以下の説明において、種々の特定の詳細事項が記載される。しかしながら、本発明の実施形態はこれらの詳細事項がなくても実施できることを理解されたい。場合によっては、この説明を明瞭に理解できるように公知の回路、構造、及び技術は詳細に説明されない。当業者であれば、開示された説明でもって、必要以上の実験を行うことなく適切な機能性を実施できるであろう。
本明細書で「1つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等を参照する場合、説明された実施形態は、特定の特徴、構造、又は特性を含むことができるが、全ての実施形態は、特定の特徴、構造、又は特性を含む必要はない。更に、このような語句は、同じ実施形態を参照する必要はない。更に、実施形態に関連して特定の特徴、構造、又は特性が説明される場合、明確に説明されるか否かを問わず他の実施形態に関連してこのような特徴、構造、又は特性を達成することは当業者の知識の範囲内にあると考えられる。
以下の説明及び請求項において、用語「結合(coupled)」及び「接続(connected)」は、その派生語と共に使用できる。これらの用語は、互いに同義語として意図されていないことを理解されたい。「結合」は、直接的又は間接的に物理的又は電気的接触できる2つ又はそれ以上の要素が相互に協働又は相互に作用することを示すために使用される。「接続」は、相互に結合する2つ又はそれ以上の要素の間でコミュニケーションを形成することを示すために使用される。
電気自動車を充電する充電ステーションのホストが定義可能な料金設定のための方法及び装置が開示される。本発明の1つの実施形態において、1つ又はそれ以上の充電ステーション(及び場合によっては関連の駐車スペース)を管理(例えば、所有又はリース)する充電ステーションのホストは、充電ステーションのネットワークオペレータが提供するインタフェースを用いて、充電ステーションのネットワークサーバを介して1つ又はそれ以上の充電ステーションについての電気自動車の充電料金を設定できる。充電ステーションは、充電ステーションのネットワークサーバ(以下「サーバ」)を用いてネットワーク接続される。充電ステーションのネットワークオペレータ(以下「ネットワークオペレータ」)は、一般にホストから離れたエンティティであり、ホストの利益のために(一般に無料で)システムの一部のネットワークを操作する。ネットワークオペレータは、一般に充電ステーションを設計してこれをホストに販売する。ある状况下において、ネットワークオペレータはホストでもある。
ホストは、ネットワークオペレータが提供するサーバ(例えば、ホストポータル)上のインタフェースを用いて充電ステーションを設定するが、充電ステーションにおける1つ又はそれ以上の電気自動車の充電料金の設定を含んでいる。インタフェースにより、ホストは、複数の異なる料金オプション及び設定値に基づいて充電ステーションの電気自動車の充電料金を柔軟に設定できる。例えば、ホストは、1つ又はそれ以上の充電ステーションに適用される充電セッションの間の、1つ又はそれ以上の充電セッション毎、充電セッションの間に経過した時間毎(又は他の時間長さ)、及び伝達エネルギ量毎(「車両から電力網」(V2G))において、電力網から消費される又は電力網に供給される)(例えば、キロワット時(kWh))の料金を規定できる。特定の実施形態において、ホストは、前記の組み合わせ(例えば、充電ステーション及び関連の駐車スペースを使用するための時間当たり5ドル+kWh当たり40セント)に基づいて、充電ステーションを使用する(及び/又は、関連するスペースに駐車する)料金を設定できる。「車両から電力網」(V2G)環境において、総コストは正味のエネルギ伝達に基づくことができ、電気自動車の運転者はホストが設定した料金に応じて計上するか又は引き落とされることになる。本明細書で使用する場合、充電セッションは、限定された期間であり(ホストポータル150を使用するホストが設定できる)、電気自動車と充電ステーションとの間でエネルギが伝達される。
また、ホストは、インタフェースを使用して、1つ又はそれ以上の充電ステーションに関する時間及び/又はデータに依存した料金を設定できる(例えば、昼間の充電は夜間の充電とは異なる料金とすることができ、週日の充電は週末の充電とは異なる料金とすることができ、休日の充電は平日とは異なる料金とすることができる)。また、ホストは、1つ又はそれ以上の充電ステーションに関して、インタフェースを使用して種々の電気自動車の運転者に関する料金を設定できる(例えば、ある電気自動車の運転者は支払を免除され、ある電気自動車の運転者は追加料金の支払を要求され、ある電気自動車の運転者は割引料金で支払うことができる)。また、ホストは、インタフェースを使用して、充電ステーションが開放モード(例えば、あらゆる電気自動車の運転者がアクセスできる)又は制限モード(例えば、特定の電気自動車の運転者だけがアクセスできる)のうちのいずれで営業すべきか、及び/又はいつ営業すべきかを規定できる。また、ホストは、インタフェースを使用して種々の充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部に関して異なる料金を設定できる(例えば、SAE J1772コネクタを備える取り付け式充電コード、NEMA(全国電機製造業者協会)規格5−15、5−20、14−50、又は他の規格(例えば、BS1363、CEE7等)電源コンセント準拠等)。また、ホストは、インタフェースを使用して種々のアンペア数に関して異なる料金を設定できる。例えば、ホストは、インタフェースを使用して高いアンペア数(例えば、60アンペア)を引き込む電気自動車に対して、低いアンペア数(例えば、30アンペア)を引き込む他の電気自動車よりも高い料金を設定できる。
また、ホストは、インタフェースを使用して、前述の1つ又はそれ以上のものを組み合わせて、充電ステーションに関して柔軟に料金スキームを設定できる。
1つの実施形態において、ホストが1つ又はそれ以上の充電ステーションで電気自動車を充電する料金を設定した後に、サーバは、充電ステーションに料金を伝送する。充電ステーションは料金を読み取って、潜在顧客に対する電気自動車を充電する適切な料金を表示できる。
図1は、本発明の1つの実施形態による、例示的な電気自動車充電ステーションネットワークを示す。ホスト105は、充電ステーション110A−110Nを所有し、ホスト115は充電ステーション120A−120Lを所有する。ホスト105及び115の各々は、法人、公益企業、政府機関、アパート/マンション所有者、又は充電ステーションを管理する(例えば、所有又はリーズで)他のエンティティとすることができる。充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、充電ステーションのネットワークサーバ(以下「サーバ」)140に結合される。サーバ140は、ネットワークオペレータ(図示せず)が所有して及び管理するが、ホスト105及び115の少なくとも1つとは異なるエンティティである。一般に、ネットワークオペレータは、充電ステーション110A−110N及び120A−120Lを設計して販売する。
充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、電気自動車に対する充電サービスを提供する。つまり、電気自動車は充電ステーション110A−110N及び120A−120Lを使用して充電できる。特定の実施形態において、いくつかの充電ステーションは、ホストが決定した充電セッションの料金で電気自動車の運転者が充電セッション毎の充電サービスへの支払を行うことができるよう、ホストによって設定される。別の実施形態において、いくつかの充電ステーションは、ホストが決定した充電セッションの料金で電気自動車の運転者が充電セッションの期間(時間)に基づいて充電サービスへの支払を行うことができるよう、ホストによって設定される。別の実施形態において、いくつかの充電ステーションは、ホストが決定した充電セッションの料金で電気自動車の運転者が充電セッションの間に伝達されたエネルギ量(例えば、キロワット時(kWh))に基づいて充電サービスへの支払を行うことができるよう、ホストによって設定される。更に別の実施形態において、いくつかの充電ステーションは、電気自動車の運転者が2つ又はそれ以上の上記(セッション毎の支払、時間毎の支払、伝達エネルギ量毎の支払)から選択できるように、ホストによって設定される。一般に、充電セッションの長さは、電気自動車がその時間で完全に充電できる長さに設定される。充電セッションが設定時間を超える場合には、新しい充電セッションを生成して電気自動車の運転者に課金できることを理解されたい。
充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは公共の場所又は私的な場所に配置でき、ホスト105及び115は、それぞれ時刻及び/又は日付に応じて変わり得る制限モード(特定の電気自動車の運転者だけが利用できる)又は開放モード(全ての電気自動車の運転者が利用できる)で営業できるように設定できる。例えば、いくつかの充電ステーションは、日中(例えば、平日)の間は制限モードで、夕方及び夜間は開放モードで営業するように又はその逆に設定できる。1つの実施形態において、制限モードで営業する充電ステーションは識別子の制限リストを含み(例えば、ホワイトリスト)、その時間に充電ステーションを利用できる電気自動車の運転者を識別するようになっている。
充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、種々の充電ポイント接続部を含むことができる。例えば、いくつかの充電ステーションは、電気自動車を充電するためのSAE J 1772コネクタを備える取り付け式充電コードを含むことができるが、他の充電ステーションは、標準電源コンセントを含むことができる(例えば、NEMA (全国電機製造業者協会)規格5−15、5−20、14−50、又は他の規格(例えば、BS1363、CEE7等)に適合し、種々の電圧で作動できる(例えば、120V、240V、230V等))。更に別の充電ステーションは、電気自動車を充電するための取り付け式充電コード及び電源コンセントの両方を含むことができる(時として同時に)。
一般に、電気自動車の運転者は、特定の充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部を使用するための認証が必要である。認証要件は、充電ステーションの構成に応じて異なる場合がある。例えば、充電ステーションが開放モード(全ての電気自動車の運転者が利用できる)で営業している場合、認証は、充電サービスへの支払いが適切に認証されていることの保証を含むことができる(例えば、有効なクレジットカード、十分な与信の有効な前払いアカウント、有効な契約等を用いて)。別の実施例として、充電ステーションが制限モードで営業している場合、認証は、電気自動車の運転者及び/又は電気自動車が充電ステーションを利用できるか否かの決定、及び充電サービスに対する支払いが適切に認証されていることの保証も含むことができる。例えば、以下「アクセス識別子」と呼ぶ、電気自動車の運転者に関連する識別子(又は一部の識別子)(例えば、電気自動車の運転者に関連するRFIDタグ、ユーザネーム/パスワード、電子メールアドレス、電話番号、住所、クレジットカード番号、アカウント番号、PIN(個人識別番号)、又は電気自動車の運転者に関連する任意の他の識別情報)又は電気自動車(例えば、VIN(車両識別番号))は、アクセスが許可された識別子リスト(例えば、ホワイトリスト識別子)に照らして及び/又はアクセスが許可されていない識別子リスト(例えば、ブラックリスト識別子)に照らしてチェックできる。更に、支払い認証は、クレジットカードが有効か否か、識別子に関連する前払いアカウントが充電サービスに関して十分な与信があるか否か、識別子に関連する契約が存続しているか否か等の決定を含むことができる。
アクセス識別子は、充電ステーションのタイプに基づいて様々に表すことができる。例えば、アクセス識別子がRFIDタグの場合、電気自動車の運転者は、充電ステーション(又は充電ステーションに伴う支払いステーション)のRFID読み取り装置の近くでRFID使用可能デバイスを通す/振ることで、アクセス識別子を示して充電セッションを要求することができる。別の実施例として、アクセス識別子が電気自動車自体に関連する場合(例えば、車両のVIN)、アクセス識別子は、車両から(例えば、PLC(電力線通信を介して)充電ステーションに伝えることができる。
充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、それぞれWAN(広域網)リンク170及び175を通してサーバ140と通信する。例えば、充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、認証要求/応答メッセージをサーバ140と交換し、充電セッションデータをサーバ140へ送信し、更にそれぞれリンク170及び175経由でサーバ140から料金を受信することができる。リンク170及び175は、セルラーリンク(例えば、CDMA、GPRS等)、WiFiインターネット接続、Plain Old Telephone Service(POTS)、専用線等とすることができる。図1には示されていないが、特定の実施形態において、1つ又はそれ以上の充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、サーバ140と直接的に通信する必要はなく、充電ステーション110A−110N及び120A−120Lの1つとすることができるゲートウェイデバイス経由で間接的に通信できる。
一般に、サーバ140は、充電ステーション110A−110N及び120A−120Lに関する認証及び課金手続きを行う。1つの実施形態において、充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、電気自動車の運転者を認証する場合に認証要求をサーバ140へ送信する。認証要求は、1つ又はそれ以上の充電ステーション識別子(充電ステーションを独自に識別する)及び充電ステーションへのアクセスを開始する場合に電気自動車の運転者が示すアクセス識別子を含む。サーバ140は、アクセス識別子が充電ステーションの利用を認められているか否かを決定するが、これは時刻及び/又は日付に依存する場合もある。アクセス識別子が認められており支払いが要求される場合、サーバ140は支払い認証手続きを行い、適切な支払い信用照明情報が示されているか否か(例えば、クレジットカードが承認されたか否か、アクセス識別子に関連する前払いアカウントに十分な与信があるか否か、アクセス識別子に関連する有効な契約があるか否か等)を決定するようになっている。サーバ140は、充電ステーションの使用を許可するか又は許可しないかの認証応答を充電ステーションに返信する。
充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、認証が成功裏に完了するまで通電されない場合がある。例えば、充電ステーションは、電気自動車を充電するために利用できる電流を制御すると共に認証が成功裏に完了するまで充電を許可しない電流制御デバイスを含むことができる。
いくつかの充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、電気自動車の運転者の充電ステーションの利用を可能にする必須条件として行われる認証手続きを必要としない場合もある。例えば、いくつかの充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、開放モード(全ての電気自動車の運転者が利用可能)で営業して、無料充電(支払い不要)ができる又は充電セッション終了後に支払いを行うことができるように設定できる。
特定の実施形態において、ホスト105及び115がそれぞれ充電ステーション110A−110N及び120A−120Lを使用する料金を規定するので、商取引は、電気自動車の運転者とホスト105及び115との間である。例えば、ホスト105及び115は、各々の充電サービス契約プランを電気自動車の運転者に販売する。商取引は電気自動車の運転者とホストとの間であるが、サーバ140は、ホスト105及び115の代わりに課金機能を提供できる。例えば、サーバ140は、充電サービスに関する複数の支払い方法(例えば、普通のクレジットカード、RFIDクレジットカード、プリペイドカード、又は他の支払い方法)を承認して処理するサービスを提供できる。従って、サーバ140はホストのアカウントに与信又は課金することができる。
一般に、充電ステーション110A−110N及び120A−120Lは、充電セッションの間又は完了後に精算又は課金のためにサーバ140へ充電セッションデータを送信する。充電セッションデータは、1つ又はそれ以上の充電ステーション識別子、充電接続部タイプ、充電セッションのアクセス識別子、充電セッション開始時間、充電セッション停止時間、及び充電セッション時に電気自動車の運転者の電気自動車が消費したエネルギ量(特定の電力量がV2G環境で電力網へ伝達された場合には正味量とすることができる)を含むことができる。また、精算及び課金は、充電セッションの完了前に(つまり、エネルギが電気自動車で消費される前に)行うことができる。例えば、電気自動車の運転者が前払いアカウントを使用してセッション毎に支払っている場合、総コストは(ホストが規定した料金に基づく)、前払いアカウントから差し引いて(例えば、車両運転者のアカウントから引き落とす)、ホストのアカウント(又は少なくとも所定のエネルギ量が伝達されるまで他の保有アカウント)に入金できる。他の実施例として、電気自動車の運転者が前払いアカウントを使用して時間毎に支払っている場合、総コストは(ホストが規定した料金及び充電セッションの期間に基づく)、この前払いアカウントから差し引いてホストのアカウント(又は少なくとも所定のエネルギ量が伝達されるまで他の保有アカウント)に入金できる。
サーバ140は、インターネット又は他のネットワーク接続を経由してホスト105及び115にアクセス可能なホストポータル150を含む。1つの実施形態において、ホストポータル150は、ウェブブラウザを介してアクセスされるウェブサイトであるが、他の実施形態において、ホストポータル150はコマンドラインインタフェース又は他のインタフェースを介してアクセスされる。ホストポータル150により、ホスト105及び115は、充電ステーションを設定して、それぞれ充電ステーション110A−110N及び120A−120Lの各々の定義、電気自動車の充電サービスに関する料金設定、を含む他の機能を実行できる。
1つの実施形態において、ホストポータル150により、ホスト105及び115は、充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部の各々に関する、充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部で可能な充電支払いオプションを設定できる(例えば、充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部が、充電セッションベース毎に基づいて、充電セッション時の経過時間に基づいて、充電セッション時の伝達エネルギ量に基づいて、又はこれらの任意の組み合わせに基づいて支払いを承認できるか否か)。
ホストポータル150により、ホスト105及び115は、充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部の各々に関する、1つ又はそれ以上の充電セッション毎の料金、充電セッション時の経過時間毎の料金(例えば、単位分当たり、単位時間当たり)、及び充電セッション時の伝達エネルギ量毎の料金(例えば、キロワット時(kWh)当たり)を決定できる。ホストポータル150により、これらの料金は、時刻及び/又は日付に基づいて様々に設定できる。更に、ホストポータル150により、これらの料金は、支払い方法に基づいて様々に設定できる(例えば、クレジットカードでの支払は、プリペイドカードによる支払よりも割高である)。
特定の実施形態において、ホストポータル150により、ホスト105から115は、これらの充電ステーションで対応できる支払い方法を設定できる(例えば、普通のクレジットカード、非接触式クレジットカード、前払いアカウント、スマートカード、現金、近距離通信等)。これは、時刻、日付、電気自動車の運転者の識別情報、充電ポイント接続方式、及び充電セッション支払い方法(例えば、セッション毎、時間毎、エネルギ量毎の1つ又はそれ以上)の1つ又はそれ以上に基づくことができる。
1つの実施形態において、ホストポータル150により、ホスト105及び115は、充電ステーションを使用する車両運転者の識別情報に基づいて異なる料金を設定できる(時刻及び/又は日付で異なることもできる)。例えば、ホストが提供する充電サービスの会員である電気自動車の運転者は、ホストの充電ステーションの1つを使用する充電に関して少額を支払うことになるが、充電サービスの会員でない電気自動車の運転者は、これらの充電ステーションを使用して充電する場合は追加料金を支払う必要がある。別の実施例として、保有電気自動車を管理するホスト(例えば、自治体)は、公共充電(保有車両の一部ではない電気自動車の運転者)に関する料金セットを設定でき、保有車両の電気自動車の運転者に適用できる保有車両の充電用の別の料金セットを設定できる。
また、1つの実施形態において、ホストポータル150により、ホスト105及び115は特定の電気自動車の運転者の支払いを免除できる。これも同様に時刻及び/又は日付に基づくことができ、充電ステーション及び/又は充電ステーションの充電ポイント接続部に特有である。例えば、就業時間中、ホストはサービスに対する従業員の支払を免除できるが(他の人はサービスに対して支払いを行う必要があるが)、就業時間以外では、ホストは各々の車両運転者に充電サービスに対する支払を要求することができる。
特定の実施形態において、ストポータル150により、ホストは、充電ステーションの各々に関して、充電ステーションの制限状態を指定することができる(例えば、充電ステーションが制限モードに又は開放モードにあるべきか、及び/又は充電ステーションが制限モード又は開放モードになるべきか)。更に、ホストポータル150により、ホストは、これらの充電ステーション及び/又はこれらの充電ステーションの充電ポイント接続部の各々に関して、制限モード時に充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部を使用できる(例えば、ホワイトリスト)及び/又は制限モード時に充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部を使用できない(例えば、ブラックリスト)、1人又はそれ以上の車両運転者を指定できる。これらのリストは適切な充電ステーションに送信できるか又はサーバ140に保持できる。特定の実施形態において、ホストポータル150により、ホストは、制限モードでは充電ステーションを利用できない電気自動車の運転者が充電ステーションを利用できるように、追加料金(プレミアム料金)を規定できる。
前述のように、ホスト105及び115は、ホストが定義可能な料金を設定する場合にサーバ140のホストポータル150を使用できる。ホストポータル150に加えて、サーバ140は追加のポータルを含むこともできる。例えば、図2には例示的なサーバ140のポータルを示されており、ホストポータル150及び電気自動車の運転者ポータル260が含まれている。図2に示すように、ホストポータル150は、ホスト登録インタフェース220、ホスト定義可能料金設定インタフェース230、ホスト課金インタフェース240、及び充電ステーション状態インタフェース250を含む。図1又は図2には示されていないが、サーバ140は、データベース(又は遠隔データベースにアクセス)又は充電ステーションコンフィギュレーションデータ、充電セッションデータ、ホストアカウント情報、電気自動車の運転者のアカウント情報、及び他の情報を記憶する他の記憶機構を含むことを理解されたい。
ホスト登録インタフェース220により、ホストは、サービスをサーバ140に登録でるが、充電ステーションをサーバ140に登録することも含んでいる。例えば、ホスト登録インタフェース220により、ホストは、連絡先(例えば、名前、会社、住所、電子メールアドレス、電話番号、充電ステーション番号等)を提供できる。図示されていないが、ホストポータルは、一般に登録時に規定される(例えば、ユーザネーム/パスワード等)適切な信用照明情報を有するホストに制限されることを理解されたい。特定の実施形態において、第三者機関はホストの代わりにステーションを登録できる。このような第三者機関は、インストーラポータルにアクセスするインストーラ、又はネットワークオペレータポータルにアクセスするネットワークオペレータを含むことができる。
ホスト課金モジュール240により、ホストは、課金情報(例えば、充電ステーションの各々を介して伝達されたエネルギ、所定期間にわたって各々の充電ステーションによって電力網から伝達されたエネルギの総量、所定期間にわたって各々の充電ステーションによって電力網へ伝達された総電力、勘定残高、支払い、請求等)を受信できる。
充電ステーション状態モジュール250により、ホストは、充電ステーションの各々の充電状態(例えば、現在の状態(充電、使用可能、使用不能)、充電ステーションの利用率レポート、充電ステーションの各々のエネルギ使用量レポート等)を見ることができる。
ホストは、充電ステーションにサービスを登録した後で、充電ステーションの特定の設定及び初期設定を構成することができる(例えば、充電ステーションの料金明細を規定する)。ホストは、充電ステーションに名前及び他の固有識別情報を割り当てることができる。また、ホストは、一般に同じコンフィギュレーションをもつことになる(例えば、同じ料金規定、同じ制限状態等)充電ステーショングループを作成することができる。図示されていないが、サーバ140上の(又はサーバ140が遠隔アクセスできる)データベースは、各々のホストの充電ステーションリスト(例えば、充電ステーション番号による)を更新することができる。
ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、ホスト105及び115は、それぞれの充電ステーション110A−110N及び120A−120L及び/又は充電ステーション接続部の各々に関して、充電ステーション及び/又は充電ステーション接続部を利用した電気自動車の充電に対する料金を規定することができる。前述のように、ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、ホストは、充電ステーションを利用した充電サービスに関する料金を柔軟に規定できる。従って、ホスト定義可能料金設定インタフェース230は、ホストが設定可能な異なる料金オプションを提供できる。例えば、各々の充電ステーション及び/又は充電ステーション接続部に関して、ホストは、各々の充電セッションに対する料金、充電時間毎の料金、及び伝達されたエネルギ量(例えば、kWh)毎の料金を設定できる。また、ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、ホストは、時刻及び/又は日付に基づいて異なる料金を設定できる。また、ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、ホストは、異なる電気自動車の運転者に関して異なる料金を設定できる。
ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、各々のホストは、充電ステーションに関する料金規定を作成又は変更するために1つ又はそれ以上の充電ステーションを選択できる。充電ステーションに適用される料金規定は、充電ステーションが使用する充電セッションのコストの計算方法を決める。この選択は、実施形態において様々に行うことができる。例えば、1つの実施形態において、ホストは、設定される場合には充電ステーショングループを含むことができる、料金を規定するために選択できる充電ステーションのリストが提示される。別の実施形態において、ホストは、1つ又はそれ以上の充電ステーションの充電ステーション番号又は他の識別子を入力して充電ステーションの料金規定を作成又は変更することができる。別の実施形態において、ホスト定義可能料金設定インタフェース230は、料金規定を設定するために、ホストが1つ又はそれ以上の充電ステーションをグラフで見るか又は選択することができる対話型マップモジュールを含む又は使用することができる。
ホスト定義可能料金設定インタフェース230は、時刻及び/又は日付に基づいて異なる料金を規定する場合はスケジュール管理モジュールを含む又は使用することができる。1つの実施形態において、スケジュール管理モジュールは、各々の充電ステーションの使用履歴を示す履歴データに結合される。ホストは、この履歴データを使用して高需要及び低需要期間及びそれに応じた設定料金を決定することができる(例えば、ホストは、高需要期間には料金を上げ、低需要期間には料金を下げることができる)。
また、ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、ホストは、1つ又はそれ以上のホストの充電ステーションに関する料金をグローバルに変更できる。例えば、ホストは、充電ステーション又は選択された充電ステーショングループに関する1つ又はそれ以上の料金をグローバルに上下させることができる。
1つの実施形態において、ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、ホストは、1つ又はそれ以上の充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部の料金を設定するために一度規定して使用することができる料金テンプレートを作成することができる(ホストが将来購入する充電ステーションを含む)。種々の状况に応じて種々の料金テンプレートを作成できる(例えば、無料充電用テンプレート、個人充電用テンプレート、昼間充電用テンプレート、夜間充電用テンプレート等)。
1つの実施形態において、ホスト定義可能料金設定インタフェース230により、料金は、ホストに対する電力コストに対する動的な割合として規定できるので(例えば、ホストに対する電力コストの10パーセント)、充電ステーションに対する電力コストが増大/低減する場合、充電ステーション上の電気気自動車の充電料金は、これに対応して増大/減少することができる。
充電ステーションの充電サービスに関する料金設定後、ホスト定義可能料金設定インタフェース230は、その充電ステーション用の対応する料金規定を作成する。料金規定は、適切な充電ステーションに送信される。
図3は、1つの実施形態による、電気自動車充電ステーションのホストが定義可能な料金設定の例示的な作動を示すフローチャートである。図3は、以下に図1の例示的な実施形態を参照して説明するが、図3に示す作動は、図1を参照して説明する以外の実施形態で実施でき、図1を参照して説明する実施形態は、図3を参照して説明するものとは別の作動で実施できることを理解されたい。
ブロック310において、ホストポータル150は、ホストから選択内容を受信して1つ又はそれ以上のホストの充電ステーションを介して提供される電気自動車の充電サービスに関する料金を定義又は編集することができる。例示的に、ホストは、電気自動車の充電サービスに関する料金を定義又は編集するために、ホストポータル150の一部にアクセスする。次にブロック310からブロック315に進む。
ブロック315において、ホストポータル150は1つ又はそれ以上の入力制御セットを与え、各ホストが、該ホストに属する1つ又はそれ以上の充電ステーションでの電気自動車の充電に関する1つ又はそれ以上の料金規定を定義できるようになっている。例えば、入力制御は、料金制御を含むことができる(例えば、充電セッション毎の料金を設定する料金フィールド、充電セッション時に経過した時間毎(例えば、毎時)の料金を設定する料金フィールド、及び充電セッション時に伝達されたエネルギ量毎(例えば、kWh)の金を設定する料金フィールド)。前述のように、料金は更に時刻及び/又は日付に基づいて決めることができる。従って、料金制御に加えて、特定の実施形態において、ホストに与えられる入力制御は、ホストがその料金を適用する予定の期間を設定できる時刻入力フィールド、及び/又はホストがその料金を適用する予定の日/日付を設定できる日/日付フィールド(例えば、週日、週末、休日、特別な日及び時間等)を含むことができる。更に、ホストは、充電セッション要求時に(電気自動車の運転者によって)提示された識別子に基づいて料金を決めることができる。従って、特定の実施形態において、入力制御は、ホストが特定の料金(及び可能性のある時刻及び/又は日付制限)が適用可能な1つ又はそれ以上の識別子を提供できる、アクセス識別子制御を含むこともできる。例えば、保有電気自動車を制御するホスト(例えば、自治体)は、公共充電用の料金セットを定義すること(保有車両ではない電気自動車の運転者)、及び保有電気自動車の運転者に適用可能な保有車両の充電用の別の料金セットを定義することができる。更に、ホストは、充電ポイント接続部のタイプに基づいた充電サービスの料金を定義できる。例えば、ホストは別の充電ポイント接続部に関して別の料金を定義できる。従って、特定の実施形態において、入力制御は、充電ポイント接続部の入力制御を含むこともでき、ホストは、異なる充電ポイント接続部の料金を定義できる。
次にブロック315からブロック320に進み、ホストポータル150は入力制御を介してホストからの入力を受信するが、この入力は、ホストに属する1つ又はそれ以上の充電ステーションに関する料金規定を決める。最低限、この入力は、1つ又はそれ以上の充電ステーションに適用されることになる電気自動車の充電サービスの料金を含む。しかしながら、この入力は、種々の充電ステーションに適用されることになる複数の料金を含むこともできる。また、この入力は、1つ又はそれ以上の充電ステーションに適用可能な充電セッションの支払い方法(例えば、充電セッション毎、充電セッション時の経過時間毎(例えば、毎時)、充電セッション時に消費されたエネルギ量毎等)に基づく1つ又はそれ以上の料金を含むことができる。また、この入力は、特定の料金を1つ又はそれ以上の充電ステーションに対して適用できる時刻及び/又は日付を示すことができる。また、この入力は、1つ又はそれ以上の充電ステーションに関して、特定のアクセス識別子に対して(及び更に時刻及び/又は日付に基づいて)1つ又はそれ以上の料金を示すことができる。また、この入力は、1つ又はそれ以上の充電ポイント接続部に対して1つ又はそれ以上の料金を示すことができる。前記は入力の実施例であり、ホストは異なる形式の入力を柔軟に組み合わせて電気自動車の充電サービスの料金を設定できることを理解されたい。
次に、ブロック325に進み、ホストポータル150は、1つ又はそれ以上の充電ステーションに関する入力によってホストが定める料金規定を適用するので、これらの充電ステーションを使用する充電セッションのコストはホストが定義する料金規定に基づいて計算される。例えば、サーバは、充電ステーションの充電セッションに関する課金を行う場合に定義された料金規定を使用する。
1つの実施形態において、定義された料金規定は、適切な充電ステーションに送信される。例えば、図1を参照すると、ホスト105が充電ステーション110Aを介して提供された電気自動車の充電サービスの料金を定義する場合、サーバ140は、充電ステーション110Aに料金を送信できる。充電ステーションは潜在顧客に料金を表示できる。
特定の実施形態において、料金規定は、時間ベース料金プロファイル及びアクセスリストに基づいて作ることができる。1つの実施形態において、ホストは、ホスト定義可能料金設定インタフェース230を用いて、1つ又はそれ以上の時間ベース料金プロファイルを生成及び/又は変更し、1つ又はそれ以上のアクセスリストを生成及び/又は変更、1つ又はそれ以上の料金規定を作成及び/又は変更(時間ベース料金プロファイル及びアクセスリストを使用して)、及び選択された充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部に料金規定を適用する。
図4は、1つの実施形態における、サーバ140の例示的なホスト定義可能料金設定インタフェースの機能性を示すブロック図である。図4に示すように、ホスト定義可能料金設定インタフェース230は、ホストポータル150を介して料金規定を設定する機能をホストに提供する場合、ホスト定義可能料金設定モジュール410を使用する。ホスト定義可能料金設定モジュール410は、時間ベース料金プロファイルモジュール420、アクセスリストモジュール425、料金規定モジュール430、及び料金規定適用モジュール435を含む。
時間ベース料金プロファイルモジュール420は、ホスト入力に基づいて時間ベース料金プロファイル記憶装置450に記憶される時間ベースのプロファイルを作成及び/又は変更する。時間ベース料金プロファイルは、1つ又はそれ以上の期間(例えば、週日、平日の夜、週末、休日、常時、特別な時間及び/又は日付範囲)に関する1つ又はそれ以上の料金を定義する。各々の時間ベース料金プロファイルは、1つ又はそれ以上の時間ベースの料金レコードを含むことができる。各々の時間ベースの料金レコードは、料金が適用されることになる日時を含む特定された期間に関して、単一の充電セッションの支払い方法(セッション毎、時間毎、伝達されたエネルギ量毎、又はこれらの組み合わせ(例えば、10ドル/時間プラス40セント/kWh))に対して単一の料金を含む。図5は、ホストからの入力に基づく時間ベースのプロファイルの規定のための例示的な作動を示すフローチャートである。図5は、以下に図4及び9の例示的な実施形態を参照して説明するが、図5に示す作動は、図4及び9を参照して説明する以外の実施形態で実施でき、図4及び9を参照して説明する実施形態は、図5を参照して説明するものとは別の作動で実施できることを理解されたい。図9は、ホストポータル150の例示的なホストが定義可能な料金設定部230を示し、これによりホストは、時間ベース料金プロファイルを作成及び/又は変更することができる。
図5を参照するとブロック515において、ホストは、ホスト定義可能料金設定インタフェース230を用いて時間ベースのプロファイルを作成することを選択する。図9に関して、ホストは、時間ベース料金プロファイルタブ905を選択しており、これによりホストに対して複数のオプションが表示される。次に、ブロック515から520に進み、ホストは、時間ベースのプロファイル名前フィールド910に時間ベースプロファイルの名前を入力する。時間ベースのプロファイル名は、時間ベース料金プロファイルをすぐに特定できるようにホストが使用する。例えば、既存のプロファイルはテーブル950においてユーザに表示される。特定の実施形態において、時間ベース料金プロファイル名は随意的であり、又はホストが提供しない場合はデフォルト名が使用される。
次にブロック520からブロック525に進み、ホストは、料金設定値及び属性をホスト定義可能料金設定インタフェース230に入力して、1つ又はそれ以上の期間に関する1つ又はそれ以上の料金を含む、時間ベース料金プロファイルに関する1つ又はそれ以上の時間ベースの料金レコードを作成するようになっている。ホスト定義可能料金設定インタフェース230はホストの選択及び設定のための種々の異なるオプションを示す。充電セッション支払いタイプフィールド915により、ホストは、複数の充電セッション支払いタイプの間で選択を行い、例えば、消費エネルギ量(例えば、kWh)毎、時間毎(例えば、毎時)、充電セッション毎の料金を設定できる。日付フィールド920により、ホストは料金が適用される予定の日付を選択できる(例えば、毎日、週日、週末、休日、又は特別な日付範囲)。持続時間フィールド925により、ホストは、料金が適用される予定の期間を選択できる。ポートフィールド930により、ホストは、料金が適用される予定のポート(充電ポイント接続部)を選択できる。料金フィールド935によりホストは料金を設定でき、優先フィールド940により、ホストは作成される時間ベースの料金レコードの優先順位を設定できる。優先順位の高い時間ベースの料金レコードは、低い優先順位の料金レコードよりも優先される(例えば、充電セッションのコスト計算時)。
次に、ブロック525からブロック530に進み、ホスト定義可能料金設定インタフェース230はホストから入力を受信して、ホストからの名前及び料金設定値及び属性入力に基づいて、時間ベースのプロファイルを作成するようになっている。例えば、ホストは、送信ボタン945を選択する。次に、ブロック535に進み、時間ベース料金プロファイルモジュール420は、ホスト入力に基づいて時間ベースのプロファイルを作成して、時間ベースのプロファイルを時間ベースのプロファイル記憶装置450に記憶する。図5及び9は時間ベース料金プロファイルの作成を示すが、ホスト定義可能料金設定インタフェース230(又は同様のインタフェース)は既存の時間ベース料金プロファイルを変更するために利用できることを理解されたい。
図9に示すように、2つの時間ベース料金プロファイル、つまりパブリック料金の時間ベース料金プロファイル及びフリート料金の時間ベースプロファイルが存在する。パブリック料金の時間ベース料金プロファイルは、2つの時間ベースの料金レコード、つまり週日の8:00から16:00に適用されて料金が$10/時間である優先順位の高いレコードと、終日全ての時間に適用されて料金が拒否される優先順位の低いレコードとが存在する。従って、パブリック料金の時間ベース料金プロファイルは、週末又は週日の00:00−07:59及び16:01−23:59には充電できない。フリート料金の時間ベースプロファイルは、単一の時間ベースの料金レコードを含み、終日全ての時間に適用されて料金は無料である。
アクセスリストモジュール425は、ホスト入力に基づいて、アクセスリスト記憶装置455に記憶されるアクセスリストを作成及び/又は変更する。アクセスリストは、誰が特定の充電ステーション又は充電ステーション接続部を利用できるかを定義する。各々のアクセスリストは、充電ステーションを使用できるアクセス識別子の識別子(又は、識別子サブセット及び/又はワイルドカードの使用)を含むこと、又は充電ステーションを使用できないアクセス識別子の識別子(又は、識別子サブセット及び/又はワイルドカードの使用)を含むことができる。以下に料金規定モジュールを参照して詳細に説明するように、ホストは、アクセスリストを時間ベース料金プロファイルに関連付けできるので、時間ベース料金プロファイルは、アクセスリストに示すような識別子だけに適用される。
図6は、ホスト定義可能料金設定インタフェース230を介してホストからの入力に基づいてアクセスリストを規定するための例示的な作動を示すフローチャートである。図6は、以下に図4及び10の例示的な実施形態を参照して説明するが、図6に示す作動は、図4及び10を参照して説明する以外の実施形態で実施でき、図4及び10を参照して説明する実施形態は、図6を参照して説明するものとは別の作動で実施できることを理解されたい。図10は、ホストがアクセスリストを作成及び/又は変更することを可能にする、ホストポータル150の例示的なホスト定義可能料金設定部230を示す。
図6を参照すると、ブロック615において、ホストは、ホスト定義可能料金設定インタフェース230を用いて時間ベースのプロファイルを作成することを選択する。図10を参照すると、ホストはアクセスリストタブ1005を選択しており、これによりホストに対して複数のオプションが表示される。次に、ブロック615からブロック620に進み、ホストは、アクセスリスト名フィールド1010にアクセスリストの名前を入力する。アクセスリスト名はアクセスリストをすばやく特定する手段としてホストが使用する。例えば、既存のアクセスリストはテーブル1040においてユーザに表示される。特定の実施形態において、時間ベース料金プロファイル名は随意的であり、又はホストが提供しない場合はデフォルト名が使用される。図10に示すようにテーブル1040には2つのアクセスリストが表示される。
次に、ブロック620からブロック625に進み、ホストは、1つ又はそれ以上のアクセス識別子を入力してアクセスリストを追加するようになっている。図10を参照すると、ホストは、アクセス識別子フィールド1020に複数のアクセス識別子を入力する。アクセス識別子フィールド1020にワイルドカードを入力できることを理解されたい。例えば、アクセス識別子入力1234*は、1234で始まる全てのアクセス識別子を含むことができる。各々のアクセス識別子はRFID番号、ユーザネーム/パスワード、電子メールアドレス、電話番号、所在地住所、クレジットカード番号、アカウント番号、PIN、これらの組み合わせ、又は電気自動車の運転者又はアカウントに関連する任意の他の識別情報、又は電気自動車に関連する識別子(例えば、車両VIN)とすることができる。また、ホストは、アクセスタイプフィールド1015を用いて、アクセスリストが充電ステーションを使用できる識別子を含むかどうか(例えば、ホワイトリスト識別子)、又はアクセスリストが充電ステーションを使用できない識別子を含むかどうか(例えば、ブラックリスト識別子)を設定する。勿論、手動で入力する識別子とは異なるアクセス識別子を入力できることを理解されたい。例えば、特定の実施形態において、ホストポータル150のホスト定義可能料金設定インタフェース230は、ホストに対して識別子のファイル(例えば、カンマ区切りファイル、タブ区切りファイル、スプレッドシート等)を提示することができる。
次に、ブロック625からブロック630に進み、ホスト定義可能料金設定インタフェース230はホストからの入力を受信してホストが入力した名前及び識別子に基づいてアクセスリストを作成するようになっている。次にブロック635に進み、アクセスリストモジュール425は、ホストが入力した名前及びアクセス識別子を使用してアクセスリストを作成して、アクセスリスト記憶装置455にアクセスリストを記憶する。図6及び10は、アクセスリストの作成を示しているが、ホスト定義可能料金設定インタフェース230(又は同様のインタフェース)は既存のアクセスリストを変更するために使用できることを理解されたい。
料金規定モジュール430は、料金規定記憶装置460に記憶される料金規定を作成及び/又は変更する。料金規定は、どの時間ベース料金プロファイルをどのアクセスリストに適用すべきかを定義する。各々の料金規定は、1つ又はそれ以上の料金規定レコードを含むことができる。料金規定レコードは、単一の時間ベース料金プロファイルと単一のアクセスリストとの間のマッピング又は関連付けを含む。従って、各々の料金規定レコードは、何時どの料金を適用すべきか(時間ベース料金プロファイルによって)、及び誰にこの料金を適用すべきか(アクセスリストによって)を決める。
図7は、1つの実施形態による、ホスト定義可能料金設定インタフェースを使用して料金規定を規定する例示的な作動を示すフローチャートである。図7は、以下に図4及び11の例示的な実施形態を参照して説明するが、図7に示す作動は、図4及び11を参照して説明する以外の実施形態で実施でき、図4及び11を参照して説明する実施形態は、図7を参照して説明するものとは別の作動で実施できることを理解されたい。図11は、1つの実施形態による、ホストがアクセスリストを作成及び/又は変更することを可能にする、ホストポータル150の例示的なホスト定義可能料金設定部230を示す。
図7を参照すると、ブロック715において、ホストは、ホストポータル150のホスト定義可能料金設定インタフェース230を使用して料金規定を作成することを選択する。図1を参照すると、ホストは料金規定タブ1105を選択しており、これにより複数のオプションが表示される。次に、ブロック715からブロック720に進み、ホストは料金規定の名前を入力する。料金規定名は、料金規定をすばやく特定する手段としてホストが使用する(例えば、料金規定を充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部に適用する際に)。例えば、既存の料金規定は、ホストに対してテーブル1140で表示される。特定の実施形態において料金規定名は随意的であり、又はホストが提供しない場合はデフォルト名が使用される。
次に、ブロック720から725に進み、ホストはアクセスリスト及び時間ベース料金プロファイルを選択する。図11を参照すると、ホストは、アクセスリストフィールド1115からアクセスリストを選択して(ホストが以前に作成したアクセスリスト及び/又はデフォルトアクセスリスト(例えば、全て)に追加される)、時間ベース料金プロファイルフィールド1120から時間ベース料金プロファイルを選択する(ホストが以前に作成した時間ベース料金プロファイル及び/又はデフォルト時間ベース料金プロファイル(例えば、無料充電)に追加される)。次に、ブロック730に進み、料金規定モジュール430は、ホストからのマッピング選択内容入力を受信して選択されたアクセスリスト及び時間ベース料金プロファイルに関連させるようになっている。例えば、図11を参照すると、ホストは、マップボタン1125を選択している。次に、ブロック735に進み、料金規定モジュール430は、選択されたアクセスリスト及び時間ベース料金プロファイルに関する料金規定のための料金規定レコードを作成する。
各々の料金規定は、複数の料金規定レコードを含むことができる。しかしながら、特定の実施形態において、アクセスリストは所定の料金規定において1度だけ使用できる。この実施形態において、アクセスリストが料金規定レコードで示された後、アクセスリストフィールド1115で選択することはホストに対する1つのオプションではないであろう。複数の料金規定レコードがある場合、ホストは、レコードを優先順位フィールド1130内で上げたり下げたりして相対的な優先順位を指定することができる。高い優先順位の料金規定レコードは、低い優先順位の料金規定レコードよりも優先されることになる。例えば、アクセス識別子は複数の料金規定レコードに出現することができる。例えば、図10を参照すると、フリートユーザーズアクセスリストのアクセス識別子は、全ての識別子を含む(ワイルドカードで表す)パブリックユーザーズアクセスリストにも含まれる。図11に戻って、フリートユーザーズアクセスリストは、パブリックユーザーズアクセスリストよりも優先順位が高いレコード内にある。従って、フリートユーザーズリスト内のこれらの識別子は、相対的な優先順位によって、パブリック料金の時間ベース料金プロファイルの代わりにフリート料金の時間ベース料金プロファイルに従って処理できる。
次に、ブロック735からブロック740に進み、料金規定モジュール430は、ホストから料金規定が完了した(換言すると、追加する料金規定レコードがない)という入力を受信する。図11を参照すると、ホストは、送信料金規定ボタン1135を選択する。次に、ブロック740から745に進み、料金規定モジュール430は、ホスト入力に応じて料金規定を作成して、料金規定を料金規定記憶装置460に記憶する。
料金規定が設定された後、ホストは、ホストポータル150のホスト定義可能料金設定インタフェース230を使用してこれらの料金規定を充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部に適用することができる。料金規定適用モジュール435は、充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部への料金規定の適用を行う又は解除するために使用される。図8は、1つの実施形態による、ホスト定義可能料金設定インタフェースを利用して料金規定を1つ又はそれ以上の充電ステーションに適用するための例示的な作動を示すフローチャートである。
図8は、以下に、図4及び12の例示的な実施形態を参照して説明するが、図8に示す作動は、図4及び12を参照して説明する以外の実施形態で実施でき、図4及び12を参照して説明する実施形態は、図8を参照して説明するものとは別の作動で実施できることを理解されたい。図12は、1つの実施形態による、ホストポータル150の例示的なホスト定義可能料金設定インタフェース230を示し、これによりホストは、料金規定を1つ又はそれ以上の充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部に適用できる。
図8を参照すると、ブロック815において、ホストは、料金規定適用手続きの開始を選択する。例えば、図12を参照すると、ホストは、ホスト定義可能料金設定インタフェース230の料金規定適用タブ1205を選択する。次に、ブロック820に進み、ホストのために定義された料金規定(及び場合によってはデフォルト料金規定)及びホストの充電ステーションがホストに表示される。例えば、図12を参照するとホストに関する料金規定は、料金規定リスト1210のリスト内に表示され、ホストの充電ステーションは、充電ステーションテーブル1230に表示される。特定の実施形態において、充電ステーションの充電ポイント接続部もホストに表示される。充電ステーションの選択を可能にするためのテーブルの使用は例示的であり、種々の実施形態において他の方法も使用できることを理解されたい。例えば、特定の実施形態において、ホスト定義可能インタフェース230は、対話型マップを含み、これによりホストはグラフで見ること及び1つ又はそれ以上の充電ステーションを選択することができる。
次に、ブロック820からブロック825に進み、ホストは、料金規定及び該料金規定を適用すべき1つ又はそれ以上の充電ステーションを選択する。例えば、図12を参照すると、ホストは、料金規定リスト1210にリストアップされた料金規定の1つ、及び充電ステーション選択内容チェックボックス1215を使用して1つ又はそれ以上の充電ステーションを選択する。特定の実施形態において、ホストは、1つ又はそれ以上の充電ステーションポイント接続部を選択することもできる。次に、ブロック830に進み、料金規定適用モジュール435は、ホストからの入力を受信して、選択された料金規定を選択された充電ステーションに適用するようになっている。例えば、料金規定適用モジュール435は、特定の料金規定を充電ステーション(又は、選択された場合は充電ポイント接続部)と関連付けることにより、充電ステーション情報記憶装置465を更新する。以下に詳細に説明するように、充電ステーションを利用した車両運転者の認証及び課金は、充電ステーションに料金規定を適用することで影響を受ける場合もある。
図2に戻ると、サーバ140は電気自動車運転者ポータル260も含む。ポータル260は、電気自動車運転者登録インタフェース275、充電ステーションロケータインタフェース280、充電状態インタフェース285、及び電気自動車運転者課金インタフェース290を含む。電気自動車運転者登録インタフェース275により、潜在顧客(例えば、電気自動車運転者)は、充電サービスにサインアップすることができる。例えば、電気自動車運転者登録インタフェース275は、電気自動車の運転者からコンタクトポイント情報(例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号等)、電気自動車の種類及び/又は電力貯蔵デバイスの種類、及びサービスプラン情報を収集する。
また、本発明の特定の実施形態において、電気自動車運転者登録インタフェース275により、運転者は、特定のイベントが発生した場合に通知メッセージを受信するための通知メッセージ選択を行うことができる。例えば、各運転者は、通知メッセージ選択を行って、関与する各イベント(運転者が通知メッセージの受信を望む各イベント)に関する通知メッセージを受信することができる。関与するイベントは、1つ又はそれ以上の充電セッションの停止又は終了イベント、1つ又はそれ以上の充電状態イベント、1つ又はそれ以上の更新イベント、1つ又はそれ以上の駐車イベント、及び/又は1つ又はそれ以上の警報イベントを含むことができる。例えば、各運転者は、関与するイベントに関する通知メッセージ選択を行うことができる(そのイベントに関する通知メッセージを受信することを望むか否かに関わらず)。イベントとしては、車両が完全充電された、充電が中断された(例えば、充電コードが車両から取り外された又は断ち切られた、ステーションの停電が生じた等)、充電が完了した、充電がほぼ完了した、電力網を運営する公益企業が車両の充電を中断した(例えば、電力網の負荷がデマンドレスポンド閾値を超えた)、運転者が充電コードを車両に差し込むのを忘れた等を挙げることができる。車両運転者は、前述の関与するイベントの1つ又は任意に組み合わせたものを受信するよう選択できる。更に、運転者は、通知メッセージの形式を選択できる(例えば、電子メール、テキストメッセージ等で受信する)。更に、運転者は、通知メッセージに特有の1つ又はそれ以上のコンタクトポイントを提供できる(例えば、電子メールアドレス、テキストメッセージアドレス(例えば、電話番号)等)。1つ又はそれ以上のイベントはデフォルト通知メッセージ選択値をもつことができる点を理解されたい。
充電ステーションロケータインタフェース280により、電気自動車の運転者は、充電ステーション(利用できる及び/又は利用できない充電ステーション)を探すことができる。1つの実施形態において、充電ステーションロケータインタフェース280により、電気自動車の運転者は、料金及び/又は充電ポイント接続部のタイプに基づいて、検索を制限すること又は充電ステーションを取り除くことができる。充電ステーションロケータインタフェース280は、充電ステーションを探すために、車両運転者に対話型マップを提供できる。また、充電ステーションロケータインタフェース280は、充電ステーションが利用可能になる予定時間を提供できる。また、電気自動車の運転者は、充電ステーションロケータインタフェース280を使用してお気に入りの充電ステーションのリストを作成でき、サーバ140は、これらの利用可能性をモニタしてこれらの充電ステーションが利用できる及び/又は利用できない場合にユーザに知らせることができる(例えば、電子メール又はテキストメッセージを介して)。更に、本発明の特定の実施形態において、運転者は、充電ステーションロケータインタフェース280を使用して将来使うために充電ステーションを予約することができる。
充電状態インタフェース285により、運転者は、電気自動車(現在充電中の)の充電状態を判定できる。本発明の1つの実施形態によれば、充電状態インタフェース285は、充電状態情報を運転者に示す(例えば、現在伝達されている電力量、伝達された総電力量、伝達されたエネルギ量、伝達されたエネルギの総量、充電セッションの継続時間、車両充電の予想残り時間等)。
電気自動車運転者課金インタフェース290により、運転者は、課金情報を見直すこと(例えば、契約、支払い及び/又は請求情報に残っているセッション数、電力網へ伝達されたエネルギ量、前払いクレジットの残量等)、及び/又はレポートを作成することができる(例えば、電力網から消費した電力を説明する、電力網へ伝達した電力を説明する、電気自動車の使用を通して節約したガソリン量の推量を説明する、電気自動車の使用を通して産出量を節約した温室効果ガス量を説明する、電気自動車の使用を通して節約したガソリンコストの金額を説明する等)。更に、電気自動車運転者課金モジュール290により、電気自動車の運転者は、最も頻繁に利用した充電ステーションの履歴を見ることができる。また、電気自動車運転者課金インタフェース290により、電気自動車の運転者は、前払いアカウントにクレジットを追加することができる。
前述のように、ホストが1つ又はそれ以上の充電ステーションに関する料金を定義した後、料金は充電ステーションに適用される。このことは充電ステーションにおける充電セッションに対する課金に影響を与える場合がある。図13は、本発明の特定実施形態において実行される例示的な認証及び課金手続きを示すブロック図である。図13は、以下に図14、15、及び16の例示的なフローチャートを参照して説明するが、図13は、図14、15、及び16を参照して説明するもの以外の作動で実施でき、図14、15、及び16は、図13を参照して説明するものとは別の実施形態で実施できることを理解されたい。
認証モジュール1310は、アクセス認証モジュール1315及び支払い認証モジュール1320を含む。アクセス認証モジュール1315は、電気自動車の運転者が示すアクセス識別子が要求時に充電ステーションを利用することが認証されているか否かを判定する。アクセス識別子が充電ステーションの使用を認証され、支払い認証が必要な場合、支払い認証モジュール1320は、適切な支払い信用照明情報が示されているか又はさもなければアクセス識別子に関連するアカウントが適切な状態にあるか否かを判定する。
図14は、1つの実施形態による、認証手続きを実行するための例示的な作動を示すフローチャートである。ブロック1410において、充電ステーションは、電気自動車の運転者から充電セッション要求を受信している。この要求は、電気自動車の運転者に関連するアクセス識別子を含む。アクセス識別子は、複数の方法で示すことができ、異なる運転者では異なるものとすることができる。例えば、アクセス識別子は、RFIDタグ(例えば、スマートカード、非接触式クレジットカード等)、ユーザネーム/パスワード、電子メールアドレス、電話番号、住所、クレジットカード番号、アカウント番号、PIN(個人識別番号)、又は電気自動車の運転者に関連する任意の他の識別情報とすることができ、又は電気自動車に関連する識別子(例えば、車両のVIN)とすることができる。また、特定の実施形態において、充電セッション要求は充電セッション支払い方法(例えば、充電セッション毎、時間毎、経過電流毎)を含み、これは電気自動車の運転者が選択できるか又は要求タイプから導き出すことができる。また、特定の実施形態において、充電セッション要求は、要求された充電量(例えば、時間(例えば、1時間)、エネルギ量、合計金額(例えば、エネルギ又は充電時間について10ドル)等)を含む。
次に、ブロック1410からブロック1415に進み、充電ステーションは、認証要求をサーバに送信してアクセス識別子を認証するようになっている。認証要求は、充電ステーションを独自に識別する充電ステーション識別子及びアクセス識別子を含む。また、認証要求は、充電セッション要求の時間を含むことができる(又は、要求の時間は、認証要求の到来に基づいてサーバで推定できる)。また、認証要求は、充電セッション支払い方法、及び充電セッション要求に含まれる場合は要求された充電量を含むことができる。また、認証要求は、要求が対象とする充電ポイント接続部のタイプを識別する、充電ポイント接続部識別子を含むことができる。図13を参照とすると、認証モジュール1310は、充電ステーションから認証要求を受信する。次に、ブロック1415からブロック1420に進む。
ブロック1420において、認証アクセスモジュール1315は、認証リスト1335にアクセスすることで、アクセス識別子が認証されていない識別子リストにあるか否かを判定する。例えば、サーバ140は、不正アカウント又はさもなければ良好な状態ではないアカウントに関連することが知られている識別子リストを保持することができる。アクセス識別子がこのようなリストにある場合、次に、ブロック1425に進み、認証モジュール1310は、認証失敗応答メッセージを充電ステーションに送信する。次に、充電ステーションは、充電セッションを要求している車両運転者へ適切なエラーを表示する。アクセス識別子がこのリストに無い場合、ブロック1430に進む。
ブロック1430において、認証アクセスモジュール1315は、充電ステーション及び/又は充電ポイント接続部に関する適切な料金規定にアクセスする。図13に示すように、料金規定は、図4に関連して時間ベース料金プロファイル記憶装置450、アクセスリスト記憶装置455、及び料金規定記憶装置460を含む、時間ベース料金及びアクセス情報1370の一部として記憶される。次に、ブロック1435に進む。
ブロック1435において、認証アクセスモジュール1315は、料金規定に基づくアクセス識別子の現時点での充電ステーションの使用が認証されているか否かを判定する。例えば、アクセス識別子が、充電ステーション(又は充電ポイント接続部)に適用可能な料金規定にアクセスが認められているアクセスリストに示されていない場合、アクセス識別子は充電ステーションを使用することは認められない。アクセス識別子が現時点で充電ステーションの使用が認められていない場合、ブロック1425に進むが、そうでない場合はブロック1440に進む。
例えば、図16は、本発明の1つの実施形態による、充電ステーションに適用可能な料金規定レコードに適合するか否かを判定するための例示的な作動を示すフローチャートである。ブロック1610において、手続きは、料金規定の高い優先順位レコードから始まる。次に、ブロック1615に進み、アクセス認証モジュール1315は、アクセス識別子が料金規定レコードに適合するか否かを判定する。アクセス識別子は料金規定レコードの識別子に厳密に適合しないこと、つまり、アクセス識別子は料金規定レコードのワイルドカード識別子に適合することを理解されたい。適合する場合、ブロック1630に進むが、そうでなければブロック1640に進む。
ブロック1630において、認証アクセスモジュール1315は、適合する料金規定レコードの時間ベース料金プロファイルにアクセスし、次に、ブロック1635に進む。ブロック1635において、認証アクセスモジュール1315は、このレコードの時間ベース料金プロファイルが、現時点で充電ステーションへのアクセスが認められていることを示すか否かを判定する。例えば、図9を参照すると、パブリック料金の時間ベース料金プロファイルは、2つの時間ベース料金プロファイルレコードを含み、一方は週日の08:00−16:00の間の充電を許可し、他方は週末及び週日の00:00−07:59及び16:01−23:59の充電を拒否する。従って、アクセス識別子が料金規定のアクセスリストに含まれる場合でも、この識別子は、目下のところ充電ステーションを利用できない場合がある。時間ベース料金プロファイルが、現時点において(日/日付を含む)、アクセス識別子の充電ステーションの使用が認証されていないことを示す場合、ブロック1655に進み、別のアクションが行われる(例えば、認証モジュール1310が認証失敗応答メッセージを充電ステーションに送信する、認証モジュール1310がアクセス識別子に関する車両運転者に、故障を知らせる及び/又は車両運転者が充電ステーションを利用できる通知メッセージを送信する等)。時間ベース料金プロファイルが、現時点において、アクセス識別子の充電ステーションの使用が認証されていることを示す場合、ブロック1650に進み、料金は時間ベース料金プロファイルから決定され、アクセスが可能になる。しかしながら、支払い認証の実行は依然として必要であることを理解されたい。
ブロック1640に戻ると(アクセス識別子が料金規定レコードに適合しない)、アクセス認証モジュール1315は、料金規定に他のレコードが存在するか否かを判定する。存在する場合、ブロック1645に進み、アクセス認証モジュール1315は、料金規定の次に優先順位の高いレコードにアクセスしてブロック1620に進む。存在しない場合、ブロック1655に進み、別のアクションが行われる(例えば、認証モジュール1310が認証失敗応答メッセージを充電ステーションに送信する、認証モジュール1310がアクセス識別子に関する車両運転者に故障を知らせる通知メッセージを送信する等)。
特定の実施形態において、図16に示す作動は、最大詳細適合メカニズムを用いて増強でき、適切な料金規定レコードを決定してアクセス識別子の最も詳細な適合に基づいて使用するようになっている。例えば、ホストは、ベストマッチを検索するように適合メカニズムを設定できる。アクセス識別子「123456」について考えると、これは識別子「123*」をもつアクセスリストに適合できると共に識別子「123456」をもつ別のアクセスリストに適合できる。最大詳細適合メカニズムを使用する場合、識別子「123*」をもつアクセスリストに比べてアクセス識別子により詳細に適合するので、識別子「123456」をもつアクセスリストが使用される。その結果、識別子「123456」に関連する料金/アクセス情報が使用されることになる。
図14に戻ると、ブロック1440において(アクセス識別子の充電ステーションの使用が認証される)、認証モジュール1310は、支払い認証が必要とされるか又は要求されるか否かが判定される。例えば、電気自動車の運転者がクレジットカードで支払っている場合、クレジット支払い認証手続きを行ってクレジットカードが承認されたか否かを判定できる。他の実施例として、電気自動車が前払いアカウントで支払っている場合、支払い認証を行ってアカウントに十分な残高があるか否かを判定する。支払い認証が必要ない場合(例えば、無料である、電気自動車の運転者が現金で支払っている等)、ブロック1450に進み、認証モジュール1310は、認証成功応答メッセージを充電ステーションに送信する。支払い認証が必要な場合、ブロック1445に進む。
ブロック1445において、支払い認証モジュール1320は支払い認証手続きを行う。例えば、前払いアカウントで支払う場合(使用するアクセス識別子タイプから導き出すことができる)、支払い認証モジュール1320は、電気自動車運転者の最新の残高を含むアカウント情報を記憶する、電気自動車運転者アカウント情報1340にアクセスして、充電セッションに対して十分な与信があるか否かを判定する。電気自動車運転者アカウント情報1340がサーバ140上にあるように示されているが、特定の実施形態において、ホストは、支払い認証モジュール1320を介してアクセスされる自分の電気自動車運転者アカウント情報を保持することを理解されたい。別の実施例として、クレジットカードで支払う場合、支払い認証モジュール1320は、クレジットカード認証チェックを行い、クレジットカードは承認されるか否かを判定する。支払い認証が通過しない場合、ブロック1425に進み、そうでない場合はブロック1450に進む。
特定の実施形態において、認証成功応答メッセージは、アクセス識別子がどれだけの時間及び/又はエネルギを許可するかを示す。例えば、アクセス識別子に関連する前払いアカウントが1時間の充電に対するクレジットをもつと仮定する。認証成功応答メッセージ(又は他のメッセージ)は、充電ステーションに1時間が限度の充電を許可するように命令できる(この時間の後に充電ステーションは電源を切り、アカウントに更なるクレジットが付与されるまで充電を阻むことができる)。また、前払いアカウントが所定のクレジット閾値以下の場合は、アクセス識別子に関連する電気自動車の運転者に通知メッセージを送ることができる。
図15は、1つの実施形態による、ホスト定義料金を使用する課金手続きの例示的な作動を示すフローチャートである。1つの実施形態において、サーバ140は、充電ステーション110A−110N及び120A−120Lに関するホスト105及び115の代わりに精算及び課金を行う。ブロック1510において、課金モジュール1330は充電セッションから充電セッションデータを受信する。充電セッションデータは、1つ又はそれ以上の充電ステーション識別子、充電接続部タイプ識別子、充電セッションに関するアクセス識別子、充電セッション開始時間、充電セッション終了時間、及び充電セッション時に電気自動車が消費したエネルギ量を含む。特定の実施形態において、消費されるエネルギ量は、2つ又はそれ以上の料金期間にわたって延びる。このような実施形態において、充電ステーションは、異なる期間でプログラムできる(例えば、ホストで定義されるような)、プログラム可能使用時間エネルギメータを含むことができるので、異なる期間に対して異なるエネルギ読み込みを行うことができる。次に、ブロック1520に進む。
ブロック1520において、課金モジュール1330は、充電ステーションに適用される料金規定を決定する。例えば、充電ステーション識別子及び/又は充電接続部タイプに基づいて、課金モジュール1330は、時間ベース料金及びアクセス情報1370の料金規定記憶装置にアクセスして適用可能な料金規定を決定するようになっている。ブロック1525に進み、課金モジュール1330は、料金規定から充電セッションに適用する料金を決定する。1つの実施形態において、1つの実施形態による、適用する料金を決定するための例示的な作動を示すフローチャートである図17を参照して説明する作動は、適用する料金を決定するために使用される。図17を参照すると、ブロック1710において、手続きは料金規定の優先順位の高いレコードから始まる。ブロック1715に進み、課金モジュール1330はアクセス識別子が料金規定レコードに適合するか否かを判定する。アクセス識別子は料金規定レコードの識別子に厳密に適合しないこと、つまり、アクセス識別子は料金規定レコードのワイルドカード識別子に適合することを理解されたい。適合する場合、ブロック1730に進むが、そうでなければブロック1740に進む。
ブロック1730において、課金モジュール1330は、適合する料金規定レコードの時間ベース料金プロファイルにアクセスし、次に、ブロック1735に進む。ブロック1735において、課金モジュール1330は、計算のために料金プロファイルの料金を使用する。ブロック1740に戻って、(アクセス識別子が料金規定レコードに適合しない)、課金モジュール1330は、料金規定に他のレコードが存在するか否かを判定する。存在する場合、ブロック1745に進み、課金モジュール1330は、料金規定の次に優先順位の高いレコードにアクセスしてブロック1720に戻る。存在しない場合、ブロック1755に進み、別のアクションを行う(例えば、デフォルト料金を使用する、料金エラーをホストに警告する通知メッセージをホストに送信する等)。
特定の実施形態において、図17に説明する作動は、図16を参照して説明したように、最大詳細適合メカニズムを用いて増強でき、適切な料金規定レコードを決定してアクセス識別子の最も詳細な適合に基づいて使用するようになっている。
図15に戻って、課金モジュール1330がどのホスト定義料金を適用するかを決定した後、ブロック1530に進み、課金モジュール1330は、充電セッションのコストを計算する。次に、ブロック1535に進み、課金モジュール1330は、アカウントを照合する。例えば、課金モジュール1330は、必要に応じてホストアカウント情報1350のホストのアカウントに与信を与えることができる(ネットワークオペレータが課金した何らかの料金を差し引いて)。また、課金モジュール1330は、ホストの代わりに、電力を供給する電力会社から充電ステーションを介して消費した電力の料金を計上することができる。
1つの実施形態において、料金規定は充電ステーションに送信される。充電ステーションは、料金規定を読み取って電気自動車を充電するための現在の料金及び利用可能性を表示する(例えば、制限モード又は開放モードであるかどうか)。特定の実施形態において、認証要求をサーバに送信する代わりに、充電ステーションは記憶した料金規定のコピーに基づいて局所的に充電セッション要求を認証するかどうかを判定できる。料金規定が変更された場合(例えば、料金が変更された、アクセスリストの識別子が追加/削除/変更された等)、更新された料金規定が各々の適用可能な充電ステーションに送信される。
特定の実施形態において、充電ステーションは、異なる期間でプログラムできる、プログラム可能使用時間エネルギメータを含むことができるので、異なる期間に対して異なるエネルギ読み込みを行うことができる。例えば、充電セッションは、複数の期間にわたることができ(例えば、昼間の充電及び夜間の充電)、プログラム可能使用時間エネルギメータは、複数の期間に対するエネルギ量を記録するために使用できる。
特定の実施形態において、充電ステーションは、充電コストをリアルタイムに計算して表示することができる。例えば、充電サービスへの支払が充電セッション時の経過時間に基づいて行われる場合、充電ステーションは、ホストが設定した料金及び経過時間に基づいてコストを計算する。他の実施例として、充電サービスへの支払が充電セッション時に消費したエネルギ量に基づいて行われる場合、充電ステーションは、ホストが設定した料金及び消費エネルギ量に基づいてコストを計算する。充電ステーションは、コスト計算を一定期間ごと(例えば、数秒ごと)に行うことができる。
図18は、本発明の1つの実施形態による、ホスト定義料金を表示及び使用するための充電ステーションの例示的な作動を示すフローチャートである。ブロック1810において、充電ステーションは、アクセス識別子を含む充電セッション要求を受信する。特定の実施形態において、車両運転者は、充電ステーション(又は充電ステーションに伴う支払いステーション)のRFID読み取り装置の近くでRFID使用可能デバイスを通す/振ることで、充電ステーションに充電セッションを要求することができる。勿論、充電セッションは、異なる実施形態において異なる方法で要求できる(例えば、充電ステーションのユーザインタフェースを使用して、遠隔アプリケーションを使用して(例えば、携帯電話又はラップトップ上のアプリケーション)、電気自動車を経由して(例えば、PLCを経由して送信される車両のVIN)等)。また、要求は、充電接続ポイントタイプを示すことができる。次に、ブロック1810からブロック1820に進む。
前述のように、特定の実施形態において、充電ステーションは、ホストが定義した料金規定を記憶する。従って、ブロック1820にいて、充電ステーションは、ホストが定義した料金規定にアクセスする。次に、ブロック1830に進み、充電ステーションは、アクセス識別子に適用可能な料金を決定する。例えば、充電ステーションは、図17に説明する作動を行ってアクセス識別子に対して適切な料金を決定する。また、アクセスした時間ベース料金プロファイルレコードに応じて、充電ステーションは、充電セッション要求の時間を利用してアクセス識別子に対して適切な料金を決定することができる。複数の料金が存在することを理解されたい(例えば、セッション毎の充電料金、時間毎の充電料金、伝達されたエネルギ量毎の充電料金、又はこれらの組み合わせ等)。次に、ブロック18に進み、充電ステーションはユーザに料金を表示する。次に、ブロック1840からブロック1845に進む。
ブロック1845において、充電ステーションは、電気自動車の運転者から充電セッション確認を受信したか否かを判定する。充電セッション確認は、電気自動車の運転者が充電セッションの継続を望むことを示す(例えば、電気自動車の運転者が料金を受諾した)。充電セッション確認は、充電セッション要求と同じ方法で受信できる。例えば、電気自動車の運転者は、RFID読み取り装置の近くでRFID使用可能デバイスを通す/振ることで、充電セッションを確認することができ、充電ステーション(又は充電ステーションに伴う支払いステーション)のユーザインタフェースを使用して確認意思を示すことができる。また、複数の充電セッション支払いオプションが示される場合(例えば、セッション毎の支払い、時間毎の支払い、エネルギ量毎の支払い)、充電セッション確認は、各支払いオプションのうちの1つ選択内容を含む。充電セッション確認を受信する場合、ブロック1850に進み、充電ステーションは認証要求をサーバへ送信する。サーバは、図13−14を参照して説明したのと同じ方法で認証手続きを行う。充電セッション確認を受信しない場合、ブロック1870に進み、別のアクションが行われる(例えば、充電セッションのキャンセル)。
ブロック1855において、充電ステーションは、サーバから認証成功応答メッセージを受信したか否かを判定する。認証失敗応答を受信した場合、ブロック1870に進み、別のアクションが行われる(例えば、充電ステーションがエラーメッセージを表示する、通知メッセージを電気自動車の運転者に送る等)。サーバが応答しない場合(例えば、接続がダウンする)、同様にブロック1870に進み、別のアクションが行われる(例えば、充電ステーションに記憶された料金規定を使用して、アクセス識別子が認証されたか、充電が許可されたか否かを判定する等)。認証成功応答メッセージを受信した場合、ブロック1860に進み、充電ステーションは充電を許可する(例えば、電気自動車と充電ステーションとの間で電力が流れることを可能にする充電ポイント接続部を起動することで)。次に、ブロック1860からブロック1865に進み、適切な場合(例えば、充電セッション支払い方法が時間毎又はエネルギ量毎の場合)、充電ステーションは充電時のコストを計算して表示する。次に、ブロック1870に進む。
ブロック1870において、充電ステーションは、充電セッションデータを課金のためにサーバへ送信する。前述のように、充電ステーションは、使用時間メータを含むことができ、複数の期間にわたる電流を測定することができる。充電セッションデータは、1つ又はそれ以上の充電ステーション識別子、充電接続部タイプ、充電セッションのアクセス識別子、充電セッション開始時間、充電セッション終了時間、及び充電セッション時に電気自動車の運転者の電気自動車が消費したエネルギ量(所定量の電力がV2G環境で電力網に伝達される場合は正味量とすることができる)を含むことができる。サーバは、図15を参照して説明したのと同じ方法で課金手続きを行う。
特定の実施形態において、充電ステーションに対してホストが定義した複数の料金規定が存在する場合(例えば、充電ステーションの異なる充電ポイント接続部に対して)、ブロック1820及び1840を参照して説明する作動が各々の料金規定に対して行われる。
図18は、料金を決定して電気自動車の運転者に表示するために、ローカル料金規定を用いる充電ステーションを示すが、他の実施形態において、充電ステーションは、電気自動車の運転者に対して表示される料金に対処するサーバに認証要求を送信する。
他の実施形態において、充電ステーションは、最初の認証要求に含むことができるメッセージを送信して、充電セッション要求の受信に対応してローカル料金規定が最新(つまり、最新の料金情報を有する)か否かを判定する。例えば、ローカル料金規定のタイムスタンプがサーバへ送信される。ローカル料金規定が最新であり、アクセス識別子が最初のアクセス認証を通過した場合(例えば、図15のアクセス認証モジュール1315で行われる)、充電ステーションは、ローカル料金規定を使用して適切な料金を決定して表示する。ローカル料金規定が最新ではない場合、サーバは、充電ステーションに更新情報を送信する(従って、最新バージョンを使用する)。例えば、図18を参照すると、アクセス識別子がサーバによって最初に認証され、料金規定が最新(又はサーバにより更新された)と判定され後、ブロック1820においてホストが定義した料金を表示して使用するための作動が始まる。
図19は、本発明の1つの実施形態による充電ステーションの例示的な実施形態を示す。図19は充電ステーションの例示的なアーキテクチャを示すが、本明細書に説明する発明の実施形態において別のアーキテクチャを使用できることを理解されたい。
図19に示すように、充電ステーション1900は、エネルギメータ1910、電流制御デバイス1915、充電ポイント接続部1920、揮発性メモリ1925、不揮発性メモリ1930(例えば、ハードドライブ、フラッシュ、PCM等)、1つ又はそれ以上の送受信機1935(例えば、有線送受信機(例えば、イーサネット(登録商標)、電力線通信(PLC)等)及び/又は無線送受信機(例えば、802.15.4(例えば、ZigBee他)、Bluetooth(登録商標)、WiFi、Infrared、GPRS/GSM(登録商標)、CDMA等))、RFID読み取り装置1940、表示ユニット1945(随意)、ユーザインタフェース1950(随意)、及び処理システム1955(例えば、1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサ及び/又は集積回路上のシステム)を含み、これらは1つ又はそれ以上のバス1960に結合される。充電ステーション1900に関する料金規定は不揮発性メモリ1930に記憶される。
エネルギメータ1910は、充電ポイント接続部1920を通って電力ライン1905を流れる電力量を測定する。本発明の1つの実施形態において、エネルギメータ1910は電流を測定するが、本発明の別の実施形態において、エネルギメータ1910は消費電力を測定する。エネルギメータ1910は、誘導コイル又は電力の測定に適するす他のデバイスとすることができる。特定の実施形態において、エネルギメータ1910は、プログラム可能使用時間エネルギメータである(例えば、ホストが定義した料金及び期間に基づいてプログラムされる)。
充電ポイント接続部1920は、取り付け式充電コード(例えば、SAE J 1772コネクタを備える)用の電源コンセント又は回路である。電源コンセントは、NEMA(全国電機製造業者協会)規格5−15、5−20、及び14−50、又は他の規格(例えば、BS1363、CEE7等)に適合する任意のコンセントとすること、及び異なる電圧(例えば、120V、240V、230V等)で作動することができる。
電流制御デバイス1915は、電力ライン1905を流れる電流を制御するために使用される半導体デバイス、又は電力ライン1905を流れる電流を制御するのに適する任意のデバイスである。例えば、特定の実施形態において、電流制御デバイス1915は、充電ポイント接続部420を作動させる(例えば、電源ライン1905への回路を完成させることで)、又は充電ポイント接続部1920を非作動にする(例えば、電源ライン1905への回路を断つことで)。特定の実施形態において、電流制御デバイス1915は、電気自動車の運転者からの認証された要求を受信するとことで充電ポイント接続部1920を作動させる。
RFID読み取り装置1940は、充電ステーション1900の使用を望む運転者のRFIDタグが埋め込まれたRFID使用可能バイス(例えば、スマートカード、キーホルダ、非接触クレジットカード等)からのRFIDタグを読み取る。例えば、特定の実施形態において、車両運転者は、RFID読み取り装置の近くでRFID使用可能デバイスを通す/振ることで、充電ステーション1900での充電セッションを要求できる。しかしながら、充電セッションは他の方法で要求でき、アクセス識別子は他の方法で充電ステーションに提示できることを理解されたい。例えば、特定の実施形態において、電気自動車は、プロトコル(例えば、PLC)を介してアクセス識別子(例えば、VIN)を充電ステーションに連絡する。このような実施形態において、電気自動車の運転者は、充電ステーションへのアクセスを得るために、アクセス識別子(RFID使用可能デバイス等)を提示する必要はない。しかしながら、電気自動車の運転者は、支払いのためにRFID読み取り装置1940を使用できることを理解されたい。
送受信機1935は、メッセージを送受信する。例えば、送受信機1935はサーバから料金規定を受信して、サーバへ認証要求を送信する、サーバへ課金のために充電セッションデータを送信する。表示ユニット1945は、充電サービスの料金、充電サービスの最新コスト、充電状態、確認メッセージ、エラーメッセージ、通知メッセージ等を含むメッセージを車両運転者に対して表示するために使用される。また、表示ユニット1945は、充電ステーション1900が駐車メータとしても機能する場合、駐車情報を表示できる(例えば、残り時間(分)、駐車違反等)。
ユーザインタフェース1940(随意)により、ユーザは充電ステーション1900と対話できる。例えば、ユーザインタフェース1950により、電気自動車の運転者は、充電セッションの要求、充電セッションに対する支払い、アカウント及び/又は支払い情報の入力等を行うことができる。
処理システム1955は、揮発性メモリ1925及び/又は不揮発性メモリ1930から命令を読み出し、命令を実行して前述の作動を実施することができる。
図面に示す技術は、1つ又はそれ以上のコンピュータデバイス(例えば、電気自動車の充電ステーション、電気自動車の充電ステーションネットワークサーバ)に格納され実行されるコード又はデータを用いて実施できる。このような電子デバイスは、機械ストレージ媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスク、ランダムアクセスメモリ、リードオンリーメモリ、フラッシュメモリデバイス、相変化メモリ)等の機械可読媒体、及び機械通信媒体(例えば、搬送波のような電気的、光学的、音響的、又は他の形態の伝播信号、赤外線信号、デジタル信号)を用いてコード及びデータを格納して通信(内部で及びネットワーク経由で他のコンピュータデバイスと)する。更に、このようなコンピュータデバイスは、一般に、ストレージデバイス、1つ又はそれ以上の入出力デバイス(例えば、キーボード、タッチスクリーン、及び/又はディスプレイ)、及びネットワーク接続等の1つ又はそれ以上の他の構成要素が結合された1つ又はそれ以上のプロセッサを含む。一般に、一連のプロセッサ及び他の構成要素の結合は、1つ又はそれ以上のバス及びブリッジ(バスコントローラとも呼ばれる)を経由して行われる。ストレージデバイス及びネットワークトラフィックを搬送する信号は、それぞれ1つ又はそれ以上の機械ストレージ媒体及び機械通信媒体に相当する。つまり、所定のコンピュータデバイスのストレージデバイスは、一般にデバイスの1つ又はそれ以上の一連のプロセッサで実行されるコード及び/又はデータを記憶する。もちろん、本発明の実施形態の1つ又はそれ以上の部分は、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアの異なる組み合わせを用いて実施できる。
本発明の実施形態は、特定の仕組み(例えば、アクセスリストに関連する時間ベース料金プロファイル)を用いて料金規定を作成することに関連して説明されているが、このような仕組みは例示的であり実施形態はこれに限定されないことを理解されたい。例えば、料金規定は、時間ベース料金プロファイル又はアクセスリスト等を作成することなく充電ステーションに直接適用できる。
図面のフローチャートは、本発明の特定の実施形態が実行する特定の作動の順番を示すが、この順番は例示的であることを理解されたい(例えば、別の実施形態は、異なる順番で、特定の作動を組み合わせて、特定の作動を重ね合わせて作動できる)。
本発明は、複数の実施形態を用いて説明されるが、当業者であれば、本発明は実施形態に限定されず、添付の請求項の精神及び範囲内で変更及び変形できることを理解できるはずである。従って、本明細書は限定的ではなく例示的であると見なされる。