JP2014014200A - モータの保持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ本体21は、ヨーク22の内周面に周方向等角度間隔に4個の磁石23が固着され、整流子27に摺接するブラシ28がその磁石23の周方向中央部付近の角度位置に配置される。これに対し、モータホルダ11のホルダ部13に設けられる保持突起13bは、モータ本体21における隣接の磁石23間の隙間24の中央部から両側±10°内、例えば隙間24の中央部となるヨーク22の外周面部分に当接され、各突起13bによるモータ本体21の保持が行われる。
【選択図】図1
Description
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両空調用モータ(ブロワモータ)10は、車両の空調ダクト(図示略)に取り付けられるモータホルダ11にモータ本体21が保持される構成をなしている。モータホルダ11は、樹脂成形品であり、略円形状をなすフランジ部12の中央にホルダ部13が一体に形成されてなる。ホルダ部13は、外形略円柱状をなすモータ本体21を収容保持すべく有底円筒状をなし、その円筒部13aの内周面には、周方向等角度間隔(90°間隔)に4個の保持突起13bが突設されている。保持突起13bは、モータ本体21のヨーク22の軸方向長さ程度の範囲で連続形状又は点在した形状をなしている。そして、これら各保持突起13bを有する円筒部13a(ホルダ部13)にモータ本体21が圧入され、各保持突起13bがヨーク22の外周面に圧接することでモータ本体21が保持される。
(1)モータ本体21は、ヨーク22(円筒部22a)の内周面に周方向等角度間隔に4個の磁石23が固着され、整流子27に摺接するブラシ28がその磁石23の周方向中央部付近の角度位置に配置される。これに対し、モータホルダ11のホルダ部13に設けられる保持突起13bは、モータ本体21における隣接の磁石23間の隙間24の中央部から両側±10°内(径方向加振力が「a」以下と小さい範囲)、本実施形態では隙間24のその中央部となるヨーク22の外周面部分に当接され、各突起13bによるモータ本体21の保持が行われる。つまり、モータ本体21において、磁石23に係る磁気加振力を受けてヨーク22に生じる振動の腹部分に、整流子27へのブラシ28の摺接時に生じる振動の内の比較的大きい径方向成分が合わさるようにし、これとは反対にヨーク22に生じる振動の節となるヨーク22の外周面部分にモータホルダ11の保持突起13bが当接する構造としているため、磁石23及びブラシ28の両要因によるモータ本体21からの振動がモータホルダ11側に伝達するのを好適に抑制でき、モータ本体21の駆動に伴うモータホルダ11の共振を一層抑制することができる。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
図3に示すように、本実施形態における上記第1実施形態との相違点として、モータホルダ11に設けられる保持突起13cが隣接の磁石23間の隙間24毎に一対ずつ設けられ、周方向全体として8個設けられる。隙間24毎に設けられる一対の保持突起13cが隣接の磁石23間の隙間24の中央部から両側±10°内のヨーク22の外周面部分にそれぞれ当接する。また、それぞれの一対の保持突起13cは、隙間24の中央部から両側に等角度位置にてヨーク22の外周面部分と当接する。尚、この場合、それぞれの一対の保持突起13cは、隣接の磁石の周方向端部となるヨーク22の外周面部分に当接する。
(1)隙間24毎に設けられる一対の保持突起13cは、隣接の磁石23間の隙間24の中央部から両側±10°内のヨーク22の外周面部分にそれぞれ当接するため、モータ本体21からの振動がモータホルダ11側に伝達するのを十分に抑制でき、モータ本体21の駆動に伴うモータホルダ11の共振を十分に抑制することができる。加えて、隙間24毎に保持突起13cが一対、周方向全体で8個の突起13cにてモータ本体21の保持を行うため、モータホルダ11の共振抑制とモータ本体21の安定保持との両立を好適に図ることができる。
・モータホルダ11の保持突起13bのヨーク22の外周面への当接を、隣接の磁石23間の隙間24の中央部から両側±10°内(これ以内で突起の少なくとも一部が当接)であれば、当接位置をいずれに変更しても、また当接させる突起の個数も適宜変更してもよい。例えば隙間24毎に1個の保持突起としても、隙間24の中央部からずらして設けてもよい。また、隙間24毎に設ける保持突起を一対(2個)以上としてもよい。図2からわかるように、隙間24の中央部(45°位置、135°位置)から両側±10°内では径方向加振力が「a」以下となって十分に小さいため、この範囲内に保持突起を設ければ、モータ本体21の駆動に伴うモータホルダ11の共振を十分に抑制可能である。
・車両空調用モータ10におけるモータ本体21の保持構造に適用したが、これ以外のモータの保持構造に適用してもよい。
Claims (5)
- 樹脂製のモータホルダの筒部内周面に複数の突起が設けられ、各突起がモータ本体のヨーク外周面に当接して前記モータ本体の保持を行うモータの保持構造であって、
前記モータ本体を、前記ヨークの筒部内周面に周方向等角度間隔に複数の磁石を固着し、整流子に摺接するブラシを前記磁石の周方向中央部付近の角度位置に配置して構成するとともに、
前記モータホルダに設けられる前記突起を、隣接の前記磁石間の隙間と前記磁石の周方向端部とを含む所定範囲内のいずれかの前記ヨークの外周面部分に当接させたことを特徴とするモータの保持構造。 - 請求項1に記載のモータの保持構造において、
前記モータ本体が備える前記磁石は4個であり、
前記モータホルダに設けられる前記突起を、隣接の前記磁石間の隙間中央部から両側±10°内の前記ヨークの外周面部分に当接させたことを特徴とするモータの保持構造。 - 請求項2に記載のモータの保持構造において、
前記モータホルダに設けられる前記突起を、隣接の前記磁石間の隙間中央部の前記ヨークの外周面部分に当接させたことを特徴とするモータの保持構造。 - 請求項2に記載のモータの保持構造において、
前記モータホルダに設けられる前記突起を、隣接の前記磁石間の隙間中央部から両側の等角度位置に一対設けて前記ヨークの外周面部分に当接させたことを特徴とするモータの保持構造。 - 請求項4に記載のモータの保持構造において、
前記モータホルダに設けられる前記突起を、前記磁石の周方向端部の前記ヨークの外周面部分に当接させたことを特徴とするモータの保持構造。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017229214A (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 株式会社Soken | モータ装置 |
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2012
- 2012-07-03 JP JP2012149585A patent/JP2014014200A/ja active Pending
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