対応する部品が、図面全体を通して対応する参照符号によって示されている。
図3〜図5を簡単に参照すると、例示的な実施形態のクラムシェルカートン1、1’が蓋7とトレイ9を備える。蓋7及びトレイ9はともにヒンジ接続されており、クラムシェルカートン1、1’の2つのクラムシェル部分を形成している。閉じられた際に、1つ又は複数の食品(図示せず)又は他のタイプの製品をクラムシェルカートン1、1’内に収容することができる。食品を収容、陳列及び/又は加熱するために、食品を包装内に収容することができ、次いでクラムシェルカートン1、1’内に載置するか、又はクラムシェルカートン内に直接載置することができる。クラムシェルカートン1、1’は、冷凍食品、冷蔵食品又は非冷蔵食品を含む任意の適当なタイプの食品の収納及び陳列に適するものとすることができる。本開示による例示的な実施形態のクラムシェルカートン1、1’は最初に、それらが組み立てられる板紙ブランクに関して説明する。
これに関して、図1は、第1の実施形態によるクラムシェルカートンを形成するのに用いることができるブランク5の平面図を示す。ブランク5は、第1の表面300と、ブランクの反対側に第2の表面とを含むことができる。第1の表面300は、ブランクがクラムシェルカートンになるように形成されると、外表面を少なくとも部分的に画定することができ、第2の表面は内表面を画定することができる。ブランク5は、(例えば、ブランクの上部に沿った)第1の縁部2と、(例えばブランクの下部に沿った)第2の縁部4とを画定するとみなすことができる外縁を有する。
さらに、ブランク5は、折り線又は他の適した弱化によって相互接続される複数のパネルを備えることができる。概して、ブランク5は折り目31によって接続することができる蓋部分77とトレイ部分99とを備えることができる。蓋部分77とトレイ部分99は、蓋及びトレイをそれぞれ画定するように構成できる。
より具体的には、蓋部分77は、折り線11に沿ってトップパネル20に折り曲げ可能に接続される上側フロントパネル10(例えばフロント蓋パネル)を備えることができる。トップパネル20は、折り線21に沿って上側リアパネル30(例えばリア蓋パネル)に折り曲げ可能に接続される。上側サイドパネル22、24(例えば、サイド蓋パネル)がそれぞれ、それぞれの折り線23、25に沿ってトップパネル20に折り曲げ可能に接続される。したがって、蓋部分77は、第1の蓋パネル(例えばトップパネル20)と複数の更なる蓋パネル(例えば、上側フロントパネル10、上側リアパネル30及び上側サイドパネル22、24)とを画定するとみなすことができる。
トレイ部分99は、折り線31に沿って蓋部分77の上側リアパネル30に折り曲げ可能に接続される下側リアパネル40(例えばリアトレイパネル)を含むことができる。下側リアパネル40は、折り線41に沿ってボトムパネル50に折り曲げ可能に接続される。ボトムパネル50は、折り線51に沿って下側フロントパネル60(例えば、フロントトレイパネル)に折り曲げ可能に接続される。さらに、下側サイドパネル52、54(例えばサイドトレイパネル)がそれぞれ、それぞれの折り線53、55に沿ってボトルパネル50に折り曲げ可能に接続される。したがって、トレイ部分99は、第1のトレイパネル(例えばボトムパネル50)と複数の更なるトレイパネル(例えば下側フロントパネル60、下側リアパネル40及び下側サイドパネル52、54)とを画定するとみなすことができる。
糊タブ12(例えば、接着剤材料等によって付着されるためのフラップ)を、折り線13に沿って上側フロントパネル10に接続することができる。糊タブ12は、糊タブ12と上側サイドパネル22との間に位置決めされている切れ目線17により上側サイドパネル22に当接することができるが、上側サイドパネル22とは分離している(例えば切り離されている)ままである。同様の糊タブ32、42、62(例えば、接着剤材料等によって付着されるためのフラップ)が、折り線33、43、63に沿ってそれぞれ上側リアパネル30、下側リアパネル40及び下側フロントパネル60に接続される。糊タブ32は、上側サイドパネル22から分離しているが、切れ目線27に沿って上側サイドパネル22に延び、糊タブ42は、下側サイドパネル52から分離しているが、切れ目線47に沿って下側サイドパネル52に延び、糊タブ62は、下側サイドパネル52から分離しているが、切れ目線57に沿って下側サイドパネル52に延びる。この糊タブ構成の鏡像をブランク5の対向する第2の縁部分4に沿って形成することができ、その場合、糊タブ14、34、44、64(例えば、取付フラップ)が、折り線15、35、45、65に沿って、上側フロントパネル10、上側リアパネル30、下側リアパネル40及び下側フロントパネル60に接続される。糊タブ14、34は、上側サイドパネル24から分離しているが、それぞれの切れ目線19、29に沿って上側サイドパネル24に延び、一方、糊タブ44、64は、下側サイドパネル54から分離しているが、切れ目線49、59に沿って下側サイドパネル54に延びる。上述の切れ目線のそれぞれはスリットの形態であるものとすることができる。
一実施形態では、トレイ部分99及び蓋部分77のサイド22、24、52、54、フロントパネル10、60及びリアパネル30、40が互いの側に折り曲げられると、糊タブが、内方に動いて又は折り込まれてそれらのそれぞれの隣接するサイドパネルの内表面に部分的に重なり、これらのサイドパネルに接着剤(又は他の材料若しくは方法)によって付着されることができ、トレイ及び蓋(例えばトレイ9及び蓋7)のクラムシェル構成が形成される。代替的に、糊タブは接着剤又は別様にそれぞれのサイドパネルの外表面に付着することができる。したがって、糊タブ又は他のコーナー構成は、更なる蓋パネル(例えば、上側フロントパネル10、上側リアパネル30及び上側サイドパネル22、24)を、更なる蓋パネルのうち隣接するものにそれぞれ付着するように、及び/又は更なるトレイパネル(例えば、下側フロントパネル60、下側リアパネル40及び下側サイドパネル52、54)を、更なるトレイパネルのうち隣接するものにそれぞれ付着するように構成することができる。
本開示の一実施形態では、蓋部分77の上側フロントフランジパネル100が、折り線101に沿って上側フロントパネル10に折り曲げ可能に接続され、サイドフランジパネル122、124が、それぞれの折り線123、125に沿って上側サイドパネル22、24に折り曲げ可能に接続される。同様に、トレイ部分99の下側フロントフランジパネル160が、折り線161に沿って下側フロントパネル60に折り曲げ可能に接続され、下側サイドフランジパネル152、154が、それぞれの折り線153、155に沿って下側サイドパネル52、54に折り曲げ可能に接続される。ブランク5がクラムシェルカートン(例えばクラムシェルカートン1、1’)に組み立てられると、折り線101、123、125は蓋(例えば蓋7)のリップを形成し、一方、折り線153、155、161はトレイ(例えばトレイ9)のリップを形成する。ブランクがクラムシェルカートンに組み立てられると、リップ部分77のフランジパネル100、122、124(蓋フランジと呼ばれ得る)が蓋のリップから外方に突出して、トレイ部分99のフランジパネル160、152、154(トレイフランジと呼ばれ得る)にフロント及びサイドの周囲で重なる(例えば、重ね合わさる、位置合わせされる)ことができる。
任意選択的に、ブランク5は、クラムシェルカートンがブランクから組み立てられたときに、クラムシェルカートンの内部にある中身を人が覗くことを可能にする、及び/又はクラムシェルカートンの内部の食品(単数又は複数)のアセスメントを可能にする開口部70を含むことができる。所望される場合、食品(複数可)若しくは他の物品(複数可)は、別個の袋に入れることができるか、又は、物品(複数可)は単にクラムシェルカートン内に直接入れることができる。開口部70は、製品が見えること又は別様に検査又はアセスメントすることを可能にする窓を形成する材料から作製されるフィルムカバー、プラスチックカバー又は他のカバー72によって覆うことができる。カバー72は、開口部70を覆うとともにシールもするように、接着剤74(又は他の適した手段若しくは方法)によってブランク5の第1の表面300(例えば外表面)又は第2の表面(例えば内表面)に接続することができる。開口部70は、図1に示され、トップパネル20内に延び、折り線11を横切って上側フロントパネル10に延びている。開口部70は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、配置、サイズ及び/又は構成にすることができるか、又は省くこともできる。任意選択的に、開口部70は、単一のカバー72によって覆うことができるか若しくは複数のカバーによって覆うことができる複数の開口部を備えることができ、また開口部は、2つ以上のカバーによって覆われる単一の開口部とすることができる。さらに任意選択的に、カバー72は、任意の配向、サイズ又は構成で形成することができ、任意の色、テクスチャー又はパターンで設けることができる。
図2に示されている別の実施形態では、ブランク5’は、図1に示されているブランク5の構成を含むことができ、したがって、適切な場合、共通の構成を特定するのに同じ参照符号が用いられる。そのため、上述したように、ブランク5’は、折り目31によって接続することができる蓋部分77及びトレイ部分99を含むことができる。蓋部分77及びトレイ部分99は、蓋及びトレイをそれぞれ画定するように構成することができる。さらに、ブランク5’は任意選択的に、第1の実施形態のブランク5に関して上述したような開口部70を含んでいてもよい。一実施形態では、トップパネル20及びボトムパネル50、フロントパネル10、60、リアパネル30、40、サイドパネル22、24、52、54及びフランジパネル122、124、152、154は、図1に示されている実施形態の同じパネルと同一である。
しかしながら、この実施形態では、コーナー構成は、図1の糊タブではなく、フロントパネル及びリアパネルとそれらの隣接するサイドパネルとの間のスペースにわたるとともにこれらのパネルをともに接続する折り曲げ可能なガセット200、210、220、270を備える。より具体的には、ガセット200、210は、蓋部分77の上側サイドパネル22、24を上側フロントパネル10に接続し、ガセット220、270は、上側サイドパネル22、24を上側リアパネル30に接続する。トレイ部分79についても同様に、折り曲げ可能なガセット230、240、250、260が、トレイ部分の下側サイドパネル52、54をトレイ部分の下側リアパネル40及び下側フロントパネル60にそれぞれ接続する。
一実施形態では、各ガセット200、210、220、230、240、250、260、270は、斜めの折り線205に沿って第2のガセットパネル204に折り曲げ可能に接続される第1のガセットパネル202を備える。ガセット200、210、220、230、240、250、260、270は、場合によっては折り線に沿って、それぞれのサイドパネル及びフロントパネル及びリアパネルに接続される。より具体的には、ガセット200は、折り線17’に沿って上側サイドパネル22に、また、折り線13に沿って上側フロントパネル10に接続され、ガセット210は、折り線15に沿って上側フロントパネル10に、また、折り線19’に沿って上側サイドパネル24に接続される。ガセット220は、折り線29’に沿って上側サイドパネル24に、また、折り線35に沿って上側リアパネル30に接続され、ガセット230は、折り線45に沿って下側リアパネル40に、また、折り線49’に沿って下側サイドパネル54に接続される。ガセット240は、折り線59’に沿って下側サイドパネル54に、また、折り線65に沿って下側フロントパネル60に接続され、ガセット250は、折り線63に沿って下側フロントパネル60に、また、折り線57’に沿って下側サイドパネル52に接続される。ガセット260は、折り線47’に沿って下側サイドパネル52に、また、折り線43に沿って下側リアパネル40に接続され、ガセット270は、折り線33に沿って上側リアパネル30に、また、折り線27’に沿って上側サイドパネル22に接続される。
ガセットパネル202、204は概ね三角形のパネルを画定することができ、ガセットパネルは折り線205によって分離することができる。しかしながら、ガセット、ガセットパネル及び折り線は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、配置及び位置にすることができる。カートンを形成するのに、実施形態によっては、必要とされるガセットの数が全体的により少ない場合もあれば、ガセットとパネルとの組合せを用いる場合もある。トレイ7及び蓋9は、ガセットパネル202、204を折り線205に沿って折り曲げ、トレイ部分77及び蓋部分99のサイド22、24、52、54及びフロントパネル10、60及びリアパネル30、40を互いに向かって合わせることによって形成することができることが理解されるであろう。ガセット200、210、220、230、240、250、260、270を次いで、それらの折り曲げられた形態で糊付けされ、及び/又は別様に固定することができる。さらに、ガセット200、210、220、230、240、250、260、270は、隣接するパネルの内側又は外側に糊付けすることができる。ガセット200、210、220、230、240、250、260、270は、種々のパネル10、22、24、30、40、52、54、60に及ぶそれらの連続した特性により、ブランク5’から形成されたカートンの外側と内側との間に、より大きなバリアシール又は改善されたバリアシールを提供することができる。しかしながら、上記のように、ガセットのうちの1つ又は複数は、本開示から逸脱することなく別様の形状、配置及び/又は構成にすることができる。
一実施形態では、フランジパネル100、122、124、152、154、160は、外形が概ね矩形であり、それぞれの折り線101、123、125、153、155、161においてそれぞれのサイドパネル22、24、52、54又はそれぞれのフロントパネル100、160の長さ全体に延びることができる。カートンが、本明細書において開示される或る実施形態のブランク5、5’から組み立てられ、トレイに重ね合わさる蓋によって閉じるように折り曲げられると、対向するフランジパネル(例えば100及び160と、122及び124と、152及び154)が互いに接触し、例えば、適当な接着剤(例えばホットメルト接着剤)、1つ又は複数の機械的固定具等による任意の適した方法、及び/又は任意の他の適した方法でともに固定することができる。例えば、ホットメルト接着剤を、フランジのそれぞれの上に設けることができ、それぞれのフランジを熱ゴテによりともにプレスすることができるか、又は別様にともにプレスするとともに任意の他の適した方法で加熱することができ、それによって、ホットメルト接着剤が活性化し、その後、冷却し、それぞれのフランジをともに接着する。フランジは、任意の他の適した方法でともにそれぞれ固定することができる。
対向するフランジパネル間の接触面積を最大にするとともに、蓋部分77及びトレイ部分99から形成される蓋とトレイとの間に結果として得られるシールを改善するために、対向するフランジパネルは同様のサイズを有することができる。フランジパネル100、122、124、152、154、160は、ブランク5、5’から形成されるクラムシェルカートンの内部の製品のための十分なバリア及びシールを確立するのに必要な任意の長さ及び任意の幅を有することができる。幾つかの実施形態では、一般的なフランジパネル長さは、3.5インチ〜5.5インチの範囲とすることができ、一般的なフランジパネル幅は、0.25インチ〜1.00インチの範囲とすることができる。他の実施形態では、フランジパネルは、サイドパネル又はフロントパネルの幅よりも長い長さを有することができる(例えば、その場合、フランジパネルの長さとサイドパネル及びフロントパネルの幅は、それらの間の折り線に沿って延びる)。フランジパネル100、122、124、152、154、160が重ね合わせられてシールされると、カートンの外側とカートンの内側との間にバリアが形成されて、カートン内の食品の新鮮さ及び安全性を維持するのに役立つ。さらに、シールされたフランジパネルは、破られた場合にカートンの内部の中身が損なわれたことを示すことができるタンパー表示として機能し得る。
例示的な一方法では、第1の実施形態のブランク5を、カートンの外表面を画定する第2の表面400が図示された図3に示されている対応する第1の実施形態のカートン1に形成することができる。特に、カートン1は、図1及び図3を参照して理解され得るように、接続する折り線に沿って、それぞれのサイドパネル、フロントパネル及びリアパネルを互いの側に折り曲げることによってブランク5から組み立てて、蓋7及びトレイ9を形成することができる。蓋部分77の第1の縁部分2において、糊タブ12が折り線13に沿って折り曲げられ、サイドパネル22の下側又は内側に折り込まれ、糊タブ32が折り線33に沿って折り曲げられ、上側サイドパネル22の内側に折り込まれる。蓋部分77の第2の縁部分4において、糊タブ14が折り線15に沿って折り曲げられ、上側サイドパネル24の内側に折り込まれ、糊タブ34が折り線35に沿って折り曲げられ、上側サイドパネル24の内側に折り込まれる。上側フロントパネル10が折り線11に沿って折り曲げられ、上側リアパネル30が折り線21に沿って折り曲げられ、上側サイドパネル22が折り線23に沿って折り曲げられ、上側サイドパネル24が折り線25に沿って折り曲げられる。接着剤(例えば、糊又は熱シール接着剤)を、糊タブ12、32、14、34及び又は対応する上側サイドパネル22、24それぞれに塗布するか、又は別様にそれぞれにおいて活性化させて、糊タブを適所に固定して蓋7を形成する。例えば、接着剤を、糊タブ12、32、14、34における第1の表面300(例えば、外表面)において塗布するか又は別様に活性化することができ、及び/又は対応する上側サイドパネル22、24における第2の表面(例えば、第1の表面と反対の内表面)において塗布するか活性化することができる。図1では、接着剤材料が破線によって糊タブ上に概略的に示されている。
同様に、トレイ部分99の第1の縁部分2において、糊タブ42が折り線43に沿って折り曲げられ、サイドパネル52の内側に折り込まれ、糊タブ62が折り線63に沿って折り曲げられ、サイドパネル52の内側に折り込まれる。トレイ部分99の第2の縁部分4において、糊タブ44が折り線45に沿って折り曲げられ、サイドパネル54の内側に折り込まれ、糊タブ64が折り線65に沿って折り曲げられ、サイドパネル54の内側に折り込まれる。下側フロントパネル60が折り線51に沿って折り曲げられ、下側リアパネル40が折り線41に沿って折り曲げられ、サイドパネル52が折り線53に沿って折り曲げられ、サイドパネル54が折り線55に沿って折り曲げられる。接着剤(例えば、糊又は熱シール接着剤)を、糊タブ42、62、44、64における第1の表面300(例えば、外表面)に塗布することができ、及び/又は下側フロントパネル60、サイドパネル52、下側リアパネル40及びサイドパネル54の対応セクションにおける第2の表面(例えば、第1の表面と反対側)にそれぞれ塗布することができ、糊タブを適所に固定してトレイ9を形成する。糊タブは、カートン1の内側に位置決めされるように対応パネルの内側に折り曲げられるものとして上記で概示及び概説されているが、代替的に、カートンの外側に位置決めされるように対応パネルの外側に折り曲げられてもよいことに留意されたい。これに関して、糊タブが対応パネルの外側に折り曲げられる実施形態では、接着剤を、パネルの第1の表面300(例えば、外表面)若しくは糊タブにおける第2の表面(例えば、第1の表面と反対の内表面)に塗布するか又は別様に活性化することができる。
第2の実施形態のブランク5’(図2を参照のこと)を、図4において開形態で示されているような第2の実施形態のカートン1’に形成することができる。カートン1’を形成するために、図2及び図4を参照して理解され得るように、接続する折り線に沿って種々のサイドパネル、フロントパネル及びバックパネルを折り曲げることによって2つのクラムシェル部分、蓋7及びトレイ9を形成する。蓋部分77の第1の縁部分2において、ガセット200のガセットパネル202、204が、第1の表面300から延びる折り線13、17’、205に沿って折り曲げられ(例えば、ガセットパネルをガセットがカートン1’の外側に位置決めされるように互いに向けて折り曲げることができる)、ガセット270のガセットパネル202、204が、折り線33、27’、205に沿って第1の表面300側に折り曲げられる。トレイ部分99の第2の縁部分4において、ガセット210のガセットパネル202、204が、折り線15、19’、205に沿って第1の表面300側に折り曲げられ、ガセット220のガセットパネル202、204が折り線35、29’、205に沿って第1の表面300側に折り曲げられる。上側フロントパネル10が折り線11に沿って折り曲げられ、上側リアパネル30が折り線31に沿って折り曲げられ、上側サイドフラップ22が折り線23に沿って折り曲げられ、上側サイドフラップ24が折り線55に沿って折り曲げられる。接着剤(例えば、糊又は熱シール接着剤)を、ガセットパネル204における第1の表面300(例えば、外表面)において又はサイドパネル22、24における第1の表面の一部において塗布する又は別様に活性化することができ、そして、ガセット200、210、220、270を折り曲げる及び適所に固定することができ、クラムシェルカートン1’の蓋7を形成する。
トレイ部分99の第1の縁部分2に沿って、ガセット250のガセットパネル202、204が折り線63、57’、205に沿って第1の表面300側に折り曲げられ(例えば、ガセットパネルをガセットがカートン1’の外側に位置決めされるように互いの側に折り曲げることができる)、ガセット260のガセットパネル202、204が折り線43、47’、205に沿って折り曲げられ、第1の表面300から外側に延びる。トレイ部分99の第2の縁部分4において、ガセット230のガセットパネル202、204が折り線45、49’、205に沿って折り曲げられ、第1の表面300から外側に延び、ガセット240のガセットパネル202、204が折り線59’、65及び205に沿って折り曲げられ、第1の表面300から外側に延びる。下側リアパネル40が折り線41に沿って折り曲げられ、下側フロントパネル60が折り線51に沿って折り曲げられ、下側サイドパネル52が折り線53に沿って折り曲げられ、下側サイドパネル54が折り線55に沿って折り曲げられる。接着剤(例えば、糊又は熱シール接着剤)を、ガセットパネル204における第1の表面300(例えば、外表面)において若しくは下側サイドパネル52、54における第1の表面の一部において塗布する又は別様に活性化することができ、そして、ガセット230、240、250、260を折り曲げる及び接着剤によって適所に固定することができ、トレイ9を形成する。ガセットがそれらのそれぞれのサイドパネルからそれらのそれぞれのフロントパネル又はリアパネルまで連続しているため、この実施形態は、糊タブが切れ目線(例えばスリット)に沿ってサイドパネルから分離される図1の実施形態よりも良好なシールを形成することができる。
ガセット200、210、220、230、240、250、260、270は、ガセットパネル204がサイドパネル22、24、52、54に接着される(例えば、糊付けされるか又は熱シールされる)ように折り曲げられるものとして上記に概示及び概説されている。しかし、他の実施形態では、ガセットは、ガセットパネル202が、ガセットパネル202における第2の表面において、若しくはフロントパネル及びリアパネルの対応部分において塗布される又は別様に活性化する接着剤(例えば、糊又は熱シール)によってフロントパネル10、60若しくはリアパネル30、40に接着するように、構成できることに留意されたい。さらに、別の実施形態では、ガセットパネル202、204は、ガセットがカートンの内側に位置決めされるように内側に折り曲げることができる。したがって、接着剤(例えば、糊又は熱シール)を、ガセットパネル202、204のうちの1つにおける第2の表面において、及び/又は対応するサイドパネル22、24、52、54、フロントパネル10、60又はリアパネル30、40において塗布する又は別様に活性化することができる。
カートン1、1’を形成している間の任意の適した時点において、フランジパネル100、122、124、152、154、160を、折り線101、123、125、153、155、161をそれぞれ中心として外側に(例えば、カートンの内側から離れて)折り曲げることができる。
蓋7及びトレイ9は、形成されると、接続する折り線31に沿って互いの側に関節接続するか、ヒンジ接続するか、又は折り曲げることができる。蓋7及びトレイ9が線31に沿ってヒンジ接続して最初にカートンを閉じることができるか、又は所望に応じて再びヒンジ接続してカートンを再び閉じることができる。線31は、折り曲げられると線31の領域及び線31の周囲に逃げを与えてカートンの(例えば、蓋7及びトレイ9が互いに対して開閉することに抗する)抵抗(fight back)を排除する、切れ目の入った折り目又は複数の折り線として形成することができる。さらに、所望であれば、蓋7及びトレイ9を、別個の部分を形成する(一方の部分をボトムトレイ又は断熱表面としての使用に利用可能にすることを可能にするか、又は食品、調味料等のための別個のトレイを提供することを可能にする等の更なる使用利点を提供する)ために、線31に沿って分離できる。すなわち、折り線31(又はその1つ若しくは複数の部分)は任意選択的に引き裂き線とすることができる。代替的に、折り線31は切れ目線(例えば、スリット)であってもよく、互いに接続される(例えば、ともにシールされる)フランジパネルが、下側リアパネル40及び下側フロントパネル60にそれぞれ折り曲げ可能に接続することができる。
蓋7及びトレイ9は、線31に沿って折り曲げられると、図5に示されているような閉形態に配置されることができ、結果として得られるカートン内に食品を収容する。第2の実施形態のカートン1’が図5に示されているが、第1の実施形態のカートン1もまた、閉形態に構成可能である。閉形態では、対向するフランジパネル、例えば、100及び160と、122及び124と、152及び154とが、トレイ及び蓋から外側に突出して互いに重なり、位置合わせすることができる。したがって、蓋7が、複数の重なり合うフランジ対100及び160と、122及び124と、152及び154とが画定されるように閉形態になる際に、蓋フランジ100、122、124をトレイフランジ160、152、154と位置合わせすることができる。図5に更に示されているように、重なり合うフランジ対100及び160と、122及び124と、152及び154とのそれぞれが、重なり合うフランジ対のうちの別のものに隣接して終端する。重なり合うフランジ対100及び160と、122及び124と、152及び154とは熱シールされる又は別様に接着され、及び/又は一緒に固定されることができ、カートンの外側の空気とカートンの内部にある食品との間のバリア又はシールを形成する及び/又は異物混入の証拠を提供するように機能する。より詳細な例として、フランジ対100及び160と、122及び124と、152及び154とのそれぞれについて、互いに面する対向する表面のうちの一方又は双方は、ブランク5、5’が最初に製造されたとき又はその後の任意の適した時点等において、ホットメルト接着剤で予め少なくとも部分的にコーティングしておくことができる。その後、重なり合うフランジ対100及び160と、122及び124と、152及び154とが、各重なり合う対に対して画定されると、それらのフランジを同時にともにプレスし、熱ゴテによって又は任意の他の適した方法等で加熱することができ、それによって、ホットメルト接着剤が活性化し、その後、冷却し、それぞれのフランジをともに接着する。カートン1、1’は、本開示から逸脱しない限り、他の代替的な方法及びステップによって形成し、閉じ、及び/又は開くことができる。
ブランク5、5’は、所望に応じて任意のサイズ又は構成で提供することができ、例示的な一実施形態は、フランジパネル100とフランジパネル160との間の長さが約13.75インチ、フランジパネル122、152の周縁部分とフランジパネル124、154の周縁部分との間の幅が約7.375インチ、また、サイドパネル22、24の周縁部分とサイドパネル52,54の周縁部分との間の幅が約6.375インチであることを含む。この例では、パネル20は、折り線23、25間の幅が3.625インチであり、サイドパネル22は、折り線23から折り線123までの幅が1.375インチであり、サイドパネル24は、折り線25から折り線125までの幅が1.375インチである。また、この例では、ボトムパネル50は、折り線53と折り線55との間の幅が3.625インチであり、サイドパネル52は、折り線53から折り線153までの幅が1.375インチであり、サイドパネル54は、折り線55から折り線155までの幅が1.375インチである。上側フロントパネル10は、折り線11と折り線101との間の長さが1.375インチであり、トップパネル20は、折り線11と折り線21との間の長さが1.375インチであり、トップリアパネル30は、折り線21と線31との間の長さが1.375インチであり、ボトムリアパネル40は、線31と折り線41との間の長さが1.375インチであり、ボトムパネル50は、折り線41と折り線51との間の長さが3.625インチであり、下側フロントパネル60は、折り線51と折り線161との間の長さが1.375インチである。フランジパネル100は、折り線101と周縁部分との間の幅が0.5インチであり、長さが4.397インチである。フランジパネル122、124、152、154、160の寸法は実質的に同様とすることができる。これらの寸法は単なる例示的な目的のために提示されており、本明細書に詳述されたブランク、カートン又はパッケージに限定するものでは決してない。上述した寸法はそれぞれ、およそのものとすることができ、±10パーセント、±20パーセント、±30パーセント及び/又は任意の他の適した±パーセント等のパーセントだけ、それぞれ変動し得る。
示されている種々の実施形態のクラムシェルカートンは、トレイ及び蓋を備える、食品を収容するパッケージを提供する上で有用である。トレイは、折り曲げられる平坦なものであるように構成され、消費又は収容の際に食品を載置するプレスマットとして使用することができる。カートンは形状が概ね矩形角柱である。
本開示によるブランクは、例えば、コート紙の板紙及び同様の材料から形成することができる。例えば、ブランクの内面及び/又は外面をクレーコートでコーティングすることができる。続いて、クレーコート上に製品、広告、価格コード、及び他の情報又は画像を印刷することができる。続いて、ブランクに印刷されている任意の情報を保護するために、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。上述の実施形態に従って、ブランクは、通常の紙よりも重く硬質であるような厚さの板紙で構成することができる。ブランクは、ボール紙、硬化紙等の他の材料、又はカートンが少なくとも概ね本明細書に記載されたように機能できるように適した特性を有する任意の他の材料で構成することもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションにおいて、1つ又は複数のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
本開示の上述の実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ及び/又は完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの構成の多様な組み合わせを含む。
一例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ及び/又は完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの構成の多様な組み合わせを含むことができる。より具体的な例としては、1つのタイプの引き裂き線は、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に接続するためにニック(例えば、材料の小さな幾らか橋状の部分)が間に画成されるように、隣接しているスリットを僅かに離間させた、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態である。ニックは、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。ニックは典型的に、引き裂き線において比較的僅かな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切れ目線であるように、ニックが引き裂き線から省かれることができるか、又は引き裂き線で引き裂かれることができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットとすることができるか、又はスリットよりも幅広にすることができる。
上記実施形態は、カートンの実施形態を組み立てる間に糊によって互いに接着される1つ又は複数のパネルを有するものとして説明されることができる。「糊」という用語は、カートンパネルを適所に固定するのに一般的に用いられるすべての態様の接着剤を包含することが意図される。
方向に関する言及(例えば、上側、下側、上方、下方、前方、後方、左、右、左側、右側、上部、下部、上、下、垂直、水平、時計回り及び反時計回り)は、本開示において理解し易くするために用いられているのであって、本開示の範囲を限定するためのものではない。したがって、本開示は包括的には、示されている或る特定の構成に関して提示されており、それらの構成に関連する方向に関する言及は単なる例として与えられている。また、本開示の範囲を考慮する上で、本開示の構成のそれぞれは、別個に、種々に組み合わせて及び部分的に組み合わせて適用可能とみなされるものとする。
本開示の上記説明は、多様な例示的な実施形態を例示及び説明する。特許請求の範囲に記載されているような本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多様な追加、変更、変形等がこれらの例示的な実施形態に対してなされることができる。上記説明に含まれているか又は添付図面に示されているすべての事項は、例示目的であって限定的な意味ではないと解釈すべきであることが意図される。さらに、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを示し、説明しているが、本開示は、多様な他の組み合わせ、変更、及び状況で用いることが可能であり、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内で変形又は変更を行うことが可能であり、上記教示に相応し、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある。さらに、各実施形態の或る特定の構成及び特徴を、選択的に置き換えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。