」とは、特に断らない限り、孔の径または内径の最大値と最小値の平均
値をいう。
「めっき」とは、金属層を形成する工程のみならず、形成された金属及び金属層をも意
味する。めっきには、無電解めっきや電解めっき等の湿式めっきのほか、PVD(Physic
al Vapor Deposition)やCVD(Chemical Vapor Deposition)等の乾式めっきも含まれ
る。
「平面形状」とは、インダクタ部品及び配線板の積層方向、すなわちZ方向から見た場
合の形状を意味する。また、インダクタパターンの平面形状には、円形のほか、矩形(図
2A乃至図2C、図33B乃至図33D、図34B乃至図34D、図37乃至図41参照
)、楕円形、多角形等も含まれる。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[実施形態1]
本発明の実施形態1について、図1乃至図33Dを参照して説明する。まず、実施形態
1に係る配線板10の構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態1に係る配線板10は、図1に示すように、基板100(絶縁基板)と、第
1ビルドアップ部B1と、第2ビルドアップ部B2と、インダクタ部品210と、ソルダ
ーレジスト11、12と、を有する。本実施形態1の配線板10は、矩形板状のリジッド
配線板である。ただし、配線板10は、フレキシブル配線板であってもよい。以下、基板
100の表裏面(2つの主面)の一方を第1面F1、他方を第2面F2という。また、イ
ンダクタ部品210の表裏面(2つの主面)のうち、第1面F1と同じ方向を向く面を第
3面F3といい、他方を第4面F4という。
第1ビルドアップ部B1は、基板100の第1面F1側に形成され、第2ビルドアップ
部B2は、基板100の第2面F2側に形成される。第1ビルドアップ部B1は、絶縁層
101(層間絶縁層)と、導体層110と、から構成され、第2ビルドアップ部B2は、
絶縁層102(層間絶縁層)と、導体層120と、から構成される。インダクタ部品21
0は、配線板10に内蔵される。第1ビルドアップ部B1上、第2ビルドアップ部B2上
にはそれぞれ、ソルダーレジスト11、12が形成される。
基板100は、絶縁性を有し、配線板10のコア基板となる。基板100の第1面F1
上には導体層151が形成され、基板100の第2面F2上には導体層152が形成され
る。基板100にはキャビティ(開口部)R10が形成される。キャビティR10には、
インダクタ部品210が収容される。キャビティR10は、基板100を貫通する貫通孔
からなる。キャビティR10の両端(第1面F1側及び第2面F2側)の開口形状はそれ
ぞれ、略長方形になっている。インダクタ部品210の形状は、例えば矩形板状であり、
インダクタ部品210の主面の形状は、例えば略長方形である。本実施形態1では、イン
ダクタ部品210がキャビティR10に対応した平面形状(例えば略同じ大きさの相似形
)を有する。
なお、キャビティR10は基板100を貫通していなくともよい。すなわち、キャビテ
ィR10は、深さが基板100の厚みよりも小さく、有底形状であってもよい。
本実施形態1では、インダクタ部品210の略全体がキャビティR10に収容される。
しかしこれに限られず、インダクタ部品210の一部のみがキャビティR10に配置され
てもよい。本実施形態1では、キャビティR10におけるインダクタ部品210と基板1
00との隙間R1に、絶縁体101aが充填される。本実施形態1では、絶縁体101a
が、上層の絶縁層101(詳しくは樹脂絶縁層)を構成する絶縁材料(詳しくは樹脂)か
らなる(図31参照)。絶縁体101aは、基板100及びインダクタ部品210のいず
れよりも大きな熱膨張係数を有する。絶縁体101aは、インダクタ部品210の周りを
完全に覆う。これにより、インダクタ部品210が、絶縁体101a(樹脂)で保護され
るとともに、所定の位置に固定される。
なお、絶縁体101aは、上層の絶縁層101とは別の材料であってもよい。
絶縁層101は、基板100の第1面F1上及びインダクタ部品210の第3面F3上
に形成され、絶縁層102は、基板100の第2面F2上及びインダクタ部品210の第
4面F4上に形成される。そして、キャビティR10(貫通孔)の一方(第1面F1側)
の開口は絶縁層101によって塞がれ、キャビティR10(貫通孔)の他方(第2面F2
側)の開口は絶縁層102によって塞がれる。本実施形態1では、導体層110及び12
0が、最外層となる。ただしこれに限られず、より多くの層間絶縁層及び導体層を積層し
てもよい。
導体層110は、第1面F1側の最外の導体層となり、導体層120は、第2面F2側
の最外の導体層となる。導体層110、120上にはそれぞれ、ソルダーレジスト11、
12が形成される。ただし、ソルダーレジスト11、12にはそれぞれ、開口部11a、
12aが形成されている。このため、導体層110の所定の部位(開口部11aに位置す
る部位)は、ソルダーレジスト11に覆われず露出しており、パッドP1となる。また、
導体層120の所定の部位(開口部12aに位置する部位)は、パッドP2となる。パッ
ドP1は、例えば他の配線板と電気的に接続するための外部接続端子となり、パッドP2
は、例えば電子部品を実装するための外部接続端子となる。ただしこれに限られず、パッ
ドP1、P2の用途は任意である。
本実施形態では、パッドP1、P2が、その表面に、例えばNi/Pd/Au膜からな
る耐食層を有する。耐食層は、電解めっきまたはスパッタリング等により形成することが
できる。また、OSP(Organic Solderability Preservative)処理を行うことにより、
有機保護膜からなる耐食層を形成してもよい。なお、耐食層は必須の構成ではなく、必要
がなければ割愛してもよい。
基板100(コア基板)にはスルーホール100aが形成され、スルーホール100a
内に導体(例えば銅めっき)が充填されることにより、スルーホール導体100bが形成
される。本実施形態1では、スルーホール導体100bの形状が、砂時計状(鼓状)であ
る。導体層151、152にはそれぞれ、スルーホール導体100bのランドが含まれる
絶縁層101には孔111a及び112a(それぞれビアホール)が形成され、絶縁層
102には孔122a(ビアホール)が形成されている。孔111a、112a、122
a内にそれぞれ導体(例えば銅のめっき)が充填されることにより、各孔内の導体がそれ
ぞれ、ビア導体111b、112b、122b(それぞれフィルド導体)となる。孔11
1aは、インダクタ部品210の入力端子220c及び出力端子219にそれぞれ達し、
ビア導体111bは、基板100の第1面F1側から、インダクタ部品210の入力端子
220c及び出力端子219にそれぞれ電気的に接続される。
基板100の第1面F1上の導体層151と、絶縁層101上の導体層110とは、ビ
ア導体112bを介して互いに電気的に接続され、基板100の第2面F2上の導体層1
52と、絶縁層102上の導体層120とは、ビア導体122bを介して互いに電気的に
接続される。また、基板100の第1面F1上の導体層151と基板100の第2面F2
上の導体層152とは、スルーホール導体100bを介して、互いに電気的に接続されて
いる。ビア導体112b、122b及びスルーホール導体100bは、いずれもフィルド
導体であり、これらがZ方向にスタックされることで、スタック構造が形成される。
基板100は、例えばガラスクロス(心材)にエポキシ樹脂を含浸させたもの(以下、
「ガラエポ」という。)からなる。心材は、主材料(本実施形態1ではエポキシ樹脂)よ
りも熱膨張率の小さい材料である。心材としては、例えばガラス繊維(例えばガラス布ま
たはガラス不織布)、アラミド繊維(例えばアラミド不織布)、またはシリカフィラー等
の無機材料が好ましいと考えられる。ただし、基板100の材料は、基本的に任意である
。例えばエポキシ樹脂に代えて、ポリエステル樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(B
T樹脂)、イミド樹脂(ポリイミド)、フェノール樹脂、またはアリル化フェニレンエー
テル樹脂(A−PPE樹脂)等を用いてもよい。基板100は、異種材料からなる複数の
層から構成されていてもよい。
本実施形態1では、絶縁層101、102の各々が、心材を樹脂に含浸してなる。絶縁
層101、102は、例えばガラエポからなる。ただしこれに限定されず、例えば絶縁層
101、102は心材を含まない樹脂からなってもよい。また、絶縁層101、102の
材料は、基本的に任意である。例えばエポキシ樹脂に代えて、ポリエステル樹脂、ビスマ
レイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)、イミド樹脂(ポリイミド)、フェノール樹脂、ま
たはアリル化フェニレンエーテル樹脂(A−PPE樹脂)等を用いてもよい。各絶縁層は
、異種材料からなる複数の層から構成されていてもよい。
導体層110は、銅箔(下層)と、銅めっき(上層)と、から構成され、導体層120
は、銅箔(下層)と、銅めっき(上層)と、から構成される。導体層110、120は、
例えば電気回路(例えばインダクタ部品210を含む電気回路)を構成する配線、ランド
、及び配線板10の強度を高めるためのベタパターンなどを有する。
各導体層及び各ビア導体の材料は、導体であれば任意であり、金属でも非金属でもよい
。各導体層及び各ビア導体は、異種材料からなる複数の層から構成されていてもよい。
次に、実施形態1に係るインダクタ部品210の構成について、図2、図3A、図3B
、図3Cを参照して説明する。
図2は、本実施形態1に係るインダクタ部品210の断面図である。図3Aは、+Z方
向から見たインダクタ部品210の第1層L1を示す概略図である。図3Bは、+Z方向
から見たインダクタ部品210の第2層L2を示す概略図である。図3Cは、+Z方向か
ら見たインダクタ部品210の第3層L3を示す概略図である。なお、図3A乃至図3C
においては、樹脂層214、215、216をそれぞれ図示省略している。
図2に示すように、インダクタ部品210は、支持層(絶縁層)211と、その上の第
1層L1と、その上の第2層L2と、その上の第3層L3と、その上の入力端子220c
及び出力端子219から構成される。
第1層L1は、第1インダクタパターン212aと、層間絶縁層217aと、ビア導体
218aと、ビア導体221aとから構成される。層間絶縁層217aは、磁性体層21
3aと、樹脂層214とから構成される。
第2層L2は、第2インダクタパターン212bと、層間絶縁層217bと、ビア導体
218bと、ビア導体221bとから構成される。層間絶縁層217bは、磁性体層21
3bと、樹脂層215とから構成される。
第3層L3は、第3インダクタパターン212cと、層間絶縁層217cと、ビア導体
218cと、ビア導体221cとから構成される。層間絶縁層217cは、磁性体層21
3cと、樹脂層216とから構成される。
図3Aに示すように、第1インダクタパターン212aは、磁性体層213aと重なる
第1部分212aaと、それ以外の第2部分212abとを有する。すなわち、第1イン
ダクタパターン212aの少なくとも一部(第1部分)が磁性体層213aに被覆されて
いる。第1部分212aaは、C字状に形成されている。主としてこの第1部分が、イン
ダクタとしての役割を果たす。第2部分212abのそれぞれの一端部には、第1出力パ
ッド223a、第1入力パッド222aが設けられている。ここで、図3Aに示すように
、第1インダクタパターン212aの第1出力パッド223aは、第1入力パッド222
aと同じ側に設けられている。これにより、磁性体層213aを平面視で略矩形状に一体
に形成することができる。この結果、磁性体層213aの形成が容易になる。
図2に示すように、第1インダクタパターン212a上には、第1部分212aaを覆
う磁性体層213aと、第1インダクタパターン212aの第1部分212aaと第2部
分212abの双方を覆う樹脂層214が形成されている。磁性体層213aは、磁性体
粒子と樹脂とを含む。ビア導体218a,221aは、樹脂層214に設けられたビアホ
ールの内部に形成されている。ビア導体218aは、第1出力パッド223aの上に形成
されている。ビア導体221aは、第1入力パッド222aの上に形成されている。
図2に示すように、樹脂層214の上には、第2インダクタパターン212bが形成さ
れている。また、樹脂層214の上には、積層パッド220aが形成されている。積層パ
ッド220aは、ビア導体221aによって、第1入力パッド222aと電気的に接続さ
れている。すなわち、磁性体層213aは、樹脂層214に被覆されている。この場合、
磁性体粒子を含んでいない平坦な樹脂層214上に導体層(第2インダクタパターン21
2b等)を形成することになる。その結果、樹脂層(絶縁層)に対する導体層の密着性を
確保することができる。
図3Bに示すように、第2インダクタパターン212bは、磁性体層213bと重なる
第1部分212baと、それ以外の第2部分212bbとを有する。すなわち、第2イン
ダクタパターン212bの少なくとも一部(第1部分)が磁性体層213bに被覆されて
いる。第1部分212baは、C字状に形成されている。主としてこの第1部分が、イン
ダクタとしての役割を果たす。第2部分212bbのそれぞれの一端部には、第2出力パ
ッド223b、第2入力パッド222bが設けられている。ここで、図3Bに示すように
、第2インダクタパターン212bの第2出力パッド223bは、第2入力パッド222
bと同じ側に設けられている。これにより、磁性体層213bを平面視で略矩形状に一体
に形成することができる。この結果、磁性体層213bの形成が容易になる。
第2インダクタパターン212bの第2入力パッド222bは、ビア導体218aによ
って、第1出力パッド223aと電気的に接続されている。ビア導体218a及びビア導
体221aは、樹脂層214を貫通する。
図2に示すように、第2インダクタパターン212b上には、第1部分212baを覆
う磁性体層213bと、第2インダクタパターン212bの第1部分212baと第2部
分212bbの双方を覆う樹脂層215が形成されている。磁性体層213bは、磁性体
粒子と樹脂とを含む。ビア導体218b、221bは、樹脂層215に設けられたビアホ
ールの内部に形成されている。ビア導体218bは、第2出力パッド223bの上に形成
されている。ビア導体221bは、積層パッド220aの上に形成されている。
図2に示すように、樹脂層215の上には、第3インダクタパターン212cが形成さ
れる。また、樹脂層215の上には、積層パッド220bが形成される。すなわち、磁性
体層213bは、樹脂層215に被覆されている。この場合、磁性体粒子を含んでいない
平坦な樹脂層215上に導体層(第3インダクタパターン212c等)を形成することに
なる。その結果、樹脂層(絶縁層)に対する導体層の密着性を確保することができる。
積層パッド220bは、ビア導体221bによって、積層パッド220aと電気的に接
続されている。第3インダクタパターン212cの第3入力パッド222cは、ビア導体
218bによって、第2出力パッド223bと電気的に接続されている。ビア導体218
b及びビア導体221bは、樹脂層215を貫通する。
図3Cに示すように、第3インダクタパターン212cは、磁性体層213cと重なる
第1部分212caと、それ以外の第2部分212cbとを有する。すなわち、第3イン
ダクタパターン212cの少なくとも一部(第1部分)が磁性体層213cに被覆されて
いる。第1部分212caは、C字状に形成されている。主としてこの第1部分が、イン
ダクタとしての役割を果たす。第2部分212cbのそれぞれの一端部には、第3出力パ
ッド223c、第3入力パッド222cが設けられている。ここで、図3Cに示すように
、第3インダクタパターン212cの第3出力パッド223cは、第3入力パッド222
cと同じ側に設けられている。これにより、磁性体層213cを平面視で略矩形状に一体
に形成することができる。この結果、磁性体層213cの形成が容易になる。
図2に示すように、第3インダクタパターン212c上には、第1部分212caを覆
う磁性体層213cと、第3インダクタパターン212cの第1部分212caと第2部
分212cbの双方を覆う樹脂層216が形成されている。磁性体層213cは、磁性体
粒子と樹脂とを含む。ビア導体218c、221cは、樹脂層216に設けられたビアホ
ールの内部に形成されている。ビア導体218cは、第3出力パッド223cの上に形成
されている。ビア導体221cは、積層パッド220bの上に形成されている。
樹脂層216の上には、入力端子220c及び出力端子219が形成される。入力端子
220cは、ビア導体221cによって、積層パッド220bと電気的に接続されている
。出力端子219は、ビア導体218cによって、第3出力パッド223cと電気的に接
続されている。ビア導体218c及びビア導体221cは、樹脂層216を貫通する。
このように、第1インダクタパターン212a、ビア導体218a、第2インダクタパ
ターン212b、ビア導体218b及び第3インダクタパターン212cは、3ターンの
インダクタを構成している。また、ビア導体221a、221b、221cは、いずれも
フィルド導体であり、これらはZ方向にスタックされている。こうしたスタック構造は、
インダクタ部品210の小型化に有利である。
本実施形態1のインダクタ部品210においては、入力端子220cから電流が入力さ
れ、ビア導体221a、221b、221cからなるスタック構造を伝って第1インダク
タパターン212aに入り、3ターンのインダクタを通過して、出力端子219から出力
される。本実施形態1のインダクタ部品210においては、入力端子220c及び出力端
子219が同じ面(第3面F3)に形成されている。これにより、インダクタ部品210
を配線板10のコア基板100内に収容した場合に、インダクタ部品210への配線が容
易になる。
本実施形態1では、支持層211の材料、層間絶縁層217a、217b、217cを
構成する各樹脂材料は、基本的に任意である。支持層211の材料、層間絶縁層217a
、217b、217cの樹脂材料は、例えばエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビスマレ
イミドトリアジン樹脂(BT樹脂)、イミド樹脂(ポリイミド)、フェノール樹脂、また
はアリル化フェニレンエーテル樹脂(A−PPE樹脂)等を用いることができる。各層は
、異種材料からなる複数の層から構成されていてもよい。
磁性体層213a、213b、213cを構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)は、
130℃以上であることが好ましい。磁性体層213a、213b、213cを構成する
樹脂のガラス転移温度が130℃以上であれば、ガラス転移温度が130℃未満である場
合に比べて、インダクタ部品210が配線板の中で加熱されたときに、磁性体層213a
、213b、213cが変形しにくくなる。
磁性体層213a、213b、213cを構成する樹脂は、基本的には絶縁性の樹脂材
料であればよいが、耐熱性の樹脂からなることが好ましい。磁性体層213a、213b
、213cを構成する樹脂は、具体的には、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリ
ベンゾオキサゾール樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリベンゾシクロブテン樹脂、ポリアリ
ーレンエーテル樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エステルウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂、
シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリスチレン樹脂等、またはこれらの
混合物等であることが好ましい。
磁性体層213a、213b、213cを構成する磁性体粒子の粒子径の平均値(平均
粒子径)は、例えば0.5〜50μmの範囲内にある。磁性体粒子の平均粒子径は、走査
型電子顕微鏡(SEM)写真に写る複数の磁性体粒子の粒子径を実測した結果から算出さ
れる。本実施形態では、例えば100個の磁性体粒子の計測結果から、磁性体粒子の平均
粒子径が算出される。磁性体粒子の平均粒子径が0.5μm以上であると、平均粒子径が
0.5μm未満である場合に比べて、磁性体粒子が凝集しにくくなる。このため磁性体層
213a、213b、213cの磁性体粒子を均一に分散させることが容易になる。磁性
体粒子の平均粒子径が50μm以下であると、平均粒子径が50μmを超える場合に比べ
て、粒子同士の摩擦抵抗が小さくなる。このため、磁性体層213a、213b、213
cを均一な厚さに構成することが容易となる。
磁性体層213a、213b、213cにおける磁性体粒子の体積含有率は、30体積
%〜70体積%の範囲内にあることが好ましい。体積含有率が30体積%以上であると、
30体積%未満である場合に比べて、インダクタ部品210の磁気特性が向上する。体積
含有率が70体積%以下であると、70体積%を超える場合に比べて、粒子同士の摩擦抵
抗が小さくなる。このため、磁性体粒子の体積含有率が上記範囲にあると、磁性体層21
3a、213b、213cを均一な厚さに構成することが容易になる。
磁性体粒子を構成する磁性体は、軟磁性体であれば任意であり、例えば鉄、軟磁性鉄合
金、ニッケル、軟磁性ニッケル合金、コバルト、軟磁性コバルト合金、軟磁性鉄(Fe)
−シリコン(Si)系合金、軟磁性鉄(Fe)−窒素(N)系合金、軟磁性鉄(Fe)−
炭素(C)系合金、軟磁性鉄(Fe)−ホウ素(B)系合金、軟磁性鉄(Fe)−リン(
P)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アルミニウム(Al)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アル
ミニウム(Al)−シリコン(Si)系合金等である。
磁性体層213a、213b、213cの厚みは、磁性体層213a、213b、21
3cを覆う樹脂層214、215、216の厚みよりも、大きいことが好ましい。これに
より、磁性体層213a、213b、213c中に十分な量の磁性体粒子を含有させるこ
とができ、インダクタ部品210のインダクタンスをさらに向上させることができる。具
体的には、磁性体層213a、213b、213cの厚さは、例えば20〜100μmの
範囲内にあり、磁性体層213a、213b、213cの存在する部分における樹脂層2
14、215、216の厚さは、例えば10〜60μmの範囲内にあることが好ましい。
樹脂層214、215、216は、樹脂材料から構成される。樹脂材料は、基本的には
絶縁性の樹脂材料であればよいが、耐熱性の樹脂であることが好ましい。具体的には、例
えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリフェニレン樹脂
、ポリベンゾシクロブテン樹脂、ポリアリーレンエーテル樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂
及びポリスチレン樹脂等、またはこれらの混合物等であることが好ましい。
樹脂層214、215、216は、粗化溶液に対して溶けやすい樹脂成分と、溶けにく
い樹脂成分とを含んでなることが好ましい。具体的には、極性基を多くすることにより過
マンガン酸やクロム酸等の粗化溶液に溶けやすくした樹脂成分と、過マンガン酸やクロム
酸等の粗化溶液に溶けにくい樹脂成分とを混合して樹脂層214、215、216を形成
する。これにより、粗化工程において、樹脂層の表面が粗化されることで、樹脂層に対す
る導体層の密着性が確保される。
磁性体層213a、213b、213cを構成する樹脂材料と樹脂層214、215、
216を構成する樹脂材料とは、同じ材料であることが好ましい。磁性体層の樹脂材料と
、樹脂層の樹脂材料とを同じ材料にすることで、磁性体層213a、213b、213c
と樹脂層214、215、216との密着性が向上する。また、樹脂層214、215、
216の線膨張係数は、磁性体層213a、213b、213cの線膨張係数より小さい
ことが好ましい。樹脂層の線膨張係数を磁性体層の線膨張係数より小さくすることで、磁
性体層213a、213b、213cが熱変形するおそれが小さくなる。
本実施形態1では、支持層211の材料としては、エポキシ樹脂を用いている。また、
磁性体層213a、213b、213cを構成する樹脂及び樹脂層214、215、21
6を構成する樹脂としては、それぞれエポキシ樹脂を用いている。
支持層211、樹脂層214、215、216は、無機フィラーを含有してもよい。こ
れにより、樹脂層214、215、216の線膨張係数を、磁性体層213a、213b
、213cの線膨張係数より小さくすることが容易となる。無機フィラーは、例えばガラ
ス繊維、ガラス粒子、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、シリカ、珪藻土、雲母、タルク等である。
本実施形態1に係るインダクタ部品210においては、インダクタパターンが、磁性体
層から引き出された部分で接続される。これにより、磁性体層の面積が同じである場合に
は、磁性体層にビアを形成してインダクタパターンを接続する場合に比較して、インダク
タパターンに対する磁性体層の有効面積が大きくなる。したがって、磁性体層の面積を大
きくすることなく、インダクタンスを大きくすることができる。その結果、インダクタ部
品の小型化、薄型化を実現することができる。
上述の如く、本実施形態1に係るインダクタ部品210は、第1インダクタパターン2
12a、第2インダクタパターン212b、第3インダクタパターン212cの第2部分
212ab、212bb、212cbが、それぞれ磁性体層から引き出されている。これ
により、第1部分212aa、212ba、212caと第2部分212ab、212b
b、212cbとを、直線で区画することができる。この結果、磁性体ペーストの塗布が
容易になる。
本実施形態1に係る配線板10は、このようなインダクタ部品210をコア基板100
のキャビティR10内に収容している。これにより、コア基板100を薄くすることがで
き、配線板10全体の厚さも薄くすることができる。
インダクタ部品210の製造方法について、図4等を参照して説明する。図4は、本実
施形態1に係るインダクタ部品210の製造方法の概略的な内容及び手順を示すフローチ
ャートである。
ステップS1では、支持体の上に、支持層及び導体層を形成する。
詳しくは、まず、図5に示すように、インダクタ部品210の製造の土台として、支持
体400を準備する。支持体400は、片面に銅箔410が形成された絶縁体である。
続けて、図6に示すように、例えば金属箔を有する樹脂層を、支持体400の銅箔41
0上に積層する。続けてめっき液を用いて、金属箔をシード層として電解めっきを行うこ
とにより、例えば銅めっきを形成する。そして、樹脂層を加熱硬化させる。これにより、
硬化した樹脂層からなる支持層211、及び金属箔と銅めっきからなる導体層212xを
形成する。この支持層211には、ガラスクロス等の心材が含まれていてもよい。
続けて、図4のステップS2で、例えばエッチングレジスト及びエッチング液を用いて
、導体層212xのパターニングを行う。具体的には、第1インダクタパターン212a
に対応したパターンを有するエッチングレジストで導体層212xを覆う。そして、導体
層212xの、エッチングレジストで覆われない部分(エッチングレジストの開口部から
露出する部位)を、エッチングで除去する。これにより、図7に示すように、支持層21
1上に、第1インダクタパターン212aを形成する。なお、エッチングは、湿式に限ら
れず、乾式であってもよい。
このように、第1インダクタパターン212aは、金属箔と、該金属箔上のめっき膜と
から形成されている。これにより、インダクタ特性(Q値)を確保するのに適した、第1
インダクタパターン212aの厚みが得られる。
図3Aに示すように、第1インダクタパターン212aは、一端に、第1出力パッド2
23aを有する。第1インダクタパターン212aは、他端に、第1入力パッド222a
を有する。第1インダクタパターン212aは、内部領域を有するターン部分(略矩形形
状)を備えている。第1入力パッド222a及び第1出力パッド223aは、このターン
部分の外側に引き出されている。
続けて、図4のステップS3で、磁性体ペースト213xを塗布する。詳しくは、図8
に示すように、磁性体ペースト213xを、第1インダクタパターン212a及び支持層
211上に塗布する。これにより、未硬化の磁性体ペースト213xが、第1インダクタ
パターン212aが形成されていない部分及び第1インダクタパターン212aのターン
部分の内部領域に入り込む。第1インダクタパターン212aのターン部分の内部領域に
充填される磁性体の量が多いほど、インダクタンスも大きくなるものと考えられる。磁性
体ペースト213xは、例えばスクリーン印刷、スプレーコーティング、ロールコーティ
ング、またはラミネート等により、塗布することができる。その後、磁性体ペースト21
3xを加熱硬化して、図9に示すように、磁性体層213aを形成する。
ここで、図3Aに示すように、第1入力パッド222a及び第1出力パッド223aは
、ターン部分の外側に引き出されているため、第1インダクタパターン212aの第1部
分212aaと第2部分212abとは、一本の直線で区画される。これにより、磁性体
ペースト213xの塗布が容易になり、磁性体ペースト213xの塗布を一回で済ませる
ことが可能となる。また、第1インダクタパターン212aの第1部分212aaに含ま
れるターン部分の外縁の平面形状は、略矩形である。これにより、磁性体層213aによ
って覆われるターン部分の面積は、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較し
て、より大きくなる。また、第1インダクタパターン212aのターン部分の内部領域に
充填される磁性体の量も、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より
多くなる。このため、磁性体層213aによるインダクタンスの向上効果も、ターン部分
の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より大きくなるものと考えられる。
続けて、図4のステップS4で、樹脂層214を積層・プレスする。詳しくは、図9に
示すように、例えば金属箔225を有する樹脂層214を、磁性体層213a、第1イン
ダクタパターン212a及び支持層211の上に積層する。樹脂層214は、例えばエポ
キシ樹脂からなる。そして、金属箔225を有する樹脂層214をプレスし、磁性体層2
13a、第1インダクタパターン212a及び支持層211に圧着する。その後、樹脂層
214を加熱硬化する。これにより、図10に示すように、金属箔225を有する樹脂層
214を積層する。
このとき、金属箔225を省略してもよい。その場合、樹脂層214上に例えばセミア
ディティブ法により導体層、第2インダクタパターンを形成する。
続けて、図4のステップS5で、ビア導体218a、221a及び導体層212yを形
成する。詳しくは、図11に示すように、例えばレーザにより、樹脂層214及び金属箔
225に孔218x、221x(ビアホール)を形成する。孔218x、221xは、金
属箔225及び樹脂層214を貫通する。孔221xは、第1インダクタパターン212
aの第1入力パッド222aに至る。孔218xは、第1インダクタパターン212aの
第1出力パッド223aに至る。その後、必要に応じて、デスミアを行う。
続けて、例えば化学めっき法により、金属箔225上及び孔218x、221x内に、
例えば銅の無電解めっき膜を形成する。無電解めっきに先立って、例えば浸漬により、パ
ラジウム等からなる触媒を、孔218x、221xの表面に吸着させる。
続けて、無電解めっき膜上に、例えば銅の電解めっきを形成する。これにより、図12
に示すように、孔218x、221xに電解めっきが充填され、例えば銅のめっきからな
るビア導体218a及びビア導体221aを形成する。そして、樹脂層214上に導体層
212yを形成する。
続けて、図4のステップS6で、例えばエッチングレジスト及びエッチング液を用いて
、導体層212yのパターニングを行う。具体的には、第2インダクタパターン212b
及び積層パッド220aに対応したパターンを有するエッチングレジストで導体層212
yを覆う。そして、導体層212yの、エッチングレジストで覆われない部分(エッチン
グレジストの開口部から露出する部位)を、エッチングで除去する。これにより、図13
に示すように、樹脂層214上に、第2インダクタパターン212b及び積層パッド22
0aを形成する。なお、エッチングは、湿式に限られず、乾式であってもよい。
このように、第2インダクタパターン212bは、金属箔と、該金属箔上のめっき膜と
から形成されている。これにより、インダクタ特性(Q値)を確保するのに適した、第2
インダクタパターン212bの厚みが得られる。
第2インダクタパターン212bは、その一端に、第2出力パッド223bを有する。
第2インダクタパターン212bは、他端に、第2入力パッド222bを有する。図3B
に示すように、第2インダクタパターン212bは、内部領域を有するターン部分(略矩
形形状)を備えている。第2入力パッド222b及び第2出力パッド223bは、このタ
ーン部分の外側に引き出されている。
続けて、図4のステップS7で、再び、磁性体ペースト213yを塗布する。詳しくは
、図14に示すように、磁性体ペースト213yを、第2インダクタパターン212b上
及び樹脂層214上に塗布する。これにより、未硬化の磁性体ペースト213yが、第2
インダクタパターン212bが形成されていない部分及び第2インダクタパターン212
bのターン部分の内部領域に入り込む。第2インダクタパターン212bのターン部分の
内部領域に充填される磁性体の量が多いほど、インダクタンスも大きくなるものと考えら
れる。磁性体ペースト213yは、例えばスクリーン印刷、スプレーコーティング、ロー
ルコーティング、またはラミネート等により、塗布することができる。その後、磁性体ペ
ースト213yを加熱硬化して、図15に示すように、磁性体層213bを形成する。
ここで、図3Bに示すように、第2入力パッド222b及び第2出力パッド223bは
、ターン部分の外側に引き出されているため、第2インダクタパターン212bの第1部
分212baと第2部分212bbは、一本の直線で区画される。これにより、磁性体ペ
ースト213yの塗布が容易になり、磁性体ペースト213yの塗布を一回で済ませるこ
とが可能となる。また、第2インダクタパターン212bの第1部分212baに含まれ
るターン部分の外縁の平面形状は、略矩形である。これにより、磁性体層213bによっ
て覆われるターン部分の面積は、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して
、より大きくなる。また、第2インダクタパターン212bのターン部分の内部領域に充
填される磁性体の量も、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より多
くなる。このため、磁性体層213bによるインダクタンスの向上効果も、ターン部分の
外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より大きくなるものと考えられる。
続けて、図4のステップS8で、樹脂層215を積層・プレスする。詳しくは、図15
に示すように、例えば金属箔226を有する樹脂層215を、磁性体層213b、第2イ
ンダクタパターン212b及び樹脂層214の上に積層する。そして、金属箔226を有
する樹脂層215をプレスして、磁性体層213b、第2インダクタパターン212b及
び樹脂層214に圧着する。その後、樹脂層215を加熱硬化する。これにより、図16
に示すように、金属箔226を有する樹脂層215を積層する。
このとき、金属箔226を省略してもよい。その場合、樹脂層215上に例えばセミア
ディティブ法により導体層、第3インダクタパターンを形成する。
続けて、図4のステップS9で、ビア導体218b、221b及び導体層212zを形
成する。詳しくは、図17に示すように、例えばレーザにより、樹脂層215及び金属箔
226に孔218y、221y(ビアホール)を形成する。孔218y、221yは、金
属箔226及び樹脂層215を貫通する。孔221yは、積層パッド220aに至る。孔
218yは、第2インダクタパターン212bの第2出力パッド223bに至る。その後
、必要に応じて、デスミアを行う。
続けて、例えば化学めっき法により、金属箔226上及び孔218y、221y内に、
例えば銅の無電解めっき膜を形成する。無電解めっきに先立って、例えば浸漬により、パ
ラジウム等からなる触媒を、孔218y、221yの表面に吸着させる。
続けて、無電解めっき膜上に、例えば銅の電解めっきを形成する。これにより、図18
に示すように、孔218y、221yに電解めっきが充填され、例えば銅のめっきからな
るビア導体218b及びビア導体221bを形成する。そして、樹脂層215上に導体層
212zを形成する。
続けて、図4のステップS10で、例えばエッチングレジスト及びエッチング液を用い
て、導体層212zのパターニングを行う。具体的には、第3インダクタパターン212
c及び積層パッド220bに対応したパターンを有するエッチングレジストで導体層21
2zを覆う。そして、導体層212zの、エッチングレジストで覆われない部分(エッチ
ングレジストの開口部から露出する部位)を、エッチングで除去する。これにより、図1
9に示すように、樹脂層215上に、第3インダクタパターン212c及び積層パッド2
20bを形成する。なお、エッチングは、湿式に限られず、乾式であってもよい。
第3インダクタパターン212cは、その一端に、第3出力パッド223cを有する。
第3インダクタパターン212cは、他端に、第3入力パッド222cを有する。図3C
に示すように、第3インダクタパターン212cは、内部領域を有するターン部分(略矩
形形状)を備えている。第3入力パッド222c及び第3出力パッド223cは、このタ
ーン部分の外側に引き出されている。
続けて、図4のステップS11で、再び、磁性体ペースト213zを塗布する。詳しく
は、図20に示すように、磁性体ペースト213zを、第3インダクタパターン212c
上及び樹脂層215上に塗布する。これにより、未硬化の磁性体ペースト213zが、第
3インダクタパターン212cが形成されていない部分及び第3インダクタパターン21
2cのターン部分の内部領域に入り込む。第3インダクタパターン212cのターン部分
の内部領域に充填される磁性体の量が多いほど、インダクタンスも大きくなるものと考え
られる。磁性体ペースト213zは、例えばスクリーン印刷、スプレーコーティング、ロ
ールコーティング、またはラミネート等により、塗布することができる。その後、磁性体
ペースト213zを加熱硬化して、図21に示すように、磁性体層213cを形成する。
ここで、図3Cに示すように、第3入力パッド222c及び第3出力パッド223cは
、ターン部分の外側に引き出されているため、第3インダクタパターン212cの第1部
分212caと第2部分212cbとは、一本の直線で区画される。これにより、磁性体
ペースト213zの塗布が容易になり、磁性体ペースト213zの塗布を一回で済ませる
ことが可能となる。また、第3インダクタパターン212cの第1部分212caに含ま
れるターン部分の外縁の平面形状は、略矩形である。これにより、磁性体層213cによ
って覆われるターン部分の面積は、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較し
て、より大きくなる。また、第3インダクタパターン212cのターン部分の内部領域に
充填される磁性体の量も、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より
多くなる。このため、磁性体層213cによるインダクタンスの向上効果も、ターン部分
の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より大きくなるものと考えられる。
続けて、図4のステップS12で、樹脂層216を積層・プレスする。詳しくは、図2
1に示すように、樹脂層216を、磁性体層213c、第3インダクタパターン212c
及び樹脂層215の上に積層する。そして、樹脂層216をプレスして、磁性体層213
c、第3インダクタパターン212c及び樹脂層215に圧着する。その後、樹脂層21
6を加熱硬化する。これにより、図22に示すように、樹脂層216を積層する。
続けて、図4のステップS13で、図23に示すように、例えばレーザにより、樹脂層
216に孔218z、221z(ビアホール)を形成する。孔218z、221zは、樹
脂層216を貫通する。孔221zは、積層パッド220bに至る。孔218zは、第3
インダクタパターン212cの第3出力パッド223cに至る。その後、必要に応じて、
デスミアを行う。
続けて、図4のステップS14で、入力端子220c及び出力端子219を形成する。
詳しくは、図24に示すように、例えば化学めっき法により、孔218z、221zの側
壁を含む樹脂層216の上面に、例えば銅の無電解めっき膜1007を形成する。なお、
無電解めっきに先立って、例えば浸漬により、パラジウム等からなる触媒を、樹脂層21
6の上面に吸着させる。続けて、リソグラフィ技術または印刷等により、第3面F3側の
主面(無電解めっき膜1007上)に、開口部1009aを有するめっきレジスト100
9を形成する。開口部1009aは、入力端子220c及び出力端子219(図2)に対
応したパターンを有する。
続けて、図24に示すように、例えばパターンめっき法により、めっきレジスト100
9の開口部1009aに、例えば銅の電解めっき1011を形成する。これにより、孔2
18z、221zに、それぞれ電解めっき1011が充填され、例えば銅のめっきからな
るビア導体218c、221cを形成する。
その後、例えば所定の剥離液により、めっきレジスト1009を除去し、続けて不要な
無電解めっき膜1007を除去する。これにより、図25に示すように、樹脂層216上
に、入力端子220c及び出力端子219を形成する。
続けて、図4のステップS15で、支持体400及び銅箔410を除去する。詳しくは
、まず、支持体400を除去する。続けて、例えばエッチングにより、銅箔410を除去
する。以上の工程により、本実施形態1に係るインダクタ部品210(図2)が完成する
本実施形態1のインダクタ部品の製造方法は、インダクタ部品210の製造に適してい
る。こうした製造方法であれば、低コストで、良好なインダクタ部品210が得られると
考えられる。
次に、配線板10の製造方法について、図26等を参照して説明する。図26は、本実
施形態1に係る配線板10の製造方法の概略的な内容及び手順を示すフローチャートであ
る。
ステップS21では、図27に示すように、出発材料として両面銅張積層板1000を
準備する。両面銅張積層板1000は、基板100(コア基板)と、基板100の第1面
F1上に形成された銅箔1001と、基板100の第2面F2上に形成された銅箔100
2と、から構成される。本実施形態1では、この段階において、基板100が、完全に硬
化した状態のガラエポからなる。
続けて、図26のステップS22で、スルーホール導体100b及び導体層151、1
52を形成する。
詳しくは、図27に示すように、例えばCOレーザを用いて、第1面F1側からレー
ザを両面銅張積層板1000に照射することにより孔を形成し、第2面F2側からレーザ
を両面銅張積層板1000に照射することにより孔を形成する。これらの孔は、X−Y平
面において略同じ位置に形成され、最終的にはつながって、図28に示すように、両面銅
張積層板1000を貫通するスルーホール100aとなる。第1面F1に対するレーザ照
射と第2面F2に対するレーザ照射とは、同時に行っても、片面ずつ行ってもよい。スル
ーホール100aを形成した後には、デスミアを行うことが好ましい。なお、スルーホー
ル100aの形成は、ドリルまたはエッチングなど、レーザ以外の方法で行ってもよい。
ただし、レーザ加工であれば、微細な加工をしやすい。特に、スルーホール100aの径
(最大直径)が100μm以下の場合には、ドリル加工が困難になるため、レーザ加工が
有効である。
続けて、例えばパネルめっき法により、図28に示すように、銅箔1001、1002
上及びスルーホール100a内に、例えば銅のめっきを形成する。具体的には、まず無電
解めっきを行い、続けてめっき液を用いて、その無電解めっき膜をシード層として電解め
っきを行うことにより、めっきを形成する。これにより、スルーホール100aにめっき
が充填され、スルーホール導体100bが形成される。
続けて、例えばエッチングレジスト及びエッチング液を用いて、基板100の第1面F
1及び第2面F2に形成された各導体層のパターニングを行う。具体的には、導体層15
1、152に対応したパターンを有するエッチングレジストで各導体層を覆い、各導体層
の、エッチングレジストで覆われない部分(エッチングレジストの開口部から露出する部
位)を、エッチングで除去する。これにより、図28に示すように、基板100の第1面
F1、第2面F2上にそれぞれ、導体層151、152を形成する。なお、エッチングは
、湿式に限られず、乾式であってもよい。
続けて、図26のステップS23で、基板100(コア基板)にキャビティR10を形
成する。本実施形態1では、基板100にレーザを照射することにより、キャビティR1
0を形成する。具体的には、例えば四角形を描くようにレーザを照射することにより、基
板100における、キャビティR10に対応した領域を、その周りの部分から切り取る。
レーザの照射角度は、例えば基板100の第1面F1に対して略垂直の角度とする。これ
により、図29に示すように、キャビティR10が形成される。本実施形態1では、キャ
ビティR10をレーザにより形成するため、キャビティR10が容易に得られる。キャビ
ティR10は、インダクタ部品210の収容スペースとなる。
続けて、図26のステップS24で、インダクタ部品210を、基板100のキャビテ
ィR10に配置する。
具体的には、図30に示すように、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)から
なるキャリア1006を、基板100の片側(例えば第2面F2)に設ける。これにより
、キャビティR10(貫通孔)の一方の開口がキャリア1006で塞がれる。本実施形態
1では、キャリア1006が、粘着シート(例えばテープ)からなり、基板100側に粘
着性を有する。キャリア1006は、例えばラミネートにより、基板100と接着される
続けて、図30に示すように、キャビティR10(貫通孔)の塞がれた開口とは反対側
(+Z側)から、キャビティR10にインダクタ部品210を入れる。インダクタ部品2
10は、例えば部品実装機によりキャビティR10に入れ込まれる。例えばインダクタ部
品210は、真空チャック等により保持され、キャビティR10の上方(+Z側)に運ば
れた後、そこから鉛直方向に沿って下降し、キャビティR10に入れられる。これにより
、図31に示すように、キャリア1006(粘着シート)上に、インダクタ部品210が
配置される。なお、インダクタ部品210の位置決めをする際には、アライメントマーク
を用いることが好ましい。そうすることで、インダクタ部品210とキャビティR10と
の位置合わせの精度を高めることが可能になると考えられる。
続けて、図26のステップS25で、キャビティR10における基板100とインダク
タ部品210との隙間に絶縁体を充填する。詳しくは、図31に示すように、半硬化の状
態で、キャビティR10(貫通孔)の塞がれた開口とは反対側(+Z側)の、基板100
の第1面F1上及びインダクタ部品210の第3面F3上に、絶縁層101(第1の層間
絶縁層)を配置する。絶縁層101は、例えばエポキシ樹脂からなる。なお、絶縁層10
1は、ガラスクロス等の心材を含んでいてもよい。
続けて、図31に示すように、絶縁層101を半硬化の状態でプレスすることにより、
絶縁層101から樹脂を流出させてキャビティR10へ流し込む。これにより、キャビテ
ィR10における基板100とインダクタ部品210との隙間R1に絶縁体101a(絶
縁層101を構成する樹脂)を充填する。この際、基板100とインダクタ部品210と
の隙間が狭ければ、インダクタ部品210の固定が弱くても、樹脂がキャビティR10へ
流れ込む勢いで、インダクタ部品210の位置ずれや、好ましくない傾きは生じにくい。
なお、絶縁体101aは、基板100及びインダクタ部品210のいずれよりも大きな熱
膨張係数を有する。
キャビティR10に絶縁体101aを充填したら、その充填樹脂(絶縁体101a)と
インダクタ部品210との仮溶着を行う。具体的には、加熱により充填樹脂にインダクタ
部品210を支持できる程度の保持力を発現させる。これにより、キャリア1006に支
持されていたインダクタ部品210が、充填樹脂によって支持されるようになる。その後
、キャリア1006を除去する。
なお、この段階では、絶縁体101a(充填樹脂)及び絶縁層101は半硬化している
にすぎず、完全には硬化していない。ただしこれに限られず、例えば、この段階で絶縁体
101a及び絶縁層101を完全に硬化させてもよい。
続けて、図26のステップS26で、基板100の第2面F2側にビルドアップを行う
具体的には、図32に示すように、基板100の第2面F2上に、絶縁層102(第2
の層間絶縁層)を配置する。絶縁層102は、例えばエポキシ樹脂からなる。続けて、例
えばプレスにより、絶縁層102を半硬化の状態で基板100及びインダクタ部品210
に接着させた後、加熱して絶縁層101、102の各々を硬化させる。本実施形態1では
、粘着シート(キャリア1006)を除去した後に、キャビティR10に充填した樹脂を
硬化させるため、絶縁層101、102の硬化を同時に行うことが可能になる。そして、
両面の絶縁層101、102の硬化を同時に行うことにより、基板100の反りが抑制さ
れるため、基板100を薄くし易くなる。
続く図26のステップS27では、ビア導体及び導体層を形成する。
詳しくは、図1に示すように、例えばレーザにより、絶縁層101に孔111a及び1
12a(それぞれビアホール)を形成し、絶縁層102に孔122a(ビアホール)を形
成する。孔111a及び112aの各々は絶縁層101を貫通し、孔122aは絶縁層1
02を貫通する。そして、孔111aは、それぞれインダクタ部品210の入力端子22
0c及び出力端子219に至り、孔112a及び122aの各々は、スルーホール導体1
00bに至る。その後、必要に応じて、デスミアを行う。
続けて、図1に示すように、例えば化学めっき法により、孔111a、112a、12
2aの側壁を含む絶縁層101、102の表面に、例えば銅の無電解めっき膜を形成する
。なお、無電解めっきに先立って、例えば浸漬により、パラジウム等からなる触媒を、絶
縁層101、102の表面に吸着させる。続けて、リソグラフィ技術または印刷等により
、第1面F1側の主面に、開口部を有するめっきレジストを、また、第2面F2側の主面
に、開口部を有するめっきレジストを、それぞれ形成する。開口部はそれぞれ、導体層1
10、120に対応したパターンを有する。
続けて、例えばパターンめっき法により、めっきレジストの開口部に、それぞれ例えば
銅の電解めっきを形成する。これにより、孔111a及び112a、孔122aに、それ
ぞれ電解めっきが充填され、例えば銅のめっきからなるビア導体111b、112b、1
22bが形成される。その後、例えば所定の剥離液により、めっきレジストを除去し、続
けて不要な無電解めっき膜を除去することにより、図1に示すように、導体層110及び
120を形成する。なお、電解めっきのためのシード層は無電解めっき膜に限られず、無
電解めっき膜に代えて、スパッタ膜等をシード層として用いてもよい。
続けて、図26のステップS28で、絶縁層101、102上にそれぞれ、開口部11
aを有するソルダーレジスト11、開口部12aを有するソルダーレジスト12を形成す
る。図1に示すように、導体層110,120はそれぞれ、開口部11a、12aに位置
する所定の部位(パッドP1、P2及びランド等)を除いて、ソルダーレジスト11、1
2で覆われる。ソルダーレジスト11及び12は、例えばスクリーン印刷、スプレーコー
ティング、ロールコーティング、またはラミネート等により、形成することができる。
続けて、図1に示すように、電解めっきまたはスパッタリング等により、導体層110
,120上、詳しくはソルダーレジスト11、12に覆われないパッドP1、P2の表面
にそれぞれ、例えばNi/Au膜からなる耐食層を形成する。また、OSP処理を行うこ
とにより、有機保護膜からなる耐食層を形成してもよい。
こうして、基板100の第1面F1上に、絶縁層101及び導体層110から構成され
る第1ビルドアップ部B1が形成され、基板100の第2面F2上に、絶縁層102及び
導体層120から構成される第2ビルドアップ部B2が形成される。その結果、図1に示
すように、本実施形態1の配線板10が完成する。その後、必要があれば、インダクタ部
品210の電気テスト(インダクタンス、Q値及び絶縁性などのチェック)を行う。
本実施形態1の製造方法は、配線板10の製造に適している。こうした製造方法であれ
ば、低コストで、良好な配線板10が得られると考えられる。本実施形態1の配線板10
は、例えば電子部品または他の配線板と電気的に接続することができる。例えば、半田等
により、配線板10のパッドP2に電子部品(例えばICチップ)を実装することができ
る。また、パッドP1により、配線板10を他の配線板(例えばマザーボード)に実装す
ることができる。本実施形態1の配線板10は、例えば携帯電話の回路基板として用いる
ことができる。
次に、実施形態1の変形例に係るインダクタ部品350の構成について、図33A、図
33B、図33C、図33Dを参照して説明する。
図33Aは、本実施形態1の変形例に係るインダクタ部品350の断面図である。図3
3Bは、+Z方向から見たインダクタ部品350の第1層L11を示す概略図である。図
33Cは、+Z方向から見たインダクタ部品350の第2層L12を示す概略図である。
図33Dは、+Z方向から見たインダクタ部品350の第3層L13を示す概略図である
。なお、図33B乃至図33Dにおいては、樹脂層354、355、356をそれぞれ図
示省略している。
図33Aに示すように、インダクタ部品350は、支持層351と、その上の第1層L
11と、その上の第2層L12と、その上の第3層L13と、その上の入力端子360c
及び出力端子359から構成される。変形例に係るインダクタ部品350が、上記実施形
態1のインダクタ部品210と異なるのは、インダクタパターンの形状である。
図33Bに示すように、第1インダクタパターン352aは、破線で示す第1部分35
2aaと、実線で示す第2部分352abとに区画される。第1インダクタパターン35
2aは、その一端ではなく、その一端の近傍に、第1出力パッド363aを有している。
第1インダクタパターン352aは、他端の近傍に、第1入力パッド362aを有してい
る。第1出力パッド363aの上には、ビア導体358aが形成される。第1入力パッド
362aの上には、ビア導体361aが形成される。第1インダクタパターン352aの
上には、磁性体層353aが形成される。磁性体層353aは、磁性体粒子と樹脂とを含
む。図33Aに示すように、磁性体層353aの上には、樹脂層354が形成される。樹
脂層354の上には、第2インダクタパターン352bが形成される。
図33Cに示すように、第2インダクタパターン352bは、破線で示す第1部分35
2baと、実線で示す第2部分352bbとに区画される。第2インダクタパターン35
2bも、その一端ではなく、その一端の近傍に、第2入力パッド362bを有している。
第2インダクタパターン352bは、他端の近傍に、第2出力パッド363bを有してい
る。図33Dに示すように、第3インダクタパターン352cも、その一端ではなく、そ
の一端の近傍に、第3入力パッド362cを有している。第3インダクタパターン352
cは、他端の近傍に、第3出力パッド363cを有している。
樹脂層356の上には、入力端子360c及び出力端子359が形成される。入力端子
360cは、ビア導体361cによって、積層パッド360bと電気的に接続されている
。出力端子359は、ビア導体358cによって、第3出力パッド363cと電気的に接
続されている。ビア導体358c及びビア導体361cは、樹脂層356を貫通する。
このように、本実施形態1の変形例に係るインダクタ部品350は、上記実施形態1の
インダクタ部品210とほぼ同様の構成を有している。そして、インダクタ部品350は
、インダクタ部品210とほぼ同様のインダクタ特性を示す。インダクタ部品350も、
配線板10に内蔵して用いることができる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2について、図34A、図34B、図34C、図34Dを参照して説
明する。まず、本実施形態2に係るインダクタ部品230の構成について、図34A、図
34B、図34C、図34Dを参照して説明する。
図34Aは、本実施形態2に係るインダクタ部品230の断面図である。図34Bは、
+Z方向から見たインダクタ部品230の第1層L21を示す概略図である。図34Cは
、+Z方向から見たインダクタ部品230の第2層L22を示す概略図である。図34D
は、+Z方向から見たインダクタ部品230の第3層L23を示す概略図である。なお、
図34B乃至図34Dにおいては、樹脂層234、235、236をそれぞれ図示省略し
ている。
本実施形態2に係るインダクタ部品230の構造は、上記実施形態1に係るインダクタ
部品210の構造に類似している。異なるのは、各インダクタパターンの平面形状及び各
磁性体層の平面形状である。
図34Aに示すように、インダクタ部品230は、支持層231と、その上の第1層L
21と、その上の第2層L22と、その上の第3層L23と、その上の入力端子240c
及び出力端子239から構成される。インダクタ部品230の上面を第5面F5、下面を
第6面F6とする。
第1層L21は、第1インダクタパターン232aと、層間絶縁層237aと、ビア導
体238aと、ビア導体241aとから構成される。層間絶縁層237aは、磁性体層2
33aと、樹脂層234とから構成される。
第2層L22は、第2インダクタパターン232bと、層間絶縁層237bと、ビア導
体238bと、ビア導体241bとから構成される。層間絶縁層237bは、磁性体層2
33bと、樹脂層235とから構成される。
第3層L23は、第3インダクタパターン232cと、層間絶縁層237cと、ビア導
体238cと、ビア導体241cとから構成される。層間絶縁層237cは、図34Dに
示す磁性体層233cと、樹脂層236とから構成される。
図34Bに示すように、第1インダクタパターン232aは、磁性体層233aと重な
る第1部分232aaと、それ以外の第2部分232abとを有する。第1部分232a
aは、C字状に形成されている。主としてこの第1部分が、インダクタとしての役割を果
たす。第2部分232abのそれぞれの一端部には、第1出力パッド243a、第1入力
パッド242aが設けられている。第2部分232abは、第1入力パッド242aを除
いて、第1インダクタパターン232aのターン部分から外側に引き出されておらず、ほ
ぼターン部分に含まれている。
図34Aに示すように、第1インダクタパターン232a上には、第1部分232aa
を覆う磁性体層233aと、第1インダクタパターン232aの第1部分232aaと第
2部分232abの双方を覆う樹脂層234が形成されている。磁性体層233aは、磁
性体粒子と樹脂とを含む。ビア導体238a、241aは、樹脂層234に設けられたビ
アホールの内部に形成されている。ビア導体238aは、第1出力パッド243aの上に
形成されている。ビア導体241aは、第1入力パッド242aの上に形成されている。
図34Aに示すように、樹脂層234の上には、第2インダクタパターン232bが形
成されている。また、樹脂層234の上には、積層パッド240aが形成されている。積
層パッド240aは、ビア導体241aによって、第1入力パッド242aと電気的に接
続されている。
図34Cに示すように、第2インダクタパターン232bは、磁性体層233bと重な
る第1部分232baと、それ以外の第2部分232bbとを有する。第1部分232b
aは、C字状に形成されている。主としてこの第1部分が、インダクタとしての役割を果
たす。第2部分232bbのそれぞれの一端部には、第1出力パッド243a、第1入力
パッド242aが設けられている。第2部分232bbは、第2インダクタパターン23
2bのターン部分から外側に引き出されておらず、ターン部分に含まれている。
第2インダクタパターン232bの第2入力パッド242bは、ビア導体238aによ
って、第1出力パッド243aと電気的に接続されている。ビア導体238a及びビア導
体241aは、樹脂層234を貫通する。
図34Aに示すように、第2インダクタパターン232b上には、第1部分232ba
を覆う磁性体層233bと、第2インダクタパターン232bの第1部分232baと第
2部分232bbの双方を覆う樹脂層235が形成されている。磁性体層233bは、磁
性体粒子と樹脂とを含む。ビア導体238b、241bは、樹脂層235に設けられたビ
アホールの内部に形成されている。ビア導体238bは、第2出力パッド243bの上に
形成されている。ビア導体241bは、積層パッド240aの上に形成されている。
図34Aに示すように、樹脂層235の上には、第3インダクタパターン232cが形
成される。また、樹脂層235の上には、積層パッド240bが形成される。
積層パッド240bは、ビア導体241bによって、積層パッド240aと電気的に接
続されている。第3インダクタパターン232cの第3入力パッド242cは、ビア導体
238bによって、第2出力パッド243bと電気的に接続されている。ビア導体238
b及びビア導体241bは、樹脂層235を貫通する。
図34Dに示すように、第3インダクタパターン232cは、磁性体層233cと重な
る第1部分232caと、それ以外の第2部分232cbとを有する。第1部分232c
aは、C字状に形成されている。主としてこの第1部分が、インダクタとしての役割を果
たす。第2部分232cbのそれぞれの一端部には、第3出力パッド243a、第3入力
パッド242aが設けられている。第2部分232cbは、第3インダクタパターン23
2cのターン部分から外側に引き出されておらず、ターン部分に含まれている。
図34Aに示すように、第3インダクタパターン232c上には、第1部分232ca
を覆う磁性体層233cと、第3インダクタパターン232cの第1部分232caと第
2部分232cbの双方を覆う樹脂層236が形成されている。磁性体層233cは、磁
性体粒子と樹脂とを含む。ビア導体238c、241cは、樹脂層236に設けられたビ
アホールの内部に形成されている。ビア導体238cは、第3出力パッド243cの上に
形成されている。ビア導体241cは、積層パッド240bの上に形成されている。
樹脂層236の上には、入力端子240c及び出力端子239が形成される。入力端子
240cは、ビア導体241cによって、積層パッド240bと電気的に接続されている
。出力端子239は、ビア導体238cによって、第3出力パッド243cと電気的に接
続されている。ビア導体238c及びビア導体241cは、樹脂層236を貫通する。
このように、第1インダクタパターン232a、ビア導体238a、第2インダクタパ
ターン232b、ビア導体238b及び第3インダクタパターン232cは、3ターンの
インダクタを構成している。また、ビア導体241a、241b、241cは、いずれも
フィルド導体であり、これらはZ方向にスタックされている。こうしたスタック構造は、
インダクタ部品230の小型化に有利である。
本実施形態2のインダクタ部品230においては、入力端子240cから電流が入力し
、ビア導体241a、241b、241cからなるスタック構造を伝って第1インダクタ
パターン232aに入り、3ターンのインダクタを通過して、出力端子239から出力す
る。本実施形態2のインダクタ部品230においては、入力端子240c及び出力端子2
39が同じ面(第5面F5)に形成されている。これにより、インダクタ部品230を配
線板のコア材内に収容した場合に、インダクタ部品230への配線が容易になる。
本実施形態2に係るインダクタ部品230においては、インダクタパターンが、その上
に磁性体層が設けられない部分で接続される。これにより、磁性体層の面積が同じである
場合には、磁性体層にビアを形成してインダクタパターンを接続する場合に比較して、イ
ンダクタパターンに対する磁性体層の有効面積が大きくなる。したがって、磁性体層の面
積を大きくすることなく、インダクタンスを大きくすることができるので、インダクタ部
品を薄くできる。
また、本実施形態2に係るインダクタ部品230は、第1インダクタパターン232a
、第2インダクタパターン232b、第3インダクタパターン232cの全体が、それぞ
れターン部分を構成している。これにより、インダクタ部品230を、より小型化するこ
とができる。
本実施形態2に係るインダクタ部品230の製造方法は、上記実施形態1のインダクタ
部品210の製造方法と同様である。すなわち、図4に示す手順と同様の手順にしたがっ
て、インダクタ部品230が製造される。そして、インダクタ部品230は、上述した配
線板10のキャビティR10内に配置することが可能である。
[実施形態3]
本発明の実施形態3について、図35乃至図41を参照して説明する。まず、実施形態
3に係るインダクタ部品250の構成について、図35乃至図38を参照して説明する。
本実施形態3に係るインダクタ部品250は、同一平面上に複数のインダクタパターンが
形成され、それを積層して構成される。
図35は、本実施形態3に係るインダクタ部品250の断面図である。図36は、+Z
方向から見たインダクタ部品250の第1層L31を示す概略図である。図37は、+Z
方向から見たインダクタ部品250の第2層L32を示す概略図である。図38は、+Z
方向から見たインダクタ部品250の第3層L33を示す概略図である。なお、図36乃
至図38においては、樹脂層254、257、260を図示省略している。
図35に示すように、インダクタ部品250は、支持層251と、その上の第1層L3
1と、その上の第2層L32と、その上の第3層L33と、その上の出力端子273a〜
273hから構成される。図36乃至図38に示すように、インダクタ部品250の各層
は、それぞれ8個のインダクタパターンを備えている。インダクタ部品250の上面を第
7面F7、下面を第8面F8とする。
図35及び図36に示すように、第1層L31は、8個の第1インダクタパターン25
2a〜252hと、磁性体層253と、樹脂層254と、8個のビア導体261a〜26
1hと、8個のビア導体270a〜270hとから構成される。
図35及び図37に示すように、第2層L32は、8個の第2インダクタパターン25
5a〜255hと、磁性体層256と、樹脂層257と、8個のビア導体271a〜27
1hと、2つの電極280a、280bから構成される。
図35及び図38に示すように、第3層L33は、8個の第3インダクタパターン25
8a〜258hと、磁性体層259と、樹脂層260と、8個のビア導体272a〜27
2hとから構成される。
図36に示すように、第1インダクタパターン252a〜252hは、磁性体層253
aと重なる第1部分252aa〜252haと、それ以外の第2部分252ab〜252
hbとを有する。第1部分252aa〜252haは、C字状に形成されている。主とし
てこの第1部分が、インダクタとしての役割を果たす。第2部分252ab〜252hb
のそれぞれの一端部には、第1出力パッド263a〜263h、第1入力パッド262a
〜262hが設けられている。
ここで、隣り合う第1インダクタパターン252a〜252h同士の間隔は、10μm
〜50μmの範囲内であることが好ましい。隣り合う第1インダクタパターン252a〜
252h同士の間隔が10μm以上であると、10μm未満である場合と比較して、互い
の絶縁性を確保するのが容易になる。隣り合う第1インダクタパターン252a〜252
h同士の間隔が50μm以下であると、50μmを超える場合と比較して、インダクタ部
品250をよりコンパクトにできるとともに、磁性体層253の面積を有効に活用するこ
とができる。
図35に示すように、磁性体層253の上には、樹脂層254が形成される。磁性体層
253と樹脂層254は、層間絶縁層を構成する。樹脂層254の上には、第2インダク
タパターン255a〜255h及び電極280a、電極280bが形成される。ビア導体
261a〜261h及びビア導体270a〜270hは、樹脂層254を貫通する。
図37に示すように、第2インダクタパターン255a〜255hは、磁性体層256
aと重なる第1部分255aa〜255haと、それ以外の第2部分255ab〜255
hbとを有する。第1部分255aa〜255haは、C字状に形成されている。主とし
てこの第1部分が、インダクタとしての役割を果たす。第2部分255ab〜255hb
のそれぞれの一端部には、第2出力パッド266a〜266h、第2入力パッド265a
〜265hが設けられている。
また、電極280aは、ビア導体261a〜261dによって、それぞれ第1入力パッ
ド262a〜262dに電気的に接続されている。電極280bは、ビア導体261e〜
261hによって、それぞれ第1入力パッド262e〜262hに電気的に接続されてい
る。このように、第2インダクタパターン255a〜255hの外側に電極280a、2
80bを設けることにより、図示しない入力端子を電極280a、280bに接続して、
インダクタ部品250内に形成される8個のインダクタに容易に電流を流すことができる
図35に示すように、磁性体層256の上には、樹脂層257が形成される。磁性体層
256と樹脂層257は、層間絶縁層を構成する。樹脂層257の上には、第3インダク
タパターン258a〜258hが形成される。ビア導体271a〜271hは、樹脂層2
57を貫通する。
図38に示すように、第3インダクタパターン258a〜258hは、磁性体層259
と重なる第1部分258aa〜258haと、それ以外の第2部分258ab〜258h
bとを有する。第1部分258aa〜258haは、C字状に形成されている。主として
この第1部分が、インダクタとしての役割を果たす。第2部分258ab〜258hbの
それぞれの一端部には、第3出力パッド269a〜269h、第3入力パッド268a〜
268hが設けられている。
図35に示すように、磁性体層259の上には、樹脂層260が形成される。磁性体層
259と樹脂層260は、層間絶縁層を構成する。樹脂層260の上には、出力端子27
3a〜273hが形成される。出力端子273a〜273hは、ビア導体272a〜27
2hによって、それぞれ第3出力パッド269a〜269hに電気的に接続されている。
ビア導体272a〜272hは、樹脂層260を貫通する。
このように、第1インダクタパターン252a〜252h、ビア導体270a〜270
h、第2インダクタパターン255a〜255h、ビア導体271a〜271h及び第3
インダクタパターン258a〜258hは、それぞれ3ターンの8個のインダクタを構成
している。
本実施形態3では、支持層251の材料、層間絶縁層(253、254)、層間絶縁層
(256、257)、層間絶縁層(259、260)を構成する各樹脂材料は、基本的に
任意である。支持層251の材料、層間絶縁層(253、254)、層間絶縁層(256
、257)、層間絶縁層(259、260)の樹脂材料は、例えばエポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)、イミド樹脂(ポリイミド)、
フェノール樹脂、またはアリル化フェニレンエーテル樹脂(A−PPE樹脂)等を用いる
ことができる。各層は、異種材料からなる複数の層から構成されていてもよい。
磁性体層253、磁性体層256、磁性体層259を構成する樹脂のガラス転移温度(
Tg)は、130℃以上であることが好ましい。磁性体層253、磁性体層256、磁性
体層259を構成する樹脂のガラス転移温度が130℃以上であれば、ガラス転移温度が
130℃未満である場合に比べて、インダクタ部品250が配線板の中で加熱されたとき
に、磁性体層253、256、259が変形しにくくなる。
磁性体層253、256、259を構成する樹脂は、基本的には絶縁性の樹脂材料であ
ればよいが、耐熱性の樹脂からなることが好ましい。具体的には、例えばエポキシ樹脂、
フェノール樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリベンゾシクロ
ブテン樹脂、ポリアリーレンエーテル樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリシ
クロオレフィン樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリスチレン樹
脂等、またはこれらの混合物等である。
磁性体層253、256、259を構成する磁性体粒子の粒子径の平均(平均粒子径)
は、例えば0.5〜50μmの範囲内にある。磁性体粒子の平均粒子径は、走査型電子顕
微鏡(SEM)写真で撮影された磁性体粒子の中から、100個の磁性体粒子の粒子径を
SEM写真上で実測して、SEM写真の倍率に合わせて粒子径を算出し、算術平均するこ
とにより算出される。磁性体粒子の平均粒子径が0.5μm以上であると、平均粒子径が
0.5μm未満である場合に比べて、磁性体粒子が凝集しにくくなる。これにより、磁性
体粒子を磁性体層253、256、259に均一に分散させることが容易になる。磁性体
粒子の平均粒子径が50μm以下であると、平均粒子径が50μmを超える場合に比べて
、粒子同士の摩擦抵抗が小さくなる。これにより、磁性体層253、256、259を均
一な厚さに構成することが容易となる。
磁性体粒子の磁性体層253、256、259における体積含有率は、30体積%〜7
0体積%の範囲内にあることが好ましい。体積含有率が30体積%以上であると、30体
積%未満である場合に比べて、インダクタ部品250の磁気特性が向上する。体積含有率
が70体積%以下であると、70体積%を超える場合に比べて、粒子同士の摩擦抵抗が小
さくなる。このため、磁性体粒子の体積含有率が上記範囲にあると、磁性体層253、2
56、259を均一な厚さに構成することが容易になる。
磁性体粒子を構成する磁性体は、軟磁性体であれば任意であり、例えば鉄、軟磁性鉄合
金、ニッケル、軟磁性ニッケル合金、コバルト、軟磁性コバルト合金、軟磁性鉄(Fe)
−シリコン(Si)系合金、軟磁性鉄(Fe)−窒素(N)系合金、軟磁性鉄(Fe)−
炭素(C)系合金、軟磁性鉄(Fe)−ホウ素(B)系合金、軟磁性鉄(Fe)−リン(
P)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アルミニウム(Al)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アル
ミニウム(Al)−シリコン(Si)系合金等である。
磁性体層253、256、259の厚さは、磁性体層253、256、259の存在す
る部分における樹脂層254、257、260の厚さよりも厚いことが好ましい。これに
より、磁性体層253、256、259中に十分な量の磁性体粒子を含有させることがで
き、インダクタ部品250の磁気特性が向上する。具体的には、磁性体層253、256
、259の厚さは、例えば20〜100μmの範囲内にあり、磁性体層253、256、
259の存在する部分における樹脂層254、257、260の厚さは、例えば10〜6
0μmの範囲内にあることが好ましい。
樹脂層254、257、260は、樹脂材料から構成される。樹脂材料は、基本的には
絶縁性の樹脂材料であればよいが、耐熱性の樹脂であることが好ましい。具体的には、例
えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリフェニレン樹脂
、ポリベンゾシクロブテン樹脂、ポリアリーレンエーテル樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂
及びポリスチレン樹脂等、またはこれらの混合物等である。
磁性体層253、256、259を構成する樹脂材料と樹脂層254、257、260
を構成する樹脂材料とは、同じ材料であることが好ましい。磁性体層の樹脂材料と、樹脂
層の樹脂材料とを同じ材料にすることで、磁性体層253、256、259と樹脂層25
4、257、260との密着性が向上する。また、樹脂層254、257、260の線膨
張係数は、磁性体層253、256、259の線膨張係数より小さいことが好ましい。樹
脂層の線膨張係数を磁性体層の線膨張係数より小さくすることで、磁性体層253、25
6、259が熱変形するおそれが小さくなる。
本実施形態3では、支持層251の材料としては、エポキシ樹脂を用いている。また、
磁性体層253、256、259を構成する樹脂及び樹脂層254、257、260を構
成する樹脂は、同じ材料であることが好ましいことから、それぞれエポキシ樹脂を用いて
いる。
支持層251、樹脂層254、257、260は、無機フィラーを含有してもよい。こ
れにより、樹脂層254、257、260の線膨張係数を、磁性体層253、256、2
59の線膨張係数より小さくすることが容易となる。無機フィラーは、例えばガラス繊維
、ガラス粒子、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、
アルミナ、シリカ、珪藻土、雲母、タルク等である。
本実施形態3に係るインダクタ部品250は、第1インダクタパターン252a〜25
2h、第2インダクタパターン255a〜255h、第3インダクタパターン258a〜
258hの第1部分252aa〜252ha、255aa〜255ha、258aa〜2
58haが、それぞれ磁性体層253、256、259によって覆われている。各インダ
クタパターンの第2部分252ab〜252hb、255ab〜255hb、258ab
〜258hbは、各インダクタパターンのターン部分から引き出されている。そして、こ
れらの第2部分252ab〜252hb、255ab〜255hb、258ab〜258
hbに、入力パッド、出力パッド及びビア導体がそれぞれ設けられている。したがって、
磁性体層によるインダクタンスの向上効果を確保できる。
すなわち、インダクタ部品250においては、インダクタパターンが、その上に磁性体
層が設けられない部分で接続される。これにより、磁性体層の面積が同じである場合には
、磁性体層にビアを形成してインダクタパターンを接続する場合に比較して、インダクタ
パターンに対する磁性体層の有効面積が大きくなる。したがって、磁性体層の面積を大き
くすることなく、インダクタンスを大きくすることができるので、インダクタ部品を薄く
できる。これにより、インダクタンスを低化させることなく、インダクタ部品を薄くでき
るので、配線板の小型化等が可能となる。
上述の如く、本実施形態3に係るインダクタ部品250は、第1インダクタパターン2
52a〜252h、第2インダクタパターン255a〜255h、第3インダクタパター
ン258a〜258hの第2部分252ab〜252hb、255ab〜255hb、2
58ab〜258hbが、それぞれターン部分から引き出されている。これにより、第1
部分252aa〜252ha、255aa〜255ha、258aa〜258haと第2
部分252ab〜252hb、255ab〜255hb、258ab〜258hbとを、
直線で区画することができる。この結果、磁性体ペーストの塗布が容易になる。
すなわち、第1入力パッド262a〜262h、第2入力パッド265a〜265h、
第3入力パッド268a〜268h及び第1出力パッド263a〜263h、第2出力パ
ッド266a〜266h、第3出力パッド269a〜269hは、ターン部分の外側に引
き出されている。このため、各インダクタパターンの第1部分252aa〜252ha、
255aa〜255ha、258aa〜258haと、第2部分252ab〜252hb
、255ab〜255hb、258ab〜258hbとは、一本の直線で区画される。こ
れにより、図36乃至図38に示すように磁性体ペーストを矩形に塗布することができ、
それぞれの層における磁性体ペーストの塗布を、一回の塗布で済ませることが可能となる
。すなわち、各磁性体層253、256、259をベタ状に設けることができる。
また、各インダクタパターンの第1部分252aa〜252ha、255aa〜255
ha、258aa〜258ha、すなわちターン部分の外縁の平面形状は、略矩形である
。これにより、磁性体層253、256、259によって覆われるターン部分の面積は、
ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より大きくなる。また、各イン
ダクタパターンのターン部分の内部領域に充填される磁性体の量も、ターン部分の外縁の
平面形状が略円形の場合に比較して、より多くなる。このため、磁性体層253、256
、259によるインダクタンスの向上効果も、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場
合に比較して、より大きくなるものと考えられる。
インダクタ部品250の製造方法は、上述した実施形態1のインダクタ部品210、実
施形態2のインダクタ部品230の製造方法とほぼ同一である。
具体的には、支持体に支持された支持層251の上に導体層を形成し、エッチングによ
り8個の第1インダクタパターン252a〜252hを形成する。第1インダクタパター
ン252a〜252hの第1部分252aa〜252haに磁性体ペーストを塗布し、加
熱硬化させて磁性体層253を形成する。続いて、金属箔を有する樹脂層254を積層し
、例えばレーザにより孔を開ける。続いて、無電解めっき及び電解めっきを行って、ビア
導体261a〜261h、ビア導体270a〜270h及び導体層を形成する。導体層を
エッチングして、8個の第2インダクタパターン255a〜255h及び電極280a、
電極280bを形成する。
続いて、第2インダクタパターン255a〜255hの第1部分255aa〜255h
aに磁性体ペーストを塗布し、加熱硬化させて磁性体層256を形成する。続いて、金属
箔を有する樹脂層257を積層し、例えばレーザにより孔を開ける。続いて、無電解めっ
き及び電解めっきを行って、ビア導体271a〜271h及び導体層を形成する。導体層
をエッチングして、8個の第3インダクタパターン258a〜258hを形成する。続い
て、第3インダクタパターン258a〜258hの第1部分258aa〜258haに磁
性体ペーストを塗布し、加熱硬化させて磁性体層259を形成する。続いて、樹脂層26
0を積層し、例えばレーザにより孔を開ける。続いて、無電解めっき及び電解めっきを行
って、出力端子273a〜273hを形成する。そして、支持体を除去すれば、図35乃
至図38に示すインダクタ部品250が完成する。
本実施形態3の製造方法は、インダクタ部品250の製造に適している。こうした製造
方法であれば、低コストで、良好なインダクタ部品250が得られると考えられる。
次に、本発明の実施形態3の第1変形例について、図39を参照して説明する。図39
は、+Z方向から見た本実施形態3の第1変形例に係るインダクタ部品90の第1層を示
す概略図である。なお、図39においては、樹脂層を図示省略している。
インダクタ部品90は、上述したインダクタ部品250と同様に、支持層と、その上の
第1層と、その上の第2層と、その上の第3層と、その上の出力端子から構成される。図
39に示すように、インダクタ部品90の各層は、それぞれ8個のインダクタパターンを
備えている。
インダクタ部品90の第1層は、8個の第1インダクタパターン92a〜92hと、磁
性体層93と、樹脂層とから構成される。第1インダクタパターン92a〜92hは、そ
れぞれ一対の第1入力パッド94a〜94h、96a〜96hと、一対の第1出力パッド
95a〜95h、97a〜97hとを有している。第1インダクタパターン92a〜92
hは、それぞれ破線で示される第1部分92aa〜92haと、実線で示される第2部分
92ab〜92hbとに区画される。第1インダクタパターン92a〜92hのうち、破
線で示される第1部分92aa〜92haは、その上に磁性体層93が設けられる部分で
ある。実線で示される第2部分92ab〜92hbは、その上に磁性体層93が設けられ
ない部分である。
第1インダクタパターン92a〜92hは、その一端に、第1出力パッド95a〜95
h、97a〜97hをそれぞれ有している。第1インダクタパターン92a〜92hは、
他端に、第1入力パッド94a〜94h、96a〜96hをそれぞれ有している。第1イ
ンダクタパターン92a〜92hの上には、磁性体層93が形成される。磁性体層93は
、磁性体粒子と樹脂とを含む。
本実施形態3の第1変形例に係るインダクタ部品90は、第1インダクタパターン92
a〜92h、第2インダクタパターン、第3インダクタパターンの第1部分が、それぞれ
磁性体層93、第2層の磁性体層、第3層の磁性体層によって覆われている。また、本実
施形態3の第1変形例に係るインダクタ部品90は、第1インダクタパターン92a〜9
2h、第2インダクタパターン、第3インダクタパターンの第2部分が、それぞれターン
部分から引き出されている。そして、第2部分に、入力パッド、出力パッド及びビア導体
が設けられている。
したがって、インダクタ部品90においては、インダクタパターンが、磁性体層から引
き出された部分で接続される。これにより、磁性体層の面積が同じである場合には、磁性
体層にビアを形成してインダクタパターンを接続する場合に比較して、インダクタパター
ンに対する磁性体層の有効面積が大きくなる。したがって、磁性体層の面積を大きくする
ことなく、インダクタンスを大きくすることができるので、インダクタ部品を薄くできる
。これにより、インダクタンスを低化させることなく、インダクタ部品を薄くできるので
、配線板の小型化等が可能となる。
また、図39に示すように、第1入力パッド94a〜94h、96a〜96h及び第1
出力パッド95a〜95h、97a〜97hは、ターン部分の外側に引き出されているた
め、第1インダクタパターン92a〜92hの第1部分92aa〜92haと、第2部分
92ab〜92hbとは、一本の直線で区画される。これにより、磁性体ペーストを矩形
に塗布することができ、それぞれの層における磁性体ペーストの塗布を一回の塗布で済ま
せることが可能となる。すなわち、各磁性体層をベタ状に設けることができる。
また、第1インダクタパターン92a〜92hの第1部分92aa〜92haに含まれ
るターン部分の外縁の平面形状は、略矩形である。これにより、磁性体層93によって覆
われるターン部分の面積は、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、よ
り大きくなる。また、第1インダクタパターン92a〜92hのターン部分の内部領域に
充填される磁性体の量も、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より
多くなる。このため、磁性体層93によるインダクタンスの向上効果も、ターン部分の外
縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より大きくなるものと考えられる。図示しない
第2層、第3層についても、同様のことがいえる。
インダクタ部品90の製造方法は、上述したインダクタ部品250の製造方法と同様で
ある。
具体的には、支持体に支持された支持層の上に導体層を形成し、エッチングにより8個
の第1インダクタパターン92a〜92hを形成する。第1インダクタパターン92a〜
92hの第1部分92aa〜92haに磁性体ペーストを塗布し、加熱硬化させて磁性体
層93を形成する。続いて、金属箔を有する樹脂層を積層し、例えばレーザにより孔を開
ける。続いて、無電解めっき及び電解めっきを行って、ビア導体及び導体層を形成する。
導体層をエッチングして、8個の第2インダクタパターン及び電極を形成する。
続いて、第2インダクタパターンの第1部分に磁性体ペーストを塗布し、加熱硬化させ
て磁性体層を形成する。続いて、金属箔を有する樹脂層を積層し、例えばレーザにより孔
を開ける。続いて、無電解めっき及び電解めっきを行って、ビア導体及び導体層を形成す
る。導体層をエッチングして、8個の第3インダクタパターンを形成する。続いて、第3
インダクタパターンの第1部分に磁性体ペーストを塗布し、加熱硬化させて磁性体層を形
成する。続いて、樹脂層を積層し、例えばレーザにより孔を開ける。続いて、無電解めっ
き及び電解めっきを行って、出力端子を形成する。そして、支持体を除去すれば、図39
に第1層を示すインダクタ部品90が完成する。
次に、本発明の実施形態3の第2変形例について、図40を参照して説明する。図40
は、+Z方向から見た本実施形態3の第2変形例に係るインダクタ部品310の第1層を
示す概略図である。なお、図40においては、樹脂層を図示省略している。
インダクタ部品310は、上述したインダクタ部品90と同様に、支持層と、その上の
第1層と、その上の第2層と、その上の第3層と、その上の出力端子から構成される。図
40に示すように、インダクタ部品310の各層は、それぞれ8個のインダクタパターン
を備えている。
インダクタ部品310の第1層は、8個の第1インダクタパターン315a〜315h
と、磁性体層316と、樹脂層とから構成される。第1インダクタパターン315a〜3
15hは、破線で示される第1部分315aa〜315haと、実線で示される第2部分
315ab〜315hbとに区画される。第1インダクタパターン315a〜315hの
うち、破線で示される第1部分315aa〜315haは、磁性体層316に覆われる部
分である。実線で示される第2部分315ab〜315hbは、磁性体層316に覆われ
ない部分である。
第1インダクタパターン315a〜315hは、その一端に、第1出力パッド327a
〜327hをそれぞれ有している。第1インダクタパターン315a〜315hは、他端
に、第1入力パッド326a〜326hをそれぞれ有している。第1入力パッド326a
〜326hの下には、ビア導体321a〜321hが電気的に接続されている。第1出力
パッド327a〜327hには、ビア導体322a〜322hが電気的に接続されている
。第1インダクタパターン315a〜315hの上には、磁性体層316が形成される。
磁性体層316は、磁性体粒子と樹脂とを含む。
本実施形態3の第2変形例に係るインダクタ部品310は、第1インダクタパターン3
15a〜315h、第2インダクタパターン、第3インダクタパターンの第1部分が、そ
れぞれ磁性体層316、第2層の磁性体層、第3層の磁性体層によって覆われている。
また、本実施形態3の第2変形例に係るインダクタ部品310は、第1インダクタパタ
ーン315a〜315h、第2インダクタパターン、第3インダクタパターンの第2部分
が、それぞれターン部分に含まれている。これにより、インダクタ部品310をよりコン
パクトにすることができる。
また、第1インダクタパターン315a〜115hの第1部分315aa〜315ha
、すなわちターン部分の外縁の平面形状は、略矩形である。これにより、磁性体層316
によって覆われるターン部分の面積は、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比
較して、より大きくなる。また、第1インダクタパターン315a〜315hのターン部
分の内部領域に充填される磁性体の量も、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に
比較して、より多くなる。このため、磁性体層316によるインダクタンスの向上効果も
、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、より大きくなるものと考えら
れる。図示しない第2層、第3層についても、同様のことがいえる。
インダクタ部品310の製造方法は、上述したインダクタ部品250、90の製造方法
とは異なる。
具体的には、支持体に支持された支持層の上に導体層を形成し、エッチングにより8個
の第1インダクタパターン315a〜315h及び電極329a、329bを形成する。
続いて、第1インダクタパターン315a〜315hの全体に、平面形状が略矩形になる
ように磁性体ペーストを塗布する。そして、塗布した磁性体ペーストを加熱硬化して、磁
性体層316を形成する。続いて、例えばレーザにより、第1入力パッド326a〜32
6h及び第1出力パッド327a〜327hの真上において、磁性体層316に貫通孔を
形成する。
続いて、支持層、第1インダクタパターン315a〜315h及び磁性体層316の上
に、金属箔を有する樹脂層を積層し、例えばレーザにより孔を開ける。続いて、無電解め
っき及び電解めっきを行って、ビア導体312a〜312h、ビア導体322a〜322
h及び導体層を形成する。導体層をエッチングして、8個の第2インダクタパターンを形
成する。以下、同様にして、第2層及び第3層を形成する。そして、支持体を除去すれば
、図40に第1層を示すインダクタ部品310が完成する。
ここで、磁性体層316に設けられる貫通孔の面積は、磁性体層316の全体の面積に
比較して小さい。これにより、インダクタパターンが1個で、磁性体層にビアを形成して
インダクタパターンを接続する場合に比較して、インダクタパターンに対する磁性体層の
有効面積が大きくなる。したがって、磁性体層の面積を大きくすることなく、インダクタ
ンスを大きくすることができるので、インダクタ部品を薄くできる。これにより、インダ
クタンスを低下させることなく、インダクタ部品を薄くできるので、配線板の小型化等が
可能となる。
次に、本発明の実施形態3の第3変形例について、図41を参照して説明する。図41
は、+Z方向から見た本実施形態3の第3変形例に係るインダクタ部品330の第1層を
示す概略図である。なお、図41においては、樹脂層を図示省略している。
インダクタ部品330は、上述したインダクタ部品250、90、310と同様に、支
持層と、その上の第1層と、その上の第2層と、その上の第3層と、その上の出力端子か
ら構成される。図41に示すように、インダクタ部品330の各層は、それぞれ8個のイ
ンダクタパターンを備えている。本実施形態3の第3変形例に係るインダクタ部品330
が、上述したインダクタ部品250、90、310と異なるのは、電極349が中央に位
置しており、磁性体層が2つに分かれている点である。
インダクタ部品330の第1層は、8個の第1インダクタパターン335a〜335h
と、磁性体層336a、336bと、樹脂層とから構成される。第1インダクタパターン
335a〜335hは、破線で示される第1部分335aa〜335haと、実線で示さ
れる第2部分335ab〜335hbとに区画される。第1インダクタパターン335a
〜335hのうち、破線で示される第1部分335aa〜335haは、磁性体層336
a、336bに覆われる部分である。実線で示される第2部分335ab〜335hbは
、磁性体層336a、336bに覆われない部分である。
第1インダクタパターン335a〜335hは、その一端に、第1出力パッド347a
〜347hをそれぞれ有している。第1インダクタパターン335a〜335hは、第1
入力パッド346a〜346hをそれぞれ有している。第1入力パッド346a〜346
hの下には、ビア導体341a〜341hが電気的に接続されている。第1出力パッド3
47a〜347hには、ビア導体342a〜342hが電気的に接続されている。第1イ
ンダクタパターン335a〜335dの上には、磁性体層336aが形成され、第1イン
ダクタパターン335e〜335hの上には、磁性体層336bが形成される。磁性体層
336a、336bは、磁性体粒子と樹脂とを含む。
本実施形態3の第3変形例に係るインダクタ部品330は、第1インダクタパターン3
35a〜335h、第2インダクタパターン、第3インダクタパターンの第1部分が、そ
れぞれ磁性体層336a、336b、第2層の磁性体層、第3層の磁性体層によって覆わ
れている。
また、本実施形態3の第3変形例に係るインダクタ部品330は、第1インダクタパタ
ーン335a〜335h、第2インダクタパターン、第3インダクタパターンの第2部分
が、それぞれターン部分に含まれている。これにより、インダクタ部品330をよりコン
パクトにすることができる。
また、第1インダクタパターン335a〜335hの第1部分335aa〜335ha
が含まれるターン部分の外縁の平面形状は、略矩形である。これにより、磁性体層336
a、336bによって覆われるターン部分の面積は、ターン部分の外縁の平面形状が略円
形の場合に比較して、より大きくなる。また、第1インダクタパターン335a〜335
hのターン部分の内部領域に充填される磁性体の量も、ターン部分の外縁の平面形状が略
円形の場合に比較して、より多くなる。このため、磁性体層336a、336bによるイ
ンダクタンスの向上効果も、ターン部分の外縁の平面形状が略円形の場合に比較して、よ
り大きくなるものと考えられる。図示しない第2層、第3層についても、同様のことがい
える。
インダクタ部品330の製造方法は、上述したインダクタ部品310の製造方法とほぼ
同一である。
具体的には、支持体に支持された支持層の上に導体層を形成し、エッチングにより8個
の第1インダクタパターン335a〜335h及び電極349を形成する。続いて、第1
インダクタパターン335a〜335dの全体に、及び第1インダクタパターン335e
〜335hの全体に、平面形状が略矩形になるように磁性体ペーストを塗布する。そして
、塗布した磁性体ペーストを加熱硬化して、磁性体層336a、336bを形成する。続
いて、例えばレーザにより、第1入力パッド346a〜346h及び第1出力パッド34
7a〜347hの真上において、磁性体層336a、336bに貫通孔を形成する。
続いて、支持層、第1インダクタパターン335a〜335h及び磁性体層336a、
336bの上に、金属箔を有する樹脂層を積層し、例えばレーザにより孔を開ける。続い
て、無電解めっき及び電解めっきを行って、ビア導体332a〜332h、ビア導体34
2a〜342h及び導体層を形成する。導体層をエッチングして、8個の第2インダクタ
パターンを形成する。以下、同様にして、第2層及び第3層を形成する。そして、支持体
を除去すれば、図41に第1層を示すインダクタ部品330が完成する。
ここで、磁性体層336に設けられる貫通孔の面積は、磁性体層336の全体の面積に
比較して小さい。これにより、インダクタパターンが1個で、磁性体層にビアを形成して
インダクタパターンを接続する場合に比較して、インダクタパターンに対する磁性体層の
有効面積が大きくなる。したがって、磁性体層の面積を大きくすることなく、インダクタ
ンスを大きくすることができるので、インダクタ部品を薄くできる。これにより、インダ
クタンスを低下させることなく、インダクタ部品を薄くできるので、配線板の小型化等が
可能となる。
本発明は、上記の各実施形態に限定されない。例えば、上記の各実施形態においては、
第1インダクタパターン、第2インダクタパターン、第3インダクタパターンのターン部
分の外縁の平面形状を略矩形とした。これに限られず、ターン部分の外縁の平面形状は、
略円形、楕円形、多角形等とすることができる。
上記の各実施形態においては、インダクタ部品を3層の積層構造とした。これに限られ
ず、インダクタ部品の積層構造は、2層でもよい。また、インダクタ部品を薄くできれば
、4層以上の積層構造としてもよい。
電解めっきのためのシード層は無電解めっき膜に限られず、無電解めっき膜に代えて、
スパッタ膜等をシード層として用いてもよい。
その他の点についても、配線板10、インダクタ部品210、230、250、90、
310、330及び層間絶縁層の構成、及びその構成要素の種類、性能、寸法、材質、形
状、層数、または配置等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変更すること
ができる。
また、各インダクタパターンの材料は、上記のものに限定されず、用途等に応じて変更
可能である。例えばインダクタパターンの材料として、銅以外の金属または非金属の導体
材料を用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必
要となる様々な修正や組み合わせは、「請求項」に記載されている発明や「発明を実施す
るための形態」に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれると理解されるべ
きである。
本発明のインダクタ部品は、薄型の配線板を製造するのに適している。本発明の配線板
は、携帯電話機、パソコン等に用いるのに適している。本発明のインダクタ部品の製造方
法は、配線板に内蔵されるインダクタ部品の製造に適している。
10 配線板
100 基板(コア基板)
210,230,250,90,310,330 インダクタ部品
211,231,251 支持層
212a,232a,252a〜252h,92a〜92h,315a〜315h,3
35a〜335h 第1インダクタパターン
212b,232b,255a〜255h 第2インダクタパターン
212c,232c,258a〜258h 第3インダクタパターン
212x,212y,212z,232x,232y,232z 導体層
212aa,212ba,212ca,232aa,232ba,232ca,252
aa〜252ha,255aa〜255ha,258aa〜258ha,92aa〜92
ha,315aa〜315ha,335aa〜335ha 第1部分
212ab,212bb,212cb,232ab,232bb,232cb,252
ab〜252hb,255ab〜255hb,258ab〜258hb,92ab〜92
hb,315ab〜315hb,335ab〜335hb 第2部分
213a,213b,213c,233a,233b,233c,253,256,2
59,93,316,336a,336b 磁性体層
213x,213y,213z,233x,233y 磁性体ペースト
214,215,216,234,235,236,254,257,260 樹脂層
217a,217b,217c,237a,237b,237c 層間絶縁層
218a,218b,218c,221a,221b,221c,238a,238b
,238c,241a,241b,241c,261a〜261h,270a〜270h
,271a〜271h,272a〜272h,312a〜312h,321a〜321h
,322a〜322h,332a〜332h,341a〜341h,342a〜342h
ビア導体
218x,218y,218z,221x,221y,221z,238x,238y
,238z,241x,241y,241z 孔
219,239,273a〜273h 出力端子
220a,220b,240a,240b 積層パッド
220c,240c 入力端子
222a,242a,262a〜262h,94a〜94h,96a〜96h,326
a〜326h,346a〜346h 第1入力パッド
222b,242b 第2入力パッド
222c,242c,268a〜268h 第3入力パッド
223a,243a,263a〜63h,95a〜95h,97a〜97h,327a
〜327h,347a〜347h 第1出力パッド
223b,243b,265a〜265h,266a〜266h 第2出力パッド
223c,243c,269a〜269h 第3出力パッド
225,226,245,246 金属箔
280a,280b,329a,329b,349 電極
400,402 支持体
410,412 銅箔
L1,L11,L21,L31 第1層
L2,L12,L22,L32 第2層
L3,L13,L23,L33 第3層

Claims (16)

  1. 第1絶縁層と、
    該第1絶縁層上に設けられ、第1インダクタパターンと該第1インダクタパターンの一
    端部に設けられている第1パッドとを有する第1導体層と、
    前記第1絶縁層上及び前記第1導体層上に設けられている第2絶縁層と、
    該第2絶縁層上に設けられ、第2インダクタパターンと該第2インダクタパターンの端
    部に設けられている第2パッドとを有する第2導体層と、
    を有するインダクタ部品であって、
    前記第2絶縁層は、前記第1インダクタパターンの少なくとも一部を被覆する磁性体層
    と、前記第1パッドを被覆する樹脂層とを含み、
    該樹脂層は、前記第1パッドの少なくとも一部を露出するビア導体用の開口を有し、
    該開口の内部に設けられるビア導体により、前記第1導体層と前記第2導体層とが接続
    されているインダクタ部品。
  2. 前記磁性体層は、樹脂と磁性体粒子とを含有する請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記樹脂層は、磁性体粒子を含んでいない請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記第1インダクタパターンは平面視略環状に形成され、該第1インダクタパターンで
    形成される内部空間には前記磁性体層が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載のインダクタ部品。
  5. 前記第1導体層は、前記第1インダクタパターンの他端部に設けられている第3パッド
    を有し、該第3パッドは前記第1パッドと同じ側に設けられている請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載のインダクタ部品。
  6. 前記第1導体層は、複数の第1インダクタパターンを有しており、
    前記磁性体層は、各第1インダクタパターンを被覆する請求項1乃至5のいずれか1項に
    記載のインダクタ部品。
  7. 前記磁性体層はベタ状に設けられる請求項6に記載のインダクタ部品。
  8. 前記磁性体層は、前記樹脂層に被覆されている請求項3に記載のインダクタ部品。
  9. 前記磁性体層の厚みは、該磁性体層を覆う樹脂層の厚みよりも大きい請求項8に記載の
    インダクタ部品。
  10. 前記第1インダクタパターン及び第2インダクタパターンは、金属箔と、該金属箔上の
    めっき膜とから形成されている請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインダクタ部品。
  11. 前記樹脂層は、粗化溶液に対して溶けやすい樹脂成分と、溶けにくい樹脂成分とを含ん
    でなる請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインダクタ部品。
  12. 第1絶縁層を準備することと、
    該第1絶縁層上に、第1インダクタパターンと該第1インダクタパターンの一端部に設
    けられている第1パッドとを有する第1導体層を形成することと、
    前記第1絶縁層上及び前記第1導体層上に第2絶縁層を形成することと、
    該第2絶縁層上に、第2インダクタパターンと該第2インダクタパターンの端部に設け
    られている第2パッドとを有する第2導体層を形成することと、
    前記第1導体層と前記第2導体層とを接続するビア導体を形成することと、
    を含むインダクタ部品の製造方法であって、
    前記第2絶縁層は、前記第1インダクタパターンの少なくとも一部を被覆する磁性体層
    と、前記第1パッドを被覆する樹脂層とを含み、
    該樹脂層は、前記第1パッドの少なくとも一部を露出する前記ビア導体用の開口を有し

    該開口の内部に前記ビア導体が形成されるインダクタ部品の製造方法。
  13. 前記第1インダクタパターン及び前記第2インダクタパターンは、セミアディティブ法
    により形成される請求項12に記載のインダクタ部品の製造方法。
  14. 前記磁性体層は、印刷法により形成される請求項12または13に記載のインダクタ部
    品の製造方法。
  15. 前記樹脂層の表面は、粗化溶液により粗化される請求項12乃至14のいずれか1項に
    記載のインダクタ部品の製造方法。
  16. 開口部を有するコア基板と、前記開口部の内部に収容されるインダクタ部品と、を有す
    る配線板であって、
    前記インダクタ部品は、
    第1絶縁層と、
    該第1絶縁層上に設けられ、第1インダクタパターンと該第1インダクタパターンの一
    端部に設けられている第1パッドとを有する第1導体層と、
    前記第1絶縁層上及び前記第1導体層上に設けられている第2絶縁層と、
    該第2絶縁層上に設けられ、第2インダクタパターンと該第2インダクタパターンの端
    部に設けられている第2パッドとを有する第2導体層と、
    を有し、
    前記第2絶縁層は、前記第1インダクタパターンの少なくとも一部を被覆する磁性体層
    と、前記第1パッドを被覆する樹脂層とを含み、
    該樹脂層は、前記第1パッドの少なくとも一部を露出するビア導体用の開口を有し、
    該開口の内部に設けられるビア導体により、前記第1導体層と第2導体層とが接続され
    ている配線板。
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