JP2013500200A - 自動車両用タイヤ - Google Patents

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Abstract

特に自動車両の前輪用の、自動車両用タイヤ(100)は、回転軸心(Z)の周囲に延在するとともに、赤道面(X−X)に跨る中央環状部分(A)と中央環状部分(A)の軸方向両側に配された2つの環状ショルダ部分(B)とを含むトレッド(8)を有する。トレッドバンド(8)は、10%未満の空隙対ゴム比を有し、中央環状部分(A)は、トレッドバンド(8)の軸方向展開の40%未満の軸方向延在を有するとともに、赤道面(X−X)の両側において実質的に長手方向に延在する少なくとも一対の第1の溝(20)を含む。各ショルダ部分(B)は、トレッドバンドの軸方向展開の35%未満の軸方向延在を有するとともに、赤道面(X−X)に対して90°を超える平均角度を形成する実質的に横方向に延在する複数の第2の溝を含む。中央環状部分(A)は、0.15を超える空隙対ゴム比を有し、第1の溝(20)は、少なくとも1つの第1のセグメント(22)と、赤道面X−Xに向けて方向付けられた凹部を形成するように前記第1のセグメント(22)に対して傾斜した少なくとも1つの第2のセグメント(23)とを含む。各第1の溝(20)の第1のセグメント(22)は、第2のセグメント(23)よりも短く、タイヤ転がり方向において第2のセグメント(23)に先行する。

Description

本発明は、自動車両用タイヤに関する。特に、本発明は、大エンジン容量(例えば600cm以上)および/または高パワー(例えば170〜180hp以上)を有し、競技路上でも用いられる「スーパースポーツ」自動車両の前輪上に装着されることが意図されるタイヤに関する。
昨今、ますます高パワーを有するスーパースポーツ用途の自動車両を市場に導入する傾向が観測されている。例えば、180hpのパワーを伴う1000cm以上のエンジン容量を有する道路用自動車両が、実際に市場において既に入手可能である。
かかる高性能を保証するため、かかる自動車両の車輪上に装着されるタイヤは、直線路上での走行中も屈曲路を抜ける際の加速中も、高い牽引トルクを地面に効果的に伝達することが可能であるとともに、効果的な制動作用を保証するように、地面へのグリップに関して非常に良好な特長を有さなければならない。とりわけ濡れた路面上での走行時には、グリップが真に決定的な課題になる。
かかる性能が十分に安全な状態で到達されることをオートバイ乗りに対して保証するため、タイヤは、地面への非常に良好なグリップとともに、直線路上での走行中も屈曲路上での走行中も、特に大きく加速/減速する状態において、挙動安定性を保証しなければならない。実際、タイヤの安定した挙動は、走行中に路面の凸凹により伝達される摂動を効果的に緩衝することで、かかる摂動が自動車両に伝搬されないようにするその能力を示すが、これにより駆動安定性に妥協が生じてしまう。
欧州特許出願公開第1826026号は、タイヤの略円周方向に延在するとともにタイヤの赤道面に対して対向するように配設された少なくとも一対の円周方向溝と、円周方向に対して傾斜するとともにトレッドバンド上で幅方向に外側から内側まで延在する複数の溝とが設けられたトレッド部分を有する、特にレース用自動車両の前タイヤとして用いるのに好適な、自動車両用タイヤを記載している。傾斜溝のうちの少なくとも半分は、タイヤの赤道面と交差するように延在する。欧州特許出願公開第1826026号によれば、かかる選定により、非常に軽いハンドリングを有し制動時に安定したタイヤを得ることができる。
出願人は、非常に少ない数の溝を有するトレッドバンドを有することにより特徴付けられるが、濡れた地面上で用いられるときでも好適な性能および挙動安定性の特長を保証することが可能なスポーツ部門用の自動車両用タイヤを提供するという問題に直面した。
特に、出願人は、低い空隙対ゴム比を有するトレッドバンドを有すると同時に、実質的に自動車両のいずれの走行状態においても、より具体的には屈曲路を抜ける/屈曲路に進入する際に大きく加速/減速する間および/または屈曲路上での高速走行中などの極限状態において、好適な挙動安定性および摩耗均一性の特長を保証する前タイヤにおいて、排水作用の効果を増加させるという問題に直面した。
出願人は、かかる問題を、トレッドバンドの中央部分において互いに円周方向に離間されるとともにタイヤの赤道面の両側に配された複数の溝と、トレッドバンドのショルダ部分において配された少なくとも第2の複数の傾斜溝とを提供することにより解決することが可能であることを見出した。
中央部分の溝は、各側において、赤道面に向けて方向付けられた凹部を形成するように配される。さらにその上、かかる溝は、異なる傾斜および異なる延在を有する円周方向セグメントを有する。特に、フットプリントエリアに最初に進入することが意図されるかかる溝の円周方向セグメントの延在は、フットプリントエリアに後続して進入することが意図されるかかる溝の円周方向セグメントの延在よりも短い。
第1の態様において、本発明は、回転軸心の周囲に延在するとともに、赤道面(X−X)に跨る中央環状部分(A)と、中央環状部分(A)の軸方向両側に配された2つの環状ショルダ部分(B)とを含むトレッドバンドを有する自動車両用タイヤであって、
トレッドバンドは、10%未満の空隙対ゴム比を有し;
中央環状部分(A)は、トレッドバンドの側方向展開の50%未満の軸方向延在を有するとともに、赤道面(X−X)の両側において実質的に長手方向に延在する少なくとも一対の第1の溝を含み;
各ショルダ部分(B)は、トレッドバンドの側方向展開の35%未満の軸方向延在を有するとともに、赤道面(X−X)に対して90°〜140°の平均角度を形成する実質的に横方向に延在する複数の第2の溝を含み;
中央環状部分は、0.15を超える空隙対ゴム比を有し、第1の溝は、少なくとも1つの第1のセグメントと、赤道面(X−X)に向けて方向付けられた凹部を形成するように前記第1のセグメントに対して傾斜した少なくとも1つの第2のセグメントとを含み;
各第1の溝の第1のセグメントは、第2のセグメントよりも短く、タイヤ転がり方向において第2のセグメントに先行する;タイヤに言及する。
本発明において、「タイヤ転がり方向における」第1の溝セグメントの第2の溝セグメントに対する「先行」とは、フットプリントエリアへの進入について言及するものである。そのため、自動車両を前方に移動させるためにタイヤが転がっている間、溝を形成する2つのセグメントのうちの第1のセグメントが最初に地面に接触することを意味する。
本発明の目的において、「トレッドパターン」とは、タイヤの赤道面に対して垂直でありタイヤの最大径に対して正接する平面上のトレッドバンド(溝を含む)の各点を表すものを意味する。以下のように表される:
− 側方向において、トレッドバンドの各点の赤道面からの距離は、バンド自体の側方向展開上で測定されたかかる点の赤道面からの距離に対応し;
− 円周方向において、トレッドバンドの任意の2点間の距離は、タイヤの最大径に対応する円周上に投射した2点間の距離に対応し、かかる投射は、2点を通過する径方向平面により得られる。
角度測定、および/または線形数量(距離、幅、長さ等)、および/または表面は、上で定義したようなトレッドパターンについて言及することが意図される。
さらにその上、タイヤの赤道面に対するトレッドバンドにおいて形成された溝の角度の配置に言及する際、かかる角度の配置は、溝の各点について、赤道面から開始してその点を通過する溝に正接する方向に到達する回転により定義される角度(0°〜180°)に言及することが意図される。回転は、当初、トレッドパターンにおいて赤道面により定義される方向を有するとともに、タイヤの所定の回転方向に対して反対に配向されたベクトルにより行われることが意図される。
本発明の目的において、以下の定義をさらに適用する:
− 「自動車両用タイヤ」とは、自動車両が屈曲路上を走行するときに大きいキャンバ角(例えば50〜60°)に到達できるようにする高い曲率比(典型的には0.200よりも高い)を有するタイヤを意味する。
− タイヤの「赤道面」とは、タイヤの回転軸心に対して垂直であるとともにタイヤを2つの対称的な等しい部分に分割する平面を意味する。
− 「円周」方向とは、タイヤの回転方向により略方向付けられる方向、またはタイヤの回転方向に対して少しだけ傾斜した方向を意味する。
− 「空隙対ゴム比」とは、タイヤのトレッドパターンの定められた部分(全トレッドパターンであるかもしれない)の切り込みの全表面とトレッドパターンの定められた部分(全トレッドパターンであるかもしれない)の全表面との間の比を意味する。
− トレッドバンドの「側方向展開」とは、タイヤの断面におけるトレッドバンドの径方向最外側プロファイルを定義する円弧の長さを意味する。
− トレッドバンドの一部分の「軸方向延在」とは、トレッドバンドの側方向展開上のかかる部分の延在を意味する。
− タイヤの「曲率比」とは、タイヤの断面における、トレッドバンドの径方向における最高点の、タイヤの最大コードからの距離と、タイヤの当該最大コードとの間の比を意味する。
− 溝の「円周方向延在」とは、溝自体の円周方向における投射の延在を意味する。
− 異なる記述がなければ、溝の「延在」とは、その延在に沿って測定された溝の長さを意味する。
− 溝の「平均傾斜」とは、溝を形成するセグメントの傾斜の算術平均を意味する。
− タイヤの「ピッチ」とは、トレッドバンドの円周方向展開に沿って、実質的に同様にかつ中断することなく、トレッドバンド上で繰り返されるパターンの一部分を形成するように配された溝およびゴム部のグループを意味する。トレッドバンドの円周方向展開に沿って、ピッチは異なる円周方向長を有してもよい。
本発明は、1つ以上の好適な態様において、以下で提示する1つ以上の特長を含んでもよい。
トレッドパターンの溝の数があまりにも少なく、結果的に濡れた地面上での走行時の安全性が低下することを回避するため、トレッドパターンは、トレッドバンド上で4%を超える空隙対ゴム比を規定すると都合がよい。
第1の溝は、タイヤの全体的な円周方向展開の6%未満の円周方向延在を有すると都合がよい。好ましくは、各第1の溝の第1のセグメントは、赤道面(X−X)に対して45°より小さい傾斜を有する。
溝の延在を同じに保ち、ほとんど円周方向の溝の傾斜を選定すると、タイヤが直線路上で高速で転がっている間の溝端部の地面に対する衝撃周波数を低下させることができ、結果的にタイヤの挙動安定性が改善し、耐摩耗性がより良好になる。
各第1の溝の第2のセグメントは、赤道面(X−X)に対して160°を超える平均傾斜を有すると有利である。
各対の第1の溝は、円周方向において互い違いになっていると都合がよい。
各対の第1の溝は、ピッチの半分を超えない、好ましくはピッチの4分の1を超えない間隔をおいて円周方向において互い違いになっているとさらに都合がよい。
円周方向において互い違いの配置により、赤道面における中央部分の剛性が増加して有利である。
さらにその上、ロードホールディング、安定性、および加速パワーを増加させつつ、乾いた地面上で直線路上で走行するときに接触面を改善するため、各対の第1の溝は、実質的に溝を有さない、すなわち実質的にゼロに等しい空隙対ゴム比を有する赤道面(X−X)に跨る中央環状サブ部分Lを定義する。
実質的に溝を有さない中央環状サブ部分Lは、トレッドバンドの全体的な軸方向延在の少なくとも5%に等しい軸方向延在を有する。
好ましくは、中央環状サブ部分Lは、トレッドバンドの全体的な軸方向延在の最大で15%に等しい、例えば10%に等しい延在を有する。
好ましくは、第2の溝は、90°〜140°の平均傾斜を有してもよい。
さらに好ましくは、第2の溝は、120°を超える平均傾斜を有する。
第2の溝は、軸方向最内側の第1のセグメントと軸方向最外側の第2のセグメントとを有すると都合がよい。第2のセグメントは、第1のセグメントよりも短くてもよい。各第2の溝の第1および第2のセグメントは、赤道面に対して異なる傾斜を有してもよい。特に、各第2の溝の第1のセグメントは、赤道面に対して第2のセグメントの傾斜角度よりも小さい傾斜角度を有してもよい。
各第2の溝の第1のセグメントは、120°を超える傾斜を有すると有利である。
好ましくは、各第2の溝の第2のセグメントは、130°を超える傾斜を有する。
ショルダ部分は、さらに、複数の実質的に横方向の第3の溝を有すると都合がよい。
第3の溝は、第2の溝よりも短いと有利である。
好ましくは、第3の溝は、円周方向において第2の溝と交互になっていてもよい。
好ましくは、第3の溝は、90°〜140°の平均傾斜を有してもよい。
さらに好ましくは、第3の溝は、120°を超える平均傾斜を有する。
第3の溝は、軸方向最内側の第1のセグメントと軸方向最外側の第2のセグメントとを有すると都合がよい。各第3の溝の第1および第2のセグメントは、赤道面に対して異なる傾斜を有してもよい。特に、各第3の溝の第1のセグメントは、赤道面に対して第2のセグメントの傾斜角度よりも大きい傾斜角度を有してもよい。
各第3の溝の第1のセグメントは、130°を超える傾斜を有すると有利である。
好ましくは、第3の溝の各々の第2のセグメントは、120°を超える傾斜を有する。
本発明のタイヤのさらなる特長および利点は、添付図面を参照して説明を目的とし限定を目的としない本発明のいくつかの好適な実施形態の下記の詳細な説明からより明らかになろう。かかる図面は以下のとおりである。
本発明によるタイヤの径方向断面図である。 本発明によるタイヤのトレッドバンドの一部分の上面展開図である。
図1および図2において、自動車両用車輪用タイヤを全体的に100で示す。特に、これは、好ましくはスポーツまたはスーパースポーツ部門用自動車両の前輪上で用いられることが意図されるタイヤである。
タイヤ100において、赤道面X−Xおよび回転軸Zが定義される。その上、円周方向(図2においてタイヤの回転方向を指す矢印Fにより示す)および赤道面X−Xに対して垂直な軸方向が定義される。
タイヤ100は、少なくとも1つのカーカスプライ3を含むカーカス構造2を含む。
カーカス構造2は、好ましくは、その内壁が、タイヤを膨脹させた後にタイヤ自体の密封を保証するように適合された気密エラストマ材料の層で本質的に構成された、「ライナ」とも呼ばれる封止層16でライニングされている。
カーカスプライ3は、軸方向において対向する側方縁3aのそれぞれにおいて、タイヤを対応する嵌合リム上に保持することが意図される環状補強構造4のそれぞれと係合している。環状補強構造4は、典型的には、「ビードリング」と呼ばれる。
カーカスプライ3とカーカスプライ3の巻き上げられた側方縁3aのそれぞれとの間に画成された空間を埋めるテーパ状のエラストマ充填物5が、ビードリング4の径方向外方の周囲縁上に付与されている。
代替の実施形態(図示せず)において、カーカスプライは、その対向する側方縁が、2つの金属環状インサートを設けられた特別な環状補強構造に対して巻き上げを伴わずに関連付けられている。この場合、エラストマ材料の充填物は、第1の環状インサートに対して軸方向外方の位置に配することが可能である。第2の環状インサートは、代わって、カーカスプライの端部に対して軸方向外方の位置に配される。最後に、前記第2の環状インサートに対して軸方向外方の位置において、第2の環状インサートに必ずしも接触する必要なく、さらなる充填物を設けることで、環状補強構造の形成を完成させることが可能である。
ビードリング4および充填物5を含むタイヤの領域により、タイヤを対応する嵌合リム(図示せず)に係止することが意図される、図1において全体的に15で示す所謂「ビード」が画定される。
前述のカーカス構造に対して径方向外側の位置に、ベルト構造6が設けられている。
ベルト構造6に対して径方向外方の位置に、タイヤ1が地面に接触するトレッドバンド8が設けられている。
タイヤは、さらに、赤道面X−Xの軸方向両側においてカーカス構造2に側方向に付与された一対の側壁2aを含み得る。側壁は、タイヤのトレッドバンド8からビード15まで延在する。
本発明のタイヤ100は、高い横方向曲率および低い側壁により特徴付けられている。
タイヤの横方向曲率は、赤道面X−X上で測定されたトレッドバンドの頂部の、トレッドの両端部Oを通過する線b−bからの距離ht(図1)と、トレッドバンドの前記両端部間の距離wtとの間の比の特定の値により定義される。例えば、精密な基準、例えば図1においてOで示す縁などが存在しないことにより、トレッドバンドの両端部が容易に識別可能でなければ、タイヤの最大コード長を距離wtとして採用することも勿論可能である。
前述の横方向曲率の値は、タイヤの「曲率比」と呼ばれる。
本発明のタイヤ100は、好ましくは0.2以上、好ましくは0.28以上、例えば0.40の曲率比を有する。かかる曲率比は、典型的には0.8以下、好ましくは0.5以下である。
一方、側壁に関しては、本発明のタイヤは、好ましくは、特に低い側壁(図1)を有するタイヤである。本記載において低いまたは低められた側壁を有するタイヤとは、距離(H−ht)と、トレッドバンドの頂部とタイヤのビードを通過する基準線lにより定義される装着径との間の赤道面X−X上で測定された高さHとの間の比が、0.7未満、より好ましくは0.5未満、例えば0.38に等しいタイヤを意味する。
各カーカスプライ3は、好ましくは、エラストマ材料から作製され、互いに平行に配された複数の補強要素(図示せず)を含む。
カーカスプライ3に含まれる補強要素は、好ましくは、0.35mm〜1.5mmの直径を有する素糸を有する、例えばナイロン、レーヨン、アラミド、PET、PENなどのタイヤ用カーカスの製造において通常採用されるものから選択された織物コードを含む。カーカスプライ3における補強要素は、好ましくは径方向、すなわち赤道面X−Xに対して70°〜110°、より好ましくは80°〜100°の角度で配されている。
ベルト構造6は、好ましくは、複数のコイル7aを形成するようにカーカス構造2のクラウン部分16上で互いに平行かつ軸方向において隣り合う関係で配された1つ以上のゴム被覆コード7を含む。かかるコイルは、タイヤの円周方向に(典型的には、タイヤの赤道面X−Xに対して0°〜5°の角度で)実質的に配向され、かかる方向は、タイヤの赤道面X−Xに対するその配置に照らして、通常「ゼロ度」として知られる。前述のコイルは、好ましくは、カーカス構造2のクラウン部分の全体に延在する。
好ましくは、ベルト構造6は、カーカス構造2のクラウン部分16上で一端から他端まで螺旋状に巻回された、単一のコード7で、または隣り合う関係で配された好ましくは5本までのコードを含むゴム被覆布地ストリップで構成される。
代替として、ベルト構造6は、互いに平行に配されたコードで補強されたエラストマ材料で各々が構成された、少なくとも2つの径方向に重ねられた層を含んでもよい。層は、第1のベルト層のコードがタイヤの赤道面に対して斜めに配向され、一方、第2の層のコードも斜めの配向を有するが第1の層のコードに対して対称的に交差して、所謂「交差ベルト」を形成するように配されている。
ベルト構造6のコード7は、織物または金属のコードである。
好ましくは、ゼロ度のベルトにおいて用いるため、かかるコードは、高い炭素含有量を有するスチールワイヤ、すなわち少なくとも0.7%に等しい炭素含有量を有するスチールワイヤで作製される。好ましくは、かかるコード7は、高伸長(HE)タイプのスチールから作製された金属コードである。高伸長(HE)コードは、図の軸に対して異なる傾斜を有する2つの実質的に直線状の部分の間に配された曲線部を含む荷重伸び線図を有する。
織物コードが用いられるときは、これらを、例えばナイロン、レーヨン、PEN、PETなどの合成繊維、好ましくは高い弾性を有する合成繊維、特に合成アラミド繊維(例えばKevlar(登録商標)繊維)から作製することが可能である。代替として、高い弾性、すなわち25000N/mm以上の弾性を有する少なくとも1本の糸(例えばKevlar(登録商標))と織り合わせられた低い弾性、すなわち15000N/mm以下の弾性を有する少なくとも1本の糸(例えばナイロンまたはレーヨン)を含むハイブリッドコードを用いることが可能である。
また、ベルト構造6は、コード7の層とカーカスプライ3との間に介在するとともにコイル7aが巻回されたエラストマ材料のシートで実質的に構成される第1の支持層17を含んでもよい。かかる層は、コイル7aが延在する表面に実質的に対応する軸方向延在を有する表面上に延在してもよい。
本発明のタイヤ100の好適な実施形態において、層17は、エラストマ材料において分散した、例えばKevlar(登録商標)から作製された短いアラミド繊維を含む。
本発明のタイヤのトレッドバンド8のパターンは、トレッドバンド8の円周方向および軸方向の展開に沿って様々に分布された複数の溝により定義される。
トレッドパターンの1ピッチにおいて、かかる溝は、タイヤ100の円周方向に沿って実質的に同様に繰り返されるモジュールを定義する。
図2は、本発明のタイヤにおいて用いることが可能なトレッドパターンの例を示す。図2に示す例におけるようなトレッドパターンは、全体的にトレッドバンド8上で10%未満の空隙対ゴム比を定義する。好ましくは、かかる空隙対ゴム比は9%未満である。
トレッドパターンの溝の数をあまりにも少なくして、結果的に濡れた地面上での走行時の安全性が低下することを回避するため、トレッドパターンは、トレッドバンド上で4%を超える空隙対ゴム比を定義すると都合がよい。図2に示す例において、空隙対ゴム比は約7%に等しい。
図2においてよりよく示すように、トレッドバンド8において、赤道面X−Xに跨る中央環状部分Aと、中央環状部分Aの軸方向において対向する側に編成された2つの軸方向外側の環状ショルダ部分Bとが識別される。
中央環状部分Aは、自動車両が直線路上でまたはわずかにリーンして走行するときに路面に接触することが意図され、一方、ショルダ部分Bは、自動車両が屈曲路上でより大きくリーンして走行するときに路面に接触することが主に意図される。
好ましくは、中央環状部分Aは、トレッドバンド8の側方向展開の最大で50%に等しい軸方向延在を有する。中央環状部分Aは、複数の対の第1の溝20を有する。好ましくは、かかる部分において、空隙対ゴム比は0.15〜0.25である。
各対において、溝20は、空隙対ゴム比が実質的にゼロに等しい赤道面X−Xに跨る中央環状サブ部分Lを定義するように、赤道面X−Xの対向する側に編成されている。
中央環状サブ部分Lは、トレッドバンド8の側方向展開の少なくとも5%に等しい、最大で15%に等しい、例えばトレッドバンド8の側方向展開の10%に等しい軸方向延在を有する。
このように選定することは、前タイヤについて特に有利な可能性があり、それは、この選定により、直線路上での高速走行時にタイヤと地面との間の接触領域の面積を相当に増加させることができ、加速中に牽引トルクがおよび/または減速中に制動トルクが地面に効果的に伝達されるからである。その上、中央サブ部分Lにおいて閉じたトレッドバンドリングを形成すると、中央サブ部分Lの剛性が増加して有利である。
各対の第1の溝20は、好ましくは、円周方向において互い違いになっている。
好ましくは、各対の第1の溝20は、最大でピッチの半分で、好ましくはピッチの4分の1で円周方向において互い違いになっている。
各溝20は、円周方向展開の6%未満の円周方向延在を有する。
換言すれば、本発明によるタイヤの中央環状部分Aにおいて、トレッドの全円周方向延在上に配された溝(直線状またはジグザグの配置を有する)の形成が回避される。この選定により、直線路上での走行時、特に制動中にタイヤのグリップを増加させることができる。出願人は、さらに、互いに離間された第1の溝を有する前タイヤが用いられるときに直線路上での走行安定性が非常に良好であることを観測した。
好ましくは、各溝20は、円周方向展開の3%を超える円周方向延在を有する。
各溝20は、第1のセグメント22と、赤道面X−Xに向けて方向付けられた凹部を形成するように第1のセグメント22に対して傾斜した第2のセグメント23とを有する。
本発明の重要な態様によれば、溝20の第1のセグメント22は、第2のセグメント23よりも短く、図2において矢印Fにより示すタイヤ転がり方向による円周方向において第2のセグメントに先行する。
第1のセグメント22は、第2のセグメント23よりも短い円周方向延在を有し、赤道面X−Xに対して平均角度αで傾斜している。
αは、好ましくは45°未満、より好ましくは40°未満、例えば約35°に等しい。
第1のセグメント22に小さい角度を選定すると、タイヤが直線路上で高速で転がっている間の切り込み端部の地面に対する衝撃周波数を低下させることができ、結果的にタイヤの挙動安定性が改善し、耐摩耗性がより良好になるため、都合がよい。
第2のセグメント23は、第1のセグメント22よりも大きい円周方向延在を有する。好ましくは、第2のセグメント23の延在は、第1のセグメント22の円周方向延在の少なくとも1.5倍に等しい。第2のセグメント23は、第1のセグメント22の傾斜に対して反対の傾斜を有する。換言すれば、第1の溝20の第2のセグメント23は、赤道面X−Xに対して90°を超える平均角度αを定義する。好適な実施形態において、角度αは160°を超える。
出願人の見解では、第1のセグメント22および第2のセグメント23の延在が異なることにより、好ましくはそれらの傾斜が反対であることと相俟って、濡れた地面上での直線路上での走行時に非常に良好な排水性を得ることができる。特に、より長い第1のセグメント22により、加速中に水を効果的に排出することができ、一方、より短い第2のセグメント23は、制動時においてより大きく作用する。さらにその上、乾燥した地面上での走行中に中央環状部分Aにおける摩耗均一性が非常に良好であることが観測されている。
好ましくは、溝20は、それらの延在に沿って一定の幅を有さず、代わって可変の幅を有する。
詳細には、第1のセグメント22は、その自由端から第2のセグメント23との交差エリア30に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第1のセグメント22は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
同様に、第2のセグメント23は、その自由端から第1のセグメント22との交差エリア30に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第2のセグメント23は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
図2に示す実施形態において、第1の溝20は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有する。好ましくは、第1の溝20は、6mm以下、より好ましくは5mm未満の深さを有する。
第1の溝20の深さおよび幅を前述のように選定すると、濡れた路面上でトレッドバンド8の良好な挙動が得られる。
引き続き図2を参照して、各ショルダ環状部分Bは、トレッドバンド8の軸方向延在の35%以下の軸方向延在を有する。
各ショルダ環状部分Bは、トレッドバンド8上で実質的に横方向に延在する複数の第2の溝21を有する。
また、第2の溝21は、好ましくは、第1のセグメント24と第2のセグメント25とを有し、第2のセグメント25は、第1のセグメント24よりも短い軸方向延在を有する。第1のセグメント24は、第2のセグメント25に対して軸方向内側の位置を有する。
第2の溝21は、軸方向において第1の溝20と隣り合う関係で編成されるとともに、90°〜140°の平均傾斜を有する。
第2の溝21の第1のセグメント24は、赤道面X−Xに対して好ましくは120°を超える、例えば約130°に等しい角度αで傾斜している。
第2の溝21の第2のセグメント25は、αよりも大きい角度αで傾斜している。
第2の溝21の第2のセグメント25は、赤道面X−Xに対して好ましくは130°を超える、例えば約140°に等しい角度αで傾斜している。
好ましくは、第2の溝21は、それらの軸方向最内側の自由端31が、第1の溝20の第1のセグメント22と第2のセグメント23との交差エリア30を指すように配される。第1の溝20および第2の溝21は、互いに分離されたままであると有利である。好ましくは、第1の溝20と第2の溝21との間の分離エリアは、少なくともそれらの溝自体の幅に等しくてもよい。好適な実施形態において、かかる分離エリアは、少なくとも6mmに等しい幅(軸方向において測定)を有する。出願人の見解では、第1の溝20と第2の溝21との間に分離エリアを保つことにより、タイヤがスポーツ目的で(例えば競技路上で)用いられるときに非常に良好な摩耗均一性を得ることができる。
好ましくは、第2の溝21は、それらの延在に沿って一定の幅を有さず、代わって可変の幅を有する。
詳細には、第1のセグメント24は、その自由端から第2のセグメント25との交差エリア32に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第1のセグメント24は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
同様に、第2のセグメント25は、その自由端から第1のセグメント24との交差エリア32に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第2のセグメント25は、その自由端において約4mm以上の幅を有してもよい。
第2の溝21は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有してもよい。好ましくは、第2の溝21は、6mm以下、より好ましくは5mm未満の深さを有する。
各ショルダ部分Bは、さらに、トレッドバンド8上で実質的に横方向に延在する複数の第3の溝26を有する。
第3の溝26は、好ましくは、第2の溝21よりも短い。
詳細には、第3の溝は、第1のセグメント27と第2のセグメント28とを有する。第1のセグメント27は、第2のセグメント28に対して軸方向内側の位置を有する。
第3の溝26は、円周方向において第1の溝20の第2のセグメント23の自由端において編成されるとともに、90°〜140°の平均傾斜を有する。
各ショルダ部分Bにおいて、第3の溝26は、第2の溝21と交互になっている。
詳細には、各第3の溝26には、より大きいキャンバ角に対応する領域において第2の溝21と第3の溝26との間に実質的に一定の距離が保たれるように、円周方向において第2の溝21が続いている。
出願人の見解では、かかる選定により、屈曲路においてリーンしている際にタイヤの駆動均一性が得られる。この状態において、何らの不安定な感覚も自動車両の運転者に伝達されない。
第3の溝26の第1のセグメント27は、赤道面X−Xに対して130°を超える、例えば約140°に等しい角度αで傾斜していてもよい。第3の溝26の第2のセグメント28は、αよりも小さいαで傾斜している。
詳細には、第3の溝26の第2のセグメント28は、赤道面X−Xに対して120°を超える、例えば約130°に等しい角度αで傾斜していてもよい。
好ましくは、第3の溝26は、それらの延在に沿って一定の幅を有さず、代わって可変の幅を有する。
詳細には、第1のセグメント27は、その自由端から第2のセグメント28との交差エリア33に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第1のセグメント27は、その自由端において約3mm以上の幅を有してもよい。
同様に、第2のセグメント28は、その自由端から第1のセグメント27との交差エリア33に向かって増加する幅を有する。
詳細には、第2のセグメント28は、その自由端において約4mm以上の幅を有してもよい。
第3の溝26は、赤道面X−Xからショルダに向かって減少する深さを有してもよい。好ましくは、第3の溝26は、6mm以下、より好ましくは5mm未満の深さを有する。
図2に示す好適な実施形態において、トレッドバンドの「s」により示す幅を有する軸方向最外側部分(図1の点「E」付近)において、パターンは、溝を有さない、すなわちゼロに等しい空隙対ゴム比を規定する。
この選定により、乾燥した地面上での最大キャンバ角での屈曲路上での走行時にタイヤと地面との間の接触領域の面積が相当に増加するとともに、トレッドバンドにおいて閉じたリングが形成されることで、とりわけ剪断応力に対する(すなわち側方向および長手方向の接触力の平面における)トレッドバンドの剛性が増加する。トレッドバンドの軸方向外側の位置における小領域に溝が存在しないことにより、濡れた地面上での走行に妥協が生じることはなく、これは、濡れた地面上では屈曲路上での走行時に大きいリーン角に到達しないからである。空隙対ゴム比がゼロである軸方向最外側部分の、トレッドバンドの側方向展開において測定された幅「s」は、ゼロから最大約35mmまでの範囲であってもよい。好ましくは、特にスーパースポーツ部門用の自動車両の前輪上に装着されるように適合されたタイヤのトレッドバンドにおいて、少なくとも5mmの幅は溝がない状態で残される。
以下では、表1において、自動車両(スズキGSX1000)の車輪上に装着された2組のタイヤを比較して得られた駆動結果を報告する。
特に、第2の組は、120/70 R17の前サイズを有する本発明による前タイヤを有し、第1の組は、同じサイズを有する同じ出願人により製造された比較用前タイヤを有する。
2組の前タイヤは、トレッドバンドのパターンと空隙対ゴム比とにおいて異なるが、カーカスおよびベルト構造は同じである。特に、第1の組(比較)の前タイヤの空隙対ゴム比は約12%に等しく、第2の組(本発明)の前タイヤの空隙対ゴム比は約7.5%に等しい。
表1において、本発明によるタイヤの比較用タイヤとの比較から得られた評価を、4つのパラメータ、すなわち濡れた地面上での操縦可能性、排水性、挙動予測可能性、および制御可能性について報告する。
Figure 2013500200
本発明によるタイヤは、すべての評価対象特長について比較用タイヤに匹敵する全体的挙動を有し、10°を超えるリーン角での屈曲路上での排水性についてははるかに良好な挙動を有する。そのため、タイヤは、高速においてもハンドリング、グリップ、操縦可能性、および安定性の非常に良好な特長のためオートバイ乗りにより既に高く評価されている出願人のタイヤの挙動に匹敵する濡れた路面上での挙動を有し、また、特定のリーン角においてより良好な排水挙動を有する。この後者の特長は、比較用タイヤの高い空隙対ゴム比を考慮すると驚くべきものであり、特に濡れた地面上での使用にも向いた設計であることを示している。
本発明をいくつかの実施形態を参照して説明した。下記の請求項により定義される本発明の保護範囲に留まりつつ、詳細に説明した実施形態に多くの変形を行うことが可能である。

Claims (15)

  1. 回転軸心(Z)の周囲に延在するとともに、赤道面(X−X)に跨る中央環状部分(A)と前記中央環状部分(A)の軸方向両側に配された2つの環状ショルダ部分(B)とを含むトレッド(8)を有する自動車両用タイヤ(100)であって、
    前記トレッドバンド(8)は、10%未満の空隙対ゴム比を有し;
    前記中央環状部分(A)は、前記トレッドバンド(8)の側方向展開の50%未満の軸方向延在を有するとともに、前記赤道面(X−X)の両側において実質的に長手方向に延在する少なくとも一対の第1の溝(20)を含み;
    各ショルダ部分(B)は、前記トレッドバンド(8)の側方向展開の35%未満の軸方向延在を有するとともに、前記赤道面(X−X)に対して90°を超える平均角度を形成する実質的に横方向に延在する複数の第2の溝(21)を含み;
    前記中央環状部分(A)は、0.15を超える空隙対ゴム比を有し、前記第1の溝(20)は、少なくとも1つの第1のセグメント(22)と、前記赤道面(X−X)に向けて方向付けられた凹部を形成するように前記第1のセグメント(22)に対して傾斜した少なくとも1つの第2のセグメント(23)とを含み;
    各第1の溝(20)の前記第1のセグメント(22)は、前記第2のセグメント(23)よりも短く、タイヤ転がり方向において前記第2のセグメント(23)に先行する、タイヤ(100)。
  2. 前記第1の溝(20)の円周方向延在は、前記タイヤの全体的な前記円周方向展開の6%未満である、請求項1に記載のタイヤ(100)。
  3. 各第1の溝(20)の前記第1のセグメント(22)は、前記赤道面(X−X)に対して45°より小さい傾斜を有する、請求項1または2に記載のタイヤ(100)。
  4. 各第1の溝(20)の前記第2のセグメント(22)は、前記赤道面(X−X)に対して90°を超える平均傾斜を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタイヤ(100)。
  5. 各対の前記第1の溝(20)は、前記円周方向において互い違いになっている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタイヤ(100)。
  6. 各対の前記第1の溝(20)は、ピッチの半分を超えない間隔をおいて前記円周方向において互い違いになっている、請求項5に記載のタイヤ(100)。
  7. 各対の第1の溝(20)は、実質的にゼロに等しい空隙対ゴム比を有する前記赤道面(X−X)に跨る中央環状サブ部分を定義する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のタイヤ(100)。
  8. 前記第2の溝(21)は、第1のセグメント(24)と第2のセグメント(25)とを有し、前記第2のセグメント(25)は、前記第1のセグメント(24)よりも短い、請求項1〜7のいずれか一項に記載のタイヤ(100)。
  9. 各第2の溝(21)の前記第1のセグメント(24)は、120°を超える傾斜を有する、請求項8に記載のタイヤ(100)。
  10. 各第2の溝(21)の前記第2のセグメント(25)は、130°を超える傾斜を有する、請求項8または9に記載のタイヤ(100)。
  11. 前記ショルダ部分(B)は、複数の実質的に横方向の第3の溝(26)を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のタイヤ(100)。
  12. 前記第3の溝(26)は、前記第2の溝(21)よりも短い、請求項11または12に記載のタイヤ(100)。
  13. 前記第3の溝(26)は、前記円周方向において前記第2の溝(21)と交互になっている、請求項11に記載のタイヤ(100)。
  14. 前記第3の溝(26)は、第1のセグメント(28)と、前記第1のセグメント(28)に対して傾斜した第2のセグメント(29)とを有する、請求項11〜13のいずれか一項に記載のタイヤ(100)。
  15. 前記第3の溝(26)の前記第1のセグメント(28)および前記第2のセグメント(29)は、150°より小さい傾斜を有する、請求項14に記載のタイヤ(100)。
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