JP2014024536A - 中立位置ロック装置、およびこの装置を備える後輪転舵装置 - Google Patents

中立位置ロック装置、およびこの装置を備える後輪転舵装置 Download PDF

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敏明 應矢
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Abstract

【課題】ロックピンがピン受部から抜けにくい中立位置ロック装置、およびこの装置を備える後輪転舵装置を提供する。
【解決手段】後輪転舵装置10は、ラックシャフト11、ラックシャフト11のラック軸方向Xの移動を規制する中立位置ロック装置20、および規制ピン30を駆動するピン駆動装置50を有する。中立位置ロック装置20は、規制ピン30およびラックシャフト11に形成されているピン受部40を有する。規制ピン30は、ピン軸CPに対して傾斜する第1ピン側壁部33、およびピン軸CPに平行な第2ピン側壁部34を有する。ピン受部40は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置のときに第1ピン側壁部33と接触する第1シャフト側壁部41、およびラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置とは異なる規制位置で第2ピン側壁部34と接触する第2シャフト側壁部42を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラックシャフトのラック軸方向の移動を規制する中立位置ロック装置、およびこの装置を備える後輪転舵装置に関する。
従来の後輪転舵装置の中立位置ロック装置は、ラックシャフトに形成されているピン受部に規制ピンを嵌め込む。規制ピンがピン受部に嵌め込まれたとき、ラックシャフトのラック軸方向の移動が規制される。規制ピンの先端部は、先端に向かうにつれて径が小さくなるテーパ形状を有する。ピン受部は、開口部から底に向かうにつれて径が小さくなるテーパ形状を有する。テーパ形状は、規制ピンを中立位置にガイドする。そして、ピン先端部がピン受部に対して最も突出するとき、ラックシャフトのラック軸方向の位置が中立位置にロックされる(例えば、特許文献1)。
特開平4−183680号公報
上記の従来の中立位置ロック装置は、ラックシャフトにラック軸方向の力である軸力が作用する。このとき、ロックピンがピン受部のテーパ形状の傾斜面を移動し、ロックピンがピン受部から抜けてしまうおそれがある。
本発明は、以上の背景をもとに創作されたものであり、ロックピンがピン受部から抜けにくい中立位置ロック装置、およびこの装置を備える後輪転舵装置を提供することを目的とする。
(1)本手段の一形態は、「後輪を転舵させるラックシャフトのラック軸方向の移動を規制する中立位置ロック装置であって、前記中立位置ロック装置は、前記ラックシャフトの前記ラック軸方向の移動を中立位置において規制する第1ピン側壁部と、前記ラックシャフトの前記ラック軸方向の移動を前記中立位置とは異なる規制位置において規制する第2ピン側壁部とを有する規制ピンと、前記ラックシャフトに形成され、前記ラックシャフトが前記中立位置にあるとき前記第1ピン側壁部と接触し、前記ラックシャフトの前記ラック軸方向の移動を規制する第1シャフト側壁部と、前記ラックシャフトが前記規制位置にあるとき前記第2ピン側壁部と接触し、前記ラックシャフトの移動を規制する第2シャフト側壁部とを有するピン受部と、前記規制ピンを前記ピン受部に向かう突出方向および前記ピン受部から離れる抜け方向に移動させる駆動装置とを備え、前記規制ピンおよび前記ピン受部は、前記第2ピン側壁部が前記第2シャフト側壁部から受ける前記抜け方向の力が「0」である構造、または前記第2ピン側壁部が前記第2シャフト側壁部から受ける前記抜け方向の力が、前記第1ピン側壁部が前記第1シャフト側壁部から受ける前記抜け方向の力の方よりも小さい構造を有する中立位置ロック装置」を含む。
ラックシャフトに作用するラック軸方向の力である軸力は、規制ピンに抜け方向の力を付与する。
上記規制ピンおよびピン受部は、第2ピン側壁部が第2シャフト側壁部から受ける抜け方向の力が、第1ピン側壁部が第1シャフト側壁部から受ける抜け方向の力の方よりも小さい構造、または第1ピン側壁部が第1シャフト側壁部から受ける抜け方向の力が「0」である構造を有する。このため、ラックシャフトに軸力が作用したとき、第2ピン側壁部および第2シャフト側壁部を有しない仮定のロック装置と比較して、規制ピンがピン受部から抜けにくい。
(2)上記手段の一形態は、「前記第1ピン側壁部は、湾曲形状を有し、前記第2ピン側壁部よりも前記規制ピンの先端側に形成され、前記第2ピン側壁部は、前記ラック軸方向と直交するピン軸に平行し、前記第1シャフト側壁部は、前記ピン軸に対して傾斜し、前記第2シャフト側壁部は、前記第1シャフト側壁部よりも前記ピン受部の開口部側に形成され、前記第2ピン側壁部に平行する中立位置ロック装置」を含む。
ピン受部の壁部の全体が傾斜面を形成する構成においては、ラックシャフトに軸力が作用するとき、規制ピンがピン受部に対して移動しやすい。このため、規制ピンがピン受部から抜けやすい。
上記中立位置ロック装置は、規制位置においてピン軸に平行な第2ピン側壁部および第2シャフト側壁部が互いに接触する。第2シャフト側壁部は、ピン軸に平行する。このため、ピン受部の壁部の全体が傾斜面を形成する仮定のロック装置と比較して、規制ピンがピン受部から抜けにくい。
(3)上記手段の一形態は、「前記第1ピン側壁部は、前記ラック軸方向と直交するピン軸に対して傾斜し、前記第2ピン側壁部よりも前記規制ピンの先端側に形成され、前記第2ピン側壁部は、前記ピン軸に平行し、前記第1シャフト側壁部は、前記第1ピン側壁部に平行し、前記第2シャフト側壁部は、前記第1シャフト側壁部よりも前記ピン受部の開口部側に形成され、前記第2ピン側壁部に平行する中立位置ロック装置」を含む。
ピン受部の壁部の全体が傾斜面を形成する構成においては、ラックシャフトに軸力が作用するとき、規制ピンがピン受部に対して移動しやすい。このため、規制ピンがピン受部から抜けやすい。
上記中立位置ロック装置は、規制位置においてピン軸に平行な第2ピン側壁部および第2シャフト側壁部が互いに接触する。第2シャフト側壁部は、ピン軸に平行する。このため、ピン受部の全体が傾斜面を形成する仮定の構成と比較して、規制ピンがピン受部から抜けにくい。
(4)上記手段の一形態は、「前記第1シャフト側壁部は、前記ラック軸方向と直交するピン軸に対して第1傾斜角度で傾斜し、前記第2シャフト側壁部は、前記ピン軸に対して傾斜し、前記ピン軸に対して前記第1傾斜角度よりも小さい第2傾斜角度で傾斜し、前記第1シャフト側壁部よりも前記ピン受部の開口部側に形成され、前記第1ピン側壁部は、湾曲または前記ピン軸に対して傾斜し、前記第2ピン側壁部よりも前記規制ピンの先端側に形成され、前記第2ピン側壁部は、前記ピン軸に対して傾斜し、前記第2シャフト側壁部に平行する」を含む。
ピン受部の壁部の全体が傾斜面を形成する構成においては、ラックシャフトに軸力が作用するとき、ピン受部の規制ピンと接触する部分の傾斜角度が大きいほど、規制ピンがピン受部に対して移動しやすい。このため、規制ピンがピン受部から抜けやすい。
上記中立位置ロック装置は、規制位置において第2傾斜角度で傾斜している第2シャフト側壁部が第2ピン側壁部に接触する。第2シャフト側壁部は、第1シャフト側壁部の第1傾斜角度よりも小さい第2傾斜角度で傾斜している。このため、第2ピン側壁部が第2シャフト側壁部から受ける抜け方向の力の方は、第1ピン側壁部が第1シャフト側壁部から受ける抜け方向の力よりも小さい。このため、ピン受部の壁部の全体が第1傾斜角度で傾斜する構成と比較して、規制ピンがピン受部から抜けにくい。
(5)上記手段の一形態は、「前記第2ピン側壁部は、前記ラックシャフトが前記規制位置にあるときに前記第2シャフト側壁部と面接触する中立位置ロック装置」を含む。
上記中立位置ロック装置の第2ピン側壁部は、ラックシャフトが規制位置にあるときに第2シャフト側壁部と面接触する。すなわち、第2ピン側壁部と第2シャフト側壁部とが線接触する場合と比較して、接触面積が大きくなる。このため、ラックシャフトに大きな軸力が作用するときに規制ピンがピン受部からさらに抜けにくくなる。
(6)上記手段の一形態は、「前記中立位置ロック装置は、前記第1ピン側壁部と前記第1シャフト側壁部とが接触するとき、前記規制ピンの先端面と前記ピン受部の底面との間に空間が形成される中立位置ロック装置」を含む。
第1ピン側壁部と第1シャフト側壁部とが接触するときに先端面と底面とが接触する構造においては、ラックシャフトが中立位置にあるとき、寸法公差により第1ピン側壁部が第1シャフト側壁部から浮くおそれがある。このため、第1ピン側壁部と第1シャフト側壁部とが適切に接触しないおそれが生じる。
上記中立位置ロック装置は、第1ピン側壁部と第1シャフト側壁部とが接触するとき、先端面と底面との間に空間が形成される。このため、ラックシャフトが中立位置にあるとき、寸法公差により第1ピン側壁部が第1シャフト側壁部から浮いてしまうおそれを低減できる。
(7)上記手段の一形態は、「前記ピン受部は、前記第1シャフト側壁部の前記ラック軸方向と直交するピン軸に沿うピン軸方向の長さよりも、前記第2シャフト側壁部の前記ピン軸方向の長さの方が大きい中立位置ロック装置」を含む。
第2シャフト側壁部のピン軸方向の長さが小さいとき、第2ピン側壁部および第2シャフト側壁部の接触部分の大きさが小さい。すなわち、第2ピン側壁部が第2シャフト側壁部に接触したときの規制ピンのピン受部への引っかかりが浅くなる。このため、規制ピンがピン受部から抜けやすくなるおそれがある。
上記中立位置ロック装置のピン受部は、第1シャフト側壁部のピン軸方向の長さよりも、第2シャフト側壁部のピン軸方向の長さの方が大きい。このため、第1シャフト側壁部のピン軸方向の長さよりも、第2シャフト側壁部のピン軸方向の長さの方が小さい構成と比較して、第2ピン側壁部および第2シャフト側壁部の接触部分の大きさが大きくなる。このため、第2ピン側壁部が第2シャフト側壁部に接触したときの規制ピンのピン受部への引っかかりが深くなる。このため、規制ピンがピン受部から抜けにくい。
(8)上記手段の一形態は、「前記中立位置ロック装置は、緩衝部材を有し、前記緩衝部材は、前記第2ピン側壁部および前記第2シャフト側壁部の少なくとも一方に取り付けられている中立位置ロック装置」を含む。
上記中立位置ロック装置は、第2ピン側壁部および第2シャフト側壁部の少なくとも一方に緩衝部材が取り付けられている。このため、第2ピン側壁部と第2シャフト側壁部とが接触するときの衝撃が緩衝部材により低減される。
(9)本手段の一形態は、「ラックシャフトを備える後輪転舵装置であって、前記中立位置ロック装置を備える後輪転舵装置」を含む。
本中立位置ロック装置、およびこの装置を備える後輪転舵装置は、ロックピンがピン受部から抜けにくい。
実施形態の後輪転舵装置を有する車両に関する構成図であり、車両の構成を示す構成図。 実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、規制ピンがハウジングに収容されているときの中立位置ロック装置の構造を示す断面図。 実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、ラックシャフトのラック軸方向の移動が中立位置で規制されているときの中立位置ロック装置の構造を示す断面図。 実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、ラックシャフトのラック軸方向の移動が左側規制位置で規制されているときの中立位置ロック装置の構造を示す断面図。 実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、図4のD5−D5線に沿う中立位置ロック装置の構造を示す断面図。 第2実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、ラックシャフトのラック軸方向の移動が中立位置で規制されているときの中立位置ロック装置の構造を示す断面図。 第2実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、規制ピンの第1ピン側壁部を拡大して示す断面図。 その他の実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、ラックシャフトのラック軸方向の移動が中立位置で規制されているときの中立位置ロック装置の構造を示す断面図。 その他の実施形態の中立位置ロック装置に関する断面図であり、ラックシャフトのラック軸方向の移動が中立位置で規制されているときの中立位置ロック装置の構造を示す断面図。
(第1実施形態)
図1を参照して前輪および後輪を転舵する車両1の構成について説明する。
車両1は、車輪2としての右後輪2R、左後輪2L、右前輪(図示略)、および左前輪(図示略)と、操舵装置3と、後輪転舵装置10と、制御装置60と、ステアリングホイール3Aの回転角度センサ61とを有する。
右前輪(図示略)および左前輪(図示略)は、右後輪2Rおよび左後輪2Lよりも車両1の前方において車両1の横方向であるラック軸方向Xに並んで配置される。右前輪は、車両1のラック軸方向Xの一方である右方向X1の端部において、前輪転舵装置(図示略)に連結される。左前輪は、車両1のラック軸方向Xの他方である左方向X2の端部において、前輪転舵装置(図示略)に連結される。
右後輪2Rおよび左後輪2Lは、ラック軸方向Xに並んで配置される。右後輪2Rは、車両1の右方向X1の端部において、後輪転舵装置10に連結される。左後輪2Lは、左方向X2の端部において、後輪転舵装置10に連結される。
回転角度センサ61は、ステアリングホイール3Aの操作量に基づいた出力信号を制御装置60に送信する。
制御装置60は、ステアリングホイール3Aの回転角度センサ61の出力信号に基づいて後輪転舵装置10を制御し、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角を変更する。また、制御装置60は、車両1の走行状態に基づいて後輪転舵装置10を制御し、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角をロックする。
操舵装置3は、運転者が操舵を行うためのステアリングホイール3Aを有する。操舵装置3は、ステアリングホイール3Aの操作状態に基づいて前輪転舵装置(図示略)を介して右前輪(図示略)および左前輪(図示略)の転舵角を変更する。操舵装置3は、ステアリングホイール3Aの操作状態に基づいて後輪転舵装置10を介して右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角を変更する。
後輪転舵装置10は、ラックシャフト11、ラックハウジング12、転舵角伝達機構13、および中立位置ロック装置20を有する。
転舵角伝達機構13は、モータ14を有する。モータ14は、制御装置60からの信号に応じて駆動する。
ラックハウジング12は、車両1の本体に固定される。
ラックシャフト11は、ラックハウジング12内においてラック軸方向Xに延びる。ラックシャフト11は、ラックハウジング12に対してラック軸方向Xに移動できる。ラックシャフト11は、右方向X1の端部および左方向X2の端部にそれぞれ右後輪2Rおよび左後輪2Lが連結される。ラックシャフト11は、モータ14の駆動によりラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が右方向X1および左方向X2に変更される。
ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置は、中立位置、規制位置、中立位置よりも右方向X1側の左旋回位置、および中立位置よりも左方向X2側の右旋回位置を有する。
規制位置は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置よりも右方向X1側の右側規制位置、およびラックシャフト11が中立位置よりも左方向X2側の左側規制位置を含む。
後輪転舵装置10は、ナックルアーム(図示略)がキングピン軸(図示略)の前方に位置する。このため、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が左旋回位置にあるとき、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角は、左旋回走行と対応する。ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が右旋回位置にあるとき、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角は、右旋回走行と対応する。ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置にあるとき、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角は、直進走行と対応する。ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が右側規制位置にあるとき、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角は、左旋回走行のうちの直進走行に近い走行状態に対応する。ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が左側規制位置にあるとき、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角は、右旋回走行のうちの直進走行に近い走行状態に対応する。
図2を参照して、中立位置ロック装置20の構成について説明する。
中立位置ロック装置20は、ハウジング21、ブッシュ22、規制ピン30、ピン受部40、およびピン駆動装置50を有する。中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの移動を中立位置、右側規制位置、および左側規制位置において規制する。なお、中立位置、右側規制位置、および左側規制位置は、ラックハウジング12に対するラックシャフト11のラック軸方向Xの位置を示す。
ハウジング21は、第1ハウジング21A、第2ハウジング21B、およびハウジング21の内部に形成されている収容空間21Cを有する。
第1ハウジング21Aは、規制ピン30の一端であるピン基端部31、およびピン駆動装置50を収容する。
第2ハウジング21Bは、ラックハウジング12の一部を構成する。第2ハウジング21Bは、規制ピン30の他端であるピン先端部32を挿入するためのブッシュ22が取り付けられる。
規制ピン30は、ピン基端部31およびピン先端部32を有する。規制ピン30は、規制ピン30のピン軸CPと直交する断面が直方体形状を有する(図5参照)。規制ピン30は、ピン軸CPに沿う方向(以下、「ピン軸方向Z」)に沿って、規制ピン30がラックシャフト11に向かう方向である突出方向Z1、および規制ピン30がラックシャフト11から離れる方向である抜け方向Z2に移動する。
ピン基端部31は、規制ピン30の外周に突出するばね止部31Aを有する。ピン基端部31は、常に収容空間21C内に収容される。
ピン先端部32は、2つの第1ピン側壁部33、2つの第2ピン側壁部34、および先端面35を有する。
各第1ピン側壁部33は、ピン軸CPに対して「0」度よりも大きく、かつ90度よりも小さい傾斜角度で傾斜する傾斜面として形成されている(図3参照)。第1ピン側壁部33の一方は、ピン先端部32の右方向X1側の端部に形成されている。第1ピン側壁部33の他方は、ピン先端部32の左方向X2側の端部に形成されている。
各第2ピン側壁部34は、ピン軸CPに平行し、かつラック軸方向Xに直交する面として形成されている。第2ピン側壁部34の一方は、ピン先端部32の右方向X1側の端部に形成されている。第2ピン側壁部34の他方は、ピン先端部32の左方向X2側の端部に形成されている。第2ピン側壁部34のピン軸方向Zに沿う長さは、第1ピン側壁部33のピン軸方向Zに沿う長さよりも大きい。
先端面35は、ピン軸CPに直交し、かつラック軸方向Xに平行する面として形成されている。
右方向X1側の第2ピン側壁部34、右方向X1側の第1ピン側壁部33、および先端面35の右方向X1側の部分は、ピン先端部32の右方向X1側の端部において、この順でピン基端部31側からピン先端部32側に向かって連続して形成されている。左方向X2側の第2ピン側壁部34、左方向X2側の第1ピン側壁部33、および先端面35の左方向X2側の部分は、ピン先端部32の左方向X2側の端部において、この順でピン基端部31側からピン先端部32側に向かって連続して形成されている。右方向X1側の第1ピン側壁部33および第2ピン側壁部34は、規制ピン30のピン軸CPを中心に、ラック軸方向Xにおいて左方向X2側の第1ピン側壁部33および第2ピン側壁部34と対称の形状を有する。
第1ピン側壁部33、第2ピン側壁部34、および先端面35は、規制ピン30のピン軸方向Zへの移動にともない、収容空間21Cから突出する状態と、収容空間21Cに収容される状態との間で変化する。
ピン受部40は、ラックシャフト11の溝として形成されている。ピン受部40は、2つの第1シャフト側壁部41、2つの第2シャフト側壁部42、および底面43を有する。ピン受部40は、ラック軸方向Xと平行する断面において、矩形形状を有する(図5参照)。ピン受部40は、ラック軸方向Xの大きさがピン先端部32の大きさよりも大きい(図5参照)。
各第1シャフト側壁部41は、ピン軸CPに対して「0」度よりも大きく、かつ90度よりも小さい傾斜角度で傾斜する傾斜面として形成されている(図3参照)。第1シャフト側壁部41の一方は、ピン受部40の右方向X1側の端部に形成されている。第1シャフト側壁部41の他方は、ピン受部40の左方向X2側の端部に形成されている。
各第2シャフト側壁部42は、ピン軸CPに平行し、かつラック軸方向Xに直交する面として形成されている。第2シャフト側壁部42の一方は、ピン受部40の右方向X1側の端部に形成されている。第2シャフト側壁部42の他方は、ピン受部40の左方向X2側の端部に形成されている。第2シャフト側壁部42のピン軸方向Zに沿う長さは、第1シャフト側壁部41のピン軸方向Zに沿う長さよりも大きい。
底面43は、ピン軸CPに直交しかつラック軸方向Xに平行する面として形成されている。
右方向X1側の第2シャフト側壁部42、右方向X1側の第1シャフト側壁部41、および底面43は、ピン受部40の右方向X1側の端部において、この順で開口部側から底面43側に向かって連続して形成されている。左方向X2側の第2シャフト側壁部42、左方向X2側の第1シャフト側壁部41、および底面43は、ピン受部40の左方向X2側の端部において、この順で開口部側から底面43側に向かって連続して形成されている。右方向X1側の第1シャフト側壁部41および第2シャフト側壁部42は、ピン受部40の底面43の中心を通過し、かつピン軸方向Zに平行な受部中心軸CSを中心に、ラック軸方向Xにおいて左方向X2側の第1シャフト側壁部41および第2シャフト側壁部42と対称の形状を有する。
ピン駆動装置50は、ばね51およびソレノイド52を有する。
ばね51は、収容空間21Cにおいてばね止部31Aよりも抜け方向Z2側に収容されている。ばね51は、収容空間21C内において、ばね止部31Aに取り付けられている。ばね51は、ばね止部31Aを介して規制ピン30に突出方向Z1方向への力を付与する。
ソレノイド52は、収容空間21Cにおいてばね止部31Aよりも突出方向Z1側に収容されている。ソレノイド52は、ピン基端部31の外周を取り巻いてハウジング21に固定されている。ソレノイド52は、ソレノイド52に電流が流されるとき、規制ピン30に抜け方向Z2への力を付与する。
制御装置60(図1参照)は、車両1の走行状態に基づいてラックシャフト11のラック軸方向Xの移動を規制する。また、制御装置60(図1参照)は、車両1の走行状態に基づいてラックシャフト11のラック軸方向Xの移動を許容する。具体的には、制御装置60は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの移動を許容するとき、ソレノイド52への通電を開始する。また、制御装置60は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの移動を規制するとき、ソレノイド52への通電を停止する。
図3を参照して、中立位置ロック装置の動作について説明する。
図3は、中立位置においてラックシャフト11の移動が規制されている状態を示す。
規制ピン30は、ソレノイド52に電流が流れていないとき、ばね51の付勢により突出方向Z1に突出する。
ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置は、右方向X1側の第1ピン側壁部33と第1シャフト側壁部41との接触による摩擦、および左方向X2側の第1ピン側壁部33と第1シャフト側壁部41との接触による摩擦により中立位置にロックされる。このとき、第1ピン側壁部33および第1シャフト側壁部41とは、面接触している。
中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置にロックされているとき、先端面35と底面43との間に空間Sが形成されている。すなわち、中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置でロックされているとき、先端面35と底面43とが接触しない。
ラックシャフト11が中立位置でロックされた状態において、ラックシャフト11に右方向X1または左方向X2に向かう軸力が、第1ピン側壁部33と第1シャフト側壁部41との摩擦力を上回るとき、第1ピン側壁部33は、第1シャフト側壁部41を滑る。これにより、ラックシャフト11は、規制ピン30に対して軸力の作用する方向に移動する。このとき、第2シャフト側壁部42が第2ピン側壁部34に接触することにより、ラックシャフト11のそれ以上の移動が規制される。すなわち、ラックシャフト11は、中立位置からずれた規制位置でロックされる。
図4および図5は、ラックシャフト11が左側規制位置でロックされているときの中立位置ロック装置20の状態を示す。なお、ラックシャフト11が右側規制位置でロックされているときの中立位置ロック装置20の状態は、ラックシャフト11が左側規制位置でロックされているときの中立位置ロック装置20と左右対称の状態となる。このため、ラックシャフト11が右側規制位置でロックされているときの中立位置ロック装置20の図示は省略する。
図4に示されるように、ラックシャフト11に左方向X2の軸力が作用するとき、右方向X1側の第2ピン側壁部34と右方向X1側の第2シャフト側壁部42とが接触する。このとき、図5に示されるように、右方向X1側の第2ピン側壁部34および右方向X1側の第2シャフト側壁部42は、面接触する。このため、右方向X1側の第2ピン側壁部34と右方向X1側の第2シャフト側壁部42との接触により、ラックシャフト11が左側規制位置よりも左方向X2に移動することが規制される。すなわち、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が左側規制位置でロックされる。
ラックシャフト11に右方向X1の軸力が作用しているとき、左方向X2側の第2ピン側壁部34と左方向X2側の第2シャフト側壁部42とが接触する。このとき、左方向X2側の第2ピン側壁部34および左方向X2側の第2シャフト側壁部42は、面接触する。このため、左方向X2側の第2ピン側壁部34と左方向X2側の第2シャフト側壁部42との接触により、ラックシャフト11が右側規制位置よりも右方向X1に移動することが規制される。すなわち、ラック軸方向Xの位置が右側規制位置でロックされる。
中立位置ロック装置20の作用について説明する。
第1ピン側壁部33および第1シャフト側壁部41は、ピン軸CPに対して傾斜している。このため、ピン軸CPおよび受部中心軸CSが一致しない状態かつ右側規制位置から左側規制位置の範囲において規制ピン30が突出方向Z1に移動した場合、第1ピン側壁部33の一方が第1シャフト側壁部41の一方に接触する。規制ピン30は、ばね51により突出方向Z1に向かう力が作用している。このため、第1ピン側壁部33は、第1シャフト側壁部41に対して滑る。規制ピン30は、突出方向Z1に向かって移動し、ラックシャフト11はラック軸方向Xに移動する。このため、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置は、ピン軸CPおよび受部中心軸CSが一致する中立位置に導かれる。
中立位置においては、右方向X1側の第1ピン側壁部33および第1シャフト側壁部41の摩擦力と、左方向X2側のラックシャフト11の第1ピン側壁部33および第1シャフト側壁部41の摩擦力とが発生する。このため、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が右方向X1側および左方向X2側にずれにくい。このため、悪路の走行による振動等によってラックシャフト11にラック軸方向Xの小さい軸力が作用するとき、ラックシャフト11は、中立位置に保持される。
ラックシャフト11のラック軸方向Xの移動が中立位置において規制されているとき、ラックシャフト11に大きな軸力が作用することがある。このとき、ラックシャフト11が中立位置からずれて第2ピン側壁部34の一方および第2シャフト側壁部42の一方が接触する。
第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42は、ピン軸CPに平行する。このため、第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42との接触部分から、規制ピン30を抜け方向Z2へ移動させる分力が発生しない。すなわち、規制ピン30およびピン受部40は、第2ピン側壁部34が第2シャフト側壁部42から受ける抜け方向Z2が「0」の構造を有する。このため、例えば右後輪2Rまたは左後輪2Lが縁石に乗り上げる等してラックシャフト11に大きい軸力が作用するとき、第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42が傾斜する仮想の構成と比較して、ピン受部40から規制ピン30が抜けにくい。
本実施形態の後輪転舵装置10は、以下の効果を奏する。
(1)規制ピン30およびピン受部40は、第2ピン側壁部34が第2シャフト側壁部42から受ける抜け方向Z2が「0」である構造を有する。このため、ラックシャフト11に軸力が作用したとき、第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42を有しない仮定のロック装置と比較して、規制ピン30がピン受部40から抜けにくい。
(2)中立位置ロック装置20は、規制位置においてピン軸CPに平行な第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42が互いに接触する。第2シャフト側壁部42は、ピン軸CPに平行する。このため、ピン受部40の壁部の全体が傾斜面を形成する構成と比較して、規制ピン30がピン受部40から抜けにくい。また、規制ピン30は、ばね51により突出方向Z1側に押さえつけられている。このため、ラックシャフト11に比較的小さい軸力が作用するとき、ラックシャフト11は、第1ピン側壁部33および第1シャフト側壁部41の摩擦力により、中立位置に保持される。
(3)中立位置ロック装置20の第2ピン側壁部34は、ラックシャフト11が規制位置にあるときに第2シャフト側壁部42と面接触する。すなわち、第2ピン側壁部34と第2シャフト側壁部42とが線接触する場合、例えばピン受部40の壁部の全体が傾斜面を形成する構成と比較して、接触面積が大きくなる。このため、ラックシャフト11に大きな軸力が作用するときに規制ピン30がピン受部からさらに抜けにくくなる。
(4)中立位置ロック装置20は、第1ピン側壁部33と第1シャフト側壁部41とが接触するとき、先端面35と底面43との間に空間Sが形成される。このため、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置にあるとき、寸法公差等に起因する誤差より第1ピン側壁部33が第1シャフト側壁部41から浮いてしまうおそれを低減できる。
(5)中立位置ロック装置20のピン受部40は、第1シャフト側壁部41のピン軸方向Zの長さよりも、第2シャフト側壁部42のピン軸方向Zの長さの方が大きい。このため、第1シャフト側壁部41のピン軸方向Zの長さよりも、第2シャフト側壁部42のピン軸方向Zの長さの方が小さい構成と比較して、第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42の接触部分の大きさが大きくなる。このため、第2ピン側壁部34が第2シャフト側壁部42に接触したときの規制ピン30のピン受部40への引っかかりが深くなる。このため、規制ピン30がピン受部40から抜けにくい。
(6)ピン受部40は、ラック軸方向Xに沿う断面において、開口部分のラック軸方向Xの大きさがピン先端部32のラック軸方向Xの大きさよりも大きい。このため、ラック軸方向Xにおいて受部中心軸CSがピン軸CPと一致しない状態においても、規制ピン30をピン受部40に嵌め込むことができる。
また、ラック軸方向Xにおいて受部中心軸CSがピン軸CPと一致しない状態で、規制ピン30がピン受部40に嵌め込まれたとき、第1シャフト側壁部41が第1ピン側壁部33を滑ることにより、ラックシャフト11の受部中心軸CSがピン軸CPと一致する位置に移動する。
(7)ピン受部40のラック軸方向Xの大きさは、ピン先端部32のラック軸方向Xの大きさよりも大きい。このため、中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が右側規制位置から左側規制位置までの範囲において、規制ピン30をピン受部40に嵌め込むことができる。このため、ピン受部40のラック軸方向Xの大きさが、ピン先端部32のラック軸方向Xの大きさと等しい仮想の構成と比較して、規制ピン30がピン受部40に嵌め込まれないおそれを低減できる。
(第2実施形態)
本実施形態の中立位置ロック装置20は、第1実施形態の中立位置ロック装置20と比較して次の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。すなわち、中立位置ロック装置20は、規制ピン30の第1ピン側壁部33が湾曲している。なお、第2実施形態の中立位置ロック装置20の説明は、第1実施形態の中立位置ロック装置20と共通する構成に対して、第1実施形態の中立位置ロック装置20と同一の符号を付している。
図6および図7を参照して、中立位置ロック装置20の構成について説明する。
図6に示されるように、規制ピン30は、ピン基端部31およびピン先端部32を有する。ピン先端部32は、2つの第1ピン側壁部133、2つの第2ピン側壁部34、および先端面35を有する。
図7に示されるように、各第1ピン側壁部133は、湾曲形状を有する。各第1ピン側壁部133は、ラック軸方向Xに沿う大きさLBとピン軸方向Zに沿う大きさLAとが等しい。各第1ピン側壁部133は、円形状に形成されている。第1ピン側壁部133の一方は、ピン先端部32の右方向X1側の端部に形成されている。第1ピン側壁部133の他方は、ピン先端部32の左方向X2側の端部に形成されている。
図6を参照して、中立位置ロック装置の動作について説明する。
図6は、中立位置においてラックシャフト11の移動が規制されている状態を示す。
規制ピン30は、ソレノイド52に電流が流れていないとき、ばね51の付勢により突出方向Z1に突出する。
ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置は、右方向X1側の第1ピン側壁部133と第1シャフト側壁部41との接触による摩擦、および左方向X2側の第1ピン側壁部133と第1シャフト側壁部41との接触による摩擦により中立位置にロックされる。このとき、第1ピン側壁部133および第1シャフト側壁部41とは、ラック軸方向Xおよびピン軸方向Zと直交する奥行方向Y(図5参照)に沿って線接触している。
中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置にロックされているとき、先端面35と底面43との間に空間Sが形成されている。すなわち、中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置でロックされているとき、先端面35と底面43とが接触しない。
ラックシャフト11が中立位置でロックされた状態において、ラックシャフト11に右方向X1または左方向X2に向かう軸力が、第1ピン側壁部133と第1シャフト側壁部41との摩擦力を上回るとき、第1ピン側壁部133は、第1シャフト側壁部41を滑る。これにより、ラックシャフト11は、規制ピン30に対して軸力の作用する方向に移動する。このとき、第2シャフト側壁部42が第2ピン側壁部34に接触することにより、ラックシャフト11のそれ以上の移動が規制される。すなわち、ラックシャフト11は、中立位置からずれた規制位置でロックされる。
第2実施形態の中立位置ロック装置20は、第1実施形態の(1)〜(7)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(8)中立位置ロック装置20は、第1ピン側壁部133が湾曲形状を有する。第1シャフト側壁部41は、ピン軸CPに対して傾斜する。第1シャフト側壁部41は、奥行方向Yにおいてもピン軸CPに対して傾斜する。このため、第1シャフト側壁部41は、平面形状を有する。このため、第1ピン側壁部133は、第1シャフト側壁部41と線接触する。このため、第1ピン側壁部133および第1シャフト側壁部41が面接触する構成と比較して、寸法公差により第1ピン側壁部133および第1シャフト側壁部41が適切に接触しないおそれを低減できる。換言すれば、中立位置ロック装置20は、第1ピン側壁部133および第1シャフト側壁部41の両方が平面形状を有する構成と比較して、寸法管理が容易になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記各実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての上記各実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・第1実施形態の第2シャフト側壁部42は、ピン軸CPに平行する。一方、変形例の第2シャフト側壁部42は、ピン軸CPに対して傾斜する。第1シャフト側壁部41の傾斜角度を第1傾斜角度としたとき、第2シャフト側壁部42の傾斜角度である第2傾斜角度は、第1傾斜角度よりも小さい。換言すれば、ピン受部40は、第1シャフト側壁部41および第2シャフト側壁部42を有する部分において傾斜する。この場合、第2ピン側壁部34もピン軸CPに対して傾斜する。第2ピン側壁部34の傾斜角度は、第2傾斜角度に対応する。
この変形例の中立位置ロック装置20は、第1シャフト側壁部41の第1傾斜角度よりも小さい第2傾斜角度で傾斜する第2シャフト側壁部42を有する。ラックシャフト11に軸力が作用するとき、第2傾斜角度で傾斜する第2ピン側壁部が第2シャフト側壁部に接触する。このため、第2ピン側壁部34が第2シャフト側壁部42から受ける抜け方向Z2の力の方は、第1ピン側壁部33が第1シャフト側壁部41から受ける抜け方向Z2の力よりも小さい。このため、ピン受部40の全体が第1傾斜角度で傾斜する構成と比較して、規制ピン30がピン受部40から抜けにくい。
・第1実施形態の第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42は、面接触する。一方、変形例の第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42は、線接触する。この場合、ピン先端部32のピン軸方向Zと直交する断面が楕円(長円)形状を有する。
・第1実施形態の第1シャフト側壁部41は、ピン軸CPに対して傾斜する。一方、変形例の第1シャフト側壁部141は、湾曲形状を有する。この変形例の第1ピン側壁部33は、第2ピン側壁部34側の端部および先端面35側の端部において第1シャフト側壁部41と線接触する。
・第2実施形態の第1シャフト側壁部41は、ピン軸CPに対して傾斜する。一方、図8に示される変形例の第1シャフト側壁部141は、湾曲形状を有する。第1シャフト側壁部141の曲率は、第1ピン側壁部133の曲率以下である。なお、第1シャフト側壁部141の曲率が、第1ピン側壁部133の曲率と等しいとき、第1ピン側壁部133は、第1シャフト側壁部41と面接触する。
・第2実施形態の第1ピン側壁部133は正円形状を有する。一方、変形例の第1ピン側壁部133は、楕円形状または放物線形状を有する。要するに、第1ピン側壁部133の形状は、第1シャフト側壁部41と線接触することのできる形状であれば、いずれの形状を採用することもできる。
・各実施形態の中立位置ロック装置20は、全体が直接的に接触する第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42を有する。一方、図9に示される変形例の中立位置ロック装置20は、第2シャフト側壁部42の一部に緩衝部材45が取り付けられている。第2シャフト側壁部42は、奥行方向Yに延びる溝44を有する。緩衝部材45は、溝44に嵌め込まれている。緩衝部材45は、例えばゴム部材により形成されている。この変形例の中立位置ロック装置20は、第2ピン側壁部34が第2シャフト側壁部42に移動したとき、緩衝部材45を有しない構成と比較して、第2ピン側壁部34とピン受部40との接触による衝撃を小さくできる。なお、緩衝部材45が取り付けられない部分においては、第2ピン側壁部34および第2シャフト側壁部42が接触する。この変形例を変形例Qとする。
・上記変形例Qに代えてまたは加えて、第2ピン側壁部34に緩衝部材45を取り付けることもできる。この場合、第2ピン側壁部34に溝44が形成されている。緩衝部材45は、溝44に嵌め込まれている。
・各実施形態の中立位置ロック装置20は、ブッシュ22が第2ハウジング21Bに直接的に固定される。一方、変形例の中立位置ロック装置20は、ブッシュ22と第2ハウジング21Bとの間にゴム部材が配置される。
・各実施形態の規制ピン30およびピン受部40は、ピン軸方向Zと直交する断面が直方体形状を有する。一方、変形例の規制ピン30およびピン受部40は、ピン軸方向Zと直交する断面が楕円形状を有する。
・実施形態の中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が中立位置でロックされるとき、先端面35と底面43との間に空間Sが形成される。一方、変形例の中立位置ロック装置20は、ラックシャフト11が中立位置でロックされるとき、先端面35と底面43との間に空間Sが形成されない。すなわち、先端面35は、底面43に接触する。
・各実施形態の中立位置ロック装置20は、右方向X1側の第1ピン側壁部33,133および左方向X2側の第1ピン側壁部33,133の間に先端面35および底面43を有する。一方、変形例の中立位置ロック装置20は、右方向X1側の第1ピン側壁部33,133および左方向X2側の第1ピン側壁部33,133がピン軸CPで連続する。この場合、右方向X1側の第1ピン側壁部33,133および左方向X2側の第1ピン側壁部33,133が、ピン軸CPまで延長される。また、右方向X1側の第1シャフト側壁部41および左方向X2側の第1シャフト側壁部41が、受部中心軸CSまで延長される。このため、右方向X1側の第1シャフト側壁部41および左方向X2側の第1シャフト側壁部41が受部中心軸CSで連続する。
・各実施形態の中立位置ロック装置20は、第2シャフト側壁部42のピン軸方向Zの長さが、第1シャフト側壁部41のピン軸方向Zの長さよりも大きい。一方、変形例の中立位置ロック装置20は、第2シャフト側壁部42のピン軸方向Zの長さが、第1シャフト側壁部41のピン軸方向Zの長さ以下である。
・各実施形態のピン受部40は、ラックシャフト11の溝として形成されている。一方、変形例のピン受部40は、ラックシャフト11の穴または貫通孔として形成されている。ピン受部40が貫通孔として形成される変形例においては、ピン受部40は、底面43を有しない。
・各実施形態のピン受部40は、ラックシャフト11の溝として構成される。一方、変形例のピン受部40は、ラックシャフト11の軸本体とは別部材として形成され、ラックシャフト11の軸本体の外周に取り付けられる。
・各実施形態のピン駆動装置50は、ソレノイド52を有する。一方、変形例のピン駆動装置50は、油圧室を有し、油圧により規制ピン30を駆動する。
・各実施形態の後輪転舵装置10は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が、中立位置よりも右方向X1側の左旋回位置、および中立位置よりも左方向X2側の右旋回位置を有する。一方、変形例の後輪転舵装置10は、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が、中立位置よりも左方向X2側の左旋回位置、および中立位置よりも右方向X1側の右旋回位置を有する。この変形例の後輪転舵装置10は、ナックルアーム(図示略)がキングピン軸(図示略)の後方に位置する。このため、ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が右側規制位置にあるとき、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角は、右旋回走行のうちの直進走行に近い走行状態に対応する。ラックシャフト11のラック軸方向Xの位置が左側規制位置にあるとき、右後輪2Rおよび左後輪2Lの転舵角は、左旋回走行のうちの直進走行に近い走行状態に対応する。
・各実施形態の後輪転舵装置10は、制御装置60の制御によりラックシャフト11のラック軸方向Xの位置を変更する。一方、変形例の後輪転舵装置10は、ステアリングホイール3Aに機械的に接続される。
(実施形態の記載に基づく付記事項)
上記実施形態に記載の事項を上位概念化した事項を以下に記載する。
(付記1)前記第1ピン側壁部は、湾曲形状を有し、前記第2ピン側壁部よりも前記規制ピンの先端側に形成され、前記第2ピン側壁部は、前記ラック軸方向と直交するピン軸に平行または傾斜し、前記第1シャフト側壁部は、湾曲形状を有し、前記第2シャフト側壁部は、前記第2ピン側壁部に平行し、前記第1シャフト側壁部よりも前記ピン受部の開口部側に形成される請求項1に記載の中立位置ロック装置。
1…車両、2…車輪、2R…右後輪、2L…左後輪、3…操舵装置、3A…ステアリングホイール、10…後輪転舵装置、11…ラックシャフト、12…ラックハウジング、13…転舵角伝達機構、14…モータ、20…中立位置ロック装置、21…ハウジング、21A…第1ハウジング、21B…第2ハウジング、21C…収容空間、22…ブッシュ、30…規制ピン、31…ピン基端部、31A…ばね止部、32…ピン先端部、33,133…第1ピン側壁部、34…第2ピン側壁部、35…先端面、40…ピン受部、41…第1シャフト側壁部、42…第2シャフト側壁部、43…底面、44…溝、45…緩衝部材、50…ピン駆動装置、51…ばね、52…ソレノイド、60…制御装置、61…回転角度センサ。

Claims (9)

  1. 後輪を転舵させるラックシャフトのラック軸方向の移動を規制する中立位置ロック装置であって、
    前記中立位置ロック装置は、
    前記ラックシャフトの前記ラック軸方向の移動を中立位置において規制する第1ピン側壁部と、前記ラックシャフトの前記ラック軸方向の移動を前記中立位置とは異なる規制位置において規制する第2ピン側壁部とを有する規制ピンと、
    前記ラックシャフトに形成され、前記ラックシャフトが前記中立位置にあるとき前記第1ピン側壁部と接触し、前記ラックシャフトの前記ラック軸方向の移動を規制する第1シャフト側壁部と、前記ラックシャフトが前記規制位置にあるとき前記第2ピン側壁部と接触し、前記ラックシャフトの移動を規制する第2シャフト側壁部とを有するピン受部と、
    前記規制ピンを前記ピン受部に向かう突出方向および前記ピン受部から離れる抜け方向に移動させる駆動装置とを備え、
    前記規制ピンおよび前記ピン受部は、前記第2ピン側壁部が前記第2シャフト側壁部から受ける前記抜け方向の力が「0」である構造、または前記第2ピン側壁部が前記第2シャフト側壁部から受ける前記抜け方向の力が、前記第1ピン側壁部が前記第1シャフト側壁部から受ける前記抜け方向の力の方よりも小さい構造を有する
    中立位置ロック装置。
  2. 前記第1ピン側壁部は、湾曲形状を有し、前記第2ピン側壁部よりも前記規制ピンの先端側に形成され、
    前記第2ピン側壁部は、前記ラック軸方向と直交するピン軸に平行し、
    前記第1シャフト側壁部は、前記ピン軸に対して傾斜し、
    前記第2シャフト側壁部は、前記第1シャフト側壁部よりも前記ピン受部の開口部側に形成され、前記第2ピン側壁部に平行する
    請求項1に記載の中立位置ロック装置。
  3. 前記第1ピン側壁部は、前記ラック軸方向と直交するピン軸に対して傾斜し、前記第2ピン側壁部よりも前記規制ピンの先端側に形成され、
    前記第2ピン側壁部は、前記ピン軸に平行し、
    前記第1シャフト側壁部は、前記第1ピン側壁部に平行し、
    前記第2シャフト側壁部は、前記第1シャフト側壁部よりも前記ピン受部の開口部側に形成され、前記第2ピン側壁部に平行する
    請求項1に記載の中立位置ロック装置。
  4. 前記第1シャフト側壁部は、前記ラック軸方向と直交するピン軸に対して第1傾斜角度で傾斜し、
    前記第2シャフト側壁部は、前記ピン軸に対して傾斜し、前記ピン軸に対して前記第1傾斜角度よりも小さい第2傾斜角度で傾斜し、前記第1シャフト側壁部よりも前記ピン受部の開口部側に形成され、
    前記第1ピン側壁部は、湾曲または前記ピン軸に対して傾斜し、前記第2ピン側壁部よりも前記規制ピンの先端側に形成され、
    前記第2ピン側壁部は、前記ピン軸に対して傾斜し、前記第2シャフト側壁部に平行する
    請求項1に記載の中立位置ロック装置。
  5. 前記第2ピン側壁部は、前記ラックシャフトが前記規制位置にあるときに前記第2シャフト側壁部と面接触する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の中立位置ロック装置。
  6. 前記中立位置ロック装置は、前記第1ピン側壁部と前記第1シャフト側壁部とが接触するとき、前記規制ピンの先端面と前記ピン受部の底面との間に空間が形成される
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の中立位置ロック装置。
  7. 前記ピン受部は、前記第1シャフト側壁部の前記ラック軸方向と直交するピン軸に沿うピン軸方向の長さよりも、前記第2シャフト側壁部の前記ピン軸方向の長さの方が大きい
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の中立位置ロック装置。
  8. 前記中立位置ロック装置は、緩衝部材を有し、
    前記緩衝部材は、前記第2ピン側壁部および前記第2シャフト側壁部の少なくとも一方に取り付けられている
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の中立位置ロック装置。
  9. ラックシャフトを備える後輪転舵装置であって、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の中立位置ロック装置を備える
    後輪転舵装置。
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